MAXIM MAX2402EVKIT

概要 _______________________________
特長 _______________________________
MAX2402評価キット(EVキット)はMAX2402トランス
ミッタの評価作業を容易にし、他のサポート回路を必要
とせず、最小限の機器でMAX2402の全機能のテストを
可能にします。
◆ 低価格で柔軟性のあるトランスミッタ
◆ 出力パワー:100mW以上
◆ 動作周波数:800MHz∼1000MHz
◆ 電源:+5V単一
◆ MAX2402の全機能を容易にテスト
部品リスト __________________________
DESIGNATION QTY
DESCRIPTION
C1
1
10µF, 25V, 10%, tantalum capacitor
C2
1
0.1µF, 50V, 10% ceramic capacitor
C3, C4, C5
3
39pF, 50V, 5% ceramic capacitors
C6
1
150pF, 50V, 5% ceramic capacitor
C7, C9, C12
2
0.01µF, 50V, 10% ceramic capacitors
C8
1
100pF, 50V, 5% ceramic capacitor
C10
1
220pF
L1
1
27nH, 20% inductor
Coilcraft 0805CS-270XMBC
L2
1
47nH, 20% inductor
Coilcraft 0805CS-470XMBC
LO+, LOMOD, OUT
4
Female SMA connectors
R1
1
121Ω, 1% resistor
R2, R5
2
100Ω, 5% resistors
R3, R4
2
49.9Ω, 1% resistors
R6, R7
2
51Ω, 5% resistors
R8
1
1kΩ, multi-turn potentiometer
U1
1
MAX2402EAP
W1–W4
4
2-pin headers
None
4
2-pin shunts
型番 _______________________________
PART
MAX2402EVKIT-SO
TEMP. RANGE
-40°C to +85°C
BOARD TYPE
Surface Mount
EVキット ___________________________
________________________________________________________________ Maxim Integrated Products
1
Evaluates: MAX2402
MAX2402評価キット
Evaluates: MAX2402
MAX2402評価キット
クイックスタート_____________________
解析
MAX2402 EVキットは完全実装済み、テスト済みの状態
で出荷されています。すべての接続が完了するまで
電源を入れないでください。
1) R1はスペクトルアナライザの50Ω終端抵抗と並列に
EVキットに備えられた121Ω表面実装抵抗です。こ
れによりパワーアンプの負荷は35Ωとなり、パワー
アンプの出力インピーダンスとほぼマッチングしま
す。この結果、スペクトルアナライザの表示する出
力パワーレベルは、実際の送信パワーよりも1.5dB低
くなります。EVキットにこの抵抗が備えられている限
り、表示されたパワーレベルに1.5dBを足すことでし
か正確な値を得ることはできません。
必要なテスト機器
•
信号源 - 1000MHzまでのサイン波生成器(例えば
HP8656B)
•
•
•
信号源 - 10MHzまでのファンクションジェネレータ
4GHzまでのスペクトルアナライザ(例えばTEK2755AP)
電流制限を備えた5V(300mA)電源
接続及び信号条件
1) 全てのシャントがW1∼W4のジャンパに取付けられて
いることを確認します。
2) LOポートはシングルエンド又は差動で駆動すること
ができます。シングルエンド駆動では、SMAケーブ
ルを1000MHz信号源からEVキットのLO+ SMA入力に
接続します。差動駆動では、220pFのセラミックコン
デンサをC11に接続して下さい。SMAケーブル用いて、
十分な帯域幅を備えたバランを経由して、信号源を
LO+及びLO-入力に接続します。
EVキットは、シングルエンド又は差動によってLOを
駆動できます。最終のレイアウトでは、コンデンサ
C10及びC11は不要になります。シングルエンドのLO
駆動では、使用しないLOポートは、パッケージので
きるだけ近くでグランドに接続してください。差動駆
動では、LOの配線はLOポートのピンに直接接続して
ください。LOポートが内部的にACカップリングされ
るため、カップリングコンデンサは不要になります。
3) スペクトルアナライザからのSMAケーブルをEVキット
のOUT SMAに接続します。
4) 電源を、EVキットの適切なVCCとGNDに接続します。
5) MOD SMAコネクタに短絡ターミネータを付けること
で、ミキサを完全にオンにします。
6) 信号源の周波数を900MHzに設定し、L Oパワーを
0dBmに設定します。信号を制御できる場合は、ここ
ではまだ素子に信号を印加しないでください。
7) スペクトルアナライザのダイナミックレンジを上限
が30dBmになるように設定し、周波数範囲は出力を観
察するのに適切な設定にします。
8) 電源を5.0Vに設定し、電流制限を300mAに設定してか
ら電源を入れます。
2
必要であればこのR1を外すこともできますが、その
場合は負荷ミスマッチが起因して送信パワーが0.7dB
低くなります。出力パワー(表示パワーに1.5dB加え
た値)は少なくとも20dBm以上あります。
(注)LOポー
トに信号が供給される前からEVボードに寄生発振が
発生している場合があります。この原因はパワー
アンプ出力からLOポート及びケーブルへの寄生フィー
ドバックにあります。LOポートに信号が供給される
とこの発振は弱くなります。
2) 800MHz∼1000MHzのLO入力範囲において、出力パワー
はあらかじめ指定された入力パワーレベルで観測す
ることができます。
(800MHz付近では、BADJが2.5V
より高くなるように調節して安定性を保つ必要があ
るかもしれません。)
3) 出力パワーに対するVGC電圧の効果を観察するには、
EVキットのVGCテストポイントに可変電源を接続し、
VGCジャンパ(W3)を取外します。ここで電源を調節
して、出力パワーをVGC電圧の関数として観察する
ことができます。VGCの範囲は0V∼V CCです。VGCを
0.8Vより低くした場合、出力パワーは最小になりま
す。VGCを(V CC - 0.5V)よりも高くした場合、出力
パワーは最大になります。
4) BADJピンは、PAの最終段のバイアスレベルを制御す
るために用いられます。BADJの調節範囲は0V∼V CC
で、0Vが最大バイアス電流、5Vが最小バイアス電流
に対応します。バイアス電流の増加は、出力パワー
の増加、効率の低下及び歪みの低減につながります。
このピンは、1個の抵抗でVCC又はGNDにそれぞれプル
アップ又はプルダウンするように構成されています。
BADJピンのバイアス電圧はこの抵抗の値によって決
まります。BADJ入力での抵抗の使用については、
MAX2402のデータシートの表1を参照してください。
MAX2402のBADJ入力は約V CC/2に自己バイアスされ
ているため、オープンのままにしておくこともでき
ます。BADJ電圧の設定が低く、周波数が800MHz∼
1000MHz範囲の下端に近い場合、電源電流が許容範囲
_______________________________________________________________________________________
MAX2402評価キット
EVキットのV CCジャンパ(W1)を取外すことでBADJは
GNDに接続され、GNDジャンパ(W2)を取外すことで
BADJはV CCに接続されます。これら両方を取外した
場合、BADJは内部バイアスになります。
5) MAX2402のSHDNピンは、ジャンパと100Ωを介して
VCCに接続されています。シャットダウン機能をテス
トするには、まずW1あるいはW2のどちらかを外し
ます。これによってR6、R7及びR8を通して電流が流
れるのを防ぎます。SHDNジャンパが外され、SHDN
テストポイントが接地されると、消費電流は1µA
以下に低減します。
6) 短絡ターミネータを外し、変調信号をSMA MOD入力
に印加することで、変調されたスペクトルをスペク
トルアナライザで調べることができます。MOD
入力は約1.5V∼3.5Vの範囲でリニアで、帯域幅は
DC∼25MHzです。MOD入力は約V CC /2に自己バイ
アスされています。自己バイアス電圧を基準とした
対称信号からのずれがM O D入力に存在する場合、
それがオフセットとして機能し、キャリアリジェ
クションが悪化します。MOD入力への容量カップ
リングを行うことでこの問題を排除することがで
き、最適なキャリアリジェクションが得られます。
MOD入力がオープンのままの場合は、アッテネータ
として機能します。
調節及び制御
VGC
VGCジャンパ(W3)は、MAX2402のVGC入力をV CCに短絡
しています。VGCテストポイントを用いて利得制御電圧
を調節することができます。このVGC電圧を制御したい
場合は、事前にVGCジャンパ(W3)を外してください。
ジャンパが付いている場合はVCCに接続されます。
SHDN
SHDNジャンパ(W4)はSHDN入力をV CCに短絡し、素子
を通常動作状態に保ちます。制御電圧をSHDNテスト
ポイントに印加してMAX2402をパワーダウンすること
ができます。テストピンの電圧を調節する場合は、
SHDNジャンパ(W4)を外してください。ジャンパが付い
ている場合はVCCに接続されます。
BADJ
2本のバイアス調節ジャンパは、1kΩポテンショメータ
の各端を50Ωの抵抗を介して、それぞれV CC とGNDに
接続しています。ポテンショメータのワイパーは、
MAX2402のBADJ入力が2.5Vになるよう出荷前に調節さ
れています。BADJテストポイントはBADJ電圧を監視す
るためにあります。BADJジャンパW1及びW2は、それ
ぞれR8をV CC及びGNDに接続します。BADJ電圧はR8の
ポテンショメータを調節して変化させます。
レイアウト上の考慮
評価ボードは、ボードのレイアウトを決める際の指針
として活用できます。評価ボードでは次の点が考慮に
入れられています。C3、C4及びC5には小型、表面実装
コンデンサを使用し、これらのコンデンサは直接各V CC
ピンと隣接したグランドの間に取付けられるべきです。
さらに、これらのコンデンサはできるだけMAX2402の
近くに取付け、ビアや長いトレースをはさまずに直接
ピンに接続してください。C6、C7及びC8もやはり表面
実装タイプにします。C7はC3の隣に配置してください。
C8とC9はチョークL2のV CC端子のところに配置してく
ださい。LOがシングルエンドで駆動されている場合は、
使用していないLOポートを接地してください。BADJの
バイアスに1つの抵抗を使っている場合は、低容量の
コンデンサでBADJをグランドにACカップリングする必
要があるかもしれません。これは、BADJノードがハイ
インピーダンスのため、回路のノイズに敏感なためで
す。評価ボードは4層を使用していますが、2層でも
可能です。
_______________________________________________________________________________________
3
Evaluates: MAX2402
を超えて増加したり、回路が発振することがありま
す。こうした低周波では、BADJを3V以上に設定して
も、容易に20dBm以上のパワーが得られます
(MAX2402のデータシートの「BADJ入力」の項を参照)
。
Evaluates: MAX2402
MAX2402評価キット
VCC
W4
R2
100Ω
C5
39pF
W3
C4
39pF
4
R5
100Ω
VCC
C7
0.01µF
VCC
OUT
R6
51Ω
VGC
W1
SHDN
1
C12
0.01µF
9
10
R8
1k
VGC
OUT
SHDN
LGND
2
MOD
R7
51Ω
MOD
6
LO+
LO+
R4
49.9Ω
7
LOC11
OPEN
R3
49.9Ω
LO-
L2
47nH
C2
0.1µF
C1
10µF
25V
C8
100pF
C9
0.01µF
14
OUT
C6
150pF
11
R1
121Ω
L1
27nH
U1
GND
MAX2402
GND
GND
C10
220pF
16
BADJ
BADJ
W2
12
VCC
C3
39pF
19
GND
3
5
8
GND
13
GND
15
GND
17
GND
18
GND
20
図1. MAX2402 EVキットの回路図
4
_______________________________________________________________________________________
MAX2402評価キット
図3. MAX2402 EVキットのPCボードレイアウト(部品面)
図4. MAX2402 EVキットのPCボードレイアウト(半田面)
注:グランド層2と3は示してありません。
_______________________________________________________________________________________
5
Evaluates: MAX2402
図2. MAX2402 EVキットの部品配置ガイド(部品面)
Evaluates: MAX2402
MAX2402評価キット
販売代理店
〒169 東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル)
TEL. (03)3232-6141
FAX. (03)3232-6149
マキシム社では全体がマキシム社製品で実現されている回路以外の回路の使用については責任を持ちません。回路特許ライセンスは明言されていません。
マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。
6 ___________________Maxim Integrated Products, 120 San Gabriel Drive, Sunnyvale, CA 94086 (408) 737-7600
© 1996 Maxim Integrated Products
is a registered trademark of Maxim Integrated Products.