2015年度中期経営計画

日立金属株式会社
2015年度中期経営計画
2013年8月7日
http://www.hitachi-metals.co.jp
E-Mail:[email protected]
2015年度中期経営計画(15中期)の考え方
15中期の位置づけ
当社は、材料開発をベースとし、製品の「質」にこだわり、特長ある製品を
市場に供給することで社会に貢献してきた。
世界規模での市場構造は、不透明感を増しながら激変を続けており
持続的成長を実現するためには、市場ニーズの変化に合わせながら
「質」にこだわった事業展開、経営体制の改革を加速・強化しなければならない。
15中期の基本スタンス
これまで培ってきた素材開発力、技術提案力を、今一度市場が求めるそれらと
対比・検証し、No.1製品のグローバル生産・供給体制を再構築する。
従来の延長線上での発想は排除し、強固な組織・機能を構築、
持続的に成長する企業としての基盤を確立する。
市場およびお客様にとって必要不可欠な存在=「日立金属」となる。
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2015年度中期経営計画 基本方針
強固な経営基盤確立と成長戦略の実行で持続的成長への基盤を確立
全体基本方針
■
■
■
■
グローバル成長戦略の強化・加速
新製品創出・新技術開発力の強化
国内事業の精選、固定費削減
経営統合効果の早期実現
15中期における重点項目
1.国内生産品の精選と海外生産比率の拡大
2.新製品比率の拡大、事業領域の拡大
3.国内市場縮小へ対応したコスト削減
4.生産技術力向上とグローバル調達を両輪とした変動コストの低減
5.キャッシュフローの改善
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業績推移
05中期計画
15中期計画
12中期計画
08中期計画
(単位:億円)
ROE(%)
11.7 10.0 9.7 2.2 13.1 7 ,8 0 0
10.6 11.0 7 ,0 1 1
6 ,4 6 3
8.3 13.2 750
5.5 1.0 5 ,9 0 7 △1.5 5 ,9 0 7
5 ,5 6 9
5 ,5 9 5
597
5 ,2 0 2
547
4 ,2 0 1
8 ,8 0 0
日立電線合併
緊急基盤強化策
売上高
営業利益
当期純利益
5 ,3 5 8
540
530
4 ,3 1 7
475
404
449
431
340
270
172
186
221
222
211
179
152
130
151
34
0 3 年度
133
△30
0 4 年度
0 5 年度
0 6 年度
0 7 年度
0 8 年度
19
0 9 年度
1 0 年度
1 1 年度
1 2 年度
1 3 年度
予想
1 5 年度
計画
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2015年度中期経営計画 主要経営数値
(億円)
2012年度実績
2013年度予想
2013年度予想
日立金属・日立電線
単純合算ベース
(13.7.26発表)
日立電線
13/1Q業績合算後
2015年度 計画
(想定為替レート 1$=90円)
売 上 高
8,977
7,800
8,683
8,800
営業利益
254
530
562
750
経常利益
286
510
540
740
△193
△50
△27
△60
税前利益
93
460
513
680
当期純利益
38
340
383
540
(特別損益)
総資産
7,999
8,200
8,700
株主資本
3,257
3,300
4,100
有利子負債
2,027
1,900
1,500
0.62
0.58
0.37
ROE
1.2%
11.6%
13.2%
新製品売上高比率
23%
27%
35%
海外売上高比率
37%
41%
45%
海外生産比率
22%
26%
33%
31,952
30,000
31,000
D/Eレシオ(倍)
人 員(人)
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2015年度中期経営計画 全社横断アクションプラン
全体
基本方針
■グローバル成長戦略の強化・加速
■国内事業の精選、固定費削減
■新製品創出・新技術開発力の強化
■経営統合効果の早期実現
2015年度中期経営計画
営業体制の検討 海外売上高比率 45%以上
・国内販売体制、商流の再編成による販売コスト削減
・グローバル成長戦略を加速する販売体制の構築
成長戦略の
強化・加速
グローバル推進 海外生産比率 30%以上
・グローバル全体戦略策定(専門部署を設置、半年毎にチェック)
・利益を伴う海外展開の加速、M&Aを含む事業領域の拡大
グローバル調達 海外調達比率の向上
多極・最適集中購買を実施、コスト競争力を強化
人材育成・人材開発
・海外現地化の加速
・グローバル人材の育成・育成強化
新製品の継続的創出による持続的成長の堅持
基幹新製品のグローバル競争力強化
持続的成長への基盤確立
グローバル
新製品比率の拡大
事業領域の拡大 次世代の柱となる新製品・新事業の創出
キャッシュフローの
改善・創出
モノづくり改革
変動費削減・生産性向上
・基幹技術の革新によるグローバル競争力の強化
・原価低減の確実な効果刈り取り
固定費削減
恒久的施策による固定費絶対額の削減
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投資・償却・開発費・キャッシュフロー
グローバル競争力強化、新製品・事業領域拡大に向けた投資を実施
(億円)
科
目
13~15年度累計
2,780億円
フリーキャッシュ・フロー
1,060億円
投資方針
①グローバル展開の加速
②成長分野への重点投資
研究開発費
減価償却費
設備投資額
営業キャッシュ・フロー
の方針のもと、
高級金属製品セグメントを
中心に積極的な投資を実施
日立金属・日立電線単純合算ベース
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セグメント別売上高・営業利益
(億円)
売上高
高級金属製品
営業利益
営業利益率
売上高
磁性材料
営業利益
営業利益率
売上高
高級機能部品
営業利益
営業利益率
売上高
電線材料
営業利益
営業利益率
その他・調整額
売上高
営業利益
売上高
合 計
営業利益
営業利益率
2012年度実績
2013年度予想
2013年度予想
日立金属・日立電線
単純合算ベース
(13.7.26発表)
日立電線
13/1Q業績合算後
2015年度 計画
(想定為替レート 1$=90円)
2,229
177
2,435
265
2,435
265
2,620
315
7.9%
10.9%
10.9%
12.0%
1,421
△9
1,300
120
1,300
120
1,390
160
△0.6%
9.2%
9.2%
11.5%
1,720
102
1,870
145
1,870
145
2,020
185
5.9%
7.8%
7.8%
9.2%
3,620
43
2,220
85
3,103
117
3,050
155
1.2%
3.8%
3.8%
5.1%
△12
△59
△25
△85
△25
△85
△280
△65
8,978
254
7,800
530
8,683
562
8,800
750
2.8%
6.8%
6.5%
8.5%
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セグメント別概要: 高級金属製品セグメント
(億円)
基本方針
■ 現状維持型から開拓型へ
(新市場、新技術、新製品)
■ マーケットの価格に適合したモノづくり
売上高・営業利益推移
■ 流通機能の見直し・再編による
コスト競争力強化
特殊鋼: 特殊鋼事業の再生・新成長戦略の実行
ロール: 国内製造拠点は開発型マザー工場
海外製造拠点は収益拡大へ
軟磁性材料: 環境適合度No.1製品の拡販で
グローバル市場で持続的成長を実現
切削工具: グローバル市場においてニッチトップ
戦略を展開(金型・難削加工)
12年度
実績
13年度
予想
15年度
計画
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セグメント別概要: 磁性材料セグメント
(億円)
基本方針
売上高・営業利益推移
■ 競合優位性の確保
■ グローバル展開の加速
■ 最短最速のサプライチェーンの確立
● 指向分野・製品・地域でシェアNo.1
● 海外売上高比率60%、海外生産比率50%
● 強固な経営基盤の確立
(マグネット)
新技術による売上拡大、現地生産比率の拡大
(軟質磁性材料・応用品)
材料・プロセス・設計の3つの技術を組み合わせた
コア技術・製品の創出
12年度
実績
13年度
予想
15年度
計画
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セグメント別概要: 高級機能部品セグメント
(億円)
基本方針
■ 海外市場への展開加速による成長
売上高・営業利益推移
■ 国内生産拠点は固定費削減と
究極のモノづくりに挑戦
■ 経営資源の有効活用による経営基盤の
強化と効率向上
自動車用鋳物:
成長市場での事業化を推進、海外生産比率50%へ
配管機器:
構造改革の完遂、グローバル市場での成長を実現
建築部材:
グローバル拡販体制の確立
高付加価値かつ低コスト商品の開発・販売推進
12年度
実績
13年度
予想
15年度
計画
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11
セグメント別概要: 電線材料セグメント
(億円)
基本方針
売上高・営業利益推移
■ 収益性向上に向けた事業構造改革
新たなビジネスモデルの構築
3,103
■ 経営統合効果の早期実現、経営基盤の強化
● 国内外拠点統廃合、業務集約、システム
共通化による調達・販売・管理業務の効率化
117
● 収益性向上に向けた製品ポートフォリオの
組み換え
85
● 高機能製品の開発による事業競争力強化
● グローバル適地生産によるコスト競争力強化
日立電線
12年度
実績
13年度
予想
15年度
計画
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参考資料
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(参考)日立金属 事業構造(13年7月~)
合併後
合併前
高級金属製品
セグメント
高級金属
カンパニー
特殊鋼
ロール
アモルファス金属材料
高級金属製品
セグメント
高級金属
カンパニー
切削工具
軟質磁性材料および
その応用品
高級機能部品
セグメント
*セグメントは日立機材も加え構成
アモルファス金属材料
切削工具
マグネット
高級機能部品
カンパニー
ロール
磁性材料
セグメント
磁性材料
セグメント
磁性材料カンパニー
特殊鋼
マグネット
磁性材料カンパニー
軟質磁性材料および
その応用品
高級機能部品
セグメント
自動車用鋳物
配管機器
高級機能部品
カンパニー
自動車用鋳物
配管機器
*セグメントは日立機材も加え構成
電線材料
セグメント
電線材料カンパニー
電線
自動車部品
情報デバイス
金属材料
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(参考)日立金属 セグメント別事業内容(13年7月~)
高級金属製品
磁性材料
電線材料
主要製品
特殊鋼
高級特殊鋼[ YSSヤスキハガネ] :金型・工具用材料、電子金属材料[ ディスプレイ関
連材料、半導体等パッケージ材料]、産業機器・エネルギー関連材料、
剃刃材および刃物材
ロール
各種圧延用ロール、射出成形機用部品、構造用セラミックス部品、鉄骨構造部品
軟磁性材料
アモルファス金属材料[ Metglas®]
日立ツール株式会社
切削工具
磁性材料カンパニー
高級機能部品
カンパニー
高級機能部品
高級金属カンパニー
事業セグメント
マグネット
(希土類磁石[NEOMAX®]・フェライト磁石・その他各種磁石およびその応用品)
軟磁性材料(ソフトフェライト・ナノ 結晶軟磁性材料[ ファインメット®])およびその
応用品、アモルファス金属材料[ Metglas®]応用品、情報通信機器用部品、
IT機器用材料・部品、医療機器用材料・部品、
自動車用鋳物
自動車用高級鋳物部品(排気系耐熱鋳造部品[ ハーキュナイト®]、高級ダクタイル鋳
鉄製品[HNM®])、アルミホイール[SCUBA®]、その他アルミニウム部品、自動車用鍛造
部品
配管機器
設備配管機器( ®印各種管継手・ステンレスおよびプラスチック配管機器、
冷水供給機器、精密流体制御機器、密閉式膨張用タンク)
日立機材株式会社
建築部材(内装システム、構造システム、屋上システム)、チェン(マテハンシステム)
電線材料カンパニー
電線(電力・産業用電線・ケーブル、機器用電線・ケーブルおよび配線部品、光・
通信ケーブル、巻線、工業用ゴム製品)、自動車部品(電装部品、ブレーキホース)
情報デバイス(情報ネットワーク、ワイヤレスシステム、化合物半導体)、
金属材料(黄銅製品他)
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(参考)マーケット分野別事業構造
材料開発をベースに幅広い産業分野で「質」を提供する素材メーカー
事業セグメント
産業インフラ
電子金属材料
高級金属製品
自動車
高級特殊鋼
エレクトロニクス
電子金属材料
ロール
アモルファス金属材料
切削工具
マグネット
磁性材料
ソフトフェライト他軟質磁性材料・応用品
自動車用高級鋳物
高級機能部品
配管機器
建築部材
電線
自動車部品
電線材料
情報デバイス
金属材料
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本資料に掲載されている情報のうち業績予想、事業計画および配当予想等の歴史的事実以外のものは、各資料の
作成時点において、予想を行うために合理的であると判断した一定の前提および仮定に基づいており、内在する仮
定および状況の変化等により、実際の業績と異なる可能性があります。その要因となるもの主なものは次のとおりで
す。
・主要市場(特に日本、米国、アジア、欧州)における経済状況および各種規制
・急激な技術変化
・競争優位性および新技術・新製品の開発・事業化を実現する当社および子会社の能力
・製品市場、製品市況の変動
・為替相場の変動
・国際商品市況の変動
・資金調達環境
・製品需給、製品市況、為替相場および国際商品市況等の変動に対応する当社および子会社の能力
・自社特許の保護および他社特許の利用の確保
・製品開発等における他社との提携関係
・日本の株式相場の変動
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