BU2098 / F スタンダード IC I2C BUS 対応 8bit シリパラドライバ BU2098 / F BU2098 / F は I2C BUS I / F に対応した、8bit のシリアルイン・パラレルアウトドライバです。 拡張出力ポートとしてまたLEDなど直接ドライブ可能な大電流出力ポートとして使用できます。 !用途 用途 テレビ・ビデオなどのAV機器、パソコン他コントロールマイコン搭載機器に広く使用できます。 !特長 特長 1) I2C BUS対応 2) Nchオープンドレイン出力 3) 高耐圧出力ポート (15V) 4) 低消費電流 ∗ I2C BUSはフィリップス社の登録商標です。 !絶対最大定格 (Ta=25°C) Parameter 電源電圧 許容損失 Symbol VDD Pd Limits Unit −0.5~+7.0 V BU2098 300 (SOP16) ∗1 BU2098F 1000 (DIP16) ∗2 mW 動作温度範囲 Topr −40~+85 ˚C 保存温度範囲 Tstg −55~+125 ˚C 入力電圧 VIN −0.5~VDD+0.5 V 出力電圧範囲 VO VSS~+18.0 V 出力電流 IO 25.0 mA ∗1 Ta=25˚C以上で使用する場合は、1˚Cにつき−3mWを減じる。 ∗2 Ta=25˚C以上で使用する場合は、1˚Cにつき−10mWを減じる。 耐放射線設計はしておりません。 !推奨動作条件 (Ta=25°C) Symbol Min. Typ. Max. Unit 電源電圧 Parameter VDD 2.7 − 5.5 V 出力電圧 VO 0 − 15.0 V BU2098 / F スタンダード IC !ブロックダイアグラム Power-On Reset SDA SCL 8bit I2C BUS Controller A0 A1 A2 L a t c h Write Buffer Shift Register 1 A0 VDD A1 SDA A2 SCL Q0 NC Q1 Q7 Q2 Q6 Q3 Q5 VSS Q4 !各端子説明 Pin No. Pin name Type 1~3 A0~A2 I アドレス入力。内部でpull-upされています Function 4~7 9~12 Q0~Q7 O オープンドレイン出力 8 VSS − GND 13 NC − 無接続 14 SCL I シリアルクロック入力 15 SDA I/O シリアルデータ入出力 16 VDD − 電源 Q7 Q6 Q5 Q4 Q3 Q2 Q1 Q0 BU2098 / F スタンダード IC !入出力回路図 A) OUTPUT (Q0~Q7) B) INPUT1 (A0~A2) VDD VDD VDD OUT IN GND (VSS) GND (VSS) C) INPUT2 (SDA) GND (VSS) GND (VSS) D) INPUT3 (SCL) VDD VDD IN IN GND (VSS) GND (VSS) SCL GND (VSS) GND (VSS) SDA GND (VSS) BU2098 / F スタンダード IC !電気的特性 DC特性 (特に指定のない限り Ta=25°C, VDD=5V, VSS=0V) Parameter Symbol Min. Typ. Max. Unit Conditions "H"入力電圧 VIH 0.7×VDD − − V "L"入力電圧 VIL − − 0.3×VDD V "L"出力電圧 VOL − − 0.4 V IOUT=10mA "L"入力電流 IIL − − 2.0 µA VIN=0 "H"入力電流 IIH − − −2.0 µA VIN=VDD 出力リーク電流 IOZ − − ±5.0 µA Output=High impedance Vout=VDD 静的消費電流 IDD − − 2.0 µA ∗使用時にはパッケージの許容損失を超えないよう注意してください。 AC特性 (特に指定のない限り Ta=25°C, VDD=5V, VSS=0V) Parameter 高速モードI2C BUS Symbol Min. Max. 標準モードI2C BUS Min. Max. Unit SCLクロック周波数 fSCL 0 400 0 100 kHz 停止条件と開始条件の間のBUSフリータイム tBUS 1.3 − 4.7 − µs tHD : STA 0.6 − 4.0 − µs tLow 1.3 − 4.7 − µs tHIGH 0.6 − 4.0 − µs 再送開始条件のセットアップ時間 tSU : STA 0.6 − 4.7 − µs データホールド時間 tHD : DAT 0 0.9 0 − µs データセットアップ時間 tSU : DAT 100 − 250 − ns tR 20+0.1Cb 300 − 1000 ns tF 20+0.1Cb 300 − 300 ns 停止条件セットアップ時間 tSU : STO 0.6 − 4.0 − µs 各BUSラインの容量性負荷 Cb − 400 − 400 pF 開始条件ホールド時間 SCLクロックのLOW状態ホールド時間 SCLクロックのHIGH状態ホールド時間 SDA及びSCL信号の立ち上がり時間 SDA及びSCL信号の立ち下がり時間 !タイミングチャート SDA tBUS tLOW tR tHD : STA tF SCL tHD : STA P S tHD : DAT tHIGH tSU : DAT tSU : STA Sr Fig.1 SDA SCLのタイミング tSU : STO P BU2098 / F スタンダード IC !動作説明 (1) 開始条件 各コマンドを実行する前に、SCL が“HIGH”の状態の時、SDA が“HIGH”から“LOW”に変化するような開始条件を 実行する事が必要です。(Fig.2 参照) (2) 停止条件 各コマンドを終了するために、SCL が“HIGH”の状態の時、SDA が“LOW”から“HIGH”に変化するような停止条件を 実行する事が必要です。(Fig.2 参照) SDA SCL S P 開始条件 停止条件 Fig.2 開始条件と停止条件 (3) 確認応答 (acknowledge) データ転送が正常に行われたかを確認するために確認応答が必要となります。確認応答用のクロックはマスターに よって作られます。送信装置は 8bit のデータの出力後、BUS を開放するようになっています。受信装置は確認応答 クロックが“HIGH”の期間、SDA を“LOW”にしてデータを受信したという ACK 信号を出力する必要があります。 スレーブ(アドレス指定された)受信装置がアドレスを確認できない場合やデータ転送の途中で受信できなくなっ た場合には、そのスレーブはデータラインを“HIGH”に保持し、マスターが停止条件を生成します。(Fig.3 参照) 確認応答用のクロック SCL (マスターから) 1 8 9 SDA (送信装置から) 非確認 SDA (受信装置から) S 確認 Fig.3 確認応答 (ACK信号) ACK信号 BU2098 / F スタンダード IC (4) 書き出し マスターから開始条件に続き、スレーブアドレスを送信します。このアドレスは7ビットで構成されており、残り の1ビット (最下位ビット)は“0”で固定してください。そしてデータ転送を終了するためには停止条件が必要とな ります。しかし、再送開始条件 (Sr) を送信することにより終了せずに別のアドレスを指定して、データ転送する ことが可能となります。(Fig.4 参照) スレーブアドレス S R / W ACK データ ACK P ACK Sr "0" (書き出し) スレーブアドレス S R / W ACK データ スレーブアドレス R / W ACK データ "0" (書き出し) ACK P "0" (書き出し) Fig.4 データ転送 (5) データフォーマット フォーマットは以下のように対応します。 S A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 R/W ACK D7 D6 D5 D4 スレーブアドレス D3 D2 D1 D0 ACK ライトデータ A0~A2 デバイスの選択用で当ICは同一BUS上に最大8個まで使用できます。 A3~A6 当ICのデバイスコードであり、固定値となります。 R/W "0"で固定してください。 スレーブアドレス D0~D7 ライトデータ 出力データQ0~Q7に各々対応します。ライトデータに"1"を入力したとき出力ポートは ハイインピーダンスになります。 ライト時のフォーマット対応表 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 スレーブアドレス 0 1 1 1 0 0 0 38H 0 1 1 1 0 0 1 39H 0 1 1 1 0 1 0 3AH 0 1 1 1 0 1 1 3BH 0 1 1 1 1 0 0 3CH 0 1 1 1 1 0 1 3DH 0 1 1 1 1 1 0 3EH 0 1 1 1 1 1 1 3FH 当ICのデバイスコード 外部Pin A0~A2での設定 (A2, A1, A0)とスレーブアドレス対応表 P BU2098 / F スタンダード IC (6) データ伝送のタイミング SDA S A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 R/W ACK D7 D6 D5 スレーブアドレス D4 D3 D2 D1 D0 ACK P ACK P ライトデータ Latch pulse 出力 (Q7~Q0) Q7~Q0にライトデータ (D7~D0) が 一斉出力されます。 Fig.5 ライトのタイミング LED all-off設定例 (入力A0~A2はオープン) 電源 ON 電源 ONでQ0~Q7出力が全て"L"出力 SDA S 0 1 1 1 1 1 1 0 ACK 1 1 スレーブアドレス 1 1 1 1 1 1 ライトデータ 本コマンドによりQ0~Q7出力が全てHi-Z出力となります。 !使用上の注意 使用上の注意 (1) リセット時の設定 出力 Q0∼Q7 はリセット後、”L” 出力状態になります。 (2) 電源の立ち上げ VDD は 10ms 以内で立ち上げてください。これ以上の時間で立ち上げるとリセットされない場合があります。 VDD GND t ≤ 10ms Fig.6 電源の立ち上がり BU2098 / F スタンダード IC !外形寸法図 外形寸法図 (Units : mm) 19.4±0.3 9 1 8 6.5±0.3 16 10.0±0.2 0.15±0.1 0.1 0.4±0.1 SOP16 3.2±0.2 1.27 8 4.25±0.3 0.3Min. 4.4±0.2 6.2±0.3 1.5±0.1 0.11 1 0.51Min. 9 16 7.62 0.3±0.1 2.54 DIP16 0.5±0.1 0° ~ 15°