KSP75-FP-005486(5 版) CT‐30 光ファイバカッタ取扱説明書 1.安全に関するご注意 警告 この警告を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性があります。 光ファイバの接続作業の準備中あるいは接続作業中に、折れた光ファイバの破片が誤って目に入る可能性があります。 安全のため、作業中は常に安全めがねを着用して下さい。 また、光ファイバの破片が目以外に付いた場合もケガをする危険がありますので、光ファイバ屑の取り扱いには十分注意 して下さい。 5.お問合わせ先 修理・メンテナンス等で装置を返却する場合は、故障現象を明記下さるようお願い致します。 技術的な 〒135-8512 東京都江東区木場 1-5-1 問い合せ先 (株)フジクラ 光機器・システム事業部 光機器製品部 TEL:03-5606-1636 FAX:03-5606-1536 http://www.fujikura.co.jp/Light_com/1020/formmail3.html メンテナンス 窓口 〒285-8550 千葉県佐倉市六崎 1440 番地 (株)フジクラ 佐倉事業所 光システム開発センター内 光機器・システム事業部 精密機器製品部 メンテナンス担当 TEL:043-484-3974 FAX:043-484-4816 6.操作手順 使用になる前に 切断レバー(1)を下方に軽く押した状態(図 6-1)でストッパ(2)のロックを外します。(図 6-2) 注意 この注意を無視して誤った取り扱いをすると、人が負傷する危険および物的損傷のみの発生する危険があります。 (1)切断レバー 本製品は、非常に精密な機械です。分解しないで下さい。 本製品は、光ファイバを切断することを目的としたものです。決して光ファイバ以外の切断に使用しないで下さい。 切断刃には、触れないで下さい。ケガをする恐れがあります。 作業中に手を挟む恐れがありますので取り扱いには十分注意して下さい。 図 6-1 2.構成品 品名 型番 数量 CT-30 1台 M-CT30-J 1部 ファイバプレート AD-30A 1個 CT-30A は標準装備 ファイバプレート AD-30B 1個 CT-30B は標準装備 FC-02 1台 小型心線屑箱[FDB-02]を1個含む 大型心線屑箱 FDB-03 1個 六角レンチ HEX-01 1個 キャリングケース CC-21 1個 工具セット STS シリーズ以外の単品出荷時のみ適応 サイドカバー SC-01 1個 標準装備 HBA-01 1個 CT-30A、CT-30B はオプション SCREW-01 6本 M2×5 サイドカバー取付け、ホルダ台取付け、予備:各2本 取扱説明書 屑回収装置 メカニカルスプライス用 ホルダ台 ネジ (2)ストッパ 1.刃スライドボタン(3)をロックする位置まで押し、24~35mm 被覆を除去した光ファイバをセットします。AD-30A 使用時の 単心ファイバの切断長はファイバプレートの目盛りで調節して下さい。テープ心線は各ファイバが重なっていないかチェックし、真 直ぐセットして下さい。(図 6-3) 2.続いて切断レバー(1)を閉じると自動的に光ファイバがカットされます。刃スライドボタン(3)が動く位置に指を置かないでく ださい。指に当たり怪我をする恐れがあります。又、止まるまで閉じて下さい。閉じる作業の途中で開いてしまいますと光ファイバ に損傷を与えてしまう可能性があります。 3.切断レバー(1)を開きます。バネの力で開き、自動的にファイバ屑が小型心線屑箱(5)の中に引き込まれます。小型心線屑箱(5) の中身は、こまめに捨てて下さい。 雨水・結露など製品が濡れた状態での使用・保管はしないで下さい。 本体 図 6-2 備考 屑回収装置フタは自動で開閉します。無理に力を加えると破損の原因となります。 ファイバプレート [AD-30A, AD-30B] ファイバホルダ (1)切断レバー 24~35mm (4)屑回収装置フタ 3.適応光ファイバ心線 ファイバプレート 適応心数 被覆径 ファイバ径 切断長 無し(ファイバホルダ) 最大 12 心 ファイバホルダに依存 φ0.25mm φ0.125mm φ0.125mm 10mm 6~20mm φ0.9mm φ0.125mm 10~20mm φ0.25~φ0.9mm φ0.125mm 16mm AD-30A 1心 AD-30B 1心 4.廃却方法(リサイクル) 光ファイバカッタは環境に有害な材質の部品を使用しておりません。また、リサイクル可能な材質の部品も使用しておりません。 不燃物扱いで廃却して下さい。 (3)刃スライド ボタン ファイバホルダ 押す (5)小型心線屑箱[FDB-02] 図 6-3 KSP75-FP-005486(5 版) 4.大型心線屑箱(6)を使用する場合は、ファイバ屑が大型心線屑箱(6)の中に引き込まれた後に、つまみ(7)を回して ファイバ屑を回収して下さい。(図 6-4) ファイバ屑(8)が溜まり、回収されにくくなったら、大型心線屑箱(6)を取り外し軽く叩いて下さい。(図 6-5) 5.使用しないときは、ストッパ(2)で切断レバー(1)を固定して下さい。 また、ケースに収納するときは、小型心線屑箱(5)、大型心線屑箱(6)のファイバ屑を捨ててから収納して下さい。 7.メンテナンス ファイバが切れにくくなったら・・・ ブレードカバー(9)を取り外し(図 7-1)、切断刃(10)及びファイバクランプ(11)のゴム面を、アルコール をひたした綿棒などを用いて清掃して下さい。(図 7-2) ステップ 2 清掃しても切れない場合は、以下の要領で刃のポジションを変更して下さい。(図 7-3) 1.小型心線屑箱(5)、大型心線屑箱(6)またはサイドカバー(16)(図 1)を取り外す。⇒ 2.刃スライドボタン(3)を ロックする位置まで押す。⇒3.切断刃止めネジ(12)を緩める。(六角レンチ 1.5mm) ⇒4.切断刃(10)のポジションを 1 穴分移動させる。⇒ 5.切断刃止めネジ(12)を締める。 ステップ 3 刃が一巡した場合は、以下の要領で刃高 UP を行って下さい。(図 7-4)(図 7-5) 1.屑回収装置(15)またはサイドカバー(16)を取り外す。(六角レンチ 1.5mm) ⇒ 2.切断刃止めネジ(12)を緩める。(六角 レンチ 1.5mm) ⇒3.アジャスタ止めネジ(13)を緩める。(六角レンチ 1.5mm) ⇒ 4.アジャスタ(14)を一目盛り矢印方向に回 す。(六角レンチ 1.5mm) ⇒5.アジャスタ止めネジ(13)を締める。⇒ 6.切断刃止めネジ(12)を締める。 ステップ1 切断刃止めネジを強く締めないで下さい。刃の破損の原因となります。 ステップ 4 刃高UPした後、ステップ 1~3 を繰り返して使用して下さい。 ステップ 5 刃高を2目盛りUPさせた後、刃が 1 巡しましたら、切断刃(10)を新しいものと交換しますのでメンテナンス担当 まで装置をご返却下さい。ご返却する時は、刃高を最初の目盛りの位置に矢印と逆方向に回して戻し、ご返却下さい。 (11)ファイバクランプ (7)つまみ (6)大型心線屑箱[FDB-03] 図 6-4 (9)ブレードカバー (8)ファイバ屑 (10)切断刃 図 7-2 図 7-1 図 6-5 (12)切断刃止めネジ (12)切断刃止めネジ (13) アジャスタ 止めネジ 図 7-3 アジャスタ初期位置 (14)アジャスタ 回転方向 底面視 図 7-5 図 7-4 KSP75-FP-005486(5 版) 屑回収装置組み換えガイド 取付け部品 サイドカバー(16) 屑回収装置(15)+大型心線屑箱(6) 屑回収装置(15)+小型心線屑箱(5) メカニカルスプライス用ホルダ台取付け手順 用途 屑回収を指で行う場合に取付けます。 屑回収が必要な場合は、大容量収納タイプの取付けを推奨いたします。 寸法的な問題で大型心線屑箱の装着が適していない時に使用します。 (18)メカニカルスプライス用ホルダ台 1.カッタ本体左側にあるネジ穴にメカニカルスプライス用ホルダ台(18) を取付けます。(図3) 2.メカニカルスプライス用ホルダ台(18)を面Bに押し当てて ネジ(17)を締め付けます。(図3) [HBA-01] 押し当て面B 本体[CT-30] ネジ穴 (17)ネジ[SCREW-01] 図3 A.サイドカバー装着時 本体にサイドカバー(16)を装着した時の、キャリングケース内の添付品の収納位置は図4のようになります。 六角レンチ 取扱説明書[M-CT30-J] [HEX-01] 本体 [CT-30] (5)小型心線屑箱[FDB-02] (16)サイドカバー[SC-01] ギア (6)大型心線屑箱[FDB-03] (15)屑回収装置[FC-02] (17)ネジ[SCREW-01] 図1 押し当て面A 屑回収装置・サイドカバー取付け手順 1.カッタ本体右側にあるネジ穴に屑回収装置(15)・サイドカバー(16)を 取付けます。(屑回収装置のギアはカッタ本体に挿入します。)(図1) 2.屑回収装置(15)・サイドカバー(16)を面Aに押し当てて(図2)、ネ ジ(17)をを締め付けます。 3.屑回収装置は6章の操作手順に従ってファイバを切断し、切断屑を回収するか 確認して下さい。 ギア挿入穴 (18)メカニカルスプライス用ホルダ台 (5)小型心線屑箱 (15)屑回収装置 (6)大型心線屑箱 [HBA-01] [FDB-02] [FC-02] [FDB-03] 図4 ネジ穴 図2 KSP75-FP-005486(5 版) B.小型心線屑箱装着時 C.大型心線屑箱装着時 本体に小型心線屑箱(5)を装着した時の、キャリングケース内の添付品の収納位置は図5のようになります。 本体に大型心線屑箱(6)を装着した時の、キャリングケース内の添付品の収納位置は図6のようになります。 六角レンチ 取扱説明書[M-CT30-J] [HEX-01] 本体 (16)サイドカバー [CT-30] [SC-01] (6)大型心線屑箱 (18)メカニカルスプライス用ホルダ台 [FDB-03] [HBA-01] 図5 六角レンチ 取扱説明書[M-CT30-J] [HEX-01] 本体 (16)サイドカバー [CT-30] [SC-01] (18)メカニカルスプライス用ホルダ台 (5)小型心線屑箱 [HBA-01] [FDB-02] 図6