C9692シリーズ

微弱光
計測
微弱発光計数装置
C9692シリーズ
生物・細胞・食品等の微弱発光計測が手軽に!
C9692-11
C9692-12
C9692-13
励起光源ユニット
サンプルホルダ
ユニット
光ファイバパネル
C9692-14
C9692-15
サンプルホルダ
ユニット
C9692-16
シリンジ(別売)
分注ユニット
サンプルホルダ
ユニット
マイクロチューブ
ユニット
概要
微弱発光計数装置は測定系のセットアップに要する手間を省き、
測定対象物とコンピュータを用意いただければ、その場で簡単に
微弱発光計測を行うことができるシングルフォトンカウンティン
グ方式の装置です。目的に合わせタイプをお選びください。
さらに、アクセサリを追加・再構成していただくことで、様々な計測
に対応できます。また、USBインタフェースによるプラグ・アンド・
プレイによりどなたでも簡単にセットアップしていただけます。
オプティカルブロックパネル
特長
●高S/Nフォトンカウンティング
低ノイズ50 s-1 (25 ℃ Typ.値)
●コンピュータコントロール
USBインターフェース内蔵
●光ファイバ(FCタイプ)対応 (C9692-11)
●インターロック機能
(C9692-12/-13/-14/-15)
応用
●生物発光・化学発光計測
●食品の酸化・抗酸化発光計測
●活性細胞からの発光計測
●励起光源(UV LED)を使用した遅延蛍光計測
(C9692-13)
●試薬を用いたATPモニタ
●その他微弱光計測
測定時に誤って試料室を開けた場合、光路部に設けら
れたシャッタが自動的に閉まり、光電子増倍管への過
大光入射を防ぎます。
●励起光源(UV LED)内蔵 (C9692-13)
光源波長・出力: 375 nm・10 mW/cm2
照射時間: 0.1 s ∼ 3600 sまで可変可能
●試薬分注が可能
(C9692-14/-15)
2種類の試薬の分注や分注器(ピペット)を使用した
分注が行えます。
応用例
応用例 1
堆肥熟度の評価
有機栽培が注目され、良質な堆肥の市場価値も向上しています。
6000
良質な堆肥の需要に対して迅速な供給を可能にするため、堆肥精製に
良質な堆肥は糞尿の酸化物であることに注目し、熟成過程の堆肥抽出
液に酸素を添加して残存する有機物の酸化を促進させ、その酸化過程
に放出される微弱発光強度から熟度を評価します。良質な堆肥は未酸
化物質が少ないため、発光が弱くなります。
発光強度 (カウント/10秒)
5000
おける熟度判定の手法が研究されています。
4000
未熟堆肥
3000
中熟堆肥
2000
完熟堆肥
100
堆肥
熱水抽出 堆肥抽出液
濾過
計測
0
C9692-12
酸素注入
0
100
200
300
400
500
600
時間 (秒)
発光
データ提供:静岡県畜産試験場 片山信也様
光産業創成大学院大学 岩井万祐子様
応用例 2
樹木の菌感染の診断
街路樹に寄生、内部を侵食してしまうキノコであるナラタケ・ナラタケモ
ドキから発する微弱発光を利用して、菌糸に感染しているかを診断する
時間経過における目視確認不可能な子実体の
発光強度計測結果
400000
手法が研究されています。
菌糸に侵されている樹皮内部組織は菌糸活動温度におくことにより、菌
糸が活動し、時間経過と共に発光強度が上昇します。この微弱発光強度
変化を利用し、菌糸感染の有無を判定します。
ナラタケモドキ(子実体:
目視での発光確認は不可能)
発光強度 (カウント/秒)
計測対象樹木の樹皮を摂取し微弱発光計数装置にて計測します。
300000
200000
100000
C9692-12
樹皮
0
発光
0
60
30
90
時間 (分)
左:培養菌糸の明所での観察画像
右:培養菌糸の暗所での観察画像
(目視での発光確認が可能)
応用例 3
データ提供:郡山女子大学 教授 廣井勝様
精米1粒の酸化
励起光源内蔵タイプにて、UV光を
10秒照射した精米1粒の表面か
80
PHOTON DETECTION UNIT C9692
らの遅延蛍光強度を、付属専用ソ
精米後の時間経過に伴う酸化の
進行を、具体的な値として得るこ
70
60
光電子増倍管
モジュール
蛍光強度
フトにて測定しました。
(近似値)
90
シャッタ
とができます。
精米直後
40
精米後、半年経過
30
微弱光・蛍光
励起光源ユニット
A9860
C9692-13
50
UV LED
20
10
0
0
計測サンプル
サンプルホルダユニット
A9861
0.5
1
1.5
時間 (秒)
2
2.5
3
米麹培養中のATP法の発光量と麹菌体量の変化
12
標準製麹試験法に準じて培養した米麹のATP法の発光量と麹菌体量の
変化を測定しました。
16
ATP発光量
麹菌体量
た。麹菌の重要な品質評価指標である麹菌体量と酵素活性(αアミラー
ゼなど)の変動は、対数増殖期まで概ね終了するため、培養時間12hか
ら定常期に移行する32hまでの範囲で両手法の関係を比較したところ、
データ数は少ないものの高い相関があることが明らかになりました。
発光量 (×105カウント/10秒)
10
ATP法の発光量と麹菌体量を比較すると培養32hまで連動を示しまし
12
8
6
8
4
麹菌体量 (mg/g麹)
応用例 4
4
2
C9692-15
0
0
16
8
0
32
24
培養時間 (h)
データ提供:宇都宮大学 農学部 農業環境工学科 教授 齋藤高弘様
応用例 5
生鮮食品のATP法の発光量と生菌数の関係
7
れています。
6
サラダ菜の外側3葉程度を数株合わせ採取し、滅菌蒸留水と混合させ
10倍希釈とし、十分に揉み解したものを試料原液とし、微弱発光計数
装置を用いて、ATP法で発光量を計測します。また、公定法で培養し生
菌数を求め、発光量との相関を求めます。
生菌数 (Log of CFU/g)
化学発光を利用した食品の迅速かつ簡便な清浄度の計測手法が研究さ
5
4
3
y = 1.33 × -1.52
R2 = 0.80
2
C9692-15
1
0
0
1
2
3
5
4
7
6
発光量 (Log of counts/10s)
データ提供:宇都宮大学 農学部 農業環境工学科 教授 齋藤高弘様
応用例 6
清酒の劣化評価
清酒は、開栓後、酸化(劣化)していきます。この評価を2つの手法を用いて
XYZ系計測法の評価
100
行いました。
60 日
30 日
0日
XYZ系計測法の評価(グラフ上)
清酒を活性酸素種(X)として位置づけ、抗酸化種(Y)、受容種(Z)を混合
することにより、清酒の劣化度(酸化)を評価しました。
酸化反応系計測法の評価(グラフ下)
発光強度 (カウント/秒)
90
80
70
60
50
40
30
20
10
清酒(3ml)に対して次亜塩素ナトリウム(75μl)を混合することにより清酒
0
0
50
100
の劣化度(酸化)を評価しました。
200
C9692-14
酸化反応系計測法の評価
15000
発光強度 (カウント/秒)
両手法とも貯蔵日数に比例して発光強度(劣化度)が上昇しています。
30℃の環境下に放置
150
時間 (秒)
60 日
30 日
0日
12000
9000
6000
3000
0
0
5
10
15
20
25
30
時間 (秒)
データ提供:宇都宮大学 農学部 農業環境工学科 教授 齋藤高弘様
仕様
C9692シリーズ共通
項目
検出方法
感度波長範囲
光電面サイズ
最大計数率
カウンタゲート時間
ダークカウント (Typ. at 25 ℃)
カウンタ容量
トリガ信号入力方式
トリガ信号レベル
トリガ部
トリガ信号パルス幅
入力電圧 (DC)
付属ACアダプタ入力電圧 (AC)
温度
動作周囲
湿度
温度
保存
湿度
OS
インターフェース
内容・値
フォトンカウンティング方式
185 ∼ 650
16 × 18
3 × 106
0.001 ∼ 10(1, 2, 5 Stepで可変)
50
32 bit/ゲート
外部トリガ、ソフトウエアトリガ
TTL負論理
100 ns以上
+7(付属ACアダプタから供給)
100 V ∼ 240 V(100 V系/200 V系自動切替)、単相50 Hz/60 Hz
+5 ∼ +40
80以下(結露なきこと)
0 ∼ +50
85以下(結露なきこと)
Windows® XP-Pro, Vista Business (32 bit), 7 Pro (32 bit)
USB Ver1.1
単位
―
nm
mm
s-1
秒
s-1
―
―
―
―
V
―
℃
%
℃
%
―
―
C9692-11(光ファイバパネルタイプ)
項目
光ファイバ用アダプタ
光電面距離
質量
内容・値
FCタイプ (HRFC-R1/Hirose)
21.0(ファイバ端より)
約0.7
単位
―
mm
kg
内容・値
50×50×15
32.5(試料室底部より)
約1.1
単位
mm
mm
kg
C9692-12(サンプルホルダユニットタイプ)
項目
試料室有効サイズ (W×D×H)
光電面距離
質量
C9692-13(サンプルホルダユニット + 励起光源ユニットタイプ)
項目
波長・出力
照射時間
励起光源 (UV LED)
照射エリア
試料室有効サイズ (W×D×H)
光電面距離
質量
内容・値
375 nm・10 mW/cm2
0.1 ∼ 3600
φ10(試料室中央部)
50×50×15
49.5(試料室底部より)
約1.2
単位
―
秒
mm
mm
mm
kg
C9692-14(サンプルホルダユニット + 分注ユニットタイプ)
項目
対応シリンジ容量
ニードルサイズ
推奨ガスフローチューブ
光電面距離
質量
内容・値
5(テルモシリンジ®)A
外径 φ1 mm、内径 φ0.6 mm
外径 φ6 mm(遮光のため黒色チューブをお勧めします)
49.5
約1.2
単位
ml
―
―
mm
kg
NOTE: Aお客様にてご用意ください。
C9692-15(マイクロチューブユニットタイプ)
項目
適合マイクロチューブ
光電面距離(マイクロチューブ表面まで)
質量
内容・値
500
23.0
約1.4
単位
μl
mm
kg
内容・値
V溝タイプ
23.3
約0.7
単位
―
mm
kg
C9692-16(オプティカルブロックパネルタイプ)
項目
適合オプティカルブロック
光電面距離
質量
付属品
●CD-ROM(制御用ソフトウエア)
●外部トリガ用ケーブル(1.5 m)
●USBケーブル(1.5 m)
●ACアダプタ
●分注用チップA11045 (C9692-15)
制御用ソフトウエア機能
●時間分解計測
計測時間を単位時間(1 ms以上)で分解するため、様々な発光パターンの計測が可能です。
●遮光用シャッタ制御
遮光用シャッタを制御することにより、過大光保護と暗電流パルスの計測が可能です。
●計測中のデータ表示
計測結果を随時パソコンに転送し、モニタリングすることが可能です。
●計測結果の保存
計測結果はEXCELフォーマットで記録されますので、データ解析の幅が広がります。
アクセサリ(追加購入が可能です)
光ファイバパネル A9859
励起光源ユニット A9860
サンプルホルダユニット A9861
分注ユニット A10490
マイクロチューブユニット A11044
分注チップ A11045
オプティカルブロックパネル A9859-01
構成図
●C9692-11
●C9692-12
主な用途:光ファイバ(FCタイプ)による各種計測
PHOTON DETECTION UNIT C9692
DC +7 V IN
ACアダプタ
(付属品)
AC100 V ∼ 240 V
主な用途:生物発光・化学発光
PHOTON DETECTION UNIT C9692
光電子増倍管
モジュール
DC +7 V IN
ACアダプタ
(付属品)
AC100 V ∼ 240 V
光電子増倍管
モジュール
USB
シャッタ
USB
シャッタ
微弱光
微弱光
PC
光ファイバパネル
A9859
PC
サンプルホルダユニット
A9861
計測サンプル
光ファイバ(FCタイプ)
TPMOC0190JA
●C9692-13
●C9692-14
主な用途:蛍光寿命・遅延蛍光
PHOTON DETECTION UNIT C9692
TPMOC0191JA
主な用途:化学発光
DC +7 V IN
ACアダプタ
(付属品)
AC100 V ∼ 240 V
PHOTON DETECTION UNIT C9692
光電子増倍管
モジュール
DC +7 V IN
ACアダプタ
(付属品)
AC100 V ∼ 240 V
光電子増倍管
モジュール
USB
シャッタ
シャッタ
微弱光・蛍光
USB
微弱光・
化学発光
PC
PC
励起光源ユニット
A9860
分注ユニット
A10490
サンプルホルダユニット
A9861
サンプルホルダユニット
A9861
UV LED
計測サンプル
計測サンプル
TPMOC0188JA
●C9692-15
TPMOC0205JA
●C9692-16
主な用途:化学発光
主な用途:オプティカルブロックを接続した各種計測
分注チップ A11045
光電子増倍管
モジュール
PHOTON DETECTION UNIT C9692
微
弱
光
・
化
学
発
光
マイクロチューブ
ユニット
A11044
マイクロ
チューブ
シ
ャ
ッ
タ
PHOTON DETECTION UNIT C9692
DC +7 V IN
ACアダプタ
(付属品)
AC100 V ∼ 240 V
DC +7 V IN
ACアダプタ
(付属品)
AC100 V ∼ 240 V
光電子増倍管
モジュール
USB
シャッタ
PC
USB
微弱光
PC
オプティカルブロックパネル
A9859-01
オプティカルブロック
TPMZC0014JA
TPMZC0015JA
外形寸法図 (単位:mm)
●C9692-11
正面図
PHOTON DETECTION UNIT C9692
ON
OFF
PANEL
POWER
ERROR
PMT POWER
EXT. TRIG
100
側面図
DC IN
USB
ID SW
側面図
101.5
100
8.5
42
光ファイバアダプタ
FCタイプ: HRFC-R1 (HIROSE)
TPMOA0033JA
●C9692-12
上面図
正面図
側面図
PHOTON DETECTION UNIT C9692
EXT. TRIG
ID SW
PMT POWER
124.5
100
USB
ERROR
POWER
OFF
DC IN
PANEL
15
8
30
ON
100
試料室
17
50
78
TPMOA0034JA
●C9692-13
上面図
正面図
側面図
PHOTON DETECTION UNIT C9692
EXT. TRIG
ID SW
PMT POWER
142
100
USB
ERROR
POWER
OFF
18
DC IN
30
100
UV LED
15
ON
8
PANEL
試料室
17
50
78
100
TPMOA0035JA
●C9692-14
上面図
正面図
側面図
PHOTON DETECTION UNIT C9692
EXT. TRIG
ID SW
PMT POWER
シリンジ
挿入部
142
POWER
ガスフロー部
OFF
PANEL
100
50
78
100
8
ON
15
18
DC IN
30
100
USB
ERROR
17
100±0.5
試料室
TPMOA0045JA
外形寸法図 (単位:mm)
●C9692-15
PHOTON DETECTION UNIT C9692
分注器 挿入部
試料交換扉
ON
126.5 ± 2.0
DC IN
PANEL
OFF
POWER
ERROR
USB
PMT POWER
EXT. TRIG
ID SW
72 ± 1
12
100 ± 1
160 ± 1
TPMOA0003JA
●C9692-16
正面図
PHOTON DETECTION UNIT C9692
ON
OFF
PANEL
POWER
ERROR
PMT POWER
EXT. TRIG
100
側面図
DC IN
USB
ID SW
側面図
96.5
100
10.8
42
TPMZA0013JA
●試料室トレイ(C9692-12 / -13 / -14 共通)
上面図
4-R3
17
96
69.8
56
50
78
56
試料室有効サイズ
(W50 × D50 × H15)
TPMOA0034JA / TPMOA0035JA / TPMOA0045JA
Windows®は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
その他の記載商品名、ソフトウエア名は該当商品製造各社の商標および登録商標であることを明記し、カタログ上での記載は省略させていただきます。
●本資料の記載内容は平成23年9月現在のものです。製品の仕様は、改良等のため予告なく変更することがあります。
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FAX (03)3433-6997
FAX (053)459-1114
FAX (06)6271-0450
TPMZ1010J01
SEPT. 2011 IP