NJM2611 サーボモータ用制御用 IC ■ 概 要 NJM2611 は, ラジオコントロールのサーボモータ制御用の IC です。 動作電圧範囲が広く,定電圧回路を内蔵しているため,電源電圧変動, 温度変化に対し,安定な特性が得られます。 ■ 特 徴 ●動作電圧範囲 ●デッドバンドを内部定数で設定 ●出力段 NPN パワートランジスタを内蔵 ●定電圧回路を内蔵 ●外形 ■ 外 形 (V+=2.5~10.0V) (TDB=4.0µs typ.) NJM2611D DIP16,DMP16 NJM2611M ■ ブロック図 (Ta=25°C) ■ 絶対最大定格 項 目 記 号 + 定 格 単 位 電源電圧 V 10.0 V 消費電力 PD (D タイプ) 700 (M タイプ) 350 mW 出力流入電流 Isink 600(注) mA 動作温度 Topr -20~+75 °C 保存温度 Tstg -40~+125 °C (注)パルス駆動のため,ピーク電流が最大定格を満足すること Ver.2003-12-09 -1- NJM2611 (V+=6V, Ta=25°C) ■ 電気的特性 項 目 記 号 条 件 推奨動作電圧範囲 消費電流 ICC 最小入力パルス電圧 VIN レギュレータ電圧 Vreg 出力平衡時 + 最 小 標 準 最 大 単 位 2.5 - 7.5 V - 7.5 10.0 mA 1.85 - - V 2.0 2.15 2.3 V ラインレギュレーション Vlin V =2.5~8.0V - - 30 mV 出力飽和電圧 Vsat 負荷 12Ω - - 0.5 V デッドバンド TDB - 4.0 - µs ■ 端 子 機 能 端子番号 端子記号 機 1 VIN 1.85V 以上の正パルスを入力します。 2 RREF -2- 能 内部等価回路図 1.25V(標準)の定電圧が出力されており,この端 子に接続する抵抗により,14 ピン鋸歯状波の傾きを 決定する定電流を設定します。 抵抗と並列に 1000pF 程度のコンデンサを接続しま す。 Ver.2003-12-09 NJM2611 端子番号 端子記号 3 Vreg モータ連動のポテンショメーターやパルスストレッ チャーへの抵抗を接続します。 0.1µF 以上のコンデンサを接続します。 4 PS1 VREF との間に抵抗を接続します。この抵抗と 5 ピン に接続されるコンデンサにより,パルスゲインが決 定されます。 5 PS2 対 GND 間に,コンデンサを接続します。 このコンデンサと 4 ピンに接続される抵抗によりパ ルスゲインが決定されます。 Ver.2003-12-09 機 能 内部等価回路図 -3- NJM2611 端子番号 端子記号 6 PSV この端子は,通常オープン状態で使用します。特に デッドバンドの調整を行いたい場合, 抵抗を対 GND に接続することによりデッドバンドを広げることが できます。 (デッドバンド,6 ピン電圧対 6 ピンシンク電流特 性例参照) 7 NC ノーコネクト 8 GND1 システム GND 9 PNP1 外付け PNP トランジスタのベースを接続します。 10 GND2 パワーGND パルス状の大電流が流れますので,システム GND とは分離して配線してください。 -4- 機 能 内部等価回路図 Ver.2003-12-09 NJM2611 端子番号 端子記号 11 OUT1 9 ピンにベースが接続されている PNP トランジス タのコレクタを接続します。 13 ピンとの間にモータを接続します。 12 PNP2 外付け PNP トランジスタのベースを接続します。 13 OUT2 12 ピンにベースが接続されている PNP トランジス タのコレクタを接続します。 11 ピンとの間にモータを接続します。 Ver.2003-12-09 機 能 内部等価回路図 -5- NJM2611 端子番号 端子記号 14 CP 鋸歯状波発生用コンデンサを接続します。この鋸歯 状波のピーク値で,モータの位置が決定されますの で,2 ピンの抵抗と共に高精度の物を選択してくだ さい。 15 COMP モータ連動のポテンショメーターの中点が接続され ます。ノイズカットのため,0.1µF 程度のコンデン サを対 GND 間に接続します。ポテンショメーター とシリーズに抵抗を入れることにより,センター位 置の調整が可能です。 16 V -6- + 機 能 内部等価回路図 電源電圧 Ver.2003-12-09 NJM2611 ■ 応用回路例 *注意事項 ⑴ VR1:モータと連動 ⑵ VR2:モーターセンター位置調整 ⑶ ハンチング防止のため 11 ピン-GND 0.01µF 程度のコンデンサ 13 ピン-GND 0.01µF 程度のコンデンサ 11 ピン-電源 ダイオード 13 ピン-電源 ダイオード 11 ピン-13 ピン 100Ω 程度の抵抗 11 ピン-15 ピン 680kΩ 程度の抵抗 を入れて下さい。 Ver.2003-12-09 -7- NJM2611 ■ 特 性 例 電源電流対電源電圧特性例 デッドバンド,6 ピン電圧対 6 ピンシンク電流特性例 レギュレータ電圧対電源電圧特性例 レギュレータ電圧温度特性例 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが,掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については,製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また, 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく,第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -8- Ver.2003-12-09