ETC LB1980V

注文コード No. N 5 4 7 9
LB1980
N5479
91002
モノリシックディジタル集積回路
LB1980
VTR キャプスタン
3 相ブラシレスモータドライバ
LB1980 は、3 相ブラシレスモータドライバ IC であり、特に VTR 用・キャプスタンモータ駆動等に最適である。
機能
・3 相全波電流リニア駆動方式。
・トルクリップル補正回路内蔵(補正率可変)。
・電流制限回路内蔵。
・出力段上 / 下過飽和防止回路内蔵(外付けコンデンサ不要)。
・FG アンプ内蔵。
・サーマルシャットダウン回路内蔵。
絶対最大定格 / Ta=25℃
unit
最大電源電圧
VCC max
VS max
7
24
V
V
最大出力電流
許容消費電力
IO max
Pd max
1.3
12.5
A
W
動作周囲温度
Topr
0.77
− 20 ∼+ 75
W
℃
保存周囲温度
Tstg
− 55 ∼+ 150
℃
無限大放熱
単体
外形図 3206A
(unit : mm)
13.2
Pd max -- Ta
1.0
10.0
1.6
1.0
1.0
23
単体
0.8
0.77
24
8.4
11.6
6W
0.35
0 .4
17
0.8
0.6
0.2
18
13.2
10.0
0.4
7
34
0.2
0
--20
0
20
40
60
周囲温度, Ta -- °C
80
6
0.1
2.2
1
100
ILB01286
0.8
許容消費電力, Pd max -- W
1.6
0.8
4.8
2.45max
4.0
SANYO:QFP34HA(10×10)
本書記載の製品は、極めて高度の信頼性を要する用途(生命維持装置、航空機のコントロールシステム等、
多大な人的・物的損害を及ぼす恐れのある用途)に対応する仕様にはなっておりません。そのような場合に
は、あらかじめ三洋電機販売窓口までご相談下さい。
本書記載の規格値(最大定格、動作条件範囲等) を瞬時たりとも越えて使用し、その結果発生した機器の欠陥
について、弊社は責任を負いません。
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号
91002 YY IM / D1096 TH 寿◎岡田 B8-2521 No.5479-1/9
LB1980
許容動作範囲 / Ta=25℃
電源電圧
VS
5 ∼ 22
ホール入力振幅
VCC
VHALL
ホール入力間において
GSENSE 入力範囲
VGSENSE
制御系 GND に対して
電気的特性 / Ta=25℃, VCC=5V, VS=15V
VCC 電源電流
ICC
RL= ∞, VCTL=0V, VLIM=0V(静止時)
[出力]
出力飽和電圧
出力リーク電流
4.5 ∼ 5.5
± 30 ∼± 80
− 0.20 ∼+ 0.20
min
unit
V
V
mVO-p
V
typ
12
max
18
unit
mA
VO(sat)1
IO=500mA, Rf=0.5Ω, Sink + Source
2.1
2.6
V
VO(sat)2
VCTL=VLIM=5V(飽和防止付き)
IO=1.0A, Rf=0.5Ω, Sink + Source
VCTL=VLIM=5V(飽和防止付き)
2.6
3.5
V
1.0
mA
2.75
V
IO leak
[FR]
FR 端子入力
VFSR
スレッシュホールド電圧
FR 端子入力
Ib(FSR)
2.25
2.50
µA
− 5.0
入力バイアス電流
[制御]
CTLREF 端子電圧
CTLREF 端子入力範囲
VCREF
VCREFIN
CTL 端子
入力バイアス電流
Ib(CTL)
VCTL=5V, CTLREF:OPEN にて
CTL 制御開始電圧
VCTL(ST)
Rf=0.5Ω, VLIM=5V, IO ≧ 10mA にて
ホール入力論理固定(u, v, w=H, H, L)にて
2.00
CTL 端子制御 Gm
Gm(CTL)
Rf=0.5Ω, ∆IO=200mA
ホール入力論理固定(u, v, w=H, H, L)にて
Voff(LIM)
[電流制限]
LIM 電流制限
オフセット電圧
LIM 端子
入力バイアス電流
LIM 端子
2.25
3.50
V
V
4.0
µA
2.15
2.30
V
0.46
0.58
0.70
A/V
200
260
mV
Ib(LIM)
Rf=0.5Ω, VCTL=5V, IO ≧ 10mA
140
ホール入力論理固定(u, v, w=H, H, L)にて
VCTL=5V, CTLREF:OPEN,
− 2.5
Ilim
VLIM=0V にて
Rf=0.5Ω, VCTL=5V, VLIM=20.6V
電流制限レベル
[ホールアンプ]
ホールアンプ
2.05
1.50
830
2.15
µA
900
970
mA
+6
mV
3.0
µA
3.3
V
ホール入力論理固定(u, v, w=H, H, L)にて
Voff(HALL)
入力オフセット電圧
ホールアンプ
Ib(HALL)
入力バイアス電流
ホールアンプ
Vcm(HALL)
−6
1.0
1.3
同相入力電圧
[TRC]
トルクリップル補正率
TRC
IO=200mA での Rf 波形における
ボトムとピークにて(Rf=0.5Ω,
9
%
ADJ-OPEN)注 1
ADJ 端子電圧
Vadj
2.37
2.50
2.63
V
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No.5479-2/9
LB1980
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[FG アンプ]
min
FG アンプ
入力オフセット電圧
Voff(FG)
FG アンプ
入力バイアス電流
Ib(FG)
FG アンプ
出力飽和電圧
VO(sat)(FG)
Sink側 , 内部プルアップ抵抗負荷
において
FG アンプ電圧利得
FG アンプ
VG(FG)
VCM(FG)
f=10kHz の開ループにおいて
typ
−8
max
unit
+8
mV
− 100
nA
0.5
V
41.5
0.5
44.5
47.5
4.0
dB
V
0.175
0.25
0.325
V
同相入力電圧
[飽和]
飽和防止回路
下側設定電圧
[TSD]
TSD 動作温度
VO(sat)(DET) IO=10mA, Rf=0.5Ω,
VCTL=VLIM=5V での各 OUT-Rf 間電圧
(設計目標値)※
180
℃
TSD 温度ヒス巾
∆TSD
(設計目標値)※
注) : ※は設計目標であり、測定は行わない。
T-TSD
20
℃
注 1 :トルクリップル補正率は、Rf の電圧波形で次のように求める。
Vp
補正率=
Vb
2・(Vp − Vb)
Vp + Vb
・100(%)
各ホール論理設定
GNDレベル
ILB01287
No.5479-3/9
LB1980
FRAME
FRAME
VCC
Win(--)
23 22
21
20 19
18
ADJ
VS
ピン配置図
Rf(PWR) 24
17 WIN(+)
25
16 VIN(--)
26
15 VIN(+)
U--OUT 27
14 UIN(--)
28
13 UIN(+)
LB1980
V--OUT 29
12 FC
11 LIM
30
W--OUT 31
10 CTLREF
9 CTL
32
Rf(SENSE) 33
8 FG-OUT
1
2
3
4
5
6
GND
FRAME
FRAME
FGIN(--)
FGIN(+)
7
FR
GSENSE 34
Top view
注) FRAME は GND 電位安定化のため必ず GND と接続すること。
ILB01288
真理値表および制御機能
ソース→シンク
1
2
3
4
5
6
V 相→W相
W相→ V 相
U 相→W相
W相→ U 相
U 相→ V 相
V 相→ U 相
W相→ V 相
V 相→W相
W相→ U 相
U 相→W相
V 相→ U 相
ホール入力
U
V
W
H
H
L
H
L
L
H
L
H
L
L
H
L
H
H
FR
H
L
H
L
H
注) FR の「H」とは、2.75V 以上の電圧を意味し、
FR の「L」とは、2.25V 以下の電圧を意味する。
(VCC=5V にて)
注) ホール入力において、入力「H」とは、各相入
力(−)に対して(+)が 0.01V 以上高い電位にあ
る状態を、入力「L」とは、各相入力(−)に対
して(+)が 0.01V 以上低い電位にある状態をそ
L
H
れぞれ意味する。
L
H
L
H
L
H
L
U 相→ V 相
L
注) 本駆動方式は、180°通電方式であるため、シンク , ソース相以外の相は、オフとはならない。
制御機能および電流制御機能
制御特性
電流制限特性
VCTL=5V
CTLREF:OPEN
出力電流, IOUT
出力電流, IOUT
VLIM=5V
CTLREF:OPEN
Gm=0.58A / V typ
傾斜=0.50A / V typ
2.10V typ
0
1
2
3
制御電圧, VCTL
4
5
ILB01289
0
200mV typ
1
2
3
制御電圧, VLIM
4
ILB01290
No.5479-4/9
LB1980
23
正転 / 逆転選択端子。
この端子電圧により正転・逆転を
VCC
VCC
VCC
ADJ
200µA
FR
ADJ
200Ω
1/2
VCC
選択する。
(Vth=2.5V typ at VCC=5V)。
VCC
20µA
トルクリップル補正率を外部から
調整する端子である。
10kΩ
FR
端子説明
6kΩ
500Ω
6kΩ
10kΩ
1
等価回路図
10kΩ
端子名
10kΩ
端子説明
端子番号
ILB01291
補正率を調整する場合は、外部よ
り低インピーダンスで ADJ 端子に
電圧を印可する。印可電圧を上げ
れば補正率は下がり、電圧を下げ
れば補正率は上がる。その変化率
はオープンの場合のおよそ 0 ∼ 2 倍
の間で変化する(内部は約 VCC/ 2
に設定されており、入力インピー
2
ダンスは約 5kΩ)。
出力トランジスタ以外の GND。
GND
出力トランジスタの最低電位は Rf
端子となる。
5
VCC
FGin −
FG アンプを反転入力で使用する
場合の入力端子であり、FG-OUT
との間に帰還抵抗を接続する。
5µA
6
FGin +
FG アンプを差動入力として使用す
る場合の非反転入力端子である。
FGin(+)
FGin(--)
300Ω
内部でのバイアス印加はない。
ILB01292
8
FG-OUT
FG アンプの出力端子であり、内部
VCC
VCC
12
10kΩ
2kΩ
VCC
で抵抗負荷となっている。
FGOUT
FC
300Ω
速度制御ループの周波数特性補正
端子。
FC
ILB01293
CTL
10
CTLREF
速度制御端子。制御は、Rf から電
流帰還をかけた定電流駆動である。
VCC
CTL
200Ω
7.5kΩ
200Ω
10kΩ
9
100µA
VCC
VCC
CTLREF
200µA
max
VCC に設定されているが、低イン
ピーダンスで電圧を印可すること
200Ω
により変化させることができる
(入力インピーダンスは約 4.3kΩ
LIM
ILB01294
11
LIM
Gm=0.58A / V typ at Rf=0.5Ω
制御基準電圧端子。内部で約 0.43 *
である)。
電流制限機能制御端子。
この端子電圧により、出力電流を
直線的に変化させることができる。
傾斜 =0.5A / V typ at Rf=0.5Ω
次ページへ続く。
No.5479-5/9
LB1980
前ページより続く。
端子番号
端子名
等価回路図
端子説明
+
13
14
UIN
UIN −
15
16
VIN +
VIN −
17
18
WIN +
WIN −
U 相ホール素子入力端子。
ロジックの「H」は、IN +> IN −
各(+)入力
各(--)入力
200Ω
200Ω
ロジックの「H」は、IN +> IN −
のこと。
100µA
ILB01295
19
のこと。
V 相ホール素子入力端子。
W 相ホール素子入力端子。
ロジックの「H」は、IN +> IN −
のこと。
IC 内部の出力部以外の各回路に供
VCC
給する電源端子。この電圧は、
リップル , ノイズが入らないように
22
24
33
安定化する必要がある。
出力部の電源端子。
VS
Rf
(PWR)
出力電流の検出端子であり、この
端子と GND 間に Rf を接続する
ことにより、制御部に電流帰還が
かかる。また、この端子電圧に応
Rf
(SENSE)
VCC
VS
各OUT
30kΩ
200Ω
150µA
下側過飽和防止
回路入力部 V
CC
10µA
200Ω
Rf(POWER)
U-OUT
特に、この電圧で過飽和防止レベ
ルの設定を行っているため、Rf の
値を極端に下げると大電流領域で
の下側の過飽和防止の効きが悪く
なることがある。また、POWER
ピンと SENSE ピンは必ず接続し
Rf(SENSE)
27
じて、下側過飽和防止回路 , トルク
リップル補正回路は動作する。
ILB01296
なくてはならない。
U 相出力端子。
(スパークキラー Di
29
V-OUT
内蔵)
V 相出力端子。(スパークキラー Di
31
W-OUT
内蔵)
W 相出力端子。
(スパークキラー Di
34
GSENSE
内蔵)
GND センシング端子。この端子
を Rf を含めたモータ GND 配線
の Rf 抵抗側の近傍 GND へ接続
することにより、GND 共通
インピーダンスが Rf に与える影響
を排除させてやることができ
る(OPEN にしてはならない)。
No.5479-6/9
LB1980
ブロック図
VIN+ 15
VIN-- 16
WIN+ 17
--
U
リホ
ニー
アル
マ入
ト力
リ合
ク成
ス部
+
--
V
+
--
対数
逆変換
&
差道分配
合
対成
数出
圧力
縮
部
上側飽和
防止制御
)
WIN-- 18
+
22 VS
U
27 U--OUT
V
29 V--OUT
W
31 W-OUT
(
UIN-- 14
出力段
12 FC
ホールアンプ
UIN+ 13
W
24 Rf(PWR)
+
gm
--
33 Rf(SENSE)
+
CTL 9
CTLAEF 10
差動分配
&
制御アンプ トルクリップル
補正部
+
gm
--
駆動分配回路&下側
飽和防止制御
+
--
+
23 ADJ
+
--
約0.43×VCC
LIMREF
+
帰還アンプ
gm
+
-34 GSENSE
LIM 11
正/逆
選択
FGアンプ
TSD
FR 1
5 FGin--
+
6 FGin+
8 FGOUT
GND 2
VCC 19
--
基準電圧
Bandap1.2V
ILB01297
No.5479-7/9
MR
ホールバイアス抵抗Rは
センサ出力に応じて選ぶ。
L
L
R
ホール出力
12kΩ
R
7
FG出力端子
6
5
4
8
19
20
ホール入力
18
9 10 11 12 13 14 15 16 17
LB1980
21
22
2
3
34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24
23
1
0.1µΩ
0.1µΩ
0.1µΩ
0.5Ω
トルク指令電圧印加端子
CTLREF電圧印加端子
電流制限設定電圧印加端子
VCC
VS
ADJ電圧印加端子
パワーGND
注)この応用回路例に記載されている定数については、一例であり特性を保証するものではないので注意すること。
0.1µF
ホール出力
L
ホール出力
1MΩ
ホール素子としては
GaAsを推奨する。
0.1µF
正逆指令電圧印加端子
LB1980
応用回路例
Top view
ILB01298
No.5479-8/9
LB1980
本書記載の製品は、定められた条件下において、記載部品単体の性能・特性・機能などを規定するものであ
り、お客様の製品(機器)での性能・特性・機能などを保証するものではありません。部品単体の評価では
予測できない症状・事態を確認するためにも、お客様の製品で必要とされる評価・試験を必ず行って下さい。
弊社は、高品質・高信頼性の製品を供給することに努めております。しかし、半導体製品はある確率で故障
が生じてしまいます。この故障が原因となり、人命にかかわる事故、発煙・発火事故、他の物品に損害を与
えてしまう事故などを引き起こす可能性があります。機器設計時には、このような事故を起こさないような、
保護回路・誤動作防止回路等の安全設計、冗長設計・機構設計等の安全対策を行って下さい。
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PS No.5479-9/9