NJM2606 / 2606A 3V,6V 用モーターコントロール回路 ■ 概 要 NJM2606/06A は,小型 DC モータの速度制御用集積回路です。 動作電源電圧範囲が広く 3V 用,6V 用の小型 DC モータの速度制御 に最適です。 なお,NJM2606A は,出力トランジスタを改良し,出力飽和電圧を 小さくしております。出力飽和電圧小を必要とする用途に最適です。 ■ 外 形 NJM2606D NJM2606AD ■ 特 徴 ●動作電源電圧 ●低飽和出力電圧 ●外形 NJM2606M NJM2606AM (+1.8∼8V) DIP8,DMP8 ■ 端 子 配 列 ■ ブロック図 Ver.2006-05-29 -1- NJM2606 / 2606A (Ta=25°C) ■ 絶対最大定格 項 目 記 号 定 + 電源電圧 V 出力尖頭電流 IOP 消費電力 PD 格 単 位 10 V 700 (注) mA 500 mW (M / G タイプ) 300 mW (D タイプ) 動作温度 Topr -20∼75 °C 保存温度 Tstg -40∼125 °C (注):SW ON 時(モータロック時は 3 秒,又は 100ms でデューティ 0.1%以下) (V+=3V,IM=100mA,Ta=25°C) ■ 電気的特性 項 消費電流 目 記 号 条 件 最 小 標 準 最 大 単 位 ICC - 2.4 6.0 mA VOSAT VOSAT VREF 0.18 0.18 0.13 0.20 0.3 0.18 0.22 V V V 出力飽和電圧 NJM2606 NJM2606A 基準電圧 電源電圧変動 ∆VRSV V+=1.8V∼8.0V - 0.7 8.0 mV 出力電流変動 ∆VROC IM=20mA∼200mA - 2.7 9.0 mV 温度係数 ∆VRT mV / °C Ta= -20°C∼+75°C - 0.04 - K IM=50mA∼150mA 45 50 55 電源電圧変動 ∆KSV V+=1.8V∼8.0V IM=50mA∼150mA - 0.6 3.0 出力電流変動 ∆KOC IM=(20∼50)mA∼(170∼200)mA - 1.0 4.0 温度係数 ∆KTC Ta= -20°C∼+75°C IM=50mA∼150mA - 1.0 - 電流比例定数 -2- 1 / °C Ver.2006-05-29 NJM2606 / 2606A ■ 特 性 例 Ver.2006-05-29 基準電圧対電源電圧特性例 基準電圧対負荷電流特性例 基準電圧温度差特性例 消費電流対電源電圧特性例 出力飽和電圧対負荷電流特性例 電流比例定数対電源電圧特性例 -3- NJM2606 / 2606A ■ 特 性 例 電流比例定数対負荷電流特性例 電流比例定数温度特性例 回転数対トルク特性例 -4- Ver.2006-05-29 NJM2606 / 2606A ■ 応用回路例 C1,C2,C3 はモータに合わせて選定して下さい。 Vref K IM RM EO :基準電圧 :分流比 :モータ電流 :モータの内部抵抗 :モータの逆起電圧 モータに加わる電圧を VM とすると次式になります。 I +I VM = (R1 + R 2 + R 3 ) Iref + R1・ M ref K ここで,Iref=Vref/R2 であるから(Iref≒100µA 設定がよい) VM = Vref ⎛ R ⎞ R ⎜ R1 + 1 + R2 + R3 ⎟ + 1 I M R2 ⎝ K ⎠ K ・・・・① 一方,モータ自体に生じる電圧は次のようになります。 VM=EO=RM・IM ・・・・② ①,②より制御系を安定化させるには R1 ・I M K ∴ R1 < K・RM ・・・・③ RM・I M > バラツキを考慮して,R1(MAX)<K(MIN)・RM(MIN)が条件となります。 〈温度特性としての検討項目〉 ①,②式より次のようになります。 (IC の項目) 1. 基準電圧:Vref の温度係数 2. 分流比:K の温度係数 (外付部品の項目) 3. R1,R2,R3 の温度係数 この 3 部品は比が重要となります。 4. モータ内部抵抗の温度係数 5. モータの逆起電圧の温度係数 6. R1 と RM の温度係数比 3,4 より計算します。 Ver.2006-05-29 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが,掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については,製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また, 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく,第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -5-