光通信網、無線基地局向け 広温度範囲で高安定なTCXOの開発

2012 年 9 月 12 日
日本電波工業株式会社
代表取締役社長 竹内 寛
光通信網、無線基地局向け
広温度範囲で高安定なTCXOの開発
日本電波工業(株)は、光通信網や無線基地局における基準用発振器の規格を満たした
温度補償水晶発振器(TCXO)を開発し、温度範囲-40℃~+85℃にて周波数温度特性が
Max. ±50ppb と、TCXOとして広い温度範囲において世界最高レベルとなる高い安定度
を実現致しました(サイズ 14.6×9.7×6.5mm、出力周波数範囲 5~40MHz)。
光通信網等では、高速・大容量化が進むデータ通信に対応したネットワーク装置の拡張
に伴って増加する消費電力の抑制が課題になっており、使用される基準用水晶発振器にお
いては、広温度範囲での高い周波数安定度と同時に消費電力の大幅な低減が求められてい
ます。
今回開発したTCXOは、このニーズに対応するため、当社が恒温槽付水晶発振器(O
CXO)で培った高安定発振技術と当社独自開発によるデジタル信号処理ICにより、水
晶発振器として低消費電力に特長を持つTCXOにおいてOCXOと同等の温度特性を実
現したもので、光通信網・無線基地局装置の低消費電力化に貢献致します。
サンプル出荷開始は 2013 年 3 月から、
量産開始は 2013 年 5 月からを予定しております。
なお、この開発品は 10 月 2 日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2012」に出展
致します。( 会場:幕張メッセ、NDK ブース:ホール 7 7F15 )
【外観写真】
<お問い合わせ先> 日本電波工業株式会社 営業代表
TEL : 03-5453-6751
E-Mail : [email protected]
*サンプルご要求の際は、当社営業担当または上記お問い合わせ先
へご連絡をお願い致します。
詳細仕様は次ページの通りです。
■ 電気的性能
周波数範囲
5~40MHz
電源電圧
+3.3V±5%
消費電流
Typ. 20mA
消費電力
Typ. 70mW
総合周波数許容偏差(*)
Max. ±100×10-9
周波数温度特性
Max. ±50×10-9
動作温度範囲
-40~+85℃
長期周波数安定度
(電源投入 24 時間後の周波数を基準)
Typ. ±100×10-9/年
出力電圧
CMOS
周波数可変範囲
Min. ±5×10-6
位相雑音
Typ. -60dBc/Hz (@1Hz offset)
[@19.2MHz, 25℃]
Typ. -85dBc/Hz (@10Hz offset)
Typ. -115dBc/Hz (@100Hz offset)
Typ. -140dBc/Hz (@1kHz offset)
Typ. -145dBc/Hz (@10kHz offset)
(*)総合周波数許容偏差は周波数温度特性、電源電圧変動特性、負荷変動特性を含む
■ 外形寸法
以上