NJU26200 シリーズ NJU26200 シリーズハードウェア共通仕様書 概 要 NJU26200シリーズは、24ビット DSPコアのデジタル・オーディオ・プロセ ッサです。この仕様書は、NJU26200 シリーズ ハードウェアの共通仕様に ついて記述しています。本仕様は、NJU26201 から NJU26249 までの DSP について適用されます。個別の機能等については、各々の製品データ シートを参照してください。また、ファームウェアのコマンドについては、個 別のコマンドリストを参照してください。 ■ 外形 NJU26200FR3 特 徴 NJU26200V ◆ハードウェアードウェア 24 ビット固定小数点デジタル シグナルプロセッサ 外部クロック周波数 : 12.288MHz、 PLL 内蔵 デジタルオーディオインターフェース : 入力 4 ポート、出力 4 ポート 2 デジタルオーディオフォーマット : I S 24bit、左詰め、右詰め 対応、 BCK : 32/64fs マスター/スレーブ対応 ・マスター時、 MCK:128fs @fs=96kHz / 192fs @fs=64kHz / 256fs @fs=48kHz / 384fs @fs=32kHz ホストインターフェース 2 ・I C バスインターフェース (Fast-mode/ 400kbps) ・シリアルインターフェース (4 線式:クロック、スレーブセレクト、入力データ、出力データ) 電源電圧 : VDD = VDDPLL = 1.8V、 VDDIO = 3.3V 入力専用端子許容電圧 : 5V トレラント パッケージ : LQFP48-R3 (鉛フリー対応)、 SSOP44 (鉛フリー対応) ブロック図 AD1/SDIN SCL/SCK SDA/SDOUT AD2/SSb NJU26200 Series 24bit Fixed-point DSP Core SERIAL HOST INTERFACE SERIAL AUDIO INTERFACE BCKO PROGRAM CONTROL LRO 24-BIT x 24-BIT MULTIPLIER ALU SERIAL OUTPUT RESETb MCK CLK CLKOUT TIMING GENERATOR / PLL SERIAL INPUT SDI* SDO* BCKI ADDRESS GENERATION UNIT LRI PROC DATA RAM FIRMWARE ROM General I/O INTERFACE MUTEb SEL WDC 図1 NJU26200シリーズハードウェアブロック図 Ver.2010.07.01 -1- NJU26200 シリーズ 端子配列 VDD 29 AD1/SDIN VSS 30 25 VSSIO 31 AD2/SSb VDDIO 32 26 MCK 33 SCL/SCK BCKO 34 27 LRO 35 28 SDA/SDOUT SDO3 36 (1) LQFP48-R3 SDO2 37 24 TEST SDO1 38 23 TEST SDO0 39 22 TEST VDDIO 40 21 RESETb VSSIO 41 20 VDDIO VSS 42 19 VSSIO VDD 43 18 CLK SDI3 44 17 CLKOUT SDI2 45 16 VDD SDI1 46 15 VSS SDI0 47 14 VSSPLL LRI 48 13 VDDPLL NJU26200 Series 6 7 8 9 10 11 12 MUTEb WDC PROC VSSIO VDDIO SEL 4 VSS TEST 3 VSSIO 5 2 BCKI VDD 1 VDDIO QFP48-N2 LQFP48-R3 図2 LQFP48-R3 端子配列 -2- Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ (2) SSOP44 SDI3 1 44 VDD SDI2 2 43 VSS SDI1 3 42 VSSIO SDI0 4 41 VDDIO LRI 5 40 SDO0 VDDIO 6 39 SDO1 BCKI 7 38 SDO2 VSS 8 37 SDO3 VDD 9 36 LRO TEST 10 35 BCKO MUTEb 11 34 MCK WDC 12 33 VDDIO PROC 13 32 SDA/SDOUT VSSIO 14 31 SCL/SCK VDDIO 15 30 AD2/SSb SEL 16 29 AD1/SDIN VDDPLL 17 28 TEST VSSPLL 18 27 VSS VDD 20 CLKOUT CLK 22 NJU26200 Series SSOP44 26 TEST 25 RESETb 24 VDDIO 23 VSSIO 図3 SSOP44 端子配列 Ver.2010.07.01 -3- NJU26200 シリーズ 端子説明 表 1 端子説明 Pin No.. LQFP48-R3 SSOP44 1, 11, 20, 32, 6, 15, 24, 33, 40 41 7 2 3, 10, 19, 31, 14, 23, 42 41 8, 19, 43 4, 15, 30, 42 9, 20, 44 5, 16, 29, 43 10 6 11 7 12 8 13 9 16 12 17 13 18 14 21 17 22 18 25 21 26 22 27, 28 23, 24 29 25 30 26 31 27 端子名 機能 I/O VDDIO − BCKI VSSIO I I/O 電源 3.3V ビットクロック入力 − I/O 電源 GND TEST MUTEb * WDC * PROC * SEL VDDPLL VSSPLL CLKOUT CLK RESETb TEST TEST AD1/SDIN AD2/SSb SCL/SCK − − I I OD I I − − O I I I I I I I 内部電源 GND 内部電源 1.8V テスト端子 ( 3.3kΩ の抵抗を介して VSSIO に接続してください ) リセット後のマスターボリューム状態 (”H” : 0dB、 ”L” : ミュート) ウォッチドッグタイマー用クロック出力端子 (オープンドレイン出力) リセット後の信号処理 (“H” : 通常処理する ”L” : 処理しないでコマンド待ち) 2 ホストインターフェース選択 (“H” : シリアル(4 線式) 、“L” : I C バス) PLL 電源 1.8V PLL 電源 GND 水晶発振用クロック出力端子 水晶発振用クロック入力端子 リセット (RESETb=“L” でリセット) テスト端子 ( VDDIO に接続してください ) テスト端子 ( VSSIO に接続してください ) 2 I C アドレス選択 1 / シリアル(4 線式)データ入力 2 I C アドレス選択 2 / シリアル(4 線式)スレーブセレクト 2 I C シリアルクロック / シリアル(4 線式)クロック 2 I C データ入出力 / シリアルデータ出力(シリアル 4 線式) ・I2C バス時、オープンドレイン出力のため、プルアップ抵抗を接続してください。 ・シリアル 4 線式時、CMOS 出力のため、プルアップ抵抗を接続する必要ありません。 VSS VDD 28 32 SDA/SDOUT I/O 33 34 35 36 37 38 39 44 45 46 47 48 34 35 36 37 38 39 40 1 2 3 4 5 MCK BCKO LRO SDO3 SDO2 SDO1 SDO0 SDI3 SDI2 SDI1 SDI0 LRI O O O O O O O I I I I I マスタークロック出力 (CLK 端子のバッファ出力) ビットクロック出力 LR クロック出力 オーディオデータ出力 3 オーディオデータ出力 2 オーディオデータ出力 1 オーディオデータ出力 0 オーディオデータ入力 3 オーディオデータ入力 2 オーディオデータ入力 1 オーディオデータ入力 0 LR クロック入力 I :入力 O :出力 OD :オープンドレイン出力 I/O ::双方向 注意: 端子名に * が付いている端子は必ず抵抗(推奨 3.3kΩ)を介して、VDDIO または VSSIO に接続してください。 SDI0~3, SDO0~3 は、仕様により機能が異なるため 個別データシートを参照してください。 -4- Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ 絶対最大定格 表2 絶対最大定格 (以降、特に断り無き場合、全ての電気的特性・定格において、VSS= 0V と定義し、この電位を GND 電位と規定します。) 項目 記号 定格 Logic VDD -0.3 ~ 2.1 PLL VDDPLL -0.3 ~ 2.1 I/O VDDIO -0.3 ~ 3.8 In Vx -0.3 ~ 5.5 (VDDIO≧3.0V) -0.3 ~ 3.8 (VDDIO<3.0V) I/O Vx(I/O) -0.3 ~ 3.8 Out Vx(OUT) -0.3 ~ 3.8 CLK Vx(CLK) -0.3 ~ 2.1 Vx(CLKOUT) -0.3 ~ 2.1 PD 300 mW 動作温度範囲 TOPR -40 ~ 85 ˚C 保存温度 TSTR -40 ~ 125 ˚C 電源電圧 端子電圧 * CLKOUT 許容損失 * Vx * Vx(I/O) * Vx(OUT) * Vx(CLK) * Vx(CLKOUT) : : : : : 単位 V V LQFP48-R3 : 2,12, 21~27, 44~48 pin SSOP44 : 7, 16, 25~31, 1~5 pin LQFP48-R3 : 6~9, 28 pin SSOP44 : 10~13, 32 pin LQFP48-R3 : 33~39 pin SSOP44 : 34~40 pin LQFP48-R3 : 18 pin SSOP44 : 22 pin LQFP48-R3 : 17 pin SSOP44 : 21 pin 端子等価回路図 VDDIO VDD VDD CLKOUT CLK PAD VSS VSSIO VSS 入力端子,入出力端子(入力部) (LQFP48-R3 : 2, 6~9, 12, 21~28, 44~48 pin) (SSOP44 : 1~5, 7, 10~13, 16, 25~32 pin) CLK/CLKOUT 端子 (LQFP48-R3 : 17, 18 pin) (SSOP44 : 21, 22 pin) VDDIO PAD Output Disable VSSIO 出力端子,入出力端子(出力部) (LQFP48-R3 : 6~9, 28, 33~39 pin) (SSOP44 : 10~13, 32, 34~40 pin) 図 4 NJU26200 シリーズ入出力等価回路図 Ver.2010.07.01 -5- NJU26200 シリーズ 電気的特性 表 3 電気的特性 ( VDD=VDDPLL=1.8V, VDDIO=3.3V, fOSC=12.288MHz, Ta=25˚C ) 項目 動作電圧範囲 消費電流 記号 条件 Min. Typ. Max. Logic VDD VDD 端子 1.7 1.8 1.9 PLL VDDPLL VDDPLL 端子 1.7 1.8 1.9 I/O VDDIO VDDIO 端子 3.0 3.3 3.6 Logic IDD - 31 - - 4.0 - - 1.0 - VDD =VDDPLL=1.8V VDDIO=3.3V 単位 V PLL IDDPLL I/O IDDIO In VIH VDDIO= 3.0 ~ 3.6V VDDIO x 0.7 - 5.25 I/O VIH(I/O) VDDIO= 3.0 ~ 3.6V VDDIO x 0.7 - VDDIO CLK VIH(OSC) VDD = 1.7 ~ 1.9V VDDIO=3.0 ~ 3.6V VDD x 0.7 - VDD In, I/O VIL,VIL(I/O) VDDIO=3.0 ~ 3.6V 0 - 0.5 CLK VIL(OSC) VDD=1.7 ~ 1.9V VDDIO=3.0 ~ 3.6V 0 - VDD x 0.3 In, I/O IIN, IIN(I/O) VIN = VSSIO ~ VDDIO -10 - 10 CLK IIN(OSC) VIN = VSS ~ VDD -15 - 15 Out, I/O VOH, VOH(I/O) IOH = -2mA VDDIO= 3.0 ~ 3.6V VDDIO x 0.85 - VDDIO *3 CLKOUT VOH(OSC) IOH=-100A VDD=1.7 ~ 1.9V VDD x 0.85 - VDD Out, I/O VOL, VOL(I/O) IOL = 2mA VDDIO= 3.0 ~ 3.6V 0 - VDDIO x 0.15 CLKOUT VOL(OSC) IOL=100A VDD=1.7 ~ 1.9V 0 - VDD x 0.15 入力遷移時間 tr / tf *4 - - 100 ns 入力クロック周波数 fOSC 12.0 12.288 12.5 MHz クロックデューティー比 rEC 45 50 55 % High レベル 入力電圧 Low レベル 入力電圧 *1 *2 *2 mA V μA 端子リーク電流 *2 High レベル 出力電圧 Low レベル 出力電圧 *2 *2 QFP48 : 18pin SSOP44 : 22pin (CLK) *5 QFP48 : 18pin SSOP44 :22pin (CLK) *3 V *1 動作電流は起動時、基準ソフトウエア(ファームウェア) のデフォルト状態、室温での実測値(参考値)です。 *2 VIH(OSC), VIL(OSC), IIN(OSC) : LQFP48-R3 :18pin、 SSOP44 : 22 pin (CLK 端子) VIH(I/O), VIL(I/O), VOH(I/O), VOL(I/O), IIN(I/O) : LQFP48-R3 : 6~9, 28pin、 SSOP44 : 10~13, 32pin (双方向端子) IIN(I/O) は出力ハイインピーダンス時リーク電流も含む。 VOH(OSC), VOL(OSC) : LQFP48-R3 : 17pin、 SSOP44 : 21pin (CLKOUT 端子) *3 出力端子及び双方向端子を VDDIO 以上の電圧でプルアップしないでください。 また、未使用の入力・入出力端子をオープンにしないでください。 2 *4 LQFP48-R3 : 25 ~ 28pin、 SSOP44 : 29 ~ 32pin の tr / tf は端子の動作モード(4 線シリアル / I C)により別途規定されま す。 *5 通常使用時は 12.288MHz のクロックを与えてください。 -6- Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ 1. 電源 ・ クロック信号 ・ リセット 1.1 電源 NJU26200 シリーズには、VDD/VSS, VDDPLL/VSSPLL および VDDIO/VSSIO の 3 系統の電源が存在します。このうち、 VDD/VSS は内部コア電源,VDDPLL/VSSPLL は内部 PLL 電源、また、VDDIO/VSSIO は入出力端子の電源として使用されます。 電源の投入・切断に関して、特に制約はありません。順序付けられる場合、以下に示す順序を推奨します。 電源投入 電源切断 (先) VDDIO → VDD, VDDPLL (後) (先) VDDPLL, VDD → VDDIO (後) VDD と VDDPLL を別電源にする場合は、VDDPLL を最後に投入することを推奨します。また、電源の切断に関しても制約は ありませんが、順序付けられる場合、投入の逆シーケンスを推奨します。 注意 :全ての電源端子は確実に接続し、必ず各電源端子対の直近にデカップリングコンデンサを接続してください。 電源電圧は推奨動作条件の範囲内でご使用下さい。また、電源電圧の立ち上がりはなるべく一定になるようにし、立 ち上がり中の電源電圧が特定の電圧に留まることの無いようご注意下さい。 電源電圧を推奨動作条件範囲内の電圧まで立ち上げたあと、推奨動作条件を下回る電圧に落とさないで下さい。推 奨動作条件を下回る電圧に落とした後に、推奨動作条件に戻し、再度リセット信号を入力しても、その後の全ての動 作は保証できません。ご使用後は電源電圧を Vss レベルまで落として下さい。 VDDPLL/VSSPLL は内部 PLL 回路の電源となっており、電源ノイズに敏感です。内部コア電源 VDD とは別電源とするか、 外付け部品による簡易なフィルタ回路を挿入することを推奨します。図 5 は、簡易電源フィルタの例です。 VDD VDDPLL 10 + 10uF 0.1uF 図 5 簡易電源フィルタの例(参考) Ver.2010.07.01 -7- NJU26200 シリーズ 1.2 クロック信号 NJU26200 シリーズの動作には、独立したクロックが必要です。通常 CLK 端子に 12.288MHz のクロックを供給してく ださい。また、CLK/CLKOUT 端子に水晶振動子を接続し、発振させることも可能です。設計される基板に応じた外部 定数を設定してください。水晶振動子は、基本波のものをお使いください。帰還抵抗が内蔵されておりますので、外部 に帰還抵抗を接続する必要は基本的にありません。 注意 :NJU26200 シリーズは内部に PLL 回路を搭載しており、12.288MHz の周波数に合わせて設計されています。動作 下限周波数である 12.0MHz 未満の周波数を入力すると、処理落ちが発生し、正しい音声処理が出来なくなる場合が あります。EMI,周辺部品との関係で NJU26200 シリーズの周波数を変更したい場合は、電気的特性(表3)記載の書 の範囲内で変更しお使い下さい。その場合、DSP マスターモードの分周周波数が変動するため注意して下さい。 水晶振動子の使用にあたっては、お客様側の責任で十分検討の上、接続する定数などを決定してください。発振に関 わる部品およびその定数に関して弊社は一切の責任を負いません。 尚、CLK 端子は入力電圧の上限が異なります。外部に発振器などを接続される場合は、電圧レベルにご注意ください。 図 6 は、水晶振動子使用時の参考例です。ただし、弊社がこの定数を保証するものではありません。必ずお客様の使 用部品・基板パターンにおいて確認をお願いします。 10pF 240 ~ 1kΩ CLKOUT 12.288 MHz CLK 10pF 図 6 クロック供給方法の例(参考) 参考 :NJU26200 シリーズの MCK 端子からは内部リセット終了後、CLK 端子から供給されるクロック がバッファされ出力されます。(内部 PLL は経由しません) また、MCK 端子からのクロック出力 が不要な場合、コマンドで停止させることも可能です。 -8- Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ 1.3 リセット信号 NJU26200 シリーズのリセットには、RESETb を一旦 ”L” レベルにし、その後、”H” レベルにすることで行います。 水晶発振が安定した後(発振器から入力する場合は供給を開始した後)、少なくとも tRESETb 期間 ”L” レベルを維 持してください。(図 4) 全ての双方向端子、SDA 端子は、RESETb=”L”にすることで、強制的にハイインピーダンス状態となります。 ハイインピーダンス状態は内蔵ファームウェアによるホストインターフェースが確定するまで継続します。そのため、 内部ハードウェアの設定が完了するまではホストインターフェースによる通信はできません。 2 2 種類のマイコンインターフェースのうち、I C バスインターフェース、シリアルインターフェース(4 線式)のどちらか 使用するかを設定します。RESETb端子を”H”にした後(リセット解除後)、NJU26200シリーズは1ms以内にホスト インターフェースの内部ハードウェアの設定が完了します。その後、通信可能な状態になります。 電源 CLK 発振不安定 発振安定 トリガ動作 内蔵 PLL ロックアップ tRESETb RESETb 1ms 以内にホスト インターフェース 部のハードウェア 設定完了 図 7 リセットタイミング 表 4 リセット時間 Symbol tRESETb Time ≧300μs 注意 :NJU26200 シリーズ内蔵の PLL は、電源投入後トリガ動作を行います。動作中にクロックを停止させた場 合やクロック周波数を変更した場合、もしくは何らかの理由でリセットを再度かける場合は、PLL を再度ロ ックさせるため、CLK 端子に正常なクロックを入れながら、tRESETb の期間 RESETb 端子を’Low’レベルに 維持して、リセットをかけます。その後、初期設定からやり直してください。正常なクロックを入れながら RESETb 端子を’High’レベルから’Low’レベルとしたときに、NJU26200 シリーズは内蔵の PLL に対して、 CLK 端子へのクロック周期の 32 倍のリセットパルス(例えば、CLK=12.288MHz の場合、約 2.6us)を内 部に与え、再トリガ動作を開始します。RESETb 端子を’Low’レベルから’High’レベルとしたときには、PLL の再トリガ動作は行いません。動作中はクロックの供給を停止しないでください。NJU26200 シリーズは 内部に PLL 回路を搭載していますが、クロックの供給を停止した場合、PLL が正常なクロックを内部に送 ることができなくなり、NJU26200 シリーズは正常に動作しません。 Ver.2010.07.01 -9- NJU26200 シリーズ 2. デジタルオーディオクロック デジタルオーディオデータは、デジタルオーディオシステム間を同期して転送する必要があります。 NJU26200 シリーズは、通常の用途ではスレーブモードとして使用しますが、マスターモードとして使用することも可能です。 注意: NJU26200 シリーズに 12.288MHz のクロックを供給してマスターモードとして使用する場合、サンプリング周 波数 32kH, 48kHz, 64kHz, 96kHz に対応したオーディオクロックを発生することは可能ですが、44.1kHz, 88.2kHz に対応したオーディオクロックを発生することはできません。(表 5) ・DSP マスターモードの場合、BCKO、LRO 端子出力のクロックは、デジタルオーディオデータ転送に使用します。 ・DSP スレーブモードの場合、BCKI、LRI の入力端子には、マスターデバイスからのクロック出力が必要になります。 2.1 オーディオクロック デジタルオーディオデータ転送には、次の3種類のクロックが必要になります。 ① LR クロック(端子名:LRI、LRO)は、シリアルデータ転送で必要になります。デジタルオーディオ信号のサンプリン グ周波数と同じです。 ② ビットクロック(端子名:BCKI、BCKO)は、シリアルデータ転送で必要になります。LR クロックの倍数になります。 ③ マスタークロック(端子名:MCK)は、A/D、D/A コンバータなどで必要になります。LR クロックの倍数になります。 また、シリアルデータ転送とは関係ありません。 NJU26200 シリーズのビットクロック(端子名:BCKI、BCKO)は、LR クロックの 32 倍、64 倍をサポートしています。 表 5 サンプリング周波数と BCK, LR, MCK ( CLK=12.288MHz 時 ) モード DSP スレーブ DSP マスター (共通) クロック信号 LRI BCKI(32Fs) BCKI(64Fs) LRO BCKO(32Fs) BCKO(64Fs) MCK (384/256/ 192/128Fs) 倍レート周波数 32kHz 44.1kHz 48kHz 64kHz 88.2kHz 96kHz 1fs 32fs 64fs 1fs 32fs 64fs 384fs @fs=32kHz 256fs @fs=48kHz 192fs @fs=64kHz 128fs @fs=96kHz 32kHz 1.024MHz 2.048MHz 32kHz 1.024MHz 2.048MHz 44.1kHz 1.4112MHz 2.822MHz 48kHz 1.536MHz 3.072MHz 48kHz 1.536MHz 3.072MHz 64kHz 2.048MHz 4.096MHz 64kHz 2.048MHz 4.096MHz 88.2kHz 2.822MHz 5.644MHz 96kHz 3.072MHz 6.144MHz 96kHz 3.072MHz 6.144MHz 対応不可 対応不可 12.288MHz 注意: NJU26200 シリーズで処理可能なサンプリング周波数は、個別データシートを参照してください。 Serial Data Inputs Serial Clock SDI0 SDO0 SDI1 SDO1 SDI2 SDO2 SDI3 SDO3 BCKI BCKO LRI LRO Inputs MCK Serial Data Outputs Serial Clock Outputs System clock for A/D, D/A converters CLOCK DIVIDER MASTER CLK CLKOUT Oscillator SLAVE BOTH 図 8 DSP マスター / DSP スレーブモード - 10 - Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ 3. デジタルオーディオインターフェース 3.1 デジタルオーディオデータフォーマット NJU26200 シリーズは、デジタルオーディオデータフォーマットとして、3 種類のフォーマットを使用することができます。 2 ① IS :LR クロック切り替わりの 2 ビット目に MSB が置かれます。(左詰めに対し 1bit 遅延) ② 左詰め ( Left-Justified ) :LR クロックの切り替わりに MSB が置かれます。 ③ 右詰め ( Right-Justified ) :LR クロック切り替わり直前に LSB が置かれます。 3 種類のフォーマットの主な違いは LR クロック(LRI、LRO)とデジタルオーディオデータ(SDI、SDO)の位置関係にありま す。 ・どのフォーマットにおいても、左チャンネルが先に転送されます。 ・左詰め/右詰めにおいては、LR クロック='H'が左チャネルを示します。 2 ・I S フォーマットにおいては、極性が逆になり、LR クロック='L'で左チャンネルを表します。 ・ビットクロック BCK(BCKI、BCKO)は、転送データのシフトクロックとなります。少なくとも L/R チャネルの合 計転送ビット数以上のクロック数が必要となります。 ・LR クロックの 1 周期がステレオオーディオの 1 サンプルで、LR クロックの周波数は、サンプルレート(fs)に 等しくなります。 NJU26200 シリーズでは、DSP マスターモード/スレーブモード共に、LR クロック中、32/64 個のクロックが存在するフォ ーマット(以下、32fs / 64fs と呼ぶ)が使用可能です。 3.2 シリアルオーディオデータ入出力 NJU26200 シリーズは、入力 4 ポート(表 6) と、出力 4 ポート(表 7) 備えています。各端子機能は、個別データシート を参照してください。 表 6 シリアルオーディオデータ入力端子 Pin No. 端子名 LQFP48-R3 SSOP44 47 4 SDI0 46 3 SDI1 45 2 SDI2 44 1 SDI3 表 7 シリアルオーディオデータ出力端子 Pin No. 端子名 LQFP48-R3 SSOP44 39 40 SDO0 38 39 SDO1 37 38 SDO2 36 37 SDO3 Ver.2010.07.01 機能 オーディオデータ入力 0 オーディオデータ入力1 オーディオデータ入力 2 オーディオデータ入力 3 機能 オーディオデータ出力 0 オーディオデータ出力 1 オーディオデータ出力 2 オーディオデータ出力 3 - 11 - NJU26200 シリーズ 2 シリアルオーディオデータ入出力の形式は I S、左詰め、右詰めの3種類のフォーマット形式で 24bit, 20bit, 18bit, 16bit の4種類のビット数を選択できます。(図 9-1~図 9-12) オーディオデータ入力フォーマットと出力フォーマットは同じ形式になります。 Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB LSB MSB 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 SDI, SDO LSB 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 32 Clocks 2 図 9-1 I S Data Format 64fs, 24bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO LSB MSB 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 LSB 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 23 32 Clocks 図 9-2 Left-Justified Data Format 64fs, 24bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO 2 1 0 LSB MSB 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 LSB 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 32 Clocks 図 9-3 Right-Justified Data Format 64fs, 24bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO LSB MSB 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 LSB 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 32 Clocks 2 図 9-4 I S Data Format 64fs, 20bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO LSB MSB 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 LSB 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 19 32 Clocks 図 9-5 Left-Justified Data Format 64fs, 20bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO 2 1 0 LSB 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 MSB LSB 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 32 Clocks 図 9-6 Right-Justified Data Format 64fs, 20bit Data - 12 - Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB LSB MSB 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 SDI, SDO LSB 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 32 Clocks 2 図 9-7 I S Data Format 64fs, 18bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO LSB MSB 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 LSB 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 17 32 Clocks 図 9-8 Left-Justified Data Format 64fs, 18bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO 2 1 0 LSB MSB 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 LSB 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 32 Clocks 32 Clocks 図 9-9 Right-Justified Data Format 64fs, 18bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO LSB MSB LSB 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 16 Clocks 16 Clocks 2 図 9-10 I S Data Format 32fs, 16bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO LSB MSB LSB 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 16 Clocks 16 Clocks 図 9-11 Left-Justified Data Format 32fs, 16bit Data Left Channel LRI, LRO Right Channel BCKI, BCKO MSB SDI, SDO LSB MSB LSB 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 16 Clocks 16 Clocks 図 9-12 Right-Justified Data Format 32fs, 16bit Data Ver.2010.07.01 - 13 - NJU26200 シリーズ 3.3 シリアルオーディオタイミング 表 8 シリアルオーディオ入力タイミング ( VDD=VDDPLL=1.8V, VDDIO=3.3V, fOSC=12.288MHz, Ta=25˚C ) 項目 BCKI 周波数 BCKI 周期 Low パルス幅 High パルス幅 記号 *1 *1 条件 Min. Typ. Max. 単位 fBCKI - - 6.5 MHz tSIL tSIH 75 75 - - ns BCKI → LRI 時間 *1 tSLI 40 - - ns LRI → BCKI 時間 *1 tLSI 40 - - ns データセットアップ時間 *2 tDS 15 - - ns データホールド時間 tDH 15 - - ns *2 *1 : DSPスレーブモード時の規定です。 *2 : DSPスレーブモード時はBCKIに対する規定です。 DSPマスターモード時はBCKOに対する規定です。 LRI tSIH tSIL tSLI tDS tDH tLSI BCKI SDI 図 10 シリアルオーディオ入力タイミング - 14 - Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ 表9 シリアルオーディオ出力タイミング ( VDD=VDDPLL=1.8V, VDDIO=3.3V, fOSC=12.288MHz, Ta=25˚C ) 項目 記号 BCKO−LRO 時間差 データ出力遅延時間 *3 tSLO tDOD 条件 CL:LRO, BCKO, SDO=25pF Min Typ. Max 単位 -15 - 15 ns - - 15 ns *3 DSP マスターモード時の規定です。 LRO tSLO BCKO tDOD SDO 図 11 シリアルオーディオ出力タイミング 表 10 シリアルオーディオクロックタイミング (DSP スレーブモード時) ( VDD=VDDPLL=1.8V, VDDIO=3.3V, fOSC=12.288MHz, Ta=25˚C ) 項目 記号 伝搬遅延時間 (LRI→LRO) 伝搬遅延時間 (BCKI→BCKO) tPDL tPDB 条件 CL:LRO, BCKO, SDO=25pF DSP Slave Mode Min Typ. Max 単位 - - 15 ns - - 15 ns LRI LRO tPDL BCKI BCKO tPDB 図 12 シリアルオーディオクロックタイミング (DSP スレーブモード時) Ver.2010.07.01 - 15 - NJU26200 シリーズ 4. ホストインターフェース NJU26200 シリーズの制御インターフェースは、I2C バスインターフェース、あるいは、シリアルインターフェース(4 線式) 2種類のどちらかを選択します。(表 11) データ転送は共に 8 ビット(1 バイト)単位です。 ホストインターフェースは常にスレーブで、ホストコントローラからクロッ ク(SCL/SCK)に同期してデータが転送されます。(表 12) 表 11 ホストインターフェース設定 Pin No. 端子名 LQFP48-R SSOP4 3 4 12 16 設定 L (※) H (※) SEL ホストインターフェース I2C バス互換インターフェース シリアルインターフェース(4 線式) ※ リセット解除時に設定します。 表 12 ホストインターフェース端子機能 Pin No. 端子名 2 SSOP4 ( I C バス/ QFP48-R3 4 Serial ) 25 29 AD1 / SDIN 26 30 AD2 / SSb 27 31 SCL / SCK 28 32 2 I C バスインターフェース 選択時 2 SDA / SDOUT I C バスアドレス選択 Bit1 2 I C バスアドレス選択 Bit2 2 I C シリアルクロック 2 I C シリアルデータ入出力 (オープンドレイン入出力) シリアルインターフェース (4 線式)選択時 シリアルデータ入力 スレーブセレクト シリアルクロック シリアルデータ出力 (CMOS 出力) 注意: 4 線シリアルインターフェースモード時:SDOUT 端子は、常時 CMOS 出力となり、プルアップ抵抗は必要ありませ ん。 2 I C バスインターフェースモード時:SDA 端子は、オープンドレイン出力となり、適切なプルアップ抵抗を接続する必要があ ります。 また、SDA/SDOUT 端子は 5V トレラントではないため、電圧レベル (最大で VDDIO まで) に注意してください。 2 参考: SCL/SCK 端子は 5V トレラントですが、I C バスインターフェース時は SCL 端子のプルアップ電圧を SDA 側に統一 することを推奨します。 4.1 I2C バスインターフェース 2 2 I C バスインターフェースに設定した場合、I C バスインターフェースは、SDA 端子:データライン、SCL 端子:クロッ クになります。 AD1/AD2 端子は、7 ビットからなるスレーブアドレス下位 2 ビットの設定に用います。これは、複数のスレーブアドレ スにより、設計の柔軟性を向上させるためのものです。アドレスはAD1/AD2端子の内部設定で4種類から選択する ことができます。(表 13) 2 注意: NJU26200 シリーズは、I C バス “Standard-Mode (100kbps)” および “Fast-Mode (400kbps)” をサポートしてい ます。 S(「START」条件)を送った後、Sr(反復「START」条件)を受け付けず、P:「STOP」条件待ちになります。その ため、必ず P:「STOP」条件を送ってください。 - 16 - Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ 2 表 13 I C バススレーブアドレス設定 bit7 0 0 0 0 固定値 bit5 1 1 1 1 bit6 0 0 0 0 bit4 1 1 1 1 bit3 1 1 1 1 AD2 端子 *1 bit2 0 0 1 1 AD1 端子 *1 bit1 0 1 0 1 R/W bit0 R/W データ形式 Start bit Slave Address (7bit ) R/W bit ACK *1:スレーブアドレスは、AD1 / AD2 =”L” のとき 0 、 AD1 / AD2 =”H” のとき 1 になります。 2 表 14 I C バスインターフェースタイミング ( VDD=VDDPLL=1.8V, VDDIO=3.3V, fOSC=12.288MHz, Ta=25C ) 項目 記号 SCL クロック周波数 開始条件ホールド時間 SCL ”Low” レベルパルス幅 SCL “High” レベルパルス幅 データホールド時間 データセットアップ時間 立ち上がり時間 立ち下がり時間 停止条件セットアップ時間 バス解放時間 *4 *5 fSCL tHD:STA tLOW tHIGH tHD:DAT tSU:DAT tR tF tSU:STO tBUF Min Max 単位 0 0.6 1.3 0.6 0 250 0.6 1.3 400 1000 300 - kHz μs μs μs μs ns ns ns μs μs SDA tF tR SCL tHD:STA tLOW P tHD:DAT tHIGH P S 2 図 13 I C バスタイミング 注意 : *4 tHD:DAT:SCL の立ち下がりエッジでの不確定な状態を回避するために、少なくとも 300ns 程度の ホールド時間を確保するようにしてください。 *5 本項目はインターフェースとしての仕様を示すものです。 連続するコマンドの間隔は、個別データシートを参照してください。 Ver.2010.07.01 - 17 - NJU26200 シリーズ 4.2 シリアルインターフェース(4 線式) シリアルインターフェース(4 線式)回路は、スレーブセレクト端子(SSb 端子)が”L”レベルで動作状態となります。 SDIN 端子に入力されるデータは、SCK 端子の立ち上がりに同期して DSP に読み込まれます。SDOUT 端子からのデ ータは、SSb 端子の立ち下がりに同期して bit7 が出力され、次に SCK 端子の立ち下りに同期して bit6, bit5, bit4, bit3, bit2, bit1, bit0 が出力されます。入出力共に MSB ファーストで通信されます。(表 15, 図 14) 通信は 8bit 単位です。 8bit に満たなかった場合や 8bit を超えた場合は、正しく動作しません。SDOUT 端子は、常時 CMOS 出力のため、プ ルアップ抵抗は必要有りません。また、SSb='H'時に SDOUT 端子に現れる値は不定となります。 表15 シリアルインターフェース(4線式)タイミング (VDD=VDDPLL=1.8V, VDDIO=3.3V, fOSC=12.288MHz, SDOUT=25pF, Ta=25˚C ) 項目 入力データ立ち上がり時間 入力データ立ち下がり時間 クロック立ち上がり時間 クロック立ち下がり時間 ストローブ立ち上がり時間 ストローブ立ち下がり時間 クロック ”High”レベル期間 クロック ”Low”レベル期間 クロック周期 ストローブセットアップ時間 ストローブホールド時間 ストローブ “Low” レベル期間 ストローブ “High'”レベル期間 データ入力セットアップ時間 データ入力ホールド時間 データ出力ホールド時間 バス開放時間 *6 *6 記号 Min. Typ. Max. 単位 tMSDr tMSDf tMSCr tMSCf tMSSr tMSSf tMSCa tMSCn tMSCc tMSSs tMSSh tMSSa tMSSn tMSDis tMSDih tMSDoh tMSDov 0.5 0.5 1.0 0.5 0.5 0.1 0.1 - 8.5 1.0 - 100 100 100 100 100 100 0.25 0.25 ns ns ns ns ns ns μs μs μs μs μs μs μs μs μs μs μs tMSDr ,tMSDf SDIN B7 tMSDis B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 tMSDih tMSCr tMSCn tMSCc SCK tMSCf tMSCa tMSDoh SDOUT 不定 B6 B7 B5 B4 B3 tMSDov tMSSf B2 B1 不定 B0 tMSSh tMSSr tMSSs SSb tMSSa tMSSn 図 14 シリアルインターフェース(4 線式)タイミング Note: クロックが 8 クロックに満たない場合、8 クロック以上連続した場合にも正常にデータは読み込まれません。 *6 本項目はインターフェースとしての仕様を示すものです。連続するコマンドの間隔は別途規定されます。 - 18 - Ver.2010.07.01 NJU26200 シリーズ 5. パッケージ寸法 (1) LQFP48-R3、鉛フリー BASE OF MOLDING MOLD MATERIAL : EPOXY RESIN 単位:mm Ver.2010.07.01 - 19 - NJU26200 シリーズ (2) SSOP44、鉛フリー +0.3 11.0 -0.1 0 ∼ 10 ゜ 44 1 0 .5 ± 0.2 7.6 ± 0.3 5.6 ± 0.2 23 22 0.5 1.1 5 ± 0.1 0.75 MAX + 0.10 0.1 5 - 0.05 0.1 0. 2 ± 0.1 0.1 M +0.10 0.1-0.0 5 BASE OF MOLDING MOLD MATERIAL : EPOXY RESIN 単位:mm <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 - 20 - Ver.2010.07.01