NJU8789 データシート

NJU8789
D 級アンプ用モノラル BTL 出力クロックレススイッチングドライバ
概
要
外
形
NJU8789 は、モノラル BTL 出力スイッチングドライバ
です。 PWM 変換や PDM 変換された 1 ビットのデジタ
ル信号を直接入力して、スピーカを駆動することが出来ま
す。
NJU8789 は、D 級動作により電力効率が高いので電池
駆動のポータブル機器等の出力段に最適です。
NJU8789V
特
端子配列
徴
クロックレススイッチングドライバ
1 チャンネル 1 ビット信号入力
モノラル BTL 出力
スタンバイ(Hi-Z)制御機能
ロジック電源電圧(VDD)
1.8V∼4.5V
ドライバ電源電圧(VDDO)
VDD∼4.5V
CMOS 構造
外形
SSOP10
VDD
IN
NC
TEST
STBYb
1
2
3
4
5
10
9
8
7
6
VSS
OUTP
VDDO
OUTN
VSS
ブロック図
VDDO
VDD
IN
OUTN
LEVEL
SHIFTER
OUTP
STBYb
LEVEL
SHIFTER
NJU8789
VSS
Ver.2009-01-21
-1-
NJU8789
端子説明
端子番号
1
8
6, 10
2
9
7
端子名
VDD
VDDO
VSS
IN
OUTP
OUTN
I/O
−
−
−
I
O
O
機 能
ロジック電源端子
出力ドライバ電源端子
GND 端子
1ビットデータ入力端子
正相出力端子:入力の非反転信号が出力されます。
逆相出力端子:入力の反転信号が出力されます。
スタンバイ制御端子
5
STBYb
I
H: 通常動作モード(OUTP, OUTN端子オン)
L: スタンバイモード(OUTP, OUTN端子オフ(HiZ))
4
TEST
I
テスト端子。必ずVSSに接続してください。
未接続端子
3
NC
−
未接続またはVSSに接続してください。
注1) VSS (端子番号 6,10)の配線はPCB上で、IC近傍で共通になるように配線してください。
入力端子構成
VDD
IC 内部回路
入力端子
VSS
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Ver.2009-01-21
NJU8789
NJU3555
機能説明
(1) 信号入力(IN 端子)
PWM, PDM などの矩形波信号を入力します。
(2) 正相・逆相出力(OUTP端子、OUTN端子)
正相・逆相出力は、矩形波で出力されます。OUTPは正相出力、OUTNは逆相出力となり、BTL構成でスピーカ
を駆動します。デッドタイム生成回路により、信号遷移時の貫通電流を防止しています。
(3) スタンバイ(STBYb 端子)
STBYb端子をLOW レベルにすることにより、NJU8789は、待機状態になります。
この時、出力端子(OUTP, OUTN)は、ハイ・インピーダンス状態となります。
スタンバイ制御が不要な場合は、STBYb端子をロジック電源(VDD)へ接続して下さい。
Ver.2009-01-21
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NJU8789
絶対最大定格
項 目
電源
入力電圧
動作温度
保存温度
注5)
条件
VDD端子
VDDO端子
IN,STBYb 端子
定格
-0.3 ∼+5.5
-0.3 ∼+5.5
-0.3∼VDD + 0.3
-40 ∼ +85
-40 ∼+125
単位
V
V
V
℃
℃
2 層基板(EIAJ),
370
mW
Tj = 125℃
2 層基板(EIAJ),
熱抵抗
θja
270
℃/W
Tj = 125℃
電圧は全てVSS = 0 Vを基準とした値です。
許容損失は基板上に実装したときの値です。基板仕様: 2 層 EIA/JEDEC STD
絶対最大定格を超えて IC を使用した場合、IC の永久破壊となることがあります。また、通常動作では電気
的特性の条件で使用することが望ましく、この条件を超えると IC の誤動作の原因になるとともに、IC の信
頼性に悪影響を及ぼすことがあります。
安定して動作させるために、VDD-VSS, VDDO-VSS間にデカップリングコンデンサを挿入してください。
許容損失
注2)
注3)
注4)
記号
VDD
VDDO
Vin
Ta
Tstg
PD
電気的特性
・DC 特性
項 目
VDD動作電圧範囲
VDDO 動作電圧範囲
出力ドライバ
High side オン抵抗値
出力ドライバ
Low side オン抵抗値
記号
VDD
VDDO
2.2
3.5
4.5
4.5
V
V
OUTP, OUTN端子
VOUT = VDDO - 0.1 V
-
0.6
1.2
Ω
RONL
OUTP, OUTN端子
VOUT = 0.1 V
-
0.6
1.2
Ω
-
-
0.4
µA
-
-
0.4
µA
IST
ISTO
VDD端子、IN端子を
VSSにショート接続,
STBYb: "L", 無負荷
VDDO端子、IN端子を
VSSにショート接続,
STBYb: "L", 無負荷
IDD
VDD端子、
fIN = 30 kHz
無負荷
-
50
100
µA
IDDO
VDDO端子、
fIN = 30 kHz
無負荷
-
180
360
µA
VIH
IN, STBYb 端子
0.7VDD
-
VDD
V
IN 端子
STBYb 端子
IN, STBYb 端子
0
0
-
-
0.3VDD
0.5
±1
V
消費電流
(無音データ入力時)
入力電圧
VIL
-4-
1.8
VDD
RONH
消費電流
(出力 HiZ)
入力リーク電流
特記無き場合 Ta = 25 °C, VDD =2.2 V, VDDO =3.5 V, VSS = 0.0 V
MIN
TYP
MAX
条 件
単位
ILK
μA
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NJU3555
・AC 特性
特記無き場合 Ta = 25 °C, VDD =2.2 V, VDDO =3.5 V, VSS = 0.0 V
MIN
TYP
MAX
記号
条 件
単位
項 目
入力"H"レベルパルス幅
tH
IN 端子
25
-
-
ns
入力"L"レベルパルス幅
tL
IN 端子
IN-OUTP端子間、
IN-OUTN端子間、
CL = 10 pF
IN-OUTP端子間、
IN-OUTN端子間、
CL = 10 pF
IN, STBYb 端子
IN, STBYb 端子
IN 端子
25
-
-
ns
-
25
-
ns
-
25
-
ns
20
-
50
50
2000
ns
ns
kHz
立ち上がり伝播遅延時間
tPDH
立ち下がり伝播遅延時間
tPDL
入力立ち上がり時間
入力立ち下がり時間
入力周波数
tUP
tDN
fin
タイミング特性
・入力"H"レベルパルス幅, 入力"L"レベルパルス幅
IN
0.5VDD
0.5VDD
tH
0.5VDD
tL
・立ち上がり伝播遅延時間, 立下り伝播遅延時間
IN
0.5VDD
0.5VDD
OUTP
0.5VDDO
0.5VDDO
OUTN
0.5VDDO
0.5VDDO
tPDH
tPDL
・入力立ち上がり時間、入力立ち下がり時間
IN
0.7VDD
0.3VDD
0.7VDD
0.3VDD
STBYb
tri
tUP
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tfi
tDN
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NJU8789
応用回路例
LO
IN(2)
信号入力
OUTN(7)
220μH
出力制御信号入力
8Ω
Speaker
STBYb(5)
TEST(4)
10μF
ロジック電源
NJU8789
OUTP(9)
0.1μF
+
1μF 10μF
VDD(1)
VSS(6or10)
VDDO(8)
+
出力ドライバ電源
VSS(6or10)
電源端子間には必ずデカップリングコンデンサを IC 近傍に接続して下さい。
消費電流を抑える時はインダクタ(LO)をスピーカに直列に接続することを推奨します。
VDD, VDDO端子への電圧印加はSTBYb端子をVSS電位に固定した状態で行ってください。
ドライバの電源VDDOは、過度応答性の良い電源を使用して下さい。
過度応答性が悪い電源を使用した場合や、デカップリングコンデンサの容量が小さくリップルがある場合
は、歪み率が悪化します。
注10) 本応用回路例は特性の保証を行うものではありません。ご使用に際しては、システムに合わせた回路定数
を充分に検討してください。
注11) ( ) 内は端子番号です。
注6)
注7)
注8)
注9)
<注意事項>
このデータブックの掲載内容の正確さには
万全を期しておりますが、掲載内容について
何らかの法的な保証を行うものではありませ
ん。とくに応用回路については、製品の代表
的な応用例を説明するためのものです。また、
工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴
うものではなく、第三者の権利を侵害しない
ことを保証するものでもありません。
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Ver.2009-01-21