注文コードNo.N6 1 0 0 No. N 6 1 0 0 81599 新 LA7565E/ LA7565GM モノリシックリニア集積回路 TV・VTR用PAL/NTSCマルチサウンド VIF/SIF IF信号処理回路 LA7565E, 7565GMは、ミニマム調整方式を採用したPAL/NTSC マルチサウンド対応のVIF/SIF ICである。VIF部では、VCO 調整することでAFT調整が不要になるミニマム調整方式を採用、調整の簡素化が図れるようにした。FM検波には、PLL検波を 採用することで音声のマルチ検波の対応が図れるようにし、またSIFコンバータを内蔵しているので、音声のマルチシステムを 容易に構成することができる。これに加え、ナイキストバズを抑圧するバズキャンセラを内蔵、高音質化をも実現している。 LA7565B/BMから、FM低域 f 特性, V同期バズ特性, AFT SW ONドリフトを改善している。 機能 〔VIF部〕 ・PLL検波器 ・イコライザアンプ 〔1st SIF部〕 ・1st SIF検波器 〔SIF部〕 ・PLL FM検波器 ・AFT ・SIFコンバータ ・RF AGC ・VIFアンプ ・バズキャンセラ ・IF AGC ・1st SIFアンプ ・リミッタアンプ 特長 ・スプリット/インタキャリアをSW回路にて切換え可能。 ・バズキャンセラ付きPLL検波方式によって、バズ, バズビート特性が良好である。 ・IF AGC 2ndフィルタを内蔵。 ・PAL/NTSCのマルチサウンドシステムを簡単に構成できる。 ・AFT, SIFのコイルがなく無調整である。 外形図 3067 (unit : mm) 外形図 3112 (unit : mm) [LA7565E] 24 [LA7565GM] 13 24 1 6.35 7.6 5.4 0.25 7.62 6.4 13 12 0.15 0.625 1.8max 12 12.6 1.5 3.3 1 0.1 3.25 3.9max 0.51min 21.2 0.81 1.78 0.48 0.95 SANYO:DIP24S 0.35 1.0 0.8 SANYO:MFP24S 本書記載の製品は、極めて高度の信頼性を要する用途(生命維持装置、航空機のコントロールシステム等、 多大な人的・物的損害を及ぼす恐れのある用途)に対応する仕様にはなっておりません。そのような場合に は、あらかじめ三洋電機販売窓口までご相談下さい。 本書記載の規格値(最大定格、動作条件範囲等) を瞬時たりとも越えて使用し、その結果発生した機器の欠陥 について、弊社は責任を負いません。 〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号 81599MH寿◎小柳 B8-3811, 3485 No.6100-1/15 LA7565E/7565GM 最大定格 / Ta=25℃ 最大電源電圧 回路電圧 回路電流 許容消費電力 VCC max V13, V17 I6 I10 I24 Pd max (LA7565E) Ta≦68℃ (LA7565GM) Ta≦50℃, IC単体 (LA7565GM) ※基板付き 動作周囲温度 Topr 保存周囲温度 Tstg ※ 65mm×72mm×1.6mm ; 材質カミフェノール基板 動作条件 / Ta=25℃ 推奨電源電圧 動作電圧範囲 VCC −3 −10 −2 720 420 720 −20∼+70 −55∼+150 unit V V mA mA mA mW mW mW ℃ ℃ 9 8.5∼9.5 unit V V 10 VCC VCCop 電気的特性 / Ta=25℃, VCC=9.0V, fP=38.9MHz [VIF部] 回路電流 I5 最大RF AGC電圧 V14H 最小RF AGC電圧 V14L 入力感度 VIN S1=OFF AGC範囲 GR 最大許容入力 VINmax 無信号映像出力電圧 V6 同期信号先端電圧 V6 tip ビデオ出力レベル VO 黒ノイズ VBTH スレッシュホールド電圧 黒ノイズクランプ電圧 VBCL ビデオS/N S/N C-Sビート IC-S 周波数特性 fC 6MHz 微分利得 DG 微分位相 DP 無信号AFT電圧 V13 最大AFT電圧 V13H 最小AFT電圧 V13L AFT検波感度 Sf VIF入力抵抗 RIN 38.9MHz VIF入力容量 CIN 38.9MHz APCプルインレンジ(U) fPU APCプルインレンジ(L) fPL AFT公差周波数1 dfa 1 VCO1最大可変範囲(U) dfu VCO1最大可変範囲(L) dfl VCO制御感度 B [1st SIF部] 変換利得 VG 5.5MHz出力レベル SO 1st SIF最大入力 SIN max 1st SIF入力抵抗 RIN (SIF) 33.4MHz 1st SIF入力容量 CIN (SIF) 33.4MHz [SIF部] リミッティング感度 Vli (lim) FM検波出力電圧 VO (FM) 5.5MHz±30kHz ※1 AMR除去比 AMR 全高調波ひずみ率 THD SIF S/N S/N (FM) min typ max unit 37.4 7.5 44 8.1 0 32 68 97 3.8 1.45 2.0 0.8 50.6 mA V V dBμV dB dBμV V V Vp-p V 26 62 92 3.5 1.15 1.7 0.5 2.5 48 38 −3.0 3.5 8.0 0 25 0.8 −300 1.0 0.9 2.8 50 43 −1.5 3.0 3 4.4 8.7 0.18 36 1.5 3 1.3 −1.5 0 1.3 −1.5 1.8 0.5 38 4.2 1.74 2.3 1.1 3.1 6.5 5 5.5 9.0 1.00 47 −0.8 +300 −1.0 3.6 37.5 46 112 43.0 100 223 2 3 49.5 150 43 720 50 48 900 60 0.3 62 53 1100 57 V dB dB dB % deg V V V mV/kHz kΩ pF MHz MHz kHz MHz MHz kHz/mV dB mVrms mVrms kΩ pF dBμV mVrms dB 0.8 % dB 次ページへ続く。 No.6100-2/15 LA7565E/7565GM 前ページから続く。 [SIFコンバータ] min typ max unit 変換利得 VG (SIF) 7 11 14 dB 最大出力レベル V max 102 108 111 dBμV キャリア抑圧比 VGR (5.5) 14 26 dB 発振レベル VOSC 70 mVp-p OSCリーク OSCleak 8 24 dB 発振停止電流 I4 300 μA 注) ※1 : 23ピンとGND間にRを容量と直列で入れることにより、FM検波出力レベルを小さくすることができ、FMのDレンジ を広げることができる。 Pd max - Ta 800 [LA7565E] Pd max - Ta 800 [LA7565GM] 3 720 720 600 500 400 300 200 100 0 -20 65×72×1.6mm カミフェノール基板付 700 許容消費電力, Pd max − W 許容消費電力, Pd max − W 700 600 500 420 IC単体 400 300 200 100 0 20 40 60 68 80 0 -20 100 0 周囲温度, Ta − ℃ 20 40 60 70 80 100 周囲温度, Ta − ℃ FM DET OUT FM FILTER 1st SIF OUT (NICAM OUT) RF AGC VR GND VIF VIF IF AGC FILTER 1st SIF AGC FILTER 1st SIF INPUT RF AGC OUT AFT OUT ピン配置図 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2nd SIF INPUT BIAS FILTER MIX OUT CER.OSC VCC VIDEO OUT EQ FILTER EQ INPUT APC FILTER VIDEO DET OUT VCO COIL VCO COIL LA7565E/7565GM Top view A12051 No.6100-3/15 LA7565E/7565GM 内部等価回路図 および 外付回路図 19 18 16 1kΩ 0.01μF 0.01μF 13 2kΩ 1kΩ 1kΩ 10kΩ 500Ω 6kΩ 10kΩ 14 2kΩ 620Ω 30pF 15 1kΩ 1kΩ 1kΩ 2kΩ 17 1kΩ 20 0.01μF 0.022μF 21 AFT OUTPUT 20kΩ 22 1kΩ SAW (S) 100kΩ SAW(P) 100Ω 23 RF AGC OUT PUT 50kΩ-B + 24 0.01μF 1μF 0.01μF 5.6kΩ 300Ω V 400Ω 1kΩ 2kΩ 400Ω 330Ω 68Ω + 7 8 9 + 10 11 12 150Ω 6 0.47μF 5 200Ω 9.2kΩ 4 3kΩ BPF 6MHz 3 0.01μF 2 1V 100μF 1 1.2kΩ V 3kΩ 200Ω V 10kΩ 1kΩ 1.2kΩ 1kΩ 1kΩ 0.47∼1μF AUDIO OUT PUT 100kΩ IF IN PUT RFAGC VR 330Ω VCO COIL VCC GND VIDEO OUT T00049 No.6100-4/15 LA7565E/7565GM AC特性測定回路図 1st SIF IN VIF IN 23 22 21 20 RF AGC FM DET 19 18 16 15 14 100kΩ 1000pF 0.01μF 0.01μF 17 VIF AMP IF AGC RF AGC OUT (F) AFT OUT (B) 100kΩ 24 GND 0.01μF 1μF (M) 0.01μF + 0.01μF 5.6kΩ 50kΩ-B 0.01μF FM DET OUT (D) 51Ω IF AGC 0.01μF 51Ω RF AGC VR 0.01μF (M) 1st SIF OUT (NICAM OUT) 13 1st AMP AGC VIDEO DET 1st DET AFT HPF LIM AMP HPF MIX HPF 6 8 150Ω S1 100kΩ VIDEO OUT (A) CONV.OUT (E) 9 + 0.01μF 100μF 7 10 11 0.47μF 5 + VCO 330Ω 12 24pF 560Ω 2nd SIF IN 4 68Ω + 1μF 51Ω 3 S 2 10kΩ 2 0.01μF 1 EQ AMP VCC GND T00053 測定回路図 インピーダンス アナライザ 19 18 0.01μF 0.01μF 0.01μF 17 16 15 14 13 9 10 11 12 100kΩ 20 0.01μF 0.01μF 21 100kΩ 22 0.01μF 23 10kΩ 0.01μF 0.01μF 0.01μF 24 0.01μF 1st SIF IN VIF IN LA7565E/7565GM 5 6 7 8 + 100μF 330Ω 4 0.01μF 3 10kΩ 2 0.01μF 1 VCC T00054 No.6100-5/15 LA7565E/7565GM 応用回路図 PAL SPLIT 22 21 20 RF AGC FM DET 19 18 17 VIF AMP IF AGC 16 15 14 13 100kΩ AFT OUT 100kΩ 23 0.01μF (M) 0.022μF 50kΩ-B 1μF 24 RF AGC OUT SAW(P) GND + 5.6kΩ (M) 0.01μF AF OUT SAW (S) 0.01μF 1000pF IN PUT TSF5315 1st AMP AGC VIDEO DET 1st DET AFT HPF LIM AMP HPF MIX HPF BPF 7 8 9 330Ω 10 11 12 560Ω 6 + 0.47μF 5 4 68Ω 150Ω 3 VCO 0.01μF 2 + 100μF 1 EQ AMP 15μH 2.2kΩ 330Ω VCC (9V) GND VIDEO OUT T00048 NT (US)SPLIT 23 22 1kΩ 21 20 RF AGC FM DET (M) 0.022μF 50kΩ-B 1μF 24 1μH 19 18 0.01μF GND + 5.6kΩ 17 VIF AMP IF AGC 16 15 14 13 AFT OUT 1st AMP AGC VIDEO DET 1st DET AFT HPF LIM AMP HPF BPF 330Ω 7 8 9 10 11 12 560Ω 6 0.47μF 5 + VCO 150Ω 4 0.01μF 3 10kΩ 2 + 100μF 1 EQ AMP 15μH 330Ω 2.2kΩ MIX HPF 1μF (M) 0.015μF AF OUT 100kΩ RF AGC OUT 100kΩ SAW (S) SAW(P) 0.01μF 1000pF IN PUT TSF1241 VCC (9V) GND VIDEO OUT T00046 No.6100-6/15 LA7565E/7565GM JAPAN SPLIT 22 21 20 RF AGC FM DET 19 18 0.01μF 1kΩ 17 VIF AMP IF AGC 16 15 14 13 100kΩ AFT OUT 100kΩ 23 (M) 0.022μF 50kΩ-B 1μF 24 RF AGC OUT SAW(P) GND + 5.6kΩ (M) 0.015μF AF OUT SAW (S) 0.01μF 1000pF IN PUT TSF1137 1st AMP AGC VIDEO DET 1st DET AFT HPF LIM AMP HPF MIX HPF 7 8 9 330Ω 10 11 12 560Ω 6 0.47μF 5 + 150Ω 1μF BPF 4 VCO 0.01μF 3 10kΩ 2 + 100μF 1 EQ AMP 15μH 2.2kΩ 330Ω VCC (9V) GND VIDEO OUT T00045 NT (US)INTER IN PUT 22 21 20 RF AGC FM DET 19 18 17 VIF AMP IF AGC 16 15 14 13 100kΩ AFT OUT 100kΩ 23 (M) 0.022μF 1μF 24 SAW(P) GND 50kΩ-B + 5.6kΩ 1st AMP AGC VIDEO DET 1st DET AFT *INTER 16PIN GND HPF LIM AMP HPF BPF 330Ω 7 8 9 10 11 12 560Ω 6 0.47μF 5 + VCO 150Ω 4 0.01μF 3 100kΩ 2 + 100μF 1 EQ AMP 15μH 330Ω 2.2kΩ MIX HPF 1μF (M) 0.015μF AF OUT 62pF 22μH RF AGC OUT 0.01μF 1000pF TSF5220 VCC (9V) GND VIDEO OUT T00047 No.6100-7/15 LA7565E/7565GM 応用回路例 (2) SIF, 1st SIF, AFT, RF AGCを使用しないとき (1) SIF回路を使用しないとき 1, 23, 24ピン オープン 2ピン-GND間に2kΩをつける。 (2) 1st SIF回路を使用しないとき 3, 4, 22, 15ピン オープン 16ピン GND (3) AFT回路を使用しないとき AFTディフィートの方法がないので、13ピンGND間に抵抗100kΩとコンデンサ0.01μFをパラレルにつけること。 (4) RF AGC回路を使用しないとき 14, 21ピン オープン 21ピンGND間には、0.01μFをつけておくこと (発振防止)。 IN PUT TSF5315 (M) SAW(P) GND 1kΩ 24 23 22 21 20 RF AGC FM DET 100kΩ SAW (S) 19 18 17 VIF AMP IF AGC 16 15 14 AFT OUT 13 1st AMP AGC VIDEO DET 1st DET AFT HPF LIM AMP HPF 7 8 9 10 11 12 560Ω 6 0.47μF 5 + VCO 150Ω 4 0.01μF 3 100μF 2 2kΩ 1 EQ AMP 15μH 330Ω 2.2kΩ MIX HPF VCC GND VIDEO OUT T00044 No.6100-8/15 LA7565E/7565GM 端子説明 端子 番号 1 端 子 名 等 価 回 路 図 端 子 説 明 SIF INPUT SIFの入力端子。 入力インピーダンスは、約1kΩである。 この入力端子に妨害信号 (音声における 妨害信号は、特にビデオ信号 および クロ マ信号など。VIFのキャリア信号なども妨 害信号となる)がもれ込むとバズ および バ ズビートの発生原因になるので、入力回路 のパターンレイアウトには充分注意するこ と。 1 1kΩ 1kΩ A12052 2 FM 電源フィルタ FM検波器のバイアスラインにフィルタ を入れることでFM検波器のS/Nを改善す る。 C1=0.47μF以上、1μFを推奨 FM検波器を使用しない場合は、2ピンGND間に2kΩの抵抗を付けること。これ により、FM検波器のVCOをストップする ことができる。 24kΩ 4.2V 2 4kΩ C1 14kΩ TO VCO BIAS A12053 3 4 SIF コンバータ 3 200Ω 3ピンはSIFコンバータ出力。 ここから6MHzのBPFを介し、SIFへ入力 する。 エミッタフォロア出力に直列で200Ωの抵 抗が入っている。 4ピンはSIFコンバータの500kHz発振端 子。 ALC付きの発振回路なので発振レベルが小 さく、一定に制御されている。この回路を 使用しないときは、3ピン-GND間に10kΩ の抵抗を外付けする。抵抗を外付けするこ とで、500kHzの発振をストップさせ、コ ンバータをアンプとして使用することがで きる。 500kHz 68Ω 4 A12054 400Ω 4(R) A12055 5 VCC VCC-GNDのデカップリングはできる限 り最短距離で行うこと。 次ページへ続く。 No.6100-9/15 LA7565E/7565GM 前ページから続く。 端子 番号 6 7 8 端 子 名 等 価 回 路 図 端 子 説 明 EQ amp イコライザ回路。ビデオ信号の周波数特 性を補正する。 EQアンプの入力は、8ピンである。 1.5Vp-pのビデオ信号が入力され、EQアン プで2Vp-pまで増幅する。 6 1kΩ ・イコライザアンプの設計について イコライザアンプは、約2.3dBのゲインを もったボルテージフォロアで設計してい る。周波数特性を補正するときは、7ピン GND間にL, C, Rをシリーズにつけること。 EQ OUTPUT 9.2kΩ 2kΩ 7 ・EQアンプの考え方 入力信号をvi、出力をvoとしたとき C R1 +1 Z L =Z (vi+vin)=Vo×G R A12056 G ; ボルテージフォロアアンプのゲイン vin : イマジナルショート G : 約2.3dB vin≒0として AV= R1は、IC内部抵抗で1kΩ。目的の特性 に合わせてZを選べば良い。しかし、Zの 共振点でEQアンプのゲインが最大になる のでひずみが発生しないように注意が必要 である。 EQ INPUT 8 voG R1 +1・・・となる = vi Z 200Ω AGC A12057 9 APC FILTER PLL検波器のAPCフィルタ端子。 APCの時定数切換えは、IC内部で行ってい る。ロックしたときは、Aのルートにより VCOを制御してループゲインを下げる。 アンロック、および 弱電界のときは、Bの ルートでVCOを制御してループゲインを 上げる。 FROM APC DET A 1kΩ 1kΩ 1kΩ このAPCフィルタは、 R=150∼390Ω C=0.47μFを推奨する。 B 9 A12058 次ページへ続く。 No.6100-10/15 LA7565E/7565GM 前ページから続く。 端子 番号 10 端 子 名 等 価 回 路 図 端 子 説 明 コンポジット ビデオ出力 SIFキャリアを含んだビデオの出力端子。 充分なドライブ能力を得るために、10ピ ン-GND間に抵抗を付けること。 R≧300Ω 2kΩ 10 2pF 15pF A12059 11 12 VCO tank 11 ビデオ検波のためのVCO tank回路。 タンク回路は、別紙のコイル仕様を参考に すること。このVCOは、ベクトル合成方 式のVCOである。 12 A12060 13 AFT OUTPUT AFT出力端子。 外付けのブリーダ抵抗によってAFTのセン タ電圧を作る。この外付けのブリーダ抵抗 値を大きくするとAFTのゲインは上がる。 最大R≦390kΩ以内で使用すること。 弱電界時に、AFT電圧が自然とセンタ電圧 になるようコントロールする機能が付いて いる。 13 A12061 RF AGC OUTPUT RF AGC出力端子。 チューナのRF AGCを制御する。 エミッタ出力に直列で保護抵抗200Ωが入 っている。チューナの仕様に合わせ、外付 けの抵抗ブリーダ値を決定する。 to チューナ 100Ω 20kΩ 14 60kΩ 14 A12062 15 1st SIF INPUT 1st SIFの入力端子。 入力回路は必ずコンデンサでDCカットし て使用する。 ・SAWフィルタを使用するとき SAWフィルタの出力容量 および ICの入力 容量を中和するようSAWフィルタとICの 入力間にLを入れると1st SIFの感度を上げ ることができる。 2kΩ 2kΩ 15 ・インタキャリアで使用するとき この端子 (15ピン)は、オープンでよい。 A12063 次ページへ続く。 No.6100-11/15 LA7565E/7565GM 前ページから続く。 端子 番号 16 端 子 名 等 価 回 路 図 端 子 説 明 1st SIF AGC FILTER 1kΩ 1kΩ INTER/SPLIT SW LO=INTER 16 A12064 IF AGC FILTER IF AGCフィルタ端子。 内蔵のAGC検波器でピーク検波した信号 を17ピンでAGC電圧にする。さらに、IC 内部に2重時定数を作るための2nd AGC フィルタ (ラグリードフィルタ)を内蔵して いる。 外付けのコンデンサは、0.022μFを使用す る。サグ、AGCスピード等の検討でコン デンサの値を調整すること。 1kΩ 17 1st SIFのAGCフィルタ端子。 平均値AGC方式を採用している。1st SIF のコンバージョンゲインは約30dBあり、 AGC範囲は50dB以上ある。このピンの フィルタには、通常0.01μFを使用する。 インタキャリアで使用するとき この端子 (16ピン)をGNDにする。IC内部 のSWが切換わりインタキャリア出力がSIF コンバータ入力につながる。 17 A12065 18 19 VIF入力 VIFアンプの入力端子。 入力回路は、平衡入力に作られ、入力イン ピーダンスは、 R≒1.5kΩ C≒3pF である。 18 19 A12066 20 GND 次ページへ続く。 No.6100-12/15 LA7565E/7565GM 前ページから続く。 端子 番号 21 端 子 名 等 価 回 路 図 端 子 説 明 RF AGC VR RF AGC VR端子。チューナのRF AGC動 作点を設定する。また、この端子をGND にすることで、FM出力とビデオ出力を同 時にミュートすることができる。 20kΩ 560Ω 20kΩ 4.2V 21 22 A12067 NICAM出力 20kΩ 1st SIFの出力端子。 内部は、エミッタフォロアに600Ωがつい て出力される。 インタキャリアで使用時、この端子にクロ マキャリアのトラップを構成することでバ ズ特性を改善することができる。 20kΩ 620Ω 22 6kΩ クロマキャリア トラップを作る 22 23 A12068 FMフィルタ 1kΩ FM検波出力のDC電圧を一定にするため のフィルタ端子。通常1μFの電解コンデ ンサを使用する。低域の周波数特性 (50Hz 近辺)を問題にするときは、この容量値を 大きくすること。 23ピンとGND間にRを容量と直列で入れる ことにより、FM検波出力レベルを小さく することができ、FMのDレンジを広げる ことができる。 1kΩ 23 R C + A12069 FM Detector output R2 C R1 24 300Ω 10kΩ 24 A12070 音声FM検波出力端子。 エミッタフォロアに直列で200Ωが入って いる。 ・ステレオ対応アプリケーション ステレオデコーダの入力アプリケーション によっては、入力インピーダンスが低くな り、L-R信号をひずませステレオ特性を悪 化させることがある。そのようなときは、 24ピン-GND間に抵抗を追加する。 R1≧5.1kΩ ・モノラル対応アプリケーション 外付けでディエンファシス回路を作る。 t=CR2 No.6100-13/15 LA7565E/7565GM 三洋のSAWフィルタについて 使用する圧電基板材料により、次の2種類がある。 (1) LiTaO3 (リチウムタンタレート)SAWフィルタ TSF11□□・・・・JAPAN TSF12□□・・・・US LiTaO3 SAWフィルタの温度係数は、−18ppm/℃と小さく安定性が良い反面、挿入損失が大きくなる。しかし、SAW フィルタの出力側をコイル等でマッチングさせることにより、外付けの部品は増えるが挿入損失を小さく抑えることが できる。同時に、周波数特性、レベル等を可変できるので設計の自由度が大きくなる。また、SAWの反射波が小さいこ とから、帯域内のリップルを小さく設計できる。 (2) LiNbO3 (リチウムナイオベート)SAWフィルタ TSF52□□・・・・US TSF53□□・・・・PAL LiNbO3 SAWフィルタの温度係数は、−72ppm/℃と大きい反面、LiTaO3 SAWフィルタより挿入損失が約10dB小さくな る。したがって、SAWフィルタの出力側はマッチングを取る必要がない。LiTaO3 SAWフィルタに比べ多少帯域内リッ プルが大きくなるが、インピーダンスが低くフィールドスルーが小さいため周辺回路部品やパターンレイアウトの影響 を受けにくく、帯域外トラップ特性を安定に得ることができる。以上のことからLiTaO3 SAWフィルタは、IF周波数の 高いJAPAN、USのアプリケーションに、またLiNbO3は、IF周波数の低いPAL、USアプリケーションに適していると言 える。 SAWフィルタのマッチングについて SAWフィルタの入力回路のマッチングは、IF周波数に合わせるよりむしろクロマからサウンドキャリア近辺に同調点 を設計したほうが、ビデオの帯域特性をよりフラットに設計できる。下図 (a)より、下図 (b)のほうが帯域特性がフラッ トになりやすい。 (a) 同調をIF周波数にした場合 (b) 同調をS, C近辺にした場合 SAWフィルタ特性 高域が下がる 高域が伸びる 周波数 周波数 A12071 コイル仕様 JAPAN f=58.75MHz VCOコイル S US f=45.75MHz t=5t 0.12φ C=24pF S PAL f=38.9MHz t=6t 0.12φ C=24pF A12072 SAWフィルタ (SPLIT) S t=7t 0.12φ C=24pF A12073 A12074 試作No.V291XCS-3220Z 東光 試作No.291XCS-3188Z 東光 試作No.292GCS-7538Z 東光 Picture TSF1137U Sound Picture TSF1241 Sound Picture TSF5315 Sound TSF5220 TSF5221 TSF5321 TSF5344 SAWフィルタ (INTER) 〔東光 問合せ先 ; 東京都大田区東雪谷2-1-17 TEL 03-3727-1167〕 No.6100-14/15 LA7565E/7565GM VCOトランス回路の設計について (1) コンデンサ内蔵タイプのVCOトランス回路 ICの電源をオンにすると、ICの熱がPCBを伝わりVCOトランスに加わる。この時、VCOコイルの足が丁度ヒートシン クの代わりとなりそこから熱が逃げ出す。その結果、VCOトランスの内付けコンデンサには熱が伝わりにくくなり、 POWER-ONにおけるドリフトへの影響は小さくなる。したがって、コイルとコンデンサは温度特性をキャンセルするよ うに設計すれば良いことになる。理想的には、コイルは温度特性の小さなコア材を使用するのが良い。 (2) コンデンサ外付けタイプのVCOトランス回路 コンデンサ外付けの場合、ICの発熱がPCBを伝わりそのままVCOタンク回路の外付けのコンデンサに伝わる。コンデ ンサは比較的早い時間に熱の影響を受けるが、コイルは熱の影響をうけにくいので結果的にPOWER-ONドリフトが大き くなる。したがって、コイルは温度特性の小さなコア材を使用する。またそれに合わせて、コンデンサも温度特性の小 さなコンデンサを使用することが望ましいことになる。 注意 : コンデンサを外付けにするときは、必ずチップコンデンサを使用すること。もし、ふつうのコンデンサを使用 するとコンデンサの向きによって発振周波数が変化することもある。 本書記載の製品は、定められた条件下において、記載部品単体の性能・特性・機能などを規定するものであ り、お客様の製品(機器)での性能・特性・機能などを保証するものではありません。部品単体の評価では 予測できない症状・事態を確認するためにも、お客様の製品で必要とされる評価・試験を必ず行って下さい。 弊社は、高品質・高信頼性の製品を供給することに努めております。しかし、半導体製品はある確率で故障 が生じてしまいます。この故障が原因となり、人命にかかわる事故、発煙・発火事故、他の物品に損害を与 えてしまう事故などを引き起こす可能性があります。機器設計時には、このような事故を起こさないような、 保護回路・誤動作防止回路等の安全設計、冗長設計・機構設計等の安全対策を行って下さい。 本書記載の製品が、外国為替および外国貿易法に定める規制貨物(役務を含む)に該当する場合、輸出する 際に同法に基づく輸出許可が必要です。 弊社の承諾なしに、本書の一部または全部を、転載または複製することを禁止します。 本書に記載された内容は、製品改善および技術改良等により将来予告なしに変更することがあります。した がって、ご使用の際には、「納入仕様書」でご確認下さい。 この資料の情報(掲載回路および回路定数を含む)は一例を示すもので、量産セットとしての設計を保証す るものではありません。また、この資料は正確かつ信頼すべきものであると確信しておりますが、その使用 にあたって第3者の工業所有権その他の権利の実施に対する保証を行うものではありません。 Y120 PS No.6100-15/15