注文コードNo.N 5 9 9 5 No. 5 9 9 5 O1998 新 LC78626KE CMOS LSI コンパクトディスクプレーヤ用D.S.P LC78626KEは、アンチショックコントロール機能を内蔵した、コンパクトディスクプレーヤの信号処理とサーボコントロー ル用の1チップCMOS LSIである。EFM-PLLと1ビットDAC および アナログローパスフィルタの内蔵、徹底した機能の絞り込み により、アンチショックシステムを構成するローエンドプレーヤに最適なコストパフォーマンスを実現している。基本的な機 能として、光ピックアップからのEFM信号の復調, デインタリーブ, 誤り信号の検出/訂正、最大約38秒の音飛び防止、プレー ヤコストの引き下げに役立つディジタルフィルタなどの信号処理 および サーボ系に対するマイクロプロセッサからの各種コマ ンドを処理する。LC78626KEは、LC78626Eの改良版であり、ディジタルフィルタの8倍オーバサンプリング, 16M DRAM対応 を実施している。 機能 ・HF信号を入力すると正確なレベルでスライスし、EFM信号に変換し、内蔵VCOとの位相比較を行って平均4.3218MHz のPLLクロックを再生する。 ・水晶振動子16.9344MHzを外部接続することにより、標準クロックの発生をはじめ、内部で必要な各種タイミングを正 確に発生する。 ・再生クロックと標準クロックから作られたフレーム位相差信号により、ディスクモータの回転速度をコントロールする。 ・フレーム同期信号の検出, 保護, 内挿を行い、安定したデータ読出しを確保する。 ・EFM信号を復調し、8ビットのシンボルデータに変換する。 ・EFM復調信号からサブコードを分離し、外部のマイクロプロセッサに出力する (3本は汎用入出力ポートと排他的に兼 用)。 ・サブコードQ信号はCRCチェックを行った後、シリアル転送によりマイクロプロセッサに出力する (LSBファースト)。 ・内蔵のRAMでEFM復調信号のバッファリングを行い、ディスク回転変動による±4フレームまでのジッタを吸収する。 ・EFM復調信号を所定の順序に並び換えるアンスクランブル および デインタリーブを行う。 ・誤り信号の検出/訂正 および フラグ処理を行う (C1:2重/C2:2重訂正方式)。 ・C1フラグとC2チェックの結果を参照してC2フラグを設定し、C2フラグによる信号の補間, 前値ホールドを実施する。 補間回路は2補間を採用。C2フラグが連続2個以上で前値ホールドする。 ・マイクロプロセッサからのコマンドを入力すると、トラックジャンプ, フォーカススタート, ディスクモータの起動/停 止, ミューティングON/OFF, トラックカウント等、所定のコマンドを実行する (シリアル入力8ビット)。 ・ディジタルOUTを内蔵している。 ・任意のトラックカウントにより、高速アクセスが可能である。 ・8倍オーバサンプリングディジタルフィルタにより、出力データの連続性を改善したDAC信号を生成。 ・3次ノイズシェーパによるΔΣ方式D/Aコンバータ内蔵 (アナログローパスフィルタ内蔵)。 ・ディジタルアッテネータを内蔵 (8ビット−α;239ステップ)。 次ページへ続く。 0.825 外形図 3151 (unit : mm) 0.65 0.575 23.2 20.0 0.3 1.6 0.575 0.15 80 81 51 15.6 0.825 31 1 30 21.6 0.1 0.8 100 3.0max 本書記載の規格値(最大定格、動作条件範囲 等) を瞬時たりとも越えて使用し、その結果 発生した機器の欠陥について、弊社は責任 を負いません。 1.6 本書記載の製品は、極めて高度の信頼性を 要する用途(生命維持装置、航空機のコント ロールシステム等、多大な人的・物的損害 を及ぼす恐れのある用途)に対応する仕様に はなっておりません。そのような場合には、 あらかじめ三洋電機販売窓口までご相談下 さい。 17.2 14.0 0.65 50 2.7 0.8 SANYO : QIP100E (FLP100) 〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号 O1998TS寿◎斉藤 B8-3927 No.5995-1/33 LC78626KE 前ページから続く。 ・ディジタルディエンファシスを内蔵。 ・ゼロクロスミュートを採用。 ・バイリンガル対応。 ・汎用I/Oポート:4本 (3本はサブコード出力機能と排他的に兼用)。 ・ADPCMによる5ビットの圧縮/伸長処理により、最大約38秒の音飛び防止 (16M DRAM使用時)。1M/4M/4M×2/16M ビットDRAMが選択可能。 ・メモリオーバフロー検出出力。 ・メモリ残量出力。 特長 ・100ピンQIP ・3.2V単一電源。 MUTEL LVDD LCHO L/RVSS RCHO RVDD MUTER XVDD XOUT XIN XVSS RWC COIN CQCK SQOUT WRQ FMT EMPP RES MMC0 MMC1 MMC2 MMC3 OVF CNTOK WOK PAUSEIN AD10/CAS2 EMPN SHOCK ピン配置図 (Top view) 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 DRAM3 81 50 TESD DRAM2 82 49 MR2 DRAM1 83 48 MR1 DRAM0 84 47 TOUT OE 85 46 C2F WE 86 45 EMPH CAS 87 44 FSX RAS 88 43 EFLG AD9 89 42 4.2M AD8 90 41 16M/NGJ LC78626KE AD7 91 40 TEST4 FSEQ PCK JP− JP+ TGL TOFF TES HFL V/P CLV− CLV+ 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 TEST2 9 EFMI 8 EFMO 7 TEST1 6 CS 5 TEST5 4 TESGB 3 TESC 2 TESB 1 TESA 31 VDD TESCLK 32 ASRES VDD 100 VSS 33 CONT2 AD0 99 FR 34 CONT3/SBCK AD1 98 VVDD 35 CONT4/SFSY AD2 97 ISET 36 CONT5/PW AD3 96 VVSS 37 SBSY AD4 95 PDO 38 TEST3 VSS 94 TAI 39 DOUT AD5 93 DEFI AD6 92 A11273 No.5995-2/33 RWC COIN CQCK SQOUT WRQ サーボコマンダ μCOM インタフェース サブコード分離 QCRC 汎用ポート 禁止 ISET EMPH EFMO HFL TES TOFF JP− JP+ RES TGL CONT5/PW CONT3/SBCK SBSY CONT4/SFSY TEST3 L.P.F 1bit DAC 8倍オーバサンプリング ディジタル・フィルタ ディジタル アッテネータ XTAL系タイミング ジェネレータ 4.2M VVSS ASRES PCK C1,C2誤り検出&訂正 フラグ処理 XVSS VVDD CLV ディジタルサーボ EFLG TEST1 XIN FR 16M/NGJ TEST2 XOUT PDO CONT2 TAI FSX TEST4 XVDD RVDD CLV+ CLV− V/P CS RCHO 補間ミュート ADPCM デコーダ部 データ幅変換 ADPCM エンコーダ部 VDD MUTEL TEST5 L/RVSS LCHO VSS TOUT FSEQ TESGB 同期検出 EFM復調 SHOCK 検出部 ディジタル OUT DRAM制御部 オーバフロー 処理起動管理 接続点 検出部 RAS RAMアドレス ジェネレータ TESA∼D C2F AD0∼9 2K×8bit RAM WE VCOクロック発振 クロック制御 CAS スライスレベル コントロール OE EFMI AD10/CAS2 DEFI VSS WOK A11272 CNTOK MMC0∼3 EMPN OVF PAUSEIN MR1 MR2 DRAM0∼3 SHOCK EMPP FMT DOUT VDD LC78626KE 等価回路ブロック図 No.5995-3/33 TESCLK MUTER LVDD LC78626KE 絶対最大定格 /Ta=25℃, VSS=0V 最大電源電圧 VDD max 入力電圧 VIN 出力電圧 VOUT 許容消費電力 Pd max 動作周囲温度 Topr 保存周囲温度 Tstg 許容動作範囲 / Ta=25℃, VSS=0V 電源電圧 VDD1 typ max 3.6 unit V 3.0 3.6 V 0.7VDD VDD V 0.6VDD 0.45VDD 0 VDD VDD 0.3VDD V V V 0 0 400 400 400 0.4VDD 0.2VDD V V ns ns ns VIL2 VIL3 tSU tHD tWH tWL SBCK, CQCK:図1∼3 tRAC tRWC tSQE SQOUT, PW:図2, 3 RWC:図1 WRQ;図2, RWC信号無し tSC SFSY:図3 tSE SFSY:図3 400 ns tCSU CONT2∼CONT5, RWC:図4 400 ns tCHD CONT2∼CONT5, RWC:図4 400 ns tRCQ RWC, CQCK:図4 100 ns tCDD VIN1 VIN2 fOP fX CONT2∼5, RWC:図5 EFMI:スライスレベル制御, VDD=3.0V XIN:Cカップリング入力 EFMI XIN, XOUT 入力「H」レベル電圧 VIH1 入力「L」レベル電圧 VIH2 VIH3 VIL1 動作周波数範囲 X'tal発振周波数 min 3.0 unit V V V mW ℃ ℃ VDD, XVDD, LVDD, RVDD, VVDD ATT/DF/DACは通常速まで VDD, XVDD, LVDD, RVDD, VVDD 全機能、2倍速まで保証 EFMI, DRAM0∼DRAM3以外の入力, 入出力端子 EFMI DRAM0∼DRAM3 EFMI, DRAM0∼DRAM3以外の入力, 入出力端子 EFMI DRAM0∼DRAM3 COIN, RWC:図1 COIN, RWC:図1 SBCK, CQCK:図1∼3 VDD2 データセットアップ時間 データホールド時間 「H」レベルクロック パルス幅 「L」レベルクロック パルス幅 データリードアクセス時間 コマンド送出時間 サブQ読出し イネーブル時間 サブコード読出し サイクル時間 サブコード読出し イネーブル時間 ポート入力データ セットアップ時間 ポート入力データ ホールド時間 ポート入力クロック セットアップ時間 ポート出力データ遅延時間 入力レベル VSS−0.3∼VSS+4.0 VSS−0.3∼VDD+0.3 VSS−0.3∼VDD+0.3 400 −20∼+75 −40∼+125 電気的特性 / Ta=25℃, VDD=3.2V, VSS=0V 消費電流 IDD VDD, XVDD, LVDD, RVDD, VVDD: VDD=3.0∼3.6V通常再生 入力「H」レベル電流 IIH1 DEFI, EFMI, HFL, TES, RWC, COIN, CQCK, FMT, MR1, MR2, RES, TESD, WOK, PAUSE IN, SHOCK, TESCLK, TESA, TESB, TESC, TESGB, TEST1:VIN=VDD IIH2 TAI, TEST2∼TEST5, CS: VIN=VDD=3.6V 400 ns 0 1000 400 11.2 ns ns ms 136 μs 1200 0.8 1.0 10 16.9344 min 15 typ 14 ns Vp-p Vp-p MHz MHz max 20 unit mA 5 μA 55 μA 次ページへ続く。 No.5995-4/33 LC78626KE 前ページから続く。 入力「L」レベル電流 出力「H」レベル電圧 IIL VOH1 VOH2 VOH3 VOH4 出力「L」レベル電圧 VOH5 VOL1 VOL2 VOL3 VOL4 出力オフリーク電流 VOL5 IOFF1 IOFF2 チャージポンプ出力電流 IPDOH IPDOL DEFI, EFMI, HFL, TES, RWC, COIN, CQCK, FMT, MR1, MR2, RES, TESD, WOK, PAUSE IN, SHOCK, TESCLK, TESA, TESB, TESC, TESGB, TAI, TEST1∼TEST5, CS:VIN=0V + − EFMO, CLV , CLV , V/P, TOFF, TGL, + min −5 typ max unit μA 2.56 V 2.56 V 2.72 2.56 V V − JP , JP , PCK, FSEQ, EFLG, FSX, EMPH: IOH=−1mA CONT2∼CONT5, SBSY, MUTEL, MUTER, C2F, WRQ, SQOUT, 16M/NGJ, 4.2M, EMPP, OVF, CNTOK:IOH=−0.5mA DOUT:IOH=−12mA OE, WE, CAS, RAS, AD10/CAS2, AD9∼AD0, DRAM3∼DRAM0:IOH=−0.5mA MMC0∼MMC3:IOH=−2mA + − + EFMO, CLV , CLV , V/P, TOFF, JP , − JP , PCK, FSEQ, EFLG, FSX, EMPH: IOL=1mA CONT2∼CONT5, SBSY, MUTEL, MUTER, C2F, WRQ, SQOUT, 16M/NGJ, 4.2M, EMPP, OVF, CNTOK:IOL=2mA DOUT:IOL=12mA OE, WE, CAS, RAS, AD10/CAS2, AD9∼AD0, DRAM3∼DRAM0:IOL=0.5mA MMC0∼MMC3:IOL=2mA + − + − PDO, CLV , CLV , JP , JP , CONT2∼CONT5, DRAM0∼DRAM3, ASRES:VOUT=VDD + − + − PDO, CLV , CLV , JP , JP , CONT2∼CONT5, DRAM0∼DRAM3, ASRES:VOUT=0V PDO:RISET=68kΩ PDO:RISET=68kΩ 2.24 0.64 V V 0.32 V 0.48 0.44 V V 0.96 5 V μA −5 μA 30 −54 42 −42 54 −30 μA μA min typ 0.035 max 0.038 unit % 81 84 dB 87 92 dB 79 82 dB 1ビットDAC部アナログ特性 / Ta=25℃, VDD=LVDD=RVDD=3.2V, VSS=L/RVSS=0V 全高調波ひずみ率 THD+N LCHO, RCHO;1kHz:0dBデータ入力, 20kHz-LPF使用 (AD725D内) ダイナミックレンジ DR LCHO, RCHO;1kHz:−60dBデータ入力, 20kHz-LPF, Aフィルタ使用 (AD725D内) 信号対雑音比 S/N LCHO, RCHO;1kHz:0dBデータ入力, 20kHz-LPF, Aフィルタ使用 (AD725D内) クロストーク CT LCHO, RCHO;1kHz:0dBデータ入力, 20kHz-LPF使用 (AD725D内) ※ 当社、1ビットDAC部参考回路における通常速再生モードにて測定。 LC78626KE 3.2V LCHO(RCHO) + LVDD(RVDD) 2.2kΩ 10μF 330pF LPF 10kΩ アナログ出力 Lch (Rch) L/RVSS A11274 No.5995-5/33 LC78626KE 図1 コマンド入力 tH tSU RWC tWH tRWC CQCK tWL COIN tSU tHD A11275 図2 サブコードQ出力 tSQE WRQ tWH CQCK tWL SQOUT tWH RWC tRAC A11276 図3 サブコード出力 tSC tSE CONT4/SFSY tWH CONT3/SBCK tWL CONT5/PW P Q R S T U V W “0” P tRAC A11277 No.5995-6/33 LC78626KE 図4 汎用ポート入力タイミング CQCK tRCQ RWC tPSU tPHD CONT2 CONT3/SBCK CONT4/SFSY CONT5/PW tRAC SQOUT (ASRES) CONT2 CONT3 CONT4 CONT5 A11278 図5 汎用ポート出力タイミング 4.2M RWC CONT2 CONT3/SBCK CONT4/SFSY CONT5/PW tPDD A11279 No.5995-7/33 LC78626KE 端子説明 端子 番号 1 端子名 DEFI I/O I リセット時の 出力端子状態 端 子 説 明 ディフェクト検出信号 (DEF)入力端子。未使用時、必ず0Vに接続すること。 − 2 TAI I テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。 必ず0Vに接続すること。 3 PDO O 外部VCO制御用位相比較出力端子。 − 4 VVSS P 内蔵VCO用接地端子。必ず0Vに接続すること。 − 5 ISET AI PDO出力の電流調整用抵抗接続端子。 − 6 VVDD P 内蔵VCO用電源端子。 − 7 FR AI VCO周波数レンジ調整用端子。 − 8 VSS P ディジタル系接地端子。必ず0Vにすること。 − 9 TESCLK I テストクロック入力。必ずVDDに接続すること。 − 10 TESA I テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。 − 11 TESB I テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。 − 12 TESC I テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。 − 13 TESGB I テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。 − 14 TEST5 I テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。 − 15 CS I チップセレクト入力端子。プルダウン抵抗内蔵。非制御時、必ず0Vに接続するこ と。 − 16 TEST1 I テスト用入力端子。必ず0Vに接続すること。 17 EFMO O 18 EFMI I スライスレベル 制御用 19 TEST2 I テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。 20 21 CLV + CLV − O O PLL用 − − EFM信号出力端子。 不定 EFM信号入力端子。 − − L出力 ディスクモータコントロール用出力。コマンドにより3値出力可能。 L出力 22 V/P O ラフサーボ/位相制御の自動切換えモニタ出力端子。「H」でラフサーボ,「L」で位 相制御モード。 23 HFL I トラック検出信号入力端子。シュミット入力。 24 TES I トラッキング誤差信号入力端子。シュミット入力。 25 TOFF O トラッキングOFF出力端子。 26 TGL O トラッキングゲイン切換え用出力端子。「L」でゲインを上げる。 27 JP+ O 28 JP− O 29 PCK O EFMデータ再生用クロックモニタ端子。位相ロック時、4.3218MHz。 L出力 30 FSEQ O 同期信号検出出力端子。EFM信号から検出した同期信号と内部作成の同期信号が 一致した時に「H」。 不定 31 VDD P ディジタル系電源端子。 L出力 − − H出力 不定 L出力 トラックジャンプコントロール用出力端子。コマンドにより3値出力可能。 L出力 − アンチショックコントローラ部のみ (DSP部は除く)を初期化するリセット信号入力 端子。「L」レベルでリセット,「H」レベルで解除。なお、アンチショック部単独リ セット禁止/解除コマンド ($F4), アンチショック部単独リセット許可/突入コマン I ド ($F5)によりソフト的にアンチショック部の単独リセットを制御する場合は「L」 (I/O) レベルに固定しておく (0Vに接続する)こと。 【注意】 本端子は汎用入出力端子の最下位ビット位置に割り振られているが、汎用 入出力端子としての使用を禁止する。PORT I/O SETコマンド ($DB)を実行させる 時は最下位ビットを常に「0」とし、出力ドライバをONさせないこと。 32 ASRES 入力 33 CONT2 I/O 汎用入出力端子2。マイコンからのコマンドで制御する。使用しない場合、入力ポ ートに設定して0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。 入力 34 CONT3/SBCK I/O 汎用入出力端子3。マイコンからのコマンドで制御する。サブコード読出しクロッ ク入力端子 (SBCK)と排他的な兼用端子。使用しない場合、入力ポートに設定して 0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。 入力 次ページへ続く。 No.5995-8/33 LC78626KE 前ページから続く。 端子 説明 端子名 I/O 端 子 説 明 リセット時の 出力端子状態 35 CONT4/SFSY I/O 汎用入出力端子4。マイコンからのコマンドで制御する。サブコードフレーム同期 信号出力端子 (SFSY)と排他的な兼用端子。使用しない場合、入力ポートに設定し て0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。 入力 36 CONT5/PW I/O 汎用入出力端子5。マイコンからのコマンドで制御する。サブコードP, Q, R, S, T, U, V, Wの出力端子 (PW)と排他的な兼用端子。使用しない場合、入力ポートに設定 して0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。 入力 37 SBSY O サブコードブロックの同期信号出力端子。 不定 38 TEST3 I テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。 39 DOUT O ディジタルOUT出力端子。EIAJフォーマット。 40 TEST4 I テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。 クロック出力 クロック出力 − 不定 − 41 16M/NGJ O 16.9344MHz出力端子 (16M)とC2Fによるデータ接続点検出開始信号 (NGJ) [L→H:検出開始]の兼用端子。マイコンからのコマンドで制御する。 42 4.2M O 4.2336MHz出力端子。 43 EFLG O C1, C2, 1重, 2重の訂正モニタ出力端子。 不定 44 FSX O 水晶発振から分周した7.35kHz同期信号出力端子。 不定 45 EMPH O ディエンファシス・モニタ出力端子。「H」の時、ディエンファシス・ディスク再 生中。 L出力 46 C2F O C2フラグ出力端子。 不定 47 TOUT O テスト用出力端子。通常使用時、オープンにすること。 不定 48 MR1 I 49 MR2 I DRAM選択端子。1M DRAM:H, L 4M DRAM:L, L 4M DRAM×2:H, H (MR1, MR2の順) 50 TESD I テスト用入力端子。必ず0Vに接続すること。 51 MUTEL O Lチャネル用ミュート出力端子。 52 LVDD P Lチャネル用電源端子。 − 53 LCHO AO Lチャネル出力端子。 − 54 L/RVSS L/Rチャネル用接地端子。必ず0Vに接続すること。 − 55 RCHO AO Rチャネル出力端子。 − 56 RVDD P Rチャネル用電源端子。 − 57 MUTER O 58 XVDD P 59 XOUT O 60 XIN I 61 XVSS P 水晶発振用接地端子。必ず0Vに接続すること。 − 62 RWC I リード/ライト制御入力端子。シュミット入力。 − 63 COIN I マイコンからのコマンド入力端子。 − 64 CQCK I コマンド入力取り込みクロック または SQOUTからのサブコード取り出しクロック 入力端子。シュミット入力。 − 65 SQOUT O サブコードQ出力端子。 不定 66 WRQ O サブコードQ出力スタンバイ出力端子。 不定 67 FMT I 動作モード切換え。「H」:ショックプルーフ 「L」:スルー。 68 EMPP O DRAM EMPTY (EMPTYでRZPパルス出力) 69 RES I 外部リセット信号入力。「L」:リセット (全ての内部ブロックを初期化)。 70 MMC0 O DRAM残量出力。 L出力 71 MMC1 O DRAM残量出力。 L出力 72 MMC2 O DRAM残量出力。 L出力 73 MMC3 O DRAM残量出力。 L出力 74 OVF O DRAMライト中断 (オーバーフロー&ショック時RZPパルス出力) L出力 P 1ビットDAC用 − 16M DRAM:L, H − − H出力 Rチャネル用ミュート出力端子。 H出力 水晶発振用電源端子。 − − 16.9344MHz水晶発振動子の接続端子。 − − L出力 − 次ページへ続く。 No.5995-9/33 LC78626KE 前ページから続く。 端子 番号 端子名 I/O リセット時の 出力端子状態 端 子 説 明 75 CNTOK O データ接続点検出完了信号。「L」→「H」:検出完了 (DRAMライト開始)。 76 WOK I DRAMライト許可信号入力。「H」:ライト許可。 H出力 − 77 PAUSE IN I ポーズ信号入力。「H」:ポーズ。 − 78 AD10/CAS2 O 16M DRAMアドレス (AD10)と8M DRAM (4M DRAM×2)使用時のDRAMコントロ ール信号 (CAS2)との兼用出力端子。DRAM選択端子 (MR1, MR2)の設定により切換 る。 不定 79 EMPN O DRAM残量アラーム出力。「L」:残量少。 L出力 80 SHOCK I C2Fショック検出一時停止信号入力。「L」:ショック検出停止。 81 DRAM3 I/O DRAMデータバス 入力 82 DRAM2 I/O DRAMデータバス 入力 83 DRAM1 I/O DRAMデータバス 入力 84 DRAM0 I/O DRAMデータバス 入力 85 OE O DRAMコントロール信号 L出力 86 WE O DRAMコントロール信号 H出力 87 CAS O DRAMコントロール信号 不定 88 RAS O DRAMコントロール信号 不定 89 AD9 O DRAMアドレスバス L出力 90 AD8 O DRAMアドレスバス L出力 91 AD7 O DRAMアドレスバス L出力 92 AD6 O DRAMアドレスバス L出力 93 AD5 O DRAMアドレスバス L出力 94 VSS P ディジタル系接地端子。必ず0V に接続すること。 95 AD4 O DRAMアドレスバス L出力 96 AD3 O DRAMアドレスバス L出力 97 AD2 O DRAMアドレスバス L出力 98 AD1 O DRAMアドレスバス 不定 99 AD0 O DRAMアドレスバス 不定 100 VDD P ディジタル系電源端子。 − − − No.5995-10/33 LC78626KE 端子アプリケーション 1) HF信号入力回路 18ピン:EFMI, 17ピン:EFMO, 1ピン:DEFI, 20ピン:CLV+ 17 EFMO SLC − SLI + VREF 18 EFMI HF信号 A11280 EFMIにHF信号を入力すると、最適レベルでスライスされた EFM信号 (NRZ)が得られる。 DEFECT対策として、DEFI端子 (1ピン)が「H」になるとスラ イスレベル・コントロール出力EFMO端子 (17ピン)がハイ・イ ンピーダンスになり、スライスレベルのホールドを行う。ただ し、CLVが位相制御モード すなわち V/P端子 (22ピン)が「L」 の時のみ有効である。これは、LA9230/40/50シリーズのDEF 端子との組合せにより構成することができる。 ※ EFMIとCLV+の信号ライン間が近い時は、不要輻射によ るエラーレートの悪化を招くことがあるので、この信号ラ イン間にGND または VDDのシールドラインを配置するこ とを推奨する。 2) PLL クロック再生回路 3ピン:PDO, 5ピン:ISET, 7ピン:FR 周波数 VDD EFM(NRZ) 位相 比較 R1 5 ISET チャージポンプ C1 3 PDO R2 7 FR C2 VCO 1/2 R3 VCO回路を内蔵しており、R, Cの外付けでPLL回路を構成する。 ISETはチャージポンプの基準電流, PDOはVCO回路のループフ ィルタ, FRはVCOの周波数範囲を決定する抵抗である。 (参考値) R1=68kΩ, C1=0.1μF (標準速時) C1=0.047μF (2倍速時) R2=680Ω, C2=0.1μF R3=1.2kΩ ※ R3の抵抗は許容差±5.0%の炭素皮膜抵抗を使用するこ とを推奨する。 29 PCK A11281 3) VCOモニタ 29ピン:PCK VCOを1/2分周した平均4.3218MHz のモニタ端子。 4) 同期検出モニタ 30ピン:FSEQ EFM信号をPCKで読取ったフレームシンク (真の同期信号)とカウンタで生成したタイミング (内挿の同期信号)とが一致し た時に「H」となる。同期検出モニタとなる (1フレーム間「H」を保持)。 No.5995-11/33 LC78626KE 5) サーボコマンダの機能 62ピン:RWC, 63ピン:COIN, 64ピン:CQCK RWCを「H」にセットし、CQCKクロックに同期したコマンドをCOINから入力することにより、各種の命令を実行させる ことができる。なお、コマンドはRWCの立下りから実行される。 フォーカススタート トラックジャンプ ミュートコントロール ディスクモータコントロール その他コントロール 1バイトコマンド トラックチェック 2バイトコマンド (RWC 2セット) ディジタルアッテネータ 汎用ポート入出力設定 2バイトコマンド (RWC 1セット) (1) 1バイトCOMMAND RWC CQCK COIN LSB MSB A11282 (2) 2バイトCOMMAND (RWC 2セット:トラックカウント用) RWC CQCK COIN LSB MSB コマンド($F0,$F8) LSB 1μs以上 MSB データ($08∼$FE),コマンド($FF) A11283 (3) 2バイトCOMMAND (RWC 1セット:ディジタルアッテネーション および 汎用入出力ポート設定) RWC CQCK COIN LSB MSB データ LSB MSB コマンド($81∼$87,$DB,$DC) A11284 (4) コマンドノイズ除去 コード COMMAND RES=「L」 $EF $EE コマンド入力ノイズ低減モード 上記モードリセット ◎ このコマンドにより、CQCKクロックに混入するノイズを低減できる。これは500ns以下のノイズに対して有効だが、 CQCKのタイミングはtWL, tWH, tSUとも1μs以上に設定しなければならない。 No.5995-12/33 LC78626KE 6) CLVサーボ回路 20ピン:CLV+, 21ピン:CLV−, 22ピン:V/P コード COMMAND $04 $05 $06 $07 RES=「L」 DISC MOTOR START DISC MOTOR CLV DISC MOTOR BRAKE DISC MOTOR STOP + (加速) (CLV) (減速) (停止) ◎ − CLV は、ディスクを正方向に加速する信号, CLV は、減速する信号である。マイコンからのコマンドにより、加速, 減速, CLV, 停止の4モードから1つが選択される。各モードにおけるCLV+, CLV−出力を下表に示す。 MODE CLV+ CLV− 加速 H L 減速 L H CLV パルス出力 パルス出力 停止 L L − 21 CLV− + + − M DISC MOTOR 20 CLV+ A11285 ※ CLVサーボコントロールコマンドが、CLVモードの時のみTOFF端子は「L」 、その他は「H」レベルとなる。 コマンドによるTOFF端子のコントロールは、CLVモード時のみ有効である。 (1) CLVモード ・CLVモードでは、HF信号からディスクの回転を検出し、DSPの内部モードが変化して各々の制御を行うことにより、正規 の線速度回転に導入する。PWMの周期は7.35kHzである。V/Pは、ラフサーボ時「H」出力, 位相制御時「L」出力である。 CLV+ CLV− V/P ラフサーボ (低速回転と判定) H L H ラフサーボ (高速回転と判定) L H H PWM PWM L 内部モード 位相制御 (PCKがロックしている) (2) ラフサーボゲイン切換え コード COMMAND RES=「L」 $A8 $A9 DISC 8cm Set DISC 12cm Set ◎ ラフサーボ時のCLVコントロールゲインを、8cmディスクでは12cmディスクよりも8.5dB低くすることができる。 No.5995-13/33 LC78626KE (3) 位相制御ゲイン切換え コード COMMAND RES=「L」 $B1 $B2 $B3 $B0 CLV位相比較1/2分周 CLV位相比較1/4分周 CLV位相比較1/8分周 CLV位相比較分周なし ◎ 位相比較前段の分周器の分周値を変えることにより、位相制御ゲインを変えることができる。 7.35kHz 20 1/N CLV+ 位相 比較 PCK/588 21 1/N CLV− A11286 (4) CLV3値出力 コード COMMAND $B4 $B5 CLV3値出力 CLV2値出力 (従来方式) RES=「L」 ◎ CLV3値出力コマンドにより、CLVを1端子で制御できる。ただしスピンドルゲインが6dB下がるのでサーボ側でのゲインア ップが必要である。 CLV+ 2値出力 CLV− CLV+ 3値出力 ハイ・インピーダンス出力 CLV− 加速 減速 A11287 No.5995-14/33 LC78626KE (5) 内部ブレーキモード コード COMMAND RES=「L」 $C5 $C4 内部ブレーキ ON 内部ブレーキ OFF $A3 内部ブレーキ コントロール $CB $CA 内部ブレーキ継続モード 上記モードリセット ◎ $CD $CC 内部ブレーキ時TONモード 上記モードリセット ◎ ◎ ・内部ブレーキ オン ($C5)コマンドを入力することにより、内部ブレーキモードとなる。このモードでブレーキ ($06)コ マンドを実行させると、ディスクの減速状態をWRQ端子でモニタすることができる。 ・このモードでは、1フレーム中のEFM信号の密度をカウントすることにより、ディスクの減速状態を判別し、EFM信号が 4ヶ以下になった時にCLV−を「L」に落とす。それと同時にブレーキ終了モニタとしてWRQ信号が「H」になる。マイコ ンは、WRQ信号の「H」を検知したらSTOPコマンドを送出し、ディスクの停止を完了する。内部ブレーキ継続モードで は、ブレーキ終了モニタWRQ=「H」になってもCLV−=「H」のブレーキ動作を継続する。 なお、EFM信号のノイズ状態により減速状態を誤判別する場合は、内部ブレーキコントロール ($A3)コマンドにより、 EFM信号のカウントを4ヶから8ヶに変更するとよい場合がある。 ・TOFF出力禁止モード ($CD)では、内部ブレーキ動作中TOFF=「L」となる。ディスクのミラー面での誤検出を防止す るのに有効であるため、使用することを推奨する。 EFM信号 $06コマンド CLV+ CLV− WRQ A11288 ※内部ブレーキコマンド実行中にフォーカスが落ちた場合は、再度フォーカスを取り直してから内部ブレーキコマンドを入 力し直す必要がある。 ※EFM信号の再生状態 (キズディスク, アクセス中等)により誤判別の恐れがあるので、マイコンとの併用を推奨。 ※内部ブレーキモード時、DISC MTR BRAKE命令 ($06)を本DSPに実行させるとディスクの減速状態をWRQ端子でモニタ できるが、この処理を実行中に他の命令を実行させると途中で処理が中止してしまう。この機能を途中で中止させたくな い場合は、DISC MTR BRAKE命令 ($06)実行後、WRQ信号の「H」を検知してDISC MTR STOP命令 ($07)を実行させる までの間、他の命令を実行させないこと。 + − 7) トラックジャンプの回路 23ピン:HFL, 24ピン:TES, 25ピン:TOFF, 26ピン:TGL, 27ピン:JP , 28ピン:JP (1) トラックカウントの種類 トラックのカウントモードとしては、次の2通りが用意されている。 コード $22 $23 COMMAND 新トラックカウント (TES, HFLの組合せ) 従来トラックカウント (TES信号をダイレクトカウント) RES「L」 ◎ 従来のトラックカウントは、内部トラックカウントのクロックとしてはTES信号をそのまま使用している。 新トラックカウントは、TES信号の立上り および 立下りのノイズによるミスカウントを少なくするため、HFL信号との組 合せがこのノイズを防止し、より正確なトラックカウントが行えるようにしている。ただし、ごみ, キズ等によりHFL信号 が欠落した場合、トラックカウントパルスが出ない恐れがあるので使い方には注意が必要である。 No.5995-15/33 LC78626KE (2) TJコマンド コード COMMAND RES=「L」 $A0 $A1 従来トラックジャンプ 新トラックジャンプ ◎ $11 $12 $31 $52 $10 $13 $14 $30 $15 $17 $19 $1A $39 $5A $18 $1B $1C $38 $1D $1F 1 1 1 1 2 4 16 32 64 128 1 1 1 1 2 4 16 32 64 128 TRACK JUMP IN #1 TRACK JUMP IN #2 TRACK JUMP IN #3 TRACK JUMP IN #4 TRACK JUMP IN TRACK JUMP IN TRACK JUMP IN TRACK JUMP IN TRACK JUMP IN TRACK JUMP IN TRACK JUMP OUT #1 TRACK JUMP OUT #2 TRACK JUMP OUT #3 TRACK JUMP OUT #4 TRACK JUMP OUT TRACK JUMP OUT TRACK JUMP OUT TRACK JUMP OUT TRACK JUMP OUT TRACK JUMP OUT $16 256 TRACK CHECK $0F $8F $8C TOFF TON TRACK JUMP BRAKE $21 $20 JPパルス期間TOFF出力モード 上記モードリセット ◎ ◎ JP−(+) JP+(−) (ブレーキ期間) TGL (JPパルス期間) a b c A11289 サーボコマンドにトラックジャンプの命令が入力されると、加速パルスが発生 (a期間), 続いて減速パルス (b期間)が発生し、 ブレーキ期間 (c期間)を経て所定のジャンプが完了する。ブレーキ期間はTESとHFL入力とによって、ビームのスリップ方 向を検出し、TES信号の内スリップを助長する部分をTOFFによってカットする。また TGLでサーボゲインを上げることに より、ジャンプ先のトラックを捕捉する。JPパルス期間TOFF出力モードでは、JPパルス発生期間中、TOFF=「H」とな る。 ※TOFF端子は、ディスクモータコントロール関連のうちCLVモード時のみ「L」レベルとなり、START, STOP, BRAKEの時 は「H」となる。また、TOFF端子は、コマンドにより単独にオン/オフ制御が可能である。ただし、ディスクモータコン トロールがCLVモード時のみ有効である。 No.5995-16/33 LC78626KE (3) TJモード 加速パルス, 減速パルス, ブレーキ期間の関係は次の通りである。 項 目 従来トラックジャンプモード時 a b c 1 TRACK JUMP IN (OUT) #1 233μs 233μs 60ms 1 TRACK JUMP IN (OUT) #2 0.5 TRACK JUMP期間 233μs 1 TRACK JUMP IN (OUT) #3 0.5 TRACK JUMP期間 1 TRACK JUMP IN (OUT) #4 0.5 TRACK JUMP期間 2 TRACK JUMP IN (OUT) 新トラックジャンプモード時 a b c 同 左 60ms 0.5 TRACK JUMP期間 aと同時間 60ms 233μs この期間がない 0.5 TRACK JUMP期間 aと同時間 この期間がない 233μs 60ms C期間中 TOFF「L」 0.5 TRACK JUMP期間 aと同時間 60ms C期間中 TOFF「L」 1 TRACK JUMP期間 aと同時間 60ms 無 し 4 TRACK JUMP IN (OUT) 2 TRACK JUMP期間 466μs 60ms 2 TRACK JUMP期間 aと同時間 60ms 16 TRACK JUMP IN (OUT) 9 TRACK JUMP期間 7 TRACK JUMP期間 60ms 9 TRACK JUMP期間 aと同時間 60ms 32 TRACK JUMP IN (OUT) 18 TRACK JUMP期間 14 TRACK JUMP期間 60ms 同 左 64 TRACK JUMP IN (OUT) 36 TRACK JUMP期間 28 TRACK JUMP期間 60ms 同 左 128 TRACK JUMP IN (OUT) 72 TRACK JUMP期間 56 TRACK JUMP期間 60ms 同 左 256 TRACK経過する期間 TOFFが「H」となり、a, b のパルスは出ない 60ms 同 左 a, bの期間がない 60ms 同 左 256 TRACK CHECK TRACK JUMP BRAKE ※256 TRACK CHECKは、前表の通りアクチュエータドライブの信号は出ず、TRACKING LOOP OFF状態でTES信号をカウ ントするモードであるから、フィードモータの送りが必要。 ※サーボコマンダレジスタは、トラックジャンプの一連のシーケンス (a, b, c)が終了すると自動的にリセットされる。 ※トラックジャンプの動作中に新たなコマンドを入力した場合、その時点からそのコマンド内容を実行する。 ※1 TRACK JUMP #3にはブレーキ期間 (c期間)がなく、外部回路によりブレーキモードを生成しなければならないので、使 い方には注意が必要である。 ※新トラックジャンプモードの2TJ IN (OUT)は、LC78620E/21E/25Eではブレーキ期間 (C期間)がなかったが、本LSIではC期 間60msに変更している。 T.E. − T.Coil + THLD HFL TES 26 25 28 27 TGL TOFF JP− JP+ 23 24 スリップ検出 ブレーキ期間中「H」 A11290 No.5995-17/33 LC78626KE THLD信号はLA9230M, 9240M, 9250Mシリーズ側で生成し、JPパルス期間中トラッキングエラー信号をホールドさせる。 ※トラッキング・ブレーキ トラック・ジャンプのC期間におけるTES, HFL, TOFF信号の関係を下記に示す。TOFF信号は、HFL信号をTES信号のエッ ジにより切り出されたものである。HFL信号の「H」期間は鏡面部であり、「L」期間はピット部である。この鏡面部からピ ット部に向かう時にTOFF「H」とし、ピット部から鏡面部に向かう時にゲイン・アップした状態 (TGL「L」)でTOFF「L」 としブレーキをかける動作を行うものである。 TES(外周方向移動時) TES(内周方向移動時) HFL TOFF出力 A11291 (4) JP3値出力 コード COMMAND RES=「L」 $B6 $B7 JP3値出力 JP2値出力 (従来方式) ◎ JP3値出力コマンドにより、トラックジャンプを1端子で制御できる。ただしキックゲインが6dB下がるのでサーボ側での ゲインアップが必要である。 JP+ 2値出力 JP− JP+ ハイ・インピーダンス出力 3値出力 JP− A11292 (5) トラックチェックモード コード COMMAND $F0 $F8 $FF RES=「L」 トラックチェック IN トラックチェック OUT 2バイトCOMMAND RESET ◎ トラックチェックIN、あるいはトラックチェックOUTのコマンドを入力後、8∼254の任意の値をバイナリ・データで入力 すれば、その指定された数+1だけのトラックのカウントが行える。 希望トラックチェック数=入力トラックチェック数+1 RWC コマンド トラックチェック IN/OUTコマンド 希望トラック数−1 をバイナリ入力 2バイトコマンドリセット ブレーキコマンド トラックチェック WRQ トラック数/2で立上り トラックチェック終了で「L」 A11293 No.5995-18/33 LC78626KE ※希望トラック数をバイナリ入力する時のRWCの立下りより、トラックチェック動作を開始する。 ※トラックチェック中は、TOFF端子が「H」となり、トラッキングループはオフとなるので、フィードモータ送りが必要で ある。 ※トラックチェックIN/OUTコマンドを入力すると、WRQ信号はノーマル時のサブコードQのスタンバイモニタからトラック チェックのモニタに変化する。トラック数の半分のチェック終了時「H」となり、チェック終了で「L」となる。マイコン は、この「L」をみてトラックチェック終了を判断する。 ※ 2バイトコマンドリセットコマンドを入力しないと、再度そのトラックチェック動作を開始する。つまり、たとえば20000 トラック進みたい時は199トラックチェックコードを1回送り、WRQを100回数えれば20000トラックチェックとなる。 ※トラックチェックを行い、ピックアップをトラックに捕捉させるためにブレーキコマンドを使用する。 8) エラーフラグの出力 43ピン:EFLG, 44ピン:FSX C1 C2 FSX 1訂正 2訂正 EFLG 訂正不能 ノーエラー A11294 FSXは、水晶クロックを分周して作られた7.35kHzフレーム同期信号である。各フレームにおけるエラーコレクションの状 況はEFLGに出力される。ここに現れる「H」の量により、再生状態の良否を簡単に知ることができる。 9) サブコード P, Q, R∼Wの出力回路 34ピン:SBCK, 35ピン:SFSY/CONT4, 36ピン:PW/CONT5, 37ピン:SBSY PWはサブコード信号の出力端子 (注:35ピン、36ピンは、それぞれ、汎用入出力端子と排他的な兼用端子となっており、 マイコンからのコマンドによりその選択を制御する。参照:項目19 23ページ)で、SFSYの立下りから136μs以内にSBCKに 8回クロックを入力することにより、P, Q, R∼Wまでの全コードを読出すことができる。PW端子に現れる信号はSBCKの立 上りで変化する。SBCKにクロックを入力しない場合には、PWには「P」コードが出力される。SFSYは、サブコードフレ ームごとに出力される信号で、この信号の立下りはサブコードシンボル (P∼W)の出力がスタンバイしたことを示す。この 信号の立下りと同時にサブコードデータPが出力される。 SFSY SBCK “O” PW P Q R S T U V W “O” P A11295 SBSYは、サブコードブロックごとに出力される信号。この信号は同期信号S0, S1の時「H」となり、立下りはサブコード同 期信号の終了とサブコードブロック内のデータの始まりを示す (EIAJフォーマット)。 S0 S1 S2 S3 S4 S5 S6 S96 S97 S0 S1 S2 SBSY SFSY A11296 No.5995-19/33 LC78626KE 10) サブコードQ出力回路 66ピン:WRQ, 62ピン:RWC, 65ピン:SQOUT, 64ピン:CQCK, 15ピン:CS コード COMMAND RES=「L」 $09 $89 ADDRESS FREE ADDRESS「1」 ◎ CQCK端子にクロックを入力することにより、サブコードQをSQOUT端子より読出すことができる。サブコード8ビットの うち、「Q」信号は曲のアクセス, 表示等に有用なものである。CRCをパスし、しかもサブコードQフォーマットのうちアド レスが「1」の場合 (注1) に限ってWRQが「H」となる。マイコンでこの「H」を検出したらCQCKを送出して下記の順序 でSQOUTからデータを読出すことができる。CQCK送出を開始するとDSP内部ではレジスタのデータ更新が禁止される。 マイコンは読出しが完了したらRWCを一旦「H」にしてデータの更新許可を与える。この時 WRQは「L」に落ちる。WRQ の「H」は11.2ms後には「L」に落ちるのでCQCKの入力はWRQが「H」の間に開始する。なお、データはLSBファースト アウトで読出すことができる。 (注1):アドレスフリーコマンドを送れば、この条件は無視となる (CDV対応)。 CONT ADR TNO INDEX (POINT) MIN ( SEC )内はリードインエリアの場合 FRAME ZERO AMIN (PMIN) ASEC (PSEC) AFRAME (PFRAME) WRQ 80bit CQCK SQOUT ADR CONT AFRAME SUBQデータ RWC A11297 ※WRQ端子は通常サブコードQのスタンバイを示すが、トラックカウントモード時 および 内部ブレーキ時は別のモニタとな る (トラックカウント および 内部ブレーキの項目を参照)。 ※CS端子が「L」の時、本ICはアクティブとなり、SQOUT端子からサブコードQデータが出力される。CS端子が「H」の時 SQOUT端子はハイインピーダンスとなる。 11) バイリンガル機能 コード $28 $29 $2A COMMAND STO Lch Rch CONT CONT CONT RES=「L」 ◎ ・リセット時, および ステレオ ($28)コマンド入力時に、Lch, RchをそれぞれLch, Rchに出力する。 ・Lchセット ($29)コマンド入力時に、Lch, RchともにLchデータを出力する。 ・Rchセット ($2A)コマンド入力時に、Lch, RchともにRchデータを出力する。 12) ディエンファシス 45ピン:EMPH サブコードQのコントロール情報のうち、プリエンファシス・オン/オフのビットがEMPH端子より出力される。これ が「H」の時、本ICに内蔵のディエンファシス回路が動作し、ディジタルフィルタ出力 および DAC出力がディエンフ ァシスされる。 No.5995-20/33 LC78626KE 13) ディジタルアッテネータ RWCを「H」にセットし、CQCKクロックに同期した2バイトコマンドをCOINから入力することにより、オーディオデー タにディジタルアッテネーションをかけることができる。 コード COMMAND $81 $82 $83 $84 $85 $86 $87 ATT DATA ATT 4STEP ATT 4STEP ATT 8STEP ATT 8STEP ATT 16STEP ATT 16STEP RES=「L」 SET UP DOWN UP DOWN UP DOWN DATA 00H Set (MUTE −∞dB) アッテネーションレベルはリセット後、ミュート状態 (アッテネーション係数00HでMUTE −∞)に設定されているので、 音出しするためにはアッテネーション係数EEHをダイレクトセット (ATT DATA SET)する必要がある。なお、アッテネー ションレベルはマイコンコマンドにより、00HからEEHまでの239通りに設定できる。 この2バイトコマンドは、トラックカウントに使われる2バイトコマンドと違ってRWCを一度だけセットすればよく、2バイ トコマンドリセットも不要である (10ページの2バイトコマンド RWC1セット参照)。 RWC アッテネーションデータ OOH∼EEH コマンド アッテネート設定 コマンド A11298 目標のアッテネーションレベルを00H∼EEHで入力後、アッテネートSTEP UP/DOWNコマンドを送ればLRSYの立上りに 同期した4, 8, 16のそれぞれのステップで目標まで近付いて行く。ただし、ATT DATA SETの場合は、ダイレクトに目標値 に設定される。遷移途中に新しいデータが入力された場合、その時点の値から新しい目標値に近付いて行く。ただし、こ の時UP/DOWNに注意が必要である。 L R L R L R L R LRSY 44.1kHz (通常速時),88.2kHz (倍速時) 4STEP DOWN “ATT DATA” スタート ストップ A11299 オーディオ出力レベル=20log ATT DATA [dB] 100H たとえば、アッテネートレベル「00H」から4STEP UPコマンドにて「EEH」までレベル・アップする場合に要する時間は 次式のようになるため、次のアッテネートレベル設定コマンドを入力する場合には、その分の時間マージンを取らなけれ ばならない。 238レベル×4STEP UP ≒21.6ms 44.1kHz (LRSY) ※1ビットDACの演算オーバーフローによるノイズ発生を防止するため、EFH以上のデータセットを禁止する。 14) ミュート出力 51ピン:MUTEL, 57ピン:MUTER ミュートコントロール (MUTE−∞dB:$03)を行った場合、および 各チャネルのデータが一定期間連続して「0」の時、 出力が「H」となる。その後再びデータの入力があればただちに「L」となる。 15) C2フラグ出力 46ピン:C2F C2Fは、データのエラー状態を示す8ビット単位のフラグ情報である。 No.5995-21/33 LC78626KE 16) ディジタル OUT 出力回路 39ピン:DOUT ディジタルオーディオインタフェース用出力端子。EIAJフォーマットで出力する。この信号は補間、ミュート回路を通っ た信号が出る。この出力端子はドライバを内蔵しているので、トランスをダイレクトドライブできる。 コード COMMAND RES=「L」 $42 $43 DOUT ON DOUT OFF ◎ $40 $41 UBIT ON UBIT OFF ◎ $88 $8B CDROM-XA ROMXA-RST ◎ ・DOUT OFFコマンドを入力することによりディジタルOUT端子を「L」固定にすることができる。 ・UBIT OFFコマンドを入力することによりDOUTデータのうちUBIT情報を「0」固定にすることができる。 ・CDROM-XAコマンドを入力することによりDOUTを補間 および ミュート制御されないCD-ROM用データに切換えること ができる (このときオーディオ出力はミュートモードに入る)。ROMXA-RSTコマンドにより補間 およびミュート制御され たオーディオデータ出力に戻せる (このときオーディオ出力はミュートが解除される)。 17) ミュートコントロール回路 コード COMMAND RES=「L」 $01 $03 MUTE 0dB MUTE −∞dB ◎ 上記コマンドを入力すると音量をミュート (MUTE −∞dB)することができる。0クロスミュートを採用しているので、こ の動作時のノイズは小さい。0クロスの判断は上位7ビットがall「1」, あるいは、all「0」の範囲である。なお、LC78620E, 78621EにあったMUTE−12dB命令 ($02)は削除したので、ディジタルアッテネータを使ってATT DATA=60 ($3C)をデー タセットする。 18) 補間回路 誤り訂正回路で訂正できない場合に、誤ったオーディオ・データがそのまま出力されてしまうと大きなノイズとなってし まう。このノイズを低減するために誤ったデータの前後の正しいデータを基に直線近似したデータで置換えるというもの である。C2フラグが2個以上の場合は前置ホールドとなる。ただし、2個以上の連続フラグの後に正しいデータが出力され た場合、正しいデータとその2個前 (ホールド値)のデータとから、間のデータを直線近似データで置換える。 :正常データ :フラグデータ :補間データ :前置ホールド A11300 (1) エラーが1個の場合 (2) エラーが連続する場合 (例は3個) No.5995-22/33 LC78626KE 19) 汎用入出力ポート 33ピン:CONT2, 34ピン:CONT3/SBCK, 35ピン:CONT4/SFSY, 36ピン:CONT5/PW CONT2∼CONT5の4本のI/Oポートを有する。これらは、リセット時には全て、入力端子となる。使用しないポートは GNDに接続するか、出力ポートに設定する必要がある。なお、35ピン、36ピンは、それぞれ、サブコードフレーム同期信 号出力端子 (SFSY)、サブコード出力端子 (PW)と排他的な兼用端子となっており、マイコンからのコマンドによりその選 択を制御する。また、34ピンもサブコード読出しのクロック入力端子 (SBCK)と兼用になっており、SBCKとして使用する 場合は、CONT3として入力端子モード (出力ディセーブル)にしておく必要がある。 コード COMMAND RES=「L」 $DD PORT READ $DB $DC PORT I/O SET PORT OUTPUT コード COMMAND RES=「L」 $F6 $F7 SFSY, PW出力許可 SFSY, PW出力禁止 ◎ PORT I SET ポートの情報は、PORT READコマンドによりSQOUT端子よりCQCKの立下りに同期してCONT2, CONT3, CONT4, CONT5 の順に読出せる。コマンドは1バイトCOMMANDフォーマット。 ※トラックチェック、トラックジャンプ、内部MTRブレーキの動作中に本DSPにコマンドを印加すると、DSPはそれらの動 作を中止する。これらの動作を中止させたくない場合は、汎用ポート操作命令をはじめとする不要なコマンドをトラック チェック、トラックジャンプ、内部MTRブレーキの動作中に印加しないこと。 RWC CQCK LSB COIN SQOUT 1 MSB 0 (ASRES) CONT2 1 1 1 CONT3 CONT4 CONT5 0 1 1 A11301 またこれらのポートは、PORT I/Oセットコマンドにより制御用出力端子としてそれぞれ独立に設定できる。1バイトデー タの下位4ビット (2∼5ビット目)でポートを選択する。1バイトデータのLSB側2ビット目からCONT2, CONT3, CONT4, CONT5に対応する。コマンドは2バイトCOMMANDフォーマット (RWC1セット)。 ※ASRES端子は汎用入出力ポートの最下位ビットに割振られているが、汎用入出力ポートとしての使用を禁止する。PORT I/O SETコマンド ($DB××)で各ポートの入/出力を設定する場合、コマンドコードの最下位ビットは必ず「0」とするこ と (リセット後はこの状態になっている)。 1Byteデータ+$DB PORT I/O SET dn =1 ・・・ CONTnを出力端子に設定 dn =0 ・・・ CONTnを入力端子に設定 n =2∼5 出力端子に設定されたポートは、それぞれ独立に「H」レベル,「L」レベルを出力できる。1バイトデータの下位4ビット (2∼5ビット目)がそれぞれのポートに対応。1バイトデータのLSB側2ビット目からCONT2, CONT3, CONT4, CONT5に対応 する。コマンドは2バイトCOMMANDフォーマット (RWC1セット)。 1Byteデータ+$DC PORT OUTPUT dn =1 ・・・ 出力に設定された CONTnより「H」レベル出力。 dn =0 ・・・ 出力に設定された CONTnより「L」レベル出力。 No.5995-23/33 LC78626KE 20) クロック発振 60ピン:XIN, 59ピン:XOUT コード COMMAND RES=「L」 $8E $8D OSC ON OSC OFF ◎ $CE XTAL 16M ◎ $C2 $C1 通常速再生 2倍速再生 ◎ 発振子 16.9344MHzをこれらの端子に接続することにより、 タイムベースとなるクロックを発生する。 OSC OFFコマンドは発振子の発振, および VCOの発振を止める コマンドである。また、コマンドにより2倍速での再生が行える。 XIN XOUT 60 59 Rd 発振子 Cin Cout A11302 (1) 2倍速再生システムを構成する場合は、16.9344MHzの発振子をXIN (60ピン), XOUT (59ピン)に接続し、2倍速再生コマンド により再生スピードを設定する。 (2) クリスタル/セラミック発振子推奨定数 メーカ シチズン時計 (株) (クリスタル発振子) TDK (株) (セラミック発振子) 負荷容量 Cin=Cout 品 名 ダンピング抵抗 Rd CSA-309 (16.9344MHz) 6pF∼10pF (±10%) 0Ω FCR 16.93M2G (16.93MHz) 15pF (±10%) 100Ω (±10%) FCR 16.93MCG (16.93MHz) 30pF (内蔵タイプ) 47Ω (±10%) 負荷容量Cin, Coutは実際に使用される基板によって条件が変わるため、必ず使用基板による確認が必要である。発振子メ ーカまで問い合わせること。 21) 16M, 4.2M端子 41ピン:16M/NGJ, 42ピン :4.2M 2倍速/通常速再生モード時には外付けX'tal 16.9344MHzのバッファ後 16.9344MHzが16M/NGJ端子より出力される。また、 4.2M端子には4.2336MHzが出力され、LA9230/40シリーズのシステムクロックとなる。OSC OFF時は、どちらの端子も 「H」か「L」いずれかに固定される。 16M/NGJ端子の出力切換えコマンド コード COMMAND RES=「L」 $F3 $F2 16M機能ON NGJ機能ON ◎ No.5995-24/33 LC78626KE 22) リセット回路 69ピン:RES 電源投入時、一旦この端子を「L」にしてから「H」にする。ミューティングは−∞dBに, ディスクモータはSTOPに設定さ れる。 CLVサーボ関係 START STOP ミューティングコントロール 0dB −∞ サブコードQのアドレス条件 Address 1 Address Free トラックジャンプモード 従来 新 トラックカウントモード 従来 新 ディジタルアッテネータ DATA 0 DATA 00H∼EEH ON OFF 通常速 2倍速 ON OFF OSC 再生スピード ディジタルフィルタ通常速 BRAKE CLV RES端子を「L」にすると、上記の 内状態にダイレクトセットされる。 +5V 69 RES + A11303 23) その他の端子 2ピン:TAI, 16ピン:TEST1, 19ピン:TEST2, 38ピン:TEST3, 40ピン:TEST4, 14ピン:TEST5 LSIの内部回路のテスト用端子。TEST1は必ず0Vに接続して使用すること。TAI, TEST2∼5はプルダウン抵抗内蔵だが、安 全のため必ず0Vに接続して使用すること。 24) ブロック動作説明 (1) RAM アドレス制御 8ビット×2KワードのRAMを内蔵しており、アドレス制御によって、EFM復調データのジッタ吸収能力は、バッファ・メ モリ容量として±4フレーム持っている。また、常時このバッファの余裕をチェックしており、CLVサーボ回路のPCK側の 分周比を微調整することにより、データの書込みアドレスをバッファ分の中央にくるようにコントロールしている。また ±4フレームのバッファ容量を超えると強制的に書込みアドレスを±0に設定し、これによって生ずるエラーはフラグで処 理できないので128フレーム期間ミュートをかける。 ポジション −4以下 −3 −2 −1 ±0 +1 +2 +3 +4以上 分周比 または 処置 ±0に強制移動 589 589 前進分周 589 588 標準分周 587 587 後退分周 587 ±0に強制移動 No.5995-25/33 LC78626KE (2) C1, C2訂正 EFM復調されたデータは、内部RAMに書込み、ジッタ吸収を行って X'talクロックによる一定のタイミングで以下の処理を 行う。まずC1ブロックとしてのエラーチェックと訂正, C1フラグの決定とC1フラグレジスタへの書込み、次にC2ブロック としてのエラーチェックと訂正, C2フラグの決定と内部RAMへの書込みである。 C1チェック 訂正とフラグ処理 エラーなし 1エラー 2エラー 3エラー以上 訂正不要・フラグリセット 訂正実施・フラグリセット 訂正実施・フラグセット 訂正不能・フラグセット C2チェック 訂正とフラグ処理 エラーなし 1エラー 2エラー 3エラー以上 訂正不要・フラグリセット 訂正実施・フラグリセット C1フラグを参照する。※1 C1フラグを参照する。※2 ※1 C2チェックで判定したエラーポジションとC1フラグが一致している場合は、訂正を実行してフラグリセットする。ただ し C1フラグの数が7以上の場合は、誤訂正のおそれがあるので訂正せず、フラグはC1フラグをそのままC2フラグとする。 エラーポジションが1つは一致するが、他の1つが一致しない場合には訂正はできない。しかもC1フラグの数が5以下の 場合は C1チェックの結果もあやしいと考えられるので フラグはセットする。6以上の場合は訂正不能と同一に扱い、C1 フラグをそのままC2フラグとする。エラーポジションが1つも一致しない場合、当然訂正はできず C1フラグの数が2以 下の場合、C1チェックでOKとされたデータも誤りがあると考えられるのでフラグをセットする。他はC1フラグをその ままC2フラグとする。 ※2 3エラー以上で訂正不能と判断された場合、当然訂正はできず C1フラグの数が2以下の場合はC1チェックでOKされたデ ータも誤りがあると考えられるのでフラグをセットする。他はC1フラグをそのままC2フラグとする。 25) アンチショック機能 67ピン:FMT, 48ピン:MR1, 49ピン:MR2, 76ピン:WOK, 75ピン:CNTOK, 74ピン:OVF 46ピン:C2F, 66ピン:WRQ, 65ピン:SQOUT 本LSIのアンチショック機能は、Discから2倍の速度でデータを読出して外付けDRAMに格納しておき、外乱ショックに よるデータ読取り不良時に格納しておいたデータを再生することによって、外乱ショックによる再生不良を回避する。ア ンチショックモードはFMT端子を「H」にすることにより設定する。外付けDRAMへのデータ格納時は、16ビットのデー タはADPCMにより5ビットに圧縮される。DRAMの容量 (1M/4M/8M/16Mビット)により、格納できる時間は約2.4秒 (1M), 約9.5秒 (4M), 約19秒 (8M), 約38秒 (16M)と異なる。DRAMの種類に応じてMR1, MR2の設定 (表参照)を行わなければ ならない。アンチショックモード時には、外付けDRAMに2倍速でデータを書込み、通常速 (1倍速)で読出して再生するた め、外付けDRAMはいずれ満杯になる。この時、本LSIはDRAMへの書込みを中断してOVF端子を「H」にする。マイコン でOVFを監視して「H」になったことを確認し、WOK端子を「L」にして書込み中断点 (以後、L点と呼ぶ)を捜すためにト ラックジャンプを行わなければならない。L点が何処であったかは、サブコードQの中のフレームNo. を予めマイコンで監 視しておくことで判断する。OVF端子が「H」になった時のフレームNo. を目印にトラックジャンプし、その数フレーム前 からWOK端子を「H」にすることによってL点の捜索を行う。本LSIはL点が見つかるとCNTOK端子を「H」にしてDRAM へのデータ書込み処理を再開する。なお、L点捜索時に外乱が発生した時など、L点が見つけられない場合がある。L点のフ レームNo. を過ぎても (3フレーム以上)CNTOK端子が「H」にならなかった時、L点が見つけられなかったと判断する。こ の時、再度トラックジャンプしてL点を再捜索を行うこと。再捜索する場合にはWOK端子を「H」にしたままトラックジャ ンプすること。本LSIは、外乱ショックが発生したか否かをC2Fフラグにより判断している。C2Fフラグが「H」になると DRAMが満杯になった時と同様にOVF端子が「H」になってDRAMへのデータ書込みを中断する。この場合もDRAMが満杯 になった時と同様の処理をマイコンで行えばよい。 設定端子 端 子 MR2 「H」 「L」 「H」 8MビットDRAM ((1M×4ビット)×2) 1MビットDRAM (256K×4ビット) 「L」 16MビットDRAM (4M×4ビット) 4MビットDRAM (1M×4ビット) MR1 端 子 「H」 「L」 FMT アンチショックモード:ON アンチショックモード:OFF No.5995-26/33 LC78626KE アンチショック動作時の各信号の概略タイミングを下図に示す。 WOK CNTOK OVF C2F L点捜索開始 ショックによるL点 トラックジャンプ DRAM満杯によるL点 L点発見,DRAMへ書き込み開始 トラックジャンプ A11304 26) アンチショック単独リセット ASRES端子を「L」に設定することでアンチショックコントローラ部のみ (DSP部は除く)を初期化できる。 「H」で解除する。 なお、コマンドにより単独リセットを制御するときは、ASRES端子は「L」に固定 (0Vに接続)しておかなければならない。 コード COMMAND RES=「L」 $F4 $F5 単独リセット禁止/解除 単独リセット許可/突入 ◎ No.5995-27/33 LC78626KE 27) コマンド一覧表 空欄コマンド:使用不可, *印:ラッチされるコマンド (モード設定コマンド), @印:ASP (LA9240M等)との共用コマンド, ( )内 :ASP専用コマンド (参考), %印:LC78622Eからの変更追加コマンド $00 (ADJ. RESET) $20 * TJ時TOFF「L」 $40 * UBIT ON $60 $01 * MUTE 0dB $21 * TJ時TOFF「H」 $41 * UBIT OFF $61 $02 $22 * 新 TRACK COUNT $42 * DOUT ON $62 $03 * MUTE −∞dB $23 * 旧 TRACK COUNT $43 * DOUT OFF $63 $04 * DISC MTR START $24 $44 $64 $05 * DISC MTR CLV $25 $45 $65 $06 * DISC MTR BRAKE $26 $46 $66 $07 * DISC MTR STOP $27 $47 $67 $08 @ FOCUS START #1 $28 * STO CONT $48 $68 $09 * ADDRESS FREE $29 * LCH CONT $49 $69 $0A $2A * RCH CONT $4A $6A $0B $2B $4B $6B $0C $2C $4C $6C $0D $2D $4D $6D $0E $2E $4E $6E * DF通常速「OFF」 $4F $6F * % DF通常速「ON」 $70 $0F * TRACKING OFF $2F $10 2TJ IN $30 32TJ IN $50 $11 1TJ IN #1 $31 1TJ IN #3 $51 $12 1TJ IN #2 $32 $52 $13 4TJ IN $33 $53 $73 $14 16TJ IN $34 $54 $74 $15 64TJ IN $35 $55 $75 $16 256TC $36 $56 $76 $17 128TJ IN $37 $57 $77 $18 2TJ OUT $38 32TJ OUT $58 $78 $19 1TJ OUT #1 $39 1TJ OUT #3 $59 $79 $71 1TJ IN #4 $1A 1TJ OUT #2 $3A $5A $1B 4TJ OUT $3B $5B $1C 16TJ OUT $3C $5C $7C $1D 64TJ OUT $3D $5D $7D $3E $5E $7E $3F $5F $7F $1E $1F 128TJ OUT 1TJ OUT #4 $72 $7A $7B DISC MTR BRAKE ($06)命令の機能の内、内部ブレーキONモードの時にWRQ端子出力を「H」とする機能はラッチされない。 詳細は15ページ6) -(5)内部ブレーキモードの項を参照のこと。 No.5995-28/33 LC78626KE 空欄コマンド:使用不可, *印:ラッチされるコマンド (モード設定コマンド), @印:ASP (LA9240M等)との共用コマンド, ( )内:ASP専用コマンド (参考), %印:LC78622Eからの変更追加コマンド $80 $A0 * 旧 TRACK JUMP $C0 $E0 * 新 TRACK JUMP $C1 * 2倍速再生 $E1 * 通常速再生 $E2 $81 * ATT DATA SET $A1 $82 * ATT 4STP UP $A2 FOCUS START #2 $C2 $83 * ATT 4STP DOWN $A3 * 内部BRAKE CONT $C3 $84 * ATT 8STP UP $A4 $C4 * 内部BRAKE OFF $E4 $85 * ATT 8SP DOWN $A5 $C5 * 内部BRAKE ON $E5 $86 * ATT 16STP UP $A6 $C6 $E6 $87 * ATT 16STP DOWN $A7 $C7 $E7 $88 * CDROMXA $A8 * DISC 8cm SET $C8 $E8 $89 * ADDRESS「1」 $A9 * DISC 12cm SET $C9 $E9 $AA $CA * 内部BRK-DMC「L」 $EA * ROMXA RST $AB $CB * 内部BRK-DMC「H」 $EB $8A $8B $8C TRACK JMP BRAKE $E3 $AC * PLL DIV OFF $CC * 内部BRK時TOFF $EC $8D * OSC OFF $AD * PLL DIV ON $CD * 内部BRK時TON $ED $8E * OSC ON $AE $CE * X'tal 16M $EE * コマンドノイズOFF $8F * TRACKING ON $AF $CF $EF * コマンドノイズON $90 (* F. OFF. ADJ. START) $B0 * CLV PH1分周モード $D0 $F0 #@ TRACK CHECK (2BYTE DETECT) $91 (* F. OFF. ADJ. OFF) $B1 * CLV PH2分周モード $D1 $F1 $92 (* T. OFF. ADJ. START) $B2 * CLV PH4分周モード $D2 $F2 *% NGJ機能 ON $93 (* T. OFF. ADJ. OFF) $B3 * CLV PH8分周モード $D3 $F3 *16M機能 OFF $94 (* LASER ON) $B4 * CLV 3値出力 ON $D4 $F4 *%アンチショック部 単独リセット禁止/解除 $95 (* LSR. OFF/F. SV. ON) $B5 * CLV 3値出力 OFF $D5 $F5 *%アンチショック部 単独リセット許可/突入 $96 (* LSR. OFF/F. SV. OFF) $B6 * JP 3値出力 ON $D6 $F6 *%PW 出力許可 $97 (* SP. 8cm) $B7 * JP 3値出力 OFF $D7 $F7 *%PW 出力禁止 $98 (* SP. 12cm) $B8 $D8 $F8 #@ TRACK CHECK OUT (2BYTE DETECT) $99 (* SP. OFF) $B9 $D9 $F9 $9A (* SLED ON) $BA $DA $FA $9B (* SLED OFF) $BB $DB * PORT OP-ED SET $FB $9C (* EF. BAL. START) $BC $DC * PORT DATA SET $FC $9D (* T. SERVO OFF) $BD $DD $FD $9E (* T. SERVO ON) $BE $DE $FE @ NOTHING $BF $DF $FF *@ 2BYTE CMD RESET $9F PORT READ PLL DIV (PLL部の1/2分周器)はリセット後、オフ状態 (LC78622シリーズと逆)。ただし、コマンド ($AC, $AD)の機能自体は LC78622シリーズと同じ。 No.5995-29/33 No.5995-30/33 1kΩ + VDD ASRES CONT2 CONT3/SBCK CONT4/SFSY CONT5/PW SBSY TEST3 DOUT TEST4 16M/NGJ 4.2M EFLG FSX EMPH C2F TOUT MR1 MR2 TESD Audio VCC 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 MUTEL 0.1μF 100μF LVDD LCHO L/RVSS RCHO RVDD MUTER 10μF 10μF 2.2kΩ 2.2kΩ Lch Rch 0.1μF Audio GND to μ-COM 150pF LC78626KE 30pF 30 FSEQ 29 PCK 28 JP− 27 JP+ 26 TGL 25 TOFF 24 TES 23 HFL 22 V/P 21 CLV− 20 CLV+ 19 TEST2 18 EFMI 17 EFMO 16 33kΩ TEST1 15 CS 14 TEST5 13 TESGB 12 TESC 11 TESB 10 TESA 9 TESCLK 8 VSS 7 FR 6 1.2kΩ VVDD 5 ISET 4 VVSS 3 PDO 2 680Ω 0.047μF TAI 1 DEFI 33kΩ 0.1μF XVDD XOUT XIN XVSS RWC COIN CQCK SQOUT WRQ FMT EMPP RES MMC0 MMC1 MMC2 MMC3 OVF CNTOK WOK PAUSEIN AD10/CAS2 EMPN SHOCK to LA9241M 10pF 0.1μF 220μF 0.1μF 10pF 10kΩ 330pF 330pF 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 VDD + 10kΩ + + VDD AD0 AD1 AD2 AD3 AD4 VSS AD5 AD6 AD7 AD8 AD9 RAS CAS WE OE DRAM0 DRAM1 DRAM2 DRAM3 100 99 98 97 96 95 94 93 92 91 90 89 88 87 86 85 84 83 82 81 0.1μF LC32V4256BM-15 14 NC 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 VCC A3 A2 A1 A0 NC NC NC NC RAS WE I/O2 I/O1 100μF NC A4 A5 A6 A7 A8 NC NC NC OE CAS I/O3 I/O4 VSS VCC 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 + A11305 28) 応用回路例 LC78626KE LC78626KE 29) CD-DSP機能比較 機種 LC78626KE (LC78626E) LC78621E LC78625E LC78630E LC78624E VCO内蔵 FR=1.2kΩ VCO内蔵 FR=1.2kΩ VCO内蔵 FR=1.2kΩ VCO内蔵 FR=1.2kΩ RAM 16K 16K 18K 16K 16K 16K 再生スピード 2倍 2倍 4倍 2倍 2倍 2倍 ディジタルアウト ○ ○ ○ ○ ○ ○ 補間 4 4 2 2 2 2 ○ −∞ ○ −∞ ○ −∞ ○ −∞ 機能 EFM-PLL 0クロスミュート ○ ○ −12dB, −∞ −12dB, −∞ VCO内蔵 FR=1.2kΩ (5.1kΩ) LC78622E LC78622NE VCO内蔵 FR=1.2kΩ レベルメータ ピークサーチ ○ ○ × × × × バイリンガル ○ ○ ○ ○ ○ ○ ディジタル アッテネータ ○ ○ ○ × ○ ○ ディジタル フィルタ 8fs 8fs 2fs × 8fs (4fs) ディジタル ディエンファシス ○ ○ ○ × ○ 4fs 8fs ○ 出力 2 2 2 × × 入出力 × (4) 2+(4) 5 1+(3) 5 VCD対応 × ○ ○ × × × アンチショックI/F ○ ○ ○ × 不要 × アンチショック コントローラ × × × × ○ max 16MDRAM (max 4MDRAM) × CDテキスト × × × ○ × × CD-ROM I/F ○ ○ ○ × × × 1ビット DAC ○ ○ ○ × ○ ○ L. P. F × × × × ○ ○ 3.6V∼5.5V 3.0V∼5.5V 3.6V∼5.5V 3.0V∼5.5V 3.0V∼3.6V (3.0V∼5.5V) 3.0V∼5.5V QIP80E QIP80E QIP80E QIP64E QIP100E QIP64E 汎用 ポート 電源電圧 パッケージ × (3) No.5995-31/33 LC78626KE 設計に関する注意事項 システムとしての信頼性を達成する上で、本LSIの絶対最大定格 および 許容動作範囲 (推奨動作条件)を遵守して使用するの はもちろんのこと、周囲温度、静電気などの使用環境条件と実装条件についても十分配慮して使用することが必要である。 ここでは、特に設計・実装上のその他の注意事項について説明する。 1. 未使用端子の処理 ① 本LSIは未使用の入力端子をオープンで使用すると、内部が不安定になるものがある。使用していない端子の処理は資料に 記載のある場合はその内容に従うこと。また、出力端子についても電源ラインやGNDライン、および 他の出力と接続しな いよう注意が必要である。 ② 汎用I/Oポートが未使用の場合は、出力ポートにして「L」出力になるように設定するか、または 入力ポートのままプルア ップ または プルダウンによって入力レベルを固定すること。 2. ラッチアップ防止 ① 本LSIの構造上、各電源端子には必ず同電位を供給すること。 *サーボ系のASPにも同電位を供給すること。本LSIとスライスレベル・コントロール回路を共有しており、同電位の印加 が必要である。なお、ASPの各電源端子にも必ず同電位を供給すること。 ② 入出力端子の電圧レベルをVDDより上げない、また VSSより下げないこと。これは電源投入時のタイミングにも注意する こと。 ③ 過電圧、異常ノイズが本LSIに加わらないようにすること。 ④ 一般的には、未使用入力端子の電位はVDD または VSSに固定してラッチアップを防止するが、本LSIの端子の処理は端子 説明に記載されている通りに従うこと。 ⑤ 出力短絡をしないこと。 3. インタフェース 異なるデバイスの入出力を接続する場合は、入力VIL/VIHとVOL/VOHのそれぞれのレベルが合わないと誤動作の原因と なる。2電源系システムのような異なる電源電圧のデバイスを接続する場合は破壊しないよう、レベルシフトを挿入するこ と。 4. 負荷容量と出力電流 ① 大きな負荷容量を接続すると、長時間出力が短絡するため配線の溶断につながる。また、充放電電流が多い場合はノイズ 発生の原因になり、機器の性能を劣化させたり、誤動作を生じさせることがある。推奨の負荷容量を使用すること。 ② 出力のシンク または ソース電流が多い場合も①と同様、不具合発生の原因になる。最大許容消費電力を考慮した上で、推 奨の電流値で使用すること。 5. 電源投入時とリセット時の注意 ① 電源投入時やリセット時、および リセット解除時には注意が必要な場合があるので、スペックシートを参照の上、製品に 合った設計の配慮をすること。 ② 本LSIは電源投入時の端子の出力状態や入出力設定、レジスタ内容等は保証していない。リセット動作やモード設定で定義 している項目については、これらの動作ののちに保証の対象となる。本LSIの電源投入後は、まずリセット動作を実行する こと。 定義されていない端子状態、レジスタ内容は、長期のロットばらつきにより設計初期の状態から変化することがあるので 十分注意すること。 ③ 汎用I/Oポートはリセット時は入力である。フェイルセーフの点から、 「H」または「L」に固定しなければならない場合は、 個別に抵抗を介してVDDにプルアップするか、VSSにプルダウンすると有効である。 ④ 4.2M出力をマイコンのマスタークロックとして使用する場合は、リセット回路をマイコンと共有させる。マイコンはクロ ックが入力されなければリセットされないので、マイコンのポートで本LSIのリセット入力をコントロールしないこと。本 LSIがリセットされていなければ、4.2MHzが出力されている保証はなく、従ってマイコンもリセットされず、機器の誤動 作の原因になる。 6. 熱設計上の注意 半導体デバイスの故障率は周囲温度と消費電力により大きく加速される。高信頼性確保のため、周辺条件の変化も考慮さ れ、十分ゆとりのある設計をすること。 No.5995-32/33 LC78626KE 7. PCBパターン設計上の注意点 ① VDD, GNDラインは各系統毎に分け、共通インピーダンスの影響を減らすのが理想である。 ② VDD, GNDラインは太く短く配線し、高周波に対するインピーダンスを小さくすること。デカップリングコンデンサ (0.01 ∼1μF程度)を各VDD-GND間に挿入することが理想となる。コンデンサはできるだけ電源端子の近くに配置すること。 また、低周波フィルタとしては各VDD-GND間に100∼220μF程度のコンデンサを挿入することが適当である。ただし、こ の容量が大きすぎる場合にはラッチアップを引き起こす原因になるので注意すること。 *サーボ系では基準電圧VREFラインとドライバのVCC, GNDラインが同様の処理となる。ドライバのGNDラインは特に 太くし、素子直下では放熱効果も考慮したドライバ推奨のパターンにすること。 *電流出力型ピックアップを使用する場合は、受光素子側コネクタとASPのRF入力を極力近くに配置すること。電圧出力 型の場合でもASPの入力側に配置するI/V変換抵抗はASPのRF入力の近くに配置する。 ③ EFM信号ラインは短く配線し、隣接ラインから遠ざけるかVSS または VDDのシールドラインを隣接ラインとの間にはさむ こと。 スライスレベル・コントロール出力 (EFMO)とASPのクロック出力 (4.2M)はEFM信号ラインへの外乱要因となり易いた め、出力端子に接続する抵抗は極力、端子の近くに配置すること。また、この抵抗値が小さい場合は輻射の影響が大きく なり、抵抗値が大きい場合は出力レベルに注意すること。4.2M出力はASPの入力レベルを考慮して設計すること (設計中 心1Vp-p)。 ④ マイコンインタフェースにノイズが発生すると誤動作の原因になる。機器システムによるが、インタフェース・ラインは 短く配線し、インダクタンスやキャパシタを小さくする。ただし、クロストークには注意すること。 インタフェース・ラインが長くなる場合や外来ノイズが多い場合は、ノイズ除去回路を挿入すると効果的である。インタ フェースのタイミングを考慮してフィルタ設計すること。 コマンドノイズ低減コマンド「$EF」を本LSIに入力することも効果的である。 ⑤ X' Talの周囲はGNDパターンで囲むこと。 8. ソフト設計上の注意 ① ソフト設計時の禁止事項や推奨事項については、資料に記載のある場合はその内容に従うこと。 ② デジタルアウトを使用する場合は、イニシャル時にUBIT OFF「$41」を本LSIに入力する。DIRのアンロック防止やサブ コードの誤認識防止のため、再生時のみUBIT ON「$40」にする。 ③ イニシャル時と本LSIのリセット解除後、および 本LSIのOSC ON後は、2バイトコマンドリセット [$FF]をASP, LA9230M シリーズ, LA9240Mシリーズに入力し、ASPのコマンドレジスタをセットアップする。 ④ ASP, LA9230Mシリーズ, LA9240Mシリーズは、本LSIの4.2M出力をマスタークロックとしているため、イニシャル時と本 LSIのリセット解除後、および 本LSIのOSC ON後のコマンド入力のタイミングは、発振子の安定発振後、さらに30msのセ ットアップ時間が必要である。また、ASP RESET「$00」をASPに入力した直後にも、この30msのセットアップ時間は必 要である。 ⑤ ASP, LA9230Mシリーズ, LA9240Mシリーズのコマンドのタイミングは、本LSIより遅いため、必ずASPの資料も参照してソ フト設計すること。 9. その他の注意事項 不明な点があれば、必ず設計時に当社営業窓口あるいは当社半導体販売代理店まで問い合わせること。 本LSIはCDプレーヤ用の特定用途向けLSIであり、標準ロジックIC等の汎用製品の仕様とは異なる。また、用途に応じたフ ェイルセーフの対策と機器システムによるシステムデバッグを実施すること。 本書記載の製品は、定められた条件下において、記載部品単体の性能・特性・機能などを規定するものであ り、お客様の製品(機器)での性能・特性・機能などを保証するものではありません。部品単体の評価では 予測できない症状・事態を確認するためにも、お客様の製品で必要とされる評価・試験を必ず行って下さい。 弊社は、高品質・高信頼性の製品を供給することに努めております。しかし、半導体製品はある確率で故障 が生じてしまいます。この故障が原因となり、人命にかかわる事故、発煙・発火事故、他の物品に損害を与 えてしまう事故などを引き起こす可能性があります。機器設計時には、このような事故を起こさないような、 保護回路・誤動作防止回路等の安全設計、冗長設計・機構設計等の安全対策を行って下さい。 本書記載の製品が、外国為替および外国貿易法に定める規制貨物(役務を含む)に該当する場合、輸出する 際に同法に基づく輸出許可が必要です。 弊社の承諾なしに、本書の一部または全部を、転載または複製することを禁止します。 本書に記載された内容は、製品改善および技術改良等により将来予告なしに変更することがあります。した がって、ご使用の際には、「納入仕様書」でご確認下さい。 この資料の情報(掲載回路および回路定数を含む)は一例を示すもので、量産セットとしての設計を保証す るものではありません。また、この資料は正確かつ信頼すべきものであると確信しておりますが、その使用 にあたって第3者の工業所有権その他の権利の実施に対する保証を行うものではありません。 Y264 PS No.5995-33/33