ETC BA3837/F

マルチメディアIC
ボーカルフェーダIC
BA3837 / BA3837F / BA3838F
●用途
カラオケ機能付きのミニコンポ、ラジカセ、VTR
●ブロックダイアグラム
●絶対最大定格(Ta=25℃)
4)キーコントローラ対応入力及び切り換え回路内蔵。
5)低ノイズ、低歪である。
6)マイクミキシングアンプ内蔵。
7)2種類のパッケージDIP16、SOP16を用意。
(BA3838FはSOP16のみ)
カラオケ用ボーカルフェーダ
●特長
1)ボーカルフェーダ機能(市販ソフトからボーカル音
を消す)を1チップで構成できる。
2)2次のアクティブLPFを内蔵。高いボーカルキャンセ
ル度(同相除去比)を実現。
3)スルー、ボーカルフェーダ、音声多重、ミュートの
4つのモードを3つの制御端子でコントロール。
カラオケ/サラウンド
BA3837、BA3837F、BA3838Fは内蔵している2次アクティブLPFにより高いボーカルキャンセル度を実現したボーカ
ルキャンセル機能及びミキシングアンプ機能を内蔵したICです。
キーコントローラ対応入力及びスルーモード、ボーカルフェーダモード、音声多重モード、ミュートモードの各モー
ドを3つの制御端子により切り換えが可能です。
これらの機能を1チップ化することにより大幅な外付け部品の削減が可能になりました。
マルチメディアIC
●推奨動作条件(Ta=25℃)
●各端子説明
BA3837/BA3837F/BA3838F
マルチメディアIC
BA3837/BA3837F/BA3838F
カラオケ/サラウンド
カラオケ用ボーカルフェーダ
マルチメディアIC
BA3837/BA3837F/BA3838F
マルチメディアIC
BA3837/BA3837F/BA3838F
●電気的特性
BA3837 / F(特に指定のない限り Ta=25℃,VCC=10V,fIN=1kHz,VIN=150mV,RL=100kΩ)
カラオケ/サラウンド
B:15pin
C:16pin)
カラオケ用ボーカルフェーダ
モード表 (A:14pin
マルチメディアIC
BA3837/BA3837F/BA3838F
●電気的特性
BA3838F(特に指定のない限り Ta=25℃,VCC=10V,fIN=1kHz,VIN=150mV,RL=100kΩ)
モード表 (A:14pin
B:15pin
C:16pin)
マルチメディアIC
BA3837/BA3837F/BA3838F
●測定回路図(BA3838F)
カラオケ/サラウンド
カラオケ用ボーカルフェーダ
マルチメディアIC
●応用例(BA3838F)
BA3837/BA3837F/BA3838F
マルチメディアIC
●電気的特性曲線
カラオケ用ボーカルフェーダ
Ǹ
Q + 1 C7
2 C6
となります。
(現行Q≒1)
(3)各入力端子(LIN、RIN、MICIN、FK)への入力と
各出力端子(LOUT、ROUT、TK)からの出力との位相
関係、ゲインについては459ページの「ゲイン及び位相
関係について」でご確認ください。
(4)各電気的特性は、負荷抵抗RL≒100kΩの条件で測
定しています。負荷抵抗をあまり小さくしますと(10kΩ
以下)、最大出力電圧、全高調波歪率が多少変動するこ
とがありますので、次段への接続にはご注意願います。
(5)7pin BIASの電圧はほぼVCC / 2に設定していま
す。各入出力端子の電圧もこの値なので、カップリング
コンデンサの極性については結合相手との電位関係を考
慮して決定してください。
(6)キーコントローラを接続しないアプリケーション
で、LOUT、ROUTからL+Rを出力させる場合は、4pin
と5pinの間に10μFの電解コンデンサ(5pin側が+)を
接続してください。
(ABC=111がL+Rのモードです。)
(7)BA3837 / Fは5pin(TK)に容量負荷が接続される
と、ノイズ特性が悪化する恐れがあります。10μF以上
の容量負荷を接続する場合は、1kΩを直列に挿入してく
ださい(Fig.1、Fig.2参照)。なお、5pinの出力インピー
ダンスは、5Ω程度(1kHz)です。BA3838Fは400Ω程
度(1kHz)です。
(8)ボーカルフェーダの効果は、同相成分を打ち消すこ
とで実現しており、また低域成分はそのまま残していま
す。従って使用するソフトによってはこの効果が少ない
場合があります。
(9)各モードの切り換え時、出力DC段差により切り換
えノイズが発生する恐れがある場合は制御ピンの切り換
えタイミングに時定数をもたせる等の対策をしてくださ
い。
(10)使用温度条件により、動作電源電圧が異なりま
す。推奨動作電源電圧範囲以外で使用される場合、クロ
ストーク及びミュート減衰量の特性が悪化する恐れがあ
ります。
カラオケ/サラウンド
●使用上の注意
(1)応用例は推奨すべきものと確信しておりますが、ご
使用にあたっては下記に示しました注意事項を含め、さ
らに特性の確認を十分にお願いします。その他外付回路
定数を変更してご使用になる時は静特性のみならず、過
渡特性も含め外付部品及び当社ICのバラツキ等を考慮し
て十分なマージンを見て決定してください。
(2)ローパスフィルタのカットオフ周波数は内部回路と
Fig.1におけるC6及びC7で決まっており、同図の定数で
はカットオフ周波数はfCはほぼ150Hzに設定されていま
す。fCを変更したい場合はC6、C7を変更することにより
可能です。C6をa倍、C7をb倍とするとカットオフ周波
数は
fc + 150 (Hz)
Ǹab
になります。また、このときのQの値は
BA3837/BA3837F/BA3838F
マルチメディアIC
●外形寸法図(Unit:mm)
BA3837/BA3837F/BA3838F