ETC BA5946FP

BA5946FP
光ディスク IC
CD プレーヤ用 4ch 入り BTL ドライバ
BA5946FP
BA5946FP は、CD プレーヤのモータ及びアクチュエータ駆動用に開発された 4ch 入り BTL ドライバです。スピンド
ル以外はデジタルサーボ LSI の PWM 出力が、外付けなしで直結できます。(1 次フィルタ内蔵) BA6392FP、BA6297AFP
とピンコンパチブルです。
!用途
CD プレーヤ、CD-ROM
!特長
1) HSOP28pin パッケージを採用しているため、セットの小型化がはかれる。
2) PWM 出力を、直接内蔵の 1 次フィルタでフィルタリングするため、外付け RC が省け、部品点数の削減ができる。
また RC は、外付けにより時定数を変えることができる。
3) サーマルシャットダウン回路内蔵。
4) ミュート機能内蔵。
!絶対最大定格(Ta=25℃)
絶対最大定格
Symbol
Limits
Unit
電源電圧
Parameter
VCC
許容損失
Pd
13.5
1.7 ∗
W
V
動作温度範囲
Topr
−30~+85
°C
保存温度範囲
Tstg
−55~+150
°C
∗ PCB(70mm×70mm、
厚さ1.6mm、
ガラスエポキシ)基板実装時。
Ta=25°C以上で使用する場合は、
1°Cにつき13.6mWを減じる。
!推奨動作条件
Parameter
電源電圧
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
VCC
6.0
−
13.2
V
BA5946FP
光ディスク IC
!ブロックダイアグラム
28
27
D
26
25
23
24
D
22
21
VCC
100k
20
19
F
R
18
VCC
17
16
D
D
15
190k
F
−
+
INTERFACE
THERMAL
SHUTDOWN
R
LEVEL
SHIFT
50k
F
F
MUTE
40k
R
R
50k
INTERFACE
INTERFACE
40k
D
D
1
2
R
3
4
F
5
F
6
7
8
9
D
D
12
13
R
10
11
14
!各端子説明
Pin No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
Pin name
CH1OUTF
CH1OUTR
CAPA IN1
CH1R IN
CH1F IN
VREF IN
VREF OUT
GND
CH2F IN
CH2R IN
CHPA IN2
CH2OUTR
CH2OUTF
GND
Function
CH1フォワード出力端子
CH1リバース出力端子
外付けCAPA接続端子1
CH1PWMリバース入力
CH1PWMフォワード入力
内部基準電圧入力端子
内部基準電圧出力端子
GND
CH2PWMフォワード入力
CH2PWMリバース入力
外付けCAPA接続端子2
CH2リバース出力端子
CH2フォワード出力端子
GND
∗ 23及び25pinは、内部でショートしています。
Pin No.
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
Pin name
MUTE
CH3OUTF
CH3OUTR
CAPA IN3
CH3R IN
CH3F IN
VCC
VCC
VBIN
VSIN
VBIN
CH4OUTR
CH4OUTF
GND
Function
ミュート端子
CH3フォワード出力端子
CH3リバース出力端子
外付けCAPA接続端子3
CH3PWMリバース入力
CH3PWMフォワード入力
VCC
VCC
CH4バイアス入力端子 ∗
CH4入力端子
CH4バイアス入力端子 ∗
CH4リバース出力端子
CH4フォワード出力端子
GND
BA5946FP
光ディスク IC
!電気的特性(特に指定のない限り
電気的特性
Ta=25℃, VCC=8V, RL=8Ω)
Parameter
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
無信号消費電流
バイアス端子電圧
バイアス電圧変動
ミュート・オフ電圧
ミュート・オン電圧
<スピンドル以外のドライバ>
入力ハイレベル電圧
入力ローレベル電圧
入力ハイレベル電流
入力ローレベル電流
出力オフセット電圧
出力電圧H
出力電圧L
定電流値
内部積分用容量
電流パルス遅延時間1
電流パルス遅延時間2
電流パルス遅延時間差
ドライバ部直線性
リップル除去率
<スピンドルドライバ>
入力バイアス電流
同相入力電圧範囲
最大出力電圧H
最大出力電圧L
電圧利得
スルーレート
リップル除去率
IQ
VBIAS
∆VBIAS
VMON
VMOFF
8
3.40
−30
2.0
−
13
3.70
−
−
−
18
4.00
30
−
0.5
mA
V
mV
V
V
VIH
VIL
IIH
IIL
VOO
VOHD
VOLD
ICONST
C
∆tr
∆tf
∆tr−f
LIN
RR
2.4
−
100
−10
−30
5.2
−
20
−
−
−
−160
90
−
−
−
180
0
−
5.6
1.3
27
24
0.08
0.55
−
100
70
−
0.5
260
10
30
−
1.6
34
−
1
1
160
110
−
V
V
µA
µA
mV
V
V
µA
pF
µs
µs
ns
%
dB
IB
VICM
VOHD
VOLD
GVC
SR
RRS
−
1.6
5.2
−
8.0
−
−
10
−
5.6
1.3
10.5
2
70
300
6.4
−
1.55
13.0
−
−
nA
V
V
V
dB
V/µs
dB
耐放射線設計はしておりません。
∗1 VIN=VREF±0.5V時のVO=VO1、±1.0V時のVO=VO2、±1.5V時のVO=VO3とすると、
LIN=(VO3−VO2) / (VO2−VO1)×100[%]
Conditions
無負荷時
1mA ソース、シンク
Measurement
circuit
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
VIN=VREF±0.5, 1, 1.5V ∗1
VIN=100mVrms, 100Hz
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
VIN=100mVrms, 100Hz
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
Fig.1
VIN=5V
VIN=0V
スピンドルも同様
FIN=5V, RIN=0V
FIN=0V, RIN=5V
立ち上り
立ち下り
BA5946FP
光ディスク IC
!測定回路図
V3
V3
VREF
VREF
VCC
モニタへ
A2
IFR
V9
50Ω
A4
IB
~
SIN
V8
SW2
IN
1000µF
モニタへ
PDR PDF
A3
IN
OPEN
ICON
PDR
PDF
IPULSE
IC
V6
IN
SR
~
V12
+
−
100k
IQ
10µF
V11
A2
IFR
LIN
OPEN
V7
A1
V10
V4
V5
RL
RL
V2
28
27
26
D
25
24
23
22
D
21
VCC
100k
20
19
F
R
18
VCC
17
16
D
D
15
MUTE
ON 0.5V
OFF 2.0V
190k
F
−
+
INTERFACE
THERMAL
SHUTDOWN
R
LEVEL
SHIFT
50k
F
F
MUTE
40k
R
R
50k
INTERFACE
INTERFACE
40k
D
D
1
2
R
3
4
F
5
F
7
6
9
8
D
D
12
13
R
10
11
14
1µF
RL
RL
V5
V5
V4
IC
PDR
OPEN
LIN
V6
V1
PDF
OPEN
IC
IREF
LIN
V4
PDR ICON
PDF
IPULSE
ICON
IN
IPULSE
PDF PDR
IN
IN
PDR PDF
V6
IN
A3
A2
A2
IFR
A2
IFR
100k
IFR
IFR
A3
−
+
A2
100k
−
+
VREF
VREF
モニタへ
モニタへ
VREF
V3
V3
V3
Fig.1
V3
BA5946FP
光ディスク IC
!動作説明
1) CH1∼CH3 ドライバ (スピンドル以外のドライバ)
I1
F
L
R
L
SW1
OFF
L
H
OFF
ON
OUT F
H
L
ON
OFF
H
H
OFF
OFF
24pF
INTER
FACE
R
OUT R
BUF1
SW1
F
A
100kΩ
SW2
BUF2
I2
SW2
OFF
H ... 2.4V以上
L ... 0.5V以下
Fig.2
入力
F(R)
出力
5V
OUT F(R)
0V
VREF
OUT R(F)
R(F)
0V
0V
Fig.3
Fig.4
デジタルサーボIC からの入力をFig.3 に示します。
フォワード入力信号 (H レベル2.4V 以上) が入ったときにはSW1、
リバース入力信号が入ったときは SW2 が ON します。 (Fig.2)
その際、定電流 I1 が RC に流れ込み入力波形の DUTY に応じて積分波形をつくり、BUF1、BUF2 で BTL 出力しま
す。 (Fig.4)
フォワード入力 (またはリバース入力) で H レベルを保持したとき、A 点の DC 電圧は、
I1 × R ô 2.5V (リバース側は −2.5V)
が VREF に対して生じ、出力端子間に 5V 生じる設定となっています。
時定数は
R × C = 2.4µs
の設定としています。これは A 点 (3, 11, 18pin) に外付けで C を VREF との間に挿入することにより大きくできます。
なお、電気的特性における定電流値 (ICONST) は、Fig.2 の I1 、I2 を示します。
2) CH4 ドライバ (スピンドルドライバ)
23 及び 25pin は IC 内部でショートされています。
入力形式としては BIAS 中心の振幅を想定しています。レベルシフト回路は 23 及び 25pin に加えられた BIAS 電圧
中心の前段アンプ出力をVREF 中心の正負の振幅に変換します。
レベルシフト回路の出力はバッファアンプによりBTL
出力されます。
入力インピーダンスを高めに設定してあるため外付け RC でフィルターが組めるようになっています。
(例) 2 次のフィルタの場合
190k
100k
サーボ
出力
−
+
2.5V
Fig.5
BA5946FP
光ディスク IC
!応用例
FOCUS
ERROR
OUT
DIGITAL SERVO
SLED MOTOR
VCC=8V
M
28
27
D
FORWARD
REVERSE
SPINDLE MOTOR
MUTE
REVERSE
BIAS
2.5V
FORWARD
REVERSE
FORWARD
SPINDLE
OUT
TRACKING
ERROR
OUT
SLED
OUT
M
26
25
24
23
D
22
21
VCC
100k
20
19
F
R
18
VCC
17
16
D
D
15
190k
F
−
+
INTERFACE
THERMAL
SHUTDOWN
R
LEVEL
SHIFT
50k
F
F
MUTE
40k
R
R
50k
INTERFACE
INTERFACE
40k
D
D
1
2
R
3
4
F
5
F
6
7
8
FOCUS COIL
9
D
D
12
13
R
10
11
14
TRACKING COIL
Fig.6
!使用上の注意
1) BA5946FP では、サーマルシャットダウン回路を内蔵しています。
チップ温度が 180°C (typ.) になると、出力電圧がミュートされます。
2) ミュート端子 (15pin) 電圧を 0.5V 以下に下げると出力電圧をミュートすることができます。
3) サーマルシャットダウン、及び、ミュート ON でドライバ部の出力は、4ch ともミュートされますが、それ以外の
部分はミュートされません。
BA5946FP
光ディスク IC
!電気的特性曲線
電気的特性曲線
200
20
12
20
3
2
1
0
−1
1
2
−1
−2
−3
190k
−4
100k
−
+
V
3
2
1
−3
−2
−1
0
1
2
3
4
−1
−2
−3
−4
V
−5
6
4
−4
7
12
RL=8
−5
190k
OFF
100k
V
OFF
−
+
V
OUTPUT VOLTAGE : VOUT (V)
4
−2
8
200
5
RL=8
OUTPUT VOLTAGE : VOUT (V)
OUTPUT VOLTAGE : VOUT (V)
5
5
RL=∞
Forward
RL=8
4
3
2
1
0
−1
5
10
15
−2
−3
−4
−5
Reverse
RL=8
RL=∞
−6
−7
−8
INPUT VOLTAGE : VIN (V)
INPUT VOLTAGE : VIN (V)
Fig.7 スピンドルドライバ (CH4)
入出力特性(負荷変化時)
Fig.8 CH1~CH3ドライバ段
入出力特性
!外形寸法図(Units:mm)
外形寸法図
18.5±0.2
0.5±0.2
9.9±0.3
15
7.5±0.2
28
1
14
2.2±0.1
0.11
5.15±0.1
0.8 0.35±0.1
0.08 M
16.0±0.2
HSOP28
0.25±0.1
0.1 S
SUPPLY VOLTAGE : VCC (V)
Fig.9 CH1~CH3ドライバ
電源電圧−出力間電圧