S1R72U16 CPU 16bitローカルバス(メモリバス)接続ガイド

S1R72U16
CPU 16bit ローカルバス
(メモリバス)接続ガイド
Rev.1.10
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目次
1. S1R72U16 を CPU 16bit ローカルバス(メモリバス)に接続して使用するためには ...................... 1
2. I/O レジスタアドレスの修正とエンディアン...................................................................................... 2
3. データ転送方法の修正 ....................................................................................................................... 4
4. 割り込み処理の修正........................................................................................................................... 4
改訂履歴 ................................................................................................................................................. 1
S1R72U16 CPU 16bit ローカルバス
(メモリバス)接続ガイド(Rev. 1.10)
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1. S1R72U16 を CPU 16bit ローカルバス(メモリバス)に接続して使用するためには
1. S1R72U16 を CPU 16bit ローカルバス(メモリバス)に接続して
使用するためには
S1R72U16 を CPU 16bit ローカルバス(以下、CPU バス)に接続する場合、下記ドライバを使用す
ることができます。
• ATA/ATAPI ドライバ
• CF(TrueIDE モード)ドライバ
※ 本 LSI は、アトリビュートメモリを実装しておりません。このため、CF(TrueIDE モード)
ドライバは、アトリビュートメモリを参照せずに、常に本 LSI を CF とみなして動作する必要
があります。お使いの CF ドライバがアトリビュートメモリにより CF の存在を調べている場
合には、常に CF が存在するとみなすよう改造することでご利用になれると考えられます。
これらのドライバを入手するには、以下の方法が考えられます。
• CPU または OS やファイルシステムに添付されているものを使用する
• ソフトウェアハウスから購入する
• 弊社が提供する ATA/ATAPI(CF(TrueIDE モード))サンプルドライバを使用する(※)
※ 弊社より提示させて頂きますソフトウェア使用許諾書に同意していただく必要があります。
※ ATA/ATAPI(CF(TrueIDE モード))サンプルドライバはμITRON ベースで開発したもので
す。他の OS 対応は予定しておりません。
これらのドライバで S1R72U16 をお使いになるには、以下の修正が必要です。
• I/O レジスタアドレスを修正
なお、以下の修正が必要になる場合があります。
• データ転送を DMA 転送で行う場合、データ転送方法を修正
• デバイスからの割り込みを使用する場合、割り込み処理を修正
以下に、これらの修正方法を記載します。
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2. I/O レジスタアドレスの修正とエンディアン
2. I/O レジスタアドレスの修正とエンディアン
ドライバは、デバイスを制御するために表 2-1 に示すレジスタへアクセスします。
表 2-1
I/O レジスタ
ATA task file registers (※1)
操作
READ
WRITE
Data
Error
Features
Sector Count
LBA Low(Sector Number ※2,※3)
レジスタ名
LBA Mid (Cylinder Low ※2,※3)
LBA High (Cylinder High ※2※3)
Device (Device/Head ※2) (Select Card/Head ※3)
Status
Command
Alternate Status
Device Control
※1 レジスタの総称を「ATA Task file registers/Task file registers」と呼ぶ。
※2 『AT Attachment with Packet Interface – 5(ATA/ATAPI-5)』以前の規格書で定義されているレ
ジスタ名。
※3 『CompactFlash Specification』の規格書で定義されているレジスタ名。
S1R72U16 を CPU バスに接続した場合、表 2-1 のレジスタは、表 2-2 に示すように CPU のメモリ空
間にマッピングされます。
ドライバで定義されている I/O レジスタアドレスを、CPU のメモリ空間にマッピングされた
S1R72U16 の I/O レジスタアドレスに修正してください。
データバスは Little Endian の 16bit バスです。Data レジスタは 16bit アクセスしかできません。その
他のレジスタは下位アドレスのみ有効な値となります。
Main CPU が Big Endian である場合、データバスの 16bit データを swap してください。
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2. I/O レジスタアドレスの修正とエンディアン
表 2-2
OFFSET
(※)
00h
01h
02h
03h
04h
05h
06h
07h
08h
09h
0Ah
0Bh
0Ch
0Dh
0Eh
0Fh
S1R72U16 のレジスタマップ
ATA task file registers
READ
WRITE
Data (16bit)
Error
Feature
Sector Count
LBA Low
LBA Mid
LBA High
Device
Status
Command
OFFSET
(※)
10h
11h
12h
13h
14h
15h
16h
17h
18h
19h
1Ah
1Bh
1Ch
1Dh
1Eh
1Fh
ATA task file registers
READ
WRITE
none
none
none
none
none
none
Alternate Status
Device Control
none
※ OFFSET は、S1R72U16 の I/O レジスタを割り当てたメモリ空間の先頭アドレス
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3. データ転送方法の修正
3. データ転送方法の修正
S1R72U16 とのデータ転送を DMA 転送(※)で行うためには、CPU バスに接続したデバイスとメモリ
の間でデータを転送できる DMA コントローラを使用してください。DMA コントローラの制御方法
は、お使いの CPU マニュアルを参照するか、CPU メーカーにご確認ください。
※ S1R72U16 を CPU バスに接続した場合、『AT Attachment with Packet Interface – 4(ATA/ATAPI-4)』
規格以降に定義された Ultra DMA をお使いになれません。
Multi Word DMA をお使いください。
4. 割り込み処理の修正
ドライバで S1R72U16 の割り込みを使用するためには、XINT 信号を用い、割り込みがドライバに
通知されるように割り込みハンドラ等を修正してください。
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改訂履歴
改訂履歴
改訂内容
年月日
頁
Rev.
種別
内
容
07/06/29
0.80
全頁
新規
新規作成
07/08/22
1.00
2
修正
2 章のタイトル修正し、注釈の記述変更と本文に説明を追加
および、表 2-2 を修正
5
追記
改訂履歴を追加
1
修正
“CF”の記載を“CF(TrueIDE モード)”へ変更し、CF ドライバとしての制
約を追加
07/10/15
1.10
半導体事業部
IC 営業部
<IC 国内営業グループ>
東京
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東京都日野市日野 421-8
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ドキュメントコード:411176302
2007 年 7 月 作成
2007 年 10 月 改訂