ETC RCM7209X

RCM7209X-A
液晶
16 文字2行 COG モジュール
RCM7209X-A
RCM7209X-A は、コントローラドライバ LSI を内蔵し、16 文字×2行の表示容量を持つ反射型 STN タイプグレーモー
ドの液晶モジュールです。
!用途
プリンタ、複写機、ファクシミリ、電子楽器、その他
!特長
1)ドット構成は 5×8 ドットです。
2)4 ビットもしくはシリアルの MPU とインターフェースが可能です。
3)英数字、カナ等最大 544 種類の特殊文字及び記号が 表示可能です。
4)キャラクタ RAM により任意の文字パターンが 表示可能です。
5)表示クリア、カーソルオン / オフ、表示ブリンク、縦倍角表示等の豊富なインストラクション機能があります。
6)小型・軽量のため、機器への取り込みが容易です。
7)電源電圧 3.3Vで液晶駆動用内部昇圧回路付です。
8)低消費電力です。
!外形寸法図(Units
: mm)
外形寸法図
31.25 +
−1
10.5+
−0.2
26.45 +
−1
+
+0.1
(P0.5 19) 9.5−
0.3+
−0.05
20−0.35 +
−0.05
0.5 +
−0.2
7+
−1
1
20
2.5MAX
+0.5
0.5−
11.1+
− 0.3
7.3−+0.5
11.6+
−0.3
25MIN
8.8MAX
(9)
8.9MIN
角
視
間
6時
+0.5
0.5−
(56.2)
65.5MIN
67.5+
−0.3
+0.5
0.5−
2MAX
5.65+
−0.3
3.55
2.95
0.5+
−0.5
0.5+
−0.5
0.5+
−0.5
0.5+
−0.5
0.6
0.55
6.05
5.55
0.7
0.65
11.9MIN
(12.74)
1+
− 0.3
0.3+
−0.3
21.9MAX
24.9MAX
27+
− 0.3
(20.2)
6.8+
−0.3
50+
−1
(2.3)
ドット詳細図
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RCM7209X-A
液晶
!ブロックダイアグラム
c2 c2 c2 c2 c2
VR
c
A E / D ∼ DV V V V V V V C
O C B B5 4 3 2 1 R OA
UP
S7 4
T1
−
CV V P /
AS D / R
PS D SE
1
S
+
SEG80∼1
COM
LCD
16∼1
!ピン配置
ピンNo.
信
号
ピンNo.
信
号
/RES
11
V3
2
P/S
12
V4
3
VDD
13
V5
4
VSS
14
DB4
5
C1+
15
DB5
6
C1−
16
DB6
7
VOUT
17
DB7
8
VR
18
/CS
9
V1
19
E
10
V2
20
A0
1
!絶対最大定格(Ta=25°C)
絶対最大定格
項目
記号
MIN
MAX
単位
電源電圧(1)
VDD
0
+7.0
V
電源電圧(2)
VLCD
0
18
V
VLCD=VDD−V5
入力電圧
VIN
0
VDD
V
入力端子
動作温度範囲
Topr
−10
60
°C
保存温度範囲
Tstg
−20
70
°C
備考
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液晶
!電気的特性(V
電気的特性 DD=5.0V, Ta=25°C)
条件
記号
項目
動作電圧(1)
VDD
TYP.
MAX.
単位
適用端子
3.15
3.3
3.45
V
VDD
VDD基準
−16.0
−5.0
V5
V1,V2
VDD基準
0.6 V5
VDD
V1,V2
V3,V4
VDD基準
V5
0.4 V5
V3,V4
+
V5
+
動作電圧(2)
MIN.
VIH
0.8 VDD
+
−
VDD
V
低レベル入力電圧
VIL
0
−
0.2 VDD
∗1
+
高レベル入力電圧
V
VOUT
VDD基準
−16.0
−5.4
V
VOUT
V/F回路動作電圧
V5
VDD基準
−16.0
−4.5
V
V5
フレーム周波数
fFR
電圧調整路動作電圧
液晶駆動電圧
V5−VDD
70
100
130
Hz
Ta=−10℃
−
5.3
−
V
Ta=25℃
4.7
5.2
5.7
V
Ta=60℃
−
5.1
−
V
−
(0.15)
(0.3)
mA
表示は全点灯
4bit入力
注)∗1 A0,DB4~DB7,E,/CS,/RES端子
電源電流
IDD
VR=1MΩ
!光学的特性(Ta=25°C)
光学的特性
項 目
記号
テスト条件
MIN.
TYP.
MAX.
単位
立ち上がり時間
Tr
φ=0°, θ=10°
−
140
280
Ms
立ち下がり時間
Td
φ=0°, θ=10°
−
70
140
Ms
コントラスト比
K
φ=0°, θ=10°
20
3.5
−
−
度
θ1
K≧1.4, φ=0°
θ2
視角範囲
K≧1.4, φ=20°
φ
−
−
0
30
−
−
+
− 30
−
−
(1)θとφの定義
度
(2)視角θ1とθ2の定義
視角方向12:00
Y (φ=180°)
コントラスト比
Z (φ=0°)
θ2'
θ2
θ1' θ1
X'
1.4
X
θ1
θ2
視角
Y' (φ=180°)
視角方向6:00
Fig.1
Fig.2
(3)コントラスト比“K”の定義
(4)光学応答の定義
選択
K=B2 / B1
10%
B1
非選択
100%
B2
90%
輝度(%)
100
選択状態
0
tr
駆動電圧
Fig.3
td
立上がり時間
立下がり時間
Fig.4
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!ピン機能
記号
入出力
VDD
電源
VDD=3.15∼3.45V
MPU電源端子VCCと共通にします。
VSS
電源
システムGNDに接続される0Vの端子です。
VOUT
出力
昇圧時の出力端子。VDD間にコ ンデンサを接続します。
VR
入力
電圧調整端子。抵抗分圧によりVDD∼V5間の電圧を指定倍に昇圧します。
CAP1−
出力
昇圧用コンデンサ負側接続端子。CAP1+端子間にコンデンサを接続します。
CAP1+
出力
昇圧用コンデンサ正側接続端子。CAP1-端子間にコンデンサを接続します。
機能
液晶駆動用の多レベル電源です。液晶セルにより定められた電圧を抵抗
分割もしくはオペアンプによりインピーダンス変換して印加します。
電位はVDDを基準に定め、下記の大小関係を守る必要があります。
VDD=VO >
= V5
= V1 >
= V2 >
= V3 >
= V4 >
> VOUT
VDD >
= V5 =
V1∼V5
入力
DB4∼DB7
入出力
A0
入力
通常MPUのアドレスパスの最下位ビットが接続されデータ/コマンドの
区別をします。
L : DB4~DB7がコマンドであることを示します。
H : DB4~DB7が表示データであることを示します。
E
入力
68系MPUのイネーブルクロックになります。
/CS
入力
チップセレクト信号で通常アドレスバス信号をデコードして得られる信号
を入力します。チップ選択は"L"レベルにて有効となります。
/RES
入力
P/S
入力
内蔵電源ON時では、コマンド切り替えによりV1~V4に下記の電圧が与
えられます。
V1=1/5V5
V2=2/5V5
V3=3/5V5
V4=4/5V5
4ビットの入力用データバスです。
IC全体の初期化を行うリセット端子です。電源立ち上げ時には必ず一度は
入力してください。
シリアル/パラレルインターフェイスの切換え端子です。
"L" : シリアルインターフェイス
"H" : パラレルインターフェイス
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!タイミングチャート
(1) 書き込み時
tCYC6
E
tEWH
tEWL
tAH6
tAW6
A0,CS
tDS6
tDH6
DB4~DB7
Fig.5
項
目
記号
MIN.
アドレスホールド時間
tAH8
90
ns
Fig5
アドレスセットアップ時間
tAW8
160
ns
Fig5
システムサイクル時間
tCYC8
750
ns
Fig5
コントロールパルス幅(WR)
tCC
120
ns
Fig5
データセットアップ時間
tDS8
200
ns
Fig5
データホールド時間
tDH8
110
ns
Fig5
TYP.
MAX.
単位
注) ∗1 入力信号の立ち上がり、立ち下がりは、15ns以下にしてください。
∗2 全てのタイミングはVDDの20%及び80%を基準にして規定されます。
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!インストラクション
機能
コード
インストラクション
(1)カーソルムホーム
行スクロール制御
(2)行ブリンク縦倍角
表示制御
(3)表示オン/オフ
拡張レジスタオン/オフ
(4)パワーセーブ制御
(5)電源制御
(6)システムセット
(7)RAMアドレスセット
(8)RAMデータ書き込み
(9)NOP
(10)テストモード
RE A0 E D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0
0 0 0 0 0 0 1 ∗ ∗ ∗ ∗ カーソルをホーム位置へ移動します(アドレスを30Hにします)
1 0 0 0 0 0 1 ∗ ∗ L L 行単位の表示スクロール数を指定します。
S S
LS0
機能
1 0 LS1
0
スクロール量 0行
0
1
1行上方向へスクロール
0
0
2行上方向へスクロール
1
1
3行上方向へスクロール
1
0 0 0 0 0 1 0 L L L L 指定する行単位のグリンク制御を行います。
LB4=1
(DDRAMの4行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする)
B B B B
4 3 2 1 LB4=0 (DDRAMの4行目に相当する表示ブリンクしない)
LB3=1 (DDRAMの3行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする)
LB3=0 (DDRAMの3行目に相当する表示をブリンクしない)
LB2=1 (DDRAMの2行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする)
LB2=0 (DDRAMの2行目に相当する表示をブリンクしない)
LB1=1 (DDRAMの1行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする)
LB1=0 (DDRAMの1行目に相当する表示をブリンクしない)
1 0 0 0 0 1 0 D D D D 指定したDDRAMの行に相当する表示を縦倍角表示します。
D D D D DD4=1 (DDRAMの4行目に相当する表示を縦倍角する)
4 3 2 1 DD4=0 (DDRAMの4行目に相当する表示を標準表示する)
DD3=1 (DDRAMの3行目に相当する表示を縦倍角する)
DD3=0 (DDRAMの3行目に相当する表示を標準表示する)
DD2=1 (DDRAMの2行目に相当する表示を縦倍角する)
DD2=0 (DDRAMの2行目に相当する表示を標準表示する)
DD1=1 (DDRAMの1行目に相当する表示を縦倍角する)
DD1=0 (DDRAMの1行目に相当する表示を標準表示する)
0 0 0 0 0 1 1 C B R D カーソルのオン/オフ (C)、カーソルブリンクのオン/オフ (B)、表示の
/
E
オン/オフ (D)、拡張レジスタ使用/未使用 (RE)のセットをします。
1
C=1 (カーソルオン)
C=0 (カーソルオフ)
B=0 (ブリンクオフ)
B=1 (ブリンクオン)
D=0 (表示オフ)
D=1 (表示オン)
RE=0 (拡張レジスタオフ)
RE=1 (拡張レジスタオンオン)
0
0
1
0
0
∗
∗
パワーセーブのオン/オフ (PS)、発振回路のオン/オフ (0)をセットをします。
0
/
1
0
0
0
0
0
1
0
1 H V
P C
M
V P
F
1
0
0
0
1
0
1
I B
R A
S S
I I
R R
1 0
0
0
0
0
1
1
0
R R
1 0
C C
S G
1
0
0
0
1
1
0
∗
S ∗
S
0
0
0
1
ADDRESS
1
0
/
1
0
/
1
0
/
1
0
1
0
0
1
ADDRESS
セグメントのキャラクタ単位の正反 (SS)をセットします。
SS=1 (反転)
SS=0 (正転)
DDRAM、スタティックアイコンRAMまたは電子ボリュームRAMのアドレスを
セットします。
CGRAM、シンボルレジスタRAMのアドレスをセットします。
DDRAM、CGRAM、シンボルレジスタRAM、スタッティックアイコンRAM
または電子ボリュームRAMにデータを書き込みます。
∗
0 P
DATA
PS=1 (パワーセーブオン)
PS=0 (パワーセーブオフ)
0=0 (発振オフ)
0=1 (発振オン)
ハイパワーセーブのオン/オフ (HPM)、発振回路のオン/オフ (VC)、
ボルテージフォロワのオン/オフ (VF)、昇圧回路のオン/オフ (P)をセット
をします。
HPM=1 (ハイパワーモードオン)
HPM=0 (ハイパワーモードオフ)
VC=1 (電圧調整回路オン)
VC=0 (電圧調節回路オフ)
VF=1 (ボルテージフォロワオンオン) VF=0 (ボルテージフォロワオフ)
P=1 (昇圧回路オン)
P=0 (昇圧回路オフ)
V5電圧調整抵抗選択 (IRS)、LCDバイアスセット(BAS)、V5電圧調整用内蔵抵抗比
セット(IR1,IRO) をセットします。
IRS=1 (内蔵抵抗使用)
RS=0 (内蔵抵抗未使用)
BAS=0 (1/5バイアス)
BAS=1 (1/4バイアス)
(IR1,IR0)=(11,10,01,00)・・・(Rb/Ra1比 大→小)
ROMオプションの設定 (R1,R0)、 CGRAMの使用/未使用 (CG)、COMのシフト
方向 (CS)をセットします。
CG=1 (CGRAM使用)
CG=0 (CGRAM未使用)
CS=0 (左シフト)
CS=1 (右シフト)
R0
機能
R1
0
0
標準ROM+OPTION ROM1
標準ROM+OPTION ROM2
1
0
0
1
標準ROM+OPTION ROM3
1
1
標準ROM+OPTION ROM4
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
NON-OPERATION用のコマンドです。テストモード解除命令も兼ねていますの
で、定期的に入力する事を推奨します。
0
0
0
0
0
0
∗
∗
∗
∗
ICチップのテスト用のコマンドです。使用しないで下さい。
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RCM7209X-A
液晶
!文字コードと文字パターンの対応
標準ROMフォント
Lower 4 Bit of Code
0
H
i
g
h
e
r
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
0
0
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
9
4
B
i
t
o
f
C
o
d
e
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
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RCM7209X-A
液晶
!文字コードと文字パターンの対応
OPTION ROM1(R1,RO=0,0選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
A
A
H
i
g
h
e
r
B
B
4
C
C
B
i
t
D
D
E
E
F
F
o
f
C
o
d
e
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
9
A
B
C
D
E
F
OPTION ROM2(R1,RO=0,1選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
A
A
H
i
g
h
e
r
B
B
4
C
C
B
i
t
D
D
E
E
F
F
o
f
C
o
d
e
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
8/10
RCM7209X-A
液晶
OPTION ROM3(R1,RO=1,0選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
A
A
H
i
g
h
e
r
B
B
4
C
C
B
i
t
D
D
E
E
F
F
o
f
C
o
d
e
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
9
A
B
C
D
E
F
OPTION ROM4 (R1,RO=1,1選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
A
A
H
i
g
h
e
r
B
B
4
C
C
B
i
t
D
D
E
E
F
F
o
f
C
o
d
e
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
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RCM7209X-A
液晶
!使用上の注意
(1) 取り扱い上の注意
・強い衝撃は、破損、動作不良の原因となりますのでご注意ください。
・表面の偏光板は、柔らかく傷が付きやすいのでご注意ください。また、表面の汚れ等は、柔らかい布で軽く拭き取っ
てください。
・万一液晶パネルの破損により、液晶が手や衣服に付着した場合は、直ちに石鹸で洗い落としてください。
・直接日光下で長時間使用する場合、紫外線カットフィルタを使用してください。
・ご使用に際しては、高温高湿を避けて結露しないようご使用ください。また、直射日光や蛍光灯にさらさないでくだ
さい。
・当社の液晶モジュールは、表面の汚れ、傷等の保護のため保護テープ(ポリエチレン)を使用しておりますが、急激
にテープをはがしますと多少の静電気が発生する可能性があるため、できるだけゆっくりはがしてください。
(2) 動作上の注意
・電源 ON のまま、モジュールをシステムに接続したり取り外したりしないでください。
・入力信号は、モジュールへの電源 ON 後に入力し OFF 時には入力信号から先に OFF してください。最悪の場合に
は、ラッチアップ現象により IC が破壊することがあります。
(3) 作業上の注意
・はんだゴテはアースが取れているものを使用してください。
・回路には CMOS-IC が使用されていますので静電破損には注意してください。
(4) モジュールの組み込み上の注意
・偏光板の汚れや傷を防ぐために、パネルの表面に保護カバー等を使用することを推奨します。
(5) COG モジュールの注意
・IC 表裏面へ光を当てないでください。誤動作の原因となります。
・パネル上の保護シートをはがす時は、イオンブロー等を行い静電気の発生を抑えてください。
・モジュールへは、特別に静電気対策を施しておりません。セット側で LCD モジュールへ帯電しないような静電対策
を実施してください。
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