ETC AN8921SB

テレビ用 IC
AN8921SB
デジタル衛星放送用I/Q検波IC
■ 概 要
12
13
11.6±0.3
24
0.8
(1.25)
1
0.3±0.1
Unit : mm
AN8921SBは、デジタル衛星放送のQPSK変調され
た480 MHz帯のIF信号をI/Q検波するためのICです。
90 °移相器、
VCO、
AGCアンプを内蔵し低消費電力
を実現しています。
■ 特 長
■ 用 途
• 衛星放送受信機
0.9±0.15
0.4 min.
7.2±0.3
9.3±0.3
2.0±0.2
0.1±0.1
+0.10
0.15–0.05
• 低消費電力(typ. 250 mW)
• AGC アンプ内蔵(リダクションレンジ 30 dB)
• 高出力レベル(1.4VPP max.)
SSOP024-P-0375
注 ) 本製品のパッケージは,
後記の鉛フリーパッ
ケージ(SSOP024-P-0375A)になる予定です。
SDB00038BJB
10
9
Gain control
8
GND
7
6
RF-in
5
VCC
4
3
2
GND
13
VCC
VREF
12
Phase shifter
Post amp.
Buffer amp.
π/2
RF amp.
1
14
15dB
11
Post amp.
Buffer amp.
発行年月 : 2001年12月
Q-out
15
F-monitor
16
GND
17
Oscillator
GND
15dB
18
GND
19
20
VCC
21
22
23
24
VCC
I-out
■ ブロック図
1
AN8921SB
■ 端子説明
説明
Pin No.
説明
Pin No.
1
I バッファアンプ出力
13
Q ポストアンプ入力
2
GND3
14
VCC4
3
位相微調整端子
15
Q ポストアンプ出力
4
位相微調整端子
16
発振周波数モニタ端子
5
VCC1
17
GND5
6
RF アンプ正入力
18
発振レゾネータ端子
7
RF アンプ負入力
19
GND2
8
GND1
20
発振レゾネータ端子
9
RF アンプ利得制御端子
21
VCC2
10
基準電圧出力
22
I ポストアンプ出力
11
GND4
23
VCC3
12
Q バッファアンプ出力
24
I ポストアンプ入力
■ 絶対最大定格
項目
電源電圧
電源電流
許容損失
*2
動作周囲温度
保存温度
*1
*1
記号
定格
単位
VCC
6
V
ICC
60
mA
PD
299
mW
Topr
−25 ∼ +75
°C
Tstg
−55 ∼ +125
°C
注 ) *1 : 動作周囲温度および保存温度の項目以外はすべて T a = 25 °C とする。
*2 : 許容損失は Ta = 75 °C フリーエアー時の値を示す。
■ 推奨動作範囲
項目
電源電圧
2
記号
範囲
単位
VCC
4.5 ~ 5.5
V
SDB00038BJB
AN8921SB
■ 電気的特性 VCC = 5 V, Ta = 25 °C
項目
記号
条件
最小
標準
最大
単位
全回路電流
ITOT
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VO = 1.4 VPP±0.5 dB
40
50
60
mA
RF 入力レベル 1
VIN1
AGC : High, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VO = 1.4 VPP±0.5 dB
−32
−28

dBm
RF 入力レベル 2
VIN2
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VO = 1.4 VPP±0.5 dB
−44
−40
−36
dBm
RF 入力レベル 3
VIN3
AGC : Low, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VO = 1.4 VPP±0.5 dB

−52
−48
dBm
I/Q 出力レベル差
GD
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VIN = VIN2
−1
0
1
dB
I/Q 出力位相差
PD
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VIN = VIN2
88
90
92
degs
2 次高調波歪率
HD2
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VIN = VIN2

−45
−40
dB
Nn
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VIN = VIN2 ,

−60
−55
dB
出力信号近傍周波数ノイズ
f = 2.1 MHz におけるRESBW = 10
kHz, VideoBW = 1 kHzのノイズ
ベースバンド帯域利得平坦度 1
GF1
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
VIN = VIN2 , ベースバンド周波数を
2 MHz から 12 MHzへ変化


±0.5
dB
ベースバンド帯域利得平坦度 2
GF2
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
VIN = VIN2 , ベースバンド周波数を
2 MHz から 23 MHzへ変化


±1.0
dB
出力クリッピングレベル
VOmax
Pin13, 24 入力DC 電圧 = Open,
1.3, 2.3 V
1.8
2

VPP
周波数モニタ出力
VMN
無信号入力
fLO = 480 MHz, AGC : Mid
−50
−40

dBm
最小
標準
最大
単位
• 設計参考資料
注 ) 下記特性は、設計上の参考値であり、保証値ではありません。
項目
記号
条件
fVCO
AGC : Mid, VO = 1.4 VPP±0.5 dB
350
650
MHz
fIN
AGC : Mid, VO = 1.4 VPP±0.5 dB
350
650
MHz
ベースバンド帯域幅
fOUT
AGC : Mid, VO = 1.4 VPP±0.5 dB
1
23
MHz
ノイズ指数
NF
AGC : Mid, fO = 10 MHz
17
dB
入力インピーダンス
ZIN
fIN = 482 MHz
3
kΩ
出力インピーダンス
ZO
fO = 2 MHz
1
Ω
−50
dB
VCO 周波数可変範囲
RF 周波数範囲
3 次高調波歪
HD3
AGC : Mid, fIN = 482 MHz,
fLO = 480 MHz, VO = 1.4 VPP±0.5 dB
SDB00038BJB
3
AN8921SB
■ 端子等価回路
等価回路
PinNo.
説明
I バッファアンプ出力
1
600Ω
60Ω
オープン電圧
2.5 V
I 信号バッファアンプ出力。
標準出力レベル : 0.5 VPP
10kΩ
470 Ω の AA フィルタ(使用しない場
1
合は 470 Ω の抵抗) +470 Ω のマッチ
300Ω
ング抵抗を駆動する。
1mA
2
GND3
2
外部より
0 Vを印加
I Amp. 用GND端子。
位相微調整端子 1
3
0.5 V
Pin3、4 に流れる直流電流の比で、
10.2kΩ
5kΩ
5kΩ
I 出力と Q 出力の位相差を調整する
3
端子。
任意の抵抗で接地して使用。(調整を
1.2kΩ
行わない場合は Open)
位相微調整端子 2
4
0.5 V
Pin3 参照
10.2kΩ
5kΩ
5kΩ
5
4
1.2kΩ
VCC1
RF amp.(AGC amp.)用電源接続端子。
5
4
SDB00038BJB
外部より
5 Vを印加
AN8921SB
■ 端子等価回路(つづき)
等価回路
PinNo.
説明
RF アンプ正入力
6
2kΩ
400Ω
400Ω
6
オープン電圧
3.3 V
RF amp. の入力端子。
入力は Pin6、7 のどちらでも可。
3kΩ
500Ω 500Ω
RF アンプ負入力
7
3kΩ
3.3 V
1kΩ
Pin6 参照
7
8
GND1
8
外部より
0 Vを印加
RF amp.(AGC amp.)用GND 端子。
RF アンプ利得制御端子
9
200Ω
2.3 V
印加する電圧により、RF amp. 利得を
可変させる端子。
10
10
9
100Ω
200Ω
6kΩ
200Ω
6kΩ
41kΩ
11
25kΩ
入力電圧は0 ∼ 3V の範囲で、利得を下
げる場合電圧を高くする。
基準電圧出力
電源電圧に依存しない安定した3.2 V
基準電圧を出力。
GND4
11
3.2 V
外部より
0 Vを印加
Q amp. 用 GND 端子。
Q バッファアンプ出力
12
600Ω
2.5 V
60Ω
Pin1 参照
10kΩ
12
300Ω
SDB00038BJB
5
AN8921SB
■ 端子等価回路(つづき)
等価回路
PinNo.
説明
Q ポストアンプ入力
13
オープン電圧
1.7 V
600Ω
13
Q 信号ポストアンプ入力。
ポストアンプゲインは15 dB、0.25 VPP
10kΩ
の入力を 1.4 VPP に増幅する。
600Ω
600Ω
入力抵抗は10 kΩ。
1pF
14
VCC4
外部より
5 Vを印加
Q amp. 用電源接続端子。
14
Q ポストアンプ出力
15
600Ω
60Ω
2.1 V
Q 信号ポストアンプ出力。
標準出力レベル : 1.4 VPP
負荷抵抗 2 kΩ 以下、あるいは 4 pF 以上
10kΩ
15
300Ω
の場合、駆動能力を向上させるため、
端子と GND 間に抵抗を接続する。
(応用回路図参照)
発振周波数モニタ端子
16
0.01 V
600Ω
VCO の発振周波数モニタ端子。
内部発振レベルの 20 dBm 減衰信号が
出力される。
4kΩ
16
17
50Ω
17
GND5
RF amp.(AGC amp.), I/Q amp.以外の
GND 端子。
6
SDB00038BJB
外部より
0 Vを印加
AN8921SB
■ 端子等価回路(つづき)
等価回路
PinNo.
説明
発振レゾネータ端子 1
18
200Ω
18
オープン電圧
フローティング
200Ω
2pF
2pF
20
Pin18、20 間に共振回路を接続。
2pF
2pF
19
GND2
19
外部より
0 Vを印加
Pin17 参照
Pin18 参照
20
発振レゾネータ端子 2
フローティング
Pin18 参照
21
VCC2
RF amp.(AGC amp.), I/Q amp.以外の
電源接続端子。
21
I ポストアンプ出力
22
600Ω
外部より
5 Vを印加
2.1 V
60Ω
Pin15 参照
10kΩ
22
300Ω
23
VCC3
外部より
5 Vを印加
I amp. 用電源接続端子。
23
I ポストアンプ入力
24
1.7 V
600Ω
24
Pin13 参照
10kΩ
600Ω
600Ω
1pF
SDB00038BJB
7
AN8921SB
■ 応用回路例
• 位相微調整、利得調整なしの場合
Q-out
0.25VPP
560Ω
470Ω
0.1µF
13
14
F-monitor
16
GND
17
18
GND
19
20
21
1.4VPP
560Ω
22
24
23
0.1µF
15 1.4VPP
3pF
10nH
MA
368
9pF
0.25VPP
470Ω
F-control
I-out
10nH
VCC=5V
LPF
470Ω
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
GND
100pF
RF-in
−40dBm
47Ω 1000pF
18kΩ 12kΩ
0.5VPP
GND
0.5VPP
GND
470Ω
1
LPF
• 応用回路の説明
(1) 位相微調整端子
Pin3、4 に流れる直流電流の比で I 出力と Q 出力の位相差(90 度標準)を微調整することができます。
位相の微調整をしない場合は Pin3、4 をオープン(無接続)にしてください。
(2) RF アンプ利得制御端子
Pin9 に印加する電圧によって RF アンプ利得を約 20 dB 可変することができ、AGC や調整として利用
できます。制御電圧範囲は 0 から 3 V で、電圧が高いほど利得は低くなります。
この機能を使用しない場合は Pin10 の基準電圧 : 3.1 V と GND 間を 2 本の抵抗(合計 30 kΩ 程度)で分
割した電圧を印加してください。VCC の影響を受けない安定した利得が得られます。
(3) 標準バリキャップダイオード MA368 の特性
C  V curve
5
CD (pF)
4
3
2
1
0
0
2
4
6
8
10
12
14
VR (V)
8
SDB00038BJB
16
18
20
22
24
AN8921SB
■ 新外形図(単位 : mm)
• SSOP024-P-0375A (鉛フリー)
11.60±0.20
24
13
+0.10
0.15-0.05
7.20±0.20
9.30±0.30
(1.05)
(1.40)
12
0.80
Seating plane
0.30+0.10
-0.05
0.10±0.10
1
2.00±0.20
(0.30)
SDB00038BJB
Seating plane
9
本資料に記載の技術情報および半導体のご使用にあたってのお願いと注意事項
(1)
本資料に記載の製品および技術で、
「外国為替及び外国貿易法」
に該当するものを輸出する時、
ま
たは、
国外に持ち出す時は、日本政府の許可が必要です。
(2)
本資料に記載の技術情報は製品の代表特性および応用回路例などを示したものであり、
工業所有
権等の保証または実施権の許諾を意味するものではありません。
(3)
本資料に記載されている製品は、
標準用途 — 一般電子機器(事務機器、
通信機器、
計測機器、
家電
製品など)に使用されることを意図しております。
特別な品質、
信頼性が要求され、
その故障や誤動作が直接人命を脅かしたり、
人体に危害を及ぼす
—
恐れのある用途
特定用途(航空・宇宙用、交通機器、燃焼機器、生命維持装置、安全装置など)に
ご使用をお考えのお客様および当社が意図した標準用途以外にご使用をお考えのお客様は、
事前に
弊社営業窓口までご相談願います。
(4)
本資料に記載しております製品および製品仕様は、
改良などのために予告なく変更する場合があ
りますのでご了承ください。
したがって、
最終的な設計、
ご購入、
ご使用に際しましては、
事前に最新
の製品規格書または仕様書をお求め願い、
ご確認ください。
(5)
設計に際して、
特に最大定格、
動作電源電圧範囲、
放熱特性については保証範囲内でご使用いただ
きますようお願い致します。
保証値を超えてご使用された場合、
その後に発生した機器の欠陥につ
いては弊社として責任を負いません。
また、
保証値内のご使用であっても、
弊社製品の動作が原因でご使用機器が各種法令に抵触しな
いような冗長設計をお願いします。
(6)
防湿包装を必要とする製品につきましては、
個々の仕様書取り交わしの折、
取り決めた条件 (保存
期間、開封後の放置時間など)を守ってご使用ください。
(7)
本資料の一部または全部を弊社の文書による承諾なしに、
転載または複製することを堅くお断り
いたします。
本資料(データシート)ご利用に際しての注意事項
A. 本資料は、
お客様のご用途に応じた適切な松下半導体製品を購入いただくためのご紹介資料です。
記載されている販売可能な品種および技術情報等は、
予告なく常に更新しておりますので、
ご検討
にあたっては、
早めに弊社営業部門にお問い合わせの上、最新の情報を入手願います。
B. 本資料は正確を期し、
慎重に制作したものですが、
記載ミス等の可能性があります。
したがって、
弊
社は資料中の記述誤り等から生じる損害には責任を負わないものとさせて頂きます。
C. 本資料は、
お客様ご自身でのご利用を意図しております。
したがって、
弊社の文書による許可なく、
インターネットや他のあらゆる手段によって複製、
販売および第三者に提供するなどの行為を禁止
いたします。
2001 MAR