“2015中期経営計画” ~“変えよう&一緒に変わろう!15中期”~ 「フジクラグループ テーマ」 取締役社長 長浜 洋一 2011年 5月11日 0 目次 1. 2015中期経営計画 2. セグメント別事業戦略 3. 株主還元策 1 1. 2015中期経営計画 2 2015中期経営計画策定にあたって 「事業環境の変化」と「解決すべき課題」の認識 事業環境の変化 国内市場の縮小及び海外市場の拡大 低炭素・高効率エネルギー社会への移行 新興国メーカーの台頭と競争激化 先進国を中心とする少子高齢化の進展 資源価格の上昇、為替変動リスク 解決すべき課題 収益力の改善と健全な成長 事業構造改革(選択と集中)の推進 変化対応力と新陳代謝力の強化 3 2015中期経営計画 経営理念 経営理念 (ミッション) (ミッション) フジクラは“つなぐ”テクノロジーを通じ フジクラは“つなぐ”テクノロジーを通じ 顧客の価値創造と社会に貢献する 顧客の価値創造と社会に貢献する 2015中期経営方針 “変えよう&一緒に変わろう!15中期” “変えよう&一緒に変わろう!15中期” 世界のお客様に「ありがとう」と言われる 世界のお客様に「ありがとう」と言われる “顧客価値創造型企業”を目指す “顧客価値創造型企業”を目指す 収益率を重視し、差別化・新陳代謝を加速して進め、 収益率を重視し、差別化・新陳代謝を加速して進め、 健全な成長を目指す 健全な成長を目指す 成 長 戦 略 1 切り拓く未来・ 切り拓く未来・ 新市場開拓 新市場開拓 2 グローバル展開の加速 グローバル展開の加速 3 事業構造改革 事業構造改革 4 グループ一体経営の強化 グループ一体経営の強化 フジクラのDNA “つなぐ”テクノロジー 4 成長戦略と主要施策 1 高収益 企業 持続的成長 変化対応力の強化 切り拓く未来・新市場開拓 環境・エネルギー クラウド・コミュニケーション 医療・介護・ヘルスケア 15中期 経営目標達成 電子 研究開発 研究開発 環境・エネルギー等 成長分野開拓 ケーブル・ 機器 3 差別化 新陳代謝 “つなぐ” テクノロジー 電装 グローバル展開 新市場開拓 事業構造改革 国内外拠点の点検、整備 4 グループ一体経営の強化 全体最適の経営を支える土台 (ルール、仕組み)を作る IT活用による効率化推進 グローバルに人を活かす環境整備 情報 通信 新興国・ 新市場開拓 2 グローバル展開の加速 インフラ系ビジネスの海外展開 グローバル事業推進体制の確立 5 成長戦略 ①切り拓く未来・新市場開拓 新規事業領域で新技術・新商品を絶えず創出し、早期事業化を図る スマートコミュニティー事業の展開 - 超電導 - 再生可能エネルギー 環境・エネルギー - スマートハウス 新事業探索組織創設 新事業探索組織創設 新市場ニーズの探索 新市場ニーズの探索 - 輸送(鉄道、船舶) - 次世代自動車(EV・HEV)用電装品 - サーマルソリューション データセンター分野の事業拡大 クラウド・ コミュニケーション - 光インターコネクション 新規事業推進センターで 新規事業推進センターで - サーバー冷却システム 研究開発成果を早期に事業化 研究開発成果を早期に事業化 電子機器端末系分野の事業拡大 - クラウド・インターフェース用端末部品・モジュール (高速・高密度FPC、小型・狭背コネクタ等) 医療機器分野の事業拡大 医療・介護・ ヘルスケア - MRI・CT用デバイス関連 - 血管内視鏡 2015年度新市場分野 2015年度新市場分野 売上高600億円以上 売上高600億円以上 - 医療機器用圧力・酸素センサ 6 成長戦略 ②グローバル展開の加速 海外市場での事業拡大とグローバル事業推進体制の確立により収益力アップを 図る インフラ系 ビジネス展開 自動車電装 ビジネス グローバル事業 推進体制の確立 環境・エネルギー事業およびFTTH関連事業 重点地域:中国、北米・南米、東南アジア、インド 顧客のグローバル化に合わせたリソースの最適投入 重点地域:中国、欧州、北米・南米 事業に適合した地域機能、組織体制の強化 - 中国、北米、東南アジア等の地域統括機能 - グローバル・サプライ・チェーンの拡充 グローバル市場で勝てる“ものづくり力”の強化・伝承 海外売上高比率 海外売上高比率 41%(10年度)→60%(15年度) 41%(10年度)→60%(15年度) 7 成長戦略 ③事業構造改革 国内市場の縮小・拡がる海外市場、環境の変化に応じた国内外拠点の選択と集中 国内事業構造改革 -製造・販売・物流の3大改革推進 国内外拠点の 点検と適正化 海外主要生産拠点の点検・整備 マーケット・顧客ニーズに対応した最適地生産、拠点展開 主要生産拠点 情報通信部門 ケーブル機器部門 電子部門 電装部門 :重点地域 8 経営目標 2015年度 営業利益率6.5%以上、売上高6,500億円 (単位:億円) 売上高及び営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率 5,218 3.2% 海外売上高比率(%) 6,500 6.5% 6,200 5,700 5.1% 2.6% 168 150 10年度 実績 11年度 予想 425 320 ・・・・ ・・・・ 13年度 目標 15年度 目標 41.0 50.0 57.0 60.0 4.9 3.4 9.0 10.0 為替換算レート(円/USD)【平均レート】 85.74 83.00 85.00 85.00 銅ベース(建値)(千円/トン)【期中平均】 738 800 650 650 ROE (%) 9 事業ポートフォリオ 成長戦略の遂行を通じて、製造4事業のバランスある事業ポートフォリオを実現する セグメント別 セグメント別 売上高と営業利益構成 売上高と営業利益構成 2011年度予想 2009-2010年度実績平均 不動産 2% その他 売上高 1% 5,126億円 情報通信 21% ケーブル ・機器 36% 不動産 2% ケーブル ・機器 38% 中期 不動産 25% ケーブル ・機器 5% 電子・電装 5% ケーブル ・機器 29% 情報通信 21% 成 長 戦 略 の 遂 行 電装 13% 15 情報通信 63% 売上高 5,700億円 電子 26% 電子電装 40% その他 2% 2015年度目標 不動産 29% ケーブル ・機器 8% 営業利益 174億円 1 情報通信 43% 電装 17% 情報通信 28% ケーブル ・機器 14% 3 グローバル展開の加速 グローバル展開の加速 情報通信 22% 不動産 13% 電装 14% 電子 31% 営業利益 425億円 営業利益 150億円 2 切り拓く未来・新市場開拓 切り拓く未来・新市場開拓 売上高 6,500億円 電子 30% 電子 15% 電装 5% 不動産 2% 4 事業構造改革 事業構造改革 グループ一体経営の強化 グループ一体経営の強化 10 2. セグメント別事業戦略 11 情報通信セグメント 新興国・新市場開拓 - 情報通信部門の技術を結集し、海外のインフラ事業(光ファイバ/ケーブルおよび関連部品)を拡大する - ノンインフラ事業(クラウド・医療・ファイバレーザ等)の成長市場で利益を確保する (単位:億円) 売上高 売上高 光ファイバ/ケーブル 光ファイバ/ケーブル エンジニアリング 光機器部品 営業利益率 1,450 1,123 1,155 351 328 380 810 11.0% 8.3% 576 572 5.5% 200 251 10年度 実績 11年度 予想 260 2015年度光ファイバ世界シェア20%の達成 海外比率を高め、国内市場の縮小をカバーする - 海外売上高・海外生産量比率50%以上の達成 - 中国市場への対応強化 国内既存顧客の新たなニーズを発掘 光機器部品 融着接続機世界No.1シェアの維持 クラウド向新製品の立ち上げと開発 特殊ファイバ商品世界No.1シェアの達成 - 医療、ファイバレーザ、石油ガス等の 非通信分野での事業拡大 海外製造拠点を拡充 海外新拠点で事業拡大 エンジニアリング 北米(AFL)を拠点に南米・欧州に事業を拡大 0 15年度 目標 注記: IRU (回線長期使用権) 12 電子セグメント 電子部品事業の持続的成長 - 顧客満足度を向上、利益体質強化(コスト削減、自働化・半自働化) (単位:億円) 売上高 売上高 FPC FPC コネクタ その他 営業利益率 1,900 コネクタ 1,485 1,474 1,290 899 1,000 814 682 6.8% 450 2.6% 344 322 288 231 318 349 1.5% 450 ▲1.5% 09年度 10年度 実績 11年度 予想 持続的成長・高収益事業への諸施策の実現 1. 優良顧客密着・提案型ビジネスの推進 2. 生産体制の強化 3. 次世代技術開発 15年度 目標 弛まぬ差別化 - 多極、同軸、産機の分野でビジネスチャンスを深耕 新規事業分野開拓 - 太陽光発電、EV、HEV、医療用コネクタに参入 国内製造拠点の点検・適正化と海外生産拠点の拡充 その他 サーマル事業の拡大 - エネルギー・環境配慮型事業への参入 極細同軸の適用用途の拡大 - 医療用機器、小型電子機器等 圧力・酸素センサの事業拡大 - 医療・空圧機器用の拡充 13 FPC:持続的成長・高収益事業への諸施策 1.優良顧客密着 ・提案型ビジネス 顧客動向に素早く対応できるフレキシ ブルな生産体制の構築 顧客要求事項を実現する最適な顧客 密着ビジネスモデル構築 中国地区での顧客サポート強化 新規顧客への商品展開 2. 生産体制の強化 FETL社統合効果による負荷 変動対応力の強化 高機能携帯機器拡大に迅速 に対応できる“ものづくり力” 自働化・半自働化推進 試作・量産リードタイムの短縮 3. 次世代技術開発 材料内製化と次世代工法で、高速・ 高密度FPC市場における差別化 高放熱型等の新機能FPC 部品内蔵型FPC、微細部品実装等の 最先端実装技術 顧客サービスの充実、開発プロセスの 効率化に向けた高度シミュレーション 技術 注:FETL社:タイ地区生産統合拠点 14 電装セグメント グローバル展開と次世代自動車製品により、顧客と新市場を開拓 (単位:億円) 売上高 売上高 自動車電装 顧客のグローバル化に合わせたグローバル・ビジネ ス体制の強化 次世代自動車用製品の開発と拡販(EV/HEV、他) ものづくり力の強化と生産拠点の点検・整備 営業利益率 1,100 機能モジュール 661 718 5.5% 『電子電装』融合商品の開発とビジネス拡大 マーケットの2極化に対応 -ハイエンドでの高付加価値商品の開発強化 -ボリュームゾーン商品での収益力強化 2.8% 1.1% 10年度 実績 11年度 予想 15年度 目標 15 ケーブル・機器セグメント 成長分野の開拓 - 環境・エネルギ-、輸送、ユビキタス 海外インフラ事業を収益の柱に 国内事業構造改革の実施と収益の確保 (単位:億円) ケーブル・機器 売上高 売上高 営業利益率 2,156 1,954 1,900 成長分野の開拓 - 環境・エネルギ- ・再生可能エネルギー、スマートハウス、 パワーデバイス - 輸送:鉄道、船舶 - ユビキタス:無線通信 海外インフラ事業 - 中低圧のケーブル製造新拠点 - 重点地域:中国、北米・南米、東南アジア 国内事業構造改革 - 製造・販売・物流3大改革 3.2% 0.6% ▲0.1% 10年度 11年度 実績 予想 15年度 目標 銅ベース(建値)(千円/トン) 【期中平均】 10年度 実績 11年度 予想 15年度 予想 738 800 650 16 研究開発 成長市場 「環境・エネルギー」・ 環境・エネルギー 「クラウド・コミュニケーション」・「 ・コミュニケーション 医療・介護・ヘルスケア」 ・ヘルスケア と コアテクノロジー“つなぐ” つなぐ とのシナジー効果による新規事業の創出 切り拓く未来 新たな 事業の柱 ~早期事業化~ ケーブル 機器 サスティナブル 社会への 貢献 色素増感太陽電池 燃料電池 サーマルソリュー ション 電子内視鏡 電装 情報 通信 クラウド社会 への貢献 高温超電導 EV用電装品 EV用電装品 ファイバレーザ ハイパワーLD ハイパワーLD 光インターコネクション シリコンフォトニクス 部品内蔵基板 電子 低炭素社会への 貢献 ハイスピードデジタル 社会への貢献 研究開発費 5年間で総額800億円を投入 17 設備投資 成長戦略に重点投資 (単位:億円) 主な投資内容 主な投資内容 設備投資 設備投資 2011-2015年度累計1,500億円 うち、60%を成長戦略投資に充当 350 25 不動産事業 300 10 241 新市場開拓 環境・エネルギー クラウド・コミュニケーション 医療・介護・ヘルスケア 8 事業構造改革 325 製造事業 233 減価償却費 内 不動産事業 訳 製造事業 290 ・・・・・・・・・・ 10年度 実績 11年度 予想 15年度 目標 264 280 300 27 25 20 237 255 280 最適地生産、拠点展開 国内拠点の整備 海外拠点の整備 基礎投資 IT基盤の構築 18 3. 株主還元策 19 株主還元 安定配当の継続を基本として、自己株買いと配当を組み合わせ株主還元を目指す 一株当り配当金 – 2009年度 5.0円/株 (実績) – 2010年度 6.0円/株 (予定) – 2011年度 6.0円/株 (予定) 総還元性向 30%以上 20 2015中期経営計画の 実現に向けて、 PDCAを回し フォローする。 注記:本資料は11~15年度におけるフジクラの経営方針(意思)をまとめています。11年度を含む先の年度の売上・利 益等については、直近状況を折り込んだ市場判断、投入に関するフジクラの意思を定量化していますが、将来時点で事 業環境の変化等により変わることがあります。 21