2013年度上期(2014年3月期 第2四半期)決算説明資料 日本電波工業株式会社 【注意事項】 当プレゼンテーション中、当社の現在の計画、概算、戦略、判断などの記載、また、その他の既に確定した 事実でない記載は、将来の業績についての見通しに関するものです。これらの見通しは、現在入手可能な情報 による当社経営者の判断に基づくものです。実際の業績は、さまざまな重要なリスク要因や不確実な要素に より、見通しの中で説明されている業績から大きく異なる可能性もあり、これらの見通しに過度に依存され ないようお願いいたします。また、新たな情報、将来の事象、その他の結果にかかわらず、当社が見通しを 常に見直すとも限りません。リスクや不確実な要素には、為替変動、製品に対する需要変動、開発・生産能力、 関係会社の業績、及びその他のリスクや不確定要素を含みます。 1 2013年度上期決算説明 1.2013年度上期業績 2.市場動向と当社製品 3.2013年度業績予想 2 決算サマリー(対前年同期比) (単位:百万円) 売 上 2012年度 2013年度 対前年 上期実績 上期実績 同期比 高 25,727 25,572 ▲ 155 営 業 利 益 696 312 ▲ 384 税引前利益 594 198 ▲ 396 当 期 利 益 565 173 ▲ 392 当期 包 括 利益 ▲ 174 657 831 <売上高> 車載・固定通信向けは前年同期を上回ったが、移動体通信・AV/OA 向けは 前年同期を下回り(特に2013/1Qにおいて)、トータルで微減 <利益> 移動体通信向けの単価ダウン及びカメラ向け光学製品の数量・単価 ダウンを主因として、前年同期比マイナス 3 四半期業績推移 2013/2Q(7-9月)は、売上高が前年同期並みに戻り、固定通信、 AV/OA向けを中心に一定額の利益を計上し黒字転換。 売上高(百万円) 利益(百万円) 営業利益 13,823 13,075 13,321 12,685 12,652 12,251 12,840 12,125 12,171 12,056 税引前利益 756 597 575 552 407 321 311 284 204 385 398 471 401 196 ▲ 37 1Q 2Q 3Q 2011年度 4Q 1Q 2Q 3Q 2012年度 4Q 1Q 2Q 2013年度 1Q 2Q 3Q 2011年度 4Q 1Q 2Q 3Q ▲ 149 2012年度 ▲ 158 4Q 1Q 2Q ▲ 202 2013年度 ▲ 424 ▲ 482 4 主要用途別売上高 移動体通信 :2013/2Q(7-9月)はスマートフォン向けを中心に売上が回復 固定通信 :携帯電話基地局などの通信インフラ向けで2012/2Q(7-9月)を底に 売上増加基調 AV/OA :2013/2Q(7-9月)はゲーム機等家電向けの売上が回復 車載 :2013/上期(4-9月)は売上が回復 (百万円) 5,000 移動体通信 (百万円) 5,000 固定通信 (百万円) 5,000 AV/OA 5,000 4,000 4,000 4,000 4,000 3,000 3,000 3,000 3,000 2,000 2,000 2,000 2,000 1,000 1,000 1,000 1,000 0 0 1Q2Q3Q 4Q1Q2Q3Q 4Q1Q 2Q 2011年度 2012年度 2013 年度 0 0 1Q 2Q3Q 4Q 1Q2Q 3Q4Q 1Q 2Q 2011年度 2012年度 2013 年度 車載 (百万円) 1Q 2Q3Q 4Q 1Q2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 2011年度 2012年度 2013 年度 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 2011年度 2012年度 2013 年度 5 キャッシュ・フロー (単位:百万円) 税引前当期利益 2012年度 2013年度 上期実績 上期実績 532 198 1,601 1,912 ▲ 210 ▲ 1,045 1,923 1,065 ▲ 3,339 ▲ 1,230 145 110 Ⅱ. 投資活動によるキャッシュ・フロー ▲ 3,194 ▲ 1,120 フリーキャッシュ・フロー ▲ 1,271 ▲ 55 借入金の増減 1,496 ▲ 344 配当金の支払 ▲ 195 ▲ 196 1,301 ▲ 541 30 ▲ 596 8,796 11,812 ▲ 190 196 8,636 11,412 減価償却費 運転資金の増減等 Ⅰ. 営業活動によるキャッシュ・フロー 有形固定資産の取得 その他 Ⅲ. 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物の増加額 現金及び現金同等物の期首残高 為替変動による影響 現金及び現金同等物の期末残高 2013年度上期キャッシュ・フロ- 1,065 営業 CF① フリー CF ①+② ▲ 55 投資 CF② 財務 CF ▲ 541 ▲ 1,120 6 設備投資/研究開発費 【設備投資】2013年度の投資は、当初計画通り23億円を予定 【研究開発費】2013年度の開発費は、当初計画通り24億円予定 研究開発費 (百万円) 設備投資・減価償却費 (百万円) 設備投資 4,247 3,247 3,067 2,760 減価償却費 5,699 3,937 3,040 当初計画50億円 に対し7億円前倒し 2,241 3,425 3,700 4.3% 研究開発費 2,420 4.4% 対売上高比率 2,686 2,500 5.3% 5.1% 2,400 4.7% 2,300 上期実績 投資 1,230 償却 1,912 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 予想 上期実績 1,118 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 予想 7 2013年度上期決算説明 1. 2013年度上期業績 2. 市場動向と当社製品 3.2013年度業績予想 8 目指す事業ポートフォリオ 高付加価値 宇宙・航空・防衛 医療・食品 基地局・光通信・ ・環境等 公共 システム 放送 コモデティ 民生系 (移動体・AVOA・車載) 事業領域の拡大 既存事業領域 水晶振動子 光学製品 水晶発振器 (高精度) 超音波機器 シンセサイザ センサ 9 [移動体市場]動向:携帯電話市場の構成の変化 ◆世界の携帯電話市場見通し 百万台 Feature phone 2,500 107% 2,000 1,500 1,600 471 1,718 700 Smartphone 105% 1,808 前年比 106% 104% 1,913 1,997 100% 80% 915 1,038 1,147 1,000 500 120% ◆中国スマホ市場のブランド別シェア (2013年1Q) 60% 40% 1,129 1,018 893 874 849 0 20% 0% CY2011 CY2012 CY2013 CY2014 CY2015 出所:GoldmanSachs、TSR、NDK推定 携帯電話市場は、継続した成長を見込む が、普及率の向上に伴い成長率は鈍化。 2013年にスマートフォンがフィーチャー フォンを上回る。 スマートフォンの成長市場は、先進国か ら中国や新興国に移行しつつある。 出所:TRI 中国市場ではローカル メーカーのシェアが増加 設計簡素化とセット機器 としての低価格化が進む 10 [移動体市場]新製品:温度センサ内蔵超小型振動子 設計の簡素化により活用が進むチップセットの水晶製品へのニーズ チップセットでは複数チップの統合が進み、それに最適な機能が求められる 高密度実装化による省スペースに応える小型・低背サイズ 2016、1612サイズ温度センサ内蔵水晶振動子 世界最薄(高さ0.65mm)の 2016サイズ及び1612サイズを開発し、 お客様の設計自由度向上に貢献 GPS WLAN Bluetooth RF トラン シーバー ベースバンド アプリケー ション プロセッサ 複数チップの統合 温度 補償 回路 2013年度 開発品 開発中 NX2016SF NX1612SB (size:2.0×1.6×0.65mm) (size:1.6×1.2×0.65mm) 温度情報の提供 温度センサ クロックの供給 水晶振動子 構造図 1パッケージ化 温度情報をチップに提供し 振動子の周波数精度を高める 温度センサを内蔵 11 [車載市場]動向:安定した成長へ ◆自動車世界販売台数 国別実績と予測 (※) (※)2012年は、震災やタイの洪水被害により、生産減となった日系の回復が見られた。 出所:富士キメラ総研 自動車の販売台数は、トータルでは堅調な伸びが予想されている。 中国やその他の新興国での伸びが大きい。 12 [車載市場]広がる市場/用途:ぶつからない車 ◆将来の“自動運転”に繋がる車両制御技術が実用化へ ミリ波レーダー(後方) 後方衝突警告 車線変更サポート など ー カメラ(前方) 最適な車間距離 車線維持 飛び出し検知 など ミリ波レーダー(前方) カメラ(後方) これらには水晶振動子が使用されており、市場の拡大が見込まれる。 通信やGPSを使用して地図情報等と連動し、高度な制御を行うシステムも 出てきており、発振器やSAWなどの需要増加も見込まれる。 13 [固定通信市場]動向:通信容量の増加 ◆通信量(モバイル データ トラフィックの合計)の爆発的増加 ⇒ 基地局・光通信装置の増大 1000TB/月(※) 12,000 13倍増 10,000 その他 従来携帯電話 M2M タブレットPC ノートPC スマートフォン 8,000 6,000 4,000 2,000 0 2012 2013 2014 2015 2016 2017 出所:CISCO (※)TB(テラバイト):1兆、10の12乗 14 [固定通信市場]新製品:任意の周波数出力VCXO 光通信装置向けに求められる新たな水晶製品へのニーズ 「高精度」「低位相雑音・低ジッタ」「高信頼性」に加え、 必要な周波数をお客様自身で即座に選択が可能なVCXO →お客様の調達部品点数を減らし、管理を簡素化 →お客様の新製品の開発・評価期間の短縮化に大きく貢献 開発中 開発中 任意の周波数を1波出力可能なタイプ Any Rate VCXO 2波から1波を切替可能なタイプ Frequency Selectable VCXO 15MHz : 155.52MHz : 622.08MHz : 915MHz お客様 NV7050SH (size:7.0×5.0mm) 622.08MHz or 644.53MHz お客様 NV7050SJ (size:7.0×5.0mm) 15 [固定通信市場]動向:スマートグリッド ◆スマートグリッドの実現に不可欠なスマートメーターの導入が 世界各国で進んでいる スマートメーター HEMS(家電/ゲートウェイ) 「実際に使った量」と「時間帯」に応じて課金 するため、正確な時間管理で検針情報を電力会 社に伝える 短距離無線通信などで家電機器をつなぎ、 外部ネットワークと接続して、住まいのエネ ルギー管理を最適化する ゲート ウェイ スマート メーター スマートメーターやHEMS家電等には、音叉型水晶振動子、水晶振動子、 クロック用水晶発振器、SAWフィルタが使用されている。 HEMS=Home Energy Management System 16 [固定通信市場/スマートメーター] 新製品:高温度対応 クロック用水晶発振器 正確な時間管理を実現するための水晶製品へのニーズ ・メーターが設置される広範囲な温度環境下でも正確なクロック源が必要 ・さらに、メーター自体の低消費電力化への対応 高温度対応、低消費電流の32kHz クロック用水晶発振器 2013年度 開発品 温度対応と精度に優れるATカット水晶振動子と独自技術により、 ・+105℃と高温での使用が可能(従来+85℃) NZ2520SG ・消費電流を従来より45%低減 (size:2.5×2.0mm) <音叉と新製品の温度と周波数変動の関係> 50 新製品の 温度特性カーブ 0 [ppm] -50 -100 -150 音叉型振動子の 温度特性カーブ -200 クロック源として、一般的に 使用されている音叉型振動子と 比較し、広い温度範囲で安定 した周波数変動 -250 -60 -40 -20 0 20 [℃] 40 60 80 100 120 17 2013年度上期決算説明 1. 2013年度上期業績 2. 市場動向と当社製品 3.2013年度業績予想 18 2013年度業績予想 2013年度 売 上 高 営 業 利 益 税 引 前 利 益 当 期 利 益 税引前利益率 為 ( 替 対 レ 米 ー ド ル ト ) 上期実績 25,572 312 198 173 0.8% 下期予想 25,428 388 302 227 1.2% ¥97.99 ¥95.00 (単位:百万円) 通期予想 51,000 700 500 400 1.0% <参考>為替感応度 売上高への影響(通期)1円変動⇒約2.1億円 営業利益への影響(通期)1円変動⇒約0.5億円 19 来年度へ向けて 高付加価値 育成 新市場 成長 固定通信 コモディティ 車載 ベース AV/OA 移動体 水晶技術を活かす新分野の開拓 ●各種センサ(産業系・医療・etc.) 高付加価値品の品揃え拡充で利益増 ●OCXO/VCXO/TCXOの差別化新製品 売上・利益のベース ●高シェア維持 ⇒ 利益確保 新工法の新製品の投入で利益改善 ●新製品のキャパ準備は整っている TCXOから温度センサ内蔵振動子へ 切り替え ●利益の確保 収益構造の改革、新製品開発を加速 来年度以降の収益改善を確実なものへ 20 今後ともご支援のほど宜しく お願い致します。 IRに関する問い合わせ先 日本電波工業株式会社 財務部 Mail: [email protected] 21