2007.4 – 2010.3 新中期経営計画 2007年4月6日 ヤマハ株式会社 1 1.YSD50レビュー 2 YSD50数値レビュー 財務体質の健全化は進んだものの、成長性・収益性の面で 目標を達成できず 2007年3月期 当初目標 2/7 発表値 5,900億円 5,425億円 営業利益 500億円 260億円 当期利益 340億円 305億円 ROE 10.0% 9.2% 600億円 403億円 売上高 FCF (3年間) 実質有利子負債 在庫月数 ゼロ 2.9ヶ月 ▲94億円 2.9ヶ月 3 YSD50数値レビュー 売上成長の計画未達 売上高 (億円) 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 その他 電子機器/金属 AV・IT 楽器 YSD50計画 04/3 からの増減 との差異 YSD50 実績・見込 5,900 +30 ▲475 5,395 5,341 5,341 5,425 909 848 879 935 +26 ▲95 769 690 562 759 550 720 ▲219 ±0 ▲63 ▲260 980 +286 ▲120 3,340 783 777 2,000 1,000 YSD50 計画 2,934 3,026 3,141 3,220 04/3 05/3 06/3 07/3 1,030 550 0 (2/7 発表値) 07/3 4 YSD50数値レビュー 楽器の収益性は向上するも、全体的に計画未達 営業利益 (億円) 500 450 YSD50 計画 電子機器/金属 AV・IT 楽器 その他 YSD50 実績・見込 451 400 500 75 04/3からの YSD50計画 との差異 増減 357 350 300 300 250 200 241 37 79 21 200 150 100 50 0 -50 44 105 2 04/3 260 30 15 ▲ 22 05/3 ▲240 ▲270 ▲29 ▲45 ▲50 310 210 142 ▲191 65 +105 ▲100 +3 ▲45 141 0 06/3 5 07/3 (2/7 発表値) 50 07/3 5 YSD50レビュー 売上成長の未達要因 売上高(億円) ・国内、北米市場でのピアノ売上計画未達 ・エレクトーンの需要拡大計画未達 ・ギター市場の変化への対応遅れ 楽器 5,900 ▲120 AV・IT ▲260 ・ホームシアターの増売計画未達 ・新商材(映像機器/MusicCAST)の 市場導入進まず ・国内、中国、欧州市場での販売不振 電子機器・ 金属 ±0 その他 ▲95 5,425 YSD50計画 2007/3 見込 6 YSD50レビュー 利益成長の未達要因 営業利益(億円) ・売上計画、生産計画未達による 粗利減および製造益減 楽器 500 ・携帯電話用音源LSIの想定を上回る 価格低下と数量減による計画未達 ▲100 AV・IT ▲50 電子機器・ 金属 ▲45 その他 ▲45 260 ・レクリェーション売上計画未達 ・リビング収益改善遅れ YSD50計画 2007/3見込 7 YSD50レビュー 総括 - 売上計画、利益計画とも、見通しに甘さがあったことは否めず - 売上は対計画▲475億円(見込)と大幅な未達に終わり、 その結果、営業利益も対計画▲240億円(見込)と半減 ・ 対計画 売上 : 92%(見込) 営業利益 : 52%(見込) - 電子機器・金属事業を除き全事業セグメントで売上未達。 営業利益は全事業セグメントで未達 - 計画未達ながら、楽器事業での収益力は改善の方向 ・ 営業利益 ・ 売上高営業利益率 : 対04/3期、倍増の210億円(見込) : 対04/3期、約3ポイント改善の6.5%(見込) 8 YSD50テーマ別レビュー 楽器事業営業利益 300億円 (中期計画未達の要因) - 売上計画・生産計画未達による粗利減および製造益減 - 需要二極化傾向における、低価格化・差別化対策の遅れ ・ ・ ・ ・ 中国製の市場浸透が想定以上に進み対策遅れ 高付加価値商品の拡売は管楽器で成果が出るものの、全体では不十分 ピアノ :新商品投入進むものの、北米・国内で需要縮退し計画未達 電子ピアノ :低価格化が進み、拡大する市場において台数シェア低下 デザインピアノ等、高付加価値の新規需要喚起の取り組み が始まるものの、本格展開に遅れ ・ ギター :総需要が拡大する中、ヤマハの存在感出せずシェア低下 - 国内市場は、鍵盤楽器の需要拡大策が遅れ販売不振 9 YSD50テーマ別レビュー 楽器事業営業利益 300億円 (中期計画で進んだこと) - 設備音響ビジネスでの成長 3年間で51%成長、104億円増収(PA商品) ・ Nexo社との提携、Steinberg社・不二音響㈱の買収等、事業拡大に 向けた基盤整備が進展 - 中国での成長 3年間で33%成長、26億円増収 ・ 販売網や音楽教室の基盤構築が進み、着実な成長を継続 - その他地域での成長 3年間で40%成長、116億円増収 (日本、欧米、中国以外) ・ 成長市場の伸びに加え、成熟市場の韓国でシェアを拡大 - 国内市場の活性化 ・ 今後の成長を牽引する、集客型店舗・教室への投資は着実に進捗 - 製造改革 ・ 製造力強化に向けた拠点再編は、ほぼ計画通りに推進 10 YSD50テーマ別レビュー その他中核事業の収益基盤の安定化 ■ AV事業 (中期計画未達の要因) - ホームシアター市場の縮小と、低価格化・競合激化など、 市場変化への対応遅れ ・ ホームシアターシステム : 価格競争力低下と市場縮退で売上伸びず ・ 映像機器/MusicCAST : 新商材の市場導入進まず - 地域別では、国内・欧州・中国で売上不振 ・ 国内 : 薄型TV周辺の音響市場拡大への対応遅れ ・ 欧州 : 競合激化の環境下、他社対抗施策の遅れ ・ 中国 : ヤマハブランドの市場浸透不十分 (中期計画で進んだこと) - YSP拡売、AVレシーバー・Hi-Fiの伸長により収益改善 - 北米市場にて量販店開拓が進展し売上成長 3年間で14%成長、31億円増収 11 YSD50テーマ別レビュー その他中核事業の収益基盤の安定化 ■ 半導体事業 - 携帯電話用音源LSIの想定以上の数量減と単価の落ち込み - その他の商品分野の伸びは不十分 全事業ユニットの損益黒字化 ■ リビング事業 - 事業再建の改革に着手し、計画には届かずも黒字化達成 ■ レクリェーション事業 - 経費削減は進むも、増収計画未達により黒字化達成できず ■ ゴルフ事業 - 黒字化達成 - inpresブランドの認知度向上 12 2.新中期経営計画 13 新中期経営計画 新中期経営計画 (2007/4-2010/3) Yamaha Growth Plan 2010 ~ Act & Change ! ~ 全社一丸となって成長戦略を確実に実行し、(Act) 成長フェーズへのシフトに向けて会社を変えていこう!(Change) 強化された財務体質をベースに成長フェーズへシフト 14 YGP2010 事業領域の再定義 従来 中核事業 (音・音楽) 楽器・音響 AV・IT 半導体 メディア関連 今後 生活・余暇 事業 部品・素材 事業 (ブランド共有) (技術連鎖) 電子金属 リビング レク FA・金型 ゴルフ 自動車用 内装部品 音・音楽・音響領域 を中心とする成長に 向けて・・・ The Sound Company 多角化事業 楽器・音響・音楽ソフト AV機器 サウンドネットワーク 半導体 積極的な成長を目指す事業領域 リビング PT PT ・・・ プロダクティブ・テクノロジー (FA・金型・自動車用内装部品) レク ゴルフ ヤマハ独自の技術と感性を活かし、 健全な事業運営を通じてグループの 企業価値増大に寄与する事業領域 15 YGP2010 事業ビジョン “The “The Sound Sound Company”領域 Company”領域 音・音楽・ネットワーク関連技術を基盤として、 音・音楽・ネットワーク関連技術を基盤として、 楽器・音響・音楽ソフト、AV・IT、デバイス領域における 楽器・音響・音楽ソフト、AV・IT、デバイス領域における 事業の深化、拡張、創造を通じて、グループの成長を 事業の深化、拡張、創造を通じて、グループの成長を 牽引する 牽引する “多角化事業”領域 “多角化事業”領域 ブランドスローガン「感動を・ともに・創る」のもと、 ブランドスローガン「感動を・ともに・創る」のもと、 これまでの事業運営で培った独自の技術と感性を生かし、 これまでの事業運営で培った独自の技術と感性を生かし、 各業界における強固なポジション確立と健全な事業運営 各業界における強固なポジション確立と健全な事業運営 により、グループの企業価値増大に貢献する により、グループの企業価値増大に貢献する 16 “The Sound Company” 領域を成長領域として明確化 “TheSound SoundCompany Company” 領域を成長領域として明確化 The 領域を成長領域として明確化 楽器中心の強い領域の更なる強化と、コアとしての音を活かせる 領域 (音響、音・ネットワーク領域) に事業を拡げることにより成長する ■ “The Sound Company” 領域 の商品例と、Soundを扱う キーワード 音・ネットワーク 現行事業領域 新事業創出と領域拡大 携帯デバイス ネット・コミュニティ 繋がる ルーター 楽しむ シリコンマイク 繋がる 拾う 音響 音・音楽周辺での事業拡大 AV機器 防音システム PA 聴く 消す 会議システム カラオケ 伝える 音楽・楽器 楽しむ 空間音響設計 既存事業の更なる拡大 音楽制作 音楽と健康 癒す 創る 音楽教室 学ぶ 楽器 演奏する 商空間 加工する 繋がる デバイス新商材 サウンドネットワーク 新規商材 新事業 新事業 メディア・コンテンツ 楽しむ 17 成長を図る重点領域 音楽・楽器分野 ●ピアノ事業 (トータルピアノ戦略) ●ギター事業 ●音楽ソフト事業 音響分野 “The Sound Company”領域での 成長の実現 市場政策 ●エマージング 市場 ・ 中国 ・ ロシア ●設備音響事業 ●AV機器事業 音・ネットワーク分野 ●会議システム事業 ●半導体事業 (新規デバイス開発) 積極的経営資源の投入 含、戦略的M&A・提携 18 楽器商品別の方向性 ヤマハ売上 シェア (%) 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 音楽・楽器分野での成長 ・ ピアノトータルで成長 ・ 顧客視点の企画/マーケティング 成長性大 電子ピアノ 15% ・ 安定成長 ・ 中国で数量拡大 ・ 次期頂点モデルの開発強化 管楽器 4% 電子ドラム 14% ・安定成長 ・高級品シェアアップ ・普及品シェア維持 アコースティックピアノ 2% ・ 成長基盤強化へ再挑戦 ・ 品質、供給の安定化を最優先 ・ 北米エレクトリックアコースティック (市場$180M、年20%成長)を狙う ・ 安定成長 ・ 中高級品ポジション強化 ・ 電子ドラムに資源集中 ギター 10% ドラム 5% 0 500 1,000 1,500 2,000 % は新中計3年間での推定市場成長率 2,500 市場規模大 3,000 市場規模 (億円) (卸売ベース) *シェア及び市場規模は2006年推定 19 ピアノ事業 音楽・楽器分野での成長 トータルピアノ戦略による ピアノ事業拡大への取り組み ■ 顧客視点でのピアノラインナップ再構築 ー 顧客の求める「ピアノ」を、アコースティック・デジタルに拘らず トータルで提供 ・ アコースティックピアノとデジタルピアノを融合し、各々の 長所を両立させた新しいピアノを創出 ・ アコースティックピアノはさらなる頂点を目指し、デジタル ピアノはコストパフォーマンスを追求 ピアノ事業トータルで100億円の増収 (現状:ピアノ+電子ピアノ 約870億円) 20 ギター事業 音楽・楽器分野での成長 事業成長に向けて再挑戦 ■ 品質安定とモノづくり力のアップを最優先 - 杭州ヤマハの増強 (10万 → 20万 本/年) ・ 安定品質確保と供給必達 - インドネシア工場のギター特化生産体制化 (50万 → 60万 本/年) ・ 中級品への拡大と製造力アップ ■ Yamaha Artist Services Hollywood を活用した 商品企画とマーケティング ■ エレクトリックアコースティック要素技術(ピックアップ、 DSPなど)の開発に資源集中 3年後のマイルストーン : 20億円の増収 (現状:約120億円) 21 北米 アコースティックギター市場の成長率 強みを発揮できる領域 市場規模 アコースティックと デジタルの融合 売上(卸) M$ 【成長率】('92-'05平均) 360 アコースティック全体 エレクトリックアコースティック 年 8.5% 年 21% 市場の50% エレクトリック 市場の20% アコースティック 118 生ギター 1992 1997 2005 22 製造改革 音楽・楽器分野での成長 アコースティック楽器製造拠点の再編・強化 【中国】 品質・コスト・供給力の追求 【日本】 マザー機能・付加価値の追求 ● 杭州 : - ピアノ増産、一貫生産体制確立 ・ UP5万台/年、GP5千台/年 - ギター増産対応 ・ 20万本/年 ● 掛川 : ピアノ拠点統合完了 (2010) ● 豊岡・埼玉・ヤマハミュージッククラフト 他 : 付加価値創出の継続追求 (管弦打) ● 蕭山 : - 管楽器増産体制確立 ・ 12.8万本/年 - ドラム高級品の基幹工場化 ・ 本体7千台/年 【インドネシア】 供給力・製造力の強化 ● YI : ピアノ増産対応と工程一貫化 ・ UP2.5万台/年、GP7.5千台/年 ● YMMI : ギターに特化、中級品へ拡大 ・ 60万本/年 生産終了拠点 ●台湾:ギター(07年2月) ●北米:ピアノ(07年3月)・管楽器(07年4月) 23 音楽ソフト事業 音楽・楽器分野での成長 音楽ソフト産業に本格参入し、事業ユニットとして確立 ■音楽ソフト関連業務の再編・統合による事業拡大 ー アマチュアの活動支援、アーティストの発掘・育成・サポート、 コンテンツ制作、作品の市場供給を一気通貫で運営推進する 音楽ソフト事業で50億円の増収 5年後に300億円の事業規模へ (現状:約120億円) 上記のほか、音楽教室による事業収入 現状:約430億円 24 現状 : 音楽ソフト産業に関わる機能が分散 国内市場規模 (2006年推定) マーケティング YMM (出版) コンテンツ (配信) 売上60億円 売上39億円 YMC (CD) 売上15億円 音楽CD 約5,000億円 インターネット 音楽配信 約300億円 音楽書籍・楽譜 約300億円 インキュベーション コンテンツ アーティストマネージメント 財団ME コンテンツ 財団ME YMC コンテンツ事業推進部 (財)ヤマハ音楽振興会ME事業部 ㈱ヤマハミュージックメディア ㈱ヤマハミュージックコミュニケーションズ 25 グループ総合力を結集! 新アーティスト 新コンテンツ 等 マーケティング 音楽を聴く・弾く (楽しむ) ㈱ヤマハミュージック エンタテインメントホールディングス 音楽を創る・伝える インキュベーション アーティストマネージメント 26 業務用音響機器事業 音響分野での成長 事業領域の拡大による一層の成長 - システムソリューションプロバイダー化*の加速 - *デジタル・ネットワーク技術を活かし、ソリューションの提供ができる事業体へ システム化商品/ネットワーク技術の提供 システム設計提案・技術サポート ■ ミキサーNo.1の堅持と、出力系商品 (パワーアンプ、 スピーカー等) 事業の強化 ■ Commercial Installed Sound*市場への事業拡大 *主目的が音楽以外の各種サービスであり、専門オペレータが いない音響設備 (展示場、学校、宴会場、レストラン等) 出力系商品を中心にPA商品トータルで120億円の増収 (現状:約300億円) 27 業務用音響機器 推定市場規模 (全世界卸売金額) 制作用途 移動ライブ用途 スタジオ 放送局 等 コンサート イベント 等 500億円 BtoB 販売ルート (CA) 楽器店 販売ルート 600億円 固定設備用途 専門オペレータ がいる 専門オペレータ がいない (劇場、米国教会等)(学校、ホテル宴会場等) 800億円 ①商品領域の拡大 スピーカー、パワーアンプ、プロセッサー 600億円 ②対象市場 の拡大 現状の主力事業領域(ミキサー中心) 500億円 800億円 ①商品領域の拡大 Commercial Installed Sound市場 スピーカー、パワーアンプ 現状の主力事業領域(ミキサー中心) 28 AV機器事業 音響分野での成長 商品開発の資源投入を成長領域に集中 【事業環境】 (数字は06年出荷) ● 既存ホームシアター音響市場の縮退 - HTシステム市場 - AVアンプ・レシーバー市場 : 前年比95% (1,100万台) : 前年比96% (300万台) ● HiFi市場の復調 - 独 Hi-Fiアンプ・レシーバー市場 : 前年比99% (10万台) 金額では前年比105% (€29M) - 国内 Hi-Fiアンプ・レシーバー市場 : 前年比107% (8.8万台) ● 薄型TV周辺市場の拡大 HiFiアンプ・コンポ、薄型TV向けフロントサラウンド機器、 新規領域 (デスクトップオーディオ、小規模商空間 等)に 開発資源を集中し、成長を図る 29 AV機器事業 音響分野での成長 ■ Hi-Fi市場での中高級商品の強化 - 中高級Hi-Fiアンプの台数シェアNo.1 - 高級Hi-Fiコンポ市場に再参入 ・ Soavo(スピーカー)で先行し、Hi-Fiアンプ、CDプレーヤーを投入 07/3 08/3 09/3 10/3 普及価格帯中心 普及価格帯中心 高級 高級 Hi-Fiスピーカー Hi-Fiスピーカー (Soavoシリーズ) (Soavoシリーズ) 高級 高級 Hi-Fiアンプ、SACDプレーヤー Hi-Fiアンプ、SACDプレーヤー 中級 中級 Hi-Fiアンプ、SACDプレーヤー Hi-Fiアンプ、SACDプレーヤー 30億円の増収 (現状:105億円) 30 AV機器事業 音響分野での成長 ■ フロントサラウンドソリューション分野での成長 ー 既存YSP方式に、低価格の AirSurround方式*を追加し拡売 *前方2スピーカーユニットにより、自然で方向感の優れた サラウンド効果を広範囲で創りだす独自の音場創生技術 07/3 08/3 09/3 10/3 YSP方式 付加価値を追求し、バリエーション展開 ・様々な設置スタイルに対応 ・多機能化 * AirSurround方式* コストパフォーマンスを追求し、 HTiB代替として新規展開 HTiB = Home Theater in a Box 60億円の増収 (現状:約70億円) 31 AV機器事業 音響分野での成長 ■ 新規領域での成長 - デスクトップオーディオジャンルの確立 ・ 小型・高音質技術(SR-Bass、PowerStorage等)を活かした商品開発 DAP・音楽携帯ユーザー向けコンパクトスタイリッシュオーディオ PCビジネスユーザー向けオーディオ機器 - 小規模商空間ビジネスへの新規進出 ・ 音と光の融合をテーマにコア技術(アレーSp等)を活用 30億円の増収 (現状:約3億円) 32 会議システム事業 音・ネットワーク分野での成長 事業ユニットとしての確立を急ぐ ■ 国内・北米での拡販に集中 - 販売網開拓 - eセールス展開 (Webを活用した提案・販売・サポート) 現在 3年後 売上 1億円 50億円 国内市場参入から 販路開拓へ 北米マーケティング機能 立ち上げ 中国生産 インフラ構築 サウンドネットワーク 事業部の主力BU として成長 33 会議システム市場規模 (現状推定) 専用端末会議 PC/Web会議 テレビ会議 音声会議 端末の 世界市場規模 700億円 300億円 市場の 年間成長率 10% 0% 50億円 (マイク、スピーカーとして) 20% PJP-100H(IP接続) ヤマハの 現行商品 PJP-100UH(USB接続) PJP-300V PJP-50R 34 半導体事業 音・ネットワーク分野での成長 新デバイス開発・新市場開拓を急ぐ - 攻めと守りで反転上昇 - ■ 携帯端末向けLSI事業の底支え - 楽曲再生と音の総合機能の強化 - キャリア・端末メーカーへの音質向上サービス提供 ■ “Smart AnaHyM”戦略を中心とする成長 ー 得意分野の応用デバイス開発へ集中投資 ・ シリコンマイクのシリーズ化、デジタルアンプの競争力強化 等 ー 鹿児島工場プロセスの最大活用と製造力強化 64億円の増収 (現状:386億円) 営業利益 50億円を目指す 35 “Smart “Smart AnaHyM” AnaHyM” アナログ(Ana)、ハイブリッド(Hy)、MEMS(M)の技術を強化し、 さらに得意領域のSmartな価値を加え、優位性の高いデバイス開発を進める “スマート”付加価値 信号処理 アコースティック音響 モバイル モバイル CODEC CODEC 磁気 磁気 センサ センサ MEMS/センサ技術 ハイブリッド技術 アナログ技術 デジタル デジタル アンプ アンプ デジタルアンプ TV、モバイル、アミューズメント用途 シリコン シリコン マイク マイク シリコンマイク モバイル、ビデオカメラ、PC用途 MEMS構造 36 半導体 売上高・営業利益計画 (億円) 450 386 他デバイス “Smart AnaHyM”を中心に 携帯音源以外のデバイスで成長 携帯電話用 音源LSI 400 300 200 21 50 100 0 07/3 見込 10/3 目標 37 中国市場 エマージング市場での成長 楽器販売網構築とマーケティング強化を急ぐ ■ 積極的投資 中国ピアノ販売目標 (現状) シェア 10% (7%) 台数 3万台 (1.6万台) - ピアノ小売販売網の量的拡大 ・ 中核店 200店 → 350店 ・ ヤマハコーナー 70箇所 → 200箇所 - ピアノ/EKB/管の物販に、教室を 加えた総合店作り ヤマハピアノコーナー - 音楽教室事業の基盤構築 ・ 40会場 1万人へ (現状: 6会場 1,300人) - YDACC(北京)機能の拡大 ・ 上海/広州での PAデモルーム設置 Yamaha Digital Audio Creative Center 38 ロシア市場 エマージング市場での成長 ロシア現地法人設立による売上拡大 ■ 市場認知度・顧客信頼度の向上による拡売 - 直卸販売開始のための販売網づくり - ロシア市場向け商品の拡充と積極的な広告宣伝展開 - 楽器、PA、AV商品の総合的取り扱い 2008/3 2009/3 2010/3 現法売上 ● 8月 現地法人設立 ● 9月 CA商品から 業務稼動 90億円 ● 4月 全商品(楽器・PA・AV)直卸化 (現状 : 楽器+AV 卸売上 約35億円) 39 戦略的M&A・提携を積極化 積極的経営資源の投入 The Sound Company 領域を中心に成長機会を探る ■ M&A・提携の基本方針 - The Sound Company 領域での成長に向けて、最適な パートナーシップの検討・構築を主導的に進める <実施済みの事例> ・ 自社の技術、販売網、製造拠点を補完するもの NEXO : スピーカーを加えたシステムソリューション提案強化 不二音響㈱ : 国内設備音響事業の強化・拡大 ・ 低シェア領域での商品ポートフォリオの充実を図れるもの Steinberg : 音楽制作に関するポートフォリオ充実 ■ 社内担当部門の機能強化 40 レクリェーション事業の選択と集中 多角化事業領域 2施設にフォーカスし、経営資源を集中 ■ 4施設(鳥羽国際ホテル、合歓の郷、キロロ、はいむるぶし) を三井不動産に譲渡し、新たな発展を期す ■ 2施設(つま恋、葛城北の丸)はヤマハならではの特徴を 活かし、収益改善とブランドへの貢献を追求 ー つま恋 - 葛城北の丸 ・ 「音・音楽のヤマハ」を具現化 ・ 最高レベルのサービス提供で グループの企業価値に貢献 する施設に 41 リビング事業の強化 多角化事業領域 事業環境に適合した企業競争力の強化 ■ 3つのビジネスユニットへの商品体系の再編と拡充 ー プラットフォームBU(売上の80%)での競争力強化 ・ 品番数の削減と部材共通化 ー 高級イージーオーダーBU/最高級オーダーメイドBU による収益モデル構築 ■ 抜本的生産構造改革の推進 ー 生産性向上と労務費削減による30億円のコストダウン ー 製造コアコンピタンスの蓄積 ・ マーブルクラフト(人造大理石の匠)戦略の進化・発展 ■ 顧客を増やす営業改革 ー リフォーム対応業務の確立 ー ショールームの強化・活用 (38拠点から50拠点へ拡大) 42 プロダクティブテクノロジー事業の再編/強化 多角化事業領域 FA・金型・部品事業での成長 ■ ヤマハファインテックへの事業の集中 - 部品・金型事業での継続的な原価低減と、複合部材の量産 技術開発による事業領域の拡大 - FA事業での新領域開拓着手 - 自動車用内装部品事業のYFTへの移管によるシナジー効果 追求 - 熱電(TEC)・レンズ事業拡大への挑戦 43 YGP2010 数値計画 2010/3 目標 全社 売上高 5,900億円 3年間 売上高成長率 8.8% 450億円 営業利益 売上高営業利益率 ROE FCF The Sound Company 領域 7.6% 4,930億円 3年間 売上高成長率 14.0% 395億円 売上高営業利益率 8.0% 10% 3年間 550億円 44 YGP2010 数値計画 売上高 (億円) 5,425 *金属事業 164億円含む * 464 175 460 386 5,900 340 70 560 450 その他 レク リビング 半導体 880 AV・IT 多角化事業 720 The Sound Company 3, 220 07/3(見込) 3, 600 楽器 10/3 (目標) 45 YGP2010 数値計画 営業利益 (億円) 450 25 30 260 50 その他 リビング 半導体 45 AV・IT 19 10 21 15 多角化事業 The Sound Company 300 楽器 210 ▲15 07/3(見込) 0 レク 多角化事業 10/3(目標) 46 YGP2010 数値計画 設備投資 (億円) 740 710 136 163 1 3 1 * *0.18μプロセス開発・ 38 378 YSD50 3年間 多角化事業 91 半導体 62 AV・IT 増産対応 46億円含む 451 楽器 The Sound Company 領域 主な投資内容 ・ピアノ生産設備・金型 ・杭州工場拡張 ・銀座店新築 ・半導体生産関係 (億円) 56 8 70 33 YGP2010 3年間 (見込) 47 この資料の中で、将来の見通しに関する数値につきましては、 ヤマハ及びヤマハグループ各社の現時点での入手可能な 情報に基いており、この中にはリスクや不確定な要因も 含まれております。 従いまして、実際の業績は、事業を取り巻く経済環境、需要 動向、米ドル、ユーロを中心とする為替動向等により、これら の業績見通しと大きく異なる可能性があります。