本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 FUJITSU SEMICONDUCTOR DATA SHEET DS04–21382–3 ASSP DTS 用 Bi-CMOS プリスケーラ 内蔵 PLL 周波数シンセサイザ MB15F63UL ■ 概要 MB15F63UL は , Fractional-N PLL(Phase Locked Loop) による高速周波数切替え機能を有し , パルススワロー方式が可能な , 2000 MHz 帯の PLL 周波数シンセサイザーと , 600 MHz 帯 Integer-N PLL 周波数シンセサイザーを 2 系統内蔵しています。 GSM などのデジタル方式の移動体通信機器に最適です。 ■ 特長 ・ 高周波動作 :100 MHz ∼ 1800 MHz (RF 局:2.7 V ≦ Vcc < 2.9 V) / 100 MHz ∼ 2000 MHz (RF 局:2.9 V ≦ Vcc ≦ 3.3 V) 50 MHz ∼ 600 MHz (IF 局 ) ・ Fractional-N 機能 :モジュロ 1048576 (ΣΔ 方式 ) :Fractional-N による高速 PLL ロックアップおよび低位相ノイズを実現 ・ 低電圧動作 :Vcc = 2.7 V ∼ 3.3 V ・ 超低消費電流 :標準 6.1 mA (RF 局 ) + 1.4 mA (IF 局 ) Vcc = 3.0 V, Ta =+ 25 °C, ロック動作時 ・ ダイレクトパワーセーブ機能内蔵:パワーセーブ時の電源電流 ( 外部端子で制御可能 ) 標準 0.1 μA (Vcc = 3.0 V, Ta =+ 25 °C 最大 10 μA (Vcc = 3.0 V) ・ スイッチ切換え自動内部回路内蔵 ( 切換え時間選択可能 ) 切換え時間 update 可能なビット機能装備 ・ シリアルデータ制御または内部切換え回路により電流値切換え制御可能な定電流型チャージポンプ回路搭載: 定常時用 94 μA 高速切換え用 4.5 mA ・ 内部切換え回路による制御で ON/OFF 可能なオープン・ドレインの NMOS スイッチを搭載 ・ プリスケーラ分周比:2000 MHz 帯プリスケーラ (16/17/20/21) /600 MHz 帯プリスケーラ (8/9, 16/17) ・ 29 ビットシフトレジスタ入力制御 ・ 基準分周器:バイナリ 6 ビット 1 ∼ 63 分周 (RF 側 ) / バイナリ 14 ビット 3 ∼ 16383 分周 (IF 側 ) ・ 比較分周器: バイナリ 4 ビットスワロウカウンタ 0 ∼ 15 分周 (RF 側 ) / バイナリ 7 ビットスワロウカウンタ 0 ∼ 127 分周 (IF 側 ) バイナリ 7 ビットプログラマブルカウンタ 5 ∼ 127 分周 (RF 側 ) / バイナリ 11 ビットプログラマブルカウンタ 3 ∼ 2047 分周 (IF 側 ) ・ 高速チューニング , 低ノイズなフェーズ変換機能付き位相比較器を内蔵 ・ PLL のロック , アンロックを検出するためのデジタルロック検出回路を内蔵 ・ 広い動作温度範囲:Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C Copyright©2006-2012 FUJITSU SEMICONDUCTOR LIMITED All rights reserved 2012.9 MB15F63UL ■ 端子配列図 (TOP VIEW) SW 1 20 GND DoRF 2 19 DoIF VPRF 3 18 VPIF LD/fout 4 17 PSIF PSRF 5 16 finIF GND 6 15 XfinIF XfinRF 7 14 OSCin finRF 8 13 VccIF VccRF 9 12 CLK 10 11 Data LE (FPT-20P-M10) 2 DS04–21382–3 MB15F63UL ■ 端子機能説明 端子番号 端子記号 I/O 機能説明 1 SW O 高速モード用フィルタ切換えオープンドレインスイッチ端子です。 2 DoRF O 局 RF のチャージポンプ用の出力端子です。 3 VPRF ⎯ 局 RF のチャージポンプ用の電源端子です。 4 LD/fout O ロック検出の出力 (LD) 端子です。また , 位相比較器入力のモニタ (fout) 端子も兼ね ています。 データの LDS ビットにより LD/fout の出力が選択されます。 LDS = “H” 時:fout を出力 /LDS = “L” 時:LD を出力 5 PSRF I 局 RF のパワーセーブ制御信号入力端子です。 電源立ち上げるときには必ず “L” にて設定してください ( オープンでの使用は禁止 )。 PS = “H” 時:動作モード /PS = “L” 時:パワーセーブモード 6 GND ⎯ 7 XfinRF I 局 RF のプリスケーラの相補入力端子です。容量接地してください。 8 finRF I 局 RF のプリスケーラの入力端子です。AC 結合で入力してください。 9 VccRF ⎯ 10 LE I ロードイネーブル信号入力端子です ( シュミットトリガー回路付き )。 LE 立上りエッジのとき , シリアルデータのコントロールビットとの組合わせにより , シフトレジスタの内容をラッチへ転送します。 11 Data I シリアルデータ入力端子です ( シュミットトリガー回路付き )。 データのコントロールビット設定により , 基準分周器 / 比較分周器のいずれかのデー タ転送先を選択します。 12 CLK I 29 ビットシフトレジスタのクロック入力端子です ( シュミットトリガー回路付き )。 13 VccIF ⎯ 14 OSCin I 基準分周器の入力端子です。TCXO からの信号を AC 結合で入力してください。 15 XfinIF I 局 IF のプリスケーラの相補入力端子です。容量接地してください。 16 finIF I 局 IF のプリスケーラの入力端子です。AC 結合で入力してください。 17 PSIF I 局 IF のパワーセーブ制御信号入力端子です。 電源立ち上げるときには必ず “L” にて設定してください ( オープンでの使用は禁止 )。 PS = “H” 時 : 動作モード /PS = “L” 時 : パワーセーブモード 18 VPIF ⎯ 局 IF のチャージポンプ用の電源端子です。 19 DoIF O 局 IF のチャージポンプ用の出力端子です。 20 GND ⎯ GND 端子です。 DS04–21382–3 GND 端子です。 局 RF の電源端子です。 局 IF の電源端子です。 3 MB15F63UL ■ ブロックダイヤグラム finIF 16 プリスケーラ ・局 IF プログラマブル カウンタ・局 IF 8/9, 16/17 11 bit latch XfinIF 15 デジタルロック 検出回路・局 IF SWIF 位相比較器 ・局 IF スワロー カウンタ・局 IF VccIF 13 18 VPIF 19 DoIF 7 bit latch GND 20 PSIF 17 チャージ ポンプ・局 IF SWIF PSIF リファレンス カウンタ・局 IF SW FC CS PS IF IF IF IF 14 bit latch 26 ビット シフトレジスタ OSCin 14 24 bit LDIF LD frIF fpIF fpRF frRF finRF 8 XfinRF プリスケーラ ・局 RF 7 16/17/20/21 Sigma Delta 変調器 プログラマブル カウンタ・局 RF スワロー カウンタ・局 RF 9 6 10 LE 4 LD/fout チャージ ポンプ・局 RF 位相比較器 ・局 RF 3 VPRF 2 DoRF 1 SW 4 bit latch リファレンス カウンタ・局 RF GND 選択回路 11 Data デジタルロック 検出回路・局 RF 7 bit latch 20 bit latch VccRF LDRF CN1CN2 12 CLK PSRF FCRF 2 bit latch 2 bit latch タイマ TMC,TM1-7 PSRF 5 PSRF SW 制御 ODSW 4 DS04–21382–3 MB15F63UL ■ 絶対最大定格 項目 単位 最小 最大 Vcc − 0.5 + 3.6 V Vp Vcc 3.6 V VI − 0.5 Vcc + 0.5 V LD/fout VO GND Vcc V Do VDO GND Vp V Tstg − 55 + 125 °C 電源電圧 入力電圧 出力電圧 定格値 記号 保存温度 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 ■ 推奨動作条件 項目 記号 規格値 単位 最小 標準 最大 Vcc 2.7 3.0 3.3 V Vp Vcc ⎯ 3.3 V 入力電圧 VI GND ⎯ Vcc V 動作温度 Ta − 40 ⎯ + 85 °C 電源電圧 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 DS04–21382–3 5 MB15F63UL ■ 電気的特性 (Vcc = 2.7 V ∼ 3.3 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 IccIF * 1 電源電流 IccRF IpsIF パワーセーブ電流 finIF * 10 IpsRF *3 finRF * 3 *2 * 10 finIF finRF 動作周波数 OSCin 入力感度局 IF finIF 入力感度局 RF finRF 入力許容電圧 OSCin fosc PfinIF PfinRF 条件 規格値 単位 最小 標準 最大 局 IF ⎯ 1.4 3.0 mA 局 RF ⎯ 6.1 局 IF ⎯ 局 RF ⎯ 局 IF 50 局 RF (2.7 V ≦ Vcc < 2.9 V) 局 RF (2.9 V ≦ Vcc ≦ 3.3 V) 10.0 mA 0.1 *9 10 μA 0.1 *9 10 μA ⎯ 600 MHz 100 ⎯ 1800 MHz 100 ⎯ 2000 MHz リファレンスカウンタ設定値: R=1 5 ⎯ 20 MHz リファレンスカウンタ設定値: 2 ≦ R ≦ 63 5 ⎯ 40 MHz 局 IF, 50 Ω 系 − 15 ⎯ +2 dBm 局 RF, 50 Ω 系 (fin = 200 MHz ∼ 2000 MHz) − 15 ⎯ +2 − 10 ⎯ +2 0.5 ⎯ 1.5 Vp-p 0.4 ― 20 MHz 局 RF, 50 Ω 系 (fin = 100 MHz ∼ 200 MHz) ⎯ VOSC dBm 位相比較器動作周波数 fMAIN_PD 局 RF “H” レベル 入力電圧 VIH シュミットトリガ入力 0.7 Vcc + 0.4 ⎯ ⎯ V VIL シュミットトリガ入力 ⎯ ⎯ 0.3 Vcc − 0.4 V “L” レベル 入力電圧 “H” レベル 入力電圧 “L” レベル 入力電圧 “H” レベル 入力電流 “L” レベル 入力電流 “H” レベル 出力電圧 Data, LE, CLK PSIF, PSRF Data, LE, CLK VIH ⎯ 0.7 Vcc + 0.4 ⎯ ⎯ V VIL ⎯ ⎯ ⎯ 0.3 Vcc − 0.4 V IIH * 4 ⎯ − 1.0 ⎯ + 1.0 μA IIL * 4 ⎯ − 1.0 ⎯ + 1.0 μA Vcc − 0.4 ⎯ ⎯ V ⎯ ⎯ 0.4 V VOH Vcc = 3.0 V, IOH =− 1 mA “L” レベル 出力電圧 VOL Vcc = 3.0 V, IOL = 1 mA “H” レベル 出力電圧 VDOH VccIF = VPIF = 3.0 V, IDOH =− 0.5 mA Vp − 0.4 ⎯ ⎯ V “L” レベル 出力電圧 VDOL VccIF = VPIF = 3.0 V, IDOL = 0.5 mA ⎯ ⎯ 0.4 V “H” レベル 出力電圧 VDOH VccRF = VPRF = 3.0 V, IDOH =− 0.01 mA Vp − 0.4 ⎯ ⎯ V VDOL VccRF = VPRF = 3.0 V, IDOL = 0.01 mA ⎯ ⎯ 0.4 V “L” レベル 出力電圧 LD/fout DoIF DoRF (続く) 6 DS04–21382–3 MB15F63UL (Vcc = 2.7 V ∼ 3.3 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 条件 規格値 最小 標準 最大 単位 ハイインピーダン DoIF スカットオフ電流 DoRF IOFF Vcc = Vp = 3.0 V, VOFF = 0.5 V ∼ Vcc − 0.5 V ⎯ ⎯ 2.5 nA “H” レベル 出力電流 IOH * 4 Vcc = 3.0 V ⎯ ⎯ − 1.0 mA “L” レベル 出力電流 IOL Vcc = 3.0 V 1.0 ⎯ ⎯ mA “H” レベル 出力電流 IDOH * 4 − 2.2 − 1.5 − 0.8 mA “L” レベル 出力電流 IDOL VccIF = VPIF = 3.0 V, VDoIF = VPIF/2 CSIF = “L”, Ta =+ 25 °C + 0.8 + 1.5 + 2.2 mA VccIF = VPIF = 3.0 V, VDoIF = VPIF/2 CSIF = “H”, Ta =+ 25 °C − 8.2 − 6.0 − 4.1 mA + 4.1 + 6.0 + 8.2 mA VccRF = VPRF = 3.0 V, VDoRF = VPRF/2 定常時 ( ロック時 ) , Ta =+ 25 °C − 160 − 94 − 40 μA + 40 + 94 + 160 μA VccRF = VPRF = 3.0 V, VDoRF = VPRF/2 チャネル 切換え時 , Ta =+ 25 °C − 6.1 − 4.5 − 2.4 mA + 2.4 + 4.5 + 6.1 mA VDO = Vp/2 ⎯ 3 ⎯ % 0.5V ≦ VDO ≦ Vcc − 0.5 V ⎯ 10 ⎯ % − 40 °C ≦ Ta ≦+ 85 °C, VDO = Vcc/2 ⎯ 5 ⎯ % VDO = Vp/2 ⎯ 8.0 15.0 % 通常モード時 (OFF 時 ) 100 ⎯ ⎯ kΩ 高速モード時 (ON 時 ) ⎯ 35 70 Ω LD/fout DoIF “H” レベル 出力電流 IDOH * 4 “L” レベル 出力電流 IDOL “H” レベル 出力電流 IDOH * 4 “L” レベル 出力電流 IDOL DoRF “H” レベル 出力電流 IDOH * 4 “L” レベル 出力電流 IDOL IDOL/IDOH IDOMT * 5 チャージ DoIF ポンプ電流 変動率 *6 対 VDo IDOVD 対 Ta IDOTA * 7 DoRF IDOL/IDOH IDOMT * 8 高速モード用オープン ドレイン 出力抵抗 (SW) ZSSH * 1:finIF = 190 MHz, fosc = 19.2 MHz, frIF = 100 kHz, VCCIF = VPIF = 3.0 V, Ta =+ 25 °C ロック時です。 * 2:finRF = 1600 MHz, fosc = 19.2 MHz, frRF = 19.2 MHz, VCCRF = VPRF = 3.0 V, Ta =+ 25 °C ロック時です。 * 3:AC 結合にしてください。最小動作周波数は 1000 pF 結合時です。 * 4:“ − ” 記号は , IC から流れ出す方向を意味します。 * 5:Vcc = Vp = 3.0 V, Ta =+ 25 °C 時です。 (||I3| − |I4||) / [ (|I3| + |I4|) / 2] × 100% * 6:Vcc = Vp = 3.0V, Ta =+ 25 °C 時です。(IDOL, IDOH 各々 ) [ (||I2| − |I1||) / 2] / [ (|I1| + |I2|) / 2] × 100% * 7:Vcc = Vp = 3.0V, Ta =+ 25 °C 時です。(IDOL, IDOH 各々 ) [ (||IDO ( + 85 °C) | − |IDO ( − 40 °C) ||) / 2] / [ (|IDO ( + 85 °C) | + |IDO ( − 40 °C) |) / 2] × 100% * 8:VCC = Vp = 3.0 V, Ta =+ 25 °C 時です。(||IDOL| − |IDOH||) / [ (|IDOL| + |IDOH|) / 2] × 100% * 9:PS = GND 時の電源電流 (Data, LE, CLK は VIL = GND, VIH = Vcc 設定 ) です。 * 10:fosc = 19.2 MHz, VCC = VP = 3.0 V, Ta =+ 25 °C, PS = GND 時の電源電流 (Data, LE, CLK は VIL = GND, VIH = Vcc 設定 ) です。 (続く) DS04–21382–3 7 MB15F63UL (続き) I2 I1 I3 IDOL IDOH I1 I2 0.5 V I4 Vp/2 Vp − 0.5 V Vp チャージポンプ出力電位 [V] 8 DS04–21382–3 MB15F63UL ■ 機能説明 1. シリアルデータ入力方法について シリアルデータの入力は Data 端子 , CLK 端子 , LE 端子の 3 入力で行います。 Data 端子にはバイナリコードのシリアルデータを入力してください。 シリアルデータは , クロックの立上りで内部のシフトレジスタに順次取り込まれ , ロードイネーブル (LE) の立上りエッ ジで , コントロールビットの組合せにより , 各ラッチに転送されます。 シフトレジスタの構成とデータ転送のコントロールビットの組合せは以下のとおりです。 LSB MSB データの入力方向 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 0 0 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 R11 R12 R13 R14 CS SW FC LDS T1 T2 × IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF × × × × × × 0 1 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 N1 N2 N3 N4 N5 N6 N7 N8 N9 N10 N11 PS IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF × × × × × × × 1 0 F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 F13 F14 F15 F16 F17 F18 F19 F20 A1 A2 A3 A4 N1 N2 N3 RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF 1 1 N4 N5 N6 N7 R1 R2 R3 R4 R5 R6 FC TM TM TM TM TM TM TM TM OD PS SC × RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF C 1 2 3 4 5 6 7 × SW RF × × × × (注意事項)データは MSB 側から入力してください。 2. データの設定について a) 局 RF Fractional-N Synthesizer について Fractional-N Synthesizer のカウンタは , 下記の式に従って各設定値を設定してください。 fvcoRF = NTOTAL × fOSC ÷ R NTOTAL = P × N + A + 3 + F/Q F: 分数分周の分子値は , 少数点以下を切り捨てた値で設定してください。 なお , 分周値を計算した結果 , F 値が偶数の場合 , F に+ 1 されます。 b) 局 IF Integer-N Synthesizer について Integer-N Synthesizer のカウンタは , 下記の式に従って設定されます。 fvcoIF = NTOTAL × fOSC ÷ R NTOTAL = P × N + A fvcoRF/fvcoIF : 外部に接続される VCO の出力周波数 NTOTAL : プリスケーラ入力から位相比較器入力までの総合分周数 fosc : 基準発振周波数 (OSCin 入力周波数 ) : RF 側 :バイナリ 6 ビットリファレンスカウンタ設定値 (1 ∼ 63) R IF 側 :バイナリ 14 ビットリファレンスカウンタ設定値 (1 ∼ 16383) : RF 側 :プリスケーラの分周比 (16) P IF 側 :プリスケーラの分周比 (8, 16) : RF 側 :バイナリ 7 ビットプログラマブルカウンタ設定値 (5 ∼ 127) N IF 側 :バイナリ 11 ビットプログラマブルカウンタ設定値 (3 ∼ 2047) : RF 側 :バイナリ 4 ビットスワローカウンタ設定値 (0 ∼ 15) A IF 側 :バイナリ 7 ビットスワローカウンタ設定値 (0 ∼ 127, A < N) F : 分数分周の分子値 (0 ∼ 1048575, F < Q) Q : 分数分周の分母値 (220 = 1048576) DS04–21382–3 9 MB15F63UL c) 各データビットの詳細 について ビット名 内容 F1RF ∼ F20RF 局 RF の Fractional Numerator ( 分数の分子 ) を設定するためのビットです ( 設定範囲:0 ∼ 1048575) ( 表 1 を参照 ) 。 A1RF ∼ A4RF 局 RF のスワロー・カウンタの分周比設定用ビットです ( 設定範囲:0 ∼ 15) ( 表 2 を参照 ) 。 N1RF ∼ N7RF 局 RF の Main counter を設定するためのビットです ( 設定範囲:5 ∼ 127) ( 表 3 を参照 ) 。 R1RF ∼ R6RF 局 RF の Reference Counter の分周比設定用ビットです ( 設定範囲:1 ∼ 63) ( 表 4 を参照 ) 。 A1IF ∼ A7IF 局 IF のスワロー • カウンタの分周比設定用ビットです ( 設定範囲:0 ∼ 127) ( 表 5 を参照 ) 。 N1IF ∼ N11IF 局 IF の Main counter を設定するためのビットです ( 設定範囲:3 ∼ 2047) ( 表 6 を参照 ) 。 R1IF ∼ R14IF 局 IF の Reference Counter の分周比設定用ビットです ( 設定範囲:3 ∼ 16383) ( 表 7 を参照 ) 。 TMC Speedup Mode を設定するための コントロール • ビットです ( 表 9 を参照 ) 。 TMC ビット= “0” → disabled TMC ビット= “1” → enabled TM1 ∼ TM7 Speedup timer を設定するための ビットです ( 表 8 を参照 ) 。 PSRF 局 RF の Power Save 用ビットです。 FCRF 局 RF の位相比較器の位相切換えビットです ( 表 11 を参照 ) 。 ODSW オープンドレインスイッチ制御用ビットです。 ODSW ビット= “0” → Dynamic ODSW ビット= “1” → OFF FCIF 局 IF の位相比較器の位相切換えビットです ( 表 11 を参照 ) 。 CSIF 局 IF のチャージポンプ切換えビットです。 CSIF ビット= “0” → Icp =± 1.5mA CSIF ビット= “1” → Icp =± 6.0mA SWIF 局 IF のプリスケーラ分周比設定ビットです。 SWIF = “0” → 16/17 SWIF = “1” → 8/9 PSIF 局 IF の Power Save 用ビットです。 LDS, T1, T2 モニタ機能の選択用 コントロール • ビットです ( 表 10 を参照 ) 。 SC ΣΔ の次数切換えビットです。 SC ビット= “0” → 2nd order SC ビット= “1” → 3rd order × ダミービットです。“0” 固定にしてください。 表 1 - Fractional counter F numerator value Setting 設定値 (F) F20 F19 F18 F17 F16 F15 F14 F13 F12 F11 F10 F9 F8 F7 F6 F5 F4 F3 F2 F1 RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF RF 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 ・ ・ ・ 10 ・ ・ ・ 1048574 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1048575 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 DS04–21382–3 MB15F63UL 表 2 - Swallow counter setting 表 3 - Main counter setting A4 A3 A2 A1 RF RF RF RF 設定値 (A) N7 N6 N5 N4 N3 N2 N1 RF RF RF RF RF RF RF 設定値 (N) 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 1 0 1 1 0 0 0 1 6 0 0 0 0 1 1 0 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 14 1 1 1 0 126 1 1 1 1 1 1 0 15 1 1 1 1 127 1 1 1 1 1 1 1 表 4 - Reference counter setting 表 5 - Swallow counter setting R6 R5 R4 R3 R2 R1 RF RF RF RF RF RF 設定値 (R) A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 IF IF IF IF IF IF IF 設定値 (A) 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 62 1 1 1 1 1 0 126 1 1 1 1 1 1 0 63 1 1 1 1 1 1 127 1 1 1 1 1 1 1 表 6 - Main counter setting 設定値 (N) N11 N10 N9 N8 N7 N6 N5 N4 N3 N2 N1 IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 4 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2046 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 2047 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 表 7 - Reference counter setting 設定値 (R) R14 R13 R12 R11 R10 R9 R8 R7 R6 R5 R4 R3 R2 R1 IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF IF 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 16382 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 16383 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 DS04–21382–3 11 MB15F63UL 表 8 - Speedup timer update value setting TM TM TM TM TM TM TM 7 6 5 4 3 2 1 設定値 1 0 0 0 0 ・ ・ ・ 0 0 case) fosc = 19.2 MHz 1 3.3 ・ ・ ・ チャージポンプ電流切換え時間= 64 ÷ fosc × TM ・ ・ ・ 126 1 1 1 1 1 1 0 420.0 127 1 1 1 1 1 1 1 423.3 単位 :μs 表 9 - Charge pump output current setting チャージポンプ 出力電流 TMC ± 0.094 mA 固定 0 ± 4.5 mA →± 0.094 mA 切換え 1 表 10 - LD/fout output setting LD/fout LDS T1 T2 最大動作周波数 [MHz] * LD 出力 0 ⎯ ⎯ 1800 frIF 1 0 0 frRF 1 1 0 fpIF 1 0 1 fpRF 1 1 1 fout 2000 *:LD/fout 端子の出力状態 (LD 出力もしくは fout 出力 ) により最大動作周波数が変化します。 表 11 - Comparator polarity setting FC = “1” FC = “0” Do Do fp < fr H L fr < fp L H fr = fp Z Z VCO Polarity (1) (2) (注意事項)PLL 周波数シンセサイザを設計する際には , ローパスフィルタ , VCO の極性に応じて FC ビットを設定して ください。 high VCO 極性が (1) の場合 FC:“H” VCO 極性が (2) の場合 FC:“L” VCO 出力周波数 (1) (2) high ローパスフィルタ出力電圧 12 DS04–21382–3 MB15F63UL 3. パワーセーブ ( 間欠動作 ) について PSIF PSRF IFPLL 外部端子 シリアルデータ 0 0 0 RFPLL 外部端子 シリアルデータ Power save 0 0 Power save 1 Power save 0 1 Power save 1 0 Power save 1 0 Power save 1 1 Active 1 1 Active 間欠動作とは , 内部回路を必要なときに動作させ , 不必要なときには停止させることにより , 回路全体の消費電力を抑 える方法です。しかし , 回路を単純に停止状態から動作させてしまうと , 位相比較器に入力された基準周波数 (fr) と比較周 波数 (fp) の周波数が同じであっても位相関係が不定であるため , 位相比較器から過大な誤差信号が出力され , PLL のロッ クが外れてしまうという問題が生じます。そこで, このような問題を解決するために, 動作開始の際に強制的に位相を合わ せることで , ロックした周波数の変動を抑えるための間欠動作制御を実現しています。 ・ 動作モード 設定した局と水晶発振回路が動作状態にあり , 通常の PLL 動作を行います。 ・ パワーセーブモード 動作を停止しても不都合を生じない回路を停止して , 低消費電流状態になります。この状態での消費電流は 1 局あたり 標準で 0.1 μA, 最大で 10 μA となります。 この時に Do および LD は PLL がロックした時と同じレベルになります。 Do の場合はハイインピーダンス状態になり , 電圧制御発振器 (VCO) への入力電圧は , 低域通過フィルタの時定数で動作モード時 ( つまりロック時 ) の電圧に保持され るため VCO の出力周波数はほぼロック周波数を保つことができます。 (注意事項)・ 電源投入時は必ずパワーセーブ状態にしてください ( シリアルデータ不定のため , 外部端子を “L” 状態 ) 。 ・ シリアルデータの入力は電源電圧が安定した後に行い , データの設定が完了したら , パワーセーブ状態を 解除してください。 OFF ON VCC tv ≧ 1 μs CLK Data LE tps ≧ 100 ns PS (1) (2) (3) (1) 電源を立ち上げるときは , PS 端子は “L” レベル ( パワーセーブ状態 ) (2) 電源が安定 (Vcc ≧ 2.2 V) して 1 μs 以上経過後 , データ設定開始 (3) データ設定が完了して 100 ns 以上経過後 , PS 端子を “L” → “H” レベルにして , パワーセーブ状態を解除 DS04–21382–3 13 MB15F63UL 4. シリアルデータ入力タイミングについて 分周比の設定は Data 端子 , CLK 端子 , LE 端子のシリアル・インタフェースで行います。 設定データは Clock 信号の立上りでシフトレジスタに読み込み , LE 信号の立上りでラッチに転送されます。 次に設定データの入力タイミングを示します。 1st. データ 2nd. データ コントロールビット 無効データ ∼ Data MSB LSB ∼ ∼ CLK t1 LE t0 t2 t5 t4 ∼ t3 t6 100 ns ≦ t0, t6 20 ns ≦ t1, t2, t4 30 ns ≦ t3, t5 シフトレジスタにデータを読み込む際には , LE は “L” レベルにしてください。 14 DS04–21382–3 MB15F63UL ■ 位相比較器の動作 frRF fpRF tWU tWL LD (FC ビット= “H” 設定時 ) DoRF (FC ビット= “L” 設定時 ) DoRF ・LD 出力の論理 局 IF 局 RF LD 出力 ロック状態 / パワーセーブ状態 ロック状態 / パワーセーブ状態 H ロック状態 / パワーセーブ状態 アンロック状態 L アンロック状態 ロック状態 / パワーセーブ状態 L アンロック状態 アンロック状態 L ( 注意事項 ) ・ 位相の検出は− 2π ∼+ 2π です。 ・ ロック時の DoRF パルス ( ひげ ) は不感地帯をなくすために出力しています。 局 RF の場合: ・ LD 出力は位相 tWU 以上になった時 “L” になり , tWL 以下の状態が 10 周期以上連続した時 , “H” にな ります。 ・ tWU, tWL は fin 入力周波数で決定され下記のとおりとなります。 例 ) fin = 1629.9 MHz :tWU ≧ 9.82 ns tWU ≧ 1 / (fin/16) [s] tWL ≦ 2 / (fin/16) [s] :tWL ≦ 19.63 ns 局 IF の場合: ・ LD 出力は位相 tWU 以上になった時 “L” になり , tWL 以下の状態が 3 周期以上連続した時 , “H” にな ります。 ・ tWU, tWL は OSCin 入力周波数で決定され下記のとおりとなります。 tWU ≧ 2/fosc[s] 例 ) fosc = 13.0 MHz :tWU ≧ 153 ns :tWL ≦ 256 ns tWL ≦ 4/fosc [s] DS04–21382–3 15 MB15F63UL ■ 測定回路例 (fin/OSCin 入力感度測定 ) S.G S.G 1000 pF 1000 pF 50 Ω 50 Ω コントローラ ( 分周比設定 ) VPIF 0.1 μF CLK 1000 pF VCCIF Data VCCIF LE 0.1 μF 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 GND DoIF VPIF PSIF finIF XfinIF OSCin VCCIF CLK Data MB15F63UL TSSOP-20 SW DoRF VPRF LD/fout PSRF GND XfinRF finRF VCCRF LE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 VCCRF VPRF VCCRF 1000 pF 0.1 μF 0.1 μF 1000 pF オシロスコープ 16 S.G 50 Ω DS04–21382–3 MB15F63UL ■ 標準特性 1. fin 入力感度特性 局 RF 入力感度 ⎯ 入力周波数特性 10 5 局 RF 入力感度 (dBm) 0 −5 SPEC −10 −15 −20 −25 −30 −35 VCC = 2.7 V VCC = 3.0 V VCC = 3.3 V −40 −45 −50 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 入力周波数 (MHz) 局 IF 入力感度−入力周波数特性 10 5 局 IF 入力感度 (dBm) 0 −5 SPEC −10 −15 −20 −25 −30 −35 VCC = 2.7 V VCC = 3.0 V VCC = 3.3 V −40 −45 −50 0 500 1000 1500 入力周波数 (MHz) DS04–21382–3 17 MB15F63UL 2. OSCin 入力感度特性 OSCin 入力感度−入力周波数特性 10 5 OSCin 入力感度 (dBm) SPEC 0 −5 −10 −15 −20 VCC = 2.7 V VCC = 3.0 V VCC = 3.3 V −25 −30 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 入力周波数 (MHz) 18 DS04–21382–3 MB15F63UL 3. 局 RF Do 出力電流特性 ・CP = 94 μA IDO − VDO 特性 チャージポンプ出力電流 IDO (μA) 200 0.0 VCCRF = VPRF = 3.0 V −200 0.0 1.0 2.0 チャージポンプ出力電圧 3.0 VDO (V) ・CP = 4.5 mA IDO − VDO 特性 チャージポンプ出力電流 IDO (mA) 6.0 0.0 VCCRF = VPRF = 3.0 V −6.0 0.0 1.0 2.0 チャージポンプ出力電圧 DS04–21382–3 3.0 VDO (V) 19 MB15F63UL 4. 局 IF Do 出力電流特性 ・CP = 1.5 mA IDO − VDO 特性 チャージポンプ出力電流 IDO (mA) 2.0 0.0 VCCIF = VPIF = 3.0 V −2.0 0.0 1.0 2.0 3.0 チャージポンプ出力電圧 VDO (V) ・CP = 6 mA IDO − VDO 特性 チャージポンプ出力電流 IDO (mA) 7.0 0.0 VCCIF = VPIF = 3.0 V −7.0 0.0 1.0 2.0 3.0 チャージポンプ出力電圧 VDO (V) 20 DS04–21382–3 MB15F63UL 5. fin 入力インピーダンス特性 finIF 入力インピーダンス特性 4 : 6.2119 Ω −21.005 Ω 12.628 pF 600.000 000 MHz 1 : 82.813 Ω −246.07 Ω 100 MHz 2 : 22.242 Ω −117.85 Ω 200 MHz 3 : 7.8457 Ω −49.664 Ω 400 MHz 1 4 2 3 START 100.000 000 MHz STOP 600.000 000 MHz finRF 入力インピーダンス特性 4 : 12.429 Ω 2.9873 Ω 237.72 pH 2 000.000 000 MHz 1 : 32.969 Ω −153.25 Ω 500 MHz 2 : 17.539 Ω −65.531 Ω 1 GHz 3 : 18.783 Ω −26.514 Ω 1.5 GHz 4 1 3 2 START 100.000 000 MHz DS04–21382–3 STOP 2 000.000 000 MHz 21 MB15F63UL 6. OSCin 入力インピーダンス特性 4 : 195.13 Ω −3.0835 kΩ 2.5808 pF 20.000 000 MHz 1 : 4.116 kΩ −10.916 kΩ 5 MHz 2: 996 Ω −6.3023 kΩ 10 MHz 4 3 : 195.13 Ω −3.0835 kΩ 20 MHz 321 START 5.000 000 MHz 22 STOP 20.000 000 MHz DS04–21382–3 MB15F63UL ■ ループ特性例 S.G. OSCin fvco = 800 MHz Vcc = Vp = 3.0 V Kv = 25 MHz/V Vvco = 5.0 V fr = 6.5 MHz (R = 2) Ta =+ 25 °C fosc = 13.0 MHz TMC = “1”, TM = “4” CS = “0”, ODSW = “0”, SC = “1”, MODE = “0” Do LPF fin SW Do Spectrum Analyzer VCO VCO 10000 pF 2200 pF 0.62 kΩ 3.6 kΩ SW ・PLL Phase Noise & Spurious Noise C/N 1 kHz Offset ATTEN 10 dB RL 0 dBm D S VAVG 20 10 dB/ C/N 200 kHz Offset Δ MKR −88.56 dB/Hz 1.00 kHz Δ MKR 1.00 kHz −88.56 dB/Hz ATTEN 10 dB RL 0 dBm D S CENTER 800.00000 MHz VBW 100 Hz RBW 100 Hz SPAN 10.00 kHz SWP 802 ms VAVG 20 10 dB/ Δ MKR −116.8 dB/Hz 200.0 kHz Δ MKR 200.0 kHz −116.8 dB/Hz CENTER 800.0000 MHz SPAN 500.0 kHz VBW 1.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz SWP 1.30 s Ref. Leakage 6.5 MHz Offset ATTEN 10 dB RL 0 dBm D S VAVG 20 10 dB/ Δ MKR −82.17 dB 6.50 MHz Δ MKR 6.50 MHz −82.17 dB CENTER 812.50 MHz VBW 30 kHz ∗RBW 30 kHz DS04–21382–3 SPAN 15.00 MHz SWP 50.0 ms 23 MB15F63UL PLL Lock Up time L:800 MHz → H:835 MHz ± 1 kHz L ch → H ch 373 μs 835.004000 MHz 835.000000 MHz 834.996000 MHz 0.00 s 500.0 μs 100.0 μs/div 1.000 ms PLL Lock Up time H:835 MHz → L:800 MHz ± 1 kHz H ch → L ch 364 μs 800.004000 MHz 800.000000 MHz 799.996000 MHz 0.00 s 24 500.0 μs 100.0 μs/div 1.000 ms DS04–21382–3 MB15F63UL ■ 応用回路例 VCO (IF-PLL) 18 Ω 18 Ω Output LPFIF 18 Ω VPIF コントローラ ( 分周比設定 ) TCXO 0.1 μF CLK 1000 pF 1000 pF VCCIF Data VCCIF LE 0.1 μF 1000 pF 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 GND DoIF VPIF PSIF finIF XfinIF OSCin VCCIF CLK Data MB15F63UL TSSOP-20 SW DoRF VPRF LD/fout PSRF GND XfinRF finRF VCCRF LE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 VCCRF VPRF VCCRF 1000 pF 0.1 μF 0.1 μF 1000 pF 18 Ω 18 Ω LPFRF 18 Ω Output VCO (RF-PLL) ( 注意事項 ) CLK, Data, LE :シュミットトリガ回路内蔵 ( 入力オープンとなる場合は , 発振防止のため Pull Down/Up 抵抗を挿入してください。) DS04–21382–3 25 MB15F63UL ■ 使用上の注意 局 RF にて使用している Fractional-N 型 PLL は , ΣΔ 方式を採用しており , 以下のような特長を持っています。 (1) F = 0 時 Integer 動作 F = 0 では , ΣΔ 回路ブロックを完全に停止し , 通常の Integer 品同様の動作をしています。そのため , 最もノイズ特性 の良い状態となっています。 (2) スプリアスの発生 1. 比較周波数である fp のオフセット箇所にスプリアスが発生します (Integer 品種でのリファレンスリークに該当 ) 。 (例) GSM 800 MHz帯において, fvco=800 MHzの時, fosc=13 MHz, R=2とすると, Ntotal=124となりF=0 (Integerモード) fp / R = 13 MHz / 2 = 6.5 MHz オフセットにスプリアス発生 ( リファレンスリーク ) 。 ( 波形的には ,「■ループ特性例」の RefLeakage のような波形となり , フィルタで影響をなくすことが可能です。) 2. ΣΔ 回路動作の関係上 , F / Q × fp あるいは (Q − F) / Q × fp の箇所にスプリアスが発生します。 (例) GSM 800 MHz 帯において , fosc = 13 MHz, R = 2 の時 , fvco = 806.2 MHz の時 , Ntotal = 142.0307692・・・で , F = 32263 となり , F / Q × fp ≒ 200 kHz オフセットにスプリアス が発生します。 C/N 200 kHz Offset ATTEN 10 dB RL 0 dBm D S VAVG 20 10 dB/ Δ MKR −82.50 dB 200.0 kHz Δ MKR 200.0 kHz −82.50 dB CENTER 806.2000 MHz ∗VBW 3.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz SPAN 500.0 kHz SWP 1.30 s このスプリアスを低減する方法として , フィルタを調整することが考えられます。また , R 値を変更し , fr を変えること で設定値を変更し回避することが考えられます。 例えば , fosc = 13 MHz, R = 2 の時 , fvco = 812.7 MHz では , Ntotal = 125.0307692・・・で , F = 32263 となり , F / Q × fp ≒ 200 kHz と 200 kHz オフセットにスプリアスが発生する関係が成り立ちますが , R = 3 に変更すると , Ntotal = 187.5461538・・・で , F = 572683 となり , F / Q × fp ≒ 2.366 MHz とスプリアスが外側の周波数になるため影響が 見えなくなります。 ただし , スワローカウンタ (A) の設定値が奇数の場合 , 回避不可です ( 上記説明で使用している 806.2 MHz も該当 ) 。 しかし , fr を変える事 ( 小さくすること ) で帯域を抑えることになりスプリアス低減の効果は発生します。 なお , 比較周波数そのものが変わるため , ループ帯域の変化と CN 劣化も起こるため , 使用するシステムに併せて対応 する必要があります。下記にその場合の波形例を示します。 26 DS04–21382–3 MB15F63UL R = 2 (200 kHz offset) ATTEN 10 dB RL 0 dBm R = 3 (200kHz offset) Δ MKR −89.50 dB 200.0 kHz VAVG 20 10 dB/ Δ MKR 200.0 kHz D −89.50 dB S ATTEN 10 dB RL 0 dBm Δ MKR 200.0 kHz D −90.83 dB S CENTER 812.7000 MHz VBW 1.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz SPAN 500.0 kHz SWP 1.30 s CENTER 812.7000 MHz VBW 1.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz R = 2 ( ループ帯域波形 ) ATTEN 10 dB RL 0 dBm D S VAVG 20 10 dB/ ATTEN 10dB RL 0 dBm D S SPAN 50.00 kHz SWP 1.40 s VAVG 20 10 dB/ Δ MKR −89.23 dB/Hz 1.00 kHz Δ MKR 1.00 kHz −89.23 dB/Hz CENTER 812.70000 MHz VBW 100 Hz RBW 100 Hz DS04–21382–3 Δ MKR −3.00 dB 10.08 kHz VAVG 20 10 dB/ Δ MKR 10.08 kHz −3.00 dB CENTER 812.70000 MHz VBW 300 Hz RBW 300 Hz R = 2 (1kHz offset) ATTEN 10dB RL 0 dBm SPAN 500.0 kHz SWP 1.30 s R = 3 ( ループ帯域波形 ) Δ MKR −3.00 dB 12.00 kHz Δ MKR 12.00 kHz −3.00 dB CENTER 812.70000 MHz VBW 300 Hz RBW 300 Hz D S Δ MKR −90.83 dB 200.0 kHz VAVG 20 10 dB/ SPAN 50.00 kHz SWP 1.40 s R = 3 (1kHz offset) ATTEN 10 dB RL 0 dBm VAVG 20 10 dB/ Δ MKR −82.57 dB/Hz 1.00 kHz Δ MKR 1.00 kHz D −82.57 dB/Hz S SPAN 10.00 kHz SWP 802 ms CENTER 812.70000 MHz VBW 100 Hz RBW 100 Hz SPAN 10.00 kHz SWP 802 ms 27 MB15F63UL 3. F/Q = 1/2, 1/4, 1/8・・・といったバイナリ分周の設定時にスプリアスが余分に発生します。 レベルの低減が困難な場合には , 周波数ずれの許容範囲まで F 値をずらすことでスプリアスを低減する手法が考えられ ます。 (例) F = 524288 (F/Q = 1/2) 設定時にフロア全体にスプアリアスノイズ発生。 F = 262144 (F/Q = 1/4) 設定時にフロア全体にスプアリアスノイズ発生。 下記にその時発生するスプリアス波形例を示します。また , F 値に+ 5, + 10 した時の波形例も示します。 28 DS04–21382–3 MB15F63UL F = 524288(F/Q = 1/2) ATTEN 10 dB RL 0 dBm D S 10 dB/ F = 262144(F/Q = 1/4) MKR −8.83 dBm 809.2500 MHz MKR 809.2500 MHz −8.83 dBm ATTEN 10dB RL 0 dBm D S CENTER 809.2500 MHz ∗VBW 3.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz SPAN 200.0 kHz ∗SWP 500 ms D S 10 dB/ CENTER 807.6250 MHz ∗VBW 3.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz MKR 809.2500 MHz −8.50 dBm ATTEN 10 dB RL 0 dBm D S SPAN 200.0 kHz SWP 500 ms D S 10 dB/ CENTER 807.6250 MHz ∗VBW 3.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz SPAN 200.0 kHz SWP 500 ms ATTEN 10 dB RL 0 dBm 10 dB/ MKR −9.17 dBm 807.6250 MHz MKR 807.6250 MHz D −9.17 dBm S MKR 809.2500 MHz −9.17 dBm DS04–21382–3 MKR −8.67 dBm 807.6250 MHz F = 262144 + 10 MKR −9.17 dBm 809.2500 MHz CENTER 809.2500 MHz ∗VBW 3.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz 10 dB/ MKR 807.6250 MHz −8.67 dBm F = 524288 + 10 ATTEN 10 dB RL 0 dBm SPAN 200.0 kHz ∗SWP 500 ms F = 262144 + 5 MKR −8.50 dBm 809.2500 MHz CENTER 809.2500 MHz ∗VBW 3.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz MKR −8.50 dBm 807.6250 MHz MKR 807.6250 MHz −8.50 dBm F = 524288 + 5 ATTEN 10 dB RL 0 dBm 10 dB/ SPAN 200.0 kHz ∗SWP 500 ms CENTER 807.6250 MHz ∗VBW 3.0 kHz ∗RBW 1.0 kHz SPAN 200.0 kHz SWP 500 ms 29 MB15F63UL (注意事項)・VCCRF, VCCIF は同時制御での使用をお願いします。 RF, IF どちらか単体の使用の場合でも , VCCRF, VCCIF すべて電圧印加し , PS 制御での使用をお願いします。 ・静電気破壊に対しては , 静電防止素子を付加し , また回路上で向上を図っておりますが , 取扱いについては 下記の事項を守ってください。 ・保管や移動は導電性ケースに入れて行ってください。 ・取り扱う前に , 作業者および治具 , 工具類は帯電のない状態 ( アース ) を確認し , 作業台にはアースされ た導電性シートをご用意ください。 ・LSI を ソケットに挿入 , またはソケットから取り外す際には , 電源をオフしてください。 ・LSI を実装したボードを取り扱う ( 運搬など ) 際には , リードを導電性のシートで保護してください。 30 DS04–21382–3 MB15F63UL ■ オーダ型格 型格 MB15F63ULPFT DS04–21382–3 パッケージ 備考 プラスチック・TSSOP, 20 ピン (FPT-20P-M10) 31 MB15F63UL ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・TSSOP, 20ピン リードピッチ 0.65 mm パッケージ幅× パッケージ長さ 4.40 mm × 6.50 mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 1.20 mm MAX 質量 0.08 g (FPT-20P-M10) プラスチック・TSSOP, 20ピン (FPT-20P-M10) 注 1)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 2)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 注 3)#寸法はレジン残りを含まず。 +0.05 #6.50±0.10(.256±.004) 0.14 –0.04 +.002 .006 –.002 11 20 BTM E-MARK #4.40±0.10 6.40±0.20 (.173±.004) (.252±.008) INDEX Details of "A" part LEAD No. 1 1.20(.047) (Mounting height) MAX 10 0.65(.026) "A" 0.24±0.04 (.009±.002) 0~8° 0.60±0.15 (.024±.006) 0.10(.004) C 2009-2010 FUJITSU SEMICONDUCTOR LIMITED F20031S-c-1-2 0.10±0.05 (.004±.002) (Stand off) 単位:mm(inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ 32 DS04–21382–3 MB15F63UL ■ 本版での主な変更内容 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 ページ 場所 ■ 端子機能説明 3 DS04–21382–3 変更内容 以下に訂正 ・ 局 RF のチャージポンプ用の電源端子です。 →局 RF のチャージポンプ用の出力端子です。 ・ 局 IF のチャージポンプ用の電源端子です。 →局 RF のチャージポンプ用の電源端子です。 ・ 局 RF のチャージポンプ用の電源端子です。 →局 IF のチャージポンプ用の出力端子です。 33 MB15F63UL MEMO 34 DS04–21382–3 MB15F63UL MEMO DS04–21382–3 35 MB15F63UL 富士通セミコンダクター株式会社 〒 222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜 2-10-23 野村不動産新横浜ビル http://jp.fujitsu.com/fsl/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせ先 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 プロモーション推進部