http://datasheet.sii-ic.com/jp/battery_protection/S82B1A_J.pdf

S-82B1Aシリーズ
充放電制御機能付き
1セル用バッテリー保護IC
www.sii-ic.com
Rev.1.1_00
© SII Semiconductor Corporation, 2016
S-82B1Aシリーズは、高精度電圧検出回路と遅延回路を内蔵したリチウムイオン / リチウムポリマー二次電池保護用ICで
す。1セルリチウムイオン / リチウムポリマー二次電池パックの過充電、過放電、過電流の保護に最適なICです。
充放電制御信号入力端子を備えており、外部信号による充放電制御が可能です。
 特長
・高精度電圧検出回路
過充電検出電圧
3.5 V ~ 4.6 V (5 mVステップ)
*1
過充電解除電圧
3.1 V ~ 4.6 V
過放電検出電圧
2.0 V ~ 3.0 V (10 mVステップ)
精度±20 mV
精度±50 mV
*2
精度±50 mV
精度±100 mV
過放電解除電圧
2.0 V ~ 3.4 V
放電過電流検出電圧1
0.010 V ~ 0.100 V (1 mVステップ)
精度±3 mV
放電過電流検出電圧2
0.030 V ~ 0.200 V (1 mVステップ)
精度±5 mV
負荷短絡検出電圧
0.050 V ~ 0.500 V (5 mVステップ)
精度±20 mV
充電過電流検出電圧
−0.100 V ~ −0.010 V (1 mVステップ)
精度±3 mV
・各種検出遅延時間は内蔵回路のみで実現 (外付け容量は不要)
・充放電制御機能
CTL端子の制御論理を選択可能
CTL端子の内部抵抗接続を選択可能
CTL端子の内部抵抗値を選択可能
・0 V電池への充電機能を選択可能
: アクティブ "H"、アクティブ "L"
: プルアップ、プルダウン
: 1.0 MΩ、2.0 MΩ、3.0 MΩ、4.0 MΩ、5.0 MΩ
: 可能、禁止
・パワーダウン機能を選択可能
: あり、なし
・放電過電流状態の解除条件を選択可能
・放電過電流状態の解除電圧を選択可能
・高耐圧
: 負荷開放、充電器接続
: 放電過電流検出電圧1 (VDIOV1)、
放電過電流解除電圧 (VRIOV) = VDD × 0.8 (typ.)
: VM端子およびCO端子 : 絶対最大定格28 V
・広動作温度範囲
: Ta = −40°C ~ +85°C
・低消費電流
動作時
: 2.0 μA typ., 4.0 μA max. (Ta = +25°C)
パワーダウン時
: 50 nA max. (Ta = +25°C)
過放電時
: 500 nA max. (Ta = +25°C)
・鉛フリー (Sn 100%)、ハロゲンフリー
*1.
過充電解除電圧 = 過充電検出電圧 − 過充電ヒステリシス電圧
*2.
過放電解除電圧 = 過放電検出電圧 + 過放電ヒステリシス電圧
(過充電ヒステリシス電圧は、0 Vまたは0.1 V ~ 0.4 Vの範囲内にて50 mVステップで選択可能)
(過放電ヒステリシス電圧は、0 Vまたは0.1 V ~ 0.7 Vの範囲内にて100 mVステップで選択可能)
 用途
・リチウムイオン二次電池パック
・リチウムポリマー二次電池パック
 パッケージ
・SNT-6A
1
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
 ブロック図
VDD
過放電検出
コンパレータ
DO
過充電検出
コンパレータ
VSS
放電過電流検出1
コンパレータ
制御ロジック
放電過電流検出2
コンパレータ
遅延回路
発振回路
負荷短絡検出
コンパレータ
充電過電流検出
コンパレータ
VM
CTL
プルアップ / プルダウン
選択回路
図1
2
CO
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
 品目コードの構成
1.
製品名
S-82B1A xx
-
I6T1
U
環境コード
U
: 鉛フリー (Sn 100%)、ハロゲンフリー
パッケージ略号とICの梱包仕様*1
I6T1
: SNT-6A、テープ品
追番*2
AA ~ ZZまで順次設定
*1.
*2.
2.
テープ図面を参照してください。
"3. 製品名リスト" を参照してください。
パッケージ
表1
パッケージ名
SNT-6A
3.
パッケージ図面コード
外形寸法図面
テープ図面
リール図面
ランド図面
PG006-A-P-SD
PG006-A-C-SD
PG006-A-R-SD
PG006-A-L-SD
製品名リスト
3. 1
SNT-6A
表2 (1 / 2)
製品名
S-82B1AAA-I6T1U
S-82B1AAB-I6T1U
過充電
検出電圧
[VCU]
過充電
解除電圧
[VCL]
過放電
検出電圧
[VDL]
過放電
解除電圧
[VDU]
遅延時間の
組み合わせ*1
機能の
組み合わせ*2
4.475 V
4.375 V
4.275 V
4.175 V
2.500 V
2.500 V
2.900 V
2.900 V
(1)
(2)
(1)
(2)
表2 (2 / 2)
製品名
放電過電流検出電圧1
[VDIOV1]
放電過電流検出電圧2
[VDIOV2]
S-82B1AAA-I6T1U
0.060 V
0.080 V
S-82B1AAB-I6T1U
0.050 V
−
*1. 遅延時間の組み合わせの詳細については、表3を参照してください。
*2. 機能の組み合わせの詳細については、表5を参照してください。
備考
負荷短絡検出電圧
[VSHORT]
充電過電流検出電圧
[VCIOV]
0.200 V
0.100 V
−0.040 V
−0.050 V
上記検出電圧値以外の製品をご希望の場合は、弊社営業部までお問い合わせください。
3
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
表3
過充電検出
過放電検出
放電過電流検出
放電過電流検出
負荷短絡検出
充電過電流検出
充放電禁止
遅延時間
遅延時間
遅延時間1
遅延時間2
遅延時間
遅延時間
遅延時間
[tCU]
[tDL]
[tDIOV1]
[tDIOV2]
[tSHORT]
[tCIOV]
[tCTL]
(1)
1.0 s
64 ms
4.0 s
32 ms
280 μs
8 ms
32 ms
(2)
1.0 s
64 ms
8 ms
−
280 μs
8 ms
32 ms
遅延時間の
組み合わせ
備考
下記範囲内で遅延時間の変更も可能です。弊社営業部までお問い合わせください。
表4
遅延時間
記号
選択範囲
備考
過充電検出遅延時間
tCU
256 ms
512 ms
1.0 s
−
−
−
左記から選択
過放電検出遅延時間
tDL
32 ms
64 ms
128 ms
256 ms
4 ms
8 ms
16 ms
32 ms
−
−
左記から選択
64 ms
128 ms
256 ms
512 ms
1.0 s
2.0 s
4.0 s
−
放電過電流検出遅延時間1
tDIOV1
放電過電流検出遅延時間2
tDIOV2
4 ms
8 ms
16 ms
32 ms
64 ms
128 ms
左記から選択
負荷短絡検出遅延時間
tSHORT
280 μs
530 μs
−
−
−
−
左記から選択
充電過電流検出遅延時間
tCIOV
4 ms
8 ms
16 ms
32 ms
64 ms
128 ms
左記から選択
充放電禁止遅延時間
tCTL
32 ms
64 ms
128 ms
256 ms
−
−
左記から選択
左記から選択
表5
CTL端子
機能の
組み合わせ
制御論理*1
内部抵抗接続*2
内部抵抗値*3
0 V電池への
充電機能
パワーダウン
*4
機能
*5
放電過電流状態
の解除電圧
(1)
アクティブ "H"
プルアップ
5.0 MΩ
可能
なし
負荷開放
VRIOV
(2)
アクティブ "H"
プルアップ
5.0 MΩ
可能
あり
負荷開放
VRIOV
CTL端子の制御論理をアクティブ "H"、アクティブ "L" から選択可能
*2.
CTL端子の内部抵抗接続を "プルアップ"、"プルダウン" から選択可能
*3.
CTL端子の内部抵抗値を1.0 MΩ、2.0 MΩ、3.0 MΩ、4.0 MΩ、5.0 MΩから選択可能
*4.
0 V電池への充電機能を "可能"、"禁止" から選択可能
*5.
パワーダウン機能を "あり"、"なし" から選択可能
*6.
放電過電流状態の解除条件を "負荷開放"、"充電器接続" から選択可能
*7.
放電過電流状態の解除電圧をVDIOV1、VRIOV = VDD × 0.8 (typ.) から選択可能
4
の解除条件
*6
[RCTL]
*1.
備考
放電過電流状態
上記機能の組み合わせ以外の製品をご希望の場合は、弊社営業部までお問い合わせください。
*7
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
 ピン配置図
1.
SNT-6A
表6
端子番号
Top view
1
2
3
6
5
4
図2
端子記号
1
VM
2
CO
3
DO
4
VSS
端子内容
過電流検出端子
充電制御用FETゲート接続端子
(CMOS出力)
放電制御用FETゲート接続端子
(CMOS出力)
負電源入力端子
5
VDD
正電源入力端子
6
CTL
充放電制御信号入力端子
5
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
 絶対最大定格
表7
(特記なき場合 : Ta = +25°C)
項目
記号
適用端子
絶対最大定格
単位
VSS − 0.3 ~ VSS + 6
V
VDD端子 − VSS端子間入力電圧
VDS
VDD
CTL入力端子電圧
VCTL
CTL
VDD − 6 ~ VDD + 0.3
V
VM入力端子電圧
VVM
VM
VDD − 28 ~ VDD + 0.3
V
DO出力端子電圧
VDO
DO
VSS − 0.3 ~ VDD + 0.3
V
CO出力端子電圧
VCO
CO
VVM − 0.3 ~ VDD + 0.3
V
許容損失
PD
−
400*1
mW
動作周囲温度
Topr
−
−40 ~ +85
°C
保存温度
Tstg
−
−55 ~ +125
°C
*1.
基板実装時
[実装基板]
(1) 基板サイズ : 114.3 mm × 76.2 mm × t1.6 mm
(2) 名称
注意
: JEDEC STANDARD51-7
絶対最大定格とは、どのような条件下でも越えてはならない定格値です。万一この定格値を越えると、製品の劣
化などの物理的な損傷を与える可能性があります。
700
許容損失 (PD) [mW]
600
500
400
300
200
100
0
0
50
100
150
周囲温度 (Ta) [°C]
図3
6
パッケージ許容損失 (基板実装時)
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
 電気的特性
1.
Ta = +25°C
表8
項目
記号
条件
(特記なき場合 : Ta = +25°C)
測定
Max.
単位
回路
Min.
Typ.
VCU − 0.020
VCU − 0.025
VCU
VCU
VCU + 0.020
VCU + 0.025
V
V
1
1
VCL − 0.050
VCL
VCL + 0.050
V
1
VCL − 0.025
VDL − 0.050
VDU − 0.100
VCL
VDL
VDU
VCL + 0.020
VDL + 0.050
VDU + 0.100
V
V
V
1
2
2
V
V
V
V
V
V
2
2
2
2
2
2
検出電圧
過充電検出電圧
VCU
過充電解除電圧
VCL
過放電検出電圧
VDL
過放電解除電圧
VDU
放電過電流検出電圧1
放電過電流検出電圧2
負荷短絡検出電圧
充電過電流検出電圧
放電過電流解除電圧
0 V電池への充電機能
0 V電池充電開始充電器電圧
0 V電池充電禁止電池電圧
内部抵抗
VDD端子 − VM端子間抵抗
VM端子 − VSS端子間抵抗
CTL端子内部抵抗
入力電圧
VDD端子 − VSS端子間
動作電圧
VDD端子 − VM端子間
動作電圧
CTL端子電圧 "H"
CTL端子電圧 "L"
入力電流
動作時消費電流
パワーダウン時消費電流
過放電時消費電流
出力抵抗
CO端子抵抗 "H"
CO端子抵抗 "L"
DO端子抵抗 "H"
DO端子抵抗 "L"
−
Ta = −10°C ~ +60°C
VCL ≠ VCU
*1
VCL = VCU
−
VDL ≠ VDU
VDL = VDU
VDIOV1
VDIOV2
VSHORT
VCIOV
VRIOV VDD = 3.4 V
−
−
−
−
V0CHA
V0INH
0 V電池への充電機能 "可能"
0 V電池への充電機能 "禁止"
RVMD
RVMS
RCTL
VDD = 1.8 V, VVM = 0 V
VDD = 3.4 V, VVM = 1.0 V
−
VDU − 0.050
VDU
VDU + 0.050
VDIOV1 − 0.003
VDIOV1
VDIOV1 + 0.003
VDIOV2 − 0.005
VDIOV2
VDIOV2 + 0.005
VSHORT − 0.020 VSHORT VSHORT + 0.020
VCIOV − 0.003
VCIOV
VCIOV + 0.003
VDD × 0.77
VDD × 0.8
VDD × 0.83
0.0
0.9
0.7
1.2
1.0
1.5
V
V
2
2
500
5
RCTL × 0.5
1000
10
RCTL
2000
15
RCTL × 2.0
kΩ
kΩ
MΩ
3
3
3
VDSOP1
−
1.5
−
6.0
V
−
VDSOP2
−
1.5
−
28
V
−
VCTLH
VCTLL
−
−
−
VDD × 0.1
−
−
VDD × 0.9
−
V
V
2
2
−
−
−
2.0
−
−
4.0
0.05
0.5
μA
μA
μA
3
3
3
IOPE
IPDN
IOPED
VDD = 3.4 V, VVM = 0 V
VDD = VVM = 1.5 V
VDD = VVM = 1.5 V
RCOH
RCOL
RDOH
−
−
−
5
5
5
10
10
10
20
20
20
kΩ
kΩ
kΩ
RDOL
−
5
10
20
kΩ
4
4
4
4
過充電検出遅延時間
tCU
−
tCU × 0.7
tCU
tCU × 1.3
−
5
過放電検出遅延時間
tDL
−
tDL × 0.7
tDL
tDL × 1.3
−
5
放電過電流検出遅延時間1
tDIOV1
−
tDIOV1 × 0.7
tDIOV1
tDIOV1 × 1.3
−
5
放電過電流検出遅延時間2
tDIOV2
−
tDIOV2 × 0.7
tDIOV2
tDIOV2 × 1.3
−
5
負荷短絡検出遅延時間
tSHORT
−
tSHORT × 0.7
tSHORT
tSHORT × 1.3
−
5
充電過電流検出遅延時間
tCIOV
−
tCIOV × 0.7
tCIOV
tCIOV × 1.3
−
5
充放電禁止遅延時間
tCTL
−
tCTL × 0.7
tCTL
tCTL × 1.3
−
5
遅延時間
*1.
高温および低温での選別はしておりませんので、この温度範囲での規格は設計保証とします。
7
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
2.
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
Ta = −40°C ~ +85°C*1
表9
項目
検出電圧
過充電検出電圧
記号
VCU
過充電解除電圧
VCL
過放電検出電圧
VDL
条件
Min.
−
VCU − 0.045
VCL − 0.080
VCU
VCL
VCU + 0.030
VCL + 0.060
V
V
1
1
VCL − 0.050
VDL − 0.080
VDU − 0.130
VCL
VDL
VDU
VCL + 0.030
VDL + 0.060
VDU + 0.110
V
V
V
1
2
2
V
V
V
V
V
V
2
2
2
2
2
2
VCL ≠ VCU
VCL = VCU
−
VDL ≠ VDU
過放電解除電圧
VDU
放電過電流検出電圧1
放電過電流検出電圧2
負荷短絡検出電圧
充電過電流検出電圧
放電過電流解除電圧
0 V電池への充電機能
0 V電池充電開始充電器電圧
0 V電池充電禁止電池電圧
内部抵抗
VDD端子 − VM端子間抵抗
VM端子 − VSS端子間抵抗
CTL端子内部抵抗
入力電圧
VDD端子 − VSS端子間
動作電圧
VDD端子 − VM端子間
動作電圧
CTL端子電圧 "H"
CTL端子電圧 "L"
入力電流
動作時消費電流
パワーダウン時消費電流
過放電時消費電流
出力抵抗
CO端子抵抗 "H"
CO端子抵抗 "L"
DO端子抵抗 "H"
DO端子抵抗 "L"
VDIOV1
VDIOV2
VSHORT
VCIOV
VRIOV VDD = 3.4 V
(特記なき場合 : Ta = −40°C ~ +85°C*1)
測定
Typ.
Max.
単位
回路
VDL = VDU
−
−
−
−
V0CHA
V0INH
0 V電池への充電機能 "可能"
0 V電池への充電機能 "禁止"
RVMD
RVMS
RCTL
VDD = 1.8 V, VVM = 0 V
VDD = 3.4 V, VVM = 1.0 V
−
VDU − 0.080
VDU
VDU + 0.060
VDIOV1 − 0.003
VDIOV1
VDIOV1 + 0.003
VDIOV2 − 0.005
VDIOV2
VDIOV2 + 0.005
VSHORT − 0.020 VSHORT VSHORT + 0.020
VCIOV − 0.003
VCIOV
VCIOV + 0.003
VDD × 0.77
VDD × 0.8
VDD × 0.83
0.0
0.7
0.7
1.2
1.5
1.7
V
V
2
2
250
3.5
RCTL × 0.25
1000
10
RCTL
3000
20
RCTL × 3.0
kΩ
kΩ
MΩ
3
3
3
VDSOP1
−
1.5
−
6.0
V
−
VDSOP2
−
1.5
−
28
V
−
VCTLH
VCTLL
−
−
−
VDD × 0.05
−
−
VDD × 0.95
−
V
V
2
2
−
−
−
2.0
−
−
5.0
0.1
1.0
μA
μA
μA
3
3
3
IOPE
IPDN
IOPED
VDD = 3.4 V, VVM = 0 V
VDD = VVM = 1.5 V
VDD = VVM = 1.5 V
RCOH
RCOL
RDOH
−
−
−
2.5
2.5
2.5
10
10
10
30
30
30
kΩ
kΩ
kΩ
RDOL
−
2.5
10
30
kΩ
4
4
4
4
過充電検出遅延時間
tCU
−
tCU × 0.4
tCU
tCU × 2.5
−
5
過放電検出遅延時間
tDL
−
tDL × 0.4
tDL
tDL × 2.5
−
5
放電過電流検出遅延時間1
tDIOV1
−
tDIOV1 × 0.4
tDIOV1
tDIOV1 × 2.5
−
5
放電過電流検出遅延時間2
tDIOV2
−
tDIOV2 × 0.4
tDIOV2
tDIOV2 × 2.5
−
5
負荷短絡検出遅延時間
tSHORT
−
tSHORT × 0.4
tSHORT
tSHORT × 2.5
−
5
充電過電流検出遅延時間
tCIOV
−
tCIOV × 0.4
tCIOV
tCIOV × 2.5
−
5
充放電禁止遅延時間
tCTL
−
tCTL × 0.4
tCTL
tCTL × 2.5
−
5
遅延時間
*1.
8
高温および低温での選別はしておりませんので、この温度範囲での規格は設計保証とします。
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
 測定回路
CTL端子制御論理アクティブ "H" はSW1とSW3をオフ、SW2とSW4をオンに設定してください。CTL端子制御論理ア
クティブ "L" はSW1とSW3をオン、SW2とSW4をオフに設定してください。
注意
特に記述していない場合のCO端子の出力電圧 (VCO), DO端子の出力電圧 (VDO) の "H", "L" の判定は、Nch
FETのしきい値電圧 (1.0 V) とします。このとき、CO端子はVVM基準、DO端子はVSS基準で判定してください。
1.
過充電検出電圧、過充電解除電圧
(測定回路1)
V1 = 3.4 Vに設定した状態からV1を徐々に上げ、VCO = "H" → "L" となるV1の電圧を過充電検出電圧 (VCU) としま
す。その後、V1を徐々に下げ、VCO = "L" → "H" となるV1の電圧を過充電解除電圧 (VCL) とします。VCUとVCLと
の差を過充電ヒステリシス電圧 (VHC) とします。
2.
過放電検出電圧、過放電解除電圧
(測定回路2)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV1を徐々に下げ、VDO = "H" → "L" となるV1の電圧を過放電検出電
圧 (VDL) とします。その後、V2 = 0.01 V, V5 = 0 Vとし、V1を徐々に上げ、VDO = "L" → "H" となるV1の電圧を過
放電解除電圧 (VDU) とします。VDUとVDLとの差を過放電ヒステリシス電圧 (VHD) とします。
3.
放電過電流検出電圧1、放電過電流解除電圧
(測定回路2)
3. 1
放電過電流状態の解除電圧 "VDIOV1"
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態でV2を上昇させてから、VDO = "H" → "L" となるまでの遅延時間が、
放電過電流検出遅延時間1 (tDIOV1) であるV2の電圧を放電過電流検出電圧1 (VDIOV1) とします。その後、V2 =
3.4 Vに設定し、V2を徐々に下げ、V2 = VDIOV1 typ.以下になるとVDO = "L" → "H" となります。
3. 2
放電過電流状態の解除電圧 "VRIOV"
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態でV2を上昇させてから、VDO = "H" → "L" となるまでの遅延時間が、
tDIOV1であるV2の電圧をVDIOV1とします。その後、V2 = 3.4 Vに設定し、V2を徐々に下げ、VDO = "L" → "H" と
なるV2の電圧を放電過電流解除電圧 (VRIOV) とします。
4.
放電過電流検出電圧2
(測定回路2)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態でV2を上昇させてから、VDO = "H" → "L" となるまでの遅延時間が、放
電過電流検出遅延時間2 (tDIOV2) であるV2の電圧を放電過電流検出電圧2 (VDIOV2) とします。
5.
負荷短絡検出電圧
(測定回路2)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態でV2を上昇させてから、VDO = "H" → "L" となるまでの遅延時間が、負荷
短絡検出遅延時間 (tSHORT) であるV2の電圧を負荷短絡検出電圧 (VSHORT) とします。
6.
充電過電流検出電圧
(測定回路2)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態でV2を下降させてから、VCO = "H" → "L" となるまでの遅延時間が、充電
過電流検出遅延時間 (tCIOV) であるV2の電圧を充電過電流検出電圧 (VCIOV) とします。
9
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
7.
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
動作時消費電流
(測定回路3)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態において、VDD端子に流れる電流 (IDD) を動作時消費電流 (IOPE) としま
す。ただし、CTL端子の内部抵抗に流れる電流は除きます。
8.
パワーダウン時消費電流、過放電時消費電流
(測定回路3)
8. 1
パワーダウン機能 "あり"
V1 = V2 = 1.5 V, V5 = 0 Vに設定した状態において、IDDをパワーダウン時消費電流 (IPDN) とします。
8. 2
パワーダウン機能 "なし"
V1 = V2 = 1.5 V, V5 = 0 Vに設定した状態において、IDDを過放電時消費電流 (IOPED) とします。
9.
VDD端子 − VM端子間抵抗
(測定回路3)
V1 = 1.8 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態において、VDD端子 − VM端子間抵抗をRVMDとします。
10.
VM端子 − VSS端子間抵抗 (放電過電流状態の解除条件 "負荷開放")
(測定回路3)
V1 = 3.4 V, V2 = 1.0 V, V5 = 0 Vに設定した状態において、VM端子 − VSS端子間抵抗をRVMSとします。
11.
CTL端子内部抵抗
(測定回路3)
11. 1
CTL端子制御論理アクティブ "H"、CTL端子内部抵抗接続 "プルアップ"
V1 = 3.4 V、V2 = V5 = 0 Vに設定した状態において、CTL端子 − VDD端子間抵抗をRCTLとします。
11. 2
CTL端子制御論理アクティブ "H"、CTL端子内部抵抗接続 "プルダウン"
V1 = V5 = 3.4 V、V2 = 0 Vに設定した状態において、CTL端子 − VSS端子間抵抗をRCTLとします。
11. 3
CTL端子制御論理アクティブ "L"、CTL端子内部抵抗接続 プルアップ"
V1 = V5 = 3.4 V、V2 = 0 Vに設定した状態において、CTL端子 − VDD端子間抵抗をRCTLとします。
11. 4
CTL端子制御論理アクティブ "L"、CTL端子内部抵抗接続 プルダウン"
V1 = 3.4 V、V2 = V5 = 0 Vに設定した状態において、CTL端子 − VSS端子間抵抗をRCTLとします。
12.
CO端子抵抗 "H"
(測定回路4)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 V, V3 = 3.0 Vに設定した状態において、VDD端子 − CO端子間抵抗をCO端子抵抗 "H"
(RCOH) とします。
13.
CO端子抵抗 "L"
(測定回路4)
V1 = 4.7 V, V2 = V5 = 0 V, V3 = 0.4 Vに設定した状態において、VM端子 − CO端子間抵抗をCO端子抵抗 "L" (RCOL)
とします。
10
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
14.
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
DO端子抵抗 "H"
(測定回路4)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 V, V4 = 3.0 Vに設定した状態において、VDD端子 − DO端子間抵抗をDO端子抵抗 "H"
(RDOH) とします。
15.
DO端子抵抗 "L"
(測定回路4)
V1 = 1.8 V, V2 = V5 = 0 V, V4 = 0.4 Vに設定した状態において、VSS端子 − DO端子間抵抗をDO端子抵抗 "L"
(RDOL) とします。
16.
CTL端子電圧 "H"、CTL端子電圧 "L"
(測定回路2)
16. 1
CTL端子制御論理アクティブ "H"
V1 = 3.4, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV5を徐々に上げ、VCO = "H" → "L" かつVDO = "H" → "L" となる
V5の電圧をCTL端子電圧 "H" (VCTLH) とします。その後、V5を徐々に下げ、VCO = "L" → "H" かつVDO = "L" →
"H" となるV5の電圧をCTL端子電圧 "L" (VCTLL) とします。
16. 2
CTL端子制御論理アクティブ "L"
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV5を徐々に上げ、VCO = "H" → "L" かつVDO = "H" → "L" とな
るV5の電圧とV1の電圧の差 (V1 – V5) をCTL端子電圧 "L" (VCTLL) とします。その後、V5を徐々に下げ、
VCO = "L" → "H" かつVDO = "L" → "H" となるV1 – V5をCTL端子電圧 "H" (VCTLH) とします。
17.
過充電検出遅延時間
(測定回路5)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV1を上昇させ、V1がVCUを上回ってからVCO = "L" となるまでの時
間を過充電検出遅延時間 (tCU) とします。
18.
過放電検出遅延時間
(測定回路5)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV1を下降させ、V1がVDLを下回ってからVDO = "L" となるまでの時
間を過放電検出遅延時間 (tDL) とします。
19.
放電過電流検出遅延時間1
(測定回路5)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV2を上昇させ、V2がVDIOV1を上回ってからVDO = "L" となるまでの
時間を放電過電流検出遅延時間1 (tDIOV1) とします。
20.
放電過電流検出遅延時間2
(測定回路5)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV2を上昇させ、V2がVDIOV2を上回ってからVDO = "L" となるまでの
時間を放電過電流検出遅延時間2 (tDIOV2) とします。
21. 負荷短絡検出遅延時間
(測定回路5)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV2を上昇させ、V2がVSHORTを上回ってからVDO = "L" となるまでの
時間を負荷短絡検出遅延時間 (tSHORT) とします。
11
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
22.
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
充電過電流検出遅延時間
(測定回路5)
V1 = 3.4 V, V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV2を下降させ、V2がVCIOVを下回ってからVCO = "L" となるまでの時
間を充電過電流検出遅延時間 (tCIOV) とします。
23.
充放電禁止遅延時間
(測定回路5)
23. 1
CTL端子制御論理アクティブ "H"
V1 = 3.4 V、V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV5を上昇させ、V5がVCTLHを上回ってからVCO = "L" かつVDO =
"L" となるまでの時間を充放電禁止遅延時間 (tCTL) とします。
23. 2
CTL端子制御論理アクティブ "L"
V1 = 3.4 V、V2 = V5 = 0 Vに設定した状態からV5を上昇させ、V1 − V5がVCTLLを下回ってからVCO = "L" かつ
VDO = "L" となるまでの時間を充放電禁止遅延時間 (tCTL) とします。
24.
0 V電池充電開始充電器電圧 (0 V電池への充電機能 "可能")
(測定回路2)
V1 = V2 = V5 = 0 Vに設定した状態において、V2を徐々に下げ、VCO = "H" (VCO = VDD) となるV2の電圧の絶対値を
0 V電池充電開始充電器電圧 (V0CHA) とします。
25.
0 V電池充電禁止電池電圧 (0 V電池への充電機能 "禁止")
(測定回路2)
V1 = 1.9 V, V2 = −2.0 V, V5 = 0 Vに設定した状態からV1を徐々に下げ、VCO = "L" (VCO = VVM) となるV1の電圧を
0 V電池充電禁止電池電圧 (V0INH) とします。
12
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
R1
= 330 Ω
SW1
CTL
VDD
SW2
S-82B1Aシリーズ
V1
VSS
C1
= 0.1 μF
DO
S-82B1Aシリーズ
V2
V VCO
COM
図4
測定回路1
CTL
VDD
S-82B1Aシリーズ
VSS
図5
ICTL SW4 SW1
A
V5
SW3
VM
DO
CO
CTL
VDD
V1
SW2
SW2
S-82B1Aシリーズ
VSS
VM
DO
IVM A
COM
測定回路2
SW1
V2
CO
A IDO
A ICO
V4
V3
V2
COM
図6
測定回路3
図7
SW4
測定回路4
SW1
CTL
VDD
V1
SW2
CO
V VDO
V VCO
SW3
VM
DO
CO
COM
V1
V5
VSS
VM
V VDO
IDD
A
VDD
V1
SW4 SW1
CTL
V5
S-82B1Aシリーズ
VSS
SW3
VM
DO
SW2
CO
オシロスコープ オシロスコープ V2
COM
図8
測定回路5
13
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
 動作説明
備考 " バッテリー保護ICの接続例" を参照してください。
1.
通常状態
S-82B1Aシリーズは、VDD端子 − VSS端子間に接続された電池電圧やVM端子 − VSS端子間電圧、CTL端子 − VSS端
子間電圧を監視し、充電と放電を制御します。
1. 1
CTL端子制御論理アクティブ "H"
電池電圧が過放電検出電圧 (VDL) 以上かつ過充電検出電圧 (VCU) 以下の範囲内であり、VM端子電圧が充電過電
流検出電圧 (VCIOV) 以上かつ放電過電流検出電圧1 (VDIOV1) 以下の範囲内であり、CTL端子電圧がCTL端子電圧
"L" (VCTLL) 以下の場合、充電制御用FETと放電制御用FETの両方をオンします。この状態を通常状態と言い、充
放電は自由に行えます。
通常状態において、VDD端子 − VM端子間抵抗 (RVMD)、およびVM端子 − VSS端子間抵抗 (RVMS) は接続されてい
ません。
1. 2
CTL端子制御論理アクティブ "L"
電池電圧が過放電検出電圧 (VDL) 以上かつ過充電検出電圧 (VCU) 以下の範囲内であり、VM端子電圧が充電過電
流検出電圧 (VCIOV) 以上かつ放電過電流検出電圧1 (VDIOV1) 以下の範囲内であり、CTL端子電圧がCTL端子電圧
"H" (VCTLH) 以上の場合、充電制御用FETと放電制御用FETの両方をオンします。この状態を通常状態と言い、充
放電は自由に行えます。
通常状態において、VDD端子 − VM端子間抵抗 (RVMD)、およびVM端子 − VSS端子間抵抗 (RVMS) は接続されてい
ません。
注意
最初に電池を接続する際、放電可能ではない場合があります。この場合、VM端子とVSS端子をショートする
か、あるいは充電器を接続することによりVM端子電圧をVCIOV以上かつVDIOV1以下にすると通常状態になりま
す。
2.
過充電状態
2. 1
VCL ≠ VCU (過充電解除電圧と過充電検出電圧が異なる製品)
通常状態の電池電圧が充電中にVCUを越え、その状態を過充電検出遅延時間 (tCU) 以上保持した場合、充電制御用
FETをオフし充電を停止させます。この状態を過充電状態と言います。
過充電状態の解除には、以下の2通りの場合があります。
(1) VM端子電圧が0.35 V typ.未満であれば、電池電圧が過充電解除電圧 (VCL) 以下まで下がった場合に過充電状
態を解除します。
(2) VM端子電圧が0.35 V typ.以上であれば、電池電圧がVCU以下まで下がった場合に過充電状態を解除します。
過充電検出後に負荷を接続し放電を開始した場合は、放電電流が充電制御用FETの内部寄生ダイオードを通って流
れるため、VM端子電圧はVSS端子電圧よりも内部寄生ダイオードのVf電圧だけ上昇します。このときのVM端子電
圧が0.35 V typ.以上であれば、電池電圧がVCU以下で過充電状態を解除します。
注意 VCUを越えて充電された電池で、重い負荷を接続しても電池電圧がVCU以下に下がらない場合、電池電圧が
VCUを下回るまで、放電過電流検出および負荷短絡検出は機能しません。ただし、実際の電池では内部イン
ピーダンスが数十mΩありますので、過電流を発生させるような重い負荷が接続された場合には、電池電圧
はただちに低下するため、放電過電流検出および負荷短絡検出は機能します。
14
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
2. 2
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
VCL = VCU (過充電解除電圧と過充電検出電圧が同じ製品)
通常状態の電池電圧が充電中にVCUを越え、その状態を過充電検出遅延時間 (tCU) 以上保持した場合、充電制御用
FETをオフし充電を停止させます。この状態を過充電状態と言います。
VM端子電圧が0.35 V typ.以上で、かつ電池電圧がVCU以下まで下がった場合に過充電状態を解除します。
過充電検出後に負荷を接続し放電を開始した場合は、放電電流が充電制御用FETの内部寄生ダイオードを通って流
れるため、VM端子電圧はVSS端子電圧よりも内部寄生ダイオードのVf電圧だけ上昇します。このときのVM端子電
圧が0.35 V typ.以上であれば、電池電圧がVCU以下で過充電状態を解除します。
注意 1. VCUを越えて充電された電池で、重い負荷を接続しても電池電圧がVCU以下に下がらない場合、電池電圧
がVCUを下回るまで、放電過電流検出および負荷短絡検出は機能しません。ただし、実際の電池では内部
インピーダンスが数十mΩありますので、過電流を発生させるような重い負荷が接続された場合には、電
池電圧はただちに低下するため、放電過電流検出および負荷短絡検出は機能します。
2. 過充電検出後に充電器を接続した場合、電池電圧がVCLを下回っても、過充電状態は解除しません。充電
器を開放し、放電電流が流れてVM端子電圧が0.35 V typ.を上回った場合、過充電状態を解除します。
3.
過放電状態
通常状態の電池電圧が放電中にVDLを下回り、その状態を過放電検出遅延時間 (tDL) 以上保持した場合、放電制御用
FETをオフし放電を停止させます。この状態を過放電状態といいます。
過放電状態では、S-82B1Aシリーズ内部でVDD端子 − VM端子間をRVMDによってショートしています。VM端子はRVMD
によってプルアップされます。
過放電状態で充電器を接続したときにVM端子電圧が0 V typ.を下回っている場合は、電池電圧がVDL以上で過放電状
態を解除します。
VM端子電圧が0 V typ.を下回っていない場合は、電池電圧が過放電解除電圧 (VDU) 以上で過放電状態を解除します。
過放電状態において、RVMSは接続されていません。
3. 1
パワーダウン機能 "あり"
過放電状態でVDD端子 − VM端子間電圧差が0.8 V typ.以下になると、パワーダウン機能が働き、消費電流をパワー
ダウン時消費電流 (IPDN) まで減らします。パワーダウン機能の解除は、充電器を接続し、VM端子電圧が0.7 V typ.
以下になることで行われます。
・充電器を接続せず、VM端子電圧≧0.7 V typ.の場合は、電池電圧がVDU以上でも過放電状態を維持します。
・充電器を接続し、0.7 V typ.>VM端子電圧>0 V typ.の場合は、電池電圧がVDU以上で過放電状態を解除します。
・充電器を接続し、0 V typ.≧VM端子電圧の場合は、電池電圧がVDL以上で過放電状態を解除します。
3. 2
パワーダウン機能 "なし"
過放電状態でVDD端子 − VM端子間電圧差が0.8 V typ.以下になっても、パワーダウン機能は働きません。
・充電器を接続せず、VM端子電圧≧0.7 V typ.の場合は、電池電圧がVDU以上で過放電状態を解除します。
・充電器を接続し、0.7 V typ.>VM端子電圧>0 V typ.の場合は、電池電圧がVDU以上で過放電状態を解除します。
・充電器を接続し、0 V typ.≧VM端子電圧の場合は、電池電圧がVDL以上で過放電状態を解除します。
15
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
4.
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
放電過電流状態 (放電過電流1、放電過電流2、負荷短絡)
通常状態の電池において、放電電流が所定値以上になることによって、VM端子電圧がVDIOV1以上となる状態が放電
過電流検出遅延時間1 (tDIOV1) 以上続いた場合、放電制御用FETをオフし放電を停止させます。この状態を放電過電
流状態と言います。
4. 1
放電過電流状態の解除条件 "負荷開放" かつ放電過電流状態の解除電圧 "VDIOV1"
放電過電流状態では、S-82B1Aシリーズ内部でVM端子 − VSS端子間をRVMSによってショートしています。ただ
し、負荷が接続されている間は、VM端子電圧は負荷によってVDD端子電圧となっています。負荷を切り離すと
VM端子電圧はVSS端子電圧に戻ります。VM端子電圧がVDIOV1以下に戻れば、放電過電流状態を解除します。
放電過電流状態において、RVMDは接続されていません。
4. 2
放電過電流状態の解除条件 "負荷開放" かつ放電過電流状態の解除電圧 "VRIOV"
放電過電流状態では、S-82B1Aシリーズ内部でVM端子 − VSS端子間をRVMSによってショートしています。ただ
し、負荷が接続されている間は、VM端子電圧は負荷によってVDD端子電圧となっています。負荷を切り離すと
VM端子電圧はVSS端子電圧に戻ります。VM端子電圧がVRIOV以下に戻れば、放電過電流状態を解除します。
放電過電流状態において、RVMDは接続されていません。
4. 3
放電過電流状態の解除条件 "充電器接続"
放電過電流状態では、S-82B1Aシリーズ内部でVDD端子 − VM端子間をRVMDによってショートしています。
充電器を接続し、VM端子電圧がVDIOV1以下に戻れば、放電過電流状態を解除します。
放電過電流状態において、RVMSは接続されていません。
5.
充電過電流状態
通常状態の電池において、充電電流が所定値以上になることによって、VM端子電圧がVCIOV以下となる状態が充電過
電流検出遅延時間 (tCIOV) 以上続いた場合、充電制御用FETをオフし充電を停止させます。この状態を充電過電流状
態と言います。
充電器を開放し、放電電流が流れてVM端子電圧が0.35 V typ.以上になると、充電過電流状態を解除します。
過放電状態においては、充電過電流検出は機能しません。
6.
充放電禁止状態
6. 1
CTL端子制御論理アクティブ "H"
CTL端子電圧がCTL端子電圧 "H" (VCTLH) 以上となる状態が充放電禁止遅延時間 (tCTL) 以上続いた場合、充電
制御用FETと放電制御用FETの両方をオフし充放電を停止させます。
この状態を充放電禁止状態と言います。
CTL端子電圧がCTL端子電圧 "L" (VCTLL) 以下になると充放電禁止状態を解除します。
6. 2
CTL端子制御論理アクティブ "L"
CTL端子電圧がCTL端子電圧 "L" (VCTLL) 以下となる状態が充放電禁止遅延時間 (tCTL) 以上続いた場合、充電制
御用FETと放電制御用FETの両方をオフし充放電を停止させます。
この状態を充放電禁止状態と言います。
CTL端子電圧がCTL端子電圧 "H" (VCTLH) 以上になると充放電禁止状態を解除します。
放電過電流状態中に充放電禁止状態にした場合、充放電禁止状態を解除すると通常状態に戻ります。
CTL端子はS-82B1Aシリーズ内部でCTL端子内部抵抗 (RCTL) によってVDD端子またはVSS端子にショートしていま
す。RCTLは過放電状態になると切断され、CTL端子の入出力電流を遮断します。
過放電状態においては、CTL端子による充放電制御は機能しません。
16
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
7.
0 V電池への充電機能 "可能"
接続された電池電圧が、自己放電により0 Vになった状態から充電を可能とする機能です。0 V電池充電開始充電器電
圧 (V0CHA) 以上の電圧の充電器をEB+端子とEB−端子間に接続すると、充電制御用FETのゲートをVDD端子電圧に固
定します。充電器電圧によって充電制御用FETのゲートソース間電圧がしきい値電圧以上になると、充電制御用FET
がオンし充電が開始されます。このとき放電制御用FETはオフしており、充電電流は放電制御用FETの内部寄生ダイ
オードを通って流れます。電池電圧がVDL以上になると通常状態になります。
注意 1. 完全放電された電池を再度充電することを推奨しないリチウムイオン二次電池もあります。使用するリチ
ウムイオン二次電池の特性に依存しますので、0 V電池への充電機能 "可能"、"禁止" を決定する際は、詳
細を電池メーカーに確認してください。
2. 0 V電池への充電機能は、充電過電流検出機能に対して優先されます。したがって、0 V電池への充電機能
"可能" の製品は、電池電圧がVDLよりも低い間は強制的に充電可能となってしまい、充電過電流を検出す
ることができません。
8.
0 V電池への充電機能 "禁止"
内部ショートの電池 (0 V電池) が接続された場合に、充電を禁止する機能です。電池電圧が0 V電池充電禁止電池電
圧 (V0INH) 以下のときは、充電制御用FETのゲートをEB−端子電圧に固定し、充電を禁止します。電池電圧がV0INH
以上の場合は、充電を行うことができます。
注意
完全放電された電池を再度充電することを推奨しないリチウムイオン二次電池もあります。使用するリチウ
ムイオン二次電池の特性に依存しますので、0 V電池への充電機能 "可能"、"禁止" を決定する際は、詳細を
電池メーカーに確認してください。
9.
遅延回路
各種検出遅延時間は、約4 kHzのクロックをカウンターで分周して算出しています。
備考
tDIOV1, tDIOV2, tSHORTの開始は、VDIOV1を検出した時です。したがって、VDIOV1を検出してからtDIOV2, tSHORTを越
えてVDIOV2, VSHORTを検出した場合、それぞれ検出した時点から、tDIOV2, tSHORT以内に放電制御用FETをオフ
します。
VDD
DO端子電圧
tD
VSS
0≦tD≦tSHORT
Time
tSHORT
VDD
VSHORT
VM端子電圧
VDIOV1
VSS
Time
図9
17
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
 タイミングチャート
1.
過充電検出、過放電検出
VCU
VCL (VCU − VHC)
電池電圧
VDU (VDL + VHD)
VDL
VDD
DO端子電圧
VSS
VDD
CO端子電圧
VSS
VEB−
VDD
VM端子電圧
0.35 V typ.
VSS
VCIOV
VEB−
充電器接続
負荷接続
状態
*1
過充電検出遅延時間 (tCU)
過放電検出遅延時間 (tDL)
(1)
(1)
(2)
*1. (1) : 通常状態
(2) : 過充電状態
(3) : 過放電状態
備考
定電流での充電を想定しています。
図10
18
(3)
(1)
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
2.
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
放電過電流検出
2. 1
放電過電流状態の解除条件 "負荷開放"
VCU
VCL (VCU − VHC)
電池電圧
VDU (VDL + VHD)
VDL
VDD
DO端子電圧
VSS
VDD
CO端子電圧
VSS
VM端子電圧
VDD
VRIOV
VSHORT
VDIOV2
VDIOV1
VSS
負荷接続
放電過電流検出遅延時間1 (tDIOV1)
状態 *1
(1)
(2)
放電過電流検出遅延時間2 (tDIOV2) 負荷短絡検出遅延時間 (tSHORT)
(1)
(2)
(1)
(2)
(1)
*1. (1) : 通常状態
(2) : 放電過電流状態
備考
定電流での充電を想定しています。
図11
19
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
2. 2
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
放電過電流状態の解除条件 "充電器接続"
VCU
VCL (VCU − VHC)
電池電圧
VDU (VDL + VHD)
VDL
VDD
DO端子電圧
VSS
VDD
CO端子電圧
VSS
VDD
VM端子電圧
VSHORT
VDIOV2
VDIOV1
VSS
VCIOV
VEB-
充電器接続
負荷接続
放電過電流検出遅延時間1 (tDIOV1)
状態
*1
(1)
(2)
放電過電流検出遅延時間 2 (tDIOV2)
(1)
(2)
*1. (1) : 通常状態
(2) : 放電過電流状態
備考
定電流での充電を想定しています。
図12
20
負荷短絡検出遅延時間 (tSHORT)
(1)
(2)
(1)
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
3.
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
充電過電流検出
VCU
VCL (VCU − VHC)
電池電圧
VDU (VDL + VHD)
VDL
VDD
DO端子電圧
VSS
VDD
CO端子電圧
VSS
VEB−
VDD
VM端子電圧
0.35 V typ.
VDIOV1
VSS
VCIOV
VEB−
充電器接続
負荷接続
状態 *1
充電過電流検出遅延時間 (tCIOV)
(2)
(1)
過放電検出遅延時間 (tDL)
充電過電流検出遅延時間 (tCIOV)
(1)
(3)
(1)
(2)
*1. (1) : 通常状態
(2) : 充電過電流状態
(3) : 過放電状態
備考
定電流での充電を想定しています。
図13
21
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
4.
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
充放電禁止動作
VCU
VCL (VCU − VHC)
電池電圧
VDU (VDL + VHD)
VDL
VDD
DO端子電圧
VSS
VDD
CO端子電圧
VSS
VEB−
VDD
VM端子電圧
VDIOV1
VSS
VCIOV
VEB−
VDD
VCTLH
CTL端子電圧
(アクティブ "H")
VCTLL
VSS
VDD
VCTLH
CTL端子電圧
(アクティブ "L")
VCTLL
VSS
充電器接続
負荷接続
充放電禁止遅延時間 (tCTL)
状態
*1
(1)
(2)
過放電検出遅延時間 (tDL)
(1)
*1. (1) : 通常状態
(2) : 充放電禁止状態
(3) : 過放電状態
備考
定電流での充電を想定しています。
図14
22
(3)
充放電禁止遅延時間 (tCTL)
(1)
(2)
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
 バッテリー保護ICの接続例
EB+
R1
電池
VDD
CTL
C1
R3
外部入力
S-82B1Aシリーズ
VSS
DO
CO
FET1
VM
R2
FET2
EB−
図15
表10
記号
FET1
FET2
部品
Nch
MOS FET
Nch
MOS FET
R1
抵抗
C1
容量
R2
抵抗
R3
抵抗
外付け部品定数
Min.
Typ.
Max.
放電制御
−
−
−
しきい値電圧≦過放電検出電圧
*1
充電制御
−
−
−
しきい値電圧≦過放電検出電圧
*1
270 Ω
330 Ω
1 kΩ
目的
ESD対策、
電源変動対策
電源変動対策
ESD対策、
充電器逆接続対策
CTL端子入力保護
0.068 μF 0.1 μF 1.0 μF
備考
VDIOV1≦30 mV、VCIOV≧−30 mVに設定する
場合は注意が必要です。
*2
VDIOV1≦30 mV、VCIOV≧−30 mVに設定する
場合は注意が必要です。
300 Ω
1 kΩ
1.5 kΩ
−
−
1 kΩ
−
−
*2
*1.
しきい値電圧が過放電検出電圧以上のFETを用いた場合、過放電検出する前に放電を止めてしまう場合があります。
*2.
電源変動対策のため、VDIOV1≦30 mV、VCIOV≧−30 mVに設定する場合は、R1 × C1≧100 μF • Ωとなるように設定し
てください。
注意 1.
2.
上記定数は予告なく変更することがあります。
上記接続例以外の回路においては、動作確認されていません。また、上記接続例および定数は、動作を保証する
ものではありません。実際のアプリケーションで十分な評価の上、定数を設定してください。
23
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
1セル用バッテリー保護IC
Rev.1.1_00
 注意事項
・IC内での損失がパッケージの許容損失を越えないように、入出力電圧、負荷電流の使用条件に注意してください。
・本ICは静電気に対する保護回路が内蔵されていますが、保護回路の性能を越える過大静電気がICに印加されないよう
にしてください。
・弊社ICを使用して製品を作る場合には、その製品での当ICの使い方や製品の仕様また、出荷先の国などによって当IC
を含めた製品が特許に抵触した場合、その責任は負いかねます。
24
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
 諸特性データ (Typicalデータ)
消費電流
IOPE − Ta
IPDN − Ta
1. 2
5.0
0.100
4.0
0.075
IPDN [μA]
IOPE [μA]
1. 1
3.0
2.0
1.0
0.0
−40 −25
0
25
Ta [°C]
50
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
0.050
0.025
0.000
−40 −25
0
25
Ta [°C]
50
75 85
IOPED − Ta
1. 3
IOPED [μA]
1.00
0.75
0.50
0.25
0.00
−40 −25
IOPE − VDD
1. 4. 1
パワーダウン機能 "あり"
1. 4. 2
5.0
5.0
4.0
4.0
IOPE [A]
1. 4
IOPE [A]
1.
3.0
2.0
1.0
パワーダウン機能 "なし"
3.0
2.0
1.0
0.0
0.0
0
1
2
3
VDD [V]
4
5
6
0
1
2
3
VDD [V]
4
5
6
25
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
Rev.1.1_00
検出電圧
VCU − Ta
VCU [V]
2. 1
2. 2
VCL − Ta
4.52
4.34
4.50
4.31
4.48
4.28
VCL [V]
2.
1セル用バッテリー保護IC
4.46
4.44
4.42
4.22
−40 −25
0
25
Ta [°C]
50
4.19
75 85
VDL − Ta
2. 4
2.56
3.01
2.52
2.95
2.48
2.44
2.40
VDIOV2 [V]
2. 7
26
−40 −25
0
25
Ta [°C]
50
25
Ta [°C]
50
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
2.89
2.77
75 85
VDIOV1 − VDD
2. 6
0.062
0.062
VDIOV1 [V]
0.064
0.060
0.058
2.4
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
0.060
0.058
0.056
4.4
VDIOV2 − VDD
2. 8
0.090
0.085
0.085
0.080
0.075
0.075
0.070
0.070
2.4
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
4.4
−40 −25
VDIOV2 − Ta
0.090
0.080
−40 −25
VDIOV1 − Ta
0.064
0.056
0
2.83
VDIOV2 [V]
VDIOV1 [V]
2. 5
−40 −25
VDU − Ta
VDU [V]
VDL [V]
2. 3
4.25
−40 −25
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
VSHORT − VDD
0.22
0.22
0.21
0.21
0.20
0.19
0.18
2.4
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
VCIOV − VDD
0.20
0.19
0.18
4.4
2. 12
−40 −25
−0.036
−0.038
−0.038
−0.040
−0.042
−0.044
2.4
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
4.4
0
25
Ta [°C]
50
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
VCIOV − Ta
−0.036
VCIOV [V]
VCIOV [V]
2. 11
VSHORT − Ta
2. 10
VSHORT [V]
VSHORT [V]
2. 9
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
−0.040
−0.042
−0.044
−40 −25
27
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
Rev.1.1_00
遅延時間
tCU [s]
3. 1
tCU − Ta
3. 2
tDL − Ta
2.5
160
2.0
120
tDL [ms]
3.
1セル用バッテリー保護IC
1.5
1.0
80
40
0.5
0.0
0
0
25
Ta [C]
50
75 85
tDIOV1 − VDD
3. 4
10.0
10.0
8.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
3. 7
2.4
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
3. 6
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
0
25
Ta [°C]
50
75 85
4.0
80
80
60
60
40
20
2.4
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
tSHORT − VDD
3. 8
−40 −25
40
20
0
4.4
−40 −25
tSHORT − Ta
700
tSHORT [μs]
tSHORT [s]
50
tDIOV2 − Ta
700
500
300
100
2.4
28
25
Ta [C]
6.0
0.0
4.4
tDIOV2 − VDD
0
0
2.0
tDIOV2 [ms]
tDIOV2 [ms]
3. 5
40 25
tDIOV1 − Ta
tDIOV1 [s]
tDIOV1 [s]
3. 3
40 25
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
4.4
500
300
100
−40 −25
充放電制御機能付き
Rev.1.1_00
tCIOV − VDD
20
20
15
15
10
5
0
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
5
0
4.4
80
60
60
40
20
2.4
2.8
3.2
3.6
VDD [V]
4.0
−40 −25
0
25
Ta [°C]
50
75 85
tCTL − Ta
3. 12
tCTL [ms]
tCTL [ms]
2.8
10
80
0
40
20
0
4.4
−40 −25
0
25
Ta [°C]
50
75 85
出力抵抗
RCOH − VCO
4. 2
RCOL − VCO
30
30
25
25
20
20
RCOL [kΩ]
RCOH [kΩ]
4. 1
15
10
5
0
15
10
5
0
1
2
3
VCO [V]
4
0
5
RDOH − VDO
4. 4
30
30
25
25
20
20
15
10
5
0
0
1
2
3
VCO [V]
4
5
1
2
3
VDO [V]
4
5
RDOL − VDO
RDOL [kΩ]
4. 3
RDOH [kΩ]
4.
2.4
tCTL − VDD
3. 11
tCIOV − Ta
3. 10
tCIOV [ms]
tCIOV [ms]
3. 9
1セル用バッテリー保護IC
S-82B1Aシリーズ
15
10
5
0
1
2
3
VDO [V]
4
5
0
0
29
1セル用バッテリー保護IC
充放電制御機能付き
S-82B1Aシリーズ
Rev.1.1_00
 マーキング仕様
1.
SNT-6A
Top view
6
5
4
(1) ~ (3)
: 製品略号 (製品名と製品略号の対照表を参照)
(4) ~ (6)
: ロットナンバー
(1) (2) (3)
(4) (5) (6)
1
2
3
製品名と製品略号の対照表
(1)
製品略号
(2)
(3)
S-82B1AAA-I6T1U
6
D
A
S-82B1AAB-I6T1U
6
D
B
製品名
30
1.57±0.03
6
1
5
4
2
3
+0.05
0.08 -0.02
0.5
0.48±0.02
0.2±0.05
No. PG006-A-P-SD-2.1
TITLE
SNT-6A-A-PKG Dimensions
No.
PG006-A-P-SD-2.1
ANGLE
UNIT
mm
SII Semiconductor Corporation
+0.1
ø1.5 -0
4.0±0.1
2.0±0.05
0.25±0.05
+0.1
1.85±0.05
5°
ø0.5 -0
4.0±0.1
0.65±0.05
3 2 1
4
5 6
Feed direction
No. PG006-A-C-SD-1.0
TITLE
SNT-6A-A-Carrier Tape
No.
PG006-A-C-SD-1.0
ANGLE
UNIT
mm
SII Semiconductor Corporation
12.5max.
9.0±0.3
Enlarged drawing in the central part
ø13±0.2
(60°)
(60°)
No. PG006-A-R-SD-1.0
SNT-6A-A-Reel
TITLE
No.
PG006-A-R-SD-1.0
ANGLE
QTY.
UNIT
5,000
mm
SII Semiconductor Corporation
0.52
1.36
2
0.52
0.2 0.3
1.
2.
1
(0.25 mm min. / 0.30 mm typ.)
(1.30 mm ~ 1.40 mm)
0.03 mm
SNT
1. Pay attention to the land pattern width (0.25 mm min. / 0.30 mm typ.).
2. Do not widen the land pattern to the center of the package ( 1.30 mm ~ 1.40 mm ).
Caution 1. Do not do silkscreen printing and solder printing under the mold resin of the package.
2. The thickness of the solder resist on the wire pattern under the package should be 0.03 mm
or less from the land pattern surface.
3. Match the mask aperture size and aperture position with the land pattern.
4. Refer to "SNT Package User's Guide" for details.
1.
2.
(0.25 mm min. / 0.30 mm typ.)
(1.30 mm ~ 1.40 mm)
No. PG006-A-L-SD-4.1
TITLE
SNT-6A-A
-Land Recommendation
No.
PG006-A-L-SD-4.1
ANGLE
UNIT
mm
SII Semiconductor Corporation
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