OKI MSM6352

J2E0011-27-Y4
作成:1998年 1月
MSM6352 l
前回作成:1997年 4月
¡ 電子デバイス
MSM6352
DTMFジェネレータ内蔵(電話機用)4ビットマイクロコントローラ
n 概要
MSM6352は、CMOSシリコンゲートプロセスで製造される高性能な制御用1チップマイクロコント
ローラです。従来のマイクロコンピュータでは、1チップ化が困難であったレパートリー電話に本チッ
プを使用することにより、コンパクトで高性能な電話機が簡単に実現できます。
n 特長
l マスクROM
l RAM
:2048×14ビット
:640×4ビット
l I/Oポート
入出力ポート
:1ポート×4ビット
入力ポート
出力ポート
:3ポート×4ビット
:3ポート×4ビット
l DTMF用ジェネレータ内蔵
l プログラマブルタイマー内蔵
ダイヤパルス出力に使用
(正相/逆相、34%/40%、10pps/20pps選択可)
l スタック
l 3.58MHz発振回路内蔵
:5レベル
l データ管理に適した命令体系、ブロック転送命令、サーチ命令
l 命令実行時間
:17.9msec
l STOP命令によるパワーダウン
l ウオッチドッグタイマ
l 動作電圧
l 低消費電力
:2.0V∼5.5V(ただし、トーンモードでは2.2V∼5.5V)
l パッケージ
28ピンプラスチックDIP(DIP28-P-600-2.54)
(製品名:MSM6352-xxRS)
40ピンプラスチックDIP(DIP40-P-600-2.54)
(製品名:MSM6352-xxRS)
42ピンプラスチックシュリンクDIP(SDIP42-P-600-1.78) (製品名:MSM6352-xxSS)
44ピンプラスチックQFP(QFP44-P-910-0.80-K)
44ピンプラスチックQFP(QFP44-P-910-0.80-2K)
(製品名:MSM6352-xxGS-K)
(製品名:MSM6352-xxGS-2K)
注 xxはコード番号を示す
1/23
MSM6352 l
n ブロック図
DP OUT
BD
TIMER
DTMF
BD
CIRCUIT
CIRCUT
ACC
PROGRAMMABLE
I1
I2
I3
I4
RAM
640×4bit
DIN
DOUT
Z
C
G
A9∼A0
ALU
MPX
AR1
AR2
MPX
C1
C2
C3
C4
O1
O2
O3
O4
EO1
EO2
EO3
EO4
B
P
4bit BUS
AR1
address register
AR2
bank register
B
page register
P
L
L loop counter
IOE
DI3∼D0
GENERATOR
STACK
CONTROL
A10 ROM
∼
TIMING
MPX
DECODER
LATCH
ISNTRUCTION
ADDER
HS
PC
MPX
DOUT
RAM 6×11bit
DIN
interrupt
IO1
IO2
IO3
IO4
XT
XT
32kHz
DTMF OUT
MPX
R1
R2
R3
R4
R5
R6
R7
R8
A0
2048×14bit
VECTOR
ADDRESS
ACTEST VDD VSS
2/23
MSM6352 l
n 端子接続(上面図)
44
43
42
41
40
39
38
37
36
35
34
R2
R1
EO4
EO3
EO2
NC
EO1
C1
C2
C3
C4
44ピンプラスチックQFP
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
I3
O2
O1
O3
NC
O4
DP OUT
DTMF OUT
IO4
IO3
IO2
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
33
32
31
30
29
28
27
26
25
24
23
XT
XT
32kHz
IOE
TEST
NC
VSS
AC
BD
VDD
IO1
R4
R5
R6
R7
R8
R3
HS
I4
I1
NC
I2
NC:未使用ピン
3/23
MSM6352 l
40ピンプラスチックDIP
28ピンプラスチックDIP
R1
R2
R3
R4
R5
R6
R7
HS
I4
I1
I2
XT
XT
TEST
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
28
27
26
25
24
23
22
21
20
19
18
17
16
15
C1
C2
C3
C4
I3
O1
O3
O4
DP OUT
DTMF OUT
VDD
BD
AC
VSS
EO2
EO3
EO4
R1
R2
R4
R5
R6
R7
R8
R3
HS
I4
I1
I2
XT
XT
32kHz
IOE
TEST
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
40
39
38
37
36
35
34
33
32
31
30
29
28
27
26
25
24
23
22
21
EO1
C1
C2
C3
C4
I3
O2
O1
O3
O4
DP OUT
DTMF OUT
IO4
IO3
IO2
IO1
VDD
BD
AC
VSS
42ピンプラスチックシュリンクDIP
EO2
EO3
EO4
R1
R2
R4
R5
R6
R7
R8
R3
HS
I4
I1
I2
XT
NC
XT
32kHz
IOE
TEST
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
42
41
40
39
38
37
36
35
34
33
32
31
30
29
28
27
26
25
24
23
22
EO1
C1
C2
C3
C4
I3
O2
O1
O3
O4
DP OUT
DTMF OUT
IO4
IO3
IO2
IO1
NC
VDD
BD
AC
VSS
NC:未使用ピン
4/23
MSM6352 l
n 端子説明
端子名
説明
VDD
電源端子
VSS
アース電源端子
AC
TEST
XT, XT
HS
内部回路をクリアする端子で、VSSにプルダウンされます。
電源投入後、MSM6352は、この端子によりリセットする必要があります。
内部回路をテストする端子で、VSSにプルダウンされます。
通常は、オープンとする必要があります。
発振回路インバーターの入・出力端子
3.58MHzの振動子およびコンデンサを接続する必要があります。
フック・スイッチに接続される入力入力端子でVDDにプルアップされます。
ダイヤル・パルスの入力端子
DP OUT
ダイヤルパルス速度(10 pps又は20 pps)とメーク・ブレーク比(40%又は33%)
をソフトにより選択が可能となります。
DTMF OUT
BD
32 kHz
R1∼R4
R5∼R8
I1∼I4
C1∼C4
O1∼O4
IO1∼IO4
IOE
DTMF信号の出力端子
ブザー音の出力端子
32 kHzクロックの出力端子
VSSにプルダウンされた入力ポート
このポートをアクセスした時だけ、プルダウン抵抗が、このポートに接続されます。
出力ポート
トライステート双方向ポート
出力端子。
IO1∼IO4をアクセスした時、その負荷信号がIOE端子より出力されます。
5/23
MSM6352 l
n 絶対最大定格
記号
条件
定格値
単位
電源電圧
項目
VDD
Ta=25℃
−0.3∼+6
V
入力電圧
VI
Ta=25℃
−0.3∼VDD+0.3
V
出力電圧
VO
Ta=25℃
−0.3∼VDD+0.3
V
許容損失
PD
Ta=25℃
200max
mW
保存温度
TSTG
―
−55
℃
記号
条件
範囲
単位
VDD
fOSC=3.58MHz
2.0∼5.5*
V
VDDM
―
1.2∼5.5
V
Top
―
−20∼+75
℃
n 推奨動作条件
項目
電源電圧
記憶保持電圧
動作温度
*
ただし、トーン送出停止中。トーン送出中は2.2∼5.5V
6/23
MSM6352 l
n 電気的特性
l 直流特性
項目
記号
条件
(Ta=−20∼+75°C)
測定
Min. Typ. Max. 単位
電圧
回路
電源
"H"出力電流(1)
IOH1
O3,O4
VOH=2.6V
3.0V −0.2 ―
―
mA
"L"出力電流(1)
IOL1
DP OUT
VOL=0.4V
3.0V
―
―
mA
"H"出力電流(2)
IOH2
VOH=2.6V
3.0V −1.0 ―
―
mA
"L"出力電流(2)
IOL2
VOL=0.4V
3.0V
―
―
mA
"H"出力電流(3)
IOH3
O1,O2
VOH=2.6V
3.0V −20 ―
―
mA
"L"出力電流(3)
IOL3
BD
VOL=0.4V
3.0V
―
―
mA
"H"出力電流(4)
IOH4
―
mA
IOL4
3.0V 300
―
―
mA
"H"出力電流(5)
IOH5
3.0V −40 ―
―
mA
"L"出力電流(5)
IOL5
IO1∼IO4 VOH=2.6V
IOE
EO1∼EO4 VOL=0.4V
VOH=2.6V
32kHz
VOL=0.4V
3.0V −150 ―
"L"出力電流(4)
3.0V
25
―
―
mA
"H"入力電圧
VIH
―
3.0V
2.2
―
―
5.5V
4.0
―
―
3.0V
―
―
0.8
5.5V
―
―
1.4
5.5V
―
―
2
"L"入力電圧
VIL
"H"入力電流(1)
IIH1
"L"入力電流(1)
IIL1
"H"入力電流(2)
IIH2
"L"入力電流(2)
IIL2
"H"入力電流(3)
IIH3
"L"入力電流(3)
IIL3
"H"入力電流(4)
IIH4
"L"入力電流(4)
IIL4
C1∼C4
―
VIH=5.5V
HS
VIL=0V
0.5
10
10
3.0V −20 ― −180
5.5V −40 ― −360
V
2
V
mA
mA
VIH=5.5V
5.5V
20
―
180
R1∼R8
VIH=3.0V
3.0V
10
―
90
VIL=0V
5.5V
―
―
−2
I1∼I4
VIH=5.5V
5.5V
60
―
600
AC,
VIH=3.0V
3.0V
30
―
300
TEST
VIL=0V
5.5V
―
―
−2
mA
VIH=5.5V
5.5V
―
―
2
mA
VIL=0V
5.5V
―
―
−2
mA
2.5V
―
0.25 0.5
5.0V
―
1.5
2.4
2.5V
―
1.3
2.4
5.0V
―
4.2
6.8
2.5V
―
―
0.2
IO1∼IO4
消費電流(1)
IDDP
トーン送出停止中無負荷
消費電流(2)
IDDT
トーン送出中無負荷
消費電流(3)
IDDM
オン・ホック時,
Ta=25°C,無負荷
1
mA
mA
3
mA
mA
mA
4
mA
7/23
MSM6352 l
l 交流特性
項目
サイクル時間
記号
条件
tCY
f=3.579545MHz
VOUT
トーン出力
ROW側のみ
RL=1kW
High/Lowレベル比
dBCR
―
歪率
%dIS
RL=1kW
(Ta=−20∼+75℃)
測定
Min. Typ. Max. 単位
電圧
回路
電源
3.0V
―
17.9
―
2.2V
―
180
―
4.0V
―
260
―
5.5V
―
330
―
3.0V
1
2
3
5.5V
1
2
3
3.0V
―
―
5
5.5V
―
―
5
tKIN
―
―
16
―
―
立ち上がり,
tTLH1
O3,O4,DP OUT
3.0V
―
―
0.5
立ち下がり時間(1)
tTHL1
CL=50pF
3.0V
―
―
0.5
立ち上がり,
tTLH2
C1∼C4
3.0V
―
―
0.5
立ち下がり時間(2)
tTHL2
CL=50pF
3.0V
―
―
10
立ち上がり,
tTLH3
O1,O2,BD,32kHz
3.0V
―
―
5
立ち下がり時間(3)
tTHL3
CL=50pF
3.0V
―
―
10
立ち上がり,
tTLH4
3.0V
―
―
1
立ち下がり時間(4)
tTHL4
IO1∼IO4,IOE
EO1∼EO4
CL=50pF
3.0V
―
―
1
スイッチ入力時間
ms
mV
rms
dB
%
ms
5
ms
ms
ms
ms
l DTMFトーン出力周波数
基準周波数(Hz)
出力周波数(Hz)
偏差(%)
R1
697
699.1
+0.30
R2
770
766.2
−0.49
R3
852
847.4
−0.54
R4
941
948.0
+0.74
C1
1209
1215.9
+0.57
C2
1336
1331.7
−0.32
C3
1477
1471.9
−0.35
fOSC=3.579545MHz
8/23
MSM6352 l
測定回路
VSS
VDD
VIH
A
VIL
(*1)
VSS
3
OUTPUT
INPUT
(*1)
(*2)
INPUT
VDD
VIH
VIL
2
OUTPUT
1
(*2)
V
4
VSS
VDD
VIH
(*1)
VIL
VSS
OUTPUT
INPUT
A
VDD
INPUT
(*3)
OUTPUT
A
5
VIL
(*3)
INPUT
VDD
VIH
VSS
OUTPUT
tr, tf(10%∼90%)=20ns
VDD
50%
VSS
(*2)
CL=50pF
入力波形
txxx
V
∼
txxx
出力波形
出力波形
txxx
txxx
VOH
50%
VOL
VOH
50%
VOL
*1 指定の状態にする入力ロジック
*2 指定の出力端子について繰り返す。
*3 指定の入力端子について繰り返す。
9/23
MSM6352 l
n 端子機能説明
l 入力ポート(R1∼R4)
4ビット(R1、R2、R3、R4)で構成される入力専用ポートであり、入力命令によりポートの状態を取
り込むことができます。
各入力端子は抵抗によりLレベル(VSS)にプルダウンされていて、キーボード用入力として使用で
きます。
R1
BUS 0
R2
BUS 1
R3
BUS 2
R4
BUS 3
VSS
入力命令(IN 0,AP)
図-1 入力ポート(R1∼R4)の構成
l 入力ポート(R5∼R8)
4ビット(R5、R6、R7、R8)で構成される入力専用ポートであり、入力命令によりポートの状態を取
り込むことができます。
R5
BUS 0
R6
BUS 1
R7
BUS 2
R8
BUS 3
VSS
入力命令(IN 1,AP)
図-2 入力ポート(R5∼R8)の構成
10/23
MSM6352 l
l 入力ポート(I1∼I4)
4ビット(I1、I2、I3、I4)で構成される入力専用ポートであり、入力命令によりポートの状態を取り
込むことができます。
各入力端子はトランジスタを介してLレベル(VSS)に低抗によりプルダウンされていて、ポートの
状態の取り込み時及び入力がLレベルの時のみ抵抗が接続されます。
入力電流が制限されるため、Hレベル(VDD)に固定して使用することができます。
I1
I2
I3
I4
BUS 0
VSS
BUS 1
VSS
BUS 2
VSS
BUS 3
入力命令(IN 3 ,AP)
VSS
図-3 入力ポート(I1∼I4)の構成
l HS入力端子
1ビットの入力端子であり、入力命令により状態を取り込むことができます。
入力端子は抵抗によりHレベル(VDD)にプルアップされていて、ホック・スイッチ入力に使用さ
れます。
VDD
HS
BUS 0
入力命令(IN 2,AP)
図-4 HS入力端子の構成
11/23
MSM6352 l
l 出力ポート(C1∼C4)
4ビット(C1、C2、C3、C4)で構成される出力専用ポートであり、出力命令により出力ラッチの内容
を書きかえることができます。
システム・リセット時には、各出力端子にはLレベルが出力されます。
HS入力端子がオープンあるいは、Hレベルが与えられていると、出力ラッチに書き込まれた内容に
かかわらずに、各出力端子にはLレベルが出力されます。
また、EC命令によりポートをイネーブルに設定することにより、HS入力端子の状態によらずに、
出力ラッチに書き込まれた内容を各出力端子に出力することもできます。システムリセット時にはこ
のポートはディスエーブル(出力がHS入力端子の状態に依存する)となります。
C1∼C4端子の各出力はCMOS出力となっています。
出力ラッチ
システムリセット
C1
Q0 D0
BUS 0
C2
Q1 D1
BUS 1
C3
Q2 D2
BUS 2
C4
Q3 D3
L
BUS 3
出力命令
OUT #D,00 あるいは
OUT AP,00
HS
Q
S
R
EC命令
DC命令
図-5 出力ポート(C1∼C4)の構成
12/23
MSM6352 l
l 出力ポート(O1∼O4)
4ビット(O1、O2、O3、O4)で構成される出力専用ポートであり、出力命令により出力ラッチの内
容を書きかえることができます。
システム・リセット時には、O1とO2の出力ラッチはリセットされ、O3とO4の出力ラッチはセット
されます。
オンフックダイヤルとオフフックダイヤルの選択フラグEOFがリセットされている場合、HS入力端
子がオープンあるいはHレベルが与えられていると、O3、O4出力端子にはLレベルが出力され、O3、
O4の出力ラッチに書き込まれた内容を各出力端子に出力することもできます。
また、EOFがセットされている場合は、HS入力端子の状態にかかわらず、O3、O4の出力ラッチの
内容を書きかえることができます。
O1∼O4端子の各出力はCMOS出力となっています。
出力ラッチ
O1
R
Q 0 D0
BUS 0
O2
Q1 D1
L
BUS 1
出力命令
OUT #D,01 あるいは
OUT AP,01
O3
L
Q 2 D2
BUS 2
O4
Q3 D3
S
BUS 3
VDD
システムリセット
HS
EOF
S
Q
R
EO命令
DO命令
図-6 出力ポート(O1∼O4)の構成
13/23
MSM6352 l
l 出力ポート(EO1∼EO4)
4ビット(EO1、EO2、EO3、EO4)で構成される出力専用ポートであり、出力命令により出力ラッチ
の内容を書きかえることができます。
システム・リセット時には、各出力端子にはLレベルが出力されます。
EO1∼EO4端子の各出力はCMOS出力となっています。
出力ラッチ
EO1
Q0 D0
BUS 0
EO2
Q1 D1
BUS 1
EO3
Q2 D2
BUS 2
EO4
Q3 D3
L
BUS 3
OUT #D,18 あるいは
OUT AP,18
出力命令
図-7 出力ポート(EO1∼EO4)の構成
l 入出力ポート(IO1∼IO4)
4ビット(IO1、IO2、IO3、IO4)で構成される入出力ポートであり、入出力命令によりポートの状態
の取り込み及び出力ラッチの内容の書きかえができます。
ポートはOM命令により出力モードとなり、IM命令により入力モードとなります。入力モードに設
定されている時には、出力ラッチの内容によらずに各端子はハイ・インピーダンス状態となります。
システム・リセット時には、出力モードに設定され、Lレベルが各端子に出力されます。
出力モード時はIO1∼IO4端子の各出力はCMOSとなります。
出力ラッチ
システムリセット
IO1
Q0 D0
BUS 0
IO2
Q1 D1
BUS 1
IO3
Q2 D2
BUS 2
IO4
Q3 D3
L
BUS 3
Q
S OM命令
R ME命令
出力命令
OUT #D,06 あるいは
OUT AP,06
BUS 0
BUS 1
BUS 2
BUS 3
入力命令(IN 6,AP)
図-8 入出力ポート(IO1∼IO4)の構成
14/23
MSM6352 l
l IOE出力端子
1ビットの出力端子であり、入出力ポート(IO1∼IO4)の出力ラッチの内容の書きかえ時にロード信
号が出力されます。
IOE端子の出力はCMOS出力となっています。
∼
IO1
IO4
IOE
1.12ms
図-9 IOEの出力タイミング
l DTMF出力端子
DTMFトーンの出力用端子であり、出力命令によりトーン出力の開始、停止ができます。
VDD
DTMFトーン
発生回路
DTMF OUT
図-10 DTMF出力端子の構成
15/23
MSM6352 l
l DP出力端子
ダイアル・パルスの出力用端子であり、出力命令によりダイヤル・パルス出力の開始、停止ができ
ます。
プログラマブルタイマのEOFフラグがリセットされてオフフックダイヤルモードが選択されている
場合、出力ポート(O1∼O4)のO3の出力ラッチに"1"が書き込まれていると、出力命令によりダイヤ
ルパルスの出力を開始しても、DP OUT端子には常にLレベルが出力されます。
EOFフラグがセットされてオンフックダイヤルモードが選択されている場合は、O3のラッチに書き
込まれている内容にかかわらず、ダイヤルパルス出力が可能となります。
DP OUT端子の出力は、CMOS出力となっています。
出力命令
OUT #D,01 あるいは
OUT AP,01
出力ラッチ
L
Q
O3
D
BUS 2
S
VDD
HS
EOF
DP OUT
Q
ダイヤルパルス信号
図-11 DP出力端子の構成
16/23
MSM6352 l
l BD出力端子
ブザー音の出力用端子であり、出力命令によりブザー出力の開始、停止ができます。
BD端子の出力は、CMOS出力となっています。
l 32kHz出力端子
3.579545MHzのシステム・クロックを112分周した31.960kHzのクロック(duty 50%)の出力用端子
です。
システム・クロック発振時にはクロックが出力され続けます。
32kHz端子の出力は、CMOS出力となっています。
l XT、XT端子
システム・クロックの発振用端子です。LSI内部には発振用インバータ、フィード・バック抵抗が
内蔵されています。
3.579545MHzのセラミック振動子及びコンデンサを接続することにより、システム・クロックの発
振が行なわれます。
C
XT
システムクロック
XT
C
図-12 発振回路
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MSM6352 l
l AC入力端子
AC端子はシステム・リセット用の入力端子であり、抵抗によりLレベル(VSS)にプルダウンされ
ています。
Hレベル(VDD)を与えることによりシステム・クロックの発振を開始します。発振が定常状態に
なったあと1マシンサイクル以上Hレベルを保持することにより、内部状態はリセットされます。AC
端子にHレベルを印加している間は、0H番地に置かれている命令が実行され続け、AC端子をオープン
にしたのち0∼17.9ms後にシステム・リセットは解除され、PCはインクリメント(+1)されます。
0H番地には、RDAR命令、MVAR命令、サブルーチン命令、ジャンプ命令、ブランチ命令は置くこ
とができませんので、注意をしてください。
AC入力は他のすべての信号に優先され、
・プログラム・カウンタの全ビットを"0"にリセットする。
・出力ポート(C1∼C4)の出力ラッチを"0"にリセットして、ディスエーブル(HS入力端子の状態
に依存する)にする。
・出力ポート(O1∼O4)のO1とO2の出力ラッチを"0"にリセットし、O3とO4の出力ラッチを"1"に
セットする。
・出力ポート(EO1∼EO4)の出力ラッチを"0"にリセットする。
・入出力ポート(IO1∼IO4)を出力モードにして、出力ラッチを"0"リセットする。
・タイマ起動・リアルタイム割込み回路のETAF、TMFを"0"にリセットする。
・プログラマブルタイマの1/100分周回路、PTC、IRQF、EIF、EOF、DPFを"0"にリセットする。
・ホルトモード解除コントロール回路のETAF、TMF、ACTFを"0"にリセットする。
・ストップモード解除コントロール回路のHSF1、HSF2、RFを"0"にリセットして、HSTFを"1"に
セットする。
・ウォッチドッグタイマの動作を停止させる。
・DTMF出力回路のDTMFレジスタを"0"にリセットして、TONEレジスタに"1"をセットする。
・BD出力回路のBDレジスタを"0"にリセットする。
の設定を行ないます。
アキュムレータ(ACC)、コンディションフラグ(Z、C、G)、バンクレジスタ(B)、ページレ
ジスタ(P)、アドレスレジスタ(AR1、AR2)、ループカウンタ(L)、分周回路DIV、RAMの内容
は不定です。
l TEST入力端子
テスト用の入力端子であり、抵抗によりLレベル(VSS)にプルダウンされています。出荷時に内部
のロジックのテストに使用されます。
VSS端子に接続してください。
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MSM6352 l
n パッケージ寸法図
(単位:mm)
DIP28-P-600-2.54
パッケージ材質
エポキシ樹脂
リードフレーム材質
42アロイ
端子処理方法・材質
半田メッキ
半田メッキ厚
5μm以上
パッケージ質量(g)
4.30 TYP.
表面実装型パッケージ実装上のご注意
SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ
り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。
したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー
ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま
で必ずお問い合わせください。
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MSM6352 l
(単位:mm)
DIP40-P-600-2.54
パッケージ材質
エポキシ樹脂
リードフレーム材質
42アロイ
端子処理方法・材質
半田メッキ
半田メッキ厚
5μm以上
パッケージ質量(g)
6.10 TYP.
表面実装型パッケージ実装上のご注意
SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ
り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。
したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー
ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま
で必ずお問い合わせください。
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MSM6352 l
(単位:mm)
SDIP42-P-600-1.78
パッケージ材質
エポキシ樹脂
リードフレーム材質
42アロイ
端子処理方法・材質
半田メッキ
半田メッキ厚
5μm以上
パッケージ質量(g)
4.52 TYP.
表面実装型パッケージ実装上のご注意
SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ
り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。
したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー
ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま
で必ずお問い合わせください。
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MSM6352 l
(単位:mm)
QFP44-P-910-0.80-K
パッケージ材質
エポキシ樹脂
リードフレーム材質
42アロイ
端子処理方法・材質
半田メッキ
半田メッキ厚
5μm以上
パッケージ質量(g)
0.35 TYP.
表面実装型パッケージ実装上のご注意
SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ
り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。
したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー
ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま
で必ずお問い合わせください。
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MSM6352 l
(単位:mm)
QFP44-P-910-0.80-2K
パッケージ材質
エポキシ樹脂
リードフレーム材質
42アロイ
端子処理方法・材質
半田メッキ
半田メッキ厚
5μm以上
パッケージ質量(g)
0.41 TYP.
表面実装型パッケージ実装上のご注意
SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ
り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。
したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー
ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま
で必ずお問い合わせください。
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