BA6664FP/BA6664FM モータドライバ CD-ROM 用 3 相モータドライバ BA6664FP / BA6664FM BA6664FP/BA6664FM は、CD-ROM モータ駆動用に開発された 1 チップ IC です。3 相全波疑似リニア駆動方式で、 ゲイン切り換え端子、ブレーキモード切り換え端子を内蔵しています。 用途 !用途 CD-ROM、CD-R/RW、DVD 特長 !特長 1)3 相全波疑似リニア方式。 2)パワーセーブ、サーマルシャットダウン内蔵。 3)カレントリミット、ホールバイアス回路内蔵。 4)FG 出力、FG 3 相合成出力内蔵。 5)回転方向検出内蔵。 6)逆転防止回路内蔵。 7)ゲイン切り換え端子内蔵。 8)ショートブレーキ端子内蔵。 9)ブレーキモード切り換え端子内蔵。 10)DSP3.3V 対応。 絶対最大定格(Ta=25°C) !絶対最大定格 絶対最大定格 Parameter 印加電圧 Symbol Limits Unit VCC 7 V 印加電圧 VM 15 V 許容損失 Pd 2200*1 mW 動作温度範囲 Topr −20∼+75 ℃ 保存温度範囲 Tstg −55∼+150 ℃ IOUT 1300*2 mA 出力電流 *1 70mm×70mm×1.6mmガラスエポキシ基板実装時。 Ta=25℃以上で使用する場合は、1℃につき17.6mWを減じる。 *2 ただし、Pd、ASO、及び、Tj=150℃を超えないこと。 推奨動作条件(Ta=25°C) !推奨動作条件 推奨動作条件 Parameter Symbol Min. 印加電圧 VCC 4.5 印加電圧 VM 3.0 Typ. Max. Unit 5.0 5.5 V 12.0 14.0 V BA6664FP/BA6664FM モータドライバ ブロックダイアグラム !ブロックダイアグラム RNF 28 RNF DRIVER VM 27 TSD A3 A2 GAIN SWITCH 2 GAIN CONTROL CURRENT SENSE AMP 4 GSW VCC VCC 25 + − TL A1 GND H1+ FG 24 PS HALL AMP 8 9 TORQUE + SENSE AMP − + 10 11 + VCC 12 + FR 20 FG2 + 19 13 R + − H3+ ECR 21 VCC − H2− EC 22 − HALL 2 PS 23 − − H2+ D Q CK Q SHORT BRAKE SB 18 CNF + 17 − HALL 3 H3− VCC 7 HALL 1 H1− VM 26 BR 14 BRAKE MODE 16 HALL BIAS 15 VH FIN SERVO SIGNAL BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 各端子説明 !各端子説明 Pin No. 端子名 1 N.C. 2 A3 3 N.C. 4 A2 5 6 機 能 Pin No. 端子名 機 能 N.C. 16 BR ブレーキモード切り換え端子 出力端子 17 CNF 位相補償用コンデンサ接続端子 N.C. 18 SB ショートブレーキ端子 出力端子 19 FG2 N.C. N.C. 20 FR 回転検出端子 N.C. N.C. 21 ECR 出力電圧制御基準端子 FG3相合成信号出力端子 7 A1 出力端子 22 EC 出力電圧制御端子 8 GND GND端子 23 PS パワーセーブ端子 + ホ−ル信号入力端子 24 FG FG信号出力端子 10 H1 − ホ−ル信号入力端子 25 VCC 電源端子 11 H2+ ホ−ル信号入力端子 26 GSW 12 H2 − ホ−ル信号入力端子 27 VM モータ電源端子 13 H3+ ホ−ル信号入力端子 28 RNF 出力電流検出用抵抗接続端子 14 H3 − ホ−ル信号入力端子 FIN FIN GND 15 VH ホールバイアス端子 9 H1 入出力回路図 !入出力回路図 (1) パワーセーブ(pin 23) 15kΩ 23 10kΩ Fig.1 (2) トルク指令入力(pin 21、pin22) 1kΩ 1kΩ 22 21 Fig.2 ゲイン切り換え端子 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ (3) コイル出力(A1 : pin 7、A2 : pin 4、A3 : pin 2) VM RNF-resistance RNF 7 4 Fig.3 (4) ホール入力 (H1+:pin9、H1-:pin10、H2+:pin11、 H2-:pin12、H3+:pin13、H3-:pin14) 2 注)抵抗値はTyp.値です。 (5) ホールバイアス(pin15) 15 1kΩ 1kΩ 100μA 100kΩ Fig.4 Fig.5 (6) FG 出力(pin24) (7) FG2 出力(pin19) VCC VCC 5kΩ 10kΩ 19 24 Fig.6 Fig.7 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ (8) FR 出力(pin20) VCC FR信号出力 30kΩ 20 正転時 L 逆転時 H 注)抵抗値はTyp.値です。 Fig.8 (9) ショートブレーキ(pin18) 10kΩ 500Ω 500Ω 13kΩ 18 1kΩ 5kΩ 12kΩ Fig.9 (10) ブレーキモード(pin16) 15kΩ 16 10kΩ Fig.10 (11) ゲインスイッチ(pin26) 100kΩ 5kΩ 1kΩ 26 30kΩ 5kΩ 56kΩ Fig.11 注)抵抗値はTyp.値です。 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ CC=5V,VM=12V) 電気的特性(特に指定のない限り Ta=25°C,V !電気的特性 電気的特性 Parameter Symbol Min. Typ. Max. Unit Conditions 回路電流1 ICC1 ― 0 0.2 mA PS=“L”,GSW=OPEN Fig.14 回路電流2 ICC2 ― 6.2 9.1 mA PS=“H”,GSW=OPEN Fig.14 Test circuit 〈全体〉 〈パワーセーブ〉 ON電圧範囲 VPSON ― ― 1.0 V 内部回路OFF Fig.15 OFF電圧範囲 VPSOFF 2.5 ― ― V 内部回路ON Fig.15 VHB 0.5 0.9 1.5 V IHB=10mA Fig.14 入力バイアス電流 IHA ― 0.7 3.0 μA Fig.16 同相入力電圧範囲 VHAR 1.0 ― 4.0 V Fig.16 最小入力レベル VINH 50 ― ― mVP-P Fig.16 H3ヒスレベル VHYS 5 20 40 mV Fig.19 EC,ECR 0 ― 5.0 V リニア領域 0.5∼3.3V Fig.18 オフセット電圧(−) ECOFF− −75 −45 −15 mV ECR=1.65V,GSW=“L” Fig.18 オフセット電圧(+) ECOFF+ 15 45 75 mV ECR=1.65V,GSW=“L” Fig.18 入力バイアス電流 ECIN −3 ― 3 μA EC=ECR Fig.18 入出力ゲイン“L” GECL 0.52 0.65 0.78 A/V GSW=“L”,RNF=0.5Ω Fig.18 入出力ゲイン“M” GECM 1.04 1.30 1.56 A/V GSW=OPEN,RNF=0.5Ω Fig.18 入出力ゲイン“H” GECH 2.24 2.80 3.36 A/V GSW=“H”,RNF=0.5Ω Fig.18 VGSWL ― ― 1.0 V Fig.19 “H”電圧範囲 VGSWH 3.0 ― ― V Fig.19 OPEN電圧 VGSWOP ― 2.0 ― V Fig.15 FG出力“H”電圧 VFGH 4.5 4.8 ― V IFG=−20μA Fig.20 FG出力“L”電圧 VFGL ― 0.2 0.4 V IFG=3mA Fig.20 FG2出力“H”電圧 VFG2H 4.6 4.9 ― V IFG2=−20μA Fig.20 FG2出力“L”電圧 VFG2L ― 0.2 0.4 V IFG2=3mA Fig.20 DU ― 50 ― % FR出力電圧“H” VFRH 4.1 4.4 ― V IFR=−20μA Fig.20 FR出力電圧“L” VFRL ― 0.2 0.4 V IFR=3mA Fig.20 出力飽和電圧“H” VOH ― 1.0 1.4 V IO=−600mA Fig.17 出力飽和電圧“L” VOL ― 0.4 0.7 V IO=600mA Fig.17 プリドライブ電流 IVML ― 35 70 mA EC=5V,出力オープン Fig.19 出力リミット電流 ITL 560 700 840 mA RNF=0.5Ω Fig.15 〈ホールバイアス〉 ホールバイアス電圧 〈ホールアンプ〉 〈トルク指令〉 入力電圧範囲 〈ゲイン切り換え〉 “L”電圧範囲 〈FG〉 〈FG2〉 DUTY(参考値) 〈回転検出〉 〈出力〉 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ Symbol Min. Typ. Max. Unit ON電圧範囲 VSBON 2.5 ― ― V BR=0V Fig.10 OFF電圧範囲 VSBOFF ― ― 1.0 V BR=0V Fig.10 ON電圧範囲 VBRON 2.5 ― ― V EC>ECR,SBオープン Fig.10 OFF電圧範囲 VBROFF ― ― 1.0 V EC>ECR,SBオープン Fig.10 Parameter Conditions Test circuit 〈ショートブレーキ〉 〈ブレーキモード〉 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 測定回路図 !測定回路図 2pin 4pin 7pin RL RL RL 28pin RNF VM RL=8Ω RNF=0.5Ω Fig.12 入出力表 出力状態 入力条件 正転 逆転 9 10 11 12 13 14 7 4 2 7 4 2 H 1+ H1− H 2+ H2 − H3+ H3− A1 A2 A3 A1 A2 A3 L M H M M M H L L L H H 条件2 H M L M M M L H H H L 条件3 M M L M H M L H L H L 条件4 M M H M L M H L H L H 条件5 H M M M L M L L H H 条件6 L M M M H M H H L L Pin.No 条件1 測定ポイント 7pin HIGH 入力電圧 L 7pin LOW H=2.6V H 4pin HIGH M=2.5V L 4pin LOW L=2.4V H L 2pin HIGH L H 2pin LOW 注1: 正転 EC<ECR 逆転 EC>ECR Fig.13 5V 12V A1 V1 IHB 5V 1.9V RNF Fig.14 H3− H3+ H2− H2+ H1− H1+ RL ICC1:電流計 A1 の値 VPS=0[V] H1、2、3+=1 / 2VCC+0.1[V] H1、2、3-=1 / 2VCC[V] ICC2:電流計A1 の値 VPS=5[V] H1、2、3+=1 / 2VCC+0.1[V] H1、2、3-=1 / 2VCC[V] VHB:電圧計 V1 の値 VPS=5[V] IHB=10[mA] BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 5V VPSON:出力端子が入出力表どおりになる VPS の範囲 (入力条件 1∼6) VPSOFF:出力端子が全てオープンになる VPS の範囲(入力条件 1∼6) :電圧計 V1 の値 / 0.5 ITL VPS=5[V]EC=0[V] (入力条件 1∼6) VGSWOP:電圧計 V2 の値 EC VPS 12V 1.9V V1 RNF V2 VPS=5[V] H3− H3+ H2− H2+ H1− H1+ RL Fig.15 12V 5V IHA :Hn+=4.0V、Hn-=2.5V の条件で H+に流れ込む電流 Hn+=2.5V、Hn-=4.0V の条件で Hn-に流れ込む電流 (n=1、2、3) VHAR:出力端子が入出力表どおりになるホール電圧範囲 VINH:出力端子が入出力表どおりになるホール入力レベル |Hn+-Hn-| Hn-=2.5V 1.9V RNF RL A1 Fig.16 A1 A2 − H2 H3 H2 + A2 − H1 − H1 + A2 H3 + A1 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 12V VOH:入力条件により出力測定端子を“H”にした状態で、 その端子から 600mA 流出させた時の VOH の値 (VM ー RNF 間ショート) VOL:入力条件により出力測定端子を“L”にした状態で、 その端子に 600mA 流入した時の VOL の値 5V 1.9V 600mA 2、4、7pin H3− H3+ H2− H2+ H1− H1+ RNF 600mA 2、4、7pin VOL VM GND VOH Fig.17 12V EC 5V 1.9V RNF A1 Fig.18 H − 3 H + 3 H2− H + 2 H − 1 RL H1+ V :トルク指令動作電圧範囲 EC ECOFF± :GSW=0V、ECR=1.9V として EC を変化させ、 VRNF 電圧が 3mV となる EC の電圧範囲 (Fig.21 参照) ECIN :EC=ECR=1.9V 時の電流計 A の値 GECL :GSW=0V、ECR=1.9V EC=1.3V のときの V の値 V1 EC=1.7V のときの V の値 V2 (V1−V2)/(1.7−1.3) }/ RNF GECL={ RNF=0.5Ω GECM :GSW=OPEN、ECR=1.9V EC=1.6V のときの V の値 V3 EC=1.8V のときの V の値 V4 (V3-V4)/(1.8-1.6) }/ RNF GECM={ GECH :GSW=5V、ECR=1.9V EC=1.75V のときの V の値 V5 EC=1.85V のときの V の値 V6 (V5-V6)/(1.85-1.75) }/ RNF GEC={ BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 12V 5V V1 RNF EC VGSW A1 VHYS:FG 電圧の切り換わる H3+と H3-との電圧差 V2 EC=ECR=1.9V IVML :電流計 A1 の値 出力オープン(入力条件 1~6) EC=0V、ECR=1.9V GSW=OPEN、EC=1.7V、ECR=1.9V 時の V1 の値を V0 とした時 VGSWL :V1<V0 となる VGSW の電圧範囲 VGSWH :V1>V0 となる VGSW の電圧範囲 1.9V H3− H3+ H2− H2+ H1− H1+ RL V2 Fig.19 IFG2 V2 IFG EC 5V IFR V3 VSB V1 VBR 12V 1.65V RNF Fig.20 H3− H3+ H2− H2+ H1− H1+ RL VSBON :出力端子が全て“L”になる VSB の電圧範囲 VSBOFF:出力端子が入出力表どおりになる VSB の電圧範囲 VBRON :出力端子が全て“L”になる VBR の電圧範囲 (EC>ECR、SB オープン) VBROFF:出力端子が入出力表どおりになる VBR の 電圧範囲 (EC>ECR、SB オープン) VFGH :電圧計 V1 の値(条件 3) (IFG=-20µA) VFGL :電圧計 V1 の値(条件 4) (IFG=3mA) VFG2H :電圧計 V2 の値 IFG= -20µA H1+=H2+=1 / 2VCC+0.1[V] H3+=1 / 2VCC-0.1[V]H1、2、3-=1 / 2VCC VFG2L :電圧計 V2 の値 IFG2=3mA H1+=H2+=1 / 2VCC+0.1[V] H3+=1 / 2VCC-0.1[V]H1、2、3-=1 / 2VCC VFRH :電圧計 V3 の値 H1+を“L”の状態で H2+を“H”→“L”に してから測定する。 IFR=-20µA VFRL :電圧計 V3 の値 H1+を“H”の状態で H2+を“H”→“L” にしてから測定する。 IFR=3mA BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 動作説明 !動作説明 (1)トルク指令、ゲイン切り換え トルク指令入力(EC)対 RNF 端子電圧は次のようになります。 RNF (V) 正転 オフセット電圧− オフセット電圧+ 0.35 3mV 1.65 EC(V) Fig.21 回転方向 EC<ECR 正転 EC>ECR 停止 EC 端子から RNF 端子(出力電流)までの入出カゲイン GEC は、GSW 電圧、及び、RNF 検出抵抗によりきまります。 GECL=0.325 / RNF [A / V] (GSW=L) GECM=0.65 / RNF [A / V] (GSW=OPEN) GECH=1.40 / RNF [A / V] (GSW=H) トルクミリット電流 ITL は [A] ITL=0.35 / RNF となります。 RNF 抵抗値が 0.5Ω以下の場合、配線容量等により、 計算式より値が小さくなります。 VM-RNF [V] 0.35 ゲインが低下 3mV 0.5 2.5 3.3 5.0 EC(V) Fig.22 入出力ゲイン、トルクリミット電流が上記の式のように決まるのは、EC、ECR が 0.5V∼3.3V 内にある時です。この範 囲から外れると Fig.22 のようにゲインが低下し、基準電圧の取り方によっては、トルクリミット値までモータ電流が 上がらなくなります。 基準電圧の取り方にはご注意ください。 ECR=1.65V∼2.1V であれば動作します。 また、このことに注意していただければ、EC、ECR 端子には、0V∼VCC の範囲内で入力することができます。 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ (2) パワーセーブ パワーセーブ端子は約-5mV / °C の温度特性を持っており、抵抗も±30%バラツキますので入力電圧範囲に注意してく ださい。 (3) 逆転検出機能 D-FF H1 + H1 + - - H2 + + - - H2 D 逆検出回路は Fig.23 のような構成となっています。 ・正転時(EC<ECR) ホール入力信号の H1+と H2+の位相関係は、Fig.24 に示すようになり逆転検出回路は動作しません。 ・逆転時(EC>ECR) H1+と H2+の位相関係は、正転時と逆となるため、 逆転検出回路が動作し、出力を OFF しオープン 状態となります。 Q CK H:OUTPUT OPEN (HIGH-IMPEDANCE) EC ECR + - Fig.23 逆転検出時のモータの動作 EC<ECR時、正転(右回り) EC>ECR、減速(右回り) モータが逆転すると、逆転検出が働きコイル出力をオープンする。 惰性で逆転方向に空転する。 停止 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ (4)入出力タイミングチャート H1+−H1− H2+−H2− H3+−H3− 30° A1 出力電流 H1−+H2+ A1 出力電圧 A2 出力電流 H2−+H3+ A2 出力電圧 A3 出力電流 H3−+H1+ A3 出力電圧 Fig.24 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ (5) ブレーキモード切り換え BR 端子に“H”電圧を加えることにより、EC>ECR 時のブレーキモードを変更することができます。 BR EC<ECR EC>ECR L 正転 逆転ブレーキ H 正転 ショートブレーキ BR 端子を“H”にしてショートブレーキモードで使用する場合は、SB 端子は OPEN にてご使用ください。 また、BR 端子は、約−5mV / °C の温度特性をもっていますので、入力電圧範囲にご注意ください。 ショートブレーキ OFF OFF A1 ON OFF A2 ON A3 ON ショートブレーキ端子を“H”にすると、Fig.25 に 示すように出力上側トランジスタ(3 相)を OFF し、出力下側トランジスタ(3 相)を ON するよう に、動作します。 MOTOR Fig.25 ショートブレーキ端子は、約-5mV / °C の温度特性を持っています。 入力電圧範囲にご注意ください。 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ (6) ホール入力 ホール素子はシリーズ接続、パラレル接続どちらでも使用できます。 VCC VCC H1 H3 H2 H1 H2 H3 pin15(Hall Bias) パラレル接続 pin15(Hall Bias) シリーズ接続 Fig.26 ホール入力電圧は、1.0∼4.0V で設定してください。 対 VH 端子、対 VCC 端子間の抵抗値はホール素子に流れる電流を計算のうえ設定してください。 対 VH 端子間の抵抗を削除して使用する場合は IVH=5mA 以上を推奨します。 (7) サーマルシャットダウン(TSD) ジャンクション温度 175°C(Typ.)で A1∼A3 のコイル出力をオープン状態にします。 約 15°C(Typ.)の温度ヒステリシスがあります。 (8) 逆起電圧について 使用条件、環境、及び、モータの個々の特性により、逆起電圧が変化する場合があります。 逆起電圧により、IC の動作等に問題のないことを十分ご確認ください。 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 応用例 !応用例 28 RNF RNF DRIVER 27 VM TSD A3 A2 GAIN SWITCH 2 GAIN CONTROL 25 + − TL A1 GND H1 + 24 PS HALL AMP 8 9 TORQUE + SENSE AMP − + 10 22 + VCC 11 12 20 + 19 13 R + − H3 + 21 + − H2 − VCC FG EC ECR SHORT BRAKE D Q CK Q + 18 17 FR FG2 SB CNF − Hall 3 H3 − VCC PS VCC − Hall 2 23 − − H2 + VM 7 Hall 1 H1 − GSW VCC CURRENT SENSE AMP 4 26 14 BRAKE MODE 16 Hall Bias 15 FIN BR VH SERVO SIGNAL BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 使用上の注意 !使用上の注意 (1)本製品におきましては、品質管理には十分注意を払っておりますが、印加電圧、及び、動作温度範囲等の絶対最 大定格を超えた場合、破壊の可能性があります。もし破壊した場合、ショートモード、もしくは、オープンモード等、 特定できませんので、絶対最大定格を超えるような特殊なモードが想定される場合、ヒューズ等物理的な安全対策を施 すよう検討お願いします。 (2)絶対最大定格にある項目は、それぞれ独立した定格であり、1 つでも超えないように設定してください。特に信 頼性試験においては、高温下で試験される場合、Tj=150°C 以上になる場合があります。この条件下で長期間試験され ますと、IC がストレス等により劣化し、破壊に至ることがあります。いかなる条件下においても Tj=150°C は必ず厳 守してください。 電気的特性曲線 !電気的特性曲線 OUTPUT HIGH LEVEL VOLTAGE:VOH(V) 1.5 10 VOLTAGE:RNF(V) CIRCUIT CURRENT:ICC(mA) 0.5 5 0 1 2 3 4 5 0.35 0 1.0 1.65 2.0 POWER SUPPLY VOLTAGE:VCC(V) 1.5 5.0 1.0 0.5 0.5 1.0 OUTPUT CURRENT:IOL(A) Fig.30 出力“L”電圧−出力電流特性 1.5 1.7 1.0 0 25 50 75 100 0.5 0 0.5 1.0 1.5 OUTPUT CURRENT:IOH(A) 2.0 POWER DISSIPATION:Pd(W) OUTPUT LOW LEVEL VOLTAGE:VOL(V) 4.0 Fig.28 トルク指令−出力電流特性 *RNF=0.5Ω Fig.27 電源電流−電源電圧特性 0 3.0 TORQUE CONTROL:Ec(V) 1.0 125 AMBIENT TEMPERATURE:Ta(℃) Fig.31 パッケージ熱軽減曲線 150 Fig.29 出力“H”電圧−出力電流特性 BA6664FP/BA6664FM モータドライバ 外形寸法図(Unit:mm) !外形寸法図 外形寸法図 18.5±0.2 1 14 0.11 2.2±0.1 5.15±0.1 0.25±0.1 9.9±0.3 15 7.5±0.2 28 0.8 0.35±0.1 0.3Min. 0.15 HSOP28 / HSOP-M28