<MFT> RT8H062E ウォッチドッグタイマ内蔵 システムリセットIC 概 要 RT8H062Eは、マイクロコンピュータシステム用に設計された、 +3.3V、+5V電源電圧検出用のシステムリセットMFTです。 マイクロコンピュータの動作を監視するMFTで、システム正常時の 回路電流が0.65mA(Typ)と低消費タイプとなっております。 外形図 特 長 ● セットの小型化、高密度実装が可能 ● ウォッチドッグタイマ ● パワーオンリセット電圧が変更できる ● 低消費電流:0.65mA(Typ,VCC=3.3V) ● 電源電圧範囲が広い:VCC(MAX)=10V ● オープンコレクタ出力 単位:mm 用 途 ● マイクロコンピュータシステム ピン配置 ① ② ③ ④ 推奨動作条件 ● 推奨電源電圧:3.3V、5V ⑧ ⑦ ⑥ ⑤ ①Delay ②WD ③GND ④R ⑧VCC ⑦TC ⑥OUT ⑤C MFTブロック図 及び 応用回路例 RTC Cd Delay TC CTC VCC OUT R Delay WDT GND WD C CC 110822 (1/4) <MFT> RT8H062E ウォッチドッグタイマ内蔵 システムリセットIC 端子機能 端子No. 1 2 3 4 5 6 7 8 記号 Delay WD GND R C OUT TC VCC 機能説明 パワーオンリセットタイマ時間設定用 容量接続端子 ウォッチドッグタイマ入力用端子 接地端子 VCC検出電圧変更用端子 ウォッチドッグタイマ入力エッジ検出用 容量接続端子 WD端子に異常な信号が入力されると、リセット信号を出力する端子 ウォッチドッグタイマ時間設定用端子 電源電圧入力端子 絶対最大定格 記号 VCC VIN IOUT Pd Topr Tstg 項目 電源電圧 入力電圧(WD,C,TC,Delay) 出力電流(OUT) 内部消費電力 動作周囲温度 保存温度 単位 V V mA mW ℃ ℃ 定格値 10 -0.3~VCC 10 200 -20~+75 -40~+150 電気的特性 (Ta=25℃ 指定が無い場合はVCC=3.3V) DC特性 記号 ICC VsH VsL VWDth IWD IC VTCthH VTCthL VDth IDelay Vosat 項目 回路電流 VCC検出電圧High VCC検出電圧Low WD閾値電圧 WD入力電流 C端子流出電流 TC閾値電圧High TC閾値電圧Low Delay閾値電圧 Delay充電電流 OUT出力飽和電圧 測定条件 OUT=VCC-100kΩ、OUT:L→Hに変化時 OUT=VCC-100kΩ、OUT:H→Lに変化時 C:L→Hに変化時 WD=3V WD=3V、C=0.3V OUT=VCC-100kΩ、OUT:H→Lに変化時 OUT=VCC-100kΩ、OUT:L→Hに変化時 OUT=VCC-100kΩ、OUT:L→Hに変化時 Delay=0V VCC=1.2V、I=1mA 最小 390 2.73 2.62 0.78 80 12 0.99 0.72 0.72 3 - 規格値 標準 650 2.87 2.76 1.3 160 20 1.65 1.2 1.2 5 0.12 最大 910 3.01 2.90 1.82 320 28 2.31 1.68 1.68 7 0.50 単位 uA V V V uA uA V V V uA V AC特性 記号 項目 測定条件 tWD ウォッチドッグタイマ CTC=0.1uF、RTC=47kΩ tRST(1) リセットタイマ(1) CTC=0.1uF、RTC=47kΩ tRST(2) リセットタイマ(2) CTC=0.1uF、RTC=47kΩ tdRST リセットタイマ遅延時間 Cd=0.001uF tWDIN td1 入力パルス幅 伝達遅延時間 最小 0.5 0.9 4 110 3 - 規格値 標準 最大 0.241×CTC×RTC 1.1 1.7 0.452×CTC×RTC 2.2 5 100×CTC 10 25 3 240×10 ×Cd 720 240 4 110822 (2/4) 単位 s ms s ms s us s us us us <MFT> RT8H062E ウォッチドッグタイマ内蔵 システムリセットIC タイミングチャート VCC VsH VsL VTCthH TC VTCthL tRST2 WD tRST1 tDOUT twdh OUT tWD 1 2 3 4 35 6 7 89 10 11 12 動作説明 1.電源電圧(VCC)が閾値電圧VsHまで立ち上がるとリセットが解除されます。 2.Delay端子に接続された容量により tDOUTの遅延時間をもってOUT端子(オープンコレクタ)が「Low」から「High」になります。 TC端子が充電を開始します。 tDOUT [s]≒Cd[F]×1.2[V]÷5E-6[A] 3.TC端子の電圧が充電されVTCthL電圧を超えるまではWDの監視は行いません。 tRST1 [s]≒-ln{1-(VCC/3+0.1)/VCC}×C TC [F]×R TC [Ω] 4.TC端子の電圧がVTCthL電圧を超えたところから、監視を始め、TC端子がVTCthH電圧になるまでに、WD端子にクロック信号が入らない場合は OUT端子が「High」から「Low」になります。 tRST2 [s]≒100×C TC [F] 5.TC端子がVTCthL電圧まで放電されるとOUT端子が「Low」から「High」になります。 tWD[s]≒0.693×C TC [F]×R TC [Ω] + ln{1-(VCC/3+0.1)/VCC}×C TC [F]×R TC [Ω] 6.瞬停等で電源電圧(VCC)が閾値電圧VsL以下に低下するとOUT端子(オープンコレクタ)が「High」から「Low」になります。 7.また、電源電圧(VCC)が閾値電圧VsH以上になるとOUT端子(オープンコレクタ)が「Low」から「High」になります。(Cdelay接続無し時。) 8.tWD時間内にWD端子にクロック信号が入力されると、TC端子を放電し、VTCthL端子以下の電圧になるとTC端子は充電状態に切り替わります。 9.TC端子の放電時間は、C端子に接続される容量値により、twdh時間として設定されます。 twdh [s]≒30000×C C[F] 10.tWD時間内にWD端子にクロック信号が入力されないと、OUT端子(オープンコレクタ)が「High」から「Low」になります。 11.WD入力High区間がtwdth時間より短い入力の場合は、WDHigh区間の時間でTC端子は放電します。 12.電源電圧(VCC)が閾値電圧VsL以下に低下するとOUT端子(オープンコレクタ)が「High」から「Low」になります。 *C端子について C端子-GND間には容量を必ず接続してください。WD入力のエッジ検出の為に必ず必要となります。 *WD機能停止について TC端子をGNDにすることでウォッチドッグ監視を停止することができます。 110822 (3/4) <MFT> RT8H062E ウォッチドッグタイマ内蔵 システムリセットIC VCC検出電圧の設定について(R端子) 検出電圧 VsH VsL オープン時 2.87V 2.76V 3.3kΩプルダウン時 4.15V 3.98V Radjを変更することでVCC検出電圧を変更できます。 VCC VsH≒(1+17.5k/A点~GND間の合成抵抗)×1.32V 17.5kΩ 15kΩ R Radj VsL≒(1+17.5k/A点~GND間の合成抵抗)×1.25V A点 15kΩ 1.25V 熱低減曲線 消費電力Pb[mW] 250 200 150 100 50 0 0 25 50 75 100 125 150 接合部温度Tj[℃] 110822 (4/4) http://www.idc-com.co.jp 〒854-0065 長崎県諌早市津久葉町 6-41 安全設計に関するお願い ・弊社は品質、信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品は故障が発生したり、誤動作する場合があります。弊社製品 の故障または誤動作によって、結果として人身事故、火災事故、社会的損害などを生じさせないような安全性を考慮した 冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計などの安全設計に十分ご留意ください。 本資料ご利用に際しての留意事項 ・本資料は、お客様が用途に応じた適切なイサハヤ電子製品をご購入いただくための参考資料であり、本資料中に記載の 技術情報についてイサハヤ電子が所有する知的財産権その他の権利の実施、使用を許諾するものではありません。 ・本資料に記載の製品データ、図、表その他応用回路例の使用に起因する損害、第三者所有の権利に対する侵害に関し、イサ ハヤ電子は責任を負いません。 ・本資料に記載の製品データ、図、表その他全ての情報は、本資料発行時点のものであり、特性改良などにより予告なしに 変更することがあります。製品の購入に当たりましては、事前にイサハヤ電子へ最新の情報をご確認ください。 ・本資料に記載された製品は、人命に関わるような状況の下で使用される機器、あるいはシステムに用いられることを目的 として設計、製造されたものではありません。本資料の製品を運輸、移動体用、医療用、航空宇宙用、原子力制御用、海底 中継機器あるいはシステムなど、特殊用途へのご利用をご検討の際には、イサハヤ電子へ御照会ください。 ・本資料の転載、複製については、文書によるイサハヤ電子の事前の承諾が必要です。 ・本資料に関し詳細についてのお問合せ、その他お気付きの点がございましたら、イサハヤ電子まで御照会ください。 2011年8月作成