電力用コンデンサ及び附属機器 低圧進相コンデンサ 高調波による進相コンデンサの過電流対策として、高調波が非常に多い(電圧ひずみ率が異常に高い)場合は直列リアクトルの リアクタンスをL=13 %(標準品はL=6 %)と大きくします。L=13 %の直列リアクトルを採用される場合にはコンデンサの端 子電圧が電源電圧より15 %高くなりますのでコンデンサはこれに適合した製品をご使用ください。 また、L=13 %の直列リアクトルは第3調波以上の高調波に対して、コンデンサ回路を誘導性にできるため第3調波を含む高調 波拡大防止を目的として適用されます。直列リアクトルの選定については108頁をご参照ください。 ® 防災形乾式低圧進相コンデンサ “GeoDRY ” 400 V級 オイルレス 25∼100kvar 規格・性能 設 置 場 所 周 囲 温 度 最高許容電圧 最大許容電流 容量許容差 損 失 率 放 電 特 性 塗 装 色 保 護 装 置 準 拠 規 格 L=13 %対応品 圧力異常検出スイッチ接点 屋内用、標高2000 m以下 −25∼+45 ℃(24時間平均35 ℃以下、 1年間平均25 ℃以下) L HNO HC 定格電圧の1.10倍(24時間のうち8時間以内) 定格電圧の1.15倍(24時間のうち30分以内) 定格電圧の1.20倍(5分以内) 定格電圧の1.30倍(1分以内) ただし、1.15倍を超える電圧の印加は、コンデンサの寿命を 通じて200回を超えないものとする。 圧力上昇検出スイッチ接点 故障時 C HNC H L LNC LC C 圧力低下検出スイッチ接点 故障時 LNO H 定格電流の1.3倍とする。ただし静電容量の実測値が許 容差の範囲内でプラス側のものは、その分だけ更に電流 の増加を認める。 定格値に対して−5∼+15 %(三相の相間不平衡率108 %以下) 0.15 %以下(at 20 ℃) 端子開放後、その残留電圧を3分間に75 V以下にします。 マンセル 5Y7 / 1色 圧力異常検出スイッチ、安全弁付き JIS C 4901(2000) HC−HNO:ON HC−HNC:OFF 矢印は圧力異常上昇時 作動方向を示します。 LC−LNC:OFF LC−LNO:ON 矢印は圧力異常低下時 作動方向を示します。 HC LC LNO LNC HNO HNC 端子台 圧力上昇検出 接 圧力低下検出 点 AC 250 V 容 AC 125 V 量 DC 100 V HC−HNO:ON LC−LNO:ON 1.0 A 3.0 A 0.1 A HC−HNC:OFF LC−LNC:OFF 1.0 A 2.0 A 0.05 A 圧力上昇検出スイッチの接点は、遮断器・開閉器の引き外し回路へ 必ず接続してご使用ください。 ご注意 万一のガス漏れを検知するため、圧力低下検出スイッチの接点は遮断器、開閉器 の引き外し回路、または警報回路へ接続してご使用ください。 ● 接点はNO(常時開路) 、NC(常時閉路)のいずれも使用できます。また、 圧力異常検出スイッチの端子は上図のように端子台に接続していますので、端子台 より制御線を引き出してください。 圧力スイッチ破損の原因となりますので、保護箱は取り外さないでください。 ● 端子部詳細図 M12 内部結線図 V U V U W V1 W V2 端子の締付トルクは、30±6 N・m 図3 図 1,2 2-15×20 長穴 400 端子保護キャップ 端子保護キャップ 130±5 130±5 kvar表示 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 銘板 接地端子 (電線挿入穴 φ8) 図1 90 90 90 kvar表示 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 銘板 吊手 C 端子台 H 端子台 H H C 吊手 25 490 C 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 銘板 455 25 490 130 kvar表示 吊手 400 455 55 490 130 2-15×20 長穴 400 455 端子保護キャップ 4-15×20 長穴 取付ピッチ 455×100 100 2-15×20 長穴 100 100 4-15×20 長穴 取付ピッチ 455×100 200 4-15×20 長穴 取付ピッチ 455×100 200 寸法図 接地端子 (電線挿入穴 φ8) 図2 200 出荷時、V1, V2端子は専用の銅板で仮接続しています。従って、ご使用の際は必ずこの 銅板でV1, V2端子を接続し、V相としてご使用ください。 端子台 接地端子 (電線挿入穴 φ8) 図3 電力用コンデンサ及び附属機器 ® 防災形乾式低圧進相コンデンサ “GeoDRY ” 400 V級 オイルレス L=13 %対応品 25∼100kvar 定格寸法表 L=13 %対応品 回路電圧 (V) 三相 定格電圧 (V) 屋内専用 周波数 (Hz) 50 / 60 440 506 50 放電抵抗内蔵 定格設備容量 (kvar) 定格容量 kvar μF 品 番 定格電流 (A) 25 / 30 28.7 / 34.5 358 BF501340KC4 32.8 / 39.4 30 / 36 34.5 / 41.4 429 BF501410KC4 39.4 / 47.2 50 57.5 715 BF501570KA4 75 86.2 1073 BF501860KA4 1430 BF501111KA4 596 BF501570KB4 894 BF501860KB4 1192 BF501111KB4 100 50 60 圧力異常検出用保護接点(圧力スイッチ) ・安全弁付き 75 100 115 57.5 86.2 115 寸 法(mm) 質 量 (kg) C H 図 435 295 28 1 65.6 565 325 36 1 98.4 695 455 45 2 965 675 62 3 65.6 565 325 36 1 98.4 695 455 45 2 835 545 53 3 131 131 (注)1. 集合にてご使用になる場合は温度上昇を考慮してコンデンサ相互の間隔を80 mm以上離してください。 2. 端子部に力が加わらないよう結線は、フレキシブルな電線を使用してください。 (銅バー等による直接接続は行わないでください。) 3. 回路電圧400 V、415 V、460 V品についても製作しますのでご用命ください。 4. 定格設備容量とは、コンデンサと直列リアクトルを組み合わせた設備の、定格電圧及び定格周波数における設計無効電力を示します。 (ただし、定格設備容量は銘板には表示し ません。) 5. 本製品は、下図の通り取り付けてください。 重 力 方 向