低圧進相コンデンサ ニチコンの乾式低圧進相コンデンサは窒素ガスを充填し、SF6ガスを全く使用しない新しいタイプのコンデンサで、地球環境に 優しく、また万一の事故時や火災発生時に出火や類焼の心配の少ない難燃性を特長とした防災形のコンデンサです。 特に多くの人が集まり防災が重要視される、受変電設備や、地下変電所などでのご利用をお奨めします。 400 V級 防災形乾式 “GeoDRY®” L=6 %対応品 オイルレス 特長 地球環境にやさしいコンデンサです ● 排出抑制対象ガスの一つであるSF 6ガスに替え窒素ガスを 充填した高性能、高品質品。火災に対する安全性が高く、 鉛フリーはんだと脱塩化ビニルのエコ材料を使用した環境 にやさしい設計です。 高信頼性です ● 内部は自己回復性を有する蒸着電極方式を採用し、素子を樹脂 コーティングして絶縁耐力を向上させた構造で高い信頼性 を有します。 低損失です ● 誘電体に低損失のポリプロピレンフィルムを用いた省エネルギ ー形のコンデンサです。 耐久性構造です ● ケースは全溶接構造で、長期の耐用性・密閉性に優れた構造 規格・性能 です。 ● 保護接点付です 設 置 場 所 屋内用、標高2000 m以下 万一の内部故障発生時には、ガス圧の上昇を検知して動作する 圧力上昇検出用保護接点 (圧力上昇検出スイッチ) を装備してい 周 囲 温 度 −25∼+45 ℃(24時間平均35 ℃以下、 1年間平均25 ℃以下) 最高許容電圧 定格電圧の1.10倍(24時間のうち8時間以内) 定格電圧の1.15倍(24時間のうち30分以内) 定格電圧の1.20倍(5分以内) 定格電圧の1.30倍(1分以内) ただし、1.15倍を超える電圧の印加は、コンデンサの寿命を 通じて200回を超えないものとする。 最大許容電流 定格電流の1.3倍、ただし静電容量の実測値が許容差の 範囲内でプラス側のものは、その分だけ更に電流の増加 を認める。 容量許容差 定格値に対して−5 ∼+15 %(三相の相間不平衡率108 %以下) 損 0.15 %以下(at 20 ℃) ます。さらにこれにより電源から開放されなかった場合は、安全 弁が動作してケース破裂を防止する安全性の高い製品です。 また、万一のガス漏れなどによる圧力低下に対しては圧力低下検 出用保護接点(圧力低下検出スイッチ) を設けて警報できるよう にしております。 圧力異常検出スイッチ接点 L HNO HC−HNO:ON 故障時 HC−HNC:OFF HC C HNC H L 圧力上昇検出スイッチ接点 LNC LC C LNO H 矢印は圧力異常上昇時 作動方向を示します。 圧力低下検出スイッチ接点 失 率 放 電 特 性 端子開放後、その残留電圧を3分間に75 V以下にします。 塗 マンセル 装 色 5Y7 / 1色 LC−LNC:OFF 故障時 LC−LNO:ON 保 護 装 置 圧力異常検出スイッチ、安全弁付き 矢印は圧力異常低下時 作動方向を示します。 準 拠 規 格 JIS C 4901(2000) HC LC LNO LNC HNO HNC 端子台 圧力上昇検出 接 圧力低下検出 点 AC 250 V 容 AC 125 V 量 DC 100 V HC−HNO:ON LC−LNO:ON 1.0 A 3.0 A 0.1 A HC−HNC:OFF LC−LNC:OFF 1.0 A 2.0 A 0.05 A 圧力上昇検出スイッチの接点は、遮断器・開閉器の引き外し回路へ 必ず接続してご使用ください。 ご注意 万一のガス漏れを検知するため、圧力低下検出スイッチの接点は遮断器・開閉器の 引き外し回路、または警報回路へ接続してご使用ください。 ● 接点はNO (常時開路) 、NC(常時閉路)のいずれも使用できます。また、圧力異常 検出スイッチの端子は上図のように端子台に接続していますので、端子台より制御 線を引き出してください。圧力スイッチ破損の原因となりますので、保護箱は取り外 さないでください。 ● 56 CAT.3000B 低圧進相コンデンサ 400 V級 防災形乾式 “GeoDRY®” 10∼100kvar L=6 %対応品 オイルレス 2-15×20 長穴 400 400 455 455 55 端子保護キャップ 130 端子保護キャップ 130 kvar表示 90 90 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 銘板 吊手 C (80) H 端子台 H C 端子台 (80) H 90 kvar表示 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 銘板 吊手 25 490 C 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 銘板 吊手 455 25 490 130 130 kvar表示 400 接地端子 (電線挿入穴 φ8) 接地端子 (電線挿入穴 φ8) 図1 端子台 (80) 490 端子保護キャップ 100 2-15×20 長穴 100 2-15×20 長穴 4-15×20 長穴 取付ピッチ 455×100 200 100 4-15×20 長穴 取付ピッチ 455×100 200 4-15×20 長穴 取付ピッチ 455×100 200 寸法図 接地端子 (電線挿入穴 φ8) 図2 図3 内部結線図 端子部詳細図 U M12 V W U W V V1 V2 端子の締付トルクは、30±6 N・m 図3 図 1,2 出荷時、V1, V2端子は専用の銅板で仮接続しています。従って、ご使用の際は必ずこの 銅板でV1, V2端子を接続し、V相としてご使用ください。 定格寸法表 L=6 %対応品 回路電圧 (V) 三相 定格電圧 (V) 屋内専用 周波数 (Hz) 50 / 60 440 468 50 60 放電抵抗内蔵 定格設備容量 (kvar) 10 / 12 15 / 18 20 / 24 25 / 30 30 / 36 50 75 100 50 75 100 圧力異常検出用保護接点(圧力スイッチ) ・安全弁付き 定格容量 kvar μF 10.6 / 12.8 16.0 / 19.1 21.3 / 25.5 26.6 / 31.9 31.9 / 38.3 53.2 79.8 106 53.2 79.8 106 155 232 309 386 464 773 1159 1546 644 966 1288 品 番 定格電流 (A) BF461120KC4 BF461190KC4 BF461250KC4 BF461310KC4 BF461380KC4 BF461530KA4 BF461790KA4 BF461101KA4 BF461530KB4 BF461790KB4 BF461101KB4 13.1 / 15.7 19.7 / 23.6 26.2 / 31.5 32.8 / 39.4 39.4 / 47.2 65.6 98.4 131 65.6 98.4 131 寸 法(mm) 質 量 (kg) C H 図 435 295 30 1 565 835 965 565 695 835 325 545 675 325 455 545 40 60 70 40 50 60 1 2 3 1 2 3 (注)1. 集合にてご使用になる場合は温度上昇を考慮してコンデンサ相互の間隔を80 mm以上離してください。 2. 端子部に力が加わらないよう、結線はフレキシブルな電線を使用してください。(銅バー等による直接接続は行わないでください。) 3. 回路電圧400 V、415 V、460 V品についても製作しますのでご用命ください。 4. 定格設備容量とは、コンデンサと直列リアクトルを組み合わせた設備の、定格電圧及び定格周波数における設計無効電力を示します。 (ただし、定格設備容量は銘板には表示 しません。) 5. 本製品は、下図の通り取り付けてください。 重 力 方 向 底面取付 57 CAT.3000B