S1R72U16 FAQ - Epson Electronic Devices

S1R72U16 FAQ
Rev.1.12
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
目次
1. ALL ............................................................................................................. 3
2. クロック ................................................................................................... 25
3. 電源 .......................................................................................................... 27
4. USB IDE 以外の端子機能 ......................................................................... 29
5. 基板設計 ................................................................................................... 33
6. IDE ........................................................................................................... 41
7. USB .......................................................................................................... 45
8. システム構成 ............................................................................................ 51
9. 評価 .......................................................................................................... 62
10. ドライバ ................................................................................................... 65
補足資料 ................................................................................................... 71
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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1. ALL
1. ALL
Q 1.1
入力するクロックの周波数はいくつですか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、クロック選択、CLKSEL
本 LSI は 12MHz と 24MHz の水晶振動子に対応しています。
どちらのクロックを用いるかは、CLKSEL 端子で設定してください。
12MHz の場合は CLKSEL 端子を Low に、24MHz の場合は CLKSEL 端子を High に設定してください。
CLKSEL 端子の設定と入力するクロック周波数が異なる場合、LSI が正常に動作しませんのでご注意く
ださい。
12MHz、24MHz 何れを選択された場合も、周波数による、特性・消費電流等々の違いはありません。
Q 1.2
CLKSEL 端子は何に使用しますか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、クロック選択、CLKSEL
本 LSI は 12MHz と 24MHz の水晶振動子に対応しています。
どちらのクロックを用いるかは、CLKSEL 端子で設定してください。
12MHz の場合は CLKSEL 端子を Low に、24MHz の場合は CLKSEL 端子を High に設定してください。
CLKSEL 端子の設定と入力するクロック周波数が異なる場合、LSI が正常に動作しませんのでご注意く
ださい。
Q 1.3
入力するクロックの周波数精度はどの程度必要ですか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、精度、偏差、USB 規格
± 100ppm 以内の水晶振動子を推奨しています。
USB2.0 High Speed の規定で周波数精度が± 500ppm と定義されています。USB の信号波形は入力す
るクロックのジッタや周波数精度に大きく影響されますので、製品レベルでの信号品質維持のため、上
記の周波数精度を推奨しています。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.4
電源は何 V が必要ですか? 投入/切断順序等の制限事項はあり
ますか?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
USB 用の HVDD(3.3V)、LSI 内部用の LVDD(1.8V)、及びシステムとのインタフェース用の IOVDD
(1.8 ~ 3.3V)が必要です。
LSI としては上記の 3 つの電源ありますが、下記の通り IOVDD を他の電源と共通にすることで、シス
テムを 2 電源で構成することができます。
・システムとのインタフェース電圧を 3.3V とする場合は、IOVDD を HVDD と同一の電源にするこ
とが可能です。
・システムとのインタフェース電圧を 1.8V とする場合は、IOVDD を LVDD と同一の電源にするこ
とが可能です。
『S1R72U16 Data Sheet』に記載の通り、LSI の信頼性上、LVDD が確定した状態で HVDD/IOVDD の
投入 / 切断をすることを推奨します。ただし、1sec 以内であれば LVDD が切断され、HVDD または
IOVDD が投入されている状態を許容できます。
したがって、IOVDD と LVDD を同一電源にすることが可能ですし、上記 1sec 以内の条件を満たせる
のなら、HVDD から LVDD をレギュレートして与えること等も可能です。
電源の投入/切断タイミングを以下に示します。
(→「電源投入/切断タイミング」)
Q 1.5
IDE モードで使用する場合の IOVDD は何 V にすれば良いです
か?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
IDE モードで使用する場合は、IOVDD を 3.3V にしてください。
Q 1.6
電源の切断とは、どの様な状態を指しますか?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
LSI の電源に電流が流れ込まない状態、または GND に落とされた状態とお考えください。
チャージされた電荷により電位が残っている場合でも、外部からの電源が遮断されている場合は、電
源の切断状態とみなします。
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1. ALL
Q 1.7
評価ボードは入手できますか?
キーワード:評価、ボード、基板、ブリッジ
はい。IDE デバイス -USB ホストブリッジの評価ボードを用意しています。
同時に、評価ボードの説明書『S1R72U16 Eveluation Board Manual』を提供しています。
評価ボードの入手に関しては、弊社営業までお問い合わせください。
Q 1.8
USB 周辺回路、パターンの推奨例はありますか?
キーワード:USB、周辺回路、パターン
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
Q 1.9
USB 周辺回路、保護素子の推奨部品はありますか?
キーワード:USB、周辺回路、ノイズ、サージ、EMI、保護素子、部品
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
Q 1.10
転送レートの実測値を教えて下さい。
キーワード:転送レート
弊社測定環境において、リード/ライトともに 31MB/s(248Mbps)以上の転送レートを確認していま
す。
< 測定環境 >
IDE ホスト :PC の IDE ポート
ベンチマークソフト:HDBENCH
転送レートは、使用する IDE ホスト(PC)や USB ストレージデバイスに依存します。したがって上
記の値は、お客様の環境で保証されるものではありません。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.11
LSI の電源を切断している時、端子は Hi-z ですか?
キーワード:電源、端子、切断、遮断、Hi-z
本 LSI の電源が切断されている時、端子は Hi-z にはなりません。
保護素子や出力トランジスタを介して、LSI 電源への電流経路が形成されます。
したがって、本 LSI の電源を切断している状態で、MainCPU の電源を投入している場合、
・MainCPU がバスを High にドライブできない
・MainCPU の消費電流増の要因
・バスからの電源の回りこみにより、LSI が動作状態になる
等が考えられます。
Q 1.12
TEST 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:TEST、端子、接続、処理
お客様が使用する必要のない端子です。
各端子の接続・処理は『S1R72U16 Data Sheet』の“端子機能説明”を参照してください。
Q 1.13
DEBUG I/F 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:DEBUG、端子、接続、処理
お客様が使用する必要のない端子です。
各端子の接続・処理は『S1R72U16 Data Sheet』の“端子機能説明”を参照してください。
Q 1.14
Serial I/F の端子は何に使用しますか? どの様に接続します
か?
キーワード:Serial、端子、接続、処理
製品(システム)開発時、MainCPU との接続検証など、LSI の処理履歴を PC 上に表示し、お客様が
簡易デバッグを行うために使用します。
また、USB Compliance Test の際、認証用ソフトウェアの起動等にも使用します。
、『S1R72U16 Embedded Host Compliance
機能の詳細は『S1R72U16 Development Support Manual』
Guide』を参照してください。
接続・処理に関しては『S1R72U16 Evaluation Board Manual』を参照してください。
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1. ALL
Q 1.15
GPI 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:GPI、端子、接続、処理
S1R72U16 の動作モードを設定するための端子です。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“モード設定”を参照してください。
Q 1.16
GPO 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:GPO、端子、接続、処理
使用の目的は、大きく下記の 3 つに分類されます。
・USB ストレージデバイスをリムーバブルとして扱うため、挿抜の通知及び状態のモニタ
・LSI の起動状態を確認するため、PLL 発振開始のモニタ
・USB Compliance Test 用、エラー通知
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』を参照してください。
接続・処理に関しては『S1R72U16 Evaluation Board Manual』を参照してください。
Q 1.17
IDE I/F の端子が 5V トレラントではないのですか?
キーワード:IDE、5V
5V トレラントではありません。本 LSI は 3.3V インタフェースを対象としています。
Q 1.18
電源を入れても水晶振動子が発振しません。
キーワード:水晶、振動子、発振
下記を確認してください。
・各電源に規定の電圧が印加されていますか?
・リセット(XRESET)がアサートされていませんか?
・水晶発振回路の回路定数は適切ですか?
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.19
電源を入れても PLL_Locked がアサートされません。
キーワード:水晶、振動子、発振、PLL
下記を確認してください。
・水晶振動子が発振していますか?
・各電源に規定の電圧が印加されていますか?
・リセット(XRESET)がアサートされていませんか?
・水晶発振回路の回路定数は適切ですか?
Q 1.20
USB2.0 のロゴ認証(Compliance Test)について教えてくださ
い。
キーワード:USB、ロゴ、認証、Compliance、Embedded Host
『S1R72U16 Embedded Host Compliance Guide』を参照してください。
Q 1.21
水晶振動子と水晶発振回路について教えてください。
キーワード:水晶、振動子、発振回路
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
推奨の水晶デバイスと回路定数を記載しています。
Q 1.22
リセットに関する注意点を教えてください。
キーワード:リセット
一般的なリセットに関する注意点と同様に考えてください。
リセットが入力されないと LSI の状態が確定しません。したがって、電源投入時はリセット状態とし、
電源確定後にリセットを解除してください(パワーオンリセット)
。
電源投入中のリセット入力は、
『S1R72U16 Data Sheet』に記載の AC タイミングを満たすパルス幅の
信号を入力してください。
LSI 動作中にノイズ等で予期せぬリセットがかからないように、ご注意ください。
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1. ALL
Q 1.23
USB パワースイッチ IC に関して教えてください。 また、専用
の IC を用いずにディスクリート部品で構成することは可能です
か?
キーワード:USB、VBUS、パワースイッチ、ハイサイドスイッチ
USB パワースイッチ IC に関しては、『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
ディスクリート部品での機能実現は可能ですが、実施例等は用意していません。お客様にて検討、判
断してください。
Q 1.24
ATA/ATAPI ドライバの入手方法を教えてください。
キーワード:IDE、ATA/ATAPI、ドライバ
ご使用のファイルシステムの購入元に、お問い合わせください。
弊社では CPU バス接続に設定した場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロード
してください。
Q 1.25
FS の USB HUB は使えますか?
キーワード:USB、HUB、FS
はい、使用できます。
ただし、FS HUB を使用した場合は、その HUB に接続される USB ストレージデバイスが HS であっ
ても、FS の転送となります。
Q 1.26
USB の基板設計は初めてですが、資料はありますか?
キーワード:USB、基板、PCB
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
Q 1.27
接続できる USB デバイスを教えてください。 USB メモリ、
USB マウス等は接続できますか?
キーワード:USB、デバイス、メモリ、マウス、HDD、ストレージ
USB メモリ等のストレージデバイスと HUB が接続可能です。USB マウスは接続できません。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』を参照してください。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.28
IDE のホストがないと使用できませんか?
キーワード:IDE、ATA/ATAPI、CPU、バス
CPU のメモリバスに接続して使用することもできます。バスの接続に関しては『S1R72U16 Eveluation
Board Manual』を参照してください。制御方法に関しては『S1R72U16 Application Note』を参照して
ください。
プロトコルは ATA/ATAPI に則りますので、ATA/ATAPI ドライバで制御できます。
弊社では CPU バス接続の場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロードしてくだ
さい。
Q 1.29
CPU バス接続の方法を教えてください。
キーワード:CPU、バス
CPU のメモリバスに接続して使用することもできます。バスの接続に関しては『S1R72U16 Eveluation
Board Manual』を参照してください。制御方法に関しては『S1R72U16 Application Note』を参照して
ください。
プロトコルは ATA/ATAPI に則りますので、ATA/ATAPI ドライバで制御できます。
弊社では CPU バス接続の場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロードしてくだ
さい。
Q 1.30
CPU バス接続の場合の DMA に関して教えてください。
キーワード:CPU、バス、DMA
基本的には IDE の Multi Word DMA と同様に考えてください。リクエストとアクノリッジのハンドシェ
イクで転送を行います。リクエストとアクノリッジは何れも負論理の信号です。
以下は、DMA 使用に際して留意点の一例です。実際には多種多様な DMAC を搭載した CPU がありま
すので、DMA 転送可否/外ロジック有無の判断等はお客様にてお願いします。DMA が使用できない
場合、PIO でデータ転送を行ってください。
・アクノリッジがない/エッジトリガ等の DMAC 搭載 CPU とは基本的に接続できません。
・DMA 中に CS がアサートされる DMAC 搭載 CPU と接続する場合は、外ロジックが必要です。
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1. ALL
Q 1.31
システムに 12MHz(24MHz)のクロックがあるので、水晶振
動子を使用しないでクロックを直接入力したいのですが。
キーワード:クロック、水晶、振動子
USB の信号品質の観点から、水晶振動子を使用することを推奨いたします。クロックを直接入力する
場合には、以下の点に注意し、お客様にて可否を判断してください。
・XI 端子からクロック入力してください。
・入力レベルは 1.8V です。
・クロックの精度は± 100ppm 以内を推奨します。
・XO 端子は open とし、実装ランドを設ける場合は極力、負荷をつけないでください。
クロックデューティーに関しては、『S1R72U16 Data Sheet』の AC 特性を参照してください。
立上がり/立下り時間に関する規定、及びジッタに関する規定はありません。上記注意点にご配慮の
上で、クロック入力の可否を判断してください。
Q 1.32
ストレージデバイスとは何を指しますか?
キーワード:USB、ストレージ、メモリ、HDD、CD、DVD
USB メモリや USB-HDD、USB-CD、USB-DVD 等、USB のストレージ機器の総称です。
Q 1.33
ストレージデバイスに対してベンダコマンドを発行することはで
きますか?
キーワード:ATA、IDE、ベンダ、コマンド、未サポート
本 LSI は未サポートコマンドをベンダコマンドと判断して、ストレージデバイスへ発行します。
したがってベンダコマンドを利用し、固有の制御を行なうことができます。ただし、ベンダコマンド
でデータ転送はできません。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“未サポートコマンドの処理”を参照してください。
Q 1.34
サポートしていないコマンドを発行した場合はどうなりますか?
キーワード:ATA、IDE、ベンダ、コマンド、未サポート
本 LSI は未サポートコマンドをベンダコマンドと判断して、ストレージデバイスへ発行します。
したがってベンダコマンドを利用し、固有の制御を行なうことができます。ただし、ベンダコマンド
でデータ転送はできません。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“未サポートコマンドの処理”を参照してください。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.35
ストレージデバイスが接続されていない時にコマンドを発行した
らどうなりますか?
キーワード:ATA、IDE、コマンド、ステータス
Read/Write 等、ストレージデバイスへのアクセスを行うコマンドはエラーステータスを返し、それ以
外のコマンドは本 LSI 内で処理して正常ステータスを返します。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“サポートコマンド一覧”を参照してください。
Q 1.36
IDE で USB ストレージデバイスの挿抜にどうやって対応するの
ですか?
キーワード:接続、切断、挿抜、リムーバブル、ドライバ
本 LSI は USB ストレージデバイスの挿抜状況をシステムに通知するための端子を用意しています。
それらの端子を使用し、挿抜の処理をアプリケーション側で対応してください。
また、それらの端子を使用せずに、ATA/ATAPI リムーバブルに対応したドライバを使用することでも
対応できます。
Q 1.37
IDE の Master に HDD を接続しています。Slave にこの LSI を接
続できますか?
キーワード:ATA、IDE、Master、Slave、HDD、接続
可能です。
『S1R72U16 Application Note』の“システム構成例”を参照してください。
Q 1.38
接続できる USB ストレージデバイスの容量制限はありますか?
キーワード:ストレージ、容量、Drive、ドライブ
E100 は 2TB 未満、E200 は 2TB 以下まで使用できます。
したがって、137GB 以上の USB ストレージデバイスも Big Drive として使用できます。
Q 1.39
TPL データはどの様に作成すれば良いですか?
キーワード:USB、ロゴ、認証、Compliance、Embedded Host、TPL
TPL 作成ツールを提供しています。web 上からダウンロードしてください。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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1. ALL
Q 1.40
USB はホットプラグ ( 活線挿抜 ) に対応していますか?
キーワード:ホットプラグ、活線挿抜
はい、対応しています。
Q 1.41
接続できる USB デバイスの台数制約はありますか?
キーワード:制限、制約、台数、接続
USB ハブ経由で接続できる USB ストレージは 2 台(Master/Slave)までです。3 台目以降を接続して
も、本 LSI は無視します。
USB ハブ自体の接続可能台数は 3 台までです。4 台以降を接続しても、本 LSI は無視します。
Q 1.42
メインシステムのファイルシステムに制約や注意事項があります
か?
キーワード:制限、ファイルシステム、File System
特にありません。
(USB デバイスが抜かれている時に読み書きを行なった場合、本 LSI はエラーを返します。
)
Q 1.43
ドライバのサンプルソースコードは、エンディアンに依存してい
ますか?
キーワード:サンプル、ドライバ、エンディアン、ソース、コード
はい、リトルエンディアン前提となっております。
Q 1.44
USB フロッピーディスクを使用することはできますか?
キーワード:Mass Storage Class、MSC、制限、制約、フロッピー、ストレージ
使用できません。
Mass Storage Class の内、サブクラスが UFI であるフロッピーディスクには対応しておりません。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.45
指定された転送が終了する前に S1R72U16 が DMARQ をネゲー
トすることはありますか? またそれはどのような場合ですか?
キーワード:IDE、DMARQ、DMA 転送、ターミネート
次の 2 つの条件のいずれかの場合、DMARQ をネゲートします。
1.IDE ホストがホストターミネートを行う場合。
2.IDE ホストが READ 方向 ( 本 LSI → MainCPU) で 8MByte(800000h) を超える
データ転送を要求した場合、8MByte の転送毎に DMARQ をネゲートします。
ex. MainCPU が 24MByte の READ コマンドを発行した場合、
本 LSI は 24MByte のデータを 3 回に分割して転送します。
そのため、UltraDMA 転送の途中で DMARQ を 2 回ネゲートします。
上記の条件以外では、指定された転送が完了する前に DMARQ 信号をネゲートすることはありません。
WRITE の場合は、本 LSI の使用制限で要求可能なデータ数は最大で 8MByte となっているため、DMARQ
信号をネゲートする条件は1.のみです。
Q 1.46
USB バスの状態が悪く、パケットエラーが多発した場合、
S1R72U16 から DMARQ をネゲートすることはありますか?
キーワード:IDE、DMARQ、DMA 転送、パケットエラー、通信エラー
DMARQ アサート中にパケットエラーが発生しても、DMARQ をネゲートすることはありません。
補足しますと、
READ コマンドで NAK が返され続けるタイミングによって、DMARQ は以下のようになります。
1.CBW( コマンド ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・DMARQ をアサートせず、本 LSI は UltraDMA 転送を開始しません。
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
2.CBW 発行後の最初の BulkIN 転送で NAK が返され続ける状態になったとき。
・1.と同じです。
3.BulkIN 転送で最低一回は ACK が返ってきた後に、NAK が返され続ける状態になったとき。
・DMARQ がアサートされたまま。UltraDMA 転送が完了しません。
Status レジスタは、BSY=0、DRQ=1 となります。
4.CSW( ステータス ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・UltraDMA 転送は完了しますが、
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
WRITE コマンドの場合も、上記と同じです。
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1. ALL
Q 1.47
CPU バス接続の場合の転送レートデータはありますか?
キーワード:転送レート、転送速度、CPU バス、メモリバス
参考となる転送レートはありません。
実際の転送レートは本 LSI 以外(ROM/RAM 等)へのアクセスに左右されるため、お客様のシステム
に依存することになるためです。
AC スペックは IDE バスの PIO と同じため、理論的な最大値は 16.6MBytes/s なります。
測定実績はありませんが、実転送レートは理想的な環境下でも半分以下と推測します。
Q 1.48
S1R72U16 を制御するために使用するコマンドは ATA/ATAPI コ
マンドですか? また、ATA コマンドと ATAPI コマンドのどち
らを使用すればいいですか?
キーワード:IDE、ATA、ATAPI、コマンド
はい、ATA/ATAPI コマンドを使用します。
CD や DVD を接続する場合は ATAPI コマンドをご使用ください。
USB メモリや HDD を接続する場合はどちらのコマンドでも構いません。お客様が使用するファイル
システムやメイン CPU などに付属されるドライバがある場合は、付属ドライバに合わせてお選びくだ
さい。
Q 1.49
ATA/ATAPI のコマンド処理とはどういったものですか? また、
基本的な説明が書かれた資料はありますか?
キーワード:IDE、ATA、ATAPI、コマンド
コマンドを発行してデータのリード/ライト、動作設定などを行うイメージです。
具体的な内容につきましては、一般的な解説書が出版されておりますので。そちらをご覧ください。弊
社サンプルドライバも参考になると思います。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.50
PC の IDE ポートに接続して使用できますか?
キーワード:PC、IDE
本 LSI は 3.3V I/F です。接続する PC の I/F 電圧が 3.3V であれば接続可能です。
ただし、デスクトップ PC の多くは 5V I/F ですので電圧をお確かめの上で、接続してください。
PC に接続する場合、以下の設定でご使用ください。
・IDE モード:CPUxIDE 端子= "0"
・ATAPI モード:ATAxATAPI 端子= "0"
・1 台モード:2x1 端子= "0"
また、CSEL_T 端子は Master(CSEL_T 端子= "0")として用いるか、Slave(CSEL_T 端子= "1")と
して用いるかに合わせて設定してください。
Q 1.51
S1R72U16 にはファイルシステムが内蔵されていますか?
キーワード:ファイルシステム、File System
本 LSI にファイルシステムは内蔵しておりません。ファイルシステムは、お客様のシステムにて実装
して頂く必要があります。
Q 1.52
S1R72U16 を使用して USB Host 機能を製品に装備する際に、必
要な手続きがありますか? また、いつでも認証依頼できます
か?
キーワード:USB、認証、コンプライアンス
単に USB メモリ等を接続できる製品をつくりたいという場合には、必要な手続きはありません。
一般的に知られている USB のマーク(USB ロゴ)を製品に付けたいという場合には USB 認証の取得
手続きを行う必要があります。
USB 認証取得の詳細は『S1R72U16 Embedded Host Compliance Guide』を参照してください。
認証はいつでも依頼出来ます。詳細は認証機関にご相談ください。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
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1. ALL
Q 1.53
メイン CPU が、S1R72U16 に接続されている USB デバイスの
Vendor ID、Product ID を取得できますか? できない場合、
USB デバイスの固有情報を取得する方法はありますか?
キーワード:USB、デバイス、ID、固有情報
USB デバイスの Vendor ID、Product ID をメイン CPU が取得する方法はありません。
しかし、IDENTIFY DEVICE / IDENTIFY PACKET DEVICE / INQUIRY のコマンドパラメータに存在
する情報であれば、これらコマンドから接続されている USB デバイスの固有情報を取得することがで
きます。取得できる固有情報の詳細は、
『S1R72U16 Technical Manual』の“コマンド毎に返す情報の
仕様”を参照してください。
Q 1.54
接続する USB デバイスを特定のものだけに限定したいのですが、
方法はありますか?
キーワード:USB、デバイス、TPL、限定、特定
はい、ございます。
本 LSI には USB デバイスの情報を判断して、接続するデバイスを限定する機能があります。
、および『S1R72U16 Application Note』の
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“TPL について”
“ダウンロード”を参照してください。
Q 1.55
DOWNLOAD MICROCODE コマンドで行なうダウンロードが成
功したかどうか、また、正常な Update データをロードしたか壊
れたデータを書き込んだかの判断を、何で行なうのですか?
キーワード:ダウンロード、Download、ATA、コマンド、Update
コマンドの成功は、ステータス値が正常終了となることで確認いただけます。
ダウンロードが失敗した場合にはエラーステータスを返します。
Update データには CRC 値がついており、データの正常性は計算した CRC 値との比較で行っていま
す。CRC 値が一致しない場合にもエラーステータスを返します。
Q 1.56
DP/DM にコモンモードチョークコイルを入れるのは、外来ノイ
ズに対して DP/DM 劣化を防ぐのが目的ですか?
キーワード:コモンモード、チョークコイル、基板、対策、ノイズ
コモンモードチョークコイルは、コモンモードノイズを抑制するためのものです。DP/DM の劣化防止
とは直接の関係はありません。
参考までにコモンモードノイズは、差動信号ラインに同方向の電流(コモンモード電流)が流れる場
合に発生します。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.57
HS の USB デバイスを FS のデバイスとして接続することは出来
ますか?
キーワード:HUB、HS、FS、デバイス
LSI としてその様な機能はありません。
下記のように、FS の HUB を介することで、FS デバイスとして接続することは可能です。
72U16 ⇔ FS の HUB ⇔ HS のデバイス
Q 1.58
消費電流の Max 値を教えてください。
キーワード:消費電流、最大値
電源電流の Max 値はお客様の使用状況により異なりますので一概に定義することは出来ません。
お客様の基板設計やバス上の負荷によって消費量が異なるためです。
電源選定においては、お客様の基板を考慮のうえで typ 値の 1.5 倍を目安に選定してください。
消費電流の変動要因が、温度や電源電圧、及び LSI の個体差に起因するものとして、その最大電流は
typ 値の 1.5 倍以内に収まるものと考えられます。
データシートでは弊社評価環境における、最大動作時の typ の規定のみとしております。
Q 1.59
消費電力値を教えてください。
キーワード:消費電力
『S1R72U16 Data Sheet』を参照してください。
電源電圧×電源電流より算出できます。
Q 1.60
AC 特性の CPUIF タイミング(アドレス、データのセットアップ
/ホールド等)にマージンがあるように思うのですが?
キーワード:AC 特性、タイミング、マージン
基本的に ATA/ATAPI 規格に準じています。
CPU モードと IDE モードで回路を共用しているためです。
AC 特性を必ず守ってご使用ください。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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1. ALL
Q 1.61
基板設計に関する資料はありますか?
キーワード:PCB、基板設計、デザインガイド
パッケージ及び各端子の機能に関しては『S1R72U16 Data Sheet』を参照してください。
USB 周辺回路の設計に関しては『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
その他基板全体の設計、推奨回路に関しては『S1R72U16 Eveluation Board Manual』を参照してくだ
さい。
また、本 FAQ(基板設計)にも未使用端子の処理等記載しておりますので、ご活用ください。
Q 1.62
ノイズ対策、静電保護部品に関して教えてください。
キーワード:ノイズ、静電気
ノイズ対策としては一般的に、DP/DM ラインにコモンモードコイルを挿入します。
差動信号ラインに同方向の電流が流れるのを抑制するもので、コモンモードノイズの発生を防ぐと共
に、DP/DM 信号の位相ずれや電圧差などの改善が期待されます。
コモンモードインピーダンスが 90Ω で、直流抵抗成分の小さいものが望ましいと思われます。
静電保護としては一般的に、、DP/DM ラインにチップバリスタを付けます。
静電容量値が大きいと USB 信号の波形品質に悪影響を及ぼすため、USB HS の場合、目安として 10pF
未満が望ましいと思われます。
また、バリスタ電圧は、USB 振幅電圧 max 値 3.6V より大きい必要があります。
いずれも部品選定においては、USB2.0 HS 対応品か否かがひとつの目安になります。
Q 1.63
期待した動作が出来ません。過去の問い合わせ事例を教えてくだ
さい。
キーワード:過去事例、問題事例
過去の不具合事例を提示します。何れかに該当していないかご確認ください。
(→「不具合事例」)
Q 1.64
使用しない端子の処理を教えてください。
キーワード:未使用、端子処理
下表を参照ください。
(→「未使用端子処理」
)
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.65
CSEL_T 端子、2x1 端子の設定方法を教えてください。
キーワード:モード、端子設定
各端子の機能は『S1R72U16 Data Sheet』を参照ください。
1.IDE モードで IDE デバイスと本 LSI をマスタ/スレーブ接続する場合
2x1 端子は 1 台モード("0")、CSEL_T 端子はマスタ("0")/スレーブ("1")に合わせて適切に
設定してください。
2.IDE モードで IDE バス上に本 LSI のみ接続する場合
2x1 端子は 2 台モード("1")、CSEL_T 端子はマスタ("0")に設定してください。本 LSI の下に
USB デバイスを 1 台のみ接続する場合/本 LSI の下に HUB を用いて USB デバイスを 2 台接続する場
合、何れの場合も、この設定で動作させることが出来ます。
3.CPU モードで接続する場合
2.と同様です。
Q 1.66
CPU モードで接続する場合、XINT( 割り込み要求 ) 信号の使用方
法を教えてください。
キーワード:CPUIF、CPU バス、メモリバス、割り込み
XINT 端子は、ATA/ATAPI 規格の INTRQ 信号に相当し、Status レジスタ状態変化の通知に使用します。
詳細は ATA/ATAPI の規格書を参照ください。
割り込みはレベルセンスでご使用ください。
ATA レジスタをポーリングして上記状態を確認する場合には、使用する必要はありません。その場合
は Open にしてください。
Q 1.67
CPU モードで接続する場合、XHRESET 信号の使用方法を教えて
下さい。
キーワード:CPUIF、CPU バス、メモリバス、リセット
XHRESET は ATA/ATAPI 規格の Hardware Reset に相当し、IDE デバイスの初期化/実行中の ATA/
ATAPI コマンドの強制終了(バスリセット)に使用します。コマンドのタイムアウト処理等を行う場
合は、本信号を使用してください。
詳細は、ATA/ATAPI の規格書を参照ください。
本 LSI における Hardware Reset 動作の詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の”2.4 リセット時の
動作仕様”を参照ください。(Hardware Reset では、DOWNLOAD MICROCODE コマンドで ダウン
ロードしたデータはクリアされません。)
信号のアサート時間は 25usec 以上(ATA/ATAPI 規格値)となります。
バスリセットを使用しない場合は、プルアップにしてください。
チップリセット XRESET 端子とは機能が異なりますのでご注意ください。
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1. ALL
Q 1.68
USB の基板設計における注意点を教えてください。
キーワード:USB、基板、PCB
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
尚、アナログ波形の改善に際しては、下記の点をご確認ください。
・電源にノイズはありませんか?
・
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』に則って適切な容量のデカップリングコンデンサが適切な
位置に配置されていますか?
・S1R72U16 とコネクタ間をケーブル配線等されていませんか?
・USB 伝送路(DP/DM)を『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』に則って設計されていますか?
・USB 伝送路(DP/DM)上に部品を配置している場合、USB HS 用の製品ですか?
Q 1.69
Main CPU と U16 との接続確認において、ATA レジスタへのア
クセスが正常に行なわれていることを確認するためにはどうすれ
ばよいですか?
キーワード:ATA、レジスタ、アクセス、初期値
以下の初期値の読み出しで ATA レジスタへのアクセスを確認してください。
ATA モードの場合
ATAPI モードの場合
Sector Count
01h
01h
LBA Low
01h
01h
LBA Mid
00h
14h
LBA High
00h
EBh
Device
00h
00h
Status
50h
00h
Q 1.70
PORT14(ComplianceErr1) Unsupported Device が検出された
場合、XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか? PORT15(ComplianceErr2) Too Many Devices が検出された場
合、XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか? PORT16(ComplianceErr3) Too Many Hubs が検出された場合、
XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか?
キーワード:NSF、端子、XCD
いずれの場合も変化致しません。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.71
PORT15(ComplianceErr2) Too Many Device が検出される
のは何台目の接続となりますか?
キーワード:NSF、端子、XCD
モード設定に関わらず、3 台目以降の接続時に検出されます。
Q 1.72
USB ストレージにアクセスできないのですが?
キーワード:不具合、アクセス、USB デバイス、USB ストレージ
本 LSI は USB 規格に準拠していますが、市販の USB ストレージには USB 規格に準拠していないもの
があります。
以下のような USB ストレージは接続できません。
・ NAK を返し続けるデバイス
・ 不正な CSW を返してくるデバイス
Q 1.73
Sleep コマンドを発行した場合、VBUS 供給停止
(VBUS_EN=OFF) になりますか?
キーワード:Sleep、スリープ、SUSPEND、サスペンド、VBUS
USB ストレージデバイスの接続状態によって異なります。
・デバイスが接続されている場合
→ VBUS 供給は停止しません。サスペンドするだけです。
・デバイスが接続されていない場合
→ VBUS 供給を停止します。
Q 1.74
サンプルソースをそのまま使用していますが、
S1R72U16xxxE200 で動作しません。
キーワード:サンプルソース、E100、E200
S1R72U16xxxE200 をご使用の場合には、U16_SampleDriverII の U16_Command.c に定義されている
U16_Update.h のインクルード文を削除してください。
サンプルソースは、UpdateData のダウンロードを行う記述になっております。
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1. ALL
Q 1.75
カードリーダー、CD、DVD 等のメディア挿抜の検出はどのよう
にすればよいでしょうか。
キーワード:カードリーダー、メディア検出
GET MEDIA STATUS(ATA モード時 )、TEST UNIT READY(ATAPI モード時 )、あるいはメディアアク
セス系 (Read/Write)コマンドのエラーで検出できます。メディア変更は、メディアを挿入した後、一
度だけ通知します。
ATA モードの場合の検出方法は以下の通りです。詳細は、ATA/ATAPI-6 規格書を参照願います。
・メディア抜出→挿入の検出
エラーレジスタの MC(Media Change) ビット (bit5) が 1 となることで検出できます。
・メディア挿入→抜出の検出
エラーレジスタの NM(No Media) ビット (bit1) が 1 となることで検出できます。
ATAPI モードの場合の検出方法は以下の通りです。詳細は、MMC-5 規格書を参照願います。
・メディア抜出→挿入の検出
エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)が SenseKey=06h、ASC=28h となることで検
出できます。
・メディア挿入→抜出の検出
エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)が SenseKey=02h、ASC=3Ah となることで検
出できます。
なお、状態の確認方法は以下の通りです。
ATA モードの場合
(1)GET MEDIA STATUS コマンドを定期的に発行する。
1.正常終了時:メディア挿入状態
2.エラー終了時
エラーレジスタの NM ビット (bit1)=1:メディアなし
エラーレジスタの MC ビット (bit5)=1:メディア変更
(2)メディアアクセス系 (Read/Write)コマンドを発行し、エラーレジスタの値から確認します。
エラーレジスタの内容は、
(1)GET MEDIA STATUS コマンドと同じです。
ATAPI モードの場合
(1)TEST UNIT READY コマンドを定期的に発行する。
1.正常終了時:メディア挿入状態
2.エラー終了時:エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)で確認します
詳細は、
『S1R72U16 Application Note』の”10.2.5.2 ATAPI モードの場合の確認方法”を参照してく
ださい。
(2)メディアアクセス系 (Read/Write)コマンドを発行し、エラー情報(REQUEST SENSE コマン
ドで取得)で確認します。
エラー情報の内容は、
(1)TEST UNIT READY コマンドと同じです。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
1. ALL
Q 1.76
USB ストレージデバイスの挿抜に対応する方法を教えてくださ
い。
キーワード:mount/unmount、アプリケーション、ファイルシステム、挿抜
リムーバブルドライブに対応した(mount/unmount 機構等)ファイルシステムをご使用ください。挿
抜に応じて mount/unmount 処理を行うことで対応するのが一般的な方法です。
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2. クロック
2. クロック
Q 2.1
入力するクロックの周波数はいくつですか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、クロック選択、CLKSEL
本 LSI は 12MHz と 24MHz の水晶振動子に対応しています。
どちらのクロックを用いるかは、CLKSEL 端子で設定してください。
12MHz の場合は CLKSEL 端子を Low に、24MHz の場合は CLKSEL 端子を High に設定してください。
CLKSEL 端子の設定と入力するクロック周波数が異なる場合、LSI が正常に動作しませんのでご注意く
ださい。
12MHz、24MHz 何れを選択された場合も、周波数による、特性・消費電流等々の違いはありません。
Q 2.2
CLKSEL 端子は何に使用しますか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、クロック選択、CLKSEL
本 LSI は 12MHz と 24MHz の水晶振動子に対応しています。
どちらのクロックを用いるかは、CLKSEL 端子で設定してください。
12MHz の場合は CLKSEL 端子を Low に、24MHz の場合は CLKSEL 端子を High に設定してください。
CLKSEL 端子の設定と入力するクロック周波数が異なる場合、LSI が正常に動作しませんのでご注意く
ださい。
Q 2.3
入力するクロックの周波数精度はどの程度必要ですか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、精度、偏差、USB 規格
± 100ppm 以内の水晶振動子を推奨しています。
USB2.0 High Speed の規定で周波数精度が± 500ppm と定義されています。USB の信号波形は入力す
るクロックのジッタや周波数精度に大きく影響されますので、製品レベルでの信号品質維持のため、上
記の周波数精度を推奨しています。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
2. クロック
Q 2.4
電源を入れても水晶振動子が発振しません。
キーワード:水晶、振動子、発振
下記を確認してください。
・各電源に規定の電圧が印加されていますか?
・リセット(XRESET)がアサートされていませんか?
・水晶発振回路の回路定数は適切ですか?
Q 2.5
電源を入れても PLL_Locked がアサートされません。
キーワード:水晶、振動子、発振、PLL
下記を確認してください。
・水晶振動子が発振していますか?
・各電源に規定の電圧が印加されていますか?
・リセット(XRESET)がアサートされていませんか?
・水晶発振回路の回路定数は適切ですか?
Q 2.6
水晶振動子と水晶発振回路について教えてください。
キーワード:水晶、振動子、発振回路
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
推奨の水晶デバイスと回路定数を記載しています。
Q 2.7
システムに 12MHz(24MHz)のクロックがあるので、水晶振
動子を使用しないでクロックを直接入力したいのですが。
キーワード:クロック、水晶、振動子
USB の信号品質の観点から、水晶振動子を使用することを推奨いたします。クロックを直接入力する
場合には、以下の点に注意し、お客様にて可否を判断してください。
・XI 端子からクロック入力してください。
・入力レベルは 1.8V です。
・クロックの精度は± 100ppm 以内を推奨します。
・XO 端子は open とし、実装ランドを設ける場合は極力、負荷をつけないでください。
クロックデューティーに関しては、『S1R72U16 Data Sheet』の AC 特性を参照してください。
立上がり/立下り時間に関する規定、及びジッタに関する規定はありません。上記注意点にご配慮の
上で、クロック入力の可否を判断してください。
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3. 電源
3. 電源
Q 3.1
電源は何 V が必要ですか? 投入/切断順序等の制限事項はあり
ますか?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
USB 用の HVDD(3.3V)、LSI 内部用の LVDD(1.8V)、及びシステムとのインタフェース用の IOVDD
(1.8 ~ 3.3V)が必要です。
LSI としては上記の 3 つの電源ありますが、下記の通り IOVDD を他の電源と共通にすることで、シス
テムを 2 電源で構成することができます。
・システムとのインタフェース電圧を 3.3V とする場合は、IOVDD を HVDD と同一の電源にするこ
とが可能です。
・システムとのインタフェース電圧を 1.8V とする場合は、IOVDD を LVDD と同一の電源にするこ
とが可能です。
『S1R72U16 Data Sheet』に記載の通り、LSI の信頼性上、LVDD が確定した状態で HVDD/IOVDD の
投入 / 切断をすることを推奨します。ただし、1sec 以内であれば LVDD が切断され、HVDD または
IOVDD が投入されている状態を許容できます。
したがって、IOVDD と LVDD を同一電源にすることが可能ですし、上記 1sec 以内の条件を満たせる
のなら、HVDD から LVDD をレギュレートして与えること等も可能です。
電源の投入/切断タイミングを以下に示します。
(→「電源投入/切断タイミング」)
Q 3.2
IDE モードで使用する場合の IOVDD は何 V にすれば良いです
か?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
IDE モードで使用する場合は、IOVDD を 3.3V にしてください。
Q 3.3
電源の切断とは、どの様な状態を指しますか?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
LSI の電源に電流が流れ込まない状態、または GND に落とされた状態とお考えください。
チャージされた電荷により電位が残っている場合でも、外部からの電源が遮断されている場合は、電
源の切断状態とみなします。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
3. 電源
Q 3.4
LSI の電源を切断している時、端子は Hi-z ですか?
キーワード:電源、端子、切断、遮断、Hi-z
本 LSI の電源が切断されている時、端子は Hi-z にはなりません。
保護素子や出力トランジスタを介して、LSI 電源への電流経路が形成されます。
したがって、本 LSI の電源を切断している状態で、MainCPU の電源を投入している場合、
・MainCPU がバスを High にドライブできない
・MainCPU の消費電流増の要因
・バスからの電源の回りこみにより、LSI が動作状態になる
等が考えられます。
Q 3.5
消費電流の Max 値を教えてください。
キーワード:消費電流、最大値
電源電流の Max 値はお客様の使用状況により異なりますので一概に定義することは出来ません。
お客様の基板設計やバス上の負荷によって消費量が異なるためです。
電源選定においては、お客様の基板を考慮のうえで typ 値の 1.5 倍を目安に選定してください。
消費電流の変動要因が、温度や電源電圧、及び LSI の個体差に起因するものとして、その最大電流は
typ 値の 1.5 倍以内に収まるものと考えられます。
データシートでは弊社評価環境における、最大動作時の typ の規定のみとしております。
Q 3.6
消費電力値を教えてください。
キーワード:消費電力
『S1R72U16 Data Sheet』を参照してください。
電源電圧×電源電流より算出できます。
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4. USB IDE 以外の端子機能
4. USB IDE 以外の端子機能
Q 4.1
CLKSEL 端子は何に使用しますか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、クロック選択、CLKSEL
本 LSI は 12MHz と 24MHz の水晶振動子に対応しています。
どちらのクロックを用いるかは、CLKSEL 端子で設定してください。
12MHz の場合は CLKSEL 端子を Low に、24MHz の場合は CLKSEL 端子を High に設定してください。
CLKSEL 端子の設定と入力するクロック周波数が異なる場合、LSI が正常に動作しませんのでご注意く
ださい。
Q 4.2
TEST 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:TEST、端子、接続、処理
お客様が使用する必要のない端子です。
各端子の接続・処理は『S1R72U16 Data Sheet』の“端子機能説明”を参照してください。
Q 4.3
DEBUG I/F 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:DEBUG、端子、接続、処理
お客様が使用する必要のない端子です。
各端子の接続・処理は『S1R72U16 Data Sheet』の“端子機能説明”を参照してください。
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4. USB IDE 以外の端子機能
Q 4.4
Serial I/F の端子は何に使用しますか? どの様に接続します
か?
キーワード:Serial、端子、接続、処理
製品(システム)開発時、MainCPU との接続検証など、LSI の処理履歴を PC 上に表示し、お客様が
簡易デバッグを行うために使用します。
また、USB Compliance Test の際、認証用ソフトウェアの起動等にも使用します。
、『S1R72U16 Embedded Host Compliance
機能の詳細は『S1R72U16 Development Support Manual』
Guide』を参照してください。
接続・処理に関しては『S1R72U16 Evaluation Board Manual』を参照してください。
Q 4.5
GPI 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:GPI、端子、接続、処理
S1R72U16 の動作モードを設定するための端子です。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“モード設定”を参照してください。
Q 4.6
GPO 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:GPO、端子、接続、処理
使用の目的は、大きく下記の 3 つに分類されます。
・USB ストレージデバイスをリムーバブルとして扱うため、挿抜の通知及び状態のモニタ
・LSI の起動状態を確認するため、PLL 発振開始のモニタ
・USB Compliance Test 用、エラー通知
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』を参照してください。
接続・処理に関しては『S1R72U16 Evaluation Board Manual』を参照してください。
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4. USB IDE 以外の端子機能
Q 4.7
リセットに関する注意点を教えてください。
キーワード:リセット
一般的なリセットに関する注意点と同様に考えてください。
リセットが入力されないと LSI の状態が確定しません。したがって、電源投入時はリセット状態とし、
電源確定後にリセットを解除してください(パワーオンリセット)
。
電源投入中のリセット入力は、
『S1R72U16 Data Sheet』に記載の AC タイミングを満たすパルス幅の
信号を入力してください。
LSI 動作中にノイズ等で予期せぬリセットがかからないように、ご注意ください。
Q 4.8
CSEL_T 端子、2x1 端子の設定方法を教えてください。
キーワード:モード、端子設定
各端子の機能は『S1R72U16 Data Sheet』を参照ください。
1.IDE モードで IDE デバイスと本 LSI をマスタ/スレーブ接続する場合
2x1 端子は 1 台モード("0")、CSEL_T 端子はマスタ("0")/スレーブ("1")に合わせて適切に
設定してください。
2.IDE モードで IDE バス上に本 LSI のみ接続する場合
2x1 端子は 2 台モード("1")、CSEL_T 端子はマスタ("0")に設定してください。本 LSI の下に
USB デバイスを 1 台のみ接続する場合/本 LSI の下に HUB を用いて USB デバイスを 2 台接続する場
合、何れの場合も、この設定で動作させることが出来ます。
3.CPU モードで接続する場合
2.と同様です。
Q 4.9
PORT14(ComplianceErr1) Unsupported Device が検出された
場合、XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか? PORT15(ComplianceErr2) Too Many Devices が検出された場
合、XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか? PORT16(ComplianceErr3) Too Many Hubs が検出された場合、
XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか?
キーワード:NSF、端子、XCD
いずれの場合も変化致しません。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
4. USB IDE 以外の端子機能
Q 4.10
PORT15(ComplianceErr2) Too Many Device が検出される
のは何台目の接続となりますか?
キーワード:NSF、端子、XCD
モード設定に関わらず、3 台目以降の接続時に検出されます。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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5. 基板設計
5. 基板設計
Q 5.1
入力するクロックの周波数はいくつですか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、クロック選択、CLKSEL
本 LSI は 12MHz と 24MHz の水晶振動子に対応しています。
どちらのクロックを用いるかは、CLKSEL 端子で設定してください。
12MHz の場合は CLKSEL 端子を Low に、24MHz の場合は CLKSEL 端子を High に設定してください。
CLKSEL 端子の設定と入力するクロック周波数が異なる場合、LSI が正常に動作しませんのでご注意く
ださい。
12MHz、24MHz 何れを選択された場合も、周波数による、特性・消費電流等々の違いはありません。
Q 5.2
CLKSEL 端子は何に使用しますか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、クロック選択、CLKSEL
本 LSI は 12MHz と 24MHz の水晶振動子に対応しています。
どちらのクロックを用いるかは、CLKSEL 端子で設定してください。
12MHz の場合は CLKSEL 端子を Low に、24MHz の場合は CLKSEL 端子を High に設定してください。
CLKSEL 端子の設定と入力するクロック周波数が異なる場合、LSI が正常に動作しませんのでご注意く
ださい。
Q 5.3
入力するクロックの周波数精度はどの程度必要ですか?
キーワード:水晶、振動子、クロック、周波数、精度、偏差、USB 規格
± 100ppm 以内の水晶振動子を推奨しています。
USB2.0 High Speed の規定で周波数精度が± 500ppm と定義されています。USB の信号波形は入力す
るクロックのジッタや周波数精度に大きく影響されますので、製品レベルでの信号品質維持のため、上
記の周波数精度を推奨しています。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
5. 基板設計
Q 5.4
電源は何 V が必要ですか? 投入/切断順序等の制限事項はあり
ますか?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
USB 用の HVDD(3.3V)、LSI 内部用の LVDD(1.8V)、及びシステムとのインタフェース用の IOVDD
(1.8 ~ 3.3V)が必要です。
LSI としては上記の 3 つの電源ありますが、下記の通り IOVDD を他の電源と共通にすることで、シス
テムを 2 電源で構成することができます。
・システムとのインタフェース電圧を 3.3V とする場合は、IOVDD を HVDD と同一の電源にするこ
とが可能です。
・システムとのインタフェース電圧を 1.8V とする場合は、IOVDD を LVDD と同一の電源にするこ
とが可能です。
『S1R72U16 Data Sheet』に記載の通り、LSI の信頼性上、LVDD が確定した状態で HVDD/IOVDD の
投入 / 切断をすることを推奨します。ただし、1sec 以内であれば LVDD が切断され、HVDD または
IOVDD が投入されている状態を許容できます。
したがって、IOVDD と LVDD を同一電源にすることが可能ですし、上記 1sec 以内の条件を満たせる
のなら、HVDD から LVDD をレギュレートして与えること等も可能です。
電源の投入/切断タイミングを以下に示します。
(→「電源投入/切断タイミング」)
Q 5.5
IDE モードで使用する場合の IOVDD は何 V にすれば良いです
か?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
IDE モードで使用する場合は、IOVDD を 3.3V にしてください。
Q 5.6
電源の切断とは、どの様な状態を指しますか?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
LSI の電源に電流が流れ込まない状態、または GND に落とされた状態とお考えください。
チャージされた電荷により電位が残っている場合でも、外部からの電源が遮断されている場合は、電
源の切断状態とみなします。
Q 5.7
USB 周辺回路、パターンの推奨例はありますか?
キーワード:USB、周辺回路、パターン
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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5. 基板設計
Q 5.8
USB 周辺回路、保護素子の推奨部品はありますか?
キーワード:USB、周辺回路、ノイズ、サージ、EMI、保護素子、部品
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
Q 5.9
LSI の電源を切断している時、端子は Hi-z ですか?
キーワード:電源、端子、切断、遮断、Hi-z
本 LSI の電源が切断されている時、端子は Hi-z にはなりません。
保護素子や出力トランジスタを介して、LSI 電源への電流経路が形成されます。
したがって、本 LSI の電源を切断している状態で、MainCPU の電源を投入している場合、
・MainCPU がバスを High にドライブできない
・MainCPU の消費電流増の要因
・バスからの電源の回りこみにより、LSI が動作状態になる
等が考えられます。
Q 5.10
TEST 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:TEST、端子、接続、処理
お客様が使用する必要のない端子です。
各端子の接続・処理は『S1R72U16 Data Sheet』の“端子機能説明”を参照してください。
Q 5.11
DEBUG I/F 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:DEBUG、端子、接続、処理
お客様が使用する必要のない端子です。
各端子の接続・処理は『S1R72U16 Data Sheet』の“端子機能説明”を参照してください。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
5. 基板設計
Q 5.12
Serial I/F の端子は何に使用しますか? どの様に接続します
か?
キーワード:Serial、端子、接続、処理
製品(システム)開発時、MainCPU との接続検証など、LSI の処理履歴を PC 上に表示し、お客様が
簡易デバッグを行うために使用します。
また、USB Compliance Test の際、認証用ソフトウェアの起動等にも使用します。
、『S1R72U16 Embedded Host Compliance
機能の詳細は『S1R72U16 Development Support Manual』
Guide』を参照してください。
接続・処理に関しては『S1R72U16 Evaluation Board Manual』を参照してください。
Q 5.13
GPI 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:GPI、端子、接続、処理
S1R72U16 の動作モードを設定するための端子です。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“モード設定”を参照してください。
Q 5.14
GPO 端子は何に使用しますか? どの様に接続しますか?
キーワード:GPO、端子、接続、処理
使用の目的は、大きく下記の 3 つに分類されます。
・USB ストレージデバイスをリムーバブルとして扱うため、挿抜の通知及び状態のモニタ
・LSI の起動状態を確認するため、PLL 発振開始のモニタ
・USB Compliance Test 用、エラー通知
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』を参照してください。
接続・処理に関しては『S1R72U16 Evaluation Board Manual』を参照してください。
Q 5.15
水晶振動子と水晶発振回路について教えてください。
キーワード:水晶、振動子、発振回路
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
推奨の水晶デバイスと回路定数を記載しています。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
36
5. 基板設計
Q 5.16
リセットに関する注意点を教えてください。
キーワード:リセット
一般的なリセットに関する注意点と同様に考えてください。
リセットが入力されないと LSI の状態が確定しません。したがって、電源投入時はリセット状態とし、
電源確定後にリセットを解除してください(パワーオンリセット)
。
電源投入中のリセット入力は、
『S1R72U16 Data Sheet』に記載の AC タイミングを満たすパルス幅の
信号を入力してください。
LSI 動作中にノイズ等で予期せぬリセットがかからないように、ご注意ください。
Q 5.17
USB パワースイッチ IC に関して教えてください。 また、専用
の IC を用いずにディスクリート部品で構成することは可能です
か?
キーワード:USB、VBUS、パワースイッチ、ハイサイドスイッチ
USB パワースイッチ IC に関しては、『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
ディスクリート部品での機能実現は可能ですが、実施例等は用意していません。お客様にて検討、判
断してください。
Q 5.18
USB の基板設計は初めてですが、資料はありますか?
キーワード:USB、基板、PCB
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
5. 基板設計
Q 5.19
システムに 12MHz(24MHz)のクロックがあるので、水晶振
動子を使用しないでクロックを直接入力したいのですが。
キーワード:クロック、水晶、振動子
USB の信号品質の観点から、水晶振動子を使用することを推奨いたします。クロックを直接入力する
場合には、以下の点に注意し、お客様にて可否を判断してください。
・XI 端子からクロック入力してください。
・入力レベルは 1.8V です。
・クロックの精度は± 100ppm 以内を推奨します。
・XO 端子は open とし、実装ランドを設ける場合は極力、負荷をつけないでください。
クロックデューティーに関しては、『S1R72U16 Data Sheet』の AC 特性を参照してください。
立上がり/立下り時間に関する規定、及びジッタに関する規定はありません。上記注意点にご配慮の
上で、クロック入力の可否を判断してください。
Q 5.20
DP/DM にコモンモードチョークコイルを入れるのは、外来ノイ
ズに対して DP/DM 劣化を防ぐのが目的ですか?
キーワード:コモンモード、チョークコイル、基板、対策、ノイズ
コモンモードチョークコイルは、コモンモードノイズを抑制するためのものです。DP/DM の劣化防止
とは直接の関係はありません。
参考までにコモンモードノイズは、差動信号ラインに同方向の電流(コモンモード電流)が流れる場
合に発生します。
Q 5.21
消費電流の Max 値を教えてください。
キーワード:消費電流、最大値
電源電流の Max 値はお客様の使用状況により異なりますので一概に定義することは出来ません。
お客様の基板設計やバス上の負荷によって消費量が異なるためです。
電源選定においては、お客様の基板を考慮のうえで typ 値の 1.5 倍を目安に選定してください。
消費電流の変動要因が、温度や電源電圧、及び LSI の個体差に起因するものとして、その最大電流は
typ 値の 1.5 倍以内に収まるものと考えられます。
データシートでは弊社評価環境における、最大動作時の typ の規定のみとしております。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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5. 基板設計
Q 5.22
消費電力値を教えてください。
キーワード:消費電力
『S1R72U16 Data Sheet』を参照してください。
電源電圧×電源電流より算出できます。
Q 5.23
AC 特性の CPUIF タイミング(アドレス、データのセットアップ
/ホールド等)にマージンがあるように思うのですが?
キーワード:AC 特性、タイミング、マージン
基本的に ATA/ATAPI 規格に準じています。
CPU モードと IDE モードで回路を共用しているためです。
AC 特性を必ず守ってご使用ください。
Q 5.24
基板設計に関する資料はありますか?
キーワード:PCB、基板設計、デザインガイド
パッケージ及び各端子の機能に関しては『S1R72U16 Data Sheet』を参照してください。
USB 周辺回路の設計に関しては『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
その他基板全体の設計、推奨回路に関しては『S1R72U16 Eveluation Board Manual』を参照してくだ
さい。
また、本 FAQ(基板設計)にも未使用端子の処理等記載しておりますので、ご活用ください。
Q 5.25
ノイズ対策、静電保護部品に関して教えてください。
キーワード:ノイズ、静電気
ノイズ対策としては一般的に、DP/DM ラインにコモンモードコイルを挿入します。
差動信号ラインに同方向の電流が流れるのを抑制するもので、コモンモードノイズの発生を防ぐと共
に、DP/DM 信号の位相ずれや電圧差などの改善が期待されます。
コモンモードインピーダンスが 90Ω で、直流抵抗成分の小さいものが望ましいと思われます。
静電保護としては一般的に、、DP/DM ラインにチップバリスタを付けます。
静電容量値が大きいと USB 信号の波形品質に悪影響を及ぼすため、USB HS の場合、目安として 10pF
未満が望ましいと思われます。
また、バリスタ電圧は、USB 振幅電圧 max 値 3.6V より大きい必要があります。
いずれも部品選定においては、USB2.0 HS 対応品か否かがひとつの目安になります。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
5. 基板設計
Q 5.26
使用しない端子の処理を教えてください。
キーワード:未使用、端子処理
下表を参照ください。
(→「未使用端子処理」
)
Q 5.27
USB の基板設計における注意点を教えてください。
キーワード:USB、基板、PCB
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
尚、アナログ波形の改善に際しては、下記の点をご確認ください。
・電源にノイズはありませんか?
・
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』に則って適切な容量のデカップリングコンデンサが適切な
位置に配置されていますか?
・S1R72U16 とコネクタ間をケーブル配線等されていませんか?
・USB 伝送路(DP/DM)を『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』に則って設計されていますか?
・USB 伝送路(DP/DM)上に部品を配置している場合、USB HS 用の製品ですか?
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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6. IDE
6. IDE
Q 6.1
IDE モードで使用する場合の IOVDD は何 V にすれば良いです
か?
キーワード:電源、投入、切断、遮断、順序、インタフェース
IDE モードで使用する場合は、IOVDD を 3.3V にしてください。
Q 6.2
IDE I/F の端子が 5V トレラントではないのですか?
キーワード:IDE、5V
5V トレラントではありません。本 LSI は 3.3V インタフェースを対象としています。
Q 6.3
ATA/ATAPI ドライバの入手方法を教えてください。
キーワード:IDE、ATA/ATAPI、ドライバ
ご使用のファイルシステムの購入元に、お問い合わせください。
弊社では CPU バス接続に設定した場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロード
してください。
Q 6.4
IDE のホストがないと使用できませんか?
キーワード:IDE、ATA/ATAPI、CPU、バス
CPU のメモリバスに接続して使用することもできます。バスの接続に関しては『S1R72U16 Eveluation
Board Manual』を参照してください。制御方法に関しては『S1R72U16 Application Note』を参照して
ください。
プロトコルは ATA/ATAPI に則りますので、ATA/ATAPI ドライバで制御できます。
弊社では CPU バス接続の場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロードしてくだ
さい。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
6. IDE
Q 6.5
IDE の Master に HDD を接続しています。Slave にこの LSI を接
続できますか?
キーワード:ATA、IDE、Master、Slave、HDD、接続
可能です。
『S1R72U16 Application Note』の“システム構成例”を参照してください。
Q 6.6
ドライバのサンプルソースコードは、エンディアンに依存してい
ますか?
キーワード:サンプル、ドライバ、エンディアン、ソース、コード
はい、リトルエンディアン前提となっております。
Q 6.7
指定された転送が終了する前に S1R72U16 が DMARQ をネゲー
トすることはありますか? またそれはどのような場合ですか?
キーワード:IDE、DMARQ、DMA 転送、ターミネート
次の 2 つの条件のいずれかの場合、DMARQ をネゲートします。
1.IDE ホストがホストターミネートを行う場合。
2.IDE ホストが READ 方向 ( 本 LSI → MainCPU) で 8MByte(800000h) を超える
データ転送を要求した場合、8MByte の転送毎に DMARQ をネゲートします。
ex. MainCPU が 24MByte の READ コマンドを発行した場合、
本 LSI は 24MByte のデータを 3 回に分割して転送します。
そのため、UltraDMA 転送の途中で DMARQ を 2 回ネゲートします。
上記の条件以外では、指定された転送が完了する前に DMARQ 信号をネゲートすることはありません。
WRITE の場合は、本 LSI の使用制限で要求可能なデータ数は最大で 8MByte となっているため、DMARQ
信号をネゲートする条件は1.のみです。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
42
6. IDE
Q 6.8
USB バスの状態が悪く、パケットエラーが多発した場合、
S1R72U16 から DMARQ をネゲートすることはありますか?
キーワード:IDE、DMARQ、DMA 転送、パケットエラー、通信エラー
DMARQ アサート中にパケットエラーが発生しても、DMARQ をネゲートすることはありません。
補足しますと、
READ コマンドで NAK が返され続けるタイミングによって、DMARQ は以下のようになります。
1.CBW( コマンド ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・DMARQ をアサートせず、本 LSI は UltraDMA 転送を開始しません。
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
2.CBW 発行後の最初の BulkIN 転送で NAK が返され続ける状態になったとき。
・1.と同じです。
3.BulkIN 転送で最低一回は ACK が返ってきた後に、NAK が返され続ける状態になったとき。
・DMARQ がアサートされたまま。UltraDMA 転送が完了しません。
Status レジスタは、BSY=0、DRQ=1 となります。
4.CSW( ステータス ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・UltraDMA 転送は完了しますが、
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
WRITE コマンドの場合も、上記と同じです。
Q 6.9
PC の IDE ポートに接続して使用できますか?
キーワード:PC、IDE
本 LSI は 3.3V I/F です。接続する PC の I/F 電圧が 3.3V であれば接続可能です。
ただし、デスクトップ PC の多くは 5V I/F ですので電圧をお確かめの上で、接続してください。
PC に接続する場合、以下の設定でご使用ください。
・IDE モード:CPUxIDE 端子= "0"
・ATAPI モード:ATAxATAPI 端子= "0"
・1 台モード:2x1 端子= "0"
また、CSEL_T 端子は Master(CSEL_T 端子= "0")として用いるか、Slave(CSEL_T 端子= "1")と
して用いるかに合わせて設定してください。
43
EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
6. IDE
Q 6.10
USB ストレージデバイスの挿抜に対応する方法を教えてくださ
い。
キーワード:mount/unmount、アプリケーション、ファイルシステム、挿抜
リムーバブルドライブに対応した(mount/unmount 機構等)ファイルシステムをご使用ください。挿
抜に応じて mount/unmount 処理を行うことで対応するのが一般的な方法です。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
44
7. USB
7. USB
Q 7.1
USB 周辺回路、パターンの推奨例はありますか?
キーワード:USB、周辺回路、パターン
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
Q 7.2
USB 周辺回路、保護素子の推奨部品はありますか?
キーワード:USB、周辺回路、ノイズ、サージ、EMI、保護素子、部品
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
Q 7.3
USB2.0 のロゴ認証(Compliance Test)について教えてくださ
い。
キーワード:USB、ロゴ、認証、Compliance、Embedded Host
『S1R72U16 Embedded Host Compliance Guide』を参照してください。
Q 7.4
USB パワースイッチ IC に関して教えてください。 また、専用
の IC を用いずにディスクリート部品で構成することは可能です
か?
キーワード:USB、VBUS、パワースイッチ、ハイサイドスイッチ
USB パワースイッチ IC に関しては、『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
ディスクリート部品での機能実現は可能ですが、実施例等は用意していません。お客様にて検討、判
断してください。
Q 7.5
FS の USB HUB は使えますか?
キーワード:USB、HUB、FS
はい、使用できます。
ただし、FS HUB を使用した場合は、その HUB に接続される USB ストレージデバイスが HS であっ
ても、FS の転送となります。
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
7. USB
Q 7.6
USB の基板設計は初めてですが、資料はありますか?
キーワード:USB、基板、PCB
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
Q 7.7
接続できる USB デバイスを教えてください。 USB メモリ、
USB マウス等は接続できますか?
キーワード:USB、デバイス、メモリ、マウス、HDD、ストレージ
USB メモリ等のストレージデバイスと HUB が接続可能です。USB マウスは接続できません。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』を参照してください。
Q 7.8
ストレージデバイスとは何を指しますか?
キーワード:USB、ストレージ、メモリ、HDD、CD、DVD
USB メモリや USB-HDD、USB-CD、USB-DVD 等、USB のストレージ機器の総称です。
Q 7.9
接続できる USB ストレージデバイスの容量制限はありますか?
キーワード:ストレージ、容量、Drive、ドライブ
E100 は 2TB 未満、E200 は 2TB 以下まで使用できます。
したがって、137GB 以上の USB ストレージデバイスも Big Drive として使用できます。
Q 7.10
TPL データはどの様に作成すれば良いですか?
キーワード:USB、ロゴ、認証、Compliance、Embedded Host、TPL
TPL 作成ツールを提供しています。web 上からダウンロードしてください。
Q 7.11
USB はホットプラグ ( 活線挿抜 ) に対応していますか?
キーワード:ホットプラグ、活線挿抜
はい、対応しています。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
46
7. USB
Q 7.12
接続できる USB デバイスの台数制約はありますか?
キーワード:制限、制約、台数、接続
USB ハブ経由で接続できる USB ストレージは 2 台(Master/Slave)までです。3 台目以降を接続して
も、本 LSI は無視します。
USB ハブ自体の接続可能台数は 3 台までです。4 台以降を接続しても、本 LSI は無視します。
Q 7.13
USB フロッピーディスクを使用することはできますか?
キーワード:Mass Storage Class、MSC、制限、制約、フロッピー、ストレージ
使用できません。
Mass Storage Class の内、サブクラスが UFI であるフロッピーディスクには対応しておりません。
Q 7.14
USB バスの状態が悪く、パケットエラーが多発した場合、
S1R72U16 から DMARQ をネゲートすることはありますか?
キーワード:IDE、DMARQ、DMA 転送、パケットエラー、通信エラー
DMARQ アサート中にパケットエラーが発生しても、DMARQ をネゲートすることはありません。
補足しますと、
READ コマンドで NAK が返され続けるタイミングによって、DMARQ は以下のようになります。
1.CBW( コマンド ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・DMARQ をアサートせず、本 LSI は UltraDMA 転送を開始しません。
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
2.CBW 発行後の最初の BulkIN 転送で NAK が返され続ける状態になったとき。
・1.と同じです。
3.BulkIN 転送で最低一回は ACK が返ってきた後に、NAK が返され続ける状態になったとき。
・DMARQ がアサートされたまま。UltraDMA 転送が完了しません。
Status レジスタは、BSY=0、DRQ=1 となります。
4.CSW( ステータス ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・UltraDMA 転送は完了しますが、
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
WRITE コマンドの場合も、上記と同じです。
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
7. USB
Q 7.15
S1R72U16 を使用して USB Host 機能を製品に装備する際に、必
要な手続きがありますか? また、いつでも認証依頼できます
か?
キーワード:USB、認証、コンプライアンス
単に USB メモリ等を接続できる製品をつくりたいという場合には、必要な手続きはありません。
一般的に知られている USB のマーク(USB ロゴ)を製品に付けたいという場合には USB 認証の取得
手続きを行う必要があります。
USB 認証取得の詳細は『S1R72U16 Embedded Host Compliance Guide』を参照してください。
認証はいつでも依頼出来ます。詳細は認証機関にご相談ください。
Q 7.16
メイン CPU が、S1R72U16 に接続されている USB デバイスの
Vendor ID、Product ID を取得できますか? できない場合、
USB デバイスの固有情報を取得する方法はありますか?
キーワード:USB、デバイス、ID、固有情報
USB デバイスの Vendor ID、Product ID をメイン CPU が取得する方法はありません。
しかし、IDENTIFY DEVICE / IDENTIFY PACKET DEVICE / INQUIRY のコマンドパラメータに存在
する情報であれば、これらコマンドから接続されている USB デバイスの固有情報を取得することがで
きます。取得できる固有情報の詳細は、
『S1R72U16 Technical Manual』の“コマンド毎に返す情報の
仕様”を参照してください。
Q 7.17
接続する USB デバイスを特定のものだけに限定したいのですが、
方法はありますか?
キーワード:USB、デバイス、TPL、限定、特定
はい、ございます。
本 LSI には USB デバイスの情報を判断して、接続するデバイスを限定する機能があります。
、および『S1R72U16 Application Note』の
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“TPL について”
“ダウンロード”を参照してください。
Q 7.18
DP/DM にコモンモードチョークコイルを入れるのは、外来ノイ
ズに対して DP/DM 劣化を防ぐのが目的ですか?
キーワード:コモンモード、チョークコイル、基板、対策、ノイズ
コモンモードチョークコイルは、コモンモードノイズを抑制するためのものです。DP/DM の劣化防止
とは直接の関係はありません。
参考までにコモンモードノイズは、差動信号ラインに同方向の電流(コモンモード電流)が流れる場
合に発生します。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
48
7. USB
Q 7.19
HS の USB デバイスを FS のデバイスとして接続することは出来
ますか?
キーワード:HUB、HS、FS、デバイス
LSI としてその様な機能はありません。
下記のように、FS の HUB を介することで、FS デバイスとして接続することは可能です。
72U16 ⇔ FS の HUB ⇔ HS のデバイス
Q 7.20
ノイズ対策、静電保護部品に関して教えてください。
キーワード:ノイズ、静電気
ノイズ対策としては一般的に、DP/DM ラインにコモンモードコイルを挿入します。
差動信号ラインに同方向の電流が流れるのを抑制するもので、コモンモードノイズの発生を防ぐと共
に、DP/DM 信号の位相ずれや電圧差などの改善が期待されます。
コモンモードインピーダンスが 90Ω で、直流抵抗成分の小さいものが望ましいと思われます。
静電保護としては一般的に、、DP/DM ラインにチップバリスタを付けます。
静電容量値が大きいと USB 信号の波形品質に悪影響を及ぼすため、USB HS の場合、目安として 10pF
未満が望ましいと思われます。
また、バリスタ電圧は、USB 振幅電圧 max 値 3.6V より大きい必要があります。
いずれも部品選定においては、USB2.0 HS 対応品か否かがひとつの目安になります。
Q 7.21
USB の基板設計における注意点を教えてください。
キーワード:USB、基板、PCB
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』を参照してください。
尚、アナログ波形の改善に際しては、下記の点をご確認ください。
・電源にノイズはありませんか?
・
『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』に則って適切な容量のデカップリングコンデンサが適切な
位置に配置されていますか?
・S1R72U16 とコネクタ間をケーブル配線等されていませんか?
・USB 伝送路(DP/DM)を『S1R72U16 USB2.0 PCB Design Guide』に則って設計されていますか?
・USB 伝送路(DP/DM)上に部品を配置している場合、USB HS 用の製品ですか?
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
7. USB
Q 7.22
Sleep コマンドを発行した場合、VBUS 供給停止
(VBUS_EN=OFF) になりますか?
キーワード:Sleep、スリープ、SUSPEND、サスペンド、VBUS
USB ストレージデバイスの接続状態によって異なります。
・デバイスが接続されている場合
→ VBUS 供給は停止しません。サスペンドするだけです。
・デバイスが接続されていない場合
→ VBUS 供給を停止します。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
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8. システム構成
8. システム構成
Q 8.1
評価ボードは入手できますか?
キーワード:評価、ボード、基板、ブリッジ
はい。IDE デバイス -USB ホストブリッジの評価ボードを用意しています。
同時に、評価ボードの説明書『S1R72U16 Eveluation Board Manual』を提供しています。
評価ボードの入手に関しては、弊社営業までお問い合わせください。
Q 8.2
転送レートの実測値を教えて下さい。
キーワード:転送レート
弊社測定環境において、リード/ライトともに 31MB/s(248Mbps)以上の転送レートを確認していま
す。
< 測定環境 >
IDE ホスト :PC の IDE ポート
ベンチマークソフト:HDBENCH
転送レートは、使用する IDE ホスト(PC)や USB ストレージデバイスに依存します。したがって上
記の値は、お客様の環境で保証されるものではありません。
Q 8.3
IDE I/F の端子が 5V トレラントではないのですか?
キーワード:IDE、5V
5V トレラントではありません。本 LSI は 3.3V インタフェースを対象としています。
Q 8.4
FS の USB HUB は使えますか?
キーワード:USB、HUB、FS
はい、使用できます。
ただし、FS HUB を使用した場合は、その HUB に接続される USB ストレージデバイスが HS であっ
ても、FS の転送となります。
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S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
8. システム構成
Q 8.5
接続できる USB デバイスを教えてください。 USB メモリ、
USB マウス等は接続できますか?
キーワード:USB、デバイス、メモリ、マウス、HDD、ストレージ
USB メモリ等のストレージデバイスと HUB が接続可能です。USB マウスは接続できません。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』を参照してください。
Q 8.6
IDE のホストがないと使用できませんか?
キーワード:IDE、ATA/ATAPI、CPU、バス
CPU のメモリバスに接続して使用することもできます。バスの接続に関しては『S1R72U16 Eveluation
Board Manual』を参照してください。制御方法に関しては『S1R72U16 Application Note』を参照して
ください。
プロトコルは ATA/ATAPI に則りますので、ATA/ATAPI ドライバで制御できます。
弊社では CPU バス接続の場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロードしてくだ
さい。
Q 8.7
CPU バス接続の方法を教えてください。
キーワード:CPU、バス
CPU のメモリバスに接続して使用することもできます。バスの接続に関しては『S1R72U16 Eveluation
Board Manual』を参照してください。制御方法に関しては『S1R72U16 Application Note』を参照して
ください。
プロトコルは ATA/ATAPI に則りますので、ATA/ATAPI ドライバで制御できます。
弊社では CPU バス接続の場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロードしてくだ
さい。
Q 8.8
CPU バス接続の場合の DMA に関して教えてください。
キーワード:CPU、バス、DMA
基本的には IDE の Multi Word DMA と同様に考えてください。リクエストとアクノリッジのハンドシェ
イクで転送を行います。リクエストとアクノリッジは何れも負論理の信号です。
以下は、DMA 使用に際して留意点の一例です。実際には多種多様な DMAC を搭載した CPU がありま
すので、DMA 転送可否/外ロジック有無の判断等はお客様にてお願いします。DMA が使用できない
場合、PIO でデータ転送を行ってください。
・アクノリッジがない/エッジトリガ等の DMAC 搭載 CPU とは基本的に接続できません。
・DMA 中に CS がアサートされる DMAC 搭載 CPU と接続する場合は、外ロジックが必要です。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
52
8. システム構成
Q 8.9
IDE の Master に HDD を接続しています。Slave にこの LSI を接
続できますか?
キーワード:ATA、IDE、Master、Slave、HDD、接続
可能です。
『S1R72U16 Application Note』の“システム構成例”を参照してください。
Q 8.10
接続できる USB ストレージデバイスの容量制限はありますか?
キーワード:ストレージ、容量、Drive、ドライブ
E100 は 2TB 未満、E200 は 2TB 以下まで使用できます。
したがって、137GB 以上の USB ストレージデバイスも Big Drive として使用できます。
Q 8.11
TPL データはどの様に作成すれば良いですか?
キーワード:USB、ロゴ、認証、Compliance、Embedded Host、TPL
TPL 作成ツールを提供しています。web 上からダウンロードしてください。
Q 8.12
USB はホットプラグ ( 活線挿抜 ) に対応していますか?
キーワード:ホットプラグ、活線挿抜
はい、対応しています。
Q 8.13
接続できる USB デバイスの台数制約はありますか?
キーワード:制限、制約、台数、接続
USB ハブ経由で接続できる USB ストレージは 2 台(Master/Slave)までです。3 台目以降を接続して
も、本 LSI は無視します。
USB ハブ自体の接続可能台数は 3 台までです。4 台以降を接続しても、本 LSI は無視します。
53
EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
8. システム構成
Q 8.14
メインシステムのファイルシステムに制約や注意事項があります
か?
キーワード:制限、ファイルシステム、File System
特にありません。
(USB デバイスが抜かれている時に読み書きを行なった場合、本 LSI はエラーを返します。
)
Q 8.15
USB フロッピーディスクを使用することはできますか?
キーワード:Mass Storage Class、MSC、制限、制約、フロッピー、ストレージ
使用できません。
Mass Storage Class の内、サブクラスが UFI であるフロッピーディスクには対応しておりません。
Q 8.16
CPU バス接続の場合の転送レートデータはありますか?
キーワード:転送レート、転送速度、CPU バス、メモリバス
参考となる転送レートはありません。
実際の転送レートは本 LSI 以外(ROM/RAM 等)へのアクセスに左右されるため、お客様のシステム
に依存することになるためです。
AC スペックは IDE バスの PIO と同じため、理論的な最大値は 16.6MBytes/s なります。
測定実績はありませんが、実転送レートは理想的な環境下でも半分以下と推測します。
Q 8.17
S1R72U16 を制御するために使用するコマンドは ATA/ATAPI コ
マンドですか? また、ATA コマンドと ATAPI コマンドのどち
らを使用すればいいですか?
キーワード:IDE、ATA、ATAPI、コマンド
はい、ATA/ATAPI コマンドを使用します。
CD や DVD を接続する場合は ATAPI コマンドをご使用ください。
USB メモリや HDD を接続する場合はどちらのコマンドでも構いません。お客様が使用するファイル
システムやメイン CPU などに付属されるドライバがある場合は、付属ドライバに合わせてお選びくだ
さい。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
54
8. システム構成
Q 8.18
PC の IDE ポートに接続して使用できますか?
キーワード:PC、IDE
本 LSI は 3.3V I/F です。接続する PC の I/F 電圧が 3.3V であれば接続可能です。
ただし、デスクトップ PC の多くは 5V I/F ですので電圧をお確かめの上で、接続してください。
PC に接続する場合、以下の設定でご使用ください。
・IDE モード:CPUxIDE 端子= "0"
・ATAPI モード:ATAxATAPI 端子= "0"
・1 台モード:2x1 端子= "0"
また、CSEL_T 端子は Master(CSEL_T 端子= "0")として用いるか、Slave(CSEL_T 端子= "1")と
して用いるかに合わせて設定してください。
Q 8.19
S1R72U16 にはファイルシステムが内蔵されていますか?
キーワード:ファイルシステム、File System
本 LSI にファイルシステムは内蔵しておりません。ファイルシステムは、お客様のシステムにて実装
して頂く必要があります。
Q 8.20
S1R72U16 を使用して USB Host 機能を製品に装備する際に、必
要な手続きがありますか? また、いつでも認証依頼できます
か?
キーワード:USB、認証、コンプライアンス
単に USB メモリ等を接続できる製品をつくりたいという場合には、必要な手続きはありません。
一般的に知られている USB のマーク(USB ロゴ)を製品に付けたいという場合には USB 認証の取得
手続きを行う必要があります。
USB 認証取得の詳細は『S1R72U16 Embedded Host Compliance Guide』を参照してください。
認証はいつでも依頼出来ます。詳細は認証機関にご相談ください。
55
EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
8. システム構成
Q 8.21
メイン CPU が、S1R72U16 に接続されている USB デバイスの
Vendor ID、Product ID を取得できますか? できない場合、
USB デバイスの固有情報を取得する方法はありますか?
キーワード:USB、デバイス、ID、固有情報
USB デバイスの Vendor ID、Product ID をメイン CPU が取得する方法はありません。
しかし、IDENTIFY DEVICE / IDENTIFY PACKET DEVICE / INQUIRY のコマンドパラメータに存在
する情報であれば、これらコマンドから接続されている USB デバイスの固有情報を取得することがで
きます。取得できる固有情報の詳細は、
『S1R72U16 Technical Manual』の“コマンド毎に返す情報の
仕様”を参照してください。
Q 8.22
接続する USB デバイスを特定のものだけに限定したいのですが、
方法はありますか?
キーワード:USB、デバイス、TPL、限定、特定
はい、ございます。
本 LSI には USB デバイスの情報を判断して、接続するデバイスを限定する機能があります。
、および『S1R72U16 Application Note』の
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“TPL について”
“ダウンロード”を参照してください。
Q 8.23
HS の USB デバイスを FS のデバイスとして接続することは出来
ますか?
キーワード:HUB、HS、FS、デバイス
LSI としてその様な機能はありません。
下記のように、FS の HUB を介することで、FS デバイスとして接続することは可能です。
72U16 ⇔ FS の HUB ⇔ HS のデバイス
Q 8.24
AC 特性の CPUIF タイミング(アドレス、データのセットアップ
/ホールド等)にマージンがあるように思うのですが?
キーワード:AC 特性、タイミング、マージン
基本的に ATA/ATAPI 規格に準じています。
CPU モードと IDE モードで回路を共用しているためです。
AC 特性を必ず守ってご使用ください。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
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8. システム構成
Q 8.25
期待した動作が出来ません。過去の問い合わせ事例を教えてくだ
さい。
キーワード:過去事例、問題事例
過去の不具合事例を提示します。何れかに該当していないかご確認ください。
(→「不具合事例」)
Q 8.26
使用しない端子の処理を教えてください。
キーワード:未使用、端子処理
下表を参照ください。
(→「未使用端子処理」
)
Q 8.27
CSEL_T 端子、2x1 端子の設定方法を教えてください。
キーワード:モード、端子設定
各端子の機能は『S1R72U16 Data Sheet』を参照ください。
1.IDE モードで IDE デバイスと本 LSI をマスタ/スレーブ接続する場合
2x1 端子は 1 台モード("0")、CSEL_T 端子はマスタ("0")/スレーブ("1")に合わせて適切に
設定してください。
2.IDE モードで IDE バス上に本 LSI のみ接続する場合
2x1 端子は 2 台モード("1")、CSEL_T 端子はマスタ("0")に設定してください。本 LSI の下に
USB デバイスを 1 台のみ接続する場合/本 LSI の下に HUB を用いて USB デバイスを 2 台接続する場
合、何れの場合も、この設定で動作させることが出来ます。
3.CPU モードで接続する場合
2.と同様です。
Q 8.28
CPU モードで接続する場合、XINT( 割り込み要求 ) 信号の使用方
法を教えてください。
キーワード:CPUIF、CPU バス、メモリバス、割り込み
XINT 端子は、ATA/ATAPI 規格の INTRQ 信号に相当し、Status レジスタ状態変化の通知に使用します。
詳細は ATA/ATAPI の規格書を参照ください。
割り込みはレベルセンスでご使用ください。
ATA レジスタをポーリングして上記状態を確認する場合には、使用する必要はありません。その場合
は Open にしてください。
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
8. システム構成
Q 8.29
CPU モードで接続する場合、XHRESET 信号の使用方法を教えて
下さい。
キーワード:CPUIF、CPU バス、メモリバス、リセット
XHRESET は ATA/ATAPI 規格の Hardware Reset に相当し、IDE デバイスの初期化/実行中の ATA/
ATAPI コマンドの強制終了(バスリセット)に使用します。コマンドのタイムアウト処理等を行う場
合は、本信号を使用してください。
詳細は、ATA/ATAPI の規格書を参照ください。
本 LSI における Hardware Reset 動作の詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の”2.4 リセット時の
動作仕様”を参照ください。(Hardware Reset では、DOWNLOAD MICROCODE コマンドで ダウン
ロードしたデータはクリアされません。)
信号のアサート時間は 25usec 以上(ATA/ATAPI 規格値)となります。
バスリセットを使用しない場合は、プルアップにしてください。
チップリセット XRESET 端子とは機能が異なりますのでご注意ください。
Q 8.30
PORT14(ComplianceErr1) Unsupported Device が検出された
場合、XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか? PORT15(ComplianceErr2) Too Many Devices が検出された場
合、XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか? PORT16(ComplianceErr3) Too Many Hubs が検出された場合、
XCD0/XCD1 の動作はどのようになりますか?
キーワード:NSF、端子、XCD
いずれの場合も変化致しません。
Q 8.31
PORT15(ComplianceErr2) Too Many Device が検出される
のは何台目の接続となりますか?
キーワード:NSF、端子、XCD
モード設定に関わらず、3 台目以降の接続時に検出されます。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
58
8. システム構成
Q 8.32
USB ストレージにアクセスできないのですが?
キーワード:不具合、アクセス、USB デバイス、USB ストレージ
本 LSI は USB 規格に準拠していますが、市販の USB ストレージには USB 規格に準拠していないもの
があります。
以下のような USB ストレージは接続できません。
・ NAK を返し続けるデバイス
・ 不正な CSW を返してくるデバイス
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
8. システム構成
Q 8.33
カードリーダー、CD、DVD 等のメディア挿抜の検出はどのよう
にすればよいでしょうか。
キーワード:カードリーダー、メディア検出
GET MEDIA STATUS(ATA モード時 )、TEST UNIT READY(ATAPI モード時 )、あるいはメディアアク
セス系 (Read/Write)コマンドのエラーで検出できます。メディア変更は、メディアを挿入した後、一
度だけ通知します。
ATA モードの場合の検出方法は以下の通りです。詳細は、ATA/ATAPI-6 規格書を参照願います。
・メディア抜出→挿入の検出
エラーレジスタの MC(Media Change) ビット (bit5) が 1 となることで検出できます。
・メディア挿入→抜出の検出
エラーレジスタの NM(No Media) ビット (bit1) が 1 となることで検出できます。
ATAPI モードの場合の検出方法は以下の通りです。詳細は、MMC-5 規格書を参照願います。
・メディア抜出→挿入の検出
エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)が SenseKey=06h、ASC=28h となることで検
出できます。
・メディア挿入→抜出の検出
エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)が SenseKey=02h、ASC=3Ah となることで検
出できます。
なお、状態の確認方法は以下の通りです。
ATA モードの場合
(1)GET MEDIA STATUS コマンドを定期的に発行する。
1.正常終了時:メディア挿入状態
2.エラー終了時
エラーレジスタの NM ビット (bit1)=1:メディアなし
エラーレジスタの MC ビット (bit5)=1:メディア変更
(2)メディアアクセス系 (Read/Write)コマンドを発行し、エラーレジスタの値から確認します。
エラーレジスタの内容は、
(1)GET MEDIA STATUS コマンドと同じです。
ATAPI モードの場合
(1)TEST UNIT READY コマンドを定期的に発行する。
1.正常終了時:メディア挿入状態
2.エラー終了時:エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)で確認します
詳細は、
『S1R72U16 Application Note』の”10.2.5.2 ATAPI モードの場合の確認方法”を参照してく
ださい。
(2)メディアアクセス系 (Read/Write)コマンドを発行し、エラー情報(REQUEST SENSE コマン
ドで取得)で確認します。
エラー情報の内容は、
(1)TEST UNIT READY コマンドと同じです。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
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8. システム構成
Q 8.34
USB ストレージデバイスの挿抜に対応する方法を教えてくださ
い。
キーワード:mount/unmount、アプリケーション、ファイルシステム、挿抜
リムーバブルドライブに対応した(mount/unmount 機構等)ファイルシステムをご使用ください。挿
抜に応じて mount/unmount 処理を行うことで対応するのが一般的な方法です。
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
9. 評価
9. 評価
Q 9.1
評価ボードは入手できますか?
キーワード:評価、ボード、基板、ブリッジ
はい。IDE デバイス -USB ホストブリッジの評価ボードを用意しています。
同時に、評価ボードの説明書『S1R72U16 Eveluation Board Manual』を提供しています。
評価ボードの入手に関しては、弊社営業までお問い合わせください。
Q 9.2
転送レートの実測値を教えて下さい。
キーワード:転送レート
弊社測定環境において、リード/ライトともに 31MB/s(248Mbps)以上の転送レートを確認していま
す。
< 測定環境 >
IDE ホスト :PC の IDE ポート
ベンチマークソフト:HDBENCH
転送レートは、使用する IDE ホスト(PC)や USB ストレージデバイスに依存します。したがって上
記の値は、お客様の環境で保証されるものではありません。
Q 9.3
電源を入れても水晶振動子が発振しません。
キーワード:水晶、振動子、発振
下記を確認してください。
・各電源に規定の電圧が印加されていますか?
・リセット(XRESET)がアサートされていませんか?
・水晶発振回路の回路定数は適切ですか?
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
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9. 評価
Q 9.4
電源を入れても PLL_Locked がアサートされません。
キーワード:水晶、振動子、発振、PLL
下記を確認してください。
・水晶振動子が発振していますか?
・各電源に規定の電圧が印加されていますか?
・リセット(XRESET)がアサートされていませんか?
・水晶発振回路の回路定数は適切ですか?
Q 9.5
CPU バス接続の場合の転送レートデータはありますか?
キーワード:転送レート、転送速度、CPU バス、メモリバス
参考となる転送レートはありません。
実際の転送レートは本 LSI 以外(ROM/RAM 等)へのアクセスに左右されるため、お客様のシステム
に依存することになるためです。
AC スペックは IDE バスの PIO と同じため、理論的な最大値は 16.6MBytes/s なります。
測定実績はありませんが、実転送レートは理想的な環境下でも半分以下と推測します。
Q 9.6
PC の IDE ポートに接続して使用できますか?
キーワード:PC、IDE
本 LSI は 3.3V I/F です。接続する PC の I/F 電圧が 3.3V であれば接続可能です。
ただし、デスクトップ PC の多くは 5V I/F ですので電圧をお確かめの上で、接続してください。
PC に接続する場合、以下の設定でご使用ください。
・IDE モード:CPUxIDE 端子= "0"
・ATAPI モード:ATAxATAPI 端子= "0"
・1 台モード:2x1 端子= "0"
また、CSEL_T 端子は Master(CSEL_T 端子= "0")として用いるか、Slave(CSEL_T 端子= "1")と
して用いるかに合わせて設定してください。
Q 9.7
期待した動作が出来ません。過去の問い合わせ事例を教えてくだ
さい。
キーワード:過去事例、問題事例
過去の不具合事例を提示します。何れかに該当していないかご確認ください。
(→「不具合事例」)
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
9. 評価
Q 9.8
Main CPU と U16 との接続確認において、ATA レジスタへのア
クセスが正常に行なわれていることを確認するためにはどうすれ
ばよいですか?
キーワード:ATA、レジスタ、アクセス、初期値
以下の初期値の読み出しで ATA レジスタへのアクセスを確認してください。
ATA モードの場合
ATAPI モードの場合
Sector Count
01h
01h
LBA Low
01h
01h
LBA Mid
00h
14h
LBA High
00h
EBh
Device
00h
00h
Status
50h
00h
Q 9.9
USB ストレージにアクセスできないのですが?
キーワード:不具合、アクセス、USB デバイス、USB ストレージ
本 LSI は USB 規格に準拠していますが、市販の USB ストレージには USB 規格に準拠していないもの
があります。
以下のような USB ストレージは接続できません。
・ NAK を返し続けるデバイス
・ 不正な CSW を返してくるデバイス
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
64
10. ドライバ
10. ドライバ
Q 10.1
ATA/ATAPI ドライバの入手方法を教えてください。
キーワード:IDE、ATA/ATAPI、ドライバ
ご使用のファイルシステムの購入元に、お問い合わせください。
弊社では CPU バス接続に設定した場合のサンプルコードを用意しています。web 上からダウンロード
してください。
Q 10.2
ストレージデバイスに対してベンダコマンドを発行することはで
きますか?
キーワード:ATA、IDE、ベンダ、コマンド、未サポート
本 LSI は未サポートコマンドをベンダコマンドと判断して、ストレージデバイスへ発行します。
したがってベンダコマンドを利用し、固有の制御を行なうことができます。ただし、ベンダコマンド
でデータ転送はできません。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“未サポートコマンドの処理”を参照してください。
Q 10.3
サポートしていないコマンドを発行した場合はどうなりますか?
キーワード:ATA、IDE、ベンダ、コマンド、未サポート
本 LSI は未サポートコマンドをベンダコマンドと判断して、ストレージデバイスへ発行します。
したがってベンダコマンドを利用し、固有の制御を行なうことができます。ただし、ベンダコマンド
でデータ転送はできません。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“未サポートコマンドの処理”を参照してください。
Q 10.4
ストレージデバイスが接続されていない時にコマンドを発行した
らどうなりますか?
キーワード:ATA、IDE、コマンド、ステータス
Read/Write 等、ストレージデバイスへのアクセスを行うコマンドはエラーステータスを返し、それ以
外のコマンドは本 LSI 内で処理して正常ステータスを返します。
詳細は『S1R72U16 Technical Manual』の“サポートコマンド一覧”を参照してください。
65
EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
10. ドライバ
Q 10.5
IDE で USB ストレージデバイスの挿抜にどうやって対応するの
ですか?
キーワード:接続、切断、挿抜、リムーバブル、ドライバ
本 LSI は USB ストレージデバイスの挿抜状況をシステムに通知するための端子を用意しています。
それらの端子を使用し、挿抜の処理をアプリケーション側で対応してください。
また、それらの端子を使用せずに、ATA/ATAPI リムーバブルに対応したドライバを使用することでも
対応できます。
Q 10.6
メインシステムのファイルシステムに制約や注意事項があります
か?
キーワード:制限、ファイルシステム、File System
特にありません。
(USB デバイスが抜かれている時に読み書きを行なった場合、本 LSI はエラーを返します。
)
Q 10.7
ドライバのサンプルソースコードは、エンディアンに依存してい
ますか?
キーワード:サンプル、ドライバ、エンディアン、ソース、コード
はい、リトルエンディアン前提となっております。
Q 10.8
指定された転送が終了する前に S1R72U16 が DMARQ をネゲー
トすることはありますか? またそれはどのような場合ですか?
キーワード:IDE、DMARQ、DMA 転送、ターミネート
次の 2 つの条件のいずれかの場合、DMARQ をネゲートします。
1.IDE ホストがホストターミネートを行う場合。
2.IDE ホストが READ 方向 ( 本 LSI → MainCPU) で 8MByte(800000h) を超える
データ転送を要求した場合、8MByte の転送毎に DMARQ をネゲートします。
ex. MainCPU が 24MByte の READ コマンドを発行した場合、
本 LSI は 24MByte のデータを 3 回に分割して転送します。
そのため、UltraDMA 転送の途中で DMARQ を 2 回ネゲートします。
上記の条件以外では、指定された転送が完了する前に DMARQ 信号をネゲートすることはありません。
WRITE の場合は、本 LSI の使用制限で要求可能なデータ数は最大で 8MByte となっているため、DMARQ
信号をネゲートする条件は1.のみです。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
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10. ドライバ
Q 10.9
USB バスの状態が悪く、パケットエラーが多発した場合、
S1R72U16 から DMARQ をネゲートすることはありますか?
キーワード:IDE、DMARQ、DMA 転送、パケットエラー、通信エラー
DMARQ アサート中にパケットエラーが発生しても、DMARQ をネゲートすることはありません。
補足しますと、
READ コマンドで NAK が返され続けるタイミングによって、DMARQ は以下のようになります。
1.CBW( コマンド ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・DMARQ をアサートせず、本 LSI は UltraDMA 転送を開始しません。
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
2.CBW 発行後の最初の BulkIN 転送で NAK が返され続ける状態になったとき。
・1.と同じです。
3.BulkIN 転送で最低一回は ACK が返ってきた後に、NAK が返され続ける状態になったとき。
・DMARQ がアサートされたまま。UltraDMA 転送が完了しません。
Status レジスタは、BSY=0、DRQ=1 となります。
4.CSW( ステータス ) 発行に対して NAK が返され続ける状態のとき。
・UltraDMA 転送は完了しますが、
Status レジスタは BSY=1、DRQ=0 となります。
WRITE コマンドの場合も、上記と同じです。
Q 10.10 S1R72U16 を制御するために使用するコマンドは ATA/ATAPI コ
マンドですか? また、ATA コマンドと ATAPI コマンドのどち
らを使用すればいいですか?
キーワード:IDE、ATA、ATAPI、コマンド
はい、ATA/ATAPI コマンドを使用します。
CD や DVD を接続する場合は ATAPI コマンドをご使用ください。
USB メモリや HDD を接続する場合はどちらのコマンドでも構いません。お客様が使用するファイル
システムやメイン CPU などに付属されるドライバがある場合は、付属ドライバに合わせてお選びくだ
さい。
Q 10.11 ATA/ATAPI のコマンド処理とはどういったものですか? また、
基本的な説明が書かれた資料はありますか?
キーワード:IDE、ATA、ATAPI、コマンド
コマンドを発行してデータのリード/ライト、動作設定などを行うイメージです。
具体的な内容につきましては、一般的な解説書が出版されておりますので。そちらをご覧ください。弊
社サンプルドライバも参考になると思います。
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EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
10. ドライバ
Q 10.12 DOWNLOAD MICROCODE コマンドで行なうダウンロードが成
功したかどうか、また、正常な Update データをロードしたか壊
れたデータを書き込んだかの判断を、何で行なうのですか?
キーワード:ダウンロード、Download、ATA、コマンド、Update
コマンドの成功は、ステータス値が正常終了となることで確認いただけます。
ダウンロードが失敗した場合にはエラーステータスを返します。
Update データには CRC 値がついており、データの正常性は計算した CRC 値との比較で行っていま
す。CRC 値が一致しない場合にもエラーステータスを返します。
Q 10.13 期待した動作が出来ません。過去の問い合わせ事例を教えてくだ
さい。
キーワード:過去事例、問題事例
過去の不具合事例を提示します。何れかに該当していないかご確認ください。
(→「不具合事例」)
Q 10.14 Sleep コマンドを発行した場合、VBUS 供給停止
(VBUS_EN=OFF) になりますか?
キーワード:Sleep、スリープ、SUSPEND、サスペンド、VBUS
USB ストレージデバイスの接続状態によって異なります。
・デバイスが接続されている場合
→ VBUS 供給は停止しません。サスペンドするだけです。
・デバイスが接続されていない場合
→ VBUS 供給を停止します。
Q 10.15 サンプルソースをそのまま使用していますが、
S1R72U16xxxE200 で動作しません。
キーワード:サンプルソース、E100、E200
S1R72U16xxxE200 をご使用の場合には、U16_SampleDriverII の U16_Command.c に定義されている
U16_Update.h のインクルード文を削除してください。
サンプルソースは、UpdateData のダウンロードを行う記述になっております。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
68
10. ドライバ
Q 10.16 カードリーダー、CD、DVD 等のメディア挿抜の検出はどのよう
にすればよいでしょうか。
キーワード:カードリーダー、メディア検出
GET MEDIA STATUS(ATA モード時 )、TEST UNIT READY(ATAPI モード時 )、あるいはメディアアク
セス系 (Read/Write)コマンドのエラーで検出できます。メディア変更は、メディアを挿入した後、一
度だけ通知します。
ATA モードの場合の検出方法は以下の通りです。詳細は、ATA/ATAPI-6 規格書を参照願います。
・メディア抜出→挿入の検出
エラーレジスタの MC(Media Change) ビット (bit5) が 1 となることで検出できます。
・メディア挿入→抜出の検出
エラーレジスタの NM(No Media) ビット (bit1) が 1 となることで検出できます。
ATAPI モードの場合の検出方法は以下の通りです。詳細は、MMC-5 規格書を参照願います。
・メディア抜出→挿入の検出
エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)が SenseKey=06h、ASC=28h となることで検
出できます。
・メディア挿入→抜出の検出
エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)が SenseKey=02h、ASC=3Ah となることで検
出できます。
なお、状態の確認方法は以下の通りです。
ATA モードの場合
(1)GET MEDIA STATUS コマンドを定期的に発行する。
1.正常終了時:メディア挿入状態
2.エラー終了時
エラーレジスタの NM ビット (bit1)=1:メディアなし
エラーレジスタの MC ビット (bit5)=1:メディア変更
(2)メディアアクセス系 (Read/Write)コマンドを発行し、エラーレジスタの値から確認します。
エラーレジスタの内容は、
(1)GET MEDIA STATUS コマンドと同じです。
ATAPI モードの場合
(1)TEST UNIT READY コマンドを定期的に発行する。
1.正常終了時:メディア挿入状態
2.エラー終了時:エラー情報(REQUEST SENSE コマンドで取得)で確認します
詳細は、
『S1R72U16 Application Note』の”10.2.5.2 ATAPI モードの場合の確認方法”を参照してく
ださい。
(2)メディアアクセス系 (Read/Write)コマンドを発行し、エラー情報(REQUEST SENSE コマン
ドで取得)で確認します。
エラー情報の内容は、
(1)TEST UNIT READY コマンドと同じです。
69
EPSON
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
10. ドライバ
Q 10.17 USB ストレージデバイスの挿抜に対応する方法を教えてくださ
い。
キーワード:mount/unmount、アプリケーション、ファイルシステム、挿抜
リムーバブルドライブに対応した(mount/unmount 機構等)ファイルシステムをご使用ください。挿
抜に応じて mount/unmount 処理を行うことで対応するのが一般的な方法です。
S1R72U16 FAQ (Rev. 1.12)
EPSON
70
補足資料
補足資料
A 電源投入/切断タイミング
䉺䉟䊚䊮䉫䊌䊤䊜䊷䉺
㗄⋡
⸥ภ
㫄㫀㫅
㫋㫐㫇
㫄㪸㫏
න૏
㪟㪭㪛㪛㔚Ḯᛩ౉䉺䉟䊚䊮䉫
㪫㫃㪿㪿
㪇
㪄
㪈㪇
㫊㪼㪺
㪟㪭㪛㪛ಾᢿ䉺䉟䊚䊮䉫
㪫㪿㫃㫃
㪇
㪄
㪈㪇
㫊㪼㪺
㔚࿶䊌䊤䊜䊷䉺
㗄⋡
㔚࿶᧦ઙ
⸥ภ
ᛩ౉ᤨ
ㆤᢿᤨ
න૏
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ドキュメントコード:411136706
2007年 6 月 作成
2009年 9 月 改訂
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