車載用 チップ形積層バリスタ 車載用チップ形積層バリスタ EZJP シリーズ 特 長 独自のバリスタ材料技術による優れた静電気抑制効果 IEC61000-4-2,ISO10605に対応する大きな静電気耐量 極性がなく(両極性),ツェナーダイオード代替が容易 ツェナーダイオード+コンデンサの置換が可能 鉛フリーメッキ端子電極による優れたはんだ付け性 積層構造採用による幅広い品揃えで様々なニーズに対応 AEC-Q200対応 RoHS指令対応 ■ 包装方法,取り扱いに関する注意事項は関連情報をご参照ください。 品番構成 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 E Z J P 0 V 2 7 0 E M 品目記号 車載用 形状記号 シリーズ記号 P EZJPシリーズ 構 造 (例) 0 1005サイズ V 包装形態記号 1005 紙テープ 公称バリスタ電圧 第1, 2位はバリスタ電圧 の上2桁を示し,第3位は それに続く零の数を表す。 また小数点以下はRで表す。 B R D 静電容量記号 10p F 56p F E 20p F W 47p F 27p F G 100p F 図 [ 構成 ] 3 4 5 名 称 ① 酸化亜鉛系セラミックス ② 内部電極 ③ 2 1 No. 下地電極 ④ 端子電極 中間電極 外部電極 ⑤ 形状寸法 L W T L1 L2 形状記号 サイズ L W T 0 1005 1.00±0.05 0.50±0.05 0.50±0.05 単位 (mm) L1, L2 0.2±0.1 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 00 Apr. 2016 車載用 チップ形積層バリスタ 特 長 主な用途 エンジンECU 各種ボディーECU CAN,LIN通信ライン オーディオ,ナビゲーション LEDライト コントロールSW 最大許容回路電圧 DC (V) 積層構造採用による豊富な品揃えで,電源から信号 回路まで幅広いアプリケーションに適用可能 バリスタ電圧:27 ∼ 65 V (1m A) 静電容量:10 ∼ 100p F max. (1M Hz) 40 30 26 16 13 11 6.7 5.6 3.7 3 5 12 24 回路電圧DC (V) 40 定格・性能 最大許容 回路電圧 DC (V) 公称 バリスタ 電圧 at 1m A (V) at 1M Hz at 1k Hz EZJP0V270GM 18 27 100 max. [ 85 typ.] 100 typ. 10 EZJP0V270EM 18 27 47 max. [ 33 typ.] 37 typ. 4 サイズ 品 番 静電容量 (pF) EZJP0V270RM 18 27 20 max. [ 15 typ.] 1005 EZJP0V270BM 18 27 10 max. [ EZJP0V330GM 25 EZJP0V420WM EZJP0V650DM 静電気耐量 サージ電流耐量 at 8/20 μs, 2 回 IEC61000-4-2 ISO10605 (A) 150p F/ 330 Ω 330p F/ 2k Ω 16.5 typ. 1 8 typ.] 10 typ. – 33 100 max. [ 85 typ.] 100 typ. 10 30 42 56 max. [ 40 typ.] 45 typ. 6 40 65 27 max. [ 22 typ.] 33 typ. 2 使用温度範囲 : ‒55 ∼ 150 ℃ 接触放電 接触放電 8k V 25k V ✽ はんだ付け方法は,リフローはんだ付けを推奨します。 [ 用 語 ] 最大許容回路電圧 使用温度範囲内で連続して印加できる直流電圧の最大値 バリスタ電圧 バリスタの動作開始電圧で,バリスタに DC 1 mA を流した時の端子間電圧値。ブレイクダウン電圧と称される場合もある サージ電流耐量 標準衝撃波 8/20 µs,2 回印加したとき,バリスタが耐え得る電流の最大値 静電気耐量 静電気を印加したとき,バリスタが耐え得る電圧の最大値 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 00 Apr. 2016 車載用 チップ形積層バリスタ バリスタの特性と等価回路 積層バリスタはツェナーダイオードの様な電気的な極性がなく, ツェナーダイオード 2 個とコンデンサ1個の計 3 個の部品と等価です。 [積層バリスタの等価回路] 電流 (A) ツェナーダイオード 電圧 (V) Z ツェナーダイオード 単極性 2個 コンデンサ 1個 積層バリスタ 静電気抑制効果 積層バリスタの静電気抑制効果例 試験条件:IEC61000-4-2✽ Lvel4 接触放電,8 kV [静電気抑制波形] 1400 1200 バリスタなし 電圧 (V) 1000 アッテネータ : 60 dB 静電気発生器 330 Ω 50 Ω オシロスコープ 800 EZJP0V270EM [V1m A : 27 V, C1M Hz : 47p F max.] 600 400 200 150 pF 0 積層バリスタ -200 –20 0 20 40 60 80 100 120 時間 (ns) 140 160 180 200 ✽ IEC61000-4-2 … 人体から発生する静電気放電を想定した静電気試験法(HBM)の国際規格で, 4 段階の厳しさレベルが設定されている。 厳しさレベル レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 接触放電 2 kV 4 kV 6 kV 8 kV 非接触放電 2 kV 4 kV 8 kV 15 kV ツェナーダイオード代替 「ツェナーダイオード+コンデンサ」を積層バリスタで代替することにより,部品点数,実装面積の削減が可能です。 1.7 0.3 0.5 2.6 ツェナーダイオード SC-79 実装面積 約83 %削減 積層コンデンサ 1005サイズ 1.5 積層バリスタ 1005サイズ 単位 (mm) 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 00 Apr. 2016 車載用 チップ形積層バリスタ 性能及び試験方法 項 目 規格値 試験方法 電気特性の測定は下記の条件下で行う。 温度:5 ∼ 35 ℃,相対湿度:85 % 以下 標準状態 バリスタ電圧 定格に規定する値を 満足すること 定格に規定する電流 (CmA) をバリスタに流したときのバリスタ両端の端子 間電圧を Vc,又は VcmA と表し,バリスタ電圧と称する。 測定にあたっては発熱の影響をさけるためできるだけ速やかに行う。 最大許容回路電圧 定格に規定する値を 満足すること バリスタに連続して印加できる直流電圧の最大値 静電容量 定格に規定する値を 満足すること 規定の周波数でバイアス電圧 0 V,測定電圧 0.2 ∼ 2.0 Vrms で測定する。 サージ電流耐量 定格に規定する値を 満足すること 8/20 µs 標準衝撃波を 5 分間隔で 2 回印加したときのバリスタ電圧の変化 率が± 10 % 以内の最大電流値。 静電気耐量 定格に規定する値を 満足すること IEC61000-4-2,ISO10605 に 準 拠 す る 静 電 気 放 電 を 正 負 各 5 回 ( 計 10 回 ) 印加したときのバリスタ電圧の変化率が± 30 % 以内の最大電圧値。 はんだ付け性 定格に規定する値を 満足すること 定格に規定する条件ではんだ浸漬を行う。 はんだ種類 :Sn-Ag-Cu 系 フラックス :ロジンエタノール溶液(濃度約 25 wt%) はんだ温度 :230 ± 5 ℃ 浸漬時間 :4 ± 1 秒間 浸漬位置 :両端子電極が完全に浸漬されるところまで はんだ耐熱性 定格に規定する条件ではんだ浸漬した後,標準状態に 24 ± 2 時間放置し特 性を評価する。 ΔVc/Vc:±10 % 以内 はんだ条件 :270 ℃ , 3 s / 260 ℃ , 10 s 浸漬位置 :両端子電極が完全に浸漬されるところまで 定格に規定するサイクルを規定回数繰り返した後,標準状態に 24 ± 2 時間 放置し特性を評価する。 サイクル数:2000 サイクル 温度サイクル ΔVc/Vc:±10 % 以内 順序 温度 時間 1 最低使用温度 30 分± 3 分間 2 常温 3 分間以下 3 最高使用温度 30 分± 3 分間 4 常温 3 分間以下 耐振性 資料を所定の試験基板にはんだ付けし,次の振動を印加する。 加速度 :5 G ΔVc/Vc:±10 % 以内 振動周波数 :10 ∼ 2000 Hz 掃引時間 :20 分 互いに垂直な 3 方向に対して 12 サイクル 耐衝撃性 資料を所定の試験基板にはんだ付けし,次の衝撃を印加する。 衝撃波形 :正弦波形,11m s ΔVc/Vc:±10 % 以内 衝撃加速度 :50 G 衝撃方向 :X-X',Y-Y',Z-Z' の 6 方向各 3 回 耐湿負荷 定格に規定する条件で試験した後,標準状態に 24 ± 2 時間放置し特性を評価する。 温度 :85 ± 2 ℃ ΔVc/Vc:±10 % 以内 湿度 :80 ∼ 85 %RH 印加電圧 :最大許容回路電圧(個別に規定) 時間 :2000+24/0 時間 高温負荷 定格に規定する条件で試験した後,標準状態に 24 ± 2 時間放置し特性を評価する。 温度 :最高使用温度± 3 ℃(個別に規定) ΔVc/Vc:±10 % 以内 印加電圧 :最大許容回路電圧(個別に規定) 時間 :2000+24/0 時間 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 00 Apr. 2016