日本語参考資料 最新版英語回路ノートはこちら 回路ノート CN-0229 使用したリファレンス・デバイス テスト済み回路設計集“Circuits from the Lab™ ”は 共通の設計課題を対象とし、迅速で容易なシステ ム統合のために製作されました。さらに詳しい情 報又は支援は http://www.analog.com/jp/CN0229 を ご覧ください。 AD5750-2 出力範囲が設定可能な工業用電流/電 圧出力ドライバ AD5686R 2 ppm/°C リファレンス内蔵の 16 ビット、クワッド nanoDAC+ ADuM5400 DC/DC コンバータ内蔵の 4 チャンネ ル・アイソレータ ADuM1301 3 チャンネル・デジタル・アイソレ ータ I/O カードや PLC アプリケーション向け、柔軟な構成設定が可能な 4 チャンネル、電圧および電流出力回路 FAULT INDICATOR +15V –15V AVDD AVSS FAULT AD5750-2 OUTPUT RANGES: DVCC VOUT: 0V TO 5V, 0V TO 10V, ±5V, ±10V VIN IOUT: 0mA TO 20mA 0mA TO 24mA 4mA TO 20mA ±20mA, ±24mA +5V_ISO ADuM1301 SYNC SCLK SDIN SDO +5V AD5750-2 VREF VOUT RANGE SCALE VOUT IOUT RANGE SCALE IOUT GND SYNC1 SCLK SDIN SCLK SDIN SDO SDO VDD +15V DVCC VREF GND AD5686R/AD5685R/AD5684R INPUT REGISTER DAC REGISTER STRING DAC A INPUT REGISTER DAC REGISTER STRING DAC B AVSS FAULT AD5750-2 2.5V REFERENCE VLOGIC SCLK AVDD VREF –15V VIN GND VOUTA VOUT IOUT +15V –15V SYNC ADuM5400 SYNC1 SYNC2 LDAC RESET SDIN VOUTB DAC REGISTER GND +15V BUFFER SDO INPUT REGISTER DAC REGISTER VOUTD STRING DAC D BUFFER POWER-ON RESET LDAC VIN VOUTC STRING DAC C RESET RSTSEL GAIN ×1/×2 POWERDOWN LOGIC AVDD AD5750-2 BUFFER INPUT REGISTER DVCC VREF VREF DVCC AVDD AVSS FAULT VOUT IOUT –15V AVSS FAULT AD5750-2 VIN GND GAIN VOUT IOUT 10099-001 INTERFACE LOGIC BUFFER 図 1.アナログ出力回路(簡略回路図:接続とデカップリングの一部は表示を省略。) アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の利用に関して、あるいは利用に よって生じる第三者の特許やその他の権利の侵害に関して一切の責任を負いません。また、アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利 の使用を明示的または暗示的に許諾するものでもありません。仕様は、予告なく変更される場合があります。本紙記載の商標および登録商標 は、各社の所有に属します。※日本語資料は REVISION が古い場合があります。最新の内容については、英語版をご参照ください。 Rev. 0 ©2015 Analog Devices, Inc. All rights reserved. 本 社/〒105-6891 東京都港区海岸 1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワービル 電話 03(5402)8200 大阪営業所/〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原 3-5-36 新大阪トラストタワー 電話 06(6350)6868 CN-0229 回路ノート 電流出力は電圧とは別のピンで、+4 mA~+20 mA、0 mA~ +20 mA、−20 mA~+20 mA、0 mA~+24 mA、−24 mA~+24 mA の範囲にプログラムすることができます。ユニポーラの 範囲には 2%のオーバーレンジ設定があります。 評価および設計サポート環境 回路評価ボード CN-0229 評価用ボード(EVAL-CN0229-SDPZ) システム・デモンストレーション・プラットフォーム (EVAL-SDP-CB1Z) AD5750/AD5750-1/AD5750-2 の電流出力はソースまたはシン ク可能なので、多種のセンサーやアクチュエータにインター フェースすることができます。電圧出力ピンと電流出力ピン は、必要であれば一緒に結合して、1 チャンネル出力として システムを構成することができます。 設計と統合ファイル 回路図、レイアウト・ファイル、部品表 回路の機能とその利点 一般に電流出力回路には電流検出のために少なくとも 1 個の高 精度抵抗が必要です。回路の電流精度と温度ドリフト特性は、 リファレンスと抵抗にある程度依存します。AD5750/AD57501/AD5750-2 は、高精度、低ドリフト抵抗を内蔵していますが、 必要であれば外付け抵抗を使用することも可能です。全温度範 囲で出力電流の安定性を向上させる方法として、内蔵抵抗の 代わりに、外付けの低ドリフト抵抗を AD5750/AD57501/AD5750-2 の REXT1 ピンと REXT2 ピンに接続することがで きます。外付け抵抗は入力シフトレジスタを介して選択され ます。外付け抵抗オプションを使わない場合、REXT1 ピンと REXT2 ピンはフロートさせたままにします。 図 1 の回路は、アナログ部品を 2 個だけ使ったフレキシブル なマルチチャンネルのアナログ出力ソリューションです。マ ルチチャンネル I/O カード、プログラマブル・ロジック・コ ントローラ(PLC)および分散制御システム(DCS)といった アプリケーションのほとんどの要件に適合します。 バッファ付きレール to レール出力を備えたクワッド、16 ビッ ト nanoDAC+の AD5686R と、工業用電流/電圧出力ドライバ の AD5750-2 が 4 個で構成された回路であり、アプリケーシ ョンで必要な標準的出力電流/電圧範囲を提供します。分解能 は 16 ビットでミッシング・コードなし、直線性は 0.05%、出 力誤差は 0.1%未満です。 AD5686R はバッファされたレール to レール電圧出力を備えた クワッド 16 ビット nanoDAC+で、標準 2 ppm/°C(最大 5 ppm/°C)の 2.5 V リファレンスを内蔵しています。内蔵リフ ァレンスは 4 個の AD5750-2 全てのリファレンス入力をドラ イブ可能で、出力インピーダンスが 0.05 Ω と低く、最大 5 mA をソースおよびシンクすることができます。AD5686R はパワ ーオン・リセット回路を内蔵しているので、DAC の出力が 0 V の状態で起動し、有効な書き込みコマンドが与えられるま で 0 V に留まることが保証されます。 AD5686R は、高いドライブ能力(最大±5 mA)、超低ドリフト (標準 2 ppm/°C)の 2.5 V 電圧リファレンスを内蔵し、 AD5686R と AD5750-2 の両方にリファレンス電圧を与えます。 これにより、低ノイズ、高精度、低温度ドリフトの回路が保証 されます。 ADuM1301 と ADuM5400 は、アナログ・シグナル・チェーン とホスト・コントローラの間の全ての信号と電源の両方に対 して 2500 V rms の絶縁機能を提供します。 AD5686R DAC と AD5750-2 ドライバの間のインターフェース は簡単で、外部電圧リファレンスや高精度抵抗は不要です。 AD5686R の出力電圧範囲は 0 V~2.5 V で、AD5750-2 の入力 範囲と一致しています。さらに、AD5686R のリファレンス出 力電圧は 2.5 V ですが、これは AD5750-2 のリファレンス入力 の要件に正確に一致しています。 5 チャンネル以上必要なマルチチャンネル I/O カード・アプリ ケーションの場合は、複数の AD5686R をデイジーチェーン接 続することによって、追加の外付けデジタル I/O 回路は不要 です。これにより、特にチャンネル数の多い絶縁型アプリケ ーションの場合、コストを最小に抑えることができます。 この回路は、内蔵の出力故障検出機能、CRC によるパケッ ト・エラー・チェック(PEC)、フレキシブルな起動オプショ ンならびに ESD 保護(AD5686R:4 kV 人体モデル、AD57502 :3 kV 人体モデル)など、工業用アプリケーション向けの重 要な特長も備えているので、堅牢な工業用制御システムに最適 です。量産で性能を一定に維持するのに必要な外付けの高精 度抵抗やキャリブレーション・ルーチンが不要なので、PLC や DCS のモジュールに最適です。 ADuM1301 は 3 チャンネルのデジタル・アイソレータです。 ADuM5400 は 4 チャンネルのデジタル・アイソレータで、さら に絶縁された DC/DC コンバータを内蔵しています。これらは 両方とも iCoupler®技術をベースにしており、シグナル・チェ ーンとシステムのマイクロコントローラの間を、2.5 kV rms の 絶縁定格で絶縁するのに使われます。ADuM5400 は 2 次側の 5 V 回路に絶縁された 5 V 電源を提供します。 PLC や DCS のアプリケーション向けのデバイスは、一般に正 式の推奨仕様をはるかに上回る ESD 保護と過電圧保護を必要 とします。AD5686R と AD5750-2 は各ピンに ESD 保護ダイオ ードを内蔵しており、4 kV(AD5686R)および 3 kV (AD5750-2)のトランジェント(人体モデル)による損傷を 防ぐことができます。ただし、工業用制御環境では I/O 回路 がはるかに高いトランジェントに曝される可能性がありま す。 回路説明 AD5750/AD5750-1/AD5750-2 は、工業用プロセス制御アプリケ ーションの要件を満たすために開発された低価格の 1 チャンネ ル高精度電圧/電流出力ドライバです。出力電圧範囲は、PLC や DCS のアプリケーション向けの標準範囲(0 V~5 V、0 V ~10 V、−5 V~+5 V、−10 V~+10 V)にプログラムすることが できます。これらの標準範囲を 20%広げたオーバーレンジ設定 (0 V~+6 V、0 V~+12 V、−6 V~+6 V、−12 V~+12 V)もオ プションとして用意されています。 Rev. 0 -2/6 - CN-0229 回路ノート そうした状況に対する ESD 保護の強化策としては、まず外付 けの 54 V、600 W トランジェント電圧サプレッサ(TVS)を使 用します。AD5750-2 の VSENSE+ピンと VSENSE−ピンに 1 kΩ、0.5 W 抵抗と直列にパワー・ショットキー・ダイオードを 接続し、VOUT ピンと IOUT ピンに 50 mA、30 V ポリスイッチ を接続します。これらの保護回路は EVAL-CN0229-SDPZ 回路 ボードに搭載されており、50 V の過電圧保護と 50 mA の過電 流保護を提供します。図 1 の簡略回路図にはオプションの外 部保護回路は示されていませんが、CN0229 デザイン・サポ ート・パッケージ(http://www.analog.com/CN0229DesignSupport)の詳細回路図(EVAL-CN0229-SDPZPADSSchematic pdf ファイル)には示されています。 0.3 0.2 DNL (LSB) 0.1 0 –0.1 –0.2 また、適切なレイアウト、接地、およびデカップリング技術 を使って、大きなグラウンド・プレーンを備えた多層プリン ト基板(PCB)に回路を実装することで最適なシステム性能 と低 EMI を実現することができます(チュートリアル MT031「Grounding Data Converters and Solving the Mystery of "AGND" and "DGND」とチュートリアル MT-101「Decoupling Techniques」を参照)。 DAC CODE 10099-003 61440 65536 53248 57344 49152 45056 40960 36864 32768 28672 24576 20480 16384 8192 12288 0 4096 –0.3 図 3.DNL(0 V~ 5 V の出力範囲) 0.02 測定 OUTPUT ERROR (%FSR) 積分非直線性(INL)、微分非直線性(DNL)、出力誤差は、 PLC や DCS などのプロセス制御システムで最も重要な仕様で す。AD5750-2 は非常に柔軟な設定が可能な出力範囲を備えて おり、アプリケーションの要件を満たすように調整すること ができます。回路の INL、DNL、出力誤差の測定値をそれぞ れ図 2、図 3、図 4 に示します。これらのデータは電圧出力モ ードで、25°C で得られたものです。AD5750-2 の範囲は 0 V~ 5 V に設定しました。他の全ての範囲のテスト結果を表 1 に 示します。 0.01 0 1.5 INL (LSB) 図 4.出力誤差(0 V~ 5 V の出力範囲) 0.0 –0.5 65536 61440 10099-002 DAC CODE 57344 53248 49152 45056 40960 36864 32768 28672 24576 20480 16384 8192 12288 0 4096 –1.0 図 2.INL(0 V~ 5 V の出力範囲) Rev. 0 -3/6 - 65536 10099-004 DAC CODE 0 61440 57344 53248 49152 45056 40960 36864 32768 28672 24576 20480 16384 12288 8192 4096 0 –0.01 1.0 CN-0229 回路ノート 表 1.全出力範囲のテスト結果 範囲 電流検出抵抗 0 V~+5 V 不定 INL(LSB) 1.3 直線性(%FSR) 0.002 出力誤差(%FSR) 0.01 0 V~+10 V 不定 1.1 0.002 0.02 −5 V~+5 V 不定 1.4 0.002 0.02 −10 V~+10 V 不定 1.2 0.002 0.02 0 V~+6 V 不定 1.9 0.003 0.02 0 V~+12 V 不定 1.4 0.002 0.05 −6 V~+6 V 不定 1.3 0.002 0.03 −12 V~+12 V 不定 1.7 0.003 0.05 −2.5 V~+2.5 V 不定 1.3 0.002 0.03 +4 mA~+20 mA 内部 5.3 0.008 0.07 0 mA~+20 mA 内部 4.2 0.006 0.06 0 mA~+24 mA 内部 2.9 0.004 0.05 −20 mA~+20 mA 内部 5.4 0.008 0.02 −24 mA~+24 mA 内部 3.9 0.006 0.02 +4 mA~+20mA 外付け 2.0 0.003 0.04 0 mA~+20mA 外付け 1.7 0.003 0.04 0 mA~+24mA 外付け 1.6 0.002 0.04 −20 mA~+20 mA 外付け 3.7 0.006 0.03 −24 mA~+24 mA 外付け 4.4 0.007 0.03 +3.92 mA~+20.4 mA 内部 1.7 0.014 0.11 0 mA~+20.4 mA 内部 2.9 0.006 1.86 0 mA~+24.5 mA 内部 2.5 0.005 0.30 表 1 に示すテスト結果は、DC 電源 Agilent E3631A から給電さ れた EVAL-CN0229-SDPZ ボードの 1 番目のチャンネルに対し てデジタル・マルチメータ Agilent 34401A を使って 25°C で測 定して得られたものです。 マルチチャンネル・アプリケーションには、デュアルの nanoDAC として AD5623R(12 ビット)、AD5643R(14 ビッ ト)、AD5663R(16 ビット)が、またクワッドの nanoDAC として AD5624R(12 ビット)、AD5644R(14 ビット)、 AD5664R(16 ビット)があります。AD5628/ AD5648/AD5668 はオクタルの 12/14/16 ビット SPI 電圧出力 denseDAC で、5 ppm/°C のリファレンスを内蔵しています。 3.92 mA~20.4 mA、0 mA~20.4 mA、0 mA~24.5 mA の出力範 囲は全て、4 mA~20 mA、0 mA~20 mA、0 mA~24 mA の範 囲に正確に一致するように、お客様が調整できるように設計 されています。0 mA~20.4 mA 範囲の 1.86% FSR 出力誤差の 測定値には、利得誤差が含まれています。これはお客様での キャリブレーションによって簡単に除去することができま す。 AD5750 と AD5750-1 の各ドライバは AD5750-2 とピン互換で す。AD5750 は 0 V~4.096 V の入力を受け入れることができ、 4.096 V リファレンスを備えています。AD5750-1 は 0 V~2.5 V の入力を受け入れることができ、1.25 V リファレンスを備えて います。AD5751 はユニポーラ・アナログ出力ドライバで、50 V AVDD 電源を使って 40 V を出力することができます。 GND を基準にした約 10 mV の下側不感帯があります。全ての 直線性テストの結果は、256~65,535 の狭めたコード範囲を使 って計算しました。3.92 mA~20.4 mA、0 mA~20.4 mA および 0 mA~24.5 mA では、下側不感帯が他の標準的範囲より大き く、測定されたコード範囲は 1000~65,535 です。 回路評価とテスト 必要な装置(相当品で置き換え可) • • • • • バリエーション回路 AD5685R(14 ビット)および AD5684R(12 ビット)は AD5686R とピン互換性があり、16 ビットの分解能を必要とし ないアプリケーションに適しています。 チャンネル間の絶縁を必要とするアプリケーションでは、 AD5660(16 ビット)、AD5640(14 ビット)、AD5620(12 ビット)などのシングル DAC が適しています。 • • その他の 1 チャンネルのアプリケーションに関しては、CN0202、CN-0203、および CN-0204 の各回路ノートもご参考いた だくことができます。 Rev. 0 -4/6 - システム・デモ用プラットフォーム(EVAL-SDP-CB1Z) CN-0229 回路評価ボード(EVAL-CN0229-SDPZ) CN-0229 評価用ソフトウェア Agilent 34401A 6.5 桁デジタル・マルチメータ Agilent E3631A 0 V~約 6 V/5 A ±25 V/1 A トリプル出力 DC 電源 USB インターフェース付き PC(Windows® 2000 または Windows XP) National Instruments 社製 GPIB - USB-B インターフェース およびケーブル CN-0229 回路ノート 評価開始にあたって セットアップ CN-0229 評価用ソフトウェアの CD を用いて PC に、評価用ソ フトウェアをセットアップします。マイコンピュータから評 価用ソフトウェアの CD がセットされたドライブを探し、 Readme ファイルを開きます。Readme ファイルの指示に従っ て評価用ソフトウェアをインストールして使用します。 EVAL-CN0229-SDPZ 回路ボードの 120 ピン・コネクタを EVAL-SDP-CB1Z(SDP)ボードの CON A コネクタまたは CON B コネクタに接続します。120 ピン・コネクタの端部に ある穴を使って 2 つのボードをしっかり固定するには、ナイ ロン製ハードウェアを使用します。DC 出力電源を+15 V、 −15 V、および+6 V の出力に正確に設定します。 機能ブロック図 電源をオフにした状態で、+15 V 電源を CN1 の+15 V ピン に、−15 V 電源を CN1 の−15 V ピンに、GND を CN1 の GND ピンに接続します。同様に、+6 V を CN2 に接続します。電源 をオンにしてから SDP ボードの USB ケーブルを PC の USB ポートに接続します。 図 5 にテスト・セットアップの機能ブロック図を示します。 EVAL-CN0229-PADSSchematic pdf ファイルには CN-0229 評 価ボードの詳細回路図が記載されています。このファイルは CN-0229 デザイン・サポート・パッケージ (http://www.analog.com/CN0229-DesignSupport)に含まれて います。 注意:EVAL-CN0229-SDPZ の DC 電源をオンにする前に USB ケーブルを SDP ボードのミニ USB コネクタに接続しないで ください。 AGILENT E3631A TRIPLE POWER SUPPLY USB PC USB GND +6V EVAL-CN0229-SDPZ 120 PIN SDP CN3 OR CN4 USB VOUT OR IOUT SDP CON A OR CON B 10099-005 CN2 GND CN1 GPIB OUT +15V −15V GND AGILENT 34401A MULTIMETER 図 5.テスト・セットアップの機能ブロック図 表 2.EVAL-CN0229-SDPZ のジャンパの設定(太字の値はデフォルト設定) ジャンパ 1 説明 設定 機能 JP1_[CH] VSENSE+の設定 短絡 チャンネル[CH]の内部で VSENSE+を VOUT に短絡する。 開放 チャンネル[CH]の内部で VSENSE+は VOUT に接続されない。 JP2_[CH] VSENSE−の設定 短絡 チャンネル[CH]の内部で VSENSE−を GND に短絡する。 開放 チャンネル[CH]の内部で VSENSE−は GND に接続されない。 JP3_[CH] VOUT ピンと IOUT ピ ンを短絡 短絡 チャンネル[CH]の VOUT と IOUT を一緒に短絡する。 開放 チャンネル[CH]の内部で VOUT と IOUT は一緒に接続されない。 JP4_[CH] 外付け補償コンデンサ を設定 短絡 チャンネル[CH]の 1 nF 補償コンデンサを回路に加える。 開放 チャンネル[CH]の 1 nF 補償コンデンサを回路から外す。 1. 注: [CH] = 1, 2, 3, または 4. Rev. 0 -5/6 - CN-0229 回路ノート テスト CN-0065 Circuit Note, 16-Bit Fully Isolated Output Module Using the AD5422 Single Chip Voltage and Current Output DAC and the ADuM1401 Digital Isolator, Analog Devices. テスト装置をセットアップした後、CN3 の VOUT ピンまたは CN4 の IOUT ピンを Agilent 34401A の入力に接続します。 CN-0066 Circuit Note, Fully Isolated Input Module Based on the AD7793 24-Bit Σ-Δ ADC and the ADuM5401 Digital Isolator, Analog Devices. 異なる入力信号のタイプ(電流または電圧)に従って、Agilent 34401A のフロントパネルのケーブル接続が正しいことを確認 します。AD5686R 16 ビット DAC のレベルをすべて設定し、 それぞれ Agilent 34401A によって測定する必要があるので、 INL、DNL および出力誤差のテストにはかなりの時間がかかり ます。 CN-0067 Circuit Note, Fully Isolated Input Module Based on the AD7793 24-Bit Σ-Δ ADC, the ADuM5401 Digital Isolator, and a High Performance In-Amp, Analog Devices. CN-0097 Circuit Note, Simplified 12-Bit Voltage and 4 mA-to-20 mA Output Solution Using the AD5412, Analog Devices. CD で提供されるソフトウェアを使って、PC で DAC のコード を設定することができます。コードを逐次実行してデータを 解析するには、自動テスト・プログラムが必要です。自動テ スト・プログラムは CD では提供されないので、テスト・セ ットアップに使われている特定のマルチメータの要件に従っ て実装する必要があります。 CN-0209 Circuit Note:プロセス・コントロール・アプリケー ション用フル・プログラマブル・ユニバーサル・アナロ グ・フロントエンド AN-0971:isoPower デバイスでの EMI 放射制御についての推 奨事項 図 5 に示されているテスト構成では、Agilent 34401A マルチ メータの GPIB 出力は、National Instruments 社製 GPIB - USB-B インターフェースとケーブルを使って、PC の 2 番目の USB ポ ートと接続しています。これにより、各コードに対応するマル チメータの測定値を PC のエクセルの表に取り込むことができ ます。次に、業界標準の定義を使って、INL、DNL および出力 誤差について、データ解析を行います。 MT-031 Tutorial: Grounding Data Converters and Solving the Mystery of “AGND” and “DGND”, Analog Devices. MT-101 Tutorial:Decoupling Techniques, Analog Devices. Walt Kester, Practical Design Techniques for Sensor Signal Conditioning, Analog Devices, 1999, ISBN 0-916550-20-6 Walt Kester, Data Conversion Handbook, Chapter 5, Analog Devices. INL、DNL、および出力誤差の定義および測定データからの計 算方法の詳細に関しては、AD5686R データシートの「用語の 説明」と Data Conversion Handbook, "Testing Data Converters," Chapter 5, Analog Devices を参照してください。 データシートと評価ボード CN-0229 評価用ボード(EVAL-CN0229-SDPZ) システム・デモンストレーション・プラットフォーム (EVAL-SDP-CB1Z) さらに詳しい資料 AD5750-2 データシートと評価ボード CN-0229 Design Support Package: http://www.analog.com/CN0229-DesignSupport AD5686R データシートと評価ボード Slattery, Colm, Derrick Hartmann, and Li Ke, "PLC Evaluation Board Simplifies Design of Industrial Process Control Systems.” Analog Dialogue (April 2009). ADuM5400 データシートと評価ボード ADuM1301 データシートと評価ボード CN-0202 Circuit Note, Flexible High Accuracy, Low Drift, PLC/DCS Analog Output Module. 改訂履歴 CN-0203 Circuit Note, Flexible PLC/DCS Analog Output Module Using Only Two Analog Components. 4/12—Rev. 0: 初版 CN-0204 Circuit Note:柔軟な構成が可能、高電圧、高精度、 低ドリフト PLC/DCS 用アナログ出力モジュール CN-0063 Circuit Note, 16-Bit Fully Isolated Voltage Output Module Using the AD5662 DAC, ADuM1401 Digital Isolator, and External Amplifiers, Analog Devices. CN-0064 Circuit Note:D/A コンバータ AD5662、デジタル・ア イソレータ ADuM1401、外部アンプを使用した、完全絶縁 の 16 ビット、4 mA ~ 20 mA 出力モジュール 「Circuits from the Lab/実用回路集」はアナログ・デバイセズ社製品専用に作られており、アナログ・デバイセズ社またはそのライセンスの供与者の知的所有物です。お客さまは 製品設計で「Circuits from the Lab/実用回路集 」を使用することはできますが、その回路例を利用もしくは適用したことにより、特許権またはその他の知的所有権のもとでの暗示 的許可、またはその他の方法でのライセンスを許諾するものではありません。アナログ・デバイセズ社の提供する情報は正確でかつ信頼できるものであることを期しています。し かし、「Circuits from the Lab/実用回路集 」は現状のまま、かつ商品性、非侵害性、特定目的との適合性の暗示的保証を含むがこれに限定されないいかなる種類の明示的、暗示 的、法的な保証なしで供給されるものであり、アナログ・デバイセズ社はその利用に関して、あるいは利用によって生じる第三者の特許権もしくはその他の権利の侵害に関して一 切の責任を負いません。アナログ・デバイセズ社はいつでも予告なく「Circuits from the Lab/実用回路集 」を変更する権利を留保しますが、それを行う義務はありません。 商標お よび登録商標は各社の所有に属します。 ©2015 Analog Devices, Inc. All rights reserved. Rev. 0 商標および登録商標は各社の所有に属します。 -6/6 -