AN91378 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 作成者:Prajith C、Rama Sai Krishna V 関連プロジェクト:なし 関連製品ファミリ:CYUSB330x、CYUSB331x、CYUSB332x ソフトウェアバージョン:該当無 関連アプリケーション ノート:なし AN91378は、高性能USB 3.0ハブであるHX3用のハードウェア設計およびプリント基板レイアウト ガイドラインを提供します。 これら ガイドラインは、シグナル インティグリティとUSB 3.0仕様に完全に準拠した電気的特性に関して最高性能を保証する手助けをしてい ます。 目次 はじめに はじめに .............................................................................1 HX3は、USB 3.0仕様Rev. 1.0に準拠したUSB 3.0ハブ コント ローラ ファミリです。 HX3は全てのポートでスーパースピード (SS)、ハイスピード(HS)、フルスピード(FS)、およびロースピ ード(LS)に対応しています。 終端抵抗、プルアップおよびプル ダウン抵抗を内蔵し、ピンストラップによるコンフィギュレーショ ン オプションをサポートして、ハブ システムの全体的なBOMを 削減します。 回路図設計の要件..............................................................2 電源システム .................................................................2 水晶振動子の要件 .........................................................5 外部クロック入力の要件 .................................................6 リセット回路 ...................................................................6 ポートのパワー マネージメント ........................................6 ダウンストリーム VBUS およびシールド終端 ...................7 HX3のサイプレス独自の特長は以下の通りです。 サスペンド LED..............................................................8 Shared Link™:組み込みアプリケーションにおいてオンボー ドでの接続に使われるダウンストリーム(DS)ポート数を追加 することができます。 Shared Linkにより、USB 3.0ポートが内 部接続用SSポートと標準USB 2.0ポートに分けられます。 VBUS_DS および VBUS_US ........................................8 USB 高精度抵抗 ...........................................................8 コンフィギュレーション オプション .....................................9 ピンストラップによるコンフィギュレーション .......................9 2 外部 I C EEPROM によるコンフィギュレーション ........... 10 2 個の HX3 を 1 個の EEPROM に接続 ....................... 11 2 外部 I C マスタによるコンフィギュレーション .................. 11 PCB 設計上の注意事項 ................................................... 12 電源システム設計 ........................................................ 12 USB データ ラインのルーティング ................................. 12 回路図とレイアウトのレビュー チェックリスト ....................... 17 まとめ ............................................................................... 18 略語 ................................................................................. 18 付録 A:消費電力.............................................................. 19 例えば、DSポートのいずれかがUSB 3.0カメラなどの内部接 続用SSデバイスに接続された場合、HX3を使うと、システム設 計者はその特定のポートのUSB 2.0信号を再利用して標準 USB 2.0デバイスに接続することができます。 このように、 Shared Linkに対応している1個のHX3を使用して最大8個の デバイス(4個のSS専用デバイスと4個の標準USB 2.0デバイ ス)を持つアプリケーションを実装することができます。 Ghost Charge™:アップストリーム(US)ポートに接続された ホストがない場合でも DS ポートに接続されたデバイスの充電 を可能にします。 付録 B:HX3 開発キット(DVK)および BOM ....................... 20 表 1 には、HX3 の製品オプションを示します。 付録 C:プリント基板レイアウトのヒント ............................... 26 本アプリケーション ノートは、HX3 に基づいたハブ システム用 のハードウェア ガイドラインを提供します。 付録 D:USB 配線の差動インピーダンス............................ 28 ワールドワイドな販売と設計サポート ................................. 30 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 1 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 表 1. HX3 製品オプション 特長 CYUSB3302 CYUSB3304 CYUSB3312 CYUSB3314 CYUSB3326 CYUSB3328 8(4 個は SS 専 用、4 個は USB 2.0) 2(USB 3.0) 4(USB 3.0) 2(USB 3.0) 4(USB 3.0) 6(2 個は USB 3.0、2 個は SS 専用、2 個は USB 2.0) 0 0 0 0 2 4 BC v1.2 あり あり あり あり あり あり ACA-Dock なし なし なし なし なし あり 外部電源スイッチ制御 Ganged Ganged Individual and Ganged Individual and Ganged Individual Individual ピンストラップのサポ ート なし なし あり あり あり あり I2C あり あり あり あり あり あり ベンダー コマンド あり あり あり あり あり あり ポート インジケータ なし なし あり あり なし なし パッケージ 68 ピン QFN 68 ピン QFN 68 ピン QFN 68 ピン QFN 68 ピン QFN 68 ピン QFN 温度 Industrial と 範囲 Commercial Industrial と Commercial Industrial と Commercial Industrial と Commercial Industrial と Commercial Industrial と Commercial DS ポート数 Shared Link ポート 数 回路図設計の要件 本節では、HX3 の様々なブロックの回路図設計の要件について説明します。 電源システム HX3 は、2 つの電源 3.3V と 1.2V で動作します。図 1 と図 2 には、HX3 を使用した設計用に推奨されている電源デカップリング回路を 示します。表 2 には、それら電源に対応する最大動作電流を示します。 表 2. HX3 パワー ドメイン 記号 項目 Min Typ 最大動作電流[1] Max AVDD12 1.2V アナログ電源 1.14V 1.2V 1.26V DVDD12 1.2V コア電源 1.14V 1.2V 1.26V AVDD33 3.3V アナログ電源 3V 3.3V 3.6V VDDIO 3.3V I/O 電源 3V 3.3V 3.6V 1.2V 電源すべて合わせると 526mA 3.3V 電源すべて合わせると 286mA 注 1. テスト条件:全ての SS と USB 2.0 ポートは、最大電圧および温度=85℃でデータ転送され、アクティブ状態です。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 2 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 図 1. 68 ピン QFN パッケージの電源システムの推奨事項 BLM21PG221SN1D V1p2 V1p2 DVDD12 1uF 22uF 1uF 0.1uF 0.1uF 22uF 0.001uF 0.01uF 0.01uF 0.01uF 0.01uF 0.001uF 0.001uF 0.001uF 0.001uF 0.01uF 0.001uF 0.01uF 0.01uF 28 0.01uF V3p3 0.001uF 0.001uF 0.01uF 0.01uF 0.1uF 0.1uF 0.1uF 0.01uF 0.1uF 0.01uF 1uF 22uF 19 27 7 13 37 43 49 0.001uF DVDD12 0.01uF DVDD12 0.01uF 1 3 VDDIO AVDD33 0.01uF 0.1uF 1uF 22uF 4 AVDD33 53 0.1uF AVDD12 0.01uF 0.01uF 0.1uF 0.01uF 0.1uF 0.1uF 22uF 1uF 56 61 66 16 34 46 52 1uF BLM21PG221SN1D 10 0.01uF AVDD12 0.001uF 0.1uF 0.01uF CYUSB330x 表 3 には、68 ピン QFN パッケージ用の電源ピン グループに接続する必要があるバルク コンデンサおよび電源ピン毎のデカップリン グ コンデンサを示します。 表 3. 68 ピン QFN パッケージのデカップリング コンデンサとバルク コンデンサの要件 パワー ドメイン(ピン番号) 項目 グループ用のバルク コンデンサ ピン毎のデバックリング コンデンサ AVDD12(10、16、34、46、52) SS Rx 用の 1.2V 0.1µF、1µF、22µF 0.001µF、0.01µF AVDD12(53) 水晶発振器用の 1.2V 1µF 0.01µF、0.1µF DVDD12(1、3、19、27) コア用の 1.2V 1µF、22µF 0.01µF、0.1µF DVDD12(7、13、37、43、49) SS Tx 用の 1.2V 0.1µF、1µF、22µF 0.001µF、0.01µF AVDD33(56、61、66) USB 2.0 PHY 用の 3.3V 1µF、22µF 0.01µF、0.1µF AVDD33(4) SS PHY 用の 3.3V 1µF、22µF 0.01µF、0.1µF VDDIO(28) GPIO 用の 3.3V 0.01µF、0.1µF 注:図 1 に示されるように、AVDD33(3.3V USB 3.0 PHY)をノイズのある電源 VDDIO(GPIO 用の 3.3V)と AVDD33(3.3V USB 2.0 PHY)から分離するために、フェライト ビーズが必要です。 1.2V 電源では、図 1 に示されるように、ノイズのある電源(コア用の 1.2V) をノイズのない電源(SS Rx、Tx、および水晶発振器用の 1.2V)を必要とするドメインから分離するために、フェライト ビーズが必要で す。 これらフェライト ビーズを使用しないと、コンプライアンス テストに不合格する可能性があります。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 3 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 図 2. 88 ピン QFN パッケージの電源システムの推奨事項 BLM21PG221SN1D V1p2 V1p2 DVDD12 12 DVDD12 1uF 22uF 1uF 0.1uF 0.1uF 22uF 0.001uF 0.01uF 0.01uF 0.01uF 0.01uF 0.001uF 0.001uF 0.001uF 0.001uF 0.01uF 0.001uF 0.01uF 0.01uF 0.01uF 0.001uF 21 44 56 62 0.001uF AVDD33 AVDD33 67 0.1uF AVDD12 0.01uF 0.01uF 0.1uF 0.01uF 0.1uF 0.1uF 15 0.01uF 0.1uF 1uF 10uF 9 70 75 80 1uF CYUSB331x CYUSB332x AVDD12 BLM21PG221SN1D 10uF VDDIO 0.01uF 10uF 0.1uF 66 88 1uF 34 0.001uF 0.001uF 0.01uF 0.01uF 0.1uF 0.1uF 0.1uF 0.01uF 0.1uF 0.01uF 1uF 10uF V3p3 0.01uF 18 47 53 59 33 83 0.01uF DVDD12 0.01uF 8 24 表 4 には、88 ピン QFN パッケージ用の電源ピン グループに接続する必要があるバルク コンデンサおよび電源ピン毎のデカップリン グ コンデンサを示します。 表 4. 88 ピン QFN パッケージのデカップリング コンデンサとバルク コンデンサの要件 パワー ドメイン(ピン番号) 項目 グループ用のバルク コンデン サ ピン毎のデバックリング コンデンサ AVDD12(15、21、44、56、62) SS Rx 用の 1.2V 0.1µF、1µF、22µF 0.001µF、0.01µF AVDD12(67) 水晶発振器用の 1.2V 1µF 0.01µF、0.1µF DVDD12(8、24、33、83) コア用の 1.2V 1µF、10µF 0.01µF、0.1µF DVDD12(12、18、47、53、59) SS Tx 用の 1.2V 0.1µF、1µF、22µF 0.001µF、0.01µF AVDD33(70、75、80) USB 2.0 PHY 用の 3.3V 1µF、10µF 0.01µF、0.1µF AVDD33(9) SS PHY 用の 3.3V 1µF、10µF 0.01µF、0.1µF VDDIO(34、66、88) GPIO 用の 3.3V 10 µF 0.01µF、0.1µF 注:図 2 に示されるように、AVDD33(3.3V USB 3.0 PHY)をノイズのある電源 VDDIO(GPIO 用の 3.3V)と AVDD33(3.3V USB 2.0 PHY)から分離するために、フェライト ビーズが必要です。1.2V 電源では、図 2 に示されるように、ノイズのある電源(コア用の 1.2V)を ノイズのない電源(SS Rx、Tx、および水晶発振器用の 1.2V)を必要とするドメインから分離するために、フェライト ビーズが必要です。 これらフェライト ビーズを使用しないと、コンプライアンス テストに不合格する可能性があります。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 4 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 電源の要件 電源システムは、HX3 および DS デバイスの消費電力の要件 を満たすように設計する必要があります。 表 2 には、HX3 の DS ポートが4つともアクティブな状態のと きの最大消費電力を示します。 必要なポート数が 4 個より少 ないアプリケーションでは、HX3 の総消費電力は小さくなりま す。 様々なコンフィギュレーションで予想される消費電力につ いては、付録 A を参照してください。 電源システムは、ポート のコンフィギュレーション(BC がサポートされるかどうか)に応 じて、各 DS ポートにも必要な電源を供給します。 ポート電流 の要件については、表 5 を参照してください。 USB 3.0 USB 2.0 バッテリ充電 なし BC v1.2 Apple なし BC v1.2 Apple 電流(mA) 900 1500 2100 500 1500 2100 水晶振動子の要件 水晶振動子の等価直列抵抗(ESR) 式 1. 水晶振動子の消費電力 | | [ ] ここで: は水晶振動子の周波数、 は、 の計算用に使う負荷容量(次の節を参照)、 は、水晶振動子のデータシートに記載されている水晶の ESR、 は、AVDD12 ピンの最大電圧 1.26V。 HX3 開発キットで使用する水晶振動子のパラメータ(図 3 に示 された NX3225SA-26.000000MHZ-G4)は以下の通りです。 =26MHz、 HX3 は、以下のパラメータを持つ外部水晶振動子を必要とし ます。 動作周波数(26MHz) は、水晶振動子のデータシートに記載されている水晶のシ ャント容量、 表 5. DS ポート電流の要件 DS ポート構成 26MHz±150ppm =1.22pF、 =10pF、 =50Ω。 式 1 によると、この水晶振動子の消費電力は 133μW となりま す。 これは、200μW の水晶振動子の駆動レベルより小さいで す。 電力消失より小さいの駆動レベルの水晶振動子を使用する場 合は、水晶振動子のエージング速度が速くなり、水晶振動子 がバーンアウトになってしまうことがあります。 並列共振、基本波モード 200μW の最小駆動レベル 推奨されている他の水晶振動子は: 図 3. 水晶振動子周辺回路 NX3225SA-26.000MHZ-STD-CSR-1 TSX-3225 26.0000MF09Z-AC3 注:いかなる直列抵抗も水晶振動子の XTL_OUT と XTL_IN ピンに接続しないでください。 直列抵抗を配置すると、水晶振 動子の ESR に抵抗が加えられて、水晶振動子の電力消失と 起動時間が増えます。 負荷容量値の計算 負荷容量 は、HX3 へ精度の良いクロック ソースを供給する ことで重要な役割と果たします。 コンデンサ C1 と C2(図 3 に 示される)は、水晶振動子の負荷容量値に基づいて慎重に選 択する必要があります。 水晶振動子の消費電力 水晶振動子の消費電力は以下のものに依存します。 負荷容量は以下の式で計算されます。 XTL_OUT ピンの電圧レベル(AVDD12 ピンでの最大電 圧は 1.26V) japan.cypress.com 式 2. 水晶振動子の負荷容量 文書番号 001-91974 Rev. ** 5 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト Cs は、プリント基板上の XTAL_OUT と XTAL_IN 配線の浮 遊容量です。 通常は、Cs は 2pF~5pF です。 HX3 開発キットで使用される水晶振動子は、 =10pF です。 プリント基板の =5pF です。式 2 によると、 = =10pF です。 図4. リセット回路 外部クロック入力の要件 HX3は外部クロック入力でも動作します。 HX3は、外部クロッ ク入力を使用するように設定する必要があります。これは、サ イプレスBlaster Plusツールを使用して実現できます。Blaster Plusは、HX3を設定するためのGUIベースのツールです。 こ のツールで以下のことができます。 サイプレスが提供したファームウェアを PC から HX3 の US ポートを介してダウンロードして、HX3 の I2C ポートに 接続した EEPROM に格納します。 EEPROM からコンフィギュレーション設定を読み出します。 これらの設定は Blaster Plus GUI に表示されます。 必要 に応じて設定を変更します。 更新した設定を EEPROM に書き戻します。 さらに、外部 で使用するためにイメージ ファイルを作成することができ ます。 Blaster Plusツール、ユーザ ガイドおよびサイプレスが提供し たファームウェアについては、www.cypress.com/hx3にアクセ スしてください。表6には、外部クロック入力の要件を示します。 表 6. 外部クロック入力の要件 パラメータ 振幅 最大周波数偏差 デューティ比 Rise tme/Fall time ジッタ(RMS) Min 1.14 40 - 仕様 Typ 1.2 50 - Max 1.26 150 60 3 18 単位 V ppm % ns ps リセット回路 HX3 は、2 つの外部電源 3.3V と 1.2V で動作します。これら 2 つの電源間には電源シーケンスに必要条件はありません。 但 し、RESETN ピンは、両方の電源が安定するまでロー レベル に維持する必要があります。 図 4 に示されるように、RESETN ピンは、外付け抵抗を介して VDD_IO に接続 され 、外付 け コンデン サを 介 してグランド (GND)に接続されます(最小 5ms の時定数)。 これにより、 パワーオン リセット(POR)用にノイズのないリセット信号が生 成されます。 HX3は内部電圧低下の検出をサポートしません。 この機能が システムに必要とされる場合、電源がその有効な動作範囲以 下になる時、外部リセットをRESETNピンに提供する必要があ ります。 japan.cypress.com ポートのパワー マネージメント USB 仕様によると、ハブの全ての DS ポート用に過電流保護 が必要です。 HX3 は、過電流状態を検出して DS ポートへの 電源をオフにするために外部電源スイッチを必要とします。 HX3 の 68 ピン QFN パッケージ品は、全ての DS ポートへの 電源が 1 つのパワー イネーブル信号で制御されるギャング パワー スイッチに対応します。 HX3 の 88 ピン QFN パッケー ジ品は、インディビデュアルまたはギャング パワー スイッチに 対応しています。 インディビデュアル パワー スイッチ モードで は、各 DS ポートの電力は個別のパワー イネーブル信号で制 御されます。 ギャング パワー スイッチ モードでは、DS ポートが引き出した 総電流が外部電源スイッチでプリセットされた電流制限を超え ると、ハブは全ての DS ポートに対して電源をオフにします。 インディビデュアル パワー スイッチ モードでは、特定の DS ポ ートが引き出した電流がそのポートの電源スイッチでプリセット された電流制限を超えると、ハブはそのポートに対して電源を オフにします。 電源スイッチのプリセット電流制限は、ポートのコンフィギュレ ーションに基づいてセットされます。 例えば、DS ポートが BC v1.2 をサポートするように設定された場合、電源スイッチのプ リセット電流制限は 1.5A にセットされます。 88 ピン QFN では、DSx_PWREN がインディビデュアル パワ ー スイッチ モードで外部電源スイッチを制御するために使用 されます。 ギャング パワー スイッチ モードでは、 DS4_PWREN が外部電源スイッチへのパワー イネーブル信 号 で す 。 ACA-Dock を サ ポ ー ト す る 製 品 で は ( 表 1 ) 、 US_PWREN が US ポートの電源スイッチを制御するために 使用されます。 インディビデュアル パワー スイッチ モードでは、 DSx_OVRCURR が外部電源スイッチから HX3 への過電流 インジケータ入力です。 ギャング パワー スイッチ モードでは、 DS4_OVRCURR が外部電源スイッチから HX3 への過電流 インジケータ入力です。 ACA-Dock をサポートする製品では 文書番号 001-91974 Rev. ** 6 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト (表 1)、US_OVRCURR が US ポートの電源スイッチからの 過電流インジケータ入力です。 外部電源スイッチに応じて、パワー イネーブル (DSx_PWREN)で 10kΩ プルアップまたはプルダウン抵 抗が必要です。図 5 にある 10kΩ プルアップは外部電源 スイッチの入力( ̅̅̅̅̅̅と ̅̅̅̅̅̅)として使用され、ロー アクテ ィブです。 図 5 に示されるように、MOSFET Q1 と Q2 は、電源スイ ッチがオフになった時に DS ポートの VBUS に接続され た 150µF コンデンサを迅速に放電するために必要です。 図 5 に、インディビデュアル パワー スイッチ モードでどのよう に電源スイッチを HX3 に接続するかを示します。 電源スイッチ回路図の注意事項: ほとんどのスイッチがオープンドレイン出力を提供するた め、過電流入力(DSx_OVRCURR)はプルアップ抵抗を 必要とすることがあります。 図 5 に示されるように、抵抗 の推奨値は 10kΩ です。 図 5. HX3 への電源スイッチ接続 ダウンストリーム VBUS およびシールド終端 USB 仕様によると、最大負荷条件で電圧の安定状態を維持 するために、各 DS ポートは VBUS ピンに少なくとも 120μF の容量が必要です。 図 6 に示されるように、EMI を減少させるために、USB コネク タ シールド(SHD1 と SHD2)はパラレル RC 回路を介して GND に接続する必要があります。 図 6. DS VBUS 接続およびシールド終端 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 7 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 図 9. VBUS_US ピンに接続した抵抗 サスペンド LED USB 2.0 ハブも SS ハブ コントローラもサスペンド状態に入る と、このピンはアサートされます(ハイ レベル)。 ハブ コントロ ーラのいずれかがサスペンド状態を終了すると、このピンはデ アサートされます(ロー レベル)。図 7 のように、サスペンド状 態は LED で示されます。 このピンはその電流供給能力(最大 4mA)を満たすために、330Ω 抵抗を介して GND に直列に接 続する必要があります。 図 7. サスペンド LED VCC_5V は、5V ローカル電源です。 VBUS_PROTECT は、 US ポートからの VBUS です。 VBUS_DS および VBUS_US VBUS_DSピンは、HX3にあるApple規格充電回路に電源を 供給するために使用されます。 BC v1.2コンプライアンス テス トのためには、このピンはGNDに接続する必要があります。 通常動作では、このピンはローカルの5V電源に接続する必要 があります。図8には、VBUS_DSピンの接続を示します。 USB 高精度抵抗 RREF_SS:SS PHY 終端インピーダンスのキャリブレーション のために、このピンは高精度抵抗(200Ω±1%)に接続されま す(図 10)。 図 8. VBUS_DS ピンの接続 VBUS_US ピンは、US ポートから VBUS に接続する必要が あります。 この信号は、US ポートのホストまたはハブへの接 続を検出するために使用されます。 ACA-dock をサポートする製品では(表 1)、VBUS_US をロー カルの 5V 電源に接続してください。 電源切断のイベントの時 に VBUS を迅速に放電するために、1 対の抵抗を VBUS_US ピンに接続することが推奨されています(図 9)。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 8 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト RREF_USB2:USB 2.0 PHY 用の電流リファレンスを生成す るために、このピンは高精度抵抗(6.04kΩ±1%)に接続されま す(図 10)。 これらの抵抗は、HX3 の近くに配置し、最短経路で GND に接 続する必要があります。 図 10. USB 高精度抵抗 コンフィギュレーション オプション HX3 は、様々なハブ設計の要求を満たすように高度にコンフィ ギュレーション設定が可能です。 HX3 のデフォルのコンフィギ ュレーションは、以下のいずれかで変更することができます。 1. ピンストラップ(88 ピン QFN のみに適用可能)。 2. EEPROM などの外部 I C スレーブ。 3. 外部 I C マスタ。 ピンストラップによるコンフィギュレーション ピンストラップは、製品オプションを選択するために(表 1)、追 加の EEPROM なしでもリコンフィギュレーションができるよう にしたものです。 ピンストラップによるコンフィギュレーションは、 88 ピン QFN のピン#63 をハイ レベルにプルすることで可能 にします。表 7 には、ピンストラップによりサポートされる構成 オプション、および電源投入後リセット時の初期サンプリング後 のピン機能を示します。図 11 と図 12 には、ピンストラップと LED 接続が必要な場合とピンストラップのみが必要な場合に どのようにピンを接続するかを示します。 HX3 は、電源投入時に、ピン ストラップ GPIO をサンプリング します。 フローティング ストラップは無効であるとされ、デフォ ルト構成が使用されます。 PIN_STRAP(88 ピン QFN のピン #63)がフローティングの場合、全てのストラップ入力は無効で あるとされます。 GPIO は、プルアップ(10kΩ)またはプルダウ ン(10kΩ)で接続された時、それぞれに対応して「1」または「0」 に設定されたとみなされます。 電源投入後リセット時に初期サ ンプリングした後、GPIO は通常機能で使用できます。 2 2 図 11. ピンストラップと LED の回路図 表 7. ピンストラップのピン ピン 数 ピンストラップ名 ピンストラップの目的 電源投入後リセット時に初期サンプリングされた後のピン機能 1 PIN_STRAP ピンストラップによる設定を有 効にする DS3 ポート用の SS LED インジケータ 1 ACA_DOCK ACA-Dock を有効にする DS1 ポート用の USB 2.0 AMBER LED インジケータ PORT_DISABLE[1:0] 無効にする DS ポート数を選 択する PORT_DISABLE[1] – DS1 ポート用の SS LED インジケータ 2 NON_REMOVABLE[1:0] ノン リムーバル(hard-wired/ embedded)デバイス数を選択 する NON_REMOVABLE[1] – DS2 ポート用の USB 2.0 GREEN LED インジケータ 2 3 VID_SEL[2:0] プログラム済みのカスタム VID PORT_DISABLE[0] – DS1 ポート用の USB 2.0 GREEN LED インジケータ NON_REMOVABLE[0] – DS2 ポート用の USB 2.0 AMBER LED インジケータ VID_SEL[2] – DS3 ポート用の USB 2.0 AMBER LED インジケータ japan.cypress.com VID_SEL[1] – DS3 ポート用の USB 2.0 GREEN LED インジケータ 文書番号 001-91974 Rev. ** 9 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト VID_SEL[0] – DS4 ポート用の USB 2.0 GREEN LED インジケータ 1 PWR_SW_POL 過電流およびパワー イネーブ ル信号の極性を選択する - 4 DSx_CDP_EN[3:0] DS ポート毎に CDP を有効/ 無効にする - 1 PWR_EN_SEL DS ポート用に個別か連結電 源切り替えモードを選択する DS2 ポート用の SS LED インジケータ 1 I2C_DEV_ID I2C スレーブ アドレスを選択す る DS4 ポート用の USB 2.0 AMBER LED インジケータ ピンストラップによる設定の詳細は、HX3 データシートを参照してください。 ピンストラップのピンがポート状態 LED インジケータとしてもマ ルチプレクスされた場合、その特定のピンは、コンフィギュレー ションに応じて VDD_IO か GND に 10kΩ 抵抗を介して接続し なければなりません(図 11)。 これにより、電源投入時に HX3 がピンストラップのピンで適切な論理レベル(HIGH か LOW) をサンプリングすることを保証できます。 図 13. MODE_SEL を使ってコンフィギュレーションを選択する 図 12. ピンストラップの回路図 HX3 ファームウェア イメージ ファイルは 10KB 程度のサイズ であり、推奨する EEPROM サイズは 16KB~64KB です。 推奨する EEPROM:24LC128 および AT24C16A。 PORT_DISABLE[1:0] 、 NON_REMOVABLE[1:0] 、 DSx_CDP_EN[3:0]、VID_SEL[2:0]はピン グループであり、 グループ内のいずれかのピンがフローティングのままだと、そ の特定のグループは無効になります。 例えば、 PORT_DISABLE[1] ピ ン が フ ロ ー テ ィ ン グ の ま ま だ と 、 PORT_DISABLE[1:0]グループは無効になり、デフォルト コン フィギュレーションが適用されます。 図 14. EEPROM 接続 外部 I2C EEPROM によるコンフィギュレーション HX3 は、 MODE_SEL[1:0]ピンを適 切にセット するこ とで、 2 EEPROM などの外部 I C スレーブから設定することができま す。 MODE_SEL[1]は、GND に接続された 10kΩ 抵抗により ロー レベルにプルダウンし、MODE_SEL[0]は、VDD_IO に接 続された 10kΩ 抵抗によりハイ レベルにプルアップする必要 があります(図 13)。 EEPROM を使って HX3 のコンフィギュレーションを設定する ために: japan.cypress.com EEPROM のアドレス ピン A1 と A2 をロー レベルに接続 し、アドレス ピン A0 を、VDD_IO に接続された 10kΩ 抵 抗によりハイ レベルにプルアップする必要があります(図 14)。 文書番号 001-91974 Rev. ** 10 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト I2C_DATA と I2C_CLK ラインを、VDD_IO に接続された 2kΩ 抵抗によりハイ レベルにプルアップする必要があり ます。 2 個の HX3 を 1 個の EEPROM に接続 2 個の HX3 を必要としたシステムでは、1 個の EEPROM を 使用して両方の HX3 をシーケンシャルに設定することができ ます。 外部 I2C マスタによるコンフィギュレーション HX3 は、MODE_SEL[1:0]ピンを適切にセットすることで、汎用 2 品を使って外部 I C マスタから設定することができます。 MODE_SEL[1]は、VDD_IO に接続された 10kΩ 抵抗により ハイ レベルにプルアップし、MODE_SEL[0]は、GND に接続 された 10kΩ 抵抗によりロー レベルにプルダウンしなければ なりません。 EEPROM へのシーケンシャル アクセスを保証するために、1 個の HX3 の RESET デアサートは、もう一つの HX3 に対して 遅延させる必要があります。 図 15. 2 個の HX3 を 1 個の EEPROM に接続 VDD_IO HX3-1 I2C_CLK 10K I2C_DATA RESETN SCL 1.5 uF EEPROM SDA VDD_IO HX3-2 100K I2C_CLK I2C_DATA RESETN 4.7 uF RESET デアサートは次のように実施できます。 HX3-1:R=10kΩ と C=1.5µF を使用して(図 15 のように) 15ms の RESET パルスを生成します。 HX3-2:R=100kΩ と C=4.7µF を使用して(図 15 のように) 470ms の RESET パルスを生成します。 RESET のタイミング図は図 16 に示されます。 図 16. RESET タイミング図 470 ms 15 ms SS VDD_IO SS RESET for HX3-1 RESET for HX3-2 japan.cypress.com SS 文書番号 001-91974 Rev. ** 11 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト PCB 設計上の注意事項 USB 3.0 の基板を設計する際には、部品の選択、電源デカッ プリング コンデンサの配置、信号ラインのインピーダンスおよ びノイズに細心の注意を払ってください。 本節では、電源と USB 信号ラインのルーティングのプリント基板設計ガイドライ ンについて説明します。 プリント基板レイアウト技術の一般情報は、「付録 C」を参照し てください。 電源システム設計 信頼できるハブ動作のためには、HX3 チップへの電源はノイ ズがなく、安定である必要があります。 レイアウトが不適切に 行われると、信号品質が悪くなって(特に USB 信号)、エラー レートが高くなり、エラーコレクションのリトライ回数が多くなり ます。 これらは、ハブのエニュメレーションの失敗を引き起こす ことがあります。 電源システム ネットワークを設計する際には、 以下の事項に注意してください。 バルク コンデンサとデカップリング コンデンサの配置 パワー ドメインのルーティング 電源面とグランド面の配置 イヤーの分割面を使用します。 電源レイヤーに分割面のため に十分な面積がない場合、VDDIO および AVDD33 用に電源 配線を使ってください。 次は電源配線のために推奨されるガ イドラインです。 電源配線を HS データ ラインとクロック ラインから離しま す。 インダクタンスを減少させるために、配線幅を 25mil にし ます。 電源配線を短くします。 電源配線で大きなビア(少なくとも 30mil のパッド、15mil のホール)を使用します。 電 源 面 とグ ラ ン ド 面 の 配 置 良い平面容量のために、電源面をグランド面の近くに配置しま す。 面と面の間に存在する平面容量は、高周波ノイズのフィ ルタ処理用の分布デカップリング コンデンサとして動作して、 電磁放射を減少させます。 USB データ ラインのルーティング 良い信号品質を得て、エミッションを減少させるために、USB 信号ラインを配線する際は注意してください。 プリント基板設 計段階で USB 信号ラインを配線する際は、以下の重要な要 素に注意してください。 バルク コンデンサとデカップリング コンデンサの配置 制御された差動インピーダンス 高周波ノイズのフィルタ処理のために、デカップリング コンデン サを電源ピンの近くに配置してください。 平面インダクタンスを 減少させるために、それらは、プリント基板の反対側で HX3 の 真下に配置することが推奨されています。 USB 信号ラインの差動インピーダンスは 90Ω±10%である必 要があります。 そうでない場合は、信号のアイ パターン、ジッ タ、およびクロスオーバー電圧の測定結果に影響を与えます。 電源ピン用のローカル電源として動作するバルク コンデンサ は、デカップリング コンデンサの近くに配置します。 バルク コ ンデンサとデカップリング コンデンサ間の配線を最短にします。 電源配線幅を、電源パッドのサイズと同じにします。 電源ピン を電源面に接続するために、ビアを電源パッドのすぐ近くに配 置します。 これにより、浮遊インダクタンスおよびライン上の IR ドロップが最小限になります(図 17)。 差動インピーダンスの基本的な理論については、付録 D を参 照してください。 標準厚さ 62mil の 4 層プリント基板の例 標準厚さ 62mil(1.6mm)のプリント基板の推奨されているスタ ックアップは図 18 に示されます。 このスタックアップを 2 本の 平行な配線と共に使用したら(配線幅(W)が 5.75mil、間隔(S) が 12mil)、差動インピーダンス( )は 90Ω と計算されます。 図 18 には、HX3 開発キットのレイアウトにある各レイヤーを 示します。 図 17. 電源供給ネットワーク 図 18. スタックアップの詳細 2.70 MILS COPPER + PLATING 4.30 MILS PREPREG 1.30 MILS COPPER + PLATING 45.50 MILS CORE 1.30 MILS COPPER パワー ドメインのルーティング 4.30 MILS PREPREG HX3 には、VDDIO、AVDD12、DVDD12、AVDD33 という 4 個のパワー ドメインがあります。 これらのドメインには電源レ 2.70 MILS COPPER + PLATING japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** TOP GROUND POWER BOTTOM 12 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト インピーダンス マッチング 図 22. グランド層の挿入 インピーダンス不整合を防ぐために、図 19 と図 20 に示すよう に差動ペアで一定の配線幅と間隔を維持します。 図 19. 差動ペアの配置 g W S W g ここでは、g は配線と他の面の最小間隔(8mil)です。 配線の長さ 図 20. 差動ペアのインピーダンス マッチングの技術 USB 信号の配線長は、できるだけ短くする必要があります。 長い配線にすると、挿入損失や放射を増加させ、far-end のレ シーバに符号間干渉(ISI)を発生させます。 注:HX3 SS ラインは、最大 11 インチの配線長までキャラクタ ライズしています。 SS のプリント基板配線の長さを 11 インチ 以下にすることが推奨されます。 Not recommended プリント基板レイアウト設計中に、USB 信号ラインのルーティ ングに優先順位を付けます。 以下の推奨事項を保証してくだ さい。 Not recommended Recommended 適切な電流リターン パスを提供するために、全ての SS 信号 ラインを隣接するグランド面のレイヤー上に配線する必要があ ります。 SS 信号下のグランド面を分割すると、インピーダンス 不整合が発生し、ループ インダクタンスと電気的な放射が増 加します。図 21 には、SS 信号下のベタ グランド面を示します。 差動 SS ペアの配線長を 0.12mm(5mil)以内に一致させ ます。 高速(D+と D–)信号の配線長を 1.25mm(50mil)以内に 一致させます。 必要に応じて、USB レセプタクルに近い高速信号配線の 長さを調整します。 必要に応じて、USB レセプタクルに近い SS Rx 信号配線 の長さを調整し、デバイスに近い SS Tx 信号配線の長さ を調整します。 図 21. SS 信号下のベタ グランド面 SS trace Signal layer 図 23 には、SS 信号の長さマッチングの例を示します。 Ground layer 2 対の USB 配線が異なる層で互いに交差するときは、に示す ように、グランド層を 2 枚の USB 信号層の間に配置する必要 があります。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 13 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 図 23. SS 信号の長さマッチング Rx ライン USB 3.0 レセプタクル SS 信号配線上のビア用のくぼみは、差動ペアに共通でなけ ればなりません。図 25 に示された共通のくぼみは、別々のビ アを施す場合に比べてインピーダンスのマッチングに適してい ます。 図 25. SS 配線用のビアのくぼみ配置 Tx ライン USB 3.0 デバイス Void in plane for vias ポート間の分離 ポート間の分離は、1 つのポートの SS Tx ラインから他のポー トの Rx ラインに対する干渉縞の影響を最小限にするのに必 要です。 Distance between each via pair should be about 40 mils. 2 対の差動ペア間の間隔をグランドで埋めます。 グランドと差 動ペア間の間隔を少なくとも 2 に維持します( =配線幅)。 ポート間で適切な分離を保証するために、SS と HS 配線に沿 ってビアにより差し込まれた保護配線を施します。 図 26 には、スティッチング ビアを持つ USB データ ライン ペ アの両側でのグランド配線のルーティングを示します。 他の推奨事項 信号ビアのルーティング RC リセット回路で使用するコンデンサを HX3 のリセット ピン にできるだけ近く配置します。 SS 信号は 1 レイヤーで配線することが推奨されています。 ビ アは、信号ラインの中断を発生させ、SS 信号品質に影響しま す。 水晶振動子を HX3 から 1cm 以内に配置します。 また、水晶 振動子配線下にベタのグランド プレーンがあることを保証して ください。 SS 信号を他のレイヤーに配線する必要がある場合、全体的 に均一なインピーダンスを保証するために、連続的なグランド を維持します。 このためには、図 24 のようにグランド ビアを 信号ビアの隣に配置します。 信号ビアとグランド ビア間の距 離は、少なくとも 40mil にしてください。 図 24. グランド ビア Differential impedance should be maintained at 90 ohms in these sections These four sections should be routed as a single ended trace. The impedance of each individual trace should be maintained at 45 ohms. japan.cypress.com 標準 B レセプタクル(スルーホール レセプタクル)を使用する 時、図 27 と図 28 のように、USB 信号線は、レセプタクルが置 かれているレイヤーと反対側のレイヤーでレセプタクル ピンに 接続することが強く推奨されています。 例えば、標準 B レセプ タクルが最上層に配置されている場合、信号線は、最下層で のレセプタクル ピンに接続する必要があります。 これは、ピン スタブ(アンテナ)を防ぐためです。 Ground vias Distance between each via should be about 40 mils (center to center) SS signal vias 文書番号 001-91974 Rev. ** 14 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 図 26. ポート間の分離 図 29. 信号線上のスタブを防ぐために USB 信号が標準タイプ B USB レセプタクルの反対側に接続されています 図 27. 標準 B レセプタクルの配置 HX3 USB trace is routed to bottom layer to connect to the Std B receptacle Std B 図 28. 標準 B レセプタクルのレイアウト SS 差動ペアの極性は交換することができます。 USB 3.0 仕 様の 6.4.2 節で定義されているように、極性検出はリンク トレ ーニング中に SS PHY によって自動的に行われます。極性反 転メカニズムは、USB 配線が互いに交差しないようにするた めに利用することができます。 図 29 には、推奨されたレイアウトを示します。 ビアを避けるた めに、デバイスを標準 B レセプタクルの反対側のレイヤーに 配置することができます。 この場合、USB 配線は同じレイヤ ーに完全にルーティングすることができます。 japan.cypress.com USB 信号線は、できるだけ屈曲させないようにします。 直角 に曲げないでください。 屈曲する必要がある場合は、図 30 の ように、45 度または円弧(曲線)で曲げてください。 文書番号 001-91974 Rev. ** 15 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 図 30. USB 信号の屈曲 図 31. SS TX ラインの AC カップリング コンデンサ Not recommended コンデンサ パッドで生じるライン上の追加の容量を防ぐために、 AC カップリング コンデンサの真下の 2 枚のレイヤーには、こ れらコンデンサの形の切り抜きがある必要があります。図 32 には、デカップリング コンデンサの適切なレイアウトを示します。 図 32. SS TX の AC カップリング コンデンサのレイアウト Plane cut out under caps Recommended Recommended Not recommended Recommended SS 配線には、(図 31 のように US ポートと DS ポート両方で) TX ライン上で追加の AC カップリング コンデンサ(0.1µF)が 必要です。 DS ポートでは、これらコンデンサを対照的、且つコ ネクタの近くに配置します。 US ポートでは、デバイスの近くに 配置します。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 16 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 回路図とレイアウトのレビュー チェックリスト <}0{>は、全ての重要なガイドラインのチェックリストです。 それぞれの項目に答えて、ハードウェア設計がこれらガイドラインをどこまで 満たしたかを確認します。 表 8. 回路図とレイアウトのレビュー チェックリスト 回路図のチェックリスト 番号 1 デカップリング コンデンサおよびバルク コンデンサが図 1 と図 2 のように接続されていますか? 2 水晶振動子が本アプリケーション ノートの仕様を満たしますか? 3 全ての DS ポートに 150µF バルク コンデンサが付けられていますか? 4 パワーオン リセット RC 部品は最小リセット時間(5ms)を満たしますか? 5 USB 高精度抵抗は 1%誤差に入っていますか? 6 I2C ラインはプルアップ抵抗で 3.3V ドメインにプルアップされていますか? 7 8 ピンストラップ ピンに接続した LED は 10kΩ パラレル抵抗を持っていますか? DS ポート電源スイッチが OUTPUT ピンに接続された MOSFET を持っているか、または迅速な放電のできる電源スイッチが 選択されたことが保証されていますか? 9 VBUS_US ピンが 10kΩ 分圧器ネットワークに接続されていますか? 10 US ポートが 1µF バルク コンデンサを持っていますか? 11 全てのポート シールドが適切に接続されていますか? 12 フェライト ビーズが図 1 と図 2 に接続されていますか? 13 ピンストラップ コンフィギュレーションが HX3 に使用されている時に、MODE_SEL[1]と MODE_SEL[0]がロー レベルにプル ダウンされていませんか? (88 ピン QFN のみ) 14 LED に直列に接続された抵抗の値が HX3 の IO 電流ソース/シンク能力(4mA)に基づいて決められましたか? 回答 (はい/いいえ/ 該当なし) レイアウトのチェックリスト 1 水晶振動子がチップの近く(1cm 以内に)配置されていますか? 2 デカップリング コンデンサおよびバルク コンデンサが HX3 電源ピンの近くに配置されていますか? 3 ビアが HX3 電源ピンの近くに配置されていますか? 4 電源配線が高速データ ラインとクロック ラインから離されていますか? 5 RC リセット回路で使用されるコンデンサが HX3 のリセット ピンの近くに配置されていますか? 6 150µF コンデンサが DS ポート コネクタの近くに配置されていますか? 7 USB SS と HS 信号線の長さが一致していますか? 8 USB データ ラインの下がベタ グランド プレーンですか? 9 SS 保護配線が、スティッチング ビアを持つ USB データ配線に沿って施されていますか? 10 SS 配線が TX ライン上の AC デカップリング コンデンサ(0.1µF)を持っていますか? 11 USB 配線長ができるだけ短くなっていますか? 12 全ての USB 配線にスタブがないことが保証されていますか? 13 SS 配線にビアがないことが保証されていますか? 14 USB 配線があまり屈曲しておらず、直角に曲がっていませんか? japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 17 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 作成者について まとめ USB スーパースピード動作は、HX3 のシグナル インティグリ ティを維持するために慎重なハードウェア設計を求めています。 本アプリケーション ノートのガイドラインに従うことにより、お客 様の HX3 ベースの設計が初回で合格するチャンスがあります。 氏名: Prajith C 役職: アプリケーション エンジニア 連絡先: [email protected] 氏名: Rama Sai Krishna V 役職: アプリケーション エンジニア担当 連絡先: [email protected] 略語 表 9. 本書で使用する略語 略語 ACA ASSP BC CDP DCP DS EEPROM FS GND HS LED LS PCB QFN SDP SS SWD US USB VID 項目 Accessory Charger Adaptor (アクセサリ チャージャー アダプタ) Application Specific Standard Product (アプリケーション固有の汎用製品) Battery Charging (バッテリ充電) Charging Downstream Port (チャージング ダウンストリーム ポート) Dedicated Charging Port (デディケーティッド チャージング ポート) DownStream(ダウンストリーム ) Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory (電気的消去書き込み可能な読み出し専用メモリ) Full-Speed(フルスピード) グランド Hi-Speed(ハイスピード) Light-Emitting Diode(発光ダイオード) Low-Speed(ロースピード) Printed Circuit Board(プリント回路基板) Quad Flat No-Lead (クアッド フラット リードなしパッケージ) Standard Downstream Port (スタンダード ダウンストリーム ポート) SuperSpeed(スーパースピード) Serial Wire Debug(シリアル ワイヤ デバッガ) UpStream(アップストリーム ) Universal Serial Bus(ユニバーサル シリアル バス) Vendor ID(ベンダーID) japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 18 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 付録 A:消費電力 表10は、異なる条件下のHX3消費電力の見積もりを示します。表11は、DSポートに接続された様々なデバイスの組み合わせの消費 電力をまとめます。 例えば、3個のSSデバイスがDSポートに接続され(1個のDSポートにはデバイスが接続されない)、USポートがUSB 3.0ホストに接続 された場合のHX3消費電力の計算方法は以下の通りです。 消費電力 = [a] + 2 [g] = 492.5 + 2 76 = 644.5mW [a] は、USポートがUSB 3.0ホストに接続され、SSデバイスがDSポートに接続された場合のアクティブな消費電力 [g] は、DSポートに接続された追加のSSデバイスの増分の消費電力 表 10. 様々な使用シナリオにおける消費電力の見積もり 接続された DS ポートの 数と速度 デバイスの条件 ホストと接続されていない サスペンド時の消費電力:ホストと接続されている [2] アクティブ時の消費電力:USB 3.0 ホストと接続されている [3] アクティブ時の消費電力:USB 2.0 ホストと接続されている [3]、[4] 追加 DS ポートによるアクティブ時消費電力増分 ディセーブルされた DS ポート毎に節約されるアクティブ時 の消費電力[5] 接続されたデバイスはな い 1 SS 1 HS 1 FS 1 SS + 1 HS 1 HS 1 FS 1 SS 1 HS 1 FS - 消費電力(TYP) 供給電流(mA) 電力(mW) 1.2V 3.3V 18.0 6.0 41.4 コメント - 42.0 12.0 90.0 - 204.1 51.2 51.2 218 51.2 51.2 39.4 7.0 7.0 75.0 45.2 34.0 103.4 45.2 34.0 8.7 19.8 14.2 492.5 210.7 173.7 602.9 210.7 173.7 76.0 73.7 55.2 [a] [b] [c] [d] [e] [f] [g] [h] [i] 10.6 9.6 44.4 [j] 表 11. 様々なコンフィギュレーションにおける消費電力 デバイスの条件 USB 3.0 4 ポート ハブ(USB 3.0 ホスト) USB 3.0 4 ポート ハブ(USB 3.0 ホスト)、1 ポート はディセーブル Shared Link、8 DS ポート USB 3.0 4 ポート ハブ(USB 2.0 ホスト) データ転送用に接続され た DS デバイス数 4 SS デバイス 3 SS + 1 HS デバイス 3 SS デバイス 3 SS デバイス 2 SS + 1 HS デバイス 4 SS + 4 HS デバイス 4 HS デバイス 3 HS + 1 FS デバイス 消費電力(TYP) 供給電流(mA) 電力(mW) 1.2V 3.3V 322 101 720 297 121 755 283 92 644 272 83 600 247 103 634 357 189 1052 72 105 432 72 99 413 コメント [a] + 3 [g] [d] + 2 [g] [a] + 2 [g] [a] + 2 [g] –[j] [d] + [g] – [j] [d] + 3 ([g] + [h]) [e] + 3 [h] [e] + 2 [h] + [i] 注記 2. US ポートが低消費電力状態にあります(SS デバイスが U3、USB 2.0 デバイスが L2 となっています)。 3. 4 個の DS ポートは全てイネーブルになります。 4. コンフィギュレーション オプションにより US SS がディセーブルになります。 コンフィギュレーション オプションは、HX3 データシートを参照してください。 5. 省電力機能は USB 3.0 ホストに接続されているときにのみ適用されます。 DS ポートは、コンフィギュレーション オプションによりディセーブルにすることができま す。 コンフィギュレーション オプションは、HX3 データシートを参照してください。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 19 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 付録 B:HX3 開発キット(DVK)および BOM サイプレスの FX3 DVK は、作業開始するために必要なハードウェアを提供します。 CY4609 は 68 ピン QFN の DVK であり、 CY4603 は 88 ピン QFN の DVK です。 CY4613 も 88 ピン QFN が使用され、Shared Link 機能をテストする手助けになります。 これ ら DVK の内容は、HX3 を使用して最終ハブ製品を設計する手助けになります。図 33 は CY4609、図 34 は CY4603、図 35 は CY4613 の画像を示します。HX3 DVK 回路図は、サイプレスのウェブページからダウンロードすることができます。 図 33. HX3 68 ピン QFN DVK(CY4609) CY4609 の BOM 削減 CY4609 は、幾つかのコンフィギュレーションとデバッグ オプションを持つように設計されています。 最終製品設計では、これらオプショ ンは不要です。 また、HX3 設計は最適化されたデカップリング コンデンサ値でテストされたため、最終製品には、BOM を削減する余 地があります。表 12 には、取り外しか代替可能な部品のリストを示します。 表 12. CY4609 の BOM 削減 推奨される取り外し 可能な部品 デカップリング コンデンサ 部品の値 数量 回路図参照 0.001µF 10 C32、C39、C42、C43、C44、C46、C47、 C50、C57、C63 0.01µF 10 C27、C30、C34、C35、C36、C37、C38、 C58、C60、C66 0.1µF 2 C53、C61 1µF 8 C21、C54、C65、C68 C70、C72 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 理由 ピン毎に 1 個のデカップリング コンデンサ (0.01µF)があれば、1.2V SS Rx と Tx ドメイ ンでの高周波ノイズをフィルタ処理して除去 するのには十分です。 ピン毎に 1 個のデカップリング コンデンサ (0.1µF)があれば、ノイズをフィルタ処理して 取り除くのには十分です。 22µF バルク コンデンサがあれば、1.2V SS Rx と Tx ドメイン用には十分です。 22µF バルク コンデンサにより目的は果たさ れているため、1µF コンデンサは不要になり ます。 22µF バルク コンデンサがあれば、1.2V SS Rx と Tx ドメイン用には十分です。 20 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 推奨される取り外し 可能な部品 部品の値 数量 回路図参照 C71、C77 0Ω 1 R28 1MΩ 1 R19 リセット スイッチ - 1 SW1 極性反転用の MOSFET - 1 Q1(SUD50P04-09L-E3) 抵抗 ESD ダイオード - 15 テスト ポイント - 11 ヘッダ - 3 U4、U6、U7、U8、U9、U10、U11、U13、 U14、U15、U16、U17、U18、U20、U21 TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6、TP7、 TP8、TP9、TP10、TP13 J6、J7 J2 過電圧保護 IC - 1 U12(NCP361SNT1G) ジャンパ - 3 881545-2 ミニ ジャンパ フェライト ビーズ - 5 L2、L6、L7、L8、L9 合計 推奨される置き換 え可能な部品 バルク コンデンサ 3.3V レギュレータ 理由 DVK 上では、過電圧保護 IC は追加の保護 のために使用されます。 これはオプショナル な要件であり、必要な場合にのみ追加されま す。 過電圧保護 IC 用の入力と出力コンデン サは、過電圧保護 IC(U12)が使用される場 合にのみ必要です。 MOSFET(Q2)ゲート ピンは抵抗を必要とせ ず、ゲートは電源スイッチの̅̅̅̅̅ピンに直接短 絡できます。 これは、過電圧保護 IC(U12、̅̅̅̅̅̅̅̅̅ピン) が使用される場合にのみ必要です。 通常ハブ動作用に手動リセットは不要です。 キット上では、これは極性反転の電力接続用 のために追加された保護素子です。 これは、 負電源電圧をハブ設計に接続する場合にの み必要です。 キット上では、ESD ダイオードは追加の保護 のために追加されます。 これは任意であり、 また HX3 は 2.2kV の ESD 保護を内蔵して います。 テスト ポイントはデバッグ用のみであり、最終 製品設計には不要です。 ヘッダは、HX3 のコンフィギュレーション オプ ションを選択するために DVK で提供されま す。 これらは最終製品設計には不要です。 このヘッダはデバッグ用に提供され、最終製 品設計には不要です。 DVK 上では、過電圧保護 IC は追加の保護 のために使用されます。 これはオプショナル な要件であり、必要な場合にのみ追加されま す。 ヘッダは、HX3 のコンフィギュレーション オプ ションを選択するために DVK で提供されま す。 これらは最終ハブ設計には不要です。 1 個のフェライト ビーズは US ポートの VBUS ラインに追加されます。 4 個の DS ポ ートの VBUS ラインに 4 個追加されます。 こ れはシステム依存です。 72 部品の値 22µF コンデンサ は、10µF コンデ ンサに置き換えら れます。 AOZ1021AI は、 NCP3170ADR2 G または AOZ1015AI に置 き換えることがで きます。 数 3 回路図参照 C9、C82、C85 理由 HX3 DVK は、最適化された値 10µF のバル ク コンデンサでテストされました。 低コストのレギュレータ 1 U2 緑色の部品は、次のバージョンの DVK では取り外されます。 BOM が削減された回路図については、http://www.cypress.com/hx3 を 参照してください。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 21 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 図 34. HX3 88 ピン QFN DVK(CY4603) CY4603 の BOM 削減 CY4603 は、様々な構成、デバッグ オプションと LED インジケータを持つように設計されています。表 13 に示されるように、最終製品 には、BOM を削減する余地があります。 表 13. CY4603 の BOM 削減 推奨される取り外し 可能な部品 デカップリング コンデンサ 部品の値 数 回路図参照 0.001µF 10 C37、C40、C43、C44、C45、C50、C55、 C56、C61、C62 0.01µF 10 C25、C28、C29、C36、C38、C39、C42、 C51、C66、C71 C58、C73 0.1µF 3 C13 C34、C68、C72、C75、C76、C77 1µF 8 C18、C19 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 理由 ピン毎の 1 個のデカップリング コンデンサ (0.01µF)があれば、1.2V SS Rx と Tx ド メインでの高周波数ノイズをフィルタ処理し て取り除くのには十分です。 ピン毎の 1 個のデカップリング コンデンサ (0.1µF)があれば、ノイズをフィルタ処理し て取り除くのには十分です。 1 個の 22µF バルク コンデンサがあれば、 1.2V SS Rx と Tx ドメイン用に十分です。 SWD インターフェース用のデカップリング コンデンサです。 この SWD インターフェー スは最終製品設計には不要です。 22µF バルク コンデンサにより目的が果た されたため、1µF コンデンサは不要になり ます。 過電圧保護 IC 用の入力と出力コンデンサ です。 これらは、過電圧保護 IC(U12)が 使用される場合にのみ必要です。 22 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 推奨される取り外し 可能な部品 部品の値 数 回路図参照 10kΩ 26 R15、R37、R41、R46、R50、R66、R67、 R68、R69、R70、R71、R72、R73、R74、 R75、R76、R77、R78、R79、R80、R81、 R82、R83、R84、R85、R86 226Ω 8 R9、R10、R12、R13、R17、R19、R20、R21 270Ω 4 R11、R14、R16、R18 300Ω 7 R22、R24、R25、R26、R27、R28、R34 0Ω 4 R32、R38、R47、R56 1MΩ 1 R36 リセット スイッチ - 1 SW1 極性反転用の MOSFET - 1 Q5(SUD50P04-09L-E3) 抵抗 ESD ダイオード - 15 テスト ポイント - 16 ヘッダ - 18 LED - 21 U3、U4、U5、U8、U9、U10、U11、U12、 U13、U15、U16、U17、U18、U19、U20 TP1、TP2、TP3、TP5、TP6、TP9、TP10、 TP11、TP12、TP13、TP15、TP16、T17、 T18、T19、T20 J2、J3、J4、J5、J6、J9、J13、J14、J15、J17 、J18、J19、J20、J21、J22、J23、J24、J25 D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9、 D10、D11、D12、D13、D14、D15、D16、 D17、D18、D19、D20、D21 過電圧保護 IC - 1 U6(NCP361SNT1G) ダイオード - 1 TVS1 ジャンパ - 20 881545-2 ミニ ジャンパ フェライト ビーズ - 5 L1、L2、L3、L4、L5 合計 推奨される置き換 え可能な部品 レギュレータ japan.cypress.com 理由 これらの抵抗は、ピンストラップによるコン フィギュレーションが使用されない場合に のみ取り外すことができます。 外部 EEPROM ファームウェアを設定用に使用 する場合、ピンストラップ オプションは無効 です。 これらのレジスタは LED 電流を制限する ために使用され、ポート インジケータが不 要な場合に取り外すことができます。 MOSFET(Q2)ゲート ピンは抵抗を必要と せず、ゲートは電源スイッチの̅̅̅̅̅ピンに直 接短絡できます。 これは、過電圧保護 IC(U12、̅̅̅̅̅̅̅̅̅ピ ン)が使用される場合にのみ必要です。 通常ハブ動作用に手動リセットは不要 です。 キット上では、これは極性反転の電力接続 用のために追加された保護素子です。 こ れは、負電源電圧をハブ設計に接続する 場合にのみ必要です。 キット上では、ESD ダイオードは追加の保 護のために追加されます。 これは任意で あり、また HX3 は 2.2kV の ESD 保護を 内蔵しています。 テスト ポイントはデバッグ用のみであり、 最終製品設計には不要です。 このヘッダはデバッグ用に提供され、最終 製品設計には不要です。 LED は、ポート インジケータが不要な場合 にのみ取り外すことができます。 DVK 上では、過電圧保護 IC は追加の保 護のために使用されます。 これはオプショ ナルな要件であり、必要な場合にのみ追 加されます。 ヘッダは、HX3 を設定するために DVK で 提供されます。 これらは最終ハブ設計に は不要です。 1 個のフェライト ビーズは US ポートの VBUS ラインに追加されます。 4 個の DS ポートの VBUS ラインに 4 個追加されま す。 これはシステム依存です。 180 部品の値 AOZ1021AI は、 NCP3170ADR2G または AOZ1015AI に置 き換えることができ ます。 数 回路図参照 理由 低コストのレギュレータ 1 U22 文書番号 001-91974 Rev. ** 23 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 緑色の部品は、次のバージョンの DVK では取り外されます。 BOM が削減された回路図については、http://www.cypress.com/hx3 を参照してください。 図 35. Shared Link 機能を備えた HX3 88 ピン QFN DVK(CY4613) CY4613 の BOM 削減 CY4613 は、様々な構成、デバッグ オプションと LED インジケータを持つように設計されています。表 14 に示されるように、最終製品 には、BOM を削減する余地があります。 表 14. CY4613 の BOM 削減 推奨される取り外し 可能な部品 部品の値 数 0.001µF 10 C51、C60、C56、C66、C67 0.01µF 10 C31、C34、C35、C41、C43、C45、 C48、C57、C71、C76 0.1µF 3 C80、C82 デカップリング コンデンサ japan.cypress.com 回路図参照 文書番号 001-91974 Rev. ** 理由 ピン毎の 1 個のデカップリング コンデンサ (0.01µF)があれば、1.2V SS Rx と Tx ドメイン での高周波数ノイズをフィルタ処理して取り除く のには十分です。 ピン毎の 1 個のデカップリング コンデンサ (0.1µF)があれば、ノイズをフィルタ処理して取 り除くのには十分です。 22µF バルク コンデンサがあれば、1.2V SS Rx と Tx ドメイン用には十分です。 24 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 推奨される取り外し 可能な部品 部品の値 数 回路図参照 C106 C39、C40、C73、C77、C81、C82 1µF 8 C14,C26 R6、R43、R44、R45、R46、R50、R54 、R55、R56、R63、R64、R65、R71、 R73、R75、R78、R88、R89、R90、 R91、R92、R93、R94、R95、R96、 R100、R101、R102 R79、R80、R82、R84、R85、R87、 R98、R99 10kΩ 28 226Ω 8 270Ω 5 R4、R77、R81、R83、R86 300Ω 8 R59、R60、R61、R67、R70、R72、 R74、R76 0Ω 6 R13、R21、R22、R26、R34、R62 1MΩ 1 R20 リセット スイッチ - 1 SW1 極性反転用の MOSFET - 1 Q7 ESD ダイオード - 15 テスト ポイント - 16 ヘッダ - 18 抵抗 [7] U4、U6、U7、U9、U10、U11、U12、 U15、U16、U18、U19、U20、U21、 U22、U23 TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP7、 TP8、TP9、TP13、TP14、TP15、TP16 、TP18、TP19、TP22、TP23、TP25、 TP30 J2、J3、J4、J5、J6、J7、J8、J9、J10、 J11、J12、J13、J15、J16、J17、J18、 J19、J20、J23、J26、J27、J28 D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、 D9、D10、D11、D12、D13、D14、D15 、D16、D17、D18、D19、D20、D21、 D22 LED - 21 過電圧保護 IC - 1 U13 ダイオード - 1 TVS1 ジャンパ - 20 フェライト ビーズ - 7 合計 japan.cypress.com L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7 理由 SWD インターフェース用のデカップリング コン デンサです。 この SWD インターフェースは最終 製品設計には不要です。 22µF バルク コンデンサにより目的は果たされ ているため、1µF コンデンサは不要になります。 過電圧保護 IC 用の入力と出力コンデンサ です。 これらの抵抗は、ピンストラップによるコンフィギ ュレーションが使用されない場合にのみ取り外 すことができます。 外部 EEPROM ファームウェ アを設定用に使用する場合、ピンストラップ オプ ションは無効です。 これらのレジスタは LED 電流を制限するために 使用され、ポート インジケータが不要な場合に 取り外すことができます。 MOSFET(Q1、Q2、Q3、Q4)ゲート ピンは抵抗 を必要とせず、ゲートは電源スイッチの̅̅̅̅ピン に直接短絡できます。 これは、過電圧保護 IC(U12、̅̅̅̅̅̅̅ ピン)が使 用される場合にのみ必要です。 通常ハブ動作用に手動リセットは不要です。 キット上では、これは極性反転の電力接続用の ために追加された保護素子です。 これは、負電 源電圧をハブ設計に接続することができる場合 にのみ必要です。 キット上では、ESD ダイオードは追加の保護の ために追加されます。 これは任意であり、また HX3 は 2.2kV の ESD 保護を内蔵しています。 テスト ポイントはデバッグ用のみであり、最終製 品設計には不要です。 このヘッダはデバッグ用に提供され、最終製品 設計には不要です。 LED は、ポート インジケータが不要な場合にの み取り外すことができます。 DVK 上では、過電圧保護 IC は追加の保護の ために使用されます。 これはオプショナルな要 件であり、必要な場合にのみ追加されます。 ヘッダは、HX3 を設定するために DVK で提供 され ま す。 これら は最 終 ハ ブ設計 に は 不要 です。 1 個のフェライト ビーズは US ポートの VBUS ラ インに追加されます。 2 個は、2 個の USB 3.0 DS ポートの VBUS ラインに追加されます。 4 個は、Shared Link(2 個の USB 3.0 と 2 個の USB 2.0)DS ポートに追加されます。 これはシ ステム依存です。 195 文書番号 001-91974 Rev. ** 25 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 推奨される取り外し 可能な部品 部品の値 数 回路図参照 推奨される置き換え 可能な部品 部品の値 数 回路図参照 レギュレータ AOZ1021AI は、 NCP3170ADR2 G または AOZ1015AI に置 き換えることがで きます。 理由 理由 低コストのレギュレータ 1 U25 緑色の部品は、次のバージョンの DVK では取り外されます。 BOM が削減された回路図については、www.cypress.com/hx3 を参照 してください。 付録 C:プリント基板レイアウトのヒント 低ノイズと EMC に対応して PCB 設計するためには、数多く の技術があります。 これらの技術の一例としては、次のような ものがあります。 複数のレイヤー:価格が高くなりますが、VSS と VDD 電源 に専用の独立したレイヤーを割り当てる多層プリント基板 を使用するのが最適です。 これにより、優れたデカップリ ングとシールド効果を得られます。 これらのレイヤーの分 割された領域は、VSSA、VSSD、VDDA、および VDDD に割り 当てる必要があります。 信号ルーティング:アプリケーションを設計する際には、 EMC 性能を改善するために以下の部分を検討すべきで す。 高速エッジ時間を持つ信号などのノイズの多い信号 高感度且つ高インピーダンス信号 割り込みやストローブ信号などのイベントをキャプチャ する信号 HX3 には少なくとも 4 層のプリント基板を使用するのが推 奨されています。 部品の配置:電磁干渉(EMI)の影響に合わせてプリント 基板上の異なる回路を分離する必要があります。 これに より、プリント基板上のクロスカップリングが減少します。 例えば、ノイズの多い大電流回路、低電圧回路とデジタル コンポーネントを分離する必要があります。 グランドと電源:全てのグランド リターンを 1 点でまとめる 必要があります。 グランド ループを避けるか、またはそれ らの表面積を最小限にします。 プリント基板上で、部品の 無い領域は追加のグランドで充填する必要があります。 電源は、電源ループの表面を最小限にするために、グラ ンド ラインの近くに実装する必要があります。 電源ループ はアンテナとして作用することができ、EMI の主要な送受 信になりえます。 デカップリング:外部電源用の標準バルク デカップラは、 100μF のコンデンサです。 高周波数の電源リップルを減 少させるために、追加の 0.1μF コンデンサはデバイスの VSS と VDD ピンのできるだけ近くに配置する必要がありま す。 一般的には、電磁環境適合性(EMC)性能を向上させる ために、感度の高いかノイズの多い信号を全て分離しま す。 デカップリングは、容量性も誘電性も可能です。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 26 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト EMC 性能を向上させるためには、配線の長さをできるだけ短 く維持し、それら配線を VSS 配線から分離する必要があります。 クロストークを防ぐために、それらを他のノイズの多いか高感 度な配線の近くか平行に配線しないでください。 詳細について は、以下の文献を参照してください。 「The Circuit Designer's Companion」、第 2 版「EDN Series for Design Engineers」―作成者:Tim Williams 「 PCB Design for Real-World EMI Control (The Springer International Series in Engineering and Computer Science)」―作成者:Bruce R. Archambeault および James Drewniak 「Printed Circuits Handbook (McGraw Hill Handbooks) 」―作成者:Clyde Coombs 「EMC and the Printed Circuit Board: Design, Theory, and Layout Made Simple」―作成者:Mark I. Montrose 「 Signal Integrity Issues and Printed Circuit Board Design」―作成者:Douglas Brooks japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 27 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 付録 D:USB 配線の差動インピーダンス マイクロストリップは、プリント基板の外層の銅配線です。 マイ クロストリップのインピーダンス( )は、その幅( )、高さ( )、 最近の銅面までの距離( )、およびマイクロストリップと最近 の面間の素材の比誘電率( )に依ります。 2 個のマイクロス トリップが互いに平行に走っていると、クロスカップリングが発 生します。 マイクロストリップ間の間隔( )およびそれらの面か らの高さ( )は、クロスカップリングの発生量に影響します。 マ イクロストリップ間の間隔が狭くなるほど、クロスカップリング量 は増加します。 クロスカップリング量が増加すると、マイクロス トリップのインピーダンスは低下します。 差動インピーダンス ( )は、両方のマイクロストリップのインピーダンスを測定し て合計することで計算されます。 図 36 は、プリント基板の断面図であり、(最上部から最下部ま で)差動配線、基板、およびグランド面を示します。 式 3 と式 4 は、2D パラレル マイクロストリップ モデルを使って 差動インピーダンスを見積もるのに必要な式です。表 15 は、 変数の定義を示します。 これらの式は、0.1< ⁄ < 2.0 および 0.2< ⁄ < 3.0 比率で有効です。 商業用ユーティリティは、実 験または 3D モデル アルゴリズムを使用してもっと正確な結果 を得られます。 式 3. 差動インピーダンスの式 ⁄ 式 4.1 個のマイクロストリップのインピーダンス ( ⁄ ⁄ ) 表 15. 差動インピーダンスの変数の定義 変数 項目 面上の 2 個のパラレル マイクロストリップの差動イン ピーダンス 図 36. 差動インピーダンスのマイクロストリップ モデル 0 面上の 1 個のマイクロストリップのインピーダンス 配線の幅 T グランド面から配線までの距離 配線の厚さ(1/2oz の銅≅0.65mil) εr H 差動配線間の間隔(空隙) 基板の比誘電率(FR-4≅4.5) japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 28 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト 変更履歴 文書名:HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト – AN91378 文書番号:001-91974 版 ECN 変更者 発行日 ** 4336703 HZEN 04/08/2014 japan.cypress.com 変更内容 これは英語版 001-91378 Rev **を翻訳した日本語版 Rev. **です。 文書番号 001-91974 Rev. ** 29 HX3 ハードウェア設計ガイドラインおよび回路図チェックリスト ワールドワイドな販売と設計サポート サイプレスは、事業所、ソリューション センター、メーカー代理店、および販売代理店の世界的なネットワークを保持しています。 お客様 の最寄りのオフィスについては、サイプレスのロケーション ページをご覧ください。 PSoC® ソリューション 製品 車載用 cypress.com/go/automotive psoc.cypress.com/solutions クロック&バッファ cypress.com/go/clocks PSoC 1 | PSoC 3 | PSoC 5LP インターフェース cypress.com/go/interface サイプレス開発者コミュニティ 照明&電源管理 cypress.com/go/powerpsoc cypress.com/go/plc メモリ cypress.com/go/memory PSoC cypress.com/go/psoc タッチ センシング cypress.com/go/touch USB コントローラ cypress.com/go/usb ワイヤレス/RF cypress.com/go/wireless コミュニティ | フォーラム | ブログ | ビデオ | トレーニング テクニカル サポート cypress.com/go/support PSoC は、サイプレス セミコンダクタ社の登録商標です。 本書で言及するその他すべての商標または登録商標は、各社の所有物です。 Cypress Semiconductor 198 Champion Court San Jose, CA 95134-1709 Phone Fax Website : 408-943-2600 : 408-943-4730 : www.cypress.com © Cypress Semiconductor Corporation, 2014. 本文書に記載される情報は、予告なく変更される場合があります。 Cypress Semiconductor Corporation(サイ プレス セミコンダクタ社)は、サイプレス製品に組み込まれた回路以外のいかなる回路を使用することに対して一切の責任を負いません。 サイプレス セミコンダク タ社は、特許またはその他の権利に基づくライセンスを譲渡することも、または含意することもありません。 サイプレス製品は、サイプレスとの書面による合意に基 づくものでない限り、医療、生命維持、救命、重要な管理、または安全の用途のために使用することを保証するものではなく、また使用することを意図したものでも ありません。 さらにサイプレスは、誤動作や故障によって使用者に重大な傷害をもたらすことが合理的に予想される生命維持システムの重要なコンポーネントとし てサイプレス製品を使用することを許可していません。 生命維持システムの用途にサイプレス製品を供することは、製造者がそのような使用におけるあらゆるリス クを負うことを意味し、その結果サイプレスはあらゆる責任を免除されることを意味します。 このソースコード(ソフトウェアおよび/またはファームウェア)はサイプレス セミコンダクタ社(以下「サイプレス」)が所有し、全世界の特許権保護(米国およびその 他の国)、米国の著作権法ならびに国際協定の条項により保護され、かつそれらに従います。 サイプレスが本書面によりライセンシーに付与するライセンスは、個 人的、非独占的かつ譲渡不能のライセンスであり、適用される契約で指定されたサイプレスの集積回路と併用されるライセンシーの製品のみをサポートするカス タム ソフトウェアおよび/またはカスタム ファームウェアを作成する目的に限って、サイプレスのソースコードの派生著作物をコピー、使用、変更そして作成するた めのライセンス、ならびにサイプレスのソースコードおよび派生著作物をコンパイルするためのライセンスです。 上記で指定された場合を除き、サイプレスの書面 による明示的な許可なくして本ソースコードを複製、変更、変換、コンパイル、または表示することは全て禁止します。 免責条項:サイプレスは、明示的または黙示的を問わず、本資料に関するいかなる種類の保証も行いません。これには、商品性または特定目的への適合性の黙 示的な保証が含まれますが、これに限定されません。 サイプレスは、本文書に記載される資料に対して今後予告なく変更を加える権利を留保します。 サイプレス は、本文書に記載されるいかなる製品または回路を適用または使用したことによって生ずるいかなる責任も負いません。 サイプレスは、誤動作や故障によって使 用者に重大な傷害をもたらすことが合理的に予想される生命維持システムの重要なコンポーネントとしてサイプレス製品を使用することを許可していません。 生 命維持システムの用途にサイプレス製品を供することは、製造者がそのような使用におけるあらゆるリスクを負うことを意味し、その結果サイプレスはあらゆる責 任を免除されることを意味します。 ソフトウェアの使用は、適用されるサイプレス ソフトウェア ライセンス契約によって制限され、かつ制約される場合があります。 japan.cypress.com 文書番号 001-91974 Rev. ** 30