ASAHI KASEI [AK2303LV] AK2303LV PBX主装置アナログラインカード用 2チャンネル PCMコーデック LSI 概 特 要 AK2303LV は、PBX 主装置アナログラインカードに 適した 2 チャンネル PCM コーデックです。欧州を中 心とする地域で用いられる A-Law 圧伸則と北米・日 本で用いられるμ-law 圧伸則を外部ピン、レジスタ設 定にて選択可能です。 PCM コーデック/フィルタは G711/712 に準拠して います。 帯域制限フィルタ、A/D 及び D/A 変換器、A-law/ μ-law 変換器、各々2ch を小型パッケージに内蔵して おり、実装スペース、実装工数及び消費電力の削減に 最適です。 PCM データ転送レートは、4.096MHz、2.048MHz の2種類がレジスタ設定により選択可能で、各種シス テムに使われている主要なクロックレートに対応出 来ます。 チ ャ ン ネ ル 毎 に 、 レ ジ ス タ 設 定 に よ る +6 ∼ -18dB/1.0dB ステップのゲイン設定とパワーダウン 設定が行えます。またハードピンによりチャンネル毎 のミュートの設定も可能です。 長 ■ 2チャンネル・PCMコーデック/フィルタ内蔵 ■ 各チャンネル毎に設定可能な機能 ・パワーダウン(レジスタ設定) ・ミュート(ハードピン、レジスタ設定) ・ゲイン調整+6∼-18dB(レジスタ設定 1.0dB step) ■ PCMデータインタフェース LongFrame/ShortFrame/GCI に対応 ■ PCMデータ転送レート 4.096MHz、2.048MHzをレジスタで選択可能 ■ 入出力ゲイン調整用オペアンプ内蔵 ■ A-law,μ-lawの圧伸則選択機能(ハードピン、レジ スタ設定) ■ シリアルインタフェース ■ パワーオンリセット内蔵 ■ +3.3V±0.3V単一電源 ■ 低消費電力 42mW(Typ) ■ 小型パッケージ ■ 絶対ゲイン特性 ・絶対入力ゲイン –0.15∼+0.15dB(typ) ・絶対出力ゲイン -0.15∼+0.15dB(typ) ■ 遅延歪み特性 ・送信絶対遅延特性 360us(max) ・受信絶対遅延特性 240us(max) パッケージ ■ 28ピンSSOP ・ピン端 10.40mm*7.9mm(ピン端) ・ピンピッチ 0.65mm MS0117-J-03 1 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 目 項 目 頁 ブロック図…………………………………… 3 パッケージ・ピン配置……………………… 4 端子条件……………………………………… 5 端子機能……………………………………… 6 回路構成……………………………………… 8 機能説明……………………………………… 9 PCMインタフェース………………………… 10 LongFrame/ShortFrame/GCI…..…. 10 ミュート……………………………………… 15 ゲイン調整…………………………………… 16 リセット……………………………………… 17 パワーダウン………………………………… 18 シリアルインタフェース…………………… 20 モード設定…………………………………… 23 レジスタ……………………………………… 24 絶対最大定格………………………………… 27 推奨動作条件………………………………… 27 電気的特性…………………………………… 27 - MS0117-J-03 次 CODEC…….......................……………. 28 PCMインタフェース………………….. 31 シリアルインタフェース……………… 34 推奨外部回路例……………………………… 36 パッケージ…………………………………… 38 2 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ブロック図 GST0 VFTN0 GA0T AAF0 GA0R SMF0 CODEC AMPT0 VR0 VFR0 GSR0 CH0 GA1T AAF1 GA1R SMF1 CODEC CH1 BGREF Register 3 MODE TEST ALAWN MUTE1 MUTE0 A/u_SEL Register Power on Reset PWDN Internal TXVlm1 TXVlm0 RXVlm1 PLL VDD VSS MS0117-J-03 FS1 AMPR1 RXVlm0 LPC DX DR FS BCLK AMPT1 VREF FS0 AMPR0 GST1 VFTN1 VR1 VFR1 GSR1 PCM I/F Serial I/F SCLK DATA CSN 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] パッケージ・ピン配置 TEST VFTN1 GST1 GSR1 VFR1 VR1 ALAWN AVDD DVDD FS BCLK DX DR MUTE1 MS0117-J-03 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 4 VREF MODE VFTN0 GST0 GSR0 VFR0 AVSS DVSS VR0 LPC CSN DATA SCLK MUTE0 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 端子条件 端子 番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 端子名 I/O 端子タイプ TEST VFTN1 GST1 GSR1 VFR1 VR1 ALAWN AVDD DVDD FS BCLK DX DR MUTE1 MUTE0 SCLK I I O O I O I - - I I O I I I I DATA I/O CMOS 最大 AC 負荷 最小 DC 負荷 パワーダウン 時出力状態 備考 AVSS に接続。(*2) Analog Analog Analog Analog Analog CMOS CMOS CMOS CMOS CMOS CMOS CMOS CMOS 50pF 50pF 10kΩ(*1) 10kΩ(*1) Hi-Z Hi-Z 50pF 10kΩ Hi-Z 15pF Hi-Z 15pF Hi-Z ( Input ) 18 19 CSN I CMOS LPC O Analog 20 21 22 23 24 25 26 27 VR0 DVSS AVSS VFR0 GSR0 GST0 VFTN0 O - - I O O I Analog 50pF 10kΩ Hi-Z Analog Analog Analog Analog 50pF 50pF 10kΩ(*1) 10kΩ(*1) Hi-Z Hi-Z MODE I 28 VREF O 外付容量 0.22uF 以上 AVDD または AVSS に接続。(*2) 外付容量 1.0uF 以上 Analog *1) 最小 DC 負荷は帰還抵抗込の値です。 *2) これらのピンから隣接するアナログピンにノイズを載せないようにAVDDまたはAVSSに接続してください。 MS0117-J-03 5 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 端子機能 端子番号 端子名称 1 TEST I/O I 2 VFTN1 I 3 GST1 O 4 GSR1 O 5 VFR1 I 6 VR1 O 7 8 9 10 ALAWN AVDD DVDD FS I I 11 BCLK I 12 DX O 13 DR I 14 MUTE1 I 15 MUTE0 I 16 17 18 19 SCLK DATA CSN LPC I I/O I O MS0117-J-03 機 能 テストモード設定入力。 (常に AVSS に接続してください。 ) 0:通常動作、1:テストモード CH1 入力ゲイン調整用オペアンプの反転差動入力。 VFTP1 端子と外部抵抗で入力アンプを構成しゲイン調整を行います。 CH1 入力ゲイン調整用オペアンプの出力。 外部抵抗で入力アンプを構成しゲイン調整を行います。 CH1 出力ゲイン調整用オペアンプの出力。 外部抵抗で反転アンプを構成しゲイン調整を行います。 CH1 出力ゲイン調整用オペアンプの反転入力。 外部抵抗で反転アンプを構成しゲイン調整を行います。 CH1 アナログ出力。 CH0 の PCM データをアナログ信号に変換した出力です。 A-law/μ-law 符号則選択入力。 0:A-law 1:μ-law アナログ回路用正電源端子。 デジタル回路用正電源端子。 PCM データ送受同期信号入力。 PCM データ入出力タイミングを制御します。 BCLK と同期した 8kHz の信号を入力して下さい。全パワーダウン時以外は常に入力して下さい。 PCM データ転送レート制御クロック入力。 2.048MHz または 4.096MHz のクロックを入力します。このクロックレート をクロックレート設定レジスタ(CLKSEL)に設定してください。 全パワーダウン時以外は常に入力して下さい。 PCM データ出力端子。 CH0, CH1 の PCM データを多重化して出力します。データ転送レートは BCLK で設定されます。詳細は PCM インタフェースの項目(Page.9~)を参 照して下さい。この端子は送信データが存在する 16 ビット期間以外は、ハ イ•インピーダンスとなります。 PCM データの入力端子。 CH0, CH1 の PCM データを多重化して入力します。 データ転送レートは BCLK で設定されます。詳細は PCM インタフェースの項目(Page.9~)を参 照して下さい。 CH1 の ミュート設定入力。 1:ミュート, 0:通常動作 CH0 の ミュート設定入力。 1:ミュート, 0:通常動作 シリアルインタフェースのクロック入力端子。 シリアルインタフェースのデータ入出力端子。 シリアルインタフェースのチップセレクト入力端子。 0:非選択 1:選択 PLL のループフィルタ用端子。 0.22 uF 以上の容量を外付して下さい。 6 2012/01 ASAHI KASEI 端子番号 端子名称 20 VR0 [AK2303LV] I/O O 21 22 23 DVSS AVSS VFR0 I 24 GSR0 O 25 GST0 O 26 VFTN0 I 27 MODE I 28 VREF O MS0117-J-03 機 能 CH0 アナログ出力。 CH0 の PCM データをアナログ信号に変換した出力です。 デジタル回路用負電源端子。 アナログ回路用負電源端子。 CH0 出力ゲイン調整用オペアンプの反転入力。 外部抵抗で反転アンプを構成しゲイン調整を行います。 CH0 出力ゲイン調整用オペアンプの出力。 外部抵抗で反転アンプを構成しゲイン調整を行います。 CH0 入力ゲイン調整用オペアンプの出力。 外部抵抗で入力アンプを構成しゲイン調整を行います。 CH0 入力ゲイン調整用オペアンプの反転差動入力。 VFTP1 端子と外部抵抗で入力アンプを構成しゲイン調整を行います。 モード入力。 1:汎用モード、0:限定モード 限定モードでは、レジスタ値はボリューム以外初期値に固定されます。 アナロググランド電源出力端子。 1.0 uF 以上の容量を外付して下さい。 7 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 回路構成 ブロック AMPT0,1 AMPR0,1 AAF0,1 CODEC (CH0,CH1) A/D CODEC (CH0,CH1) D/A SMF0,1 BGREF GA0T GA0R GA1T GA1R SERIAL I/F PLL PCM I/F MS0117-J-03 機 能 備考 送信用システム 0dB(伝送 0 レベルポイント)のゲイン調整用オペアンプです。 外付けの抵抗でシングルエンドのゲインアンプを構成します。ただし、帰還抵抗は 10 kΩ以上です。各端子の構成は次のようになっています。ゲインは 0dB を目安 に設定して下さい。 VFTNx:オペアンプ反転入力 GSTx:オペアンプ出力 x-- ( channel x; 0 or 1) 受信用システム 0dB(伝送 0 レベルポイント)のゲイン調整用オペアンプです。 通常、反転アンプとして使用し、外付けの抵抗でゲインアンプを構成します。ただ し、帰還抵抗は 10kΩ以上です。各端子の構成は次のようになっています。ゲイン は 0dB を目安に設定して下さい。 VFRx:オペアンプ反転入力 GSRx:オペアンプ出力 折り返し雑音防止用フィルタです。 2 次の RC ローパスフィルタで構成されており、 A/D コンバータのサンプリング周波数帯における雑音を除去します。 入力されたアナログ信号を圧伸則に従い 8 ビットの PCM データに変換します。圧 伸則として、ITU-T G.711 に準拠した A-Law またはμ-Law をサポートします。 A-Law では偶数ビットの反転もおこないます。 圧伸則の選択は、レジスタ ALAWN もしくはピン ALAWN でおこないます。 レジスタとピンの関係については P25 を参照して下さい。 "H": μ-Law "L": A-Law また、帯域制限用フィルタを内蔵しています。 DR 端子より取り込まれた 8 ビットの PCM データを圧伸則に従い伸張し再生しま す。圧伸則として、ITU-T G.711 に準拠したA-Law とμ-Law をサポートします。 A-Law では偶数ビットの反転もおこないます。 圧伸則の選択は、レジスタ ALAWN もしくはピン ALAWN でおこないます。 "H": μ-Law "L": A-Law D/A コンバータの出力から帯域内の周波数成分を取り出すためのフィルタです。 温度補償されたバンドギャップ電圧発生器により、安定なアナロググランド電圧を 供給します。([email protected] 時) 安定化の為、1.0 uF の容量を接続下さい。 信号レベルを変更する回路です。+6~-18dB(1dBstep、25 段階)のゲイン調整が 可能です。ゲイン設定はレジスタで行います。 内部レジスタへのデータ入力を行います。1 ワード=16bit。 構成は命令コード 4bit、アドレス 3bit、ダミー1bit、データ 8bit となっています。 SCLK,DATA,CSN 端子で制御します。 BCLK から、内部動作に必要な所定のクロック周波数を発生します。ループフィル タ用の外付容量(0.22 uF 以上)を LPC 端子に接続します(対 VSS)。 BCLK で定められるデータレート(4.096,2.048MHz)で PCM データを入出力しま す。PCM インタフェースには LongFrame,ShortFrame,GCI の3つのモードがあ ります。モード設定はレジスタ PCMIF で行います。 PCMIF = “L” LongFrame or Short Frame PCMIF = “H” GCI LF,SF は内部回路で自動判定します。PCM データは 2 チャンネル分が多重化され DX,DR 端子から入出力されます。 Long/Short Frame を選択時、BCLK とデータレートは一致しますが、GCI モード を選択した場合、GCI のデータレートは設定した BCLK のクロックレートの 1/2 になります。 8 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 機能説明 AK2303LV はシリアルインターフェースを介して、内部レジスタにアクセスする事が出来ます。 各レジスタについての説明は次項を参照して下さい。 ◆レジスタマップ Bit 11 Bit 10 Bit 9 Bi t 8 Bit 7 Bit 6 Bit 5 Bit 4 Bit 3 Bit 2 Bit 1 Bit 0 A2 A1 A0 * D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 0 0 0 * 0 0 0 GA0R4 GA0R3 GA0R2 GA0R1 GA0R0 0 0 1 * 0 0 0 GA1R4 GA1R3 GA1R2 GA1R1 GA1R0 0 1 0 * 0 0 0 GA0T4 GA0T3 GA0T2 GA0T1 GA0T0 0 1 1 * 0 0 0 GA1T4 GA1T3 GA1T2 GA1T1 GA1T0 1 0 0 * ALAWN SEL2B PCMIF MTCH1 MTCH0 PD PDCH1 PDCH0 1 0 1 * CLKSEL1 CLKSEL0 - TS4 TS3 TS2 TS1 TS0 1 1 0 * Reserved 1 1 1 * Reserved MS0117-J-03 9 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■ PCM インタフェース AK2303LV は以下の3つの PCM データインタフェースをサポートしています。 ・Long Frame Sync(LF) ・Short Frame Sync(SF) ・GCI 各チャンネルの PCM データは多重化され共通の端子(DR,DX)から順次入出力されます。 いずれの場合もデータは MSB ファーストで入出力されます。B1 及び B2 データの PCM インターフェース上 のタイムスロットの位置をレジスター設定によって選択できます。 ◆PCM インターフェースの選択 Long Frame/Short Frame または GCI のどちらか一方を選択します。 以下を参照して PCMIF レジスタを設定して下さい。 PCM インタフェース選択レジスタ(アドレス:100 Bit:5) PCMIF PCM インタフェース 0 LF or SF 1 GCI 備考 LF/SF は FS 信号で自動判定(次項参照) ∗ レジスタ初期化時はLF/SFモード(PCMIF=0)が選択されます。 ● LONG FRAME (LF) / SHORT FRAME (SF) ◆LF/SFの判定方法 AK2303LVは入力されたFSの”H”期間によりLong Frame, Short Frameかを自動的に判断します。 FS=”H”の期間 フレーム構成 BCLKの2周期以上 LF BCLKの1周期 SF ◆インタフェースタイミング 各チャンネルの PCM データは、フレーム同期信号 FS に同期して、1 フレーム区間(125μs)毎にそれぞれ 8 ビ ットずつ B1 を最初に、そして B2 がその後から DX,DR 端子より入出力されます。1 フレーム区間には最大 32 個のタイムスロット(BCLK=4.096MHz 時、但し B1/B2 の 16bit を 1 Time slot とカウントします。)があり、 タイムスロット数=BCLK/128k です。 B1/B2 のタイムスロットはレジスターを通して指定できます。この場合、 B1/B2 は 16bit 一組での指定となり、B1/B2 は常に隣り合って入出力されることになります。(p11:Time Slot Assignment 参照) ◆フレーム同期信号(Frame Sync:FS) 8kHz の基準入力信号です。1 フレーム(125us 毎)に 8 ビットの PCM データが入出力されます。BCLK と同期 していることが必要です。 MS0117-J-03 10 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆BCLK PCMインターフェース用のデータ搬送クロックであるBCLKの周波数はレジスタにて選択されます。 BCLK 周波数選択レジスタ(アドレス:101 Bit:7,6) CLKSEL[1:0] BCLK 周波数 00 Reserved 01 Reserved 10 2.048MHz 11 4.096MHz ∗ レジスタ初期化時はBCLK=2.048MMHz(CLKSEL[1:0]=10)が選択されます。 備考 Default 値 ◆PCMデータ入出力チャネル(B1 or B2)の指定 PCMインターフェース上のタイムスロット(Time slot#0~31(最大))にB1、B2入出力チャネルを割り当て、ま たアナログチャネルのCH0,CH1をB1,B2チャンネルのどちらのPCMデータに割り当てるかを指定することに より、4線アナログチャネルとPCMインターフェース上データスロットの指定を行います。 B1、B2入出力チャンネル・タイムスロット選択(アドレス:101 Bit:4~0) TS[4:0] Time slot B1 B2 備考 初期値 00000 0 Time-slot#0 の前半 8Bit Time-slot#0 の後半 8Bit 00001 1 Time-slot#1 の前半 8Bit Time-slot#1 の後半 8Bit 00010~ 11110 X Time-slot#X の前半 8Bit Time-slot#X の後半 8Bit 11111 31 Time-slot#31 の前半 8Bit Time-slot#31 の後半 8Bit Time slot Assignment FS TS#0 Time slot# ex) Default 時 B1 TS#1 TS#2 TS#3 TS#31(max) DR/X B2 B1 DR/X ex) B1 TS[4:0]=2 設定時 B2 チャンネル選択 CH0,CH1 入出力チャンネル選択(アドレス:100 Bit:6) Analog SEL2B B1 B2 備考 0 1 CH0 CH1 CH1 CH0 初期値 PCM Interface Interface Channe0 B1 B2 Channel 1 SEL2B ◆Frame Timing MS0117-J-03 11 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] LongFrame FS BCLK B1 ch DX DR Don’t care B2 ch 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 SEL2B=0 ⇒ SEL2B=1 ⇒ 8 8 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 8 B1-CHANNEL (CH0) B1-CHANNEL (CH1) 8 Don’t care B2-CHANNEL (CH1) B2-CHANNEL (CH0) ShortFrame FS BCLK B1 ch DX DR Don’t care B2 ch 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 SEL2B=0 ⇒ SEL2B=1 ⇒ 8 8 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 B1-CHANNEL (CH0) B1-CHANNEL (CH1) Don’t care B2-CHANNEL (CH1) B2-CHANNEL (CH0) !注意事項 <重要> ・ BCLK を 2.048MHz に設定した場合、Time slot を 15 以上に設定すると動作の保証が出来ません。 ・ PCM I/F の Time slot”0”上に他の PCM データを挿入する場合は、power on 時に本 LSI の出力と衝突する事態が想 定されます。このため、power on する前に Mute ピンで Mute 設定を行ってください。power on し、TS 設定を終えた後で Mute を解除し衝突を起さないようにして下さい。 ・ 全パワーダウン時以外は FS と BCLK を停止しないで下さい。 MS0117-J-03 12 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ● GCI (General Circuit Interface) ◆インタフェースタイミング 各チャンネルの PCM データは、フレーム同期信号 FS に同期して、1 フレーム区間(125μs)毎にそれぞれ 8 ビ ットずつ DX,DR 端子より入出力されます。 ◆フレーム同期信号(Frame Sync:FS) 8kHz の基準入力信号です。1 フレーム(125us 毎)に 8 ビットの PCM データが入出力されます。BCLK と同期 していることが必要です。FS は PLL の入力となり、これをもとに内部の動作クロックが生成されます。 ◆BCLK BCLKの周波数はPCMデータレートの2倍です。入力BCLK周波数は4.096MHz、2.048MHzです。 FS BCLK B1 ch DX DR Don’t care 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 ⇒ ⇒ B1-CHANNEL (CH0) B1-CHANNEL (CH1) SEL2B=0 SEL2B=1 MS0117-J-03 B2 ch 1 Don’t care B2-CHANNEL (CH1) B2-CHANNEL (CH0) 13 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆GCI データ入出力チャネル(B1 or B2)の指定 PCMインターフェース上のタイムスロット(Time slot#0~15(最大))にB1、B2入出力チャネルを割り当て、ま たアナログチャネルのCH0,CH1をB1,B2チャンネルのどちらのPCMデータに割り当てるかを指定することによ り、4線アナログチャネルとPCMインターフェース上データスロットの指定を行います。 B1、B2入出力チャンネル・タイムスロット選択(アドレス:101 Bit:4~0) TS[4:0] Time slot B1 B2 備考 初期値 00000 0 Time-slot#0 の前半 8Bit Time-slot#0 の後半 8Bit 00001 1 Time-slot#1 の前半 8Bit Time-slot#1 の後半 8Bit 00010~ 01110 X Time-slot#X の前半 8Bit Time-slot#X の後半 8Bit 01111 15 Time-slot#15 の前半 8Bit Time-slot#15 の後半 8Bit Time slot Assignment FS TS#0 Time slot# ex) Default 時 B1 TS#1 TS#2 TS#3 TS#15(max) DR/X B2 B1 DR/X ex) B1 TS[4:0]=2 設定時 B2 チャンネル選択 CH0,CH1 入出力チャンネル選択(アドレス:100 Bit:6) Analog SEL2B B1 B2 備考 0 1 CH0 CH1 CH1 CH0 初期値 PCM Interface Interface Channe0 B1 B2 Channel 1 SEL2B !注意事項 <重要> ・ BCLK を 2.048MHz に設定した場合、Time slot を7以上、BCLK を 4.096MHz に設定した場合、Time slot を 15 以上に設定すると動作の保証が出来ません。 ・ Power on 時の Default 値と異なる Time slot を指定する場合で、PCM I./F 上の Default 値の TS に別の PCM データ が存在する場合、本 LSI の出力と衝突する事態が想定されます。この場合、Mute ピンで Mute 設定を行い、TS 設定を終 えた後で Mute を解除し衝突を起さないようにして下さい。 ・ 全パワーダウン時以外は FS と BCLK を停止しないで下さい。 MS0117-J-03 14 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■ミュート 各チャンネル独立に PCM 出力をミュートすることが可能です。 以下を参照して MTCH0,MTCH1 レジスタ又はピンを設定して下さい。 レジスタとピンの関係については、P28 を参照して下さい。 ミュートレジスタの設定 (Address: 100 Bit: 4,3) MTCH0,1 動作 DX 端子 VRX0, VRX1 端子 備考 0 信号出力 PCM データ出力 CODEC アナログ出力 初期値 1 ミュート High-Impedance アナロググランド ◆ 動作例 SF モード CH0 ミュート(MTCH0 = ”1”, MTCH1= ”0”) FS BCLK DX Don’t care DR LF モード 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 Don’t care CH0 ミュート(MTCH0 = ”1”, MTCH1= ”0”) FS BCLK DX Don’t care DR GCI モード 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 Don’t care CH0 ミュート(MTCH0 = ”1”, MTCH1= ”0”) FS BCLK DX Don’t care DR B1-CHANNEL (CH0) Don’t care B2-CHANNEL (CH1) VRX0 : CODEC CH0 のアナログ出力は常にアナロググランドレベルです。 VRX1 : CODEC CH1 のアナログ出力は DR 端子から入力された CH1 の PCM データに応じた レベルです。 MS0117-J-03 15 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■ゲイン調整 ボリューム GA0T,GA0R,GA1T,GA1R のゲインは、各ボリュームに対応するレジスタで設定可能です。 調整範囲は+6~-18dB(1.0dBstep、25 段階)です。 ボリューム設定レジスタ (Address: 011∼000, Bit: 4∼0) GanT4 GanT3 GAnT2 GAnT1 GAnT0 GanR4 GanR3 GAnR2 GAnR1 GAnR0 ゲイン [dB] 0 0 0 0 0 +6 0 0 0 0 1 +5 0 0 0 1 0 +4 0 0 0 1 1 +3 0 0 1 0 0 +2 0 0 1 0 1 +1 0 0 1 1 0 0 0 0 1 1 1 -1 0 1 0 0 0 -2 0 1 0 0 1 -3 0 1 0 1 0 -4 0 1 0 1 1 -5 0 1 1 0 0 -6 0 1 1 0 1 -7 0 1 1 1 0 -8 0 1 1 1 1 -9 1 0 0 0 0 -10 1 0 0 0 1 -11 1 0 0 1 0 -12 1 0 0 1 1 -13 1 0 1 0 0 -14 1 0 1 0 1 -15 1 0 1 1 0 -16 1 0 1 1 1 -17 1 1 --- --- --- -18 MS0117-J-03 16 備考 初期値 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■リセット ◆ パワーオンリセット AK2303LV は電源投入時に内部リセットパルスが発生し、全ての回路がリセットされます。 内部レジスタは初期値に設定されます。 リセット終了後、CODEC CH0/CH1 の回路は、FS の入力開始と共に初期化が開始されます。 パワーオンリセット~初期化終了までに要する時間は 150ms(typ),330ms(max)です。 ※ 内部リセットパルス発生期間は 20ms(typ),200ms(max)です。 ◆パワーオンリセットを有効とするための電源立ち上げ時間 電源立ち上げ時間が 50ms(=5τ)以内であれば、パワーオンリセットは確実に動作します。 電源立ち上げ時間が 50ms より大きくなる場合は、パワーオンリセットが実行されません。 この場合、レジスタは初期化されません。全てのレジスタに設定したい値を書き込んでから、動作を 開始してください。 ◆ パワーオン時の推奨動作手順 電源立ち上げ後AK2303LVを動作させる際、以下の様な手順で動作を開始されることを推奨致します。 パワーアップ 200ms ウェイト *電源立ち上げ時間 =50ms(=5τ)の場合 シリアルI/Fを介して 内部レジスタを設定 ・FS=”L” ・BCLK=”L” ・MUTE 0/1=”L” (電源立ち上げ後、FS及びBCLKを固定 しておくと、固定期間中はCODECは 外部との入出力を行いません) ・CODEC 動作開始前に内部レジスタを設 定します。 FS及びBCLK の供給開始 ・CODEC初期化開始。 250ms ウェイト CODEC正常動作開始 MS0117-J-03 ・CODEC初期化完了。 ・MUTE 0/1=”H” 17 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■パワーダウン パワーダウン設定を行うと AK2303LV の消費電力が低減されます。 パワーダウン時は、アナログ回路への電流供給およびデジタル回路へのクロック供給が停止され、該当する回路 は動作停止状態となります。 パワーダウンは次の2つの形式があります。 ・全回路パワーダウン ・ブロック別パワーダウン ※ パワーダウン時においては、該当するブロックの出力端子はハイインピーダンスとなります(p.5参照)。 ◆パワーダウン設定方法 全回路または一部の回路のパワーダウンはレジスタ設定で行います。 パワーダウンの設定方法と設定時の動作 対象回路 レジスタ 全回路 PD CODEC CH0 PDCH0 CODEC CH1 PDCH1 設定値と動作 パワーダウン時動作の注意事項 ・レジスタは初期化されません。 ・シリアル I/F は使用可能です。 ・FS,BCLK を供給する必要はありません。 ”0”:動作 ”1”:パワーダウン ・常に FS と BCLK を入力して下さい(p.10,11 参照)。 ・CODEC CHn(n=0,1) をパワーダウンしても、 以下の回路は動作しています。 ①AMPTn, AMPRn (n=0,1)入出力 (詳細は次項の表を参照して下さい) 注)PD, PDCHn(n=0,1)レジスタの初期値は”0”です。 ◆パワーダウンからの復帰:CODEC CODEC CH0/CH1 をパワーダウンから復帰する場合、AK2303LV は CODEC の初期化を行います。 初期化終了までに要する時間は 130ms(typ)です。 MS0117-J-03 18 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆パワーダウン設定とパワーダウンブロック 全 BLOCK CODEC CH0 CODEC CH1 設定レジスタ PD PDCH0 PDCH1 AMPT0 OFF GA0T OFF OFF OFF AAF0 OFF OFF OFF CODEC CH0 OFF OFF OFF SMF0 OFF OFF OFF GA0R OFF AMPR0 OFF AMPT1 OFF GA1T OFF OFF OFF AAF1 OFF OFF OFF CODEC CH1 OFF OFF OFF SMF1 OFF OFF OFF GA1R OFF AMPR1 OFF Channel 1 Channel 0 パワーダウン回路 PCM I/F OFF PLL OFF BGREF OFF CODEC CH0&1 PDCH0 PDCH1 OFF SERIAL I/F MS0117-J-03 19 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■シリアルインタフェース SCLK,DATA,CSN の 3 端子を使用して内部レジスタ設定用データの書き込み/読み出しを行います。 1 ワードは 16 ビットで構成です。MSB 側から 4 ビットが制御コードで、書き込み/読み出しを指定します。 次の 3 ビットは内部レジスタのアドレスを指定します。LSB 側 8 ビットがレジスタに設定するデータです。 B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 I3 I2 I1 I0 A2 A1 A0 * D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 制御コード (4bit) アドレス (3bit) 内部レジスタ設定用データ (8bit) * *)データ読み出し時のI/O切替タイミング調整用 Dummy Bitです。 ◆制御コード I3 I2 I1 I0 動作内容 1 1 1 0 読み出し 1 1 1 1 書き込み その他のコード 読み出し/書き込み動作は実行されません。 ◆ SCLKとデータ書き込み/読み出し動作 ① ② ③ DATA端子への入力データは、SCLKの立ち上がりで内部シフトレジスタに取り込まれます。 SCLKの立ち上がりエッジは、CSNの立ち下がり以降の入力エッジからカウントされます。 CSN="L"の時、16パルス以上のSCLK入力に対し、以下の動作が行われます。 【書き込み】SCLK の16パルス目の立ち上がりで、データは内部レジスタにロードされます。 【読み出し】SCLK の16パルス目の立ち下がりで、DATA端子は入力端子に切り替わります。 ◆CSNとデータ書き込みキャンセル/データ読み出し期間 ① SCLK の16パルス目の立ち上がりより前にCSNを立ち上げると、書き込みはキャンセルされます。 ② SCLK の16パルス目の立ち下がりより前にCSNを立ち上げると、その時点で読み出しは中止されま す。 ◆連続したデータ書き込み/読み出し動作 (連続アクセス) ① ② 連続アクセス動作を行う際には、次のアクセスの前に、CSNを必ず一度立ち上げて下さい。 CSN=”L”のまま、連続アクセスを行った場合、2回目以降のアクセスは無効となります。 MS0117-J-03 20 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆データ書き込みタイミング 連続SCLK使用時 連続する16bitのDATAとSCLKでアクセスする方法です SCLK16 パルス以降なら、 どこで立ち上げてもよい 必ず一度立ち上げる CSN SCLK DATA 1 Z 1 2 3 1 1 4 1 書き込み 命令 SCLK一時停止時 5 0 6 0 7 0 9 8 D7 * 16 Z D0 アドレス”000” への書き込み データ アドレス ”000” 1 2 1 3 1 1 4 8 1 D7 書き込み 命令 SCLK 16 パルス目 の 立 ち 上が り で書 き込み実行 9 15 16 Z D1 D0 書き込みデータ DATAとSCLKを何回かに分けて書き込む方法です SCLKを一度”H”または”L”で停止しても、再度SCLKの入力を開始すれば、先のデータに続けて書き込み を行うことができます。SCLKを停止する位置は任意です。 SCLK16 パルス以降なら、 どこで立ち上げてもよい 必ず一度立ち上げる CSN SCLK DATA 1 Z 1 2 1 3 1 4 1 書き込み 命令 5 0 6 0 7 0 9 8 16 D7 * アドレス”000” への書き込み データ アドレス ”000” Z D0 SCLK 16 パルス目 の 立 ち 上が り で 書 き込み実行 書き込みキャンセル SCLK16 パルス目の立ち上がり より手前で CSN が”H”となる CSN SCLK DATA 1 Z 1 2 1 3 1 4 1 5 0 6 0 7 0 8 D7 * 16 Z D0 アドレス”000” への書き込み データ アドレス ”000” 書き込み 命令 9 書き込みは 実行されません DATA 端子:入力状態 (Hi-Z) Z CSNを”L”のまま続けてアクセスした場合です !注意 連続アクセス CSN SCLK DATA 1 Z 1 2 1 3 1 書き込み 命令 4 1 5 0 6 0 アドレス ”000” 7 0 8 9 D7 * 16 1 Z D0 書き込みデータ 1 3 1 書き込み 命令 書き込みは 実行されます MS0117-J-03 1 2 21 4 1 8 9 D7 15 16 D1 D0 Z 書き込みデータ 書き込みは 実行されません 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆データ読み出しタイミング 連続SCLK使用時 連続する16bitのDATAとSCLKでアクセスする方法です SCLK16 パルス以降なら、 どこで立ち上げてもよい 必ず一度立ち上げる CSN SCLK DATA 1 Z 1 2 3 1 1 4 0 5 A2 読み出し 命令 6 7 A1 A0 8 9 D7 Z 16 1 Z D0 3 1 1 4 8 9 0 15 16 D1 D0 D7 読み出し 命令 Z 読み出しデータ データ読み出し期間 次のうち、どちらか早いエッジまで CSN の立ち上がり or SCLK 16 パルス目の立ち下がり SCLK 8 パルス目の立ち下がりから読み出し開始 SCLK一時停止時 1 読み出しデータ アドレス 2 DATAとSCLKを何回かに分けて読み出す方法です SCLKを一度”H”または”L”で停止しても、再度SCLKの入力を開始すれば、先のデータに続けて読み出し を行うことができます。SCLKを停止する位置は任意です。 SCLK16 パルス以降なら、 どこで立ち上げてもよい 必ず一度立ち上げる CSN SCLK DATA 1 Z 1 2 1 3 1 4 0 5 A2 6 7 A1 A0 8 9 Z D0 D7 Z アドレス”000”から の読み出しデータ アドレス 読み出し 命令 16 SCLK 8 パルス目の立ち下がりから読み出し開始 CSNを”L”のまま続けてアクセスした場合です !注意 連続アクセス CSN SCLK DATA 1 Z 1 2 1 3 1 4 0 読み出し 命令 5 0 6 0 7 0 8 Z 9 D7 1 16 Z D0 読み出しデータ アドレス ”000” 1 2 1 3 1 4 8 9 15 16 Z 0 読み出し 命令 読み出しは 実行されます 読み出しは 実行されません ★注意 制御コードの不一致 CSN SCLK DATA Z 1 2 3 4 I3 I2 I1 I0 5 6 A2 A1 A0 制御コード以外の命令 アドレス 0bbb 10bb 110b (b=0 or 1) MS0117-J-03 7 8 9 16 Z 書き込み/読み出し は実行されません Z 22 DATA 端子:入力状態 (Hi-Z) 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■モード設定 AK2303LVは、MODEピン入力値により汎用モードと限定モード2つのモードを持ちます。 MODEピンの接続 MODE = ”H”(AVDD) 設定されるモード 汎用モード: 1.アクセス可能なレジスタ全て設定可能です。多様なシステム要求仕様に対応し ます。 2.強電磁界ノイズや過度の電源変動等による内部レジスタの意図せぬ書き換わ りに対して各レジスタへの定期的な値の再設定等のシステムサイドでのフェ イル•セーフ対策をとることを推奨します。 MODE = ”L” (AVSS) 限定モード: 1.アドレス ”100” 及び “101” のレジスタ値が初期値に固定されます。 2. ALAWN, MUTE0, MUTE1 設定は、ピン入力のみが有効です。 3.強電磁界ノイズや過度の電源変動等による内部レジスタの意図せぬ書き換わ りが ボリューム以外では生じません。 (ボリュームに対しては対策が必要 です。) 尚、MODEピンへの入力は、このピン経由で隣接するアナログピンへの影響を抑えるためAVDDまたは AVSSへ直接接続してください。 MS0117-J-03 23 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] レジスタ ◆ レジスタマップ Bit 11 Bit 10 Bit 9 Bi t 8 Bit 7 Bit 6 Bit 5 Bit 4 Bit 3 Bit 2 Bit 1 Bit 0 A2 A1 A0 * D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 0 0 0 * 0 0 0 GA0R4 GA0R3 GA0R2 GA0R1 GA0R0 0 0 1 * 0 0 0 GA1R4 GA1R3 GA1R2 GA1R1 GA1R0 0 1 0 * 0 0 0 GA0T4 GA0T3 GA0T2 GA0T1 GA0T0 0 1 1 * 0 0 0 GA1T4 GA1T3 GA1T2 GA1T1 GA1T0 1 0 0 * ALAWN SEL2B PCMIF MTCH1 MTCH0 PD PDCH1 PDCH0 1 0 1 * CLKSEL1 CLKSEL0 - TS4 TS3 TS2 TS1 TS0 1 1 0 * Reserved 1 1 1 * Reserved *)Dummy Bit です。 注)上記表中の ”0”, Reserved 以外のレジスタは全て“書き込み/読み出し”可能です。 注) ”0”, Reserved 以外の設定ビットは他のビット同様、書き込んだ値が、読み出し時には読み出されます。 また、”0”のビットへの書き込みは出来ません。 また、読み出し時には ”0”が出力されます。 注)MODE入力ピンが ”L” の時、レジスタアドレス ”100” 及び“101” の値は初期値に固定されます。 ◆ レジスタの初期化 パワーオンリセット時にレジスターの初期化を行いに行きますが、確実にかからないことも想定されますので、 電源立ち上げ時、電源瞬断など異常状態に陥った後は、必ず全てのレジスタの値を設定して下さい。それ以外で はレジスタの初期化はなされません。 ◆ レジスタ機能 アドレス 000 001 010 MS0117-J-03 Bit 0 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 レジスタ名 GA0R0 GA0R1 GA0R2 GA0R3 GA0R4 - - - GA1R0 GA1R1 GA1R2 GA1R3 GA1R4 - - - GA0T0 GA0T1 GA0T2 GA0T3 GA0T4 初期値 0 1 1 0 0 機 能 参照頁 ボリューム GA0R のゲイン設定 0 1 1 0 0 ボリューム GA1R のゲイン設定 0 1 1 0 0 ボリューム GA0T のゲイン設定 24 2012/01 ASAHI KASEI アドレス 010 011 100 101 [AK2303LV] Bit 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 0 1 レジスタ名 - - - GA1T0 GA1T1 GA1T2 GA1T3 GA1T4 - - - PDCH0 PDCH1 初期値 2 PD 0 3 4 MTDX0 MTDX1 0 0 5 PCMIF 0 6 SEL2B 0 7 ALAWN 1 0 1 2 3 4 5 6 TS0 TS1 TS2 TS3 TS4 - CLKSEL0 0 0 0 0 0 0 0 7 CLKSEL1 1 0 1 1 0 0 0 0 機 能 参照頁 ボリューム GA1T のゲイン設定 CODEC CH0,1 パワーダウン設定 0: Power ON 1: Power OFF 全パワーダウン設定 0: Power ON 1: Power OFF ミュート:VR0.VR1,DX 端子 0: 信号出力 1: MUTE PCM インタフェース選択 0: LF/SF 1: GCI PCM 出力チャネル選択 0: CH0→B1 1: CH1→B1 A/μ-law 選択 0: A-law 1: µ-law タイムスロット指定 4.096Mbits/s時: 0 ~ 31 2.048Mbits/s時: 0 ~ 15 1.024Mbits/s時: 0 ~ 7 BCLK 入力クロック周波数設定 * CLKSEL[1:0]= 00:( Reserved ) 01:( Reserved ) 10:2.048MHz 11:4.096MHz Reserved 0 1 2 3 4 5 6 7 0 111 Reserved 1 2 3 4 5 6 7 *: CLKSEL[1:0] の 設定と BCLK 入力への実際の周波数は必ず一致させてください。 110 MS0117-J-03 25 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] < ピン設定と内部設定レジスタとの関係 > MUTE 0 MUTE 1 ミュート設定レジスタ MTCH 0 ( default: 0 ) R MTCH 1 内部 MUTE0 信号 内部 MUTE1 信号 ( default: 0 ) ( 1:Mute ) R ALAWN 内部 A-law 信号 S ALAWN ( default: 1 ) ( 0: A-law, 1:μ-law ) A-law /μ-law 設定レジスタ MODE Power-On Reset 回路 内部 Reset 信号 SEL2B, PCMIF, PD, PDCH1, PDCH0 CLSEL0, TS[4:0] R ( default: 0 ) S CKSEL1 ( default: 1 ) MS0117-J-03 26 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 絶対最大定格 パラメータ 記号 min AVDD -0.3 電源電圧 DVDD アナログ/デジタル電源 AVSS -0.1 VSS 電圧 DVSS VTD -0.3 デジタル端子印加電圧 VTA -0.3 アナログ端子印加電圧 IIN -10 入力電流(電源ピンを除く) Tstg -55 保存温度 注)この値を超えた条件で使用した場合、デバイスを破壊することがあります。 また通常の動作は保証されません。 max 6.5 単位 V 0.1 V VDD+0.3 VDD+0.3 10 125 V V mA ℃ 推奨動作条件 パラメータ 電源電圧 アナログ/デジタル電源 動作温度範囲 フレームシンク周波数 注)電圧は全て接地端子基準:VSS=0V 記号 VDD Ta FS min 3.0 -40 typ 3.3 max 3.6 85 8 単位 V ℃ kHz 電気的特性 特記のない限り、規格値は VDD = +3.3V±0.3V、Ta = -40~+85℃、FS=8kHz において保証されます。 ■ DC特性 項目 記号 PDD1 消費電力 (BCLK 2048kHz 時) VOH デジタル高レベル 出力電圧(CMOS) VOL デジタル低レベル 出力電圧(CMOS) VIH デジタル高レベル 入力電圧(CMOS) VIL デジタル低レベル 入力電圧(CMOS) 入力漏洩電流 Ii Ci 入力容量 出力漏洩電流 Io 条件 PDCH0,1=0,0 出力端子はすべて無負荷 IOH=-1.6mA typ Max 35 V 0.4 0.7VDD -10 +10 5 -10 - 27 V V 0.3VDD トライステート時 単位 mW 0.8VDD IOL=1.6mA パワーダウン時消費電力 PDDd MS0117-J-03 min 2.5 V μA pF +10 uA - mW 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆CODEC 仕様条件 電源電圧;VDD 3.3V±0.3V 内部ゲイン;0dB 設定時 ■絶対ゲイン特性 項 目 アナログ入力レベル 測定条件 0dBm0@1020Hz 入力 0dBm0@1020Hz 入力 3.14dBm0 相当値 (内部ゲイン 0dB 設定時) * Typ 条件: VDD=3.3V, Ta=25℃ 参考値 ■伝送レベル特性 項 目 測定条件 送信伝送レベル特性 基準レベル: -55dBm0~-50dBm0 (A→D) -50dBm0~-40dBm0 -10dBm0 1020Hz Tone -40dBm0~ 3dBm0 受信伝送レベル特性 基準レベル: -55dBm0~-50dBm0 (D→A) -50dBm0~-40dBm0 -10dBm0 1020Hz Tone -40dBm0~ 3dBm0 最大入出力レベル ■伝送損失周波数特性 項 目 伝送損失周波数特性 (A→D) 伝送損失周波数特性 (D→A) max - - 測定条件 基準: 0.05kHz 0dBm0@1020Hz 0.06kHz 0.2kHz 0.3~3.0kHz 3.4kHz 4.0kHz 基準: 0~3.0kHz 0dBm0@1020Hz 3.4kHz 4.0kHz - - 単位 Vrms +0.15 +0.25 0.531 (Typ 条件)* -0.15 -0.25 絶対出力ゲイン typ 0.531 (Typ 条件)* -0.15 -0.25 絶対入力ゲイン アナログ出力レベル min dB dB Vrms +0.15 +0.25 0.762 dB Vrms min -1.2 -0.4 -0.2 -1.2 -0.4 -0.2 typ - - - - - - max 1.2 0.4 0.2 1.2 0.4 0.2 min - - -1.8 -0.15 -0.8 - -0.15 -0.8 - typ - - - - - - - - - max -30 -26 0 0.15 0 -14 0.15 0 -14 min 25 30 36 25 30 36 - - - typ - - - - - - - - - max - - - - - - -46 -46 -42 単位 dB dB 単位 dB dB ■歪み特性 項 目 信号対総合電力歪比 (A→D) 信号対総合電力歪比 (D→A) 1020Hz Tone 1020Hz Tone 測定条件 -40dBm0~-45dBm0 -30dBm0~-40dBm0 0dBm0~-30dBm0 -40dBm0~-45dBm0 -30dBm0~-40dBm0 0dBm0~-30dBm0 送信単一周波歪み比 受信単一周波歪み比 相互変調歪み -6dBm@860Hz,1380Hz 注)μ-Law 時は C-message,A-Law 時は Psophometric フィルタ使用。 MS0117-J-03 28 単位 dB dB dB dB dB 2012/01 ASAHI KASEI ■遅延歪み特性 項 目 送信絶対遅延特性 送信遅延歪み周波数特性 (A→D) f =1600Hz 基準 受信絶対遅延特性 受信遅延歪み周波数特性 (D→A) f =1600Hz 基準 [AK2303LV] 測定条件 -40 -30 - - - - - - - - max 360 220 145 75 105 155 240 - - 90 125 175 測定条件 μ-law, C-message A-law, Psophometric μ-law, C-message A-law, Psophometric GSTx= 0 Vrms, DR = DX f=0~100kHz 変調レベル: VDD=3.3V/±66mVop f=0~10kHz min - - - - typ 5 -85 5 -85 max 10 -80 10 -80 - - -53 40 - - 変調レベル:同上 40 - - - - - - - - -30 -40 -32 dB f =1600Hz f =500Hz~600Hz f =600Hz~1000Hz f =1000Hz~2600Hz f =2600Hz~2800Hz f =2800Hz~3000Hz f =1600Hz f =500Hz~1000Hz f =1000Hz~1600Hz f =1600Hz~2600Hz f =2600Hz~2800Hz f =2800Hz~3000Hz min - - - - - - typ - - - - - - 単位 μs 単位 dBrnC0 dBm0p dBrnC0 dBm0p dBm0 μs μs μs ■ノイズ特性 項 目 無通話時雑音 A→D (注1) 無通話時雑音 D→A (注2) 単一周波数雑音 電源雑音除去比 Transmit 電源雑音除去比 Receive 帯域外スプリアス (注3) 0dBm0, 0.3~3.4kHz PCM CODE 入力 注1)アナログ入力 = アナロググランドレベル。 注2)ディジタル入力 (DR) = +0 CODE 注3)設計保証値。 4.6~7.6kHz 7.6~8.4kHz 8.4~100kHz dB dB ■チャンネル間漏話 項 目 送信側→受信側 受信側→送信側 送信側→送信側 受信側→受信側 測定条件 0dBm0@GSTx, Idle PCM code 0dBm0 code level, GSTx = 0 Vrms 0dBm0@GSTx, GSTx = 0 Vrms 0dBm0 code level, Idle PCM code min - - - - typ - - - - max -75 -75 -75 -75 単位 dB dB dB dB ■同一チャンネル内漏話 項 目 送信側→受信側 受信側→送信側 測定条件 0dBm0@GSTx, Idle PCM code 0dBm0 code level, GSTx = 0 Vrms min - - typ - - max -75 -75 単位 dB dB MS0117-J-03 29 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■ 送信オペアンプ特性 項 目 出力負荷抵抗 出力負荷容量 出力振幅 ■ 受信信号出力特性 項 目 出力電圧(AGND レベル) 出力負荷抵抗 出力負荷容量 最大出力振幅 ■ 受信オペアンプ特性 項 目 出力負荷抵抗 出力負荷容量 最大出力振幅 測定条件 min typ max 単位 10 - - - 2.25 - 50 kΩ pF Vp-p 推奨外部回路例(P35 参照) GSTn(n=0,1) (VDD: 3.3V±0.3V) min typ max 単位 PCM ゼロ code 入力時 測定条件 - 10 1.5 - VRn(n=0,1) - 2.25 50 - V kΩ pF Vp-p min 10 - - typ - - 2.25 max - 50 - 単位 kΩ pF Vp-p 測定条件 推奨外部回路例(P35 参照) GSRn(n=0,1) ◆ボリューム ■出力特性 項 目 ステップ誤差 測定端子 測定条件 0dB 設定時を基準とする。 Min typ -1 - max 単位 +1(*1) dB (*1)かつ単調性保証 MS0117-J-03 30 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆PCM インタフェース (Lomg Frame, Short Frame, GCI) 特記なき場合、Ta=-40 to +85℃, VDD = 3.3V±0.3V, VSS = 0V and FS 8kHz においての定義となります。すべ てのタイミングパラメータは VOH = 0.8VDD 及び VOL = 0.4V にて測定されます。 ■AC 特性 パラメータ FS Frequency BCLK Frequency 記号 Min Typ Max 1/tPF - 8 - kHz 2048 - 4096 kHz 注 1) 1/tPB 単位 参照図 BCLK Pulse Width High tWBH 80 ns BCLK Pulse Width Low tWBL 80 ns Rising Time: (BCLK,FS0,FS1,DX0,DX1,DR0,DR1) tR 40 ns Falling Time: (BCLK,FS0,FS1,DX0,DX1,DR0,DR1) tF 40 ns Hold Time: BCLK Low to FS High tHBF 40 ns Setup Time: FS High to BCLK Low tSFB 70 ns Setup Time: DR to BCLK Low tSDB 40 ns Hold Time: BCLK Low to DR tHBD 40 ns Delay Time: BCLK High to DX valid 2) 注 tDBD 60 図1 図2 図3 ns Long Frame Hold Time: 2nd period of BCLK Low to FS Low tHBFL Delay Time: FS or BCLK High, whichever is later,to DX tDZFL valid 注 2) Delay Time: BCLK Low to DX High-Z tDZCL 注 1) FS Pulse Width Low 40 ns 60 ns 図1 10 60 ns tWFSL 1 BCLK Hold Time: BCLK Low to FS Low tHBFS 40 ns Setup Time: FS Low to BCLK Low tSFBS 40 ns tDZCS 10 Short Frame Delay Time: BCLK Low to DX High-Z 注 2) 60 ns 4096 kHz 60 ns 図2 GCI BCLK Frequency 注1) 1/tPBG 2048 - Delay Time: Second BCLK Low to DX High-Z tDZCG 10 Setup Time: DR to Second BCLK High tSDBG 40 ns Hold Time: Second BCLK High to DR tHBDG 40 ns 図3 注1)レジスタ CKSEL[1:0]に基づく値により 2048, 4096kHz のいずれかを選択。 注2)150pF の負荷容量及び2つの LSTTL 駆動時。 MS0117-J-03 31 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] tFB tRB tWBL tWBH tPB BCLK tHBFL tSFB FS tHBF tDZFL DX MSB 2 3 4 MSB 2 5 6 7 8 5 6 7 8 tHBD tSDB DR tDZC tDBD 3 4 FS tPF tWFSL 図 1 PCM Interface Timing tFB tRB tWBL tWBH < Long Frame > tPB BCLK tSFB tHBFS FS tHBF DX tSFBS tDBD tDBD MSB 2 3 4 tSDB DR MSB 2 3 4 32 6 7 8 tHBD 図 2 PCM Interface Timing MS0117-J-03 5 tDZCS 5 6 7 8 < Short Frame > 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] FS tPBG 1 2 3 4 5 6 7 8 tWBH 9 10 11 12 13 14 15 16 BCLK tDBD DX MSB 2 tWBL tDZCG 3 4 5 6 7 6 7 8 MSB 2 3 4 5 6 7 MSB 2 3 4 5 6 7 8 tHBDG tSDBG DR MSB 2 3 4 5 8 8 BCLK tSFB tHBFS tWFSL FS tHBF DX tDZFL 1 2 3 図 3 PCM Interface Timing MS0117-J-03 33 < GCI > 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◆シリアルインタフェース ■AC characteristics パラメータ 記号 Min 1/tPSCL SCLK Frequency Typ Max 4.096 K 単位 参照図 MHz SCLK Pulse Width High tWSH 40 ns SCLK Pulse Width Low tWSL 40 ns CSN Pulse Width Low tWCL 16 SCL K Hold Time: SCLK High to CSN Low tHCS 80 ns Setup Time: CSN Low to SCLK High tSCS 40 ns Rising Time: CSN,SCLK tR 100 ns Falling Time: CSN,SCLK tF 100 ns 図4 WRITE Setup Time: DATA to SCLK High tSDC 40 ns Hold Time: SCLK High to DATA tHDC 40 ns Hold Time: SCLK Low to CSN High tHCS2 0 ns Delay Time: SCLK Low to DATA pin drive tDDD 0 ns Delay Time: SCLK Low to DATA valid tDVD Delay Time: SCLK Low to DATA High-Z tDZSD Delay Time: CSN High to DATA High-Z CSN Pulse Width High 図4 READ MS0117-J-03 34 60 ns 0 60 ns tDZCD 0 60 ns tWCH 40 図5 図6 ns 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] tWCL CSN tWSH tHCS tF tPSCLK tWSL tR tHCS2 SCLK tHDC tSCS DATA tSDC I3 I2 I0 A2 A0 * 図 4 Serial Interface Timing D7 D6 - D1 D0 < WRITE > tWCL CSN tWSH tHCS tF tPSCLK tWSL tR tHCS2 SCLK tHDC tSCS tDVD tSDC tDDD Z DATA I3 I2 I0 A2 A0 D7 図 5 Serial Interface Timing D6 - D1 D0 < READ > tWCH CSN SCLK tDZSD DATA D1 D0 tDZCD Z I1 図 6 Serial Interface Timing MS0117-J-03 35 I0 D0 Z < READ > 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 推奨外部回路例 ◎アナログ信号入力回路(AMPT0,1) AK2303LV のアナログ信号入力部には各チャンネル毎に、システムの 0dB(伝送レベル 0 レベルポイント) のゲイン調整用のアンプが入っています。このアンプは、内部の VREF 電圧を基準として動作する反転アン プとして使用できます。ただし、帰還抵抗 10kΩ以上で使用して下さい。ゲインは 0dB を目安に使用して下 さい。 ■入力回路例 AK2303LV GSTn R2 C1 R1 (n=0,1 ) VFT n AMPTn C1=0.47μF R1=R2=33kΩ ◎アナログ信号出力回路(AMPR0,1) AK2303LV のアナログ信号出力部には各チャンネル毎に、システムの 0dB(伝送レベル 0 レベルポイント) のゲイン調整用のアンプが入っています。このアンプは、内部の VREF 電圧を基準として動作する反転アン プとして使用できます。ただし、帰還抵抗 10kΩ以上で使用して下さい。ゲインは 0dB を目安に使用して下 さい。 AK2303LV BGREF GSR (n=0,1 ) R1 VFR R1=R2=33kΩ R2 VRn MS0117-J-03 GAnR 36 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ◎基準電圧安定回路 基準電圧(VREF)安定化のため、AVSS との間に 1.0μF 以上のコンデンサを接続して下さい。 基板実装時には、外来ノイズの影響を受け難くするため、極力 AK2303LV の近くに配置してください。 AK2303LV VREF AVSS C + ◎PLL 外付容量 PLL 安定化のため、AVSS との間に 0.22μF 以上のコンデンサを接続して下さい。 AK2303LV C LPC AVSS ◎電源回路 電源は VDD と VSS 間にコンデンサを接続して下さい。 A K 2303LV AVDD C 1= 0.1µF + C1 C2 C 2= 10µF AVSS D VD D + C1 C2 D V SS MS0117-J-03 37 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] パッケージ ■28 ピン SSOP ■マーキング XXXXXXXXX: Date Code Identifier (9 digits) AK2303LV AKM AK2303LVM XXXXXXXXX MS0117-J-03 38 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] ■パッケージ外形寸法 28pin SSOP (Unit: mm) 2.1MAX 10.40MAX 28 15 5.30 7.90±0.20 A 14 1 0.65 0.32±0.08 0.22±0.05 0.1±0.1 0.60±0.15 Detail A 0.10 1.30 Seating Plane NOTE: Dimension "*" does not include mold flash. MS0117-J-03 39 0-8° 2012/01 ASAHI KASEI [AK2303LV] 改訂履歴 Date (Y/M/D) 11/10/17 Revision 02 Reason 仕様変更 Page 1, 38, 39 12/01/25 03 誤記訂正 38 Contents パッケージ変更: (28pin VSOP) → (28pin SSOP) マーキング図を変更 パッケージ外形寸法図を変更 パッケージ マーキング図を変更 重要な注意事項 z z z z z z 本書に記載された製品、および、製品の仕様につきましては、製品改善のために予告なく変更すること があります。従いまして、ご使用を検討の際には、本書に掲載した情報が最新のものであることを弊社 営業担当、あるいは弊社特約店営業担当にご確認ください。 本書に記載された周辺回路、応用回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、半導体製品の動 作例、応用例を説明するものです。お客様の機器設計において本書に記載された周辺回路、応用回路、 ソフトウェアおよびこれらに関連する情報を使用される場合は、お客様の責任において行ってください。 本書に記載された周辺回路、応用回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報の使用に起因してお 客様または第三者に生じた損害に対し、弊社はその責任を負うものではありません。また、当該使用に 起因する、工業所有権その他の第三者の所有する権利に対する侵害につきましても同様です。 本書記載製品が、外国為替および、外国貿易管理法に定める戦略物資(役務を含む)に該当する場合、 輸出する際に同法に基づく輸出許可が必要です。 医療機器、安全装置、航空宇宙用機器、原子力制御用機器など、その装置・機器の故障や動作不良が、 直接または間接を問わず、生命、身体、財産等へ重大な損害を及ぼすことが通常予想されるような極め て高い信頼性を要求される用途に弊社製品を使用される場合は、必ず事前に弊社代表取締役の書面によ る同意をお取りください。 この同意書を得ずにこうした用途に弊社製品を使用された場合、弊社は、その使用から生ずる損害等の 責任を一切負うものではありませんのでご了承ください。 お客様の転売等によりこの注意事項の存在を知らずに上記用途に弊社製品が使用され、その使用から損 害等が生じた場合は全てお客様にてご負担または補償して頂きますのでご了承下さい。 MS0117-J-03 40 2012/01