J2A0036-16-93 ¡ 電子デバイス 作成:1998年 1月 MSM7545 l 前回作成:1996年 9月 MSM7545 コードレス電話機用秘話LSI n 概要 MSM7545は、コードレス電話機用秘話LSIです。本LSIの送信部では、ベースバンド音声信号を秘 話化して出力します。また、本LSIの受信部では、秘話信号を音声信号に復元します。 n 特長 l 無線伝送路(0.3∼3.0kHz)を使って秘話通信が可能 l 送信と受信の同時通信が可能 l 遅延時間はフィルタによる遅延のみ l 秘話回路の前に帯域通過フィルタ、後に低域通過フィルタを内蔵 l 水晶発振回路を内蔵 l 広い使用電源電圧範囲(2.8V∼5.5V) l パッケージ: 16ピンプラスチックSOP (SOP16-P-300-1.27-K)(製品名:MSM7545MS-K) 1/8 MSM7545 l n ブロック図 TSTO TSTI MODE1 MODE2 RC LPF TVI PREBPF SCRAMBLER POST LPF RC LPF TSO POST LPF RC LPF RVO MODE1 MODE2 RC LPF RSI PREBPF SCRAMBLER MODE3 SEC VDD FT SIGNAL GROUND CLOCK GENERATOR X1 AG X2 DG PDN SG n 端子接続(上面図) 16ピンプラスチックSOP TVI 1 16 VDD TSTO 2 15 RSI TSTI 3 14 FT TSO 4 13 SEC ES 5 12 RVO X1 6 11 SG X2 7 10 AG PDN 8 9 DG 2/8 MSM7545 l n 端子機能説明 端子番号 端子名 1 TVI 2 TSTO 3 TSTI 4 TSO 5 ES 説 明 送信音声入力端子です。 デバイスのテスト端子です。TSTOとTSTIを直結して下さい。 送信秘話出力端子です。 デバイスのテスト出力端子です。オープンにして下さい。 水晶振動子接続端子です。 3.6864MHzの水晶振動子を接続して下さい。 外部クロックを使用する時は、X1をオープンにして、200pFのコンデンサでAC 結合とし、X2より入力して下さい。 外部クロック応用例を参照して下さい。 再生音声周波数帯域及び搬送波周波数は、このマスタクロック周波数に比例して 変化します。3.6864MHz以外のマスタクロック周波数を使用する場合には、再生 音質を保つため親機のマスタクロックと子機のマスタクロックの偏差は、0.4%以 内となるようにして下さい。 6 X1 7 X2 8 PDN 9 DG デジタルグランドで0Vです。 10 AG アナロググランドで0Vです。 11 SG 内蔵のシグナルグランドです。アナログ信号の基準電位で、VDD/2です。 対AGと対VDDの間に1.0mF以上のバイパスコンデンサを入れて下さい。 12 RVO 受信復元音声出力端子です。 13 SEC 秘話、スルー切り替え入力端子です。FTの項を参照して下さい。 パワーダウン制御端子です。 “1”:パワーダウン “0”:パワーオン “1”を入力すると全系がパワーダウンします。 信号系路切り替え入力端子です。 14 FT FT SEC 信号系路 0 0 スルーモード1: 入力バッファの出力が、出力バッファに 接続されます。 0 1 秘話回路、復元回路が動作します。 1 0 スルーモード2: POST LPFのみが、系に接続されます。 音声スプラッタフィルタとして、使用す る事もできます。 1 1 スルーモード3: 全てのフィルタが、系に接続されますが、 秘話、復元動作はしません。 送信系と受信系が共に切り替わります。 15 RSI 受信秘話入力端子です。 16 VDD 電源端子です。AG、DG間に対し、10mF以上のバイパスコンデンサを入れて 下さい。 3/8 MSM7545 l n 絶対最大定格 項 目 記号 電源電圧 VDD アナログ入力電圧 *1 デジタル入力電圧 *2 VIA VID 条 件 定格値 単位 Ta=25℃ AG及びDGに対して −0.3∼VDD+0.3 −0.3∼7.0 V −0.3∼VDD+0.3 動作温度 Top ― −30∼70 保存温度 Tstg ― −55∼150 記号 条 件 Min. Typ. Max. ℃ *1: TVI, RSI, TSTI *2: PDN, FT, SEC n 推奨動作条件 項 目 電源電圧 動作温度 クリスタル共振周波数 発振周波数 水 晶 周波数偏差 振 温度特性 動 等価直列抵抗 子 製作負荷容量 単位 VDD AG, DGに対して 2.8 3.6 5.5 AG, DG ― ― 0 ― Top ― −30 25 70 ℃ fX' TAL ― 3.6790 3.6864 3.6938 MHz MHz V ― ― ― 3.6864 ― ― 25±5℃ −100 ― +100 ― −30∼70℃ −100 ― +100 ― ― ― ― 100 W ― ― ― 16 ― pF ppm n 電気的特性 l 直流及びデジタルインタフェース特性 (VDD=2.8∼5.5V, Ta=−30∼70℃) 項 目 記号 条 件 IDD 通常動作時 IDDS パワーダウン時 電源電流 入力リーク電流 入力電圧 *1 *1 Min. Typ. Max. 3.6V ― 3.0 ― 5.5V ― 8.5 14.0 3.6V ― 1.0 20 5.5V ― 1.0 20 IIL VIN=0V −10 ― 10 IIH VIN=VDD −10 ― 10 VIL ― 0 ― 0.6 VIH ― 0.8VDD ― VDD 単位 mA mA V *1: PDN, FT, SEC 4/8 MSM7545 l l 内蔵シグナルグランド(SG) (VDD=2.8∼5.5V, Ta=−30∼70℃) 項 目 直流電圧 記号 条 件 Min. Typ. Max. 単位 VSG 直流負荷なし VDD −0.1 2 VDD 2 VDD +0.1 2 V l アナログインタフェース動作特性 (VDD=2.8∼5.5V, Ta=−30∼70℃) 項 目 入力抵抗 記号 対象端子名 条 件 Min. Typ. Max. 単位 RIR fIN≦4kHz 40 100 300 kW ― ― 1.2 ― ― 2.4 −1 0 +1 TVI, RSI VDD=2.8V TVI, RSI, f =1kHz IN TSTI VDD=5.0V 最大入力信号レベル VIN 通過域利得 GIN fIN=1kHz 出力抵抗 ROUT fIN≦4kHz ― ― 1 出力負荷抵抗 RLOAD ― 40 ― ― 出力負荷容量 CLOAD TSO dB kW ― ― ― 40 pF ― ― 1 % VDD −0.1 2 VDD 2 VDD +0.1 2 V 出力歪率 HDST fIN=1kHz, 1Vpp (SEC=“1”, FT=“1”) 出力直流電圧 VDC ― RVO Vpp 5/8 MSM7545 l n POST-LPFの周波数特性(参考データ) 10dB <Hab> dBMag 10dB/ −90dB 0.025 LIN FREQ(kHz) 10 6/8 MSM7545 l n 応用回路例 MSM7545MS-K C1 送信音声入力 TVI C2 送信秘話出力 TSO C3 C4 RVO 受信復元 音声出力 受信秘話入力 RSI PDN FT TSTO TST1 SEC 正電源 VDD C5 SG X1 C6 + C7 3.6864MHz AG − X2 DG C1, C2, C3, C4=0.1mF C5, C6, C7=1.0mF 水晶振動子:等価直列抵抗100W以下 (キンセキ社HC-49/U-A又は相当品) n 外部クロック応用例 200pF 3.6864MHz X2 高速C-MOS TTL etc. オープン X1 7/8 MSM7545 l n パッケージ寸法図 (単位:mm) SOP16-P-300-1.27-K パッケージ材質 エポキシ樹脂 リードフレーム材質 Cuアロイ 端子処理方法・材質 半田メッキ 半田メッキ厚 5μm以上 パッケージ質量(g) 0.21 TYP. 表面実装型パッケージ実装上のご注意 SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。 したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま で必ずお問い合わせください。 8/8