高圧進相コンデンサ ニチコンの乾式高圧進相コンデンサは窒素ガスを充填し、SF6ガスを全く使用しない新しいタイプのコンデンサで、地球環境に 優しく、また万一の事故時や火災発生時に出火や類焼の心配の少ない難燃性を特長とした防災形のコンデンサです。特に多 くの人が集まり防災が重要視される、受変電設備や、地下変電所などでのご利用をお奨めします。 ® 防災形乾式 “GeoDRY ” オイルレス L=6 %対応品 特長 地球環境にやさしいコンデンサです ● 排出抑制対象ガスの一つであるSF 6ガスに替え窒素ガスを 充填した高性能、高品質品。火災に対する安全性が高く、 環境にやさしい設計です。 高信頼性です ● 内部は自己回復性を有する蒸着電極方式を採用し、素子を樹脂 コーティングして絶縁耐力を向上させた構造で高い信頼性 を有します。 低損失です ● 誘電体に低損失のポリプロピレンフィルムを用いた省エネルギ ー形のコンデンサです。 耐久性構造です ● ケースは全溶接構造で、長期の耐用性・密閉性に優れた構造 です。 規格・性能 保護接点付です ● 設 置 場 所 万一の内部故障発生時には、ガス圧の上昇を検知して動作する 圧力上昇検出用保護接点 (圧力上昇検出スイッチ) を装備してい ます。さらにこれにより電源から開放されなかった場合は、安全 周 囲 温 度 最高許容電圧 最大許容電流 定格電流の130 % (ただし、容量の実測値が容量許容差内でプラス側のも のは、その分だけ更に増加を認める。) 容量許容差 定格値に対して− 5 ∼+10 %(at 20 ℃) (任意の2端子間の容量の最大値と最小値との比は1.08 以下) にしております。 圧力異常検出スイッチ接点 L HNO HC 圧力上昇検出スイッチ接点 故障時 C HNC H L LNC LC C 矢印は圧力異常上昇時 作動方向を示します。 圧力低下検出スイッチ接点 故障時 LNO H HC−HNO:ON HC−HNC:OFF LC−LNC:OFF LC−LNO:ON 損 矢印は圧力異常低下時 作動方向を示します。 HC LC LNO LNC HNO HNC 端子台 接 点 容 量 圧力上昇検出 圧力低下検出 AC 250 V AC 125 V DC 100 V HC−HNO:ON LC−LNO:ON 1.0 A 3.0 A 0.1 A HC−HNC:OFF LC−LNC:OFF 1.0 A 2.0 A 0.05 A 圧力上昇検出スイッチの接点は、遮断器・開閉器の引き外し回路へ 必ず接続してご使用ください。 −20∼+50 ℃ (24時間平均45 ℃以下、1年間平均35 ℃以下) 電圧倍数 許容印加時間 1.10 24時間のうち12時間以内 1.15 24時間のうち30分以内 1.20 5 分以内 1.30 1分以内 ただし、1.15倍を超える電圧の印加は、コンデンサの寿命 を通じて200回を超えないものとする。 弁が動作してケース破裂を防止する安全性の高い製品です。 また、万一のガス漏れなどによる圧力低下に対しては圧力低下検 出用保護接点(圧力低下検出スイッチ) を設けて警報できるよう 屋内専用、標高1000 m以下 失 率 0.05 %以下(at 20 ℃、定格電圧) 温 度 上 昇 20 ℃以下(at 35 ℃、定格電圧) 放 電 特 性 端子開放後、その残留電圧を5分間に50 V以下にします。 絶 縁 強 度 6600 V:22 / 60 kV 塗 マンセル 5Y 7/1色 装 色 3300 V:16 / 45 kV 保 護 装 置 保護接点付き (圧力異常検出スイッチ) 、安全弁付き 準 拠 規 格 JIS C 4902-1(2010) ご注意 万一のガス漏れを検知するため、圧力低下検出スイッチの接点は遮断器・開閉器の 引き外し回路、または警報回路へ接続してご使用ください。 ● 接点はNO (常時開路)、NC(常時閉路)のいずれも使用できます。また、圧力異常 検出スイッチの端子は上図のように端子台に接続していますので、端子台より制御 線を引き出してください。圧力スイッチ破損の原因となりますので、保護箱は取り外 さないでください。 ● コンデンサご使用上の注意事項は114頁を参照ください。 ● 6 CAT.3000D 高圧進相コンデンサ ® 防災形乾式 “GeoDRY ” オイルレス 10∼300 kvar(6600 V, 3300 V) 2-15×20 長穴 4-15×20 長穴 取付ピッチ 485×E J D A 端子部詳細図 2-15×20 長穴 4-15×20 長穴 取付ピッチ 685×E M8 ボルト 430 485 520 55 630 685 720 25 M12 電線挿入穴φ 9.8 E B MAX. B+20 E B MAX. B+25 E B MAX. B+25 2-15×20 長穴 4-15×20 長穴 取付ピッチ D×E 40 寸法図(mm) L=6 %対応品 25 端子の締付トルクは、 6.5±1 N・m 端子保護キャップ 130 180 305 565 定格表示 (6600 V級のみ) 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 端子台 kvar 表示 (3300 V級のみ) (80) kvar 表示 (3300 V級のみ) 定格表示 (6600 V級のみ) 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) 445 725 銘板 吊手 端子台 銘板 kvar 表示 (3300 V級:白色) (6600 V級:赤色) 接地端子 (電線挿入穴φ8) 接地端子 (電線挿入穴φ 8) 図1 図3 吊手 銘板 吊手 445 750 130 130 社標表示 (3300 V級のみ) 図 1, 図 2 180 社標表示 社標表示 (3300 V級のみ) (80) 端子保護キャップ 130 内部結線図 保護箱 (圧力異常検出 スイッチ及び 安全弁) U V W 端子台 (80) 端子保護キャップ 端子の締付トルクは、 30±6 N・m 接地端子 (電線挿入穴φ 8) 図2 図3 定格寸法表 L=6 %対応品 回路電圧 (V) 三相 定格電圧 (V) 屋内専用 周波数 (Hz) 50 / 60 50 6600 7020 60 50 / 60 50 3300 3510 60 放電抵抗内蔵 保護接点(圧力異常検出スイッチ) ・安全弁付 定格設備容量 (kvar) 定格容量 (kvar) 品 番 定格電流 (A) 10 / 12 15 / 18 20 / 24 25 / 30 30 / 36 50 75 100 150 200 250 300 50 75 100 150 200 250 300 10 / 12 15 / 18 20 / 24 25 / 30 30 / 36 50 75 100 150 200 250 300 50 75 100 150 200 250 300 10.6 / 12.8 16.0 / 19.1 21.3 / 25.5 26.6 / 31.9 31.9 / 38.3 53.2 79.8 106 160 213 266 319 53.2 79.8 106 160 213 266 319 10.6 / 12.8 16.0 / 19.1 21.3 / 25.5 26.6 / 31.9 31.9 / 38.3 53.2 79.8 106 160 213 266 319 53.2 79.8 106 160 213 266 319 AF702120KMA1 AF702190KMA1 AF702250KMA1 AF702310KMA1 AF702380KMA1 AF702530KHA1 AF702790KHA1 AF702101KHA1 AF702161KHA1 AF702211KHA1 AF702261KHA1 AF702311KHA1 AF702530KJA1 AF702790KJA1 AF702101KJA1 AF702161KJA1 AF702211KJA1 AF702261KJA1 AF702311KJA1 AF352120KMA1 AF352190KMA1 AF352250KMA1 AF352310KMA1 AF352380KMA1 AF352530KHA1 AF352790KHA1 AF352101KHA1 AF352161KHA1 AF352211KHA1 AF352261KHA1 AF352311KHA1 AF352530KJA1 AF352790KJA1 AF352101KJA1 AF352161KJA1 AF352211KJA1 AF352261KJA1 AF352311KJA1 0.875 / 1.05 1.31 / 1.57 1.75 / 2.10 2.19 / 2.62 2.62 / 3.15 4.37 6.56 8.75 13.1 17.5 21.9 26.2 4.37 6.56 8.75 13.1 17.5 21.9 26.2 1.75 / 2.10 2.62 / 3.15 3.50 / 4.20 4.37 / 5.25 5.25 / 6.30 8.75 13.1 17.5 26.2 35.0 43.7 52.5 8.75 13.1 17.5 26.2 35.0 43.7 52.5 寸 法(mm) A B D E J 質量 (kg) 図 475 130 440 70 385 26 1 430 31 40 44 1 485 520 160 ― 230 90 ― 285 300 520 485 230 73 430 90 96 31 40 42 90 160 ― ― 140 ― ― 520 440 230 520 ― 385 26 1 430 31 40 44 1 ― 73 430 90 96 31 40 42 140 485 90 160 230 ― ― 2 3 1 2 73 140 285 2 3 90 285 300 ― 70 485 160 ― 1 90 285 130 3 73 140 475 2 3 90 (注)1. 本コンデンサは必ずL=6 %の直列リアクトルと組合わせて使用ください。 2. 定格設備容量とはコンデンサと直列リアクトルを組み合わせた設備の定格電圧及び定格周波数における設計無効電力を示します。 (但し、定格設備容量は銘板には表示しません。) 3. 本コンデンサを2台以上併置使用される場合はコンデンサの側壁面の間隔を106 kvar以下は80 mm以上、160 kvar以上は90 mm以上離してください。 4. キュービクル等にご使用の場合は、通風を良くして夏季最高温度時においてもコンデンサケースの温度が70 ℃以下(24時間平均65 ℃以下)となるようご考慮をお願い致します。 5. 端子部に力が加わらないよう、結線はフレキシブルな電線を使用してください。(銅バー等による直接結線は行わないでください。) 6. 接地端子の接続は、電線をM8ボルトで確実に締付けてください。締付トルクは、6.5±1N・mです。 7 CAT.3000D