NJM41050 データシート

NJM41050
出力 47uF 対応 LPF 内蔵 3 入力 1 出力ビデオドライバ
■ 概要
NJM41050 は 6dB アンプ、75Ωドライバ、LPF を内蔵した 3 入力 1 出力
のビデオスイッチです。
75Ωドライバは、当社オリジナルのサグ補正技術 ASC (Advanced SAG
Correction)回路により、従来の外付け出力コンデンサを小容量化(47µF)して
おり、省スペース化に貢献しております。
NJM41050 はあらゆるビデオアプリケーションに幅広くご使用頂けます。
■外形
NJM41050V
■ 特長
● 電源電圧
+4.5 ~ +9.5V
● 出力カップリングコンデンサ 47µF
● 3 入力 1 出力ビデオスイッチ
● LPF 内蔵
0dB at 4.5MHz
● 6dB アンプ, 75Ωドライバ内蔵
● Mute 回路内蔵
● シンクチップクランプ
● バイポーラ構造
● 外形
SSOP14 (5.0×6.4×1.15mm, 0.65mm pitch)
* NJM41050VT:動作温度拡大品(-40∼+105℃)
■ 端子配置図
1
14
2
13
3
12
4
11
5
10
6
9
7
8
1. Vin1
2. SW1
3. Vin2
4. SW2
5. Vin3
6. Mute
7. NC
8. Vout
9. GND
10. Vcc
11. SREFV
12. Vsag
13. SSIGV
14. NC
■ ブロック図
SW1
SW2
V+
VIN1
0.1µF
6dB
CLAMP
75ΩDRV
6.75MHz
LPF
VIN2
75Ω
VOUT 47µF
+
75Ω
VSAG
0.1µF
CLAMP
VIN3
0.1µF
ASC
CLAMP
MUTE
Ver.6
SREFV
68kΩ
1µF
SSIGV
68kΩ
0.1µF
GND
-1-
NJM41050
■ 絶対最大定格 (Ta=25℃)
項目
電
消
動
保
源
費
作
存
電
電
温
温
圧
力
度
度
記号
最大定格
単位
V+
PD
Topr
Tstr
13.0
500※1
-40 ∼ +85※2
-40 ∼ +150
V
mW
℃
℃
※1:EIA/JDAC 仕様基板 ( 114.3×76.2×1.6mm,2 層,FR-4)実装時
※2:動作温度拡大品(-40∼+105℃)も用意しております。
■ 推奨動作条件(Ta= 25℃)
項目
動
作
電
記号
源
電
圧
条件
Vopr
最小
標準
最大
単位
4.5
5.0
9.5
V
最小
標準
最大
単位
+
■ 電気的特性 (Ta= 25℃, V =5V, 150Ω終端 特に指定無き場合左記条件とする)
項目
消
費
パ ワ ー セ
消
費
電
圧
最 大 出 力
L
P
記号
電
流
ー ブ 時
電
流
利
得
レ ベ ル
F
特
性
ク ロ ス ト ー ク
微
分
利
得
微
分
位
相
S W 流 入 電 流 H
S W 流 入 電 流 L
SW 切 り 替 え H レ ベ ル
SW 切 り 替 え L レ ベ ル
条件
ICC
無信号時
-
15
22
mA
Isave
MUTE 時
-
1.5
2.4
mA
5.5
2.2
-1.0
2.0
0
6.0
0
-40
-80
0.5
0.5
-
6.5
1.0
-24
dB
Vp-p
dB
dB
dB
%
deg
µA
µA
V
V
Gv
Vom
Gf6.75M
Gf27M
CT
DG
DP
ISWH
ISWL
VthH
VthL
1MHz, 1.0Vp-p,正弦波信号入力
100KHz,正弦波信号入力,THD=1%
6.75MHz/1MHz, 1.0Vpp,正弦波信号入力
27MHz/1MHz, 1.0Vpp, 正弦波信号入力
4.43MHz, 1.0Vp-p,正弦波信号入力
1.0Vp-p,10step ビデオ信号入力
1.0Vp-p,10step ビデオ信号入力
V=5V
V=0.3V
SW1,SW2,MUTE
SW1,SW2,MUTE
■ 制御端子説明
端子
300
30
+
V
1.0
■制御端子設定表
制御
備考
SW1
H
L
OPEN
IN2 output
IN1 output
IN1 output
端子
制御
備考
SW2
H
L
OPEN
IN3 output
IN1 or IN2 output
IN1 or IN2 output
端子
制御
備考
MUTE
H
L
OPEN
IN1 選択
IN2 選択
IN3 選択
MUTE 選択
SW1
L(OPEN)
H
-
SW2
L(OPEN)
L(OPEN)
H
-
MUTE
H
H
H
L(OPEN)
ACTIVE
MUTE
MUTE
-2-
NJM41050
■
測定回路図
75Ω
75Ω
75Ω
1
VIN1
NC
14
2
SW1
SSIGV
13
3
VIN2
VSAG
12
0.1u
68k
0.1u
68k
1u
0.1u
4
SW2
SREFV
11
5
VIN3
VCC
10
0.1u
0.1u
6
MUTE
7
NC
GND
9
VOUT
8
+
47u
V+
+
47u
75Ω
75Ω
-3-
NJM41050
■
応用回路図 1
75Ω
75Ω
75Ω
1
VIN1
NC
14
2
SW1
SSIGV
13
3
VIN2
VSAG
12
0.1u
68k
0.1u
68k
1u
0.1u
4
SW2
SREFV
11
5
VIN3
VCC
10
0.1u
0.1u
6
MUTE
7
NC
GND
9
VOUT
8
+
47u
V+
+
47u
75Ω
■使用上の注意
出力(8pin)にセラミックコンデンサを用いる場合、セラミックコンデンサの種類によっては、低周波帯域での
静電容量低下が発生する可能性があります。
セラミックコンデンサの容量低下が発生した場合、サグが発生する可能性があります。
ご使用されるセラミックコンデンサの容量低下を考慮した定数にて、十分な検証をお願い致します。
-4-
NJM41050
■
応用回路図 2
75Ω
75Ω
75Ω
1
VIN1
NC
14
2
SW1
SSIGV
13
3
VIN2
VSAG
12
0.1u
68k
0.1u
68k
1u
0.1u
4
SW2
SREFV
11
5
VIN3
VCC
10
0.1u
0.1u
6
MUTE
7
NC
GND
9
VOUT
8
+
47u
V+
+
47u
75Ω
+
47u
75Ω
■使用上の注意
出力(8pin)にセラミックコンデンサを用いる場合、セラミックコンデンサの種類によっては、低周波帯域での
静電容量低下が発生する可能性があります。
セラミックコンデンサの容量低下が発生した場合、サグが発生する可能性があります。
ご使用されるセラミックコンデンサの容量低下を考慮した定数にて、十分な検証をお願い致します。
-5-
NJM41050
■クランプ回路について
(1)シンクチップクランプの動作
入力回路のシンクチップクランプ回路について説明します。シンクチップクランプ回路(以下ではクランプ回路)
は、ビデオ信号の最低電位であるシンクチップを一定の電位に保つように動作します。
クランプ回路は、外付けの入力コンデンサ Cin の充放電を行う回路であり、ビデオ信号のシンクチップで外付け
の入力コンデンサ Cin に電荷を充電し、シンクチップの電位を固定します。ビデオ信号のシンクチップ以外の期間
は、IC 内部への微小な放電電流によりコンデンサ Cin から電荷を放電します。
このようにクランプ回路はビデオ信号の 1 水平期間毎に入力コンデンサ Cin の充放電行うことでビデオ信号のシ
ンクチップを一定の電位に固定します。
ビデオ信号のシンクチップ部以外の期間では、微小な放電電流によって入力コンデンサ Cin から電荷を放電しま
す。この放電による電位低下は入力コンデンサ Cin の大きさに依存します。入力コンデンサの値を小さくすると H
サグと呼ばれる歪が発生します。このため、入力コンデンサの容量は 0.1uF 以上にしてください。
【クランプ回路】
【Vin 端子の信号波形】
(A)Cin が大きい場合
(B)Cin が小さい場合(H サグの発生)
(2)クランプ回路の入力インピーダンス
クランプ回路の入力インピーダンスは、入力コンデンサへの充電期間と放電期間で異なります。充電期間の入力
インピーダンスは、数 kΩです。一方、放電期間の入力インピーダンスは、微小な放電電流が IC 内部に流れるため、
非常に高く数 MΩです。このように入力インピーダンスはクランプ回路の動作状態によって変わります。
(3)信号源のインピーダンス
入力端子に接続する信号源のインピーダンスは 200Ω以下としてください。信号源のインピーダンスが大きい場
合には信号が歪んでしまうことがあります。信号源のインピーダンスが大きい場合には、インピーダンス変換用に
バッファを挿入するようにお願いします。
-6-
NJM41050
■特
性
例
VCC vs Icc
40
35
8
30
Isave[mA]
Icc[mA]
VCC vs Isave
10
25
20
6
4
2
15
10
0
2
4
6
8
10
12
14
2
4
6
VCC vs Vom
8
7
6
5
4
3
2
1
0
VIN1
VIN2
VIN3
4
6
8
14
VIN1
VIN2
VIN3
10
12
6
5.5
5
14
2
4
6
VCC[V]
8
10
12
14
VCC[V]
VCC vs Gf6.75M
1
12
VCC vs Gv
7
6.5
2
VCC vs Gf27M
-20
VIN1
-25
0.5
Gf27M[dB]
Gf6.75M[dB]
10
VCC[V]
Gv[dB]
Vom[Vp-p]
VCC[V]
8
0
VIN1
VIN2
VIN3
-0.5
VIN2
-30
VIN3
-35
-40
-45
-1
-50
2
4
6
8
VCC[V]
10
12
14
2
4
6
8
10
12
14
VCC[V]
-7-
NJM41050
■特
性
例
VCC vs DG
5
VIN1
VIN2
VIN3
3
2
3
2
1
1
0
0
2
4
6
8
10
12
VIN1
VIN2
VIN3
4
DP[deg]
DG[%]
4
VCC vs DP
5
14
2
4
6
VCC[V]
2.5
2
2
Vth[V]
Vth[V]
12
14
1.5
1.5
1
MUTE
SW1
SW2
0.5
VCC vs VthL
3
2.5
1
MUTE
SW1
SW2
0.5
0
0
2
4
6
8
10
12
14
2
4
6
VCC[V]
8
10
12
14
VCC[V]
VCC vs IthH
100
90
8
80
6
70
MUTE
SW1
SW2
60
VCC vs IthL
10
Ith[uA]
Ith[uA]
10
VCC[V]
VCC vs VthH
3
8
50
MUTE
SW1
SW2
4
2
0
2
4
6
8
VCC[V]
10
12
14
2
4
6
8
10
12
14
VCC[V]
-8-
NJM41050
■特
性
例
Temp vs Icc
40
35
8
Isave[mA]
30
Icc[mA]
Temp vs Isave
10
25
20
6
4
2
15
10
0
-50
0
50
100
150
-50
0
Temp[℃]
3
Gv[dB]
Vom[Vp-p]
VIN1
VIN2
VIN3
6.5
2
VIN1
VIN2
VIN3
1
0
-50
0
50
100
6
5.5
5
150
-50
0
Temp[℃]
50
100
Temp vs Gf27M
-20
VIN1
VIN2
VIN3
-25
0
VIN1
VIN2
VIN3
-0.5
-1
0
50
Temp[℃]
100
150
Gf27M[dB]
0.5
-50
150
Temp[℃]
Temp vs Gf6.75M
1
150
Temp vs Gv
7
4
Gf6.75M[dB]
100
Temp[℃]
Temp vs Vom
5
50
-30
-35
-40
-45
-50
-50
0
50
100
150
Temp[℃]
-9-
NJM41050
■特
性
例
Temp vs DG
5
VIN1
VIN2
VIN3
3
2
3
2
1
1
0
0
-50
0
50
100
VIN1
VIN2
VIN3
4
DP[deg]
DG[%]
4
Temp vs DP
5
150
-50
0
Temp[℃]
1.5
2
1.5
1
1
0.5
0.5
0
0
50
100
MUTE
SW1
SW2
2.5
Vth[V]
Vth[V]
2
0
150
-50
0
Temp[℃]
80
70
6
4
60
2
50
0
50
Temp[℃]
150
100
150
MUTE
SW1
SW2
8
Ith[uA]
Ith[uA]
90
0
100
Temp vs IthL
10
MUTE
SW1
SW2
-50
50
Temp[℃]
Temp vs IthH
100
150
Temp vs VthL
3
MUTE
SW1
SW2
2.5
-50
100
Temp[℃]
Temp vs VthH
3
50
-50
0
50
100
150
Temp[℃]
- 10 -
NJM41050
<注意事項>
このデータブックの掲載内容の正確さには
万全を期しておりますが、掲載内容について
何らかの法的な保証を行うものではありませ
ん。とくに応用回路については、製品の代表
的な応用例を説明するためのものです。また、
工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴
うものではなく、第三者の権利を侵害しない
ことを保証するものでもありません。
- 11 -