NJM2512 47F 出力コンデンサ対応 LPF 内蔵 1ch ビデオドライバ ■特長 ■概要 + ・動作電源電圧 V =+3.0 to +6.0V ・出力コンデンサ 47µF ・6dB アンプ、75Ωドライバ内蔵 ・LPF 内蔵 0dBtyp.@4.5MHz -33dBtyp. @19MHz ・パワーセーブ回路内蔵 ・バイポーラ構造 ・外径 TVSP8 NJM2512 は LPF を内蔵した 1ch ビデオアンプです。 当社オリジナルの ASC(Advanced SAG Correction)回路 により、従来の外付け出力コンデンサを小容量化 (47F)、省スペース化に貢献しております。 NJM2512 ではコンデンサを使用するため、コンデンサ レスビデオアンプで懸念されるショート時の不安や、 チャージポンプのノイズに心配する必要がありません。 NJM2512 はあらゆるビデオアプリケーションに幅広く ご使用いただけます。 ■アプリケーション ■応用回路図 ・車載カメラ ・カーナビゲーション 1 SSIGV VCC 8 0.1µF 0.1µF 68kΩ 1µF 68kΩ 2 VSAG VOUT 7 75Ω SREFV 4 VIN PS 6 GND 5 VCC 47µF + 47µF 3 + 75Ω 0.1µF ■ブロック図 GND VCC 6dB VIN 75ΩDRV 4.5MHz LPF + 0.1µF VOUT 47µF 75Ω 75Ω + VSAG CLAMP 68kΩ 1µF 68kΩ 0.1µF SREFV ASC SSIGV PS Ver.11 http://www.njr.co.jp/ -1- NJM2512 ■電圧利得 バリエーション 電圧利得 12dB 品名 NJM2512A ■端子配置図 1 8 2 7 3 6 4 5 端子番号 端子名 機能 1 SSIGV サグ補正端子 2 VSAG サグ補正端子 3 SREFV サグ補正端子 4 VIN ビデオ信号入力端子 5 GND GND 端子 6 PS パワーセーブ端子 7 VOUT ビデオ信号出力端子 8 VCC 電源端子 ■品名の付け方 ■オーダーインフォメーション 製品名 NJM2512RB1 パッケージ TVSP8 RoHS ○ HalogenFree -(※) めっき組成 マーキング Sn-2Bi 2512 製品重量 (mg) 18 最低発注数量 (pcs) 2,000 ※”-“は未評価です。詳細は営業にお問い合わせください。 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ -2- NJM2512 ■絶対最大定格 項目 記号 定格 単位 電源電圧 VCC 7.0 V 消費電力(Ta=25℃) PD 580 *1) mW 動作温度 Topr -40 to 85 °C 保存温度 Tstg -40 to 150 °C *1) EIA/JDAC 仕様基板 ( 114.3×76.2×1.6mm,2 層,FR-4)実装時 ■推奨動作条件 項目 記号 値 単位 動作電源電圧 Vopr 3.0 to 6.0 V ■消費電力−周囲温度特性例 Power Dissipation Pd [mW] 800 600 400 200 0 0 50 100 150 Ambient Temperature Ta [˚C] Ver.11 http://www.njr.co.jp/ -3- NJM2512 ■電気的特性(Ta=25℃, VCC =3.3V, 150Ω 終端 特に指定無き場合左記条件とする) 項目 記号 消費電流 パワーセーブ時 消 費 電 流 最大出力レベル Icc 電圧利得 最小 標準 最大 単位 無信号時 - 10 15 mA Isave 無信号時,パワーセーブ時 - 20 50 µA Vom 100KHz 正弦波信号入力,THD=1% 2.2 - - Vp-p 1MHz, 1.0Vp-p 正弦波信号入力 5.5 6.0 6.5 dB Gf4.5M 4.5MHz/100KHz, 1.0Vp-p 正弦波信号入力 -0.6 -0.1 +0.4 Gf19M 19MHz/100kHz, 1.0Vp-p 正弦波信号入力 - -33.0 -23.0 Gv LPF 特性 条件 dB 微分利得 DG VIN=1.0Vp-p, 10step ビデオ信号入力 - 0.5 - % 微分位相 DP - 0.5 - deg S/N 比 SN VIN=1.0Vp-p, 10step ビデオ信号入力 VIN=1.0Vp-p,100%ホワイトビデオ信号入力 帯域 100KHz∼6MHz,75Ω終端 - 60 - dB パワーセーブ切替 H レ ベ ル パワーセーブ切替 L レ ベ ル SW 流入電流 H SW 流入電流 L VthH IC 動作 1.8 - V + V VthL IC 待機 0 - 0.3 V IthH IthL V=3V V=0.3V - - 300 5 µA µA ■制御端子説明 端子 制御 H PS Ver.11 備考 パワーセーブ:OFF 動作状態 L パワーセーブ:ON ミュート状態 OPEN パワーセーブ:ON ミュート状態 http://www.njr.co.jp/ -4- NJM2512 ■測定回路図 1 SSIGV VCC 8 0.1µF 0.1µF 68kΩ 1µF 68kΩ 2 VSAG VOUT 7 75Ω Ver.11 SREFV 4 VIN PS 6 GND 5 47µF VCC + 47µF 3 + 75Ω 75Ω 0.1µF http://www.njr.co.jp/ -5- NJM2512 ■応用回路図 1 1 SSIGV VCC 8 + 0.1µF 0.1µF 68kΩ 1µF 68kΩ 2 VSAG VOUT SREFV 4 VIN PS 6 GND 5 VCC + 7 47µF 3 47µF 75Ω 0.1µF 75Ω ■応用回路図 2(2 系統ドライブ) 1 SSIGV VCC 8 0.1u 0.1u 68k 2 VSAG VOUT 7 47u + + 47u VCC 75Ω + 1u 47u 68k 75Ω 3 SREFV 4 VIN PS 6 GND 5 75Ω 0.1u 注) 出力(7pin)にセラミックコンデンサを用いる場合、セラミックコンデンサの種類によっては、低周波帯域での静電容量低下が 発生する可能性があります。 セラミックコンデンサの容量低下が発生した場合、サグが発生する可能性があります。 ご使用されるセラミックコンデンサの容量低下を考慮した定数にて、十分な検証をお願い致します。 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ -6- NJM2512 端子説明 端子番号 端子名 機能 内部等価回路 端子電圧 VCC 150 1 SSIVG 150 サグ補正端子 1.4V 150 GND VCC 2 VSAG サグ補正端子 7.5k c 150 1.4V GND VCC 150 3 SREFV サグ補正端子 1.4V GND VCC 150 4 VIN ビデオ信号入力端子 1.4V GND Ver.11 http://www.njr.co.jp/ -7- NJM2512 端子説明 端子 端子名 5 GND 機能 内部等価回路 端子電圧 GND 端子 - - 49k c 6 PS パワーセーブ制御端子 - 125k GND VCC 7.7k 7 VOUT ビデオ信号出力端子 c 0.7V GND 8 Ver.11 VCC 電源端子 http://www.njr.co.jp/ - - -8- NJM2512 ■特性例 Gain vs Frequency 20 10 0 Gv(dB) -10 -20 -30 -40 -50 -60 1.E+05 1.E+06 1.E+07 Frequency(Hz) 1.E+08 ICC vs Voltagel Isave vs Voltagel 1 0.9 0.8 40 Icc(mA) Icc(mA) 0.7 20 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 0 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 5.2 5.6 6 2.8 3.2 3.6 4 VCC(V) 5.2 5.6 6 5.2 5.6 Gv vs Voltagel VOM vs Voltagel 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 4.4 4.8 VCC(V) 7 Gv(dB) VOM(V) 6.5 6 5.5 5 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 5.2 5.6 6 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 VCC(V) VCC(V) Ver.11 http://www.njr.co.jp/ -9- 6 NJM2512 ■特性例 Gf 19MHz vs Voltagel Gf 4.5MHz vs Voltagel 0.5 -35 Gf(dB) -30 Gf(dB) 1 0 -0.5 -40 -45 -1 -50 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 5.2 5.6 6 2.8 3.2 3.6 4 VCC(V) DP vs Voltagel 2 DP(deg) DG(%) 6 VCC(V) DG vs Voltagel 2 4.4 4.8 5.2 5.6 1 0 1 0 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 5.2 5.6 6 2.8 VCC(V) 3.2 3.6 4 4.4 4.8 VCC(V) 5.2 5.6 6 S/N vs Voltagel 80 SN(dB) 70 60 50 40 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 5.2 5.6 6 VCC(V) Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 10 - NJM2512 ■特性例 3 2.5 2.5 2 2 VthL(V) VthH(V) VthH vs Voltagel 3 1.5 1.5 1 1 0.5 0.5 0 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 VCC(V) 5.2 5.6 VthL vs Voltagel 0 6 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 5.2 5.6 6 5.6 6 VCC(V) IthH vs Voltagel 200 190 7 180 170 6 160 5 IthL(uA) IthH(uA) IthL vs Voltagel 8 150 140 4 3 130 2 120 1 110 100 0 2.8 3.2 3.6 4 4.4 4.8 5.2 5.6 6 2.8 3.2 VCC(V) Ver.11 3.6 4 4.4 4.8 5.2 VCC(V) http://www.njr.co.jp/ - 11 - NJM2512 ■特性例 Isave vs Temperature ICC vs Temperature 50 30 40 Icc(uA) Icc(mA) 20 30 20 10 10 0 0 -50 0 50 100 Temperature(0C) 150 -50 VOM vs Temperature 0 50 100 Temperature(0C) 150 Gv vs Temperature 6 7 5 6.5 Gv(dB) VOM(V) 4 3 2 6 5.5 1 5 0 -50 -50 0 50 100 50 100 150 Temperature(0C) Temperature(0C) Gf 19MHz vs Temperature Gf 4.5MHz vs Temperature -20 0.5 -30 Gf(dB) 1 Gf(dB) 0 150 0 -0.5 -40 -50 -1 -60 -50 0 50 100 150 -50 Temperature(0C) Ver.11 0 50 100 150 Temperature(0C) http://www.njr.co.jp/ - 12 - NJM2512 ■特性例 DG vs Temperature DP vs Temperature 2 DP(deg) DG(%) 2 1 1 0 -50 0 50 100 150 0 -50 0 50 Temperature(0C) 100 150 Temperature(0C) S/N vs Temperature 80 SN(dB) 70 60 50 40 -50 0 50 100 Temperature(0C) 150 3 2.5 2.5 2 2 VthL(V) VthH(V) VthH vs Temperature 3 1.5 1.5 1 1 0.5 0.5 0 0 -50 Ver.11 0 50 100 Temperature(0C) 150 VthL vs Temperature -50 http://www.njr.co.jp/ 0 50 100 Temperature(0C) 150 - 13 - NJM2512 ■特性例 IthL vs Temperature IthH vs Temperature 200 8 190 7 180 6 160 IthL(uA) IthH(uA) 170 150 140 130 5 4 3 2 120 1 110 0 100 -50 0 50 100 150 -50 Ver.11 0 50 100 150 Temperature(0C) Temperature(0C) http://www.njr.co.jp/ - 14 - NJM2512 ■クランプ回路について (1)シンクチップクランプの動作 入力回路のシンクチップクランプ回路について説明します。シンクチップクランプ回路(以下ではクランプ回路)は、 ビデオ信号の最低電位であるシンクチップを一定の電位に保つように動作します。 クランプ回路は、外付けの入力コンデンサ Cin の充放電を行う回路であり、ビデオ信号のシンクチップで外付けの入力 コンデンサ Cin に電荷を充電し、シンクチップの電位を固定します。ビデオ信号のシンクチップ以外の期間は、IC 内部への 微小な放電電流によりコンデンサ Cin から電荷を放電します。 このようにクランプ回路はビデオ信号の 1 水平期間毎に入力コンデンサ Cin の充放電行うことでビデオ信号のシンクチッ プを一定の電位に固定します。 ビデオ信号のシンクチップ部以外の期間では、微小な放電電流によって入力コンデンサ Cin から電荷を放電します。この 放電による電位低下は入力コンデンサ Cin の大きさに依存します。入力コンデンサの値を小さくすると H サグと呼ばれる歪 が発生します。このため、入力コンデンサの容量は 0.1uF 以上にしてください。 【クランプ回路】 【Vin 端子の信号波形】 (A)Cin が大きい場合 (B)Cin が小さい場合(H サグの発生) (2)クランプ回路の入力インピーダンス クランプ回路の入力インピーダンスは、入力コンデンサへの充電期間と放電期間で異なります。充電期間の入力インピー ダンスは、数 kΩです。一方、放電期間の入力インピーダンスは、微小な放電電流が IC 内部に流れるため、非常に高く 数 MΩです。このように入力インピーダンスはクランプ回路の動作状態によって変わります。 (3)信号源のインピーダンス 入力端子に接続する信号源のインピーダンスは 200Ω以下としてください。信号源のインピーダンスが大きい場合には信号が 歪んでしまうことがあります。信号源のインピーダンスが大きい場合には、インピーダンス変換用にバッファを挿入するようにお願 いします。 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 15 - NJM2512 ■ASC(Advanced SAG Correction)回路について Advanced SAG Correction 回路は当社独自のサグ補正技術(特許)であり、従来のサグ補正回路よりも出力カップリングコンデ ンサを小さくすることができます。ASC 回路を使用すれば、省スペース化に貢献し、出力コンデンサレスのビデオアンプで懸念さ れる出力ショート時の不安も無くなります。 以下では、次の 4 項目について説明します。 (1)ASC 回路の概要 (2)外付け回路の設定方法 (3)2 系統ドライブ時の回路例 (4)使用上の注意事項 (1)ASC 回路の概要 サグは出力カップリングコンデンサと負荷抵抗により構成されるハイパスフィルタによって、信号の低周波成分が減衰すること で引き起こされます。ASC 回路は信号の低周波成分を増幅し、ハイパスフィルタによる低周波成分の減衰を補正するように動作 します。 下図は ASC 周辺回路を表しています。 SAG 端子は、サグを補正するための信号出力端子です。抵抗 R1 とコンデンサ C1 のローパスフィルタは、OUT 端子に接続さ れる出力カップリングコンデンサと負荷抵抗 RL で構成するハイパスフィルタを打ち消すように構成し、SSIG 端子に接続されます。 SSIG 端子に入力される信号を IC 内部で処理することにより、サグを補正する信号を生成します。 ASC 回路は信号の低周波成分を増幅するため、広いダイナミックレンジを必要とします。抵抗 R2 とコンデンサ C2 のローパス フィルタは、信号の APL(Average Picture Level)電圧を生成し、SREF 端子に入力します。この SREF 端子電圧を使用して、IC 内 部の電圧を最適化しています。 ASC 回路は、SSIG 端子と SREF 端子の信号を処理することによって、サグ補正波形を生成します。サグ補正成分が大きい場 合、IC のダイナミックレンジを超えてしまう場合があります。ASC 回路は、サグ補正回路によってダイナミックレンジを超える場合 にサグ補正機能の動作を停止します。このため、信号がダイナミックレンジ内に収まり、クリップされることを防いでいます。 【ASC 周辺回路図】 OUT1 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 16 - NJM2512 (2)外付け回路の設定方法 ASC 周辺回路の定数設定手順について説明します。 1: OUT 端子の出力コンデンサ COUT と抵抗 RL で構成されるハイパスフィルタのカットオフ周波数 fcout を求めます。 (出力コンデンサ COUT は、47uF 以上にする必要があります。) fcout 1 2 COUT RL 2: 抵抗 R1(>10kΩ)とコンデンサ C1 で構成するローパスフィルタのカットオフ周波数 fc1 が fcout と同じになる ように R1 と C1 を設定します。 fc1 1 fcout 2 C1 R1 3: 抵抗 R2(>10kΩ)とコンデンサ C2 で構成するローパスフィルタはカットオフ周波数 fc2 が 3Hz 以下となるよう にします。 fc 2 1 3 2 C 2 R 2 4: 抵抗 R1 と R2 の合成抵抗 R1//R2 が 5kΩ 以上であること確認して、サグ特性など問題ないか確認します。 【定数設定例】 上記手順に従って、出力コンデンサ COUT=47uF、抵抗 RL=150Ω とした場合の定数を設定します。 ① OUT 端子のコンデンサ 47uF と抵抗 150Ω で構成されるハイパスフィルタのカットオフ周波数を求めます。 fcout 1 1 22.6[Hz] 2 COUT RL 2 47u 150 ② 抵抗 R1(>10kΩ)とコンデンサ C1 の LPF のカットオフ周波数 fc1 が、fcout と同じになるようにします。コンデンサ C1 を 0.1uF とすると、以下のようになります。 1 1 22.6 2 C1 R1 2 0.1u R1 1 R1 70.4[k] 68[k] 2 0.1u 22.6 fc1 抵抗 R1 の計算結果は 70.4[kΩ]になりますが、E6 系列で入手できる 68kΩ とします。 ③ 抵抗 R2(>10kΩ)とコンデンサ C2 の LPF カットオフ周波数 fc2 は 3Hz 以下となるようにします。 コンデンサ C2 を 1uF とすると、以下のようになります。 1 1 3 2 C 2 R 2 2 1u R 2 1 R2 53[k] 68[k] 2 1u 3 fc 2 抵抗 R2 の計算結果は、53kΩ 以上にする必要があるため、抵抗 R1 と同じ 68kΩ とします。 ④ R1 と R2 の合成抵抗が 5kΩ 以上であること確認します。 R1// R 2 68k // 68k 34k 定数決定後、各特性で問題ないことを確認してください。 (本設定例は、データシートの測定回路図と同じとなります。) Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 17 - NJM2512 (3)2 系統ドライブ時の回路例 2 系統ドライブの回路例を下図に示します。2 系統出力の場合には、出力コンデンサは COUTa と COUTb の 2 つが必要になり ます。また、出力コンデンサ(COUTa、COUTb)と抵抗(RLa、RLb)で構成するハイパスフィルタのカットオフ周波数が同じになる ようにしてください。 fcout 1 1 2 COUTa RLa 2 COUTb RLb SAG 端子、SSIG 端子、SREF 端子の素子定数は、前項の設定方法に従って設定してください。 【2 系統ドライブの周辺回路図】 RLb=RL1b+RL2b COUTb RL1b COUTa RL1a OUT ASC DRV RLa=RL1a+RL2a SSIG SREF RL2a RL2b SAG R2 C2 R1 C1 (4)使用上の注意事項 ・SAG 端子に接続する抵抗値 R(=R1//R2)は、5kΩ 以上としてください。 抵抗値が小さいと OUT 端子に出力される信号が歪む場合があります。 ・SAG 端子と SREF 端子、SSIG 端子の配線は、なるべく短くするようにしてください。 これらの端子にノイズが混入すると、OUT 端子に出力される信号にノイズが混入します。 ・セラミックコンデンサを使用する場合には、DC バイアス特性の良いコンデンサを使用してください。 セラミックコンデンサは、印可される DC 電圧によって容量値が変動します。この特性を DC バイアス特性といいます。 セラミックコンデンサを使用する場合には、この DC バイアス特性によって所望の容量値と実際の容量値がずれてしまい、 サグ補正機能がうまく働かない場合があります。 ・外付け素子の定数を設定してもサグ補正機能が働かない場合があります。 サグ補正成分が大きい場合、信号が IC のダイナミックレンジを超える波形となります。 ASC 回路は、ダイナミックレンジを超えて信号がクリップすることを防ぐためにサグ補正機能を停止します。 この場合には、電源電圧を高くするか、出力コンデンサを大きくして各素子定数を変更してください。 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 18 - NJM2512 Cout=100uF,R1=R2=150kΩ, C1=0.1uF,C2=1uF Vcc=5.0V Vcc=3.0V ■参考資料【サグ特性例】 入力信号:バウンス信号(IRE0%、IRE100%、30Hz)、負荷:RL=150Ω 波形=黄:入力信号、緑:OUT 信号、紫:OUT1 信号、赤:サグ補正停止期間 Cout=33uF,R1=R2=51kΩ, Cout=47uF,R1=R2=68kΩ, C1=0.1uF,C2=1uF C1=0.1uF,C2=1uF 電源電圧が低い場合及び出力コンデンサが小さい場合、信号が OUT 端子のダイナミックレンジを超えてクリップすること を防ぐため、サグ補正機能が停止します。 Cout=100uF,R1=R2=150kΩ, C1=0.1uF,C2=1uF Vcc=5.0V Vcc=3.0V 入力信号:白 100%、負荷:RL=150Ω 波形=黄:入力信号、緑:OUT 信号、紫:OUT1 信号 Cout=33uF,R1=R2=51kΩ, Cout=47uF,R1=R2=68kΩ, C1=0.1uF,C2=1uF C1=0.1uF,C2=1uF Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 19 - NJM2512 Cout=100uF,R1=R2=150kΩ, C1=0.1uF,C2=1uF Vcc=5.0V 黒白 Vcc=5.0V 白黒 ■参考資料【白黒変動特性例】 入力信号:白黒信号、負荷:RL=150Ω 波形=黄:入力信号、緑:OUT 信号、赤:OUT1 信号 Cout=33uF,R1=R2=51kΩ, Cout=47uF,R1=R2=68kΩ, C1=0.1uF,C2=1uF C1=0.1uF,C2=1uF 白黒変動時には APL 変動によって、DC レベルが変動します。DC レベルの変化速度は Cout の容量値に依存します。 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 20 - NJM2512 ■パッケージ外形図 TVSP8 0~10° 2.9±0.1 1 0.55±0.1 4.0±0.2 5 2.8±0.1 8 4 +0.05 0.127-0.03 0.65 0.1±0.05 1.0MAX 0.475±0.1 0.08 0.2±0.05 0.05 M ■ランドパターン PKG TVSP8 b b 0.23 l 1.00 c 1.95 e e1 3.50 0.65 l c 注)本フットパターンは例です。基板設計の際には御社での実装検討を十分行って下さい。 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ 単位 : mm - 21 - NJM2512 ■包装仕様 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 22 - NJM2512 ■推奨実装方法 リフローはんだ法 *リフロー温度プロファイル f 260℃ e 230℃ 220℃ d 180℃ 150℃ 常温 a Ver.11 b c a:温度上昇勾配 : b:予備加熱温度 : 時間 : c:温度上昇勾配 : d:実装領域 A 温度 : 時間 : e:実装領域 B 温度 : 時間 : f:ピーク温度 : g:冷却温度勾配 : 1∼4℃/s 150∼180℃ 60∼120s 1∼4℃/s 220℃ 60s 以内 230℃ 40s 以内 260℃以下 1∼6℃/s g http://www.njr.co.jp/ - 23 - NJM2512 ■注意事項 1. 当社は、製品の品質、信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品はある確率で故障が発生することがありますので、当 社半導体製品の故障により結果として、人身事故、火災事故、社会的な損害等を生じさせることのないように、お客様の責任 においてフェールセーフ設計、冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計等の安全設計を行い、機器の安全性の確保に十 分留意されますようお願いします。 2. このデータシートの掲載内容の正確さには万全を期しておりますが、掲載内容について何らかの法的な保証を行うものでは ありません。とくに応用回路については、製品の代表的な応用例を説明するためのものです。また、工業所有権その他の権 利の実施権の許諾を伴うものではなく、第三者の権利を侵害しないことを保証するものでもありません。 このデータシートに記載されている商標は、各社に帰属します。 3. このデータシートに掲載されている製品を、特に高度の信頼性が要求される下記の機器にご使用になる場合は、必ず事前に 当社営業窓口までご相談願います。 · 航空宇宙機器 · 海底機器 · 発電制御機器 (原子力、火力、水力等) · 生命維持に関する医療装置 · 防災/ 防犯装置 · 輸送機器 (飛行機、鉄道、船舶等) · 各種安全装置 4. このデータシートに掲載されている製品の仕様を逸脱した条件でご使用になりますと、製品の劣化、破壊等を招くことがあり ますので、なさらないように願います。仕様を逸脱した条件でご使用になられた結果、人身事故、火災事故、社会的な損害等 を生じた場合、当社は一切その責任を負いません。 5. このデータシートに掲載されている製品の仕様等は、予告なく変更することがあります。ご使用にあたっては、納入仕様書の 取り交わしが必要です。 Ver.11 http://www.njr.co.jp/ - 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