DS07-13749-3

本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
富士通マイクロエレクトロニクス
DATA SHEET
DS07–13749–3
16 ビット・マイクロコントローラ
CMOS
®
MB90960 シリーズ
MB90F962(S)
MB90V340E-101/102
■ 概 要
MB90960 シリーズは , 産業機器向けに設計された , 汎用の富士通マイクロエレクトロニクス 16 ビットマイクロコント
ローラで , 64 K バイトのオンチップ Flash ROM プログラムメモリを実現しました。また , 内蔵の降圧回路により MCU コ
アへ 3 V 電源が供給されるため , EMI および消費電力の点で大変有利になります。
周辺リソースとして , 4 チャネルのインプットキャプチャ, 1 チャネルの 16 ビットフリーランタイマ , 2 チャネルの LINUART, 16 チャネルの 8/10 ビット A/D コンバータを内蔵しています。
(注意事項)F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
■ 特 長
・クロック
・ PLL クロック逓倍回路内蔵
・ 発振クロックの 2 分周または発振クロックの 1 逓倍∼ 6 逓倍 ( 発振クロック 4 MHz の場合 , 4 MHz ∼ 24 MHz) の
マシンクロック (PLL クロック ) を選択可能
・ サブクロックによる動作: 最大 50 kHz ( 型格に S サフィックスのない製品 )
・ 最小命令実行時間:41.7 ns ( 発振クロック 4 MHz, PLL クロック 6 逓倍で動作した場合 )
・コントローラ用途に最適な命令体系
・ 16 M バイトの CPU メモリ空間:内部は 24 ビットアドレッシング
・ 豊富なデータタイプ ( ビット , バイト , ワード , ロングワード )
・ 豊富なアドレッシングモード (23 種類 )
・ 符号付き乗除算命令 , RETI 命令機能強化
・ 32 ビットのアキュムレータ採用による高精度演算の強化
(続く)
富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。
ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。
http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/
Copyright©2007-2009 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved
2009.11
MB90960 シリーズ
(続き)
・高級言語 (C 言語 ) / マルチタスクに対応する命令体系
・ システムスタックポインタの採用
・ 各種ポインタ間接命令の強化
・ バレルシフト命令
・実行速度の向上
・ 4 バイトの命令キュー
・強力な割込み機能
・ 8 レベル , 34 要因の強力な割込み機能
・ 8 チャネルの外部割込みに対応
・CPU に依存しない自動データ転送機能
・ 拡張インテリジェント I/O サービス機能 (EI2OS):16 チャネル
・低消費電力 ( スタンバイ ) モード
・ クロックモード
PLL クロックモード ( 発振クロックの PLL 逓倍クロックで , CPU および周辺機能を動作させるモード )
メインクロックモード ( 発振クロックの 2 分周クロックで CPU および周辺機能を動作させるモード )
サブクロックモード ( サブクロックで CPU および周辺機能を動作させるモード )
・ スタンバイモード
スリープモード (CPU への動作クロックを停止させるモード )
時計モード ( サブクロックと時計タイマだけを動作させるモード )
タイムベースタイマモード (発振クロック, サブクロック, タイムベースタイマと時計タイマだけを動作させるモード)
ストップモード ( 発振クロックとサブクロックを停止させるモード )
・ CPU 間欠動作モード
・I/O ポート
・ 汎用入出力ポート (CMOS 出力 ):
− 34 本 ( 型格に S サフィックスがない製品 )
− 36 本 ( 型格に S サフィックスがある製品 )
・サブクロック端子 (X0A, X1A)
・ あり ( 外部発振使用 ) ,S サフィックスがない製品
・ なし,S サフィックスがある製品
・タイマ
・ タイムベースタイマ , 時計タイマ ( 型格に S サフィックスがない製品 ) , ウォッチドッグタイマ:1 チャネル
・ 8/16 ビット PPG タイマ:8 ビット× 4 チャネル , または 16 ビット× 2 チャネル
・ 16 ビットリロードタイマ:2 チャネル
・ 16 ビット入出力タイマ
− 16 ビットフリーランタイマ:1 チャネル
− 16 ビットインプットキャプチャ (ICU):4 チャネル
・LIN-UART:2 チャネル
・ 全二重ダブルバッファ付き
・ クロック非同期 , またはクロック同期シリアル転送が使用可能
・DTP/ 外部割込み:8 チャネル
・ 外部入力により拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) の起動および外部割込みを発生
・遅延割込み発生モジュール
・ タスク切換用の割込み要求を発生
・8/10 ビット A/D コンバータ:16 チャネル
・ 8/10 ビットの分解能切換え可能
・ 外部トリガ入力による起動が可能
・ 変換時間:3 μs ( マシンクロック 24 MHz の場合 , サンプリング時間含む )
・アドレス一致検出(プログラムパッチ)機能
・ 6 アドレスポインタ分のアドレス一致検出
・ポートの入力電圧レベルを変更可能
・ Automotive 入力レベル /CMOS シュミット入力レベル ( シングルチップモードの初期値は Automotive レベル )
2
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
■ 品種構成
品名
項目
分類
CPU
システムクロック
サブクロック端子
(X0A, X1A)
MB90F962
MB90F962S
MB90V340E-101
フラッシュメモリ品
MB90V340E-102
評価用品
F2MC-16LX CPU
PLL クロック逓倍方式 ( × 1, × 2, × 3, × 4, × 6, PLL 停止時 1/2)
最小命令実行時間:41.7 ns ( 発振クロック 4 MHz, PLL × 6)
あり
なし
クロックスーパ
バイザ
あり
なし
フラッシュメモリ
64 K バイト (60 K バイト + 4 K バイトセクタ )
外部
3 K バイト
LQFP-48P
30 K バイト
PGA-299C
エミュレータ
専用電源 *1
⎯
あり
動作電圧範囲
3.5 V ∼ 5.5 V:通常動作時 (A/D コンバータ未
使用時でフラッシュ書込みをしない場合 )
4.0 V ∼ 5.5 V:通常動作時
5 V ± 10%
動作周囲温度
− 40 °C ∼+ 125 °C *2
⎯
2 チャネル
5 チャネル
ROM
RAM 容量
パッケージ
LIN-UART
8/10 ビット
A/D コンバータ
16 ビット
リロードタイマ
専用リロードタイマによっての広範囲ボーレート設定が可能
異なる同期シリアルプロトコルを適合させるための特別同期オプション
LIN マスタまたは LIN スレイブデバイスとして使用可能
16 チャネル
2 チャネル
16 ビット
インプットキャプ
チャ
8/16 ビット
PPG タイマ
対応評価用製品
3
5
2 チャネル
オーバフロー時に割込み信号を出力
動作クロック周波数:fsys/21, fsys/22, fsys/23, fsys/24, fsys/25, fsys/26, fsys/27
(fsys =マシンクロック周波数 )
4 チャネル
8 チャネル
端子入力 ( 立上り , 立下り , 両エッジ ) により 16 ビットフリーランタイマ値を保持 ,
割込み信号発生
8 チャネル (16 ビット ) /
2 チャネル (16 ビット ) /
16 チャネル (8 ビット )
4 チャネル (8 ビット )
8 ビットリロードカウンタ× 16
8 ビットリロードカウンタ× 4
“L” パルス幅用 8 ビットリロードレジスタ× 4 “L” パルス幅用 8 ビットリロードレジスタ× 16
“H” パルス幅用 8 ビットリロードレジスタ× 4 “H” パルス幅用 8 ビットリロードレジスタ× 16
8 ビット /16 ビット動作モードに対応
8 ビットリロードカウンタは 16 ビットリロードカウンタまたは 8 ビットプリスケーラ+ 8 ビッ
トリロードカウンタとして構成されます。
動作クロック周波数:fsys, fsys/21, fsys/22, fsys/23, fsys/24, fosc = 4 MHz 時は 128 μs
(fsys =マシンクロック周波数 , fosc =発振クロック周波数 )
8 チャネル
外部割込み
4 チャネル
動作クロック周波数:fsys/2 , fsys/2 , fsys/2 (fsys =マシンクロック周波数 )
外部イベントカウント機能に対応
1
1 チャネル
16 ビット
フリーランタイマ
24 チャネル
10 ビットまたは 8 ビット分解能
変換時間:最小 3 μs (1 チャネルあたりサンプリング時間を含む )
16 チャネル
立上り , 立下り , 両エッジ , “H”/“L” レベル入力による起動 , 外部入力 , 拡張インテリジェント
I/O サービス (EI2OS) を使用可能
MB90V340E-102
MB90V340E-101
⎯
(続く)
DS07–13749–3
3
MB90960 シリーズ
(続き)
* 1:エミュレータ (MB2147-01-E) をご使用いただく際のジャンパスイッチ (TOOL VCC) の設定です。詳細については ,
エミュレータ取扱説明書を参照してください。
* 2:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
4
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
■ 端子配列図
・MB90F962(S)
(TOP VIEW)
P83/SOT0/TOT2
P42/INT9R
P43
42
41
40
P85/SIN1
P84/SCK0/INT15R
43
37
P82/SIN0/INT14R/TIN2
44
P86/SOT1
P44/FRCK0
45
P87/SCK1
X0A/P40 ∗
46
38
X1A/P41 ∗
47
39
AVss
48
(LQFP-48P)
AVcc
1
36
P20
AVR
2
35
P21
P60/AN0
3
34
P22/PPGD(C)
P61/AN1
4
33
P23/PPGF(E)
P62/AN2
5
32
P24/IN0
P63/AN3
6
31
P25/IN1
P64/AN4
7
30
P26/IN2
P65/AN5
8
29
P27/IN3
P66/AN6/PPGC(D)
9
28
X1
17
18
19
20
21
22
23
24
P55/AN13/INT10
P56/AN14/INT11
P57/AN15/INT13
MD2
MD1
MD0
RST
Vcc
Vss
16
25
P54/AN12/TOT3/INT8
12
15
P50/AN8
P53/AN11/TIN3
C
14
X0
26
13
27
11
P51/AN9
10
P52/AN10
P67/AN7/PPGE(F)
P80/ADTG/INT12R
(FPT-48P-M26)
*:MB90F962 :X0A, X1A
MB90F962S :P40, P41
DS07–13749–3
5
MB90960 シリーズ
■ 端子機能説明
端子番号
端子名
回路形式
1
AVCC
I
2
AVR
⎯
LQFP-48P *
3∼8
P60 ∼ P65
H
AN0 ∼ AN5
9, 10
H
P50 ∼ P52
F
H
汎用入出力ポート
H
TIN3
16
TOT3
汎用入出力ポート
H
INT8 用外部割込み要求入力端子
P55 ∼ P57
AN13 ∼ AN15
A/D コンバータ用アナログ入力端子
リロードタイマ 3 用出力端子
INT8
17 ∼ 19
A/D コンバータ用アナログ入力端子
リロードタイマ 3 用イベント入力端子
P54
AN12
汎用入出力ポート (P50 は , MB90V340E とは入出力回路形式が異な
ります )
A/D コンバータ用アナログ入力端子
P53
AN11
A/D コンバータ用トリガ入力端子
INT12R 用外部割込み要求入力端子
AN8 ∼ AN10
15
A/D コンバータ用アナログ入力端子
汎用入出力ポート
INT12R
12 ∼ 14
汎用入出力ポート
PPG 用出力端子
P80
ADTG
A/D コンバータ用電源 (Vref + ) 入力端子。
VCC 以下の入力にしてください。
汎用入出力ポート
PPGC (D) ,
PPGE (F)
11
アナログ回路用 VCC 電源入力端子
A/D コンバータ用アナログ入力端子
P66, P67
AN6, AN7
機能説明
汎用入出力ポート
H
INT10, INT11,
INT13
A/D コンバータ用アナログ入力端子
INT10, INT11, INT13 用外部割込み要求入力端子
20
MD2
D
動作モード指定用入力端子
21, 22
MD1, MD0
C
動作モード指定用入力端子
23
RST
E
リセット入力端子
24
VCC
⎯
電源入力端子 (3.5 V ∼ 5.5 V)
25
VSS
⎯
電源入力端子 (0 V)
26
C
I
27
X0
28
X1
29 ∼ 32
P27 ∼ P24
IN3 ∼ IN0
A
電源安定化容量端子。0.1 μF 以上のセラミックコンデンサを接続し
てください。
発振入力端子
発振出力端子
G
汎用入出力ポート
レジスタの設定によって , プルアップ抵抗の有無を設定できます。
この機能はシングルチップモード時に有効となります。
インプットキャプチャ 0 ∼ 3 用イベント入力端子
*:FPT-48P-M26
(続く)
6
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
(続き)
端子番号
LQFP-48P *
端子名
回路形式
P23, P22
33, 34
G
PPGF (E) ,
PPGD (C)
35, 36
37
38
39
40
41
P21, P20
P85
SIN1
P87
SCK1
P86
SOT1
P43
P42
INT9R
SOT0
G
K
F
F
F
F
INT14R
P44
FRCK0
F
汎用入出力ポート
LIN-UART0 用シリアルデータ出力端子
リロードタイマ 2 用出力端子
汎用入出力ポート
F
LIN-UART0 用クロック入出力端子
INT15R 用外部割込み要求入力端子
汎用入出力ポート
K
LIN-UART0 用シリアルデータ入力端子
INT14R 用外部割込み要求入力端子
リロードタイマ 2 用イベント入力端子
F
汎用入出力ポート (MB90V340E とは入出力回路形式が異なります )
フリーランタイマ 0 クロック入力端子
P40, P41
F
汎用入出力ポート。
( 型格に S サフィックスのある製品および MB90V340E-101 のみ )
X0A, X1A
B
X0A:サブクロック用発振入力端子
X1A:サブクロック用発振出力端子
( 型格に S サフィックスのない製品および MB90V340E-102 のみ )
AVSS
I
アナログ回路用 VSS 電源入力端子
46, 47
48
汎用入出力ポート
汎用入出力ポート
TIN2
45
汎用入出力ポート
INT9R 用外部割込み要求入力端子
P82
SIN0
汎用入出力ポート
LIN-UART1 用シリアルデータ出力端子
INT15R
44
汎用入出力ポート
LIN-UART1 用クロック入出力端子
P84
SCK0
汎用入出力ポート
レジスタの設定によって , プルアップ抵抗の有無を設定できます。
この機能はシングルチップモード時に有効となります。
LIN-UART1 用シリアルデータ入力端子
TOT2
43
汎用入出力ポート
レジスタの設定によって , プルアップ抵抗の有無を設定できます。
この機能はシングルチップモード時に有効となります。
PPG 用出力端子
P83
42
機能説明
*:FPT-48P-M26
DS07–13749–3
7
MB90960 シリーズ
■ 入出力回路形式
分類
回路
備考
A
X1
発振回路
高速発振帰還抵抗=約 1 MΩ
Xout
X0
スタンバイ制御信号
B
X1A
Xout
発振回路
低速発振帰還抵抗=約 10 MΩ
X0A
スタンバイ制御信号
C
CMOS 入力
R
CMOS ヒステリシス
入力
D
・ CMOS 入力
CMOS ヒステリシス ・ プルダウンなし
入力
R
プルダウン
抵抗
E
CMOS ヒステリシス入力
プルアップ抵抗値:約 50 kΩ
プルアップ
抵抗
R
CMOS ヒステリシス
入力
F
P-ch
Pout
N-ch
Nout
・ CMOS レベル出力
(IOL = 4 mA, IOH =− 4 mA)
・ CMOS ヒステリシス入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
・ Automotive 入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
R
CMOS ヒステリシス入力
Automotive 入力
入力遮断用スタンバイ制御
(続く)
8
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
(続き)
分類
回路
備考
G
プルアップ制御
プルアップ
抵抗
P-ch
P-ch
Pout
N-ch
Nout
・ CMOS レベル出力
(IOL = 4 mA, IOH =− 4 mA)
・ CMOS ヒステリシス入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
・ Automotive 入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
・ プルアップ抵抗設定可:約 50 kΩ
R
CMOS ヒステリシス入力
Automotive 入力
入力遮断用
スタンバイ制御
H
P-ch
Pout
N-ch
Nout
R
・ CMOS レベル出力
(IOL = 4 mA, IOH =− 4 mA)
・ CMOS ヒステリシス入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
・ Automotive 入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
・ A/D アナログ入力
CMOS ヒステリシス入力
Automotive 入力
入力遮断用
スタンバイ制御
A/D アナログ入力
I
電源入力保護回路
P-ch
N-ch
K
P-ch
Pout
N-ch
Nout
・ CMOS レベル出力
(IOL = 4 mA, IOH =− 4 mA)
・ CMOS 入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
・ Automotive 入力
( スタンバイ時入力遮断機能付き )
R
CMOS 入力
Automotive 入力
入力遮断用
スタンバイ制御
DS07–13749–3
9
MB90960 シリーズ
■ デバイス使用上の注意
デバイスを取り扱う際には , 以下のことを特に注意してください。
・ ラッチアップの防止
・ 未使用端子の処理
・ 外部クロックの使用
・ PLL クロックモード動作中の注意
・ 電源端子 (VCC/VSS)
・ プルアップ / プルダウン抵抗
・ 水晶発振回路
・ A/D コンバータの電源 , アナログ入力の投入順序
・ A/D コンバータの未使用時の端子処理
・ 電源投入時の注意
・ 供給電圧の安定化
・ 初期化
・ TA =+ 105 °C 以上での対応について
1. ラッチアップの防止
CMOS IC では , 以下のような場合にラッチアップ現象を生じることがあります。
・ 入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合
・ VCC 端子と VSS 端子の間に定格を超える電圧が印加された場合
・ AVCC 電源が VCC 電圧の前に印加された場合
ラッチアップ現象が発生すると電源電流が激増し , デバイスの熱破壊に至る場合がありますので , 使用に際しては , 最
大定格を超えることのないよう十分注意してください。また同様の理由から , アナログ電源電圧 (AVCC, AVR) がデジタル
電源電圧を超えることのないよう十分注意してください。
2. 未使用端子の処理
使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作およびラッチアップによる永久破損の原因となることがあ
りますので , 2 kΩ 以上の抵抗を介して , プルアップまたはプルダウンなどの処理をしてください。また , 使用していない入
出力端子については出力状態にして開放するか , 入力状態の場合は入力端子と同じ処置をしてください。
3. 外部クロックの使用
外部のクロックを使用する場合は , X0 (X0A) 端子のみを駆動し , X1 (X1A) 端子は開放してください。
MB90960 シリーズ
X0 (X0A)
開放
X1 (X1A)
4. PLL クロックモード動作中の注意
本マイクロコントローラで PLL クロックを選択しているときに発振子がはずれたり , あるいはクロック入力が停止した
場合 , 本マイクロコントローラは PLL 内部の自励発振回路の自走周波数で動作を継続し続ける場合があります。この動作
は保証外の動作です。
5. 電源端子 (VCC/VSS)
VCC 端子または VSS 端子が複数ある場合 , デバイス設計上はラッチアップなどの誤動作を防止するためにデバイス内部
で同電位にすべきもの同士を接続してあります。不要輻射の低減 , グランドレベルの上昇によるストローブ信号の誤動作
の防止 , 総出力電流規格を遵守などのため , 必ずすべての VCC 端子と VSS 端子を外部で電源およびグランドに接続してく
ださい。また , 電流供給源と本デバイスの VCC 端子と VSS 端子は , 低インピーダンスで接続してください。本デバイスの近
くで , VCC 端子と VSS 端子の間に 0.1 μF 程度のセラミックコンデンサをバイパスコンデンサとして接続することをお勧
めいたします。
10
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
VCC
VSS
VCC
VSS
VSS
VCC
MB90960
シリーズ
VCC
VSS
VSS
VCC
6. プルアップ / プルダウン抵抗
MB90960 シリーズは内部プルアップ / プルダウン抵抗オプションをサポートしていません ( ただしポート 2 のみプル
アップ抵抗を内蔵しています ) 。
必要に応じて端子にプルアップ / プルダウン処理をしてください。
7. 水晶発振回路
X0, X1 端子の周辺のノイズはこのデバイスの誤動作の原因となります。X0, X1 端子および水晶発振子 ( あるいはセラ
ミック振動子 ) , さらにグランドへのバイパスコンデンサはできる限り近くになるように配慮し , また水晶発振子の配線
は , 他の回路の配線とできる限り交差しないようにプリント基板を設計してください。また , X0, X1 端子の回りをグラン
ドで囲むようなプリント基板アートワークは , 安定した動作を期待できますので , 強くお薦めします。各量産品において ,
ご使用される発振子メーカに発振評価依頼をしてください。
8. A/D コンバータの電源 , アナログ入力の投入順序
A/D コンバータの電源 (AVCC, AVR) およびアナログ入力 (AN0 ∼ AN15) の印加は必ずデジタル電源 (VCC) の投入後に
行ってください。また , 電源切断時は A/D コンバータの電源およびアナログ入力の遮断の後で , デジタル電源の遮断を行っ
てください。その際 , AVR は , AVCC を超えないように投入・切断を行ってください。
9. A/D コンバータの未使用時の端子処理
A/D コンバータを使用しないときは , AVCC = VCC, AVSS = AVR = VSS に接続してください。
10.電源投入時の注意
内蔵している降圧回路の誤動作を防ぐために , 電源投入時にあける電圧の立上り時間は , 50 μs (0.2 V と 2.7 V の間 )
以上を確保してください。
11.供給電圧の安定化
VCC 電源電圧の動作保証範囲内においても , 電源電圧の急激な変化があると , 誤動作を起こす場合がありますので , VCC
電源電圧を安定させてください。
安定化の基準としては , 商用周波数 (50 Hz/60 Hz) での VCC リプル変動 (peak to peak 値 ) を標準 VCC 電源電圧値の
10%以下に , また電源の切換え時の瞬時変化においては , 過度変動率が 0.1 V/ms 以下になるように電源電圧を抑えてくだ
さい。
12.シリアル通信について
シリアル通信においては , ノイズなどにより間違ったデータを受信する可能性があります。そのため , ノイズを抑える
ボードの設計をしてください。
また , 万が一ノイズなどの影響により誤ったデータを受信した場合を考慮して , 最後にデータのチェックサムなどを付
加してエラーが発生した場合には再送を行うなどの処理をしてください。
13.初期化
デバイス内には , パワーオンリセットによってのみ初期化される内蔵レジスタ類があります。これらのレジスタを初期
化するには , 電源の再投入を行ってください。
14.TA =+ 105 °C 以上での対応について
TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
DS07–13749–3
11
MB90960 シリーズ
■ ブロックダイヤグラム
・MB90F962 (S)
X0
X1
RST
X0A∗
X1A∗
クロック
制御
F2MC-16LX
コア
インプット
キャプチャ
4 チャネル
16 ビット
フリーラン
タイマ 0
IN0 ~ IN3
FRCK0
RAM
3 K バイト
ROM
64 K バイト
ボーレート
ジェネレータ
(2 チャネル )
SOT0, SOT1
SCK0, SCK1
SIN0, SIN1
AVCC
AVSS
AN15 ~ AN0
AVR
内
部
デ
|
タ
バ
ス
16 ビット
リロード
タイマ
2 チャネル
TIN2, TIN3
TOT2, TOT3
LIN-UART
2 チャネル
8/10 ビット
A/D
コンバータ
16 チャネル
ADTG
PPGF(E), PPGD(C),
PPGC(D), PPGE(F)
8/16 ビット
PPG タイマ
4/2 チャネル
DTP/
外部割込み
INT8, INT9R,
INT10, INT11,
INT12R, INT13,
INT14R, INT15R
*:MB90F962 のみ対応
12
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
・MB90V340E-101/102
X0
X1
RST
X0A∗
X1A∗
クロック
制御
F2MC-16LX
コア
RAM
30 K バイト
LIN-UART
5 チャネル
AVCC
AVSS
AN23 ~ AN0
AVRH
AVRL
ADTG
8/10 ビット
A/D
コンバータ
24 チャネル
DA01, DA00
10 ビット
D/A コンバータ
2 チャネル
PPGF ~ PPG0
SDA1, SDA0
SCL1, SCL0
FRCK0
インプット
キャプチャ
8 チャネル
IN7 ~ IN0
アウトプット
コンペア
8 チャネル
ボーレート
ジェネレータ
(5 チャネル )
SOT4 ~ SOT0
SCK4 ~ SCK0
SIN4 ~ SIN0
16 ビット
フリーラン
タイマ 0
16 ビット
フリーラン
タイマ 1
内
部
デ
|
タ
バ
ス
CAN
コントローラ
3 チャネル
16 ビット
リロードタイマ
4 チャネル
DMA
FRCK1
RX2 ~ RX0
TX2 ~ TX0
TIN3 ~ TIN0
TOT3 ~ TOT0
AD15 ~ AD00
A23 ~ A16
ALE
外部バス
RD
WRL
WRH
HRQ
HAK
RDY
CLK
8/16 ビット
PPG タイマ
16/8 チャネル
I2C インタ
フェース
2 チャネル
OUT7 ~ OUT0
DTP/
外部割込み
INT15 ~ INT8
(INT15R ~ INT8R)
INT7 ~ INT0
クロック
モニタ
CKOT
*:MB90V340E-102 のみ対応
DS07–13749–3
13
MB90960 シリーズ
■ メモリマップ
MB90F962(S)
MB90V340E-101/102
FFFFFFH
FFFFFFH
ROM (FF バンク )
FF0000H
FEFFFFH
FF0000H
FEFFFFH
ROM (FF バンク )
ROM (FE バンク )
FE0000H
FDFFFFH
ROM (FD バンク )
FD0000H
FCFFFFH
ROM (FC バンク )
FC0000H
FBFFFFH
ROM (FB バンク )
FB0000H
FAFFFFH
FA0000H
F9FFFFH
F90000H
F8FFFFH
ROM (FA バンク )
ROM (F9 バンク )
ROM (F8 バンク )
F80000H
00FFFFH
008000H
007FFFH
007900H
0078FFH
ROM (FF バンク
のイメージ )
周辺
010000H
00FFFFH
008000H
007FFFH
007900H
ROM (FF バンク
のイメージ )
周辺
RAM 30 K バイト
000100H
0000EFH
000000H
周辺
000CFFH
000100H
0000FFH
0000F0H
0000EFH
000000H
RAM 3 K バイト
周辺
:アクセス禁止
(注意事項)C コンパイラのスモールモデルを有効に生かせるように , FF バンク内の ROM データのイメージが , 00 バン
クの上位側に表示されます。FF バンクの下位 16 ビットアドレスと 00 バンクの下位 16 ビットアドレスには
同じアドレスが割り当てられるため , ポインタで far 指定を宣言しなくても , ROM 内のテーブルを参照でき
ます。
たとえばアドレス 00C000H にアクセスする場合 , 実際には , ROM のアドレス FFC000H へアクセスすることに
なります。
ここで , FF バンクの ROM 領域は 32 K バイトを超えているため , 00 バンクのイメージに領域全体を表示する
ことができません。FF8000H ∼ FFFFFFH のイメージは 00 バンクで表示できますが , FF0000H ∼ FF7FFFH の
イメージは FF バンクでしか表示できません。
14
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
■ I/O マップ
アドレス
レジスタ
000000H,
000001H
000002H
略称
アクセス
リソース
初期値
R/W
ポート 2
XXXXXXXXB
予約領域
ポート 2 データレジスタ
PDR2
000004H
ポート 4 データレジスタ
PDR4
R/W
ポート 4
XXXXXXXXB
000005H
ポート 5 データレジスタ
PDR5
R/W
ポート 5
XXXXXXXXB
000006H
ポート 6 データレジスタ
PDR6
R/W
ポート 6
XXXXXXXXB
ポート 8 データレジスタ
PDR8
R/W
ポート 8
XXXXXXXXB
000003H
予約領域
000007H
000008H
予約領域
000009H,
00000AH
予約領域
00000BH
ポート 5 アナログ入力許可レジスタ
ADER5
R/W
ポート 5, A/D
1 1 1 1 1 1 1 1B
00000CH
ポート 6 アナログ入力許可レジスタ
ADER6
R/W
ポート 6, A/D
1 1 1 1 1 1 1 1B
00000DH
予約領域
00000EH
入力レベル選択レジスタ 0
ILSR0
R/W
ポート 2, 4, 5, 6
X 0 0 0 X 0 XXB
00000FH
入力レベル選択レジスタ 1
ILSR1
R/W
ポート 8
XXXXXXX 0B
R/W
ポート 2
0 0 0 0 0 0 0 0B
000010H,
000011H
000012H
予約領域
ポート 2 方向レジスタ
000013H
DDR2
予約領域
000014H
ポート 4 方向レジスタ
DDR4
R/W
ポート 4
XXX 0 0 0 0 0B
000015H
ポート 5 方向レジスタ
DDR5
R/W
ポート 5
0 0 0 0 0 0 0 0B
000016H
ポート 6 方向レジスタ
DDR6
R/W
ポート 6
0 0 0 0 0 0 0 0B
R/W
ポート 8
0 0 0 0 0 0X 0B
W
ポート A
XXX 0 0 XXXB
R/W
ポート 2
0 0 0 0 0 0 0 0B
000017H
000018H
予約領域
ポート 8 方向レジスタ
000019H
00001AH
DDR8
予約領域
ポート A 方向レジスタ
DDRA
00001BH
∼
00001DH
00001EH
予約領域
ポート 2 プルアップ制御レジスタ
00001FH
PUCR2
予約領域
(続く)
DS07–13749–3
15
MB90960 シリーズ
アドレス
レジスタ
略称
アクセス
リソース
初期値
000020H
シリアルモードレジスタ 0
SMR0
W, R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
000021H
シリアル制御レジスタ 0
SCR0
W, R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
000022H
受信 / 送信データレジスタ 0
RDR0/TDR0
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
000023H
シリアルステータスレジスタ 0
SSR0
R, R/W
000024H
拡張通信制御レジスタ 0
ECCR0
R, W, R/W
000025H
拡張ステータス制御レジスタ 0
ESCR0
R/W
0 0 0 0 0 1 0 0B
000026H
ボーレートジェネレータレジスタ 00
BGR00
R/W, R
0 0 0 0 0 0 0 0B
000027H
ボーレートジェネレータレジスタ 01
BGR01
R/W, R
0 0 0 0 0 0 0 0B
000028H
シリアルモードレジスタ 1
SMR1
W, R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
000029H
シリアル制御レジスタ 1
SCR1
W, R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
00002AH
受信 / 送信データレジスタ 1
RDR1/TDR1
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
00002BH
シリアルステータスレジスタ 1
SSR1
R, R/W
00002CH
拡張通信制御レジスタ 1
ECCR1
R, W, R/W
00002DH
拡張ステータス制御レジスタ 1
ESCR1
R/W
0 0 0 0 0 1 0 0B
00002EH
ボーレートジェネレータレジスタ 10
BGR10
R/W, R
0 0 0 0 0 0 0 0B
00002FH
ボーレートジェネレータレジスタ 11
BGR11
R/W, R
0 0 0 0 0 0 0 0B
LIN-UART0
LIN-UART1
0 0 0 0 1 0 0 0B
0 0 0 0 0 0 XXB
0 0 0 0 1 0 0 0B
0 0 0 0 0 0 XXB
000030H
∼
00003AH
00003BH
予約領域
アドレス検出制御レジスタ 1
PACSR1
R/W
アドレス
一致検出 1
0 0 0 0 0 0 0 0B
00003CH
∼
000047H
000048H
予約領域
PPGC 動作モード制御レジスタ
PPGCC
W, R/W
000049H
PPGD 動作モード制御レジスタ
PPGCD
W, R/W
00004AH
PPGC/D カウントクロック選択レジスタ
PPGCD
R/W
00004BH
00004CH
0 X 0 0 0 XX1B
16 ビット
PPG C/D
0 X 0 0 0 0 0 1B
0 0 0 0 0 0 X 0B
予約領域
PPGE 動作モード制御レジスタ
PPGCE
W, R/W
00004DH
PPGF 動作モード制御レジスタ
PPGCF
W, R/W
00004EH
PPGE/F カウントクロック選択レジスタ
PPGEF
R/W
00004FH
0 X 0 0 0 XX1B
16 ビット
PPG E/F
0 X 0 0 0 0 0 1B
0 0 0 0 0 0 X 0B
予約領域
000050H
インプットキャプチャ制御ステータス
0/1
ICS01
R/W
000051H
インプットキャプチャエッジ 0/1
ICE01
R/W, R
000052H
インプットキャプチャ制御ステータス
2/3
ICS23
R/W
000053H
インプットキャプチャエッジ 2/3
ICE23
R
インプット
キャプチャ 0/1
インプット
キャプチャ 2/3
0 0 0 0 0 0 0 0B
XXX 0 X 0 XXB
0 0 0 0 0 0 0 0B
XXXXXXXXB
000054H
∼
000063H
予約領域
(続く)
16
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
アドレス
レジスタ
略称
アクセス
リソース
初期値
16 ビット
リロードタイマ 2
0 0 0 0 0 0 0 0B
000064H
タイマ制御ステータス 2
TMCSR2
R/W
000065H
タイマ制御ステータス 2
TMCSR2
R/W
000066H
タイマ制御ステータス 3
TMCSR3
R/W
000067H
タイマ制御ステータス 3
TMCSR3
R/W
000068H
A/D 制御ステータス 0
ADCS0
R/W
0 0 0 XXXX 0B
000069H
A/D 制御ステータス 1
ADCS1
R/W, W
0 0 0 0 0 0 0 XB
00006AH
A/D データレジスタ 0
ADCR0
R
A/D
0 0 0 0 0 0 0 0B
00006BH
A/D データレジスタ 1
ADCR1
R
コンバータ
XXXXXX 0 0B
00006CH
A/D コンバータセッティング 0
ADSR0
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
00006DH
A/D コンバータセッティング 1
ADSR1
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
00006EH
00006FH
16 ビット
リロードタイマ 3
XXXX 0 0 0 0B
0 0 0 0 0 0 0 0B
XXXX 0 0 0 0B
予約領域
ROM ミラー機能選択
ROMM
W
ROM ミラー
XXXXXXX 1B
PACSR0
R/W
アドレス
一致検出 0
0 0 0 0 0 0 0 0B
DIRR
R/W
遅延割込み発生
モジュール
XXXXXXX0B
000070H
∼
00009DH
予約領域
00009EH
アドレス検出制御レジスタ 0
00009FH
遅延割込み / 解除レジスタ
0000A0H
低消費電力モード制御レジスタ
LPMCR
W, R/W
低消費電力
制御回路
0 0 0 1 1 0 0 0B
0000A1H
クロック選択レジスタ
CKSCR
R, R/W
低消費電力
制御回路
1 1 1 1 1 1 0 0B
0000A2H
∼
0000A7H
予約領域
0000A8H
ウォッチドッグタイマ制御レジスタ
WDTC
R, W
ウォッチ
ドッグタイマ
XXXXX 1 1 1B
0000A9H
タイムベースタイマ制御レジスタ
TBTC
W, R/W
タイムベース
タイマ
1 XX 0 0 1 0 0B
0000AAH
時計タイマ制御レジスタ
WTC
R, R/W
時計タイマ
1 X 0 0 1 0 0 0B
0000ABH
∼
0000ADH
予約領域
(続く)
DS07–13749–3
17
MB90960 シリーズ
アドレス
略称
アクセス
リソース
初期値
フラッシュコントロールステータス
FMCS
R, R/W
フラッシュ
メモリ
0 0 0 X 0 0 0 0B
0000AFH
予約領域
0000B0H
割込み制御レジスタ 00
ICR00
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000B1H
割込み制御レジスタ 01
ICR01
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000B2H
割込み制御レジスタ 02
ICR02
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000B3H
割込み制御レジスタ 03
ICR03
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000B4H
割込み制御レジスタ 04
ICR04
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000B5H
割込み制御レジスタ 05
ICR05
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000B6H
割込み制御レジスタ 06
ICR06
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000B7H
割込み制御レジスタ 07
ICR07
W, R/W
0000B8H
割込み制御レジスタ 08
ICR08
W, R/W
0000B9H
割込み制御レジスタ 09
ICR09
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000BAH
割込み制御レジスタ 10
ICR10
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000BBH
割込み制御レジスタ 11
ICR11
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000BCH
割込み制御レジスタ 12
ICR12
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000BDH
割込み制御レジスタ 13
ICR13
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000BEH
割込み制御レジスタ 14
ICR14
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000BFH
割込み制御レジスタ 15
ICR15
W, R/W
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000AEH
レジスタ
0 0 0 0 0 1 1 1B
割込み制御
0 0 0 0 0 1 1 1B
0000C0H
∼
0000C9H
予約領域
0000CAH
DTP/ 外部割込み許可レジスタ 1
ENIR1
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
0000CBH
DTP/ 外部割込み許可レジスタ 1
EIRR1
R/W
XXXXXXXXB
0000CCH
検出レベル設定 1
ELVR1
R/W
0000CDH
検出レベル設定 1
ELVR1
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
0000CEH
外部割込み要因選択
EISSR
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
0000CFH
PLL サブクロック制御レジスタ
PSCCR
W
外部割込み 1
PLL
0 0 0 0 0 0 0 0B
XXXX 0 0 0 0B
0000D0H
∼
0000FFH
予約領域
(続く)
18
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
アドレス
レジスタ
略称
アクセス
リソース
初期値
007900H
∼
007917H
予約領域
007918H
リロードレジスタ LC
PRLLC
R/W
007919H
リロードレジスタ HC
PRLHC
R/W
00791AH
リロードレジスタ LD
PRLLD
R/W
00791BH
リロードレジスタ HD
PRLHD
R/W
XXXXXXXXB
00791CH
リロードレジスタ LE
PRLLE
R/W
XXXXXXXXB
00791DH
リロードレジスタ HE
PRLHE
R/W
00791EH
リロードレジスタ LF
PRLLF
R/W
00791FH
リロードレジスタ HF
PRLHF
R/W
XXXXXXXXB
007920H
インプットキャプチャ 0
IPCP0
R
XXXXXXXXB
007921H
インプットキャプチャ 0
IPCP0
R
007922H
インプットキャプチャ 1
IPCP1
R
007923H
インプットキャプチャ 1
IPCP1
R
XXXXXXXXB
007924H
インプットキャプチャ 2
IPCP2
R
XXXXXXXXB
007925H
インプットキャプチャ 2
IPCP2
R
007926H
インプットキャプチャ 3
IPCP3
R
007927H
インプットキャプチャ 3
IPCP3
R
XXXXXXXXB
16 ビット
PPG C/D
16 ビット
PPG E/F
インプット
キャプチャ 0/1
インプット
キャプチャ 2/3
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
007928H
∼
00793FH
007940H
予約領域
タイマデータ 0
TCDT0
R/W
0 0 0 0 0 0 0 0B
16 ビット
フリーラン
タイマ 0
007941H
タイマデータ 0
TCDT0
R/W
007942H
タイマ制御ステータス 0
TCCSL0
R/W
007943H
タイマ制御ステータス 0
TCCSH0
R/W
0 XXXXXXXB
XXXXXXXXB
16 ビット
リロードタイマ 2 XXXXXXXXB
0 0 0 0 0 0 0 0B
0 0 0 0 0 0 0 0B
007944H
∼
00794BH
予約領域
TMR2/
TMRLR2
R/W
タイマ 2/ リロード 2
TMR3/
TMRLR3
R/W
タイマ 3/ リロード 3
00794CH
00794DH
00794EH
00794FH
R/W
R/W
XXXXXXXXB
16 ビット
リロードタイマ 3 XXXXXXXXB
007950H
∼
0079DFH
予約領域
(続く)
DS07–13749–3
19
MB90960 シリーズ
(続き)
アドレス
レジスタ
略称
アクセス
リソース
初期値
0079E0H
検出アドレス設定 0
PADR0
R/W
XXXXXXXXB
0079E1H
検出アドレス設定 0
PADR0
R/W
XXXXXXXXB
0079E2H
検出アドレス設定 0
PADR0
R/W
XXXXXXXXB
0079E3H
検出アドレス設定 1
PADR1
R/W
XXXXXXXXB
アドレス
一致検出 0
0079E4H
検出アドレス設定 1
PADR1
R/W
0079E5H
検出アドレス設定 1
PADR1
R/W
XXXXXXXXB
0079E6H
検出アドレス設定 2
PADR2
R/W
XXXXXXXXB
0079E7H
検出アドレス設定 2
PADR2
R/W
XXXXXXXXB
0079E8H
検出アドレス設定 2
PADR2
R/W
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
0079E9H
∼
0079EFH
予約領域
0079F0H
検出アドレス設定 3
PADR3
R/W
XXXXXXXXB
0079F1H
検出アドレス設定 3
PADR3
R/W
XXXXXXXXB
0079F2H
検出アドレス設定 3
PADR3
R/W
XXXXXXXXB
0079F3H
検出アドレス設定 4
PADR4
R/W
XXXXXXXXB
アドレス
一致検出 1
0079F4H
検出アドレス設定 4
PADR4
R/W
0079F5H
検出アドレス設定 4
PADR4
R/W
XXXXXXXXB
0079F6H
検出アドレス設定 5
PADR5
R/W
XXXXXXXXB
0079F7H
検出アドレス設定 5
PADR5
R/W
XXXXXXXXB
0079F8H
検出アドレス設定 5
PADR5
R/W
XXXXXXXXB
XXXXXXXXB
0079F9H
∼
007FFFH
予約領域
(注意事項)・初期値の “X” は不定のビットを示します。
・“ 予約領域 ” への書込みは行わないでください。“ 予約領域 ” を読み出した場合は不定が読み出されます。
20
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
■ 割込み要因と割込みベクタ , 割込み制御レジスタ
割込みベクタ
割込み制御レジスタ
EI2OS
対応
番号
アドレス
番号
アドレス
リセット
N
#08
FFFFDCH
⎯
⎯
INT9 命令
N
#09
FFFFD8H
⎯
⎯
例外処理
N
#10
FFFFD4H
⎯
⎯
予約
N
#11
FFFFD0H
N
#12
FFFFCCH
ICR00
0000B0H
予約
予約
N
#13
FFFFC8H
N
#14
FFFFC4H
ICR01
0000B1H
予約
予約
N
#15
FFFFC0H
N
#16
FFFFBCH
ICR02
0000B2H
予約
予約
N
#17
FFFFB8H
N
#18
FFFFB4H
ICR03
0000B3H
予約
16 ビットリロードタイマ 2
Y1
#19
FFFFB0H
Y1
#20
FFFFACH
ICR04
0000B4H
16 ビットリロードタイマ 3
予約
N
#21
FFFFA8H
N
#22
FFFFA4H
ICR05
0000B5H
予約
PPG C/D
N
#23
FFFFA0H
PPG E/F
N
#24
FFFF9CH
ICR06
0000B6H
タイムベースタイマ
N
#25
FFFF98H
Y1
#26
FFFF94H
ICR07
0000B7H
外部割込み 8 ∼ 11
時計タイマ
N
#27
FFFF90H
Y1
#28
FFFF8CH
ICR08
0000B8H
外部割込み 12 ∼ 15
A/D コンバータ
Y1
#29
FFFF88H
N
#30
FFFF84H
ICR09
0000B9H
16 ビットフリーランタイマ 0
予約
N
#31
FFFF80H
N
#32
FFFF7CH
ICR10
0000BAH
予約
インプットキャプチャ 0 ∼ 3
Y1
#33
FFFF78H
N
#34
FFFF74H
ICR11
0000BBH
予約
LIN-UART 0 受信
Y2
#35
FFFF70H
Y1
#36
FFFF6CH
ICR12
0000BCH
LIN-UART 0 送信
LIN-UART 1 受信
Y2
#37
FFFF68H
Y1
#38
FFFF64H
ICR13
0000BDH
LIN-UART 1 送信
予約
N
#39
FFFF60H
N
#40
FFFF5CH
ICR14
0000BEH
予約
フラッシュメモリ
N
#41
FFFF58H
N
#42
FFFF54H
ICR15
0000BFH
遅延割込み発生モジュール
割込み要因
Y1 :使用可能
Y2 :使用可能 , EI2OS 停止機能付
N :使用不可
(注意事項) ・ ICR レジスタを共用している周辺機能は , 割込みレベルが同一になります。
・ ICR レジスタを共用している周辺機能で拡張インテリジェント I/O サービスを使用する場合は , どちらか
一方しか利用できません。
・ ICR レジスタを共用している周辺機能の場合 , 片方で拡張インテリジェント I/O サービスを指定すると ,
もう一方の割込みは使用できなくなります。
DS07–13749–3
21
MB90960 シリーズ
■ 電気的特性
1. 絶対最大定格
項目
*1
電源電圧
*1
入力電圧
*1
出力電圧
記号
定格値
最小
最大
単位
備考
VCC
VSS − 0.3
VSS + 6.0
V
AVCC
VSS − 0.3
VSS + 6.0
V
VCC = AVCC * 2
AVR
VSS − 0.3
VSS + 6.0
V
AVCC ≧ AVR * 2
VI
VSS − 0.3
VSS + 6.0
V
*3
VO
VSS − 0.3
VSS + 6.0
V
*3
*4
ICLAMP
− 2.0
+ 2.0
mA
Σ|ICLAMP|
⎯
40
mA
*4
“L” レベル最大出力電流
IOL
⎯
15
mA
*4
“L” レベル平均出力電流
IOLAV
⎯
4
mA
*4
“L” レベル最大総出力電流
ΣIOL
⎯
125
mA
*4
“L” レベル平均総出力電流
ΣIOLAV
⎯
40
mA
*4
“H” レベル最大出力電流
IOH
⎯
− 15
mA
*4
“H” レベル平均出力電流
IOHAV
⎯
−4
mA
*4
“H” レベル最大総出力電流
ΣIOH
⎯
− 125
mA
*4
“H” レベル平均総出力電流
ΣIOHAV
⎯
− 40
mA
*4
消費電力
PD
⎯
300
mW
動作温度
TA
− 40
+ 105
°C
− 40
+ 125
°C
保存温度
TSTG
− 55
+ 150
°C
最大クランプ電流
最大総クランプ電流
*5
* 1:VSS = AVSS = 0 V を基準にしています。
* 2:AVCC と VCC を同じ電圧に設定してください。AVCC は VCC を超えてはいけません。また , 電源投入時にアナログ
入力の電圧が AVCC を超えてはいけません。
* 3:VI および VO は VCC + 0.3 V を超えてはいけません。VI は定格電流を超えてはいけません。ただし , 外部の部品を
使用して入力への電流または入力からの電流の最大値を制限する場合は, VI に代わってICLAMP 定格が適用されます。
* 4:該当端子:P20 ∼ P27, P40 ∼ P44, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P80, P82 ∼ P87
・推奨動作条件内でご使用ください。
・直流電圧 ( 電流 ) でご使用ください。
・+ B 信号とマイクロコントローラの間には , 必ず制限抵抗を接続し+ B 信号を印加してください。
・+ B 入力時にマイクロコントローラ端子に入力される電流が , 瞬時および定常を問わず規格値以下になるように
制限抵抗の値を設定してください。
・低消費電力モード時のマイクロコントローラの駆動電流が少ない動作状態では , + B 入力電位が保護ダイオード
を通して VCC 端子の電位を上昇させ , 他の機器へ影響を及ぼす可能性がありますのでご注意ください。
・マイクロコントローラ電源が OFF 時 (0 V に固定していない場合 ) に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給
されているため , 不完全な動作を行う可能性がありますのでご注意ください。
・電源投入時に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されているため , パワーオンリセットが動作しない
電源電圧になる可能性がありますのでご注意ください。
・+ B 入力端子が開放のままにならないようにご注意ください。
(続く)
22
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
(続き)
・推奨回路例:
・入出力等価回路
保護ダイオード
VCC
P-ch
制限抵抗
+ B 入力 (0 V ∼ 16 V)
N-ch
R
* 5:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
<注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ
ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。
DS07–13749–3
23
MB90960 シリーズ
2. 推奨動作条件
(VSS = AVSS = 0 V)
項目
電源電圧
記号
VCC,
AVCC
平滑コンデンサ
CS
動作温度
TA
規格値
単位
備考
最小
標準
最大
4.0
5.0
5.5
V
通常動作時
3.5
5.0
5.5
V
A/D コンバータ未使用および
フラッシュ書込みを行わない場合の
通常動作時
3.0
⎯
5.5
V
ストップ動作時の RAM データ保持
C 端子にセラミックコンデンサ , また
は同程度の交流規格のコンデンサを使
用してください。VCC 端子のバイパス
コンデンサはこのコンデンサよりも大
きい容量値のものを使用してくださ
い。
0.1
⎯
1.0
μF
− 40
⎯
+ 105
°C
− 40
⎯
+ 125
°C
*
* : TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
・C 端子接続図
C
CS
<注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条
件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼
性に悪影響を及ぼすことがあります。
データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され
ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。
24
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
3. 直流規格
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*1, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = AVSS = 0 V)
項目
記号
端子名
条件
規格値
最小
標準
最大
単位
備考
⎯
⎯
0.8 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
CMOS ヒステリシス入
力レベルが選択された
場合の端子入力
(P82, P85 を除く )
⎯
⎯
0.7 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
CMOS 入力レベルが選
択された場合の P82,
P85 入力
VIHA
⎯
⎯
0.8 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
Automotive 入力レベル
が選択された場合の端
子入力
VIHR
⎯
⎯
0.8 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
RST 入力端子
(CMOS ヒステリシス )
VIHM
⎯
⎯
VCC − 0.3
⎯
VCC + 0.3
V
MD 入力端子
VIHS
“H” レベル
入力電圧
⎯
⎯
VSS − 0.3
⎯
0.2 VCC
V
CMOS ヒステリシス入
力レベルが選択された
場合の端子入力
(P82, P85 を除く )
⎯
⎯
VSS − 0.3
⎯
0.3 VCC
V
CMOS 入力レベルが選
択された場合の P82,
P85 入力
VILA
⎯
⎯
VSS − 0.3
⎯
0.5 VCC
V
Automotive 入力レベル
が選択された場合の端
子入力
VILR
⎯
⎯
VSS − 0.3
⎯
0.2 VCC
V
RST 入力端子
(CMOS ヒステリシス )
VILM
⎯
⎯
VSS − 0.3
⎯
VSS + 0.3
V
MD 入力端子
“H” レベル
出力電圧
VOH
⎯
VCC = 4.5 V,
IOH =− 4.0 mA
VCC − 0.5
⎯
⎯
V
“L” レベル
出力電圧
VOL
⎯
VCC = 4.5 V,
IOL = 4.0 mA
⎯
⎯
0.4
V
入力リーク
電流
IIL
⎯
VCC = 5.5 V,
VSS < VI < VCC
−1
⎯
+1
μA
プルアップ
抵抗値
RUP
P20 ∼ P27 ,
RST
⎯
25
50
100
kΩ
プルダウン
抵抗値
RDOWN
MD2
⎯
25
50
100
kΩ
VILS
“L” レベル
入力電圧
フラッシュメモリ品
以外
(続く)
DS07–13749–3
25
MB90960 シリーズ
(続き)
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*1, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = AVSS = 0 V)
項目
記号
端子名
入力容量
規格値
単位
備考
最小
標準
最大
VCC = 5.0 V,
内部 24 MHz 動作 ,
通常動作時
⎯
35
45
mA
MB90F962 (S)
VCC = 5.0 V,
内部 24 MHz 動作 ,
フラッシュメモリ
書込み時
⎯
50
60
mA
MB90F962 (S)
VCC = 5.0 V,
内部 24 MHz 動作 ,
フラッシュメモリ
消去時
⎯
50
60
mA
MB90F962 (S)
ICCS
VCC = 5.0 V,
内部 24 MHz 動作 ,
スリープ時
⎯
12
20
mA
MB90F962 (S)
ICTS
VCC = 5.0 V,
内部 2 MHz 動作 ,
メインタイマモード時
⎯
0.3
0.8
mA
MB90F962 (S)
VCC = 5.0 V,
内部 24 MHz 動作 ,
PLL タイマモード時 ,
外部周波数= 4 MHz
⎯
4
7
mA
MB90F962 (S)
ICCL
VCC = 5.0 V,
内部 8 kHz 動作 ,
サブクロック動作時 ,
TA =+ 25 °C
⎯
40
100
μA
MB90F962 (S)
ICCLS
VCC = 5.0 V,
内部 8 kHz 動作 ,
サブクロック
スリープ時 ,
TA =+ 25 °C
⎯
10
50
μA
MB90F962 (S)
ICCT
VCC = 5.0 V,
内部 8 kHz 動作 ,
時計モード時 ,
TA =+ 25 °C
⎯
8
30
μA
MB90F962 (S)
ICCH
VCC = 5.0 V,
ストップ時 ,
TA =+ 25 °C
⎯
5
25
μA
MB90F962 (S)
⎯
⎯
5
15
pF
ICC
電源電流 *2
条件
ICTSPLL6
CIN
VCC
AVCC, AVSS,
AVR, VCC, VSS,
C 以外
* 1: TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
* 2: 電源電流の試験条件は外部のクロックを使用した場合です。
26
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
4. 交流規格
(1) クロックタイミング
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = AVSS = 0 V)
項目
記号
端子名
X0, X1
fC
クロック周波数
X0, X1
規格値
最小
標準
最大
tCYL
16
1/2 逓倍 (PLL 停止時 )
発振回路使用時
4
16
PLL 1 逓倍 発振回路使用時
12
MHz PLL 2 逓倍 発振回路使用時
4
8
PLL 3 逓倍 発振回路使用時
4
6
PLL 4 逓倍 発振回路使用時
4
4
PLL 6 逓倍 発振回路使用時
3
24
1/2 逓倍 (PLL 停止時 )
外部クロック使用時
4
20
PLL 1 逓倍 外部クロック使用時
4
4
⎯
⎯
12
MHz PLL 2 逓倍 外部クロック使用時
4
8
PLL 3 逓倍 外部クロック使用時
4
6
PLL 4 逓倍 外部クロック使用時
入力クロック立上り ,
立下り時間
内部動作クロック周波数
( マシンクロック )
内部動作クロックサイクル
タイム ( マシンクロック )
4
PLL 6 逓倍 外部クロック使用時
X0A, X1A
—
32.768
100
kHz
X0, X1
62.5
⎯
333
ns
発振回路使用時
X0, X1
41.67
⎯
333
ns
外部クロック使用時
tCYLL
X0A, X1A
10
30.5
—
μs
サブクロック使用時
PWH, PWL
X0
10
⎯
⎯
ns
PWHL, PWLL
X0A
5
15.2
⎯
μs
デューティ比 30%∼ 70%を目安
としてください。
tCR, tCF
X0
⎯
⎯
5
ns
外部クロック使用時
クロックサイクルタイム
入力クロックパルス幅
備考
3
4
fCL
単位
fCP
⎯
1.5
⎯
24
fCPL
⎯
⎯
8.192
50
tCP
⎯
41.67
⎯
666
ns
メインクロック使用時
tCPL
⎯
20
122.1
⎯
μs
サブクロック使用時
MHz メインクロック使用時
kHz サブクロック使用時
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
・クロックタイミング
tCYL
0.8 VCC
X0
0.2 VCC
PWH
PWL
tCF
tCR
tCYLL
0.8 VCC
X0A
0.2 VCC
PWHL
PWLL
tCF
DS07–13749–3
tCR
27
MB90960 シリーズ
・PLL 動作保証範囲
動作保証範囲
PLL 動作保証範囲 (CS2 = 1)
電源電圧 VCC (V)
5.5
A/D コンバータ
動作保証範囲
4.5
3.5
PLL 動作保証範囲 (CS2 = 0)
1.5
4
8
24
20
内部クロック fCP (MHz)
MB90960 シリーズの動作保証範囲
内部クロック fCP (MHz)
・CS2 (PSCCR レジスタ内の bit 0 ) = 0
4 逓倍 (CS = 011)
3 逓倍 (CS = 010)
2 逓倍 (CS = 001)
1 逓倍 (CS = 000)
20
16
12
1/2 逓倍 (PLL 停止時 )
8
6
4
1.5
動作保証振動子周波数範囲
34
6
8 10 12
16
20
24
外部クロック fC (MHz) *
・CS2 (PSCCR レジスタ内の bit 0) = 1
内部クロック fCP (MHz)
24
6 逓倍 (CS = 110)
4 逓倍 (CS = 101)
2 逓倍 (CS = 100)
動作保証振動子周波数範囲
16
12
1/2 逓倍 (PLL 停止時 )
8
4
1.5
34
6
8 10 12
16
20
24
外部クロック fC (MHz) *
*:発振回路使用時 , 最大発振クロック周波数は 16 MHz となります。
外部クロックおよび内部クロック周波数
28
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
(2) リセットスタンバイ入力
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*1, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = AVSS = 0 V)
項目
記号
端子名
規格値
最小
最大
tRSTL
RST
備考
⎯
ns
通常動作時
振動子の発振時間 * + 100 μs
⎯
μs
ストップモード時
100
⎯
μs
タイムベースタイマモード時
500
リセット入力
時間
単位
2
* 1: TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談くだ
さい。
* 2: 振動子の発振時間は , 振幅の 90%に達するまでの時間です。水晶振動子は数 ms ∼数十 ms, セラミック振動子は
数百 μs ∼数 ms, 外部クロックは 0 ms となります。
・通常動作時
tRSTL
RST
0.2 VCC
0.2 VCC
・ストップモード時
tRSTL
RST
0.2 VCC
X0
0.2 VCC
振幅の
90%
内部動作クロック
100 μs
振動子の
振幅時間
発振安定待ち時間
命令実行
内部リセット
DS07–13749–3
29
MB90960 シリーズ
(3) 電源投入規格 ( パワーオンリセット )
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = AVSS = 0 V)
項目
電源立上り時間
電源切断時間
記号
端子名
tR
VCC
tOFF
VCC
条件
⎯
規格値
単位
最小
最大
0.05
30
ms
1
⎯
ms
項目
電源投入までの待ち時間
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
tR
VCC
2.7 V
0.2 V
0.2 V
0.2 V
tOFF
(注意事項)電源電圧を急激に変化させると , パワーオンリセットが起動する場合があります。動作中に電源電圧を変化
させる場合は , 下図のように電圧の変動をおさえて滑らかに立ち上げることを推奨します。また , この場合
PLL クロックを使用していない状態で行ってください。ただし , 電圧降下が 1 V/s 以内であれば , PLL クロッ
ク使用中でも動作可能です。
VCC
3V
VSS
30
RAM データホールド期間
立上りの傾きを , 50 mV/ms 以下
にすることを推奨します。
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
(4) LIN-UART0/1
・ビット設定:ESCR:SCES = 0, ECCR:SCDE = 0
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = 0 V)
項目
記号
端子名
シリアルクロックサイクルタイム
tSCYC
SCK0, SCK1
SCK ↓ → SOT 遅延時間
tSLOVI
SCK0, SCK1,
SOT0, SOT1
有効 SIN → SCK ↑
tIVSHI
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
SCK ↑ → 有効 SIN
ホールド時間
tSHIXI
シリアルクロック “L” パルス幅
条件
規格値
単位
最小
最大
5 tCP
⎯
ns
− 50
+ 50
ns
tCP + 80
⎯
ns
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
0
⎯
ns
tSHSL
SCK0, SCK1
3 tCP − tR
⎯
ns
シリアルクロック “H” パルス幅
tSLSH
SCK0, SCK1
tCP + 10
⎯
ns
SCK ↓ → SOT 遅延時間
tSLOVE
SCK0, SCK1,
SOT0, SOT1
⎯
2 tCP + 60
ns
有効 SIN → SCK ↑
tIVSHE
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
30
⎯
ns
SCK ↑ → 有効 SIN ホールド時間
tSHIXE
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
tCP + 30
⎯
ns
SCK 立下り時間
tF
SCK0, SCK1
⎯
10
ns
SCK 立上り時間
tR
SCK0, SCK1
⎯
10
ns
内部シフトクロック
モード出力端子は
CL = 80 pF + 1 TTL
外部シフトクロック
モード出力端子は
CL = 80 pF + 1 TTL
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
(注意事項)・CLK 同期モードの交流規格です。
・CL は , テスト時の端子の負荷容量です。
・tCP はマシンクロックサイクルタイム ( 単位:ns) です。「 (1) クロックタイミング」を参照してください。
・内部シフトクロックモード
tSCYC
SCK0, SCK1
2.4 V
0.8 V
0.8 V
tSLOVI
SOT0, SOT1
2.4 V
0.8 V
tIVSHI
SIN0, SIN1
DS07–13749–3
tSHIXI
VIH
VIH
VIL
VIL
31
MB90960 シリーズ
・外部シフトクロックモード
tSLSH
tSHSL
VIH
VIH
SCK0, SCK1
VIL
VIL
tSLOVE
tF
tR
2.4 V
SOT0, SOT1
0.8 V
tIVSHE
SIN0, SIN1
tSHIXE
VIH
VIH
VIL
VIL
・ビット設定:ESCR:SCES = 1, ECCR:SCDE = 0
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = 0 V)
項目
記号
端子名
シリアルクロックサイクルタイム
tSCYC
SCK0, SCK1
SCK ↑ → SOT 遅延時間
tSHOVI
SCK0, SCK1,
SOT0, SOT1
有効 SIN → SCK ↓
tIVSLI
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
SCK ↓ → 有効 SIN ホールド時間
tSLIXI
シリアルクロック “H” パルス幅
条件
規格値
単位
最小
最大
5 tCP
⎯
ns
− 50
+ 50
ns
tCP + 80
⎯
ns
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
0
⎯
ns
tSHSL
SCK0, SCK1
3 tCP − tR
⎯
ns
シリアルクロック “L” パルス幅
tSLSH
SCK0, SCK1
tCP + 10
⎯
ns
SCK ↑ → SOT 遅延時間
tSHOVE
SCK0, SCK1,
SOT0, SOT1
⎯
2 tCP + 60
ns
有効 SIN → SCK ↓
tIVSLE
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
30
⎯
ns
SCK ↓ → 有効 SIN ホールド時間
tSLIXE
SCK0, SCK1,
SIN0, SIN1
tCP + 30
⎯
ns
SCK 立下り
tF
SCK0, SCK1
⎯
10
ns
SCK 立上り
tR
SCK0, SCK1
⎯
10
ns
内部シフトクロック
モード出力端子は
CL = 80 pF + 1 TTL
外部シフトクロック
モード出力端子は
CL = 80 pF + 1 TTL
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
(注意事項)・CL は , テスト時の端子の負荷容量です。
・tCP はマシンクロックサイクルタイム ( 単位:ns) です。「 (1) クロックタイミング」を参照してください。
32
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
・内部シフトクロックモード
tSCYC
SCK0, SCK1
2.4 V
0.8 V
tSHOVI
2.4 V
SOT0, SOT1
0.8 V
tIVSLI
SIN0, SIN1
tSLIXI
VIH
VIH
VIL
VIL
・外部シフトクロックモード
tSHSL
tSLSH
VIH
VIH
SCK0, SCK1
VIL
tR
tSHOVE
VIL
tF
2.4 V
SOT0, SOT1
0.8 V
tIVSLE
SIN0, SIN1
tSLIXE
VIH
VIH
VIL
VIL
・ビット設定:ESCR:SCES = 0, ECCR:SCDE = 1
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = 0 V)
項目
記号
端子名
シリアルクロックサイクル時間
tSCYC
SCK ↑ → SOT 遅延時間
条件
規格値
単位
最小
最大
SCK0, SCK1
5 tCP
⎯
ns
tSHOVI
SCK0, SCK1
SOT0, SOT1
− 50
+ 50
ns
有効 SIN → SCK ↓
tIVSLI
SCK0, SCK1
SIN0, SIN1
tCP + 80
⎯
ns
SCK ↓ → 有効 SIN
ホールド時間
tSLIXI
SCK0, SCK1
SIN0, SIN1
0
⎯
ns
SOT → SCK ↓遅延時間
tSOVLI
SCK0, SCK1
SOT0, SOT1
3 tCP − 70
⎯
ns
内部クロック動作
出力端子は
CL = 80 pF + 1 TTL.
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
(注意事項)・ CL は , テスト時の端子の負荷容量です。
・ tCP はマシンクロックサイクルタイム ( 単位:ns) です。tCP の規格については「 (1) クロックタイミング」を
参照してください。
DS07–13749–3
33
MB90960 シリーズ
tSCYC
2.4 V
SCK0, SCK1
0.8 V
0.8 V
tSHOVI
tSOVLI
SOT0, SOT1
2.4 V
2.4 V
0.8 V
0.8 V
tSLIXI
tIVSLI
VIH
VIL
SIN0, SIN1
VIH
VIL
・ビット設定:ESCR:SCES = 1, ECCR:SCDE = 1
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = 0 V)
項目
記号
端子名
シリアルクロックサイクルタイム
tSCYC
SCK ↓ → SOT 遅延時間
規格値
条件
単位
最小
最大
SCK0, SCK1
5 tCP
⎯
ns
tSLOVI
SCK0, SCK1
SOT0, SOT1
− 50
+ 50
ns
有効 SIN → SCK ↑
tIVSHI
SCK0, SCK1
SIN0, SIN1
tCP + 80
⎯
ns
SCK ↑ → 有効 SIN 遅延時間
tSHIXI
SCK0, SCK1
SIN0, SIN1
0
⎯
ns
SOT → SCK ↑遅延時間
tSOVHI
SCK0, SCK1
SOT0, SOT1
3 tCP − 70
⎯
ns
内部クロック動作
出力端子は
CL = 80 pF + 1 TTL.
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
(注意事項)・ CL は , テスト時の端子の負荷容量です。
・ tCP はマシンクロックサイクルタイム ( 単位:ns) です。tCP の規格については「 (1) クロックタイミング」を
参照してください。
tSCYC
2.4 V
2.4 V
SCK0, SCK1
0.8 V
tSLOVI
tSOVHI
SOT0, SOT1
2.4 V
2.4 V
0.8 V
0.8 V
tIVSHI
SIN0, SIN1
34
tSHIXI
VIH
VIH
VIL
VIL
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
(5) トリガ入力タイミング
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = 0 V)
項目
入力パルス幅
記号
tTRGH
tTRGL
端子名
条件
INT8, INT9R
INT10, INT11
INT12R, INT13
INT14R, INT15R
ADTG
規格値
単位
最小
最大
⎯
200
⎯
ns
⎯
tCP + 200
⎯
ns
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
(注意事項)tCP はマシンクロックサイクルタイム ( 単位:ns) です。tCP の規格については「 (1) クロックタイミング」を
参照してください。
INT8, INT9R
INT10, INT11
INT12R, INT13
INT14R, INT15R
ADTG
DS07–13749–3
VIH
VIH
VIL
VIL
tTRGH
tTRGL
35
MB90960 シリーズ
(6) タイマ関係リソース入力タイミング
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = 0 V)
項目
入力パルス幅
記号
端子名
条件
tTIWH
TIN2, TIN3
tTIWL
IN0 ∼ IN3
⎯
規格値
最小
最大
4 tCP
⎯
単位
ns
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
(注意事項) tCP はマシンクロックサイクルタイム ( 単位:ns) です。「 (1) クロックタイミング」を参照してください。
VIH
VIH
TIN2, TIN3
IN0 ~ IN3
VIL
VIL
tTIWH
tTIWL
(7) タイマ関係リソース出力タイミング
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*, VCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = 0 V)
項目
CLK ↑ → TOUT 変化時間
記号
tTO
端子名
条件
TOT2, TOT3
⎯
PPGC ∼ PPGF
規格値
最小
最大
30
⎯
単位
ns
*:TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
CLK
2.4 V
2.4 V
TOT2, TOT3
PPGC ~ PPGF
0.8 V
tTO
36
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
5. A/D コンバータ
(TA =− 40 °C ∼+ 125 °C*1, 3.0 V ≦ AVR − AVSS, VCC = AVCC = 5.0 V ± 10%, fCP ≦ 24 MHz, VSS = AVSS = 0 V)
項目
記号
端子名
分解能
⎯
総合誤差
規格値
単位
最小
標準
最大
⎯
⎯
⎯
10
bit
⎯
⎯
⎯
⎯
± 3.0
LSB
非直線性誤差
⎯
⎯
⎯
⎯
± 2.5
LSB
微分非直線性誤差
⎯
⎯
⎯
⎯
± 1.9
LSB
ゼロリーディング電圧
VOT
AN0 ∼ AN15
AVSS − 1.5
× LSB
AVSS + 0.5
× LSB
AVSS + 2.5
× LSB
V
フルスケール
リーディング電圧
VFST AN0 ∼ AN15
AVR − 3.5
× LSB
AVR − 1.5
× LSB
AVR + 0.5
× LSB
V
⎯
16500
μs
⎯
∞
μs
1.0
コンペア時間
⎯
⎯
サンプリング時間
⎯
⎯
アナログポート入力電流
IAIN
AN0 ∼ AN15
− 0.3
⎯
+ 0.3
μA
アナログ入力電圧
VAIN
AN0 ∼ AN15
AVSS
⎯
AVR
V
⎯
AVR
AVSS + 2.7
⎯
AVCC
V
IA
AVCC
⎯
3.5
7.5
mA
IAH
AVCC
⎯
⎯
5
μA
IR
AVR
⎯
600
900
μA
IRH
AVR
⎯
⎯
5
μA
⎯
AN0 ∼ AN15
⎯
⎯
4
LSB
基準電圧
電源電流
基準電圧供給電流
チャネル間ばらつき
2.0
0.5
1.2
備考
4.5 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V
4.0 V ≦ AVCC < 4.5 V
4.5 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V
4.0 V ≦ AVCC < 4.5 V
*2
*2
* 1: TA =+ 105 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。
* 2: A/D コンバータを動作させていない時は , CPU を停止させたときの電流 (VCC = AVCC = AVR = 5.0 V) になります。
・アナログ入力の外部インピーダンスとサンプリング時間について
・ サンプルホールド付き A/D コンバータです。外部インピーダンスが高くてサンプリング時間を十分に確保できない場
合,内部サンプルホールド用コンデンサに十分にアナログ電圧が充電されません。この時 A/D 変換精度に影響を及ぼし
ますので注意してください。
・アナログ入力回路模型図
R
アナログ入力
コンパレータ
C
サンプリング時 ON
品種
MB90F962 (S)
MB90V340E-101/102
R
C
4.5 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V
2.0 kΩ ( 最大 )
16.0 pF ( 最大 )
4.0 V ≦ AVCC < 4.5 V
8.2 kΩ ( 最大 )
16.0 pF ( 最大 )
4.5 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V
2.0 kΩ ( 最大 )
14.4 pF ( 最大 )
4.0 V ≦ AVCC < 4.5 V
8.2 kΩ ( 最大 )
14.4 pF ( 最大 )
アナログ入力
( 注意事項 ) 数値は参考値です。
(続く)
DS07–13749–3
37
MB90960 シリーズ
(続き)
アナログ入力の外部回路の出力インピーダンスは,以下のような条件で使用してください。
・ 外部回路の出力インピーダンスは約 1.5 kΩ 以下を推奨します。(4.0 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V, サンプリング期間= 0.5 μs)
・ 外部コンデンサを使用する場合には,
チップ内部のコンデンサとの容量分圧による影響を考えて,
チップ内部のコンデ
ンサの数千倍の容量を目安に検討する事を推奨します。
・ 外部回路の出力インピーダンスが高すぎる場合,アナログ電圧のサンプリング期間が不足する場合があります。
・ サンプリング時間を十分に確保できない場合は,アナログ入力端子に 0.1 μF 程度のコンデンサを接続してください。
・ A/D 変換精度規格を満足するために,外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係から,サンプリング時間が最
小値より長くなるように,動作周波数を調整するか,外部インピーダンスを下げてご使用ください。
・外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係
・4.5 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V 時
( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 20 kΩ)
( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 100 kΩ)
MB90F340E-101/102
外部インピーダンス [kΩ]
外部インピーダンス [kΩ]
MB90F340E-101/102
100
90
80
70
60
50
40
30
20
MB90F962(S)
10
0
0
5
10
15
20
25
30
20
18
16
14
12
10
8
6
4
MB90F962(S)
2
0
35
0
1
2
3
4
5
6
7
8
最小サンプリング時間 [μs]
最小サンプリング時間 [μs]
・4.0 V ≦ AVCC < 4.5 V 時
( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 20 kΩ)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
MB90F340E-101/102
MB90F962(S)
10
0
0
5
10
15
20
25
30
35
外部インピーダンス [kΩ]
外部インピーダンス [kΩ]
( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 100 kΩ)
MB90F340E-101/102
20
18
16
14
12
10
8
6
4
MB90F962(S)
2
0
0
最小サンプリング時間 [μs]
1
2
3
4
5
6
7
8
最小サンプリング時間 [μs]
・誤差について
|AVR − AVSS| が小さくなるに従って , 相対的な誤差は大きくなります。
38
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
6. A/D コンバータの用語の定義
分解能
: A/D コンバータにより識別可能なアナログ変化
非直線性誤差 : ゼロトランジション線 ( “00 0000 0000B” ← → “00 0000 0001B” ) とフルスケールトランジション線
( “11 1111 1110B” ← → “11 1111 1111B” ) とを結んだ線と実際の変換特性との誤差
微分直線性誤差 : 出力コードを 1 LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差
総合誤差
: 実際の値と理論値との差をいい , ゼロトランジション誤差 / フルスケールトランジション誤差およ
び直線性誤差を含む誤差
総合誤差
3FFH
1.5 LSB
3FEH
実際の変換特性
デジタル出力
3FDH
{1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB}
004H
VNT
( 実測値 )
003H
実際の
変換特性
002H
理想特性
001H
0.5 LSB
AVSS
AVR
アナログ入力
VNT − {1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB}
1 LSB
AVR − AVSS
[V]
1024
デジタル出力 “N” の総合誤差=
1 LSB ( 理想値 ) =
[LSB]
VOT ( 理想値 ) = AVSS + 0.5 LSB [V]
VFST ( 理想値 ) = AVR − 1.5 LSB [V]
VNT:デジタル出力が (N − 1) から N に遷移する電圧
(続く)
DS07–13749–3
39
MB90960 シリーズ
(続き)
非直線性誤差
微分直線性誤差
3FFH
理想特性
実際の変換特性
デジタル出力
3FDH
N+1
{1 LSB × (N − 1)
+ VOT }
VFST
( 実測値 )
004H
VNT
( 実測値 )
003H
実際の変換特性
実際の変換特性
デジタル出力
3FEH
N
V (N + 1) T
( 実測値 )
N−1
VNT ( 実測値 )
002H
理想特性
実際の変換特性
N−2
001H
VOT ( 実測値 )
AVSS
アナログ入力
AVR
デジタル出力 N の非直線性誤差=
デジタル出力 N の微分直線性誤差=
1 LSB =
AVSS
VNT − {1 LSB × (N − 1) + VOT}
1 LSB
V (N+1) T − VNT
1 LSB
VFST − VOT
1022
AVR
アナログ入力
[LSB]
− 1 LSB [LSB]
[V]
VOT :デジタル出力が “000H” から “001H” に遷移する電圧
VFST :デジタル出力が “3FEH” から “3FFH” に遷移する電圧
40
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
7. フラッシュメモリ書込み / 消去特性
項目
条件
規格値
単位
備考
15
s
消去前書込み時間を除く
0.2
0.5
s
消去前書込み時間を除く
⎯
21
6100
μs
システムレベルのオーバ
ヘッド時間を除く
VCC = 5.0 V
⎯
⎯
24
MHz
⎯
10000
⎯
⎯
cycle
平均
TA =+ 85 °C
20
⎯
⎯
year
最小
標準
最大
セクタ消去時間 (60 K バイト )
⎯
1
セクタ消去時間 (4 K バイト )
⎯
TA =+ 25 °C
VCC = 5.0 V
バイト書込み時間
フラッシュ書込み / 消去時の
マシンクロック周波数 fCP
書込み / 消去周期
フラッシュメモリデータ
保持時間
*
*:テクノロジ信頼性評価結果からの換算値です ( アレニウスの式を使用し , 高温加速試験結果を平均温度+ 85 °C へ換
算しています ) 。
DS07–13749–3
41
MB90960 シリーズ
■ オーダ型格
型格
MB90F962PMT
MB90F962SPMT
MB90V340E-101CR
MB90V340E-102CR
42
パッケージ
プラスチック・LQFP, 48 ピン
(FPT-48P-M26)
(7 mm ❑, 0.50 mm ピッチ )
セラミック・PGA, 299 ピン
(PGA-299C-A01)
備考
フラッシュメモリ品
(64 K バイト )
評価用品
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
■ パッケージ・外形寸法図
プラスチック・LQFP, 48 ピン
(FPT-48P-M26)
リードピッチ
0.50mm
パッケージ幅×
パッケージ長さ
7 × 7mm
リード形状
ガルウイング
封止方法
プラスチックモールド
取付け高さ
1.70mm MAX
質量
0.17g
コード(参考)
P-LFQFP48-7×7-0.50
プラスチック・LQFP, 48 ピン
(FPT-48P-M26)
注 1)* 印寸法はレジン残りを含む。
注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。
注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。
9.00±0.20(.354±.008)SQ
+0.40
+.016
* 7.00 –0.10 .276 –.004 SQ
36
0.145±0.055
(.006±.002)
25
37
24
0.08(.003)
Details of "A" part
+0.20
1.50 –0.10
+.008
48
13
"A"
0˚~8˚
LEAD No.
1
0.50(.020)
(Mounting height)
.059 –.004
INDEX
0.10±0.10
(.004±.004)
(Stand off)
12
0.20±0.05
(.008±.002)
0.08(.003)
0.25(.010)
M
0.60±0.15
(.024±.006)
©2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F48040S-c-2-3
C
2003 FUJITSU LIMITED F48040S-c-2-2
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
DS07–13749–3
43
MB90960 シリーズ
■ 本版での主な変更内容
ページ
場所
変更内容
⎯
⎯
以下の品種を削除
MB90F967, MB90F967S, MB90V340E-103/104
⎯
⎯
クロックスーパバイザの記述を削除
1
■ 特長
最小命令実行時間を訂正
42 ns → 41.7 ns
3
■ 品種構成
システムクロックの最小命令実行時間を訂正
42 ns → 41.7 ns
変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。
44
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
MEMO
DS07–13749–3
45
MB90960 シリーズ
MEMO
46
DS07–13749–3
MB90960 シリーズ
MEMO
DS07–13749–3
47
MB90960 シリーズ
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fml/
お問い合わせ先
富士通エレクトロニクス株式会社
〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fei/
電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで ,
0120-198-610
受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます )
携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。
※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。
本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。
本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも
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どについては , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施
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はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい
ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を
伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵
器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・
製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用
されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。
半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ
う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き
をおとりください。
本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。
編集 プロモーション推進部