本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–12561–2 8 ビット・マイクロコントローラ CMOS ® MB89202 シリーズ MB89202/202Y/F202/F202Y/V201 ■ 概要 MB89202 シリーズは , コンパクトな命令体系に加えて , タイマ , シリアルインタフェース , A/D コンバータ , 外部割込み などの豊富な周辺機能を内蔵したワンチップマイクロコントローラです。 (注意事項)F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。 ■ 特長 ・ F2MC-8L ファミリ CPU コア ・ 最大メモリ空間 :64 K バイト ・ 最小命令実行時間 :0.32 µs (12.5 MHz 時 ) ・ 割込み処理時間 :2.88 µs (12.5 MHz 時 ) ・ I/O ポート :最大 26 本 ・ 21 ビットタイムベースタイマ ・ 8 ビット PWM タイマ ・ 8/16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタ ・ 10 ビット A/D コンバータ:8 チャネル ・ UART ・ 8 ビットシリアル I/O ・ 外部割込み 1 :3 チャネル ・ 外部割込み 2 :8 チャネル ・ ワイルドレジスタ :2 バイト ・ MB89F202:内容保護機能付きフラッシュメモリ ( 最小 10,000 書込み / 消去サイクル ) ・ 低消費電力モード ( スリープモード , ストップモード ) ・ パッケージ :SH-DIP-32, SSOP-34 ・ CMOS テクノロジ 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©2005-2009 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2009.2 MB89202 シリーズ ■ 品種構成 品種 MB89F202 MB89F202Y MB89V201 項目 MB89202 MB89202Y 分類 マスク ROM 品 フラッシュメモリ品 ( 読出し保護 ) 評価用品 ( 評価・開発用 ) 16 K × 8 ビット ( 内蔵マスク ROM) 16 K × 8 ビット ( 内蔵フラッシュ ) 32 K × 8 ビット ( 外部 EPROM) ROM 容量 RAM 容量 512 × 8 ビット CPU 機能 基本命令数 命令ビット長 命令長 データビット長 最小命令実行時間 割込み処理時間 :136 命令 :8 ビット :1 ∼ 3 バイト :1, 8, 16 ビット長 :0.32 µs ∼ 5.1 µs (12.5 MHz 時 ) :2.88 µs ∼ 46.1 µs (12.5 MHz 時 ) ポート 汎用入出力ポート (CMOS):26 本 ( リソースと兼用 ) (4 本は N-ch オープンドレインとして使用可能 ) 21 ビット タイムベースタイマ 21 ビット割込み周期: メインクロック 12.5 MHz 時 (0.66 ms, 2.64 ms, 21 ms, 335.5 ms) ウォッチドッグタイマ リセット発生周期:メインクロック 12.5 MHz 時 ( 最小 335.5 ms) 8 ビット PWM タイマ 8 ビットインターバルタイマ動作 ( 方形波出力可 , 動作クロック周期 0.32 µs, 2.56 µs, 5.1 µs, 20.5 µs) 8 ビット分解能 PWM 動作 ( 変換周期 81.9 µs ∼ 21.47 s: 8/16 ビット・キャプチャタイマ内部シフトクロック選択時 ) カウントクロックに 8/16 ビットタイマ / カウンタ出力を選択可 8/16 ビット キャプチャ・ タイマ / カウンタ 8 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタ× 1 チャネル+ 8 ビット タイマ または 16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタ× 1 チャネル 8 ビットのタイマ 0 または 16 ビットカウンタ動作時は外部クロック入力によるイベン トカウント動作 , 方形波出力可 UART 転送データ長:6, 7, 8 ビット 8 ビットシリアル I/O 8 ビット長 , LSB ファースト /MSB ファースト選択可 4 種類の動作クロックを選択可 (1 種類の外部シフトクロック , 3 種類の内部シフトクロック:0.8 µs, 6.4 µs, 25.6 µs) 12 ビット PPG タイマ 出力周波数:パルス幅および周期は選択可 外部割込み 1 ( ウェイクアップ機能 ) 3 チャネル ( 割込みベクトル , 要求フラグ , 要求出力許可 ) エッジ選択可 ( 立上り / 立下り / 両エッジ選択可 ) ストップ / スリープモードからの解除にも使用 ( ストップモードでもエッジ検出可 ) 外部割込み 2 ( ウェイクアップ機能 ) 8 入力 1 チャネル (“L” レベル割込み , 入力許可独立 ) ストップ / スリープモードからの解除にも使用 ( ストップモードでもレベル検出可 ) 10 ビット A/D コンバータ 10 ビット精度× 8 チャネル A/D 変換機能 ( 変換時間:12.16 µs/12.5 MHz) 8/16 ビットタイマ / カウンタ出力またはタイムベースタイマカウンタによる連続起動 ワイルドレジスタ 8 ビット× 2 スタンバイモード スリープモード , ストップモード (続く) 2 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (続き) 品種 MB89202 MB89202Y 項目 リセットから最初の命令実行 までのオーバヘッド時間 パワーオンリセット: 発振安定待ち時間 *1 外部リセット:数 µs ソフトウェアリセット:数 µs 動作電圧 *2 MB89F202 MB89F202Y MB89V201 パワーオンリセット: パワーオンリセット: 発振安定待ち時間 電源レギュレータおよび (21.0 ms/12.5 MHz) 発振安定待ち時間 (31.5 ms/12.5 MHz) 外部リセット: 発振安定待ち時間 外部リセット: (21.0 ms/12.5 MHz) 発振安定待ち時間 (21.0 ms/12.5 MHz) ソフトウェアリセット: ソフトウェアリセット: 数 µs 数 µs 2.2 V ∼ 5.5 V 3.5 V ∼ 5.5 V 2.7 V ∼ 5.5 V * 1:「■ マスクオプション一覧表」を参照してください。 * 2:動作周波数 , 機能,接続する ICE などにより , 最低動作電圧は変わります (A/D コンバータの動作電圧は個別に保証 されています。「■ 電気的特性」を参照してください )。 ■ パッケージと品種対応 パッケージ MB89202 MB89202Y MB89F202 MB89F202Y MB89V201 DIP-32P-M06 ○ × ○ × × FPT-34P-M03 × ○ × ○ × FPT-64P-M24 × × × × ○ ○:あり ×:なし ■ 品種間の相違点 ・メモリ容量 評価用品で評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認のうえ , 評価してください。 ・マスクオプション オプション選択できる機能 , オプションの指定方法は品種により異なります。 「■マスクオプション一覧表」で確認のうえご使用ください。 DS07–12561–2 3 MB89202 シリーズ ■ 端子配列図 ・MB89202, MB89F202 (TOP VIEW) P04/INT24 1 32 VCC P05/INT25 2 31 P03/INT23/AN7 P06/INT26 3 30 P02/INT22/AN6 P07/INT27 4 29 P01/INT21/AN5 P60 5 28 P00/INT20/AN4 P61 6 27 P43/AN3* RST 7 26 P42/AN2* X0 8 25 P41/AN1* X1 9 24 P40/AN0* VSS 10 23 P72* P37/BZ/PPG 11 22 P71* P36/INT12 12 21 P70* P35/INT11 13 20 P50/PWM P34/TO/INT10 14 19 P30/UCK/SCK P33/EC 15 18 P31/UO/SO C 16 17 P32/UI/SI SH-DIP-32 *:大電流駆動タイプ (DIP-32P-M06) ・MB89202Y, MB89F202Y (TOP VIEW) P04/INT24 1 34 VCC P05/INT25 2 33 P03/INT23/AN7 P06/INT26 3 32 P02/INT22/AN6 P07/INT27 4 31 P01/INT21/AN5 P60 5 30 P00/INT20/AN4 P61 6 29 P43/AN3 * RST 7 28 P42/AN2 * X0 8 27 P41/AN1 * 9 26 P40/AN0 * 10 25 P72 * P37/BZ/PPG 11 24 P71 * P36/INT12 12 23 P70 * P35/INT11 13 22 NC P34/TO/INT10 14 21 P50/PWM P33/EC 15 20 P30/UCK/SCK NC 16 19 P31/UO/SO C 17 18 P32/UI/SI SSOP-34 X1 VSS *:大電流駆動タイプ NC:内部接続がありますので , 使用しないでください。 (FPT-34P-M03) 4 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 端子名 SH-DIP32*1 SSOP34*2 8 8 X0 9 9 X1 5, 6 5, 6 P60, P61 7 7 RST 入出力 回路 形式* 3 機能説明 A メインクロック用の水晶などの振動子接続用端子です。外部クロックを 使用するときは X0 に入力し , X1 は開放にしてください。 H/E CMOS タイプの汎用の入力ポートです。(MB89F202/F202Y) CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。(MB89202/202Y, MB89V201) C リセット入出力端子です。 プルアップ抵抗付き N-ch オープンドレインリセット出力 (MB89F202/ F202Y を除く ) およびリセット入力と兼用しています。リセットはヒス テリシス入力です。 内部のリセット要求により “L” を出力します。また , “L” の入力により内 部回路を初期化します。 G CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 外部割込み 2 の入力 ( ウェイクアップ入力 ) または 10 ビット A/D コン バータのアナログ入力と兼用しています。外部割込み 2 の入力は , ヒス テリシス入力です。 D CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 外部割込み 2 の入力 ( ウェイクアップ入力 ) と兼用しています。外部割 込み 2 の入力はヒステリシス入力です。 28 ∼ 31 30 ∼ 33 ∼ P00/INT20/ AN4 P03/INT23/ AN7 1∼4 ∼ P04/INT24 1∼4 P07/INT27 19 20 P30/UCK/SCK B CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 UART または 8 ビットシリアル I/O のクロック入出力端子と兼用してい ます。リソースはヒステリシス入力です。 18 19 P31/UO/SO E CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 UART または 8 ビットシリアル I/O のデータ出力端子と兼用していま す。 17 18 P32/UI/SI B CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 UART または 8 ビットシリアル I/O のデータ入力端子と兼用していま す。リソースはヒステリシス入力です。 15 15 P33/EC B CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 8/16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタの外部クロック入力端子と兼 用しています。リソースはヒステリシス入力です。 14 14 P34/TO/INT10 B CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 8/16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタの出力端子または外部割込み 1 の入力端子と兼用しています。リソースはヒステリシス入力です。 13, 12 13, 12 P35/INT11, P36/INT12 B CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 外部割込み 1 の入力端子と兼用しています。リソースはヒステリシス入 力です。 11 11 P37/BZ/PPG E CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 ブザー出力端子または 12 ビット PPG 出力と兼用しています。 20 21 P50/PWM E CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 8 ビット PWM タイマの出力端子と兼用しています。 24 ∼ 27 26 ∼ 29 F CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 N-ch オープンドレインポートとしても使用できます。 10 ビット A/D コンバータのアナログ入力端子と兼用しています。 ∼ P40/AN0 P43/AN3 21 ∼ 23 23 ∼ 25 P70 ∼ P72 E CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。 32 34 VCC ⎯ 電源端子です。 10 10 VSS ⎯ 電源 (GND) 端子です。 (続く) DS07–12561–2 5 MB89202 シリーズ (続き) 端子番号 SH-DIP32*1 SSOP34*2 端子名 入出力 回路 形式* 3 機能説明 16 17 C ⎯ MB89F202/F202Y: 電源安定化の容量端子です。 外部に 0.1 µF 程度のセラミックコンデンサを接続してください。 MB89202/202Y: 内部未接続ですので,コンデンサを接続する必要はありません。 ⎯ 16,22 NC ⎯ 内部接続端子です。 必ず開放にしてください。 * 1:DIP-32P-M06 * 2:FPT-34P-M03 * 3:入出力回路形式については ,「■ 入出力回路形式」を参照してください。 6 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ■ 入出力回路形式 分類 回路 備考 A ・発振帰還抵抗 約 500 kΩ X1 X0 スタンバイ制御信号 B ・ CMOS 出力 ・ ヒステリシス入力 ・ プルアップ抵抗オプションあり P-ch P-ch N-ch ポート入力 / リソース入力 入力許可 C P-ch (MB89F202/F202Y を除く ) ・ 出力プルアップ抵抗 (P-ch) 約 50 kΩ (5 V) (MB89F202/F202Y を除く ) ・ N-ch オープンドレインリセット出力 ・ ヒステリシス入力 N-ch リセット D ・ CMOS 出力 ・ CMOS 入力 ・ ヒステリシス入力 ( リソース入力 ) ・ プルアップ抵抗オプションあり P-ch P-ch N-ch 入力許可 ポート入力 入力許可 リソース入力 E ・ CMOS 出力 ・ CMOS 入力 ・ プルアップ抵抗オプションあり ・ P70 ∼ P72 : 大電流駆動タイプ P-ch P-ch N-ch 入力許可 ポート入力 (続く) DS07–12561–2 7 MB89202 シリーズ (続き) 回路 分類 備考 F P-ch オープンドレイン制御 N-ch ・ CMOS 出力 ・ CMOS 入力 ・ アナログ入力 ・ N-ch オープンドレイン出力選択可 ・ P40 ∼ P43 : 大電流駆動タイプ アナログ入力 ポート入力 入力許可 A/D 許可 G ・ CMOS 出力 ・ CMOS 入力 ・ ヒステリシス入力 ( リソース入力 ) ・ アナログ入力 P-ch P-ch N-ch 入力許可 ポート入力 リソース入力 入力許可 アナログ入力 A/D 許可 H ・CMOS 入力 入力許可 8 ポート入力 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ■ デバイスの取扱いについて ・ラッチアップの防止 CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , また は VCC 端子と VSS 端子の間に「■ 電気的特性」の「1. 絶対最大定格」に示される定格値を超える電圧が印加された場合 , ラッ チアップ現象が発生することがあります。 ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子が熱破壊する恐れがあります。使用に際して , 絶対最大定格を超えるこ とのないよう十分注意してください。 ・未使用入力端子の処理について 使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作およびラッチアップによる永久破壊の原因になることがあ りますので , 2 kΩ 以上の抵抗を介して , プルアップまたは , プルダウンなどの処置をしてください。 また , 使用していない入出力端子については , 出力状態にし , 開放とするか , 入力状態の場合は入力端子と同じ処理をし てください。 ・NC 端子の処理について NC ( 内部接続 ) 端子は , 必ず開放にして使用してください。 ・電源電圧の変動 VCC 電源電圧の動作保証範囲は規格のとおりですが , この規格範囲内においても電源電圧の急激な変化があると誤動作 を生じることがありますので , IC への供給電圧はできるだけ安定化するように心がけてください。安定化の基準として , 商用周波数 (50 Hz / 60 Hz) での VCC リプル変動 (P-P 値 ) は , 標準 VCC 値の 10%以下に , また電源の切換え時などの瞬時変 化においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるよう電圧変動を抑えることを推奨します。 ・外部クロック使用時の注意 外部クロック使用時においても , パワーオンリセット ( オプション ) およびストップモードからの解除には , 発振安定 待ち時間がとられます。 ・ワイルドレジスタ機能について ワイルドレジスタは , MB89V201 ではデバッグできません。動作の確認は , MB89F202/F202Y の実機上にて行なうように してください。 ・RAM 上でのプログラム実行について MB89V201 を使用した場合 , RAM 上でプログラムを実行させることはできません。 ・外部リセット端子 (RST) へのノイズの注意について 外部リセット端子(RST)に規格値未満のリセットパルスが入力された場合, 誤動作を起こすことがあります。外部リセッ ト端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力されないようにしてください。 ・MB89F202 での外部リセット端子 (RST) の外部プルアップ RST 端子の内部のプルアップ制御は MB89F202/F202Y では使用できません。MB89F202/F202Y で確実に外部リセットを 制御するためには , RST 端子の外部のプルアップ ( 推奨値 100 kΩ) が必要です。 ・マスクオプション選択時の注意事項 電源投入時にパワーオンリセットを発生させ , 外部リセットを入力せずにデバイスを使用する場合は , マスクオプショ ンにて「リセット出力あり」を選択してください。 DS07–12561–2 9 MB89202 シリーズ ■ フラッシュメモリへの書込み / 消去について 1. フラッシュメモリ フラッシュメモリは CPU メモリマップ上の C000H ∼ FFFFH に配置され , フラッシュメモリインタフェース回路の機能 により , マスク ROM と同様に CPU からのリードアクセスおよびプログラムアクセスが可能です。フラッシュメモリへの 書込み / 消去は,フラッシュメモリインタフェース回路を介して CPU からの命令で行えます。このため , 内蔵 CPU の制御 による実装状態での書換えが可能となり , プログラムおよびデータの改善が効率よく行えます。 2. 特長 ・16 K バイト× 8 ビット ・自動アルゴリズム (Embedded Algorithm) ・データポーリング , トグルビットによる書込み / 消去完了検出 ・CPU 割込みによる書込み / 消去の完了検出 ・JEDEC 標準型コマンドと互換 ・書込み / 消去回数 ( 最小 ) 10,000 回 3. フラッシュメモリ書込み / 消去の方法 フラッシュメモリは書込みと読出しを同時に行うことはできません。つまり , フラッシュメモリにデータ書込み / 消去動 作を行う際には , フラッシュメモリ上にあるプログラムを RAM にいったんコピーし RAM 実行することで , フラッシュ メモリからプログラムアクセスをせず書込み動作だけを行うことが可能となります。 4. フラッシュメモリコントロールステータスレジスタ (FMCS) bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 アドレス 0079H INTE RDYINT WE R/W R/W R/W RDY 初期値 000X----B R 5. メモリ空間 CPU によるアクセス時とフラッシュライタによるアクセス時のメモリ空間を下表に記します。 品種 メモリサイズ CPU アドレス ライタアドレス MB89F202 MB89F202Y 16 K バイト FFFFH ∼ C000H FFFFH ∼ C000H 6. フラッシュ内容保護 フラッシュ内容保護機能が動作していない場合 , フラッシュの内容はパラレル / シリアルライタで読み出せます。 フラッシュの読出しアクセスを防ぐために , フラッシュのあらかじめ決められた領域の内 1 つの領域 (FFFCH) が割り当 てられています。保護コード “01H” をこのアドレス (FFFCH) に書き込むと , フラッシュの内容はパラレル / シリアルライタ から読み出せません。 (注意事項)一度フラッシュ保護コードを書き込むと (FFFCH に “01H” を書込み ) フラッシュに書き込まれたプログラムは 検証できません。フラッシュ保護コードは最後に書き込むことを推奨します。 10 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ■ 評価用品の EPROM の書込みについて 1. 使用 EPROM MBM27C256A (DIP-28) 2. メモリ空間 通常動作モード アドレス 0000H I/O 0080H RAM 512 バイト 0280H 使用禁止 ROM ライタ上の対応アドレス アドレス 8000H 0000H PROM 32 K バイト FFFFH EPROM 32 K バイト 7FFFH 3. EPROM への書込み方法 (1) EPROM ライタを MBM27C256A の設定にする。 (2) プログラムデータを EPROM ライタの 0000H ∼ 7FFFH にロードする。 (3) EPROM ライタで 0000H ∼ 7FFFH の書込みを行なう。 DS07–12561–2 11 MB89202 シリーズ ■ ブロックダイヤグラム X0 メインクロック 発振回路 X1 タイムベース タイマ クロック制御 RST 2 ポ | ト 6 P60, P61 リセット回路 3 P04 / INT24 ∼ P07 / INT27 4 P00 / INT20 / AN4 ∼ P03 / INT23 / AN7 4 外部割込み 2 ( ウェイク アップ ) 8 ポ | ト 0 4 4 4 ポ | ト 4 10 ビット A/D コンバータ CMOS 入出力ポート (N-ch OD) P50 / PWM UART プリスケーラ ポート CMOS 入出力ポート 7 CMOS 入出力ポート ポ | ト 5 8 ビット PWM CMOS 入出力ポート P70* ∼ P72* P40 / AN0* ∼ P43 / AN3* CMOS 入出力ポート 内 部 バ ス UART 8 ビット シリアル I/O シ リ ア ル 機 能 切 換 え ポ | ト 3 8/16 ビット キャプチャ・ タイマ / カウンタ 外部割込み 1 P30 / UCK / SCK P31 / UO / SO P32 / UI / SI 3 P33 / EC P34 / TO / INT10 2 P35 / INT11, P36 / INT12 512 バイト RAM 12 ビット PPG P37 / BZ / PPG F2MC - 8 L CPU その他の端子 VCC, VSS, C 16 K バイト ROM ワイルドレジスタ ブザー出力 CMOS 入出力ポート *:大電流駆動タイプ 12 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ■ CPU コア 1. メモリ空間 MB89202 シリーズのメモリ空間は 64 K バイトであり , この空間の中に I/O 領域 , データ領域 , プログラム領域のすべて を格納します。I/O 領域はアドレスの最下位近くにあり , データ領域はそのすぐ上に配置します。 データ領域は , 用途別に レジスタ領域, スタック領域, ダイレクト領域などに分割できます。プログラム領域は正反対にアドレス空間の最上位付近 にあり, その中でも最も上位に割込み・リセットベクトルやベクトルコール命令のテーブルなどを配置します。 MB89202シ リーズのメモリ空間の構造を以下に示します。 ・メモリ空間 MB89202 MB89202Y 0000H MB89F202 MB89F202Y 0000H I/O 0080H I/O 0080H RAM 512 バイト 0100H 0200H レ ジ ス タ 0280H MB89V201 0000H I/O 0080H RAM 512 バイト RAM 512 バイト 0100H 0200H レ ジ ス タ 0280H 0100H 0200H レ ジ ス タ 0280H 使用禁止 使用禁止 使用禁止 8000H C000H C000H ROM 16K バイト FFFFH DS07–12561–2 外部 EPROM 32 K バイト Flash 16 K バイト FFFFH FFFFH 13 MB89202 シリーズ 2. レジスタ MB89202 シリーズには CPU 内にある専用のレジスタとメモリ内にある汎用レジスタの 2 つの種類のレジスタがありま す。専用レジスタは以下のものが該当します。 プログラムカウンタ (PC) アキュムレータ (A) テンポラリアキュムレータ (T) インデックスレジスタ (IX) エクストラポインタ (EP) スタックポインタ (SP) プログラムステータス (PS) :16 ビット長 , 命令格納位置を示します。 :16 ビット長 , 演算などの一時記憶レジスタで 8 ビットデータ処理命令では下位 側の 1 バイトを使用します。 :16 ビット長 , アキュムレータとの間で演算を行ないます。8 ビットデータ処理 命令では下位側の 1 バイトを使用します。 :16 ビット長 , インデックス修飾を行なうレジスタです。 :16 ビット長 , メモリアドレスを示すポインタです。 :16 ビット長 , スタック領域を示します。 :16 ビット長 , レジスタポインタやコンディションコードを格納するレジスタで す。 16 ビット 初期値 FFFDH :プログラムカウンタ PC A :アキュムレータ 不定 T :テンポラリアキュムレータ 不定 IX :インデックスレジスタ 不定 EP :エクストラポインタ 不定 SP :スタックポインタ 不定 RP CCR :プログラムステータス I フラグ= 0, IL1, 0 = 11 他のビットは不定 PS さらに , PS は上位 8 ビットがレジスタバンクポインタ (RP) , 下位 8 ビットがコンディションコードレジスタ (CCR) と 分けることができます ( 下図を参照してください ) 。 ・プログラムステータスレジスタの構成 RP PS bit15 bit14 bit13 bit12 bit11 bit10 bit9 R4 R3 R2 R1 R0 − − CCR bit8 − bit7 H bit6 I bit5 IL1 bit4 IL0 bit3 N bit2 Z bit1 bit0 V C CCR 初期値 X011XXXXB H フラグ I フラグ IL1, 0 N フラグ Z フラグ V フラグ C フラグ X:不定 14 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ RP は現在使用しているレジスタバンクのアドレスを示すもので , RP の内容と実アドレスの関係は下図に示す変換規則 になっています。 ・汎用レジスタ領域の実アドレス変換規則 RP 上位 "0" 発生アドレス "0" "0" "0" "0" "0" "0" A15 A14 A13 A12 A11 A10 A9 "1" A8 R4 R3 A7 A6 オペコード下位 R2 A5 R1 A4 R0 A3 b2 A2 b1 A1 b0 A0 CCR は演算の結果や転送データの内容を示すビットと , 割込み時の CPU の動作を制御するビットがあります。 H フラグ :演算の結果 , ビット 3 からビット 4 への繰上げや借越しが発生したとき “1” にセットされ , それ以外のとき は “0” にクリアされます。このフラグは 10 進補正命令用です。 I フラグ :このフラグが “1” のとき割込みを許可し , “0” のとき割込みを禁止します。リセット時に “0” になります。 IL1, 0 :現在許可している割込みのレベルを示します。このビットが示す値より強い割込み要求があった場合の み , 割込み処理を行ないます。 IL1 IL0 0 0 0 1 1 0 2 1 1 3 割込みレベル 1 強弱 強い 弱い=割込みなし N フラグ :演算の結果 , 最上位ビットが “1” のとき “1” にセットされ , “0” のときは “0” にクリアされます。 Z フラグ :演算の結果が , “0” であれば “1” にセットされ , それ以外のときは “0” にクリアされます。 V フラグ :演算の結果 , 2 の補数のオーバフローが発生したとき “1” にセットされ , 発生しなかったときは “0” にクリア されます。 C フラグ :演算の結果 , ビット 7 からの繰上げ ( キャリー) やビット 7 への借越し ( ボロー) が発生したとき “1” にセッ トされ , 発生しなかったときは “0” にクリアされます。また , シフト命令ではシフトアウトした値になりま す。 DS07–12561–2 15 MB89202 シリーズ また , 汎用レジスタとして , 以下のものがあります。 汎用レジスタ:8 ビット長 , データを格納するレジスタ 汎用レジスタは 8 ビット長のレジスタで , メモリ上のレジスタバンク内にあります。1 バンクあたり 8 個のレジスタがあ り , MB89202 シリーズでは全部で 16 バンクまで使用することができます。現在使用しているバンクはレジスタバンクポ インタ (RP) で示します。 ・レジスタバンク構成 ここのアドレス= 0100H + 8 × (RP) R0 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 16 バンク メモリ領域 16 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ■ I/O マップ アドレス レジスタ略称 レジスタ名称 0000H PDR0 ポート 0 データレジスタ 0001H DDR0 ポート 0 データ方向レジスタ 書込み / 読出し 初期値 R/W XXXXXXXX W 00000000 ∼ 0002H 予約領域 0006H 0007H SYCC システムクロック制御レジスタ R/W 1− − MM 1 0 0 0008H STBC スタンバイ制御レジスタ R/W 00010−−− 0009H WDTC ウォッチドッグタイマ制御レジスタ W 0 − − −XXXX 000AH TBTC タイムベースタイマ制御レジスタ R/W 00−−−000 R/W XXXXXXXX 000BH 予約領域 000CH PDR3 ポート 3 データレジスタ 000DH DDR3 ポート 3 データ方向レジスタ W 00000000 000EH RSFR リセットフラグレジスタ R XXXX − − − − 000FH PDR4 ポート 4 データレジスタ R/W − − − − XXXX 0010H DDR4 ポート 4 データ方向レジスタ R/W −−−−0000 0011H OUT4 ポート 4 出力形式レジスタ R/W −−−−0000 0012H PDR5 ポート 5 データレジスタ R/W −−−−−−−X 0013H DDR5 ポート 5 データ方向レジスタ R/W −−−−−−−0 0014H RCR21 12 ビット PPG 制御レジスタ 1 R/W 00000000 0015H RCR22 12 ビット PPG 制御レジスタ 2 R/W −−000000 0016H RCR23 12 ビット PPG 制御レジスタ 3 R/W 0−000000 0017H RCR24 12 ビット PPG 制御レジスタ 4 R/W −−000000 0018H BZCR ブザーレジスタ R/W −−−−−000 0019H TCCR キャプチャ制御レジスタ R/W 00000000 001AH TCR1 タイマ 1 制御レジスタ R/W 00000000 001BH TCR0 タイマ 0 制御レジスタ R/W 000−0000 001CH TDR1 タイマ 1 データレジスタ R/W XXXXXXXX 001DH TDR0 タイマ 0 データレジスタ R/W XXXXXXXX 001EH TCPH キャプチャデータレジスタ H R XXXXXXXX 001FH TCPL キャプチャデータレジスタ L R XXXXXXXX 0020H TCR2 タイマ出力制御レジスタ R/W −−−−−−00 R/W 0−000000 W XXXXXXXX 0021H 予約領域 0022H CNTR PWM 制御レジスタ 0023H COMR PWM コンペアレジスタ 0024H EIC1 外部割込み 1 制御レジスタ 1 R/W 00000000 0025H EIC2 外部割込み 1 制御レジスタ 2 R/W −−−−0000 (続く) DS07–12561–2 17 MB89202 シリーズ アドレス レジスタ略称 レジスタ名称 書込み / 読出し 初期値 0026H 予約領域 0027H 0028H SMC シリアルモードコントロールレジスタ R/W 00000−00 0029H SRC シリアルレートコントロールレジスタ R/W −−011000 002AH SSD シリアルステータス アンド データレジスタ R/W 00100−1X SIDR シリアルインプットデータレジスタ R XXXXXXXX SODR シリアルアウトプットデータレジスタ W XXXXXXXX R/W −−−−0010 002BH 002CH UPC クロック分周選択レジスタ ∼ 002DH 予約領域 002FH 0030H ADC1 A/D 制御レジスタ 1 R/W −0000000 0031H ADC2 A/D 制御レジスタ 2 R/W −0000001 0032H ADDH A/D データレジスタ H R − − − − − − XX 0033H ADDL A/D データレジスタ L R XXXXXXXX 0034H ADEN A/D 許可レジスタ R/W 00000000 0035H 予約領域 0036H EIE2 外部割込み 2 制御レジスタ 1 R/W 00000000 0037H EIF2 外部割込み 2 制御レジスタ 2 R/W −−−−−−−0 0038H 予約領域 0039H SMR シリアルモードレジスタ R/W 00000000 003AH SDR シリアルデータレジスタ R/W XXXXXXXX 003BH SSEL シリアル機能切換えレジスタ R/W −−−−−−−0 ∼ 003CH 予約領域 003FH 0040H WRARH0 上位アドレス設定レジスタ R/W XXXXXXXX 0041H WRARL0 下位アドレス設定レジスタ R/W XXXXXXXX 0042H WRDR0 データ設定レジスタ 0 R/W XXXXXXXX 0043H WRARH1 上位アドレス設定レジスタ R/W XXXXXXXX 0044H WRARL1 下位アドレス設定レジスタ R/W XXXXXXXX 0045H WRDR1 データ設定レジスタ 1 R/W XXXXXXXX 0046H WREN アドレス比較 EN レジスタ R/W XXXXXX 0 0 0047H WROR ワイルドレジスタデータテストレジスタ R/W −−−−−−00 ∼ 0048H 予約領域 005FH 0060H PDR6 ポート 6 データレジスタ R/W − − − − − − XX 0061H DDR6 ポート 6 データ方向レジスタ * R/W −−−−−−00 0062H PUL6 ポート 6 プルアップ設定レジスタ R/W −−−−−−00 0063H PDR7 ポート 7 データレジスタ R/W − − − − − XXX (続く) 18 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (続き) アドレス レジスタ略称 0064H DDR7 0065H PUL7 書込み / 読出し 初期値 ポート 7 データ方向レジスタ R/W −−−−−000 ポート 7 プルアップ設定レジスタ R/W −−−−−000 レジスタ名称 ∼ 0066H 予約領域 006FH 0070H PUL0 ポート 0 プルアップ設定レジスタ R/W 00000000 0071H PUL3 ポート 3 プルアップ設定レジスタ R/W 00000000 0072H PUL5 ポート 5 プルアップ設定レジスタ R/W −−−−−−−0 R/W 000X−−−− ∼ 0073H 予約領域 0078H 0079H FMCS フラッシュメモリコントロール ステータスレジスタ 007AH 予約領域 007BH ILR1 割込みレベル設定レジスタ 1 W 11111111 007CH ILR2 割込みレベル設定レジスタ 2 W 11111111 007DH ILR3 割込みレベル設定レジスタ 3 W 11111111 007EH ILR4 割込みレベル設定レジスタ 4 W 11111111 007FH ITR 割込みテストレジスタ 禁止 −−−−−−00 −:未使用 , ×:不定 , M:マスクオプションで設定 * : MB89F202/F202Y では使用しません。 (注意事項)予約領域は使用しないでください。 DS07–12561–2 19 MB89202 シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 項目 記号 定格値 最小 最大 単位 備考 電源電圧 * VCC VSS − 0.3 VSS + 6.0 V 入力電圧 * VI VSS − 0.3 VCC + 0.3 V 出力電圧 * VO VSS − 0.3 VSS + 6.0 V “L” レベル最大出力電流 IOL ⎯ 15 mA IOLAV1 ⎯ 4 mA 平均値 ( 動作電流×動作率 ) P40 ∼ P43 および P70 ∼ P72 を除く IOLAV2 ⎯ 12 mA 平均値 ( 動作電流×動作率 ) P40 ∼ P43, P70 ∼ P72 “L” レベル最大総出力電流 ΣIOL ⎯ 100 mA “H” レベル最大出力電流 IOH ⎯ − 10 mA P60,P61 を除く “H” レベル平均出力電流 IOHAV ⎯ −4 mA 平均値 ( 動作電流×動作率 ) “H” レベル最大総出力電流 ΣIOH ⎯ − 50 mA 消費電力 Pd ⎯ 200 mW 動作温度 Ta − 40 + 85 °C 保存温度 Tstg − 55 + 150 °C “L” レベル平均出力電流 *:VSS = 0.0 V を基準にしています。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 2. 推奨動作条件 (VSS = 0.0 V) 項目 記号 規格値 単位 備考 最小 最大 2.2 5.5 V MB89202/202Y 3.5 5.5 V MB89F202/F202Y 2.7 5.5 V MB89V201 1.5 5.5 V ストップ時の RAM 状態保持 VIH 0.7 VCC VCC + 0.3 V P00 ∼ P07, P31, P37, P40 ∼ P43, P50, P60, P61, P70 ∼ P72 VIHS 0.8 VCC VCC + 0.3 V RST, EC, INT20 ∼ INT27, UCK/ SCK, INT10 ∼ INT12, P30, P32 ∼ P36, UI/SI VIL VSS − 0.3 0.3 VCC V P00 ∼ P07, P31, P37, P40 ∼ P43, P50, P60, P61, P70 ∼ P72 VILS VSS − 0.3 0.2 VCC V RST, EC, INT20 ∼ INT27, UCK/ SCK, INT10 ∼ INT12, P30, P32 ∼ P36, UI/SI オープンドレイン出力端子 印加電圧 VD VSS − 0.3 VCC + 0.3 V P40 ∼ P43, RST 動作温度 Ta − 40 + 85 °C 周囲温度での , MB89F202/F202Y のフラッシュメモリの書込みを 推奨します。 電源電圧 VCC “H” レベル入力電圧 “L” レベル入力電圧 20 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ MB89202/202Y, MB89V201 の動作保証範囲 6 5.5 5 アナログ精度保証範囲 4.5 動作電圧 (V) 4 動作保証範囲 3.5 3 2.7 2.2 2 :この領域は MB89202/202Y 使用時のみの保証範囲です。 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12.5 9 10 11 12.5 動作周波数 (MHz) MB89F202/F202Y の動作保証範囲 6 5.5 アナログ精度保証範囲 5 動作電圧 (V) 4.5 4 動作保証範囲 3.5 3 2 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 動作周波数 (MHz) <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 DS07–12561–2 21 MB89202 シリーズ 3. 直流規格 (VCC = 5.0 V ± 10%, VSS = 0.0 V, FCH = 12.5 MHz ( 外部クロック ) , Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 条件 規格値 最小 標準 最大 単 位 備考 VIH P00 ∼ P07, P31, P37, P40 ∼ P43, P50, P60, P61, P70 ∼ P72 ⎯ 0.7 VCC ⎯ VCC + 0.3 V VIHS P30, P32 ∼ P36, RST, UCK/SCK,UI/SI, EC, INT20 ∼ INT27, INT10 ∼ INT12 ⎯ 0.8 VCC ⎯ VCC + 0.3 V VIL P00 ∼ P07, P31, P37, P40 ∼ P43, P50, P60, P61, P70 ∼ P72 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.3 VCC V VILS P30, P32 ∼ P36, RST, UCK/SCK, UI/SI, EC, INT20 ∼ INT27, INT10 ∼ INT12 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.2 VCC V オープン ドレイン 出力端子 印加電圧 VD P40 ∼ P43, RST ⎯ VSS − 0.3 ⎯ VCC + 0.3 V “H” レベル 出力電圧 VOH P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P40 ∼ P43, P50, P70 ∼ P72 IOH =− 4.0 mA 4.0 ⎯ ⎯ V VOL1 P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P50, RST IOL = 4.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V VOL2 P40 ∼ P43, P70 ∼ P72 IOL = 12.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V 0.45 V < VI < VCC ⎯ ⎯ ±5 プルアップ µA 抵抗なしの 場合 “H” レベル 入力電圧 “L” レベル 入力電圧 “L” レベル 出力電圧 入力リーク 電流 プルアップ 抵抗値 ILI RPULL P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P40 ∼ P43, P50, P60, P61, RST, P70 ∼ P72 P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P50, RST, P70 ∼ P72 P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P50, P70 ∼ P72 VI = 0.0 V 25 50 100 kΩ MB89202/ 202Y MB89F202/ F202Y (続く) 22 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (続き) (VCC = 5.0 V ± 10%, VSS = 0.0 V, FCH = 12.5 MHz ( 外部クロック ) , Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 条件 規格値 最小 標準 最大 単 位 ⎯ 8 12 mA MB89202/ 202Y ⎯ 6 9 mA MB89F202/ F202Y ⎯ 10 15 mA MB89202/ 202Y ⎯ 8 12 mA MB89F202/ F202Y ⎯ 4 6 mA MB89202/ 202Y ⎯ 3 5 mA MB89F202/ F202Y ⎯ ⎯ 1 µA MB89202/ 202Y ⎯ ⎯ 10 µA MB89F202/ F202Y ⎯ 10 ⎯ pF A/D 非起動 通常動作時 ( 外部クロック , ギア最高速 ) ICC A/D 起動 VCC 電源電流 ICCS ICCH 入力容量 DS07–12561–2 CIN スリープ時 ( 外部クロック , ギア最高速 ) ストップ時 Ta =+ 25 °C ( 外部クロック ) C, VCC, VSS 以外 A/D 非起動 A/D 非起動 ⎯ 備考 23 MB89202 シリーズ 4. 交流規格 (1) リセットタイミング (VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 RST “L” パルス幅 内部リセットパルス拡張 記号 条件 tZLZH tirst 規格値 単位 最小 最大 ⎯ 45 ⎯ ns ⎯ 48 tHCYL* ⎯ ns 備考 *:tHCYL 発振クロック 1 周期時間 tZLZH 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC RST 内部リセット 信号 tirst (注意事項)• パワーオンリセットオプションがオンになっていないときは , 発振が安定するまで外部リセットをオンのま まにしておいてください。 •外部リセット端子(RST)に規格値未満のリセットパルスが入力された場合, 誤動作を起こすことがあります。 外部リセット端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力されないようにしてください。 (2) パワーオンリセット (VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 tR 電源立上り時間 tOFF 電源切断時間 条件 ⎯ tR 規格値 単位 最小 最大 ⎯ 50 ms 1 ⎯ ms 備考 繰返し動作のため tOFF 3.5 V VCC 0.2 V 0.2 V 0.2 V (注意事項)電源電圧は , 所定の初期値の発振安定待ち時間内に動作を行なうのに最小限必要な電圧になっているように してください。 24 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (3) クロックタイミング規格 (VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 単位 最小 最大 FCH 1 12.5 MHz tXCYL 80 1000 ns 20 ⎯ ns ⎯ 10 ns クロック周波数 クロックサイクルタイム 規格値 条件 入力クロックパルス幅 tWH tWL 入力クロック立上り , 立下り時間 tCR tCF ⎯ 備考 ・ X0, X1 タイミングおよび印加条件 tXCYL tWH tWL tCR X0 tCF 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC ・ メインクロック印加条件 水晶振動子使用時 または セラミック振動子使用時 X0 X1 外部クロック使用時 X0 X1 開放 (4) インストラクションサイクル 項目 記号 標準 単位 インストラクションサイクル ( 最小命令実行時間 ) tINST 4/FCH, 8/FCH, 16/FCH, 64/FCH µs DS07–12561–2 備考 FCH = 12.5 MHz 動作時 (4/FCH) tINST = 0.32 µs 25 MB89202 シリーズ (5) 周辺入力タイミング (VCC = 5.0 V ± 10%, VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 周辺入力 “H” パルス幅 tILIH 周辺入力 “L” パルス幅 tIHIL 規格値 端子名 INT10 ∼ INT12, INT20 ∼ INT27, EC 単位 最小 最大 2 tINST* ⎯ µs 2 tINST* ⎯ µs 備考 *:tINST については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 tIHIL tILIH INT10 ∼ INT12 INT20 ∼ INT27, EC 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC (VCC = 5.0 V ± 10%, VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 周辺入力 “H” ノイズリミット tIHNC 周辺入力 “L” ノイズリミット tILNC P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P40 ∼ P43, P50, P60, P61, P70 ∼ P72, RST, EC, INT20 ∼ INT27, INT10 ∼ INT12 P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P40 ∼ P43, P50, P60, P61, P70 ∼ P72, RST, EC, INT20 ∼ INT27, INT10 ∼ INT12 26 tIHNC 規格値 単位 最小 標準 最大 ⎯ 45 ⎯ ns ⎯ 45 ⎯ ns 備考 tILNC 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (6) UART, シリアル I/O タイミング (VCC = 5.0 V ± 10%, VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 規格値 条件 シリアルクロックサイクルタイム tSCYC UCK/SCK UCK/SCK ↓→ SO 時間 tSLOV UCK/SCK, SO 有効 SI → UCK/SCK ↑ tIVSH UCK/SCK, SI UCK/SCK ↑→ 有効 SI ホールド時間 tSHIX UCK/SCK, SI シリアルクロック “H” パルス幅 単位 最小 最大 2 tINST * ⎯ µs − 200 + 200 ns * ⎯ µs 1/2 tINST * ⎯ µs tSHSL UCK/SCK tINST * ⎯ µs シリアルクロック “L” パルス幅 tSLSH UCK/SCK tINST * ⎯ µs UCK/SCK ↓→ SO 時間 tSLOV UCK/SCK, SO 0 200 ns 有効 SI → UCK/SCK tIVSH UCK/SCK, SI 1/2 tINST * ⎯ µs UCK/SCK ↑→ 有効 SI ホールド時間 tSHIX UCK/SCK, SI 1/2 tINST * ⎯ µs 内部シフト クロックモード 外部シフト クロックモード 1/2 tINST 備考 *:tINST については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 ・ 内部シフトクロックモード tSCYC 2.4 V UCK/SCK 0.8 V 0.8 V tSLOV 2.4 V 0.8 V SO tIVSH tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC SI ・ 外部シフトクロックモード tSLSH tSHSL 0.8 VCC UCK/SCK 0.2 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC tSLOV SO 2.4 V 0.8 V tIVSH SI DS07–12561–2 tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC 27 MB89202 シリーズ 5. A/D コンバータ (1) A/D コンバータ電気的特性 (VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 分解能 総合誤差 直線性誤差 ⎯ 微分直線性誤差 規格値 単位 最小 標準 最大 ⎯ ⎯ 10 bit − 5.0 ⎯ + 5.0 LSB − 3.0 ⎯ + 3.0 LSB − 2.5 ⎯ + 2.5 LSB ゼロトランジション電圧 VOT VSS − 3.5 LSB VSS + 0.5 LSB VSS + 4.5 LSB V フルスケールトランジション電圧 VFST VCC − 6.5 LSB VCC − 1.5 LSB VCC + 2.0 LSB V A/D モード変換時間 ⎯ ⎯ ⎯ 38 tINST * µs アナログポート入力電流 IAIN ⎯ ⎯ 10 µA アナログ入力電圧範囲 ⎯ 0 ⎯ VCC V VCC 4.5 ⎯ 5.5 V A/D 精度保証の電源電圧 備考 *:tINST については , 「4. 交流規格 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 28 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (2) A/D コンバータの用語の定義 ・分解能 A/D コンバータにより識別可能なアナログ変化 10 ビットなら , アナログ電圧を 210 = 1024 に分解することが可能 ・直線性誤差 ( 単位:LSB) デバイスのゼロトランジション点 (“00 0000 0000”↔“00 0000 0001”) とフルスケールトランジション点 (“11 1111 1111”↔“11 1111 1110”) とを結んだ直線と , 実際の変換特性との誤差 ・微分直線性誤差 ( 単位:LSB) 出力コードを 1LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差 ・総合誤差 ( 単位:LSB) 理想変換値と実際の変換値との差 理想入出力特性 総合誤差 VFST 3FFH 3FFH 3FEH 3FEH 1.5 LSB 3FDH デジタル出力 デジタル出力 3FDH 004H VOT 003H 実際の変換特性 {1 LSB × N + 0.5 LSB} 004H VNT 実際の変換特性 003H 1 LSB 002H 002H 001H 理想特性 001H 0.5 LSB AVSS VCC AVSS VCC アナログ入力 1 LSB = VFST − VOT 1022 アナログ入力 (V) VNT −{1 LSB × N + 0.5 LSB} 1 LSB デジタル出力 N の総合誤差= ゼロトランジション誤差 フルスケールトランジション誤差 理想特性 004H 実際の変換特性 3FFH 実際の変換特性 デジタル出力 デジタル出力 003H 002H 実際の変換特性 理想特性 3FEH VFST ( 実測値 ) 3FDH 001H 実際の変換特性 VOT ( 実測値 ) AVSS 3FCH VCC アナログ入力 AVSS VCC アナログ入力 (続く) DS07–12561–2 29 MB89202 シリーズ (続き) 直線性誤差 3FFH 3FEH 微分直線性誤差 理想特性 実際の変換特性 N+1 {1 LSB × N + VOT} 実際の変換特性 VFST ( 実測値 ) VNT 004H 実際の変換特性 003H N N−1 VNT 実際の変換特性 N−2 VOT ( 実測値 ) AVSS VCC アナログ入力 デジタル出力 N の 直線性誤差 デジタル出力 N の 微分直線性誤差 30 V (N + 1) T 理想特性 002H 001H デジタル出力 デジタル出力 3FDH VCC AVSS アナログ入力 = VNT −{1 LSB × N + VOT} 1 LSB = V (N + 1) T − VNT − 1 1 LSB DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (3) A/D コンバータの注意事項 ・アナログ入力の外部インピーダンスとサンプリング時間について サンプルホールド付き A/D 変換器です。外部インピーダンスが高くサンプリング時間を十分に確保できない場合には , 内部サンプルホールド用コンデンサに十分にアナログ電圧が充電されず , A/D 変換精度に影響を及ぼします。 ・アナログ入力回路模型図 R アナログ入力 コンパレータ ↑ サンプリング時 C ON R 2.2 kΩ ( 最大 ) 2.0 kΩ ( 最大 ) MB89202/202Y MB89F202/F202Y C 45 pF ( 最大 ) 16 pF ( 最大 ) ( 注意事項 ) 数値は参考値です。 ・A/D 変換精度規格を満足するために , 外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係から , サンプリング時間を最 小値より長くなるように , 動作周波数を調整するか , 外部インピーダンスを下げてご使用ください。 ・外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係 ( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 100 kΩ の場合 ) MB89202/202Y MB89F202/F202Y 100 20 90 18 外部インピーダンス (kΩ) 外部インピーダンス (kΩ) MB89F202/F202Y ( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 20 kΩ の場合 ) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 0 5 10 15 20 25 30 35 MB89202/202Y 16 14 12 10 8 6 4 2 0 0 1 最小サンプリング時間 (µs) 2 3 4 5 6 7 8 最小サンプリング時間 (µs) ・ サンプリング時間を十分に確保できない場合は , アナログ入力端子に 0.1 µF 程度のコンデンサを接続してください。 ・誤差について |VCC − AVSS| が小さくなるに従って , 相対的な誤差は大きくなります。 6. フラッシュメモリ書込み / 消去特性 項目 規格値 単位 備考 最小 標準 最大 チップ消去時間 (16 K バイト ) ⎯ 0.5*1 7.5*2 s 内部での消去前書込み時間を除く バイト書込み時間 ⎯ 32 3600 µs システムレベルでのオーバヘッド時間を除く 書込み / 消去回数 10,000 ⎯ ⎯ cycle * 1 : Ta = + 25 °C, VCC = 3.0 V, 10,000 サイクル * 2 : Ta = + 85 °C, VCC = 2.7 V, 10,000 サイクル DS07–12561–2 31 MB89202 シリーズ ■ 特性例 1. 電源電流 ・MB89202/202Y/F202/F202Y:4 MHz ( 外部クロック使用時 ) MB89F202/F202Y 通常動作時 (ICC1 − VCC, ICC2 − VCC) MB89202/202Y 通常動作時 (ICC1 − VCC, ICC2 − VCC) (FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C) 4.0 (FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C) 3.0 2.0 ICC1 ( ギア 4 分周 ) ICC1 ( ギア 4 分周 ) ICC (mA) ICC (mA) 3.0 2.0 1.0 ICC2 ( ギア 64 分周 ) 1.0 ICC2 ( ギア 64 分周 ) 0.0 0.0 1 2 3 4 5 6 1 7 2 3 (FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C) 6 7 (FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C) 1.5 1.0 ICCs1 ( ギア 4 分周 ) ICCS (mA) ICCS (mA) 1.0 ICCs1 ( ギア 4 分周 ) 0.5 0.5 ICCs2 ( ギア 64 分周 ) ICCs2 ( ギア 64 分周 ) 0.0 0.0 1 2 3 4 VCC (V) 32 5 MB89F202/F202Y スリープモード時 (ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC) MB89202/202Y スリープモード時 (ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC) 1.5 4 VCC (V) VCC (V) 5 6 7 1 2 3 4 5 VCC (V) 6 7 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ・MB89202/202Y/F202/F202Y:8 MHz ( 外部クロック使用時 ) MB89F202/F202Y 通常動作時 (ICC1 − VCC, ICC2 − VCC) MB89202/202Y 通常動作時 (ICC1 − VCC, ICC2 − VCC) (FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C) 8.0 (FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C) 5.0 4.0 6.0 ICC (mA) ICC (mA) ICC1 ( ギア 4 分周 ) 4.0 ICC1 ( ギア 4 分周 ) 3.0 2.0 ICC2 ( ギア 64 分周 ) 2.0 ICC2 ( ギア 64 分周 ) 1.0 0.0 0.0 1 2 3 4 5 6 1 7 2 3 5 6 7 MB89F202/F202Y スリープモード時 (ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC) MB89202/202Y スリープモード時 (ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC) (FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C) 2.5 4 VCC (V) VCC (V) (FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C) 2.0 2.0 1.5 1.5 ICCS (mA) ICCS (mA) ICCs1 ( ギア 4 分周 ) 1.0 ICCs1 ( ギア 4 分周 ) 1.0 0.5 0.5 ICCs2 ( ギア 64 分周 ) ICCs2 ( ギア 64 分周 ) 0.0 0.0 1 2 3 4 VCC (V) DS07–12561–2 5 6 7 1 2 3 4 5 VCC (V) 6 7 33 MB89202 シリーズ ・MB89202/202Y/F202/F202Y:12.5 MHz ( 外部クロック使用時 ) MB89F202/F202Y 通常動作時 (ICC1 − VCC, ICC2 − VCC) MB89202/202Y 通常動作時 (ICC1 − VCC, ICC2 − VCC) (FCH = 12.5 MHz, Ta = +25 °C) 10.0 (FCH = 12.5 MHz, Ta = +25 °C) 5.0 9.0 4.0 8.0 ICC1 ( ギア 4 分周 ) ICC1 ( ギア 4 分周 ) 6.0 ICC (mA) ICC (mA) 7.0 5.0 3.0 2.0 4.0 3.0 ICC2 ( ギア 64 分周 ) 2.0 1.0 ICC2 ( ギア 64 分周 ) 1.0 0.0 0.0 1 2 3 4 5 VCC (V) 6 1 7 2 4 VCC (V) 5 6 7 MB89F202/F202Y スリープモード時 (ICCS1 − VCC, ICCS2 − VCC) MB89202/202Y スリープモード時 (ICCS1 − VCC, ICCS2 − VCC) (FCH = 12.5 MHz, Ta = +25 °C) 3.0 3 (FCH = 12.5 MHz, Ta = +25 °C) 2.0 ICCs1 ( ギア 4 分周 ) 2.5 1.5 ICCs1 ( ギア 4 分周 ) ICCs (mA) ICCs (mA) 2.0 1.5 1.0 ICCs2 ( ギア 64 分周 ) 1.0 0.5 0.5 ICCs2 ( ギア 64 分周 ) 0.0 0.0 1 2 3 4 VCC (V) 34 5 6 7 1 2 3 4 5 VCC (V) 6 7 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ・MB89202/202Y/F202/F202Y:12.5 MHz ( 外部クロック使用時) MB89F202/F202Y ストップモード時 (ICCH − Ta) MB89202/202Y ストップモード時 (ICCH − Ta) 4.0 3.5 3.5 3.0 3.0 2.5 2.5 ICCH (µA) ICCH (µA) (FCH = 12.5 MHz, VCC = 5.5 V) 4.0 2.0 (FCH = 12.5 MHz, VCC = 5.5 V) 2.0 1.5 1.5 1.0 1.0 0.5 0.5 0.0 0.0 -40 -15 +10 Ta ( °C) DS07–12561–2 +35 +60 +85 -40 -15 +10 +35 +60 +85 Ta ( °C) 35 MB89202 シリーズ 2. “L” レベル出力電圧 VOL − IOL1 VOL − IOL2 VCC = 2.0 V 0.6 VCC = 2.0 V 0.6 0.5 0.5 VCC = 2.5 V VCC = 2.5 V 0.4 VCC = 3.0 V VOL (V) VOL (V) 0.4 VCC = 3.5 V VCC = 4.0 V VCC = 4.5 V VCC = 5.0 V VCC = 5.5 V VCC = 6.0 V 0.3 VCC = 3.0 V VCC = 3.5 V VCC = 4.0 V VCC = 4.5 V VCC = 5.0 V VCC = 5.5 V VCC = 6.0 V 0.3 0.2 0.2 0.1 0.1 0.0 0.0 1 2 3 4 5 4 6 6 8 10 12 14 16 IOL2 (mA) IOL1 (mA) 3. “H” レベル出力電圧 (VCC − VOH) − IOH VCC = 2.0 V 0.8 0.7 VCC = 2.5 V VCC − VOH (V) 0.6 0.5 VCC = 3.0 V 0.4 VCC = 3.5 V VCC = 4.0 V VCC = 4.5 V VCC = 5.0 V VCC = 5.5 V VCC = 6.0 V 0.3 0.2 0.1 0.0 −1 −2 −3 −4 −5 −6 IOH (mA) 36 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ ■ マスクオプション一覧表 品種 MB89202 MB89202Y 指定方法 マスク発注時に指定 1 メインクロック 発振安定待ち時間の 初期値*選択 (FCH = 12.5 MHz 時 ) ・ 01:214/FCH ( 約 1.31 ms) ・ 10:217/FCH ( 約 10.5 ms) ・ 11:218/FCH ( 約 21.0 ms) 選択可 218/FCH 固定 218/FCH 固定 2 リセット端子出力 ・ リセット出力あり ・ リセット出力なし 選択可 リセット出力あり リセット出力あり 3 パワーオンリセット ・ パワーオンリセットあり ・ パワーオンリセットなし 選択可 パワーオンリセット あり パワーオンリセット あり No. MB89F202 MB89F202Y MB89V201 指定不可 FCH:メインクロック発振周波数 *:システムクロック制御レジスタの発振安定待ち時間選択ビット (SYCC:WT1, WT0) のセット時の初期値となります。 (注意事項) ・マスクオプション選択時の注意事項 電源投入時にパワーオンリセットを発生させ , 外部リセットを入力せずにデバイスを使用する場合は , マスクオプショ ンにて「リセット出力あり」を選択してください。 ■ オーダ型格 型格 MB89202P-SH MB89F202P-SH MB89202YPFV MB89F202YPFV MB89V201PMC1 * パッケージ 備考 プラスチック・SH-DIP, 32 ピン (DIP-32P-M06) プラスチック・SSOP, 34 ピン (FPT-34P-M03) プラスチック・LQFP, 64 ピン (FPT-64P-M24) *:エバリュエーションチップは MB2144-230 でのみ提供しています。 DS07–12561–2 37 MB89202 シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・SH-DIP, 32 ピン リードピッチ 1.778mm ロースペース 10.16mm 封止方法 プラスチックモールド (DIP-32P-M06) プラスチック・SH-DIP, 32 ピン (DIP-32P-M06) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 +0.20 *28.00 –0.30 1.102 +.008 –.012 INDEX *8.89±0.25 (.350±.010) 1.02 .040 4.70 .185 +0.30 –0.20 +.012 –.008 +0.70 –0.20 +.028 –.008 3.30 0.51(.020) MIN. +0.20 –0.30 +.008 .130 –.012 +0.03 0.27 –0.07 +.001 .011 –.003 1.27(.050) MAX. C 1.778(.070) 10.16(.400) +0.08 0.48 –0.12 .019 +.003 –.005 0.25(.010) 2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED D32018S-c-1-2 M 0~15° 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ (続く) 38 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ (続き) プラスチック・SSOP, 34 ピン リードピッチ 0.65mm パッケージ幅× パッケージ長さ 6.10 × 11.00mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 1.45mm MAX コード(参考) P-SSOP34-6.1×11-0.65 (FPT-34P-M03) プラスチック・SSOP, 34 ピン (FPT-34P-M03) 注 1)*1 印寸法のレジン残りは片側 +0.15(.006)MAX 注 2)*2 印寸法はレジン残りを含まず。 注 3)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 4)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 *1 11.00±0.10(.433±.004) 34 0.17±0.03 (.007±.001) 18 *2 6.10±0.10 (.240±.004) INDEX Details of "A" part 8.10±0.20 (.319±.008) +0.20 1.25 –0.10 +.008 .049 –.004 (Mounting height) 0.25(.010) 1 0~8° 17 0.65(.0265) "A" +0.08 0.24 –0.07 +.003 .009 –.003 0.10(.004) M 0.50±0.20 (.020±.008) 0.60±0.15 (.024±.006) 0.10±0.10 (.004±.004) (Stand off) 0.10(.004) C 2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F34003S-c-2-4 DS07–12561–2 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 39 MB89202 シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 場所 ― ― 以下の品種を追加 MB89202Y, MB89F202Y ― ― パッケージ変更 FPT-64P-M03 → FPT-64P-M24 3 ■ パッケージと品種対応 10 ■ フラッシュメモリへの書込み / 消去について 「6. フラッシュライタ用アダプタと推奨フラッシュライタ」 の項目を削除 18 37 変更内容 FPT-34P-M03 パッケージの対応品種を変更 MB89202, MB89F202 → MB89202Y, MB89F202Y ■ I/O マップ アドレス :0032H, 0033H ADDH, ADDL の「書込み / 読出し」欄を変更 R/W → R アドレス :0042H, 0045H WRDR0, WRDR1 の「書込み / 読出し」欄を変更 W → R/W ■オーダ型格 オーダ型格を変更 MB89202PFV → MB89202YPFV MB89F202PFV → MB89F202YPFV MB89V201PFV → MB89V201PMC1 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 40 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ MEMO DS07–12561–2 41 MB89202 シリーズ MEMO 42 DS07–12561–2 MB89202 シリーズ MEMO DS07–12561–2 43 MB89202 シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 プロモーション推進部