本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–16314–3 マイクロコントローラ 32 ビットオリジナル CMOS FR60 MB91307 シリーズ MB91306R/MB91307R ■ 概 要 MB91307 シリーズは , 32 ビット高性能 RISC CPU を使用し , 高性能 / 高速な CPU 処理を要求される組込み制御用に各 種 I/O リソースやバス制御機構を内蔵した , 標準シングルチップマイクロコントローラです。32 ビット CPU がアクセスす る広大なアドレス空間をサポートするために , 外部バスアクセスが基本となっていますが , CPU の命令実行を高速化する ために 1 K バイトの命令キャッシュメモリと大容量 RAM を内蔵しています。 DVD プレーヤ , ナビゲーションシステム , 高性能 FAX, プリンタ制御等 , 高性能な CPU 処理パワーを要求される組込み 用途に最適な仕様となっています。 MB91307 シリーズは , FR30/40 ファミリの CPU をベースにバスアクセスの強化を行い , より高速での使用に対応した FR60 ファミリです。 ■ 特 長 ・FR CPU ・ 32 ビット RISC, ロード / ストアアーキテクチャ, パイプライン 5 段 ・ 動作周波数 66 MHz [PLL 使用:原発振 16.5 MHz] ・ 16 ビット固定長命令 ( 基本命令 ) , 1 命令 /1 サイクル ・ メモリ−メモリ間転送 , ビット処理 , バレルシフト等の命令 :組込み用途に適した命令 ・ 関数入口 / 出口命令 , レジスタ内容のマルチロードストア命令 :高級言語対応命令 ・ レジスタ インターロック機能 :アセンブラ記述の容易化 ・ 乗算器の内蔵 / 命令レベルでのサポート 符号付 32 ビット乗算 :5 サイクル 符号付 16 ビット乗算 :3 サイクル ・ 割込み (PC, PS の退避 ) :6 サイクル , 16 プライオリティレベル (続く) 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©2005-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2008.11 MB91307 シリーズ ・ ハーバードアーキテクチャにより , プログラムアクセスとデータアクセスを同時に実行可能 ・ CPU 内の 4 ワードのキューにより , 命令の先取り機能を追加 ・ 4 G バイトの広大なメモリ空間をリニアにアクセス可能 ・ FR30/40 ファミリとの命令互換 ・バスインタフェース ・ 動作周波数 ( 最大 33 MHz) ・ 25 ビットアドレスフル出力可能 (32 M バイト空間 ) ・ 8, 16 ビットデータ出力 ・ プリフェッチバッファ搭載 ・ 未使用データ / アドレス端子は汎用入出力ポートとして使用可能 ・ 最小 64 K バイト単位で設定可能な完全独立な 8 領域のチップセレクト出力が可能 ・ 各種メモリに対するインタフェースのサポート SRAM, ROM/FLASH ページモード FLASH ROM, ページモード ROM インタフェース バーストモード FLASH ROM ( バースト長 1, 2, 4, 8 選択 ) ・ 基本バスサイクル :2 サイクル ・ 領域ごとにプログラマブルでウェイト挿入可能な自動ウェイトサイクル発生機構 ・ RDY 入力による外部ウェイトサイクル ・ DMA は , 独立した I/O 用ウェイト制御が可能なフライバイ転送をサポート ・内蔵 RAM ・ 128 K バイト (MB91307R), 64 K バイト (MB91306R) の容量の RAM を搭載 ・ 本 RAM はデータの他 , 命令コードを書き込むことにより命令用 RAM として使用することが可能 ・命令キャッシュ ・ 1 K バイトの容量 ・ 2 ウェイセットアソシアティブ方式 ・ 4 ワード (16 バイト ) / セット ・ ロック機能によりプログラム常駐化可能 ・ 命令キャッシュとして使用しない部分は , 一部 RAM として使用可能 ・DMAC (DMA Controller) ・ 5 チャネル ( 外部→外部は 3 チャネル ) ・ 3 つの転送要因 ( 外部端子 / 内部ペリフェラル / ソフトウェア ) ・ アドレッシングモード 32 ビットフルアドレス指定 ( 増加 / 減少 / 固定 ) ・ 転送モード ( ディマンド転送 / バースト転送 / ステップ転送 / ブロック転送 ) ・ フライバイ転送サポート ( 外部 I/O と外部メモリ間 3 チャネル ) ・ 転送データサイズは 8/16/32 ビット から選択可能 ・ビットサーチモジュール (REALOS 使用 ) ・ 1 ワードの中の , MSB から最初の “1” / “0” ビットの位置 , または最初の変化ビットの位置を , サーチ ・リロードタイマ (REALOS 用 1 チャネル含 ) ・ 16 ビットタイマ 3 チャネル ・ 内部クロックは 2/8/32 分周から選択可能 ・UART ・ 全二重ダブルバッファ ・ 3 チャネル ・ パリティあり / なし選択可能 ・ 非同期 ( 調歩同期 ) , CLK 同期通信の選択可能 ・ 専用ボーレート用タイマ内蔵 (続く) 2 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (続き) ・ 外部クロックを転送クロックとして使用可能 ・ 豊富なエラー検出機能あり ( パリティ, フレーム , オーバラン ) ・I2C インタフェース ・ マスタ / スレーブ送受信 ・ アービトレーション機能 ・ クロック同期化機能 ・ スレーブアドレス / ゼネラルコールアドレス検出機能 ・ 転送方向検出機能 ・ スタートコンディションの繰り返し発生および検出機能 ・ バスエラー検出機能 ・ 10 ビット / 7 ビット スレーブアドレス ・ 標準モード ( 最大 100 Kbps) / 高速モード ( 最大 400 Kbps) に対応 ・割込みコントローラ ・ 外部割込みは合計 9 本 ( マスク不可割込み端子 (NMI) 1 本と通常割込み端子 (INT7 ∼ INT0) 8 本 ) ・ 内部ペリフェラルからの割込み ・ マスク不可割込み以外は , 優先レベルをプログラマブルに設定可能 (16 レベル ) ・ ストップ時のウェイクアップ用として使用可 ・A/D コンバータ ・ 10 ビット分解能 , 4 チャネル ・ 逐次比較変換型 変換時間:約 5.4 µs ・ 変換モード ( 単発変換モード , 連続変換モード ) ・ 起動要因 ( ソフトウェア / 外部トリガ / タイマ出力信号 ) ・その他のインターバルタイマ ・ 16 ビットタイマ:3 チャネル (U- タイマ ) ・ ウォッチドッグタイマ ・I/O ポート ・ 最大 69 ポート ・その他の特長 ・ クロックソースとして発振回路内蔵し , PLL 逓倍も選択可能 ・ リセット端子として INIT を用意 ・ その他 , ウォッチドッグタイマリセット , ソフトウェアリセットあり ・ 低消費電力モードとしてストップモードとスリープモードをサポート ・ ギア機能 ・ タイムベースタイマ内蔵 ・ パッケージ LQFP-120 (FPT-120P-M21) : MB91306R, MB91307R PGA135 : MB91V307R ( エバ品 ) ・ CMOS テクノロジ 0.25 µm:MB91V307R, 0.18 µm:MB91306R, MB91307R ・ 電源電圧 MB91V307R :3.3 V ± 0.3 V ( 内蔵レギュレータ 3.3 V → 2.5 V) MB91306R, MB91307R :3.3 V ± 0.3 V, 1.8 V ± 0.15V 2 電源 DS07–16314–3 3 MB91307 シリーズ ■ 端子配列図 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 32 31 PA2/CS2 PA1/CS1 PA0/CS0 PB7/IORD PB6/IOWR VCC X0 X1 VSS PB5/DEOP1/DSTP1 PB4/DACK1 PB3/DREQ1 PB2/DEOP0/DSTP0 PB1/DACK0 PB0/DREQ0 MD2 MD1 MD0 PG2/DEOP2/DSTP2 PG1/DACK2 PG0/DREQ2 PH7/SCL PH6/SDA PH5/TOT2 PH4/TOT1 ∗ PH3/TOT0 ∗ VSS PH2/SC2 PH1/SO2 PH0/SI2 (TOP VIEW) 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 PI5/SC1 PI4/SO1 PI3/SI1 PI2/SC0 PI1/SO0 PI0/SI0 VCC PJ7/INT7/ATG PJ6/INT6/TIN2 PJ5/INT5/TIN1 PJ4/INT4/TIN0 PJ3/INT3 PJ2/INT2 PJ1/INT1 PJ0/INT0 AN3 AN2 AN1 AN0 AVSS/AVRL AVRH AVCC A24/P70 A23/P67 A22/P66 A21/P65 A20/P64 A19/P63 A18/P62 A17/P61 P26/D22 P27/D23 D24 D25 D26 D27 D28 D29 D30 D31 VSS A00 A01 A02 A03 A04 A05 A06 A07 VCC A08 A09 A10 A11 A12 A13 A14 A15 VSS P60/A16 PA3/CS3 PA4/CS4 PA5/CS5 VCCI PA6/CS6 PA7/CS7 P80/RDY P81/BGRNT P82/BRQ RD UUB/WR0 P85/ULB/WR1 NMI VCCI VSS INIT P90/SYSCLK P91 P92/MCLK P93 P94/LBA/AS P95/BAA P96 P97/WE P20/D16 P21/D17 P22/D18 P23/D19 P24/D20 P25/D21 (FPT-120P-M21) *: 初期化およびリセット後 , “L” レベル出力 4 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 端子名 D16 ∼ D23 85 ∼ 92 回路形式 機能説明 C 外部データバスの bit16 ∼ bit23 外部バス 16 ビットモードの時のみ有効となります。 C 外部データバスの bit24 ∼ bit31 P20 ∼ P27 外部バス 8 ビットモードの時はポートとして使用できます。 93 ∼ 100 D24 ∼ D31 102 ∼ 109 A00 ∼ A07 F 外部アドレス出力の bit0 ∼ bit7 A08 ∼ A15 F 外部アドレス出力の bit8 ∼ bit15 111 ∼ 118 A16 ∼ A23 120, 1 ∼ 7 F P60 ∼ P67 A24 8 P70 外部アドレス出力の bit16 ∼ bit23 設定によりポートとして使用できます。 F 外部アドレス出力の bit24 設定によりポートとして使用できます。 9 AVCC ⎯ 電源端子です。A/D コンバータ用アナログ電源です。 10 AVRH ⎯ A/D コンバータ用の基準電源です。 11 AVSS/AVRL ⎯ 電源端子です。A/D コンバータ用アナログ電源です。 AN0 ∼ AN3 D A/D コンバータ用の基準電源です。アナログ入力端子です。 12 ∼ 15 16 ∼ 19 INT0 ∼ INT3 I PJ0 ∼ PJ3 汎用入出力ポートです。 リロードタイマ入力です。対応するタイマ入力を許可している間は , こ の入力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能による出 力を停止させておく必要があります。 TIN0 ∼ TIN2 I 20 ∼ 22 INT4 ∼ INT6 PJ4 ∼ PJ6 A/D コンバータ外部トリガ入力です。A/D の起動要因として選択した場 合は , この入力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能 による出力を停止させておく必要があります。 I INT7 25 外部割込み入力です。対応する外部割込みを許可している間は , この入 力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能による出力を 停止させておく必要があります。 PJ7 汎用入出力ポートです。 SI0 UART0 のデータ入力です。UART0 が入力動作をしている間は , この入 力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能による出力を 停止させておく必要があります。 F PI0 汎用入出力ポートです。 SO0 UART0 のデータ出力です。この機能は UART0 のデータ出力指定が許 可のときに有効になります。 26 F PI1 汎用入出力ポートです。この機能は UART0 のデータ出力機能が禁止の ときに有効になります。 SC0 UART0 のクロック入出力です。クロック出力は UART0 のクロック出 力指定が許可のときに有効になります。 27 28 外部割込み入力です。対応する外部割込みを許可している間は , この入 力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能による出力を 停止させておく必要があります。 汎用入出力ポートです。 ATG 23 外部割込み入力です。対応する外部割込みを許可している間は , この入 力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能による出力を 停止させておく必要があります。 F PI2 汎用入出力ポートです。この機能は UART0 のクロック出力機能が禁止 のときに有効になります。 SI1 UART1 のデータ入力です。UART1 が入力動作をしている間は , この入 力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能による出力を 停止させておく必要があります。 PI3 F 汎用入出力ポートです。 (続く) DS07–16314–3 5 MB91307 シリーズ 端子番号 端子名 回路形式 SO1 29 F 汎用入出力ポートです。この機能は UART1 のデータ出力機能が禁止の ときに有効になります。 SC1 UART1 のクロック入出力です。クロック出力は UART1 のクロック出 力指定が許可のときに有効になります。 F PI5 汎用入出力ポートです。この機能は UART1 のクロック出力機能が禁止 のときに有効になります。 SI2 UART2 のデータ入力です。UART2 が入力動作をしている間は , この入 力を随時使用していますので意図的に行う以外は他の機能による出力を 停止させておく必要があります。 F PH0 汎用入出力ポートです。 SO2 UART2 のデータ出力です。この機能は UART2 のデータ出力指定が許 可のときに有効になります。 32 F PH1 汎用入出力ポートです。この機能は UART2 のデータ出力機能が禁止の ときに有効になります。 SC2 UART2 のクロック入出力です。クロック出力は UART2 のクロック出 力指定が許可のときに有効になります。 33 F 汎用入出力ポートです。この機能は UART2 のクロック出力機能が禁止 のときに有効になります。 PH2 35 TOT0 C PH3 36 TOT1 38 39 TOT2 C タイマ出力ポートです。この機能はタイマ出力許可のときに有効になり ます。 汎用入出力ポートです。この端子はリセット時 “L” 出力です。 C タイマ出力ポートです。この機能はタイマ出力許可のときに有効になり ます。 PH5 汎用入出力ポートです。 SDA I2C バス用入出力端子です。この機能は I2C が動作許可のときに有効と なります。I2C バスを使用するときはポート出力を Hiz にしておく必要 があります。I2C バス使用時はオープンドレイン端子です。 Q PH6 汎用入出力ポートです。 SCL I2C バス用入出力端子です。この機能は I2C が動作許可のときに有効と なります。I2C バスを使用するときはポート出力を Hiz にしておく必要 があります。I2C バス使用時はオープンドレイン端子です。 Q PH7 40 タイマ出力ポートです。この機能はタイマ出力許可のときに有効になり ます。 汎用入出力ポートです。この端子はリセット時 “L” 出力です。 PH4 37 UART1 のデータ出力です。この機能は UART1 のデータ出力指定が許 可のときに有効になります。 PI4 30 31 機能説明 DREQ2 汎用入出力ポートです。 F PG0 汎用入出力ポートです。 DACK2 41 F PG1 DMA 外部転送要求入力です。DMA の起動要因として選択した場合は この入力を随時使用していますので , 意図的に行う以外は他の機能によ る出力を停止させておく必要があります。 DMA 外部転送要求受付け出力です。この機能は DMA の転送要求受付 出力指定が許可のときに有効になります。 汎用入出力ポートです。この機能は DMA の転送要求受付出力指定が禁 止のときに有効になります。 (続く) 6 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 端子番号 端子名 回路形式 DMA 外部転送終了出力です。この機能は DMA の外部転送終了出力指 定が許可のときに有効になります。 DEOP2 42 DSTP2 F MD2 ∼ MD0 46 DREQ0 G F PB0 48 49 DMA 外部転送要求入力です。DMA の起動要因として選択した場合は この入力を随時使用していますので , 意図的に行う以外は他の機能によ る出力を停止させておく必要があります。 F DMA 外部転送要求受付け出力です。この機能は DMA の転送要求受付 出力指定が許可のときに有効になります。 PB1 汎用入出力ポートです。この機能は DMA の転送要求受付出力指定が禁 止のときに有効になります。 DEOP0 DMA 外部転送終了出力です。この機能は DMA の外部転送終了出力指 定が許可のときに有効になります。 DSTP0 F DMA 外部転送停止入力です。この機能は DMA の外部転送停止入力指 定が許可のときに有効になります。 PB2 汎用入出力ポートです。この機能は DMA の外部転送終了出力指定 , 外 部転送停止入力指定が禁止のときに有効になります。 DREQ1 DMA 外部転送要求入力です。DMA の起動要因として選択した場合は この入力を随時使用していますので , 意図的に行う以外は他の機能によ る出力を停止させておく必要があります。 F PB3 汎用入出力ポートです。 DACK1 50 51 モード端子 2 ∼ 0 です。これらの端子の設定により基本動作モードを設 定します。VCC または VSS に接続してください。 汎用入出力ポートです。 DACK0 47 DMA 外部転送停止入力です。この機能は DMA の外部転送停止入力指 定が許可のときに有効になります。 汎用入出力ポートです。この機能は DMA の外部転送終了出力指定 , 外 部転送停止入力指定が禁止のときに有効になります。 PG2 43 ∼ 45 機能説明 F DMA 外部転送要求受付け出力です。この機能は DMA の転送要求受付 出力指定が許可のときに有効になります。 PB4 汎用入出力ポートです。この機能は DMA の転送要求受付出力指定が禁 止のときに有効になります。 DEOP1 DMA 外部転送終了出力です。この機能は DMA の外部転送終了出力指 定が許可のときに有効になります。 DSTP1 F 汎用入出力ポートです。この機能は DMA の外部転送終了出力指定 , 外 部転送停止入力指定が禁止のときに有効になります。 PB5 53 X1 54 X0 A F IORD F PB7 DMA フライバイ転送時のライトストローブ出力です。この機能は DMA フライバイ転送ライトストローブ出力指定が許可のときに有効に なります。 汎用入出力ポートです。この機能は DMA フライバイ転送ライトスト ローブ出力指定が禁止のときに有効になります。 PB6 57 クロック ( 発振 ) 出力です。 クロック ( 発振 ) 入力です。 IOWR 56 DMA 外部転送停止入力です。この機能は DMA の外部転送停止入力指 定が許可のときに有効になります。 DMA フライバイ転送時のリードストローブ出力です。この機能は DMA フライバイ転送リードストローブ出力指定が許可のときに有効に なります。 汎用入出力ポートです。この機能は DMA フライバイ転送リードスト ローブ出力指定が禁止のときに有効になります。 (続く) DS07–16314–3 7 MB91307 シリーズ 端子番号 端子名 回路形式 CS0 58 F 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 1 出力指定が禁止の ときに有効になります。 CS1 チップセレクト 1 出力です。この機能はチップセレクト 1 出力指定が許 可のときに有効になります。 F PA1 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 1 出力指定が禁止の ときに有効になります。 CS2 チップセレクト 2 出力です。この機能はチップセレクト 2 出力指定が許 可のときに有効になります。 60 F PA2 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 2 出力指定が禁止の ときに有効になります。 CS3 チップセレクト 3 出力です。この機能はチップセレクト 3 出力指定が許 可のときに有効になります。 61 F PA3 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 3 出力指定が禁止の ときに有効になります。 CS4 チップセレクト 4 出力です。この機能はチップセレクト 4 出力指定が許 可のときに有効になります。 62 F PA4 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 4 出力指定が禁止の ときに有効になります。 CS5 チップセレクト 5 出力です。この機能はチップセレクト 5 出力指定が許 可のときに有効になります。 63 F 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 5 出力指定が禁止の ときに有効になります。 PA5 VCCI ⎯ CS6 65 F 内部電源端子です。(1.8 V 系電源 ) チップセレクト 6 出力です。この機能はチップセレクト 6 出力指定が許 可のときに有効になります。 PA6 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 6 出力指定が禁止の ときに有効になります。 CS7 チップセレクト 7 出力です。この機能はチップセレクト 7 出力指定が許 可のときに有効になります。 66 F PA7 汎用入出力ポートです。この機能はチップセレクト 7 出力指定が禁止の ときに有効になります。 RDY 外部レディ入力です。この機能は外部レディ入力指定が許可の ときに有効になります。 67 C 汎用入出力ポートです。この機能は外部レディ入力指定が禁止のときに 有効になります。 P80 BGRNT F 68 外部バス開放受付出力です。外部バスを開放したときに L を出力しま す。出力指定が許可のときに有効になります。 P81 汎用入出力ポートです。この機能は外部バス開放受付指定が禁止のとき に有効になります。 BRQ 外部バス開放要求入力です。外部バスを開放したいときに 1 を入力しま す。入力指定が許可のときに有効になります。 69 P 汎用入出力ポートです。この機能は外部バス開放要求指定が禁止のとき に有効になります。 P82 70 チップセレクト 1 出力です。この機能はチップセレクト 0 出力指定が許 可のときに有効になります。 PA1 59 64 機能説明 RD M 外部バスリードストローブ出力です。 (続く) 8 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (続き) 端子番号 端子名 回路形式 機能説明 71 WR0 UUB F 外部バスライトストローブ出力です。 16 ビット SRAM 入出力マスクイネーブル上位側です。外部バスを SRAM に設定したときに有効になります。(WE/P97 がライトストローブ になります ) 72 WR1 ULB F 外部バスライトストローブ出力です。 16 ビット SRAM 入出力マスクイネーブル下位側です。外部バスを SRAM に設定したときに有効になります。(WE/P97 がライトストローブ になります ) 汎用入出力ポートです。イネーブル出力設定を禁止にしたときに有効に なります。 P85 73 NMI H NMI 要求入力です。 74 VCCI ⎯ 内部電源端子です。(1.8 V 系電源 ) 76 INIT B 外部リセット入力です。 SYSCLK 77 F 汎用入出力ポートです。この機能はシステムクロック出力指定が禁止の ときに有効になります。 P90 78 P91 F 汎用入出力ポートです。 F メモリ用クロック出力です。 スリープモード , ストップモード , ハードウェアスタンバイモード時に クロック出力が停止します。 MCLK 79 汎用入出力ポートです。この機能はクロック出力指定が禁止のときに有 効になります。 P92 80 P93 F LBA F バースト Flash ROM アドレスロード出力です。この機能はアドレス ロード出力指定が許可のときに有効になります。 P94 汎用入出力ポートです。この機能はアドレスロード出力 , アドレススト ローブ出力指定が禁止のときに有効になります。 BAA バースト Flash ROM アドレスアドバンス出力です。この機能はアドレ スアドバンス出力指定が許可のときに有効になります。 ⎯ 82 P95 83 汎用入出力ポートです。 アドレスストローブ出力です。この機能はアドレスストローブ出力指定 が許可のときに有効になります。 AS 81 システムクロック出力です。この機能はシステムクロック出力指定が許 可のときに有効になります。外部バス動作周波数と同じクロックを出力 します。 ストップモード , ハードウェアスタンバイモード時にクロック出力が停 止します。 P96 F WE ⎯ 84 P97 汎用入出力ポートです。この機能はアドレスアドバンス出力 , コラムア ドレスストローブ出力指定が禁止のときに有効になります。 汎用入出力ポートです。この機能はコラムアドレスストローブ出力指定 が禁止のときに有効になります。 16 ビット SRAM 用ライトストローブ出力です。この機能はライトスト ローブ出力指定が許可のときに有効になります。 汎用入出力ポートです。この機能はライトストローブ出力指定が禁止の ときに有効になります。 AVCC ⎯ A/D コンバータ用電源 10 AVRH ⎯ A/D コンバータ用電源 11 AVSS/AVRL ⎯ A/D コンバータ用電源 (GND) 24, 55, 110 VCC ⎯ 電源端子 34, 52, 75, 101 VSS ⎯ 電源端子 (GND) 9 DS07–16314–3 9 MB91307 シリーズ ■ 入出力回路形式 分 類 回 路 形 式 備 考 ・ 発振帰還抵抗 約 1 MΩ X1 クロック入力 A X0 スタンバイ制御 ・ CMOS ヒステリシス入力 プルアップ抵抗付き (25 kΩ) B デジタル入力 ・ CMOS レベル入出力 スタンバイ制御あり デジタル出力 デジタル出力 C デジタル入力 スタンバイ制御 ・ アナログ入力 スイッチ付き D アナログ入力 制御 (続く) 10 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 分類 回 路 形 式 デジタル出力 備 考 ・ CMOS レベル出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御あり デジタル出力 F デジタル入力 スタンバイ制御 ・ CMOS レベル入力 スタンバイ制御なし G デジタル入力 ・ CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御なし H デジタル入力 デジタル出力 I ・ CMOS レベル出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御なし デジタル出力 デジタル入力 ・ CMOS レベル出力 デジタル出力 M デジタル出力 (続く) DS07–16314–3 11 MB91307 シリーズ (続き) 分類 回 路 形 式 備 デジタル出力 考 ・ CMOS レベル入出力 スタンバイ制御あり プルダウン抵抗付き (25 kΩ) デジタル出力 P 制御 デジタル入力 スタンバイ制御 オープンドレイン制御 ・ オープンドレイン出力 CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御あり デジタル出力 Q デジタル入力 スタンバイ制御 12 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ デバイスの取扱いについて ○ MB91307 シリーズ共通 ・ラッチアップ防止のために CMOS IC では入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧を印加した場合 , または , VCC と VSS の間に 定格を超える電圧を印加した場合に , ラッチアップ現象を生じることがあります。ラッチアップが生じると電源電流が激 増し , 素子の熱破壊に至ることがありますので使用に際しては最大定格を超えることのないよう十分に注意してくださ い。 ・未使用端子の処理について 使用していない入力端子を開放のままにしておくと誤動作の原因となることがありますので , プルアップまたはプルダ ウンの処理をしてください。 ・電源端子について VCC または VSS が複数ある場合 , デバイス設計上はラッチアップの誤動作を防止するためにデバイス内部で同電位にす べきもの同士を接続してあります。不要輻射の低減, グランドレベルの上昇によるストローブ信号の誤動作の防止, 総出力 電流規格を遵守のため , 必ずすべての VCC と VSS を外部で電源およびグランドに接続してください。また , 電流供給源と 本デバイスの VCC 端子と VSS 端子は , 低インピーダンスで接続してください。 本デバイスの近くで , VCC と VSS の間に 0.1 µF 程度のセラミックコンデンサをバイパスコンデンサとして接続すること をお勧めいたします。 ・電源投入 / 切断時の注意事項 VCCI ( 内部電源 1.8 V 系 ) と VSS ( 外部端子電源 3.3 V 系 ) の電源投入 / 切断時の注意事項 VCCI ( 内部 ) が切断されている条件で VSS ( 外部 ) のみを継続的 (1 分間を目安 ) に印加することは , LSI の信頼性上の問 題がありますので避けてください。 VSS ( 外部 ) を OFF 状態から ON 状態に復帰させる際には , 電源ノイズなどの影響により , 回路の内部状態が保持できな い場合があります。 投入時 VCCI ( 内部 ) → VSS ( 外部 ) →信号 切断時 信号→ VSS ( 外部 ) → VCCI ( 内部 ) ・ストップモード使用時の注意 本品種に内蔵されているレギュレータはストップモード時に停止します。ストップ中に内部のリーク電流 (ICCH) の増加 や , あるいは通常動作中にノイズ起因の誤動作や電源の異常などによってレギュレータが停止した場合に , 内部の 2.5 V 電源が動作保証電圧以下に低下してしまうことがあります。内蔵レギュレータを使用してストップモードを使用する場合 でもリセットの入力により内蔵レギュレータを再起動できます。 ( この場合には発振安定待ち時間リセットを “L” レベルにしてください。) ・3.3 V 電源でのストップモード使用例 3.3 V VCC 2.4 k C 7.6 k 0.1 F VSS GND ・水晶発振回路について X0 端子および X1 端子の近くにノイズがあると , デバイスの誤動作の原因となる可能性があります。X0, X1, 水晶発振子 ( またはセラミック発振子 ) およびグランドへのバイパスコンデンサはできるだけデバイスの近くに配置するようにプリ ント基板を設計してください。 グランドで X0 端子および X1 端子を取り囲むようにプリント基板アートワークを設計すると , 安定した動作が得られ るので , この設計を強く推奨します。 DS07–16314–3 13 MB91307 シリーズ ・N.C. 端子の処理について N.C. 端子は , 必ず開放にして使用してください。 ・モード端子 (MD0 ∼ MD2) について 端子 (MD0 ∼ MD2) を VCC または VSS に直接接続してください。ノイズによってデバイスが意図せずにテストモードに 入るのを防止するため , モード端子から VCC または VSS への距離を最小にし , 低インピーダンスで接続するようにプリン ト基板を配置してください。 ・電源投入時について 電源投入直後は必ず INIT 端子にて設定初期化リセット (INIT) をかけてください。 また , 電源投入直後は , 発振回路の発振安定待ち時間を確保するため , INIT 端子への “L” レベル入力を発振回路の要求す る安定待ち時間の間持続してください (INIT 端子による INIT では , 発振安定待ち時間の設定は最小値に初期化されてい ます ) 。 ・電源投入時の原発振入力について 電源投入時は , 必ず発振安定待ち解除されるまでの間クロックを入力してください。 ・PLL クロックモード動作中の注意について 本マイコンで PLL クロックを選択しているときに発振子が外れたり , クロック入力が停止した場合には , PLL 内部の自 励発振回路の自走周波数で動作を継続し続ける場合があります。この動作は保証外の動作です。 ・ポート 6, 7 使用時の注意事項 外部バスインタフェースのアドレス出力と兼用になっている P60 / A15 ∼ P70/A24 をポートとして使用した場合 , 他の アドレス出力の端子変化の瞬間グリッジがのります。端子に抵抗 , 容量等と付けていただきグリッジを押さえていただく 必要があります。 ・クロック制御部について INIT への “L” 入力時には , レギュレータの安定待ち時間および発振安定待ち時間を確保してください。 ・ビットサーチモジュールについて 0 検出用データレジスタ (BSD0) , 1 検出用データレジスタ (BSD1) , 変化点検出用データレジスタ (BSDC) はワードアク セスのみです。 ・プリフェッチについて リトルエンディアンに設定した領域に対して , プリフェッチを許可する場合 , 該当する領域へのアクセスは , ワード (32 ビット ) 長アクセス限定としてください。 バイト / ハーフワードアクセスでは , 正しくアクセスできません。 ・外部バスの設定について MB91307 シリーズは , 外部バス 33 MHz の保証となっています。 外部バスは , 将来性を考え 66 MHz 対応の機能を備えているため , 初期値はベースクロック (PLL の設定値で決定 ) と同 率比となります。 外部バス基本クロック分周設定レジスタ (DIVR1) を初期値のまま , ベースクロックを 66 MHz に設定すると外部バスも 66 MHz になります。ベースクロックを変更する際には , 外部バスが 33 MHz を超えないように設定したのち , ベースクロッ クを変更してください。 ・MCLK と SYSCLK について MCLK は , スリープ / ストップモード時に停止し , SYSCLK は , ストップモード時のみ停止するという違いがあります。 用途に応じ使い分けてください。 ・I2C 入出力端子について MB91307 シリーズの SDA, SCL 端子は , “H” 出力しないように P-ch トランジスタを OFF した擬似オープンドレイン端 子です。そのため VCC 側にダイオードが付与された回路形式になりますので , 通信電圧は本品種の 3.3 V 系電源に合わせ てください (3.3 V 系電圧にプルアップする ) 。 14 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ・兼用ポートの機能切換えについて ポートと兼用端子の切換えは , ポート機能レジスタ (PFR) で行います。ただし , バス端子は外部バスの設定により切り換 わります。 ・プルアップコントロール 外バス端子として使用する端子に対してプルアップ抵抗をつけると AC 規格を保証できません。 また , プルアップ抵抗を設定してあるポートであっても , HIZ = 1 のストップモード , ハードウェアスタンバイ時は無 効となります。 ・I/O ポートアクセスについて I/O ポートへのアクセスはバイトアクセスのみです。 ・外部クロック使用時の注意について 外部クロックを使用する際には , 原則として X0 端子は駆動してください。また , X1 端子には , X0 と逆相のクロックを 同時に供給してください。ただし , この場合はストップモード時に X1 端子が “H” 出力します。このため , 出力どうしの衝突 を避けるため , ストップモード ( 発振停止モード ) に入れないでください。 X0 X1 MB91307 シリーズ 外部クロック使用例 ( 通常 ) ( 注意事項 ) ストップモード ( 発振停止モード ) は使用できません。 ・低消費電力モード ・ スタンバイモードに入れる場合は , 同期スタンバイモード (TBCR:タイムベースカウンタ制御レジスタの bit8:SYNCS ビットにて設定いたします ) を使用した上で , 以下のシーケンスを必ず使用してください。 (LDI #value_of_standby, R0) (LDI #_STCR, R12) STB R0, @R12 ; スタンバイ制御レジスタ (STCR) への書込み LDUB @R12, R0 ; 同期スタンバイのための STCR リード LDUB @R12, R0 ; もう一度 STCR をダミーリード NOP ; タイミング調整用の NOP × 5 NOP NOP NOP NOP さらに , スタンバイ復帰後に , 復帰要因である割込みハンドラへ分岐するように , I フラグ , ILM, および ICR を設定し てください。 ・ モニタデバッガを使用される場合は , 以下のことを行わないでください。 上記命令列に対するブレークポイントの設定 上記命令列に対するステップ実行 ・電源 ON 時の電流について (MB91V307R のみ ) INIT = 0 の状態で電源 ON にすると , 約 300 mA の電源電流が流れます。 INIT = 1 にすることで過電流は流れなくなり , 以降 INIT = 0 にしても過電流は流れません。 DS07–16314–3 15 MB91307 シリーズ ・ウォッチドッグタイマ機能について 本品種が備えているウォッチドッグタイマ機能は , プログラムが一定時間内にリセット延期動作を行うことを監視し , プログラムの暴走によりリセット延期動作が行われなかったときに, CPUをリセットするための機能です。そのため, いっ たんウォッチドッグタイマ機能を有効にすると , リセットを行うまでウォッチドッグタイマは動作を続けます。 例外として , ストップ , スリープ , DMA 転送中など CPU のプログラム実行が停止する条件では自動的にリセット延期 を行います。 なお , システムの暴走により上記状態となってしまった場合 , ウォッチドッグリセットが発生しない可能性があります。 その場合 , 外部 INIT 端子よりリセット (INIT) をかけてください。 ・TCR (Terminal and timing Control Register, 00000683H ) TCR は , 書込み専用レジスタです。したがって , ビット操作命令ではアクセスしないでください。 TCR レジスタの BREN ビットの取扱いについて , bit7:BREN ビットに “1” を書いてある状態から , “0” をライトしてバス 共有を禁止したい場合, 必ず以下の手順で行ってください。この手順に従わない場合, デバイスがハングアップする場合が あります。 ①ポート 8 機能レジスタ PFR8 の bit2:BRQE ビットに “0” をライトする。 ② TCR レジスタの bit7:BREN ビットに “0” をライトする。 ・RD/WR → CS ホールド延長サイクル 通常メモリ /IO アクセスタイプ設定 (ACR レジスタの TYPE3 ∼ TYPE0 = 0xxx) を行った領域にて , RD/WR → CS ホー ルド延長サイクルを「あり」に設定 (AWR レジスタの bit0 = 1 に設定 ) しているにも関わらず , 動作 / 設定の組み合わせに よっては , ホールド延長サイクルが挿入されない場合あります。 ホールド延長サイクルが挿入されない条件は , 以下の条件です。 ・RD/WR → CS ホールド延長サイクルを「あり」に設定していること。 (AWR レジスタのビット 0:W00=1 に設定 ) ・通常メモリ /IO アクセスタイプ設定領域であること。 (ACR レジスタの bit3 ∼ bit0:TYPE3 ∼ TYPE0 = 0xxx ) ( 注意事項 ) MB91307 シリーズでは , このタイプしか設定できません。 ・アドレス→ CS 遅延サイクルを「なし」に設定していること。 (AWR レジスタの bit2:W02 = 0 に設定 ) ・ライトリカバリサイクルを「0 サイクル」以外 ( リカバリあり ) に設定していること。 (AWR レジスタの bit5, bit4:W05, W04 = 00 以外に設定 ) ( 例:外部バス 16 ビット 幅領域に対しワードライトを行った場合の最初の ライト ) ・上記設定下において , その設定領域に対し , バス幅より大きいデータサイズでのライトアクセスを行った場合 , 複数 に分割されたライトアクセスの最後のサイクル以外のサイクルにて , RD /WR → CS ホールド延長サイクルが挿入 されず , ホールド不足が発生します。 ( 注意事項 ) リードサイクルでは問題は発生しません。 この機能を使用する場合は , 以下のいずれかの設定をしてください。 - アドレス→ CS 遅延サイクルを「あり」に設定する。 (AWR レジスタの bit2:W02 = 1 に設定 ) - ライトリカバリサイクルを「0 サイクル」に設定する。 (AWR レジスタの bit5, bit4:W05, W04 = 00 に設定 ) 16 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ・符号付除算命令 (DIVOS) DIVOS 命令の直前の命令が , メモリアクセスを行う命令の場合 , 正しい計算結果が得られない場合があります。また , DIVOS 命令と DIV1 命令が 4 バイトアラインで連続していない場合 , 正しい計算結果が得られない場合があります。 発生条件は , 以下のいずれかとなります。 ・DIVOS 命令の直前がメモリアクセスを行う命令の場合 ( 注意事項 ) 該当するメモリアクセスを行う命令 ( 計 58 命令 ) ST Ri,@-R15 ST Rs,@-R15 ST PS,@-R15 STB Ri,@Rj STB Ri,@ (R13,Rj ) DMOVB R13,@dir8 STB Ri,@ (R14,disp8 ) LDUB @Rj,Ri LD @ (R13,Rj ) ,Ri LDUH @ (R13,Rj ) ,Ri LDUB @ (R13,Rj ) ,Ri DMOV @dir10,R13 DMOVH @dir9,R13 DMOVB @dir8,R13 LD @ (R14,disp10 ) ,Ri LDUH @ (R14,disp9 ) ,Ri LDUB @ (R14,disp8 ) ,Ri AND Rj,@Ri ANDH Rj,@Ri ANDB Rj,@Ri ORB Rj,@Ri EORB Rj,@Ri DMOV @R13+,@dir10 DMOVH @R13+,@dir9 DMOVB @R13+,@dir8 DMOV @dir10,@R13+ DMOVH @dir9,@R13+ DMOVB @dir8,@R13+ DMOV @R15+,@dir10 DMOV @dir10,@-R15 ・DIVOS 命令と DIV1 命令が 4 バイトアラインされていない場合で , トレースモードとしてフルトレースモードを指 定した場合 ・DIVOS 命令と DIV1 命令が 4 バイトアラインされていても , DIV1 命令にブレークポイントを設定した場合で , D-bus DMA 転送を行うか , トレースモードとしてフルトレースモードを指定した場合 本注意事項を回避するために , 下記のようにしてください。 (1) DIVOS 命令の前には , 必ず上記メモリアクセスを行う命令を置かないでください。 (2) D-bus DMA 転送およびフルトレースモードを設定しないでください。 また , 上記 (1) の条件を回避するコードを出力する場合は , コンパイラオプションとして - @ div0s 1 を指定して ください。 SOFTUNE コンパイラ: ・SOFTUNE V3 をご使用の場合:SOFTUNE コンパイラ V30L07R07 以降 ・SOFTUNE V5 をご使用の場合:SOFTUNE コンパイラ V50L04 以降 ・SOFTUNE V6 をご使用の場合:SOFTUNE コンパイラ V60L01 以降 ・DMA ディマンド転送 スリープ中のディマンド転送が 1 回しか行われず , 先に進みません。また , 通常動作時のディマンド転送においては , 転 送効率の低下としてみえることがあります。 この動作は , ディマンド転送以外 (DREQ のエッジ検出モード等 ) では発生しません。 発生条件は , 次のとおりです。 ・スリープ中に DMAC のディマンド転送を行った場合 - 転送を 1 回行った後 , DREQ が継続して入力されているにも関わらず以降の転送が進まない。 - なんらかの要因でスリープより復帰し , DMA 転送以外の外部バス動作が発生すると , 以降の転送が再開される。 ・通常動作中に DMAC のディマンド転送を行った場合 - 転送を 1 回行った後 , DMA 転送以外の外部バスアクセスが発生するまでは , 以降の転送が進まない。 - キャッシュヒットの連続 , ないし内部 ROM 動作中など , 外部バスアクセスが行われない場合 , ディマンド転送が 進まなくなる。 ・プリフェッチによる外部アクセスでは , ディマンド転送は復活しません。 本注意事項を回避するために , 次のようにしてください。 ・スリープ中に DMAC ディマンド転送を使用しない。 ・DMAC ディマンド転送中にスリープを使用しない。 DS07–16314–3 17 MB91307 シリーズ ・R15 ( 汎用レジスタ ) について 下記の命令を実行した場合 , R15 として SSP*, USP * の値が使われず , 結果として誤った値をメモリへ書き込んでしま います。 AND R15, @Rj ANDH R15, @Rj ANDB R15, @Rj OR R15, @Rj ORH R15, @Rj ORB R15, @Rj EOR R15, @Rj EORH R15, @Rj EORB R15, @Rj XCHB @Rj, R15 *:R15 は実体がなく , プログラムから R15 をアクセスした場合 , PS フラグの “S” フラグの状態によって , SSP または USP がアクセスされます。上記 10 命令をアセンブラで記述される場合は , R15 以外の汎用レジスタを指定してください。 本注意事項を回避するために , 次のようにしてください。 ・上記 10 命令をアセンブラで記述される場合は , R15 以外の汎用レジスタを指定する。 ・RAM 上の命令実行について RAM に命令コードを配置する場合は , 0005 FFF8H ∼ 0005 FFFFH の最終アドレス 8 バイトには配置しないでください ( 命令コード配置禁止領域 ) 。 ・PS レジスタに関する注意 一部の命令で PS レジスタを先行処理しているため , 下記の例外動作により , デバッガご使用時に割込み処理ルーチン でブレークしたり , PS フラグの表示内容が更新されたりする場合があります。いずれの場合も , EIT から復帰後以降に , 正 しく再処理を行うように設計されていますので , EIT 前後の動作は仕様通りの処理を行います。 ・ DIVOU/DIVOS 命令の直前の命令で , (a) ユーザ割込み・NMI を受けた場合 , (b) ステップ実行を行った場合 , (c) デー タイベント , またはエミュレータメニューにてブレークした場合 , 以下のような動作を行う場合があります。 (1) D0, D1 フラグが先行して更新されます。 (2) EIT 処理ルーチン ( ユーザ割込み・NMI, またはエミュレータ ) を実行します。 (3) EIT から復帰後 , DIVOU/DIVOS 命令が実行され , D0, D1 フラグが (1) と同じ値に更新されます。 ・ ユーザ割込み・NMI 要因が発生している状態で , 割込みを許可するために ORCCR/STILM/MOV Ri, PS の各命令が実 行されると , 以下のような動作を行います。 (1) PS レジスタが先行して更新されます。 (2) EIT 処理ルーチン ( ユーザ割込み・NMI) を実行します。 (3) EIT から復帰後 , 上記命令が実行され , PS レジスタが (1) と同じ値に更新されます。 ・I-bus メモリに関する注意 RETI 命令直前で , 命令キャッシュの制御レジスタおよび命令キャッシュの RAM へのデータアクセスを行わないでくだ さい。 18 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ○エバチップ MB91V307R 固有 ・ソフトウェアブレークとユーザ割込み /NMI 同時発生 ソフトウェアブレークとユーザ割込み /NMI が同時に発生した場合 , エミュレータデバッガにて , 以下の現象が発生す ることがあります。 ・ 設定したブレークポイントでないところを示して停止します。 ・ 停止後の再実行が正しく行われません。 本現象が発生した場合は , ソフトウェアブレークではなく , ハードウェアブレークをご使用ください。また , モニタデ バッガをご使用の場合は , 該当箇所にブレークを設定しないようにしてください。 ・RETI 命令のステップ実行 ステップ実行する際 , 割込みが頻繁に発生する環境下では , RETI をステップ実行後に該当割込み処理ルーチンだけを繰 り返して実行します。その結果 , メインルーチンや割込みレベルの低いプログラムの実行が行われなくなります。回避のた めに , RETI 命令をステップ実行しないでください。または , 該当割込みルーチンのデバッグが不要になった段階で , 該当 割込みを禁止してデバッグを行ってください。 ・ブレーク機能 ・ ハードウェアブレーク ( イベントブレーク含む ) の対象アドレスが現在のシステムスタックポインタのアドレスや , ス タックポインタを含む領域に設定されていると , ユーザプログラムに実際のデータアクセス命令がないにもかかわら ず , 1 命令実行後にブレークしてしまいます。 回避するために, システムスタックポインタのアドレスを含む領域に対する (ワード) アクセスを, ハードウェアブレー ク ( イベントブレーク含む ) の対象に設定しないでください。 ・ メモリから分岐先アドレスを読み込む命令と分岐命令の間に , ウェイトが発生する命令を実行すると , 本来命令アライ メントエラーが発生しないところで命令アライメントエラーが発生し ICE がブレークし (CPU 異常ブレーク ) 命令実 行が停止します。 また , 上記の現象が発生するタイミングでは , 分岐先アドレスに命令ブレークを設定しても , ブレークしない場合があ ります。 例: LD @R1, R0 ;read F-bus RAM LD @R2, R3 ;read F-bus RAM CALL @R0 ; 不要なアライメントエラーが発生 , あるいはブレークしない可能性があります。 上記制限事項については , 次のようにしてください。 誤ったアライメントエラーの発生に関しましては, デバッガの機能設定にてアライメントエラーの機能をOFF にしてご 使用ください。 正しくブレークしない件に関しましては , デバッガの機能設定にて , 使用ブレークをハードウェアブレークではなく , ソフトウェアブレーク使用の設定にしてご使用ください。 ・トレースモード デバッグ時のトレースモードを , 内蔵 FIFO を出力バッファとした「フルトレースモード」に設定した場合 , 電流が増加 したり , D-bus DMA アクセスがロストする場合があります。 発生条件は , 次のとおりです。 ・フルトレースモード中に , D-bus への DMA 転送またはスタンバイを使用した場合 本注意事項を回避するために , 内部トレースモードを使用してください。 DS07–16314–3 19 MB91307 シリーズ ・アライメントエラー ( エミュレータデバッガ ) 命令アライメントエラーブレークを許可していた場合 , メモリから分岐先アドレスを読み込む命令と分岐命令の間に ウェイトが発生する命令を実行すると , 本来命令アライメントエラーが発生しないところで命令アライメントエラーが発 生し , ICE がブレークし命令実行が停止します。その際 , unknown break factor や CPU 異常ブレーク , といったメッセージが 表示されます。 また , 上記現象が発生するタイミングでは , 分岐先アドレスに命令ブレークを設定しても , ブレークしない場合があり ます。 発生条件として , 以下の 3 種類の命令が連続実行された場合です。 ①ウェイトが発生する下記 LD/DMOV 命令 ( 分岐先アドレスをリード ) LD @Rj, Ri LDUH @Rj, RI LD @ (R13, Rj) , Ri LDUH @ (R13, Rj) , Ri LDUB @ (R13, Rj) , Ri LD @ (R14, disp10) , Ri LDUH @ (R14, disp9) , Ri LDUB @ (R14, disp8) , Ri LD @R15+, Ri LD @R15+, Rs LD @R15+, PS DMOV @dir10, R13 DMOVH @dir9, R13 DMOVB @dir8, R13 ②ウェイトが発生する命令 (F-bus RAM や外部メモリへのリードなど ) ③ JMP @Ri,JMP:D @Ri,CALL @Ri,CALL:D @Ri,RET,RET:D の分岐命令 例: LD @R1,R0 ;read F-bus RAM LD @R2,R3 ;read F-bus RAM CALL @R0 本注意事項を回避するために , 次のようにしてください。 命令アライメントエラーブレークを許可していた場合 , メモリから分岐先アドレスを読み込む命令と分岐命令の間に ウェイトが発生する命令を実行すると , 本来命令アライメントエラーが発生しないところで命令アライメントエラーが発 生し , ICE がブレークし , 命令実行が停止します。その際 , unknown break factor や CPU 異常ブレーク , といったメッセージ が表示されます。 また , 上記現象が発生するタイミングでは , 分岐先アドレスに命令ブレークを設定しても , ブレークしない場合があり ます。 回避方法として , それぞれ , 以下の対応をお願いします。 ・ 誤ったアライメントエラーの発生については , デバッガの機能設定にてアライメントエラーの機能をオフにしてご使 用ください。 ・ 正しくブレークしない件については , 分岐先アドレスを避けてブレークポイントを設定してください。 ・オペランドブレークについて システムス DSUのオペランドブレークとして設定している領域にスタックポインタがあると誤動作の原因となります。 タックポインタのアドレスを含む領域に対するアクセスを , データイベントブレークの対象にしないでください。 20 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ ブロックダイヤグラム CPU コア 32 命令キャッシュ 1 K バイト 32 ビットサーチ RAM* DMAC 5 チャネル バスコンバータ 32 32 16 アダプタ 外部メモリ I/F 16 クロック 制御 UART 3 チャネル U- タイマ 3 チャネル I2C 1 チャネル 割込み コントローラ 外部割込み リロード タイマ 3 チャネル A/D 4 チャネル ポート * : 内蔵 RAM 128 K バイト : MB91307R 64K バイト : MB91306R DS07–16314–3 21 MB91307 シリーズ ■ CPU および制御部 内部アーキテクチャ FR ファミリ CPU は , RISC アーキテクチャを採用すると同時に , 組込み用途に向けた高機能命令を導入した , 高性能コ アです。 1. 特長 ・ RISC アーキテクチャの採用 基本命令 1 命令 1 サイクル ・ 32 ビットアーキテクチャ 汎用レジスタ 32 ビット× 16 本 ・ 4 G バイトのリニアなメモリ空間 ・ 乗算器の搭載 32 ビット× 32 ビット乗算 5 サイクル 16 ビット× 16 ビット乗算 3 サイクル ・ 割込処理機能の強化 高速応答速度 (6 サイクル ) 多重割込のサポート レベルマスク機能 (16 レベル ) ・ I/O 操作用命令の強化 メモリ−メモリ転送命令 ビット処理命令 ・ 高いコード効率 基本命令語長 16 ビット ・ 低消費電力 スリープモード・ストップモード ・ ギア機能 22 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 2. 内部アーキテクチャ FR ファミリの CPU は命令バスとデータバスが独立したハーバードアーキテクチャ構造を採用しています。命令バス (Ibus) にはオンチップの命令キャッシュが接続されています。32 ビット ←→ 16 ビットバスコンバータはバス (F-bus) に接続 され , CPU と周辺リソースとのインタフェースを実現します。ハーバード←→プリンストン バスコンバータは I-bus, Dbus 双方に接続され , CPU とバスコントローラとのインタフェースを実現します。 FRex CPU I バス D バス I バスアドレス 32 I バスデータ 32 命令キャッシュ RAM D バスアドレス 32 D バスデータ 32 F バスアドレス 32 F バスデータ 32 ハーバード プリンストン バスコンバータ 32 ビット 18 ビット バスコンバータ X バス 16 R バス 周辺回路 DS07–16314–3 バスコントローラ 23 MB91307 シリーズ 3. プログラミングモデル ・ 基本プログラミングモデル 32 ビット 〔初期値〕 XXXX XXXXH R0 R1 汎用レジスタ R12 R13 AC R14 FP XXXX XXXXH R15 SP 0000 0000H プログラムカウンタ PC プログラムステータス PS テーブルベースレジスタ TBR リターンポインタ RP システムスタックポインタ SSP ユーザスタックポインタ USP 乗除算結果レジスタ MDH ⎯ ILM ⎯ SCR CCR MDL 24 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 4. レジスタ ・汎用レジスタ 32 ビット 〔初期値〕 R0 R1 XXXX XXXXH R12 R13 AC R14 FP XXXX XXXXH R15 SP 0000 0000H レジスタ R0 ∼ R15 は汎用レジスタです。 各種演算におけるアキュムレータ , およびメモリアクセスのポインタとして 使用されます。 16本のレジスタのうち, 以下に示すレジスタは特殊な用途を想定しており, そのために一部の命令が強化されています。 R13:仮想アキュムレータ R14:フレームポインタ R15:スタックポインタ リセットによる初期値は , R0 ∼ R14 は不定です。 R15 は , 00000000H (SSP の値 ) となります。 ・PS (Program Status) プログラムステータスを保持するレジスタで , ILM と SCR, CCR の 3 つのパートに分かれています。 図中 , 未定義のビットはすべて予約ビットです。読出し時 , 常に “0” が読み出されます。書込みは無効です。 ビット位置→ 31 20 16 10 ⎯ 0 8 7 ⎯ ILM SCR CCR PS ・CCR (Condition Code Register) 7 6 5 4 3 2 1 0 [ 初期値 ] ⎯ ⎯ S I N Z V C - - 00XXXXB CCR S I N Z V C :スタックフラグ , リセットにより “0” にクリアされます。 :割込み許可フラグ , リセットにより “0” にクリアされます。 :ネガティブフラグ , リセットによる初期状態は不定です。 :ゼロフラグ , リセットによる初期状態は不定です。 :オーバフローフラグ , リセットによる初期状態は不定です。 :キャリフラグ , リセットによる初期状態は不定です。 DS07–16314–3 25 MB91307 シリーズ ・SCR (System Condition code Register) 10 9 8 [ 初期値 ] D1 D0 T XX0B SCR ステップ除算用フラグ ステップ除算実行時の中間データを保持します。 ステップトレーストラップフラグ ステップトレーストラップを有効にするかどうかを指定するフラグです。 ステップトレーストラップの機能はエミュレータが使用します。エミュレータ使用時 , ユーザプログラム中での使用 はできません。 ・ILM 20 19 18 17 16 ILM4 ILM3 ILM2 ILM1 ILM0 [ 初期値 ] 01111B ILM 割込みレベルマスク値を保持するレジスタで , この ILM の保持する値がレベルマスクに使用されます。 リセットにより , 15 (01111B) に初期化されます。 ・PC (Program Counter) 31 0 PC [ 初期値 ] XXXXXXXXH PC プログラムカウンタで , 実行している命令のアドレスを示しています。 リセットによる初期値は不定です。 ・TBR (Table Base Register) 31 0 TBR [ 初期値 ] 000FFC00H TBR テーブルベースレジスタで , EIT 処理の際に使用されるベクタテーブルの先頭アドレスを保持します。 リセットによる初期値は , 000FFC00H です。 ・RP (Return Pointer) 31 0 RP [ 初期値 ] XXXXXXXXH RP リターンポインタで , サブルーチンから復帰するアドレスを保持します。 CALL 命令実行時 , PC の値がこの RP に転送されます。 RET 命令実行時 , RP の内容が PC に転送されます。 リセットによる初期値は不定です。 26 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ・SSP (System Stack Pointer) 31 0 SSP [ 初期値 ] 00000000H SSP SSP は , システムスタックポインタです。 S フラグが “0” のとき , R15 として機能します。 SSP を明示的に指定することも可能です。 また , EIT 発生時に , PS と PC を退避するスタックを指定するスタックポインタとしても使用されます。 リセットによる初期値は 00000000H です。 ・USP (User Stack Pointer) 31 0 USP [ 初期値 ] XXXXXXXXH USP USP は , ユーザスタックポインタです。 S フラグが “1” のとき , R15 として機能します。 USP を明示的に指定することも可能です。 リセットによる初期値は不定です。 RETI 命令での使用はできません。 ・乗除算レジスタ (Multiply & Divide register) 31 0 MDH MDL 乗除算レジスタ 乗除算用のレジスタで , おのおの 32 ビット長です。 リセットによる初期値は不定です。 DS07–16314–3 27 MB91307 シリーズ ■ モード設定 FR ファミリでは , モード端子 (MD2, MD1, MD0) とモードレジスタ (MODR) で動作モードの設定を行います。 1. モード端子 MD2, MD1, MD0 の 3 端子で , モードベクタフェッチに関する指定 , およびテストモードの設定を行います。 モード端子 MD2 MD1 MD0 0 0 1 モード名 リセットベクタ アクセス領域 外部 ROM モードベクタ 外部 備 考 バス幅はモードレジスタで設定 2. モードレジスタ (MODR) モードベクタフェッチによって “0000 07FDH” に書き込むデータを , モードデータと呼びます。 “0000 07FDH” に存在するのはモードレジスタ (MODR) で , 本レジスタに設定が行われた後 , 本レジスタの設定に従った 動作モードで動作します。 モードレジスタは , INIT レベルのリセット要因でしか設定されません。また , ユーザプログラムからは書き込めません。 (注意事項)FR ファミリのモードレジスタのアドレス (0000 07FFH) には何も存在しません。 <レジスタ詳細説明> MODR アドレス 0000 07FDH 7 6 5 4 3 2 1 0 初期値 0 0 0 0 0 ROMA WTH1 WTH0 XXXXXXXXB 動作モード設定ビット [bit7 ∼ bit3] 予約ビット 必ず “00000” を設定してください。“00000” 以外の値を設定した時の動作は保証できません。 [bit2] ROMA ( 内蔵 RAM イネーブルビット ) 内蔵 RAM 領域を有効にするかどうかを設定します。 ROMA 機 能 備 考 0 外部 ROM モード 内蔵 RAM 領域が外部領域になります。 1 内部 RAM モード 内蔵 RAM 領域が有効となり , 内蔵 RAM 128 K バイトが使用できます。 [bit1, bit0] WTH1, WTH0 ( バス幅指定ビット ) 外部バスモード時のバス幅指定の設定を行います。 外部バスモード時 , この値が ACR0(CS0 領域 ) の DBW1, DBW0 ビットに設定されます。 28 WTH1 WTH0 0 0 8 ビット 0 1 16 ビット 1 0 設定禁止 1 1 設定禁止 バス幅 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ メモリ空間 1. メモリ空間 FR ファミリの論理アドレス空間は 4 G バイト (232 番地 ) あり , CPU はリニアにアクセスを行います。 ・ダイレクトアドレッシング領域 アドレス空間の下記の領域は I/O 用に使用されます。 この領域をダイレクトアドレッシング領域と呼び , 命令中で直接オペランドのアドレスを指定できます。 ダイレクト領域は , アクセスするデータのサイズにより , 以下のように異なります。 ⇒ バイトデータアクセス :000H ∼ 0FFH ⇒ ハーフワードデータアクセス :000H ∼ 1FFH ⇒ ワードデータアクセス :000H ∼ 3FFH 2. メモリマップ 下図は , 本品種のメモリ空間を示します。 MB91307R 内 ROM 外バスモード MB91306R 内 ROM 外バスモード MB91307R/MB91306R 外部バスモード 0000 0000H 0000 0000H I/O I/O I/O 0000 0400H 0000 0400H I/O I/O I/O 0001 0000H I/O マップ参照 0001 0000H アクセス禁止 0004 0000H 0005 0000H ダイレクト アドレッシング領域 内蔵 RAM 128 K バイト アクセス禁止 アクセス禁止 0004 0000H 内蔵 RAM 64 K バイト 0006 0000H アクセス禁止 外部領域 0006 0000H アクセス禁止 0010 0000H 0010 0000H 外部領域 外部領域 外部領域 FFFF FFFFH DS07–16314–3 29 MB91307 シリーズ ・内蔵 RAM 使用方法 MB91307R は , 内蔵 RAM を 128 K バイト , MB91306R は内蔵 RAM を 64 K バイト搭載しています。 この RAM を有効にするためにはモードレジスタで内部 ROM 外部バスモード (ROMA = 1) にしなければなりません。 本品種での注意点 ・ リセットベクタは , 000F FFFCH 固定です。 ・ MB91307R の場合 , 128 K バイトの RAM 領域は , 0004 0000H ∼ 0005 FFFFH に配置され , MB91306R の場合 , 64 K バイ トの RAM 領域は 0004 0000H ∼ 0004 FFFFH に配置されます。 領域 0006 0000H ∼ 000F FFFFH はアクセス禁止です。 ・ RAM を使用する場合はモードレジスタで内部 ROM 外部バスモードにしなければいけません。 ・ 内部 ROM 外部バスモードにすると内蔵 RAM 領域は使用できますが , ベクタ領域 000F FFXXH が内部領域になり外部 にアクセスしなくなりますので , 次からの説明を参照して使用してください。 RAM に命令コードを配置する場合は , 0005 FFF8H ∼ 0005 FFFFH の最終アドレス 8 バイトには配置しないでください。 ( 命令コード配置禁止領域 ) モード解除後 内 ROM 外バスモード リセット解除後 MB91307R MB91306R I/O ダイレクト アドレッシング 領域 I/O I/O I/O I/O マップ参照 I/O I/O アクセス禁止 アクセス禁止 アクセス禁止 外部領域 内蔵 RAM 128 K バイト 外部領域 アクセス禁止 アクセス禁止 外部領域 外部領域 外部領域 0000 0000H 0000 0400H 0001 0000H 0004 0000H 0005 0000H 内蔵 RAM 64 K バイト 0006 0000H 0010 0000H FFFF FFFFH :網掛けは内部領域です。 モードレジスタ設定後はベクタ領域が内部になるため , モードレジスタに書き込む前に TBR レジスタを書換えて ベクタ領域を外部領域に移動する必要があります。 30 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ ユーザプログラムの初期化 内蔵 RAM を使用する場合の使用方法について例を示して順次説明します。 MB91306R の場合は , 内蔵 RAM 領域が違うだけで設定は同じです。 1. ハードウェア設計条件 MB91307 シリーズ CS0 外部 ROM A19 ∼ A1 1) 1 M バイトの外部 ROM を 0010 0000H から配置した場合を想定する。 リンカにてプログラムをここへ配置する ( このアドレス以外でも以下の説明への適用は可 ) 2) アドレスは A19 ∼ A1 (1 M バイト ) を ROM につないであり , それ以上のアドレスは CS0 を用いる。 3) モード端子 (MD2, MD1, MD0) は外部ベクタに設定する。 4) リセットベクタは 001F FFFCH に記載する。同様にモードベクタは 001F FFF8H に記載する。 2. リセット解除直後 0000 0000H MB91307 シリーズ 0004 0000H CS0 外部 ROM 外部 ROM FFFF FFFFH ROM の 1 M バイトの 空間がアドレスマップ 上繰り返して見える。 1) リセット解除後 , CPU は 000F FFF8H からモードベクタを 000F FFFCH からリセットベクタを取り込もうとするが , 外部ベクタの設定であるため外部へ取りに行く。ところが CS0 の初期値により外部空間は 1 M バイトの外部 ROM が繰り返して見える状態になっているので , モードベクタとリセットベクタそのものは外部 ROM の 001F FFF8H および 001F FFFCH に記載されているものを取り込むことになる。 2) 分岐先はリンカで 001X XXXXH のいずれかに入るようにしてあるので , 以降のプログラム実行は , このあたりで 行われます。 DS07–16314–3 31 MB91307 シリーズ 3. ユーザプログラム初期化ステップ 0000 0000H MB91307 シリーズ 0004 0000H CS0 外部 ROM 0010 0000H 外部 ROM 001F FFFFH FFFF FFFFH ROM の 1 M バイトの空 間がアドレスマップの 1 M バイトと一致する。 1) 割込みテーブルを 001F FFXXH になるように TBR を設定し , その後各種初期化を行う。 この過程で chip select の設定も行うが , この時 CS0 のアドレスを 001X XXXXH で有効になるように設定する。設 定の前後では CS0 のデコード結果は変わらないので CPU は外部 ROM 上のプログラムをそのまま実行し続ける。 2) 必要であれば RAM の内容を初期化します。 3) 初期化が完了して , アプリケーションプログラムを実行できるようになります。 32 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ I/O マップ メモリ空間領域と周辺リソースの各レジスタの対応を示します。 [ 表の見方 ] レジスタ アドレス 000000H +0 +1 +2 +3 PDR0 [R/W] PDR1 [R/W] PDR2 [R/W] PDR3 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX 機能ブロック T-unit Port Data Register リード / ライト アトリビュート リセット後のレジスタ初期値 レジスタ名 (1 コラムのレジスタが 4n 番地 , 2 コラムが 4n + 2 番地 •••) 最左のレジスタ番地 ( ワードでアクセスした際は , 1 コラム目のレジスタが データの MSB 側となる。) (注意事項)レジスタのビット値は , 以下のように初期値を表します。 “1” :初期値 “1” “0” :初期値 “0” “X” :初期値 “X” “−” :その位置に物理的にレジスタがない DS07–16314–3 33 MB91307 シリーズ アドレス レジスタ +0 +1 000000H ⎯ ⎯ 000004H ⎯ ⎯ 000008H +3 PDR2 [R/W] 機能ブロック ⎯ XXXXXXXX PDR6 [R/W] PDR7 [R/W] XXXXXXXX -------X PDR8 [R/W] PDR9 [R/W] PDRA [R/W] PDRB [R/W] --X--XXX XXXXXXX- XXXXXXXX XXXXXXXX T-unit Port Data Register ⎯ 00000CH 000010H +2 PDRG [R/W] PDRH [R/W] PDRI [R/W] PDRJ [R/W] -----XXX XXX00XXX ---XXXXX XXXXXXXX 000018H ⎯ R-bus Port Data Register 00001CH 000020H ⎯ Reserved 00003CH 000040H 000044H 000048H EIRR [R/W] ENIR [R/W] ELVR [R/W] 00000000 00000000 00000000 DICR [R/W] HRCL [R/W] -------0 0--11111 TMRLR [W] XXXXXXXX XXXXXXXX 000050H 000058H XXXXXXXX XXXXXXXX 000060H 000064H 000068H 00006CH XXXXXXXX XXXXXXXX Reload Timer 0 TMR [R] XXXXXXXX XXXXXXXX TMCSR [R/W] ⎯ Reload Timer 1 ----0000 00000000 TMRLR [W] XXXXXXXX XXXXXXXX TMR [R] XXXXXXXX XXXXXXXX TMCSR [R/W] ⎯ 00005CH TMR [R] ----0000 00000000 TMRLR [W] 000054H DLYI/I-unit TMCSR [R/W] ⎯ 00004CH ⎯ Ext int Reload Timer 2 ----0000 00000000 SSR [R/W] SIDR [R/W] SCR [R/W] SMR [R/W] 00001-00 XXXXXXXX 00000100 00--0-0- UTIM [R] (UTIMR [W] ) DRCL [W] UTIMC [R/W] -------- 0--00001 00000000 00000000 SSR [R/W] SIDR [R/W] SCR [R/W] SMR [R/W] 00001-00 XXXXXXXX 00000100 00--0-0- UTIM [R] (UTIMR [W] ) DRCL [W] UTIMC [R/W] -------- 0--00001 00000000 00000000 UART0 U- タイマ 0 UART1 U- タイマ 1 (続く) 34 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ レジスタ アドレス 000070H 000074H +0 +1 +2 +3 SSR [R/W] SIDR [R/W] SCR [R/W] SMR [R/W] 00001-00 XXXXXXXX 00000100 00--0-0- UTIM [R] (UTIMR [W] ) DRCL [W] UTIMC [R/W] -------- 0--00001 ADCS [R/W] 00000000 00000000 ADCR 000078H [R] ------XX XXXXXXXX 00000000 00000000 機能ブロック UART2 U- タイマ 2 A/D Converter 逐次比較 00007CH ⎯ Reserved 000080H ⎯ Reserved 000084H ⎯ Reserved 000088H ⎯ Reserved 00008CH ⎯ Reserved 000090H ⎯ Reserved 000094H IBCR [R/W] IBSR [R/W] 00000000 00000000 000098H 00009CH ITBA [R/W] ------00 00000000 ITMK [R/W] ISMK [R/W] ISBA [R/W] 01111111 00000000 IDAR [R/W] ICCR [R/W] IDBL [R/W] 00000000 0-011111 -------0 00----11 11111111 ⎯ I2C interface 0000A0H ⎯ Reserved 0000A4H ⎯ Reserved 0000A8H ⎯ Reserved 0000ACH ⎯ Reserved 0000B0H ⎯ Reserved 000200H 000204H DMACA0 [R/W] 00000000 0000XXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DMACB4 [R/W] DMAC 00000000 00000000 00000000 00000000 (続く) DS07–16314–3 35 MB91307 シリーズ アドレス 000208H 00020CH 000210H 000214H 000218H 00021CH 000220H 000224H レジスタ +0 +1 +2 +3 機能ブロック DMACA1 [R/W] 00000000 0000XXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DMACB4 [R/W] 00000000 00000000 00000000 00000000 DMACA2 [R/W] 00000000 0000XXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DMACB4 [R/W] 00000000 00000000 00000000 00000000 DMACA3 [R/W] 00000000 0000XXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DMAC DMACB4 [R/W] 00000000 00000000 00000000 00000000 DMACA4 [R/W] 00000000 0000XXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DMACB4 [R/W] 00000000 00000000 00000000 00000000 ⎯ 000228H 00022CH ⎯ Reserved 00023CH 000240H DMACR [R/W] 0XX00000 XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DMAC 000244H ⎯ Reserved 000278H ⎯ Reserved 00027CH ⎯ Reserved ⎯ Reserved ⎯ Reserved 000274H 000280H 0002FCH 000300H 000304H ISIZE [R/W] ⎯ ------00 Instruction Cache 000308H ⎯ Reserved 0003E0H (続く) 36 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ レジスタ アドレス +0 +1 +2 ICHRC [R/W] ⎯ 0003E4H +3 機能ブロック Instruction Cache 0 ‐ 000000 0003E8H ⎯ Reserved 0003ECH BSD0 [W] 0003F0H XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX BSD1 [R/W] 0003F4H XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX BSDC [W] 0003F8H XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX BSRR [R] 0003FCH 000400H XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DDRG [R/W] DDRH [R/W] DDRI [R/W] DDRJ [R/W] ----000 00011000 --000000 00000000 ⎯ 000404H 000408H ⎯ 00040CH ⎯ 000410H Bit Search Module R-bus Port Direction Register PFRG [R/W] PFRH [R/W] PFRI [R/W] ----0000 0000000- --00-00- ⎯ ⎯ 000414H 000418H ⎯ 00041CH ⎯ R-bus Port Function Register 000420H ⎯ Reserved 00043CH 000440H 000444H 000448H 00044CH ICR00 [R/W] ICR01 [R/W] ICR02 [R/W] ICR03 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR04 [R/W] ICR05 [R/W] ICR06 [R/W] ICR07 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR08 [R/W] ICR09 [R/W] ICR10 [R/W] ICR11 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR12 [R/W] ICR13 [R/W] ICR14 [R/W] ICR15 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 Interrupt Control unit (続く) DS07–16314–3 37 MB91307 シリーズ アドレス 000450H 000454H 000458H 00045CH 000460H 000464H 000468H 00046CH レジスタ +0 +1 +2 +3 ICR16 [R/W] ICR17 [R/W] ICR18 [R/W] ICR19 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR20 [R/W] ICR21 [R/W] ICR22 [R/W] ICR23 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR24 [R/W] ICR25 [R/W] ICR26 [R/W] ICR27 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR28 [R/W] ICR29 [R/W] ICR30 [R/W] ICR31 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR32 [R/W] ICR33 [R/W] ICR34 [R/W] ICR35 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR36 [R/W] ICR37 [R/W] ICR38 [R/W] ICR39 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR40 [R/W] ICR41 [R/W] ICR42 [R/W] ICR43 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 ICR44 [R/W] ICR45 [R/W] ICR46 [R/W] ICR47 [R/W] ---11111 ---11111 ---11111 ---11111 機能ブロック Interrupt Control unit 000470H ⎯ 00047CH 000480H 000484H RSRR [R/W] 10000000 * 2 STCR [R/W] 00110011 * TBCR [R/W] 2 CTBR [W] 1 00XXXX00 * XXXXXXXX CLKR [R/W] WPR [W] DIVR0 [R/W] DIVR1 [R/W] 00000000 *1 XXXXXXXX 00000011 *1 00000000 *1 Clock Control unit 000488H ⎯ Reserved 0005FCH * 1:リセットレベルで初期値が異なるレジスタです。表示は , INIT レベルのものです。 * 2:リセットレベルで初期値が異なるレジスタです。表示は , INIT 端子による INIT レベルのものです。 (続く) 38 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ レジスタ アドレス +0 +1 000600H ⎯ ⎯ 000604H ⎯ ⎯ 000608H +2 +3 DDR2 [R/W] ⎯ 00000000 DDR6 [R/W] DDR7 [R/W] 00000000 00000000 DDR8 [R/W] DDR9 [R/W] DDRA [R/W] DDRB [R/W] --0--000 00000000 00000000 00000000 ⎯ ⎯ PFR6 [R/W] PFR7 [R/W] 11111111 -------1 000610H ⎯ ⎯ 000614H ⎯ ⎯ PFR8 [R/W] PFR9 [R/W] PFRA [R/W] PFRB1 [R/W] --1--0-- 1111111- 0-001101 00000000 00061CH T-unit Port Direction Register ⎯ 00060CH 000618H 機能ブロック T-unit Port Function Register PFRB2 [R/W] 00------ 000620H ⎯ 000624H ⎯ 000628H ⎯ Reserved 00063FH 000640H 000644H 000648H 00064CH 000650H 000654H 000658H 00065CH 000660H ASR0 [R/W] ACR0 [R/W] 00000000 00000000 1111XX00 00000000 ASR1 [R/W] ACR1 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX ASR2 [R/W] ACR2 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX ASR3 [R/W] ACR3 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX ASR4 [R/W] ACR4 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX ASR5 [R/W] ACR5 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX ASR6 [R/W] ACR6 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX ASR7 [R/W] ACR7 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX AWR0 [R/W] AWR1 [R/W] 011111111 11111111 XXXXXXXX XXXXXXXX T-unit (続く) DS07–16314–3 39 MB91307 シリーズ アドレス 000664H 000668H 00066CH レジスタ +0 +1 +2 AWR2 [R/W] AWR3 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX AWR4 [R/W] AWR5 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX AWR6 [R/W] AWR7 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX 000670H ⎯ 000674H ⎯ 000678H 機能ブロック T-unit IOWR0 [R/W] IOWR1 [R/W] IOWR2 [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX ⎯ ⎯ 00067CH 000680H +3 CSER [R/W] CHER [R/W] 000000001 11111111 TCR [R/W] ⎯ 00000000 ⎯ 000684H 000684H ⎯ Reserved ⎯ ⎯ ⎯ Reserved 0007F8H 0007FCH 000800H 000AFCH 000B00H 000B04H 000B08H 000B0CH 000B10H ESTS0 [R/W] ESTS1 [R/W] ESTS2 [R] X0000000 XXXXXXXX 1XXXXXXX ECTL0 [R/W] ECTL1 [R/W] ECTL2 [W] ECTL3 [R/W] 0X000000 00000000 000X0000 00X00X11 ECNT0 [W] ECNT1 [W] EUSA [W] EDTC [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXX00000 0000XXXX ⎯ DSU EWPT [R] ⎯ 00000000 00000000 EDTR0 [W] EDTR1 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX 000B14H ⎯ 000B1CH (続く) 40 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ アドレス 000B20H 000B24H 000B28H 000B2CH 000B30H 000B34H 000B38H 000B3CH 000B40H 000B44H 000B48H 000B4CH 000B50H 000B54H 000B58H 000B5CH 000B60H 000B64H 000B68H レジスタ +0 +1 +2 +3 機能ブロック EIA0 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIA1 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIA2 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIA3 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIA4 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIA5 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIA6 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIA7 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EDTA [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EDTM [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX DSU EOA0 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EOA1 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EPCR [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EPSR [R/W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIAM0 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EIAM1 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EOAM0/EODM0 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EOAM1/EODM1 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX EOD0 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX (続く) DS07–16314–3 41 MB91307 シリーズ (続き) アドレス 000B6CH レジスタ +0 +1 +2 +3 EOD1 [W] XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX 機能ブロック DSU 000B70H ⎯ Reserved 000FFCH 001000H 001004H 001008H 00100CH 001010H 001014H 001018H 00101CH 001020H 001024H 42 DMASA0 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMADA0 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMASA1 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMADA1 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMASA2 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMADA2 [R/W] DMAC XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMASA3 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMADA3 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMASA4 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DMADA4 [R/W] XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX_XXXXXXXX DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ 割込み要因と割込みベクタ 割込み番号 10 進 16 進 割込み レベル オフセット TBR デフォルト のアドレス リセット 0 00 ⎯ 3FCH 000FFFFCH モードベクタ 1 01 ⎯ 3F8H 000FFFF8H システム予約 2 02 ⎯ 3F4H 000FFFF4H システム予約 3 03 ⎯ 3F0H 000FFFF0H システム予約 4 04 ⎯ 3ECH 000FFFECH システム予約 5 05 ⎯ 3E8H 000FFFE8H システム予約 6 06 ⎯ 3E4H 000FFFE4H コプロセッサ不在トラップ 7 07 ⎯ 3E0H 000FFFE0H コプロセッサエラートラップ 8 08 ⎯ 3DCH 000FFFDCH INTE 命令 9 09 ⎯ 3D8H 000FFFD8H 命令ブレーク例外 10 0A ⎯ 3D4H 000FFFD4H オペランドブレークトラップ 11 0B ⎯ 3D0H 000FFFD0H ステップトレーストラップ 12 0C ⎯ 3CCH 000FFFCCH NMI 要求 (tool) 13 0D ⎯ 3C8H 000FFFC8H 未定義命令例外 14 0E ⎯ 3C4H 000FFFC4H NMI 要求 15 0F 15 (FH) 固定 3C0H 000FFFC0H 外部割込み 0 16 10 ICR00 3BCH 000FFFBCH 外部割込み 1 17 11 ICR01 3B8H 000FFFB8H 外部割込み 2 18 12 ICR02 3B4H 000FFFB4H 外部割込み 3 19 13 ICR03 3B0H 000FFFB0H 外部割込み 4 20 14 ICR04 3ACH 000FFFACH 外部割込み 5 21 15 ICR05 3A8H 000FFFA8H 外部割込み 6 22 16 ICR06 3A4H 000FFFA4H 外部割込み 7 23 17 ICR07 3A0H 000FFFA0H リロードタイマ 0 24 18 ICR08 39CH 000FFF9CH リロードタイマ 1 25 19 ICR09 398H 000FFF98H リロードタイマ 2 26 1A ICR10 394H 000FFF94H UART0 ( 受信完了 ) 27 1B ICR11 390H 000FFF90H UART1 ( 受信完了 ) 28 1C ICR12 38CH 000FFF8CH UART2 ( 受信完了 ) 29 1D ICR13 388H 000FFF88H UART0 ( 送信完了 ) 30 1E ICR14 384H 000FFF84H UART1 ( 送信完了 ) 31 1F ICR15 380H 000FFF80H UART2 ( 送信完了 ) 32 20 ICR16 37CH 000FFF7CH DMAC0 ( 終了 , エラー ) 33 21 ICR17 378H 000FFF78H DMAC1 ( 終了 , エラー ) 34 22 ICR18 374H 000FFF74H DMAC2 ( 終了 , エラー ) 35 23 ICR19 370H 000FFF70H DMAC3 ( 終了 , エラー ) 36 24 ICR20 36CH 000FFF6CH DMAC4 ( 終了 , エラー ) 37 25 ICR21 368H 000FFF68H 割 込 み 要 因 A/D 38 26 ICR22 364H 000FFF64H I2C 39 27 ICR23 360H 000FFF60H システム予約 40 28 ICR24 35CH 000FFF5CH システム予約 41 29 ICR25 358H 000FFF58H (続く) DS07–16314–3 43 MB91307 シリーズ (続き) 割込み番号 10 進 16 進 割込み レベル オフセット TBR デフォルト のアドレス システム予約 42 2A ICR26 354H 000FFF54H システム予約 43 2B ICR27 350H 000FFF50H U- タイマ 0 44 2C ICR28 34CH 000FFF4CH U- タイマ 1 45 2D ICR29 348H 000FFF48H U- タイマ 2 46 2E ICR30 344H 000FFF44H タイムベースタイマオーバフロー 47 2F ICR31 340H 000FFF40H システム予約 48 30 ICR32 33CH 000FFF3CH システム予約 49 31 ICR33 338H 000FFF38H システム予約 50 32 ICR34 334H 000FFF34H システム予約 51 33 ICR35 330H 000FFF30H システム予約 52 34 ICR36 32CH 000FFF2CH システム予約 53 35 ICR37 328H 000FFF28H システム予約 54 36 ICR38 324H 000FFF24H システム予約 55 37 ICR39 320H 000FFF20H システム予約 56 38 ICR40 31CH 000FFF1CH システム予約 57 39 ICR41 318H 000FFF18H システム予約 58 3A ICR42 314H 000FFF14H システム予約 59 3B ICR43 310H 000FFF10H システム予約 60 3C ICR44 30CH 000FFF0CH システム予約 61 3D ICR45 308H 000FFF08H システム予約 62 3E ICR46 304H 000FFF04H 遅延割込要因ビット 63 3F ICR47 300H 000FFF00H システム予約 (REALOS にて使用 ) 64 40 ⎯ 2FCH 000FFEFCH システム予約 (REALOS にて使用 ) 65 41 ⎯ 2F8H 000FFEF8H システム予約 66 42 ⎯ 2F4H 000FFEF4H システム予約 67 43 ⎯ 2F0H 000FFEF0H システム予約 68 44 ⎯ 2ECH 000FFEECH システム予約 69 45 ⎯ 2E8H 000FFEE8H システム予約 70 46 ⎯ 2E4H 000FFEE4H システム予約 71 47 ⎯ 2E0H 000FFEE0H システム予約 72 48 ⎯ 2DCH 000FFEDCH システム予約 73 49 ⎯ 2D8H 000FFED8H システム予約 74 4A ⎯ 2D4H 000FFED4H システム予約 75 4B ⎯ 2D0H 000FFED0H システム予約 76 4C ⎯ 2CCH 000FFECCH システム予約 77 4D ⎯ 2C8H 000FFEC8H システム予約 78 4E ⎯ 2C4H 000FFEC4H ⎯ 割 込 み 要 因 システム予約 79 4F 80 50 255 FF 000FFEC0H 000FFEBCH 000H 000FFC00H ⎯ INT 命令で使用 44 2C0H 2BCH DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ 周辺リソース 1. 割込みコントローラ (1) 概要 割込みコントローラは , 割込み受付 / 調停処理を行います。 ・ハードウェア構成 本モジュールは , 以下のものより構成されます。 ・ ICR レジスタ ・ 割込み優先度判定回路 ・ 割込みレベル , 割込み番号 ( ベクタ ) 発生部 ・ ホールドリクエスト取り下げ要求発生部 ・主要機能 本モジュールには , 主に以下のような機能があります。 ・ NMI 要求 / 割込み要求の検出 ・ 優先度判定 ( レベルおよび番号による ) ・ 判定結果の要因の割込みレベル伝達 (CPU へ ) ・ 判定結果の要因の割込み番号伝達 (CPU へ ) ・ NMI/ 割込みレベルが “11111” 以外の割込み発生によるストップモードからの復帰指示 (CPU へ ) ・ バスマスタへのホールドリクエスト取り下げ要求発生 DS07–16314–3 45 MB91307 シリーズ (2) レジスタ一覧 bit 7 6 5 4 3 2 1 0 アドレス: 00000440H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR00 アドレス: 00000441H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR01 アドレス: 00000442H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR02 アドレス: 00000443H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR03 アドレス: 00000444H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR04 アドレス: 00000445H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR05 アドレス: 00000446H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR06 アドレス: 00000447H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR07 アドレス: 00000448H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR08 アドレス: 00000449H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR09 アドレス: 0000044AH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR10 アドレス: 0000044BH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR11 アドレス: 0000044CH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR12 アドレス: 0000044DH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR13 アドレス: 0000044EH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR14 アドレス: 0000044FH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR15 アドレス: 00000450H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR16 アドレス: 00000451H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR17 アドレス: 00000452H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR18 アドレス: 00000453H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR19 アドレス: 00000454H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR20 アドレス: 00000455H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR21 アドレス: 00000456H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR22 アドレス: 00000457H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR23 アドレス: 00000458H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR24 アドレス: 00000459H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR25 アドレス: 0000045AH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR26 アドレス: 0000045BH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR27 アドレス: 0000045CH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR28 アドレス: 0000045DH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR29 アドレス: 0000045EH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR30 アドレス: 0000045FH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR31 R R/W R/W R/W R/W (続く) 46 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (続き) bit 7 6 5 4 3 2 1 0 アドレス: 00000460H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR32 アドレス: 00000461H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR33 アドレス: 00000462H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR34 アドレス: 00000463H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR35 アドレス: 00000464H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR36 アドレス: 00000465H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR37 アドレス: 00000466H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR38 アドレス: 00000467H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR39 アドレス: 00000468H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR40 アドレス: 00000469H ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR41 アドレス: 0000046AH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR42 アドレス: 0000046BH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR43 アドレス: 0000046CH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR44 アドレス: 0000046DH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR45 アドレス: 0000046EH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR46 アドレス: 0000046FH ⎯ ⎯ ⎯ ICR4 ICR3 ICR2 ICR1 ICR0 ICR47 R R/W R/W R/W R/W LVL4 LVL3 LVL2 LVL1 LVL0 R R/W R/W R/W R/W アドレス: 00000045H MHALTI R/W DS07–16314–3 ⎯ ⎯ HRCL 47 MB91307 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム UNMI ウェイクアップ (LEVEL ≠ 11111 のとき “1”) 優先度判定 LEVEL4 ∼ LEVEL0 5 NMI 処理 レベル判定 RI00 ICR00 ベクタ判定 RI47 6 レベル , ベクタ 発生 HLDREQ 取下げ 要求 MHALTI VCT5 ∼ VCT0 ICR47 (DLYIRQ) R-bus 48 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 2. 外部割込み・NMI 制御部 (1) 概要 外部割込み制御部は , NMI および INT0 ∼ INT7 に入力される外部割込み要求の制御を行うブロックです。 検出する要求のレベルとして , “H”, “L”, “ 立上りエッジ ”, “ 立下りエッジ ” から選択できます (NMI 以外 ) 。 (2) レジスタ一覧 ・外部割込み許可レジスタ (ENIR) bit 7 EN7 6 5 4 3 2 1 0 EN6 EN5 EN4 EN3 EN2 EN1 EN0 13 12 11 10 9 8 ER5 ER4 ER3 ER2 ER1 ER0 13 12 11 10 9 8 ・外部割込み要因レジスタ (EIRR) bit 15 14 ER7 ER6 ・要求レベル設定レジスタ (ELVR) bit 15 14 bit LB7 LA7 LB6 LA6 LB5 LA5 LB4 LA4 7 6 5 4 3 2 1 0 LB3 LA3 LB2 LA2 LB1 LA1 LB0 LA0 (3) ブロックダイヤグラム R-bus 8 割込み許可レジスタ 割込み 要求 9 ゲート 8 要因 F/F エッジ検出回路 9 INT0 ∼ INT7 NMI 割込み要因レジスタ 8 要求レベル設定レジスタ DS07–16314–3 49 MB91307 シリーズ 3. REALOS 関連ハード REALOS 関連ハードは , リアルタイム OS により使用されます。したがって , REALOS を使用する場合にはユーザプログ ラムでの使用はできません。 ・遅延割込みモジュール (1) 概要 遅延割込みモジュールは , タスク切換え用の割込みを発生するためのモジュールです。 本モジュールを使用することで , ソフトウェアで CPU に対して割込み要求の発生 / 取消しを行うことができます。 (2) レジスタ一覧 bit 7 6 5 4 3 2 1 0 アドレス: 00000044H ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ DLYI DICR [R/W] (3) ブロックダイヤグラム R-bus DLYI 割込み要求 50 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ・ビットサーチモジュール (1) 概要 入力レジスタに書き込まれたデータに対して , “0” または “1” または変化点を検索し , 検出したビット位置を返します。 (2) レジスタ一覧 bit 31 0 アドレス: 000003F0H BSD0 0 検出用データレジスタ アドレス: 000003F4H BSD1 1 検出用データレジスタ アドレス: 000003F8H BSDC 変化点検出用データレジスタ アドレス: 000003FCH BSRR 検出結果レジスタ (3) ブロックダイヤグラム D-bus 入力ラッチ アドレス デコーダ 検出モード 1 検出データ化 ビットサーチ回路 検索結果 DS07–16314–3 51 MB91307 シリーズ 4. 16 ビットリロードタイマ (1) 概要 16 ビットタイマは , 16 ビットのダウンカウンタ , 16 ビットのリロードレジスタ , 内部カウントクロック作成用プリス ケーラ , コントロールレジスタで構成されています。 入力クロックとして内部クロック 3 種類 ( 周辺クロックの 2/8/32 分周 ) と外部クロックから選択できます。 出力端子 (TOUT) はリロードモード時にはアンダフロー発生ごとにトグル出力波形を出力し , ワンショットモード時に はカウント中を示す矩形波を出力します。 入力端子 (TIN) は外部イベントカウントモード時にイベント入力となり , 内部クロックモード時にはトリガ入力 , また はゲート入力として使用できます。 外部イベントカウント機能をリロードモードで使用すると , 外部クロックモードの分周器として利用できます。 本品種は , 本タイマを 0 から 2 までの 3 チャネル内蔵しています。 (2) レジスタ一覧 ・コントロールステータスレジスタ (TMCSR) bit 15 14 13 12 11 10 9 8 CSL1 CSL0 MOD2 MOD1 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ 7 6 5 4 3 2 1 0 MOD0 ⎯ OUTL RELD INTE UF CNTE TRG ・16 ビットタイマレジスタ (TMR) 15 0 ・16 ビットリロードレジスタ (TMRLR) 15 52 0 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム 16 16 ビットリロードレジスタ R-bus 8 リロード RELD OUTE 16 ビットダウンカウンタ UF 16 OUTL 2 OUT CTL. GATE INTE 2 UF IRQ CSL1 クロックセレクタ CNTE CSL0 リトリガ TRG 2 ポート (TIN) IN CTL. EXCK φ φ φ 21 23 25 プリスケーラ クリア 3 ポート (TOT) MOD2 MOD1 内部クロック MOD0 3 DS07–16314–3 53 MB91307 シリーズ 5. U- タイマ (16 bit timer for UART baud rate generation) (1) 概要 U- タイマは , UART のボーレートを発生するための 16 ビットタイマです。チップの動作周波数と , U- タイマのリロード 値の組み合わせで任意のボーレートを設定できます。 また , カウントアンダフローで割込みを発生するので , インターバルタイマとしても使用可能です。 本品種は , 本タイマを 3 チャネル内蔵しています。インターバルタイマとして使用する場合 2 組の U- タイマをカスケー ドして使用でき , 最大 232 × φ のインターバルをカウントできます。 カスケード接続できる組み合わせは , チャネル 0 とチャネル 1。チャネル 0 とチャネル 2 のみです。 (2) レジスタ一覧 8 7 bit 15 0 UTIM (R) UTIMR (W) UTIMC (R/W) (3) ブロックダイヤグラム 15 0 UTIMR ( リロードレジスタ ) ロード 15 0 UTIM ( タイマ ) クロック アンダフロー φ ( 周辺系クロック ) MUX チャネル 0 のみ control f.f. UART へ アンダフロー U- タイマ 1 54 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 6. UART (1) 概要 UART は , 非同期 ( 調歩同期 ) 通信 , または CLK 同期通信を行うためのシリアル I/O ポートで , 以下の特長があります。 本品種は , UART を 3 チャネル内蔵します。 ・ 全二重ダブルバッファ ・ 非同期 ( 調歩同期 ) , CLK 同期通信が可能 ・ マルチプロセッサモードのサポート ・ 完全プログラマブルボーレート 内蔵タイマにより任意のボーレートを設定可能 (U- タイマの項をご参照ください ) ・ 外部クロックによる自由なボーレートの設定が可能 ・ エラー検出機能 ( パリティ, フレーミング , オーバラン ) ・ 転送信号は NRZ 符号 ・ 割込みによる DMA 転送の起動が可能 ・ DRCL レジスタへの書込み動作による DMAC の割込み要因クリア (2) レジスタ一覧 8 7 bit 15 0 SCR SMR (R/W) SSR SIDR (R)/SODR (W) (R/W) DRCL (W) 8ビット 8ビット ・シリアルインプットレジスタ / シリアルアウトプットレジスタ (SIDR/SODR) 7 6 5 4 3 2 1 0 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 ・シリアルステータスレジスタ (SSR) 7 6 5 4 3 2 1 0 PE ORE FRE RDRF TDRE ⎯ RIE TIE 7 6 5 4 3 2 1 0 MD1 MD0 ⎯ ⎯ CS0 ⎯ SCKE ⎯ ・シリアルモードレジスタ (SMR) ・シリアルコントロールレジスタ (SCR) 7 6 5 4 3 2 1 0 PEN P SBL CL A/D REC RXE TXE ・DRCL レジスタ (DRCL) DS07–16314–3 7 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ 55 MB91307 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム 制御信号 受信割込み (CPU ヘ ) SC ( クロック ) 送信割込み (CPU ヘ ) 送信クロック U- タイマより クロック 選択回路 受信クロック 外部クロック SC SI ( 受信データ ) 受信制御回路 送信制御回路 スタートビット 検出回路 送信スタート 回路 受信ビット カウンタ 送信ビット カウンタ 受信パリティ カウンタ 送信パリティ カウンタ SO ( 送信データ ) 受信用シフタ 受信状態判定回路 送信用シフタ 受信終了 送信開始 SIDR SODR DMA 用 受信エラー発生信号 (DMAC へ ) R-bus MD1 MD0 SMR レジスタ CS0 SCKE SOE SCR レジスタ PEN P SBL CL A/D REC RXE TXE SSR レジスタ PE ORE FRE RDRF TDRE RIE TIE 制御信号 56 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 7. A/D コンバータ ( 逐次比較型 ) 本 A/D コンバータは , アナログ入力電圧をデジタル値に変換するモジュールで , 以下の特長があります。 (1) 概要 ・ 最小変換時間 5.4 µs/ch ( 周辺クロック 33 MHz 時= CLKP) ・ サンプル & ホールド回路内蔵 ・ 分解能 10 ビット ( 精度:8 ビット ) ・ アナログ入力は 4 チャネルからプログラムで選択 シングル変換モード :1 チャネルを選択変換 スキャン変換モード :連続した複数のチャネルを変換。最大 4 チャネルプログラム可能 連続変換モード :指定チャネルを繰り返し変換 停止変換モード :1 チャネルを変換したら一時停止して次の起動が掛かるまで待機 ( 変換開始の同期が可能 ) ・ 割込みによる DMA 転送の起動が可能 ・ 起動要因は , ソフト , 外部トリガ ( 立下りエッジ ) , リロードタイマ ( 立上りエッジ ) から選択 (2) レジスタ一覧 ・コントロールステータスレジスタ (ADCS) bit 15 14 13 bit ・データレジスタ (ADCR) bit bit DS07–16314–3 12 11 10 9 8 PAUS STS1 STS0 STRT ⎯ 4 3 2 1 0 ANS2 ANS1 ANS0 ANE2 ANE1 ANE0 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 7 6 5 4 3 2 1 0 BUSY INT INTE 7 6 5 MD1 MD0 15 57 MB91307 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム AVCC AVRH AVSS 内部電圧発生器 サンプル & ホールド回路 入 力 ス イ ッ チ データレジスタ (ADCR) チャネルデコーダ R-bus 逐次比較レジスタ A/D 制御レジスタ (ADCS) タイミング発生回路 周辺クロック (CLKP) プリスケーラ ATG ( 外部端子トリガ ) リロードタイマ ch.1 ( 内部接続 ) (4) 使用上の注意 A/Dコンバータを外部トリガまたは内部タイマを使って起動する場合 ADCSレジスタのA/D 起動要因ビット STS1, STS0 で設定しますが , このときに外部トリガおよび内部タイマの入力値はインアクティブ側にしてください。アクティブ側に しておくと誤動作します。 STS1, STS0 設定時は ATG = “1” 入力 , リロードタイマ ( チャネル 1) = “0” 出力の状態にしてください。 (注意事項)外部インピーダンスが指定値以上に高くなると , 規定のサンプリング時間内にアナログ入力値をサンプリン グできなくなり , 正しい変換結果が得られません。 58 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 8. I2C インタフェース (1) 概要 I2C インタフェースは , Inter IC バスをサポートするシリアル I/O ポートで I2C バス上のマスタ / スレーブデバイスとし て動作し , 以下の特長があります。 ・ マスタ / スレーブ送受信 ・ アービトレーション機能 ・ クロック同期化機能 ・ スレーブアドレス / ゼネラルコールアドレス検出機能 ・ 転送方向検出機能 ・ スタートコンディションの繰り返し発生および検出機能 ・ バスエラー検出機能 ・ 10 ビット /7 ビット マスタ / スレーブアドレス ・ 標準モード ( 最大 100 Kbps) / 高速モード ( 最大 400 Kbps) に対応 ・ 転送終了割込み / バスエラー割込みの発生 (2) レジスタ一覧 ・バスコントロールレジスタ (IBCR) bit 15 アドレス :000094H 初期値→ 14 13 12 11 10 9 8 BER BEIE SCC MSS ACK GCAA INTE INT R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 7 6 5 4 3 2 1 0 BB RSC AL LRB TRX AAS GCA ADT R 0 R 0 R 0 R 0 R 0 R 0 R 0 R 0 15 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ TA9 TA8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W 0 R/W 0 ・バスステータスレジスタ (IBSR) アドレス :000095H 初期値→ ・10 ビットスレーブアドレスレジスタ アドレス :000096H 初期値→ アドレス :000097H 初期値→ ⎯ 7 6 5 4 3 2 1 0 TA7 TA6 TA5 TA4 TA3 TA2 TA1 TA0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 (続く) DS07–16314–3 59 MB91307 シリーズ (続き) ・10 ビットスレーブアドレスマスクレジスタ (ITMK) bit 15 14 13 アドレス :000098H 初期値→ アドレス :000099H 初期値→ 12 11 10 9 8 ENTB RAL ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ TM9 TM8 R/W 0 R 0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W 1 R/W 1 7 6 5 4 3 2 1 0 TM7 TM6 TM5 TM4 TM3 TM2 TM1 TM0 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 ・7 ビットスレーブアドレスレジスタ (ISBA) アドレス :00009BH 初期値→ 7 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ SA6 SA5 SA4 SA3 SA2 SA1 SA0 ⎯ R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 ・7 ビットスレーブアドレスマスクレジスタ (ISMK) アドレス :00009AH 初期値→ 15 14 13 12 11 10 9 8 ENSB SM6 SM5 SM4 SM3 SM2 SM1 SM0 R/W 0 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 7 6 5 4 3 2 1 0 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 R/W 0 15 14 13 12 11 10 9 8 TEST ⎯ EN CS4 CS3 CS2 CS1 CS0 W 0 ⎯ R/W 0 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 R/W 1 7 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ DBL ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W 0 ・データレジスタ (IDAR) アドレス :00009DH 初期値→ ・クロックコントロールレジスタ (ICCR) アドレス :00009EH 初期値→ ・クロックディセーブルレジスタ (IDBL) アドレス :00009FH 初期値→ 60 ⎯ DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム ICCR EN I2C 動作許可 IDBL クロック許可 R-bus DBL ICCR クロック分周 2 CS4 CS3 CS2 CS1 CS0 2 3 4 5 Sync 32 シフトクロック発生 クロック選択 2 (1/12) シフトクロック エッジ変化タイミング IBSR BB RSC LRB バスビジー リピートスタート ラストビット スタート・ストップ コンディション検出 エラー 送/受 TRX ファーストバイト ADT AL アービトレーション ロスト検出 IBCR SCL BER BEIE SDA IRQ 割込み要求 INTE INT IBCR SCC MSS ACK GCAA 終了 スタート マスタ ACK 許可 スタート・ストップ コンディション発生 GC-ACK 許可 IDAR IBSR AAS スレーブ グローバルコール スレーブアドレス 比較 GCA ENTB ISMK RAL ITBA DS07–16314–3 ITMK ISBA ISMK 61 MB91307 シリーズ 9. DMAC (DMA コントローラ ) (1) 概要 本モジュールは , FR ファミリデバイスにて DMA (Direct Memory Access) 転送を実現するためのモジュールです。 本モジュールの制御による DMA 転送により , CPU を介さずに各種データ転送を高速に行うことが可能となり , システ ムのパフォーマンスを増加させます。 ・ハードウェア構成 本モジュールは , 主に以下のものより構成されます。 ・ 独立した DMA チャネル× 5 チャネル ・ 5 チャネル独立アクセス制御回路 ・ 32 ビットアドレスレジスタ ( リロード指定可:各チャネル 2 本 ) ・ 16 ビット転送回数レジスタ ( リロード指定可:各チャネル 1 本 ) ・ 4 ビットブロック回数レジスタ ( 各チャネル 1 本 ) ・ 外部転送要求入力端子 DREQ0, DREQ1, DREQ2 (ch.0, ch.1, ch.2 のみ ) ・ 外部転送要求受付出力端子 DACK0, DACK1, DACK2 (ch.0, ch.1, ch.2 のみ ) ・ DMA 終了出力端子 DEOP0, DEOP1, DEOP2 (ch.0, ch.1, ch.2 のみ ) ・ フライバイ転送 (memory to I/O , memory to memory) (ch.0, ch.1, ch.2 のみ ) ・ 2 サイクル転送 ・主要機能 本モジュールによるデータ転送には主に以下の様な機能があります。 ・ 複数チャネルの独立したデータ転送が可能 (5 チャネル ) (1) 優先順位 (ch.0 > ch.1 > ch.2 > ch.3 > ch.4) (2) ch.0 と ch.1 の 間にて順位回転が可能 (3) DMAC 起動要因 ・外部専用端子入力 ( エッジ検出 / レベル検出 ch.0, ch.1, ch.2 のみ ) ・内蔵周辺要求 ( 割込み要求を共用:外部割込み含む ) ・ソフトウェア要求 ( レジスタ書込み ) (4) 転送モード ・ディマンド転送 / バースト転送 / ステップ転送 / ブロック転送 ・アドレッシングモード 32 ビットフルアドレス指定 ( 増加 / 減少 / 固定 ) ( アドレス増減幅は− 255 ∼+ 255 まで指定可能 ) ・データの種類 バイト / ハーフワード / ワード長 ・シングルショット / リロード選択可能 62 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (2) レジスタ概要 (bit) 31 24 23 16 15 08 07 00 ch.0 コントロール / ステータス レジスタ A DMACA0 0000200 H 〃 レジスタ B DMACB0 0000204 H 〃 ch.1 コントロール / ステータス レジスタ A DMACA1 0000208 H 〃 レジスタ B DMACB1 000020CH 〃 ch.2 コントロール / ステータス レジスタ A DMACA2 0000210 H 〃 レジスタ B DMACB2 0000214 H 〃 ch.3 コントロール / ステータス レジスタ A DMACA3 0000218 H 〃 レジスタ B DMACB3 000021CH 〃 ch.4 コントロール / ステータス レジスタ A DMACA4 0000220 H 〃 レジスタ B DMACB4 0000224 H 〃 全体制御レジスタ D M A C R 0000240 H ch.0 転送元アドレスレジスタ DMASA0 0001000 H 〃 転送先 〃 〃 ch.1 転送元アドレスレジスタ 〃 転送先 〃 〃 ch.2 転送元アドレスレジスタ 〃 転送先 〃 〃 ch.3 転送元アドレスレジスタ 〃 転送先 〃 〃 ch.4 転送元アドレスレジスタ 〃 転送先 〃 DS07–16314–3 〃 DMADA0 0001004 H DMASA1 0001008 H DMADA1 000100CH DMASA2 0001010 H DMADA2 0001014 H DMASA3 0001018 H DMADA3 000101CH DMASA4 0001020 H DMADA4 0001024 H 63 MB91307 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム カウンタ DMA 起動 要因選択回路 & 要求受付制御 セレクタ ライト バック バッファ DTC 2 段レジスタ DTCR カウンタ バッファ アド レス 64 外部端子起動要求 / 停止入力 DSS3 ~ DSS0 優先度回路 セレクタ IRQ4 ~ 割込みコントローラへ IRQ0 ERIR, EDIR MCLREQ BLK レジスタ 周辺割込みクリア 状態遷移回路 TYPE, MOD, WS X-bus セレクタ カウンタバッファ カウンタバッファ アク セス アドレスカウンタ バス コント ローラ へ バス制御部 DDNO DDNO レジスタ DMA コントロール セレクタ ライト リード / ライト制御 DSAD 2 段レジスタ SDAM, SASZ7 ~ SASZ0 SADR ライトバック セレクタ リード ペリフェラル起動要求 / 停止入力 バス制御部 バスコントローラへ DMA 転送要求 DDAD 2 段レジスタ DADM, DASZ7 ~ DASZ0 DADR ライトバック DMAC 5 チャネルブロックダイヤグラム DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 10.外部バスインタフェース (1) 概要 外部バスインタフェースコントローラは , LSI の内部バスと外部のメモリおよび I/O デバイスとのインタフェースを制 御します。 本章では , 外部バスインタフェースの各機能について解説します。 (2) 特長 ・ 最大 32 ビット長 (4 G バイト空間 ) のアドレス出力 ・ 各種外部メモリ (8 ビット /16 ビット品 ) を直結できる他 , 複数のアクセスタイミングを混在制御可能 非同期 SRAM, 非同期 ROM/FLASH メモリ ( 複数ライトストローブ方式またはバイトイネーブル方式 ) ページモード ROM/FLASH メモリ ( ページサイズ 2/4/8 が可能 ) バーストモード ROM/FLASH メモリ (MBM29BL160D/161D/162D など ) アドレス / データマルチプレクスバス (8 ビット /16 ビット幅のみ ) 同期メモリ* (ASIC 内蔵メモリなど ) *:Synchronous SRAM は直結できません。 ・ 独立した 8 個のバンク ( チップセレクト領域 ) を設定でき , それぞれに対応したチップセレクト出力が可能 各領域のサイズは 64 K バイトの倍数単位で設定可能 (1 チップセレクト領域あたり 64 K バイト∼ 2 G バイト ) 各領域は論理アドレス空間上の任意の位置に設定可能 ( 領域サイズによりバウンダリの制限あり ) ・ チップセレクト領域ごとに以下の機能が独立に設定可能 チップセレクト領域の許可・禁止 ( 禁止された領域はアクセスを行いません ) 各種メモリ対応などのアクセスタイミングタイプ設定 詳細アクセスタイミング設定 ( ウェイトサイクルなどのアクセスタイプ個別設定 ) データバス幅設定 (8 ビット /16 ビット ) バイトオーダリングのエンディアン設定* ( ビッグまたはリトル ) *:CS0 領域は , ビッグエンディアンのみ可能 書込み禁止設定 ( 読出し専用領域 ) 内蔵キャッシュへの取り込み許可・禁止設定 プリフェッチ機能の許可・禁止設定 最大バースト長設定 (1, 2, 4, 8) ・ アクセスタイミングタイプごとに異なる詳細なタイミングが設定可能 同一タイプでもチップセレクト領域ごとに異なる設定が混在可能 オートウェイトは , 最大 15 サイクルまで設定可能 ( 非同期 SRAM, ROM, Flash, I/O 領域 ) 外部 RDY 入力によるバスサイクルの延長が可能 ( 非同期 SRAM, ROM, Flash, I/O 領域 ) ファーストアクセスウェイトとページウェイトが設定可能 ( バースト・ページモード ROM/FLASH 領域 ) 各種アイドル・リカバリサイクル , セットアップ遅延などの挿入が可能 ・ DMA によるフライバイ転送が可能 メモリと I/O 間の 1 アクセスでの転送が可能 メモリウェイトサイクルをフライバイ時に I/O のウェイト周期に同期させることが可能 転送元アクセスのみを延長してホールドタイムを確保することが可能 フライバイ転送時固有のアイドル / リカバリサイクルを設定することが可能 ・ BRQ と BGRNT を使用した外部バスアービトレーションが可能 ・ 外部インタフェースの未使用端子は , 設定により汎用 I/O ポートとして使用可能 DS07–16314–3 65 MB91307 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム 内部 内部 アドレスバス データバス 32 32 外部データバス ライトバッファ スイッチ リードバッファ スイッチ MUX データブロック アドレスブロック +1 or +2 外部アドレスバス アドレスバッファ CS0 ∼ CS7 ASR ASZ コンパレータ 外部端子制御部 RD WR0, WR1 AS, BAA 全ブロック制御 レジスタ & 制御 BRQ BGRNT RDY (4) I/O 端子 外部バスインタフェースの端子です。( 一部の端子は兼用端子です ) <通常バスインタフェース> A24 ∼ A0, D31 ∼ D16 CS0, CS1, CS2, CS3, CS4, CS5, CS6, CS7 AS, SYSCLK, MCLK RD WE, WR0 (UUB) , WR1 (ULB) RDY, BRQ, BGRNT <メモリインタフェース> MCLK LBA ( = AS) , BAA * *:バースト ROM/FLASH 用 < DMA インタフェース> IOWR, IORD DACK0, DACK1, DACK2 DREQ0, DREQ1, DREQ2 DEOP0/DSTP0, DEOP1/DSTP1, DEOP2/DSTP2 66 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (5) レジスタ一覧 アドレス bit31 24 23 16 15 8 7 00000640H ASR0 ACR0 00000644H ASR1 ACR1 00000648H ASR2 ASR2 0000064CH ASR3 ACR3 00000650H ASR4 ACR4 00000654H ASR5 ACR5 00000658H ASR6 ACR6 0000065CH ASR7 ACR7 00000660H AWR0 AWR1 00000664H AWR2 AWR3 00000668H AWR4 AWR5 0000066CH AWR6 AWR7 0 00000670H 予約 予約 予約 予約 00000674H 予約 予約 予約 予約 00000678H IOWR0 IOWR1 IOWR2 予約 0000067CH 予約 予約 予約 予約 00000680H CSER CHER 予約 TCR 00000684H 予約 予約 予約 予約 00000688H 予約 予約 予約 予約 0000068CH 予約 予約 予約 予約 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 000007F8H 予約 予約 予約 予約 000007FCH 予約 (MODR) 予約 予約 予約:予約レジスタです。必ず “0” を設定してください。 MODR はユーザプログラムからはアクセスできません。 DS07–16314–3 67 MB91307 シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 項 目 記 号 定 格 値 最 小 最 大 単 位 備 考 電源電圧 *1 VCC VSS − 0.5 VSS + 4.0 V *2 内部電源電圧 VCCI VSS − 0.5 VSS + 2.2 V *2 アナログ電源電圧 AVCC VSS − 0.5 VSS + 4.0 V *3 アナログ基準電圧 AVRH VSS − 0.5 VSS + 4.0 V *3 1 VI VSS − 0.3 VCC + 0.3 V *8 アナログ端子入力電圧 VIA VSS − 0.3 AVCC + 0.3 V 1 VO VSS − 0.3 VCC + 0.3 V *8 ICLAMP − 2.0 2.0 mA *7 Σ⏐ICLAMP⏐ ⎯ 20 mA *7 IOL ⎯ 10 mA *4 “L” レベル平均出力電流 IOLAV ⎯ 8 mA *5 “L” レベル最大総出力電流 ΣIOL ⎯ 100 mA “L” レベル平均総出力電流 ΣIOLAV ⎯ 50 mA *6 “H” レベル最大出力電流 IOH ⎯ − 10 mA *4 “H” レベル平均出力電流 IOHAV ⎯ −4 mA *5 “H” レベル最大総出力電流 ΣIOH ⎯ − 50 mA “H” レベル平均総出力電流 ΣIOHAV ⎯ − 20 mA 消費電力 PD ⎯ 750 mW 動作温度 TA 0 + 70 °C 保存温度 TSTG ⎯ + 150 °C 入力電圧 * 出力電圧 * 最大クランプ電流 最大総クランプ電流 “L” レベル最大出力電流 *6 * 1:VSS = AVSS = 0 V を基準にしています。 * 2:VCC は VSS − 0.3 V より低くなってはいけません。 * 3:電源投入時など AVCC, AVRH は , VCC + 0.3 V を超えてはいけません。AVRH は AVCC を超えてはいけません。 * 4:最大出力電流は , 該当する端子 1 本のピーク値を規定します。 * 5:平均出力電流は , 該当する端子 1 本に流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します。 * 6:平均総出力電流は , 該当する端子全てに流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します。 * 7:・ 該当端子: P20 ∼ P27, P60 ∼ P67, P70, PJ0 ∼ PJ7, PI0 ∼ PI5, PH0 ∼ PH7, PB0 ∼ PB5, PA0 ∼ PA7, P80 ∼ P82, P85, P90 ∼ P97, AN0 ∼ AN3 ・ 推奨動作条件内でご使用ください。 ・ 直流電圧 ( 電流 ) でご使用ください。 ・ + B 信号とマイコンの間には , 必ず制限抵抗を接続し+ B 信号を印加してください。 ・ + B 入力時にマイコン端子に入力される電流が , 瞬時・定常を問わず規格値以下になるように制限抵抗の値を設 定してください。 ・ 低消費電力モードなどマイコンの駆動電流が少ない動作状態では , + B 入力電位が保護ダイオードを通して VCC 端子の電位を上昇させ , 他の機器へ影響を及ぼす可能性がありますのでご注意ください。 ・ マイコン電源が OFF 時 (0 V に固定していない場合 ) に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されている ため , 不完全な動作を行う可能性がありますのでご注意ください。 ・ 電源投入時に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されているため , パワーオンリセットが動作しない電 源電圧になる可能性がありますのでご注意ください。 ・ + B 入力端子は , オープン状態にならないようにご注意ください。 ・ A/D 入力端子を除くアナログ系入出力端子 (LCD 駆動端子 , コンパレータ入力端子など ) は , + B 入力ができま せんのでご注意ください。 68 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ・ 推奨回路例: ・入出力等価回路 保護ダイオード VCC P-ch 制限抵抗 + B 入力 (0 V ∼ 16 V) N-ch R * 8:VI および VO は VCC + 0.3 V を超えてはいけません。ただし , 外部の部品を使用して入力への電流または入力から の電流の最大値を制限する場合は , VI 定格に代わって ICLAMP 定格が適用されます。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 2. 推奨動作条件 (VSS = AVSS = 0 V) 項 目 記 号 規 格 値 単位 最 小 最 大 VCC 3.0 3.6 V VCCI 1.65 1.95 V アナログ電源電圧 AVCC VSS − 0.3 VSS + 3.6 V アナログ基準電圧 AVRH AVSS AVCC V TA 0 + 70 °C 電源電圧 動作温度 備 考 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 DS07–16314–3 69 MB91307 シリーズ 3. 直流規格 (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCCI = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端子 条 件 規 格 値 最 小 標 準 最 大 単位 備 考 VIH * ⎯ 0.7 × VCC ⎯ VCC + 0.3 V VHIS * を除く入 力端子 ⎯ 0.8 × VCC ⎯ VCC + 0.3 V VIL * 参照 ⎯ VSS ⎯ 0.25 × VCC V VILS * を除く入 力端子 ⎯ VSS ⎯ 0.2 × VCC V “H” レベル出力 電圧 VOH D16 ∼ D31, VCC = 3.0 V, A00 ∼ 25, IOH =− 4.0 mA P6 ∼ PH VCC − 0.5 ⎯ VCC V “L” レベル出力 電圧 VOL D16 ∼ D31, VCC = 3.0 V, A00 ∼ 25, IOL = 8.0 mA P6 ∼ PH VSS ⎯ 0.4 V 入力リーク 電流 (Hi-Z 出力 リーク電流 ) ILI D16 ∼ 31, A00 ∼ 25, P8 ∼ PH −5 ⎯ +5 µA プルアップ 抵抗値 RUP INIT VCC = 3.6 V, VI = 0.45 V 12 25 100 kΩ プルダウン 抵抗値 RDOWN P82/BRQ VCC = 3.6 V, VI = 3.3 V 12 25 100 kΩ fC = 16.5 MHz, VCC = 3.3 V, VCCI = 1.8V ⎯ 150 ⎯ mA (4 逓倍 ) 66 MHz 動作 時 fC = 16.5 MHz, VCC = 3.3 V, VCCI = 1.8V ⎯ 50 ⎯ mA スリープ時 TA = 25 °C, VCC = 3.3 V, VCCI = 1.8V ⎯ 150 ⎯ µA ストップ時 ⎯ 5 15 pF “H” レベル入力 電圧 “L” レベル入力 電圧 ICC VCC 電源電流 ICCS + VCCI ICCH 入力容量 CIN VCC, VSS, AVCC, VCC = 3.6 V, 0.45 V < VI < VCC ⎯ ヒステリシス 入力 ヒステリシス 入力 AVSS 以外 *:ヒステリシス入力端子以外の端子:D16 ∼ D31, RDY, BRQ, INIT 70 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ 4. 交流規格 (1) クロックタイミング規格 (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端子 fC X0, X1 クロックサイクルタイム tC X0, X1 クロック周波数 (2) fC クロック周波数 (3) 規 格 値 単位 備 考 16.5 MHz ⎯ 60.6 ns PLL 系 *1 ( 自励発振 16.5 MHz PLL 経由 4 逓倍で内部最 高 66 MHz 動作 ) X0, X1 10 33 MHz 自励発振 (1/2 分周入力 ) fC X0, X1 10 33 MHz クロックサイクルタイム tC X0, X1 40 100 ns 入力クロック パルス幅 PWH, PWL X0, X1 16 ⎯ ns 入力クロック 立上り , 立下り時間 tCR, tCF X0, X1 ⎯ 8 ns fCP 0.78 * 2 66 MHz CPU 系 fCPP 0.78 *2 33 MHz 周辺系 0.78 *2 33 MHz 外部バス系 クロック周波数 (1) 内部動作クロック周波数 fCPT tCP 内部動作 クロックサイクルタイム ⎯ 条件 最小 最大 12.5 ⎯ ⎯ ⎯ 15.2 tCPP 30.3 tCPT 30.3 外部クロック (tCR + tCF) 1280 *2 ns CPU 系 1280 *2 ns 周辺系 1280 *2 ns 外部バス系 * 1:PLL を使用する場合のクロック周波数は , 12.5 MHz ∼ 16.5 MHz の範囲内で設定してください。 * 2:X0 にクロック周波数の最小値 12.5 MHz を入力して , 発振回路の PLL 系かつギア 1/16 を使用した場合の値です。 DS07–16314–3 71 MB91307 シリーズ ・クロックタイミング規格測定条件 tC 0.8 VCC 出力端子 0.2 VCC C = 50 pF PWL PWH tCR tCF ・動作保証範囲 VCC (V) 動作保証範囲 (TA = 0 °C ∼+ 70 °C) VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V fCPP は網かけの範囲となります。 電 源 1.95 1.65 0 0.78 33 66 fCP / fCPP (MHz) 内部クロック ・外部 / 内部クロック設定可能範囲 (MHz) 原発振入力クロック fc=16.5 MHz 時 内 部 ク ロ ッ ク fCP, fCPT 66 fCPP 33 CPU 系 , 外部バス系 周辺系 16.5 CPU:周辺の分周比 4:4 2:2 1:2 (注意事項)・PLL を使用する場合は , 外部クロック入力は 16.5 MHz の範囲で使用してください。 ・PLL 発振安定時間 > 300 µs としてください。 ・内部クロックのギア設定は (1) クロックタイミング規格の表の数値内になるようにしてください。 72 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (2) クロック出力タイミング (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端子 サイクル時間 tCYC MCLK, SYSCLK MCLK ↑→ MCLK ↓ SYSCLK ↑→ SYSCLK ↓ tCHCL MCLK, SYSCLK MCLK ↓→ MCLK ↑ SYSCLK ↓→ SYSCLK ↑ tCLCL MCLK, SYSCLK 規 格 値 条件 ⎯ 単位 備 考 最 小 最 大 tCPT ⎯ ns *1 1/2 × tCYC − 3 1/2 × tCYC + 3 ns *2 1/2 × tCYC − 3 1/2 × tCYC + 3 ns *3 tCYC tCHCL MCLK, SYSCLK tCLCH VOH VOH VOL * 1:tCYC はギア周期を含む 1 クロックサイクルの周波数です。 * 2:本規格はギア周期× 1 の場合の値です。 ギア周期 1/2, 1/4, 1/8 を設定した場合には , 下記計算式の n にそれぞれ 1/2, 1/4, 1/8 を代入して計算してください。 (1/2 × 1/n) × tCYC − 10 * 3:本規格はギア周期× 1 の場合の値です。 (注意事項)tCPT ( 内部クロックサイクルタイム ) については , 「 (1) クロックタイミング規格」を参照してください。 (3) リセット , ハードウェアスタンバイ入力規格 (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 ハードウェアスタンバイ入力時間 INIT 入力時間 ( 電源投入時 ) INIT 入力時間 ( 電源投入時以外 ) 記号 端子 tHSTL VCCI tINTL INIT 条件 ⎯ 規 格 値 単位 最小 最大 tCP × 5 ⎯ ns * ⎯ ns tCP × 5 ⎯ ns 備 考 tRSTL, tHSTL, tINTL HST INIT 0.2 VCC *:INIT 入力時間 ( 電源投入時 ) セラミック振動子 φ × 215 以上を推奨します。 水晶振動子 φ × 221 以上を推奨します。 φ:電源投入時→ X0/X1 の周期× 2 (注意事項)tCP ( クロックサイクルタイム ) については , 「 (1) クロックタイミング規格」を参照してください。 DS07–16314–3 73 MB91307 シリーズ (4) 通常バスアクセス リード / ライト動作 (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端子 条件 tCSLCH MCLK, SYSCLK, CS0 ∼ CS7 ホールド tCSHCH CS0 ∼ CS7 ⎯ アドレスセットアップ tASCH アドレスホールド tCHAX 有効アドレス→ 有効データ入力時間 tAVDV 規 格 値 単位 最小 最大 3 ⎯ ns 3 tCYC/2 + 6 ns 3 ⎯ ns 3 tCYC/2 + 6 ns A23 ∼ A00, D31 ∼ D16 ⎯ 3/2 × tCYC − 11 ns tCHWL MCLK, SYSCLK, ⎯ 6 ns tCHWH WR0 ∼ WR1 ⎯ 6 ns WR0 ∼ WR1 最小パルス幅 tWLWH WR0 ∼ WR1 tCYC − 3 ⎯ ns データセットアップ→ WRx ↑ tDSWH tCYC ⎯ ns WRx ↑→データホールド時間 tWHDX WR0 ∼ WR1, D31 ∼ D16 5 ⎯ ns ⎯ 6 ns ⎯ 6 ns ⎯ tCYC − 10 ns 10 ⎯ ns 0 ⎯ ns CS0 ∼ CS7 セットアップ WR0 ∼ WR1 遅延時間 tCHRL RD 遅延時間 tCHRH MCLK, SYSCLK, A23 ∼ A00 MCLK, SYSCLK, A23 ∼ A00 MCLK, SYSCLK, RD ⎯ RD ↓→有効データ入力時間 tRLDV データセットアップ → RD ↑時間 tDSRH RD ↑→データホールド時間 tRHDX RD 最小パルス幅 tRLRH RD tCYC − 3 ⎯ ns AS セットアップ tASLCH 3 ⎯ ns AS ホールド tASHCH MCLK, SYSCLK, AS 3 ⎯ ns RD, D31 ∼ D16 備 考 * * *:自動ウェイト挿入や RDY 入力でバスを延ばしている場合には , (tCYC ×延ばしたサイクル数 ) の時間を本規格に追 加してください。 (注意事項)tCYC ( サイクル時間 ) については , 「 (2) クロック出力タイミング」を参照してください。 74 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ tCYC BA1 MCLK, SYSCLK VOH VOH VOH tASLCH tASHCH VOH VOH AS LBA VOL tCSLCH CS0 ∼ CS7 tCSHCH VOH VOL tASCH A24 ∼ A00 tCHAX VOH VOL VOH VOL tCHRL tCHRH tRLRH RD VOH VOL tRHDX tRLDV tDSRH tAVDV D31 ∼ D16 VOH VOL tCHWL VOH VOL tCHWH tWLWH VOH WR0 ∼ WR1 VOL tDSWH D31 ∼ D16 DS07–16314–3 VOH VOL ライト tWHDX VOH VOL 75 MB91307 シリーズ (5) レディ入力タイミング (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端子 条件 RDY セットアップ時間→ MCLK ↑ , SYSCLK ↑ tRDYS MCLK, SYSCLK, RDY MCLK ↑ , SYSCLK ↑ RDY ホールド時間 tRDYH MCLK, SYSCLK, RDY 規 格 値 単位 最小 最大 ⎯ 10 ⎯ ns ⎯ 0 ⎯ ns 備 考 tCYC VOH MCLK, SYSCLK VOL tCHASL RDY ( ウェイトを かけるとき ) RDY ( ウェイトを かけないとき ) 76 VOH VOL tRDYS tRDYH tRDYS tRDYH VOH VOL VOH VOL VOH VOH VOL VOL DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (6) ホールドタイミング (VCCI = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 BGRNT 遅延時間 記号 端子 tCHBGL MCLK, SYSCLK, BGRNT tCHBGH 端子フローティング → BGRNT ↓時間 tXHAL BGRNT ↑→端子有効時間 tHAHV 規 格 値 条件 ⎯ BGRNT 単位 最小 最大 3 13.5 ns 3 13.5 ns tCYC − 10 tCYC + 10 ns tCYC − 10 tCYC + 10 ns 備 考 (注意事項)BRQ が取り込まれてから , BGRNT が変化するまで 1 サイクル以上あります。 tCYC MCLK, SYSCLK VOH VOH VOH VOH BRQ tCHBGH tCHBGL BGRNT VOH VOL tHXAL 各端子 DS07–16314–3 tHAHV Hi-Z 77 MB91307 シリーズ (7) UART タイミング (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端子 条件 シリアルクロックサイクル タイム tSCYC SC0 ∼ SC2 SCLK ↓ → SOUT 遅延時間 tSLOV SC0 ∼ SC2, SO0 ∼ SO2 有効 SIN → SCLK ↑ tIVSH SC0 ∼ SC2, SI0 ∼ SI2 SCLK ↑ →有効 SIN ホールド時間 tSHIX シリアルクロック “H” パルス幅 規 格 値 単位 最小 最大 8 tCPP ─ ns − 80 80 ns 100 ― ns SC0 ∼ SC2, SI0 ∼ SI2 60 ― ns tSHSL SC0 ∼ SC2 4 tCPP ― ns シリアルクロック “L” パルス幅 tSLSH SC0 ∼ SC2 4 tCPP ― ns SCLK ↓ → SOUT 遅延時間 tSLOV SC0 ∼ SC2, SO0 ∼ SO2 ― 150 ns 有効 SIN → SCLK ↑ tIVSH SC0 ∼ SC2, SI0 ∼ SI2 60 ― ns SCLK ↑→有効 SIN ホールド時間 tSHIX SC0 ∼ SC2, SI0 ∼ SI2 60 ─ ns 内部 シフト クロック モード 外部 シフト クロック モード 備 考 (注意事項)・上記規格は , CLK 同期モード時の場合です。 ・tCPP は , 周辺系クロックのサイクル時間です。 ・内部シフトクロックモード tSCYC SC0, SC1 VOH VOL tSLOV VOL VOH VOL SO0, SO1 tSHIX tIVSH VOH VOL VOH VOL SI0, SI1 ・外部シフトクロックモード tSLSH tSHSL VOH SC0, SC1 VOL VOL VOL tSLOV SO0, SO1 VOH VOL tIVSH SI0, SI1 78 VOH VOL tSHIX VOH VOL DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (8) タイマクロック入力タイミング (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 入力パルス幅 記号 端子 条件 tTIWH, tTIWL TIN0 ∼ TIN2 ⎯ 規 格 値 最小 最大 2 tCYCP ⎯ 単位 備 考 ns (注意事項)tCYCP は , 周辺系クロックのサイクル時間です。 TIN0 ~ TIN2 tTIWL tTIWH (9) トリガ系入力タイミング (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V , VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 A/D 起動トリガ入力時間 記号 端子 条件 tATGX ATG ⎯ 規 格 値 最小 最大 5 tCYCP ⎯ 単位 備 考 ns (注意事項)tCYCP は , 周辺系クロックのサイクル時間です。 tATGX ATG DS07–16314–3 79 MB91307 シリーズ (10) DMA コントローラタイミング (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V, VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V, VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端子 DREQ 入力パルス幅 tDRWH DSTP 入力パルス幅 tDSWH DACK 遅延時間 DEOP 遅延時間 最大 DREQ 0 ∼ DREQ2 5 tCYC ⎯ ns ns DSTP 0 ∼ DSTP2 5 tCYC ⎯ tCLDL MCLK, SYSCLK, ⎯ 6 tCLDH DACK 0 ∼ DACK2 ⎯ 6 tCLEL MCLK, SYSCLK, ⎯ 6 tCLEH DEOP 0 ∼ DEOP2 ⎯ 6 ⎯ 6 ⎯ 6 ⎯ 6 ⎯ 6 ⎯ MCLK, SYSCLK tCLIRH tCLIWL IOWR 遅延時間 単位 最小 tCLIRL IORD 遅延時間 規 格 値 条件 MCLK, SYSCLK tCLIWH 備 考 ns ns ns ns tCYC BA1 BA2 VOH MCLK, SYSCLK VOH VOL VOL VOL tCLDL tCLDH VOH DACK0 ∼ DACK2 VOL tCLEL tCLEH VOH DEOP0 ∼ DEOP2 VOL tCLIRL tCLIRH VOH IORD VOL tCLIWL tCLIWH VOH IOWR VOL tDRWH VOH DREQ0 ∼ DREQ2 VOL tDSWH DSTP0 ∼ DSTP2 80 VOH VOL DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (11) I2C タイミング (VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V, VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V, VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 条件 標準モード 高速モード *4 単位 最小 最大 最小 最大 fSCL 0 100 0 400 kHz tHDSTA 4.0 ⎯ 0.6 ⎯ µs SCL クロック “L” 幅 tLOW 4.7 ⎯ 1.3 ⎯ µs SCL クロック “H” 幅 tHIGH 4.0 ⎯ 0.6 ⎯ µs 反復『スタート』条件セットアップ時間 SCL ↑→ SDA ↓ tSUSTA 4.7 ⎯ 0.6 ⎯ µs データホールド時間 SCL ↓→ SDA ↓↑ tHDDAT 0 3.45*2 0 0.9*3 µs データセットアップ時間 SDA ↓↑→ SCL ↑ tSUDAT 250 ⎯ 100 ⎯ ns tSUSTO 4.0 ⎯ 0.6 ⎯ µs tBUS 4.7 ⎯ 1.3 ⎯ µs SCL クロック周波数 ( 反復 ) 『スタート』条件ホールド時間 SDA ↓→ SCL ↓ 『ストップ』条件セットアップ時間 SCL ↑→ SDA ↑ 『ストップ』条件と『スタート』条件と の間のバスフリー時間 R = 1.0 kΩ, C = 50 pF*1 * 1: R, C は , SCL, SDA ラインのプルアップ抵抗 , 負荷容量です。 * 2: 最大 tHDDAT は少なくともデバイスの SCL 信号の “L” 区間 (tLOW) を延長していないということを満たしていなければ なりません。 * 3: 高速モード I2C バスデバイスを標準モード I2C バスシステムに使用することはできますが , 要求される条件 tSUDAT ≧ 250 ns を満足しなければなりません。 * 4: 100 kHz を超えて使用する場合には , リソースクロックを 6 MHz 以上に設定してください。 SDA tSUDAT tLOW tBUS tHDSTA SCL tHDSTA DS07–16314–3 tHDDAT tHIGH tSUSTA tSUSTO 81 MB91307 シリーズ 5. A/D 変換部電気的特性 (VCCI =+ 1.65 V ∼+ 1.95 V, VCC =+ 3.0 V ∼+ 3.6 V, VSS = AVSS = 0 V, TA = 0 °C ∼+ 70 °C) 項 目 記号 端 子 分解能 ⎯ 総合誤差 規 格 値 単位 最小 標準 最大 ⎯ ⎯ 10 10 BIT ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 4.5 LSB 直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 3.0 LSB 微分直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 2.5 LSB ゼロトランジション電圧 VOT AN0 ∼ AN3 AVSS − 1.5 LSB AVSS + 0.5 LSB AVSS + 4.5 LSB V フルスケールトランジション電圧 VFST AN0 ∼ AN3 AVRH − 4.5 LSB AVRH − 1.5 LSB AVRH + 4.5 LSB V 変換時間 ⎯ ⎯ 5.4 * 1 ⎯ ⎯ µs アナログポート入力電流 IAIN AN0 ∼ AN3 ⎯ 0.1 10 µA アナログ入力電圧 VAIN AN0 ∼ AN3 AVss ⎯ AVRH V ⎯ AVRH AVss ⎯ AVCC V ⎯ 600 ⎯ µA ⎯ ⎯ 10 * 2 µA ⎯ 600 ⎯ µA ⎯ ⎯ 10 * 2 µA ⎯ ⎯ 5 LSB 基準電圧 IA 電源電流 IAH IR 基準電圧供給電流 IRH ⎯ チャネル間バラツキ AVCC AVRH AN0 ∼ AN3 * 1:VCC = AVCC = 3.0 V ∼ 3.6 V , VCCI = 1.65 V ∼ 1.95 V 周辺クロック 33 MHz 時 * 2:A/D コンバータ 非動作時 , CPU ストップ時の電流 (VCC = AVCC = AVRH = 3.6 V 時 VCC = 1.95V) ・アナログ入力の外部インピーダンスとサンプリング時間について ・ サンプル & ホールド付き A/D 変換器です。外部インピーダンスが高くサンプリング時間を十分に確保できない場合に は , 内部サンプル & ホールド用コンデンサに十分にアナログ電圧が充電されず , A/D 変換精度に影響を及ぼします。 ・アナログ入力回路模型図 R コンパレータ アナログ入力 C サンプリング時 ON R C MB91307R/306R 5.0 kΩ ( 最大 ) 15 pF ( 最大 ) MB91V307R 8.1 kΩ ( 最大 ) 15 pF ( 最大 ) ( 注意事項 ) 数値は参考値です。 82 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ・ A/D 変換精度規格を満足するために , 外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係から , サンプリング時間を最 小値より長くなるように , 動作周波数を調整するか , 外部インピーダンスを下げてご使用ください。 ・外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 [ 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 20 kΩ の場合 ] MB91V307R 外部インピーダンス [kΩ] 外部インピーダンス [kΩ] [ 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 100 kΩ の場合 ] MB91307R MB91306R 0 5 10 15 20 25 30 35 MB91V307R 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 MB91307R MB91306R 0 1 最小サンプリング時間 [µs] 2 3 4 5 6 7 8 最小サンプリング時間 [µs] ・ サンプリング時間を十分に確保できない場合は , アナログ入力端子に 0.1 µF 程度のコンデンサを接続してください。 ・誤差について | AVRH - AVSS |が小さくなるに従って , 相対的な誤差は大きくなります。 DS07–16314–3 83 MB91307 シリーズ ・A/D コンバータの用語の定義 ・ 分解能 A/D 変換機により認識可能なアナログ変化 ・ 直線性誤差 ゼロトランジション点 (00 0000 0000 ←→ 00 0000 0001) とフルスケールトランジション点 (11 1111 1110 ←→ 11 1111 1111) とを結んだ直線と実際の変換特性との偏差 ・ 微分直線性誤差 出力コードを 1LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差 [ 直線性誤差 ] 3FFH [ 微分直線性誤差 ] 実際の変換特性 3FEH 理想特性 N−1 3FDH VFST ( 実測値 ) VNT ( 実測値 ) 004H 003H 実際の変換特性 デジタル出力 デジタル出力 {1 LSB × (N − 1) + VTO} N−2 V(N − 1)T N−1 ( 実測値 ) 実際の変換特性 VNT ( 実測値 ) 002H 理想特性 001H N−2 実際の変換特性 VTO ( 実測値 ) AVSS/AVRL AVRH AVSS/AVRL アナログ入力 AVRH アナログ入力 デジタル出力 N の直線性誤差 = VNT − {1 LSB × (N − 1) + VOT} 1 LSB [LSB] デジタル出力 N の微分直線性誤差 = V (N + 1) T − VNT 1 LSB [LSB] [V] ( 理想値 ) 1 LSB = VFST − VOT 1022 1 LSB” = AVRH − AVRL 1024 −1 [V] VOT :デジタル出力が “000”H から “001”H に遷移する電圧 VFST :デジタル出力が “3FE”H から “3FF”H に遷移する電圧 VNT :デジタル出力が (N − 1) から N に遷移する電圧 84 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ・ 総合誤差 実際の値と理想値との差をいい , ゼロトランジション誤差 / フルスケール誤差 / 直線性誤差を含む誤差 [ 総合誤差 ] 3FFH 実際の変換特性 1.5 LSB 3FEH {1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB デジタル出力 3FDH VNT ( 実測値 ) 004H 003H 実際の変換特性 002H 理想特性 001H 0.5 LSB AVSS/AVRL AVRH アナログ入力 デジタル出力 N の総合誤差 = VNT − {1 LSB” × (N − 1) + 0.5 LSB”} [LSB] 1 LSB” VOT” ( 理想値 ) = AVRL + 0.5 LSB” [V] VFST” ( 理想値 ) = AVRH − 1.5 LSB” [V] VNT:デジタル出力が (N − 1) から N に遷移する電圧 DS07–16314–3 85 MB91307 シリーズ ■ 特性例 (1) 出力電圧特性例 (TA =+ 25 °C) 出力 “L” 電圧 (VOL) 特性例 3.6 0.4 3.4 0.3 出力電圧 (V) 出力電圧 (V) 出力 “H” 電圧 (VOH) 特性例 3.2 3.0 0.2 0.1 0.0 2.8 3.0 3.2 3.4 3.0 3.6 電源電圧 (V) 3.2 3.4 3.6 電源電圧 (V) (2) 入力電圧特性例 (TA =+ 25 °C) 入力 “H”/“L” レベル特性例 (CMOS) 入力 “H”/“L” レベル特性例 ( ヒステリシス ) 3.0 2.0 VIH VIL 1.0 入力電圧 (V) 入力電圧 (V) 3.0 VIH 2.0 1.0 VIL 0.0 0.0 3.0 3.2 3.4 3.6 3.0 電源電圧 (V) 3.2 3.4 3.6 電源電圧 (V) (3) 電源電流特性例 電源電流 (ICC) 特性例 (TA =+ 25 °C, 66 MHz) 電源電流 (ICC) 特性例 (VCC = 3.3 V, 66 MHz) 200 電源電流 (mA) 電源電流 (mA) 200 150 100 50 0 3.0 3.2 3.4 電源電圧 (V) 3.6 150 100 50 0.0 0 25 70 温度 ( °C) (続く) 86 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ (続き) スリープ電流 (ICCS) 特性例 (TA =+ 25 °C, 33 MHz) スリープ電流 (ICCS) 特性例 (VCC = 3.3 V, 33 MHz) 50 電源電流 (mA) 電源電流 (mA) 50 40 30 20 3.0 3.2 3.4 40 30 20 0 3.6 A/D 電源電流 (IA) 特性例 (TA =+ 25 °C, 33 MHz) 70 A/D 基準電源電流 (IR) 特性例 (TA =+ 25 °C, 33 MHz) 500 500 電源電流 (µA) 電源電流 (µA) 25 温度 ( °C) 電源電圧 (V) 400 300 200 3.0 3.2 3.4 400 300 200 3.6 3.0 電源電圧 (V) 3.2 3.4 3.6 電源電圧 (V) (4) ポート抵抗特性例 プルアップ抵抗特性例 (TA =+ 25 °C) プルダウン抵抗特性例 (TA =+ 25 °C) 30 抵抗値 (kΩ) 抵抗値 (kΩ) 30 25 20 20 15 15 3.0 3.2 3.4 電源電圧 (V) DS07–16314–3 25 3.6 3.0 3.2 3.4 3.6 電源電圧 (V) 87 MB91307 シリーズ ■ オーダ型格 型 格 パッケージ 備 考 MB91306RPFV MB91307RPFV プラスチック・LQFP・120 ピン (FPT-120P-M21) 鉛フリーパッケージ MB91V307RCR プラスチック・PGA・135 ピン (PGA-135C-A02) 開発ツール用 88 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・LQFP, 120 ピン (FPT-120P-M21) リードピッチ 0.50mm パッケージ幅× パッケージ長さ 16.0 × 16.0mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 1.70mm MAX 質量 0.88g コード(参考) P-LFQFP120-16×16-0.50 プラスチック・LQFP, 120 ピン (FPT-120P-M21) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含む。 レジン残りは、片側 +0.25(.010)MAX。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 18.00±0.20(.709±.008)SQ +0.40 * 16.00 –0.10 .630 +.016 –.004 SQ 90 61 60 91 0.08(.003) Details of "A" part +0.20 1.50 –0.10 +.008 (Mounting height) .059 –.004 INDEX 0~8˚ 120 LEAD No. "A" 31 1 30 0.50(.020) 0.22±0.05 (.009±.002) 0.08(.003) M ©2002-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F120033S-c-4-6 C 2002 FUJITSU LIMITED F120033S-c-4-4 0.145 .006 +0.05 –0.03 +.002 –.001 0.60±0.15 (.024±.006) 0.10±0.05 (.004±.002) (Stand off) 0.25(.010) 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ DS07–16314–3 89 MB91307 シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 場所 変更箇所 ■ 端子機能説明 端子名:P91, P93 の機能説明を変更 52, 57 ■ 周辺リソース 4. 16 ビットリロードタイマ 7. A/D コンバータ ( 逐次比較型 ) 周辺リソースの動作クロック名を変更 マシンクロック → 周辺クロック 58 7. A/D コンバータ ( 逐次比較型 ) 使用上の注意のリロードタイマのチャネルを変更 チャネル 2 → チャネル 1 71 ■ 電気的特性 9 82 4. 交流規格 5. A/D 変換部電気的特性 (1) クロックタイミング規格の外部バス系の規格値を変更 内部動作クロック周波数 ( 最大 ) 66 → 33 内部動作クロックサイクルタイム ( 最小 ) 15.2 → 30.3 ゼロトランジション電圧 , フルスケールトランジション電圧の表記方 法を修正 項目:トランジション誤差 → トランジション電圧 単位:LSB → V 規格値:数値 → AVSS ±数値 LSB 規格値:AVRH ±数値 → AVRH ±数値 LSB 動作クロック名を変更 マシンクロック → 周辺クロック 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 90 DS07–16314–3 MB91307 シリーズ MEMO DS07–16314–3 91 MB91307 シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 ビジネス推進部