本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–12522–4 マイクロコントローラ 8 ビットオリジナル CMOS MB89140 シリーズ MB89145/146/ MB89P147/PV140 ■ 概 要 MB89140 シリーズは , 低電圧かつ高速動作が可能な F2MC*-8L コアを使用したワンチップマイクロコントローラです。 タイマ , シリアルインタフェース , A/D コンバータ , 外部割込みなどの周辺機能を内蔵しており , 携帯機器をはじめ民生機 器から産業機器まで幅広く使用できます。 * : F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。 ■ 特 長 ・最小命令実行時間:0.5 µs (原発振周波数 8 MHz 時) ・F2MC-8L シリーズと共通の CPU コア 乗除算命令 16 ビット演算 コントローラに最適な命令体系 命令テスト&ブランチ命令 ビット操作命令など (続く) 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©2001-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2008.11 MB89140 シリーズ (続き) ・低電圧動作(A/D 未使用時) ・低消費電流(2 系統クロック対応可能) ・高耐圧ポートを内蔵 ・5 系統のタイマ 8 bit PWM タイマ(リロードタイマとしても使用可能) 12 bit MPG タイマ(PPG 出力 , PWM 出力 , リロードタイマとして使用可能) 8/16 bit タイマ / カウンタ(8 ビット× 2 本のタイマとしても使用可能) 21 bit タイムベースカウンタ ・1 系統のシリアル IF 転送方向が選べるため , 様々な機器と通信可能 ・A/D コンバータ:12 チャネル 10 ビット分解能 , 逐次比較型 ・外部割込み:2 チャネル 2 チャネルが独立して低消費電力モード解除に使用可能(立上り , 立下り , 両エッジ選択可能) INT1 は− 0.3 V ∼+ 7.0 V まで印加可能(Nch オープンドレイン) ・低消費電力モード ストップモード(発振を停止するため電流消費がほとんどない) スリープモード(CPU を停止するため消費電流が通常の約 1 / 3 に) サブモード 時計モード ・リセット出力 , パワーオンリセットありを選択可能 2 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ■ 品種構成 品名 項目 分類 MB89145 MB89146 16 K × 8 ビット (内蔵 ROM) 24 K × 8 ビット (内蔵 ROM) RAM 容量 512 × 8 ビット 768 × 8 ビット ポート 時計用タイマ 8 ビット PWM タイマ(タイマ 1) M89PV140 OTPROM/ EPROM 品 ピギ / エバ品 (評価・開発用) 32 K × 8 ビット (内蔵 PROM) 32 K × 8 ビット (外付け ROM) 量産品 (マスク ROM 品) ROM 容量 CPU 機能 MB89P147 1 K × 8 ビット 基本命令数 :136 命令 命令ビット長 :8 ビット 命令長 :1 ∼ 3 バイト データビット長 :1, 8, 16 ビット長 最小命令実行時間:0.5 µs/8 MHz ∼ 8.0 µs/8 MHz, 61 µs/32 kHz 割込み処理時間 :4.5 µs/8 MHz ∼ 72.0 µs/8 MHz, 562.5 µs/32 kHz (注意)上記の時間はギヤ機能によって変化します。 高耐圧出力ポート(Pch オープンドレイン):8 本(大電流用 P60 ∼ P67) 16 本(小電流用 P40 ∼ P47, P50 ∼ P57) ブザー出力(Pch オープンドレイン高耐圧):1 本(大電流) 出力ポート(CMOS) :4 本(P20 ∼ P23) 入力ポート(CMOS) :2 本(P70,P71, 2 系統クロック使用時は X0A, X1A 端子 になります) 入出力ポート(CMOS) :23 本(P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P30, P32 ∼ P37) 入出力ポート(Nch オープンドレイン) :1 本(P31) 合 計 :55 本 21 ビット× 1(高速時)/15 ビット× 1(32.768 kHz 時) 8 ビットタイマ動作(トグル出力可 , 動作クロック 1, 2, 8, 16 システムクロックサイクル) 8 ビット分解能 PWM 動作(変換周期 128 µs ∼ 2.0 ms/ 原発振 8.0 MHz ギヤ最高速時) 12 ビット MPG (タイマ 4) 12 ビット分解能 PWM 動作(変換最大周期 2048.4 µs ∼ 16.4 ms/ 原発振 8.0 MHz ギヤ最高速時) 12 ビット分解能リロードタイマ動作(トグル出力可) 12 ビット分解能 PPG 動作(最小分解能 0.5 µs/ 原発振 8.0 MHz ギヤ最高速時) 8/16 ビット タイマカウンタ (タイマ 2, 3) 8/16 ビットタイマ動作(動作クロック , 内部クロック , 外部トリガ) 8/16 ビットイベントカウンタ動作(立上り / 立下り / 両エッジ選択可) 8 ビット シリアル I/O 8 ビット長 LSB ファースト /MSB ファースト選択可 転送クロック(外部 , 4, 8, 16 システムクロックサイクル) 10 ビット A/D コンバータ 10 ビット精度× 12 チャネル A/D 変換モード(変換時間 16.5 µs/8 MHz ギヤ最高速時) センスモード(変換時間 9.0 µs/8 MHz ギヤ最高速時) 外部起動可 外部割込み スタンバイモード プロセス 動作電圧 * 2 チャネル独立(エッジ選択 , 割込みベクタ , 要因フラグ) 立上り / 立下り / 両エッジ選択可能 アナログノイズフィルタ内蔵 ストップ / スリープからの解除にも使用(ストップモードでもエッジ検出可) スリープモード , ストップモード , 時計モード , サブクロックモード CMOS 2.7 V ∼ 6.0 V 使用 EPROM MBM27C256A-20 * : 使用周波数などの条件によって異なります(「■電気的特性」参照)。 DS07–12522–4 3 MB89140 シリーズ ■ パッケージと品種対応 パッケージ MB89145 MB89146 MB89P147 MB89PV140 DIP-64P-M01 ○ × FPT-64P-M06 ○ × MDP-64C-P02 × ○ MQP-64C-P01 × ○ ○:あり ×:なし ( 注意事項 )各パッケージの詳細は , 「■外形寸法図」を参照してください。 ■ 品種間の相違点 1. メモリ空間 ピギ品などで評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認のうえ , 評価してください。 特に , 以下の点にご注意願います。 ・MB89P147 では , プログラム ROM 領域は 8000H 番地からでなく 8007H 番地からとなります(MB89P147 では , 8000H ∼ 8006H 番地をリードするとオプション設定データが読めます。MB89PV140 では , 8000H ∼ 8006H 番地もプログラム ROM として使用できますが , MB89P147 との互換性を保つため使用する場合には注意してください)。 ・スタック領域などを RAM の上限に設定している場合。 2. 消費電流 ・MB89PV140 では背面ソケットに接続している EPROM の消費する電流が加わります。 ・低速で動作させた場合には , OTPROM (EPROM)搭載品種の消費電流はマスク ROM 搭載品種より多くなります。 ただし , スリープ / ストップモードの消費電流は同等となります(詳細は , 「■電気的特性」を参照してください)。 3. マスクオプション オプションで選択できる機能 , オプションの指定方法は品種により異なります。 「■マスクオプション一覧表」で確認の うえご使用ください。 特に , 以下の点にご注意願います。 ・MB89PV140 ではオプションは固定となります。 ・MB89P147, MB89145, MB89146 のプルダウン抵抗オプションは , 一括ありか , 一括なしかのどちらかになり , 1 ピンごと のあり / なしは指定できません。 4. サブクロックの発振帰還抵抗 MB89PV140 のサブクロック発振端子は , 帰還抵抗を内蔵していますが , MB89145, MB89146, MB89P147 では内蔵してい ませんので , 外付けで帰還抵抗をつける必要があります。 4 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ■ 端子配列図 (TOP VIEW) BZ P67 P66 P65 P64 P63 P62 P61 P60 VFDP P57 P56 P55 P54 P53 P52 P51 P50 P47 P46 P45 P44 P43 P42 P41 P40 P23/WDG RST MODA X0 X1 VSS 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 A15/VPP A12 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 O1 O2 O3 VSS 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 92 91 90 89 88 87 86 85 84 83 82 81 80 79 VCC A14 A13 A8 A9 A11 OE A10 CE O8 O7 O6 O5 O4 点線内はMB89PV140のみ 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 VCC AVCC AVSS P00/AN0 P01/AN1 P02/AN2 P03/AN3 P04/AN4 P05/AN5 P06/AN6 P07/AN7 P10/AN8 P11/AN9 P12/ANA P13/ANB P14 P15 P16 P17/ADST P30/INT0/TRG P31/INT1 P32/SCK P33/SO P34/SI P35/EC P36/PWO1 P37/DTTI P20 P21/PWO0 P22 P70/X0A* P71/X1A* (DIP-64P-M01) (MDP-64C-P02) *: 2系統クロック選択時 DS07–12522–4 5 MB89140 シリーズ 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 P62 P63 P64 P65 P66 P67 BZ VCC AVCC AVSS P00/AN0 P01/AN1 P02/AN2 (TOP VIEW) 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 84 83 82 81 80 79 78 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 77 76 75 74 73 72 71 70 69 94 95 96 65 66 67 68 85 86 87 88 89 90 91 92 93 点線内は MB89PV140のみ P03/AN3 P04/AN4 P05/AN5 P06/AN6 P07/AN7 P10/AN8 P11/AN9 P12/ANA P13/ANB P14 P15 P16 P17/ADST P30/INT0/TRG P31/INT1 P32/SCK P33/SO P34/SI P35/EC P23/WDG RST MODA X0 X1 VSS P71/X1A* P70/X0A* P22 P21/PWO0 P20 P37/DTTI P36/PWO1 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 P61 P60 VFDP P57 P56 P55 P54 P53 P52 P51 P50 P47 P46 P45 P44 P43 P42 P41 P40 (FPT-64P-M06) (MQP-64C-P01) *: 2系統クロック選択時 ・パッケージ上側の端子配列(MB89PV140 のみ) 端子番号 端子名 端子番号 端子名 端子番号 端子名 端子番号 端子名 65 N.C. 73 A2 81 N.C. 89 OE 66 A15/VPP 74 A1 82 O4 90 N.C. 67 A12 75 A0 83 O5 91 A11 68 A7 76 N.C. 84 O6 92 A9 69 A6 77 O1 85 O7 93 A8 70 A5 78 O2 86 O8 94 A13 71 A4 79 O3 87 CE 95 A14 72 A3 80 VSS 88 A10 96 VCC N.C.:内部接続がありますので使用しないでください。 6 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 SDIP*1 MDIP*2 QFP*3 MQFP*4 端子名 30 23 X0 31 24 X1 29 22 MODA 回路形式 機 能 説 明 A 水晶発振用端子。 C 動作モード指定入力端子。通常時は VSS に直結してください。 EPROM 搭載品種では VPP 端子になります。 28 21 RST D リセット入出力端子。プルアップ抵抗付き Nch オープンドレイン出力とヒ ステリシス入力になっています。リセットありオプションを選択した場合 , 内部の要因により端子から“L”を出力します。また “L” , の入力によって も内部回路が初期化されます。ノイズフィルタ内蔵です。 54 ∼ 61 47 ∼ 54 P07/AN7 ∼ P00/AN0 G 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。アナログ入力と兼用していますが , アナログ入力はヒステリシ ス入力のノイズフィルタを通りません。 46 39 P17/ADST J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。A/D コンバータの外部起動端子と兼用しています。 47 ∼ 49 40 ∼ 42 P16 ∼ P14 J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。 50 ∼ 53 43 ∼ 46 P13/ANB ∼ P10/AN8 G 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。アナログ入力と兼用していますが , アナログ入力はヒステリシ ス入力のノイズフィルタを通りません。 34 27 P70/X0A 33 26 P71/X1A 35 28 P22 E 汎用の出力ポート。 27 20 P23/WDG E 汎用の出力ポート。ウォッチドッグ出力と兼用しています。 36 29 P21/PWO0 E 汎用の出力ポート。8 ビット PWM タイマの PWM 出力と兼用しています。 37 30 P20 E 汎用の出力ポート。 38 31 P37/DTTI J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。過電流検出時 , 外部エッジ入力を行い , 12 ビット MPG 出力をイ ンアクティブとすることができます。 39 32 P36/PWO1 J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。12 ビット MPG 出力端子と兼用しています。 40 33 P35/EC J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。8/16 ビットタイマカウンタの 外部クロック入力と兼用していま す。 41 34 P34/SI J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。8 ビットシリアルインタフェースのシリアルデータ入力と兼用 しています。 42 35 P33/SO J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。8 ビットシリアルインタフェースのシリアルデータ出力と兼用 しています。 B/K 汎用の入力ポート , ノイズフィルタ内蔵です。 (1 系統動作時) 水晶発振用端子(2 系統動作時) * 1: DIP-64P-M01 * 2: MDP-64C-P02 * 3: FPT-64P-M06 * 4: MQP-64C-P01 (続く) DS07–12522–4 7 MB89140 シリーズ (続き) 端子番号 SDIP*1 MDIP*2 QFP*3 MQFP*4 端子名 回路形式 機 能 説 明 43 36 P32/SCK J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。8 ビットシリアルインタフェースのシリアル転送クロックと兼 用しています。 44 37 P31/INT1 F 汎用の入出力ポート。Nch オープンドレイン出力で , 入力はヒステリシス 入力でノイズフィルタを内蔵しています。外部割込み端子と兼用していま す。割込み入力もヒステリシス入力でノイズフィルタ内蔵となります。 45 38 P30/INT0/ TRG J 汎用の入出力ポート。入力はヒステリシス入力でノイズフィルタを内蔵し ています。外部割込み端子 , または MPG のトリガ入力端子として使用可 能な兼用端子です。割込み入力もヒステリシス入力でノイズフィルタ内蔵 となります。 1 58 BZ I ブザー出力専用端子。Pch 高耐圧オープンドレイン出力ポート。 19 ∼ 26, 12 ∼ 19, 11 ∼ 18 4 ∼ 11 P47 ∼ P40, P57 ∼ P50 H 小電流用の Pch 高耐圧オープンドレイン出力ポート。VFDP 端子との間の プルダウン抵抗内蔵品と非内蔵品の 2 種類を用意しています。 2∼9 59 ∼ 64, 1, 2 P67 ∼ P60 H 大電流用の Pch 高耐圧オープンドレイン出力ポート。VFDP 端子との間の プルダウン抵抗内蔵品と非内蔵品の 2 種類を用意しています。 10 3 VFDP ― ポート 4, 5, 6 用プルダウン抵抗に接続する電圧供給端子。プルダウン抵抗 非内蔵品と MB89PV140 では N.C. 端子となります。 64 57 VCC ― 電源端子。 32 25 VSS ― 電源 (GND)端子。 63 56 AVCC ― A/D コンバータの電源端子。VCC 端子と同電位としてください。 62 55 AVSS ― A/D コンバータの電源端子。VSS 端子と同電位としてください。 * 1: DIP-64P-M01 * 2: MDP-64C-P02 * 3: FPT-64P-M06 * 4: MQP-64C-P01 8 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ・外付け EPROM 用端子(MB89PV140 のみ) 端子番号 SDIP*3 MDIP*4 QFP*1 MQFP*2 端子名 I/O 機 能 説 明 65 66 A15/VPP O “H”レベル出力端子。 66 67 68 69 70 71 72 73 74 67 68 69 70 71 72 73 74 75 A12 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 O アドレス出力端子。 75 76 77 77 78 79 O1 O2 O3 I データ入力端子。 78 80 VSS O 電源(GND)端子。 79 80 81 82 83 82 83 84 85 86 O4 O5 O6 O7 O8 I データ入力端子。 84 87 CE O ROM 用チップイネーブル端子。 スタンバイ時には“H”を出力します。 85 88 A10 O アドレス出力端子。 86 89 OE O ROM 用出力イネーブル端子。 常に“L”を出力します。 87 88 89 91 92 93 A11 A9 A8 O アドレス出力端子。 90 94 A13 91 95 A14 92 96 VCC O EPROM 用電源端子。 ― 65 76 81 90 N.C. ― 内部接続端子。必ず開放にしてください。 * 1: DIP-64P-M01 * 2: MDP-64C-P02 * 3: FPT-64P-M06 * 4: MQP-64C-P01 DS07–12522–4 9 MB89140 シリーズ ■ 入出力回路形式 分類 回 路 備 考 ・水晶・セラミック発振型 X1 ・発振帰還抵抗 約 1 MΩ/5 V 時 X0 A スタンバイ制御信号 ・水晶・セラミック発振型(低速側) X1A ・発振帰還抵抗 約 4.5 MΩ/5 V 時 (ただし , MB89PV140-102 以外は発振帰還抵 抗は内蔵していません。) X0A B スタンバイ制御信号 ・CMOS ヒステリシス入力 C ・出力プルアップ抵抗(Pch) 約 50 kΩ/ 5 V 時 R ・CMOS ヒステリシス入力 (ノイズフィルタあり) Pch D Nch ヒステリシス入力(ノイズフィルタあり) ・CMOS 出力 Pch E Nch ・Nch オープンドレイン出力 F Nch ・CMOS ヒステリシス入力 (ノイズフィルタあり) ヒステリシス入力(ノイズフィルタあり) (続く) 10 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (続き) 分類 回 路 備 考 ・CMOS 出力 Pch G ・CMOS ヒステリシス入力 (ノイズフィルタあり。アナログ入力は除く。) Nch ポート ヒステリシス入力(ノイズフィルタあり) アナログ入力 ・Pch 高耐圧オープンドレイン出力 Pch ・プルダウン抵抗内蔵品と非内蔵品を用意して います(MB89PV140 を除く)。 H VFDP ・Pch 高耐圧オープンドレイン出力 Pch I ・CMOS 出力 ・CMOS ヒステリシス入力 (ノイズフィルタあり) Pch ・プルアップ抵抗オプション J Nch ポート ヒステリシス入力(ノイズフィルタあり) K ポート ・CMOS ヒステリシス入力 (ノイズフィルタあり) ヒステリシス入力(ノイズフィルタあり) DS07–12522–4 11 MB89140 シリーズ ■ デバイスの取扱いについて 1. ラッチアップの防止 CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , また は VCC ∼ VSS 間に定格を超える電圧が印加された場合に , ラッチアップ現象を生じることがあります(ただし , P31/INT1 端子は VCC によらず 7 V まで印加できます)。 ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子の熱破壊の恐れがありますので , 使用に際しては最大定格を超えるこ とのないよう十分に注意してください。 2. 未使用入力端子の処理 使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作の原因になることがありますので Pull up または Pull down などの処置をしてください。 3. N.C. 端子の処理 N.C.(内部接続)端子は必ず開放にして使用してください。 4. 電源電圧の変動について VCC 電源電圧の動作保証範囲は規格のとおりですが , この規格範囲内においても電源電圧の急激な変化があると誤動作 を生じることがありますので , IC への供給電圧はできるだけ安定化するよう心がけてください。安定化の基準として , 商 用周波数(50 Hz ∼ 60 Hz)での VCC リプル変動(P − P 値)は標準 VCC 値の 10 %以下に , また電源の切換え時などの瞬時変 化においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるよう電源を抑えることを推奨いたします。 5. 外部クロック使用時の注意 外部クロック使用時においても , パワーオンリセット(オプション選択)およびストップモードからの解除には , 発振安 定時間がとられます。 12 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ■ MB89P147 の EPROM 書込みについて MB89P147 は MB89140 シリーズのワンタイム PROM 版です。 1. 特長 ・32 Kbyte PROM 搭載 ・EPROM ライタによりオプション設定可能 ・EPROM モード時(ROM ライタでの書込み時)MBM27C256A 相当となります 2. メモリ空間 PROM32K・オプション PROM などの各モードでのメモリ空間を以下に示します。 アドレス シングルチップ EPROM モード時 (ROM ライタ上の対応アドレス) 0000H I/O 0080H RAM 0480H 禁止 8000H 0000H オプション 禁止 8007H 0007H PROM 32KB FFFFH EPROM 32KB 7FFFH 3. PROM への書込み方法 MB89P147 は EPROM モードで MBM27C256A 相当の機能になるため , 専用交換ソケットを使用することにより汎用の EPROM ライタで書込みが可能です(エレクトロニックシグネチャモードは使用できません)。 シングルチップでの動作 ROM 領域が , 32 K バイト(8007H ∼ FFFFH)時の PROM への書込み方法を以下に示します。 ・書込み方法 (1) EPROM ライタを MBM27C256A の設定にする。 (2) プログラムデータを EPROM ライタの 0007H ∼ 7FFFH にロードする(シングルチップでの動作時のアドレス 8007H ∼ 0FFFFH が , EPROM モードではアドレス 0007H ∼ 7FFFH に相当しますので , ご注意ください)。 オプション情報を EPROM ライタのアドレス 0000H ∼ 0006H にロードする(各オプションとの対応は 「■ピギ , / エバ チップの搭載 EPROM の書込みについて 5.PROM オプションの設定」を参照)。 (3) EPROM ライタで 0000H ∼ 7FFFH の書込みを行う。 DS07–12522–4 13 MB89140 シリーズ 4. 推奨スクリーニング条件 OTPROM のマイコンプログラム未書込み品は実装前のスクリーニング方法として , 高温エージングをお薦めいたしま す。 プログラム,ベリファイ 高温エージング +150℃,48h リード 実装 5. 書込み歩留りについて OTPROM マイコンプログラム未書込み品は , その性質上全ビット書込み試験を実施することはできません。 したがって , 必ずしも書込み歩留り 100%は保証できない場合があります。 14 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ■ ピギ / エバチップの搭載 EPROM の書込みについて 1. 使用 EPROM MBM27C256A-20TV, MBM27C256A-20CZ 2. メモリ空間 PROM32K・オプション PROM などの各モードでのメモリ空間を以下に示します。 アドレス シングルチップ (ROM ライタ上の対応アドレス) 0000H I/O 0080H RAM 0480H 禁止 8000H 0000H オプション 禁止 8007H 0007H PROM 32KB FFFFH EPROM 32KB 7FFFH 3. PROM への書込み方法 (1) EPROM ライタを MBM27C256A の設定にする。 (2) プログラムデータを EPROM ライタの 0007H から 7FFFH にロードする。 (3) EPROM ライタで 0000H ∼ 7FFFH の書込みを行う。 DS07–12522–4 15 MB89140 シリーズ 4. PROM オプションの設定 書込み方法は , PROM と同じで , メモリマップに示す番地に値を書き込むことにより設定できます。 各ビットとオプションの関係を次のビットマップに示します。 ・PROM オプションのビットマップ。 7 6 5 4 3 2 1 0 リセット 端子出力 1 有 0 無 パワーオン リザーブ リセット (1 をライト 1 有 してくださ 0 無 い) P14 プルアップ 1 無 0 有 空き 空き 空き 空き リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 P35 プルアップ 1 無 0 有 P34 プルアップ 1 無 0 有 P33 プルアップ 1 無 0 有 P32 プルアップ 1 無 0 有 空き 空き リード , ライト可 リード , ライト可 空き 空き 空き 空き 空き 空き 空き リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 空き 8004H (0004H) リード , ライト可 空き 空き 空き 空き 空き 空き 空き リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 空き 8005H (0005H) リード , ライト可 空き 空き 空き 空き 空き 空き 空き リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 空き 8006H (0006H) リード , ライト可 空き 空き 空き 空き 空き 空き 空き リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 リード , ライト可 空き 8000H (0000H) リード , ライト可 空き 空き 1/2 系統 リード , ライト可 リード , ライト可 1 2 系統 0 1 系統 P17 8001H プルアップ (0001H) 1 無 0 有 P16 プルアップ 1 無 0 有 P15 プルアップ 1 無 0 有 P37 8002H プルアップ (0002H) 1 無 0 有 P36 プルアップ 1 無 0 有 空き 8003H (0003H) リード , ライト可 リザーブ (1 をライト してくださ い) ( 注意事項 )・各ビットの初期値は 1 です。 ・空きビットに 0 を書き込まないでください。空きビットは , 0 を書き込まない限り , 1 が読み出されます。 ・( ) 内は ROM ライタ上の対応アドレスです。 16 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ■ ブロックダイヤグラム X0 X1 タイムベースタイマ クロック制御 ブザー 低速発振回路 (32.768kHz) CM OS入力ポート ポート2 P 2 3 / WD G P22 P 2 1 / P WO0 P20 CM OS出力ポート 部 バ ス 内 ポート7 P70/X0A P71/X1A 高速発振回路 BZ 高耐圧ポート6 P60~P67 高耐圧ポート5 P50~P57 高耐圧ポート4 P40~P47 8bit P WM タイマ モード コントロール MOD A A V SS P 1 4 ~P 1 6 P 1 3/ A N B ~ P10/AN8 P07/AN7~ P00/AN0 4 4 8 ポート0/1 P 1 7 / A D ST CM OS入出力ポート P32/S CK P33/S O P34/S I 8bit シリアル 12bi t MPG 8/16bi t タイマカウンタ ポート3 10bit A /D コンバータ A V CC VFDP P30/TRG/INT0 P37/DTTI P36/PW O1 P35/EC 外部割込み P31/INT1 (Nchオープンドレイン) RAM F 2 M C-8 L CPU CMOS入出力ポート リセット回路 RST ROM その他の端子 V CC, V SS DS07–12522–4 17 MB89140 シリーズ ■ CPU コア 1. メモリ空間 MB89140 シリーズのメモリ空間は 64 K バイトであり , この空間の中に I/O, データ領域 , プログラム領域のすべてを格 納します。I/O はアドレスの最下位近くにあり , データ領域はそのすぐ上に配置します。データ領域は , 用途別にレジスタ 領域 , スタック領域 , ダイレクト領域などに分割できます。プログラム領域は正反対にアドレス空間の最上位付近にあり , その中でも最も上位に割込み・リセットベクトルやベクトルコール命令のテーブルなどを配置します。 MB89140 シリーズ のメモリ空間の構造を以下に示します。 メモリ空間 MB89PV140 0000H MB89145 0000H I/O 0080H 0000H I/O 0080H RAM 0100H I/O RAM レジスタ I/O 0080H RAM 0100H レジスタ 0200H MB89P147 0000H 0080H 0100H 0200H MB89146 RAM 0100H レジスタ 0200H レジスタ 0200H 0280H 0380H 0480H 0480H 使用禁止 使用禁止 使用禁止 使用禁止 8000H 8000H * * 8006H 8006H A000H C000H 外部ROM 32KB FFFFH FFFFH PROM 32KB ROM 24KB ROM 16KB FFFFH FFFFH *:8000H ∼ 8005H は , MB89P147 ではオプション領域となりますので , MB89PV140 でも使用しないでください。 18 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ 2. レジスタ F2MC-8L シリーズには CPU 内にある用途専用のレジスタとメモリ上にある汎用レジスタの 2 つの種類のレジスタがあ ります。専用レジスタは以下のものが該当します。 プログラムカウンタ(PC) アキュムレータ(A) :16 ビット長 , 命令格納位置を示します。 :16 ビット長 , 演算などの一時記憶レジスタで 8 ビットデータ処理命令では下位側 の 1 バイトを使用します。 :16 ビット長 , アキュムレータとの間で演算を行います。 8 ビットデータ処理命令では下位側の 1 バイトを使用します。 :16 ビット長 , インデックス修飾を行うレジスタです。 :16 ビット長 , メモリアドレスを示すポインタです。 :16 ビット長 , スタック領域を示します。 :16 ビット長 , レジスタポインタやコンディションコードを格納するレジスタです。 テンポラリアキュムレータ(T) インデックスレジスタ(IX) エクストラポインタ(EP) スタックポインタ(SP) プログラムステータス(PS) 初期値 16ビット :プログラムカウンタ PC FFFDH A :アキュムレータ 不定 T :テンポラリアキュムレータ 不定 IX :インデックスレジスタ 不定 EP :エクストラポインタ 不定 SP :スタックポインタ 不定 PS :プログラムステータス Iフラグ=0,IL1,0=11 他のビットは不定 さらに , PS は上位 8 ビットがレジスタバンクポインタ(RP), 下位 8 ビットがコンディションコードレジスタ(CCR)と分 けることができます(下図参照)。 プログラムステータスの構造 15 PS 14 13 12 9 8 7 空き 空き空き H RP RP DS07–12522–4 11 10 6 I 5 4 IL1, 0 3 2 1 0 N Z V C CCR 19 MB89140 シリーズ RP は現在使用しているレジスタバンクのアドレスを示すもので , RP の内容と実アドレスの関係は下図に示す変換規則 になっています。 汎用レジスタ領域の実アドレス変換規則 RP OPコード下位 “0”“0”“0”“0”“0”“0”“0”“1” R4 R3 R2 R1 R0 b2 発生アドレス A15 A14 A13 A12 A11 A10 A9 A8 A7 A6 A5 A4 b1 b0 A3 A2 A1 A0 CCR は演算の結果や転送データの内容を示すビットと , 割込み時の CPU の動作を制御するビットがあります。 H フラグ :演算の結果 , bit3 から bit4 への繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 にクリア されます。このフラグは十進補正命令用です。 I フラグ :このフラグが 1 のとき割込みを許可し , 0 のとき割込みを禁止します。リセット時に 0 になります。 IL1, 0 :現在許可している割込みのレベルを示します。このビットが示す値より強い値の割込み要求があった場合の み , 割込み処理を行います。 IL1 IL0 0 0 割込みレベル 強弱 強い 1 0 1 1 0 2 1 1 3 弱い=割込みなし N フラグ :演算の結果 , 最上位ビットが 1 のとき 1 にセットされ , 0 のとき 0 にクリアされます。 Z フラグ :演算の結果 , 0 であれば 1 にセットされ , それ以外のとき 0 にクリアされます。 V フラグ :演算の結果 , 2 の補数のオーバフローが発生したとき 1 にセットされ , 発生しなかったとき 0 にクリアされます。 C フラグ :演算の結果 , bit7 から繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 にクリアされま す。また , シフト命令ではシフトアウトした値になります。 20 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ また , 汎用レジスタとして , 以下のものがあります。 汎用レジスタ:8 ビット長 , データを格納するレジスタ 汎用レジスタは 8 ビット長のレジスタで , メモリ上のレジスタバンク内にあります。1 バンクあたり 8 個のレジスタがあ り , MB89140 シリーズでは全部で 32 バンクまで使用できます。現在使用しているバンクはレジスタバンクポインタ(RP) で示します。 レジスタバンク構成 ここのアドレス= 0100H + 8 × (RP) R0 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 32 バンク メモリ領域 DS07–12522–4 21 MB89140 シリーズ ■ I/O マップ アドレス 書込み / 読出し レジスタ レジスタの内容 00H (R/W) PDR0 ポート 0 データレジスタ 01H (W) DDR0 ポート 0 方向レジスタ 02H (R/W) PDR1 ポート 1 データレジスタ 03H (W) DDR1 ポート 1 方向レジスタ 04H (R/W) PDR2 ポート 2 データレジスタ 05H 空き領域 06H 空き領域 07H (R/W) SYCC システムクロック制御レジスタ 08H (R/W) STBC スタンバイ制御レジスタ 09H (R/W) WDTC ウォッチドッグ制御レジスタ 0AH (R/W) TBCR タイムベースタイマ制御レジスタ 0BH (R/W) WPCR 時計プリスケーラ制御レジスタ 0CH (R/W) PDR3 ポート 3 データレジスタ 0DH (W) DDR3 ポート 3 方向レジスタ 0EH (R/W) BUZR ブザーレジスタ 0FH (R/W) EIC 10H (R/W) PDR4 ポート 4 データレジスタ 11H (R/W) PDR5 ポート 5 データレジスタ 12H (R/W) PDR6 ポート 6 データレジスタ 13H (R) PDR7 ポート 7 データレジスタ 外部割込みコントロールレジスタ 14H 空き領域 15H 空き領域 16H (W) COMR 8 ビット PWM タイマコンペアレジスタ 17H (R/W) CNTR 8 ビット PWM タイマコントロールレジスタ 18H (R/W) T3CR タイマ 3 制御レジスタ 19H (R/W) T2CR タイマ 2 制御レジスタ 1AH (R/W) T3DR タイマ 3 データレジスタ 1BH (R/W) T2DR タイマ 2 データレジスタ 1CH (R/W) SMR シリアルモードレジスタ 1DH (R/W) SDR シリアルデータレジスタ 1EH (R/W) ADC1 A/D コントロールレジスタ 1 1FH (R/W) ADC2 A/D コントロールレジスタ 2 (続く) 22 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (続き) アドレス 書込み / 読出し レジスタ レジスタの内容 20H (R/W) ADDH A/D データレジスタ(H) 21H (R/W) ADDL A/D データレジスタ(L) 22H (W) PCR0 ポート入力コントロールレジスタ 0 23H (W) PCR1 ポート入力コントロールレジスタ 1 24H (R/W) MCNT MPG コントロールレジスタ 25H (R/W) INTSTR MPG インターラプトステータスレジスタ 26H (W) CMCLBR(H) MPG コンペアクリアバッファレジスタ H 27H (W) CMCLBR (L) MPG コンペアクリアバッファレジスタ L 28H (W) OUTCBR (H) MPG アウトプットバッファレジスタ H 29H (W) OUTCBR(L) MPG アウトプットバッファレジスタ L 2AH 空き領域 2BH 空き領域 2CH 空き領域 2DH 空き領域 2EH 空き領域 2FH 空き領域 30H ∼ 77H 空き領域 78H 空き領域 79H 空き領域 7AH 空き領域 7BH 空き領域 7CH (W) ILR1 割込みレベル設定レジスタ 1 7DH (W) ILR2 割込みレベル設定レジスタ 2 7EH (W) ILR3 割込みレベル設定レジスタ 3 7FH 空き領域 ( 注意事項 )空き領域は , 使用しないでください。 DS07–12522–4 23 MB89140 シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 (AVSS = VSS = 0.0 V) 定 格 値 項 目 記 号 単位 備 考 最 小 最 大 VCC VSS − 0.3 VSS + 7.0 V AVCC VSS − 0.3 VSS + 7.0 V *2 VIO1 VSS − 0.3 VCC + 0.3 V P31 を除く VIO2 VSS − 0.3 7 V P31 ΣIOH ― − 120 mA 平均値(動作電流×動作率) ― − 12 mA P00 ∼ P07, P10 ∼ P17 P20 ∼ P23, P30, P32 ∼ P37 ― − 20 mA P40 ∼ P47, P50 ∼ P57 ― − 36 mA P60 ∼ P67, BZ ― −6 mA P00 ∼ P07, P10 ∼ P17 P20 ∼ P23, P30, P32 ∼ P37 平均値(動作電流×動作率)*1 ― − 10 mA P40 ∼ P47, P50 ∼ P57 平均値(動作電流×動作率)*1 ― − 18 mA P60 ∼ P67, BZ 平均値(動作電流×動作率)*1 ΣIOLAV ― 150 mA 平均値(動作電流×動作率)*1 “L”レベル出力最大電流 IOL ― 12 mA P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P23, P30 ∼ P37 “L”レベル出力平均電流 IOLAV ― 6 mA 平均値(動作電流×動作率)*1 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P23, P30 ∼ P37 消費電力 PD ― 500 mW 動作温度 TA − 40 + 85 °C 保存温度 Tstg − 55 + 150 °C 電源電圧 入出力電圧 “H”レベル総出力平均電流 “H”レベル出力最大電流 “H”レベル出力平均電流 “L”レベル総出力平均電流 IOH IOHAV * 1: 総出力平均電流は , 該当する端子すべてに流れる電流の , 100 ms の期間内での平均電流と規定します。出力ピーク電 流は , 該当する端子 1 本のピーク値を規定します。出力平均電流は , 該当する端子 1 本に流れる電流の , 100 ms の期 間内での平均電流と規定します。 * 2: AVCC と VCC は同電位で使用してください。 また , 電源投入時など AVCC が VCC を超えないよう注意してください。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 24 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ 2. 推奨動作条件 (AVSS = VSS = 0.0 V) 規 格 値 項 目 記 号 単 位 最 小 最 大 2.7* 6.0* V 2.2 6.0 V 1.5 6.0 V VFDP VCC − 40 VCC + 0.3 V TA − 40 + 85 °C VCC AVCC 電源電圧 動作温度 備 考 通常動作保証範囲 * 時計モード , サブ RUN 時 (MB89P147 は 2.7 V から) ストップ時の RAM 状態保持 * : 使用周波数 , アナログ保証範囲によって異なります。図 1 および「5.A/D 変換部電気的特性」を参照してください。 図 1 動作電圧−動作周波数 6 動 作 5 電 機 能 動 作 保 証 範 囲 圧 4 ( V 3 ) 2 1 2 3 4 5 6 7 8 動作周波数(MHz)(インストラクションサイクル=4/FCH のとき) 2.0 0.8 0.5 最小命令実行時間(インストラクションサイクル)(µs) 図 1 では , インストラクションサイクル= 4/FCH のときの外付け振動子の動作周波数を示します。 動作電圧範囲はインストラクションサイクルに依存しますので , ギアにより , 動作スピードを切り替えたときは , イン ストラクションサイクルに読み変えてください。 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 DS07–12522–4 25 MB89140 シリーズ 3. 直流規格 (AVCC = VCC = 5.0 V, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 “H”レベル入力電圧 “L”レベル入力電圧 記号 端子記号 単位 最 小 標準 最 大 備 考 VIHS P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P30 ∼ P37, P70,P71, X0, X1, RST, MODA ― 0.7VCC ― VCC + 0.3 V ヒステリシス 入力 VILS P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P30 ∼ P37, P70,P71, X0, X1, RST, MODA ― VSS − 0.3 ― 0.2VCC V ヒステリシス 入力 VOH1 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P23, IOH =− 2.0 mA P30, P32 ∼ P37 2.4 ― ― V VOH2 P40 ∼ P47, IOH =− 10 mA P50 ∼ P57 3.0 ― ― V VOH3 P60 ∼ P67, IOH =− 18 mA BZ 3.0 ― ― V ― ― 0.4 V ― ― 0.6 V ― ― ±5 µA P14 ∼ P17, P32 ∼ P37 は プルアップ抵抗 なし指定時 − 200 − 100 − 50 µA プルアップ抵抗 あり指定時 “H”レベル出力電圧 VOL1 “L”レベル出力電圧 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, IOL = 1.8 mA P20 ∼ P23, P30 ∼ P37 VOL2 RST IOL = 4.0 mA ILI1 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P30 ∼ P37, 0.45 V < VI < VCC P70, P71, MODA ILI2 P14 ∼ P17, VI = 0.0 V P32 ∼ P37 ILO1 P40 ∼ P47, VI = VFDP P50 ∼ P57 = VCC − 40 V ― ― − 10 µA ILO2 P60 ∼ P67, VI = VFDP BZ = VCC − 40 V ― ― − 20 µA 25 50 100 kΩ 入力リーク電流 出力リーク電流 プルアップ抵抗値 条 件 RST RPULU P14 ∼ P17, VI = 0.0 V P32 ∼ P37 プルアップ抵抗 あり指定時 (続く) 26 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (続き) (AVCC = VCC = 5.0 V, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 プルダウン抵抗値 記号 端子記号 P40 ∼ P47, RPULD P50 ∼ P57, VOH = 5.0 V P60 ∼ P67 ICC1 FCH = 8 MHz VCC = 5 V tinst*2 = 0.5 µs 出力オープン ICC2 FCH = 8 MHz VCC = 3.2 V tinst*2 = 8.0 µs 出力オープン ICCS1 ICCS2 VCC 電源電流 *1 FCH = 8 MHz VCC = 5 V 2 スリープ tinst* = 0.5 µs モード FCH = 8 MHz VCC = 3.2 V tinst*2 = 8.0 µs サブクロックモード FCL = 32 kHz VCC = 3 V ICCL 単位 備 考 150 kΩ プルダウン抵抗 オプション指定 時 9 15 mA ― 1.5 2 mA ― 2.5 5.0 ― 3 7 mA ― 1 1.5 mA ― 50 150 µA ― 1 3 mA MB89P147 最 小 標準 最 大 50 100 ― mA MB89P147 ICCLS サブスリープモード FCL = 32 kHz VCC = 3 V ― 25 50 µA ICCT 時計モード FCL = 32 kHz VCC = 3 V ― 3 15 µA ICCH サブストップモード TA =+ 25 °C ― ― 10 µA FCH = 8 MHz ― 1.5 4 mA A/D 変換起動時 TA =+ 25 °C ― 1 5 µA f = 1 MHz ― 10 ― pF IA AVCC IAH 入力容量 条 件 CIN AVCC, AVSS, VCC, VSS 以外 A/D 停止時 * 1: 電源電流の測定条件は , 外部クロックで , VCC は上表中のそれぞれの条件(VCC = 5 V, VCC = 3.2 V)になります。 * 2: tinst については ,「4. 交流規格 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 ( 注意事項 )FCH はメインクロック発振周波数です。FCH = 8 MHz 時 4/FCH の命令実行時間は 0.5 µs, 64/FCH の命令実行時間 は 8 µs です。 DS07–12522–4 27 MB89140 シリーズ 4. 交流規格 (1) リセットタイミング (AVCC = VCC = 5.0 V, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 記 号 RST“L”パルス幅 条 件 tZLZH 単 位 最 小 標 準 最 大 48 tXCYL ― ― ns 30 50 80 ns 備 考 ― RST ノイズリミット幅 tZLNC ( 注意事項 )tXCYL は X0 に入力する発振周期 (1/FCH) tZLZH tZLNC RST 0.2 VCC 0.2 VCC (2) パワーオンリセット (AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 記 号 電源立上り時間 条 件 単 位 tR 備 考 最 小 最 大 ― 50 ms パワーオンリセットありのみ 1 ― ms 繰返し動作のため ― 電源断時間 tOFF ( 注意事項 )選択された発振安定時間以内で電源を立ち上げるようにしてください。 また , 動作中に電源電圧を変化させる場合は電源電圧を滑らかに立ち上げることを推奨いたします。 tOFF tR 2.0 V VCC 28 0.2 V 0.2 V 0.2 V DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (3) クロックタイミング (AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 記 号 端子記号 条 件 単位 最 小 標 準 最 大 FCH X0, X1 2 ― 8 MHz FCL X0A, X1A ― 32.768 ― kHz tXCYL X0, X1 125 ― 500 ns tLXCYL X0A, X1A ― 30.5 ― µs PWH PWL X0 30 ― ― ns 備 考 クロック周波数 クロックサイクルタイム ― 外部クロック時 入力クロックパルス幅 PWHL PWLL X0A ― 15.2 ― µs tCR tCF X0, X0A ― ― 10 ns 入力クロック立上り , 立下り時間 外部クロック時 X0, X1 タイミングおよび印加条件 tXCYL PWH tCF tCR 0.8 VCC PWL 0.8 VCC X0 0.2 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC クロック印加条件 水晶振動子使用時または セラミック振動子使用時 X0 X1 外部クロック使用時 X0 X1 開放 C0 DS07–12522–4 C1 29 MB89140 シリーズ X0A, X1A タイミングおよび印加条件 tLXCYL PWHL 0.8 VCC PWLL tCF tCR 0.8 VCC X0A 0.2 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC クロック印加条件 MB89PV140 のとき 水晶振動子使用時または セラミック振動子使用時 外部クロック使用時 RF=約2 MΩ? X0A X0A X1A C0 C1 X1A 開放 RD マスクROM品, およびMB89P147のとき 水晶振動子使用時または セラミック振動子使用時 X0A 外部クロック使用時 X0A X1A X1A 開放 RF C0 RD C1 (注意事項)2系統クロックのマスクROM品, およびMB89P147は低速発振回路の帰還抵抗が外付けになります (MB89PV140-102 の低速発振回路の帰還抵抗は内蔵となります)。 (4) インストラクションサイクル (AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 インストラクションサイクルタイム (最小命令実行時間) 30 記 号 規 格 値(標準) 単 位 備 考 µs tinst 4/FCH, 8/FCH, 16/FCH, 64/FCH FCH = 8 MHz 動作時 (4/FCH) tinst = 0.5 µs 2/FCL µs FCLH = 32.768 kHz, tinst = 61.036 µs DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (5) シリアル I/O タイミング (AVCC = VCC = 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 記 号 端子記号 シリアルクロックサイクルタイム tSCYC SCK SCK ↓→ SO 時間 tSLOV SCK, SO 有効 SI → SCK ↑ tIVSH SI, SCK SCK ↑→有効 SI ホールド時間 tSHIX SCK, SI シリアルクロック“H”パルス幅 tSHSL SCK シリアルクロック“L”パルス幅 tSLSH SCK 条 件 内部クロック 動作 単位 最 小 最 大 2tinst* ― µs − 200 200 ns 1/2tinst* ― µs 1/2tinst* ― µs 1tinst* ― µs 1tinst* ― µs 0 200 ns 外部クロック 動作 SCK ↓→ SO 時間 tSLOV SCK, SO 有効 SI → SCK ↑ tIVSH SI, SCK 1/2tinst* ― µs SCK ↑→有効 SI ホールド時間 tSHIX SCK, SI 1/2tinst* ― µs 備 考 * : tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 内部シフトクロックモード tSCYC SCK 2.4 V 0.8 V 0.8 V tSLOV 2.4 V SO 0.8 V SI tIVSH tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.3 VCC 0.3 VCC 外部シフトクロックモード tSLSH SCK SO SI DS07–12522–4 tSHSL 0.8 VCC 0.2 VCC tSLOV 0.8 VCC 0.2 VCC 2.4 V 0.8 V tIVSH tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.3 VCC 0.3 VCC 31 MB89140 シリーズ (6) 周辺入力タイミング (AVCC = VCC = 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 記 号 端子記号 条 件 単位 最 小 最 大 周辺入力“H”レベルパルス幅 1 tILIH1 TRG, DTTI, ADST, EC, INT0,INT1 ― 2tinst* ― µs 周辺入力“L”レベルパルス幅 1 tIHIL1 TRG, DTTI, ADST, EC, INT0,INT1 ― 2tinst* ― µs 備 考 * : tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 (7) 周辺入力ノイズリミット幅 (AVCC = VCC = 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 記号 周辺入力“H”レベル ノイズリミット幅 1 tIHNC1 周辺入力“L”レベル ノイズリミット幅 1 tILNC1 割込み“H”レベル ノイズリミット幅 2 tIHNC2 割込み“L”レベル ノイズリミット幅 2 tILNC2 端子記号 単位 INT1, INT0 を除く全入力 INT1, INT0 を除く全入力 標 準 最 大 7 15 30 ns PV140, P147 15 30 60 ns 上記以外の品種 7 15 30 ns PV140, P147 15 30 60 ns 上記以外の品種 30 50 100 ns PV140, P147 50 100 250 ns 上記以外の品種 30 50 100 ns PV140, P147 50 100 250 ns 上記以外の品種 INT1, INT0 INT1, INT0 tIHIL1 TRG DTTI ADST INT0, INT1 EC tILIH1 0.8 VCC 0.2 VCC 32 tIHNC1 tIHNC2 0.8 VCC 0.2 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC tILNC1 tILNC2 P00~P07, P10~P17, P30~P37, P70, P71, TRG, SCK, SI, EC, DTTI, ADST INT1, INT0 備 考 最 小 0.8 VCC 0.2 VCC DS07–12522–4 MB89140 シリーズ 5. A/D 変換部電気的特性 (AVCC = VCC = 5 V ± 10%, FCH = 8 MHz, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 規 格 値 項 目 記号 端子記号 条件 単位 最 小 標 準 最 大 ― ― 10 bit ― ― ± 3.0 LSB ― ― ± 2.0 LSB ― ― ± 1.5 LSB 分解能 総合誤差 ― ― 直線性誤差 AVCC = VCC = 5 V 時 微分直線性誤差 ゼロトランジション電圧 VOT AN0 ∼ ANB AVSS AVSS AVSS − 1.5 LSB + 0.5 LSB + 2.5 LSB V フルスケール トランジション電圧 VFST AN0 ∼ ANB AVCC AVCC AVCC − 3.5 LSB − 1.5 LSB + 0.5 LSB V ― ― チャネル間バラツキ A/D 変換時間 原振 8 MHz 時 ― ― 4 LSB 33 ― ― tinst* アナログポート入力電流 IAIN AN0 ∼ ANB AVCC = VCC = 5 V 時 ― ― 10 µA アナログ入力電圧 ― AN0 ∼ ANB 0 ― AVCC V 備考 * : tinst については , 「4.交流規格 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 ( 注意事項 )・|AVCC- AVss| が小さくなるに従って , 相対的に誤差は大きくなります。 ・アナログ入力部に接続される外部回路の出力インピーダンスは , 数 kΩ 以下になるように使用してください。 出力インピーダンスが高すぎる場合 , アナログ電圧のサンプリング時間が不足する場合があります。 サンプル&ホールド回路 R≦10kΩ? を推奨します。 AN C≒60pF コンパレータ R≒3 kΩ アナログチャネル セレクタ R>10 kΩの場合 約 0.1 µF のコンデンサ を付加することを推奨し ます。 DS07–12522–4 A/D変換起動後 約 15~72 インストラクションサイクル閉じます(閉じる 時間はレジスタの設定で変わります)。 33 MB89140 シリーズ 6. A/D 用語の定義 ・分解能 A/D 変換器により識別可能なアナログ変化 ・直線性誤差 ゼロトランジション点(“00 0000 0000”↔“00 0000 0001”)とフルスケールトランジション点(“11 1111 1110” ↔ “11 1111 1111”)とを結んだ直線と実際の変換特性との偏差 ・微分直線性誤差 出力コードを 1LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差 ・総合誤差 実際の値と理論値との差を言い , ゼロトランジション誤差 / フルスケールトランジション誤差 / 直線性誤差 / 量子誤 差および雑音に起因する誤差 理想入出力特性 総合誤差 3FF 3FF VFST 3FE 3FE 3FD 実際の変換特性 3FD デジタル出力 デジタル出力 1.5LSB 004 003 VOT 002 {1LSB×N+0.5LSB} 004 VNT 003 実際の変換特性 002 1LSB 001 理想特性 001 0.5LSB AVcc AVSS アナログ入力 1LSB = アナログ入力 VFST ― VOT 1022 AVcc AVSS (V) デジタル出力Nの総合誤差 = VNT ― {1LSB×N+0.5LSB} 1LSB (続く) 34 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (続き) 004 フルスケールトランジション誤差 ゼロトランジション誤差 3FF 003 理想特性 実際の変換特性 デジタル出力 デジタル出力 3FE 002 001 実際の変換特性 3FD VFST (実測値) 実際の変換特性 実際の変換特性 3FC VOT (実測値) AVSS AVcc AVss アナログ入力 微分直線性誤差 直線性誤差 3FF N+1 理想特性 実際の変換特性 3FE {1LSB×N+VOT} N VFST (実測値) 004 VNT 003 デジタル出力 3FD デジタル出力 AVcc アナログ入力 V(N+1)T 実際の変換特性 N-1 VNT 実際の変換特性 002 実際の変換特性 N-2 理想特性 001 VOT (実測値) AVcc AVSS デジタル出力Nの直線性誤差 = VNT ― {1LSB×N+VOT} 1LSB DS07–12522–4 AVSS AVcc アナログ入力 アナログ入力 デジタル出力Nの微分直線性誤差 = V(N+1)T ― VNT -1 1LSB 35 MB89140 シリーズ ■ 特性例 (1) “L”レベル出力電圧 (2) “H”レベル出力電圧 VCC-VOH―IOH VOLーIOL VOL (V) VCC=2.5 V TA=+25℃ 0.5 VCC=3.0 V 0.4 VCC=4.0 V VCC=5.0 V VCC=6.0 V 0.3 0.2 VCC - VOH (V) 1.0 0.9 TA=+25℃ VCC=2.5 V 0.8 0.7 VCC=3.0 V 0.6 0.5 VCC=4.0 V VCC=5.0 V VCC=6.0 V 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 0.1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0.0 0.0 10 IOL (mA) -0.5 -1.0 -1.5 -2.0 -2.5 -3.0 IOH (mA) (3) “H”レベル入力電圧 /“L”レベル入力電圧(ヒステリシス入力) CMOSヒステリシス入力 VIN (V) 5.0 4.5 TA=+25℃ 4.0 3.5 VIHS 3.0 2.5 VILS 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 0 1 2 3 4 5 6 7 VCC (V) VIHS:ヒステリシス特性で入力電圧を “H”レベルと するスレッシュホールド VILS:ヒステリシス特性で入力電圧を“L”レベルと するスレッシュホールド 36 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (4) 電源電流(外部クロック) ICC1 – VCC, ICC2 – VCC ICCS1 – VCC, ICCS 2 – VCC ICC (mA) ICCS (mA) FC=8 MHz TA=+25℃ 16 FC=8 MHz TA=+25℃ 4.0 14 4分周(ICCS1) 4分周(ICC1) 3.0 12 10 2.0 8 6 64分周(ICCS2) 1.0 4 64分周(ICC2) 2 0 0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 VCC (V) VCC (V) ICCL – VCC ICCL (µA) 200 ICCLS – VCC ICCLS (µA) TA=+25℃ 50 TA=+25℃ 180 160 40 140 30 120 100 20 80 60 40 10 20 0 0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 VCC (V) 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 VCC(V) (続く) DS07–12522–4 37 MB89140 シリーズ (続き) ICCT – VCC ICCT (µA) ICCH – VCC ICCH (µA) 18 1.8 TA=+25℃ 16 TA=+25℃ 1.6 14 1.4 12 1.2 10 1.0 8 0.8 6 0.6 4 0.4 2 0.2 0 0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 2.0 3.0 4.0 VCC (V) 5.0 6.0 7.0 VCC (V) (5) プルアップ抵抗値 RPULL – VCC RPULL (kΩ) 1,000 500 100 50 TA=+85℃ TA=+25℃ TA=-40℃ 10 1 38 2 3 4 5 6 7 VCC (V) DS07–12522–4 MB89140 シリーズ ■ マスクオプション一覧表 NO 項 目 品 種 MB89PV140 MB89PV140 MB89145V1 MB89145V2 MB89P147V1 MB89P147V2 -101 -102 MB89146V1 MB89146V2 1 パワーオンリセット パワーオンリセットあり パワーオンリセットなし あり固定 マスク発注時に指定 EPROM ライタで設定 2 リセット端子出力 リセット出力あり リセット出力なし あり固定 マスク発注時に指定 EPROM ライタで設定 3 クロックモード選択 1 系統クロックモード 2 系統クロックモード マスク発注時に指定 EPROM ライタで設定 4 プルアップ抵抗 P14 ∼ P17 P32 ∼ P37 なし固定 マスク発注時に指定 (1 ピンごとに設定可) EPROM ライタで設定 (1 ピンごとに設定可) 5 プルダウン抵抗 P47 ∼ P40 P57 ∼ P50 P67 ∼ P60 なし固定 1 系統 2 系統 なし 全ピンあり なし 全ピンあり ■ オーダ型格 型 格 MB89145V1P-SH MB89145V2P-SH MB89146V1P-SH MB89146V2P-SH MB89P147-V1P-SH MB89P147-V2P-SH パ ッ ケ ー ジ プラスチック・SH-DIP, 64 ピン (DIP-64P-M01) MB89145V1PF MB89145V2PF MB89146V1PF MB89146V2PF MB89P147-V1PF MB89P147-V2PF プラスチック・QFP, 64 ピン (FPT-64P-M06) MB89PV140-101C-ES-SH MB89PV140-102C-ES-SH セラミック・MDIP, 64 ピン (MDP-64C-P02) MB89PV140-101CF-ES MB89PV140-102CF-ES セラミック・MQFP, 64 ピン (MQP-64C-P01) DS07–12522–4 備 考 39 MB89140 シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・SH-DIP, 64 ピン リードピッチ 1.778mm パッケージ幅× パッケージ長さ 17 × 58mm 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 5.65mm MAX (DIP-64P-M01) プラスチック・SH-DIP, 64 ピン (DIP-64P-M01) 注)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 +0.22 +.009 58.00 –0.55 2.283 –.022 INDEX-1 17.00±0.25 (.669±.010) INDEX-2 +0.70 4.95 –0.20 +.028 .195 –.008 +0.50 0.70 –0.19 +.020 .028 –.007 0.27±0.10 (.011±.004) +0.20 3.30 –0.30 .130 +.008 –.012 1.378 .0543 C +0.40 –0.20 +.016 –.008 1.778(.0700) 0.47±0.10 (.019±.004) 19.05(.750) +0.50 0.25(.010) 2001-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED D64001S-c-4-6 M 1.00 –0 +.020 0~15 .039 –.0 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ (続く) 40 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ プラスチック・QFP, 64 ピン リードピッチ 1.00mm パッケージ幅× パッケージ長さ 14 × 20mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 3.35mm MAX コード(参考) P-QFP64-14×20-1.00 (FPT-64P-M06) プラスチック・QFP, 64 ピン (FPT-64P-M06) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 24.70±0.40(.972±.016) * 20.00±0.20(.787±.008) 51 0.17±0.06 (.007±.002) 33 32 52 18.70±0.40 (.736±.016) *14.00±0.20 Details of "A" part (.551±.008) 3.00 –0.20 INDEX +0.35 +.014 .118 –.008 (Mounting height) 20 64 0~8° 1 19 1.00(.039) 0.42±0.08 (.017±.003) 0.20(.008) +0.15 M 0.25 –0.20 1.20±0.20 (.047±.008) +.006 .010 –.008 (Stand off) "A" 0.10(.004) C 2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F64013S-c-5-6 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ (続く) DS07–12522–4 41 MB89140 シリーズ セラミック・MDIP, 64 ピン リードピッチ 1.778mm (70mil) ロースペース 19.05mm (750mil) マザーボードの材質 セラミック 搭載している ソケットの材質 プラスチック (MDP-64C-P02) セラミック・MDIP, 64 ピン (MDP-64C-P02) 0°~9° 56.90±0.64 (2.240±.025) 15.24(.600) TYP 18.75±0.30 (.738±.012) 2.54±0.25 (.100±.010) 33.02(1.300)REF INDEX AREA 0.25±0.05 (.010±.002) 1.27±0.25 (.050±.010) 10.16(.400)MAX 1.778±0.25 (.070±.010) C 19.05±0.30 (.750±.012) +0.13 0.46 –0.08 +.005 .018 –.003 55.12(2.170)REF 0.90±0.13 (.035±.005) 1994-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED M64002SC-1-5 3.43±0.38 (.135±.015) 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ (続く) 42 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ (続き) セラミック・MQFP, 64 ピン リードピッチ 1.00mm リード形状 ストレート マザーボード の材質 セラミック 搭載している ソケットの材質 プラスチック (MQP-64C-P01) セラミック・MQFP, 64 ピン (MQP-64C-P01) 18.70(.736)TYP INDEX AREA 16.30±0.33 (.642±.013) 15.58±0.20 (.613±.008) 12.00(.472)TYP +0.40 1.20 Ð0.20 .047 1.00±0.25 (.039±.010) +.016 Ð.008 1.00±0.25 (.039±.010) 1.27±0.13 (.050±.005) 18.12±0.20 12.02(.473) (.713±.008) TYP 10.16(.400) 14.22(.560) TYP TYP 22.30±0.33 (.878±.013) 0.30(.012) TYP 24.70(.972) TYP 1.27±0.13 (.050±.005) 0.30(.012)TYP 7.62(.300)TYP 0.40±0.10 (.016±.004) 18.00(.709) TYP 0.40±0.10 (.016±.004) +0.40 1.20 Ð0.20 +.016 .047 Ð.008 9.48(.373)TYP 11.68(.460)TYP 0.50(.020)TYP C 10.82(.426) 0.15±0.05 MAX (.006±.002) 1994-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED M64004SC-1-4 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ DS07–12522–4 43 MB89140 シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 場所 変更箇所 14 ■ MB89P147 の EPROM 書込み 「6. ROM ライタ用アダプタ」の項目を削除 15 ■ ピギ / エバチップの搭載 について ■ 電気的特性 29 33 4. 交流規格 (3) クロックタイミング ■ 電気的特性 5. A/D 変換部電気的特性 ■ オーダ型格 39 「2. 書込みアダプタ」の項目を削除 EPROM の書込みについて クロック周波数の記号を変更 FC → FCH ゼロトランジション電圧 , フルスケールトランジション電圧の単位を変更 mV → V オーダ型格を変更 MB89P147V1P-SH → MB89P147-V1P-SH MB89P147V2P-SH → MB89P147-V2P-SH MB89P147V1PF → MB89P147-V1PF MB89P147V2PF → MB89P147-V2PF MB89PV140C-101-ES-SH → MB89PV140-101C-ES-SH MB89PV140C-102-ES-SH → MB89PV140-102C-ES-SH MB89PV140CF-101-ES → MB89PV140-101CF-ES MB89PV140CF-102-ES → MB89PV140-102CF-ES 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 44 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ MEMO DS07–12522–4 45 MB89140 シリーズ MEMO 46 DS07–12522–4 MB89140 シリーズ MEMO DS07–12522–4 47 MB89140 シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 プロモーション推進部