ISL85402 特長 ISL85402 はオン抵抗 125mΩ のハイサイド MOSFET とロー サイド・ドライバを内蔵した同期整流降圧型コントローラで す。3V ~ 36V までの広い電源電圧範囲で動作します。出力 可能な電流は放熱条件により決まり、出力電圧 5V、入力電 圧範囲 8V ~ 30V、スイッチング周波数 500kHz、周囲温度 +85 ℃、静止大気を条件としたときに、連続で 2.5A です。実 際のアプリケーションで得られる最大出力電流は、IC 内部の 電力損失によってダイ温度が +125 ℃を超えない範囲で、入 力電圧、出力電圧、デューティサイクル、スイッチング周波 数、基板レイアウト、周囲温度などによって異なります。詳 細は 13 ページの「出力電流」セクションを参照してください。 • 広入力電圧範囲 3V ~ 36V ISL85402は強制PWMモードかPFMモードのいずれかのモー ドで動作します。PFM モード時の自己消費電流は 180μA で す(AUXVCC に VOUT を接続したとき)。さまざまなアプリ ケーションに対応できるように、PFM モードと PWM モード の負荷境界はユーザーが設定できます。 同期整流降圧型のときに MOSFET を駆動するローサイド・ド ライバを内蔵しています。標準的な非同期整流降圧型のとき はローサイド・ドライバを使用する必要はありません。昇降 圧型としたときは、同じ ISL85402 で構成した降圧ステージの プリレギュレータとして、ローサイド・ドライバを使って昇 圧コンバータを駆動します。昇降圧型を用いると入力電圧範 囲の下限を 3V 以下にまで広げられます(5 ページの「アプリ ケーション回路例 III - 昇降圧型コンバータ」を参照してくだ さい) 。 堅牢性を高める電流保護機能を搭載しています。スイッチン グ・サイクルごとに電流を制限するピーク電流モード制御を 採用するとともに、電流制限状態では周波数フォールドバッ クを行います。また、短絡条件でも信頼性の高い動作を保証 する hiccup(脈動)過電流モードも実装しています。 このほか、過電圧保護や過熱保護などの機能を搭載してい ます。 • 動作モード - 強制 PWM モード - PFM モード、PFM/PWM 境界を設定可 • 自己消費電流 300μA(PFM、無負荷)、180μA 入力自己 消費電流(PFM、無負荷、AUXVCC に VOUT を接続) • スタンバイ入力電流 3μA 以下(IC ディスエーブル時) • 動作トポロジ - 同期整流降圧型 - 非同期整流降圧型 - 2 ステージ昇降圧型 • スイッチング周波数 200kHz ~ 2.2MHz、外部同期可能 • 電圧レギュレーション精度± 1% • 信頼性を高める過電流保護機能 - 温度補償型電流センス - サイクルごとの電流制限と周波数フォールドバック - ワーストケースとなる出力短絡状態から IC を保護する hiccup モード • 20 Ld 4×4mm QFN パッケージ • 鉛フリー(RoHS 準拠) アプリケーション • 汎用電源 • 24V バスパワー • バッテリパワー • ポイント・オブ・ロード電源 • 組み込みプロセッサと I/O 用電源 100 95 VIN BOOT ISL85402 PHASE ILIMIT LGATE SS EXT_BOOST FS SGND VOUT EFFICIENCY (%) VIN SYNC AUXVCC VCC 6V VIN 90 PGOOD EN MODE 85 80 36V VIN 75 24V VIN 70 65 PGND 60 FB 55 50 0.1m COMP 12V VIN 1m 10m 100m 1.0 2.5 LOAD CURRENT (A) 図 1. アプリケーション回路例 2011 年 9 月 29 日 FN7640.0 1 図 2. 効率、同期整流降圧型、PFM モード、 VOUT = 5V、TA = +25 ℃ 注意:本データシート記載のデバイスは静電気に対して敏感です。適切な取り扱いを行ってください。 Copyright Intersil Americas Inc. 2008, 2009. All Rights Reserved Intersil およびロゴは Intersil Americas Inc. の米国における登録商標です。 そのほかの企業名や製品名などの商標はそれぞれの権利所有者に帰属します。 ISL28127, ISL28227 ハイサイド MOSFET 内蔵、同期整流降圧型または 昇降圧型、2.5A 出力レギュレータ ISL85402 ピン配置 AUXVCC VCC SGND VIN VIN ISL85402 (20 LD QFN) 上面図 20 19 18 17 16 1 15 BOOT FS 2 14 PGND SS 3 EN 21Pad Thermal 21 PAD 5 11 EXT_BOOST 6 7 8 9 10 PHASE COMP PHASE SYNC PGOOD FB 12 MODE LGATE 4 ILIMIT 13 ピンの説明 名称 ピン 番号 EN 1 EN ピンを開放のまま使用するか High レベルを与えると、コントローラはイネーブルになります。EN ピンに Low レベルを与えるとコントローラはディスエーブルになります。信号電圧範囲は 0V ~ 5.5V です。 FS 2 FS ピンを VCC またはグランドに接続するか開放のまま使用すると、スイッチング周波数は 500kHz に設定されま す。任意のスイッチング周波数を設定するには、FS ピンとグランドの間に抵抗を接続します。 SS 3 グランドとの間にコンデンサを接続してください。このピンに接続したコンデンサと、内蔵の 5μA 電流源によっ て、コンバータのソフトスタート時間が決まります。SS 電圧の上昇をモニタする外部端子としても使えます。 説明 電圧帰還誤差アンプの反転入力です。VOUT と FB ピンの間に適切な値の抵抗を接続することによって、電源レール (から最大デューティサイクルによる低下と電圧降下を引いた電圧)を上限とし、0.8V リファレンス電圧を下限とす る範囲で、出力電圧を設定できます。ループ補償用に COMP ピンと FB ピンの間に RC ネットワークを接続します。 FB ピンは過電圧状態のモニタにも使用されます。 FB 4 COMP 5 電圧帰還誤差アンプの出力です。 ILIMIT 6 電流制限を設定します。このピンを VCC またはグランドに接続するか開放のまま使用すると、電流制限スレッショ ルドはデフォルトの 3.6A に設定されます。電流制限値を設定するには ILIMIT ピンとグランドの間に抵抗を接続し ます。 MODE 7 モード選択ピンです。MODE ピンをグランドに接続すると強制 PWM モードになります。開放のまま使用するか VCC に接続すると、ピーク・インダクタ電流がデフォルト・スレッショルドの 700mA を下回ったときに、PFM モードが有効になります。PFM モードと PWM モードの電流境界スレッショルドを設定するには、MODE ピンとグ ランドの間に抵抗を設定します。詳細は 12 ページの「PFM モードの動作」セクションを参照してください。 PGOOD 8 PGOOD はオープン・ドレイン出力で、出力がレギュレーション電圧範囲を逸脱したとき(OV または UV) 、または EN ピンに Low が与えられたときに、即座に Low を出力します。PGOOD には出力パワーアップ時(VO > 90%) に 1000 サイクル分の固定ディレイが設定されています。 PHASE 9, 10 出力インダクタを接続する PHASE ノードピンです。内蔵ハイサイド N チャネル MOSFET のソースが接続されてい ます。 EXT_BOOST 11 昇圧モードの設定と、昇圧コンバータの入力となるバッテリ電圧のモニタに使用します。VCC の POR 後に EXT_BOOST ピン電圧が 200mV より低い場合、コントローラは同期 / 非同期整流降圧モードに移行し、VCC が POR 立ち下がりスレッショルドを下回るまでその状態を維持します。VCC POR 後に EXT_BOOST ピン電圧が 200mV より高い場合、コントローラは昇圧モードに移行し、その状態を維持します。昇圧モードのとき、ローサイ ド・ドライバは、昇圧スイッチを駆動するために、ハイサイド・ドライバと同じデューティサイクルの PWM 信号 を出力します。 昇圧モードのとき、EXT_BOOST ピンに接続した抵抗分圧回路を介して入力電圧をモニタします。上側スレッショ ルド電圧とヒステリシス電圧は抵抗の分圧比で設定します。EXT_BOOST ピン電圧が 0.8V を超えると、昇圧コン バータ用の PWM 出力(LGATE)はディスエーブルされます。EXT_BOOST ピン電圧が 0.8V からヒステリシス電 圧を減じた電圧以下になると、昇圧 PWM 出力がイネーブルになります。 昇圧モード動作で PWM 出力がイネーブルのとき、PFM モードはディスエーブルになります。詳細は 13 ページの 「昇圧コンバータの動作」セクションを参照してください。 2 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 ピンの説明 名称 ( 続き ) ピン 番号 説明 12 2 個以上の ISL85402 の同期に使用するピンです。互いの SYNC ピンを接続すると複数の ISL85402 の同期動作が 可能です。マスタ IC とスレーブ IC との間で 180°の位相シフトが自動的に設定されます。 内部発振回路を外部クロックにロックさせるには、SYNC ピンに矩形波のクロック信号を与えます(IC 内部発振 周波数よりも 10%高い周波数で、パルス幅は 150ns 以上) 。電圧範囲は 0V ~ 5.5V です。 外部同期機能を使用しない場合、SYNC ピンは開放のまま使用してください。 LGATE 13 同期整流降圧型モードで動作させるときは、高い効率を得るために、LGATE 信号を使ってローサイド MOSFET を 駆動します。 非同期整流降圧型モードでローサイドのパワーデバイスとしてダイオードを使用する場合は、VCC がスタートアッ プする前に LGATE を VCC に接続しておき、ローサイド・ドライバ(LGATE)をディスエーブルしてください。 昇圧型モードで動作させるときは、LGATE 信号を使って昇圧パワー MOSFET を駆動します。昇圧制御 PWM 信号 は降圧制御 PWM 信号と同じです。 PGND 14 ドライバを含むパワーフローのグランドです。面積の広いグランド層に接続してください。 BOOT 15 BOOT はハイサイド MOSFET ドライバに与えるバイアス電圧です。ブートストラップ回路を使って、内蔵 N チャ ネル MOSFET の駆動に適した電圧を生成します。昇圧充電回路は IC に内蔵されています。外付けブート・ダイ オードは必要ありません。BOOT ピンと PHASE ピンの間に 1μF のセラミック・コンデンサを接続してください。 VIN 16, 17 入力電源レールを与えます。このピンには、内蔵ハイサイド MOSFET のドレインと、バイアス電圧を生成する内蔵 リニアレギュレータの入力が、IC 内部で接続されています。電圧範囲は 3V ~ 36V です。 IC はスイッチング動作を行うため、VIN ピンに印加する動作入力電圧は 36V 以下でなければなりません。絶対最大 定格を超えなければ、スイッチングで生じる瞬間的(数 ns の長さ)な電圧リンキング・スパイクが許容されます。 SGND 18 IC の制御部とモニタ部のリターンパスです。ノイズのないグランド層に接続してください。 VCC 19 ドライバを含む IC 内部にバイアス電圧を供給する、内蔵リニアレギュレータの出力ピンです。VCC とグランドの 間に 4.7μF 以上のデカップリング・コンデンサを接続してください。 AUXVCC 7 内蔵補助リニアレギュレータの電圧入力です。パワーアップ後にレギュレータから電源を供給できます。そのよう な構成にすると IC 内部の消費電力が抑えられます。補助 LDO の入力電圧範囲は 3V ~ 20V です。 昇圧型モード動作のとき、AUXVCC ピンは昇圧出力の過電圧検出ピンとして機能します。抵抗分圧回路を介して昇 圧出力をモニタします。AUXVCC ピン電圧が 0.8V を超えると昇圧 PWM はディスエーブルになります。AUXVCC ピン電圧が(0.8V -ヒステリシス電圧)を下回ると昇圧 PWM はイネーブルになります。 電圧範囲は 0V ~ 20V です。 PAD 21 パッケージ底面にあるサーマルパッドです。IC 内部ではいかなる電位にも接続されていません。基板レイアウト設 計では、熱インピーダンスを下げるために、できるだけ面積の広いグランド層に接続してください。 SYNC 注文情報 部品番号(備考 1、2、3) マーキング ISL85402IRZ 85 402IRZ ISL85402EVAL1Z 評価ボード 温度範囲(℃) -40 ~ +85 パッケージ(鉛フリー) 20 Ld 4x4 QFN パッケージの外形図 L20.4x4C 備考: 1. テープ&リールは部品番号の末尾に「-T*」を付加してください。リールの詳細仕様については「 Technical Brief 347」を参照してください。 2. これら鉛フリーのプラスチック・パッケージ製品には、専用の鉛フリー素材、モールド素材、ダイアタッチ素材を採用するとともに、 端子には亜鉛 100%の梨地メッキとアニーリングを実施しています(RoHS 指令に準拠するとともに SnPb ハンダ付け作業と鉛フリーハ ンダ付け作業とも互換性のある e3 端子仕上げ)。インターシルの鉛フリー製品は鉛フリー・ピークリフロー温度では MSL 分類に対応 し、この仕様は IPC/JEDEC J STD-020 の鉛フリー要件と同等か上回るものです。 3. 吸湿性レベル(MSL)については ISL85402 のデバイス情報ページを参照してください。MSL の詳細については「Technical Brief 363」を 参照してください。 3 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 内部ブロック図 VCC AUXVCC VIN (x2) PGOOD VIN CURRENT MONITOR AUXILARY LDO BIAS LDO 4 ILIMIT POWER-ON RESET SGND VCC BOOT OCP, OVP, OTP PFM LOGIC BOOST MODE CONTROL EN EXT_BOOST MODE PFM/FPWM PHASE (x2) GATE DRIVE VOLTAGE MONITOR SYNC FS SLOPE COMPENSATION LGATE OSCILLATOR + + SOFT-START LOGIC VCC 0.8V REFERENCE 5 µA EA SS BOOT REFRESH FB COMPARATOR COMP PGND FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 アプリケーション回路例 I PGOOD EN MODE SYNC AUXVCC VCC PGOOD EN MODE VIN VIN SYNC AUXVCC BOOT ISL85402 VIN V OUT PHASE BOOT VCC ILIMIT VIN ISL85402 V OUT PHASE ILIMIT LGATE SS LGATE SS PGND PGND EXT_BOOST FS SGND EXT_BOOST FS SGND FB COMP FB COMP (b) 非同期整流降圧型 (a) 同期整流降圧型 アプリケーション回路例 II - VCC を VOUT から生成 PGOOD EN MODE SYNC AUXVCC VCC PGOOD EN MODE VIN VIN SYNC AUXVCC BOOT ISL85402 VCC VOUT PHASE EXT_BOOST FS SGND VIN BOOT ISL85402 PHASE V OUT ILIMIT ILIMIT SS VIN LGATE LGATE SS PGND PGND EXT_BOOST FS SGND FB COMP (a) 同期整流降圧型 FB COMP (b) 非同期整流降圧型 アプリケーション回路例 III - 昇降圧型コンバータ Battery + + R1 R2 PGOOD EN MODE EXT_BOOST R3 LGATE AUXVCC SYNC R4 VIN VCC ISL85402 ILIMIT SS FS SGND 5 BOOT PHASE V OUT PGND COMP FB FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 絶対最大定格 温度情報 VIN、PHASE . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . GND - 0.3V ~ +44V VCC. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . GND - 0.3V ~ +6.0V AUXVCC . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . GND - 0.3V ~ +22V 絶対ブート電圧、VBOOT . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . +50.0V 上側ドライバ電源電圧、VBOOT - VPHASE . . . . . . . . . . . . . . . . . +6.0V そのほかのピン. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . GND - 0.3V ~ VCC + 0.3V ESD 定格 人体モデル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .2000V 機械モデル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .200V デバイス帯電モデル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .1000V ラッチアップ定格. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 100mA 熱抵抗(代表値) θJA(℃ /W) θJC(℃ /W) 40 3.5 ISL85402 QFN 4x4 パッケージ(備考 4, 5) ジャンクション最高温度(プラスチックパッケージ). . . . . . +150 ℃ 保存温度範囲 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -65 ℃~ +150 ℃ 鉛フリーリフロープロファイル . . . . . . . . . . . . . . 以下の URL を参照 http://www.intersil.com/pbfree/Pb-FreeReflow.asp 推奨動作条件 VIN 電圧範囲 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3V ~ 36V AUXVCC . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . GND - 0.3V ~ +20V 周囲温度範囲(工業用). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-40 ℃~ +85 ℃ ジャンクション温度範囲. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-40 ℃~ +125 ℃ 注意:過度に長い期間にわたって最大定格点または最大定格付近でモジュールを動作させないでください。そのような動作条件を課すと製品 の信頼性に影響が及ぶ恐れがあるとともに、保証の対象とはならない可能性があります。 備考: 4. θJA は、デバイスを放熱効率の高い試験基板に実装し、かつ、エキスポーズドパッドを直接はんだ付けした状態で、自由大気中で測定 した値です。詳細は「Technical Brief 379」を参照してください。 5. θJC の測定における「ケース温度」位置は、パッケージ下面のエキスポーズド金属パッドの中心です。 電気的特性 4 ページの「内部ブロック図」と 5 ページの「アプリケーション回路例」を参照してください。 特記のない限り動作条件は次のとおりです。VIN = 12V、VCC = 4.5V ± 10%、TA = -40 ℃~ +85 ℃。 TYP 値(代表値)は TA = +25 ℃における値です。太字のリミット値は動作温度範囲 -40 ℃~ +85 ℃に対して適用されます。 PARAMETER SYMBOL TEST CONDITIONS MIN MAX ( 備考 6) TYP ( 備考 6) UNITS VIN PIN SUPPLY VIN Pin Voltage Range Operating Supply Current IQ Standby Supply Current IQ_SBY VIN Pin 3.05 36 V VIN Pin connected to VCC 3.05 5.5 V MODE = VCC/FLOATING (PFM), no load at the output 300 µA MODE = GND (Forced PWM), VIN = 12V, Non-switching 1.2 mA EN connected to GND, VIN = 12V 1.8 3 µA 4.5 4.8 V 0.3 0.5 V 0.25 0.3 V INTERNAL MAIN LINEAR REGULATOR MAIN LDO VCC Voltage VCC MAIN LDO Dropout Voltage VIN > 5V 4.2 VDROPOUT_MAIN VIN = 4.2V, IVCC = 35mA VIN = 3V, IVCC = 25mA VCC Current Limit of MAIN LDO 60 mA INTERNAL AUXILIARY LINEAR REGULATOR AUXVCC Input Voltage Range VAUXVCC AUX LDO VCC Voltage VCC LDO Dropout Voltage VDROPOUT_AUX 3 20 V 4.5 4.8 V VAUXVCC = 4.2V, IVCC = 35mA 0.3 0.5 V VAUXVCC = 3V, IVCC = 25mA 0.25 0.3 V VAUXVCC > 5V 4.2 Current Limit of AUX LDO 60 mA AUX LDO Switch-over Rising Threshold VAUXVCC_RISE AUXVCC voltage rise; Switch to Auxiliary LDO 3 3.1 3.2 V AUX LDO Switch-over Falling Threshold Voltage VAUXVCC_FALL AUXVCC voltage fall; Switch back to main BIAS LDO 2.73 2.87 2.97 V AUX LDO Switch-over Hysteresis VAUXVCC_HYS AUXVCC Switch-over Hysteresis 6 0.2 V FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 電気的特性 4 ページの「内部ブロック図」と 5 ページの「アプリケーション回路例」を参照してください。 特記のない限り動作条件は次のとおりです。VIN = 12V、VCC = 4.5V ± 10%、TA = -40 ℃~ +85 ℃。 TYP 値(代表値)は TA = +25 ℃における値です。太字のリミット値は動作温度範囲 -40 ℃~ +85 ℃に対して適用されます。( 続き ) PARAMETER SYMBOL TEST CONDITIONS MIN MAX ( 備考 6) TYP ( 備考 6) UNITS POWER-ON RESET Rising VCC POR Threshold VPORH_RISE Falling VCC POR Threshold VCC POR Hysteresis 2.82 2.9 3.05 V VPORL_FALL 2.6 2.8 V VPORL_HYS 0.3 V ENABLE Required Enable On Voltage VENH Required Enable Off voltage VENL 2 V 0.8 V OSCILLATOR PWM Frequency FOSC RFS = 665k 160 200 240 kHz RFS = 51.1k 1950 2200 2450 kHz FS Pin Connected to VCC or Floating or GND 450 500 550 kHz MIN ON Time tMIN_ON 130 225 ns MIN OFF Time tMIN_OFF 210 325 ns VREF 0.8 REFERENCE VOLTAGE Reference Voltage System Accuracy -1.0 FB Pin Source Current V +1.0 5 % nA SOFT-START Soft-Start Current ISS 3 5 7 µA ERROR AMPLIFIER Unity Gain-Bandwidth CLOAD = 50pF 10 MHz DC Gain CLOAD = 50pF 88 dB Maximum Output Voltage 3.6 V Minimum Output Voltage 0.5 V 5 V/µs 700 mA Slew Rate SR CLOAD = 50pF PFM MODE CONTROL Default PFM Current Threshold MODE = VCC or Floating INTERNAL HIGH-SIDE MOSFET Upper MOSFET rDS(ON) rDS(ON)_UP 125 180 m LOW-SIDE MOSFET GATE DRIVER LGate Source Resistance 100mA Source Current 3.5 LGATE Sink Resistance 100mA Sink Current 3.3 BOOST CONVERTER CONTROL EXT_BOOST Boost_Off Threshold Voltage EXT_BOOST Hysteresis Sink Current IEXT_BOOST_HYS AUXVCC Boost Turn-Off Threshold Voltage AUXVCC Hysteresis Sink Current 7 IAUXVCC_HYS 0.74 0.8 0.86 V 2.4 3.2 3.8 µA 0.74 0.8 0.86 V 2.4 3.2 3.8 µA FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 電気的特性 4 ページの「内部ブロック図」と 5 ページの「アプリケーション回路例」を参照してください。 特記のない限り動作条件は次のとおりです。VIN = 12V、VCC = 4.5V ± 10%、TA = -40 ℃~ +85 ℃。 TYP 値(代表値)は TA = +25 ℃における値です。太字のリミット値は動作温度範囲 -40 ℃~ +85 ℃に対して適用されます。( 続き ) PARAMETER SYMBOL MIN MAX ( 備考 6) TYP ( 備考 6) UNITS TEST CONDITIONS POWER-GOOD MONITOR Overvoltage Rising Trip Point VFB/VREF Overvoltage Rising Hysteresis VFB/VOVTRIP Undervoltage Falling Trip Point VFB/VREF Undervoltage Falling Hysteresis VFB/VUVTRIP Percentage of Reference Point 104 110 Percentage Below OV Trip Point 116 % 3 Percentage of Reference Point 84 % 90 96 % Percentage Above UV Trip Point 3 % fOSC = 500kHz 2 ms PGOOD HIGH, VPGOOD = 4.5V 10 nA VPGOOD PGOOD LOW, IPGOOD = 0.2mA 0.10 V Default Cycle-by-Cycle Current Limit Threshold IOC_1 ILIMIT = GND or VCC or Floating Hiccup Current Limit Threshold IOC_2 Hiccup, IOC_2/IOC_1 115 % Percentage of Reference Point 120 % 110 % 102.5 % Over-Temperature Trip Point 155 °C Over-Temperature Recovery Threshold 140 °C PGOOD Rising Delay tPGOOD_DELAY PGOOD Leakage Current PGOOD Low Voltage OVERCURRENT PROTECTION 3 3.6 4.2 A OVERVOLTAGE PROTECTION OV Latching-off Trip Point LG = UG = LATCH LOW OV Non-Latching-off Trip Point Percentage of Reference Point LG = UG = LOW OV Non-Latching-off Release Point Percentage of Reference Point OVER-TEMPERATURE PROTECTION 備考: 6. MIN 値または MAX 値のパラメータは、特記のない限り +25 ℃にて全数テストを行っています。温度リミットは特性評価によって確立し ており、製造時テストは行っていません。 100 95 90 85 80 75 70 65 60 55 50 45 40 35 30 0.0 100 95 24V VIN 12V VIN 6V VIN 90 36V VIN EFFICIENCY (%) EFFICIENCY (%) 性能特性 6V VIN 12V VIN 85 80 36V VIN 75 24V VIN 70 65 60 55 0.5 1.0 1.5 2.0 LOAD CURRENT (A) 図 3. 効率、同期整流降圧型、強制 PWM モード、 500kHz、VOUT = 5V、TA = +25 ℃ 8 2.5 50 0.1m 1m 10m 100m 1.0 2.5 LOAD CURRENT (A) 図 4. 効率、同期整流降圧型、PFM モード、 VOUT =5 V、TA = +25 ℃ FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 性能特性 ( 続き ) 4.970 4.970 4.968 4.968 4.966 4.966 4.964 IO = 0A 4.962 VOUT (V) VOUT (V) 4.964 IO = 2A 4.960 4.958 4.956 4.958 4.954 4.952 4.952 5 10 15 20 25 INPUT VOLTAGE (V) 30 36V VIN 12V VIN 4.950 0.0 36 図 5. ラインレギュレーション、VOUT = 5V、TA = +25 ℃ 0.5 2.0 2.5 100 95 6V VIN 90 12V VIN 12V VIN 85 24V VIN 36V VIN 6V VIN 80 36V VIN 75 24V VIN 70 65 60 55 50 45 0.5 1.0 1.5 2.0 40 0.1m 2.5 1m 10m 100m LOAD CURRENT (A) LOAD CURRENT (A) 図 7. 効率、同期整流降圧型、強制 PWM モード、 500kHz、VOUT = 3.3V、TA = +25 ℃ 1.0 2.5 図 8. 効率、同期整流降圧型、PFM モード、 VOUT = 3.3V、TA = +25 ℃ 85 200 80 180 IC DIE TEMPERATURE (°C) VIN = 12V 160 INPUT CURRENT (µA) 1.0 1.5 LOAD CURRENT (A) 図 6. 負荷レギュレーション、VOUT = 5V、TA = +25 ℃ EFFICIENCY (%) 100 95 90 85 80 75 70 65 60 55 50 45 40 35 30 0.0 6V VIN 4.956 IO = 1A 0 24V VIN 4.960 4.954 4.950 EFFICIENCY (%) 4.962 140 120 VIN = 24V 100 80 60 40 20 75 70 VO = 20V 65 60 55 50 45 VO = 12V VO = 5V 40 35 30 0 -50 -25 0 25 50 75 100 AMBIENT TEMPERATURE (°C) 図 9. 無負荷時の入力自己消費電流、PFM モード、 VOUT = 5V 9 125 25 0 5 10 15 20 VIN (V) 25 30 35 40 図 10. 周囲温度 +25 ℃のときの IC ダイ温度、 静止大気、500kHz、IO = 2.0A FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 性能特性 ( 続き ) 85 IC DIE TEMPERATURE (°C) 80 VO = 20V 75 VOUT 2V/DIV 70 65 VO = 12V 60 VO = 5V 55 50 PHASE 20V/DIV 45 40 35 30 25 0 5 10 15 20 25 30 35 40 VIN (V) 図 11. 周囲温度 +25 ℃のときの IC ダイ温度、 静止大気、500kHz、IO = 2.5A 2ms/DIV 図 12. 同期整流降圧型、VIN = 36V、IO = 2A、 イネーブルオン VOUT 2V/DIV VOUT 2V/DIV PHASE 20V/DIV PHASE 20V/DIV 2ms/DIV 図 13. 同期整流降圧型、VIN = 36V、IO = 2A、 イネーブルオフ 2ms/DIV 図 14. VIN = 36V、プリバイアス状態でのスタートアップ VOUT 20mV/DIV (5V OFFSET) VOUT 100mV/DIV (5V OFFSET) IOUT 1A/DIV PHASE 20V/DIV PHASE 20V/DIV 5µs/DIV 図 15. 同期整流型、強制 PWM モード、 VIN = 36V、IO = 2A 10 1ms/DIV 図 16. VIN = 24V、0A 負荷と 2A 負荷のステップ変動、 強制 PWM モード FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 性能特性 ( 続き ) VOUT 200mV/DIV (5V OFFSET) VOUT 70mV/DIV (5V OFFSET) VOUT 1V/DIV LGATE 5V/DIV LGATE 5V/DIV IOUT 1A/DIV PHASE 20V/DIV PHASE 20V/DIV 100µs/DIV 1ms/DIV 図 17. VIN = 24V、IO = 80mA、PFM モード 図 18. VIN = 24V、0A 負荷と 2A 負荷のステップ変動、PFM モード VOUT 10mV/DIV (5V OFFSET) VOUT 10mV/DIV (5V OFFSET) PHASE 5V/DIV PHASE 10V/DIV 20µs/DIV 5µs/DIV 図 19. 非同期整流型、強制 PWM モード、VIN = 12V、 無負荷 VOUT BUCK 100mV/DIV (5V OFFSET) 図 20. 非同期整流型、強制 PWM モード、VIN = 12V、 IO = 2A VOUT BUCK 100mV/DIV (5V OFFSET) VIN_BOOST_INPUT 5V/DIV VIN_BOOST_INPUT 5V/DIV PHASE_BOOST 10V/DIV PHASE_BUCK 10V/DIV PHASE_BOOST 10V/DIV PHASE_BUCK 10V/DIV 20ms/DIV 10ms/DIV 図 21. 昇降圧型、昇圧入力を 36V ~ 3V にステップ 変動、VOUT BUCK = 5V、IOUT_BUCK = 1A 図 22. 昇降圧型、昇圧入力を 3V ~ 36V にステップ 変動、VOUT BUCK = 5V、IOUT_BUCK = 1A 11 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 性能特性 ( 続き ) VOUT 5V/DIV IL_BOOST 2A/DIV PHASE_BOOST 20V/DIV PHASE_BUCK 20V/DIV 10ms/DIV 図 23. 昇降圧型、VO = 9V、IO = 1.8A、昇圧入力を 16V から 9V に低下 PWM 制御 動作の説明 初期化 ISL85402 は最初に EN ピンの電圧を連続してモニタします。 EN ピン電圧が立ち上がりオン・スレッショルドを超えると、 内蔵 LDO が起動して VCC を生成します。さらにパワー・オ ン・リセット(POR)後、VCC 電圧が POR スレッショルドを 超えるとソフトスタートが始まります。 ソフトスタート ソフトスタート(SS)のランプ時間は、内蔵の 5μA 電流源 で充電されるSSピンの外付けコンデンサの容量によって決ま ります。 C SS F = 6.5 t SS S (式 1) 0VだったSSピンは0.8Vを超える電圧へと上昇していきます。 SS ピン電圧が 0.8V を超えるとバンドギャップ・リファレン ス電圧に切り替わり、IC は安定動作状態に入ります。 SS ピンは hiccup モード時に重要な役割を担います。過負荷 状態のとき、IC はサイクルごとのピーク電流制限を行いま す。負荷条件が厳しくなってハイサイド MOSFET の電流が 第 2 過電流スレッショルドに達すると、SS ピンはグランド に引きこまれダミー・ソフトスタート・サイクルが始まりま す。ダミー・ソフトスタートのときのソフトスタート・コン デンサへの充電電流は通常の 1/5 に絞られます。そのため、 ダミー・ソフトスタート・サイクルは、通常のソフトスター ト・サイクルに比べて 5 倍の時間を要します。ダミー・ソフ トスタート中に制御ループはディスエーブル状態となり、 PWM 信号は出力されません。ダミー・ソフトスタートが終 了すると通常のソフトスタートが始まります。このような hiccup モードは、ハイサイド MOSFET の電流が第 2 過電流 スレッショルドを下回るまで繰り返されます。 ISL85402 は出力がプリバイアスの状態でもスタートアップ 可能です。 12 MODE ピンをグランドに接続すると IC は強制 PWM モードに 設定されます。ISL85402 は、高速な負荷変動応答とサイクル ごとの電流制限を実現する目的で、ピーク電流モード PWM 制御を採用しています。4 ページの「内部ブロック図」を参照 してください。 PWM 動作は発振回路が出力するクロックによって初期化さ れます。ハイサイド MOSFET は PWM サイクルの開始時点で ターンオンし、MOSFET を流れる電流は増加します。電流セ ンス信号と傾き補償信号の和が誤差アンプの出力電圧レベル に到達すると、PWM コンパレータは PWM ロジックをトリガ してハイサイド MOSFET をターンオフします。ハイサイド MOSFET は次のサイクルのクロック信号が来るまでオフの状 態を保ちます。 出力電圧は VOUT と FB ピン間の抵抗分圧回路で設定します。 FB 電圧と 0.8V リファレンス電圧の差電圧に対して増幅と補 償が行われ、誤差信号 COMP が生成されます。次に、COMP 信号を電流ランプ信号と比較して、PWM をシャットダウンし ます。 PFM モードの動作 MODE ピンに High レベル(>2.5V)を与えるか、MODE ピン を開放のまま使用すると、IC は軽負荷時に PFM(パルス周波 数変調)モードで動作します。PFM モードでは、スイッチン グ損失を抑えるために、スイッチング周波数は大幅に低くな ります。MOSFET のピーク電流が PWM/PFM 境界の電流ス レッショルドを下回ると ISL85402 は PFM モードに移行しま す。このスレッショルドは MODE ピンに設定抵抗を接続しな いデフォルト状態では 700mA に設定されています。 PWM/PFM 境界のスレッショルドを設定するには、式 2 に 従って求めた抵抗を MODE ピンに接続します。IPFM は PWM/PFM 境界の所望の電流スレッショルド、RMODE は設 定抵抗値です。 118500 R MODE = ----------------------------IPFM + 0.2 (式 2) FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 RMODE (k) ISL85402 500 場合は、出力電流はディレーティングして考えなければなり ません。 400 基本的にダイ温度は、周囲温度に、IC の電力損失とジャン クション周囲熱抵抗 θJA で決まるパッケージの温度上昇分 を加えた温度になります。IC 内部の電力損失としては、 MOSFET のスイッチング損失、導通損失、内部 LDO の損失 が挙げられます。これらの損失は、負荷条件のほかに、入力 電圧、出力電圧、デューティサイクル、スイッチング周波 数、温度によって異なります。パッケージ底面のエキスポー ズドパッドを使用すると IC の発熱は主にパッドを経由して 拡散するため θJA は大幅に低くなります。θJA は基板レイ アウトとエアフローで大きく変わります。基板設計では IC の底面に複数ビア(9 個以上)を設けてください。多層基板 を使用する場合は、底面パッドとビアをできるだけ広いグラ ンドパターンに接続してください。 300 200 100 0 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 IPFM (A) 1.0 1.2 1.4 図 24. RMODE vs IPFM 同期整流降圧型と非同期整流降圧型 ISL85402 は同期整流降圧動作と非同期整流降圧動作の両方に 対応しています。非同期整流降圧動作でローサイド・パワー デバイスにパワーダイオードを使用する場合は、LGATE を (IC のスタートアップ前に)VCC に接続して、LGATE ドライ バをディスエーブルにしてください。 入力電圧 IC はスイッチング動作を行うため、VIN ピンに印加する動作 入力電圧は 36V 以下でなければなりません。絶対最大定格の 44V を超えなければ、スイッチングで生じる瞬間的(数 ns の長さ)な電圧リンキング・スパイクが許容されます。 出力電圧 ISL85402 の出力電圧は VOUT と FB 間に接続した抵抗分圧回 路によって 0.8V を下限として設定できます。出力可能な最 高電圧は(VIN*DMAX - VDROP)です。VDROP は MOSFET の rDS(ON) やインダクタの DCR などのパワーパスにおける 電圧降下です。最大デューティサイクル DMAX は(1/Fs tMIN(OFF))で決まります。 出力電流 ハイサイド MOSFET を内蔵する ISL85402 の最大出力電流は、 パッケージで制約されるとともに、入力電圧、出力電圧、 デューティサイクル、スイッチング周波数、温度などの動作 条件によって変わります。次の点に注意してください。 • 最大 DC 出力電流はパッケージの制約から 5A が上限です • 放熱の観点では、IC 内部の電力損失によって、ダイ温度 が +125 ℃を超えないようにしなければなりません。異な る条件で動作させた本 IC の発熱特性を図 10 と図 11 に示 します。 VIN 範囲をパラメータとして、+25 ℃の静止大気条件での 2A 出力と 2.5A 出力アプリケーションのダイ温度特性を図 10 ~ 11 に示します。異なる周囲温度あるいは異なる動作条件での ダイ温度は、両方の図に示した温度上昇データを用いて概算 してください。ただし、周囲温度が高いほど rDS(ON) も増加 して導通損失が大きくなり、温度上昇がより大きくなる点に 注意してください。 一般に、VIN = 8~30V、VO = 5V、 スイッチング周波数500kHz、 静止大気、周囲温度 +85 ℃の一般的なアプリケーション条件 で、本 IC は 2.5A までの出力が可能です。そのほかの動作条 件に対しては、前述の温度特性を参照しながら最大出力電流 を概算してください。ただし、ダイ温度が +125 ℃を超える 13 昇圧コンバータの動作 5 ページの「アプリケーション回路例 III - 昇降圧型コンバー タ」は、後段の降圧ステージに対してプリステージとして機 能する昇圧回路を組み合わせた回路例です。この回路は、入 力電圧が低下して出力電圧のレギュレーションが不可能に なったりするアプリケーション(たとえばバッテリで動作す るシステム)に適しています。出力電圧のレギュレーション 状態を維持しなければならないときは、昇圧コンバータをイ ネーブルにして入力電圧を昇圧します。システムの入力電圧 が通常に戻ったら、昇圧ステージをディスエーブルにして、 降圧ステージのみでスイッチングを行います。 昇圧型の設定と昇圧入力電圧のモニタには EXT_BOOST ピン を使います。ソフトスタート前のスタートアップ時点で EXT_BOOST ピン電圧が 200mV を超えていれば、コントロー ラは昇圧型動作に設定されます。EXT_BOOST ピン電圧が 200mV より低ければコントローラは同期整流降圧型に設定さ れます。昇圧型でのローサイド・ドライバが出力する PWM 信号は、降圧モードの PWM 信号と同じです。 昇圧型では、EXT_BOOST ピンを使って昇圧入力電圧をモニ タし、昇圧 PWM のターンオンとターンオフを行います。ま た、AUXVCC ピンを使って昇圧出力電圧をモニタし、昇圧 PWM のターンオンとターンオフを行います。 14 ページの図 25 に示すように、EXT_BOOST ピンに接続した 抵 抗 分 圧 回 路 を 用 い て、昇 圧 入 力 電 圧 を モ ニ タ し ま す。 EXT_BOOST ピン電圧が 0.8V 以下に低下すると、500μs のソ フトスタート後に昇圧 PWM はイネーブルになり、 昇圧デュー ティサイクルは tMIN(ON)*Fs からおよそ 50% までリニアに増 加 す る と と も に、ヒ ス テ リ シ ス 特 性 を 与 え る た め に EXT_BOOST ピン内部に接続されている 3μA シンク電流源が イネーブルになります。EXT_BOOST ピン電圧が 0.8V 以上に 回復すると、昇圧 PWM は即座にディスエーブルされます。 EXT_BOOST ピンの入力ヒステリシス VHYS を所望の値に設 定するには、式 3 を用いて上側抵抗 RUP(図 25 では R1)を 求めます。 VHYS R UP M = ---------------3 A (式 3) 昇圧イネーブル・スレッショルドを所望の値に設定するに は、式 4 を用いて下側抵抗 RLOW (図 25 では R2)を求めます。 R UP 0.8 R LOW = -----------------------------VFTH – 0.8 (式 4) FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 VFTHは昇圧入力電圧が低下したときに昇圧をターンオンす る所望のスレッショルド、3μA はヒステリシス電流、0.8V は比較対象となるリファレンス電圧です。 昇圧動作をイネーブルにするスレッショルドは、昇圧動作が 始まる前の時点で、降圧が適切に動作し、かつ、閉ループレ ギュレーションが維持されるように選択しなければなりま せん。そうでないと降圧開ループが飽和して、昇圧動作の開 始時に入力側に大きな突入電流が発生してしまいます。 同様に、AUXVCC ピンに接続した抵抗分圧回路を用いて昇圧 出力電圧をモニタします。AUXVCC ピン電圧が 0.8V を下回 ると、500μs のソフトスタート後に昇圧 PWM がイネーブル になるとともに、ヒステリシス特性を与えるために AUXVCC ピンに接続されている3μAシンク電流源がイネーブルになり ます。AUXVCC ピン電圧が 0.8V 以上に回復すると昇圧 PWM は即座にディスエーブルされます。AUXVCC ピンのヒステリ シス VHY を希望の値に設定するには、式 3 を用いて上側抵抗 RUP(図 25 では R3)を求めます。昇圧イネーブル・スレッ ショルドを希望の値に設定するには、式 4 を用いて下側抵抗 RLOW(図 25 では R4)を求めます。 VBAT を昇圧入力電圧、VOUTBST を昇圧出力電圧、VOUT を 降圧出力電圧とすると、安定状態の伝達関数は次のようにな ります。 1 V OUTBST = ------------- V BAT 1–D (式 5) D V OUT = D V OUTBST = ------------- V BAT 1–D (式 6) 式 5 と式 6 から、安定状態の昇圧出力電圧 VOUTBST を、VBAT と VOUT の関数として求める式 7 が得られます。 V OUTBST = V BAT + V OUT (式 7) こうして構成した昇降圧コンバータは、昇圧出力電圧によっ て IC 内部のバイアス(VCC)LDO が動作するため、IC のス タートアップ後にバッテリ電圧が低下しても動作を維持し ます。たとえば 3.3V 出力を必要とするアプリケーションで、 入力電圧であるバッテリ電圧が 2V まで低下した場合でも 5.2V(式 7)の昇圧出力が得られ、すなわち、VIN ピン(降 圧入力)にはレギュレーション動作の継続に充分な 5.2V が 与えられます。 前述の例で入力電圧がきわめて低くなった場合、昇圧入力電 流が大きくなる可能性があります(VIN*IIN = VOUT*IOUT* 効 率) 。フル負荷の条件で入力電圧が低下した場合でも動作する 回路を設計するには、入力に発生する大電流を扱えるだけの 定格を備えたインダクタと MOSFET を選択する必要がありま す。昇圧インダクタ電流は昇圧入力電流と等しいため式 8 で 求められます。POUT は出力パワー、VBAT は昇圧入力電圧、 EFFは昇圧ステージと降圧ステージ全体のおよその効率です。 P OUT IL IN = ------------------------------V BAT EFF (式 8) 前述の昇圧入力電流に関連して、昇圧入力電圧があるレベル 以下になる前にICをディスエーブルしなければなりません。 昇圧モードでは PFM は利用できません。 発振回路と外部同期機能 FS ピンを VCC またはグランドに接続するか、開放のままと した場合、発振回路はデフォルト周波数の 500kHz で発振しま す。スイッチング周波数を 200kHz から 2.2MHz の範囲で任意 の周波数に設定するには、FS ピンとグランドの間に抵抗を接 続します。 145000 – 16 FS kHz R FS k = ------------------------------------------------------------FS kHz (式 9) 複数の ISL85402 を同期動作させるには単純に SYNC ピン同 士を接続します。スレーブ IC はマスタ IC に対して自動的に 180°位相が反転した状態で動作します。 BATTERY VOUT_BST + + R1 EXT_BOOST 0.8V R2 I_HYS = 3μA R3 LOGIC AUXVCC R4 PWM 0.8V LGATE DRIVE LGATE I_HYS = 3μA 図 25. 昇圧コンバータの制御 14 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 1200 370 1000 320 800 270 RLIM (k) RFS (k) ISL85402 600 220 400 170 200 120 0 0 500 1000 1500 FS (kHz) 2000 2500 70 0.0 1.0 図 26. RFS vs スイッチング周波数 フォルト保護 過電流保護 過負荷条件やワーストケースでの出力短絡を想定し、ハイサ イド MOSFET を流れる電流をモニタして IC を保護する過電 流機能を搭載しています。 2 つの電流制限スレッショルドが設定されています。第 1 のス レッショルドは、ハイサイド MOSFET のピーク電流をサイク ルごとに制限する IOC1 です。ILIMIT ピンをグランドまたは VCC に接続するか開放のまま使用したとき、電流制限スレッ ショルドのデフォルト値は 3.6A に設定されます。電流制限ス レッショルドを設定するにはILIMITピンとグランドの間に抵 抗 RLIM を接続します。抵抗値は式 10 で求めます。 (式 10) RLIM を低くすると IOC1 が大きくなる点に注意してくださ い。RLIM が 54.9kΩ(代表値)のとき、IOC1 は最大の 5.4A に達します。RLIM を 54.9kΩ(代表値)よりも低くすると、 過電流制限値はデフォルトの 3.6A(代表値)に近づいてい きます。 第 2 の電流保護スレッショルド IOC2 は前述の IOC1 よりも 15% 大きい値に設定されています。ハイサイド MOSFET の電流が IOC2 に達すると、2 サイクルの遅延ののち PWM はシャット オフされ、IC は hiccup モードに移行します。hiccup モードで は、通常のソフトスタート期間の 5 倍の時間を要するダミー・ ソフトスタート期間にわたって PWM はディスエーブルとな ります。ダミー・ソフトスタート・サイクルののち通常のソ フトスタート・サイクルを試みます。IOC2 によってワースト ケース状態でも IC は保護され、優れた堅牢性と信頼性が得ら れます。 ISL85402 には周波数フォールドバック機能が実装されていま す。過電流保護が発生したとき、インダクタ電流を過電流ス レッショルド以下に維持するために、過負荷状態が続く限り 出力電圧に比例してスイッチング周波数を低下させる機能で す。周波数フォールドバック時のスイッチング周波数の下限 は 40kHz です。 15 3.0 IOC1 (A) 4.0 5.0 6.0 図 27. RLIM vs IOC1 外部から矩形波のクロック信号(IC 内部発振周波数よりも 10 %高い周波数、デューティサイクル 10%から 90%の範囲、パ ルス幅は 150ns 以上)を SYNC ピンに与えると、ISL85402 は 入力信号の基本周波数に同期してスイッチングします。内部 発振回路は入力クロックの立ち上がりに同期します。UGATE ピンから出力される PWM 信号の立ち上がりエッジは、外部 クロック信号の前縁に対して 180°遅れます。 300000 R LIM = ---------------------------------------I OC A + 0.018 2.0 過電圧保護 FB ピン電圧がリファレンス電圧の 110%を超えたことが検出 されると、ハイサイド・ドライバとローサイド・ドライバは 即座にシャットダウンし、FB 電圧が 0.8V に下がるまでオン になりません。FB 電圧が 0.8V に低下するとドライバはオン に戻ります。過電圧スレッショルドの 120%に達すると、ハイ サイド・ドライバとローサイド・ドライバは即座にシャット ダウンし、IC はラッチオフ状態になります。動作を再開させ るにはリセットが必要です。 過温保護 ジャンクション温度が +155 ℃に達すると ISL85402 の PWM は ディスエーブルになります。+15 ℃のヒステリシスが設定さ れているため、ジャンクション温度が +140 ℃以下に下がるま で、IC は動作を再開しません。 部品の選択 出力コンデンサ インダクタ電流のフィルタと負荷応答電流の供給のために、 出力コンデンサが必要です。 ISL85402 はセラミック出力コンデンサにて動作します。ま た、一部のアプリケーションで、負荷応答特性を改善すると もに、負荷に対するホールドアップ時間を確保したい場合 は、アルミ電解コンデンサを出力に追加します。低コストの 高 ESR アルミ電解コンデンサを出力に使用する場合は、リッ プル電流に対処するためと総 ESR を実効的に下げるために、 セラミック・コンデンサを並列に実装することを推奨します (2.2μF から 10μF)。 入力コンデンサ システムの入力レール条件にも依存しますが、安定した入力 電圧を確保するために、通常はアルミ電解コンデンサが必要 です。このような工夫により、スイッチング周波数に伴うパ ルス電流は入力トレースの小さな領域に制限され、EMC 性 能の改善が図れます。入力コンデンサはスイッチング・パ ワーデバイスで生じる RMS 電流に対応できる定格を備えて いなければなりません。 IC の VIN ピンにはセラミック・コンデンサを使用してくだ さい。1μF から 0.1μF の範囲の複数のコンデンサを推奨し ます。これらコンデンサは IC のできるだけ近くに配置して ください。 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 降圧出力インダクタ 昇圧出力コンデンサ 一般にインダクタは、電流リップルがレギュレータの最大平 均出力電流の 30%から 50%に収まるように、電流リップル をフィルタする役割を担います。高い効率を得るには低 DCR のインダクタを選択する必要があります。また、インダクタ の飽和電流定格は見込まれる最大過渡電流よりも大きくな ければなりません。 前述の「昇圧インダクタ」セクションの昇圧スタートアップ と同じ理屈から、昇圧出力に大容量コンデンサを接続する と、昇圧 PWM のスタートアップ時に大きな突入電流が発生 します。10V 以下の降圧出力アプリケーションでは 22μF が 適します。また、システムを安定させるために、昇圧出力に はある程度の容量が必要です。 ローサイド・パワー MOSFET 基板レイアウトの設計指針 同期整流型アプリケーションでは、同期整流ローサイド MOSFET として、低 rDS(ON)、低 Rg(推奨は Rg_typ < 1.5Ω) 、 低 Vgth(Vgth_min ≧ 1.2V)、低 Qgd のパワー N チャネル MOSFET が必要です。BSZ100N06LS3G(インフィニオンテク ノロジーズ製)は推奨部品の 1 つです。 出力電圧の帰還抵抗分圧回路 出力電圧は、式 11 に示すように、VOUT と FB の間に接続し た抵抗分圧回路によって、0.8V を下限として設定可能です。 R UP V OUT = 0.8 1 + ---------------- R LOW (式 11) 1. IC の VIN ピンと、パワー MOFET またはダイオードを 接続しているパワーグランドのできるだけ近くに、入 力セラミック・コンデンサを配置します。トレースの 寄生インダクタンスで生じる電圧スパイクを可能な限 り抑えるために、このループ(入力セラミック・コン デンサ、VIN ピン、MOSFET/ ダイオード)ができるだ け小さくなるように設計してください。 2. VIN ピンの近くに入力アルミ電解コンデンサを配置し てください。 3. PHASE ノードの銅箔パターンは、負荷電流を扱えるだ けの充分な面積を与えながらも、できるだけ小さくし てください。 回路の自己消費電流を抑えたい場合は分圧回路に高抵抗を使 用してください。上側抵抗の推奨値は 232kΩ です。 4. 出力セラミック・コンデンサとアルミ電解コンデンサ も、パワーステージ部品の近くに配置してください。 補償ネットワーク 5. IC の底面パッドにはビアを 9 個以上設けてください。 熱インピーダンスを効果的に低下させるために、多層 基板を使用する場合は、底面パッドをできるだけ広い グランドパターンに接続してください。 ピーク電流モード制御では、ほとんどのアプリケーションで タイプ II 補償が使えます。ただし、より広い帯域を必要とす るアプリケーションでは、タイプ III を使用してください。 PFM モード動作、かつ、タイプ III 補償ネットワークを使用 するアプリケーションでは、ノイズカップリングを抑えて適 切な PFM 動作を得るために、COMP ピンと FB ピン間に接 続するコンデンサ(COMP ピンと FB ピン間の抵抗に直列に 接続するコンデンサではありません)の容量はできるだけ小 さくしてください。PFM アプリケーションでの COMP ピン と FB ピン間のコンデンサ容量は 10pF を推奨します。した がって、FB ピンとグランド間に接続するコンデンサ(1nF 以 下)が適切な PFM モード動作を助けます。 昇圧インダクタ 昇圧インダクタの選択では、電流リップルがある範囲(30% から 50%)に収まるようにしなければならないとともに、ソ フトスタート時の昇圧インダクタ電流も考慮しなければなり ません。昇圧のスタートアップ時には、500μs ソフトスター ト時間後に、デューティサイクルは tMIN(ON)*Fs からおよそ 50% にリニアに増加します。昇圧スタートアップの前後で、 昇圧出力電圧は VIN_BOOST から (VIN_BOOST + VOUT_BUCK) へとジャンプします。昇圧ソフトスタートの設計目標は、昇 圧入力電流を最小限に維持しながら、VOUT_BUCK に等しい 電圧ステップを得るために昇圧出力電圧を充電する能力を確 保することです。インダクタが大きいとインダクタ電流の増 加をブロックしてしまうため、500μs 以内に最終安定状態値 (VIN_BOOST + VOUT_BUCK)に出力コンデンサを充電するに は電流が充分ではありません。回路設計のスタートポイント としては 6.8μH のインダクタが適当です。スタートアップ時 の昇圧インダクタ電流をオシロスコープで確認して、許容可 能な範囲であることを確認してください。 16 6. VCC ピンの 4.7μF セラミック・デカップリング・コン デンサは IC のできるだけ近くに配置してください。ま た、このコンデンサのグランドパターンには 3 個以上 のビアを設けてください。 7. ブートストラップ・コンデンサは IC のできるだけ近く に配置してください。 8. LGATE 信号のトレースはできるだけ短くルーティング し、かつ、インピーダンスの上昇を抑えるために LGATE 信号の途中にはビアを設けないでください。 9. 電圧センストレースはノイズの少ない領域に配線して ください。 10. すべての周辺制御部品は IC の近くに配置してください。 図 28. プリント基板のビアパターンの例 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 改訂履歴 この改訂履歴は参考情報として掲載するものであり、正確を期すように努めていますが、内容を保証するものではありませ ん。最新のデータシートについてはインターシルのウェブサイトをご覧ください。 日付 レビジョン 2011/9/29 FN7640.0 変更点 初版 製品 インターシルは、高性能アナログ、ミクストシグナルおよびパワーマネジメント半導体の設計、製造で世界をリードする企 業です。インターシルの製品は、通信、コンピューティング、コンシューマ、産業用機器の分野で特に急速な成長を遂げて いる市場向けに開発されています。製品ファミリの詳細は、www.intersil.com/product_tree/ をご覧ください。 ISL85402 に関するアプリケーション情報、関連ドキュメント、関連部品は、www.intersil.com 内の ISL85402 のページを参照 してください。本データシートに関するご意見は、www.intersil.com/askourstaff へお寄せください。 信頼性に関するデータは rel.intersil.com/reports/search.php を参照してください。 そのほかの製品については www.intersil.com/product_tree/ を参照してください。 そのほかの製品については www.intersil.com/product_tree/ を参照してください。 インターシルは、www.intersil.com/design/quality/ に記載の品質保証のとおり、 ISO9000 品質システムに基づいて、製品の製造、組み立て、試験を行っています。 インターシルは、製品を販売するにあたって、製品情報のみを提供します。インターシルは、いかなる時点においても、予告なしに、回路設計、ソフ トウェア、仕様を変更する権利を有します。製品を購入されるお客様は、必ずデータシートが最新であることをご確認くださいますようお願いいたし ます。インターシルは正確かつ信頼に足る情報を提供できるよう努めていますが、その使用に関して、インターシルおよび関連子会社は責任を負いま せん。また、その使用に関して、第三者が所有する特許または他の知的所有権の非侵害を保証するものではありません。インターシルおよび関連子会 社が所有する特許の使用権を暗黙的または他の方法によって与えるものではありません。 インターシルの会社概要については www.intersil.com をご覧ください。 17 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日 ISL85402 パッケージ寸法図 L20.4x4C 20 Ld クワッドフラットノーリードプラスチックパッケージ Rev 0、2006 年 11 月 20 4X 4.00 2.0 16X 0.50 A B 16 6 PIN #1 INDEX AREA 20 6 PIN 1 INDEX AREA 1 4.00 15 2 .70 ± 0 . 15 11 (4X) 5 0.15 6 10 0.10 M C A B 4 20X 0.25 +0.05 / -0.07 20X 0.4 ± 0.10 上面図 底面図 SEE DETAIL "X" 0.10 C 0 . 90 ± 0 . 1 C BASE PLANE ( 3. 8 TYP ) ( SEATING PLANE 0.08 C 2. 70 ) ( 20X 0 . 5 ) 側面図 ( 20X 0 . 25 ) C 0 . 2 REF 5 ( 20X 0 . 6) 0 . 00 MIN. 0 . 05 MAX. 詳細図 "X" 推奨ランドパターンの例 備考: 1. 寸法の単位は mm です。 ( )内の寸法は参考値です。 2. 寸法と公差は ASME Y14.5m-1994 に従っています。 3. 特記のない限り、公差は DECIMAL ± 0.05 です。 4. 寸法 b は金属端子に適用され、端子先端から 0.15mm ~ 0.30mm のポイントで計測した値です。 5. タイバー(示されている場合)は非機能性です。 6. 1 ピンの識別子はオプションですが、表示されているゾーン内 に配置されます。1 ピンの識別子はモールドまたはマーキング で示されます。 18 FN7640.0 2011 年 9 月 29 日