CCDエリアイメージセンサ S10747-0909 完全空乏化技術により近赤外域で高感度を実現 S10747-0909は厚いSiを用い、バイアスを印加することで空乏層を厚くし、近赤外域の感度と軟X線の検出効率を飛躍的に向上 させた裏面入射型CCDエリアイメージセンサです。 特長 用途 量子効率: 70% (λ=1000 nm, Ta=25°C) 宇宙望遠鏡 画素サイズ: 24 × 24 μm 512 × 512 画素 低読み出しノイズ 分光感度特性 (窓なし時) 軟X線の検出効率 ! KMPDB0313JA KMPDB0317JA 完全空乏型の裏面入射型CCDの構造 通常の裏面入射型CCDは、Si厚が数十μmと薄いため、近赤外域の量子効率は低くなります [図1]。Si厚を厚くすることで、近赤 外の量子効率を高くすることができますが、バイアスを印加しない場合は中性領域の電荷拡散により解像度が劣化してしまいま す [図2]。完全空乏型CCDは厚くしたSiにバイアスを印加し中性領域をなくすことで、良好な解像度を実現しつつ近赤外域で高 い量子効率を実現しています [図3]。ただし、暗電流が大きいため、通常は-70 °C程度に冷却して使用します。 [図1] 通常の裏面入射型CCD [図2] 厚いSiにバイアス電圧を印加しない場合 [図3] 厚いSiにバイアス電圧を印加した場合 (完全空乏型) CCD CCD CCD GND GND BIAS KMPDC0332JA 浜松ホトニクス株式会社 1 CCDエリアイメージセンサ S10747-0909 一般定格 項目 仕様 24 (H) × 24 (V) μm 532 (H) × 520 (V) 512 (H) × 512 (V) 12.288 (H) × 12.288 (V) mm 2相 2相 1段MOSFETソースフォロワ 24ピン セラミックDIP (外形寸法図を参照) なし (保護窓仮止め) 画素サイズ 画素数 有効画素数 受光面サイズ 垂直クロック 水平クロック 出力回路 パッケージ 窓材 絶対最大定格 (Ta=-70 °C) 記号 単位 Min. Typ. Max. °C Topr -120 +50 °C Tstg -200 +70 Vss -0.5 +30 V -25 +0.5 V VOD -18 +0.5 V VRD -18 +0.5 V VISV -18 +0.5 V VISH -15 +10 V VIG1V, VIG2V -15 +10 V VIG1H, VIG2H -15 +10 V VSG -15 +10 V VOG -15 +10 V VRG -15 +10 V VTG -15 +10 V VP1V, VP2V -15 +10 V VP1H, VP2H 注) 絶対最大定格を一瞬でも超えると、製品の品質を損なう恐れがあります。必ず絶対最大定格の範囲内で使用してください。 項目 動作温度 保存温度 基板電圧 (バイアス印加) OD電圧 RD 電圧 ISV電圧 ISH電圧 IGV電圧 IGH電圧 SG 電圧 OG電圧 RG 電圧 TG 電圧 垂直クロック電圧 水平クロック電圧 動作条件 (Ta=-70 °C) 項目 出力トランジスタドレイン電圧 リセットドレイン電圧 出力ゲート電圧 基板電圧 垂直入力ソース 水平入力ソース テストポイント 垂直入力ゲート 水平入力ゲート High 垂直シフトレジスタクロック電圧 Low High 水平シフトレジスタクロック電圧 Low High サミングゲート電圧 Low High リセットゲート電圧 Low High トランスファーゲート電圧 Low 外部負荷抵抗 記号 VOD VRD VOG VSS VISV VISH VIG1V, VIG2V VIG1H, VIG2H VP1VH, VP2VH VP1VL, VP2VL VP1HH, VP2HH VP1HL, VP2HL VSGH VSGL VRGH VRGL VTGH VTGL RL Min. -22 -13 -6 0.5 -8 2 -8 2 -8 2 -8 2 -8 2 20 Typ. -20 -12 -5 20 VRD VRD 0 0 -7 3 -7 3 -7 3 -7 3 -7 3 22 Max. -18 -11 -4 25 3 3 -6 4 -6 4 -6 4 -6 4 -6 4 24 単位 V V V V V V V V V V V V V kΩ 2 S10747-0909 CCDエリアイメージセンサ 電気的特性 (Ta=25 °C) 項目 記号 信号出力周波数 fc 垂直シフトレジスタ容量 CP1V, CP2V 水平シフトレジスタ容量 CP1H, CP2H サミングゲート容量 CSG リセットゲート容量 CRG トランスファーゲート容量 CTG 電荷転送効率*1 CTE Vout DC出力レベル*2 出力インピーダンス*2 Zo 消費電力*2 *3 P 飽和出力の半分のときに測定した 画素当たりの転送効率 *1: 1 *2: 負荷抵抗により変わります。(VOD=-20 V, 負荷抵抗=22 kΩ) *3: オンチップアンプと負荷抵抗を合わせた消費電力 Min. 0.99995 -15 - Typ. 600 110 20 30 60 0.99999 -13 3 12 Max. 150 -11 13 単位 kHz pF pF pF pF pF V kΩ mW Min. 150 600 1.4 20000 5000 - Typ. Fw × Sv 200 800 1.7 1 30 26667 6666 ±3 300 ~ 1100 Max. 2.0 10 60 ±10 - 単位 V 電気的および光学的特性 (指定のない場合はTa=-70 °C) 項目 記号 Vsat 飽和出力電圧 垂直 水平、サミングゲート 飽和電荷量 CCD変換効率*4 暗電流*5 読み出しノイズ*6 ダイナミックレンジ*7 Fw Sv DS Nr ラインビニング エリアスキャン DR 感度不均一性*8 PRNU 感度波長範囲 λ Ta=25 °C *4: 負荷抵抗= 22 kΩ *5: 暗電流は、温度を5~7 °C冷却すると半分になります。 *6: 動作周波数 150 kHz *7: ダイナミックレンジ = 飽和電荷量/読み出しノイズ *8: LED光 (ピーク発光波長: 560 nm)を用いて飽和電荷量の半分のときに測定 = (peak to peak) keμV/ee-/pixel/s e- rms % nm × 100 [%] 3 S10747-0909 CCDエリアイメージセンサ 暗電流-温度 ! KMPDB0314JA デバイス構造 (外形寸法図において上面からみたCCDチップ概念図) ခْ࢘ள ခْ࢘ள 23 21 15 19 13 14 4-dummy 22 512 ႁ 512 12 5 4 3 2 12345 512 4-dummy 24 1 କΏέΠ τΐΑΗ 2 3 4 5 8 10 9 512 ႁ ήρϋ· (4 ْள) 11 V=512 H=512 ήρϋ· (4 ْள) କΏέΠτΐΑΗ 8-dummy 4-dummy ಕ) වৣ༷̥࢜ͣࡉ̹ાࣣȂକΏέΠτΐΑΗ͉Si͈࢚̞໐ (ະۜ໐)́ ໞ̞̳̦ͩͦ̀͘Ȃಿ෨ಿ͈͉ະۜ໐͈Siͬ൫ً̱ȂକΏέΠτΐΑΉ ̯ͦͥخෝ̦̜̳ͤ͘ȃຈါͅ؊̲̀৭͈̈́̓చॐ࣐̩̺̯̞ͬ̽̀ȃ KMPDC0337JB 4 CCDエリアイメージセンサ S10747-0909 タイミングチャート ( ) ( ) Tpwv 1 2 3 4..519 520←512 + 8 (dummy) P1V P2V, TG P1H P2H, SG RG OS Tovr Tpwh, Tpws TG P1H P2H, SG Tpwr RG OS D1 D2 D3 D18 D19 D20 D4..D12, S1..S512, D13..D17 KMPDC0338J KMPDC0338JA 項目 記号 Min. Typ. パルス幅 Tpwv 100 P1V, P2V, TG*9 上昇/下降時間 Tprv, Tpfv 4000 パルス幅 Tpwh 3.3 上昇/下降時間 P1H, P2H*9 Tprh, Tpfh 5 デューティ比 50 パルス幅 Tpws 3.3 上昇/下降時間 Tprs, Tpfs 5 SG*9 デューティ比 50 パルス幅 Tpwr 60 RG 上昇/下降時間 Tprr, Tpfr 5 オーバーラップ時間 TG-P1H Tovr 60 *9: 最大パルス振幅の50%のところに対称クロックパルスをオーバーラップさせてください。 Max. - 単位 μs ns μs ns % μs ns % ns ns μs 5 S10747-0909 CCDエリアイメージセンサ 外形寸法図 (単位: mm) 34 ± 0.34 12.288 12.288 14 13 1 2 22.4 ± 0.3 24 23 11 12 4.40 ± 0.44 0.5 3.90 ± 0.39 (24 ×) 2.58 ± 0.15 3.0 ± 0.1 no. 1 KMPDA0256JA ピン接続 ピン no. 記号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 RD OS OD OG SG P2H P1H IG2H IG1H ISH TG P2V P1V SS ISV IG2V IG1V RG 備考 (標準動作) 機能 リセットドレイン 出力トランジスタソース 出力トランジスタドレイン 出力ゲート サミングゲート CCD水平レジスタ クロック-2 CCD水平レジスタ クロック-1 テストポイント (水平入力ゲート-2) テストポイント (水平入力ゲート-1) テストポイント (水平入力ソース) トランスファーゲート CCD垂直レジスタ クロック-2 CCD垂直レジスタ クロック-1 -12 V RL=22 kΩ -20 V -5 V 0V 0V RDに接続 基板電圧 (バイアス印加) +20 V テストポイント (垂直入力ソース) テストポイント (垂直入力ゲート-2) テストポイント (垂直入力ゲート-1) リセットゲート RDに接続 0V 0V 6 CCDエリアイメージセンサ S10747-0909 使用上の注意 (静電対策) センサは、素手あるいは綿の手袋をはめて扱うようにしてください。また、摩擦で生じる静電気によるダメージを避けるため、静 電防止服やアース付きリストバンドを身に着けてセンサを取り扱ってください。 ● 静電気を帯びる可能性のある作業台やフロアの上にセンサを直接置かないでください。 ● 作業台や作業フロアには、静電気を放電させるためのアース線を接続してください。 ● センサを取り扱うピンセットやはんだごてなどの道具にもアース線を接続してください。 ● 上記の静電対策は必ずしもすべて行う必要はありません。発生する障害の程度に応じて対策を施してください。 素子の冷却/昇温時の温度勾配速度 素子の冷却/昇温時の温度勾配速度は、5 K/min以下になるように設定してください。 本資料の記載内容は、平成26年2月現在のものです。 ୋ͈ॽအ͉Ȃ٨ၻ͈̹̈́̓͛ထ̩࣬̈́་ࢵ̳̭̦̜̳ͥ͂ͤ͘ȃུၳ͉ୃ̹̳͛ͥܢͬږਹͅै଼̯̹͈̳̦ͦ́͜Ȃͦ͘ͅࢋܱ̈́̓ͥ͢ͅࢋ̦ͤ ̜ͥાࣣ̦̜̳ͤ͘ȃུୋͬঀဥ̳ͥष͉ͅȂຈ̴ොවॽအ̮ͬဥྵ͈ષȂड૧͈ॽအ̮̞̯̺̩ͬږȃ ොවॽအ̹͉͘ϋίσ̞̤̀ͅރȂ߿ྴ͈ྎͅॻॽအͬփྙ̳ͥĩřĪȂٳอॽအͬփྙ̳ͥĩśĪ̦ັ̩ાࣣ̦̜̳ͤ͘ȃ ུୋ͈༗બ͉ȂොවࢃIJාոඤ̦ͅอࡉ̯ͦḀ̑̾২̯̹ͦͅાࣣȂུୋ͈ਘၑ̹͉͘య͈ොවͬࡠഽ̱̳͂͘ȃ̹̺̱Ȃ༗બۼܢඤ̜́̽̀͜Ȃ ഛब̤͍͢ະഐ୨̈́ঀဥ֦̳ܳͥͅఅ͉̞̀̾ͅٺȂ২̷͉͈ୣ̵̞ͬͭ͘ȃ ུၳ͈ܱशඤယ̞̾̀ͅȂ২͈ݺౄ̱̈́ͅഢश̹͉͘ໝୋ̳̭̲̳ͥ͂ͬ͘ȃ ŸŸŸįũŢŮŢŮŢŵŴŶįŤŰŮ ୵రުאਫ਼ ಆ෨ުאਫ਼ ުאނਫ਼ ಎ໐ުאਫ਼ ఱिުאਫ਼ ୌུުאਫ਼ ɧĺĹıĮııIJIJ ɧĴıĶĮıĹIJĸ ɧIJıĶĮıııIJ ɧĵĴıĮĹĶĹĸ ɧĶĵIJĮııĶij ɧĹIJijĮııIJĴ ୵రঌဩߊષIJĮķĮIJIJġĩུྵ୵ర࢙൚రΫσijٴĪ ֟ઽࡇ̩̾͊ঌࡄڠݪŅķߊځĹْ౷ġĩࡄڠݪΑ·;ͿͺΫσĸٴĪ ނസࢽߊࡵΦĴĮĹĮijIJġĩࡵΦĴĴ૩ΫσĶٴĪ ຩઐঌಎߊग५ĴijĶĮķġĩུྵຩઐפஜΫσĵٴĪ ఱिঌಎ؇ߊհാijĮĴĮIJĴġĩఱि࣭षΫσIJıٴĪ ؖঌฎఉߊฎఉפIJĮIJĴĮķġĩಅ५ฎఉΫσĶٴĪ ŕņōġĩıijijĪġijķĸĮıIJijIJġġŇłřġĩıijijĪġijķĸĮıIJĴĶ ŕņōġĩıijĺĪġĹĵĹĮĶıĹıġġŇłřġĩıijĺĪġĹĶĶĮIJIJĴĶ ŕņōġĩıĴĪġĴĵĴķĮıĵĺIJġġŇłřġĩıĴĪġĴĵĴĴĮķĺĺĸ ŕņōġĩıĶĴĪġĵĶĺĮIJIJIJijġġŇłřġĩıĶĴĪġĵĶĺĮIJIJIJĵ ŕņōġĩıķĪġķijĸIJĮıĵĵIJġġŇłřġĩıķĪġķijĸIJĮıĵĶı ŕņōġĩıĺijĪġĵĹijĮıĴĺıġġŇłřġĩıĺijĪġĵĹijĮıĶĶı ࡥఘުאଔૺ໐ȁɧĵĴĶĮĹĶĶĹȁຩઐঌߊঌIJIJijķĮIJȁŕņōġĩıĶĴĪġĵĴĵĮĴĴIJIJȁŇłřġĩıĶĴĪġĵĴĵĮĶIJĹĵ Cat. No. KMPD1117J03 Feb. 2014 DN 7