本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–12551–3 マイクロコントローラ 8 ビットオリジナル CMOS MB89051 シリーズ MB89F051/MB89051 ■ 概 要 MB89051 シリーズは , コンパクトな命令体系に加えて , PLL クロック制御 , タイマ , シリアルインタフェース , PWM タ イマ , USB ハブ機能 , USB ファンクション機能などの豊富な周辺機能を内蔵した汎用ワンチップマイクロコントローラで す。特に , USB ハブ機能はダウンポート 5 ポート ( このうち , 1 ポートは内蔵ファンクションに固定 ) をサポートし他の USB デバイスとインタフェースが可能です。また USB ファンクション機能を 1 チャネルを内蔵し Full speed をサポートし ています。 ■ 特 長 ・パッケージ種類 LQFP-64 ピンパッケージ (0.65 mm ピッチ ) ・低電圧での高速動作が可能 最小命令実行時間 0.33 µs ( 外部供給クロック 6 MHz, 内部 PLL 回路によりメインクロック 12 MHz および USB インタ フェース同期化クロック 48 MHz を自動生成。) (続く) 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 開発における最新の注意事項に関しては , 必ず「Check Sheet」を参照してください。 「Check Sheet」はシステム開発において , 問題を未然に防ぐことを目的として , 最低限必要と思われるチェック項目 をリストにしたものです。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2008.9 MB89051 シリーズ ・F2MC -8L CPU コア コントローラに最適な命令体系 乗除算命令 16 ビット演算 ビットテストによるブランチ命令 ビット操作命令など ・PLL クロック制御 PLL クロック回路内蔵により供給クロックはノイズ特性に有利な低速クロックの使用が可能 ( 外部供給クロック 6 MHz →内部システムクロック 12 MHz) ・各種タイマ 8 bit PWM タイマ (8 bit PWM タイマ× 2 ch あるいは PPG タイマ× 1 ch として使用可能 ) 21 ビットタイムベースタイマ内蔵 ・USB トランシーバ回路内蔵 (Full speed, Low speed に対応 ) ・USB ハブ USB Protocol Revision 1.0 準拠 ダウンストリームポート 5 チャネル ( うち 1 ch はファンクションに固定 ) 全ての USB プロトコルにハードで自動応答 ディスクリプタ構成情報は , ROM データとして用意しハードで自動応答 ( ベンダ ID, プロダクト ID) ストリングデータは未サポート BUS 電源 / 自己電源モード切換え可能 USB ダウンポート電源制御は個別ポート電源制御方式 ・USB ファンクション USB Protocol Revision 1.0 準拠 Full speed をサポート:ハブ使用時 Full /Low speed をサポート:ファンクション使用時 Endpoint を最大 4 つまで指定可能 サポート転送タイプ:コントロール / インタラプト / バルク / アイソクロノス転送サポート DMAC 内蔵 ( 各エンドポイントのバッファを内蔵 RAM 上にマッピングしファンクションの送受信データを直接メモリ にアクセス ) ・UART/SIO, SIO シリアルインタフェース UART/SIO ( 機能選択切換え可 ) × 1 ch 内蔵 SIO (3.3 V 対応 ) × 2 ch 内蔵 ・I2C インタフェース Philips 社 I2C バス仕様 2 ワイヤデータ転送プロトコル仕様 マスターとスレーブ送信 / 受信 ・外部割込み 外部割込み ( レベル検出× 7 本 ) 7 本の入力が独立しており , 低消費電力モードからの解除としても使用可能 (L レベル検出機能あり ) 。 ・クロック出力機能 12 MHz *と , 6 MHz *のクロックの出力が可能。( 専用端子 , 3 V 対応 ) (続く) 2 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ (続き) ・低消費電力 ( スタンバイモードサポート ) ストップモード ( 発振を停止するため電流消費はほとんど無し ) スリープモード (CPU を停止するためのモードです ) ・汎用 I/O ポート最大 41 本 汎用入出力ポート (CMOS):37 本 ( 内 7 本 3 V 対応 ) 汎用入出力ポート (Nch オープンドレイン ):4 本 ・電源 電源電圧 3.3 V ± 0.3 V または , 5.0 V ± 0.5 V ・動作温度 TA = − 40 °C ∼+ 85 °C (USB 動作以外時 ) 0 °C ∼+ 70 °C (USB 動作時 ) TA = *:外部供給クロック 6 MHz 時 DS07–12551–3 3 MB89051 シリーズ ■ 品種構成 品 種 項 目 ROM 容量 MB89051 MB89F051 32 K バイト 32 K バイト (FLASH) RAM 容量 2 K バイト パッケージ LQFP-64 (FPT-64P-M23) その他 MASK 品 基本命令数 命令ビット長 命令長 データビット長 最小命令実行時間 割込み処理時間 CPU 機能 FLASH 品 /EVA 品 :136 命令 :8 ビット :1 ∼ 3 バイト :1, 8, 16 ビット長 :0.33 µs (6 MHz 時 ) :3 µs (6 MHz 時 ) 汎用ポート 汎用入出力ポート (37 本:CMOS ( 内 7 本 3 V 対応 ) , 4 本:Nch オープンドレイン ) USB ハブ アップストリームポート:1 ch ダウンストリームポート:5 ch ( 内 1 ポートは内蔵ファンクション固定 ) ポート電源制御方式:個別ポート電源制御 自己電源 / バス電源選択可能 Full speed をサポート:ハブ使用時 USB Full /Low speed をサポート:ファンクション使用時 ファンクション End point max 4 辺 DMAC 内蔵 ( 内蔵 RAM への DMA 転送が可能 ) 周 機 PWM タイマ 8 bit PWM タイマ動作× 2 ch (PPG × 1 ch タイマとしても使用可能 ) UART UART ( クロック同期 / 非同期のデータ転送可能 ) と SIO ( 単純シリアル ) を切換え可能 SIO 能 SIO 2 SIO ( 単純シリアル ) × 2 ch (3 V 対応 ) I C インタ フェース 1 チャネル , Philips 社仕様に対応。他装置との通信に 2 ワイヤープロトコル使用。マスターとス レーブ送信 / 受信。 タイムベース タイマ 21 bit タイムベースタイマ クロック出力 12 MHz *と 6 MHz *のクロック出力が可能。(3 V 対応 ) スタンバイモード スリープモード , ストップモード *:外部供給クロック 6 MHz 時 4 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ ■ 品種間の相違点 1. メモリ空間 ・ FLASH 品などで評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認の上 , 評価してください。 2. 消費電流 ・ 低速で動作させた場合には , FLASH 搭載品種の消費電流は , マスク ROM 搭載品種より多くなります。ただし , スリー プ / ストップモード時の消費電流は同等となります。 ・ 各パッケージの詳細は ,「■パッケージ・外形寸法図」を参照してください。 3. USB の プルアップ抵抗制御について ・ USB 接続が行われるまでの間 , ハイ・インピーダンス状態です。 USB 接続前に USBP 端子を使用し , ソフトウェア制御 によりプルアップ抵抗接続制御を行ってください。 ・接続例 MB89051 シリーズ ホスト PC 3.3 V USBP 端子 1.5 kΩ DS07–12551–3 D+ RPVP 端子 D− RPVM 端子 5 MB89051 シリーズ ■ 端子配列図 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 P33/INT3/SO1 P32/INT2/SI1 P31/INT1 D4VM D4VP D3VM D3VP D2VM D2VP D5VM D5VP USBP RPVM RPVP C VCC (TOP VIEW) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 P00 P01 P02 P03 P04 P05 P06 P07 P10 P11 P12 P13 P14 P15 P16 P17 P53/SDA P54/SCL RST MOD0 MOD1 X0 X1 VSS P27 P26 P25 P24 P23 P22 P21 P20 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 P34/INT4/SCK1 P35/INT5/SCK2 P36/INT6/SO2 P37/INT7/SI2 CLK1 CLK2 P40/POW5 P41/POW2 P42/POW3 P43/POW4 P44/UCK P45/UO P46/UI/PWM1 VSS P47/PWM2 MOD2 (FPT-64P-M23) 6 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 端子名 回路形式 機 能 説 明 1 P34/INT4/SCK1 E CMOS 汎用入出力端子です。 外部割込みの入力 ( ヒステリシス入力となります。( レベル検出 ) ) SIO1 のクロック入出力 2 P35/INT5/SCK2 E CMOS 汎用入出力端子です。 外部割込みの入力 ( ヒステリシス入力となります。( レベル検出 ) ) SIO2 のクロック入出力 3 P36/INT6/SO2 B CMOS 汎用入出力端子です。 外部割込みの入力 ( ヒステリシス入力となります。( レベル検出 ) ) SIO2 のシリアルデーター出力 4 P37/INT7/SI2 E CMOS 汎用入出力端子です。 外部割込みの入力 ( ヒステリシス入力となります。( レベル検出 ) ) SIO2 のシリアルデーター入力 5 CLK1 M 6 MHz クロック出力端子です。( 外部供給クロック 6 MHz 時 ) 6 CLK2 M 12 MHz クロック出力端子です。( 外部供給クロック 6 MHz 時 ) 7 P40/POW5 B CMOS 汎用入出力端子です。 USB Down Port パワー制御信号と兼用端子となります。 8 P41/POW2 B CMOS 汎用入出力端子です。 USB Down Port パワー制御信号と兼用端子となります。 9 P42/POW3 B CMOS 汎用入出力端子です。 USB Down Port パワー制御信号と兼用端子となります。 10 P43/POW4 B CMOS 汎用入出力端子です。 USB Down Port パワー制御信号と兼用端子となります。 11 P44/UCK E CMOS 汎用入出力端子です。 UART/SIO のクロック入出力 12 P45/UO B CMOS 汎用入出力端子です。 UART/SIO のシリアルデータ出力 13 P46/UI/PWM1 N Nch オープンドレイン汎用入出力端子です。 UART/SIO のシリアルデータ入力 PWM タイマ 14 VSS ⎯ 電源端子 (GND) です。 15 P47/PWM2 K Nch オープンドレイン汎用入出力端子です。 PWM タイマ 16 MOD2 F 動作モード指定端子です。VSS に直結してください。 17 P53/SDA K Nch オープンドレイン汎用入出力端子です。 I2C インタフェースのデータ入出力端子と兼用。 18 P54/SCL K Nch オープンドレイン汎用入出力端子です。 I2C インタフェースのクロック入出力端子と兼用。 19 RST I リセット端子です。( 負論理 low レベルでリセット ) 20 MOD0 F 動作モード指定端子です。VSS に直結してください。 21 MOD1 F 動作モード指定端子です。VSS に直結してください。 22 X0 23 X1 A 水晶発振回路用の接続端子です。(6 MHz) 24 VSS ⎯ 電源端子 (GND) です。 25 P27 B CMOS 汎用入出力端子です。* 26 P26 B CMOS 汎用入出力端子です。* 27 P25 B CMOS 汎用入出力端子です。* (続く) DS07–12551–3 7 MB89051 シリーズ (続き) 端子番号 端子名 回路形式 機 能 説 明 28 P24 B CMOS 汎用入出力端子です。 29 P23 B CMOS 汎用入出力端子です。* 30 P22 B CMOS 汎用入出力端子です。* 31 P21 B CMOS 汎用入出力端子です。* 32 P20 B CMOS 汎用入出力端子です。* 33 P17 B CMOS 汎用入出力端子です。 34 P16 B CMOS 汎用入出力端子です。 35 P15 B CMOS 汎用入出力端子です。 CMOS 汎用入出力端子です。 * 36 P14 B 37 P13 B CMOS 汎用入出力端子です。 38 P12 B CMOS 汎用入出力端子です。 39 P11 B CMOS 汎用入出力端子です。 CMOS 汎用入出力端子です。 40 P10 B 41 P07 B CMOS 汎用入出力端子です。 42 P06 B CMOS 汎用入出力端子です。 43 P05 B CMOS 汎用入出力端子です。 CMOS 汎用入出力端子です。 44 P04 B 45 P03 B CMOS 汎用入出力端子です。 46 P02 B CMOS 汎用入出力端子です。 47 P01 B CMOS 汎用入出力端子です。 48 P00 B CMOS 汎用入出力端子です。 49 VCC ⎯ 電源端子です。 50 C ⎯ 外部に 0.1 µF のキャパシタを接続します。3.3 V 電源で使用時は , VCC 端子 と接続し , 3.3 V 入力にします。 51 RPVP USBDRV USB ルートポート+端子です。 52 RPVM USBDRV USB ルートポート−端子です。 53 USBP L 54 D5VP USBDRV USB ダウンポート 5 +端子です。 55 D5VM USBDRV USB ダウンポート 5 −端子です。 56 D2VP USBDRV USB ダウンポート 2 +端子です。 57 D2VM USBDRV USB ダウンポート 2 −端子です。 58 D3VP USBDRV USB ダウンポート 3 +端子です。 59 D3VM USBDRV USB ダウンポート 3 −端子です。 60 D4VP USBDRV USB ダウンポート 4 +端子です。 61 D4VM USBDRV USB ダウンポート 4 −端子です。 62 P31/INT1 B CMOS 汎用入出力端子です。 外部割込みの入力 ( ヒステリシス入力となります。( レベル検出 ) ) 63 P32/INT2/SI1 E CMOS 汎用入出力端子です。 外部割込みの入力 ( ヒステリシス入力となります。( レベル検出 ) ) SIO1 のシリアルデータ入力 64 P33/INT3/SO1 B CMOS 汎用入出力端子です。 外部割込みの入力 ( ヒステリシス入力となります。( レベル検出 ) ) SIO1 のシリアルデータ出力 USB プルアップ抵抗接続用端子です。 *:エミュレータ上では出力専用となります。 8 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ ■ 入出力回路形式 分類 回 路 備 考 ・ 発振帰還抵抗 約 1 MΩ X1 A X0 スタンバイ制御信号 ・ CMOS 入出力 R Pch プルアップ制御レジスタ Pch B Nch 入力 スタンバイ 制御信号 ・ CMOS 入出力 ・ ヒステリシス入力 R Pch プルアップ制御レジスタ Pch E Nch スタンバイ 制御信号 ポート入力 リソース入力 ・ CMOS 入力 入力 F ・ ヒステリシス入出力 ・ プルアップ抵抗 R Pch I Nch 入力 (続く) DS07–12551–3 9 MB89051 シリーズ (続き) 分類 回 路 備 考 ・ USB 入出力 + D 入力 D− 入力 D+ 差動入力 D− Full D+ 出力 USBDRV Full D− 出力 Low D+ 出力 Low D− 出力 方向 スピード ・ Nch オープンドレイン入出力 Nch K 入力 スタンバイ 制御信号 ・ USB プルアップ抵抗接続 Pch L Nch ・ クロック出力 Pch M Nch ・ Nch オープンドレイン入出力 ・ ヒステリシス入力 Nch N スタンバイ 制御信号 10 ポート入力 リソース入力 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ ■ デバイスの取扱いについて 1. ラッチアップの防止 CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , また は VCC ∼ VSS 間に定格を超える電圧が印加された場合 , ラッチアップ現象が発生することがあります。 ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子が熱破壊する恐れがあります。使用に際して , 最大定格を超えることの ないよう十分注意してください。 アナログ系の電源投入時 , および切断時においてもアナログ入力は , ディジタル電源 (VCC) を超えないように注意して ください。 2. 未使用入力端子の処理について 使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作およびラッチアップによる永久破壊の原因になることがあ ります。必ず , 2 kΩ 以上の抵抗を介して , プルアップまたはプルダウンの処置をしてください。 また使用していない入出力端子については , 出力状態にし解放とするか , 入力状態の場合は未使用時の入力端子と同じ 処理をしてください。 3. 外部リセット (RST) へのノイズの注意について 外部リ 外部リセット端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力された場合 , 誤動作を起こすことがあります。 セット端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力されないようにしてください。 4. 電源電圧の変動 VCC 電源電圧の動作保証範囲は規格のとおりですが , この規格範囲内においても電源電圧の急激な変化があると誤動作 を生じることがありますので , IC への供給電圧はできるだけ安定化するように心がけてください。安定化の基準として , 商用周波数 (50 Hz ∼ 60 Hz) での VCC リプル変動 (P-P 値 ) は , 標準 VCC 値の 10%以下に , また電源の切換え時などの瞬時 変化においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるよう電圧変動を抑えることを推奨します。 5. 動作中のクロックの注意について 本マイコンはメインクロック生成に PLL を使用していますので , 動作中に発振子が外れたり , あるいはクロック入力が 停止した場合 , PLL 内部の自励発振回路の自走周波数で動作を継続し続ける場合があります。この動作は保証外の動作で す。 6. ポート 2 (P20 ∼ P27) について エミュレータ上では , 出力専用端子となります。 DS07–12551–3 11 MB89051 シリーズ ■ フラッシュメモリの書込み / 消去について 1. フラッシュメモリの概要 フラッシュメモリは CPU メモリマップ上の 8000H ∼ FFFFH に配置され , フラッシュメモリインタフェース回路の機能 により , マスク ROM と同様に CPU からのリードアクセスおよびプログラムアクセスが可能です。フラッシュメモリへの 書込み / 消去は , フラッシュメモリインタフェース回路を介して CPU からの命令動作で行えます。このため , 内蔵 CPU の 制御による実装状態での書き換えが可能となり , プログラムおよびデータの改善が効率よく行えます。 2. フラッシュメモリの特長 ・ 32 K バイト× 8 ビット:(16 K + 8 K + 8 K セクタ ) セクタ構成 ・ 自動アルゴリズム (Embedded Algorithm:MBM29LV200 と同様 ) ・ 消去一時停止 / 消去再開機能の搭載 ・ データポーリング , トグルビットによる書込み / 消去完了検出 ・ CPU 割込みによる書込み / 消去の完了検出 ・ JEDEC 標準型コマンドと互換 ・ セクタ毎の消去が可能 ( セクタ組み合わせ自由 ) ・ 書込み / 消去回数 ( 最小 ) 10,000 回 3. フラッシュメモリ書込み / 消去の方法 フラッシュメモリは書込みと読出しを同時に行うことはできません。つまり , フラッシュメモリにデータ書込み / 消去動 作を行う際には , フラッシュメモリ上にあるプログラムを RAM にいったんコピーし RAM 実行することで , フラッシュ メモリからプログラムアクセスをせず書込み動作だけを行うことが可能となります。 4. フラッシュメモリのレジスタ ・コントロールステータスレジスタ (FMCS) アドレス bit7 002EH bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 初期値 INTE RDYINT WE RDY 予約 予約 ⎯ 予約 000X00X0B R/W R/W R R/W R/W ⎯ R/W R/W 5. セクタ構成 CPU によるアクセス時と , フラッシュ書込みライタ使用時の各セクタの対応するアドレスを下図にフラッシュメモリの セクタ構成に示します。 ・フラッシュメモリのセクタ構成 フラッシュメモリ CPU アドレス ライタアドレス* 16 K バイト FFFFH ∼ C000H 1FFFFH ∼ 1C000H 8 K バイト BFFFH ∼ A000H 1BFFFH ∼ 1A000H 8 K バイト 9FFFH ∼ 8000H 19FFFH ∼ 18000H *:ライタアドレス ライタアドレスとは , フラッシュメモリにパラレルライタでデータ書込みを行う際 , CPU アドレスに対して相当するア ドレスです。汎用ライタを使用し書込み / 消去を行う際は , このアドレスで書込み / 消去を実行します。 12 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ ■ ブロックダイヤグラム X0 X1 メインクロック発振回路 リセット出力 クロック制御回路 パワーオン リセット回路 ( ウオッチ ドッグタイマ ) PLL 回路 D2VM ∼ D5VM Dp2-5 USB HUB 回路 Dp1 UART USB Function 回路 SIO CMOS out Port Nch I/O Port P53/SDA, P54/SCL 3 V CMOS I/O Port P31/INT1 P32/INT2/SI1 P33/INT3/SO1 P34/INT4/SCK1 P35/INT5/SCK2 P36/INT6/SO2 P37/INT7/SI2 8 bit PWM CMOS I/O Port CLK2 3 V CLK Port CLK1 CMOS I/O Port P40/POW5 P41/POW2 P42/POW3 P43/POW4 内 部 バ ス Nch I/O Port D2VP ∼ D5VP USB DRV RPVM 21 bit タイムベースタイマ Rp RPVP RST DMAC クロック出力 P46/UI/PWM1 P47/PWM2 P44/UCK P45/UO P00 ∼ P07, P10 ∼ P17 P20 ∼ P27 * 外部割込み ( レベル ) RAM 2 Kバイト SIO1 SIO2 F2MC - 8L CPU ROM 32 K / FLASH 32 Kバイト I2C その他の端子 VSS VCC MOD0 MOD1 MOD2 USBP C *:エミュレータ上では , 出力専用端子となります。 DS07–12551–3 13 MB89051 シリーズ ■ CPU コア 1. メモリ空間 MB89051 のメモリ空間は 64 K バイトで , I/O 領域 , RAM 領域 , ROM 領域によって構成されます。メモリ空間の中には 汎用レジスタ , ベクトルテーブルなど特定の用途に使用される領域があります。 ・I/O 領域 ( アドレス:0000H ∼ 007FH) 内蔵する周辺機能の制御レジスタ , データレジスタなどが割り当てられます。 I/O 領域はメモリ空間の一部に割り当てられているため , メモリと同様にアクセスできます。また , ダイレクトアドレシ ングによって , より高速にアクセスできます。 ・RAM 領域 内部データ領域としてスタティック RAM が内蔵されています。 内部 RAM 容量は品種によって異なります。 80H ∼ FFH までをダイレクトアドレシングによって高速にアクセスできます。 100H ∼ 1FFH までを汎用レジスタ領域として使用できます ( 品種によって使用可能な領域に制限があります ) 。 リセットにより RAM のデータは不定となります。 ・ROM 領域 内部プログラム領域として , ROM が内蔵されています。 内部 ROM 容量は品種によってことなります。 FFC0H ∼ FFFFH をベクトルテーブルなどに使用します。 ・メモリマップ MB89F051 MB89051 0000H 0000H I/O 0080H I/O 0080H RAM 0100H 0200H RAM 0100H レジ スタ 0880H 0200H 0880H アクセス 禁止 8000H アクセス 禁止 8000H ROM∗ ROM FFC0H FFFFH ベクトルテーブル ( リセット・割込み・ベクトルコール命令 ) 14 レジ スタ FFC0H FFFFH *:FLASH ROM DS07–12551–3 MB89051 シリーズ 2. レジスタ MB89051 シリーズには CPU 内にある用途専用のレジスタと汎用レジスタの 2 つの種類のレジスタがあります。専用レ ジスタは以下のものが該当します。 プログラムカウンタ (PC) アキュムレータ (A) テンポラリアキュムレータ (T) インデックスレジスタ (IX) エクストラポインタ (EP) スタックポインタ (SP) プログラムステータス (PS) :16 ビット長 , 命令格納位置を示します。 :16 ビット長 , 演算などの一時記憶レジスタで 8 ビットデータ処理命令では下 位側の 1 バイトを使用します。 :16 ビット長 , アキュムレータとの間で演算を行ないます。8 ビットデータ処 理命令では下位側の 1 バイトを使用します。 :16 ビット長 , インデックス修飾を行なうレジスタです。 :16 ビット長 , メモリアドレスを示すポインタです。 :16 ビット長 , スタック領域を示します。 :16 ビット長 , レジスタポインタやコンディションコードを格納するレジスタ です。 16 ビット PC 初期値 FFFDH :プログラムカウンタ A :アキュムレータ 不定 T :テンポラリアキュムレータ 不定 IX :インデックスレジスタ 不定 EP :エクストラポインタ 不定 SP :スタックポインタ 不定 RP CCR :プログラムステータス I フラグ= 0, IL1, 0 = 11 他のビットは不定 PS さらに , PS は上位 8 ビットがレジスタバンクポインタ (RP) , 下位 8 ビットがコンディションコードレジスタ (CCR) と 分けることができます ( 下図参照 ) 。 RP PS bit15 bit14 bit13 bit12 bit11 bit10 bit9 R4 R3 R2 R1 R0 − − CCR bit8 − bit7 H bit6 I bit5 IL1 bit4 IL0 bit3 N bit2 Z bit1 V bit0 CCR 初期値 X011XXXXB C ハーフキャリフラグ 割込み許可フラグ 割込みレベルビット ネガティブフラグ ゼロフラグ オーバフローフラグ キャリーフラグ X:不定 DS07–12551–3 15 MB89051 シリーズ RP は現在使用しているレジスタバンクのアドレスを示すもので , RP の内容と実アドレスの関係は下図に示す変換規則 になっています。 汎用レジスタ領域の実アドレス変換規則 RP 上位 "0" 発生アドレス "0" "0" "0" "0" オペコード下位 "0" "0" "1" R4 R3 R2 R1 R0 b2 b1 b0 A15 A14 A13 A12 A11 A10 A9 A8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 CCR は演算の結果や転送データの内容を示すビットと , 割込み時の CPU の動作を制御するビットがあります。 H フラグ :演算の結果 , bit3 から bit4 への繰上げや bit4 から bit3 への借越しが発生したとき “1” にセットされ , それ以 外のときは “0” にクリアされます。このフラグは 10 進補正命令用なので , 加減算以外の用途に使用しない でください。 I フラグ :このフラグが “1” のとき割込みを許可し , “0” のとき割込みを禁止します。リセット時に “0” になります。 IL1, 0 :現在許可している割込みのレベルを示します。このビットが示す値より強い割込み要求があった場合の み , 割込み処理を行ないます。 IL1 IL0 0 0 0 1 1 0 2 1 1 3 割込みレベル 1 強弱 強い 弱い=割込みなし N フラグ :演算の結果 , 最上位ビットが “1” のとき “1” にセットされ , “0” のときは “0” にクリアされます。 Z フラグ :演算の結果が , “0” であれば “1” にセットされ , それ以外のときは “0” にクリアされます。 V フラグ :演算の結果 , 2 の補数のオーバフローが発生したとき “1” にセットされ , 発生しなかったときは “0” にクリア されます。 C フラグ :演算の結果 , bit7 からの繰上げ ( キャリー) や bit7 への借越し ( ボロー) が発生したとき “1” にセットされ , 発生しなかったときは “0” にクリアされます。また , シフト命令ではシフトアウトした値になります。 16 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ また , 汎用レジスタとして , 以下のものがあります。 ・汎用レジスタ:8 ビット長 , データを格納するレジスタ 汎用レジスタは 8 ビット長のレジスタで , メモリ上のレジスタバンク内にあります。1 バンクあたり 8 個のレジスタがあ り , MB89051 シリーズでは全部で 16 バンクまで使用することができます。 現在使用しているバンクはレジスタバンクポインタ (RP) で示します。 レジスタバンク構成 ここのアドレス= 0100H + 8 × (RP) R0 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 16 バンク メモリ領域 DS07–12551–3 17 MB89051 シリーズ ■ I/O マップ アドレス レジスタ略称 レジスタ名称 00H PDR0 ポート 0 データレジスタ 01H DDR0 ポート 0 方向レジスタ 02H PDR1 ポート 1 データレジスタ 03H DDR1 ポート 1 方向レジスタ 04H PDR2 ポート 2 データレジスタ 05H 書込み / 読出し 初期値 R/W XXXXXXXX W 00000000 R/W XXXXXXXX W 00000000 R/W 00000000 予約 06H DDR2 ポート 2 方向レジスタ R/W 00000000 07H SYCC システムクロック制御レジスタ R/W XXX 1 1 X 0 0 08H STBC スタンバイ制御レジスタ R/W 0 0 0 1 XXXX 09H WDTC ウォッチドック制御レジスタ R/W XXXXXXXX 0AH TBTC タイムベースタイマ制御レジスタ R/W 0 0 XXX 0 0 0 0BH 空き領域 0CH PDR3/ USBP ポート 3 データレジスタ / USB 用プルアップレジスタ R/W XXXXXXXX 0DH DDR3/ USBPC ポート 3 方向レジスタ / USB 用プルアップ制御レジスタ R/W 00000000 0EH 予約 0FH 空き領域 10H PDR4 ポート 4 データレジスタ R/W XXXXXXXX 11H DDR4 ポート 4 方向レジスタ R/W 00000000 12H PDR5 ポート 5 データレジスタ R/W XXX 1 1 XXX ∼ 13H 予約 15H ∼ 16H 空き領域 20H 21H PURR0 ポート 0 プルアップオプション設定レジスタ R/W 11111111 22H PURR1 ポート 1 プルアップオプション設定レジスタ R/W 11111111 23H PURR2 ポート 2 プルアップオプション設定レジスタ R/W 11111111 24H PURR3 ポート 3 プルアップオプション設定レジスタ R/W 1111111X 25H PURR4 ポート 4 プルアップオプション設定レジスタ R/W 11111111 26H 予約 27H CTR1 PWM 制御レジスタ 1 R/W 00000000 28H CTR2 PWM 制御レジスタ 2 R/W 000X0000 29H CTR3 PWM 制御レジスタ 3 R/W X 0 0 0 XXXX 2AH CMR1 PWM コンペアレジスタ 1 W XXXXXXXX 2BH CMR2 PWM コンペアレジスタ 2 W XXXXXXXX 2CH CKR クロック出力制御レジスタ R/W XXXXXXX 0 0 2DH SCS シリアルクロック切換えレジスタ R/W XXXXXXX 0 (続く) 18 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ アドレス レジスタ略称 レジスタ名称 書込み / 読出し 初期値 2EH FMCS フラッシュメモリコントロールステータスレジスタ ( フラッシュメモリ搭載品のみ ) R, R/W 000X00X0 2FH SMC1 シリアルモード制御レジスタ 1 R/W 00000000 30H SMC2 シリアルモード制御レジスタ 2 R/W 00000000 31H SSD R 0 0 0 0 1 XXX 32H SIDR/SODR シリアルインプット / シリアルアウトプット データレジスタ R/W XXXXXXXX 33H SRC シリアルレート制御レジスタ R/W XXXXXXXX 34H IBSR I2C バスステータスレジスタ R 00000000 35H IBCR I2C バス制御レジスタ R/W 00011000 36H ICCR I2C クロックレジスタ R/W 0 X 0 XXXXX 37H IADR I2C アドレスレジスタ R/W XXXXXXXX 38H IDAR I2C データレジスタ R/W XXXXXXXX シリアルステータス & 制御レジスタ 39H 空き領域 3AH SMR1 シリアルモードレジスタ1 R/W 00000000 3BH SDR1 シリアルデーターレジスタ1 R/W XXXXXXXX 3CH EIE 外部割込み制御レジスタ R/W 00000000 3DH EIF 外部割込みフラグレジスタ R/W XXXXXXX 0 3EH, 3FH 空き領域 40H HMDR HUB モードレジスタ R/W 1 0 XXXXX 0 41H HDSR1 ハブディスクリプタレジスタ 1 R/W XXXXXXXX 42H HDSR2 ハブディスクリプタレジスタ 2 R/W XXXXXXXX 43H HDSR3 ハブディスクリプタレジスタ 3 R/W XXXXXXXX 44H HSTR ハブステータスレジスタ R/W 00000000 45H OCCR オーバカレントレジスタ R/W 0 XXX 0 0 0 0 46H DADR ディスクリプタ ROM アドレスレジスタ R/W XXXXXXXX 47H 予約 48H, 49H 空き領域 4AH SMR2 シリアルモードレジスタ2 R/W 00000000 4BH SDR2 シリアルデーターレジスタ2 R/W XXXXXXXX R/W 0 0 0 0 0 1 01 4CH, 4DH 4EH 空き領域 HDSR4 4FH ハブディスクリプタレジスタ 4 空き領域 50H UMDR USB リセットモードレジスタ R/W 1 0 0 0 XX 0 0 51H DBAR DMA ベースアドレスレジスタ R/W XXXXXXXX 52H TDCR0 転送データカウントレジスタ 0 R/W X0000000 53H TDCR1 転送データカウントレジスタ 1 R/W X0000000 R/W X0000000 54H 55H 予約 TDCR21 転送データカウントレジスタ 2 (続く) DS07–12551–3 19 MB89051 シリーズ (続き) アドレス レジスタ略称 レジスタ名称 56H 書込み / 読出し 初期値 予約 57H TDCR3 転送データカウントレジスタ 3 R/W X0000000 58H UCTR USB コントロールレジスタ R/W 00000000 59H USTR1 USB ステータスレジスタ 1 R/W 00000000 5AH USTR2 USB ステータスレジスタ 2 R XXXXXX 0 0 5BH UMSKR USB 割込みマスクレジスタ R/W 00000000 5CH UFRMR1 USB フレームステータスレジスタ 1 R XXXXXXXX 5DH UFRMR2 USB フレームステータスレジスタ 2 R XXXXXXXX 5EH EPER USB エンドポイントイネーブルレジスタ R/W XXXX 0 0 0 1 5FH EPBR0 エンドポイントセットアップレジスタ 0 R/W X0000000 60H EPBR11 エンドポイントセットアップレジスタ 11 R/W XX 0 0 0 0 XX 61H EPBR12 エンドポイントセットアップレジスタ 12 R/W X0000000 62H EPBR21 エンドポイントセットアップレジスタ 21 R/W XX 0 0 0 0 XX 63H EPBR22 エンドポイントセットアップレジスタ 22 R/W X0000000 64H EPBR31 エンドポイントセットアップレジスタ 31 R/W XX 0 0 0 0 XX 65H EPBR32 エンドポイントセットアップレジスタ 32 R/W X0000000 66H 予約 ∼ 67H 空き領域 78H 79H 予約 7AH 空き領域 7BH ILR1 割込みレベル設定レジスタ 1 W 11111111 7CH ILR2 割込みレベル設定レジスタ 2 W 11111111 7DH ILR3 割込みレベル設定レジスタ 3 W 11111111 7EH ILR4 割込みレベル設定レジスタ 4 W 11111111 7FH 予約 ・ 書込み / 読込みについての説明 R/W:リード・ライト可 R:リードオンリ W:ライトオンリ ・ 初期値についての説明 0 :このビットの初期値は “0” です。 1 :このビットの初期値は “1” です。 X:このビットの初期値は不定です。 (注意事項)予約 , 空き領域は使用しないでください。 20 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 (VSS = 0 V) 項 目 記 号 定 格 値 単 位 備 考 最小 最大 VSS − 0.3 VSS + 6.0 V VSS − 0.3 VCC + 0.3 V P31 ∼ P37, P46, P47, P53, P54 以外 VSS − 0.3 3.3 V P31 ∼ P37 VSS − 0.3 VSS + 6.0 V P46,P47,P53, P54 * 1 VSS − 0.3 VCC + 0.3 V P31 ∼ P37, P46, P47, P53, P54, CLK1, CLK2, USBP 以外 VSS − 0.3 3.6 V P31 ∼ P37, CLK1, CLK2, USBP VSS − 0.3 VSS + 6.0 V P46, P47, P53, 54 ICLAMP − 2.0 2.0 mA *5 Σ|ICLAMP| ⎯ 20 mA *5 “L” レベル最大出力電流 IOL ⎯ 15 mA 通常出力*2 “L” レベル平均出力電流 IOLAV ⎯ 4 mA 通常出力* 3 “L” レベル最大総出力電流 ΣIOL ⎯ 100 mA 全通常出力の合計 “L” レベル平均総出力電流 ΣIOLAV ⎯ 40 mA 全通常出力の合計* 4 “H” レベル最大出力電流 IOH ⎯ − 15 mA 通常出力*2 “H” レベル平均出力電流 IOHAV ⎯ −4 mA 通常出力* 3 ⎯ − 50 mA 全通常出力の合計 “H” レベル最大総出力電流 ΣIOH ⎯ − 10 mA P31 ∼ P37, CLK1, CLK2, USBP 出 力の合計 ⎯ − 20 mA 全通常出力の合計* 4 ⎯ − 10 mA P31 ∼ P37, CLK1, CLK2, USBP 出 力の合計* 4 電源電圧 入力電圧 出力電圧 最大クランプ電流 最大総クランプ電流 “H” レベル平均総出力電流 VCC VI VO ΣIOHAV 消費電力 PD ⎯ 300 mW 動作温度 TA − 40 + 85 °C 保存温度 Tstg − 55 + 150 °C *1 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 * 1:VI は定格電圧を超えてはいけません。ただし , 外部の部品を使用して入力への電流または入力からの電流の最大値 を制限する場合は , VI 定格に代って ICLAMP 定格が適用されます。 * 2:最大出力電流は , 該当する端子 1 本のピーク値を規定します。 * 3:平均出力電流は , 該当する端子 1 本に流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します ( 平均値とは , 動作 電流×動作率のことです ) 。 * 4:平均総出力電流は , 該当する端子すべてに流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します ( 平均値とは , 動作電流×動作率のことです ) 。 * 5: ・該当端子:P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P40 ∼ P45 ・推奨動作条件内でご使用ください。 ・直流電圧 ( 電流 ) でご使用ください。 ・+ B 信号とマイコンの間には , 必ず制限抵抗を接続し+ B 信号を印加してください。 ・+ B 入力時にマイコン端子に入力される電流が , 瞬時・定常を問わず規格値以下になるように制限抵抗の値を設 定してください。 DS07–12551–3 21 MB89051 シリーズ ・低消費電力モードなどマイコンの駆動電流が少ない動作状態では+ B 入力電位が保護ダイオードを通して VCC 端 子の電位を上昇させ , 他の機器へ影響を及ぼす可能性がありますのでご注意ください。 ・マイコン電源が OFF 時 (0 V に固定していない場合 ) に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されているた め , 不完全な動作を行う可能性がありますのでご注意ください。 ・電源投入時に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されているため , パワーオンリセットが動作しない電 源電圧になる可能性がありますのでご注意ください。 ・+ B 入力端子は , オープン状態にならないようにご注意ください。 ・A/D 入力端子を除くアナログ系入力端子 (LCD 駆動端子 , コンパレータ入力端子など ) は , + B 入力ができせんの でご注意ください。 ・推奨回路例: ・入出力等等価回路 保護ダイオード VCC P-ch 制限抵抗 +B 入力 (0 ∼ 16V) N-ch R <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 22 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ 2. 推奨動作条件 (VSS = 0 V) 項 目 記号 規 格 値 単位 備 考 最小 標準 最大 4.5 ⎯ 5.5 V VCC = 5.0 V 電源時 3.0 ⎯ 3.6 V VCC = 3.3 V 電源時* − 40 ⎯ + 85 °C USB 動作以外時 0 ⎯ + 70 °C USB 動作時 電源電圧 VCC 動作温度 TA 平滑コンデンサ CS 0.1 ⎯ 1.0 µF VCC = 5.0 V 時* シリーズ抵抗 RS ⎯ 16 ⎯ Ω USB ファンクション使用時 *:セラミックコンデンサ , または同程度の周波数特性のコンデンサを使用してください。VCC 端子のバイパスコンデン サは CS よりも大きい容量値のものを使用してください。また , 3.3 V 電源で使用する場合は , C 端子を VCC と接続 し , 3.3 V 入力するようにしてください。 ・C および USB ポートの端子接続図 RS D2VP RS D2VM RS D3VP RS RPVP RS D3VM RS RPVM RS D4VP RS C CS D4VM RS D5VP RS D5VM DS07–12551–3 23 MB89051 シリーズ ・動作電圧−動作周波数 5.5 動作保証範囲 5.0 動作電圧 VCC (V) 4.5 4.0 3.6 動作保証範囲 3.0 2.0 1.0 0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 11.0 12.0 13.0 CPU 動作周波数 (FCH MHz) ( インストラクションサイクル= 4 / FCH の時 ) 4.0 2.0 0.8 0.4 0.33 最小命令実行時間 ( インストラクションサイクル ) (µs) ただし , FCH =クロック周波数 (Fc) × 2 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 24 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ 3. 直流規格 (5.0 V 電源時 ) (VCC = 5.0 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 VIH “H” レベル 入力電圧 VIHS 端 子 条 件 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P40 ∼ P47, P53, P54, MOD0, MOD1, MOD2 “L” レベル 入力電圧 VILS 標 準 最 大 ⎯ 0.7 VCC ⎯ VCC + 0.3 V P31 ∼ P37 ⎯ 2.5 ⎯ 3.3 V RST, UCK, UI ⎯ 0.8 VCC ⎯ VCC + 0.3 V INT1 ∼ INT7, SCK1, SCK2, SI1, SI2 ⎯ 2.9 ⎯ 3.3 V ⎯ 0.8 VCC ⎯ VCC + 5.5 V P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P40 ∼ P47, P53, P54, MOD0, MOD1, MOD2 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.3 VCC V P31 ∼ P37 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.9 RST, INT1 ∼ INT7, UCK, UI ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.2 VCC INT1 ∼ INT7, SCK1, SCK2, SI1, SI2 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.6 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.3 VCC V ⎯ VSS − 0.3 ⎯ VCC + 0.3 V VILI2C SCL, SDA オープンドレイン 出力印加電圧 “H” レベル 出力電圧 “L” レベル 出力電圧 単位 最 小 VIHI2C SCL, SDA VIL 規 格 値 備 考 3 V 対応 3 V 対応 3 V 対応 V 3 V 対応 VD1 P53, P54 IOH =− 2.0 mA 4.0 ⎯ ⎯ V VOH P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P24, P40 ∼ P47 P31 ∼ P37, CLK1, CLK2 IOH =− 1.0 mA 2.6 ⎯ 3.6 V V 3 V 対応 USBP IOH =− 2.4 mA 3.0 ⎯ 3.6 V V USB Pull up 用 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P24, P40 ∼ P47, P53, P54, RST IOL = 4.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V P31 ∼ P37, CLK1, CLK2 IOL = 1.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V VOL 3 V 対応 (続く) DS07–12551–3 25 MB89051 シリーズ (続き) (VCC = 5.0 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 入力リーク電流 (High-z 出力 リーク電流 ) オープンドレイン 出力リーク電流 記号 ILI 端 子 備 考 +5 µA プルアップ抵抗 なし指定時 ⎯ +5 µA −5 ⎯ +5 µA ⎯ ⎯ +5 µA 25 50 100 kΩ プルアップ抵抗 あり指定時 RST は除く ⎯ 29 42 mA MB89F051 ⎯ 28 41 mA MB89051 最大 −5 ⎯ CLK1, CLK2 −5 USBP P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P31 ∼ P37, P40 ∼ P47, 0.0 V < VI < VCC 0.0 V < VI < VSS + 5.5 V P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, VI = 0.0 V P31 ∼ P37, P40 ∼ P47, P53, P54, RST FCH = 12.0 MHz, VCC = 5.0 V, tinst = 0.333 µs VCC ICCS1 FCH = 12.0 MHz, VCC = 5.0 V, tinst = 0.333 µs ⎯ 20 30 mA スリープモード ICCH TA =+ 25 °C ⎯ 40 70 µA ストップ f = 1 MHz ⎯ 5 15 pF 電源電流 26 単位 標準 ICC 入力容量 規 格 値 最小 ILIOD P53, P54 プルアップ抵抗値 RPULL 条 件 CIN VCC, VSS, C 以外 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ 4. 直流規格 (3.3 V 電源時 ) (VCC = 3.3 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 端 子 条 件 VIH P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P31 ∼ P37, P40 ∼ P47, P53, P54, MOD0, MOD1, MOD2 VIHS RST, UCK, UI, INT1 ∼ INT7, SCK1, SCK2, SI1, SI2 標 準 最 大 ⎯ 0.7 VCC ⎯ VCC + 0.3 V ⎯ 0.8 VCC ⎯ VCC + 0.3 V ⎯ 0.8 VCC ⎯ VCC + 5.5 V VIL P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P31 ∼ P37, P40 ∼ P47, P53, P54, MOD0, MOD1, MOD2 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.3 VCC V VILS RST, INT1 ∼ INT7, UCK, UI, INT1 ∼ INT7, SCK1, SCK2, SI1, SI2 ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.2 VCC V ⎯ VSS − 0.3 ⎯ 0.3 VCC V ⎯ VSS − 0.3 ⎯ VCC + 0.3 V VIHI2C SCL, SDA “L” レベル 入力電圧 VILI2C SCL, SDA “H” レベル 出力電圧 “L” レベル 出力電圧 単位 最 小 “H” レベル 入力電圧 オープンドレイン 出力印加電圧 規 格 値 VD1 VOH VOL P53, P54 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P24, P40 ∼ P47 IOH =− 2.0 mA 2.6 ⎯ ⎯ V P31 ∼ P37, CLK1, CLK2 IOH =− 1.0 mA 2.6 ⎯ ⎯ V USBP IOH =− 2.4 mA 3.0 ⎯ ⎯ V P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P24, P40 ∼ P47, P53, P54, RST IOL = 4.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V P31 ∼ P37, CLK1, CLK2 IOL = 1.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V 備 考 USB Pull up 用 , Vcc = 3.1 V ∼ 3.6 V 時 (続く) DS07–12551–3 27 MB89051 シリーズ (続き) (VCC = 3.3 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 入力リーク電流 (High-z 出力 リーク電流 ) オープンドレイン 出力リーク電流 記号 ILI 端 子 備 考 +5 µA プルアップ抵抗 なし指定時 ⎯ +5 µA −5 ⎯ +5 µA ⎯ ⎯ +5 µA 25 50 100 kΩ プルアップ抵抗 あり指定時 RST は除く ⎯ 29 42 mA MB89F051 ⎯ 28 41 mA MB89051 最大 −5 ⎯ CLK1, CLK2 −5 USBP P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P31 ∼ P37, P40 ∼ P47, 0.0 V < VI < VCC 0.0 V < VI < VSS + 5.5 V P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, VI = 0.0 V P31 ∼ P37, P40 ∼ P47, P53, P54, RST FCH = 12.0 MHz, VCC = 3.3 V, tinst = 0.333 µs VCC ICCS1 FCH = 12.0 MHz, VCC = 3.3 V, tinst = 0.333 µs ⎯ 20 30 mA スリープモード ICCH TA =+ 25 °C ⎯ 40 70 µA ストップ f = 1 MHz ⎯ 10 ⎯ pF 電源電流 28 単位 標準 ICC 入力容量 規 格 値 最小 ILIOD P53, P54 プルアップ抵抗値 RPULL 条 件 CIN VCC, VSS 以外 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ 5. 交流規格 (1) リセットタイミング (VCC = 5.0 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記 号 条 件 tZLZH ⎯ RST “L” パルス幅 規 格 値 最 小 最 大 48 tHCYL ⎯ 単 位 備 考 ns (注意事項) ・tHCYL は内部メインクロックの発振周期です。 ・外部リセット端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力された場合 , 誤動作を起こすことがありま す。外部リセット端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力されないようにしてください。 tZLZH RST 0.2 VCC 0.2 VCC (2) パワーオンリセット (VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記 号 条 件 tR tOFF 電源立上り時間 電源断時間 規 格 値 単 位 最 小 最 大 ⎯ 0.066 50 ms ⎯ 4 ⎯ ns 備考 繰返し動作のため (注意事項)選択された発振安定時間以内で電源を立ち上げるようにしてください。 また , 動作中に電源電圧を変化させる場合は , 電源電圧をなめらかに立ち上げることを推奨いたします。 tR tOFF 3.5 V VCC 0.2 V DS07–12551–3 0.2 V 0.2 V 29 MB89051 シリーズ (3) クロックタイミング (VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 端子名 クロック周波数 FC クロック サイクルタイム 条 件 規 格 値 単位 最 小 標 準 最 大 X0, X1 ⎯ 6 ⎯ MHz tXCYL X0, X1 ⎯ 166.7 ⎯ ns 内部メインクロック 周波数 FCH ⎯ ⎯ 12 ⎯ MHz 内部クロック周期 tHCYL ⎯ ⎯ 83.3 ⎯ ns 備考 ⎯ FC の 2 逓倍 tXCYL/2 ・X0, X1 タイミングおよび印加条件 tXCYL X0 0.2 VCC 0.2 VCC ・クロック印加条件 水晶振動子使用時 X0 X1 C2 C1 (4) インストラクションサイクル (VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 インストラクションサイクル ( 最小命令実行時間 ) 30 記 号 規 格 値 単 位 tinst 4 / FCH, 8 / FCH, 16 / FCH, 64 / FCH µs 備 考 FCH = 12 MHz 動作時 tinst = 0.33 µs (4 / FCH) DS07–12551–3 MB89051 シリーズ (5) UART シリアル I/O タイミング (VCC = 5.0 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 端 子 名 シリアルクロック サイクルタイム tSCYC UCK UCK ↓→ UO tSLOV UCK, UO 有効 UI → UCK ↑ tIVSH UI, UCK UCK ↑→有効 UI ホールド時間 tSHIX UCK, UI シリアルクロック “H” パルス幅 tSHSL シリアルクロック “L” パルス幅 tSLSH UCK ↓→ UO 時間 tSLOV UCK, UO 有効 UI → UCK ↑ tIVSH UCK ↑→有効 UI ホールド時間 tSHIX 規 格 値 条 件 単位 最 小 最 大 2 tinst * ⎯ µs − 200 + 200 ns 200 ⎯ ns 200 ⎯ ns 1 tinst * ⎯ µs 1 tinst * ⎯ µs 0 200 ns UI, UCK 200 ⎯ ns UCK, UI 200 ⎯ ns 内部 クロック動作 備 考 UCK 外部クロック 動作 *:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 ・内部シフトクロックモード tSCYC UCK 0.8 Vcc 0.2 Vcc 0.2 Vcc tSLOV 0.8 Vcc 0.2 Vcc UO tIVSH tSHIX 0.8 VCC 0.2 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC UI ・外部シフトクロックモード tSLSH tSHSL UCK 0.8 VCC 0.2 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC tSLOV UO 0.8 Vcc 0.2 Vcc tIVSH UI DS07–12551–3 0.8 VCC 0.2 VCC tSHIX 0.8 VCC 0.2 VCC 31 MB89051 シリーズ (6) シリアル I/O タイミング (VCC = 5.0 V, Vss = 0V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 端子名 シリアルクロックサイクルタイム tSCYC SCK1, SCK2 SCK ↓→ SO 時間 tSLOV SCK1, SO1, SCK2, SO2 有効 SI → SCK ↑ tIVSH SCK1, SI1, SCK2, SI2 SCK ↑→有効 SI ホールド時間 tSHIX シリアルクロック “H” パルス幅 規 格 値 条件 単位 最小 最大 2 tinst * ⎯ µs − 200 + 200 ns 200 ⎯ ns SCK1, SI1, SCK2, SI2 200 ⎯ ns tSHSL SCK1, SCK2 tinst * ⎯ µs シリアルクロック “L” パルス幅 tSLSH SCK1, SCK2 tinst * ⎯ µs SCK ↓→ SO 時間 tSLOV SCK1, SO1, SCK2, SO2 0 200 ns 有効 SI → SCK tIVSH SCK1, SI1, SCK2, SI2 200 ⎯ µs SCK ↑→有効 SI ホールド時間 tSHIX SCK1, SI1, SCK2, SI2 200 ⎯ µs 内部 クロック 動作 外部 クロック 動作 備考 *:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 ・内部シフトクロックモード tSCYC 2.9 SCK1 SCK2 0.6 0.6 tSLOV 2.9 SO1 SO2 0.6 tIVSH SI1 SI2 tSHIX 2.9 2.9 0.6 0.6 ・外部シフトクロックモード tSLSH tSHSL 2.9 SCK1 SCK2 0.6 2.9 0.6 tSLOV SO1 SO2 2.9 0.6 tIVSH SI1 SI2 32 tSHIX 2.9 2.9 0.6 0.6 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ (7) 周辺入力タイミング (VCC = 5.0 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 周辺入力 “H” レベル パルス幅 1 tILIH1 周辺入力 “L” レベル パルス幅 1 tIHIL1 端 子 名 規 格 値 条 件 単位 最 小 最 大 ⎯ 2 tinst * ⎯ µs ⎯ 2 tinst * ⎯ µs 備 考 INT1 ∼ INT7 *:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 tIHIL1 tILIH1 INT1 ~ INT7 2.9 0.6 DS07–12551–3 0.8 VCC 0.6 33 MB89051 シリーズ (8) I2C タイミング (VCC = 5.0 V, VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 規 格 値 記号 端子 最 小 最 大 単位 備 考 スタート コンディション出力 tSTA SCL, SDA 1 / 4 × tinst*1 × mt* × nt*3 − 20 1 / 4 × tinst*1 × mt*2 × nt*3 + 20 ns マスタモード ストップ コンディション出力 tSTO SCL, SDA 1 / 4 × tinst*1 × (mt*2 × nt*3 + 8) − 20 1 / 4 × tinst*1 × (mt*2 × nt*3 + 8) + 20 ns マスタモード スタート コンディション検出 tSTA SCL, SDA 1 / 4 × tinst*1 × 6 + 40 ― ns ストップ コンディション検出 tSTO SCL, SDA 1 / 4 × tinst*1 × 6 + 40 ― ns リスタート コンディション出力 tSTASU SCL, SDA 1 / 4 × tinst*1 × (mt*2 × nt*3 + 8) − 20 1 / 4 × tinst*1 × (mt*2 × nt*3 + 8) + 20 ns リスタート コンディション検出 tSTASU SCL, SDA 1 / 4 × tinst*1 × 4 + 40 ― ns SCL 出力 “L” 幅 tLOW SCL 1 / 4 × tinst*1 × mt*2 × nt*3 − 20 1 / 4 × tinst*1 × mt*2 × nt*3 + 20 ns マスタモード SCL 出力 “H” 幅 tHIGH SCL 1 / 4 × tinst * 1 × (mt*2 × nt*3 + 8) − 20 1 / 4 × tinst*1 × (mt*2 × nt*3 + 8) + 20 ns マスタモード SDA 出力ディレー tDO SDA 1 / 4 × tinst*1 × 4 − 20 1 / 4 × tinst*1 × 4 + 20 ns 割込み後 SDA 出力設定時間 tDOSU SDA 1 / 4 × tinst*1 × 4 − 20 ― ns SCL 入力 “L” パルス 幅 tLOW SCL 1 / 4 × tinst*1 × 6 + 40 ― ns SCL 入力 “H” パルス 幅 tHIGH SCL 1 / 4 × tinst*1 × 2 + 40 ― ns SDA 入力設定時間 tSU SDA 40 ― ns SDA 保持時間 tHO SDA 0 ― ns マスタモード * 1:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 * 2:m は ICCR CS4 および CS3 ( ビット 4 ∼ビット 3) による値となります。 * 3:n は ICCR CS2 から CS0 ( ビット 2 ∼ビット 0) による値となります。 データ転送 ( マスタ / スレーブ ) tDO tDO tSU SDA tSU tDOSU ACK tSTASU tSTA tLOW tHO 9 1 SCL データ受信 ( マスタ / スレーブ ) tHO tSU tDO SDA 34 tDOSU ACK tHIGH SCL tDO 6 7 tLOW tSTO 8 9 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ 6. FLASH 部電気的特性 ・書込み / 消去特性 項 目 条件 セクタ消去時間 チップ消去時間 バイト書込み時間 書込み消去回数 DS07–12551–3 TA =+ 25 °C Vcc = 5.0 V 規 格 値 単位 備 考 最小 標準 最大 ⎯ 1 15 s 内部での消去前書込み時間を除く ⎯ 5 75 s 内部での消去前書込み時間を除く ⎯ 8 3,600 µs システムレベルのオーバヘッド時間を除く 10,000 ⎯ ⎯ cycle 35 MB89051 シリーズ ■ オーダ型格 型 格 MB89051PMC MB89F051PMC 36 パ ッ ケ ー ジ 備 考 プラスチック・LQFP, 64 ピン (FPT-64P-M23) DS07–12551–3 MB89051 シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・LQFP, 64 ピン リードピッチ 0.65mm パッケージ幅× パッケージ長さ 12.0 × 12.0mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 1.70mm MAX コード(参考) P-LFQFP64-12×12-0.65 (FPT-64P-M23) プラスチック・LQFP, 64 ピン (FPT-64P-M23) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 14.00±0.20(.551±.008)SQ *12.00±0.10(.472±.004)SQ 48 0.145±0.055 (.0057±.0022) 33 49 32 0.10(.004) Details of "A" part +0.20 1.50 –0.10 +.008 (Mounting height) .059 –.004 0.25(.010) INDEX 0~8˚ 64 17 1 "A" 16 0.65(.026) 0.32±0.05 (.013±.002) 0.13(.005) 0.50±0.20 (.020±.008) 0.60±0.15 (.024±.006) 0.10±0.10 (.004±.004) (Stand off) M ©2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F64034S-c-1-2 C 2003 FUJITSU LIMITED F64034S-c-1-1 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ DS07–12551–3 37 MB89051 シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 場所 ⎯ ⎯ 変更内容 パッケージ変更 FPT-64P-M09 → FPT-64P-M23 9 ■入出力回路形式 12 ■フラッシュメモリの書込み / 消去について 「6. ROM ライタ用アダプタと推奨 ROM ライタ」の項目を 削除。 ■オーダ型格 オーダ型格を変更 MB89051PFM → MB89051PMC MB89F051PFM → MB89F051PMC ■パッケージ・外形寸法図 パッケージ図変更 FPT-64P-M09 → FPT-64P-M23 36 37 分類 A の回路図を変更 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 38 DS07–12551–3 MB89051 シリーズ MEMO DS07–12551–3 39 MB89051 シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 ビジネス推進部