MB89930B - Spansion

本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
富士通マイクロエレクトロニクス
DATA SHEET
DS07–12541–8
マイクロコントローラ 8 ビットオリジナル
CMOS
®
MB89930B シリーズ
MB89935B/P935B/PV930A
■ 概要
MB89930B シリーズは , コンパクトな命令体系に加えて , タイマ , シリアルインタフェース , A/D コンバータ , 外部割込
みなどの豊富な周辺機能を内蔵したワンチップマイクロコントローラです。
(注意事項)F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
■ 特長
・ + 125 °C 対応可能品種
・ MB89600 シリーズ CPU コア
・ 最大メモリ空間
:64 K バイト
・ 最小命令実行時間
:0.4 μs (10 MHz 時 )
・ 割込み処理時間
:3.6 μs (10 MHz 時 )
・ I/O ポート
:最大 21 本
・ 21 ビットタイムベースタイマ
・ 8 ビット PWM タイマ
・ 8/16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタ
・ 10 ビット A/D コンバータ:8 チャネル
・ UART
・ 8 ビットシリアル I/O
・ 外部割込み 1
:3 チャネル
・ 外部割込み 2
:8 チャネル
・ ワイルドレジスタ
:2 バイト
・ 低消費電力 ( ストップモード , スリープモード )
・ パッケージ
:SSOP-30, MQFP-48
・ CMOS テクノロジ
富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。
ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。
http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/
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2009.5
MB89930B シリーズ
■ 品種構成
品種
MB89935B
MB89P935B
MB89PV930A
分類
量産品
( マスク ROM 品 )
ワンタイム品
( 小規模生産品 )
ピギー / エバ品
( 評価・開発用 )
ROM 容量
16 K × 8 ビット
( 内蔵 ROM)
16 K × 8 ビット
( 内蔵 PROM)
32 K × 8 ビット
( 外部 EPROM)
RAM 容量
512 × 8 ビット
512 × 8 ビット
512 × 8 ビット
項目
CPU 機能
周
辺
:136 命令
:8 ビット
:1 ∼ 3 バイト
:1, 8, 16 ビット長
:0.4 μs ∼ 6.4 μs (10 MHz 時 )
:3.6 μs ∼ 57.6 μs (10 MHz 時 )
ポート
汎用入出力ポート× 21 本 ( リソースと兼用 )
(4 本は N-ch オープンドレインとして使用可能 )
21 ビット
タイムベースタイマ
21 ビット
割込み周期:メインクロック 10 MHz 時 (0.82 ms, 3.3 ms, 26.2 ms, 419.4 ms)
ウォッチドッグタイマ
リセット発生周期:メインクロック 10 MHz 時 ( 最小 419.4 ms)
8 ビット PWM タイマ
8 ビットインターバルタイマ動作 ( 方形波出力可 , 動作クロック周期
0.4 μs, 3.2 μs, 6.4 μs, 25.6 μs)
8 ビット分解能 PWM 動作 ( 変換周期 102.4 μs ∼ 26.84 s:
8/16 ビット・キャプチャタイマ内部クロック選択時 )
カウントクロックに 8/16 ビットタイマ / カウンタ出力を選択可
8/16 ビット
キャプチャ・
タイマ / カウンタ
8 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタ× 1 チャネル+ 8 ビット タイマ
または 16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタ× 1 チャネル
8 ビットのタイマ 0 または 16 ビットカウンタ動作時は外部クロック入力によるイベン
トカウント動作 , 方形波出力可
UART
転送データ長:6, 7, 8 ビット
8 ビットシリアル I/O
8 ビット長 , LSB ファースト /MSB ファースト選択可
転送クロック ( 外部または 0.8 μs, 6.4 μs, 25.6 μs)
12 ビット
PPG タイマ
出力周波数:パルス幅および周期は選択可
外部割込み 1
( ウェイクアップ )
3 チャネル ( 割込みベクタ , 要求フラグ , 要求出力許可 )
エッジ選択可 ( 立上り / 立下り / 両エッジ選択可 )
ストップ / スリープからの解除にも使用 ( ストップモードでもエッジ検出可 )
外部割込み 2
( ウェイクアップ )
8 入力 1 チャネル (“L” レベル割込み , 入力許可独立 )
ストップ / スリープからの解除にも使用 ( ストップモードでもレベル検出可 )
10 ビット A/D
コンバータ
10 ビット精度× 8 チャネル
A/D 変換機能 ( 変換時間:15.2 μs/10 MHz)
8/16 ビットタイマ / カウンタ出力またはタイムベースタイマ出力による連続起動
機
能
基本命令数
命令ビット長
命令長
データビット長
最小命令実行時間
割込み処理時間
ワイルドレジスタ
8 ビット× 2
スタンバイモード
動作電圧
*
スリープモード , ストップモード
2.2 V ∼ 5.5 V
3.0 V ∼ 5.5 V
2.7 V ∼ 5.5 V
*:使用周波数 , 使用機能 , 接続する ICE などにより , 最低動作電圧は変わります。
2
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ パッケージと品種対応品種構成
パッケージ
MB89935B
MB89P935B
MB89PV930A
FPT-30P-M02
○
○
×*
MQP-48C-P01
×
×
○
○:あり ×:なし
*:48 ピンから 30 ピンへ変換するアダプタがあります。
■ 品種間の相違点
1. メモリ空間
ピギー品などで評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認のうえ , 評価してください。
2. 消費電流
MB89PV930A では背面ソケットに接続している EPROM の消費する電流が加わります。
3. マスクオプション
オプション選択できる機能 , オプションの指定方法は品種により異なります。
「■マスクオプション一覧表」で確認のう
えご使用ください。特に以下の点にご注意願います。
MB89PV930A, MB89P935B ではオプションは固定となります。
4. MB89935A と MB89935B の相違点
MB89935B は , MB89935A の内部回路と発振回路を変更し , 不要輻射ノイズの低減と水晶発振時の消費電流を削減した
ものです。消費電流特性については「■特性例」を確認してください。
DS07–12541–8
3
MB89930B シリーズ
■ 端子配列図
(TOP VIEW)
P04/INT24
1
30
VCC
P05/INT25
2
29
P03/INT23/AN7
P06/INT26
3
28
P02/INT22/AN6
P07/INT27
4
27
P01/INT21/AN5
MOD0
5
26
P00/INT20/AN4
MOD1
6
25
P43/AN3
RST
7
24
P42/AN2
X0
8
23
P41/AN1
X1
9
22
P40/AN0
VSS
10
21
AVSS
P37/BZ/PPG
11
20
P50/PWM
P36/INT12
12
19
P30/UCK/SCK
P35/INT11
13
18
P31/UO/SO
P34/TO/INT10
14
17
P32/UI/SI
P33/EC
15
16
C
(FPT-30P-M02)
(続く)
4
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
(続き)
N.C.
N.C.
N.C.
N.C.
N.C.
48
47
46
45
44
43
42
41
40
39
38
37
P35/INT11
N.C.
N.C.
N.C.
N.C.
N.C.
VSS
(TOP VIEW)
1
36
N.C.
P33/EC
2
35
P36/INT12
P32/UI/SI
3
34
P37/BZ/PPG
P31/UO/SO
4
33
X1
P30/UCK/SCK
5
32
X0
P40/AN0
6
31
RST
P41/AN1
7
30
MOD1
P42/AN2
8
29
MOD0
P43/AN3
9
28
P07/INT27
27
P06/INT26
26
P05/INT25
25
P04/INT24
P01/INT21/AN5
11
P02/INT22/AN6
12
77
78
79
80
49
50
51
52
10
60
59
58
57
56
55
54
53
69
70
71
72
73
74
75
76
N.C.
N.C.
N.C.
N.C.
N.C.
P50/PWM
P03/INT23/AN7
AVSS
N.C.
N.C.
N.C.
VCC
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
P00/INT20/AN4
68
67
66
65
64
63
62
61
P34/TO/INT10
(MQP-48C-P01)
ピン
端子
ピン
端子
ピン
端子
ピン
端子
49
Vpp
57
N.C.
65
O4
73
OE
50
A12
58
A2
66
O5
74
N.C.
51
A7
59
A1
67
O6
75
A11
52
A6
60
A0
68
O7
76
A9
53
A5
61
O1
69
O8
77
A8
54
A4
62
O2
70
CE
78
A13
55
A3
63
O3
71
A10
79
A14
56
N.C.
64
VSS
72
N.C.
80
VCC
N.C.:内部接続があるので , 使用しないでください。
DS07–12541–8
5
MB89930B シリーズ
■ 端子機能説明
端子番号
端子名
SSOP * 1
MQFP * 2
8
32
X0
9
33
X1
5
29
MOD0
6
30
MOD1
7
31
RST
回路
形式
A
メインクロック用の水晶などの振動子接続用端子です。外部クロックを
使用するときは X0 に入力し , X1 は開放にしてください。
B
メモリアクセスモード設定入力端子です。
VSS に直結してください。
C
リセット入出力端子です。
プルアップ抵抗付き Nch オープンドレイン出力とヒステリシス入力に
なっています。内部のリセット要求により端子から “L” を出力します
( オプション ) 。また , “L” の入力によっても内部回路が初期化されます。
G
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
外部割込み 2 の入力 ( ウェイクアップ入力 ) または A/D コンバータのア
ナログ入力と兼用しています。外部割込み 2 の入力は , ヒステリシス入力
です。
D
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
外部割込み 2 の入力 ( ウェイクアップ入力 ) と兼用しています。外部割込
み 2 の入力はヒステリシス入力です。
10 ∼ 13
∼
P00/INT20/
AN4
26 ∼ 29
P03/INT23/
AN7
25 ∼ 28
∼
P04/INT24
1∼4
機能説明
P07/INT27
19
5
P30/UCK/SCK
D
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
UART または 8 ビットシリアル I/O のクロック入出力端子と兼用してい
ます。リソースはヒステリシス入力です。
18
4
P31/UO/SO
E
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
UART または 8 ビットシリアル I/O のデータ出力端子と兼用しています。
17
3
P32/UI/SI
E
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
UART または 8 ビットシリアル I/O のデータ入力端子と兼用しています。
15
2
P33/EC
D
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
8/16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタの外部クロック入力端子と兼
用しています。リソースはヒステリシス入力です。
14
1
P34/TO/INT10
D
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
8/16 ビット キャプチャ・タイマ / カウンタの出力端子または外部割込み
1 の入力端子と兼用しています。リソースはヒステリシス入力です。
13, 12
48, 35
P35/INT11,
P36/INT12
D
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
外部割込み 1 の入力端子と兼用しています。リソースはヒステリシス入
力です。
11
34
P37/BZ/PPG
E
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
ブザー出力端子または 12 ビットプログラマブル パルス ジェネレータ出
力と兼用しています。
20
24
P50/PWM
E
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
8 ビット PWM の出力端子と兼用しています。ヒステリシス入力です。
22 ∼ 25
6∼9
F
CMOS タイプの汎用の入出力ポートです。
N-ch オープンドレインタイプとしても使用できます。
A/D コンバータのアナログ入力端子と兼用しています。
∼
P40/AN0
P43/AN3
* 1:FPT-30P-M02
* 2:MQP-48C-P01
(続く)
6
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
(続き)
端子番号
端子名
回路
形式
18
VCC
⎯
電源端子です。
10
42
VSS
⎯
電源 (GND) 端子です。
21
14
AVSS
⎯
A/D コンバータの電源端子です。
VSS と同じ電位で使用してください。
SSOP * 1
MQFP * 2
30
機能説明
16
⎯
C
⎯
MB89P935B:
電源安定化の容量端子です。
外部に 0.1 μF 程度のセラミックコンデンサを接続してください。
MB89935B:
内部未接続ですので,コンデンサを接続する必要はありません。
⎯
15,16,17,
19,20,21,
22,23,36,
37,38,39,
40,41,43,
44,45,46,
47
N.C.
⎯
内部接続端子です。
必ず開放にしてください。
* 1:FPT-30P-M02
* 2:MQP-48C-P01
DS07–12541–8
7
MB89930B シリーズ
■ 外付け EPROM 部の端子機能説明 (MB89PV930A のみ )
8
端子番号
端子記号
I/O
49
Vpp
O
“H” レベル出力端子です。
50
51
52
53
54
55
58
59
60
A12
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
O
アドレス出力端子です。
61
62
63
O1
O2
O3
I
データ入力端子です。
64
VSS
O
電源 (GND) 端子です。
65
66
67
68
69
O4
O5
O6
O7
O8
I
データ入力端子です。
70
CE
O
ROM 用チップイネーブル端子です。
スタンバイ時には “H” を出力します。
71
A10
O
アドレス出力端子です。
73
OE
O
ROM 用出力イネーブル端子です。
常に “L” を出力します。
75
76
77
78
79
A11
A9
A8
A13
A14
O
アドレス出力端子です。
80
VCC
O
EPROM 用電源端子です。
56
57
72
74
N.C.
⎯
内部接続端子です。
必ず開放にしてください。
機能説明
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ 入出力回路形式
分類
回路
備考
A
・ 発振帰還抵抗
約 1 MΩ
X1
X0
スタンバイ制御信号
B
・ ヒステリシス入力
C
・ 出力プルアップ抵抗 (Pch) 約 50 kΩ (5 V)
・ ヒステリシス入力
P-ch
N-ch
・ CMOS 出力
・ CMOS 入力
D
P-ch
・ ヒステリシス入力 ( リソース入力 )
・ プルアップ抵抗オプションあり
P-ch
N-ch
・ CMOS 出力
・ CMOS 入力
・ プルアップ抵抗オプションあり
E
P-ch
P-ch
N-ch
F
P-ch
オープンドレイン制御
・ CMOS 出力
・ CMOS 入力
・ アナログ入力
・ N-ch オープンドレイン出力選択可
N-ch
アナログ
A/D イネーブル
(続く)
DS07–12541–8
9
MB89930B シリーズ
(続き)
分類
回路
備考
・ CMOS 出力
・ CMOS 入力
G
・ ヒステリシス入力 ( リソース入力 )
・ アナログ入力
P-ch
P-ch
N-ch
アナログ入力
A/D イネーブル
10
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ デバイスの取扱いについて
1. ラッチアップの防止
CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , また
は VCC ∼ VSS 間に定格を超える電圧が印加された場合 , ラッチアップ現象が発生することがあります。
ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子が熱破壊する恐れがあります。使用に際して , 最大定格を超えることの
ないよう十分注意してください。
アナログ系の電源投入時 , および切断時においてもアナログ入力は , デジタル電源 (VCC) を超えないように注意してく
ださい。
2. 未使用入力端子の処理について
使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作およびラッチアップによる永久破壊の原因になることがあ
りますので , 2 kΩ 以上の抵抗を介して , プルアップまたは , プルダウンなどの処置をしてください。
また , 使用していない入出力端子については , 出力状態にし , 開放とするか , 入力状態の場合は入力端子と同じ処理をし
てください。
3. N.C. 端子の処理について
N.C. ( 内部接続 ) 端子は , 必ず開放にして使用してください。
4. 電源電圧の変動
VCC 電源電圧の動作保証範囲は規格のとおりですが , この規格範囲内においても電源電圧の急激な変化があると誤動作
を生じることがありますので , IC への供給電圧はできるだけ安定化するように心がけてください。安定化の基準として ,
商用周波数 (50 ∼ 60 Hz) での VCC リプル変動 (P-P 値 ) は , 標準 VCC 値の 10%以下に , また電源の切替え時などの瞬時変
化においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるよう電圧変動を抑えることを推奨します。
5. A/D コンバータ搭載品種の電源端子処理
A/D コンバータを使用しない場合においても , AVSS = VSS となるよう接続してください。
6. 外部クロック使用時の注意
外部クロック使用時においても , パワーオンリセットおよびストップモードからの解除には , 発振安定待ち時間がとら
れます。
7. ワイルドレジスタ機能について
ワイルドレジスタは , MB89PV930A ではデバッグできません。
動作の確認は , MB89P935B の実機上にて行なうようにし
てください。
8. RAM 上でのプログラム実行について
MB89PV930A を使用した場合 , RAM 上でプログラムを実行させることはできません。
9. 外部リセット端子 (RST) へのノイズの注意について
外部リセット端子(RST)に規格値未満のリセットパルスが入力された場合, 誤動作を起こすことがあります。外部リセッ
ト端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力されないようにしてください。
DS07–12541–8
11
MB89930B シリーズ
10.降圧回路安定待ち時間について
MB89930B シリーズには , 下表に示す製品があり , 降圧回路内蔵品 / 非内蔵品で動作特性が変わります。
動作電圧
降圧回路
MB89935B
製品名
2.2 V ∼ 5.5 V
非内蔵
MB89P935B
3.0 V ∼ 5.5 V
内蔵
MB89PV930A
2.7 V ∼ 5.5 V
非内蔵
これらの製品種間では , 内蔵リソースは同じものになりますが , 降圧回路内蔵品 / 非内蔵品で , パワーオンリセット後の
動作シーケンスが異なります。各品種間のパワーオンリセット後の動作シーケンスについて , 次の図に示します。
電源 (VCC)
降圧回路安定待ち時間 + 発振安定待ち時間
(218/FCH*)
(217/FCH*)
降圧回路内蔵品
(MB89P935B) の
CPU 動作
発振安定待ち時間
(218/FCH*)
降圧回路非内蔵品
(MB89935B,
MB89PV930A) の
CPU 動作
降圧回路非内蔵品の CPU 動作開始
( リセットベクタ )
降圧回路内蔵品の CPU 動作開始
( リセットベクタ )
*:FCH:原発振
上図のように , 降圧回路内蔵品では , 降圧回路非内蔵品よりも CPU 動作開始が遅くなります。これは , 降圧回路が正常
動作するまでの降圧回路安定待ち時間が含まれるためです。
11.Ta =+ 85 °C を超えて使用される場合は , 信頼性の制限がありますので営業部門までお問い合わせください。
12
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ MB89P935B の搭載 PROM への書込みについて
1. メモリ空間
通常動作モード
アドレス
0000H
I/O
0080H
RAM 512 B
0280H
使用禁止
シリアルライタ上の対応アドレス
アドレス
C000H
C000H
PROM 16 KB
FFFFH
PROM 16 KB
FFFFH
2. PROM への書込み方法
シリアルライタにて書込みを行います。
(注意事項)MB89P935B では , パラレルライタによる書込みに対応しておりません。
3. 書込みアダプタ
シリアルライタにて PROM へ書き込むときは , 書込みアダプタをご使用ください。
4. 書込み歩留りについて
PROM マイコンプログラム未書込み品は,
その性質上全ビット書込み試験を実施することはできません。したがって必
ずしも書込み歩留り 100%は保証できない場合があります。
DS07–12541–8
13
MB89930B シリーズ
■ ピギー / エバチップの搭載 EPROM の書込みについて
1. 使用 EPROM
MBM27C256A-20TVM
2. メモリ空間
各モードでのメモリ空間を以下に示します。
通常動作モード
アドレス
0000H
I/O
0080H
RAM 512 B
0280H
使用禁止
ROM ライタ上の対応アドレス
アドレス
8000H
0000H
PROM 32 KB
FFFFH
EPROM 32 KB
7FFFH
3. EPROM への書込み方法
(1) EPROM ライタを MBM27C256A の設定にする。
(2) プログラムデータを EPROM ライタの 0000H ∼ 7FFFH にロードする。
(3) EPROM ライタで 0000H ∼ 7FFFH の書込みを行なう。
14
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ ブロックダイヤグラム
X0
メインクロック
発振回路
X1
タイムベース
タイマ
クロック制御
RST
CMOS 入出力ポート
リセット回路
8 bit PWM
4
ポ
|
ト
0
外部割込み 2
( ウェイク
アップ )
8
4
10 bit A/D
コンバータ
AVSS
4
ポ
|
ト
4
内
部
デ
|
タ
バ
ス
UART
8 ビット
シリアル
I/O
シ
リ
ア
ル
機
能
切
替
え
CMOS 入出力ポート
(N-ch OD)
外部割込み 1
P30 / UCK / SCK
P31 / UO / SO
P32 / UI / SI
ポ
|
ト
3
8/16 bit
キャプチャ
タイマ /
カウンタ
4
P50 / PWM
UART
プリスケーラ
CMOS 入出力ポート
4
ポ
|
ト
5
3
P33 / EC
P34 / TO / INT10
2
P35 / INT11,
P36 / INT12
512 バイト RAM
12 bit PPG
P37 / BZ / PPG
F2MC - 8 L CPU
その他の端子
VCC, VSS, MOD1, MOD0, C
ブザー出力
16 K バイト ROM
ワイルドレジスタ
DS07–12541–8
CMOS 入出力ポート
15
MB89930B シリーズ
■ CPU コア
1. メモリ空間
MB89930B シリーズのメモリ空間は 64 K バイトであり , この空間の中に I/O, データ領域 , プログラム領域の全てを格納
します。I/O はアドレスの最下位近くにあり , データ領域はそのすぐ上に配置します。
データ領域は , 用途別にレジスタ領
域 , スタック領域 , ダイレクト領域などに分割できます。
プログラム領域は正反対にアドレス空間の最上位付近にあり , そ
の中でも最も上位に割込み・リセットベクタやベクタコール命令のテーブルなどを配置します。
MB89930B シリーズのメ
モリ空間の構造を以下に示します。
MB89935B
0000H
MB89P935B
0000H
I/O
I/O
0080H
0080H
RAM 512 B
0100H
0200H
レ
ジ
ス
タ
0280H
MB89PV930A
0000H
I/O
0080H
RAM 512 B
0100H
0200H
レ
ジ
ス
タ
0280H
RAM 512 B
0100H
0200H
レ
ジ
ス
タ
0280H
使用禁止
使用禁止
使用禁止
8000H
C000H
C000H
ROM 16 KB
FFFFH
16
外部 EPROM
32 KB
PROM 16 KB
FFFFH
FFFFH
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
2. レジスタ
MB89930B シリーズには CPU 内にある用途専用のレジスタと汎用レジスタの 2 つの種類のレジスタがあります。専用レ
ジスタは以下のものが該当します。
プログラムカウンタ (PC)
アキュムレータ (A)
テンポラリアキュムレータ (T)
インデックスレジスタ (IX)
エクストラポインタ (EP)
スタックポインタ (SP)
プログラムステータス (PS)
:16 ビット長 , 命令格納位置を示します。
:16 ビット長 , 演算などの一時記憶レジスタで 8 ビットデータ処理命令では下
位側の 1 バイトを使用します。
:16 ビット長 , アキュムレータとの間で演算を行ないます。8 ビットデータ処
理命令では下位側の 1 バイトを使用します。
:16 ビット長 , インデックス修飾を行なうレジスタです。
:16 ビット長 , メモリアドレスを示すポインタです。
:16 ビット長 , スタック領域を示します。
:16 ビット長 , レジスタポインタやコンディションコードを格納するレジスタ
です。
16 ビット
PC
初期値
FFFDH
:プログラムカウンタ
A
:アキュムレータ
不定
T
:テンポラリアキュムレータ
不定
IX
:インデックスレジスタ
不定
EP
:エクストラポインタ
不定
SP
:スタックポインタ
不定
RP
CCR
:プログラムステータス
I フラグ= 0, IL1, 0 = 11
他のビットは不定
PS
さらに , PS は上位 8 ビットがレジスタバンクポインタ (RP) , 下位 8 ビットがコンディションコードレジスタ (CCR) と
分けることができます ( 下図参照 ) 。
RP
PS
bit15 bit14 bit13 bit12 bit11 bit10 bit9
R4
R3 R2 R1 R0
−
−
CCR
bit8
−
bit7
H
bit6
I
bit5
IL1
bit4
IL0
bit3
N
bit2
Z
bit1
V
bit0 CCR 初期値
C
X011XXXXB
ハーフキャリフラグ
割込み許可フラグ
割込みレベルビット
ネガティブフラグ
ゼロフラグ
オーバフローフラグ
キャリーフラグ
X:不定
DS07–12541–8
17
MB89930B シリーズ
RP は現在使用しているレジスタバンクのアドレスを示すもので , RP の内容と実アドレスの関係は下図に示す変換規則
になっています。
汎用レジスタ領域の実アドレス変換規則
RP 上位
"0"
発生アドレス
"0"
"0"
"0"
"0"
"0"
A15 A14 A13 A12 A11 A10
"0"
A9
"1"
A8
R4
A7
R3
R2
A6
オペコード下位
R1
A5
A4
R0
A3
b2
A2
b1
b0
A1
A0
CCR は演算の結果や転送データの内容を示すビットと , 割込み時の CPU の動作を制御するビットがあります。
H フラグ :演算の結果 , bit3 から bit4 への繰上げや bit4 から bit3 への借越しが発生したとき “1” にセットされ , それ以
外のときは “0” にクリアされます。このフラグは 10 進補正命令用なので , 加減算以外の用途に使用しない
でください。
I フラグ :このフラグが “1” のとき割込みを許可し , “0” のとき割込みを禁止します。リセット時に “0” になります。
IL1, 0
:現在許可している割込みのレベルを示します。このビットが示す値より強い割込み要求があった場合の
み , 割込み処理を行ないます。
IL1
IL0
0
0
0
1
1
0
2
1
1
3
割込みレベル
1
強弱
強い
弱い=割込みなし
N フラグ :演算の結果 , 最上位ビットが “1” のとき “1” にセットされ , “0” のときは “0” にクリアされます。
Z フラグ :演算の結果が , “0” であれば “1” にセットされ , それ以外のときは “0” にクリアされます。
V フラグ :演算の結果 , 2 の補数のオーバフローが発生したとき “1” にセットされ , 発生しなかったときは “0” にクリア
されます。
C フラグ :演算の結果 , bit7 からの繰上げ ( キャリー) や bit7 への借越し ( ボロー) が発生したとき “1” にセットされ ,
発生しなかったときは “0” にクリアされます。また , シフト命令ではシフトアウトした値になります。
18
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
また , 汎用レジスタとして , 以下のものがあります。
汎用レジスタ:8 ビット長 , データを格納するレジスタ
汎用レジスタは 8 ビット長のレジスタで , メモリ上のレジスタバンク内にあります。
1 バンクあたり 8 個のレジスタがあ
り , MB89930B シリーズでは全部で 16 バンクまで使用することができます。
現在使用しているバンクはレジスタバンクポインタ (RP) で示します。
レジスタバンク構成
ここのアドレス= 0100H + 8 × (RP)
R0
R1
R2
R3
R4
R5
R6
R7
16 バンク
メモリ領域
DS07–12541–8
19
MB89930B シリーズ
■ I/O マップ
アドレス
レジスタ略称
レジスタ名称
0000H
PDR0
ポート 0 データレジスタ
0001H
DDR0
ポート 0 方向レジスタ
書込み /
読出し
初期値
R/W
XXXXXXXX
W
00000000
∼
0002H
空き領域
0006H
0007H
SYCC
システムクロック制御レジスタ
R/W
1− − MM 1 0 0
0008H
STBC
スタンバイ制御レジスタ
R/W
00010−−−
0009H
WDTC
ウォッチドック制御レジスタ
W
0 − − −XXXX
000AH
TBTC
タイムベースタイマ制御レジスタ
R/W
00−−−000
R/W
XXXXXXXX
空き領域
000BH
000CH
PDR3
ポート 3 データレジスタ
000DH
DDR3
ポート 3 方向レジスタ
W
00000000
000EH
RSFR
リセットフラグレジスタ
R
XXXX − − − −
000FH
PDR4
ポート 4 データレジスタ
R/W
− − − − XXXX
0010H
DDR4
ポート 4 方向レジスタ
R/W
−−−−0000
0011H
OUT4
ポート 4 出力形式レジスタ
R/W
−−−−0000
0012H
PDR5
ポート 5 データレジスタ
R/W
−−−−−−−X
0013H
DDR5
ポート 5 方向レジスタ
R/W
−−−−−−−0
0014H
RCR21
12 ビット PPG 制御レジスタ 1
R/W
00000000
0015H
RCR22
12 ビット PPG 制御レジスタ 2
R/W
−−000000
0016H
RCR23
12 ビット PPG 制御レジスタ 3
R/W
0−000000
0017H
RCR24
12 ビット PPG 制御レジスタ 4
R/W
−−000000
0018H
BZCR
ブザーレジスタ
R/W
−−−−−000
0019H
TCCR
キャプチャ制御レジスタ
R/W
00000000
001AH
TCR1
タイマ 1 制御レジスタ
R/W
00000000
001BH
TCR0
タイマ 0 制御レジスタ
R/W
000−0000
001CH
TDR1
タイマ 1 データレジスタ
R/W
XXXXXXXX
001DH
TDR0
タイマ 0 データレジスタ
R/W
XXXXXXXX
001EH
TCPH
キャプチャデータレジスタ H
R
XXXXXXXX
001FH
TCPL
キャプチャデータレジスタ L
R
XXXXXXXX
0020H
TCR2
タイマ出力制御レジスタ
R/W
−−−−−−00
R/W
0−000000
W
XXXXXXXX
空き領域
0021H
0022H
CNTR
PWM 制御レジスタ
0023H
COMR
PWM コンペアレジスタ
0024H
EIC1
外部割込み 1 制御レジスタ 1
R/W
00000000
0025H
EIC2
外部割込み 1 制御レジスタ 2
R/W
−−−−0000
(続く)
20
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
アドレス
レジスタ略称
レジスタ名称
0026H
書込み /
読出し
初期値
空き領域
0027H
0028H
SMC
シリアルモードコントロールレジスタ
R/W
00000−00
0029H
SRC
シリアルレートコントロールレジスタ
R/W
−−011000
002AH
SSD
シリアルステータス アンド データレジスタ
R/W
00100−1X
SIDR
シリアルインプットデータレジスタ
R
XXXXXXXX
SODR
シリアルアウトプットデータレジスタ
W
XXXXXXXX
R/W
−−−−0010
002BH
002CH
UPC
クロック分周選択レジスタ
∼
002DH
空き領域
002FH
0030H
ADC1
A/D 制御レジスタ 1
R/W
−0000000
0031H
ADC2
A/D 制御レジスタ 2
R/W
−0000001
0032H
ADDH
A/D データレジスタ H
R/W
− − − − − − XX
0033H
ADDL
A/D データレジスタ L
R/W
XXXXXXXX
0034H
ADEN
A/D イネーブルレジスタ
R/W
00000000
空き領域
0035H
0036H
EIE2
外部割込み 2 制御レジスタ 1
R/W
00000000
0037H
EIF2
外部割込み 2 制御レジスタ 2
R/W
−−−−−−−0
空き領域
0038H
0039H
SMR
シリアルモードレジスタ
R/W
00000000
003AH
SDR
シリアルデータレジスタ
R/W
XXXXXXXX
003BH
SSEL
シリアル機能切替えレジスタ
R/W
−−−−−−−0
∼
003CH
空き領域
003FH
0040H
WRARH0
上位アドレス設定レジスタ
R/W
XXXXXXXX
0041H
WRARL0
下位アドレス設定レジスタ
R/W
XXXXXXXX
0042H
WRDR0
W
XXXXXXXX
0043H
WRARH1
上位アドレス設定レジスタ
R/W
XXXXXXXX
0044H
WRARL1
下位アドレス設定レジスタ
R/W
XXXXXXXX
0045H
WRDR1
データ設定レジスタ 1
W
XXXXXXXX
0046H
WREN
アドレス比較 EN レジスタ
R/W
XXXXXX 0 0
0047H
WROR
ワイルドレジスタデータテストレジスタ
R/W
−−−−−−00
データ設定レジスタ 0
∼
0048H
空き領域
006FH
0070H
PUL0
ポート 0 プルアップ設定レジスタ
R/W
00000000
0071H
PUL3
ポート 3 プルアップ設定レジスタ
R/W
00000000
(続く)
DS07–12541–8
21
MB89930B シリーズ
(続き)
アドレス
レジスタ略称
0072H
PUL5
レジスタ名称
ポート 5 プルアップ設定レジスタ
書込み /
読出し
初期値
R/W
−−−−−−−0
∼
0073H
空き領域
007AH
007BH
ILR1
割込みレベル設定レジスタ 1
W
11111111
007CH
ILR2
割込みレベル設定レジスタ 2
W
11111111
007DH
ILR3
割込みレベル設定レジスタ 3
W
11111111
007EH
ILR4
割込みレベル設定レジスタ 4
W
11111111
007FH
ITR
割込みテストレジスタ
禁止
−−−−−−00
−:未使用 , ×:不定 , M:マスクオプションで設定
(注意事項)空き領域は使用しないでください。
22
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ 電気的特性
1. 絶対最大定格
項目
記号
定格値
最小
最大
単位
備考
電源電圧
VCC
VSS − 0.3
VSS + 6.0
V
入力電圧
VI
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
出力電圧
VO
VSS − 0.3
VSS + 6.0
V
ICLAMP
− 2.0
2.0
mA
*2
ΣI|CLAMP|
⎯
20
mA
*2
IOL1
⎯
20
mA
P40 ∼ P43
IOL2
⎯
10
mA
P40 ∼ P43 を除く端子
“L” レベル平均電流
IOLAV
⎯
4
mA
平均値 ( 動作電流×動作率 )
“L” レベル総出力電流
ΣIOL
⎯
100
mA
“H” レベル出力電流
IOH
⎯
− 10
mA
“H” レベル平均電流
IOHAV
⎯
−2
mA
“H” レベル総出力電流
ΣIOH
⎯
− 50
mA
消費電力
Pd
⎯
200
mW
動作温度
Ta
− 40
+ 85
°C
− 40
+ 125
°C
− 55
+ 150
°C
最大クランプ電流
最大総クランプ電流
“L” レベル出力電流
保存温度
Tstg
*1
平均値 ( 動作電流×動作率 )
*3
* 1: 外部の部品を使用して入力への電流または入力からの電流の最大値を制限する場合は , VI 定格に代わって ICLAMP
定格が適用されます。
* 2:・ 該当端子:P00 ∼ P07, P30 ∼ P37, P40 ∼ P43, P50
・ 推奨動作条件内でご使用ください。
・ 直流電圧 ( 電流 ) でご使用ください。
・ + B 信号とマイコンの間には , 必ず制限抵抗を接続し+ B 信号を印加して下さい。
・ + B 入力時にマイコン端子に入力される電流が , 瞬時・定常を問わず規格値以下になるように制限抵抗の値を
設定してください。
・ 低消費電力モードなどマイコン駆動電流が少ない動作状態では+ B 入力電位が保護ダイオードを通して VCC 端
子の電位を上昇させ , 他の機器へ影響を及ぼす可能性がありますのでご注意ください。
・ マイコン電源が OFF 時 (0 V に固定していない場合 ) に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されている
ため , 不完全な動作を行う可能性がありますのでご注意ください。
・ 電源投入時に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されているため , パワーオンリセットが動作しない電
源電圧になる可能性がありますのでご注意ください。
・ + B 入力端子は , オープン状態にならないようにご注意ください。
・ A/D 入力端子を除くアナログ系入力端子 (LCD 駆動端子 , コンパレータ入力端子など ) は , + B 入力ができませ
んのでご注意ください。
DS07–12541–8
23
MB89930B シリーズ
・ 推奨回路例:
・入出力等価回路
保護ダイオード
VCC
P-ch
制限抵抗
+ B 入力 (0 V ∼ 16 V)
N-ch
R
* 3: Ta =+ 85 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限がありますので弊社までお問い合わせください。
<注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ
ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。
24
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
2. 推奨動作条件
項目
規格値
記号
電源電圧
単位
備考
最小
最大
2.2
5.5
V
通常動作保証範囲
(MB89935B)
3.0
5.5
V
通常動作保証範囲
(MB89P935B)
1.5
6.0
V
ストップ時の RAM 状態保持
VIH
0.7 VCC
VCC + 0.3
V
P00 ∼ P07, P30 ∼ P37,
P40 ∼ P43, P50, UI/SI
VIHS
0.8 VCC
VCC + 0.3
V
MOD0/MOD1, RST, EC,
INT20 ∼ INT27, UCK/SCK,
INT10 ∼ INT12
VIL
VSS − 0.3
0.3 VCC
V
P00 ∼ P07, P30 ∼ P37,
P40 ∼ P43, P50,UI/SI
VILS
VSS − 0.3
0.2 VCC
V
MOD0/MOD1, RST, EC,
INT20 ∼ INT27, UCK/SCK,
INT10 ∼ INT12
VD
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
P40 ∼ P43
− 40
+ 85
°C
− 40
+ 125
°C
VCC
入力 “H” 電圧
入力 “L” 電圧
オープンドレイン端子印加電圧
動作温度
Ta
*
*:Ta =+ 85 °C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限がありますので弊社までお問い合わせください。
6
アナログ精度保証範囲
5
4
動作電圧 (V)
MB89P935B
動作保証範囲
動作保証範囲
3
2
部は
MB89935B のみ
1
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
動作周波数 (MHz)
<注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条
件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼
性に悪影響を及ぼすことがあります。
データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され
ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。
DS07–12541–8
25
MB89930B シリーズ
3. 直流規格
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, FCH = 10 MHz ( 外部クロック ) , Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
記号
端子名
条件
規格値
最小
標準
最大
単位
VIH
P00 ∼ P07,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P43,
P50,UI/SI
⎯
0.7 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
VIHS
RST, MOD0/MOD1,
UCK/SCK,EC,
INT20 ∼ INT27,
INT10 ∼ INT12
⎯
0.8 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
VIL
P00 ∼ P07,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P43,
P50,UI/SI
⎯
VSS − 0.3
⎯
0.3 VCC
V
VILS
RST, MOD0/MOD1,
UCK/SCK, EC,
INT20 ∼ INT27,
INT10 ∼ INT12
⎯
VSS − 0.3
⎯
0.2 VCC
V
オープンドレイン
出力端子印加電圧
VD
P40 ∼ P43
⎯
VSS − 0.3
⎯
VCC + 0.3
V
“H” レベル
出力電圧
VOH
P00 ∼ P07,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P43, P50
IOH =− 4.0 mA VCC − 0.5
⎯
⎯
V
“H” レベル
入力電圧
“L” レベル
入力電圧
“L” レベル
出力電圧
入力リーク
電流
VOL1 P00 ∼ P07,
P30 ∼ P37, P50, RST
IOL = 4.0 mA
⎯
⎯
0.4
V
VOL2 P40 ∼ P43
IOL = 12 mA
⎯
⎯
0.4
V
0.45 V < VI
< VCC
⎯
⎯
±5
μA
VI = 0.0 V
25
50
100
kΩ
⎯
8
12
mA
MB89935B
⎯
6
9
mA
MB89P935B
⎯
10
15
mA
MB89935B
⎯
8
12
mA
MB89P935B
ILI
P00 ∼ P07,
P30 ∼ P37,
P50, MOD0/MOD1,
P40 ∼ P43
プルアップ抵抗値 RPULL P00 ∼ P07,
P30 ∼ P37, P50
ICC
26
A/D 非起動
通常動作時
( 外部クロック ,
ギア最高速 )
A/D 起動
プルアップ
抵抗なしの
場合
VCC スリープ時
( 外部クロック , A/D 非起動
ギア最高速 )
⎯
4
6
mA
MB89935B
ICCS
⎯
3
5
mA
MB89P935B
ストップ時
Ta =+ 25 °C
A/D 非起動
( 外部クロック )
⎯
⎯
1
μA
MB89935B
ICCH
⎯
⎯
10
μA
MB89P935B
⎯
5
15
pF
電源電流
入力容量
備考
CIN
AVSS, VCC, VSS 以外
⎯
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
4. 交流規格
(1) リセットタイミング
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
記号
条件
tZLZH
⎯
RST“L” レベルパルス幅
規格値
最小
最大
48 tHCYL
⎯
単位
備考
ns
tHCYL:発振クロック 1 周期時間
tZLZH
RST
0.2 VCC
0.2 VCC
(注意事項)• パワーオンリセットオプションがオンになっていないときは , 発振が安定するまで外部リセットをオンの
ままにしておいてください。
• 外部リセット端子(RST)に規格値未満のリセットパルスが入力された場合, 誤動作を起こすことがあります。
外部リセット端子 (RST) に規格値未満のリセットパルスが入力されないようにしてください。
(2) パワーオンリセット
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
電源立上り時間
電源断時間
記号
条件
tR
tOFF
規格値
単位
最小
最大
⎯
⎯
50
ms
⎯
1
⎯
ms
tR
備考
電源投入までの待ち時間
tOFF
2.0 V
VCC
0.2 V
0.2 V
0.2 V
(注意事項)電源電圧は , 所定のデフォルトの発振安定時間内に動作を行なうのに最小限必要な電圧になっているように
してください。
DS07–12541–8
27
MB89930B シリーズ
(3) クロックタイミング
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
記号
単位
最小
最大
FCH
1
10
MHz
tXCYL
100
1000
ns
20
⎯
ns
⎯
10
ns
クロック周波数
クロックサイクルタイム
規格値
条件
入力クロックパルス幅
tWH
tWL
入力クロック立上り ,
立下り時間
tCR
tCF
⎯
備考
・ X0, X1 タイミングおよび印加条件
tXCYL
tWH
tWL
tCR
X0
tCF
0.8 VCC 0.8 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
・ クロック印加条件
水晶振動子使用時
または
セラミック振動子使用時
X0
外部クロック使用時
X1
X0
X1
開放
(4) インストラクションサイクル
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
インストラクションサイクル
( 最小命令実行時間 )
28
記号
規格値
単位
tINST
4/FCH, 8/FCH,
16/FCH, 64/FCH
μs
備考
FCH = 10 MHz 動作時 (4/FCH)
tINST = 0.4 μs
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
(5) 周辺入力タイミング
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
記号
周辺入力 “H” パルス幅
tILIH
周辺入力 “L” パルス幅
tIHIL
端子名
INT10 ∼ INT12,
INT20 ∼ INT27, EC
規格値
単位
最小
最大
2 tINST*
⎯
μs
2 tINST*
⎯
μs
備考
*:tINST については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。
tILIH
INT10 ~ INT12,
INT20 ~ INT27, EC
tIHIL
0.8 VCC 0.8 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
(VCC = 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
記号
周辺入力 “H” ノイズリミット
tIHNC
周辺入力 “L” ノイズリミット
tILNC
端子名
INT10 ∼ INT12, EC
tIHNC
INT10 ~ INT12, EC
規格値
標準
最大
7
15
23
ns
7
15
23
ns
備考
tILNC
0.8 VCC 0.8 VCC
0.2 VCC
DS07–12541–8
単位
最小
0.2 VCC
29
MB89930B シリーズ
(6) UART, シリアル I/O タイミング
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
記号
端子名
規格値
条件
シリアルクロックサイクルタイム tSCYC UCK/SCK
UCK/SCK ↓
→ SO 時間
tSLOV UCK/SCK, SO
内部クロック
動作
単位
最小
最大
2 tINST *
⎯
μs
− 200
200
ns
*
⎯
μs
1/2 tINST *
⎯
μs
有効 SI → UCK/SCK ↑
tIVSH
UCK/SCK, SI
UCK/SCK ↑ →
有効 SI ホールド時間
tSHIX
UCK/SCK, SI
シリアルクロック “H” パルス幅
tSHSL UCK/SCK
tINST *
⎯
μs
シリアルクロック “L” パルス幅
tSLSH UCK/SCK
tINST *
⎯
μs
UCK/SCK ↓ → SO 時間
tSLOV UCK/SCK, SO
0
200
ns
有効 SI → UCK/SCK
tIVSH
UCK/SCK, SI
1/2 tINST *
⎯
μs
UCK/SCK ↑ →
有効 SI ホールド時間
tSHIX
UCK/SCK, SI
1/2 tINST *
⎯
μs
外部クロック
動作
1/2 tINST
備考
*:tINST については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。
・ 内部シフトクロックモード
tSCYC
2.4 V
UCK/SCK
0.8 V
0.8 V
tSLOV
2.4 V
0.8 V
SO
tIVSH
tSHIX
0.8 VCC 0.8 VCC
0.2 VCC 0.2 VCC
SI
・ 外部シフトクロックモード
tSLSH
tSHSL
0.8 VCC
UCK/SCK
0.2 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
tSLOV
SO
2.4 V
0.8 V
tIVSH
SI
30
tSHIX
0.8 VCC 0.8 VCC
0.2 VCC 0.2 VCC
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
5. A/D 変換部
(1) A/D 変換部電気的特性
(VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, Ta =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項目
記号
分解能
総合誤差
直線性誤差
⎯
微分直線性誤差
規格値
単位
最小
標準
最大
⎯
⎯
10
bit
− 5.0
⎯
+ 5.0
LSB
− 3.0
⎯
+ 3.0
LSB
− 2.5
⎯
+ 2.5
LSB
ゼロトランジション電圧
VOT
AVSS − 3.5 LSB
AVSS + 0.5 LSB
AVSS + 4.5 LSB
V
フルスケールトランジション電圧
VFST
VCC − 6.5 LSB
VCC − 1.5 LSB
VCC + 2.0 LSB
V
⎯
⎯
38 tINST *
μs
A/D モード変換時間
アナログ入力電流
IAIN
⎯
⎯
10
μA
アナログ入力電圧範囲
⎯
0
⎯
VCC
V
備考
*:tINST については , 「4. 交流規格 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。
DS07–12541–8
31
MB89930B シリーズ
(2) A/D コンバータの用語の定義
・分解能
A/D 変換機により識別可能なアナログ変化
10 ビットなら , アナログ電圧を 210 = 1024 の部分に分解することが可能
・直線性誤差 ( 単位:LSB)
デバイスのゼロトランジション点 (“00 0000 0000” ←→ “00 0000 0001”) とフルスケールトランジション点 (“11 1111 1111”
←→ “11 1111 1110”) とを結んだ直線と , 実際の特性との誤差
・微分直線性誤差 ( 単位:LSB)
出力コードを 1LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差
・総合誤差 ( 単位:LSB)
理想変換値と実際の変換値との差
理想入出力特性
総合誤差
VFST
3FF
3FF
3FE
1.5 LSB
3FD
デジタル出力
デジタル出力
3FE
004
003
VOT
実際の変換特性
{1 LSB × N + 0.5 LSB}
004
001
0.5 LSB
AVSS
VCC
理想特性
AVSS
アナログ入力
VFST − VOT
1022
実際の変換特性
002
001
1 LSB =
VNT
003
1 LSB
002
3FD
VCC
アナログ入力
(V)
デジタル出力 N の総合誤差=
VNT −{1 LSB × N + 0.5 LSB}
1 LSB
(続く)
32
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
(続き)
ゼロトランジション誤差
フルスケールトランジション誤差
理想特性
004
3FF
実際の変換特性
003
デジタル出力
デジタル出力
実際の変換特性
002
実際の変換特性
理想特性
3FE
VFST
( 実測値 )
3FD
001
実際の変換特性
3FC
VOT ( 実測値 )
AVSS
デジタル出力
3FE
アナログ入力
直線性誤差
微分直線性誤差
理想特性
実際の変換特性
N+1
{1 LSB × N + VOT}
実際の変換特性
3FD
VFST
( 実測値 )
VNT
004
実際の変換特性
003
002
VCC
アナログ入力
デジタル出力
3FF
AVSS
VCC
V (N + 1) T
N
N−1
理想特性
VNT
実際の変換特性
N−2
001
VOT ( 実測値 )
AVSS
VCC
アナログ入力
デジタル出力 N の直 = VNT −{1 LSB × N + VOT}
1 LSB
DS07–12541–8
VCC
AVSS
アナログ入力
デジタル出力 N の微 = V (N + 1) T − VNT − 1
1 LSB
33
MB89930B シリーズ
(3) A/D 変換部の注意事項
・アナログ入力端子の入力インピーダンスについて
MB89930B シリーズの A/D コンバータは下図のようにサンプル & ホールド回路を内蔵しており , A/D 変換起動後 16 イ
ンストラクションサイクル間アナログ入力端子の電圧をサンプル&ホールド用のコンデンサに取り込みます。
そのためアナログ入力の外部回路の出力インピーダンスが高い場合 , アナログ入力サンプリング期間内にアナログ入力
電圧が安定しないことがありますので , 外部回路の出力インピーダンスは低くすること (4 kΩ 以下 ) を推奨いたします。
なお , 外部回路の出力インピーダンスを低くすることができない場合には , アナログ入力端子に 0.1 μF 程度のコンデン
サを外付けしていただくことを推奨いたします。
アナログ入力の等価回路
サンプル & ホールド回路
アナログ入力端子
コンパレータ
R
アナログ入力インピーダンスが 4 kΩ
以上の時には約 0.1 μF のコンデンサ
を付加することを推奨します。
C
A/D 変換起動後
16 インストラクション閉じます
アナログチャネルセレクタ
MB89935B
R =約 2.2 kΩ, C =約 45 pF
MB89P935B R =約 3.2 kΩ, C =約 30 pF
・誤差について
|VCC − AVSS| が小さくなるにしたがって , 相対的に誤差は大きくなります。
34
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ 特性例
(1) 電源電流
・MB89935B/MB89P935B の 8 MHz:FAR 振動子 [NM8000]/ 外部クロック使用時消費電流特性
MB89P935B
通常動作時
(ICC1 − VCC, ICC2 − VCC)
MB89935B
通常動作時
(ICC1 − VCC, ICC2 − VCC)
MB89935B/MB89P935B
発振回路消費電流特性
[FAR:NM8000]
ICC (mA)
(FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C)
8
ICC (mA)
ICC (mA)
(FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C)
(FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C)
8
2
6
6
ICC1
( ギア 4 分周 )
4 ICC1
4
1
( ギア 4 分周 )
ICC2
( ギア 64 分周 )
2
2
ICC2 ( ギア 64 分周 )
0
0
MB89P935B
MB89935B
0
3
4
5
VCC (V)
6
3
4
5
VCC (V)
6
3
4
5
VCC (V)
6
FAR [NM8000]
外部クロック
MB89P935B
MB89935B
スリープ時
スリープ時
(ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC) (ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC)
MB89935B/MB89P935B
発振回路消費電流特性
[FAR:NM8000]
ICCS (mA)
(FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C)
4
ICCS (mA)
ICCS (mA)
(FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C)
(FCH = 8 MHz, Ta = +25 °C)
4
2
3
3
2 ICCs1
2
( ギア 4 分周 )
1
ICCs1
( ギア 4 分周 )
1
MB89P935B
1
ICCs2
( ギア 64 分周 )
0
3
4
5
VCC (V)
6
ICCs2
( ギア 64 分周 )
0
3
4
5
VCC (V)
6
MB89935B
0
3
4
5
VCC (V)
6
FAR [NM8000]
外部クロック
DS07–12541–8
35
MB89930B シリーズ
・MB89935B/MB89P935B の 4 MHz:FAR 振動子 [NM4000]/ 外部クロック使用時消費電流特性
MB89P935B
通常動作時
(ICC1 − VCC, ICC2 − VCC)
MB89935B
通常動作時
(ICC1 − VCC, ICC2 − VCC)
ICC (mA)
(FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C)
4
3
ICC1
( ギア 4 分周 )
ICC (mA)
ICC (mA)
(FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C)
(FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C)
4
2
3
ICC1
( ギア 4 分周 )
2
2
ICC2
( ギア 64 分周 )
1
0
1
MB89P935B
1
ICC2
( ギア 64 分周 )
0
3
4
5
VCC (V)
MB89935B/MB89P935B
発振回路消費電流特性
[FAR:NM4000]
6
3
4
5
VCC (V)
MB89935B
0
6
3
4
5
VCC (V)
6
FAR [NM4000]
外部クロック
MB89935B
スリープ時
(ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC)
MB89P935B
スリープ時
(ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC)
MB89935B/MB89P935B
発振回路消費電流特性
[FAR:NM4000]
ICCS (mA)
(FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C)
4
ICCS (mA)
ICC (mA)
(FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C)
(FCH = 4 MHz, Ta = +25 °C)
4
2
3
3
2
2
1
ICCs1
( ギア 4 分周 )
MB89P935B
1
ICCs2
( ギア 64 分周 )
ICCs2
( ギア 64 分周 ) 0
0
3
4
5
VCC (V)
1
ICCs1
( ギア 4 分周 )
6
3
4
5
VCC (V)
6
MB89935B
0
3
4
5
VCC (V)
6
FAR [NM4000]
外部クロック
36
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
・MB89935B の 10 MHz 外部クロック使用時消費電流
MB89935B
スリープ時
(ICCs1 − VCC, ICCs2 − VCC)
MB89935B
通常動作時
(ICC1 − VCC, ICC2 − VCC)
ICC (mA)
(FCH = 10 MHz, Ta = +25 °C)
8
6
MB89935B
ストップ時
(ICCh − VCC)
ICCS (mA)
(FCH = 10 MHz, Ta = +25 °C)
4
3
ICCh (μA)
(FCH = 10 MHz, Ta = +25 °C)
0.4
0.3
ICC1
( ギア 4 分周 )
4
2
0.2
ICCs1
( ギア 4 分周 )
2
1
ICC2
( ギア 64 分周 )
0
0.1
ICCs2
( ギア 64 分周 )
0
0
3
4
5
VCC (V)
6
0
3
4
5
VCC (V)
MB89935B
ストップ時 (ICCh − VCC)
10
4
5
VCC (V)
6
8
6
6
4
4
2
2
0
25
50
温度 ( °C)
75
100
125
150
(FCH = 10 MHz, VCC = 5.5 V)
10
8
DS07–12541–8
3
ICCh (μA)
(FCH = 10 MHz, VCC = 5.5 V)
−25
0
MB89P935B
ストップ時 (ICCh − VCC)
ICCh (μA)
0
−50
0
6
0
−50
−25
0
25
50
75
100
125
150
温度 ( °C)
37
MB89930B シリーズ
(2) “L” レベル出力電圧
VOL − IOL1
VOL (V)
0.6
VOL − IOL2
VCC = 2.0 V
VOL (V)
0.6
0.5
VCC = 2.0 V
0.5
VCC = 2.5 V
0.4
VCC = 3.0 V
VCC = 3.5 V
VCC = 4.0 V
VCC = 4.5 V
VCC = 5.0 V
VCC = 5.5 V
VCC = 6.0 V
0.3
VCC = 2.5 V
0.4
VCC = 3.5 V
VCC = 4.0 V
VCC = 4.5 V
VCC = 5.0 V
VCC = 5.5 V
VCC = 6.0 V
0.3
0.2
0.2
0.1
0.1
0.0
VCC = 3.0 V
0.0
1
2
3
4
5
6
4
6
8
10
IOL1 (mA)
12
14
16
IOL2 (mA)
(3) “H” レベル出力電圧
(VCC − VOH) − IOH
VCC − VOH (V)
0.8
VCC = 2.0 V
0.7
VCC = 2.5 V
0.6
0.5
VCC = 3.0 V
0.4
VCC = 3.5 V
VCC = 4.0 V
VCC = 4.5 V
VCC = 5.0 V
VCC = 5.5 V
VCC = 6.0 V
0.3
0.2
0.1
0.0
−1
−2
−3
−4
−5
−6
IOH (mA)
38
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
■ マスクオプション一覧表
品種
MB89935B
指定方法
マスク発注時に指定
No
MB89P935B
MB89PV930A
設定不可
1
メインクロック
発振安定待ち時間の
初期値*選択 (FCH = 10 MHz 時 )
・ 01:214/FCH ( 約 1.63 ms)
・ 10:217/FCH ( 約 13.1 ms)
・ 11:218/FCH ( 約 26.2 ms)
選択可
218/FCH ( 約 26.2 ms)
218/FCH ( 約 26.2 ms)
2
パワーオンリセット
・ パワーオンリセットあり
・ パワーオンリセットなし
選択可
あり
あり
3
リセット端子出力
・ リセット出力あり
・ リセット出力なし
選択可
出力あり
出力あり
FCH :メインクロック原発振
* :システムクロック制御レジスタの発振安定待ち時間選択ビット (SYCC:WT1, WT0) のリセット時の初期値となりま
す。
■ オーダ型格
型格
パッケージ
MB89935BPFV
MB89P935BPFV
プラスチック・SSOP, 30 ピン
(FPT-30P-M02)
MB89PV930ACF
セラミック・MQFP, 48 ピン
(MQP-48C-P01)
DS07–12541–8
備考
39
MB89930B シリーズ
■ パッケージ・外形寸法図
プラスチック・SSOP, 30 ピン
リードピッチ
0.65mm
パッケージ幅×
パッケージ長さ
5.60 × 9.70mm
リード形状
ガルウィング
封止方法
プラスチックモールド
取付け高さ
1.45mm MAX
コード(参考)
P-SSOP30-5.6×9.7-0.65
(FPT-30P-M02)
プラスチック・SSOP, 30 ピン
(FPT-30P-M02)
注 1)*1 印寸法のレジン残りは片側 +0.15(.006)MAX
注 2)*2 印寸法はレジン残りを含まず。
注 3)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。
注 4)端子幅はタイバ切断残りを含まず。
*1 9.70±0.10(.382±.004)
30
0.17±0.03
(.007±.001)
16
INDEX
*2 5.60±0.10
(.220±.004)
7.60±0.20
(.299±.008)
Details of "A" part
+0.20
1.25 –0.10
+.008
.049 –.004
1
(Mounting height)
15
+0.08
0.65(.026)
"A"
0.25(.010)
0.24 –0.07
.009
+.003
–.003
0~8˚
0.50±0.20
(.020±.008)
0.60±0.15
(.024±.006)
0.10±0.10
(.004±.004)
(Stand off)
0.10(.004)
©2003-2008
FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F30003S-c-3-5
C
2003 FUJITSU LIMITED F30003S-c-3-4
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
(続く)
40
DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
(続き)
セラミック・MQFP, 48ピン
リードピッチ
0.8mm
リ ー ド 形 状
ストレート
マザーボードの
材
質
セラミック
搭載している
ソケットの材質
プラスチック
(MQP-48C-P01)
セラミック・MQFP, 48ピン
(MQP-48C-P01)
17.20(.677)TYP
PIN No.1 INDEX
15.00±0.25
(.591±.010)
14.82±0.35
(.583±.014)
1.50(.059)TYP
8.80(.346)REF
1.00(.040)TYP
0.80±0.22
(.0315±.0087)
PIN No.1 INDEX
1.02±0.13
(.040±.005)
+0.13
7.14(.281) 8.71(.343)
TYP
TYP
10.92 −0.0
+.005
.430 −0
PAD No.1 INDEX
0.30(.012)TYP
+0.45
4.50(.177)TYP
1.10 −0.25
+.018
.043 −.010
0.40±0.08
(.016±.003)
0.60(.024)TYP
8.50(.335)MAX
0.15±0.05
(.006±.002)
C
1994-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED M48001SC-4-3
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
DS07–12541–8
41
MB89930B シリーズ
■ 本版での主な変更内容
ページ
26
27
場所
■ 電気的特性
変更箇所
3. 直流規格
入力容量の備考を変更
(MB89P935B を削除 )
4. 交流規格
(2) パワーオンリセット
電源断時間の備考を変更
( 繰返し動作のため →電源投入までの待ち時間 )
変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。
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DS07–12541–8
MB89930B シリーズ
MEMO
DS07–12541–8
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MB89930B シリーズ
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〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
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本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。
本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも
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伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵
器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・
製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用
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う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
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編集 プロモーション推進部