本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–13733–6 16 ビット・マイクロコントローラ CMOS ® MB90800 シリーズ MB90803/803S/F803/F803S/F804-101/ MB90F804-201/F809/F809S/V800 ■ 概要 MB90800 シリーズは , 各種産業用 , OA 機器用 , プロセス制御などに適した高速リアルタイム処理が要求される用途向 けに開発された汎用の16ビットマイクロコントローラです。48セグメント4コモンのLCDコントローラを内蔵しています。 命令体系は , F2MC-8L, F2MC-16L と同じく AT アーキテクチャを継承し , 高級言語対応・アドレッシングモードの拡張・ 符号付き乗除算命令の強化・ビット処理の充実化を図っています。さらに , 32 ビットアキュムレータの搭載により , ロング ワード処理が可能です。 (注意事項)F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。 ■ 特長 ・クロック ・ PLL クロック逓倍回路内蔵 ・ 動作クロック (PLL クロック ): 原発振の 2 分周 ( 原発振 6.25 MHz 時 ) または 原発振の 1 逓倍∼ 4 逓倍 ( 原発振 6.25 MHz ∼ 25 MHz 時 ) ・最小命令実行時間:40.0 ns ( 原発振 6.25 MHz, PLL クロック 4 逓倍 , Vcc = 3.3 V 動作時 ) ・最大メモリ空間:16 M バイト ・ 内部は 24 ビットアドレッシング ・ バンクアドレッシング ・コントローラ用途に最適な命令体系 ・ 豊富なデータタイプ ( ビット , バイト , ワード , ロングワード ) ・ 豊富なアドレッシングモード (23 種類 ) ・ 高いコード効率 ・ 32 ビットアキュムレータの採用による高精度演算の強化 ・ 符号付き乗除算命令 , RETI 命令機能強化 (続く) 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©2005-2009 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2009.9 MB90800 シリーズ (続き) ・高級言語 (C 言語 ) / マルチタスクに対応する命令体系 ・ システムスタックポインタの採用 ・ 命令セットの対称性とバレルシフト命令 ・プログラムパッチ機能 (2 アドレスポインタ ) ・4 バイトの命令キュー ・割込み機能 ・ プライオリティレベルがプログラマブルに設定可能 ・ 32 要因の割込み機能 ・データ転送機能 ・ 拡張インテリジェント I/O サービス機能:最大 16 チャネル ・低消費電力モード ・ スリープモード (CPU 動作クロックが停止 ) ・ タイムベースタイマモード ( 発振クロックとタイムベースタイマが動作 ) ・ 時計モード ( サブクロックと時計タイマのみ動作 ) ・ ストップモード ( 発振クロックが停止 ) ・ CPU 間欠モード ( 設定されたサイクルごとに CPU が動作 ) ・パッケージ ・ QFP-100 (FPT-100P-M06:0.65 mm リードピッチ ) ・プロセス:CMOS テクノロジ 2 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ 品種構成 品種名 項目 分類 MB90V800101/201 MB90F804101/201 MB90803/ MB90803S 評価用品 フラッシュ メモリ品 マスク ROM 品 MB90F809/ MB90F809S フラッシュメモリ品 オンチップ PLL クロック逓倍方式 ( × 1, × 2, × 3, × 4, PLL 停止時 1/2) 最小命令実行時間 40.0 ns (6.25 MHz 原発振 4 逓倍 ) システムクロック サブクロック MB90F803/ MB90F803S サブクロックあり:201 オプション サブクロックなし:101 オプション サブクロックあり:型格に S サフィックスがない製品 サブクロックなし:型格に S サフィックスがある製品 ROM 容量 搭載なし 256 K バイト 128 K バイト 128 K バイトデュアル オペレーション 192 K バイト RAM 容量 28 K バイト 16 K バイト 4 K バイト 4 K バイト 10 K バイト 基本命令数 最小命令実行時間 CPU 機能 :351 命令 :40.0 ns/6.25 MHz 発振 (4 逓倍使用時:マシンクロック 25 MHz, 電源電圧:3.3 V ± 0.3 V) アドレッシング種類 :23 種類 プログラムパッチ機能 :2 アドレスポインタ分 最大メモリ空間 :16 M バイト ポート 入出力ポート (CMOS) 68 本 ( リソース兼用 ) , ( サブクロック未使用時は 70 本 ) LCD コントローラ / ドライバ LCD パネル ( 液晶表示 ) を直接駆動可能なセグメントドライバ , およびコモンドライバ 48 SEG × 4 COM 16 ビット フリーラン タイマ 1 チャネル オーバフロー割込み 16 ビット アウトプット 2 チャネル コンペア 入出力 端子入力要因:コンペアレジスタの一致信号 (OCU) タイマ インプット キャプチャ (ICU) 2 チャネル 端子入力 ( 立上り / 立下り / 両エッジ ) によるレジスタの書換え 16 ビット リロードタイマ 16 ビットリロードタイマ動作 ( トグル出力 , ワンショット出力選択可 ) イベントカウント機能選択可能 3 チャネル内蔵 16 ビット PPG タイマ 出力端子× 2 本 動作クロック周波数:fcp, fcp/22, fcp/24, fcp/26 2 チャネル内蔵 タイムベースタイマ 1 チャネル ウォッチドッグタイマ 1 チャネル 時計クロック出力回路 外部入力クロックの 16/32/64/128 分周を外部出力可能 I C バス I2C インタフェース 1 チャネル内蔵 8/10 ビット A/D コンバータ 12 チャネル ( 入力マルチプレクス ) 8 ビット分解能 , または 10 ビット分解能が設定可能 変換時間:5.9 μs ( マシンクロック 16.8 MHz 動作している場合 ) UART 全二重ダブルバッファ方式 非同期 / 同期転送 ( スタート / ストップビット付 ) をサポート 2 チャネル内蔵 2 I/O 拡張シリアル インタフェース 遅延割込み 2 チャネル内蔵 1 チャネル (続く) DS07–13733–6 3 MB90800 シリーズ (続き) 項目 品種名 MB90V800 -101/201 MB90F804 -101/201 MB90803/ MB90803S MB90F803/ MB90F803S MB90F809/ MB90F809S DTP/ 外部割込み 4 チャネル 割込み要因:“L” → “H” エッジ /“H” → “L” エッジ /“L” レベル /“H” レベル設定可能 低消費電力モード スリープモード / タイムベースタイマモード / 時計モード / ストップモード / CPU 間欠モード プロセス CMOS 動作電圧 2.7 V ∼ 3.6 V 4 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ 端子配列図 100 99 98 97 96 95 94 93 92 91 90 89 88 87 86 85 84 83 82 81 P23/SEG31 P22/SEG30 P21/SEG29 P20/SEG28 P17/SEG27 P16/SEG26 P15/SEG25 X0 X1 VSS VCC P14/SEG24 P13/SEG23 P12/SEG22 P11/SEG21 P10/SEG20 P07/SEG19 P06/SEG18 P05/SEG17 P04/SEG16 (TOP VIEW) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 QFP-100 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 P03/SEG15 P02/SEG14 P01/SEG13 P00/SEG12 SEG11 SEG10 SEG9 SEG8 SEG7 SEG6 SEG5 SEG4 SEG3 SEG2 VSS VCC SEG1 SEG0 P84/COM3 P83/COM2 COM1 COM0 V3 V2/P82 V1/P81 V0/P80 RST MD0 MD1 MD2 P56/SO0 AVCC P57/SI1 P76 AVSS P60/AN0 P61/AN1 P62/AN2 P63/AN3 P64/AN4 P65/AN5/INT0 P66/AN6/INT1 P67/AN7/INT2 VSS P70/AN8/INT3 P71/AN9/SC1 P72/AN10/SO1 P73/AN11/SI2 P74/SDA/SC2 P75/SCL/SO2 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 P24/SEG32 P25/SEG33 P26/SEG34 P27/SEG35 P30/SEG36/SO3 P31/SEG37/SC3 P32/SEG38/SI3 P33/SEG39/TMCK P34/SEG40/IC0 P35/SEG41/IC1 P36/SEG42/OCU0 P37SEG43/OCU1 X0A/P90 X1A/P91 VCC VSS P40/LED0 P41/LED1 P42/LED2 P43/LED3 P44/LED4 P45/LED5/TOT0 P46/LED6/TOT1 P47/LED7/TOT2 P50/SEG44/TIN0 P51/SEG45/TIN1 P52/SEG46/TIN2/PPG0 P53/SEG47/PPG1 P54/SI0 P55/SC0 (FPT-100P-M06) DS07–13733–6 5 MB90800 シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 端子名 入出力 回路形式* リセット時の 状態 / 機能 92, 93 X1, X0 A 発振状態 振動子を接続する端子です。 外部クロックを接続する場合は X1 端子を開放し てください。 X0A, X1A B 発振状態 32 kHz 発振端子です。 (2 系統品の場合 ) P90, P91 G ポート入力 (Hi-Z) 汎用入出力ポートです。 (1 系統品の場合 ) 51 MD2 M モード端子 動作モード指定用の入力端子です。 Vss に直結してください。 52, 53 MD1, MD0 L モード端子 動作モード指定用の入力端子です。 Vcc に直結してください。 54 RST K リセット入力 63, 64, 67 ∼ 76 SEG0 ∼ SEG11 D 77 ∼ 84 SEG12 ∼ SEG19 13, 14 LCD SEG 出力 97 ∼ 100, 1∼4 SEG20 ∼ SEG27 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 汎用入出力ポートです。 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 E P10 ∼ P17 汎用入出力ポートです。 SEG28 ∼ SEG35 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 E P20 ∼ P27 汎用入出力ポートです。 ポート入力 (Hi-Z) SEG36 5 外部リセット入力端子です。 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 E P00 ∼ P07 85 ∼ 89, 94 ∼ 96 機能 P30 E LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 SEG37 P31 汎用入出力ポートです。 E SC3 汎用入出力ポートです。 シリアル I/O ch.3 のシリアルデータ出力端子です。 シリアル I/O ch.3 のシリアルデータ出力が許可の 場合に有効です。 SO3 6 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 シリアル I/O ch.3 のシリアルクロック入出力端子 です。 シリアル I/O ch.3 のシリアルクロック出力が許可 の場合に有効です。 (続く) 6 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 端子番号 端子名 入出力 回路形式* リセット時の 状態 / 機能 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 SEG38 7 P32 汎用入出力ポートです。 E シリアル I/O ch.3 のシリアルデータ入力端子です。 シリアル I/O ch.3 が入力動作中には , 使用していま すので , 他の端子として使用できません。 SI3 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 SEG39 8 9, 10 11, 12 P33 E 時計クロック出力端子です。出力が許可の場合に 有効です。 SEG40, SEG41 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 P34, P35 E インプットキャプチャ ch.0/ch.1 の外部トリガ入力 端子です。 SEG42, SEG43 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 P36, P37 E LED0 ∼ LED4 P45 ∼ P47 ポート入力 (Hi-Z) 汎用入出力ポートです。 アウトプットコンペア ch.0/ch.1 の出力端子です。 F LED 用出力端子です (IOL = 15 mA) 。 汎用入出力ポートです。 LED5 ∼ LED7 25, 26 汎用入出力ポートです。 IC0, IC1 P40 ∼ P44 22 ∼ 24 汎用入出力ポートです。 TMCK OCU0, OCU1 17 ∼ 21 機能 LED 用出力端子です (IOL = 15 mA) 。 F 汎用入出力ポートです。 TOT0 ∼ TOT2 リロードタイマ ch.0 ∼ ch.2 の外部イベント出力端 子です。 外部イベント出力が許可の場合に有効です。 SEG44, SEG45 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 P50, P51 TIN0, TIN1 E 汎用入出力ポートです。 リロードタイマ ch.0, ch.1 の外部クロック入力端子 です。 外部クロック入力が許可の場合に有効です。 (続く) DS07–13733–6 7 MB90800 シリーズ 端子番号 端子名 入出力 回路形式* リセット時の 状態 / 機能 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 SEG46 P52 27 28 汎用入出力ポートです。 E TIN2 リロードタイマ ch.2 の外部クロック入力端子で す。 外部クロック入力が許可の場合に有効です。 PPG0 PPG タイマ ch.0 出力端子です。 SEG47 LCD コントローラ / ドライバのセグメント出力端 子です。 P53 E 汎用入出力ポートです。 PPG1 29 SI0 PPG タイマ ch.1 出力端子です。 UART ch.0 のシリアルデータ入力端子です。 UART ch.0 が入力動作中には , 使用しているので , 他の端子として使用できません。 G P54 30 31 33 SC0 汎用入出力ポートです。 ポート入力 (Hi-Z) G 36 ∼ 40 UART ch.0 のシリアルクロック入出力端子です。 UART ch.0 のシリアルクロック出力許可の場合に 有効です。 P55 汎用入出力ポートです。 SO0 UART ch.0 のシリアルデータ出力端子です。 UART ch.0 のシリアルクロック出力許可の場合に 有効です。 G P56 汎用入出力ポートです。 SI1 UART ch.1 のシリアルデータ入力端子です。 UART ch.1 が入力動作中には , 使用しているので , 他の端子として使用できません。 G P57 34 機能 P76 AN0 ∼ AN4 P60 ∼ P64 汎用入出力ポートです。 G 汎用入出力ポートです。 I A/D コンバータのアナログ入力端子 ch.0 ∼ ch.4 で す。アナログ入力設定が許可の場合に有効です (ADER で設定 ) 。 汎用入出力ポートです。 (続く) 8 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 端子番号 端子名 入出力 回路形式* リセット時の 状態 / 機能 A/D コンバータのアナログ入力端子 ch.5 ∼ ch.7 です。 アナログ入力設定が許可の場合に有効です (ADER で 設定 ) 。 AN5 ∼ AN7 I 41 ∼ 43 P65 ∼ P67 汎用入出力ポートです。 INT0 ∼ INT2 アナログ入力 (Hi-Z) AN8 45 I P70 46 A/D コンバータのアナログ入力端子 ch.8 です。 アナログ入力設定が許可の場合に有効です。(ADER で設定 ) INT3 外部割込み ch.3 入力端子として機能します。 AN9 A/D コンバータのアナログ入力端子 ch.9 です。 アナログ入力設定が許可の場合に有効です。 P71 汎用入出力ポートです。 I UART ch.1 のシリアルクロック入出力端子です。 UART ch.1 のシリアルクロック出力許可の場合に有効 です。 A/D コンバータのアナログ入力端子 ch.10 です。 アナログ入力設定が許可の場合に有効です。 AN10 P72 I SO1 P73 SI2 ポート入力 (Hi-Z) 汎用入出力ポートです。 シリアル I/O ch.1 のシリアルデータ出力端子です。 シリアル I/O ch.1 のシリアルデータ出力許可の場合に 有効です。 A/D コンバータのアナログ入力端子 ch.11 です。 アナログ入力設定が許可の場合に有効です。 AN11 48 外部割込み ch.0 ∼ ch.2 入力端子として機能します。 汎用入出力ポートです。 SC1 47 機能 I 汎用入出力ポートです。 シリアル I/O ch.2 のシリアルデータ入力端子です。 シリアル I/O ch.2 が入力動作中には , 使用しているの で , 他の端子として使用できません。 (続く) DS07–13733–6 9 MB90800 シリーズ (続き) 端子番号 端子名 入出力 回路形式* リセット時の 状態 / 機能 I2C インタフェースのデータ入出力端子です。 I2C インタフェースが動作時に有効です。I2C イン タフェースが動作している間はポートを入力設定 としてください。 SDA 49 P74 汎用入出力ポートです。 (N-ch オープンドレイン , 5 V 耐圧 ) H SC2 ポート入力 (Hi-Z) SCL 50 P75 H V0 ∼ V2 COM0, COM1 I2C インタフェースのクロック入出力端子です。 I2C インタフェースが動作時に有効です。I2C イン タフェースが動作している間はポートを入力設定 としてください。 シリアル I/O ch.2 のシリアルデータ出力端子です。 シリアル I/O ch.2 のシリアルデータ出力が許可の 場合に有効です。 J P80 ∼ P82 59, 60 シリアル I/O ch.2 のシリアルクロック入力端子で す。 シリアル I/O ch.2 のシリアルクロック出力が許可 の場合に有効です。 汎用入出力ポートです。 (N-ch オープンドレイン , 5 V 耐圧 ) SO2 55 ∼ 57 機能 LCD 駆動 電源入力 D LCD COM 出力 ポート入力 (Hi-Z) P83, P84 LCD コントローラ / ドライバの基準電源端子で す。 汎用入出力ポートです。 LCD コントローラ / ドライバのコモン出力端子で す。 汎用入出力ポートです。 61, 62 COM2, COM3 E 32 AVCC C A/D コンバータの専用電源入力端子です。 35 AVSS C A/D コンバータの専用 GND 電源端子です。 58 V3 J 15, 65, 90 VCC − 電源入力端子です。 16, 44, 66, 91 VSS − GND 電源端子です。 電源入力 LCD コントローラ / ドライバのコモン出力端子で す。 LCD コントローラ / ドライバの基準電源端子で す。 *:入出力回路形式については「■入出力回路形式」を参照してください。 10 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ 入出力回路形式 分類 回路 備考 A 発振帰還抵抗 約 1 MΩ X1 クロック入力 P-ch N-ch X0 スタンバイ制御信号 B 低速用発振帰還抵抗 約 10 MΩ X1A クロック入力 P-ch N-ch X0A スタンバイ制御信号 C アナログ電源入力保護回路 P-ch AVP N-ch D LCDC 出力 P-ch R LCDC 出力 N-ch E ・ CMOS 出力 ・ LCDC 出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 ( スタンバイ時入力遮断機能付き ) P-ch N-ch R LCDC 出力 R CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御信号 (続く) DS07–13733–6 11 MB90800 シリーズ 分類 回路 備考 F ・ CMOS 出力 (LED 駆動用大電流 IOL = 15 mA) ・ CMOS ヒステリシス入力 ( スタンバイ時入力遮断機能つき ) P-ch N-ch R CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御信号 G P-ch N-ch R CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御信号 H N-ch ・ CMOS 出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 ( スタンバイ時入力遮断機能つき ) < 注意事項 > ・ 入出力ポートの出力と内蔵リソースの 出力は 1 つの出力バッファを共有してい ます。 ・ 入出力ポートの入力と , 内蔵リソースの 入力は 1 つの入力バッファを共有してい ます。 ・ CMOS ヒステリシス入力 ( スタンバイ時入力遮断機能付き ) ・ N-ch オープンドレイン出力 Nout R CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御信号 I P-ch N-ch R CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御信号 A/D コンバータ アナログ入力 ・ CMOS 出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 ( スタンバイ時入力遮断機能付き ) ・ アナログ入力 ( アナログ入力許可レジスタ (ADER) の対 応するビットが “1” の場合は , A/D コン バータのアナログ入力が有効になります) < 注意事項 > ・ 入出力ポートの出力と , 内蔵リソースの 出力は 1 つの出力バッファを共有してい ます。 ・ 入出力ポートの入力と , 内蔵リソースの 入力は 1 つの出力バッファを共有してい ます。 (続く) 12 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (続き) 分類 回路 備考 J ・ CMOS 出力 ・ CMOS ヒステリシス入力 ( スタンバイ時入力遮断機能つき ) ・ LCD 駆動電源入力 P-ch N-ch R CMOS ヒステリシス入力 スタンバイ制御信号 LCD 駆動電源 K プルアップ抵抗付き CMOS ヒステリシス 入力 R R リセット入力 L CMOS ヒステリシス入力 R CMOS ヒステリシス入力 M R プルダウン抵抗付き CMOS ヒステリシス 入力 CMOS ヒステリシス入力 R DS07–13733–6 13 MB90800 シリーズ ■ デバイスの取扱いについて 1. ラッチアップの防止 , 電源投入について 本デバイスでは , 次に示すような場合にラッチアップ現象を生じることがあります。 ・入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 ・VCC 端子と VSS 端子との間に定格を超える電圧が印加された場合 ・VCC の電圧より , AVCC の電源が先に供給された場合 必ずアナログ系の電圧印加は , VCC と同時か , デジタル電源の投入後に行ってください ( 電源を OFF する場合は , アナ ログ系電源を先に落とすか , 同時に落としてください ) 。 ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子の熱破壊に至ることがありますので , 使用に際しては十分注意してく ださい。 2. 未使用端子の処理について 未使用入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作およびラッチアップによる永久破損の原因になることがありますの で , 2 kΩ 以上の抵抗を介して , プルアップまたはプルダウンの処置をしてください。 未使用入出力端子がある場合は , 出力状態に設定して開放とするか , 入力状態に設定して入力端子と同じ処理をしてく ださい。 未使用出力端子がある場合は , 開放としてください。 3. A/D コンバータの電源端子処理 A/D コンバータを使用しない場合においても , AVCC = VCC, AVSS = VSS となるよう接続してください。 4. 外部クロック使用時の注意について 外部クロックを使用する場合は,X0 端子のみを駆動し,X1 端子は開放してください。 外部クロック使用例を下図に示します。 X0 MB90800 シリーズ 開放 X1 サブクロックモードを使用しない場合は,X0A = GND, X1A =開放としてください。 使用例を下図に示します。 X0A MB90800 シリーズ 開放 X1A 5. 電源端子 (VCC/VSS) の取扱いについて VCC または VSS が複数ある場合 , デバイス設計上はラッチアップなどの誤動作を防止するためにデバイス内部で同電位 にすべきものどうしを接続してあります。不要輻射の低減 , グランドレベルの上昇によるストローブ信号の誤動作の防止 , 総出力電流規格の遵守などのため , 必ずすべての VCC 端子と VSS 端子を外部で電源およびグランドに接続してください。 また , 電源供給源と本デバイスの VCC 端子と VSS 端子は低インピーダンスで接続してください。 本デバイスの近くで , VCC 端子と VSS 端子の間に 0.1 μF 程度のセラミックコンデンサをバイパスコンデンサとして接続 することをお勧めします。 14 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 6. 水晶発振回路について X0/X1 端子および X0A/X1A 端子の近くにノイズがあると , デバイスの誤動作の原因となる可能性があります。X0/X1, X0A/X1A, 水晶発振子 ( またはセラミック発振子 ) およびグランドへのバイパスコンデンサをできるだけデバイスの近く に配置するようにプリント板を設計してください。 グランドで X0/X1 端子および X0A/X1A 端子を取り囲むようにプリント板アートワークを設計すると , 安定した動作が 得られますので , この設計を強く推奨します。 各量産品において , ご使用される発振子メーカに発振評価依頼をしてください。 7. PLL クロックモード動作中の注意 本マイクロコントローラで PLL クロックを選択している時に発振子が外れたり , あるいはクロック入力が停止した 場合 , 本マイクロコントローラは PLL 内部の自励発振回路の自走周波数で動作を継続する場合があります。この動作は , 保証外の動作です。 8. 供給電源の安定化 VCC 電源電圧の動作範囲内においても , 電源の急激な変化があると誤動作を生じることがあります。安定化の基準とし て , 商用周波数 (50 Hz/60 Hz) での VCC リップル変動 (P-P 値 ) は , 標準 VCC 値の 10%以下に , また電源の切換え時などの 瞬時変化においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるように電圧変動を抑えることをお勧めします。 9. 2 系統品を 1 系統で使用する場合 2 系統品である , MB90800 シリーズを 1 系統で使用する場合 , X0A = VSS:X1A = OPEN として使用してください。 10.FLASH へ書込みについて FLASH への書込みは , 必ず , 動作電圧:VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V 内で行ってください。 DS07–13733–6 15 MB90800 シリーズ ■ ブロックダイヤグラム X0, X1 X0A∗, X1A∗ RST クロック 制御回路 RAM (2/4/10/16/28 K バイト ) ポ | ト 8 12 SEG0 ∼ SEG11 P00 ∼ P07/ SEG12 ∼ SEG19 8 P10 ∼ P17/ SEG20 ∼ SEG27 8 P30/SEG36/SO3 P31/SEG37/SC3 P32/SEG38/SI3 P33/SEG39/TMCK P34/SEG40/IC0 P35/SEG41/IC1 P36/SEG42/OCU0 P37/SEG43/OCU1 P40/LED0 P41/LED1 P42/LED2 P43/LED3 P44/LED4 P45/LED5/TOT0 P46/LED6/TOT1 P47/LED7/TOT2 P50/SEG44/TIN0 P51/SEG45/TIN1 P52/SEG46/TIN2/PPG0 P53/SEG47/PPG1 P54/SI0 P55/SC0 P56/SO0 P57/SI1 16 ROM/Flash (128/192/256 K バイト ) 8 ポ | ト 0 LCD コントローラ / ドライバ F2MC-16LX バス V0/P80 V1/P81 V2/P82 V3 COM0 COM1 P83/COM2 P84/COM3 P20 ∼ P27/ SEG28 ∼ SEG35 CPU F2MC-16LX コア 割込みコントローラ 8/10 ビット A/D コンバータ 外部割込み (4 チャネル ) ポ | ト 1 ポ | ト 2 I2C ポ | ト 6 P60/AN0 P61/AN1 P62/AN2 P63/AN3 P64/AN4 P65/AN5/INT0 P66/AN6/INT1 P67/AN7/INT2 ポ | ト 7 P70/AN8/INT3 P71/AN9/SC1 P72/AN10/SO1 P73/AN11/SI2 P74/SDA/SC2 P75/SCL/SO2 P76 シリアル I/O 2/3 ポ | ト 3 プリスケーラ 2/3 OCU0/OCU1 フリーラン タイマ ポ | ト 4 P90∗ P91∗ *:X0A, X1A と P90, P91 はオプションによる 切換えとなります。 ICU0/ICU1 X0A, X1A : サブクロックあり 型格に S サフィックスなし /201 オプション 時計クロック出力 P90, P91: サブクロックなし 型格に S サフィックスあり /101 オプション リロードタイマ 0/1/2 ポ | ト 5 ポ | ト 9 PPG0/PPG1 (注意事項)MB90V800 ( 評価用 ) の内蔵 ROM はあ りません。内蔵 RAM については 28 K バイトとなります。 UART0/UART1 プリスケーラ 0/1 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ メモリマップ (ROM ミラー機能あり ) FFFFFFH ROM 領域 アドレス #2 00FFFFH 008000H ROM ミラー領域 32 K バイト 007917H 007900H 拡張 I/O 領域 2 アドレス #1 RAM 領域 レジスタ 000100H 0000CFH 0000C0H 0000BFH 000000H 拡張 I/O 領域 1 I/O 領域 品種 アドレス #1 アドレス #2 MB90803/S, MB90F803/S 0010FFH FE0000H MB90F809/S 0028FFH FD0000H MB90F804-101/201 0040FFH FC0000H MB90V800-101/201 0070FFH F80000H * *:MB90V800 に ROM は内蔵されていません。ツール側での ROM デコード領域 です。 MB90800 シリーズのメモリマップ (注意事項) ・ ROM ミラー機能レジスタの設定を行った場合 , 00 バンクの上位側 (“008000H ∼ 00FFFFH”) に FF バンクの上位側 (“FF4000H ∼ FFFFFFH”) のデータがミラーイメージで見えます。 ・ ROM ミラー機能は , C コンパイラのスモールモデルを有効に活かすためのものです。 ・ FF バンクの下位 16 ビットアドレスは , 00 バンクの下位 16 ビットアドレスと同じです。ただし , FF バンクの ROM 領域 は 32 K バイトを超えるため , 00 バンクには , ROM 領域の全データをミラーイメージで見せることはできません。 ・ C コンパイラのスモールモデルを使用する場合は , データテーブルを “FF8000H ∼ FFFFFFH” に格納しておくことで , “008000H ∼ 00FFFFH” にミラーイメージとしてデータテーブルを見せることができます。したがって , ポインタで far 指 定を宣言することなく , ROM 領域内のデータテーブルを参照できます。 DS07–13733–6 17 MB90800 シリーズ ■ F2MC-16L CPU プログラミングモデル ・専用レジスタ AH AL アキュムレータ USP ユーザスタックポインタ SSP システムスタックポインタ PS プロセッサステータス PC プログラムカウンタ DPR ダイレクトページレジスタ PCB プログラムバンクレジスタ DTB データバンクレジスタ USB ユーザスタックバンクレジスタ SSB システムスタックバンクレジスタ ADB アディショナルデータバンクレジスタ 8 ビット 16 ビット 32 ビット ・汎用レジスタ MSB LSB 16 ビット 000180H + RP × 10H RW0 RL0 RW1 RW2 RL1 RW3 R1 R0 RW4 R3 R2 RW5 R5 R4 RW6 R7 R6 RW7 RL2 RL3 ・プロセッサステータス bit PS 18 15 13 12 ILM 8 7 RP 0 CCR DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ I/O マップ 書込み / 読込み リソース名 初期値 ポート 0 データレジスタ R/W ポート 0 XXXXXXXXB PDR1 ポート 1 データレジスタ R/W ポート 1 XXXXXXXXB 000002H PDR2 ポート 2 データレジスタ R/W ポート 2 XXXXXXXXB 000003H PDR3 ポート 3 データレジスタ R/W ポート 3 XXXXXXXXB 000004H PDR4 ポート 4 データレジスタ R/W ポート 4 XXXXXXXXB 000005H PDR5 ポート 5 データレジスタ R/W ポート 5 XXXXXXXXB 000006H PDR6 ポート 6 データレジスタ R/W ポート 6 XXXXXXXXB 000007H PDR7 ポート 7 データレジスタ R/W ポート 7 - XXXXXXXB 000008H PDR8 ポート 8 データレジスタ R/W ポート 8 - - - XXXXXB 000009H PDR9 ポート 9 データレジスタ R/W ポート 9 - - - - - - XXB アドレス レジスタ 略称 000000H PDR0 000001H レジスタ 00000AH ∼ 00000FH 使用禁止 000010H DDR0 ポート 0 方向レジスタ R/W ポート 0 0 0 0 0 0 0 0 0B 000011H DDR1 ポート 1 方向レジスタ R/W ポート 1 0 0 0 0 0 0 0 0B 000012H DDR2 ポート 2 方向レジスタ R/W ポート 2 0 0 0 0 0 0 0 0B 000013H DDR3 ポート 3 方向レジスタ R/W ポート 3 0 0 0 0 0 0 0 0B 000014H DDR4 ポート 4 方向レジスタ R/W ポート 4 0 0 0 0 0 0 0 0B 000015H DDR5 ポート 5 方向レジスタ R/W ポート 5 0 0 0 0 0 0 0 0B 000016H DDR6 ポート 6 方向レジスタ R/W ポート 6 0 0 0 0 0 0 0 0B 000017H DDR7 ポート 7 方向レジスタ R/W ポート 7 - 0 0 0 0 0 0 0B 000018H DDR8 ポート 8 方向レジスタ R/W ポート 8 - - - 0 0 0 0 0B 000019H DDR9 ポート 9 方向レジスタ R/W ポート 9 - - - - - - 0 0B 00001AH ∼ 00001DH 使用禁止 00001EH ADER0 アナログ入力許可 0 レジスタ R/W ポート 6 , A/D 1 1 1 1 1 1 1 1B 00001FH ADER1 アナログ入力許可 1 レジスタ R/W ポート 7, A/D - - - - 1 1 1 1B 000020H SMR0 シリアルモードレジスタ R/W 0 0 0 0 0 - 0 0B 000021H SCR0 シリアルコントロールレジスタ R/W 0 0 0 0 0 1 0 0B 000022H SIDR0/ SODR0 シリアルインプット / アウトプット レジスタ R/W 000023H SSR0 シリアルデータレジスタ R/W 000024H 000025H UART0 XXXXXXXXB 0 0 0 0 1 0 0 0B 使用禁止 CDCR0 通信プリスケーラコントロールレジスタ R/W プリスケーラ 0 0 0 - - 0 0 0 0B 000026H 000027H 使用禁止 (続く) DS07–13733–6 19 MB90800 シリーズ アドレス レジスタ 略称 000028H SMR1 シリアルモードレジスタ 000029H SCR1 シリアルコントロールレジスタ 00002AH SIDR1/ SODR1 00002BH SSR1 リソース名 R/W R/W 0 0 0 0 0 1 0 0B UART1 R/W, R シリアルデータレジスタ 初期値 0 0 0 0 0 - 0 0B R/W, W シリアルインプット / アウトプット レジスタ 00002CH 00002DH 書込み / 読込み レジスタ XXXXXXXXB 0 0 0 0 1 0 0 0B 使用禁止 CDCR1 通信プリスケーラコントロールレジスタ R/W プリスケーラ 1 0 0 - - 0 0 0 0B 00002EH 使用禁止 00002FH 000030H ENIR 割込み /DTP 許可レジスタ R/W 000031H EIRR 割込み /DTP 要因レジスタ R/W 000032H ELVR 要求レベル設定レジスタ R/W 0 0 0 0 0 0 0 0B 00------B 000033H - - - - 0 0 0 0B 外部割込み - - - - XXXXB 使用禁止 000034H ADCS0 コントロールステータスレジスタ 下位 R/W 000035H ADCS1 コントロールステータスレジスタ 上位 W, R/W 000036H ADCR0 データレジスタ下位 R XXXXXXXXB 000037H ADCR1 データレジスタ上位 R, W 0 0 1 0 1 - XXB 000038H A/D コンバータ 0 0 0 0 0 0 0 0B 使用禁止 ADMR A/D 変換チャネル設定レジスタ R/W CPCLR コンペアクリアレジスタ R/W TCDT タイマカウンタデータレジスタ R/W 00003EH TCCSL タイマカウンタコントロール / ステータス レジスタ下位 R/W 0 0 0 0 0 0 0 0B 00003FH TCCSH タイマカウンタコントロール / ステータス レジスタ上位 R/W 0 - - 0 0 0 0 0B 000039H 00003AH 00003BH 00003CH 00003DH A/D コンバータ 0 0 0 0 0 0 0 0B XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 16 ビット フリーランタイマ 0 0 0 0 0 0 0 0B 000040H ∼ 000043H 000044H 000045H 000046H 000047H 000048H 000049H 使用禁止 IPCP0 XXXXXXXXB インプットキャプチャデータレジスタ 0 R IPCP1 インプットキャプチャデータレジスタ 1 ICS01 コントロールステータスレジスタ R/W XXXXXXXXB インプット キャプチャ 0/1 XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 使用禁止 (続く) 20 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ アドレス 00004AH レジスタ 略称 レジスタ 書込み / 読込み リソース名 初期値 0 0 0 0 0 0 0 0B OCCP0 コンペアレジスタ 0 R/W アウトプット コンペア 0 OCCP1 コンペアレジスタ 1 R/W アウトプット コンペア 1 00004EH OCSL コントロールステータスレジスタ下位 R/W 00004FH OCSH コントロールステータスレジスタ上位 R/W 000050H TMCSR0L タイマ制御ステータスレジスタ下位 R/W 000051H TMCSR0H タイマ制御ステータスレジスタ上位 R/W 000052H 000053H TMR0/ TMRLR0 16 ビットタイマレジスタ / リロードレジスタ R/W 000054H TMCSR1L タイマ制御ステータスレジスタ下位 R/W 000055H TMCSR1H タイマ制御ステータスレジスタ上位 R/W 000056H 000057H TMR1/ TMRLR1 16 ビットタイマレジスタ / リロードレジスタ R/W 000058H TMCSR2L タイマ制御ステータスレジスタ下位 R/W 000059H TMCSR2H タイマ制御ステータスレジスタ上位 R/W 00005AH 00005BH TMR2/ TMRLR2 16 ビットタイマレジスタ / リロードレジスタ R/W 00005CH LCRL LCDC 制御レジスタ下位 R/W 00004BH 00004CH 00004DH 00005DH LCRH LCDC 制御レジスタ上位 R/W 00005EH LCRR LCDC 範囲レジスタ R/W 00005FH 000060H 000061H SMCS0 SDR0 000063H 000065H 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 - - 0 0B - - - 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B 16 ビット リロードタイマ 0 - - - - 0 0 0 0B XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 16 ビット リロードタイマ 1 - - - - 0 0 0 0B XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 0 0 0 0 0B 16 ビット リロードタイマ 2 - - - - 0 0 0 0B XXXXXXXXB XXXXXXXXB 0 0 0 1 0 0 0 0B LCD コントローラ / ドライバ 0 0 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 0B 使用禁止 000062H 000064H アウトプット コンペア 0/1 0 0 0 0 0 0 0 0B シリアルモードコントロールステータス レジスタ R, R/W R/W シリアルデータレジスタ R/W SDCR0 通信プリスケーラコントロールレジスタ R/W SMCS1 シリアルモードコントロールステータス レジスタ R, R/W 000066H SDR1 000067H SDCR1 R/W シリアルデータレジスタ R/W 通信プリスケーラコントロールレジスタ R/W 0 0 0 0 0 0 1 0B SIO ( 拡張シリアル I/O) 通信プリスケーラ (SIO) - - - - 0 0 0 0B XXXXXXXXB 0 - - - 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 1 0B SIO ( 拡張シリアル I/O) 通信プリスケーラ (SIO) - - - - 0 0 0 0B XXXXXXXXB 0 - - - 0 0 0 0B 000068H 000069H 使用禁止 (続く) DS07–13733–6 21 MB90800 シリーズ 書込み / 読込み アドレス レジスタ 略称 00006AH IBSR I2C ステータスレジスタ 00006BH IBCR I C コントロールレジスタ 00006CH ICCR I C クロックコントロールレジスタ R/W 00006DH IADR I C アドレスレジスタ R/W XXXXXXXXB 00006EH IDAR I C データレジスタ R/W XXXXXXXXB 00006FH ROMM ROM ミラー機能選択レジスタ 000070H PDCRL0 000071H PDCRH0 PDCRL0/PDCRH0 PPG ダウンカウンタ レジスタ R 000072H PCSRL0 PCSRL0/PCSRH0 PPG 周期設定レジスタ W 000073H PCSRH0 000074H PDUTL0 000075H PDUTH0 000076H PCNTL0 000077H PCNTH0 000078H PDCRL1 000079H PDCRH1 00007AH PCSRL1 00007BH PCSRH1 00007CH PDUTL1 00007DH PDUTH1 00007EH PCNTL1 00007FH PCNTH1 レジスタ リソース名 R 0 0 0 0 0 0 0 0B R/W 2 2 2 2 R/W, W 0 0 0 0 0 0 0 0B 2 IC ROM ミラー W PCNTL0/PCNTH0 PPG 制御ステータスレ ジスタ R/W PDCRL1/PDCRH1 PPG ダウンカウンタレ ジスタ R PCSRL1/PCSRH1 PPG 周期設定レジスタ W W PCNTL1/PCNTH1 PPG 制御ステータスレ ジスタ R/W XXXXXXX1B 1 1 1 1 1 1 1 1B XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB - - 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 -B 1 1 1 1 1 1 1 1B 1 1 1 1 1 1 1 1B XXXXXXXXB 16 ビット PPG1 PDUTL1/PDUTH1 PPG デューティ設定レ ジスタ XX0XXXXXB 1 1 1 1 1 1 1 1B 16 ビット PPG0 PDUTL0/PDUTH0 PPG デューティ設定レ ジスタ 初期値 XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB - - 0 0 0 0 0 0B 0 0 0 0 0 0 0 -B 000080H ∼ 000095H ( 予約領域 ) 000096H 使用禁止 000097H ( 予約領域 ) 000098H ∼ 00009DH 使用禁止 00009EH PACSR 00009FH DIRR 0000A0H LPMCR 0000A1H CKSCR ROM 修正コントロールレジスタ R/W ROM 修正 0 0 0 0 0 0 0 0B 遅延割込み要因発生 / 解除レジスタ R/W 遅延割込み - - - - - - - 0B 低消費電力モード制御レジスタ R/W, W 0 0 0 1 1 0 0 0B クロック選択レジスタ R/W, R 低消費電力 制御回路 1 1 1 1 1 1 0 0B 0000A2H ∼ 0000A7H 使用禁止 0000A8H WDTC ウォッチドッグタイマ制御レジスタ 0000A9H TBTC タイムベースタイマ制御レジスタ R, W ウォッチドッグ タイマ XXXXX 1 1 1B R/W, W タイムベース タイマ 1 - - 0 0 1 0 0B (続く) 22 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (続き) アドレス レジスタ 略称 0000AAH WTC レジスタ 時計タイマ制御レジスタ 書込み / 読込み リソース名 初期値 R/W, R 時計タイマ ( サブクロック ) 1 X0 1 1 0 0 0B 0000ABH ∼ 0000ADH 使用禁止 0000AEH FMCS フラッシュ制御レジスタ R/W フラッシュ I/F 0 0 0X 0 0 0 0B 0000AFH TMCS 時計クロック出力制御レジスタ R/W 時計用クロック 分周 XXXXX 0 0 0B 0000B0H ICR00 割込み制御レジスタ 00 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B1H ICR01 割込み制御レジスタ 01 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B2H ICR02 割込み制御レジスタ 02 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B3H ICR03 割込み制御レジスタ 03 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B4H ICR04 割込み制御レジスタ 04 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B5H ICR05 割込み制御レジスタ 05 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B6H ICR06 割込み制御レジスタ 06 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B7H ICR07 割込み制御レジスタ 07 R/W, W, R 0000B8H ICR08 割込み制御レジスタ 08 R/W, W, R 割込み コントローラ 0 0 0 0 0 1 1 1B 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000B9H ICR09 割込み制御レジスタ 09 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BAH ICR10 割込み制御レジスタ 10 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BBH ICR11 割込み制御レジスタ 11 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BCH ICR12 割込み制御レジスタ 12 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BDH ICR13 割込み制御レジスタ 13 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BEH ICR14 割込み制御レジスタ 14 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000BFH ICR15 割込み制御レジスタ 15 R/W, W, R 0 0 0 0 0 1 1 1B 0000CAH FWR0 フラッシュメモリ書込みコントロール レジスタ 0 R/W 0000CBH FWR1 フラッシュメモリ書込みコントロール レジスタ 1 R/W 0000CCH SSR0 セクタ変換設定レジスタ R/W 0 0 0 0 0 0 0 0B フラッシュ I/F (MB90F803/S のみ 対象 ) 0 0 XXXXX 0B XXXXXXXXB 001FF0H 001FF1H PADR0 001FF2H プログラムアドレス 検出レジスタ 0 R/W PADR1 001FF5H プログラムアドレス 検出レジスタ 1 R/W VRAM LCD 表示用 RAM R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB 007900H ∼ 007917H XXXXXXXXB アドレス一致検出 機能 001FF3H 001FF4H 0 0 0 0 0 0 0 0B LCD コントローラ / ドライバ XXXXXXXXB ・ 読込み / 書込みについての説明 R/W :リード・ライト可能 R :リードオンリ W :ライトオンリ ・ 初期値についての説明 0 :初期値は “0” 1 :初期値は “1” X :初期値は不定 - :未使用 DS07–13733–6 23 MB90800 シリーズ ■ 割込み要因と割込みベクタ , 割込み制御レジスタ 割込みベクタ EI2OS 対応 割込み制御レジスタ アドレス ICR アドレス 優先 強度 × #08 08H FFFFDCH ⎯ ⎯ 強 INT 9 命令 × #09 09H FFFFD8H ⎯ ⎯ 例外処理 × #10 0AH FFFFD4H ⎯ ⎯ DTP/ 外部割込み ch.0 ○ #11 0BH FFFFD0H ICR00 0000B0H DTP/ 外部割込み ch.1 ○ #13 0DH FFFFC8H ICR01 0000B1H シリアル I/O ch.2 × #15 0FH FFFFC0H 10H FFFFBCH 0000B2H ○ #16 ICR02 DTP/ 外部割込み ch.2/ch.3 シリアル I/O ch.3 × #17 11H FFFFB8H 12H FFFFB4H 0000B3H ○ #18 ICR03 16 ビットフリーランタイマ 時計タイマ × #19 13H FFFFB0H ICR04 0000B4H 16 ビットリロードタイマ ch.2 ○ #21 15H FFFFA8H ICR05 0000B5H 16 ビットリロードタイマ ch.0 △ #23 17H FFFFA0H 18H FFFF9CH 0000B6H △ #24 ICR06 16 ビットリロードタイマ ch.1 インプットキャプチャ ch.0 △ #25 19H FFFF98H 1AH FFFF94H 0000B7H △ #26 ICR07 インプットキャプチャ ch.1 PPG タイマ ch.0 カウンタボロー ○ #27 1BH FFFF90H ICR08 0000B8H アウトプットコンペア一致 ○ #29 1DH FFFF88H ICR09 0000B9H PPG タイマ ch.1 カウンタボロー ○ #31 1FH FFFF80H ICR10 0000BAH タイムベースタイマ × #33 21H FFFF78H ICR11 0000BBH UART0 受信終了 ◎ #35 23H FFFF70H 24H FFFF6CH 0000BCH △ #36 ICR12 UART0 送信終了 A/D コンバータ変換終了 ○ #37 25H FFFF68H 26H FFFF64H 0000BDH × #38 ICR13 I2C インタフェース UART1・受信 ◎ #39 27H FFFF60H 28H FFFF5CH 0000BEH △ #40 ICR14 UART1・送信 フラッシュメモリステータス × #41 29H FFFF58H 2AH FFFF54H 0000BFH × #42 ICR15 遅延割込み出力モジュール 割込み要因 リセット 番号 * 弱 ○:使用可能 ×:使用不可 ◎:使用可能 , EI2OS 停止機能付 △:ICR を共有する割込み要因を使用しない場合に使用可能 *:同時に同じレベルの割込みが発生した場合は , 割込みベクタ番号の小さい割込み要因を優先します。 ・同一の割込み制御レジスタ (ICR) に 2 つの割込み要因があるリソースは , EI2OS の使用を許可した場合 , どちらかの 割込み要因を検出すると EI2OS が起動されます。EI2OS 起動中は起動要因以外の割込みはマスクされるため , EI2OS 使用時はどちらかの割込み要因をマスクして使用することを推奨します。 ・同一の割込み制御レジスタ (ICR) に 2 つの割込み要因があるリソースは , 割込みフラグが EI2OS 割込みクリア信号で クリアされます。 24 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ 周辺リソース 1. I/O ポート I/O ポートは , ポートデータレジスタ (PDR) を設定することで , CPU からデータを I/O 端子に出力したり , I/O 端子に入 力された信号を CPU に取り込んだりする機能があります。 また , ポート方向レジスタ (DDR) によって , ポートの入出力の 方向をビット単位で任意に設定できます。 MB90800 シリーズには , 68 本 ( サブクロック未使用時:70 本 ) の入出力があります。ポート 0 ∼ポート 8 ( サブクロック なし品:ポート 0 ∼ポート 9) が入出力ポートです。 (1) ポートデータレジスタ PDR0 bit 7 6 5 4 3 2 1 0 初期値 アクセス アドレス:000000H P07 P06 P05 P04 P03 P02 P01 P00 不定 R/W * PDR1 15 14 13 12 11 10 9 8 P17 P16 P15 P14 P13 P12 P11 P10 不定 R/W * 不定 R/W * 不定 R/W * 不定 R/W * 不定 R/W * 不定 R/W * 不定 R/W * 不定 R/W * 不定 R/W * bit アドレス:000001H PDR2 bit アドレス:000002H PDR3 bit アドレス:000003H PDR4 bit アドレス:000004H PDR5 bit アドレス:000005H PDR6 bit アドレス:000006H PDR7 bit アドレス:000007H PDR8 bit 7 6 5 4 3 2 1 0 P27 P26 P25 P24 P23 P22 P21 P20 15 14 13 12 11 10 9 8 P37 P36 P35 P34 P33 P32 P31 P30 7 6 5 4 3 2 1 0 P47 P46 P45 P44 P43 P42 P41 P40 15 14 13 12 11 10 9 8 P57 P56 P55 P54 P53 P52 P51 P50 7 6 5 4 3 2 1 0 P67 P66 P65 P64 P63 P62 P61 P60 15 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ P76 P75 P74 P73 P72 P71 P70 7 6 5 4 3 2 1 0 アドレス:000008H ⎯ ⎯ ⎯ P84 P83 P82 P81 P80 PDR9 15 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ P91 P90 bit アドレス:000009H − :未使用 *:入出力ポートの R/W は , メモリの R/W とは多少動作が異なり , 以下のような動作をします。 ・入力モード リード時:対応する端子レベルが読み出されます。 ライト時:出力用のラッチに書き込まれます。 ・出力モード リード時:データレジスタラッチの値が読み出されます。 ライト時:対応する端子に出力されます。 DS07–13733–6 25 MB90800 シリーズ (2) ポート方向レジスタ DDR0 bit アドレス:000010H DDR1 bit アドレス:000011H DDR2 bit アドレス:000012H DDR3 bit アドレス:000013H DDR4 bit アドレス:000014H DDR5 bit アドレス:000015H DDR6 bit アドレス:000016H DDR7 bit 7 6 5 4 3 2 1 0 初期値 アクセス D07 D06 D05 D04 D03 D02 D01 D00 00000000B R/W 15 14 13 12 11 10 9 8 D17 D16 D15 D14 D13 D12 D11 D10 00000000B R/W 00000000B R/W 00000000B R/W 00000000B R/W 00000000B R/W 00000000B R/W - 0000000B R/W - - - 00000B R/W - - - - - - 00B R/W 7 6 5 4 3 2 1 0 D27 D26 D25 D24 D23 D22 D21 D20 15 14 13 12 11 10 9 8 D37 D36 D35 D34 D33 D32 D31 D30 7 6 5 4 3 2 1 0 D47 D46 D45 D44 D43 D42 D41 D40 15 14 13 12 11 10 9 8 D57 D56 D55 D54 D53 D52 D51 D50 7 6 5 4 3 2 1 0 D67 D66 D65 D64 D63 D62 D61 D60 15 14 13 12 11 10 9 8 アドレス:000017H ⎯ D76 D75 D74 D73 D72 D71 D70 DDR8 7 6 5 4 3 2 1 0 アドレス:000018H ⎯ ⎯ ⎯ D84 D83 D82 D81 D80 DDR9 15 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ D91 D90 bit bit アドレス:000019H − :未使用 各端子がポートとして機能している場合 , 対応する各端子は以下のようにポート方向レジスタにより制御されます。 0:入力モード 1:出力モード リセットで “0” になります。 (注意事項)リードモディファイライト (RMW) 系命令 ( ビットセットなどの命令 ) を使用して本レジスタにアクセスする と , 命令で注目しているビットは所定の値になります。しかし , それ以外のビットで入力設定した出力レジ スタの内容はその時の端子の入力値に書き変わります。このため , 入力として使用していた端子を出力に切 り換えるときには , 初めに , 希望値を PDR に書き込んでから DDR をセットし , 出力に切り換えてください。 26 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (3) アナログ入力許可レジスタ ADER0 bit アドレス:00001EH ADER1 bit アドレス:00001FH 7 6 5 4 3 ADE3 2 ADE2 1 ADE1 0 初期値 アクセス ADE0 11111111B R/W - - - -1111B R/W ADE7 ADE6 ADE5 ADE4 15 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ADE11 ADE10 ADE9 ADE8 − :未使用 ポート 6 の各端子は以下のようにアナログ入力許可レジスタにより制御します。 0:ポート入出力モード 1:アナログ入力モード リセットで “1” になります。 DS07–13733–6 27 MB90800 シリーズ 2. UART UART は , 非同期 ( 調歩同期 ) 通信 , または CLK 同期通信を行うためのシリアル I/O ポートです。 ・ 全二重ダブルバッファ ・ 非同期 ( 調歩同期 ) , CLK 同期通信 ( スタートビット / ストップビットなし ) が可能 ・ マルチプロセッサモードのサポート ・ 専用ボーレートジェネレータ内蔵 非同期 :120192/60096/30048/15024/781.25 K/390.625 kbps CLK 同期 :25 M/12.5 M/6.25 M/3.125 M/1.5627 M/781.25 kbps ・ 外部クロックによる自由なボーレートの設定が可能 ・ データ長 7 ビット ( 非同期ノーマルモードのみ ) /8 ビット長 ・ マスタ / スレーブ型通信機能 ( マルチプロセッサモード時 ):1 ( マスタ ) 対 n ( スレーブ ) 間の通信可能 ・ エラー検出機能 ( パリティ, フレーミング , オーバラン ) ・ 転送信号は NRZ 符号 (1) レジスタ一覧 bit 8 7 15 CDCR ⎯ SCR SMR SSR SIDR (R)/SODR (W) 8 ビット 8 ビット シリアルモードレジスタ (SMR0, SMR1) bit 7 6 000020H MD1 MD0 アドレス: 000028H R/W R/W R/W 4 3 2 1 0 CS2 CS1 CS0 ⎯ SCKE SOE 00000 - 00B R/W R/W R/W ⎯ R/W R/W リード / ライト 12 11 10 9 8 CL A/D REC RXE TXE 00000100B R/W R/W W R/W R/W リード / ライト 1 0 初期値 D1 D0 XXXXXXXXB R/W シリアルインプット / アウトプットレジスタ (SIDR0, SIDR1/SODR0, SODR1) bit 7 6 5 4 3 2 000022H D7 D6 D5 D4 D3 D2 アドレス: 00002AH R/W R/W シリアルデータレジスタ (SSR0, SSR1) bit 15 14 000023H アドレス: 00002BH PE ORE R R 000025H 00002DH 初期値 R/W R/W R/W R/W R/W R/W 13 12 11 10 9 8 FRE RDRF TDRE BDS RIE TIE 00001000B R R R R/W R/W R/W リード / ライト 11 10 9 8 通信プリスケーラコントロールレジスタ (CDCR0, CDCR1) bit 15 14 13 12 アドレス: 初期値 5 シリアルコントロールレジスタ (SCR0, SCR1) bit 15 14 13 000021H PEN P SBL アドレス: 000029H R/W 0 リード / ライト 初期値 MD URST ⎯ ⎯ 予約 DIV2 DIV1 DIV0 初期値 00 - - 0000B R/W R/W ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W リード / ライト − :未使用 28 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム 制御信号 受信割込み (CPU ヘ ) 専用ボーレート ジェネレータ 16 ビット リロードタイマ 0 クロック 選択回路 送信クロック 送信割込み (CPU ヘ ) 受信クロック SC 端子 SI 端子 受信制御回路 送信制御回路 スタートビット 検出回路 送信スタート 回路 受信ビット カウンタ 送信ビット カウンタ 受信パリティ カウンタ 送信パリティ カウンタ SO 端子 受信状態判定回路 EI2OS 用受信エラー 発生信号 (CPU へ ) 受信用シフタ 送信用シフタ 受信制御 回路 送信開始 SIDR SODR F2MC-16LX バス SMR レジスタ MD1 MD0 CS2 CS1 CS0 SCKE SOE SCR レジスタ PEN P SBL CL A/D REC RXE TXE SSR レジスタ PE ORE FRE RDRF TDRE BDS RIE TIE 制御信号 DS07–13733–6 29 MB90800 シリーズ 3. I2C インタフェース I2C インタフェースは , 内部 IC バスをサポートするシリアル入出力ポートで , I2C バス上のマスタ / スレーブデバイスと して動作します。MB90800 シリーズでは , I2C インタフェースを 1 チャネル内蔵しています。 以下に , I2C インタフェースの特長を示します。 ・ マスタ / スレーブ送受信 ・ アービトレーション機能 ・ クロック同期化機能 ・ スレーブアドレス / ジェネラルコールアドレス検出機能 ・ 転送方向検出機能 ・ スタートコンディションの繰り返し発生,および検出機能 ・ バスエラー検出機能 ・ 転送レートは , 100 kbps までサポート可能 (1) レジスタ一覧 I2C ステータスレジスタ (IBSR) bit 7 アドレス: 00006AH 5 4 3 2 1 0 BB RSC AL LRB TRX AAS GCA FBT R R R R R R R R リード / ライト 14 13 12 11 10 9 8 初期値 00000000B BER BEIE SCC MSS ACK GCAA INTE INT R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 5 4 3 2 1 0 I2C コントロールレジスタ (IBCR) bit 15 アドレス: 00006BH I2C クロックコントロールレジスタ (ICCR) bit 7 6 H 00006C アドレス: I2C データレジスタ (IDAR) bit アドレス: 00006EH I2C アドレスレジスタ (IADR) bit アドレス: 00006DH 初期値 00000000B 6 ⎯ ⎯ EN CS4 CS3 CS2 CS1 CS0 ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W R/W R/W 15 14 13 12 11 10 9 8 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 7 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 ⎯ R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト 初期値 XX0XXXXXB リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB リード / ライト − :未使用 30 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム ICCR EN I2C イネーブル クロック分周 1 ICCR 5 6 7 マシンクロック 8 CS4 CS3 クロック選択 1 クロック分周 2 CS2 CS1 内 部 デ | タ バ ス 2 4 8 CS0 16 32 64 128 256 RSC LRB TRX シフトクロック発生 クロック選択 2 シフトクロック エッジ変化タイミング IBSR BB Sync バスビジー リピートスタート スタート・ストップ コンディション検出 Last Bit エラー 送/受 First Byte FBT AL アービトレーションロスト検出 IBCR BER SCL BEIE 割込み要求 INTE IRQ SDA INT 終了 IBCR SCC スタート MSS マスタ ACK ACK 許可 GCAA GC-ACK 許可 スタート・ストップ コンディション検出 IDAR IBSR AAS GCA スレーブ グローバルコール スレーブアドレス比較 IADR DS07–13733–6 31 MB90800 シリーズ 4. 拡張 I/O シリアルインタフェース 拡張 I/O シリアルインタフェースは , 8 ビット× 2 チャネル構成のクロック同期式によるデータ転送が可能です。また , データ転送において LSB ファースト /MSB ファーストの選択が可能です。 シリアル I/O の動作モードには , 以下の 2 種類があります。 ・ 内部シフトクロックモード: 内部クロックに同期してデータを転送します。 ・ 外部シフトクロックモード: 外部端子 (SC) から入力されるクロックに同期してデータを転送します。このモードで 外部端子 (SC) を共有している汎用ポートを設定することで , CPU の命令による転送動 作が可能です。 (1) レジスタ一覧 シリアルモードコントロールステータスレジスタ (SMCS0, SMCS1) bit 15 14 13 12 11 000060H アドレス: 000064H SMD2 SMD1 SMD0 SIE SIR bit 000061H アドレス: 000065H 10 9 8 BUSY STOP STRT 初期値 00000010B リード / ライト R/W R/W R/W R/W R/W R R/W R/W 7 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ MODE BDS SOE SCOE ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W 5 4 3 2 1 0 D5 D4 D3 D2 D1 D0 R/W R/W R/W R/W R/W R/W 11 10 9 8 予約 DIV2 DIV1 DIV0 0---0000B R/W R/W R/W R/W リード / ライト シリアルデータレジスタ (SDR0, SDR1) bit 7 6 000062H アドレス: 000066H D7 D6 R/W R/W 通信プリスケーラコントロールレジスタ (SDCR0, SDCR1) bit 15 14 13 12 000063H アドレス: 000067H MD ⎯ ⎯ ⎯ R/W ⎯ ⎯ ⎯ 初期値 ----0000B リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB リード / ライト 初期値 − :未使用 32 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム 内 (MSB ファースト ) D0 ∼ D7 部 デ ー タ バ ス D7 ∼ D0 (LSB ファースト ) 初期値 転送方向選択 SI2, SI3 リード ライト SDR ( シリアルデータレジスタ ) SO2, SO3 SC2, SC3 シフトクロック カウンタ 制御回路 内部クロック 2 1 0 SMD2 SMD1 SMD0 SIE SIR BUSY STOP STRT MODE BDS SOE SCOE 割込み 要求 内 DS07–13733–6 部 デ ー タ バ ス 33 MB90800 シリーズ 5. 8/10 ビット A/D コンバータ この 8/10 ビット A/D コンバータには , 以下の特長があります。 ・ 変換時間:1 チャネル当たり最小 3.1 μs (78 マシンサイクル / マシンクロック 25 MHz 時 / サンプリング時間含む ) ・ サンプリング時間:1 チャネル当たり最小 2.0 μs (50 マシンサイクル / マシンクロック 25 MHz 時 ) ・ サンプル & ホールド回路付 RC 型逐次比較変換方式を採用 ・ 8 または 10 ビット分解能選択可能 ・ アナログ入力は 12 チャネルからプログラムで選択 シングル変換モード :選択した 1 チャネルを変換 スキャン変換モード :連続した複数のチャネルを変換。 最大 12 チャネルプログラム可能 連続変換モード :指定チャネルを繰り返し変換 停止変換モード :1 チャネルを変換したら一時停止して , 次の起動がかかるまで待機 ( 変換開始の同期が可能 ) ・ A/D 変換が終了した場合に割込み要求を出力し , EI2OS を起動 ・ 割込み許可に設定した状態で , A/D 変換を実行した場合 , 変換データ保護機能が動作 ・ 起動要因として , ソフト , タイマ ( 立上りエッジ ) を選択可能 (1) レジスタ一覧 ADCS1, ADCS0 ( コントロールステータスレジスタ ) ADCS0 bit アドレス :000034H ADCS1 bit アドレス :000035H 7 6 5 4 3 2 1 0 MD1 MD0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W R/W ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ 15 14 13 12 11 10 9 8 BUSY INT INTE PAUS STS1 STS0 STRT 予約 R/W R/W R/W R/W R/W R/W W R/W 6 5 4 3 2 1 0 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 R R R R R R R R 15 14 13 12 11 10 9 8 S10 ST1 ST0 CT1 CT0 ⎯ D9 D8 W W W W W ⎯ R R ADCR1, ADCR0 ( データレジスタ ) ADCR0 bit 7 アドレス :000036H ADCR1 bit アドレス :000037H 初期値 00 - - - - - - B リード / ライト 初期値 00000000B リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB リード / ライト 初期値 00101 - XXB リード / ライト − :未使用 34 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム AVCC AVR MPX AVSS AN0 AN1 AN2 AN3 AN4 AN5 AN6 AN7 AN8 AN9 AN10 AN11 D/A コンバータ 入 力 回 路 逐次比較レジスタ 比較器 デ | タ バ ス サンプル & ホールド回路 デ コ | ダ 16 ビットリロードタイマ タイマ起動 ADCR0, ADCR1 A/D 変換チャネル設定レジスタ ADCS0 A/D 制御ステータス レジスタ下位 ADCS1 A/D 制御ステータス レジスタ上位 ADCS0, ADCS1, ADMR 動作クロック φ DS07–13733–6 データレジスタ プリスケーラ 35 MB90800 シリーズ 6. 16 ビット PPG PPG タイマは , 以下から構成されています。 ・プリスケーラ ・16 ビットダウンカウンタ:1 本 ・周期設定用バッファ付 16 ビットデータレジスタ ・デューティ設定用バッファ付 16 ビットコンペアレジスタ ・端子制御部 ソフトウェアトリガに同期させたパルスを出力できます。 PCSRL, PCSRH/PDUTL, PDUTH のレジスタ値を書き換えることで , 出力するパルスを任意の周期とデューティに変える ことができます。 ・ PWM 機能 トリガに同期させ , 上記 PCSR/PDUT を書き換えながらプログラマブルにパルスを出力できます。 外付け回路により , D/A コンバータとしても使用できます。 ・ ワンショット機能 トリガ入力のエッジを検出し , 単一パルスを出力できます。 ・ 16 ビットダウンカウンタ カウンタ動作クロックは , 8 種類から選択できます。内部クロックは , 8 種類です。 (φ, φ2, φ4, φ8, φ16, φ32, φ64, φ128) φ:マシンクロック カウンタ値は , リセット , カウンタボローにより “FFFFH” に初期化できます。 ・ 割込み要求 PPG タイマは , 以下の条件で割込み要求を発生します。 ・タイマ起動 ・カウンタボロー発生 ( 周期一致 ) ・デューティ一致発生 36 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (1) レジスタ一覧 PCNTH (PCNTH0/PCNTH1 PPG 制御ステータスレジスタ ) 000077H 00007FH bit 15 14 13 12 11 10 9 8 CNTE STGR MDSE RTRG CKS2 CKS1 CKS0 PGMS R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 初期値 0000000 - B リード / ライト PCNTL (PCNTL0/PCNTL1 PPG 制御ステータスレジスタ ) 000076H 00007EH bit 7 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ ⎯ IREN IRQF IRS1 IRS0 POEN OSEL ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W R/W R/W 初期値 - - 000000B リード / ライト PDCRH (PDCRH0/PDCRH1 PPG ダウンカウンタレジスタ ) 000071H 000079H bit 初期値 11111111B 15 14 13 12 11 10 9 8 DC15 DC14 DC13 DC12 DC11 DC10 DC09 DC08 R R R R R R R R リード / ライト 初期値 11111111B PDCRL (PDCRL0/PDCRL1 PPG ダウンカウンタレジスタ ) bit 000070H 000078H 7 6 5 4 3 2 1 0 DC07 DC06 DC05 DC04 DC03 DC02 DC01 DC00 R R R R R R R R リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB PCSRH (PCSRH0/PCSRH1 PPG 周期設定レジスタ ) bit 000073H 00007BH 15 14 13 12 11 10 9 8 CS15 CS14 CS13 CS12 CS11 CS10 CS09 CS08 W W W W W W W W リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB PCSRL (PCSRL0/PCSRL1 PPG 周期設定レジスタ ) bit 000072H 00007AH 7 6 5 4 3 2 1 0 CS07 CS06 CS05 CS04 CS03 CS02 CS01 CS00 W W W W W W W W リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB PDUTH (PDUTH0/PDUTH1 PPG デューティ設定レジスタ ) bit 000075H 00007DH 15 14 13 12 11 10 9 8 DU15 DU14 DU13 DU12 DU11 DU10 DU09 DU08 W W W W W W W W リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB PDUTL (PDUTL0/PDUTL1 PPG デューティ設定レジスタ ) bit 000074H 00007CH 7 6 5 4 3 2 1 0 DU07 DU06 DU05 DU04 DU03 DU02 DU01 DU00 W W W W W W W W リード / ライト − :未使用 DS07–13733–6 37 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム ・16 ビット PPG ch.0/ch.1 ブロックダイヤグラム プリスケーラ 1/1 PCSR 1/2 PDUT 1/4 1/8 1/16 クロック 1/32 ロード CMP PCNT 16 ビット ダウンカウンタ 1/64 1/128 スタート ボロー PPG マスク マシンクロック φ S PPG 出力 Q R 反転ビット イネーブル ソフトトリガ 38 割 込 み 選 択 割込み DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 7. 遅延割込み発生モジュール 遅延割込み発生モジュールは , タスク切換え用の割込み要求を出力します。 ソフトウェアでハードウェア割込み要求を 発生することができます。 (1) レジスタ一覧 遅延割込み要因発生 / 解除レジスタ (DIRR) DIRR bit 15 14 アドレス :00009FH 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W 初期値 - - - - - - - 0B リード / ライト − :未使用 (2) ブロックダイヤグラム F2MC-16LX バス 遅延割込み要因発生 / 解除デコーダ 要因ラッチ DS07–13733–6 39 MB90800 シリーズ 8. DTP/ 外部割込み DTP (Data Transfer Peripheral) / 外部割込み回路は , 外部割込み入力端子から入力された割込み要求を検出し , 割込み要求 を出力します。 (1) レジスタ一覧 割込み /DTP 許可レジスタ (ENIR) ENIR bit 7 アドレス :000030H 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ EN3 EN2 EN1 EN0 初期値 - - - - 0000B ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W リード / ライト 14 13 12 11 10 9 8 割込み /DTP 要因レジスタ (EIRR) EIRR bit 15 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ER3 ER2 ER1 ER0 初期値 - - - - XXXXB ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W リード / ライト 要求レベル設定レジスタ (ELVR) ELVR bit 7 6 5 4 3 2 1 0 LB3 LA3 LB2 LA2 LB1 LA1 LB0 LA0 初期値 00000000B R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト アドレス :000031H アドレス :000032H − :未使用 (2) ブロックダイヤグラム F2MC-16LX バス 4 4 4 8 40 割込み /DTP 許可レジスタ ゲート 要因 F/F エッジ検出回路 4 要求入力 割込み /DTP 要因レジスタ 要求レベル設定レジスタ DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 9. 16 ビット入出力タイマ 16 ビット入出力タイマは , 16 ビットフリーランタイマ 1 本 , アウトプットコンペア 2 本 , インプットキャプチャ2 本で 構成されています。本機能を用いることにより 16 ビットフリーランタイマをベースとする 6 本の独立した波形出力が可能 であり , 入力パルス幅測定 , 外部クロック周期の測定が可能です。 ・全体レジスタ一覧 ・16 ビットフリーランタイマ bit 15 0 00003BH/00003AH CPCLR 00003DH/00003CH TCDT 00003FH/00003EH TCCSH コンペアクリアレジスタ タイマカウンタデータ レジスタ タイマカウンタ コントロール / ステータス レジスタ TCCSL ・16 ビットアウトプットコンペア bit 15 0 00004AH/00004BH, 00004CH/00004DH コンペアレジスタ OCCP0, OCCP1 00004FH/00004EH OCSH コントロールステータス レジスタ OCSL ・16 ビットインプットキャプチャ bit 000044H/000045H, 000046H/000047H 000048H DS07–13733–6 15 0 インプットキャプチャ データレジスタ IPCP0, IPCP1 ICS01 コントロールステータス レジスタ 41 MB90800 シリーズ ・ブロックダイヤグラム コントロールロジック 割込み 16 ビットフリーランタイマ 16 ビットタイマ クリア バ ス 42 各 ブ ロ ッ ク へ アウトプット コンペア 0 コンペアレジスタ 0 TQ OCU0 アウトプット コンペア 1 コンペアレジスタ 1 TQ OCU1 インプット キャプチャ 0 キャプチャレジスタ 0 エッジ選択 IC0 インプット キャプチャ 1 キャプチャレジスタ 1 エッジ選択 IC1 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (1) 16 ビットフリーランタイマ 16 ビットフリーランタイマは 16 ビットアップダウンカウンタ , コントロールステータスレジスタから構成されていま す。 本タイマのカウンタ値はインプットキャプチャ, アウトプットコンペアの基本時間 ( ベースタイマ ) として使用されま す。 ・ カウンタ動作のクロックは 8 種類から選択可能 ・ カウンタオーバフロー割込みを発生可能 ・ モード設定により , アウトコンペアのコンペアクリアレジスタの値とフリーランタイマカウンタ値の一致によりカウ ンタの初期化が可能 ・レジスタ一覧 コンペアクリアレジスタ (CPCLR) bit 15 00003BH CL15 bit 00003AH 13 12 11 10 9 8 CL14 CL13 CL12 CL11 CL10 CL09 CL08 R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 7 6 5 4 3 2 1 0 CL07 CL06 CL05 CL04 CL03 CL02 CL01 CL00 R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 13 12 11 10 9 8 T13 T12 T11 T10 T09 T08 初期値 00000000B リード / ライト タイマカウンタデータレジスタ (TCDT) bit 15 14 00003DH T15 T14 bit 00003CH リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB リード / ライト R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 7 6 5 4 3 2 1 0 T07 T06 T05 T04 T03 T02 T01 T00 初期値 00000000B R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト 11 10 9 8 MSI1 MSI0 ICLR ICRE タイマカウンタコントロール / ステータスレジスタ (TCCS) bit 15 14 13 12 00003FH ECKE ⎯ ⎯ MSI2 bit 00003EH 初期値 XXXXXXXXB 14 R/W ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W R/W 7 6 5 4 3 2 1 0 IVF IVFE STOP MODE SCLR CLK2 CLK1 CLK0 R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 初期値 0--00000B リード / ライト 初期値 00000000B リード / ライト − :未使用 DS07–13733–6 43 MB90800 シリーズ ・ブロックダイヤグラム φ 割込み要求 IVF 分周器 IVFE STOP MODE SCLR CLK2 CLK1 CLK0 クロック バ ス 16 ビットフリーランタイマ カウント値出力 T15 ∼ T00 16 ビットコンペアクリアレジスタ コンペア回路 MSI2 ∼ MSI0 ICLR ICRE 割込み要求 44 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) アウトプットコンペア アウトプットコンペアは , 16 ビットのコンペアレジスタ , コンペア出力端子部 , コントロールレジスタより構成されて います。本モジュールのコンペアレジスタに設定された値と 16 ビットフリーランタイマ値が一致したときに , 端子の出力 レベルを反転すると共に割込みを発生することができます。 ・ コンペアレジスタは全部で 6 本あり , 独立して動作させることができます。また設定により 2 本のコンペアレジスタを 使い出力を制御できます。 ・ 割込みはコンペア一致により設定できます。 ・レジスタ一覧 コンペアレジスタ (OCCP0, OCCP1) bit 15 14 00004BH OP15 OP14 00004DH 13 12 11 10 9 8 OP13 OP12 OP11 OP10 OP09 OP08 初期値 00000000B リード / ライト R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 7 6 5 4 3 2 1 0 OP07 OP06 OP05 OP04 OP03 OP02 OP01 C00 初期値 00000000B R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト コントロールレジスタ (OCSH) bit 15 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ CMOD OTE1 OTE0 OTD1 OTD0 ⎯ ⎯ ⎯ R/W R/W R/W R/W R/W コントロールレジスタ (OCSL) bit 7 6 5 4 3 2 1 0 IOP1 IOP0 IOE1 IOE0 ⎯ ⎯ CST1 CST0 R/W R/W R/W R/W ⎯ ⎯ R/W R/W bit 00004AH 00004CH 00004FH 00004EH 初期値 ---00000B リード / ライト 初期値 0000--00B リード / ライト − :未使用 DS07–13733–6 45 MB90800 シリーズ ・ブロックダイヤグラム 16 ビットタイマカウンタ値 (T15 ∼ T00) コンペア制御 TQ OTE0 コンペアレジスタ 0 CMOD 16 ビットタイマカウンタ値 (T15 ∼ T00) バ ス コンペア制御 TQ OTE1 コンペアレジスタ 1 ICP1 コントロールロジック 各制御ブロック 46 ICP0 ICE0 ICE0 割込み #29 #29 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (3) インプットキャプチャ インプットキャプチャは , インプットキャプチャレジスタ , コントロールレジスタで構成されています。各インプット キャプチャはそれぞれ対応した外部入力端子をもっています。 インプットキャプチャは外部から入力された信号の立上りエッジ , 立下りエッジまたは両エッジを検出して , その時の 16 ビットフリーランタイマ値をレジスタに保持する機能を持っています。 また , エッジ検出時に割込みを発生できます。 ・ 外部入力の有効エッジを 3 種類から選択可能 立上りエッジ / 立下りエッジ / 両エッジ ・ 外部入力の有効エッジを検出した時に割込みを発生可能 ・レジスタ一覧 インプットキャプチャデータレジスタ (IPCP0, IPCP1) bit 000045H 000047H 000044H 000046H bit 初期値 XXXXXXXXB 15 14 13 12 11 10 9 8 CP15 CP14 CP13 CP12 CP11 CP10 CP09 CP08 R R R R R R R R リード / ライト 7 6 5 4 3 2 1 0 CP07 CP06 CP05 CP04 CP03 CP02 CP01 CP00 初期値 XXXXXXXXB R R R R R R R R リード / ライト 初期値 00000000B コントロールステータスレジスタ (ICS01) bit 000048H 7 6 5 4 3 2 1 0 ICP1 ICP0 ICE1 ICE0 EG11 EG10 EG01 EG00 R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト ・ブロックダイヤグラム キャプチャデータレジスタ 0 エッジ検出 バ 16 ビットタイマカウンタ値 (T15 ∼ T00) ス EG11 EG10 EG01 EG00 キャプチャデータレジスタ 1 ICP1 エッジ検出 ICP0 IC0 ICE1 IC1 ICE0 割込み #25 割込み #25 DS07–13733–6 47 MB90800 シリーズ 10.16 ビットリロードタイマ 16 ビットリロードタイマは , 3 種類の内部クロックに同期してカウントダウンする内部クロックモードと , 外部端子に 入力されたパルスの任意エッジを検出してカウントダウンするイベントカウントモードがあり , どちらかの機能を選択で きます。このタイマは , カウント値が 0000H ∼ FFFFH になるときをアンダフローと定義しています。従って [ リロードレジ スタの設定値+ 1] カウントでアンダフローが発生します。カウント動作としては , アンダフローでカウント設定値を再 ロードしてカウントを繰り返すリロードモードと , アンダフローでカウントを停止するワンショットモードを選択できま す。カウンタのアンダフローで割込みを発生させることもでき , DTC にも対応しています。 (1) レジスタ一覧 ・TMCSR ( タイマ制御ステータスレジスタ ) タイマ制御ステータスレジスタ ( 上位 ) (TMCSR0H ∼ TMCSR2H) bit 15 14 13 12 11 10 000051H ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ CSL1 CSL0 000055H ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W R/W 000059H 8 MOD2 MOD1 R/W R/W 1 0 CNTE TRG 初期値 00000000B R/W R/W リード / ライト 10 9 8 D10 D9 D8 R/W R/W R/W タイマ制御ステータスレジスタ ( 下位 ) (TMCSR0L ∼ TMCSR2L) bit 7 6 5 4 3 2 000050H MOD0 OUTE OUTL RELD INTE UF 000054H R/W R/W R/W R/W R/W R/W 000058H ・16 ビットタイマレジスタ /16 ビットリロードレジスタ TMR0 ∼ TMR2/TMRLR0 ∼ TMRLR2 ( 上位 ) bit 15 14 13 12 11 000053H D15 D14 D13 D12 D11 000057H R/W R/W R/W R/W R/W 00005BH TMR0 ∼ TMR2/TMRLR0 ∼ TMRLR2 ( 下位 ) bit 7 6 5 000052H D7 D6 D5 000056H R/W R/W R/W 00005AH 初期値 - - - - 0000B 9 4 3 2 1 0 D4 D3 D2 D1 D0 R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB リード / ライト 初期値 XXXXXXXXB リード / ライト − :未使用 48 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム 内部データバス TMRLR 16 ビットリロード レジスタ リロード信号 TMR 16 ビットタイマレジスタ ( ダウンカウンタ ) リロード 制御回路 UF CLK カウントクロック生成回路 マシン クロック φ プリス ケーラ 3 ゲート 入力 有効クロック 判定回路 クリア ウェイト信号 CLK 出力信号生成回路 端子 入力 制御回路 クロック セレクタ 反 転 出力信号 生成回路 EN 外部クロック OUTL 機能選択 3 セレクト信号 端子 2 RELD 動作 制御回路 OUTE タイマ制御ステータスレジスタ (TMCSR) DS07–13733–6 49 MB90800 シリーズ 11.時計タイマ 時計タイマは , サブクロックを使用した 15 ビットのタイマです。インターバル時間ごとに割込み要求を発生できます。 また , 設定により , ウォッチドッグタイマのクロックソースとしても使用可能です。 (1) レジスタ一覧 時計タイマ制御レジスタ (WTC) bit 7 6 0000AAH WDCS SCE R/W R 5 4 3 2 1 0 WTIE WTOF WTR WTC2 WTC1 WTC0 初期値 1X011000B R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト WTC2 WTC1 WTC0 (2) ブロックダイヤグラム 時計タイマ制御レジスタ (WTC) WDCS SCE WTIE WTOF WTR クリア 28 29 サブクロック 時計カウンタ 210 211 インターバル セレクタ 割込み 発生回路 時計タイマ 割込み 212 213 210 213 214 215 214 ウォッチドッグ タイマへ 50 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 12.ウォッチドッグタイマ ウォッチドッグタイマは , プログラム暴走対策として用意されているタイマカウンタです。タイムベースタイマまたは 時計タイマの出力をカウントクロックとする 2 ビットのカウンタで , カウンタがインターバル時間内にクリアされない場 合 , CPU をリセットします。 (1) レジスタ一覧 ウォッチドッグタイマ制御レジスタ (WDTC) bit 7 6 5 4 0000A8H PONR ⎯ WRST ERST ⎯ R R R 3 2 1 0 SRST WTE WT1 WT0 R W W W 初期値 XXXXX111B リード / ライト ⎯:未使用 (2) ブロックダイヤグラム ウォッチドッグタイマ制御レジスタ (WDTC) PONR ⎯ WRST ERST SRST WTE WT1 WT0 2 クロック選択レジスタ (CKSCR) の SCM ビット 時計モード開始 タイムベースタイマ モード開始 スリープモード開始 ウォッチドッグタイマ ホールド状態開始 ストップモード 開始 CLR と起動 カウント クロック セレクタ カウンタ クリア 制御回路 時計タイマ制御レジスタ (WTC) の WDCS ビット 2 ビット カウンタ CLR ウォッチドッグ リセット 発生回路 内部 リセット 発生回路 CLR 4 4 クリア タイムベースカウンタ HCLK の 2 分周 SCLK × 21 × 22 × 28 × 29 × 210 × 211 × 212 × 213 × 214 × 215 × 216 × 217 × 218 × 21 × 22 × 28 × 29 × 210 × 211 × 212 × 213 × 214 × 215 × 216 × 217 × 218 HCLK:発振クロック SCLK:サブクロック DS07–13733–6 51 MB90800 シリーズ 13.タイムベースタイマ タイムベースタイマは , 内部カウントクロック ( 原発振の 2 分周 ) に同期してカウントアップする 18 ビットのフリーラ ンカウンタ ( タイムベースカウンタ ) です。4 種類のインターバル時間を選択できるインターバルタイマ機能や発振安定待 ち時間のタイマ出力やウォッチドッグタイマなどの動作クロックを供給する機能があります。 (1) レジスタ一覧 タイムベースタイマ制御レジスタ (TBTC) bit 15 14 13 0000A9H ⎯ ⎯ 予約 ⎯ R/W ⎯ 12 11 10 9 8 TBIE TBOF TBR TBC1 TBC0 初期値 1 - - 00100B R/W R/W W R/W R/W リード / ライト − :未使用 (2) ブロックダイヤグラム ウォッチドッグ タイマへ PPG タイマへ タイムベース タイマカウンタ HCLK の 2 分周 × 21 × 22 × 28 × 29 × 210 × 211 × 212 × 213 × 214 × 215 × 216 × 217 × 218 OF OF OF OF パワーオンリセット ストップモード開始 ホールド状態開始 CKSCR:MCS = 1 → 0 * 1 CKSCR:SCS = 0 → 1 * 2 クロック制御部 発振安定待ち 時間セレクタへ カウンタ クリア 制御回路 インターバル タイマセレクタ TBOF セット TBOF クリア タイムベースタイマ制御レジスタ (TBTC) 予約 ⎯ ⎯ TBIE TBOF TBR TBC1 TBC0 タイムベースタイマ割込み信号 ⎯ :未使用 OF :オーバフロー HCLK :発振クロック * 1 :マシンクロックをメインクロックまたはサブクロックから PLL クロックへ切換え * 2 :マシンクロックをサブクロックからメインクロックへ切換え 52 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 14.クロック発生部 クロック発生部は , CPU や周辺機器の動作クロックである内部クロックの動作を制御します。この内部クロックがマシ ンクロック , その 1 周期がマシンサイクルです。また原発振によるクロックが発振クロック , 内部の PLL 発振によるクロッ クが PLL クロックです。 (1) レジスタ一覧 クロック選択レジスタ (CKSCR) bit 15 14 0000A1H SCM MCM R DS07–13733–6 R 13 12 11 10 9 8 WS1 WS0 SCS MCS CS1 CS0 初期値 11111100B R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト 53 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム スタンバイ制御回路 低消費電力モード制御レジスタ (LPMCR) STP SLP SPL RST TMD CG1 CG0 予約 端子ハイインピー ダンス制御回路 内部リセット 発生回路 RST 端子 CPU 間欠動作 セレクタ 内部リセット 間欠サイクル選択 CPU クロック 制御回路 スタンバイ 制御回路 割込み解除 端子ハイインピー ダンス制御 CPU クロック ストップ , スリープ信号 ストップ信号 周辺クロック 制御回路 マシンクロック 周辺クロック 発振安定待ち解除 クロック発生部 クロック セレクタ 発振安定 待ち時間 セレクタ 2 4 分周 SCLK 2 SCM MCM WS1 WS0 SCS MCS CS1 CS0 PLL 逓倍回路 サブ クロック 発生回路 クロック選択レジスタ (CKSCR) システム クロック 発生回路 X0A 端子 X1A 端子 2 分周 HCLK X0 端子 X1 端子 1024 分周 4 分周 4 分周 4 分周 2 分周 MCLK タイムベース タイマ HCLK :発振クロック MCLK :メインクロック SCLK :サブクロック 54 2 分周 ウォッチドッグタイマへ DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (3) クロック供給マップ クロック生成回路 時計クロック分周器 X0 時計タイマ 発振回路 X1 ウォッチドッグタイマ 内蔵リソース群 セレクタ X0A LCD 制御部 16 ビット リロードタイマ 8/10 ビット A/D コンバータ シリアル I/O フリーランタイマ インプットキャプチャ アウトプットコンペア 発振回路 X1A タイムベース タイマ 1 2 3 4 PLL 逓倍回路 PCLK CPU (F2MC-16LX) 2 分周回路 セレクタ HCLK MCLK ROM/RAM ( メモリ ) 2 分周回路 SCLK HCLK :発振クロック MCLK :メインクロック PCLK :PLL クロック SCLK :サブクロック DS07–13733–6 55 MB90800 シリーズ 15.低消費電力モード 低消費電力モードには , 動作クロックの選択とクロックの動作制御により , 次のような CPU 動作モードがあります。 ・ クロックモード (PLL クロックモード , メインクロックモード , サブクロックモード ) ・ CPU 間欠動作モード (PLL クロック間欠動作モード , メインクロック間欠動作モード , サブクロック間欠動作モード ) ・ スタンバイモード ( スリープモード , タイムベースタイマモード , ストップモード , 時計モード ) (1) レジスタ一覧 低消費電力モード制御レジスタ (LPMCR) bit 7 6 5 0000A0H STP SLP SPL W 56 W R/W 4 3 2 1 0 RST TMD CG1 CG0 予約 W R/W R/W R/W R/W 初期値 00011000B リード / ライト DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム スタンバイ制御回路 低消費電力モード制御レジスタ (LPMCR) STP SLP SPL RST TMD CG1 CG0 予約 端子ハイインピー ダンス制御回路 端子ハイイン ピーダンス 制御 内部リセット 発生回路 内部リセット RST 端子 CPU 間欠動作 セレクタ 間欠サイクル選択 CPU クロック 制御回路 スタンバイ 制御回路 割込み解除 CPU クロック ストップ , スリープ信号 ストップ信号 周辺クロック 制御回路 マシンクロック 発振安定待ち解除 クロック発生部 クロック セレクタ 発振安定 待ち時間 セレクタ 2 4 SCLK 分周 2 SCM MCM WS1 WS0 SCS MCS CS1 CS0 PLL 逓倍回路 サブ クロック 発生回路 クロック選択レジスタ (CKSCR) システム クロック 発生回路 X0A 端子 X1A 端子 2 分周 HCLK X0 端子 X1 端子 1024 分周 2 分周 4 分周 4 分周 4 分周 2 分周 MCLK タイムベース タイマ HCLK :発振クロック MCLK :メインクロック SCLK :サブクロック DS07–13733–6 周辺クロック ウォッチドッグタイマへ 57 MB90800 シリーズ (3) 状態遷移図 外部リセット , ウォッチドッグタイマリセット , ソフトウェアリセット 電源投入 リセット SCS = 0 パワーオン リセット SCS = 1 発振安定 待ち終了 メインクロック モード SLP = 1 MCS = 0 MCS = 1 割込み メインスリープ モード TMD = 0 割込み タイムベース タイマモード STP = 1 メインストップ モード 発振安定 割込み 待ち終了 メインクロック 発振安定待ち 58 PLL クロック モード SLP = 1 SCS = 0 SCS = 1 割込み PLL スリープ モード TMD = 0 割込み タイムベース タイマモード STP = 1 PLL ストップ モード 発振安定 割込み 待ち終了 PLL クロック 発振安定待ち サブクロック モード SLP = 1 割込み サブスリープ モード TMD = 0 割込み 時計モード STP = 1 サブストップ モード 発振安定 割込み 待ち終了 サブクロック 発振安定待ち DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 16.時計クロック出力 時計クロック出力回路は , 発振クロックをタイムベースタイマにて分周し , 設定された分周クロックを外部へ出力しま す。発振クロックの 32/64/128/256 分周より設定できます。 時計クロック出力回路は , リセットおよびストップモードにおいては無効です。通常動作モード , スリープモード , 擬似 時計モード時に有効です。 PLL_Run Main_Run Sleep 擬似時計 STOP リセット ○ ○ ○ ○ × × 動作状態 (注意事項) 時計クロック出力回路を使用中にタイムベースタイマがクリアされた場合は , クロック出力が正常に行われません。 タイムベースタイマのクリア条件は,「MB90800ハードウェアマニュアル」のタイムベースタイマの章を参照してくださ い。 (1) レジスタ一覧 時計クロック出力制御レジスタ (TMCS) bit 0000AFH 初期値 15 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ TEN TS1 TS0 XXXXX000B ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W R/W R/W リード / ライト − :未使用 (2) ブロックダイヤグラム 時計クロック選択回路 X0 セレクタ 時計クロック出力 発振回路 X1 タイムベース タイマ 2 分周回路 DS07–13733–6 59 MB90800 シリーズ 17.ROM ミラー機能選択モジュール ROM ミラー機能選択モジュールは , FF バンクに配置されている ROM データを , 00 バンクへのアクセスで読み出せる ように設定できます。 (1) レジスタ一覧 ROM ミラー機能選択レジスタ (ROMM) bit 00006FH 15 14 13 12 11 10 9 8 初期値 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ MI XXXXXXX1B ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ R/W リード / ライト − : 未使用 (2) ブロックダイヤグラム F2MC-16LX バス ROM ミラー機能選択 アドレス領域 アドレス データ FF バンク 00 バンク ROM (注意事項)アドレス 008000H ∼ 00FFFFH 番地の動作中に ROM ミラー機能選択レジスタをアクセスしないでください。 60 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 18.割込みコントローラ 割込み制御レジスタは , 割込みコントローラ内にあり , 割込み機能を持つすべての I/O に対応して存在します。このレジ スタには , 以下に示す機能があります。 ・対応する周辺の割込みレベルの設定 (1) レジスタ一覧 ( 書込み時 ) 割込み制御レジスタ アドレス:ICR01 ICR03 ICR05 ICR07 ICR09 ICR11 ICR13 ICR15 0000B1H 0000B3H 0000B5H 0000B7H 0000B9H 0000BBH 0000BDH 0000BFH 初期値 bit 15 14 13 12 11 10 9 8 ICS3 ICS2 ICS1 ICS0 ISE IL2 IL1 IL0 00000111B W W W W R/W R/W R/W R/W リード / ライト 割込み制御レジスタ アドレス:ICR00 ICR02 ICR04 ICR06 ICR08 ICR10 ICR12 ICR14 0000B0H 0000B2H 0000B4H 0000B6H 0000B8H 0000BAH 0000BCH 0000BEH 初期値 bit 7 6 5 4 3 ICS3 ICS2 ICS1 ICS0 ISE 2 IL2 1 IL1 0 IL0 00000111B リード / ライト (注意事項) リードモディファイライト (RMW) 系命令でのアクセスは誤動作を引き起こしますので , これらの命令でアクセス しないでください。 W W W W R/W R/W R/W R/W (2) レジスタ一覧 ( 読込み時 ) 割込み制御レジスタ アドレス:ICR01 ICR03 ICR05 ICR07 ICR09 ICR11 ICR13 ICR15 初期値 0000B1H bit 0000B3H 15 0000B5H 0000B7H ⎯ 0000B9H 0000BBH 0000BDH 0000BFH リード / ライト ⎯ 初期値 14 13 12 11 10 9 8 ⎯ S1 S0 ISE IL2 IL1 IL0 ⎯ R R R/W R/W R/W R/W 00000111B リード / ライト 割込み制御レジスタ アドレス:ICR00 ICR02 ICR04 ICR06 ICR08 ICR10 ICR12 ICR14 0000B0H bit 0000B2H 0000B4H 0000B6H 0000B8H 0000BAH 0000BCH 0000BEH リード / ライト 初期値 初期値 7 6 5 4 3 2 1 0 ⎯ ⎯ S1 S0 ISE IL2 IL1 IL0 00000111B ⎯ ⎯ R R R/W R/W R/W R/W リード / ライト − : 未使用 (注意事項)リードモディファイライト (RMW) 系命令でのアクセスは誤動作を引き起こしますので , これらの命令でアクセス しないでください。 DS07–13733–6 61 MB90800 シリーズ (3) ブロックダイヤグラム 3 IL2 IL1 IL0 3 32 割込み要求 F2MC-16LX バス ( 周辺リソース ) 割込み 優先順位判定 3 (CPU) 割込みレベル 62 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 19.LCD コントローラ / ドライバ LCD コントローラは , 24 × 8 ビットの表示データメモリを内蔵しています。LCD ドライバは , 4 本のコモン出力と 48 本 のセグメント出力によって LCD 表示の制御を行います。3 種類のデューティ出力が選択でき , LCD パネル ( 液晶表示器 ) を直接駆動できます。 ・ LCD 駆動電圧分割抵抗を内蔵しています。また外部分割抵抗を接続できます。 ・ 最大で 4 本のコモン出力 (COM0 ∼ COM3) と 48 本のセグメント出力 (SEG0 ∼ SEG47) が使用できます。 ・ 24 バイトの表示データメモリ ( 表示用 RAM) を内蔵しています。 ・ デューティは , 1/2, 1/3, 1/4 を選択できます ( バイアスの設定によって制限されます ) 。 ・ LCD を直接駆動できます。 バイアス 1/2 デューティ 1/3 デューティ 1/4 デューティ 1/2 バイアス ○ × × 1/3 バイアス × ○ ○ ○:推奨モード ×:使用禁止 (1) レジスタ一覧 ・LCDC 制御レジスタ ( 上位 ) (LCRH) bit 00005DH 15 14 13 12 11 10 9 8 初期値 SS4 VS0 CS1 CS0 SS3 SS2 SS1 SS0 00000000B R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト ・LCDC 制御レジスタ ( 下位 ) (LCRL) bit 00005CH 初期値 7 6 5 4 3 2 1 0 CSS LCEN VSEL BK MS1 MS0 FP1 FP0 00010000B R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト ・LCRR (LCDC 範囲レジスタ ) bit 00005EH DS07–13733–6 初期値 7 6 5 4 3 2 1 0 予約 予約 SE4 SE3 SE2 SE1 SE0 LCR 00000000B R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W リード / ライト 63 MB90800 シリーズ (2) ブロックダイヤグラム LCDC 範囲レジスタ (LCRR) V0 LCD 制御レジスタ (LCRL) 内 部 デ | タ バ ス メイン クロック V1 V2 分割抵抗 4 プリス ケーラ V3 タイミング コントローラ サブクロック (32 kHz) 交 流 化 回 路 コ モ ン ド ラ イ バ セ グ メ ン ト ド ラ イ バ 48 表示用 RAM 24 × 8 ビット COM0 COM1 COM2 COM3 SEG0 SEG1 SEG2 SEG3 SEG4 ∼ SEG42 SEG43 SEG44 SEG45 SEG46 SEG47 LCD 制御レジスタ (LCRH) コントローラ 64 ドライバ DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 項目 電源電圧 *1 記号 定格値 単位 備考 最小 最大 VCC VSS − 0.3 VSS + 4.0 V AVCC VSS − 0.3 VSS + 4.0 V VCC ≧ AVCC*2 VSS − 0.3 VSS + 4.0 V *3 VSS − 0.3 VSS + 6.0 V N-ch オープンドレイン (5 V 耐圧 I/O) *4 *3 入力電圧 * VI 出力電圧 *1 VO VSS − 0.3 VSS + 4.0 V IOL11 ⎯ 10 mA P74, P75, P40 ∼ P47 以外 *5 IOL12 ⎯ 30 mA P74, P75, P40 ∼ P47 ( 大電流出力ポート ) *5 IOLAV1 ⎯ 3 mA P74, P75, P40 ∼ P47 以外 *6 IOLAV2 ⎯ 15 mA P74, P75, P40 ∼ P47 ( 大電流出力ポート ) *6 “L” レベル最大総出力電流 ΣIOL ⎯ 120 mA “L” レベル平均総出力電流 ΣIOLAV ⎯ 60 mA *7 IOH11 ⎯ − 10 mA P74, P75, P40 ∼ P47 以外 *5 IOH12 ⎯ − 12 mA P40~P47 ( 大電流出力ポート ) *5 “H” レベル平均出力電流 IOHAV ⎯ −3 mA *6 “H” レベル最大総出力電流 ΣIOH ⎯ − 120 mA “H” レベル平均総出力電流 ΣIOHAV ⎯ − 60 mA 消費電力 Pd ⎯ 351 mW 動作温度 TA − 40 + 85 °C 保存温度 TSTG − 55 + 150 °C 1 “L” レベル最大出力電流 “L” レベル平均出力電流 “H” レベル最大出力電流 *7 * 1 : VSS = AVSS = 0.0 V を基準にしています。 * 2:電源投入時など AVCC が VCC を超えないように注意してください。 * 3:VI, VO は VCC + 0.3 V を超えてはいけません。 * 4:該当端子:P74, P75 * 5:最大出力電流は , 該当する端子 1 本のピーク値を規定します。 * 6:平均出力電流は , 該当する端子 1 本に流れる期間内平均電流 (100 ms) を規定します。 * 7:平均総出力電流は , 該当する端子すべてに流れる期間内平均電流 (100 ms) を規定します。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 DS07–13733–6 65 MB90800 シリーズ 2. 推奨動作条件 (VSS = AVSS = 0.0 V) 項目 電源電圧 入力 “H” 電圧 記号 備考 最大 2.7 3.6 V 通常動作時 1.8 3.6 V ストップ動作の保持状態 VIH 0.7 VCC VCC + 0.3 V CMOS 入力の端子 VIHS 0.8 VCC VCC + 0.3 V CMOS ヒステリシス (5 V 耐圧端子は VCC = 5.0 V) 入力の端子 VIHM VCC − 0.3 VCC + 0.3 V MD 端子入力 VSS − 0.3 0.3 VCC V CMOS 入力の端子 VSS − 0.3 0.2 VCC V CMOS ヒステリシス入力の端子 VSS + 0.3 V MD 端子入力 + 85 °C VCC VILS VILM 動作温度 単位 最小 VIL 入力 “L” 電圧 規格値 TA VSS − 0.3 − 40 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 66 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 3. 直流規格 (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 条件 規格値 最小 標準 最大 単位 備考 VOH P40 ∼ P47, P74, P75 以外の出力 端子 IOH =− 4.0 mA VCC − 0.5 ⎯ Vcc V VOH1 P40 ∼ P47 IOH =− 8.0 mA VCC − 0.5 ⎯ Vcc V VOL P40 ∼ P47, P74, P75 以外の出力 端子 IOL = 4.0 mA Vss ⎯ Vss + 0.4 V VOL1 P40 ∼ P47 IOL = 15.0 mA Vss ⎯ Vss + 0.6 V 大電流ポート VOL2 P74, P75 IOL = 15.0 mA ⎯ 0.5 Vss + 0.8 V オープンドレイン端 子 オープン ドレイン出力 印加電圧 VD1 P74, P75 ⎯ Vss − 0.3 ― Vss + 5.5 V 入力リーク 電流 IIL 全出力端子 VCC = 3.3 V VSS < VI < VCC − 10 ⎯ + 10 μA プルアップ 抵抗 RUP RST Vcc = 3.3 V TA =+ 25 °C 25 50 100 kΩ RDOWN MD2 Vcc = 3.3V TA =+ 25 °C 25 50 100 kΩ ⎯ ⎯ 0.1 10 μA 出力 “H” 電圧 出力 “L” 電圧 プルダウン 抵抗 オープン ドレイン出力 電流 Ileak P74, P75 大電流ポート フラッシュメモリ品 を除く (続く) DS07–13733–6 67 MB90800 シリーズ (続き) (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 単位 備考 標準 最大 VCC = 3.3 V 内部周波数 25 MHz 通常動作時 ⎯ 48 60 mA VCC = 3.3 V 内部周波数 25 MHz フラッシュ書込み時 ⎯ 60 75 mA フラッシュ メモリ品 VCC = 3.3 V 内部周波数 25 MHz フラッシュ消去時 ⎯ 60 75 mA フラッシュ メモリ品 VCC = 3.3 V 内部周波数 25 MHz スリープ時 ⎯ 22.5 30 mA VCC = 3.3 V 内部周波数 3 MHz タイマモード時 ⎯ 0.75 7 mA ⎯ 15 140 μA マスク ROM 品 ⎯ 0.5 0.9 mA フラッシュ メモリ品 ICCLS VCC = 3.3 V 内部周波数 8 kHz サブクロックスリープ 動作時 (TA =+ 25 °C) ⎯ 13 40 μA ICCT VCC = 3.3 V 内部周波数 8 kHz 時計モード (TA =+ 25 °C) ⎯ 1.8 40 μA ICCH ストップ時 (TA =+ 25 °C) ⎯ 0.8 40 μA VCC − V3 LCR = 0 設定時 100 200 400 VCC − V3 LCR = 1 設定時 12.5 25 50 V0 − V1, V1 − V2, V2 − V3 LCR = 0 設定時 50 100 200 V0 − V1, V1 − V2, V2 − V3 LCR = 1 設定時 6.25 12.5 25 ⎯ ⎯ 2.5 kΩ ⎯ ⎯ 15 kΩ −5 ― +5 μA ICCS ICCTS VCC VCC = 3.3 V 内部周波数 8 kHz サブクロック動作時 (TA =+ 25 °C) ICCL LCD 分割抵抗 規格値 最小 ICC 電源電流 条件 RLCD COM0 ∼ COM3 出力インピーダンス RVCOM COM0 ∼ COM3 SEG0 ∼ SEG47 出力インピーダンス RVSEG SEG0 ∼ SEG47 LCD リーク電流 ILCDC V0 ∼ V3, COM0 ∼ COM3, SEG0 ∼ SEG47 kΩ * V1 ∼ V3 = 3.3 V ― *:LCD 内部分割抵抗は , LCDC 範囲レジスタ (LCRR) の内部分割抵抗選択ビット (LCR) により 2 種類の抵抗値から 選択可能です。 68 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ 4. 交流規格 (1) クロックタイミング (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 条件 X0, X1 規格値 最小 ⎯ クロックサイクルタイム 入力クロックパルス幅 入力クロック 立上り , 立下り時間 内部動作クロック周波数 内部動作クロック サイクルタイム DS07–13733–6 単位 備考 16 外部水晶発振 3 16 × 1/2 (PLL 停止時 ) 発振回路使用時 4 16 PLL1 逓倍 発振回路使用時 4 12.5 PLL2 逓倍 発振回路使用時 4 8.33 PLL3 逓倍 発振回路使用時 6.25 PLL4 逓倍 MHz 発振回路使用時 クロック周波数 X0 最大 3 4 fCH 標準 ⎯ 3 25 × 1/2 (PLL 停止時 ) 外部クロック使用時 4 25 PLL1 逓倍 外部クロック使用時 4 12.5 PLL2 逓倍 外部クロック使用時 4 8.33 PLL3 逓倍 外部クロック使用時 4 6.25 PLL4 逓倍 外部クロック使用時 fCL X0A, X1A ⎯ 32.768 ⎯ kHz tHCYL X0, X1 40 ⎯ 333 ns tLCYL X0A, X1A ⎯ 30.5 ⎯ μs PWH PWL X0 5 ⎯ ⎯ ns デューティ比 50%± 3% としてください。 PWLH PWLL X0A ⎯ 15.2 ⎯ μs デューティ比 30 ∼ 70%を 目安としてください。 tcr tcf X0 ⎯ ⎯ 5 ns 外部クロック時 fCP ⎯ 1.5 ⎯ 25 MHz メインクロック使用時 fCP1 ⎯ ⎯ 8.192 ― kHz tCP ⎯ 40 ⎯ 666 ns メインクロック使用時 tCP1 ⎯ ⎯ 122.1 ⎯ μs サブクロック使用時 サブクロック使用時 69 MB90800 シリーズ ・X0, X1 クロックタイミング tC 0.8 VCC 0.2 VCC PWH PWL tcr tcf ・X0A, X1A クロックタイミング tCL 0.8 VCC 0.2 VCC PWLH PWLL tcf 70 tcr DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ・PLL 動作保証範囲 内部動作クロック周波数と電源電圧の関係 PLL 動作保証範囲 電源電圧 VCC (V) 3.6 3.0 2.7 通常動作保証範囲 1.5 4.5 16 25 内部動作クロック fCP (MHz) 原発振クロック周波数と内部動作クロック周波数の関係 4 逓倍 内部動作クロック fCP (MHz) 25 3 逓倍 2 逓倍 1 逓倍 16 × 1/2 (PLL 停止時 ) 12 8 外部クロック 6 4.5 4 3 4.5 4 6 8 12 16 25 原発振クロック fCH (MHz) 交流規格は以下の測定基準電圧値で規定しています。 ・入力信号波形 ・出力信号波形 ヒステリシス入力端子 出力端子 0.8 VCC 2.4 V 0.2 VCC 0.8 V DS07–13733–6 71 MB90800 シリーズ (2) リセット入力タイミング (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 規格値 条件 最小 最大 ⎯ 500 リセット入力時間 RST tRSTL 単位 備考 ns 通常動作時 , タイムベースタイマモード時 , メインスリープモード時 , PLL スリープモード時 μs ストップモード時 , サブクロックモード時 , サブスリープモード時 , 時計モード時 ⎯ 振動子の発振時間* + 500 ns ⎯ *:振動子の発振時間は , 振幅が 90%に達する時間です。水晶発振子は , 数 ms ∼数十 ms, セラミック発振子は , 数百 μs ∼ 数 ms, 外部クロックは 0 ms となります。 ・通常動作時 , タイムベースタイマモード時 , メインスリープモード時 , PLL スリープモード時 tRSTL RST 0.2 VCC 0.2 VCC ・ストップモード時 , サブクロックモード時 , サブスリープモード時 , 時計モード時 tRSTL RST 0.2 VCC X0 内部動作 クロック 0.2 VCC 振幅の 90% 振動子の 発振時間 500 ns 発振安定待ち時間 命令実行 内部リセット 72 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (3) パワーオンリセット (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 電源立上り時間 記号 端子名 tR VCC tOFF 電源切断時間 規格値 条件 ⎯ 単位 備考 最小 最大 ⎯ 30 ms 通常動作時 1 ⎯ ms 電源投入までの 待ち時間 (注意事項)・電源立上げ前は , VCC < 0.2 V とする必要があります。 ・上記規格は , パワーオンリセットをかけるための数値です。 ・デバイス内にはパワーオンリセットによってのみ初期化される内蔵レジスタ類があります。これらの初期 化を期待する場合は , この規格に従って電源を投入してください。 tR 2.7 V VCC 0.2 V 0.2 V 0.2 V tOFF (注意事項)電源電圧を急激に変化させるとパワーオンリセットが起動される場合があります。 下図のように , 動作中に電源電圧を変化させる場合は , 電圧変動を抑えて滑らかに立ち上げることを推奨し ます。 VCC 立上りの傾きを , 50 mV/ms 以下に することを推奨します。 2.7 ± 0.3 V RAM データ保持 VSS DS07–13733–6 73 MB90800 シリーズ (4) シリアル I/O (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 規格値 条件 記号 端子名 シリアルクロックサイクルタイム tSCYC SC0 ∼ SC3 SCK ↓→ SOT 遅延時間 tSLOV SC0 ∼ SC3, SO0 ∼ SO3 有効 SIN → SCK ↑ tIVSH SCK ↑→有効 SIN ホールド時間 tSHIX シリアルクロック “H” パルス幅 tSHSL シリアルクロック “L” パルス幅 tSLSH SCK ↓→ SOT 遅延時間 tSLOV 有効 SIN → SCK ↑ tIVSH SC0 ∼ SC3, SI0 ∼ SI3 内部シフトクロック モード出力端子は CL = 80 pF + 1 TTL SC0 ∼ SC3 SC0 ∼ SC3, SO0 ∼ SO3 外部シフトクロック モード出力端子は CL = 80 pF + 1 TTL SC0 ∼ SC3, SI0 ∼ SI3 単位 最小 最大 8 tCP ⎯ ns − 80 + 80 ns 100 ⎯ ns 60 ⎯ ns 4 tCP ⎯ ns 4 tCP ⎯ ns ⎯ 150 ns 60 ⎯ ns SCK ↑→有効 tSHIX 60 ⎯ SIN ホールド時間 (注意事項)・上記規格は , CLK 同期モード時の場合です。 ・CL は , テスティング時の端子に付けられる負荷容量値です。 ・tCP は , マシンサイクル周期 ( 単位:ns) です。「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 ns ・内部シフトクロックモード tSCYC 2.4 V SC 0.8 V 0.8 V tSLOV 2.4 V SO 0.8 V tIVSH SI tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC ・外部シフトクロックモード tSLSH SC 0.2 VCC tSHSL 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC tSLOV 2.4 V SO 0.8 V tIVSH SI 74 tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (5) タイマ入力タイミング (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 入力パルス幅 記号 端子名 条件 tTIWH tTIWL TIN0 ∼ TIN2, IC0, IC1 ⎯ 規格値 最小 最大 4 tCP ⎯ 単位 ns (注意事項)tCP は , マシンサイクル周期 ( 単位:ns) です。「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 ・タイマ入力タイミング 0.8 VCC 0.8 VCC TINx ICx 0.2 VCC tTIWH 0.2 VCC tTIWL (6) タイマ出力タイミング (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 CLK ↑→ TOUT 変化時間 記号 端子名 条件 tTO TOT0 ∼ TOT2, PPG0, PPG1, OCU0, OCU1 ⎯ 規格値 最小 最大 30 ⎯ 単位 ns ・タイマ出力タイミング 2.4 V CLK tTO TOTx PPGx OCUx 2.4 V 0.8 V (7) トリガ入力タイミング (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 入力パルス幅 記号 端子名 条件 tTRGH tTRGL INT0 ∼ INT3 ⎯ 規格値 単位 備考 最小 最大 5 tCP ⎯ ns 通常動作時 1 ⎯ μs ストップモード時 (注意事項)tCP は , マシンサイクル周期 ( 単位:ns) です。「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 ・トリガ入力タイミング 0.8 VCC 0.8 VCC INTx 0.2 VCC tTRGH DS07–13733–6 0.2 VCC tTRGL 75 MB90800 シリーズ (8) I2C タイミング (AVCC = VCC = 3.3 V ± 0.3 V, AVSS = VSS = 0.0 V, TA = –40 °C ∼ +85°C) 項目 SCL クロック周波数 ( 反復 ) 「スタート」条件ホールド時間 SDA ↓→ SCL ↓ 記号 標準モード 単位 最小 最大 fSCL 0 100 kHz tHDSTA 4.0 ⎯ μs 4.7 ⎯ μs 4.0 ⎯ μs 4.7 ⎯ μs 0 3.45 * 3 μs 外部プルアップ抵抗の電源電圧 5.0 V 時 fCP*1 ≦ 20 MHz, R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 外部プルアップ抵抗の電源電圧 3.6 V 時 fCP*1 ≦ 20 MHz, R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 250*4 ⎯ ns 外部プルアップ抵抗の電源電圧 5.0 V 時 fCP*1 > 20 MHz, R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 外部プルアップ抵抗の電源電圧 3.6 V 時 fCP*1 > 20 MHz, R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 200*4 ⎯ ns SCL クロック “L” 幅 tLOW SCL クロック “H” 幅 tHIGH 反復「スタート」条件セットアップ時間 SCL ↑→ SDA ↓ tSUSTA データホールド時間 SCL ↓→ SDA ↓↑ tHDDAT データセットアップ時間 SDA ↓↑→ SCL ↑ 条件 tSUDAT 外部プルアップ抵抗の電源電圧 5.0 V 時 R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 外部プルアップ抵抗の電源電圧 3.6 V 時 R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 外部プルアップ抵抗の電源電圧 5.0 V 時 4.0 ⎯ μs R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 外部プルアップ抵抗の電源電圧 3.6 V 時 「ストップ」条件と「スタート」条件 4.7 ⎯ μs tBUS との間のバスフリー時間 R = 1.0 kΩ,C = 50 pF * 2 * 1:fCP は内部動作クロック周波数です。「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 * 2:R, C は,SCL,SDA ラインのプルアップ抵抗,負荷容量です。 * 3:最大 tHDDAT は少なくともデバイスの SCL 信号の “L” 区間 (tLOW) を延長していないということを満たしていなければ なりません。 * 4:「・SDA, SCL セットアップタイムの注意」を参照してください。 「ストップ」条件セットアップ時間 SCL ↑→ SDA ↑ 76 tSUSTO DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ・SDA, SCL セットアップタイムの注意 SDA 入力データセットアップタイム SCL 6 tcp (注意事項)負荷容量 , プルアップ抵抗によってはバスに接続されているデバイスの入力データセットアップタイムの規 格が満足できなくなります。 入力データセットアップタイムの規格が満足できない場合には SDA, SCL のプルアップ抵抗を調整してくだ さい。 ・タイミング定義 SDA tBUS tLOW tHDSTA tSUDAT SCL tHDSTA DS07–13733–6 tHIGH tHDDAT fSCL tSUSTA tSUSTO 77 MB90800 シリーズ 5. A/D 変換部 (1) A/D 変換部電気的特性 (VCC = AVCC = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項目 記号 端子名 分解能 ⎯ 総合誤差 条件 規格値 単位 最小 標準 最大 ⎯ ⎯ ― 10 bit ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 3.0 LSB 非直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 2.5 LSB 微分直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 1.9 LSB ゼロトランジション 電圧 VOT AN0 ∼ AN11 AVSS AVSS AVSS − 1.5 LSB + 0.5 LSB + 2.5 LSB フルスケール トランジション電圧 VFST AN0 ∼ AN11 AVcc AVcc AVcc − 3.5 LSB − 1.5 LSB + 0.5 LSB 変換時間 ⎯ ⎯ 8.64 * 1 ― ⎯ μs サンプリング時間 ⎯ ⎯ 2 ― ⎯ μs アナログポート 入力電流 IAIN AN0 ∼ AN11 ⎯ ⎯ 10 μA アナログ入力電圧 VAIN AN0 ∼ AN11 0 ⎯ AVcc V ⎯ AVcc 3.0 ⎯ AVCC V IA AVCC ⎯ 1.4 3.5 mA IAH AVCC ⎯ ⎯ 5*2 μA IR AVcc ⎯ 94 150 μA IRH AVcc ⎯ ⎯ 5*2 μA 基準電圧 電源電流 基準電圧供給電流 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ 4 チャネル間ばらつき AN0 ∼ AN11 * 1:メインクロック 25 MHz 動作時 * 2:A/D コンバータ非動作時 , CPU ストップ時の電流 (Vcc − CPU = AVcc = 3.3 V 時 ) 78 V V 備考 1 LSB = (AVCC - AVSS)/ 1024 LSB DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (2) A/D 変換部の注意事項 ・アナログ入力の外部インピーダンスとサンプリング時間について サンプル & ホールド付き A/D コンバータです。外部インピーダンスが高くサンプリング時間を十分に確保できない場合 には , 内部サンプルホールド用コンデンサに十分にアナログ電圧が充電されず , A/D 変換精度に影響を及ぼします。した がって,A/D 変換精度規格を満足するために , 外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係から , サンプリング時間 を最小値より長くなるようにレジスタ値 , 動作周波数を調整するか , 外部インピーダンスを下げてご使用ください。また, サンプリング時間を十分に確保できない場合は , アナログ入力端子に 0.1 μF 程度のコンデンサを接続してください。 ・アナログ入力回路模型図 R コンパレータ アナログ入力 C サンプリング時 ON R C MB90803 (S) 1.9 kΩ ( 最大 ) 32.3 pF ( 最大 ) MB90F804-201(101) /F803(S)/F809(S) 1.9 kΩ ( 最大 ) 25.0 pF ( 最大 ) MB90V800 1.9 kΩ ( 最大 ) 32.3 pF ( 最大 ) ( 注意事項 ) 数値は参考値です。 ・ 外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係 ( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 20 kΩ の場合 ) ( 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 100 kΩ の場合 ) MB90F804-201(101)/ MB90F803(S)/ MB90803(S)/ MB90F809(S) MB90V800 90 20 外部インピーダンス [kΩ] 外部インピーダンス [kΩ] 100 80 70 60 50 40 30 20 MB90F804-201(101)/ MB90F803(S)/ MB90803(S)/ MB90F809(S) MB90V800 18 16 14 12 10 8 6 4 2 10 0 0 0 5 10 15 20 25 30 35 0 最小サンプリング時間 [μs] 1 2 3 4 5 6 7 8 最小サンプリング時間 [μs] ・誤差について |AVCC − AVSS| が小さくなるに従って , 相対的な誤差は大きくなります。 DS07–13733–6 79 MB90800 シリーズ 6. A/D コンバータ用語の定義 分解能 A/D コンバータにより識別可能なアナログ変化を表します。 10 ビットならば , アナログ電圧を 210 = 1024 の部分に分解することができます。 総合誤差 実際の値と理論値との差を表し , オフセット誤差 , ゲイン誤差 , 非直線性誤差および雑音に起因する誤差の総量です。 直線性誤差 デバイスのゼロトランジスタ点 (00 0000 0000 ↔ 00 0000 0001) とフルスケールトランジション点 (11 1111 1110 ↔ 11 1111 1111) とを結んだ直線と実際の変換特性との偏差を表します。 微分直線性誤差 出力コードを 1LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差を表します。 総合誤差 3FFH 3FEH 1.5 LSB 実際の変換特性 デジタル出力 3FDH {1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB} 004H VNT ( 実測値 ) 実際の特性 003H 002H 理想特性 001H 0.5 LSB AVSS (AVRL) デジタル出力 N の総合誤差= 1 LSB ( 理想値 ) = アナログ入力 VNT − {1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB} 1 LSB AVCC − AVSS 1024 AVCC (AVRH) [LSB] [V] N:A/D コンバータデジタル出力値 VOT ( 理想値 ) = AVSS + 0.5 LSB [V] VFST ( 理想値 ) = AVCC − 1.5 LSB [V] VNT:デジタル出力が (N − 1) H から NH に遷移する電圧 (続く) 80 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ (続き) 直線性誤差 微分直線性誤差 3FFH 実際の変換特性 実際の変換特性 3FEH (N + 1)H {1 LSB × (N − 1) + VOT} 003H デジタル出力 デジタル出力 VNT ( 実測値 ) 実際の変換特性 004H 理想特性 VFST ( 実測値 ) 3FDH NH V (N + 1) T ( 実測値 ) (N − 1)H VNT ( 実測値 ) 実際の変換特性 002H 理想特性 001H (N − 2)H VOT ( 実測値 ) AVSS (AVRL) AVCC (AVRH) アナログ入力 デジタル出力 N の直線性誤差= デジタル出力 N の微分直線性誤差= 1 LSB = AVSS (AVRL) アナログ入力 VNT − {1 LSB × (N − 1) + VOT} 1 LSB [LSB] V (N + 1) T − VNT 1 LSB [LSB] VFST − VOT 1022 − 1LSB AVCC (AVRH) [V] N:A/D コンバータデジタル出力値 VOT:デジタル出力が “000H” から “001H” に遷移する電圧 VFST:デジタル出力が “3FEH” から “3FFH” に遷移する電圧 DS07–13733–6 81 MB90800 シリーズ 7. フラッシュメモリ (MB90F804-101/201, MB90F809/S) 項目 条件 規格値 単位 備考 s 内部での消去前書込み時間を除く。 3600 μs システムレベルのオーバヘッド 時間を除く。 ⎯ ⎯ cycle ⎯ ⎯ year 最小 標準 最大 セクタ消去時間 ⎯ 1 15 チップ消去時間 ⎯ 9 ⎯ ⎯ 16 10000 20 ワード (16 ビット幅 ) 書込み時間 TA =+ 25 °C Vcc = 3.0 V 書込み / 消去回数 フラッシュメモリ データ保持期間 平均 TA =+ 85 °C * *:テクノロジ信頼性評価結果からの換算値です ( アレニウスの式を使用し , 高温加速試験結果を平均温度+ 85 °C へ換 算しています ) 。 8. デュアルオペレーションフラッシュメモリ (MB90F803/S) 項目 条件 セクタ消去時間 (4 K バイトセクタ ) セクタ消去時間 (16 K バイトセクタ ) チップ消去時間 TA =+ 25 °C Vcc = 3.0 V ワード (16 ビット幅 ) 書込み時間 規格値 単位 備考 s 内部での消去前書込み時間を除く。 3600 μs システムレベルのオーバヘッド 時間を除く。 最小 標準 最大 ⎯ 0.2 0.5 ⎯ 0.5 7.5 ⎯ 4.6 ⎯ ⎯ 64 書込み / 消去回数 ⎯ 10000 ⎯ ⎯ cycle フラッシュメモリ データ保持期間 平均 TA =+ 85 °C 20 ⎯ ⎯ year * *:テクノロジ信頼性評価結果からの換算値です ( アレニウスの式を使用し , 高温加速試験結果を平均温度+ 85 °C へ換 算しています ) 。 82 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ オーダ型格 型格 MB90F804-101PF-G MB90F804-201PF-G MB90F803PF-G MB90F803SPF-G MB90F809PF-G MB90F809SPF-G MB90803PF-G MB90803SPF-G DS07–13733–6 パッケージ プラスチック・QFP, 100 ピン (FPT-100P-M06) 備考 サブクロックあり: S サフィックスなし品 201 オプション品 サブクロックなし: S サフィックスあり品 101 オプション品 83 MB90800 シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・QFP, 100 ピン リードピッチ 0.65mm パッケージ幅× パッケージ長さ 14.00 × 20.00mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 3.35mm MAX コード(参考) P-QFP100-14×20-0.65 (FPT-100P-M06) プラスチック・QFP, 100 ピン (FPT-100P-M06) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 23.90±0.40(.941±.016) * 20.00±0.20(.787±.008) 80 51 81 50 0.10(.004) 17.90±0.40 (.705±.016) *14.00±0.20 (.551±.008) INDEX Details of "A" part 100 1 30 0.65(.026) 0.32±0.05 (.013±.002) 0.13(.005) M "A" ©2002-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F100008S-c-5-6 C 0.25(.010) +0.35 3.00 –0.20 +.014 .118 –.008 (Mounting height) 0~8˚ 31 2002 FUJITSU LIMITED F100008S-c-5-5 0.17±0.06 (.007±.002) 0.80±0.20 (.031±.008) 0.88±0.15 (.035±.006) 0.25±0.20 (.010±.008) (Stand off) 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ 84 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 17 場所 ■ メモリマップ 変更箇所 品種 MB90F809/S の アドレス #2 を訂正 FC8000H → FD0000H 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 DS07–13733–6 85 MB90800 シリーズ MEMO 86 DS07–13733–6 MB90800 シリーズ MEMO DS07–13733–6 87 MB90800 シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 プロモーション推進部