1.1 MB

本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
富士通マイクロエレクトロニクス
DATA SHEET
DS07–12526–2
マイクロコントローラ 8 ビットオリジナル
CMOS
MB89920 シリーズ
MB89923/925/P928/PV920
■ 概 要
低電圧かつ高速動作が可能な F2MC * -8L コアを使用したワンチップマイクロコントローラです。
PWM 制御タイマ , インプットキャプチャ/ アウトプットコンペア制御カウンタ , LCD 表示用のコントローラ / ドライバ ,
A/D コンバータ , UART 等を内蔵しており , アナログ入力変換 , パルス入力計測 / パルス出力制御 , シリアル通信 , および
表示制御等に広く使用できます。
*:F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
■ 特 長
・ 低電圧での高速動作が可能
最小命令実行時間:0.5 µs (8.0 MHz 時 )
2
・ F MC-8L シリーズ CPU コア
乗除算命令
16 ビット演算
コントローラに最適な命令体系 命令テスト & ブランチ命令
ビット操作命令 など
⎫
⎪
⎪
⎬
⎪
⎪
⎭
・ 8 ビット PWM タイマ 2 チャネル ( リロードタイマまたは PWM として動作 )
・ 16 ビットインプットキャプチャ2 チャネル /16 ビットアウトプットコンペア 2 チャネル
・ 20 ビットタイムベースカウンタ
・ UART 1 チャネル ( 非同期転送モードと 8 ビット同期シリアルモードあり )
・ 8 ビット同期シリアル 1 チャネル (LSB ファースト /MSB ファースト選択可 )
・ 10 ビット A/D コンバータ 8 チャネル
・ LCD コントローラ・ドライバ 28 SEG × 4 COM ( 最大 112 画素 )
(続く)
富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。
ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。
http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/
Copyright©1999-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved
2008.10
MB89920 シリーズ
(続き)
・ 低電圧検出リセット
・ ウォッチドッグリセット
・ 外部割り込み 4 チャネル
4 チャネルとも低消費電力モード解除に使用可能 ( エッジ検出機能 )
・ ブザー出力 / クロック出力
・ 低消費電力モード
ストップモード ( ソフトウェアにより発振を停止。電流消費がほとんどない )
スリープモード (CPU を停止するため消費電流は通常動作時の約 1/3)
ハードウェアスタンバイモード ( 端子入力により発振を停止する )
2
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
■ 品種構成
品種名
分類
MB89923
MB89925
量産品
( マスク ROM 品 )
MB89P928
MB89PV920
ワンタイム品
( 開発用 )
ピギー / エバ品
( 開発用 )
ROM 容量
8 K × 8 ビット
( 内蔵 ROM)
16 K × 8 ビット
( 内蔵 ROM)
48 K × 8 ビット
( 内蔵 PROM)
48 K × 8 ビット
( 外付 ROM)
RAM 容量
256 × 8 ビット
512 × 8 ビット
1024 × 8 ビット
1024 × 8 ビット
基本命令数
命令ビット長
命令長
データビット長
最小命令実行時間
割込み処理時間
CPU 機能
ポート
オプション
タイムベースタイマ
リアルタイム I/O
入出力ポート (CMOS)
:35 本 (25 本はリソースなどと兼用 )
入出力ポート (N-ch オープンドレイン) :34 本 (34 本はリソースなどと兼用 )
合 計
:69 本
マスクオプションで指定
8 ビット -2 チャネル
PWM タイマ
UART
シリアル I/O
A/D コンバータ
ウォッチドッグタイマ
低電圧検出リセット
ハードウェアスタンバイ
ブザー / クロック出力
外部割込み
ROM ライタで設定
なし
20 ビット ( インタバルタイム選択 4.10 ms, 16.38 ms, 65.54 ms, 262 ms/8 MHz)
16 ビットタイマ
オーバフロー割込みインプットキャプチャ
アウトプットコンペア
LCD コントローラ
ドライバ
:136 命令
:8 ビット
:1 ∼ 3 バイト
:1, 8, 16 ビット長
:0.5 µs/8 MHz
:4.5 µs/8 MHz
コモン出力
セグメント出力
バイアス電源端子
LCD 表示用 RAM 容量
LCD 駆動用分割抵抗
:動作クロック周期 (0.5, 1.0, 2.0, 4.0 µs)
:16 ビット× 2 チャネル , 外部トリガの
エッジ選択可能
:16 ビット× 2 チャネル
:4 本 ( ソフトウェアで 2 ∼ 4 の選択可 )
:28 本 ( ソフトウェアで 4 本毎にポートとの切換え可 )
:3 本
:14 × 8 ビット
:内蔵 ( 外部抵抗選択可能 )
8 ビット× 2 チャネルリロードタイマ動作選択
8 ビット× 2 チャネル PWM 動作 ( 周期選択 4 通り )
8 ビット× 1 チャネル PPG 動作 ( 原クロック選択 4 通り )
可変データ長 (7, 8 ビット )
ボーレートジェネレータ内蔵
エラー検出機能
ダブルバッファ内蔵全二重
NRZ 方式転送フォーマット
クロック同期 / クロック非同期のデータ転送可能
8 ビット長 , LSB ファースト /MSB ファースト選択可能
転送クロック ( 外部 1, 内部 3)
10 ビット精度× 8 チャネル
A/D 変換モード ( 変換時間 16.5 µs (33 インストラクション ) )
センスモード ( 変換時間 9.0 µs (18 インストラクション ) )
内部クロックによる連続起動可
インタバル時間 約 130 ∼ 260 ms
リセット起動電圧 3.0 ∼ 4.3 V
リセット解除電圧 3.1 ∼ 4.5 V
端子入力によりクロックの発振を停止
1 本 (1, 2, 4 kHz の周波数出力および原振の分周出力を選択可能 )
4 本 ( 立上りエッジ , 立下りエッジ選択可能 )
(続く)
DS07–12526–2
3
MB89920 シリーズ
(続き)
品種名
MB89923
MB89925
MB89P928
QFP-80
パッケージ
動作電圧*
2.2 V ∼ 6.0 V
MB89PV920
MQFP-80
2.7 V ∼ 6.0 V
2.7 V ∼ 6.0 V
MBM27C512-20TV
使用 EPROM
(LCC パッケージ )
*:使用周波数 , 使用機能 , 接続する開発ツールなどにより , 最低動作電圧は変わります。
■ パッケージと品種対応
MB89923
MB89925
MB89P928
MB89PV920
FPT-80P-M06
○
○
○
×
MQP-80C-P01
×
×
×
○
パッケージ
○:あり ×:なし
(注意事項)各パッケージの詳細は , 「■ パッケージ・外形寸法図」を参照してください。
■ 品種間の相違点
1. メモリ空間
ピギー品などで評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認のうえ , 評価してください。特に , 以下の点に
ご注意願います。
・ スタック領域などを RAM の上限に設定している場合。
・ 外部領域を使用している場合。
2. 消費電流
・ MB89PV920 では背面ソケットに接続している EPROM の消費する電流が加わります。
・ 低速で動作させた場合には , OTPROM (EPROM) 搭載品種の消費電流はマスク ROM 搭載品種より多くなります。
ただし , スリープ / ストップモードの消費電流は同等となります ( 詳細は ,「■電気的特性」を参照してください ) 。
3. マスクオプション
オプションで選択できる機能 , オプションの指定方法は品種により異なります。
「■マスクオプション一覧表」で確認の
うえご使用ください。
4
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
■ 端子配列図
80
79
78
77
76
75
74
73
72
71
70
69
68
67
66
65
P71/SEG17
P70/SEG16
P67/SEG15
P66/SEG14
P65/SEG13
P64/SEG12
P63/SEG11
P62/SEG10
P61/SEG9
P60/SEG8
P57/SEG7
P56/SEG6
P55/SEG5
P54/SEG4
P53/SEG3
P52/SEG2
(TOP VIEW)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
64
63
62
61
60
59
58
57
56
55
54
53
52
51
50
49
48
47
46
45
44
43
42
41
P51/SEG1
P50/SEG0
P40/COM0
P41/COM1
P42/COM2
P43/COM3
P44/V1
P45/V2
V3
VCC
AVCC
AVR
AVSS
P10/AN0
P11/AN1
P12/AN2
P13/AN3
P14/AN4
P15/AN5
P16/AN6
P17/AN7
P00/INT0
P01/INT1
P02/INT2
P32/UCK
P31/UO
P30/UI
P27
P26
P25
P24
P23/RTI1
P22
P21
P20/RTI0
P07
P06
P05
P04
P03/INT3
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
P72/SEG18
P73/SEG19
P74/SEG20
P75/SEG21
P76/SEG22
P77/SEG23
P80/SEG24
P81/SEG25
P82/SEG26
P83/SEG27
P90/RTO0
P91/RTO1
P92/BUZ/CLK
P93/PWM0
VSS
MODA
X1
X0
P94/PWM1
HST
RST
P95/SCK
P96/SO
P97/SI
(FPT-80P-M06)
( 量産品 , ワンタイム品のみ )
DS07–12526–2
5
MB89920 シリーズ
80
79
78
77
76
75
74
73
72
71
70
69
68
67
66
65
P71/SEG17
P70/SEG16
P67/SEG15
P66/SEG14
P65/SEG13
P64/SEG12
P63/SEG11
P62/SEG10
P61/SEG9
P60/SEG8
P57/SEG7
P56/SEG6
P55/SEG5
P54/SEG4
P53/SEG3
P52/SEG2
(TOP VIEW)
64
63
62
61
60
59
58
57
56
55
54
53
52
51
50
49
48
47
46
45
44
43
42
41
100
99
98
97
96
95
94
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
93
92
91
90
89
88
87
86
85
110
111
112
81
82
83
84
101
102
103
104
105
106
107
108
109
P51/SEG1
P50/SEG0
P40/COM0
P41/COM1
P42/COM2
P43/COM3
P44/V1
P45/V2
V3
VCC
AVCC
AVR
AVSS
P10/AN0
P11/AN1
P12/AN2
P13/AN3
P14/AN4
P15/AN5
P16/AN6
P17/AN7
P00/INT0
P01/INT1
P02/INT2
P32/UCK
P31/UO
P30/UI
P27
P26
P25
P24
P23/RTI1
P22
P21
P20/RTI0
P07
P06
P05
P04
P03/INT3
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
P72/SEG18
P73/SEG19
P74/SEG20
P75/SEG21
P76/SEG22
P77/SEG23
P80/SEG24
P81/SEG25
P82/SEG26
P83/SEG27
P90/RTO0
P91/RTO1
P92/BUZ/CLK
P93/PWM0
VSS
MODA
X1
X0
P94/PWM1
HST
RST
P95/SCK
P96/SO
P97/SI
(MQP-80C-P01)
・パッケージ上部の端子配列 ( ピギー / エバタイプのみ )
ピン
端子
ピン
端子
ピン
端子
ピン
端子
81
N.C.
89
A2
97
N.C.
105
OE/VPP
82
A15
90
A1
98
O4
106
N.C.
83
A12
91
A0
99
O5
107
A11
84
A7
92
N.C.
100
O6
108
A9
85
A6
93
O1
101
O7
109
A8
86
A5
94
O2
102
O8
110
A13
87
A4
95
O3
103
CE
111
A14
88
A3
96
VSS
104
A10
112
VCC
N.C.:内部接続がありますので使用しないでください。
6
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
■ 端子機能説明
端子番号
端子記号
17
X1
18
X0
16
20
回路形式
機 能 説 明
A
クロック発振用端子です。
MODA
B
動作モード指定入力端子です。
VSS (GND) に直結してください。
HST
B
ハードウェアスタンバイ入力端子です。
21
RST
C
リセット入出力端子です。プルアップ付き N-ch オープンドレイン出力とヒ
ステリシス入力になっています。
内部の要因により端子から “L” を出力します。
また , “L” の入力によっても内部回路が初期化されます。
11,
12
P90/RTO0,
P91/RTO1
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
アウトプットコンペアのデータ出力端子と兼用しています。
13
P92/BUZ/CLK
D
汎用の入出力ポートです。
ブザー出力およびクロック出力との兼用端子です。
14
P93/PWM0
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
8 ビット PWM0 出力との兼用端子です。
19
P94/PWM1
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
8 ビット PWM1 出力との兼用端子です。
22
P95/SCK
E
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
シリアル I/O クロック入出力端子 (SCK) と兼用しています。
SCK 入力はヒステリシス入力です。
N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。
23
P96/SO
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
シリアル I/O のデータ出力端子 (SO) と兼用しています。
N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。
24
P97/SI
E
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
シリアル I/O のデータ入力端子 (SI) と兼用しています。
25
P32/UCK
E
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
UART クロック入出力端子 (UCK) と兼用しています。
UCK 入力はヒステリシス入力です。
N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。
26
P31/UO
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
UART のデータ出力端子 (UO) と兼用しています。
N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。
27
P30/UI
E
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
UART のデータ入力端子 (UI) と兼用しています。
28 ∼ 31
P27 ∼ P24
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
32
P23/RTI1
E
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
インプットキャプチャのデータ入力端子と兼用しています。
33, 34
P22, P21
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
35
P20/RTI0
E
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
インプットキャプチャのデータ入力端子と兼用しています。
(続く)
DS07–12526–2
7
MB89920 シリーズ
(続き)
回路形式
36 ∼ 39
P07 ∼ P04
D
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
40
P03/INT3
E
汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。
外部割り込み入力端子 (INT0 ∼ INT3) と兼用しています。
ヒステリシス入力です。
G
CMOS の入出力ポートです。
A/D コンバータのアナログ入力端子と兼用しています。
F
LCD 駆動電源端子です。
駆動電源端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプの汎用
入出力として使用可能です。
F
LCD コモン出力端子です。
コモン出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプの汎
用入出力として使用可能です。
F
LCD セグメント出力端子です。
セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ
の汎用入出力として使用可能です。
F
LCD セグメント出力端子です。
セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ
の汎用入出力として使用可能です。
F
LCD セグメント出力端子です。
セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ
の汎用入出力として使用可能です。
F
LCD セグメント出力端子です。
セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ
の汎用入出力として使用可能です。
F
LCD セグメント出力端子です。
セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ
の汎用入出力として使用可能です。
8
P00/INT0
44
P17/AN7
P10/AN0
57,
58
P45/V2,
P44/V1
59
P43/COM3
P40/COM0
63
P50/SEG0
P57/SEG7
71
P60/SEG8
P67/SEG15
79,
80
P70/SEG16,
P71/SEG17
1
P72/SEG18
P77/SEG23
7
P80/SEG24
∼
6
機 能 説 明
∼
∼
78
∼
∼
70
∼
∼
62
∼
∼
51
∼
∼
43
∼
∼
端子記号
∼
端子番号
10
P83/SEG27
52
AVSS
⎯
A/D コンバータの GND 端子です。
53
AVR
⎯
A/D コンバータの基準電源端子です。
54
AVCC
⎯
A/D コンバータの電源端子です。
55
VCC
⎯
電源端子です。
56
V3
⎯
LCD 駆動電源端子です。
15
VSS
⎯
GND 端子です。
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
・外付け EPROM 用端子 (MB89PV920 のみ )
端子番号
端子記号
I/O
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
A15
A12
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
O
アドレス出力端子です。
93
94
95
O1
O2
O3
I
データ入力端子です。
96
VSS
⎯
電源 (GND ) 端子です。
98
99
100
101
102
O4
O5
O6
O7
O8
I
データ入力端子です。
103
CE
O
ROM 用チップイネーブル端子です。
スタンバイ時には “H” を出力します。
104
A10
O
アドレス出力端子です。
105
OE/VPP
O
ROM 用出力イネーブル端子です。
常に “L” を出力します。
107
108
109
A11
A9
A8
O
110
A13
O
111
A14
O
112
VCC
⎯
電源端子です。
81
92
97
106
N.C.
⎯
内部接続端子です。必ず開放にしてください。
DS07–12526–2
機 能 説 明
アドレス出力端子です。
9
MB89920 シリーズ
■ 入出力回路形式
分 類
回 路
備 考
・ 発振帰還抵抗 約 1 MΩ
(1 ∼ 8 MHz)
X1
X0
A
N-ch
スタンバイ制御信号
・ CMOS 入力
B
・ 出力プルアップ抵抗 (P-ch)
約 50 kΩ/5 V 時
・ ヒステリシス入力
R
P-ch
C
N-ch
・ CMOS 出力
・ CMOS 入力
・ プルアップオプション
R
P-ch
P-ch
D
N-ch
R
P-ch
P-ch
・ CMOS 出力
・ CMOS 入力
・ ヒステリシス入力
( リソース入力 )
・ プルアップオプション
E
N-ch
(続く)
10
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
(続き)
分 類
回 路
備 考
・ N-ch オープンドレイン入出力
・ LCDC コモン / セグメント出力と
兼用
N-ch
F
P-ch
N-ch
P-ch
N-ch
・ CMOS 入出力
・ アナログ入力
P-ch
G
N-ch
アナログ入力
DS07–12526–2
11
MB89920 シリーズ
■ デバイスの取扱いについて
1. ラッチアップの防止
CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , また
は VCC ∼ VSS 間に定格を超える電圧が印加された場合に , ラッチアップ現象を生じることがあります。
ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子の熱破壊の恐れがありますので , 使用に際しては最大定格を超えるこ
とのないよう十分に注意してください。
アナログ系の電源投入時および切断時においてもアナログ電源 (AVCC, AVR) とアナログ入力は , デジタル電源 (VCC) を
超えないように注意してください。
ただし , LCD コントローラ・ドライバの駆動電源端子 V3 は VCC 以上の電圧に設定してください。また , 電源投入時およ
び切断時においても V3 端子は VCC 以上の電圧になるように設定してください。
2. 未使用入力端子の処理
使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作の原因になることがありますのでプルアップまたはプルダ
ウンなどの処置をしてください。
3. A/D コンバータ搭載品種の電源端子処理
A/D コンバータを使用しない場合においても , AVCC = VCC, AVSS = AVR = VSS に接続してください。
4. N.C. 端子の処理
N.C. ( 内部接続 ) 端子は , 必ず開放にして使用してください。
5. 電源電圧の変動について
VCC 電源電圧の動作保証範囲は規格のとおりですが , この規格範囲内においても電源電圧の急激な変化があると誤動作
を生じることがありますので , IC への供給電圧はできるだけ安定化するよう心がけてください。安定化の基準として , 商
用周波数 (50 ∼ 60 Hz) での VCC リプル変動 (P − P 値 ) は標準 VCC 値の 10%以下に , また電源の切替え時などの瞬時変化
においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるよう電源を抑えることを推奨いたします。
6. 外部クロック使用時の注意
外部クロック使用時においても , パワーオンリセット ( オプション選択 ) およびストップモードからの解除には , 発振
安定時間がとられます。
12
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
■ MB89P928 の EPROM 書込みについて
MB89P928 は , MB89920 シリーズのワンタイム PROM 版です。
1. 特長
・ 48 K バイト PROM 搭載
・ EPROM ライタによりオプション設定可能
・ EPROM モード時 (ROM ライタでの書込み時 ) MBM27C1001A 相当となります。
2. メモリ空間
EPROM モードでのメモリ空間を以下に示します。
通常動作モード
0000H
EPROM モード時
(ROM ライタ上の対応アドレス )
0000H
I/O
0080H
0100H
0200H レジスタ
空き領域
( リード値不定 )
RAM
0480H
0FE4H
使用禁止
1000H
オプション
設定領域
空き領域
( リード値不定 )
4000H
4000H
プログラム領域
(EPROM)
ROM
FFFFH
FFFFH
空き領域
( リード値不定 )
1FFFFH
DS07–12526–2
13
MB89920 シリーズ
3. PROM への書込み方法
MB89P928 は , EPROM モードで MBM27C1001A 相当の機能になるため , 専用変換アダプタを使用することにより汎用
の EPROM ライタで書込みが可能です ( エレクトロニクスシグネチャモードは使用できません ) 。
・書込み方法
(1) EPROM ライタを MBM27C1001A に設定する。
(2) プログラムデータを EPROM ライタのアドレス 0FE4H から FFFFH にロードする。
(3) EPROM ライタで書込みを行う。
4. 推奨スクリーニング条件
OTPROM マイコンのプログラム未書込み品は実装前のスクリーニング方法として , 高温エージングをお薦めいたしま
す。
プログラム , ベリファィ
高温エージング
+ 150 °C, 48 時間
リード
実装
5. 書込み歩留りについて
OTPROMマイコンのプログラム未書込み品は, その性質上, 全ビット書込み試験を実施することはできません。したがっ
て , 必ずしも書込み歩留り 100%は保証できない場合があります。
14
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
6. PROM オプションのビットマップ
7
6
5
空き
空き
空き
リード可
リード可
リード可
0FE8H
P07
プルアップ
1 無
0 有
P06
プルアップ
1 無
0 有
0FECH
P27
プルアップ
1 無
0 有
0FE4H
0FF0H
0FF4H
3
2
1
0
発振安定
時間
1 水晶
0 セラミック
リセット
端子出力
1 有
0 無
パワーオン
リセット
1 有
0 無
空き
空き
リード可
リード可
P05
プルアップ
1 無
0 有
P04
プルアップ
1 無
0 有
P03
プルアップ
1 無
0 有
P02
プルアップ
1 無
0 有
P01
プルアップ
1 無
0 有
P00
プルアップ
1 無
0 有
P26
プルアップ
1 無
0 有
P25
プルアップ
1 無
0 有
P24
プルアップ
1 無
0 有
P23
プルアップ
1 無
0 有
P22
プルアップ
1 無
0 有
P21
プルアップ
1 無
0 有
P20
プルアップ
1 無
0 有
空き
空き
空き
空き
空き
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
P32
プルアップ
1 無
0 有
P31
プルアップ
1 無
0 有
P30
プルアップ
1 無
0 有
P97
プルアップ
1 無
0 有
P96
プルアップ
1 無
0 有
P95
プルアップ
1 無
0 有
P94
プルアップ
1 無
0 有
P93
プルアップ
1 無
0 有
P92
プルアップ
1 無
0 有
P91
プルアップ
1 無
0 有
P90
プルアップ
1 無
0 有
空き
空き
低電圧
リセット
1 有
0 無
低電圧
検出
1 自動
0 禁止
ウォッチドッグ
タイマ (WDT)
リード可
WDT/ 低電 低電圧検出電圧
圧制御
01:3.3 V
1:レジスタ 00:⎯ 10:3.6
V
11:4.0
V
0:オプション
EPROM
空き
空き
空き
空き
空き
空き
空き
空き
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
0FF8H リード可
0FFCH
4
1 自動
0 禁止
・各ビットの初期値は “1” になっています。
(注意事項)・空きビットへの “0” 書込みは行わないでください。
“0” 書込みを行わない限り , 空きビットの読出し値は “0” です。
・上記のオプションレジスタに続く 3 バイトの空きアドレスへは各オプションレジスタへ書き込んだ値と同
じ値を書き込んでください。
( 例 ) 0FE4H の場合は , 0FE5H, 0FE6H, 0FE7H にも同じ値を書き込んでください。
・本オプション情報は , 発振状態リセット中に内部に取り込まれます。そのため , 電源立上り当初からハード
ウェアスタンバイ状態に遷移する場合は , その期間中はオプション情報が有効になりません ( 初期
値 “1” の状態 ) 。
ハードウェアスタンバイ解除後 , 発振開始と共にオプション情報が有効になります。なお , 通常作業中 ( 発
振動作中 ) にハードウェアスタンバイ , ストップ状態に遷移した場合は , すでにオプション情報が取り込ま
れているため , オプション内容は有効です。
DS07–12526–2
15
MB89920 シリーズ
■ ピギ / エバチップの搭載 EPROM の書込みについて
1. 使用 EPROM
MBM27C512-20TV
2. メモリ空間
各モードでのメモリ空間を以下に示します。
アドレス
ROM ライタ上の対応アドレス
通常動作モード
0000H
0000H
I/O
0080H
禁止
RAM
0480H
禁止
4000H
4000H
PROM
48 KB
FFFFH
EPROM
48 KB
FFFFH
3. EPROM への書込み方法
(1) EPROM ライタを MBM27C512 の設定にする。
(2) プログラムデータを EPROM ライタの 4000H ∼ FFFFH にロードする。
(3) EPROM ライタで 4000H ∼ FFFFH の書込みを行う。
16
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
■ ブロックダイヤグラム
X0
X1
HST
発振回路
動作モード制御
クロック制御
タイムベース
タイマ
ウォッチドッグ
タイマ
RST
リセット回路
CMOS 入出力ポート
内
部
低電圧検出
MODA
バ
P91/RTO1
P90/RTO0
アウトプット
コンペア
16 bit
フリーランカウンタ
ス
RAM
F2MC-8L
インプット
キャプチャ
P23/RTI1
P20/RTI0
UART
P32/UCK
P31/UO
P30/UI
シリアル I/O
P95/SCK
P96/SO
P97/SI
CPU
ROM
4
P80/SEG24
∼ P83/SEG27
P70/SEG16
∼ P77/SEG23
P60/SEG8
∼ P67/SEG15
8
8
Nch オープンドレイン
入出力ポート
28
8
P50/SEG0
∼ P57/SEG7
V3
P44/V1,
P45/V2
2 ch 8 bit
PWM タイマ
2
2
4
4
LCD
コントローラ /
ドライバ
P40/COM0
∼ P43/COM3
Nch オープンドレイン
入出力ポート
8 bit タイマ #2
P94/PWM1
8 bit タイマ #1
P93/PWM0
10 bit
A/D コンバータ
AVR
8
6
P00/INT0
∼ P03/INT3
DS07–12526–2
P10/AN0
∼ P17/AN7
CMOS 入出力ポート
P21, P22
P24 ∼ P27
P04 ∼ P07
8
4
CMOS 入出力ポート
4
ブザー出力 /
クロック出力
P92/BUZ/CLK
4
外部割込み
CMOS 入出力ポート
17
MB89920 シリーズ
■ CPU コア
1. メモリ空間
F2MC-8LCPU のメモリ空間は 64 K バイトあり , この空間の中に I/O, データ領域 , プログラム領域のすべてを格納してい
ます。I/O はアドレスの最下位にあり , データ領域はそのすぐ上位アドレスに配置しています。データ領域は , 用途別にレ
ジスタ領域 , スタック領域 , ダイレクト領域などに分割できます。プログラム領域は I/O とは正反対にアドレス空間の最上
位にあり, その中でも最も上位に割込み・リセットベクトルやベクトルコール命令のテーブルなどを配置します。MB89920
シリーズのメモリ空間の構造を以下に示します。
メモリ空間
MB89923
0000H
0000H
I/O
0080H
0100H
0180H
RAM
レジ
スタ
MB89P928
MB89925
0000H
I/O
0080H
0100H
0200H
RAM
レジ
スタ
0000H
I/O
0080H
0100H
0200H
MB89PV920
RAM
レジ
スタ
I/O
0080H
0100H
0200H
RAM
レジ
スタ
0280H
0480H
0480H
使用禁止
使用禁止
使用禁止
使用禁止
4000H
4000H
C000H
プログラム
ROM
E000H
プログラム
ROM
ROM
ROM
FFFFH
18
FFFFH
FFFFH
FFFFH
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
2. レジスタ
F2MC-8L シリーズには CPU 内にある用途専用のレジスタとメモリ上にある汎用レジスタの二つの種類のレジスタがあ
ります。専用レジスタは以下のものが該当します。
プログラムカウンタ (PC)
アキュムレータ (A)
: 16 ビット長 , 命令格納位置を示します。
: 16 ビット長 , 演算などの一時記憶レジスタで 8 ビットデータ処理命令では下位側の
1 バイトを使用します。
テンポラリアキュムレータ (T) : 16 ビット長 , アキュムレータとの間で演算を行います。
8 ビットデータ処理命令では下位側の 1 バイトを使用します。
インデックスレジスタ (IX)
: 16 ビット長 , インデックス修飾を行うレジスタです。
エクストラポインタ (EP)
: 16 ビット長 , メモリアドレスを示すポインタです。
スタックポインタ (SP)
: 16 ビット長 , スタック領域を示します。
プログラムステータス (PS)
: 16 ビット長 , レジスタポインタやコンディションコードを格納するレジスタです。
16 ビット
初期値
PC
:プログラムカウンタ
FFFDH
A
:アキュムレータ
不定
T
:テンポラリアキュムレータ
不定
IX
:インデックスレジスタ
不定
EP
:エクストラポインタ
不定
SP
:スタックポインタ
不定
PS
:プログラムステータス
I フラグ= 0, IL1, 0 = 11
他のビットは不定
さらに , PS は上位 8 ビットがレジスタバンクポインタ (RP) , 下位 8 ビットがコンディションコードレジスタ (CCR ) と
分けることができます ( 下図参照 ) 。
プログラムステータスの構造
bit
15
PS
14
13
12
11
RP
10
9
8
7
6
空き
空き
空き
H
I
5
4
IL1, 0
3
2
1
0
N
Z
V
C
⎫
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎬
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎭
⎫
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎬
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎭
RP
CCR
DS07–12526–2
19
MB89920 シリーズ
RP は現在使用しているレジスタバンクのアドレスを示すもので , RP の内容と実アドレスの関係は下図に示す変換規則
になっています。
汎用レジスタ領域の実アドレス変換規則
RP
OP コード下位
“0”
“0”
“0”
“0”
“0”
“0”
“0”
“1”
R4
R3
R2
R1
R0
b2
b1
b0
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
発生アドレス A15 A14 A13 A12 A11 A10
CCR は演算の結果や転送データの内容を示すビットと , 割込み時の CPU の動作を制御するビットがあります。
H フラグ :演算の結果 , bit3 から bit4 への繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 に
クリアされます。このフラグは 10 進補正命令用です。
I フラグ :このフラグが 1 のとき割込みを許可し , 0 のとき割込みを禁止します。リセット時に 0 になります。
IL1, 0
:現在許可している割込みのレベルを示します。このビットが示す値より強い割込み要求があった場合の
み , 割込み処理を行います。
IL1
IL0
0
0
0
1
1
0
2
1
1
3
割込みレベル
強弱
1
強い
弱い=割込みなし
N フラグ :演算の結果 , 最上位ビットが 1 のとき 1 にセットされ , 0 のとき 0 にクリアされます。
Z フラグ :演算の結果 , 0 であれば 1 にセットされ , それ以外のとき 0 にクリアされます。
V フラグ :演算の結果 , 2 の補数のオーバフローが発生したとき 1 にセットされ , 発生しなかったとき 0 にクリアされ
ます。
C フラグ :演算の結果 , bit7 から繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 にクリアされ
ます。また , シフト命令ではシフトアウトした値になります。
20
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
また , 汎用レジスタとして , 以下のものがあります。
汎用レジスタ:8 ビット長 , データを格納するレジスタ
汎用レジスタは 8 ビット長のレジスタで , メモリ上のレジスタバンク内にあります。
1 バンクあたり 8 個のレジスタがあ
り , MB89925 では全部で 32 バンクまで使用できます。MB89923 では全部で 16 バンクまで使用できます。現在使用してい
るバンクはレジスタバンクポインタ (RP) で示します。
(注意事項)RAM 容量により使用できるレジスタバンク数が異なります。
レジスタバンク構成
ここのアドレス= 0100H + 8 × (RP)
R0
R1
R2
R3
R4
R5
R6
R7
32 バンク
メモリ領域
DS07–12526–2
21
MB89920 シリーズ
■ I/O マップ
アドレス
書込み / 読出し
レジスタ
00H
(R/W)
PDR0
ポート 0 データレジスタ
XXXX XXXXB
01H
(W)
DDR0
ポート 0 方向レジスタ
0000 0000B
02H
(R/W)
PDR1
ポート 1 データレジスタ
XXXX XXXXB
03H
(W)
DDR1
ポート 1 方向レジスタ
0000 0000B
レジスタの内容
04H
空き領域
05H
空き領域
06H
空き領域
07H
初期値
空き領域
08H
(R/W)
STBC
スタンバイ制御レジスタ
0 0 0 1 XXXXB
09H
(R/W)
WDTE
ウォッチドッグ制御レジスタ
XXXX XXXXB
0AH
(R/W)
TBCR
タイムベースタイマ制御レジスタ
XXX 0 0 0 0 0B
0BH
(R/W)
LVRC
低電圧検出リセット制御レジスタ
0 X1 1 X0 0 XB
0CH
(R/W)
PDR3
ポート 3 データ / リソース入出力制御レジスタ
0 0 0 0 _ XXXB
0DH
(W)
DDR3
ポート 3 方向レジスタ
____ _000B
0EH
(R/W)
PDR4
ポート 4 データレジスタ
__11 1111B
0FH
(R/W)
PDR5
ポート 5 データレジスタ
1111 1111B
10H
(R/W)
PDR6
ポート 6 データレジスタ
1111 1111B
11H
(R/W)
PDR7
ポート 7 データレジスタ
1111 1111B
12H
(R/W)
PDR8
ポート 8 データレジスタ
____ 1111B
13H
(R/W)
PDR9
ポート 9 データレジスタ
XXXX XXXXB
14H
(W)
DDR9
ポート 9 方向レジスタ
0000 0000B
15H
(R/W)
PDR2
ポート 2 データレジスタ
XXXX XXXXB
16H
(W)
DDR2
ポート 2 方向レジスタ
0000 0000B
17H
(R/W)
BUZR
ブザーコントロールレジスタ
XXXX 0 0 0 0 B
18H
(R/W)
ADC1
A/DC コントロールレジスタ 1
0000 0000B
19H
(R/W)
ADC2
A/DC コントロールレジスタ 2
X0 0 0 0 0 0 1 B
1AH
(R/W)
ADCH
A/DC データレジスタ H
_ _ _ _ _ _ XXB
1BH
(R/W)
ADCL
A/DC データレジスタ L
XXXX XXXXB
1CH
(R/W)
SMR
シリアルモードレジスタ
0000 0000B
1DH
(R/W)
SDR
シリアルデータレジスタ
XXXX XXXXB
1EH
空き領域
1FH
(W)
ICR1
20H
(R/W)
21H
ポート 1 入力制御レジスタ
0000 0000B
CNTR1
PWM タイマコントロールレジスタ 1
0000 0000B
(R/W)
CNTR2
PWM タイマコントロールレジスタ 2
0000 0000B
22H
(R/W)
CNTR3
PWM タイマコントロールレジスタ 3
000X 0000B
23H
(W)
COMR2
PWM タイマコンペアレジスタ 2
XXXX XXXXB
24H
(W)
COMR1
PWM タイマコンペアレジスタ 1
XXXX XXXXB
25H
空き領域
26H
空き領域
27H
空き領域
_:未使用 X:不定
(注意事項)空き領域は使用しないでください。
22
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
(続き)
アドレス
書込み / 読出し レジスタ
レジスタの内容
28H
(R/W)
TMCR
タイマコントロールレジスタ
初期値
0 0XX 0 0 0 0 B
29H
(R)
TCHR
タイマカウントレジスタ (H)
0000 0000B
2AH
(R)
TCLR
タイマカウントレジスタ (L)
0000 0000B
2BH
(R/W)
OPCR
アウトプットコントロールレジスタ
0000 0000B
2CH
(R/W)
CPR0H
アウトプットコンペアレジスタ 0 (H)
0000 0000B
2DH
(R/W)
CPR0L
アウトプットコンペアレジスタ 0 (L)
0000 0000B
2EH
(R/W)
CPR1H
アウトプットコンペアレジスタ 1 (H)
0000 0000B
2FH
(R/W)
CPR1L
アウトプットコンペアレジスタ 1 (L)
0000 0000B
30H
(R/W)
ICCR
インプットキャプチャコントロールレジスタ
X0 0 0 X0 0 0 B
31H
(R/W)
ICIC
インプットキャプチャ割込みコントロールレジスタ
X0 0 0 0 X0 0 B
32H
(R)
ICR0H
インプットキャプチャレジスタ 0 (H)
XXXX XXXXB
33H
(R)
ICR0L
インプットキャプチャレジスタ 0 (L)
XXXX XXXXB
34H
(R)
ICR1H
インプットキャプチャレジスタ 1 (H)
XXXX XXXXB
35H
(R)
ICR1L
インプットキャプチャレジスタ 1 (L)
XXXX XXXXB
36H
空き領域
37H
空き領域
38H
(R/W)
EIC1
外部割込みコントロールレジスタ 1
0000 0000B
39H
(R/W)
EIC2
外部割込みコントロールレジスタ 2
0000 0000B
3AH
空き領域
3BH
空き領域
3CH
空き領域
3DH
空き領域
3EH
空き領域
3FH
空き領域
40H
(R/W)
USMR
UART モードレジスタ
0000 0000B
41H
(R/W)
USCR
UART コントロールレジスタ
0000 0000B
42H
(R/W)
USTR
UART ステータスレジスタ
0 0 0 0 1 XXXB
43H
(R)
(W)
RXDR
TXDR
UART Receiver データレジスタ
UART Transmitter データレジスタ
XXXX XXXXB
XXXX XXXXB
44H
45H
空き領域
(R/W)
RRDR
ボーレートジェネレータ / リロードデータレジスタ
46H
空き領域
47H
空き領域
48H ∼ 5FH
XXXX XXXXB
空き領域
60H ∼ 6DH
70H
(R/W)
VRAM
表示データ RAM
XXXX XXXXB
(R/W)
LCR1
LCDC 制御レジスタ 1
0000 0000B
71H
(R/W)
LCR2
LCDC 制御レジスタ 2
000_ ____B
72H
(R/W)
LCR3
LCDC 制御レジスタ 3
0000 0000B
73H ∼ 7BH
7CH
(W)
ILR1
割込みレベル設定レジスタ 1
1111 1111B
7DH
(W)
ILR2
割込みレベル設定レジスタ 2
1111 1111B
7EH
(W)
ILR3
割込みレベル設定レジスタ 3
1111 1111B
空き領域
7FH
空き領域
_:未使用 X:不定
(注意事項)空き領域は使用しないでください。
DS07–12526–2
23
MB89920 シリーズ
■ 電気的特性
1. 絶対最大定格
(VSS = 0.0 V)
項 目
記 号
定 格 値
単位
備 考
最 小
最 大
VCC * 1
VSS − 0.3
VSS + 7.0
V
AVCC * 1
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
AVR
VSS − 0.3
VSS + 7.0
V
AVCC + 0.3 V を超えないこと
V1 − V3
VSS − 0.3
VSS + 7.0
V
V1 ≦ V2 ≦ V3 * 2
VI1
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
VO1
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32, P90 ∼ P97
VO2
VSS − 0.3
VSS + 7.0
V
P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67,
P70 ∼ P77, P80 ∼ P83,
V3 + 0.3 V を超えないこと
“L” レベル最大出力電流
IOL
⎯
20
mA
ピーク値
“L” レベル平均出力電流
IOLAV
⎯
4
mA
平均値
“L” レベル最大総出力電流
ΣIOL
⎯
100
mA
ピーク値
“L” レベル平均総出力電流
ΣIOLAV
⎯
40
mA
平均値
“H” レベル最大出力電流
IOH
⎯
− 20
mA
ピーク値
“H” レベル平均出力電流
IOHAV
⎯
−4
mA
平均値
“H” レベル最大総出力電流
ΣIOH
⎯
− 50
mA
ピーク値
“H” レベル平均総出力電流
ΣIOHAV
⎯
− 20
mA
平均値
消費電力
Pd
⎯
300
mW
動作温度
TA
− 40
+ 85
°C
保存温度
Tstg
− 55
+ 150
°C
電源電圧
LCD 用電源電圧
入力電圧
出力電圧
* 1:AVCC と VCC は同電位で使用してください。
また , 電源投入時など , AVCC が VCC を超えないよう注意してください。
* 2:必ず , VCC ≦ V3 で使用してください。LCD を使用しない場合でも , 同様の設定をしてください。
<注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ
ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。
24
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
2. 推奨動作条件
(VSS = 0 V)
項 目
規 格 値
記 号
備 考
最 大
2.2 * 1
6.0
V
通常動作保証範囲
*1
6.0
V
MB89PV920/P928
1.5
6.0
V
ストップ時の RAM 状態保持
AVR
3.0
AVCC
V
V1 − V3
VSS
VSS + 6.0
V
TA
− 40
+ 85
°C
VCC
電源電圧
A/D コンバータ基準入力電圧
LCD 用電源電圧
単 位
最 小
動作温度
2.7
V1 ≦ V2 ≦ V3 * 2
* 1:使用周波数 , インストラクションサイクル , アナログ保証範囲により異なります。図 1 および「5.A/D 変換部電気
的特性」を参照してください。
* 2:必ず , VCC ≦ V3 で使用してください。LCD を使用しない場合でも , 同様の設定をしてください。
<注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条
件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼
性に悪影響を及ぼすことがあります。
データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され
ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。
図 1 動作電圧−動作周波数
6
5
アナログ精度保証範囲は ,
AVCC = 3.5 ∼ 6.0 V
動作電圧 (V)
動作保証範囲
4
3
2
1
1.0
2.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
9.0
10.0
動作周波数 (MHz) ( インストラクションサイクル= 4/Fc)
4.0
2.0
0.8
0.5
最小命令実行時間 ( インストラクションサイクル ) (µs)
( 注意事項 ) 網かけ部分は , MB89923/925 のみ保証します。
図 1 では , インストラクションサイクル= 4/FC のときの外付け振動子の動作周波数を示します。
動作電圧範囲は , インストラクションサイクルに依存します。
DS07–12526–2
25
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3. 直流規格
(AVCC = VCC =+ 5 V, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
記号
規 格 値
単位
標準
最大
VIH
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32,
P40 ∼ P45,
P50 ∼ P57,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P77,
P80 ∼ P83,
P90 ∼ P97
0.7 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
VIHS
RST, MODA,
HST,
P00 ∼ P03,
P20, P23,
P30, P32,
P95, P97
0.8 VCC
⎯
VCC + 0.3
V
VIL
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32,
P40 ∼ P45,
P50 ∼ P57,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P77,
P80 ∼ P83,
P90 ∼ P97
VSS − 0.3
⎯
0.3 VCC
V
VILS
RST, MODA,
HST,
P00 ∼ P03,
P20, P23,
P30, P32,
P95, P97
VSS − 0.3
⎯
0.2 VCC
V
VD
P40 ∼ P45,
P50 ∼ P57,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P77,
P80 ∼ P83 * 1
VSS − 0.3
⎯
VSS + 6.0
V
“L” レベル入力電圧
IOH =− 2.0 mA
4.0
⎯
⎯
V
VOH2 P20 ∼ P27
IOH =− 5.0 mA
2.4
⎯
⎯
V
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P30 ∼ P32,
P40 ∼ P45,
P50 ∼ P57,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P77,
P80 ∼ P83,
P90 ∼ P97
IOL = 4.0 mA
⎯
⎯
0.4
V
VOL2 P20 ∼ P27
IOL = 5.0 mA
⎯
⎯
0.4
V
VOH1
VOL1
備 考
ポート 0, 2, 3,
9 のリソース
入力
⎯
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P30 ∼ P32,
P90 ∼ P97
“H” レベル出力電圧
“L” レベル出力電圧
条 件
最小
“H” レベル入力電圧
オープンドレイン
出力端子印加電圧
端子記号
ポート 0, 2, 3,
9 のリソース
入力
(続く)
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(続き)
(AVCC = VCC =+ 5 V, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
入力リーク電流
(Hi-Z 出力
リーク電流 )
プルアップ抵抗値
記号
端子記号
最小
標準
最大
単位
備 考
ILI1
0.45 V < VI < VCC
⎯
⎯
±5
µA
プルアップあ
りを指定した
場合を除く
RPULU
P00 ∼ P07,
P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32,
P90 ∼ P97
VI = 0.0 V
25
50
100
kΩ
プルアップあ
りを指定した
場合
VCC = 5.0 V
⎯
12
20
mA
tinst = 0.5 µs
VCC = 5.0 V
⎯
3
7
mA
スリープ
tinst = 0.5 µs
TA =+ 25 °C
⎯
⎯
1
µA
ストップ
モード
A/D 変換起動時
⎯
6
8
mA
A/D 変換停止時
TA =+ 25 °C
⎯
⎯
1
µA
200
300
450
kΩ
ICCS
VCC
ICCH
IA
IAH
LCD 分割抵抗
規 格 値
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32,
P40 ∼ P45,
P50 ∼ P57,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P77,
P80 ∼ P83,
P90 ∼ P97,
MODA
ICC
電源電流* 2
条 件
RLCD
AVCC
V3 ∼ VSS 間
COM0 ∼ 3 出力
インピーダンス
RVCOM COM0 ∼
COM3
V1 ∼ V3 = 5.0 V
⎯
⎯
2.5
kΩ
SEG0 ∼ 27 出力
インピーダンス
RVSEG SEG0 ∼
SEG27
V1 ∼ V3 = 5.0 V
⎯
⎯
15
kΩ
V1 ∼ V3,
COM0 ∼
COM3,
SEG0 ∼
SEG27
V1 ∼ V3 = 5.0 V
⎯
⎯
±1
µA
AVCC, AVSS,
VCC, VSS 以外
f = 1 MHz
⎯
10
⎯
pF
LCD リーク電流
入力容量
ILCDL
CIN
* 1:V3 を超えない電圧で使用してください。
* 2:電源電流の測定条件は , 外部クロック , TA =+ 25 °C です。MB89PV920 の場合 , 接続した EPROM および ICE の消
費する電流は含みません。
(注意事項)LCD ポートの兼用端子 (P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83) は , ポートとして使用する
ときにはポートの項目を , LCD の端子として使用するときは LCD の項目を参照してください。
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4. 交流規格
(1) リセットタイミング
(AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
RST "L" パルス幅
記 号
条 件
tZLZH
⎯
規 格 値
最 小
最 大
48 tXCYL
⎯
単 位
備 考
ns
tZLZH
0.8 VCC
RST
0.2 VCC
0.2 VCC
(2) パワーオンリセット
(AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
電源立上り時間
記 号
tR
tOFF
電源断時間
規 格 値
条 件
⎯
単 位
備 考
50
ms
パワーオンリセットありのみ
⎯
ms
繰返し動作のため
最 小
最 大
⎯
1
(注意事項)選択された発振安定時間以内で電源を立ち上げるようにしてください。
また , 動作中に電源電圧を変化させる場合は , 電源電圧を滑らかに立ち上げることを推奨します。
tOFF
tR
2.0 V
VCC
0.2 V
28
0.2 V
0.2 V
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(3) クロックタイミング
(AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
記 号
端子記号
FC
クロックサイクルタイム
規 格 値
条 件
単 位
備 考
最 小
最 大
X0, X1
1
8
MHz
tXCYL
X0, X1
125
1000
ns
入力クロックパルス幅
PWH
PWL
X0
20
⎯
ns
外部クロック時
入力クロック立上り ,
立下り時間
tCR
tCF
X0
⎯
10
ns
外部クロック時
クロック周波数
⎯
・X0, X1 タイミングおよび印加条件
tXCYL
PWH
PWL
tCF
tCR
0.8 VCC
0.8 VCC
X0
0.2 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
・クロック印加条件
水晶振動子使用時
または
セラミック振動子使用時
X0
外部クロック使用時
X1
X0
X1
FC
開放
C1
C2
(4) インストラクションサイクル
(AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
記 号
規 格 値 ( 標準 )
単 位
インストラクションサイクル
( 最小命令実行時間 )
tinst
4/FC
µs
DS07–12526–2
備 考
FC = 8 MHz 動作時 (4/FC) ,
tinst = 0.5 µs
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(5) シリアル I/O タイミング (AVCC = VCC =+ 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
記 号
端子記号
シリアルクロックサイクルタイム
tSCYC
SCK
SCK ↓→ SO 時間
tSLOV
SCK, SO
有効 SI → SCK ↑
tIVSH
SI, SCK
SCK ↑→有効 SI ホールド時間
tSHIX
シリアルクロック “H” パルス幅
シリアルクロック “L” パルス幅
規 格 値
条 件
単位
最 小
最 大
2 tinst *
⎯
µs
− 200
200
ns
1/2 tinst *
⎯
µs
SCK, SI
1/2 tinst *
⎯
µs
tSHSL
SCK
1 tinst *
⎯
µs
tSLSH
SCK
1 tinst *
⎯
µs
0
200
ns
1/2 tinst *
⎯
µs
1/2 tinst *
⎯
µs
SCK ↓→ SO 時間
tSLOV
SCK, SO
有効 SI → SCK ↑
tIVSH
SI, SCK
SCK ↑→有効 SI ホールド時間
tSHIX
SCK, SI
内部クロック
動作
外部クロック
動作
備 考
*:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。
・内部シフトクロックモード
tSCYC
2.4 V
SCK
0.8 V
0.8 V
tSLOV
2.4 V
SO
0.8 V
tIVSH
tSHIX
0.8 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
SI
・外部シフトクロックモード
tSLSH
tSHSL
0.8 VCC
SCK
0.2 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
tSLOV
2.4 V
SO
0.8 V
tIVSH
tSHIX
0.8 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
SI
30
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(6) 周辺入力タイミング (AVCC = VCC =+ 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
周辺入力 “H” パルス幅 1
周辺入力 “L” パルス幅 1
記号
端子記号
tILIH1
INT0 ∼ INT3
RTI0, RTI1
tIHIL1
INT0 ∼ INT3
RTI0, RTI1
規 格 値
条 件
単位
最 小
最 大
2 tinst *
⎯
µs
2 tinst *
⎯
µs
備 考
⎯
*:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。
tIHIL1
RTI0, RTI1
INT0 ∼ INT3
DS07–12526–2
tILIH1
0.8 VCC
0.2 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
31
MB89920 シリーズ
5. A/D 変換部電気的特性
(AVCC = VCC =+ 3.5 V ∼+ 6 V, FC = 8 MHz, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
記号
端子記号
⎯
分解能
直線性誤差
微分直線性誤差
条 件
⎯
⎯
総合誤差
ゼロトランジション電圧
VOT
AN0 ∼ AN7 AVCC = AVR = VCC 時
フルスケール
トランジション電圧
VFST
AN0 ∼ AN7
⎯
⎯
IAIN
AN0 ∼ AN7
チャネル間バラツキ
A/D 変換時間
アナログポート入力電流
アナログ入力電圧
基準電圧
基準電圧供給電流
32
⎯
IR
規 格 値
単位
最 小
標 準
最 大
⎯
⎯
10
bit
⎯
⎯
± 2.0
LSB
⎯
⎯
± 1.5
LSB
⎯
⎯
± 3.0
LSB
AVss −
1.5 LSB
AVss +
0.5 LSB
AVss +
2.5 LSB
V
AVR − 3.5 AVR − 1.5 AVR + 0.5
LSB
LSB
LSB
V
⎯
⎯
4
LSB
⎯
⎯
16.5
µs
⎯
⎯
⎯
10
µA
AN0 ∼ AN7
⎯
0
⎯
AVR
V
AVR
⎯
0
⎯
AVCC
V
AVR
AVR = 5.0 V
⎯
200
⎯
µA
原振 8 MHz 時
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
6. A/D コンバータの用語の定義
・ 分解能
A/D 変換器により識別可能なアナログ変化
・ 直線性誤差
ゼロトランジション点 (“00 0000 0000”←→“00 0000 0001”) とフルスケールトランジション点 (“11 1111 1110”←→“11
1111 1111”) とを結んだ直線と , 実際の変換特性との偏差
・ 微分直線性誤差
出力コードを 1 LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差
・ 総合誤差
実際の値と理論値との差を言い , ゼロトランジション誤差 / フルスケールトランジション誤差 / 直線性誤差 / 量子誤
差および雑音に起因する誤差
理想入出力特性
総合誤差
VFST
3FF
3FF
3FE
3FE
実際の変換特性
1.5 LSB
3FD
デジタル出力
デジタル出力
3FD
004
003
VOT
{1LSB × N + 0.5LSB}
004
VNT
003
実際の変換特性
002
002
1 LSB
理想特性
001
001
0.5 LSB
AVSS
AVR
AVSS
アナログ入力
1 LSB =
VFST − VOT
1022
(V)
AVR
アナログ入力
デジタル出力 N の総合誤差=
VNT − {1 LSB × N + 0.5 LSB}
1 LSB
(続く)
DS07–12526–2
33
MB89920 シリーズ
(続き)
ゼロトランジション誤差
フルスケールトランジション誤差
004
理想特性
3FF
実際の変換特性
実際の変換特性
002
実際の変換特性
理想特性
デジタル出力
デジタル出力
003
3FE
VFST
( 実測値 )
3FD
実際の変換特性
001
3FC
VOT ( 実測値 )
AVSS
AVSS
AVR
AVR
アナログ入力
アナログ入力
直線性誤差
微分直線性誤差
3FF
理想特性
実際の変換特性
N+1
3FE
{1 LSB × N + VOT}
V(N + 1)T
実際の変換特性
VNT
004
003
VFST
( 実測値 )
実際の変換特性
002
デジタル出力
デジタル出力
3FD
N
N−1
VNT
実際の変換特性
理想特性
N−2
001
VOT ( 実測値 )
AVSS
アナログ入力
デジタル出力 N の直線性誤差=
AVSS
アナログ入力
AVR
VNT − {1 LSB × N + VOT}
1 LSB
デジタル出力 N の微分直線性誤差=
34
AVR
V (N + 1) T − VNT
−1
1 LSB
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7. A/D 変換部の注意事項
・ | AVR − AVSS |が小さくなるに従って , 相対的に誤差は大きくなります。
・ アナログ入力の外部回路の出力インピーダンスは , 以下のような条件で使用してください。
外部回路の出力インピーダンス<約 10 kΩ
外部回路の出力インピーダンスが高すぎる場合 , アナログ電圧のサンプリング時間が不足する場合があります
( サンプリング時間= 7.5 µs at マシンクロック 8 MHz) 。
以下にアナログ入力の等価回路を示します。
サンプル & ホールド回路
R ≦ 10 kΩ
を推奨します。
C ≒ 60 pF
AN
( )
R ≒ 3 kΩ
∗
アナログチャネルセレクタ
*:R > 10 kΩ の場合
約 0.1 µF のコンデンサを
付加することを推奨します。
コンパレータ
A/D 変換起動後
約 15 インストラクションサイクルの間 ,
閉じます。
マイコン内部回路
A/D コンバータはサンプル & ホールド回路を内蔵していますので , アナログ端子への入力インピーダンスが高いと A/D
起動後のサンプリング期間内にアナログ入力端子のレベルが安定せず , 正確な A/D 変換値を得られないことが考えられま
すので , アナログ端子への入力インピーダンスに注意する必要があります。
アナログ端子への入力インピーダンスは , 目安として 10 kΩ 以下 , または 10 kΩ 以上の場合には約 0.1 µF のコンデンサ
を付加することを推奨いたします。
A/D 起動後のサンプリング期間以外でのアナログ入力端子の入力リーク電流は 10 µA 以下です。
DS07–12526–2
35
MB89920 シリーズ
8. 低電圧検出リセット
(AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
記 号
規 格 値
条 件
最 大
3.00
3.60
V
3.30
3.90
V
VDL3
3.70
4.30
V
VDH1
3.10
3.80
V
3.40
4.10
V
3.80
4.50
V
VDL1
⎯
VDL2
電源電圧低下時検出電圧
⎯
VDH2
電源電圧上昇時検出電圧
単位
最 小
VDH3
∆V
⎯
0.10
⎯
V
リセット不感応時間
tL
⎯
0.3
⎯
µs
リセット感応時間
tLW
⎯
16 tXCYL
⎯
ns
リセット検出遅延時間
tD
⎯
⎯
2.0
µs
VCR
⎯
⎯
0.10
V/µs
ヒステリシス幅
電圧変動率 (V∆/t∆)
備 考
*
*:MB89923/925 はレジスタまたはマスクオプションにて , MB89P928 はレジスタまたは EPROM オプションにて ,
MB89PV920 はレジスタにて VDH, VDL が設定できます。
動作周波数により , 動作保証のできる検出電圧範囲が異なります。以下の図を参照してください。
t∆
電源電圧
VCC
VDH
VDL
∆V
V∆
tOSC
tD
tD
tOSC
RUN
RESET
tOSC 発振安定時間 218/FCH = 32.8 ms または 214/FCH = 2.05 ms (f = 8 MHz) ( オプション設定による )
電源電圧
VCC
tL 以下
tLW 以上
VDH
VDL
時間
RUN
RESET
リセットかからず。
36
リセットかかる。
時間
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
■ マスクオプション一覧表
品 種
MB89923
MB89925
MB89P928
MB89PV920
指定方法
マスク発注時に指定
EPROM ライタで
設定
設定不可
NO
1
プルアップ抵抗
P00 ∼ P07, P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32, P90 ∼ P97
P00 ∼ P07, P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32, P90 ∼ P97
:1 ピン毎に選択可
P00 ∼ P07, P20 ∼ P27,
P30 ∼ P32, P90 ∼ P97
:1 ピン毎に選択可
2
パワーオンリセット
パワーオンリセットあり
パワーオンリセットなし
選択可
選択可
パワーオン
リセットあり
3
発振安定時間選択 (8 MHz 時 )
水晶発振子 (32.8 ms/8 MHz 時 )
セラミック発振子 (2.05 ms/
8 MHz 時 )
選択可
選択可
水晶発振子
(32.8 ms/8 MHz 時 )
4
リセット端子出力
リセット出力あり
リセット出力なし
選択可
選択可
リセット出力あり
5
ウォッチドッグタイマ
起動禁止
自動起動
選択可
選択可
初期状態は停止中
( ソフトウェア起動可 )
選択可
選択可
6
低電圧検出リセット回路
起動禁止
自動起動
7
低電圧検出リセット出力
出力禁止
出力許可
選択可
選択可
初期状態は停止中
( ソフトウェア起動可 )
8
低電圧検出電圧
3.3 V ± 0.3 V
3.6 V ± 0.3 V
4.0 V ± 0.3 V
選択可
選択可
レジスタ設定
9
低電圧検出リセット / ウォッチ
ドッグタイマ機能選択
レジスタ設定有効
オプション設定有効
選択可
選択可
レジスタ設定のみ
自動起動を選択した場合のみ , 以下のオプション
が有効となります。
プルアップ抵抗なし
初期状態は停止中
( ソフトウェア起動可 )
■ オーダ型格
型 格
パッケージ
MB89923PF
MB89925PF
MB89P928PF
プラスチック・QFP, 80 ピン
(FPT-80P-M06)
MB89PV920CF
セラミック・MQFP, 80 ピン
(MQP-80C-P01)
DS07–12526–2
備 考
37
MB89920 シリーズ
■ パッケージ・外形寸法図
プラスチック・QFP, 80 ピン
リードピッチ
0.80mm
パッケージ幅×
パッケージ長さ
14.00 × 20.00mm
リード形状
ガルウィング
封止方法
プラスチックモールド
取付け高さ
3.35mm MAX
コード(参考)
P-QFP80-14×20-0.80
(FPT-80P-M06)
プラスチック・QFP, 80 ピン
(FPT-80P-M06)
注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。
注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。
注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。
23.90±0.40(.941±.016)
* 20.00±0.20(.787±.008)
64
41
40
65
0.10(.004)
17.90±0.40
(.705±.016)
* 14.00±0.20
(.551±.008)
INDEX
Details of "A" part
25
80
0.25(.010)
+0.30
3.05 –0.20
+.012
.120 –.008
(Mounting height)
1
24
0.80(.031)
0.37±0.05
(.015±.002)
0.16(.006)
0~8°
M
"A"
C
2002-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F80010S-c-6-6
0.17±0.06
(.007±.002)
0.80±0.20
(.031±.008)
0.88±0.15
(.035±.006)
+0.10
0.30 –0.25
+.004
.012 –.010
(Stand off)
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
(続く)
38
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
(続き)
セラミック・MQFP, 80ピン
リードピッチ
0.8mm
リ ー ド 形 状
ストレート
マザーボード
の
材
質
セラミック
搭載している
ソケットの材質
プラスチック
(MQP-80C-P01)
セラミック・MQFP, 80ピン
(MQP-80C-P01)
18.70(.736)TYP
12.00(.472)TYP
INDEX AREA
16.30±0.33
(.642±.013)
15.58±0.20
(.613±.008)
1.50(.059)TYP
1.00(.040)TYP
1.27±0.13
(.050±.005)
22.30±0.33
(.878±.013)
24.70(.972)
TYP
0.30(.012)
TYP
0.80±0.25
(.0315±.010)
0.80±0.25
(.0315±.010)
+0.40
1.20 –0.20
+.016
.047 –.008
4.50(.177)
TYP
INDEX AREA
18.12±0.20
12.02(.473)
(.713±.008)
TYP
10.16(.400)
14.22(.560)
TYP
TYP
18.40(.724)
REF
INDEX
1.27±0.13
(.050±.005)
6.00(.236)
TYP
0.30(.012)TYP
7.62(.300)TYP
9.48(.373)TYP
11.68(.460)TYP
0.40±0.10
(.016±.004)
1.50(.059)
TYP
1.00(.040)
TYP
0.40±0.10
(.016±.004)
+0.40
1.20 –0.20
+.016
.047 –.008
0.15±0.05 8.70(.343)
(.006±.002) MAX
C
1994-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED M80001SC-4-3
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
DS07–12526–2
39
MB89920 シリーズ
■ 本版での主な変更内容
ページ
場所
変更箇所
14
■ MB89P928 の EPROM 書込みについて
「6. ROM ライタ用変換アダプタ」の項目を削除
16
■ ピギ / エバチップの搭載 EPROM の書込みに
「2. 書込みアダプタ」の項目を削除
28
■電気的特性
4. 交流規格
(1) リセットタイミング
規格値を変更
最小 16 tXCYL → 48 tXCYL
■ 電気的特性
ついて
32
5. A/D 変換部電気的特性
ゼロトランジション電圧 , フルスケールトランジション
電圧の単位を修正
mV → V
37
■マスクオプション一覧表
項目 NO 9 を追加
⎯
■ 命令一覧表
命令一覧表を削除
⎯
■ 命令コード一覧表
命令コード一覧表を削除
変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。
40
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
MEMO
DS07–12526–2
41
MB89920 シリーズ
MEMO
42
DS07–12526–2
MB89920 シリーズ
MEMO
DS07–12526–2
43
MB89920 シリーズ
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fml/
お問い合わせ先
富士通エレクトロニクス株式会社
〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fei/
電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで ,
0120-198-610
受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます )
携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。
※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。
本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。
本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも
のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な
どについては , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施
権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので
はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい
ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を
伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵
器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・
製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用
されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。
半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ
う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き
をおとりください。
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