本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–12526–2 マイクロコントローラ 8 ビットオリジナル CMOS MB89920 シリーズ MB89923/925/P928/PV920 ■ 概 要 低電圧かつ高速動作が可能な F2MC * -8L コアを使用したワンチップマイクロコントローラです。 PWM 制御タイマ , インプットキャプチャ/ アウトプットコンペア制御カウンタ , LCD 表示用のコントローラ / ドライバ , A/D コンバータ , UART 等を内蔵しており , アナログ入力変換 , パルス入力計測 / パルス出力制御 , シリアル通信 , および 表示制御等に広く使用できます。 *:F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。 ■ 特 長 ・ 低電圧での高速動作が可能 最小命令実行時間:0.5 µs (8.0 MHz 時 ) 2 ・ F MC-8L シリーズ CPU コア 乗除算命令 16 ビット演算 コントローラに最適な命令体系 命令テスト & ブランチ命令 ビット操作命令 など ⎫ ⎪ ⎪ ⎬ ⎪ ⎪ ⎭ ・ 8 ビット PWM タイマ 2 チャネル ( リロードタイマまたは PWM として動作 ) ・ 16 ビットインプットキャプチャ2 チャネル /16 ビットアウトプットコンペア 2 チャネル ・ 20 ビットタイムベースカウンタ ・ UART 1 チャネル ( 非同期転送モードと 8 ビット同期シリアルモードあり ) ・ 8 ビット同期シリアル 1 チャネル (LSB ファースト /MSB ファースト選択可 ) ・ 10 ビット A/D コンバータ 8 チャネル ・ LCD コントローラ・ドライバ 28 SEG × 4 COM ( 最大 112 画素 ) (続く) 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©1999-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2008.10 MB89920 シリーズ (続き) ・ 低電圧検出リセット ・ ウォッチドッグリセット ・ 外部割り込み 4 チャネル 4 チャネルとも低消費電力モード解除に使用可能 ( エッジ検出機能 ) ・ ブザー出力 / クロック出力 ・ 低消費電力モード ストップモード ( ソフトウェアにより発振を停止。電流消費がほとんどない ) スリープモード (CPU を停止するため消費電流は通常動作時の約 1/3) ハードウェアスタンバイモード ( 端子入力により発振を停止する ) 2 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ ■ 品種構成 品種名 分類 MB89923 MB89925 量産品 ( マスク ROM 品 ) MB89P928 MB89PV920 ワンタイム品 ( 開発用 ) ピギー / エバ品 ( 開発用 ) ROM 容量 8 K × 8 ビット ( 内蔵 ROM) 16 K × 8 ビット ( 内蔵 ROM) 48 K × 8 ビット ( 内蔵 PROM) 48 K × 8 ビット ( 外付 ROM) RAM 容量 256 × 8 ビット 512 × 8 ビット 1024 × 8 ビット 1024 × 8 ビット 基本命令数 命令ビット長 命令長 データビット長 最小命令実行時間 割込み処理時間 CPU 機能 ポート オプション タイムベースタイマ リアルタイム I/O 入出力ポート (CMOS) :35 本 (25 本はリソースなどと兼用 ) 入出力ポート (N-ch オープンドレイン) :34 本 (34 本はリソースなどと兼用 ) 合 計 :69 本 マスクオプションで指定 8 ビット -2 チャネル PWM タイマ UART シリアル I/O A/D コンバータ ウォッチドッグタイマ 低電圧検出リセット ハードウェアスタンバイ ブザー / クロック出力 外部割込み ROM ライタで設定 なし 20 ビット ( インタバルタイム選択 4.10 ms, 16.38 ms, 65.54 ms, 262 ms/8 MHz) 16 ビットタイマ オーバフロー割込みインプットキャプチャ アウトプットコンペア LCD コントローラ ドライバ :136 命令 :8 ビット :1 ∼ 3 バイト :1, 8, 16 ビット長 :0.5 µs/8 MHz :4.5 µs/8 MHz コモン出力 セグメント出力 バイアス電源端子 LCD 表示用 RAM 容量 LCD 駆動用分割抵抗 :動作クロック周期 (0.5, 1.0, 2.0, 4.0 µs) :16 ビット× 2 チャネル , 外部トリガの エッジ選択可能 :16 ビット× 2 チャネル :4 本 ( ソフトウェアで 2 ∼ 4 の選択可 ) :28 本 ( ソフトウェアで 4 本毎にポートとの切換え可 ) :3 本 :14 × 8 ビット :内蔵 ( 外部抵抗選択可能 ) 8 ビット× 2 チャネルリロードタイマ動作選択 8 ビット× 2 チャネル PWM 動作 ( 周期選択 4 通り ) 8 ビット× 1 チャネル PPG 動作 ( 原クロック選択 4 通り ) 可変データ長 (7, 8 ビット ) ボーレートジェネレータ内蔵 エラー検出機能 ダブルバッファ内蔵全二重 NRZ 方式転送フォーマット クロック同期 / クロック非同期のデータ転送可能 8 ビット長 , LSB ファースト /MSB ファースト選択可能 転送クロック ( 外部 1, 内部 3) 10 ビット精度× 8 チャネル A/D 変換モード ( 変換時間 16.5 µs (33 インストラクション ) ) センスモード ( 変換時間 9.0 µs (18 インストラクション ) ) 内部クロックによる連続起動可 インタバル時間 約 130 ∼ 260 ms リセット起動電圧 3.0 ∼ 4.3 V リセット解除電圧 3.1 ∼ 4.5 V 端子入力によりクロックの発振を停止 1 本 (1, 2, 4 kHz の周波数出力および原振の分周出力を選択可能 ) 4 本 ( 立上りエッジ , 立下りエッジ選択可能 ) (続く) DS07–12526–2 3 MB89920 シリーズ (続き) 品種名 MB89923 MB89925 MB89P928 QFP-80 パッケージ 動作電圧* 2.2 V ∼ 6.0 V MB89PV920 MQFP-80 2.7 V ∼ 6.0 V 2.7 V ∼ 6.0 V MBM27C512-20TV 使用 EPROM (LCC パッケージ ) *:使用周波数 , 使用機能 , 接続する開発ツールなどにより , 最低動作電圧は変わります。 ■ パッケージと品種対応 MB89923 MB89925 MB89P928 MB89PV920 FPT-80P-M06 ○ ○ ○ × MQP-80C-P01 × × × ○ パッケージ ○:あり ×:なし (注意事項)各パッケージの詳細は , 「■ パッケージ・外形寸法図」を参照してください。 ■ 品種間の相違点 1. メモリ空間 ピギー品などで評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認のうえ , 評価してください。特に , 以下の点に ご注意願います。 ・ スタック領域などを RAM の上限に設定している場合。 ・ 外部領域を使用している場合。 2. 消費電流 ・ MB89PV920 では背面ソケットに接続している EPROM の消費する電流が加わります。 ・ 低速で動作させた場合には , OTPROM (EPROM) 搭載品種の消費電流はマスク ROM 搭載品種より多くなります。 ただし , スリープ / ストップモードの消費電流は同等となります ( 詳細は ,「■電気的特性」を参照してください ) 。 3. マスクオプション オプションで選択できる機能 , オプションの指定方法は品種により異なります。 「■マスクオプション一覧表」で確認の うえご使用ください。 4 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ ■ 端子配列図 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 P71/SEG17 P70/SEG16 P67/SEG15 P66/SEG14 P65/SEG13 P64/SEG12 P63/SEG11 P62/SEG10 P61/SEG9 P60/SEG8 P57/SEG7 P56/SEG6 P55/SEG5 P54/SEG4 P53/SEG3 P52/SEG2 (TOP VIEW) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 P51/SEG1 P50/SEG0 P40/COM0 P41/COM1 P42/COM2 P43/COM3 P44/V1 P45/V2 V3 VCC AVCC AVR AVSS P10/AN0 P11/AN1 P12/AN2 P13/AN3 P14/AN4 P15/AN5 P16/AN6 P17/AN7 P00/INT0 P01/INT1 P02/INT2 P32/UCK P31/UO P30/UI P27 P26 P25 P24 P23/RTI1 P22 P21 P20/RTI0 P07 P06 P05 P04 P03/INT3 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 P72/SEG18 P73/SEG19 P74/SEG20 P75/SEG21 P76/SEG22 P77/SEG23 P80/SEG24 P81/SEG25 P82/SEG26 P83/SEG27 P90/RTO0 P91/RTO1 P92/BUZ/CLK P93/PWM0 VSS MODA X1 X0 P94/PWM1 HST RST P95/SCK P96/SO P97/SI (FPT-80P-M06) ( 量産品 , ワンタイム品のみ ) DS07–12526–2 5 MB89920 シリーズ 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 P71/SEG17 P70/SEG16 P67/SEG15 P66/SEG14 P65/SEG13 P64/SEG12 P63/SEG11 P62/SEG10 P61/SEG9 P60/SEG8 P57/SEG7 P56/SEG6 P55/SEG5 P54/SEG4 P53/SEG3 P52/SEG2 (TOP VIEW) 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 100 99 98 97 96 95 94 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 93 92 91 90 89 88 87 86 85 110 111 112 81 82 83 84 101 102 103 104 105 106 107 108 109 P51/SEG1 P50/SEG0 P40/COM0 P41/COM1 P42/COM2 P43/COM3 P44/V1 P45/V2 V3 VCC AVCC AVR AVSS P10/AN0 P11/AN1 P12/AN2 P13/AN3 P14/AN4 P15/AN5 P16/AN6 P17/AN7 P00/INT0 P01/INT1 P02/INT2 P32/UCK P31/UO P30/UI P27 P26 P25 P24 P23/RTI1 P22 P21 P20/RTI0 P07 P06 P05 P04 P03/INT3 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 P72/SEG18 P73/SEG19 P74/SEG20 P75/SEG21 P76/SEG22 P77/SEG23 P80/SEG24 P81/SEG25 P82/SEG26 P83/SEG27 P90/RTO0 P91/RTO1 P92/BUZ/CLK P93/PWM0 VSS MODA X1 X0 P94/PWM1 HST RST P95/SCK P96/SO P97/SI (MQP-80C-P01) ・パッケージ上部の端子配列 ( ピギー / エバタイプのみ ) ピン 端子 ピン 端子 ピン 端子 ピン 端子 81 N.C. 89 A2 97 N.C. 105 OE/VPP 82 A15 90 A1 98 O4 106 N.C. 83 A12 91 A0 99 O5 107 A11 84 A7 92 N.C. 100 O6 108 A9 85 A6 93 O1 101 O7 109 A8 86 A5 94 O2 102 O8 110 A13 87 A4 95 O3 103 CE 111 A14 88 A3 96 VSS 104 A10 112 VCC N.C.:内部接続がありますので使用しないでください。 6 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 端子記号 17 X1 18 X0 16 20 回路形式 機 能 説 明 A クロック発振用端子です。 MODA B 動作モード指定入力端子です。 VSS (GND) に直結してください。 HST B ハードウェアスタンバイ入力端子です。 21 RST C リセット入出力端子です。プルアップ付き N-ch オープンドレイン出力とヒ ステリシス入力になっています。 内部の要因により端子から “L” を出力します。 また , “L” の入力によっても内部回路が初期化されます。 11, 12 P90/RTO0, P91/RTO1 D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 アウトプットコンペアのデータ出力端子と兼用しています。 13 P92/BUZ/CLK D 汎用の入出力ポートです。 ブザー出力およびクロック出力との兼用端子です。 14 P93/PWM0 D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 8 ビット PWM0 出力との兼用端子です。 19 P94/PWM1 D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 8 ビット PWM1 出力との兼用端子です。 22 P95/SCK E 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 シリアル I/O クロック入出力端子 (SCK) と兼用しています。 SCK 入力はヒステリシス入力です。 N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。 23 P96/SO D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 シリアル I/O のデータ出力端子 (SO) と兼用しています。 N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。 24 P97/SI E 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 シリアル I/O のデータ入力端子 (SI) と兼用しています。 25 P32/UCK E 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 UART クロック入出力端子 (UCK) と兼用しています。 UCK 入力はヒステリシス入力です。 N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。 26 P31/UO D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 UART のデータ出力端子 (UO) と兼用しています。 N-ch オープンドレイン出力と CMOS 出力との切換えが可能です。 27 P30/UI E 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 UART のデータ入力端子 (UI) と兼用しています。 28 ∼ 31 P27 ∼ P24 D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 32 P23/RTI1 E 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 インプットキャプチャのデータ入力端子と兼用しています。 33, 34 P22, P21 D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 35 P20/RTI0 E 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 インプットキャプチャのデータ入力端子と兼用しています。 (続く) DS07–12526–2 7 MB89920 シリーズ (続き) 回路形式 36 ∼ 39 P07 ∼ P04 D 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 40 P03/INT3 E 汎用の入出力ポートです。プルアップオプションがあります。 外部割り込み入力端子 (INT0 ∼ INT3) と兼用しています。 ヒステリシス入力です。 G CMOS の入出力ポートです。 A/D コンバータのアナログ入力端子と兼用しています。 F LCD 駆動電源端子です。 駆動電源端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプの汎用 入出力として使用可能です。 F LCD コモン出力端子です。 コモン出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプの汎 用入出力として使用可能です。 F LCD セグメント出力端子です。 セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ の汎用入出力として使用可能です。 F LCD セグメント出力端子です。 セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ の汎用入出力として使用可能です。 F LCD セグメント出力端子です。 セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ の汎用入出力として使用可能です。 F LCD セグメント出力端子です。 セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ の汎用入出力として使用可能です。 F LCD セグメント出力端子です。 セグメント出力端子として使用しないときは N-ch オープンドレインタイプ の汎用入出力として使用可能です。 8 P00/INT0 44 P17/AN7 P10/AN0 57, 58 P45/V2, P44/V1 59 P43/COM3 P40/COM0 63 P50/SEG0 P57/SEG7 71 P60/SEG8 P67/SEG15 79, 80 P70/SEG16, P71/SEG17 1 P72/SEG18 P77/SEG23 7 P80/SEG24 ∼ 6 機 能 説 明 ∼ ∼ 78 ∼ ∼ 70 ∼ ∼ 62 ∼ ∼ 51 ∼ ∼ 43 ∼ ∼ 端子記号 ∼ 端子番号 10 P83/SEG27 52 AVSS ⎯ A/D コンバータの GND 端子です。 53 AVR ⎯ A/D コンバータの基準電源端子です。 54 AVCC ⎯ A/D コンバータの電源端子です。 55 VCC ⎯ 電源端子です。 56 V3 ⎯ LCD 駆動電源端子です。 15 VSS ⎯ GND 端子です。 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ ・外付け EPROM 用端子 (MB89PV920 のみ ) 端子番号 端子記号 I/O 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 A15 A12 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 O アドレス出力端子です。 93 94 95 O1 O2 O3 I データ入力端子です。 96 VSS ⎯ 電源 (GND ) 端子です。 98 99 100 101 102 O4 O5 O6 O7 O8 I データ入力端子です。 103 CE O ROM 用チップイネーブル端子です。 スタンバイ時には “H” を出力します。 104 A10 O アドレス出力端子です。 105 OE/VPP O ROM 用出力イネーブル端子です。 常に “L” を出力します。 107 108 109 A11 A9 A8 O 110 A13 O 111 A14 O 112 VCC ⎯ 電源端子です。 81 92 97 106 N.C. ⎯ 内部接続端子です。必ず開放にしてください。 DS07–12526–2 機 能 説 明 アドレス出力端子です。 9 MB89920 シリーズ ■ 入出力回路形式 分 類 回 路 備 考 ・ 発振帰還抵抗 約 1 MΩ (1 ∼ 8 MHz) X1 X0 A N-ch スタンバイ制御信号 ・ CMOS 入力 B ・ 出力プルアップ抵抗 (P-ch) 約 50 kΩ/5 V 時 ・ ヒステリシス入力 R P-ch C N-ch ・ CMOS 出力 ・ CMOS 入力 ・ プルアップオプション R P-ch P-ch D N-ch R P-ch P-ch ・ CMOS 出力 ・ CMOS 入力 ・ ヒステリシス入力 ( リソース入力 ) ・ プルアップオプション E N-ch (続く) 10 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ (続き) 分 類 回 路 備 考 ・ N-ch オープンドレイン入出力 ・ LCDC コモン / セグメント出力と 兼用 N-ch F P-ch N-ch P-ch N-ch ・ CMOS 入出力 ・ アナログ入力 P-ch G N-ch アナログ入力 DS07–12526–2 11 MB89920 シリーズ ■ デバイスの取扱いについて 1. ラッチアップの防止 CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , また は VCC ∼ VSS 間に定格を超える電圧が印加された場合に , ラッチアップ現象を生じることがあります。 ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子の熱破壊の恐れがありますので , 使用に際しては最大定格を超えるこ とのないよう十分に注意してください。 アナログ系の電源投入時および切断時においてもアナログ電源 (AVCC, AVR) とアナログ入力は , デジタル電源 (VCC) を 超えないように注意してください。 ただし , LCD コントローラ・ドライバの駆動電源端子 V3 は VCC 以上の電圧に設定してください。また , 電源投入時およ び切断時においても V3 端子は VCC 以上の電圧になるように設定してください。 2. 未使用入力端子の処理 使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作の原因になることがありますのでプルアップまたはプルダ ウンなどの処置をしてください。 3. A/D コンバータ搭載品種の電源端子処理 A/D コンバータを使用しない場合においても , AVCC = VCC, AVSS = AVR = VSS に接続してください。 4. N.C. 端子の処理 N.C. ( 内部接続 ) 端子は , 必ず開放にして使用してください。 5. 電源電圧の変動について VCC 電源電圧の動作保証範囲は規格のとおりですが , この規格範囲内においても電源電圧の急激な変化があると誤動作 を生じることがありますので , IC への供給電圧はできるだけ安定化するよう心がけてください。安定化の基準として , 商 用周波数 (50 ∼ 60 Hz) での VCC リプル変動 (P − P 値 ) は標準 VCC 値の 10%以下に , また電源の切替え時などの瞬時変化 においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるよう電源を抑えることを推奨いたします。 6. 外部クロック使用時の注意 外部クロック使用時においても , パワーオンリセット ( オプション選択 ) およびストップモードからの解除には , 発振 安定時間がとられます。 12 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ ■ MB89P928 の EPROM 書込みについて MB89P928 は , MB89920 シリーズのワンタイム PROM 版です。 1. 特長 ・ 48 K バイト PROM 搭載 ・ EPROM ライタによりオプション設定可能 ・ EPROM モード時 (ROM ライタでの書込み時 ) MBM27C1001A 相当となります。 2. メモリ空間 EPROM モードでのメモリ空間を以下に示します。 通常動作モード 0000H EPROM モード時 (ROM ライタ上の対応アドレス ) 0000H I/O 0080H 0100H 0200H レジスタ 空き領域 ( リード値不定 ) RAM 0480H 0FE4H 使用禁止 1000H オプション 設定領域 空き領域 ( リード値不定 ) 4000H 4000H プログラム領域 (EPROM) ROM FFFFH FFFFH 空き領域 ( リード値不定 ) 1FFFFH DS07–12526–2 13 MB89920 シリーズ 3. PROM への書込み方法 MB89P928 は , EPROM モードで MBM27C1001A 相当の機能になるため , 専用変換アダプタを使用することにより汎用 の EPROM ライタで書込みが可能です ( エレクトロニクスシグネチャモードは使用できません ) 。 ・書込み方法 (1) EPROM ライタを MBM27C1001A に設定する。 (2) プログラムデータを EPROM ライタのアドレス 0FE4H から FFFFH にロードする。 (3) EPROM ライタで書込みを行う。 4. 推奨スクリーニング条件 OTPROM マイコンのプログラム未書込み品は実装前のスクリーニング方法として , 高温エージングをお薦めいたしま す。 プログラム , ベリファィ 高温エージング + 150 °C, 48 時間 リード 実装 5. 書込み歩留りについて OTPROMマイコンのプログラム未書込み品は, その性質上, 全ビット書込み試験を実施することはできません。したがっ て , 必ずしも書込み歩留り 100%は保証できない場合があります。 14 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ 6. PROM オプションのビットマップ 7 6 5 空き 空き 空き リード可 リード可 リード可 0FE8H P07 プルアップ 1 無 0 有 P06 プルアップ 1 無 0 有 0FECH P27 プルアップ 1 無 0 有 0FE4H 0FF0H 0FF4H 3 2 1 0 発振安定 時間 1 水晶 0 セラミック リセット 端子出力 1 有 0 無 パワーオン リセット 1 有 0 無 空き 空き リード可 リード可 P05 プルアップ 1 無 0 有 P04 プルアップ 1 無 0 有 P03 プルアップ 1 無 0 有 P02 プルアップ 1 無 0 有 P01 プルアップ 1 無 0 有 P00 プルアップ 1 無 0 有 P26 プルアップ 1 無 0 有 P25 プルアップ 1 無 0 有 P24 プルアップ 1 無 0 有 P23 プルアップ 1 無 0 有 P22 プルアップ 1 無 0 有 P21 プルアップ 1 無 0 有 P20 プルアップ 1 無 0 有 空き 空き 空き 空き 空き リード可 リード可 リード可 リード可 リード可 P32 プルアップ 1 無 0 有 P31 プルアップ 1 無 0 有 P30 プルアップ 1 無 0 有 P97 プルアップ 1 無 0 有 P96 プルアップ 1 無 0 有 P95 プルアップ 1 無 0 有 P94 プルアップ 1 無 0 有 P93 プルアップ 1 無 0 有 P92 プルアップ 1 無 0 有 P91 プルアップ 1 無 0 有 P90 プルアップ 1 無 0 有 空き 空き 低電圧 リセット 1 有 0 無 低電圧 検出 1 自動 0 禁止 ウォッチドッグ タイマ (WDT) リード可 WDT/ 低電 低電圧検出電圧 圧制御 01:3.3 V 1:レジスタ 00:⎯ 10:3.6 V 11:4.0 V 0:オプション EPROM 空き 空き 空き 空き 空き 空き 空き 空き リード可 リード可 リード可 リード可 リード可 リード可 リード可 リード可 0FF8H リード可 0FFCH 4 1 自動 0 禁止 ・各ビットの初期値は “1” になっています。 (注意事項)・空きビットへの “0” 書込みは行わないでください。 “0” 書込みを行わない限り , 空きビットの読出し値は “0” です。 ・上記のオプションレジスタに続く 3 バイトの空きアドレスへは各オプションレジスタへ書き込んだ値と同 じ値を書き込んでください。 ( 例 ) 0FE4H の場合は , 0FE5H, 0FE6H, 0FE7H にも同じ値を書き込んでください。 ・本オプション情報は , 発振状態リセット中に内部に取り込まれます。そのため , 電源立上り当初からハード ウェアスタンバイ状態に遷移する場合は , その期間中はオプション情報が有効になりません ( 初期 値 “1” の状態 ) 。 ハードウェアスタンバイ解除後 , 発振開始と共にオプション情報が有効になります。なお , 通常作業中 ( 発 振動作中 ) にハードウェアスタンバイ , ストップ状態に遷移した場合は , すでにオプション情報が取り込ま れているため , オプション内容は有効です。 DS07–12526–2 15 MB89920 シリーズ ■ ピギ / エバチップの搭載 EPROM の書込みについて 1. 使用 EPROM MBM27C512-20TV 2. メモリ空間 各モードでのメモリ空間を以下に示します。 アドレス ROM ライタ上の対応アドレス 通常動作モード 0000H 0000H I/O 0080H 禁止 RAM 0480H 禁止 4000H 4000H PROM 48 KB FFFFH EPROM 48 KB FFFFH 3. EPROM への書込み方法 (1) EPROM ライタを MBM27C512 の設定にする。 (2) プログラムデータを EPROM ライタの 4000H ∼ FFFFH にロードする。 (3) EPROM ライタで 4000H ∼ FFFFH の書込みを行う。 16 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ ■ ブロックダイヤグラム X0 X1 HST 発振回路 動作モード制御 クロック制御 タイムベース タイマ ウォッチドッグ タイマ RST リセット回路 CMOS 入出力ポート 内 部 低電圧検出 MODA バ P91/RTO1 P90/RTO0 アウトプット コンペア 16 bit フリーランカウンタ ス RAM F2MC-8L インプット キャプチャ P23/RTI1 P20/RTI0 UART P32/UCK P31/UO P30/UI シリアル I/O P95/SCK P96/SO P97/SI CPU ROM 4 P80/SEG24 ∼ P83/SEG27 P70/SEG16 ∼ P77/SEG23 P60/SEG8 ∼ P67/SEG15 8 8 Nch オープンドレイン 入出力ポート 28 8 P50/SEG0 ∼ P57/SEG7 V3 P44/V1, P45/V2 2 ch 8 bit PWM タイマ 2 2 4 4 LCD コントローラ / ドライバ P40/COM0 ∼ P43/COM3 Nch オープンドレイン 入出力ポート 8 bit タイマ #2 P94/PWM1 8 bit タイマ #1 P93/PWM0 10 bit A/D コンバータ AVR 8 6 P00/INT0 ∼ P03/INT3 DS07–12526–2 P10/AN0 ∼ P17/AN7 CMOS 入出力ポート P21, P22 P24 ∼ P27 P04 ∼ P07 8 4 CMOS 入出力ポート 4 ブザー出力 / クロック出力 P92/BUZ/CLK 4 外部割込み CMOS 入出力ポート 17 MB89920 シリーズ ■ CPU コア 1. メモリ空間 F2MC-8LCPU のメモリ空間は 64 K バイトあり , この空間の中に I/O, データ領域 , プログラム領域のすべてを格納してい ます。I/O はアドレスの最下位にあり , データ領域はそのすぐ上位アドレスに配置しています。データ領域は , 用途別にレ ジスタ領域 , スタック領域 , ダイレクト領域などに分割できます。プログラム領域は I/O とは正反対にアドレス空間の最上 位にあり, その中でも最も上位に割込み・リセットベクトルやベクトルコール命令のテーブルなどを配置します。MB89920 シリーズのメモリ空間の構造を以下に示します。 メモリ空間 MB89923 0000H 0000H I/O 0080H 0100H 0180H RAM レジ スタ MB89P928 MB89925 0000H I/O 0080H 0100H 0200H RAM レジ スタ 0000H I/O 0080H 0100H 0200H MB89PV920 RAM レジ スタ I/O 0080H 0100H 0200H RAM レジ スタ 0280H 0480H 0480H 使用禁止 使用禁止 使用禁止 使用禁止 4000H 4000H C000H プログラム ROM E000H プログラム ROM ROM ROM FFFFH 18 FFFFH FFFFH FFFFH DS07–12526–2 MB89920 シリーズ 2. レジスタ F2MC-8L シリーズには CPU 内にある用途専用のレジスタとメモリ上にある汎用レジスタの二つの種類のレジスタがあ ります。専用レジスタは以下のものが該当します。 プログラムカウンタ (PC) アキュムレータ (A) : 16 ビット長 , 命令格納位置を示します。 : 16 ビット長 , 演算などの一時記憶レジスタで 8 ビットデータ処理命令では下位側の 1 バイトを使用します。 テンポラリアキュムレータ (T) : 16 ビット長 , アキュムレータとの間で演算を行います。 8 ビットデータ処理命令では下位側の 1 バイトを使用します。 インデックスレジスタ (IX) : 16 ビット長 , インデックス修飾を行うレジスタです。 エクストラポインタ (EP) : 16 ビット長 , メモリアドレスを示すポインタです。 スタックポインタ (SP) : 16 ビット長 , スタック領域を示します。 プログラムステータス (PS) : 16 ビット長 , レジスタポインタやコンディションコードを格納するレジスタです。 16 ビット 初期値 PC :プログラムカウンタ FFFDH A :アキュムレータ 不定 T :テンポラリアキュムレータ 不定 IX :インデックスレジスタ 不定 EP :エクストラポインタ 不定 SP :スタックポインタ 不定 PS :プログラムステータス I フラグ= 0, IL1, 0 = 11 他のビットは不定 さらに , PS は上位 8 ビットがレジスタバンクポインタ (RP) , 下位 8 ビットがコンディションコードレジスタ (CCR ) と 分けることができます ( 下図参照 ) 。 プログラムステータスの構造 bit 15 PS 14 13 12 11 RP 10 9 8 7 6 空き 空き 空き H I 5 4 IL1, 0 3 2 1 0 N Z V C ⎫ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎬ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎭ ⎫ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎬ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎭ RP CCR DS07–12526–2 19 MB89920 シリーズ RP は現在使用しているレジスタバンクのアドレスを示すもので , RP の内容と実アドレスの関係は下図に示す変換規則 になっています。 汎用レジスタ領域の実アドレス変換規則 RP OP コード下位 “0” “0” “0” “0” “0” “0” “0” “1” R4 R3 R2 R1 R0 b2 b1 b0 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ A9 A8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 発生アドレス A15 A14 A13 A12 A11 A10 CCR は演算の結果や転送データの内容を示すビットと , 割込み時の CPU の動作を制御するビットがあります。 H フラグ :演算の結果 , bit3 から bit4 への繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 に クリアされます。このフラグは 10 進補正命令用です。 I フラグ :このフラグが 1 のとき割込みを許可し , 0 のとき割込みを禁止します。リセット時に 0 になります。 IL1, 0 :現在許可している割込みのレベルを示します。このビットが示す値より強い割込み要求があった場合の み , 割込み処理を行います。 IL1 IL0 0 0 0 1 1 0 2 1 1 3 割込みレベル 強弱 1 強い 弱い=割込みなし N フラグ :演算の結果 , 最上位ビットが 1 のとき 1 にセットされ , 0 のとき 0 にクリアされます。 Z フラグ :演算の結果 , 0 であれば 1 にセットされ , それ以外のとき 0 にクリアされます。 V フラグ :演算の結果 , 2 の補数のオーバフローが発生したとき 1 にセットされ , 発生しなかったとき 0 にクリアされ ます。 C フラグ :演算の結果 , bit7 から繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 にクリアされ ます。また , シフト命令ではシフトアウトした値になります。 20 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ また , 汎用レジスタとして , 以下のものがあります。 汎用レジスタ:8 ビット長 , データを格納するレジスタ 汎用レジスタは 8 ビット長のレジスタで , メモリ上のレジスタバンク内にあります。 1 バンクあたり 8 個のレジスタがあ り , MB89925 では全部で 32 バンクまで使用できます。MB89923 では全部で 16 バンクまで使用できます。現在使用してい るバンクはレジスタバンクポインタ (RP) で示します。 (注意事項)RAM 容量により使用できるレジスタバンク数が異なります。 レジスタバンク構成 ここのアドレス= 0100H + 8 × (RP) R0 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 32 バンク メモリ領域 DS07–12526–2 21 MB89920 シリーズ ■ I/O マップ アドレス 書込み / 読出し レジスタ 00H (R/W) PDR0 ポート 0 データレジスタ XXXX XXXXB 01H (W) DDR0 ポート 0 方向レジスタ 0000 0000B 02H (R/W) PDR1 ポート 1 データレジスタ XXXX XXXXB 03H (W) DDR1 ポート 1 方向レジスタ 0000 0000B レジスタの内容 04H 空き領域 05H 空き領域 06H 空き領域 07H 初期値 空き領域 08H (R/W) STBC スタンバイ制御レジスタ 0 0 0 1 XXXXB 09H (R/W) WDTE ウォッチドッグ制御レジスタ XXXX XXXXB 0AH (R/W) TBCR タイムベースタイマ制御レジスタ XXX 0 0 0 0 0B 0BH (R/W) LVRC 低電圧検出リセット制御レジスタ 0 X1 1 X0 0 XB 0CH (R/W) PDR3 ポート 3 データ / リソース入出力制御レジスタ 0 0 0 0 _ XXXB 0DH (W) DDR3 ポート 3 方向レジスタ ____ _000B 0EH (R/W) PDR4 ポート 4 データレジスタ __11 1111B 0FH (R/W) PDR5 ポート 5 データレジスタ 1111 1111B 10H (R/W) PDR6 ポート 6 データレジスタ 1111 1111B 11H (R/W) PDR7 ポート 7 データレジスタ 1111 1111B 12H (R/W) PDR8 ポート 8 データレジスタ ____ 1111B 13H (R/W) PDR9 ポート 9 データレジスタ XXXX XXXXB 14H (W) DDR9 ポート 9 方向レジスタ 0000 0000B 15H (R/W) PDR2 ポート 2 データレジスタ XXXX XXXXB 16H (W) DDR2 ポート 2 方向レジスタ 0000 0000B 17H (R/W) BUZR ブザーコントロールレジスタ XXXX 0 0 0 0 B 18H (R/W) ADC1 A/DC コントロールレジスタ 1 0000 0000B 19H (R/W) ADC2 A/DC コントロールレジスタ 2 X0 0 0 0 0 0 1 B 1AH (R/W) ADCH A/DC データレジスタ H _ _ _ _ _ _ XXB 1BH (R/W) ADCL A/DC データレジスタ L XXXX XXXXB 1CH (R/W) SMR シリアルモードレジスタ 0000 0000B 1DH (R/W) SDR シリアルデータレジスタ XXXX XXXXB 1EH 空き領域 1FH (W) ICR1 20H (R/W) 21H ポート 1 入力制御レジスタ 0000 0000B CNTR1 PWM タイマコントロールレジスタ 1 0000 0000B (R/W) CNTR2 PWM タイマコントロールレジスタ 2 0000 0000B 22H (R/W) CNTR3 PWM タイマコントロールレジスタ 3 000X 0000B 23H (W) COMR2 PWM タイマコンペアレジスタ 2 XXXX XXXXB 24H (W) COMR1 PWM タイマコンペアレジスタ 1 XXXX XXXXB 25H 空き領域 26H 空き領域 27H 空き領域 _:未使用 X:不定 (注意事項)空き領域は使用しないでください。 22 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ (続き) アドレス 書込み / 読出し レジスタ レジスタの内容 28H (R/W) TMCR タイマコントロールレジスタ 初期値 0 0XX 0 0 0 0 B 29H (R) TCHR タイマカウントレジスタ (H) 0000 0000B 2AH (R) TCLR タイマカウントレジスタ (L) 0000 0000B 2BH (R/W) OPCR アウトプットコントロールレジスタ 0000 0000B 2CH (R/W) CPR0H アウトプットコンペアレジスタ 0 (H) 0000 0000B 2DH (R/W) CPR0L アウトプットコンペアレジスタ 0 (L) 0000 0000B 2EH (R/W) CPR1H アウトプットコンペアレジスタ 1 (H) 0000 0000B 2FH (R/W) CPR1L アウトプットコンペアレジスタ 1 (L) 0000 0000B 30H (R/W) ICCR インプットキャプチャコントロールレジスタ X0 0 0 X0 0 0 B 31H (R/W) ICIC インプットキャプチャ割込みコントロールレジスタ X0 0 0 0 X0 0 B 32H (R) ICR0H インプットキャプチャレジスタ 0 (H) XXXX XXXXB 33H (R) ICR0L インプットキャプチャレジスタ 0 (L) XXXX XXXXB 34H (R) ICR1H インプットキャプチャレジスタ 1 (H) XXXX XXXXB 35H (R) ICR1L インプットキャプチャレジスタ 1 (L) XXXX XXXXB 36H 空き領域 37H 空き領域 38H (R/W) EIC1 外部割込みコントロールレジスタ 1 0000 0000B 39H (R/W) EIC2 外部割込みコントロールレジスタ 2 0000 0000B 3AH 空き領域 3BH 空き領域 3CH 空き領域 3DH 空き領域 3EH 空き領域 3FH 空き領域 40H (R/W) USMR UART モードレジスタ 0000 0000B 41H (R/W) USCR UART コントロールレジスタ 0000 0000B 42H (R/W) USTR UART ステータスレジスタ 0 0 0 0 1 XXXB 43H (R) (W) RXDR TXDR UART Receiver データレジスタ UART Transmitter データレジスタ XXXX XXXXB XXXX XXXXB 44H 45H 空き領域 (R/W) RRDR ボーレートジェネレータ / リロードデータレジスタ 46H 空き領域 47H 空き領域 48H ∼ 5FH XXXX XXXXB 空き領域 60H ∼ 6DH 70H (R/W) VRAM 表示データ RAM XXXX XXXXB (R/W) LCR1 LCDC 制御レジスタ 1 0000 0000B 71H (R/W) LCR2 LCDC 制御レジスタ 2 000_ ____B 72H (R/W) LCR3 LCDC 制御レジスタ 3 0000 0000B 73H ∼ 7BH 7CH (W) ILR1 割込みレベル設定レジスタ 1 1111 1111B 7DH (W) ILR2 割込みレベル設定レジスタ 2 1111 1111B 7EH (W) ILR3 割込みレベル設定レジスタ 3 1111 1111B 空き領域 7FH 空き領域 _:未使用 X:不定 (注意事項)空き領域は使用しないでください。 DS07–12526–2 23 MB89920 シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 (VSS = 0.0 V) 項 目 記 号 定 格 値 単位 備 考 最 小 最 大 VCC * 1 VSS − 0.3 VSS + 7.0 V AVCC * 1 VSS − 0.3 VCC + 0.3 V AVR VSS − 0.3 VSS + 7.0 V AVCC + 0.3 V を超えないこと V1 − V3 VSS − 0.3 VSS + 7.0 V V1 ≦ V2 ≦ V3 * 2 VI1 VSS − 0.3 VCC + 0.3 V VO1 VSS − 0.3 VCC + 0.3 V P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P90 ∼ P97 VO2 VSS − 0.3 VSS + 7.0 V P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83, V3 + 0.3 V を超えないこと “L” レベル最大出力電流 IOL ⎯ 20 mA ピーク値 “L” レベル平均出力電流 IOLAV ⎯ 4 mA 平均値 “L” レベル最大総出力電流 ΣIOL ⎯ 100 mA ピーク値 “L” レベル平均総出力電流 ΣIOLAV ⎯ 40 mA 平均値 “H” レベル最大出力電流 IOH ⎯ − 20 mA ピーク値 “H” レベル平均出力電流 IOHAV ⎯ −4 mA 平均値 “H” レベル最大総出力電流 ΣIOH ⎯ − 50 mA ピーク値 “H” レベル平均総出力電流 ΣIOHAV ⎯ − 20 mA 平均値 消費電力 Pd ⎯ 300 mW 動作温度 TA − 40 + 85 °C 保存温度 Tstg − 55 + 150 °C 電源電圧 LCD 用電源電圧 入力電圧 出力電圧 * 1:AVCC と VCC は同電位で使用してください。 また , 電源投入時など , AVCC が VCC を超えないよう注意してください。 * 2:必ず , VCC ≦ V3 で使用してください。LCD を使用しない場合でも , 同様の設定をしてください。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 24 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ 2. 推奨動作条件 (VSS = 0 V) 項 目 規 格 値 記 号 備 考 最 大 2.2 * 1 6.0 V 通常動作保証範囲 *1 6.0 V MB89PV920/P928 1.5 6.0 V ストップ時の RAM 状態保持 AVR 3.0 AVCC V V1 − V3 VSS VSS + 6.0 V TA − 40 + 85 °C VCC 電源電圧 A/D コンバータ基準入力電圧 LCD 用電源電圧 単 位 最 小 動作温度 2.7 V1 ≦ V2 ≦ V3 * 2 * 1:使用周波数 , インストラクションサイクル , アナログ保証範囲により異なります。図 1 および「5.A/D 変換部電気 的特性」を参照してください。 * 2:必ず , VCC ≦ V3 で使用してください。LCD を使用しない場合でも , 同様の設定をしてください。 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 図 1 動作電圧−動作周波数 6 5 アナログ精度保証範囲は , AVCC = 3.5 ∼ 6.0 V 動作電圧 (V) 動作保証範囲 4 3 2 1 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 動作周波数 (MHz) ( インストラクションサイクル= 4/Fc) 4.0 2.0 0.8 0.5 最小命令実行時間 ( インストラクションサイクル ) (µs) ( 注意事項 ) 網かけ部分は , MB89923/925 のみ保証します。 図 1 では , インストラクションサイクル= 4/FC のときの外付け振動子の動作周波数を示します。 動作電圧範囲は , インストラクションサイクルに依存します。 DS07–12526–2 25 MB89920 シリーズ 3. 直流規格 (AVCC = VCC =+ 5 V, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 規 格 値 単位 標準 最大 VIH P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83, P90 ∼ P97 0.7 VCC ⎯ VCC + 0.3 V VIHS RST, MODA, HST, P00 ∼ P03, P20, P23, P30, P32, P95, P97 0.8 VCC ⎯ VCC + 0.3 V VIL P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83, P90 ∼ P97 VSS − 0.3 ⎯ 0.3 VCC V VILS RST, MODA, HST, P00 ∼ P03, P20, P23, P30, P32, P95, P97 VSS − 0.3 ⎯ 0.2 VCC V VD P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83 * 1 VSS − 0.3 ⎯ VSS + 6.0 V “L” レベル入力電圧 IOH =− 2.0 mA 4.0 ⎯ ⎯ V VOH2 P20 ∼ P27 IOH =− 5.0 mA 2.4 ⎯ ⎯ V P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P30 ∼ P32, P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83, P90 ∼ P97 IOL = 4.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V VOL2 P20 ∼ P27 IOL = 5.0 mA ⎯ ⎯ 0.4 V VOH1 VOL1 備 考 ポート 0, 2, 3, 9 のリソース 入力 ⎯ P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P30 ∼ P32, P90 ∼ P97 “H” レベル出力電圧 “L” レベル出力電圧 条 件 最小 “H” レベル入力電圧 オープンドレイン 出力端子印加電圧 端子記号 ポート 0, 2, 3, 9 のリソース 入力 (続く) 26 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ (続き) (AVCC = VCC =+ 5 V, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 入力リーク電流 (Hi-Z 出力 リーク電流 ) プルアップ抵抗値 記号 端子記号 最小 標準 最大 単位 備 考 ILI1 0.45 V < VI < VCC ⎯ ⎯ ±5 µA プルアップあ りを指定した 場合を除く RPULU P00 ∼ P07, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P90 ∼ P97 VI = 0.0 V 25 50 100 kΩ プルアップあ りを指定した 場合 VCC = 5.0 V ⎯ 12 20 mA tinst = 0.5 µs VCC = 5.0 V ⎯ 3 7 mA スリープ tinst = 0.5 µs TA =+ 25 °C ⎯ ⎯ 1 µA ストップ モード A/D 変換起動時 ⎯ 6 8 mA A/D 変換停止時 TA =+ 25 °C ⎯ ⎯ 1 µA 200 300 450 kΩ ICCS VCC ICCH IA IAH LCD 分割抵抗 規 格 値 P00 ∼ P07, P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83, P90 ∼ P97, MODA ICC 電源電流* 2 条 件 RLCD AVCC V3 ∼ VSS 間 COM0 ∼ 3 出力 インピーダンス RVCOM COM0 ∼ COM3 V1 ∼ V3 = 5.0 V ⎯ ⎯ 2.5 kΩ SEG0 ∼ 27 出力 インピーダンス RVSEG SEG0 ∼ SEG27 V1 ∼ V3 = 5.0 V ⎯ ⎯ 15 kΩ V1 ∼ V3, COM0 ∼ COM3, SEG0 ∼ SEG27 V1 ∼ V3 = 5.0 V ⎯ ⎯ ±1 µA AVCC, AVSS, VCC, VSS 以外 f = 1 MHz ⎯ 10 ⎯ pF LCD リーク電流 入力容量 ILCDL CIN * 1:V3 を超えない電圧で使用してください。 * 2:電源電流の測定条件は , 外部クロック , TA =+ 25 °C です。MB89PV920 の場合 , 接続した EPROM および ICE の消 費する電流は含みません。 (注意事項)LCD ポートの兼用端子 (P40 ∼ P45, P50 ∼ P57, P60 ∼ P67, P70 ∼ P77, P80 ∼ P83) は , ポートとして使用する ときにはポートの項目を , LCD の端子として使用するときは LCD の項目を参照してください。 DS07–12526–2 27 MB89920 シリーズ 4. 交流規格 (1) リセットタイミング (AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 RST "L" パルス幅 記 号 条 件 tZLZH ⎯ 規 格 値 最 小 最 大 48 tXCYL ⎯ 単 位 備 考 ns tZLZH 0.8 VCC RST 0.2 VCC 0.2 VCC (2) パワーオンリセット (AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 電源立上り時間 記 号 tR tOFF 電源断時間 規 格 値 条 件 ⎯ 単 位 備 考 50 ms パワーオンリセットありのみ ⎯ ms 繰返し動作のため 最 小 最 大 ⎯ 1 (注意事項)選択された発振安定時間以内で電源を立ち上げるようにしてください。 また , 動作中に電源電圧を変化させる場合は , 電源電圧を滑らかに立ち上げることを推奨します。 tOFF tR 2.0 V VCC 0.2 V 28 0.2 V 0.2 V DS07–12526–2 MB89920 シリーズ (3) クロックタイミング (AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記 号 端子記号 FC クロックサイクルタイム 規 格 値 条 件 単 位 備 考 最 小 最 大 X0, X1 1 8 MHz tXCYL X0, X1 125 1000 ns 入力クロックパルス幅 PWH PWL X0 20 ⎯ ns 外部クロック時 入力クロック立上り , 立下り時間 tCR tCF X0 ⎯ 10 ns 外部クロック時 クロック周波数 ⎯ ・X0, X1 タイミングおよび印加条件 tXCYL PWH PWL tCF tCR 0.8 VCC 0.8 VCC X0 0.2 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC ・クロック印加条件 水晶振動子使用時 または セラミック振動子使用時 X0 外部クロック使用時 X1 X0 X1 FC 開放 C1 C2 (4) インストラクションサイクル (AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記 号 規 格 値 ( 標準 ) 単 位 インストラクションサイクル ( 最小命令実行時間 ) tinst 4/FC µs DS07–12526–2 備 考 FC = 8 MHz 動作時 (4/FC) , tinst = 0.5 µs 29 MB89920 シリーズ (5) シリアル I/O タイミング (AVCC = VCC =+ 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記 号 端子記号 シリアルクロックサイクルタイム tSCYC SCK SCK ↓→ SO 時間 tSLOV SCK, SO 有効 SI → SCK ↑ tIVSH SI, SCK SCK ↑→有効 SI ホールド時間 tSHIX シリアルクロック “H” パルス幅 シリアルクロック “L” パルス幅 規 格 値 条 件 単位 最 小 最 大 2 tinst * ⎯ µs − 200 200 ns 1/2 tinst * ⎯ µs SCK, SI 1/2 tinst * ⎯ µs tSHSL SCK 1 tinst * ⎯ µs tSLSH SCK 1 tinst * ⎯ µs 0 200 ns 1/2 tinst * ⎯ µs 1/2 tinst * ⎯ µs SCK ↓→ SO 時間 tSLOV SCK, SO 有効 SI → SCK ↑ tIVSH SI, SCK SCK ↑→有効 SI ホールド時間 tSHIX SCK, SI 内部クロック 動作 外部クロック 動作 備 考 *:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 ・内部シフトクロックモード tSCYC 2.4 V SCK 0.8 V 0.8 V tSLOV 2.4 V SO 0.8 V tIVSH tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC SI ・外部シフトクロックモード tSLSH tSHSL 0.8 VCC SCK 0.2 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC tSLOV 2.4 V SO 0.8 V tIVSH tSHIX 0.8 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 0.2 VCC SI 30 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ (6) 周辺入力タイミング (AVCC = VCC =+ 5 V ± 10%, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 周辺入力 “H” パルス幅 1 周辺入力 “L” パルス幅 1 記号 端子記号 tILIH1 INT0 ∼ INT3 RTI0, RTI1 tIHIL1 INT0 ∼ INT3 RTI0, RTI1 規 格 値 条 件 単位 最 小 最 大 2 tinst * ⎯ µs 2 tinst * ⎯ µs 備 考 ⎯ *:tinst については , 「 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。 tIHIL1 RTI0, RTI1 INT0 ∼ INT3 DS07–12526–2 tILIH1 0.8 VCC 0.2 VCC 0.8 VCC 0.2 VCC 31 MB89920 シリーズ 5. A/D 変換部電気的特性 (AVCC = VCC =+ 3.5 V ∼+ 6 V, FC = 8 MHz, AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記号 端子記号 ⎯ 分解能 直線性誤差 微分直線性誤差 条 件 ⎯ ⎯ 総合誤差 ゼロトランジション電圧 VOT AN0 ∼ AN7 AVCC = AVR = VCC 時 フルスケール トランジション電圧 VFST AN0 ∼ AN7 ⎯ ⎯ IAIN AN0 ∼ AN7 チャネル間バラツキ A/D 変換時間 アナログポート入力電流 アナログ入力電圧 基準電圧 基準電圧供給電流 32 ⎯ IR 規 格 値 単位 最 小 標 準 最 大 ⎯ ⎯ 10 bit ⎯ ⎯ ± 2.0 LSB ⎯ ⎯ ± 1.5 LSB ⎯ ⎯ ± 3.0 LSB AVss − 1.5 LSB AVss + 0.5 LSB AVss + 2.5 LSB V AVR − 3.5 AVR − 1.5 AVR + 0.5 LSB LSB LSB V ⎯ ⎯ 4 LSB ⎯ ⎯ 16.5 µs ⎯ ⎯ ⎯ 10 µA AN0 ∼ AN7 ⎯ 0 ⎯ AVR V AVR ⎯ 0 ⎯ AVCC V AVR AVR = 5.0 V ⎯ 200 ⎯ µA 原振 8 MHz 時 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ 6. A/D コンバータの用語の定義 ・ 分解能 A/D 変換器により識別可能なアナログ変化 ・ 直線性誤差 ゼロトランジション点 (“00 0000 0000”←→“00 0000 0001”) とフルスケールトランジション点 (“11 1111 1110”←→“11 1111 1111”) とを結んだ直線と , 実際の変換特性との偏差 ・ 微分直線性誤差 出力コードを 1 LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差 ・ 総合誤差 実際の値と理論値との差を言い , ゼロトランジション誤差 / フルスケールトランジション誤差 / 直線性誤差 / 量子誤 差および雑音に起因する誤差 理想入出力特性 総合誤差 VFST 3FF 3FF 3FE 3FE 実際の変換特性 1.5 LSB 3FD デジタル出力 デジタル出力 3FD 004 003 VOT {1LSB × N + 0.5LSB} 004 VNT 003 実際の変換特性 002 002 1 LSB 理想特性 001 001 0.5 LSB AVSS AVR AVSS アナログ入力 1 LSB = VFST − VOT 1022 (V) AVR アナログ入力 デジタル出力 N の総合誤差= VNT − {1 LSB × N + 0.5 LSB} 1 LSB (続く) DS07–12526–2 33 MB89920 シリーズ (続き) ゼロトランジション誤差 フルスケールトランジション誤差 004 理想特性 3FF 実際の変換特性 実際の変換特性 002 実際の変換特性 理想特性 デジタル出力 デジタル出力 003 3FE VFST ( 実測値 ) 3FD 実際の変換特性 001 3FC VOT ( 実測値 ) AVSS AVSS AVR AVR アナログ入力 アナログ入力 直線性誤差 微分直線性誤差 3FF 理想特性 実際の変換特性 N+1 3FE {1 LSB × N + VOT} V(N + 1)T 実際の変換特性 VNT 004 003 VFST ( 実測値 ) 実際の変換特性 002 デジタル出力 デジタル出力 3FD N N−1 VNT 実際の変換特性 理想特性 N−2 001 VOT ( 実測値 ) AVSS アナログ入力 デジタル出力 N の直線性誤差= AVSS アナログ入力 AVR VNT − {1 LSB × N + VOT} 1 LSB デジタル出力 N の微分直線性誤差= 34 AVR V (N + 1) T − VNT −1 1 LSB DS07–12526–2 MB89920 シリーズ 7. A/D 変換部の注意事項 ・ | AVR − AVSS |が小さくなるに従って , 相対的に誤差は大きくなります。 ・ アナログ入力の外部回路の出力インピーダンスは , 以下のような条件で使用してください。 外部回路の出力インピーダンス<約 10 kΩ 外部回路の出力インピーダンスが高すぎる場合 , アナログ電圧のサンプリング時間が不足する場合があります ( サンプリング時間= 7.5 µs at マシンクロック 8 MHz) 。 以下にアナログ入力の等価回路を示します。 サンプル & ホールド回路 R ≦ 10 kΩ を推奨します。 C ≒ 60 pF AN ( ) R ≒ 3 kΩ ∗ アナログチャネルセレクタ *:R > 10 kΩ の場合 約 0.1 µF のコンデンサを 付加することを推奨します。 コンパレータ A/D 変換起動後 約 15 インストラクションサイクルの間 , 閉じます。 マイコン内部回路 A/D コンバータはサンプル & ホールド回路を内蔵していますので , アナログ端子への入力インピーダンスが高いと A/D 起動後のサンプリング期間内にアナログ入力端子のレベルが安定せず , 正確な A/D 変換値を得られないことが考えられま すので , アナログ端子への入力インピーダンスに注意する必要があります。 アナログ端子への入力インピーダンスは , 目安として 10 kΩ 以下 , または 10 kΩ 以上の場合には約 0.1 µF のコンデンサ を付加することを推奨いたします。 A/D 起動後のサンプリング期間以外でのアナログ入力端子の入力リーク電流は 10 µA 以下です。 DS07–12526–2 35 MB89920 シリーズ 8. 低電圧検出リセット (AVSS = VSS = 0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C) 項 目 記 号 規 格 値 条 件 最 大 3.00 3.60 V 3.30 3.90 V VDL3 3.70 4.30 V VDH1 3.10 3.80 V 3.40 4.10 V 3.80 4.50 V VDL1 ⎯ VDL2 電源電圧低下時検出電圧 ⎯ VDH2 電源電圧上昇時検出電圧 単位 最 小 VDH3 ∆V ⎯ 0.10 ⎯ V リセット不感応時間 tL ⎯ 0.3 ⎯ µs リセット感応時間 tLW ⎯ 16 tXCYL ⎯ ns リセット検出遅延時間 tD ⎯ ⎯ 2.0 µs VCR ⎯ ⎯ 0.10 V/µs ヒステリシス幅 電圧変動率 (V∆/t∆) 備 考 * *:MB89923/925 はレジスタまたはマスクオプションにて , MB89P928 はレジスタまたは EPROM オプションにて , MB89PV920 はレジスタにて VDH, VDL が設定できます。 動作周波数により , 動作保証のできる検出電圧範囲が異なります。以下の図を参照してください。 t∆ 電源電圧 VCC VDH VDL ∆V V∆ tOSC tD tD tOSC RUN RESET tOSC 発振安定時間 218/FCH = 32.8 ms または 214/FCH = 2.05 ms (f = 8 MHz) ( オプション設定による ) 電源電圧 VCC tL 以下 tLW 以上 VDH VDL 時間 RUN RESET リセットかからず。 36 リセットかかる。 時間 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ ■ マスクオプション一覧表 品 種 MB89923 MB89925 MB89P928 MB89PV920 指定方法 マスク発注時に指定 EPROM ライタで 設定 設定不可 NO 1 プルアップ抵抗 P00 ∼ P07, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P90 ∼ P97 P00 ∼ P07, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P90 ∼ P97 :1 ピン毎に選択可 P00 ∼ P07, P20 ∼ P27, P30 ∼ P32, P90 ∼ P97 :1 ピン毎に選択可 2 パワーオンリセット パワーオンリセットあり パワーオンリセットなし 選択可 選択可 パワーオン リセットあり 3 発振安定時間選択 (8 MHz 時 ) 水晶発振子 (32.8 ms/8 MHz 時 ) セラミック発振子 (2.05 ms/ 8 MHz 時 ) 選択可 選択可 水晶発振子 (32.8 ms/8 MHz 時 ) 4 リセット端子出力 リセット出力あり リセット出力なし 選択可 選択可 リセット出力あり 5 ウォッチドッグタイマ 起動禁止 自動起動 選択可 選択可 初期状態は停止中 ( ソフトウェア起動可 ) 選択可 選択可 6 低電圧検出リセット回路 起動禁止 自動起動 7 低電圧検出リセット出力 出力禁止 出力許可 選択可 選択可 初期状態は停止中 ( ソフトウェア起動可 ) 8 低電圧検出電圧 3.3 V ± 0.3 V 3.6 V ± 0.3 V 4.0 V ± 0.3 V 選択可 選択可 レジスタ設定 9 低電圧検出リセット / ウォッチ ドッグタイマ機能選択 レジスタ設定有効 オプション設定有効 選択可 選択可 レジスタ設定のみ 自動起動を選択した場合のみ , 以下のオプション が有効となります。 プルアップ抵抗なし 初期状態は停止中 ( ソフトウェア起動可 ) ■ オーダ型格 型 格 パッケージ MB89923PF MB89925PF MB89P928PF プラスチック・QFP, 80 ピン (FPT-80P-M06) MB89PV920CF セラミック・MQFP, 80 ピン (MQP-80C-P01) DS07–12526–2 備 考 37 MB89920 シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・QFP, 80 ピン リードピッチ 0.80mm パッケージ幅× パッケージ長さ 14.00 × 20.00mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 3.35mm MAX コード(参考) P-QFP80-14×20-0.80 (FPT-80P-M06) プラスチック・QFP, 80 ピン (FPT-80P-M06) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 23.90±0.40(.941±.016) * 20.00±0.20(.787±.008) 64 41 40 65 0.10(.004) 17.90±0.40 (.705±.016) * 14.00±0.20 (.551±.008) INDEX Details of "A" part 25 80 0.25(.010) +0.30 3.05 –0.20 +.012 .120 –.008 (Mounting height) 1 24 0.80(.031) 0.37±0.05 (.015±.002) 0.16(.006) 0~8° M "A" C 2002-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F80010S-c-6-6 0.17±0.06 (.007±.002) 0.80±0.20 (.031±.008) 0.88±0.15 (.035±.006) +0.10 0.30 –0.25 +.004 .012 –.010 (Stand off) 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ (続く) 38 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ (続き) セラミック・MQFP, 80ピン リードピッチ 0.8mm リ ー ド 形 状 ストレート マザーボード の 材 質 セラミック 搭載している ソケットの材質 プラスチック (MQP-80C-P01) セラミック・MQFP, 80ピン (MQP-80C-P01) 18.70(.736)TYP 12.00(.472)TYP INDEX AREA 16.30±0.33 (.642±.013) 15.58±0.20 (.613±.008) 1.50(.059)TYP 1.00(.040)TYP 1.27±0.13 (.050±.005) 22.30±0.33 (.878±.013) 24.70(.972) TYP 0.30(.012) TYP 0.80±0.25 (.0315±.010) 0.80±0.25 (.0315±.010) +0.40 1.20 –0.20 +.016 .047 –.008 4.50(.177) TYP INDEX AREA 18.12±0.20 12.02(.473) (.713±.008) TYP 10.16(.400) 14.22(.560) TYP TYP 18.40(.724) REF INDEX 1.27±0.13 (.050±.005) 6.00(.236) TYP 0.30(.012)TYP 7.62(.300)TYP 9.48(.373)TYP 11.68(.460)TYP 0.40±0.10 (.016±.004) 1.50(.059) TYP 1.00(.040) TYP 0.40±0.10 (.016±.004) +0.40 1.20 –0.20 +.016 .047 –.008 0.15±0.05 8.70(.343) (.006±.002) MAX C 1994-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED M80001SC-4-3 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ DS07–12526–2 39 MB89920 シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 場所 変更箇所 14 ■ MB89P928 の EPROM 書込みについて 「6. ROM ライタ用変換アダプタ」の項目を削除 16 ■ ピギ / エバチップの搭載 EPROM の書込みに 「2. 書込みアダプタ」の項目を削除 28 ■電気的特性 4. 交流規格 (1) リセットタイミング 規格値を変更 最小 16 tXCYL → 48 tXCYL ■ 電気的特性 ついて 32 5. A/D 変換部電気的特性 ゼロトランジション電圧 , フルスケールトランジション 電圧の単位を修正 mV → V 37 ■マスクオプション一覧表 項目 NO 9 を追加 ⎯ ■ 命令一覧表 命令一覧表を削除 ⎯ ■ 命令コード一覧表 命令コード一覧表を削除 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 40 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ MEMO DS07–12526–2 41 MB89920 シリーズ MEMO 42 DS07–12526–2 MB89920 シリーズ MEMO DS07–12526–2 43 MB89920 シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 ビジネス推進部