2.1 MB

本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
富士通マイクロエレクトロニクス
DATA SHEET
DS07–12537–2
マイクロコントローラ 8 ビットオリジナル
CMOS
MB89670AR シリーズ
MB89673AR/675AR/677AR/P677A/PV670A
■ 概 要
MB89670AR シリーズは , ASIC (Application Specific IC) 対応が可能なオリジナル 8 ビット・ワンチップマイクロコント
ローラの一つとして開発された製品です。
低電圧かつ高速動作が可能な F2MC * -8L ファミリの CPU コアに , タイマ , シリアルインタフェース , 10 ビット A/D コ
ンバータ , UART, 8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ , 外部割込みなどの周辺リソースを内蔵しています。
MB89670AR シリーズは , 携帯機器をはじめ民生機器から産業機器まで幅広く使用できます。
* : F2MC は , FUJITSU Flexible Microcontroller の略で富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の商標です。
■ 特 長
・ F2MC-8L ファミリ CPU コア
コントローラに最適な命令体系
{
乗除算命令
16 ビット 演算
命令テスト&ブランチ命令
ビット操作命令 など
・ 低電圧での高速動作が可能
・ 最小命令実行時間 : 0.4 µs/3.5 V, 0.8 µs/2.7 V, 2.0 µs/2.2 V
・ I/O ポート : 最大 69 本
(続く)
富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。
ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。
http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/
Copyright©2004-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved
2008.10
MB89670AR シリーズ
■ パッケージ
(続き)
・ 12 チャネルのタイマ
8 ビット PWM タイマ : 6 チャネル ( リロードタイマまたは 8 ビット PWM タイマとして動作 )
16 ビットタイマ / カウンタ
21 ビットタイムベースタイマ
8 / 16 ビットタイマ (8 ビット× 2 チャネルまたは 16 ビットとして動作 )
8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマ (8 ビット× 2 チャネルまたは 16 ビットとして動作 )
・ 2 系統のシリアルインタフェース
8 ビット同期シリアル : 1 チャネル ( 転送方向が選べるため , 様々な機器と通信可能 )
UART: 1 チャネル ( ダブルバッファ内蔵全二重 )
・ 外部割込み : 8 チャネル
8 チャネル が独立して低消費電力モード解除に使用可能 ( エッジ検出機能あり )
・ ブザー出力
・ 10 ビット A/D コンバータ
入力 8 チャネル
10 ビット分解能
・ 低消費電力モード
ストップモード ( 発振を停止するため電流消費がほとんどない )
スリープモード (CPU を停止するため消費電流は通常動作時の約 1 / 3)
・ バスインタフェース機能
ホールド , レディ機能あり
2
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
■ 品種構成
品 名
項 目
MB89673AR
MB89675AR
量産品
( マスク ROM 品 )
分類
ROM 容量
8 K × 8 ビット
( 内蔵 ROM)
16 K × 8 ビット
( 内蔵 ROM)
RAM 容量
384 × 8 ビット
512 × 8 ビット
CPU 機能
ポート
オプション
タイムベース
タイマ
MB89677AR
MB89P677A
MB89PV670A
ワンタイム品
( 開発用 )
ピギ / エバ品
( 開発用 )
32 K × 8 ビット
( 内蔵 ROM)
1 K × 8 ビット
基本命令数
命令ビット長
命令長
データビット長
最小命令実行時間
割込み処理時間
出力ポート (Nch オープンドレイン )
出力ポート (CMOS)
入出力ポート (Nch オープンドレイン )
入出力ポート (CMOS)
入力ポート
合 計
: 136 命令
: 8 ビット
: 1 ∼ 3 バイト
: 1, 8, 16 ビット長
: 0.4 µs/10 MHz ∼ 6.4 µs/10 MHz
: 3.6 µs/10 MHz ∼ 57.6 µs/10 MHz
: 14 本 (12 本はリソースなどと兼用 )
: 8 本 (8 本はリソースなどと兼用 )
: 7 本 (7 本はリソースなどと兼用 )
: 32 本 (32 本はリソースなどと兼用 )
: 8 本 (8 本はリソースなどと兼用 )
: 69 本
マスクオプションで指定
ROM ライタで
設定
8 ビット × 2 チャネル , または 16 ビット × 1 チャネルとして動作
タイマ動作
アップダウンカウンタ動作
位相差カウント動作 (2 逓倍モード , 4 逓倍モード )
16 ビット
タイマ / カウンタ
16 ビットタイマ動作
16 ビットイベントカウンタ動作 ( エッジ選択可 )
8 / 16 ビット
タイマ / カウンタ
8 ビット × 2 チャネル , または 16 ビット × 1 チャネルとして動作
リロードタイマ動作 ( トグル出力可 )
イベントカウンタ動作
8 ビット
PWM タイマ
3, 4, 5, 6
8 ビットシリアル
I/O
UART
10 ビット
A/D コンバータ
なし
21 ビット (0.81 ms, 3.27 ms, 26.21 ms, 419 ms/10 MHz)
8 / 16 ビット
アップダウン
カウンタ / タイマ
8 ビット
PWM タイマ 1, 2
48 K × 8 ビット
( 外付け ROM)
8 ビット × 2 チャネルリロードタイマ動作 ( トグル出力可能 )
8 ビット × 2 チャネル PWM 動作 ( 周期固定 4 種 )
8 ビット × 1 チャネル PPG 動作 ( 周期可変 )
どのモードでも出力は 2 系統を切り換えて出力可能
8 ビットリロードタイマ動作 ( トグル出力可能 )
8 ビット PWM 動作 ( 周期固定 4 種 )
どのモードでも出力は 2 系統を切り換えて出力可能
8 ビット長
LSB ファースト / MSB ファースト選択可能
転送クロック ( 外部 1, 内部 3)
可変データ長 (7, 8 ビット )
ボーレートジェネレータ内蔵
エラー検出機能
ダブルバッファ内蔵全二重
NRZ 方式転送フォーマット
CLK 同期 / CLK 非同期のデータ転送可能
10 ビット × 8 チャネル
(続く)
DS07–12537–2
3
MB89670AR シリーズ
(続き)
品 名
項 目
MB89673AR
MB89675AR
外部割込み
電源電圧
*
MB89677AR
MB89P677A
MB89PV670A
8 チャネル ( 立上りエッジ , 立下りエッジ )
2.2 V ∼ 6.0 V
2.7 V ∼ 6.0 V
MBM27C512
-20TV
使用 EPROM
* : 動作周波数 , 使用する機能 , 接続する ICE などにより , 最低動作電圧は変わります。
■ パッケージと品種対応
パッケージ
MB89673AR
MB89675AR
MB89677AR
MB89P677A
MB89PV670A
FPT-80P-M06
○
○
×
FPT-80P-M22
○
○
×*
MQP-80C-P01
×
×
○
○ : あり × : なし
* : 端子ピッチ変換用の変換ソケット があります。
(注意事項) 各パッケージの詳細は , 「■パッケージ・外形寸法図」を参照してください。
■ 品種間の相違点
1. メモリ空間
ピギ品などで評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認のうえ , 評価してください。特に , 以下の点に注
意してください。
・ MB89P677A では , プログラム ROM 領域は 8000H 番地からでなく 8007H 番地からとなります (MB89P677A では , 8000H
∼ 8006H 番地をリードするとオプション設定データが読めます。MB89677AR, MB89PV670A では , 8000H ∼ 8006H 番地
もプログラム ROM として使用できますが使用する場合は注意して使用してください ) 。
・ スタック領域などを RAM の上限に設定している場合。
・ 外部領域を使用している場合。
2. 消費電流
・ MB89PV670A では背面ソケットに接続している EPROM の消費する電流が加わります。
・ 低速で動作させた場合には , OTPROM (EPROM) 搭載品種の消費電流はマスク ROM 搭載品種より多くなります。
ただし , スリープ / ストップモードの消費電流は同等となります ( 詳細は ,「■電気的特性」を参照してください ) 。
3. マスクオプション
オプションで選択できる機能 , オプションの指定方法は品種により異なります。
「■マスクオプション一覧表」で確認の
うえ使用してください。特に以下の点に注意してください。
・ MB89PV670A ではオプションは固定となります。
4
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
4. MB89670/670A シリーズ (R なし品 ) と MB89670AR シリーズ (R 品 ) の相違点
・ メモリアクセス領域
MB89677A (R なし品 ) と MB89677AR (R 品 ) では , 相違点はありません。
MB89673 (R なし品 ) と MB89673AR (R 品 ) では , 外部バスモードで使用したときに , 下記のようにアクセス領域が異な
ります。
メモリ空間
アドレス
MB89673 (R なし品 )
MB89673AR (R 品 )
0000H ∼ 007FH
I/O 領域
I/O 領域
0080H ∼ 01FFH
RAM 領域
RAM 領域
0200H ∼ 027FH
0280H ∼ BFFFH
アクセス禁止
外部領域
C000H ∼ DFFFH
E000H ∼ FFFFH
外部領域
アクセス禁止
ROM 領域
ROM 領域
・ 電気規格 / 特性
MB89673AR/677AR (R 品 ) とも電気規格は , MB89670/670A (R なし品 ) と同等です。
特性的には MB89670/670A シリーズと同等です。
・ その他の仕様
MB89673AR/677AR (R 品 ) は , MB89670/670A (R なし品 ) と同等です。
DS07–12537–2
5
MB89670AR シリーズ
■ 端子配列図
80
79
78
77
76
75
74
73
72
71
70
69
68
67
66
65
64
63
62
61
P74/SCK
P75/SO
P76/SI
AVSS
AVR
AVCC
P50/AN0
P51/AN1
P52/AN2
P53/AN3
P54/AN4
P55/AN5
P56/AN6
P57/AN7
P60/INT0/ADST
P61/INT1
P62/INT2
P63/INT3
P64/INT4
P65/INT5
(TOP VIEW)
60
59
58
57
56
55
54
53
52
51
50
49
48
47
46
45
44
43
42
41
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
P66/INT6
P67/INT7
P84
P85
VSS
P40/PWM00
P41/PWM01
VCC
P42/PWM10/BZ2
P43/PWM11
P44/TCI
P45/TCO1
P46/TCO2
P47/EC
P30/PWM20
P31/PWM21
P32/UDZ1
P33/UDB1
P34/UDA1
P35/UDZ2
P21/HAK
P20/BUFC
P17/A15
P16/A14
P15/A13
P14/A12
P13/A11
P12/A10
P11/A09
P10/A08
P07/AD7
P06/AD6
P05/AD5
P04/AD4
P03/AD3
P02/AD2
P01/AD1
P00/AD0
P37/UDA2
P36/UDB2
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
P73/UI
P72/UO
P71/UCK
P70/BZ1
P83
P82
P81
P80
MOD0
MOD1
X0
X1
VSS
RST
P27/ALE
P26/RD
P25/WR
P24/CLK
P23/RDY
P22/HRQ
(FPT-80P-M22)
6
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
80
79
78
77
76
75
74
73
72
71
70
69
68
67
66
65
P76/SI
AVSS
AVR
AVCC
P50/AN0
P51/AN1
P52/AN2
P53/AN3
P54/AN4
P55/AN5
P56/AN6
P57/AN7
P60/INT0/ADST
P61/INT1
P62/INT2
P63/INT3
(TOP VIEW)
100
99
98
97
96
95
94
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
81
82
83
84
93
92
91
90
89
88
87
86
85
点線内は MB89PV670A のみ
64
63
62
61
60
59
58
57
56
55
54
53
52
51
50
49
48
47
46
45
44
43
42
41
P64/INT4
P65/INT5
P66/INT6
P67/INT7
P84
P85
VSS
P40/PWM00
P41/PWM01
VCC
P42/PWM10/BZ2
P43/PWM11
P44/TCI
P45/TCO1
P46/TCO2
P47/EC
P30/PWM20
P31/PWM21
P32/UDZ1
P33/UDB1
P34/UDA1
P35/UDZ2
P36/UDB2
P37/UDA2
P17/A15
P16/A14
P15/A13
P14/A12
P13/A11
P12/A10
P11/A09
P10/A08
P07/AD7
P06/AD6
P05/AD5
P04/AD4
P03/AD3
P02/AD2
P01/AD1
P00/AD0
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
P75/SO
P74/SCK
P73/UI
P72/UO
P71/UCK
P70/BZ1
P83
P82
P81
P80
MOD0
MOD1
X0
X1
VSS
RST
P27/ALE
P26/RD
P25/WR
P24/CLKX
P23/RDY
P22/HRQ
P21/HAK
P20/BUFC
(FPT-80P-M06)
(MQP-80C-P01)
・パッケージ上部の端子配列 (MB89PV670A のみ )
端子番号
端子名
端子番号
端子名
端子番号
端子名
端子番号
端子名
81
N.C.
89
A2
97
N.C.
105
OE/ VPP
82
A15
90
A1
98
O4
106
N.C.
83
A12
91
A0
99
O5
107
A11
84
A7
92
N.C.
100
O6
108
A9
85
A6
93
O1
101
O7
109
A8
86
A5
94
O2
102
O8
110
A13
87
A4
95
O3
103
CE
111
A14
88
A3
96
VSS
104
A10
112
VCC
N.C.: 内部接続がありますので使用しないでください。
DS07–12537–2
7
MB89670AR シリーズ
■ 端子機能説明
端子番号
LQFP * 1
QFP * 2
MQFP * 3
端 子 名
11
13
X0
12
14
X1
9
11
MOD0
10
12
MOD1
回路形式
機 能 説 明
A
クロック発振用端子です。
B
動作モード指定入力端子です。
VCC または VSS に直結してください。
14
16
RST
C
リセット入出力端子です。
プルアップ抵抗付き Nch オープンドレイン出力とヒステリシス入力
になっています。
内部の要因により端子から “L” を出力します。
また , “L” の入力によっても内部回路が初期化されます。
38 ∼ 31
40 ∼ 33
P00/AD0 ∼
P07/AD7
D
汎用の入出力ポートです。
外部バス使用時は , アドレス下位出力 / データ入出力のマルチプ
レックス端子となります。
30 ∼ 23
32 ∼ 25
P10/A08 ∼
P17/A15
D
汎用の入出力ポートです。
外部バス使用時は , アドレス上位出力端子となります。
22
24
P20/BUFC
F
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , BCTR の設定により , バッファ制御出力としても
使用できます。
21
23
P21/HAK
F
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , BCTR の設定により , ホールドアクノリッジ出力
としても使用できます。
20
22
P22/HRQ
D
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , BCTR の設定により , ホールド要求入力としても
使用できます。
19
21
P23/RDY
D
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , レディ入力となります。
18
20
P24/CLK
F
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , クロック出力となります。
17
19
P25/WR
F
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , ライト信号出力となります。
16
18
P26/RD
F
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , リード信号出力となります。
15
17
P27/ALE
F
汎用の出力ポートです。
外部バス使用時は , アドレスラッチ信号出力となります。
46
48
P30/PWM20
D
汎用の入出力ポートです。
8 ビット PWM20 出力との兼用端子です。
45
47
P31/PWM21
D
汎用の入出力ポートです。8 ビット PWM21 出力との兼用端子です。
44
46
P32/UDZ1
E
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマの Z 相の入力端子と兼用
しています。
43
45
P33/UDB1
E
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマの B 相の入力端子と兼用
しています。
42
44
P34/UDA1
E
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマの A 相の入力端子と兼用
しています。
* 1: FPT-80P-M22
* 2: FPT-80P-M06
* 3: MQP-80C-P01
8
( 続く )
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
端子番号
LQFP * 1
QFP * 2
MQFP * 3
端 子 名
回路形式
機 能 説 明
41
43
P35/UDZ2
E
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマの Z 相の入力端子と兼用
しています。
40
42
P36/UDB2
E
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマの B 相の入力端子と兼用
しています。
39
41
P37/UDA2
E
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットアップダウンカウンタ / タイマの A 相の入力端子と兼用
しています。
55
57
P40/PWM00
D
汎用の入出力ポートです。
8 ビット PWM タイマの PWM00 出力との兼用端子です。
54
56
P41/PWM01
D
汎用の入出力ポートです。
8 ビット PWM タイマの PWM01 出力との兼用端子です。
52
54
P42/PWM10/ BZ2
D
汎用の入出力ポートです。
8 ビット PWM タイマの PWM10 出力と BZ2 出力との兼用端子です。
51
53
P43/PWM11
D
汎用の入出力ポートです。
8 ビット PWM タイマの PWM11 出力との兼用端子です。
50
52
P44/TCI
E
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットタイマ / カウンタの TCI 入力端子と兼用しています。
49
51
P45/TCO1
D
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットタイマ / カウンタの TCO1 出力端子と兼用しています。
48
50
P46/TCO2
D
汎用の入出力ポートです。
8 / 16 ビットタイマ / カウンタの TCO2 出力端子と兼用しています。
47
49
P47/EC
E
汎用の入出力ポートです。
16 ビットタイマ / カウンタの入力端子と兼用しています。EC 入力は
ヒステリシス入力です。
74 ∼ 67
76 ∼ 69
P50/AN0 ∼
P57/AN7
I
Nch オープンドレインの出力ポートです。
10 ビット A/D コンバータのアナログ入力端子と兼用しています。
66
68
P60/INT0 /ADST
J
汎用の入力ポートでソフトウェアプルアップが設定できます。
外部割込み入力端子 (INT0) と 10 ビット A/D コンバータの外部起動
端子と兼用しています。
ヒステリシス入力です。
65 ∼ 59
67 ∼ 61
P61/INT1 ∼
P67/INT7
J
汎用の入力ポートでソフトウェアプルアップが設定できます。
外部割込み入力端子 (INT1 ∼ INT7) と兼用しています。
ヒステリシス入力です。
4
6
P70/BZ1
G
Nch オープンドレインの入出力ポートです。
ブザー出力端子と兼用しています。
3
5
P71/UCK
K
Nch オープンドレインの入出力ポートです。
UART クロック入出力端子 (UCK) と兼用しており , Nch オープンド
レインと CMOS の切換えが可能です。
2
4
P72/UO
K
Nch オープンドレインの入出力ポートです。UART データ出力端子
(UO) と兼用しており , Nch オープンドレインと CMOS の切換えが可
能です。
1
3
P73/UI
G
Nch オープンドレインの入出力ポートです。
UART のデータ入力端子 (UI) と兼用しています。
* 1: FPT-80P-M22
* 2: FPT-80P-M06
* 3: MQP-80C-P01
DS07–12537–2
( 続く )
9
MB89670AR シリーズ
(続き)
端子番号
LQFP * 1
QFP * 2
MQFP * 3
端 子 名
回路形式
機 能 説 明
80
2
P74/SCK
K
Nch オープンドレインの入出力ポートです。
8 ビットシリアル I/O のクロック入出力端子 (SCK) と兼用しており ,
Nch オープンドレインと CMOS の切換えが可能です。
79
1
P75/SO
K
Nch オープンドレインの入出力ポートです。
8 ビットシリアル I/O のデータ出力端子 (SO) と兼用しており , Nch
オープンドレインと CMOS の切換えが可能です。
78
80
P76/SI
G
Nch オープンドレインの入出力ポートです。
8 ビットシリアル I/O のデータ入力端子 (SI) と兼用しています。
8 ∼ 5,
57, 58
10 ∼ 7,
59, 60
P80 ∼ P83,
P85, P84
H
Nch オープンドレインの出力ポートです。
53
55
VCC
―
電源端子です。
13, 56
15, 58
VSS
―
電源端子 (GND) です。
75
77
AVCC
―
A/D コンバータの電源端子です。VCC と同電位で使用してください。
76
78
AVR
―
A/D コンバータの基準電圧入力端子です。
77
79
AVSS
―
A/D コンバータの電源端子です。VSS と同電位で使用してください。
* 1: FPT-80P-M22
* 2: FPT-80P-M06
* 3: MQP-80C-P01
10
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
・外付け EPROM 用端子 (MB89PV670A のみ )
端子番号
端子名
I/O
機 能 説 明
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
A15
A12
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
O
アドレス出力端子です。
93
94
95
O1
O2
O3
I
データ入力端子です。
96
VSS
O
電源 (GND ) 端子です。
98
99
100
101
102
O4
O5
O6
O7
O8
I
データ入力端子です。
103
CE
O
ROM 用チップイネーブル端子です。
スタンバイ時には“H”を出力します。
104
A10
O
アドレス出力端子です。
105
OE / VPP
O
ROM 用出力イネーブル端子です。
常に“L”を出力します。
107
108
109
A11
A9
A8
O
110
A13
O
111
A14
O
112
VCC
O
EPROM 用電源端子です。
81
92
97
106
N.C.
―
内部接続端子です。
必ず開放にしてください。
アドレス出力端子です。
DS07–12537–2
11
MB89670AR シリーズ
■ 入出力回路形式
分類
A
回 路
備 考
・水晶・セラミック発振型
・発振帰還抵抗 約 1 MΩ/5.0 V 時
X1
X0
スタンバイ制御信号
B
C
・出力プルアップ抵抗 (Pch)
約 50 kΩ/5.0 V 時
・ヒステリシス入力
R
Pch
Nch
D
・CMOS 出力
・CMOS 入力
・プルアップ抵抗オプション選択可
(P22, P23 はプルアップ抵抗なし )
R
Pch
Pch
Nch
ポート
E
・CMOS 出力
・CMOS 入力
・リソースはヒステリシス入力
・プルアップ抵抗オプション選択可
R
Pch
Pch
Nch
リソース
ポート
(続く)
12
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
(続き)
分類
回 路
備 考
F
・CMOS 出力
Pch
Nch
G
・Nch オープンドレイン出力
・ヒステリシス入力
・プルアップ抵抗オプション選択可
R
Pch
Pch
Nch
H
・Nch オープンドレイン出力
Nch
I
・Nch オープンドレイン出力
・アナログ入力
Pch
Nch
アナログ入力
J
・ヒステリシス入力
・ソフトウェアプルアップ抵抗付き
R
プルアップ
制御信号
Pch
K
・CMOS 出力
・ヒステリシス入力
・プルアップ抵抗オプション選択可
R
Pch
Pch
Nch
DS07–12537–2
13
MB89670AR シリーズ
■ デバイスの取扱いについて
1. ラッチアップの防止
CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に VCC より高い電圧や VSS より低い電圧が印加された場合 , また
は VCC ∼ VSS 間に定格を超える電圧が印加された場合に , ラッチアップ現象を生じることがあります。
ラッチアップが起きると電源電流が激増し , 素子の熱破壊の恐れがありますので , 使用に際しては最大定格を超えるこ
とのないよう十分に注意してください。
アナログ系の電源投入時および切断時においてもアナログ電源 (AVCC, AVR) とアナログ入力は , デジタル電源 (VCC) を
超えないように注意してください。
2. 未使用入力端子の処理
使用していない入力端子を開放のままにしておくと , 誤動作の原因になることがありますのでプルアップまたはプルダ
ウンなどの処置をしてください。
3. A/D コンバータおよび D/A コンバータ搭載品種の電源端子処理
A/D コンバータおよび D/A コンバータを使用しない場合においても , AVCC = DAVC = VCC, AVSS = AVR = VSS に接続
してください。
4. N.C. 端子の処理
N.C. ( 内部接続 ) 端子は , 必ず開放にして使用してください。
5. 電源電圧の変動について
VCC 電源電圧の動作保証範囲は規格のとおりですが , この規格範囲内においても電源電圧の急激な変化があると誤動作
を生じることがありますので , IC への供給電圧はできるだけ安定化するよう心がけてください。安定化の基準として , 商
用周波数 (50 Hz ∼ 60 Hz) での VCC リプル変動 (P - P 値 ) は標準 VCC 値の 10%以下に , また電源の切換え時などの瞬時変
化においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるよう電源を抑えることを推奨いたします。
6. 外部クロック使用時の注意
外部クロック使用時において , パワーオンリセット ( オプション選択 ) およびストップモードからの解除にも , 発振安
定時間がとられます。
14
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
■ MB89P677A の PROM 書込みについて
MB89P677A は , MB89670AR シリーズのワンタイム PROM 版です。
1. 特長
・ 32 K バイト PROM 搭載
・ EPROM ライタによりオプション設定可能
・ EPROM モード時 (ROM ライタでの書込み時 ) MBM27C256A 相当となります。
2. メモリ空間
EPROM モードでのメモリ空間を以下に示します。
アドレス
EPROM モード時
(ROM ライタ上の対応アドレス )
シングルチップ
0000H
I/O
0080H
RAM
0480H
外部領域
8000H
0000H
オプション
禁止
8007H
0007H
PROM
32 KB
FFFFH
DS07–12537–2
EPROM
32 KB
7FFFH
15
MB89670AR シリーズ
3. ROM への書込み方法
MB89P677A は , EPROM モードで MBM27C256A 相当の機能になるため , 専用変換アダプタを使用することにより汎用
の EPROM ライタで書込みが可能です ( エレクトロニックシグネチャモードは使用できません ) 。
・書込み方法
(1) EPROM ライタを MBM27C256A に設定する。
(2) プログラムデータを EPROM ライタのアドレス 0007H ∼ 7FFFH にロードする ( シングルチップでの動作時のアドレ
ス 8007H ∼ FFFFH が EPROM モードではアドレス 0007H ∼ 7FFFH に相当しますので , 注意してください ) 。オプ
ション情報を EPROM ライタのアドレス 0000H ∼ 0006H にロードする ( 各オプションとの対応は , 「6.PROM オ
プションのビットマップ」を参照してください ) 。
(3) EPROM ライタで書込みを行う。
4. 推奨スクリーニング条件
OTPROM マイコンのプログラム未書込み品は実装前のスクリーニング方法として , 高温エージングをお薦めいたしま
す。
プログラム , ベリファイ
高温エージング
+ 150 °C, 48H
リード
実装
5. 書込み歩留りについて
OTPROM マイコンのプログラム未書込み品は , その性質上全ビット書込み試験を実施することはできません。したがっ
て , 必ずしも書込み歩留り 100%は保証できない場合があります。
16
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
6. PROM オプションのビットマップ
書込み方法は PROM と同じで , ビットマップに示す番地に値を書き込むことによりオプション設定ができます。
各ビットとオプションの関係を以下に示します。
・PROM オプションのビットマップ
アドレス
0000H
bit 7
bit 6
bit 5
bit 4
空き
空き
空き
空き
リード可
リード可
リード可
リード可
0001H
P17
プルアップ
1 無
0 有
P16
プルアップ
1 無
0 有
P15
プルアップ
1 無
0 有
0002H
P37
プルアップ
1 無
0 有
P36
プルアップ
1 無
0 有
0003H
P47
プルアップ
1 無
0 有
0004H
0005H
0006H
bit 3
bit 2
bit 1
bit 0
リセット
端子出力
1 有
0 無
パワーオン
リセット
1 有
0 無
発振安定時間
P14
プルアップ
1 無
0 有
P13
プルアップ
1 無
0 有
P12
プルアップ
1 無
0 有
P11
プルアップ
1 無
0 有
P10
プルアップ
1 無
0 有
P35
プルアップ
1 無
0 有
P34
プルアップ
1 無
0 有
P33
プルアップ
1 無
0 有
P32
プルアップ
1 無
0 有
P31
プルアップ
1 無
0 有
P30
プルアップ
1 無
0 有
P46
プルアップ
1 無
0 有
P45
プルアップ
1 無
0 有
P44
プルアップ
1 無
0 有
P43
プルアップ
1 無
0 有
P42
プルアップ
1 無
0 有
P41
プルアップ
1 無
0 有
P40
プルアップ
1 無
0 有
空き
空き
空き
空き
空き
空き
空き
空き
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
リード可
空き
空き
空き
リード可
リード可
リード可
P74
プルアップ
1 無
0 有
P73
プルアップ
1 無
0 有
P72
プルアップ
1 無
0 有
P71
プルアップ
1 無
0 有
P70
プルアップ
1 無
0 有
空き
空き
空き
空き
リード可
リード可
リード可
リード可
P04 ∼ P07
プルアップ
1 無
0 有
P00 ∼ P03
プルアップ
1 無
0 有
P76
プルアップ
1 無
0 有
P75
プルアップ
1 無
0 有
00: 24/FC
01: 214/FC
10: 217/FC
11: 218/FC
(注意事項) ・各ビットとも初期値は“1”です。
・空きビットへの“0”書込みは行わないでください。
“0”書込みを行わない限り空きビットの読出し値は“1”です。
DS07–12537–2
17
MB89670AR シリーズ
■ ピギ/エバチップの搭載 EPROM の書込みについて
1. 使用 EPROM
MBM27C512-20TV
2. メモリ空間
各モードでのメモリ空間を以下に示します。
アドレス
EPROM モード時
(ROM ライタ上の対応アドレス )
シングルチップ
0000H
0000H
I/O
0080H
禁止
RAM
0480H
外部領域
4000H
4000H
8000H
8000H
8007H
8007H
PROM
48 KB
FFFFH
EPROM
48 KB
FFFFH
* : MB89P677A ではオプション設定領域になりますので注意して使用してください。
3. EPROM への書込み方法
(1) EPROM ライタを MBM27C512 の設定にする。
(2) プログラムデータを EPROM ライタの 4000H ∼ FFFFH にロードする。
(3) EPROM ライタで 4000H ∼ FFFFH の書込みを行う。
18
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
■ ブロックダイヤグラム
•MB89673AR/89675AR/89677AR/89P677A/89PV670A のブロックダイヤグラム
X0
X1
タイマベース
タイマ
発信回路
CMOS 入出力ポート
クロック制御
内
リセット回路
(WDT)
RST
部
デ
RAM
16 ビットアップ
ダウンカウンタ / タイマ
8 ビット
アップダウン
カウンタ / タイマ
P37/UDA2
P36/UDB2
P35/UDZ2
8 ビット
アップダウン
カウンタ / タイマ
P34/UDA1
P33/UDB1
P32/UDZ1
|
16 ビットタイマ /
カウンタ
F2MC-8L
CPU
P47/EC
タ
8 / 16 ビットタイマ
バ
ROM
CMOS 入出力ポート
8
P00/AD0
P07/AD7
16
8
P10/A08
P17/A15
MOD0
MOD1
外部バス
インタフェース
P27/ALE
P26/RD
P25/WR
P24/CLK
P23/RDY
P22/HRQ
P21/HAK
P20/BUFC
8 ビットタイマ
P45/TCO1
P44/TCI
8 ビット PWM
タイマ #3
P30/PWM20
8 ビット PWM
タイマ #4
P31/PWM21
8 ビット PWM
タイマ #5
P41/PWM01
8 ビット PWM
タイマ #6
P43/PWM11
8 ビットタイマ #1
CMOS 入出力ポート
P85
P50/AN0
P57/AN7
P46/TCO2
2 チャネル 8 ビット
PWM タイマ
6
P80
ス
8 ビットタイマ
8
Nch オープンドレイン出力ポート
8 ビットタイマ #2
8 ビット
シリアル I/O
P76/SI
P75/SO
P74/SCK
UART
P73/UI
P72/UO
P71/UCK
ブザー出力
P70/BZ1
8
10 ビット
A/D コンバータ
AVR
AVCC
AVSS
P40/PWM00
P42/PWM10/BZ2
入力ポート
P60/INT0/ADST
P67/INT7
8
8
外部割込み
Nch オープンドレイン入出力ポート
その他の端子
VCC, VSS,
MOD0, MOD1
DS07–12537–2
19
MB89670AR シリーズ
■ CPU コア
1. メモリ空間
MB89670AR シリーズのメモリ空間は 64 K バイトで , この空間の中に I/O, データ領域 , プログラム領域のすべてを格納
しています。I/O はアドレスの最下位にあり , データ領域はそのすぐ上に配置します。データ領域は , 用途別にレジスタ領
域, スタック領域, ダイレクト領域などに分割することができます。プログラム領域は正反対にアドレス空間の最上位付近
にあり , その中でも最も上位に割込み・リセットベクトルやベクトルコール命令のテーブルなどを配置します。
MB89670AR シリーズのメモリ空間の構造を以下に示します。
・メモリ空間
MB89673AR
0000H
0000H
I/O
0080H
0100H
0200H
RAM
レジ
スタ
384B
MB89677AR
MB89P677A
MB89675AR
0000H
I/O
0080H
0100H
0200H
RAM
レジ
スタ
512B
0000H
I/O
0080H
0100H
0200H
MB89PV670A
RAM
レジ
スタ
1KB
I/O
0080H
0100H
0200H
RAM
レジ
スタ
1KB
アクセス禁止
0280H
0280H
0480H
0480H
外部領域
外部領域
4000H
外部領域
外部領域
8000H
8000H
8000H
8007H
8007H
外部領域
C000H
オプション PROM
(ワンタイム品)*
8000H
8007H
8007H
外部領域
C000H
プログラム
ROM
32 KB
アクセス禁止
ROM
16 KB
E000H
プログラム
ROM
48 KB
ROM
8 KB
FFFFH
FFFFH
FFFFH
FFFFH
* : 8000H ∼ 8006H は , MB89P677A ではオプション設定領域になりますので , 同アドレスを使用する場合は注意してください。
20
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
2. レジスタ
F2MC-8L ファミリには CPU 内にある用途専用のレジスタとメモリ上にある汎用レジスタのニつの種類のレジスタがあ
ります。専用レジスタは以下のものが該当します。
プログラムカウンタ (PC)
アキュムレータ (A)
: 16 ビット長 , 命令格納位置を示します。
: 16 ビット長 , 演算などの一時記憶レジスタで 8 ビットデータ処理命令では下位側の
1 バイトを使用します。
: 16 ビット長 , アキュムレータとの間で演算を行います。
8 ビットデータ処理命令では下位側の 1 バイトを使用します。
: 16 ビット長 , インデックス修飾を行うレジスタです。
: 16 ビット長 , メモリアドレスを示すポインタです。
: 16 ビット長 , スタック領域を示します。
: 16 ビット長 , レジスタポインタやコンディションコードを格納するレジスタです。
テンポラリアキュムレータ (T)
インデックスレジスタ (IX)
エクストラポインタ (EP)
スタックポインタ (SP)
プログラムステータス (PS)
16 ビット
初期値
PC
FFFDH
:プログラムカウンタ
A
:アキュムレータ
不定
T
:テンポラリアキュムレータ
不定
IX
:インデックスレジスタ
不定
EP
:エクストラポインタ
不定
SP
:スタックポインタ
不定
PS
:プログラムステータス
I フラグ= 0, IL1, IL0 = 11
ほかのビットは不定
さらに , PS は上位 8 ビットがレジスタバンクポインタ (RP) , 下位 8 ビットがコンディションコードレジスタ (CCR) と
分けることができます ( 下図参照 ) 。
・プログラムステータスの構造
bit 15
PS
14
13
12
RP
9
8
空き 空き 空き
RP
DS07–12537–2
11 10
7
6
H
I
5
4
IL1, IL0
3
2
1
0
N
Z
V
C
CCR
21
MB89670AR シリーズ
RP は現在使用しているレジスタバンクのアドレスを示すもので , RP の内容と実アドレスの関係は下図に示す変換規則
になっています。
・汎用レジスタ領域の実アドレス変換規則
RP
OP コード下位
"0" "0" "0" "0" "0" "0" "0" "1" R4 R3 R2 R1 R0 b2 b1 b0
発生アドレス A15 A14 A13 A12 A11 A10 A9 A8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0
CCR は演算の結果や転送データの内容を示すビットと , 割込み時の CPU の動作を制御するビットがあります。
H フラグ : 演算の結果 , bit3 から bit4 への繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 にクリ
アされます。このフラグは十進補正命令用です。
I フラグ : このフラグが 1 のとき割込みを許可し , 0 のとき割込みを禁止します。リセット時に 0 になります。
IL1, IL0 : 現在許可している割込みのレベルを示します。このビットが示す値より強い割込み要求があった場合のみ , 割
込み処理を行います。
IL1
IL0
0
0
0
1
1
0
2
1
1
3
割込みレベル
1
強弱
強い
弱い
N フラグ : 演算の結果 , 最上位ビットが 1 のとき 1 にセットされ , 0 のとき 0 にクリアされます。
Z フラグ : 演算の結果 , 0 であれば 1 にセットされ , それ以外のとき 0 にクリアされます。
V フラグ : 演算の結果 , 2 の補数のオーバフローが発生したとき 1 にセットされ , 発生しなかったとき 0 にクリアされま
す。
C フラグ : 演算の結果 , bit7 から繰上げや借越しが発生した場合 , 1 にセットされ , それ以外の場合は 0 にクリアされま
す。また , シフト命令ではシフトアウトした値になります。
22
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
また , 汎用レジスタとして , 以下のものがあります。
汎用レジスタ : 8 ビット長 , データを格納するレジスタ
汎用レジスタは 8 ビット長のレジスタで , メモリ上のレジスタバンク内にあります。1 バンクあたり 8 個のレジスタがあ
り , MB89670AR シリーズでは全品種とも 32 バンクまで使用することができます。現在使用しているバンクはレジスタバ
ンクポインタ (RP) で示します。
・レジスタバンク構成
ここのアドレス= 0100H + 8 × (RP)
R 0 R 1 R 2 R 3 R 4 R 5 R 6 R7
32 バンク
メモリ領域
DS07–12537–2
23
MB89670AR シリーズ
■ I/O マップ
アドレス
読出し/書込み
レジスタ
00H
(R/W)
PDR0
ポート 0 データレジスタ
01H
(W)
DDR0
ポート 0 方向レジスタ
02H
(R/W)
PDR1
ポート 1 データレジスタ
03H
(W)
DDR1
ポート 1 方向レジスタ
04H
(R/W)
PDR2
ポート 2 データレジスタ
05H
(W)
BCTR
外部バス端子制御レジスタ
06H
レジスタの名称
空き領域
07H
(R/W)
SYCC
システムクロック制御レジスタ
08H
(R/W)
STBC
スタンバイ制御レジスタ
09H
(R/W)
WDTC
ウォッチドッグ制御レジスタ
0AH
(R/W)
TBCR
タイムベースタイマ制御レジスタ
0BH
空き領域
0CH
(R/W)
PDR3
ポート 3 データレジスタ
0DH
(W)
DDR3
ポート 3 方向レジスタ
0EH
(R/W)
PDR4
ポート 4 データレジスタ
0FH
(W)
DDR4
ポート 4 方向レジスタ
10H
(R/W)
PDR5
ポート 5 データレジスタ
11H
(R)
PDR6
ポート 6 データレジスタ
12H
(R/W)
PPCR
ポート 6 プルアップ制御レジスタ
13H
(R/W)
PDR7
ポート 7 データレジスタ
14H
(R/W)
PDR8
ポート 8 データ / ポート 7 切換えレジスタ
15H
(R/W)
BZCR
ブザーレジスタ
16H
(R/W)
CNTR #3
PWM 制御レジスタ #3
17H
(R/W)
COMP #3
PWM コンペアレジスタ #3
18H
(R/W)
TMCR
16 ビットタイマ制御レジスタ
19H
(R/W)
TCHR
16 ビットタイマカウントレジスタ (H)
1AH
(R/W)
TCLR
16 ビットタイマカウントレジスタ (L)
1BH
空き領域
1CH
(R/W)
SMR
シリアルモードレジスタ
1DH
(R/W)
SDR
シリアルデータレジスタ
1EH, 1FH
空き領域
(続く)
24
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
アドレス
読出し/書込み
レジスタ
20H
(R/W)
ADC1
A/D 制御レジスタ 1
21H
(R/W)
ADC2
A/D 制御レジスタ 2
22H
(R/W)
ADCH
A/D データレジスタ H
23H
(R/W)
ADCL
A/D データレジスタ L
24H
(R/W)
T2CR
タイマ 2 制御レジスタ
25H
(R/W)
T1CR
タイマ 1 制御レジスタ
26H
(R/W)
T2DR
タイマ 2 データレジスタ
27H
(R/W)
T1DR
タイマ 1 データレジスタ
28H
(R/W)
CNTR1
PWM 1 制御レジスタ
29H
(R/W)
CNTR2
PWM 2 制御レジスタ
2AH
(R/W)
CNTR3
PWM 3 制御レジスタ
2BH
(W)
COMR2
PWM 2 コンペアレジスタ
2CH
(W)
COMR1
PWM 1 コンペアレジスタ
2DH ∼ 2FH
レジスタの名称
空き領域
30H
(R)
(W)
UDCR1
RCR1
アップダウンカウンタレジスタ 1
リロードコンペアレジスタ 1
31H
(R)
(W)
UDCR2
RCR2
アップダウンカウンタレジスタ 2
リロードコンペアレジスタ 2
32H
(R/W)
CCRA1
カウンタ制御レジスタ A1
33H
(R/W)
CCRA2
カウンタ制御レジスタ A2
34H
(R/W)
CCRB1
カウンタ制御レジスタ B1
35H
(R/W)
CCRB2
カウンタ制御レジスタ B2
36H
(R/W)
CSR1
カウンタステータスレジスタ 1
37H
(R/W)
CSR2
カウンタステータスレジスタ 2
38H
(R/W)
EIC1
外部割込み 1 制御レジスタ 1
39H
(R/W)
EIC2
外部割込み 1 制御レジスタ 2
3AH
(R/W)
EIE2
外部割込み 2 制御レジスタ
3BH
(R/W)
EIF2
外部割込み 2 フラグレジスタ
3CH ∼ 3FH
空き領域
40H
(R/W)
USMR
UART シリアルモードレジスタ
41H
(R/W)
USCR
UART シリアルレイト制御レジスタ
42H
(R/W)
USTR
UART ステータスレジスタ
43H
(R)
(W)
RXDR
TXDR
UART Receiver データレジスタ
UART Transmitter データレジスタ
44H
空き領域
(続く)
DS07–12537–2
25
MB89670AR シリーズ
(続き)
アドレス
読出し/書込み
レジスタ
45H
(R/W)
RRDR
46H, 47H
レジスタの名称
ボーレートジェネレータ リロードデータレジスタ
空き領域
48H
(R/W)
CNTR #4
PWM 制御レジスタ #4
49H
(R/W)
COMP #4
PWM コンペアレジスタ #4
4AH
(R/W)
CNTR #5
PWM 制御レジスタ #5
4BH
(R/W)
COMP #5
PWM コンペアレジスタ #5
4CH
(R/W)
CNTR #6
PWM 制御レジスタ #6
4DH
(R/W)
COMP #6
PWM コンペアレジスタ #6
4EH ∼ 7BH
空き領域
7CH
(W)
ILR1
割込みレベル設定レジスタ 1
7DH
(W)
ILR2
割込みレベル設定レジスタ 2
7EH
(W)
ILR3
割込みレベル設定レジスタ 3
7FH
空き領域
R/W =リード・ライト可
R =リードオンリ
W =ライトオンリ
(注意事項) 空き領域は , 使用しないでください。
26
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
■ 電気的特性
1. 絶対最大定格
(AVss = VSS = 0.0 V)
定 格 値
項 目
記 号
単位
備 考
最 小
最 大
VCC
VSS − 0.3
VSS + 7.0
V
*
AVCC
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
*
A/D コンバータ基準入力電圧
AVR
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
AVCC + 0.3 V を超えないこと
入力電圧
VI
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
VO1
VSS − 0.3
VCC + 0.3
V
P80 ∼ P85 以外
VO2
VSS − 0.3
VSS + 7.0
V
P80 ∼ P85
IOL
―
20
mA
IOLAV1
―
4
mA
平均値 ( 動作電流×動作率 )
IOLAV2
―
8
mA
平均値 ( 動作電流×動作率 )
P80 ∼ P85
“L” レベル最大総出力電流
Σ IOL
―
100
mA
“L” レベル平均総出力電流
Σ IOLAV1
―
40
mA
“H” レベル最大出力電流
IOH
―
− 20
mA
“H” レベル平均出力電流
IOHAV
―
−4
mA
“H” レベル最大総出力電流
Σ IOH
―
− 50
mA
“H” レベル平均総出力電流
Σ IOHAV
―
− 20
mA
消費電力
PD
―
300
mW
動作温度
TA
− 40
+ 85
°C
保存温度
Tstg
− 55
+ 150
°C
電源電圧
出力電圧
“L” レベル最大出力電流
“L” レベル平均出力電流
平均値 ( 動作電流×動作率 )
平均値 ( 動作電流 ×動作率 )
平均値 ( 動作電流 ×動作率 )
* : AVCC と VCC は同電位で使用してください。
AVR は , AVCC + 0.3 V を超えないよう注意してください。
また , 電源投入時など , AVCC が VCC を超えないよう注意してください。
<注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ
ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。
DS07–12537–2
27
MB89670AR シリーズ
2. 推奨動作条件
(AVss = VSS = 0.0 V)
規 格 値
項 目
記 号
単位
VCC
AVCC
電源電圧
A/D コンバータ基準入力電圧
AVR
動作温度
TA
備 考
最 小
最 大
2.2 *
6.0
V
通常動作保証範囲
MB89673AR/677AR/675AR
2.7 *
6.0
V
通常動作保証範囲
MB89PV670A/P677A
1.5
6.0
V
ストップ時の RAM 状態保持
0.0
AVCC
V
− 40
+ 85
°C
* : 動作周波数 , アナログ保証範囲により異なります。図 1 および「5.A/D 変換部電気的特性」を参照してください。
図 1 動作電圧 – 動作周波数
6
5
A/D コンバータの精度保証範囲は
Vcc = AVcc = 3.5 V ∼ 6.0 V です。
動作保証範囲
動作電圧 (V)
4
3
2
1
動作周波数 (MHz)
0
1.0
2.0
4.0
2.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
9.0
10.0
最小命令実行時間 (µs)
0.8
0.4
( 注意事項 ) 網かけ部分は MB89673AR/675AR/677AR のみ保証します。
図 1 では , 下段の最小命令実行時間= 4/FC のときの外付け振動子の動作周波数を示します。動作電圧範囲は下段の最小
命令実行時間に依存しますので , ギアにより動作スピードを切り換える場合には , 下段の最小命令実行時間に読み換えて
ください。
<注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条
件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼
性に悪影響を及ぼすことがあります。
データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され
ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。
28
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
3. 直流規格
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼ + 85 °C)
規 格 値
項 目
記号
条 件
単位
最小
標準
最大
VIH
―
0.7 VCC
―
VCC + 0.3
V
P32 ∼ P37,
P44, P47 は
ポート入力
VIHS
RST, MOD0,
MOD1,
P32 ∼ P37,
P44, P47,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P76
―
0.8 VCC
―
VCC + 0.3
V
P32 ∼ P37,
P44, P47 は
リソース入力
VIL
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P47
―
VCC – 0.3
―
0.3 VCC
V
P32 ∼ P37,
P44, P47 は
ポート入力
VILS
RST, MOD0,
MOD1,
P32 ∼ P37,
P44, P47,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P76
―
VSS – 0.3
―
0.2 VCC
V
P32 ∼ P37,
P44, P47 は
リソース入力
VD
P80 ∼ P85
―
VSS – 0.3
―
VCC + 6.0
V
“L”レベル入力電圧
“H”レベル出力電圧 VOH
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P20 ∼ P27,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P47,
P71, P72,
P74, P75
IOH = – 2.0 mA
4.0
―
―
V
VOL1
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P20 ∼ P27,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P47,
P50 ∼ P57,
P70 ∼ P76
IOL = 4.0 mA
―
―
0.4
V
VOL2 P80 ∼ P85
IOL = 10 mA
―
―
0.5
V
VOL3 RST
IOL = 4.0 mA
―
―
0.4
V
ILI1
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P20 ∼ P27,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P47,
0.0 V < VI < VCC
P50 ∼ P57,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P76,
MOD0, MOD1
―
―
±5
µA
ILI2
P80 ∼ P85
―
―
±1
µA
“L”レベル出力電圧
入力リーク電流
(Hi - z 出力リーク
電流 )
備 考
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P47
“H”レベル入力電
オープンドレイン
出力端子印加電圧
端 子 名
0.0 V < VI < Vcc
プルアップ抵抗
なし指定時
(続く)
DS07–12537–2
29
MB89670AR シリーズ
(続き)
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
プルアップ抵抗値
記号
端 子 名
単 位
備 考
100
kΩ
プルアップ抵抗
あり指定時
12
20
mA
―
1
2
mA
MB89673AR/
675AR/677AR/
PV670A
―
1.5
2.5
mA
MB89P677A
スリープモード
FC = 10MHz
VCC = 5.0 V
tinst*2 = 0.4 µs
―
3
7
mA
ICCS2
スリープモード
Fc = 10 MHz
VCC = 3.0 V
tinst*2 = 6.4 µs
―
1
1.5
mA
ICCH
VCC = 3.0 V
TA =+ 25 °C
ストップモード
―
―
1
µA
IA
Fc = 10 MHz
A/D 変 換起 動時
―
6
8
mA
Fc = 10 MHz
TA =+ 25 °C
A/D 停止時
―
―
1
µA
f = 1 MHz
―
10
―
pF
最小
標準
最大
VI = 0.0 V
25
50
ICC1
FC = 10 MHz
VCC = 5.0 V
tinst*2 = 0.4 µs
―
ICC2
FC = 10 MHz
VCC = 3.0 V
tinst*2 = 6.4 µs
RPULL
ICCS1
P00 ∼ P07,
P10 ∼ P17,
P30 ∼ P37,
P40 ∼ P47,
P60 ∼ P67,
P70 ∼ P76,
RST
VCC
電源電流* 1
AVCC
IAH
入力容量
条 件
CIN
AVCC, AVSS,
VCC, VSS 以外
* 1: 電源電流の測定条件は , 外部クロック・出力端子開放で , VCC は上表中のそれぞれの条件になります。
MB89PV670A の場合 , 接続した EPROM および ICE の消費する電流は含みません。
* 2: tinst については ,「4.交流規格 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。
30
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
4. 交流規格
(1) リセットタイミング
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
RST“L”パルス幅
記 号
tZLZH
条 件
単位
―
最小
最大
48 tXCYL
―
備 考
ns
tZLZH
0.8 VCC
RST
0.2 VCC
0.2 VCC
(2) 電源投入規格 ( パワーオンリセット )
(AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
電源立上り時間
記 号
単位
tR
tOFF
電源断時間
条 件
―
備 考
最小
最大
―
50
ms
パワーオンリセットありのみ
1
―
ms
繰返し動作のため
(注意事項) 選択された発振安定時間以内で電源を立ち上げるようにしてください。
また , 動作中に電源電圧を変化させる場合は , 電源電圧を滑らかに立ち上げることを推奨します。
tOFF
tR
2.0 V
VCC
DS07–12537–2
0.2 V
0.2 V
0.2 V
31
MB89670AR シリーズ
(3) クロックタイミング規格
(AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記号
端子名
条件
単位
最 小
最 大
備 考
クロック周波数
FC
X0, X1
1
10
MHz
クロックサイクルタイム
tXCYL
X0, X1
100
1000
ns
入力クロックパルス幅
PWH
PWL
X0
20
―
ns
外部クロック時
入力クロック立上り ,
立下り時間
tCR
tCF
X0
―
10
ns
外部クロック時
―
・X0, X1 タイミングおよび印加条件
tXCYL
PWH
PWL
tCF
tCR
0.8 VCC
0.8 VCC
X0
0.2 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
・クロック印加条件
水晶振動子使用時
または
セラミック振動子使用時
X0
外部クロック使用時
X1
X0
FC
X1
開放
C1
C2
(4) インストラクションサイクル
(AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
項 目
インストラクションサイクル
( 最小命令実行時間 )
32
記号
tinst
規 格 値 ( 標準 )
単位
備 考
4/FC, 8/FC, 16/FC, 64/FC
µs
FC = 10 MHz 動作時 (4/FC) , tinst = 0.4 µs
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
(5) クロック出力タイミング
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記 号
tCYC
サイクル時間
CLK ↑→ CLK ↓
tCHCL
端子名
条 件
単位
最小
最大
1 / 2 tinst *
―
µs
1 / 4 tinst * − 0.07
1 / 4 tinst
µs
CLK
―
CLK
備 考
* : tinst については , 「4.交流規格 (4) インストラクションサイクル」を参照してください。
tCYC
tCHCL
2.4 V
2.4 V
CLK
0.8 V
DS07–12537–2
33
MB89670AR シリーズ
(6) バスリードタイミング
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記 号
端子名
条 件
単位
最 小
最 大
備 考
有効アドレス→ RD ↓時間
tAVRL
RD, A15 ∼ A08,
AD7 ∼ AD0
1 / 4 tinst *− 0.06
―
µs
RD パルス幅
tRLRH
RD
1 / 2 tinst *− 0.02
―
µs
有効アドレス→読出し
データ時間
tAVDV
AD7 ∼ AD0,
A15 ∼ A08
―
1 / 2 tinst *
µs
WAIT
なし時
RD ↓→読出しデータ時間
tRLDV
RD, AD7 ∼ AD0
―
1 / 2 tinst *− 0.08
µs
WAIT
なし時
RD ↑→データホールド時間
tRHDX
AD7 ∼ AD0, RD
0
―
ns
RD ↑→ ALE ↑時間
tRHLH
RD, ALE
1 / 4 tinst *− 0.04
―
µs
RD ↑→アドレス消失時間
tRHAX
RD, A15 ∼ A08
1 / 4 tinst *− 0.04
―
µs
RD ↓→ CLK ↑時間
tRLCH
RD, CLK
1 / 4 tinst *− 0.04
―
µs
CLK ↓→ RD ↑時間
tCLRH
RD, CLK
0
―
ns
RD ↓→ BUFC ↓時間
tRLBL
RD, BUFC
−5
―
ns
5
―
ns
BUFC ↑→有効アドレス時間 tBHAV
―
A15 ∼ A08
AD7 ∼ AD0,
BUFC
* : tinst については「(4) インストラクションサイクル」を参照してください。
2.4 V
CLK
0.8 V
tRHLH
ALE
0.8 V
AD7~AD0
2.4 V
0.7 VCC
0.7 VCC
2.4 V
0.8 V
0.3 VCC
0.3 VCC
0.8 V
tAVDV
tRHDX
2.4 V
A15~A08
2.4 V
tRLCH
tCLRH
0.8 V
0.8 V
tAVRL
tRLDV
2.4 V
0.8 V
tRHAX
tRLRH
2.4 V
RD
0.8 V
tRLBL
tBHAV
2.4 V
BUFC
0.8 V
34
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
(7) バスライトタイミング
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記 号
端子名
条 件
単位
最 小
最 大
tAVLL
AD7 ∼ AD0,
ALE, A15 ∼ A08
1 / 4 tinst * 2 − 0.064
―
µs
ALE ↓時間→アドレス消失時間 tLLAX
AD7 ∼ AD0,
ALE, A15 ∼ A08
5 *1
―
µs
有効アドレス→ ALE ↓時間
有効アドレス→ WR ↓時間
tAVWL
WR, ALE
1 / 4 tinst * 2 − 0.06
―
µs
WR パルス幅
tWLWH
WR
1 / 2 tinst * 2 − 0.02
―
µs
書込みデータ→ WR ↑時間
tDVWH
AD7 ∼ AD0, WR
1 / 2 tinst * 2 − 0.06
―
µs
WR ↑→ アドレス消失時間
tWHAX
WR, A15 ∼ A08
1 / 4 tinst * 2 − 0.04
―
µs
WR ↑→ データホールド時間
tWHDX
AD7 ∼ AD0, WR
1 / 4 tinst * 2 − 0.04
―
µs
WR ↑→ ALE ↑時間
tWHLH
WR, ALE
1 / 4 tinst * 2 − 0.04
―
µs
WR ↓→ CLK ↑時間
tWLCH
WR, CLK
1 / 4 tinst * 2 − 0.04
―
µs
CLK ↓→ WR ↑時間
tCLWH
WR, CLK
0
―
ns
ALE パルス幅
tLHLL
ALE
1 / 4 tinst * 2 − 0.035
―
µs
ALE ↓→ CLK ↑時間
tLLCH
ALE, CLK
1 / 4 tinst * 2 − 0.03
―
µs
―
備 考
* 1: この規格はリードタイミングにも適用します。
* 2: tinst については ,「(4) インストラクションサイクル」を参照してください。
2.4 V
CLK
0.8 V
tLHLL
tLLCH
tWHLH
2.4 V
ALE
0.8 V
tAVLL
0.8 V
tLLAX
2.4 V 2.4 V
2.4 V
0.8 V 0.8 V
0.8 V
2.4 V
AD7~AD0
0.8 V
tWHDX
tDVWH
2.4 V
A15~A08
2.4 V
tWLCH
tCLWH
0.8 V
0.8 V
tAVWL
tWHAX
tWLWH
2.4 V
WR
0.8 V
DS07–12537–2
35
MB89670AR シリーズ
(8) レディ入力タイミング
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記 号
RDY 確定→ CLK ↑時間
CLK ↑→ RDY 消失時間
tYVCH
tCHYX
端子名
条 件
RDY, CLK
―
RDY, CLK
単位
備 考
―
ns
*
―
ns
*
最 小
最 大
60
0
* : この規格はリードサイクルにも適用します。
2.4 V
CLK
2.4 V
ALE
AD7~AD0
アドレス
データ
A15~A08
WR
tYVCH tCHYX
2.4 V
2.4 V
RDY
0.8 V
0.8 V
tYVCH tCHYX
( 注意事項 ) リードサイクルでも同様にバスサイクルを延ばします。
36
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
(9) シリアル I/O タイミング (AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記 号
端子名
シリアルクロックサイクルタイム
tSCYC
SCK
SCK ↓→ SO 時間
tSLOV
SCK, SO
有効 SI → SCK ↑
tIVSH
SI, SCK
SCK ↑→ 有効 SI ホールド時間
tSHIX
SCK, SI
シリアルクロック“H”パルス幅
tSHSL
SCK
シリアルクロック“L”パルス幅
tSLSH
SCK
SCK ↓→ SO 時間
tSLOV
SCK, SO
有効 SI → SCK ↑
tIVSH
SI, SCK
SCK ↑→ 有効 SI ホールド時間
tSHIX
SCK, SI
条 件
内部シフト
クロック
モード
外部シフト
クロック
モード
単位
最 小
最 大
2 tinst *
―
µs
– 200
200
ns
1 / 2 tinst *
―
µs
1 / 2 tinst *
―
µs
1 tinst *
―
µs
1 tinst *
―
µs
0
200
ns
1 / 2 tinst *
―
µs
1 / 2 tinst *
―
µs
備 考
* : tinst については , 「(4) インストラクションサイクル」を参照してください。
・内部シフトクロックモード
tSCYC
SCK
2.4 V
0.8 V
0.8 V
tSLOV
2.4 V
SO
0.8 V
tIVSH
tSHIX
0.8 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
SI
・外部シフトクロックモード
tSLSH
tSHSL
SCK
0.8 VCC
0.2 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
tSLOV
2.4 V
SO
0.8 V
tIVSH
tSHIX
0.8 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
0.2 VCC
SI
DS07–12537–2
37
MB89670AR シリーズ
(10) 周辺入力タイミング
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記 号
端子名
条 件
単位
最 小
最 大
周辺入力“H”レベルパルス幅 1
tILIH1
TCI
1 tinst *
―
µs
周辺入力“L”レベルパルス幅 1
tIHIL1
TCI
1 tinst *
―
µs
―
周辺入力“H”レベルパルス幅 2
tILIH2
EC, INT0 ∼ INT7
2 tinst *
―
µs
周辺入力“L”レベルパルス幅 2
tIHIL2
EC, INT0 ∼ INT7
2 tinst *
―
µs
周辺入力“H”レベルパルス幅 3
tILIH3
ADST
64 tinst *
―
µs
64 tinst *
―
µs
64 tinst *
―
µs
64 tinst *
―
µs
周辺入力“L”レベルパルス幅 3
tIHIL3
ADST
周辺入力“H”レベルパルス幅 3
tILIH3
ADST
周辺入力“L”レベルパルス幅 3
tIHIL3
ADST
A/D モード
センスモード
備 考
* : tinst については , 「(4) インストラクションサイクル」を参照してください。
tIHIL1
tILIH1
0.8 VCC
TCI
0.2 VCC
0.2 VCC
tIHIL2
EC
INT0~INT7
tILIH2
0.8 VCC
0.2 VCC
tILIH3
0.8 VCC
ADST
0.2 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
tIHIL3
38
0.8 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
(11) アップダウンカウンタ入力タイミング
(AVCC = VCC = 5.0 V ± 10%, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記 号
端子名
条 件
単位
最 小
最 大
AIN 入力“1”パルス幅
tAHL
2 tinst *
―
µs
AIN 入力“0”パルス幅
tALL
2 tinst *
―
µs
BIN 入力“1”パルス幅
tBHL
2 tinst *
―
µs
BIN 入力“0”パルス幅
tBLL
2 tinst *
―
µs
AIN ↑→ BIN ↑時間
tAUBU
1 tinst *
―
µs
1 tinst *
―
µs
1 tinst *
―
µs
1 tinst *
―
µs
BIN ↑→ AIN ↓時間
tBUAD
AIN ↓→ BIN ↓時間
tADBD
AIN = UDA1,
UDA2
BIN = UDB1,
UDB2
―
BIN ↓→ AIN ↑時間
tBDAU
BIN ↑→ AIN ↑時間
tBUAU
1 tinst *
―
µs
AIN ↑→ BIN ↓時間
tAUBD
1 tinst *
―
µs
BIN ↓→ AIN ↓時間
tBDAD
1 tinst *
―
µs
AIN ↓→ BIN ↑時間
tADBU
1 tinst *
―
µs
ZIN 入力“1”パルス幅
tZHL
1 tinst *
―
µs
ZIN 入力“0”パルス幅
tZLL
1 tinst *
―
µs
ZIN = UDZ1,
UDZ2
備 考
* : tinst については , 「(4) インストラクションサイクル」を参照してください。
DS07–12537–2
39
MB89670AR シリーズ
tAHL
AIN
(UDA1, UDA2)
tALL
0.8 VCC
0.8 VCC
0.2 VCC
tAUBU
tBUAD
0.2 VCC
tADBD
0.8 VCC
tBDAU
0.8 VCC
BIN
(UDB1, UDB2)
0.2 VCC
tBHL
tBLL
tBHL
0.8 VCC
tBLL
0.8 VCC
BIN
(UDB1, UDB2)
0.8 VCC
0.2 VCC
tBUAU
tAUBD
tBDAD
0.8 VCC
0.2 VCC
tADBU
0.8 VCC
AIN
(UDA1, UDA2)
0.2 VCC
tAHL
0.8 VCC
ZIN
(UDZ1, UDZ2)
0.2 VCC
tALL
0.8 VCC
tZHL
tZLL
0.2 VCC
40
0.2 VCC
0.2 VCC
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
5. A/D 変換部電気的特性
(AVCC = VCC = 3.5 V ∼ 6.0 V, FC = 10 MHz, AVSS = VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 85 °C)
規 格 値
項 目
記号
端子名
単位
最 小
標 準
最 大
―
―
10
bit
―
―
± 2.0
LSB
微分直線性誤差
―
―
± 1.5
LSB
総合誤差
―
―
± 3.0
LSB
分解能
直線性誤差
―
―
ゼロトランジション
電圧
VOT
AN0 ∼ AN7 AVSS − 1.5 LSB AVSS + 0.5 LSB AVSS + 2.5 LSB
V
フルスケール
トランジション電圧
VFST
AN0 ∼ AN7 AVR − 3.5 LSB AVR − 1.5 LSB AVR + 0.5 LSB
V
―
4
LSB
―
―
13.2
µs
原振 10 MHz 時
―
―
7.2
µs
原振 10 MHz 時
AN0 ∼ AN7
―
―
10
µA
AN0 ∼ AN7
0
―
AVR
V
AVR
0
―
AVCC
V
AVR
―
200
―
µA
―
―
センスモード変換時間
アナログポート入力
電流
IAIN
アナログ入力電圧
―
基準電圧
基準電圧供給電流
DS07–12537–2
IR
AVCC = AVR =
VCC 時
―
チャネル間バラツキ
A/D モード変換時間
備 考
AVR = 5.0 V
41
MB89670AR シリーズ
6. A/D 変換部の注意事項
・ | AVR − AVSS |が小さくなるに従って , 相対的に誤差は大きくなります。
・ アナログ入力の外部回路の出力インピーダンスは , 以下のような条件で使用してください。
外部回路の出力インピーダンス<約 10 kΩ
外部回路の出力インピーダンスが高すぎる場合 , アナログ電圧のサンプリング時間が不足する場合があります
( サンプリング時間= 6 µs at マシンクロック 10 MHz) 。
以下にアナログ入力の等価回路を示します。
・アナログ入力の等価回路
R ≦ 10 kΩ
アナログ
を推奨します。 入力端子
サンプル & ホールド回路
C ≒ 60 pF
コンパレータ
R ≒ 3 kΩ
アナログチャネルセレクタ
R > 10 kΩ の場合
約 0.1 µF のコンデンサを
付加することを推奨します。
A/D 変換起動後
約 15 インストラクションサイクルの間 , 閉じます。
マイコン内部回路
A/D コンバータはサンプル & ホールド回路を内蔵していますので , アナログ端子への入力インピーダンスが高いと A/D
起動後のサンプリング期間内にアナログ入力端子のレベルが安定せず , 正確な A/D 変換値を得ることができないことが考
えられますので , アナログ端子への入力インピーダンスに注意する必要があります。
アナログ端子への入力インピーダンスは , 目安として 10 kΩ 以下 , または 10 kΩ 以上の場合には約 0.1 µF のコンデンサ
を付加することを推奨いたします。
A/D 起動後のサンプリング期間以外でのアナログ入力端子の入力リーク電流は 10 µA 以下です。
42
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
7. A/D コンバータ用語の定義
・ 分解能
A/D 変換器により識別可能なアナログ変化
・ 直線性誤差
ゼロトランジション点“( 00 0000 0000”←→“00 0000 0001”) とフルスケールトランジション点“( 11 1111 1110”←→
“111111 1111”) とを結んだ直線と , 実際の変換特性との偏差
・ 微分直線性誤差
出力コードを 1 LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差
・ 総合誤差
実際の値と理論値との差を言い , ゼロトランジション誤差 / フルスケールトランジション誤差 / 直線性誤差 / 量子誤差お
よび雑音に起因する誤差
理想入出力特性
総合誤差
VFST
3FF
3FF
3FE
3FE
実際の変換特性
3FD
1.5 LSB
デジタル出力
デジタル出力
3FD
004
003
004
VNT
003
VOT
002
{1 LSB × N + 0.5 LSB}
実際の変換特性
002
1 LSB
理想特性
001
001
0.5 LSB
AVSS
アナログ入力
1 LSB =
VFST − VOT
1022
(V)
AVR
AVSS
デジタル出力 N の総合誤差=
AVR
アナログ入力
VNT − {1 LSB × N + 0.5 LSB}
1 LSB
(続く)
DS07–12537–2
43
MB89670AR シリーズ
(続き)
ゼロトランジション誤差
フルスケールトランジション誤差
004
理想特性
実際の変換特性
3FF
実際の変換特性
デジタル出力
デジタル出力
003
002
実際の変換特性
理想特性
3FE
VFST
( 実測値 )
3FD
実際の変換特性
001
3FC
VOT ( 実測値 )
AVSS
AVSS
AVR
AVR
アナログ入力
アナログ入力
直線性誤差
微分直線性誤差
3FF
理想特性
実際の変換特性
N+1
3FE
{1 LSB × N + VOT}
V(N + 1) T
実際の変換特性
VNT
VFST
( 実測値 )
004
実際の変換特性
003
デジタル出力
デジタル出力
3FD
N
N −1
VNT
実際の変換特性
理想特性
002
N −2
001
VOT ( 実測値 )
AVSS
AVR
アナログ入力
デジタル出力 N の直線性誤差=
44
AVSS
AVR
アナログ入力
VNT − {1 LSB × N + VOT}
1 LSB
デジタル出力 N の微分直線性誤差=
V (N + 1) T − VNT
1 LSB
−1
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
■ 特性例
(1) “L”レベル出力電圧
VOL1–IOL
VOL1 (V)
0.8
0.7
VCC = 2.5 V
0.6
0.5
VCC = 3.0 V
0.4
VCC = 4.0 V
VCC = 5.0 V
VCC = 6.0 V
0.3
0.2
0.7
VCC = 2.5 V
0.6
0.5
VCC = 3.0 V
0.4
VCC = 4.0 V
VCC = 5.0 V
VCC = 6.0 V
0.3
0.2
0.1
0.1
0
1
VOL2–IOL
VOL2 (V)
0.8
2
3
5
4
0
2
6
IOL (mA)
(2) “H”レベル出力電圧
VCC-VOH (V)
1.0
TA = +25°C
0.9
10
12
IOL (mA)
(3) “H”レベル入力電圧 / “L”レベル入力電圧
(CMOS 入力の場合 )
VCC–VOH–IOH
VIN–VCC
VIN (V)
5.0
4.5
VCC = 2.5 V
TA = +25°C
4.0
0.8
3.5
0.7
VCC = 3.0 V
0.6
0.5
3.0
2.5
VCC = 4.0 V
VCC = 5.0 V
VCC = 6.0 V
0.4
0.3
2.0
1.5
0.2
1.0
0.1
0.5
0.0
0.0
8
6
4
0.0
−0.5
−1.0
−1.5
−2.0
−2.5
0
−3.0
IOH (mA)
1
2
3
4
5
6
7
VCC (V)
(4) “H”レベル入力電圧 / “L”レベル入力電圧 ( ヒステリシス入力の場合 )
VIN–VCC
VIN (V)
5.0
4.5
TA = +25°C
4.0
VIHS
3.5
3.0
2.5
2.0
VILS
1.5
1.0
0.5
0.0
0
1
2
3
4
5
6
7
VCC (V)
VIHS: ヒステリシス特性で入力電圧を“H”レベルとするスレッシュホールド
VILS: ヒステリシス特性で入力電圧を“L”レベルとするスレッシュホールド
DS07–12537–2
45
MB89670AR シリーズ
(5) 電源電流 ( 外部クロック )
Icc (mA)
20
ICC–VCC
ICCS–VCC
Iccs (mA)
10
15
ICC1
8
6
10
ICCS1
4
2
ICCS2
5
ICC2
0
3
4
5
0
3
4
5
6
Vcc (V)
6
Vcc (V)
(6) プルアップ抵抗値
RPULL–VCC
RPULL (kΩ)
1000
TA = +25°C
500
100
50
10
1
46
2
3
4
5
6
VCC (V)
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
■ マスクオプション一覧表
NO
品 種
MB89673AR
MB89677AR
MB89675AR
MB89P677A
MB89PV670A
指定方法
マスク発注時に指定
EPROM ライタで設定
設定不可
1 ピンごとに選択可
1 ピンごとに選択可
プルアップ抵抗
1 [P10 ∼ P17, P30 ∼ P37, P40 ∼ P47,
P70 ∼ P76]
2
プルアップ抵抗
P00 ∼ P03
1 ピンごとに選択可
4 本一括選択可
3
プ ル ア ッ プ抵抗
P04 ∼ P07
1 ピンごとに選択可
4 本一括選択可
4
パワーオンリセット
パワーオンリセットあり
パワーオンリセットなし
選択可
選択可
パワーオン
リセットあり固定
5
発振安定時間選択 (10 MHz 時 )
約 218/FC ( 約 26.2 ms)
約 217/FC ( 約 13.1 ms)
約 214/FC ( 約 1.6 ms)
約 24/FC ( 約 0 ms)
FC : メインクロック周波数
選択可
選択可
約 218/FC ( 約 26.2 ms) 固定
6
リセット端子出力
リセット出力あり
リセット出力なし
選択可
選択可
リセット出力あり固定
DS07–12537–2
プルアップ抵抗なし固定
47
MB89670AR シリーズ
■ オーダ型格
型 格
MB89673ARPF
MB89675ARPF
MB89677ARPF
MB89P677APF
MB89673ARPMC1
MB89675ARPMC1
MB89677ARPMC1
MB89P677APMC1
MB89PV670ACF
48
パ ッ ケ ー ジ
備 考
プラスチック・QFP, 80 ピン
(FPT-80P-M06)
プラスチック・LQFP, 80 ピン
(FPT-80P-M22)
セラミック・MQFP, 80 ピン
(MQP-80C-P01)
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
■ パッケージ・外形寸法図
プラスチック・QFP, 80 ピン
リードピッチ
0.80mm
パッケージ幅×
パッケージ長さ
14.00 × 20.00mm
リード形状
ガルウィング
封止方法
プラスチックモールド
取付け高さ
3.35mm MAX
コード(参考)
P-QFP80-14×20-0.80
(FPT-80P-M06)
プラスチック・QFP, 80 ピン
(FPT-80P-M06)
注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。
注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。
注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。
23.90±0.40(.941±.016)
* 20.00±0.20(.787±.008)
64
41
40
65
0.10(.004)
17.90±0.40
(.705±.016)
* 14.00±0.20
(.551±.008)
INDEX
Details of "A" part
25
80
0.25(.010)
+0.30
3.05 –0.20
+.012
.120 –.008
(Mounting height)
1
24
0.80(.031)
0.37±0.05
(.015±.002)
0.16(.006)
0~8°
M
"A"
C
2002-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F80010S-c-6-6
0.17±0.06
(.007±.002)
0.80±0.20
(.031±.008)
0.88±0.15
(.035±.006)
+0.10
0.30 –0.25
+.004
.012 –.010
(Stand off)
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
(続く)
DS07–12537–2
49
MB89670AR シリーズ
プラスチック・LQFP, 80 ピン
(FPT-80P-M22)
プラスチック・LQFP, 80 ピン
(FPT-80P-M22)
リードピッチ
0.65 mm
パッケージ幅×
パッケージ長さ
14.00 mm × 14.00 mm
リード形状
ガルウィング
封止方法
プラスチックモールド
取付け高さ
1.70 mm Max
質量
0.62 g
コード(参考)
P-LFQFP80-14×14-0.65
注 1)* 印寸法はレジン残りを含まず。
注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。
注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。
16.00±0.20(.630±.008)SQ
* 14.00±0.10(.551±.004)SQ
60
0.145±0.055
(.006±.002)
41
40
61
0.10(.004)
Details of "A" part
+0.20
+.008
1.50 –0.10 .059 –.004
(Mounting height)
0.25(.010)
INDEX
0~8˚
21
80
1
"A"
20
0.65(.026)
0.32±0.05
(.013±.002)
0.13(.005)
0.50±0.20
(.020±.008)
0.60±0.15
(.024±.006)
0.10±0.10
(.004±.004)
(Stand off)
M
©2007-2008
FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F80036S-c-1-2
C
2007 FUJITSU LIMITED F80036S-c-1-1
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
(続く)
50
DS07–12537–2
MB89670AR シリーズ
(続き)
セラミック・MQFP, 80ピン
リードピッチ
0.8mm
リ ー ド 形 状
ストレート
マザーボード
の
材
質
セラミック
搭載している
ソケットの材質
プラスチック
(MQP-80C-P01)
セラミック・MQFP, 80ピン
(MQP-80C-P01)
18.70(.736)TYP
12.00(.472)TYP
INDEX AREA
16.30±0.33
(.642±.013)
15.58±0.20
(.613±.008)
1.50(.059)TYP
1.00(.040)TYP
4.50(.177)
TYP
1.27±0.13
(.050±.005)
22.30±0.33
(.878±.013)
24.70(.972)
TYP
0.30(.012)
TYP
0.80±0.25
(.0315±.010)
0.80±0.25
(.0315±.010)
+0.40
1.20 –0.20
+.016
.047 –.008
INDEX AREA
18.12±0.20
12.02(.473)
(.713±.008)
TYP
10.16(.400)
14.22(.560)
TYP
TYP
18.40(.724)
REF
INDEX
1.27±0.13
(.050±.005)
6.00(.236)
TYP
0.30(.012)TYP
7.62(.300)TYP
9.48(.373)TYP
11.68(.460)TYP
0.40±0.10
(.016±.004)
1.50(.059)
TYP
1.00(.040)
TYP
0.40±0.10
(.016±.004)
+0.40
1.20 –0.20
+.016
.047 –.008
0.15±0.05 8.70(.343)
(.006±.002) MAX
C
1994-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED M80001SC-4-3
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
DS07–12537–2
51
MB89670AR シリーズ
■ 本版での主な変更内容
ページ
場所
変更箇所
―
―
シリーズ名を変更
MB89670R/670AR シリーズ→ MB89670AR シリーズ
―
―
旧品種の MB89673R, MB89675R の記載を削除
―
―
パッケージを変更
FPT-80P-M11 → FPT-80P-M22
5
■ MB89670/670A シリーズと MB89670R/670AR
シリーズの対応一覧表
16
■ MB89P677A の EPROM 書込みについて
「6. ROM ライタ用アダプタ」の項目を削除
18
■ピギ/エバチップ搭載 EPROM の
書込みについて
「2. 書込みアダプタ」の項目を削除
19
■ ブロックダイヤグラム
「1. MB89673R/89675R のブロックダイヤグラム」を
削除
41
■電気的特性
5. A/D 変換部電気的特性
ゼロトランジション電圧、フルスケールトランジショ
ン電圧の単位を修正
mV → V
■命令一覧表 (136 命令 )
命令一覧表を削除
■命令コード一覧表
命令コード一覧表を削除
■オーダ型格
オーダ型格を変更
MB89673ARPFM → MB89673ARPMC1
MB89675ARPFM → MB89675ARPMC1
MB89677ARPFM → MB89677ARPMC1
MB89P677APFM → MB89P677APMC1
■パッケージ・外形寸法図
パッケージ図を変更
FPT-80P-M11 → FPT-80P-M22
47
48
50
項目を削除
変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。
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MB89670AR シリーズ
MEMO
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MB89670AR シリーズ
MEMO
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MB89670AR シリーズ
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
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お問い合わせ先
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〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
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0120-198-610
受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます )
携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。
※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。
本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。
本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも
のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な
どについては , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施
権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので
はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい
ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を
伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵
器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・
製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用
されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。
半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ
う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き
をおとりください。
本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。
編集 ビジネス推進部