16ビット・システムのための ローノイズ高速アンプ AD8021 特長 アプリケーション A/Dコンバータのプリアンプおよびドライバ 計測機器のプリアンプ アクティブ・フィルタ 携帯型計測機器 ライン・レシーバ 高精度機器 超音波信号処理 高ゲイン回路 特長 AD8021は、非常に高精度、高速の電圧帰還型アンプであり、 分解能16ビットのシステムでの使用が可能です。AD8021は、 電圧ノイズおよび電流ノイズを抑えるように設計されてお り(2.1nV/√Hz typおよび2.1pA√Hz typ)、現在の高速、ロー ノイズのオペアンプの中でも最も低い静止電流(7mA@ ±5V)で動作します。AD8021は、±2.5∼±12Vまでの広範 な電源電圧での動作、および+5V単電源での動作が可能で あり、高速、低消費電力の機器に理想的なデバイスとなっ ています。静止電流をさらに1.3Vまで低減する出力ディス エーブル・ピンを備えています。 AD8021では、ユーザーの選択により、アプリケーションに 最適なGB積(Gain Bandwidth product)を得られます。1つ のコンデンサを使い、ユーザーは帯域幅のわずかなトレー 接続ダイアグラム SOIC-8(R-8) μSOIC-8(RM-8) AD8021 ロジック・ インターフェース 1 8 DISABLE –IN 2 7 +VS +IN 3 6 VOUT –VS 4 5 CCOMP 24 VOUT = 50mV p-p 21 クローズド・ループ・ゲイン – dB ローノイズ 入力電圧ノイズ:2.1nV/√Hz 入力電流ノイズ:2.1PA/√Hz カスタムな補償 G=−1∼−10で一定の帯域幅 高速 200MHz、(G=−1) 190MHz、(G=−10) 低消費電力 5V電源で34∼6.7mW Typ 出力ディスエーブル機能、1.3mA 低歪み率 2次高調波:−93dB、fC=1MHz 3次高調波:−108dB、fC=1MHz DC精度 入力オフセット電圧:1mV Max 入力オフセット電圧ドリフト:0.5μV/℃ 広範な電源電圧範囲:5∼24V 低価格 小型パッケージ 8ピンSOICおよび8ピンμSOICで供給可能 G = –10, RF = 1kΩ, RG = 100Ω, RIN = 100Ω, C C = 0pF 18 15 G = –5, RF = 1kΩ, RG = 200Ω, RIN = 66.5Ω, C C = 1.5pF 12 9 6 G = –2, RF = 499Ω, RG = 249Ω, RIN = 63.4Ω, C C = 4pF 3 0 G = –1, RF = 499Ω, RG = 499Ω, RIN = 56.2Ω, C C = 7pF –3 –6 0.1M 1M 図1 10M 周波数−Hz 100M 1G 小信号応答特性 ドオフと引き換えに、AD8021を目的のゲインにするために 補償できます。AD8021は、非常に安定したアンプであり、 1Vのステップでわずか23nsで0.01%に整定します。また、過 負荷リカバリ時間は50nsの高速です。また、AD8021は75Ω のラインを±3Vのビデオ信号でドライブできます。 AD8021は、広い温度範囲において安定し、0.5μV/℃および 10nA/Vという低いオフセット電圧ドリフトおよび小さな入 力バイアス・ドリフトを保ちます。AD8021は、技術的に優 れているのみならず、より大きな静止電流を引き込む他の 競合するアンプに比べて、非常に低価格です。AD8021は、 高速かつ汎用的なアンプであり、広範なゲイン設定に理想 的であり、信号処理から制御ループまでの広範な用途を持 っています。 AD80211は、標準的な8ピンSOICおよびμSOICパッケージ で供給可能であり、−40∼+85℃の工業温度範囲に対応して います。 アナログ・デバイセズ社が提供する情報は正確で信頼できるものを期していますが、そ の情報の利用または利用したことにより引き起こされる第3者の特許または権利の侵害 に関して、当社はいっさいの責任を負いません。さらに、アナログ・デバイセズ社の特 許または特許の権利の使用を許諾するものでもありません。 REV.0 アナログ・デバイセズ株式会社 本 社/東京都港区海岸1-16-1 電話03 (5402)8400 〒105-6891 ニューピア竹芝サウスタワービル 大阪営業所/大阪市淀川区宮原3-5-36 電話06(6350)6868(代) 〒532-0003 新大阪第二森ビル AD8021−VS=±5Vにおける仕様 (特に指定のない限り、TA=25℃、RL=1kΩ、ゲイン=+2) パラメータ ダイナミック特性 −3dB小信号帯域幅 スルーレート、1Vステップ 0.01%までのセトリング時間 過負荷リカバリ(50%) 歪み/ノイズ特性 f=1MHz 2次高調波歪み 3次高調波歪み f=5MHz 2次高調波歪み 3次高調波歪み 入力電圧ノイズ 入力電流ノイズ 差動ゲイン誤差 差動位相誤差 DC特性 入力オフセット電圧 入力オフセット電圧ドリフト 入力バイアス電流 入力バイアス電流ドリフト 入力オフセット電流 オープン・ループ・ゲイン 入力特性 入力抵抗 コモンモード入力容量 入力コモンモード電圧範囲 コモンモード除去比 出力特性 出力電圧振幅 リニア出力電流 短絡電流 30%のオーバーシュートにおける容量性負荷 ディスエーブル特性 オフ・アイソレーション ターンオン時間 ターンオフ時間 DISABLE電圧−オフ/オン イネーブル・リーク電流 ディスエーブル・リーク電流 電源 動作範囲 静止電流 +電源除去比 −電源除去比 条件 Min G=+1、CC=10pF、VO=0.05Vp-p G=+2、CC=7pF、VO=0.05Vp-p G=+5、CC=2pF、VO=0.05Vp-p G=+10、CC=0pF、VO=0.05Vp-p G=+1、CC=10pF G=+2、CC=7pF G=+5、CC=2pF G=+10、CC=0pF VO=1Vステップ、RL=500Ω 入力ステップ:±2.5V、G=2 355 160 150 110 95 120 250 380 AD8021AR/ARM Typ Max 単位 490 205 185 150 120 150 300 420 23 50 MHz MHz MHz MHz V/μs V/μs V/μs V/μs ns ns VO=2Vp-p VO=2Vp-p −93 −108 dBc dBc VO=2Vp-p VO=2Vp-p f=50kHz f=50kHz NTSC、RL=150Ω NTSC、RL=150Ω −70 −80 2.1 2.1 0.03 0.04 dBc dBc nV/√Hz pA/√Hz % 度 2.6 82 0.4 0.5 7.5 10 0.1 86 −86 10 1 −5.3∼+5.0 −98 MΩ pF V dB VO=50mVp-p/1Vp-p −3.8∼+3.4 60 75 15/120 V mA mA pF f=10MHz VO=0∼2V、50%ロジックから50%出力 VO=0∼2V、50%ロジックから50%出力 VDISABLE−VLOGIC REFERENCE ロジック・リファレンス=0.4V DISABLE=4.0V ロジック・リファレンス=0.4V DISABLE=0.4V −40 45 50 1.75/1.90 70 2 30 33 dB ns ns V μA μA μA μA TMIN∼TMAX +入力または−入力 VCM=±4V −3.5∼+3.2 ±2.25 出力イネーブル 出力ディスエーブル VCC=+4∼+6V、VEE=−5V VCC=+5V、VEE=−6∼−4V −86 −86 ±5 7.0 1.3 −95 −95 1.0 10.5 0.5 ±12.0 7.7 1.6 mV μV/℃ μA nA/℃ ±μA dB V mA mA dB dB 仕様は予告なく変更されることがあります。 2 REV.0 AD8021−VS=±12Vにおける仕様 (特に指定のない限り、TA=25℃、RL=1kΩ、ゲイン=+2) パラメータ ダイナミック特性 −3dB小信号帯域幅 スルー・レート、1Vステップ 0.01%までのセトリング時間 過負荷リカバリ(50%) 歪み/ノイズ特性 f=1MHz 2次高調波歪み 3次高調波歪み f=5MHz 2次高調波歪み 3次高調波歪み 入力電圧ノイズ 入力電流ノイズ 差動ゲイン誤差 差動位相誤差 DC特性 入力オフセット電圧 入力オフセット電圧ドリフト 入力バイアス電流 入力バイアス電流ドリフト 入力オフセット電流 オープン・ループ・ゲイン 入力特性 入力抵抗 コモンモード入力容量 入力コモンモード電圧範囲 コモンモード除去比 出力特性 出力電圧振幅 リニア出力電流 短絡電流 30%のオーバーシュートにおける容量性負荷 ディスエーブル特性 オフ・アイソレーション ターンオン時間 ターンオフ時間 DISABLE電圧−オフ/オン イネーブル・リーク電流 ディスエーブル・リーク電流 電源 動作範囲 静止電流 +電源除去比 −電源除去比 条件 Min G=+1、CC=10pF、VO=0.05Vp-p G=+2、CC=7pF、VO=0.05Vp-p G=+5、CC=2pF、VO=0.05Vp-p G=+10、CC=0pF、VO=0.05Vp-p G=+1、CC=10pF G=+2、CC=7pF G=+5、CC=2pF G=+10、CC=0pF VO=1Vステップ、RL=500Ω 入力ステップ:±6V、G=2 520 175 170 125 105 140 265 400 単位 560 220 200 165 130 170 340 460 21 90 MHz MHz MHz MHz V/μs V/μs V/μs V/μs ns ns VO=2Vp-p VO=2Vp-p −95 −116 dBc dBc VO=2Vp-p VO=2Vp-p f=50kHz f=50kHz NTSC、RL=150Ω NTSC、RL=150Ω −71 −83 2.1 2.1 0.03 0.04 dBc dBc nV/√Hz pA/√Hz % 度 84 0.4 0.2 8 10 0.1 88 VCM=±10V −86 10 1 −12.2∼+12.0 −96 VO=50mVp-p/1Vp-p −10.2∼+9.8 −10.6∼+10.2 70 115 15/120 TMIN∼TMAX +入力または−入力 f=10MHz VO=0∼2V、50%ロジックから50%出力 VO=0∼2V、50%ロジックから50%出力 VDISABLE−VLOGIC REFERENCE ロジック・リファレンス=0.4V DISABLE=4.0V ロジック・リファレンス=0.4V DISABLE=0.4V 3 2.6 1.0 11.3 0.5 −86 −86 ±5 7.8 1.7 −96 −100 mV μV/℃ μA nA/℃ ±μA dB MΩ pF V dB V mA mA pF −40 45 50 1.80/1.95 70 2 30 33 ±2.25 出力イネーブル 出力ディスエーブル VCC=+11∼+13V、VEE=−12V VCC=+12V、VEE=−13∼−11V 仕様は予告なく変更されることがあります。 REV.0 AD8021AR/ARM Typ Max dB ns ns V μA μA μA μA ±12.0 8.6 2.0 V mA mA dB dB AD8021−VS=+5Vにおける仕様 (特に指定のない限り、TA=25℃、RL=1kΩ、ゲイン=+2) パラメータ ダイナミック特性 −3dB小信号帯域幅 スルー・レート、1Vステップ 0.01%までのセトリング時間 過負荷リカバリ(50%) 歪み/ノイズ特性 f=1MHz 2次高調波歪み 3次高調波歪み f=5MHz 2次高調波歪み 3次高調波歪み 入力電圧ノイズ 入力電流ノイズ DC特性 入力オフセット電圧 入力オフセット電圧ドリフト 入力バイアス電流 入力バイアス電流ドリフト 入力オフセット電流 オープン・ループ・ゲイン 入力特性 入力抵抗 コモンモード入力容量 入力コモンモード電圧範囲 コモンモード除去比 出力特性 出力電圧振幅 リニア出力電流 短絡電流 30%のオーバーシュートにおける容量性負荷 ディスエーブル特性 オフ・アイソレーション ターンオン時間 ターンオフ時間 DISABLE電圧−オフ/オン イネーブル・リーク電流 ディスエーブル・リーク電流 電源 動作範囲 静止電流 +電源除去比 −電源除去比 条件 Min G=+1、CC=10pF、VO=0.05Vp-p G=+2、CC=7pF、VO=0.05Vp-p G=+5、CC=2pF、VO=0.05Vp-p G=+10、CC=0pF、VO=0.05Vp-p G=+1、CC=10pF G=+2、CC=7pF G=+5、CC=2pF G=+10、CC=0pF VO=1Vステップ、RL=500Ω 入力ステップ:0∼2.5V、G=2 270 155 135 95 80 110 210 290 AD8021AR/ARM Typ Max 単位 305 190 165 130 110 140 280 390 28 40 MHz MHz MHz MHz V/μs V/μs V/μs V/μs ns ns VO=2Vp-p VO=2Vp-p −84 −91 dBc dBc VO=2Vp-p VO=2Vp-p f=50kHz f=50kHz −68 −81 2.1 2.1 dBc dBc nV/√Hz pA/√Hz 2.6 72 0.4 0.8 7.5 10 0.1 76 −84 10 1 0.6∼5.1 −98 MΩ pF V dB VO=50mVp-p/1Vp-p 1.10∼3.60 30 50 10/120 V mA mA pF f=10MHz VO=0∼1V、50%ロジックから50%出力 VO=0∼1V、50%ロジックから50%出力 VDISABLE−VLOGIC REFERENCE ロジック・リファレンス=0.4V DISABLE=4.0V ロジック・リファレンス=0.4V DISABLE=0.4V −40 45 50 1.55/1.70 70 2 30 33 dB ns ns V μA μA μA μA TMIN∼TMAX +入力または−入力 1.5∼3.5V 1.25∼3.38 ±2.25 出力イネーブル 出力ディスエーブル VCC=+4.5∼+5.5V、VEE=−0V VCC=+5V、VEE=−0.5∼+0.5V −74 −76 ±5 6.7 1.2 −82 −84 1.0 10.3 0.5 ±12.0 7.5 1.5 mV μV/℃ μA nA/℃ ±μA dB V mA mA dB dB 仕様は予告なく変更されることがあります。 4 REV.0 AD8021 絶対最大定格1 電源電圧 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥26.4V 消費電力 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥電力低減特性を参照 入力電圧(コモン・モード) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥±VS±1 差動入力電圧2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥±0.8V 差動入力電流 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥±10mA 出力短絡期間 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥電力低減特性を参照 保管温度範囲 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥−65∼+125℃ 動作温度範囲 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥−40∼+85℃ 保管温度(ハンダ付け、10秒) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥300℃ 1.5 TJ = 150℃ 8ピンSOICパッケージ 消費電力−W 1.0 8ピンμSOICパッケージ 0.5 注 1 上記の絶対最大定格を超えるストレスを加えると、デバイスに永久的な損傷を与えることがあ ります。この定格はストレス定格の規定のみを目的とするものであり、この仕様の動作セクシ ョンに記載する規定値以上でのデバイス動作を定めたものではありません。デバイスを長期間 絶対最大定格条件に置くと、デバイスの信頼度に影響を与えることがあります。 2 AD8021の入力は、ダイオードによって保護されています。電流制限の抵抗は、ローノイズを維 持するため、使用されていません。差動入力が±0.8Vを超える場合には、入力電流を±10mAに 制限する必要があります。 0 –50 –40 –30 –20 –10 図2 AD8021 –IN 2 7 +VS +IN 3 6 VOUT –VS 4 5 CCOMP 8 50 60 70 80 90 最大消費電力 対 温度* ピン機能の説明 ピン配置 1 10 20 30 40 周辺温度−℃ * 仕様は自由空気中のデバイスについてのものです。 8ピンSOIC:θJA=160℃/W 8ピンμSOIC:θJA=200℃/W 最大消費電力 AD8021の安全が確保できる最大許容損失は、同時に上昇す る接合部温度で決まります。プラスチック・パッケージの デバイスの安全な最大接合部温度は、プラスチックのガラ ス転移温度で決まり、約150℃です。一時的にでもこの限界 を超えると、パッケージとダイ間のストレスが変化し、デ バイスのパラメータに影響が及びます。接合部温度が +175℃を超えると、デバイスは故障します。 AD8021にはショート時の保護回路を内蔵していますが、す べての場合において最大接合部温度(150℃)以上にはなら ないと保証しているわけではありません。最適にデバイス を使用するために、電力低減特性を参照してください。 ロジック・ リファレンス 0 ピン番号 記号 機能 1 ロジック・リファレンス 2 3 4 5 −IN +IN −VS CCOMP 6 7 8 VOUT +VS DISABLE 8ピン *のリファレンス電圧 レベル。ロジック・ローの 電源に接続。 反転入力。 非反転入力。 負極性電源電圧。 補償コンデンサ。−VSに接 続。(値については、「アプ リケーション」のセクショ ンを参照。) 出力。 正極性電源電圧。 ディスエーブル。アクティ ブ・ロー*。 DISABLE * ピン8(ディスエーブル)がピン1(ロジック・リファレンス)を約1V以上超えると、AD8021 はイネーブルにされます。ピン8がピン1から1.5V以内まで低下すると、AD8021はディスエーブ ルにされます。(正確なディスエーブル/イネーブルの電圧レベルについては、仕様を参照し てください。)ディスエーブル機能を使用しない場合には、ピン8を+VSまたはロジック・ハイ にのソースに接続しておくことができ、ピン1はグラウンドまたはロジック・ローに接続して おくことができます。また、ピン1およびピン8が接続されない場合には、AD8021はイネーブル の状態となります。 オーダー・ガイド モデル 温度範囲 パッケージ パッケージの外形 AD8021AR AD8021AR−REEL AD8021AR−REEL7 AD8021ARM AD8021ARM−REEL AD8021ARM−REEL7 AD8021AR−EVAL −40∼+85℃ −40∼+85℃ −40∼+85℃ −40∼+85℃ −40∼+85℃ −40∼+85℃ 8ピンSOIC 8ピンSOIC 8ピンSOIC 8ピンμSOIC 8ピンμSOIC 8ピンμSOIC 評価ボード SO-8 SO-8 SO-8 RM-8 RM-8 RM-8 SO-8 注意 ESD(静電放電)の影響を受けやすいデバイスです。4000Vもの高圧の静電気が人体やテスト装置に容易に帯電し、 検知されることなく放電されることがあります。本製品には当社独自のESD保護回路を備えていますが、高エネル ギーの静電放電を受けたデバイスには回復不可能な損傷が発生することがあります。このため、性能低下や機能喪 失を回避するために、適切なESD予防措置をとるようお奨めします。 REV.0 5 ブランド情報 HNA HNA HNA WARNING! ESD SENSITIVE DEVICE AD8021−代表的な性能特性 (特に指定のない限り、TA=25℃、VS=±5V、RL=1kΩ、G=+2、RF=RG=499kΩ、RS=49.9Ω、RO=976Ω、RD=53.6Ω、CC=7pF、CL=0、 CF=0、VOUT=2Vp-p、周波数=1MHz) 24 9 21 VS = ±2.5V 8 18 G = +5, RF = 1kΩ, RG = 249Ω, C C = 2pF 15 6 12 9 G = +2, RF = RG = 499Ω, C C = 7pF 6 3 5 4 ±12V 3 2 VS = ±2.5V G = +1, RF = 75Ω, C C = 10pF 0 1 –3 0 –6 0.1M 1M 特性1 10M 周波数−Hz 100M –1 1M 1G 10M 100M 小信号周波数応答 対 周波数およびゲイン、 VOUT=50mVp-p、非反転(テスト回路1を参照) 特性4 24 3 21 2 G = –10, RF = 1k Ω, RG = 100Ω, RIN = 100Ω, C C = 0pF 18 小信号周波数応答 対 周波数および電源、 VOUT=50mVp-p、非反転(テスト回路1を参照) VS = ±2.5V ±5V 1 0 15 G = –5, RF = 1kΩ, RG = 200Ω, RIN = 66.5Ω, C C = 1.5pF 12 ゲイン−dB ゲイン−dB 1G 周波数−Hz G = –1 9 6 G = –2, RF = 499Ω, RG = 249Ω, RIN = 63.4Ω, C C = 4pF 3 0 –6 0.1M 特性2 1M 10M 周波数−Hz VS = ±12V –1 –2 –3 –4 –5 G = –1, RF = 499Ω, RG = 499Ω, RIN = 56.2Ω, C C = 7pF –3 VS = ±2.5V –6 100M –7 1M 1G 10M 100M 1G 周波数−Hz 小信号周波数応答 対 周波数およびゲイン、 VOUT=50mVp-p、反転(テスト回路1を参照) 特性5 小信号周波数応答 対 周波数および電源、 VOUT=50mVp-p、反転(テスト回路3を参照) 9 9 CC = 5pF G = +2 8 7 G = +2 8 7 7pF VOUT = 0.1V および 50mV p-p 6 6 5 ゲイン−dB ゲイン−dB ±5V 7 ゲイン−dB クローズド・ループ・ゲイン – dB G = +2 G = +10, RF = 1kΩ, RG = 110Ω, C C = 0pF 9pF 4 3 5 4 VOUT = 4V p-p 1V p-p 3 2 2 7pF 1 1 9pF 0 0 –1 0.1M 特性3 1M 10M 周波数−Hz 100M –1 1M 1G 10M 100M 1G 周波数−Hz 小信号周波数応答 対 周波数および補償、 VOUT=50mVp-p(テスト回路1を参照) 特性6 6 周波数応答 対 VOUT、非反転(テスト回路1を参照) REV.0 AD8021 10 10 9 9 8 8 7 7 6 6 ゲイン−dB ゲイン−dB G = +2 5 1kΩ 4 RF = 1k Ω G = +2 RF = RG RF = 499Ω RF = 250Ω 5 4 3 RF = 150Ω 3 RL = 100Ω 2 2 RF = 75Ω 1 1 0 0.1M 0 0.1M 1M 特性7 10M 周波数−Hz 1G 100M 大信号周波数応答 対 周波数および負荷、 非反転(テスト回路2を参照) 9 特性10 1M 10M 周波数−Hz 100M 1G 小信号周波数応答 対 周波数およびRF、非反転、 VOUT=50mVp-p(テスト回路1を参照) 15 +85℃ G = +2 RF = 1k Ω および CF = 2.2pF G = +2 8 12 7 9 6 6 –40℃ 5 VOUT = 50mV p-p +85℃ 4 ゲイン−dB VOUT = 2V p-p 3 2 3 RS = 49.9Ω 0 –3 RS = 100Ω –6 +25℃ 1 –9 –40℃ 0 –1 1M 10M RS = 249Ω –12 –15 0.1M 1G 100M 1M 周波数−Hz 特性8 周波数応答 対 周辺温度およびVOUT、 非反転(テスト回路1を参照) 18 特性11 15 オープン・ループ・ゲイン – dB 20pF 9 ゲイン−dB 10pF 6 3 0pF 0 –3 –6 –9 –12 1M 10M 100M REV.0 小信号周波数応答 対 周波数およびRS、非反転、 VOUT=50mAp-p(テスト回路1を参照) 80 70 180 60 135 50 90 40 45 30 0 20 –45 10 –90 0 10k 1G 周波数−Hz 特性9 1G 90 30pF 12 100M 100 50pF G = +2 10M 周波数−Hz 特性12 小信号周波数応答 対 周波数および容量性負荷、 VOUT=50mVp-p(テスト回路2および図16を参照) 7 100k 1M 10M 周波数−Hz 100M 位相−度 ゲイン−dB +25℃ –135 1G オープン・ループ・ゲインおよび位相 対 周波数。 RG=100Ω、RF=1kΩ、RO=976Ω、RD=53.6、CC=0pF (テスト回路3を参照) AD8021 –20 6.4 G = +2 –30 6.2 –40 VS = ±2.5V f1 –50 f2 6.0 ±5V 5.8 POUT –60 POUT – dBm ゲイン−dB Δf = 0.2MHz 976Ω –70 53.6Ω 50Ω –80 ±12V –90 5.6 –100 –110 5.4 1M 特性13 10M 周波数−Hz –120 9.5 100M 9.7 0.1dB平坦性 対 周波数および電源、VOUT=1Vp-p、 RL=150Ω、非反転(テスト回路2を参照) 10 周波数−Hz 特性16 10.3 10.5 相互変調歪み 対 周波数 50 –20 –30 45 –40 3次インターセプト−dBm –50 歪み−dBc –60 –70 RL = 100Ω –80 2次 RL = 1kΩ –90 –100 –110 40 VS = ±5V 35 VS = ±2.5V 30 25 –120 –3次 –130 0.1M 1M 周波数−Hz 特性14 10M 20 20M 2次および3次高調波歪み 対 周波数およびRL 5 0 特性17 –30 10 周波数−Hz 15 20 3次インターセプト 対 周波数および電源電圧 –50 –40 –60 –50 –70 –60 –80 VS = ±2.5V 2次 2次 –110 2次 3次 –90 –100 歪み−dBc 歪み−dBc 2次 –70 3次 –130 100k 特性15 RL = 100Ω 3次 –90 2次 –100 VS = ±5V 3次 –120 –80 –110 VS = ±12V 1M 周波数−Hz RL = 1k Ω 3次 10M –120 20M 2次および3次高調波歪み 対 周波数およびVS 1 特性18 8 2 4 3 VOUT – V p-p 5 6 2次および3次高調波歪み 対 VOUTおよびRL REV.0 AD8021 –50 3.5 –60 3.4 –3.1 –3.2 正極性出力 歪み−dBc f C = 5MHz –80 3次 –90 2次 f C = 1MHz –100 1 2 3 4 VOUT – V p-p 5 –3.4 3.1 –3.5 3.0 –3.6 2.8 6 2次および3次高調波歪み 対 基本周波数(fC)、G=+2 –3.7 負極性出力 0 800 1200 負荷−Ω 400 特性22 –3.8 2000 1600 DC出力電圧 対 負荷(テスト回路1を参照) 120 –40 –50 f C = 5MHz –60 100 VS = ±12 80 VS = ±5.0 2次 短絡電流−mA 歪み−dBc 3.2 2.9 特性19 –70 3次 –80 2次 –90 60 VS = ±2.5 40 f C = 1MHz 3次 20 –100 –110 –3.3 3次 –110 –120 3.3 1 2 3 4 VOUT – V p-p 5 0 –50 6 –30 –10 特性23 、G=+10 特性20 2次および3次高調波歪み 対 基本周波数(fC) 10 30 温度−℃ 50 70 90 110 グラウンドへの短絡電流 対 温度 50 –70 G = +2 f C = 1MHz 40 RL = 1kΩ RL = 1kΩ, 150Ω 30 –80 VOUT – mV 歪み−dBc 20 –90 2次 –100 10 –10 –20 3次 –110 –30 –40 –120 0 200 400 600 フィードバック抵抗−Ω 800 –50 1000 0 80 120 160 200 時間−ns 特性21 2次および3次高調波歪み 対 フィードバック抵抗(RF) REV.0 40 特性24 9 小信号過渡応答 対 RL、VO=50mVp-p、 非反転(テスト回路2を参照) 負極性出力電圧−V 正極性出力電圧−V 2次 –70 AD8021 VO = 4V p-p G = +2 2.0 VO = 2V p-p G = +2 2.0 RL = 1kΩ 1.0 VOUT – V VOUT – V 1.0 RL = 150Ω –1.0 VS = ±2.5V –1.0 VS = ±5V –2.0 –2.0 0 40 80 120 160 0 200 40 80 特性25 5 大信号過渡応答 対 RL、反転(テスト回路2を参照) 特性28 VO = 4V p-p G = –1 4 120 160 200 時間−ns 時間−ns 大信号過渡応答 対 VS(テスト回路1を参照) VIN = ±3V G = +2 VIN = 1V/DIV VOUT = 2V/DIV 3 VOUT, RL = 1k Ω VIN 2 1 V RL = 150Ω –1 VOUT –2 –3 –4 VIN –5 0 50 100 150 200 0 250 100 200 特性26 大信号過渡応答、反転(テスト回路3を参照) CL = 50pF G = +2 2.0 300 400 500 時間−ns 時間−ns 特性29 VO = 4V p-p オーバードライブ・リカバリ 対 RL (テスト回路2を参照) G = +2 CL = 10pF, 0pF VOUT – V 出力セトリング 1.0 +0.01% –0.01% 25ns –1.0 –2.0 VERT = 0.2mV/DIV 0 40 80 120 160 HOR = 5ns/DIV 200 時間−ns 特性27 大信号過渡応答 対 CL(テスト回路1を参照) 特性30 10 0.01%セトリング時間、2Vステップ REV.0 AD8021 50 0.48 G = +1 40 0.44 30 電圧オフセット−mV 20 VOUT – mV 10 –10 –20 –30 0.40 0.36 0.32 0.28 –40 –50 0 40 80 120 160 0.24 –50 200 –25 0 時間−ns 特性31 小信号過渡応答、VO=50mVp-p。 G=+1(テスト回路1を参照) 特性34 100 25 温度−℃ 50 75 100 75 100 電圧VOS 対 温度 8.4 入力バイアス電流−μA 電圧ノイズ−nV/ Hz 8.0 10 7.6 7.2 6.8 2.1nV/ Hz 6.4 1 10 100 特性32 1k 10k 周波数−Hz 100k 1M 6.0 –50 10M 入力電圧ノイズ 対 周波数 –25 0 特性35 25 温度−℃ 50 入力バイアス電流 対 温度 –20 100 –30 –50 CMRR – dB 入力電流ノイズ−pA/ Hz –40 10 –60 –70 –80 –90 –100 –110 1 10 100 特性33 REV.0 1k 10k 周波数−Hz 100k 1M –120 10k 10M 入力電流ノイズ 対 周波数 特性36 11 100k 1M 周波数−Hz 10M 100M CMRR 対 周波数(テスト回路4を参照) 300 300k 100 100k 30 30k 出力インピーダンス−Ω 出力インピーダンス−Ω AD8021 10 3 1 0.3 0.1 10k 3k 1k 300 100 0.03 30 0.01 10 0.003 10k 100k 特性37 10M 1M 周波数−Hz 100M 3 10k 1G 出力インピーダンス 対 周波数、 チップイネーブル(テスト回路5を参照) 100k 特性40 1M 10M 周波数−Hz 1G 100M 出力インピーダンス 対 周波数、 チップ・ディスエーブル(テスト回路8を参照) 0 DISABLE 4V –10 2V –PSRR –20 PSRR – dB –30 VOUTPUT 2V tEN = 45ns –40 –50 VS = ±2.5V +PSRR VS = ±12V –60 –70 1V tDIS = 50ns VS = ±5V –80 –90 0 特性38 100 200 300 時間−ns 400 –100 10k 500 /ディスエーブルtDIS時間 対 VOUT イネーブル (tEN) (テスト回路6を参照) 100k 特性41 0 10M 1M 周波数−Hz 100M 500M PSRR 対 周波数および電源電圧 (テスト回路9および10を参照) 8.5 –10 8.0 –30 7.5 電源電流−mA ディスエーブル絶縁−dB –20 –40 –50 –60 7.0 6.5 –70 –80 6.0 –90 –100 0.1M 特性39 1M 10M 周波数−Hz 100M 5.5 –50 1G 入力から出力への絶縁、 チップ・ディスエーブル(テスト回路7を参照) –25 0 特性42 12 25 温度−℃ 50 75 100 静止電源電流 対 温度 REV.0 AD8021 テスト回路 HP8753D ネットワーク・ アナライザ 50Ω 50Ω ケーブル 50Ω AD8021 +VS RS RO 50Ω 499Ω 5 RIN 49.9Ω CC 5 CC RD –VS –VS RF RG 49.9Ω +VS 499Ω 50Ω ケーブル 499Ω 55.6Ω 7pF 499Ω CF テスト回路1 非反転ゲイン・テスト回路 50Ω ケーブル +VS RS テスト回路4 AD8021 FET プローブ 5 –VS 100Ω ネットワーク・ アナライザ 5 CL 50Ω CC RL CC 7pF –VS RF RG HP8753D +VS 50Ω RIN 49.9Ω CMRRテスト回路 RG 499Ω RF 499Ω CF テスト回路2 FETプローブを用いた非反転ゲイン・テスト回路 テスト回路5 出力インピーダンス、チップ・イネーブル AD8021 +VS RO 49.9Ω –VS 50Ω ケーブル 50Ω RIN 49.9Ω RG 1 ロジック・ 49.9Ω 1.0V 5 CC +VS 49.9Ω 50Ω ケーブル 8 DISABLE RD 4V –VS RF REV.0 反転ゲイン・テスト回路 テスト回路6 13 5 53.6Ω CC 49.9Ω 499Ω テスト回路3 976Ω リファレンス 7pF 499Ω テスト回路イネーブル/ディスエーブル AD8021 バイアス BNC HP8753D ネットワーク・ アナライザ HP8753D ネットワーク・ アナライザ 50Ω 50Ω 50Ω 50Ω +VS 50Ω ケーブル 50Ω ケーブル +VS 49.9Ω AD8021 1 ロジック・ 49.9Ω リファレンス 8 DISABLE –VS 499Ω テスト回路7 +VS FET プローブ 49.9Ω, 5W 976Ω 249Ω 5 5 1kΩ –VS CC 7pF 499Ω 499Ω 499Ω 入力から出力への絶縁、チップ・ディスエーブル 53.6Ω CC 7pF テスト回路9 正極性PSRR バイアス BNC HP8753D ネットワーク・ アナライザ 50Ω AD8021 1 HP8753D 8 ネットワーク・ アナライザ +VS 100Ω 5 50Ω –VS 50Ω ケーブル +VS 50Ω 976Ω 249Ω 5 CC 7pF –VS –VS 49.9Ω 5W 499Ω テスト回路8 出力インピーダンス、チップ・ディスエーブル テスト回路10 14 53.6Ω CC 7pF 499Ω 負極性PSRR REV.0 AD8021 ると、帯域幅および位相余裕は、それぞれ、200MHz、60度 に戻ります。さらに、スルーレートは、ほぼ、CCの逆数に したがって変化するため、劇的に増加します。 110 180 100 135 9 8 補償容量−pF 7 CC = 0pF (B) (A) (C) 50 40 0 1 2 3 4 5 6 7 8 ノイズ・ゲイン−V/V 9 10 11 図4 1dBのピーキングを維持するための補償コンデンサとゲインの例 表Iおよび図4に、いくつかのゲインについて推奨される補 償コンデンサの値、および、その値に対応するスルー・レ ート、帯域幅、ノイズを示します。補償フィルタの値は、 回路の電圧ゲインではなくノイズ・ゲインに依存すること に注意してください。図5に示すように、オペアンプのゲイ ン・ブロックはノイズ・ゲインGNは、オペアンプが実際に 反転または非反転のゲインに使用されるかどうかにかかわ らず、非反転の電圧ゲインと等しくなる点に注意してくだ さい。このため、以下の式が成立します。 (C) 30 4 1 0 60 5 2 45 CC = 10pF 6 3 90 90 86 80 70 10 位相−℃ オープン・ループ・ゲイン−dB AD8021の使用方法 典型的な電圧帰還型のオペアンプは、「支配的な極の補償」 の手法を用いて固定の内部コンデンサCINTERNALにより周波数 を安定させています。1次的な近似では、電圧帰還型のオペ アンプは固定的なGB積を持っており、例えば、ゲインを G=+1の場合にアンプの−3dB帯域幅は200MHzとなり、ゲイ ンをG=+10とした場合には、帯域幅はわずか20MHz程度と なります。AD8021は電圧帰還型のアンプであり、約1.5pFと いう最小限のCINTERNALを持っています。外部補償コンデンサ CCを追加することにより、他の電圧帰還型アンプにおける 固定的なゲイン帯域幅の問題を回避できます。 固定的な補償を行う典型的なオペアンプとは異なり、 AD8021によって、以下の利点が得られます。 1. 1∼10の間のクローズド・ループ・ゲインにおいて、アン プの帯域幅を、通常の場合に生じる帯域幅およびスルー レートの損失を生じることなく最大化できます。 2. 特定のアプリケーションにおいて帯域幅と位相余裕の間 のトレード・オフを最適化します。 3. 差動アンプの設計(例えば、「アプリケーション」のセク ションに示す図11の場合)などにおいて、ゲインのブロ ックを異なるノイズ・ゲインに対して整合させます。 20 非反転GN=RF/RG+1 反転GN=RF/RG+1 (B) 10 0 –10 1k (A) 10k 100k 10M 1M 周波数−Hz 100M 1G 10G 図3 AD8021のオープン・ループ・ゲインおよび位相応答の概略図 1 + 表I ノイズ・ゲイン (非反転ゲイン) 1 2 5 10 20 100 REV.0 2 6 AD8021 図3では、解説のためにAD8021のゲインおよび位相プロッ トが簡略化されています。目的とするクローズド・ルー プ・ゲインがG=1で、CC=10pFが選択された場合には、図中 の矢印「A」は、帯域幅が約200MHzであり位相余裕が約60 度であることを示します。ゲインがG=+10に設定され、C C が10pFに固定された場合には(典型的なアンプについて予 想されるように)、約20MHzまで劣化し、位相余裕は90度ま で増加します(矢印B)。しかしながら、CCの値をゼロとす RF 800Ω RG 200Ω 3 RS – 5 2 – RF 800Ω –VS G = –4 GN = 5 CCOMP RG 200Ω 非反転 図5 5 3 + –VS CCOMP G = GN = 5 6 AD8021 反転 両方のノイズゲインは5 推奨される部品の値(テスト回路2を参照。CF=CL=0、RL=1kΩ、RIN=49.9Ω) RS (Ω) RF (Ω) RG (Ω) 75 49.9 49.9 49.9 49.9 49.9 75 499 1k 1k 1k 1k NA 499 249 110 52.3 10 スルー − 3dB CCOMP レート SS BW (pF) (V/ μ s) (MHz) 10 7 2 0 0 0 120 150 300 420 200 34 490 205 185 150 42 6 15 出力ノイズ 出力ノイズ (AD8021 のみ) (抵抗付き AD8021) (nV/ Hz) (nV/ Hz) 2.1 4.3 10.7 21.2 42.2 211.1 2.8 8.2 15.5 27.9 52.7 264.1 AD8021 AD8021では、ダイナミック特性を正確に調整するための 様々なトレード・オフを設定できます。時として、特定の ゲインについて、より広い帯域幅とスルーレートが必要と なることがあります。特性3に示すように補償コンデンサの 値を小さくすると、位相余裕の減少により、帯域幅および ピーキングが増加します。一方、安定性が要求される場合 には、補償コンデンサの値を増加させることにより、帯域 幅が減少し位相余裕が増加します。 すべての高速アンプと同様に、アンプの周辺の寄生容量と 寄生インダクタンスは、アンプのダイナミックな応答に影 響を与えます。しばしば、入力容量(オペアンプ自体のも の、および、プリント基板のもの)が大きな影響を与える 場合があります。フィードバック抵抗は、入力容量ととも に位相余裕を減少させる場合があり、これにより、特性10 に示すように、高周波における応答に影響が及ぶ場合があ ります。さらに解説するように、コンデンサ(C F)をフィ ードバック抵抗と並列に接続することにより、この位相余 裕の損失を補償できます。 さらに、ソースに直列に接続される抵抗は、入力容量との 組み合わせにより(ピークおよび基板のインダクタンスお よび容量による高周波での共振の低下とともに)極を形成 します。この影響を特性11に示します。 また、抵抗の値を大きくするとアンプ全体としてのノイズ が増加し、また、フィードバック抵抗の値を小さくすると 出力段の負荷が増加して、歪みが増加します(特性18)。 出力段では、電流ゲインを5,000とすることにより、この高 インピーダンスを保持し、AD8021が重い負荷をドライブす る場合にも高いオープン・ループ・ゲインを維持します。 入力(ピン2、3)間の2個の内部ダイオード・クランプによ り、入力トランジスタを高電圧から保護し、オフセット電 圧および入力バイアス電流の特性を劣化させる可能性があ るエミッタとベースの間のブレークダウンを防止します。 +VS 出力 +IN CINTERNAL 1.5pF –IN –VS CCOMP 図6 ディスエーブル機能の使用方法 ピン8(DISABLE)の電位がピン1(LOGIC REFERENCE) より約2V以上高い場合に、AD8021はイネーブルになります。 ピン8がピン1の電位から約1.5V以内に下げられると、 AD8021がディスエーブルになります。(正確なディスエー ブル/イネーブルの電圧については、仕様の表を参照して ください)ディスエーブル機能を使用しない場合には、ピ ン8を+VSまたはロジック・ハイのソースに接続しておくこ とが可能であり、ピン1をグラウンドまたはロジック・ロー に接続しておくことができます。このような接続とする代 わりに、ピン1とピン8を開放しておくと、AD8021はイネー ブルの状態となります。 CC 概略回路図 プリント基板のレイアウトについての配慮 すべての高速オペアンプと同様に、AD8021の性能を最大限 に引き出すためには、プリント基板のレイアウトについて 充分な注意を払う必要があります。バイパス・コンデンサ の間のグラウンド線、および補償コンデンサと負極性の電 源の間の配線の長さを最小化するために、特別の配慮が必 要です。この配慮が充分でない場合、配線のインダクタン スが周波数応答に悪影響を与え、さらには、高周波の発振 が生じる場合があります。内部グラウンド・プレーンを持 った多層基板を採用することにより、グラウンドのノイズ が低減され、コンパクトな部品配置が可能となります。 インピーダンスが比較的に高いピン5および小容量の補償コ ンデンサにより、ガード・リングを設置することを推奨し ます。ガード・リングはピン5を囲む基板上の配線であり、 ピン5と同じ電位の出力ピン6に接続されます。これには2つ の効果があります。まず、ピン5は周囲の回路によって生成 される全てのローカルな回路ノイズからシールドされます。 また、これにより浮遊容量が最小化され、帯域幅の減少を 抑えられます。図7に、ガード・リングのレイアウトの例を 示します。 また、図7によれば、補償コンデンサは、AD8021のパッケ ージの周縁に近接して配置されており、ピン4とピン5を接 続しています。このコンデンサは、高品質の表面実装型の COGまたはNPOセラミックにしてください。リード線を持 ったコンデンサの使用は推奨できません。1つまたは複数の 高周波のバイパス・コンデンサを電源ピン4および7に近接 して配置してください。 反転入力への配線を最短とするために、フィードバック抵 抗R Fをデバイスの下に配置して、出力ピン6から反転入力 ピン2の間を最短距離で接続する必要してください。抵抗RG の帰還ノードは、ピン4に接続される負極性の電源のバイパ ス・コンデンサの帰還ノードのできる限り近くに配置して ください。 動作原理 AD8021は、アナログ・デバイセズ独自の高電圧・超高速コ ンプリメンタリ・バイポーラ・プロセス(XFCBプロセス) の第二世代に基づいて製造されており、3GHzの領域で、同 様なf T値を持ったPNPおよびNPNのトランジスタを構成可 能です。トランジスタは、サブストレートから(また相互 に)誘電的に絶縁されており、接合部の絶縁による寄生イ ンピーダンスおよびラッチアップの問題が生じません。ま た、これにより、非線形の容量(歪みの原因となる)が減 少し、任意の静止電流に対してトランジスタのfT値を高くで きます。電源電流が削減されることにより、部分的な帯域 幅、スルーレート、歪み、セトリング時間の差異が減少し ます。 図6に示すように、AD8021の入力段は、それぞれが0.8mAの コレクタ電流で動作する1組のNPN型トランジスタの差動的 なペアによって構成されます。したがって入力デバイスに ついて高いトランス・コンダクタンスが許容され、AD8021 は50kHzにおいて2.1nV/√Hzという低い入力ノイズを実現し ます。折り返しカスコードおよびカレント・ミラーによっ て、信号電流のシングル・エンドの変換に差動を与えます。 次いで、この電流は、高インピーダンスのノード(ピン5) をドライブし、ここでC C外部コンデンサが接続されます。 16 REV.0 AD8021 表 II (上面図) ロジック・ リファレンス 1 8 –IN 2 +VS 7 +IN 3 6 –VS 4 5 バイパス・ コンデンサ DISABLE VOUT グラウンド・ プレーン ADCドライバの特性(fC=65kHz、VOUT=10Vp-p) パラメータ 測定値 単位 2次高調波歪み 3次高調波歪み 全高調波歪み(THD) SFDR(スプリアスフリー・ダイナミッレンジ) −101.3 −109.5 −100.0 100.3 dB dB dB dB 図9に、もう1つのADCドライバの接続を示します。この回 路は非反転ゲインを10.1、出力電圧を20Vp-pとして分解能 およびノイズ特性を最適化してテストされました。フィル タ処理は行っていません。アナログ・デバイセズの16ビッ ト・コンバータAD7665用の評価ソフトウェアを用いてFFT を実行しました。表IIIに、その結果を示します。 CCOMP メタル バイパス・ コンデンサ 補償コンデンサ グラウンド・ プレーン +12V 重要な部品およびガード・リングの推奨配置例 50Ω 2 図9 表III 50Ω 65kHz + 6 5 – REV.0 HI CC –12V 10pF AD7665 570 kSPS RF 1.5kΩ 56pF 図8 IN 16ビット 2 RG 200Ω 5V AD8021 590Ω – CC AD7665 RF 750Ω 570 kSPS ADC オプション C F IN LO 非反転型ADCドライバ(ゲイン=10、fC=100kHz) ADCドライバの特性(fC=100kHz、VOUT=20Vp-p) パラメータ 測定値 単位 2次高調波歪み 3次高調波歪み 全高調波歪み(THD) SFDR −92.6 −86.4 −84.4 5.4 dB dB dB dB 差動ドライバ AD8021は、ほとんどのA/Dコンバータのローノイズ差動ド ライバや、バランス・ラインおよび差動ドライブを必要と するアプリケーションに適しています。一対の内部補償の オペアンプが、インバータとフォロワとして構成されてい る場合には、インバータのノイズ・ゲインは、フォロワの セクションよりも大きくなり、周波数応答におけるバラン スが失われます(図11を参照)。AD8021の際立った外部補 償機能により、より良いソリューションが得られます。イ ンバータのCCOMPの値を小さくすることにより、帯域幅が広 がってフォロワの帯域幅と整合して、ゲイン帯域幅および 位相遅延における妥協を排除できます。この補償機能によ って、反転/非反転の帯域幅を精密に整合でき、歪みを最 小化できます。 +12V 3 IN HI 5 –12V RG 82.5Ω 6 AD8021 50Ω 16ビットA/Dコンバータのドライブ AD8021は、ローノイズと調整可能な補償により、高分解能 のA/Dコンバータのバッファ/ドライバとして最適なデバイ スです。 特性15に示すように、100kHz∼1MHzの周波数範囲での高調 波歪みは−90dB未満に抑えられています。これにより、サ ンプリングされた波形の位相およびゲインが変換プロセス の全般にわたって正確に保たれるため、高い周波数成分の 情報を持った複合波形を扱う場合に真価を発揮します。ル ープ・ゲインの増加により、出力の安定性が向上するので、 「サンプル」の間にコンバータの入力の状態が変化する場合 のノイズが低減されます。この優位性は、高サンプリン グ・レートで動作する16ビットの高分解能A/Dコンバータを 使用する場合に明白となります。 図8に、典型的なA/Dコンバータのドライバの構成を示しま す。AD8021の反転ゲインは−7.5、fCは65kHz、出力電圧は 10Vp-pです。表IIに特性を示します。 5V 50Ω 3 + 16ビット 図7 IN LO 反転型ADCドライバ(ゲイン=−7.5、fC=65kHz) 17 AD8021 図10に、個別に補償されたAD8021を用いてゲイン2で動作 するインバータ−・フォロワ・ドライバ回路を示します。 フィードバックおよび負荷抵抗の値は、全負荷が1kΩ未満 となるように選択され、各オペアンプの入力からみた等価 抵抗は、オフセット電圧およびドリフトを最小化するよう になっています。図12に、ドライバとなる2つのAD8021の AC特性を一つずつ示します。 VIN 249Ω G = +2 3 + 6 AD8021 49.9Ω 2 アクティブ・フィルタにおけるAD8021の使用法 AD8021のローノイズおよび高いゲイン帯域幅はアクティ ブ・フィルタに最適です。大部分のアクティブ・フィルタ の資料では、様々なフィルタについての抵抗とコンデンサ の値が示されていますが、オペアンプの限られた帯域幅が フィルタの特性に与える影響については言及されておらず、 無限のループ・ゲインを持った理想的なフィルタ応答が想 定されています。しかし、現実のフィルタは、このように 動作しません。それどころか、現実のフィルタは、このア クティブなデバイスのゲイン帯域幅に依存する有限な減衰 量を持っています。ローパス・フィルタの性能を高めるた めには、高周波を減衰させるための高いゲイン帯域幅が必 要となり、低周波の通過帯域の特性を確保するために、ロ ーノイズで高いDCゲインを持っていることが必要です。 図13に、2極のローパス・アクティブ・フィルタの回路図を 示し、表IVにゲイン2および3のベッセル・タイプの応答を 持ったフィルタの代表的な部品定数を示します。図4に、こ のフィルタの特性のネットワーク・アナライザによる測定 結果を示します。 5 – –VS 7pF 499Ω 499Ω VOUT1 1kΩ 232Ω 3 + G = –2 6 AD8021 2 – –VS 332Ω VOUT2 5 1kΩ 5pF 664Ω C1 +VS 図10 差動増幅器 VIN R1 R2 3 6 12 2 C2 VOUT 5 9 CC –VS 6 RF RG 3 ゲイン−dB AD8021 G = –2 0 図13 G = +2 –3 2次ローパス・アクティブ・フィルタの概略回路図 –6 –9 –12 表IV –15 –18 100k 1M 10M 100M 1G 周波数−Hz 図11 ゲイン R1 (Ω)R2 (Ω)RF(Ω) RS(Ω)C1 C2 CC 2 5 10 nF 10 nF 7 pF 2 pF 71.5 44.2 12 50 9 40 6 30 499 90.9 499 365 10 nF 10 nF ゲイン−dB –3 –6 10 0 G=2 –10 –20 –12 –30 –15 –40 –18 100k 1M 10M 周波数−Hz 100M G=5 20 G = ±2 0 –9 図12 215 365 補償量の同じ2つの高速オペアンプを ゲイン+2およびゲイン−2に設定した場合のAC応答 3 ゲイン−dB 図13の2次ローパス・フィルタの代表的な部品定数 –50 1k 1G 異なる補償量の2つのAD8021オペアンプを ゲイン+2およびゲイン−2に設定した場合のAC応答 10k 図14 18 100k 周波数−Hz 1M 10M 2つの異なるゲインを持った図13の フィルタ回路の周波数応答 REV.0 AD8021 容量性の負荷のドライブ AD8021で容量性の負荷をロードするときは、ロール・オフ の前で高周波での応答のピークが大きくなりすぎる場合が あります。高周波における安定性を向上させ、ピーキング を低減するために、2つの手法を用いることができます。第 一の手法は、補償コンデンサCCの値を大きくして、低周波 でのゲインの平坦性を確保しながら、ピーキングを減少さ せるものです。第二の手法は、抵抗RSNUBをAD8021の出力ピ ンと容量性の負荷CLの間に直列に接続するものです。図15 に、ピーキングを抑えるためにCCおよびRSNUBの両方を用い た場合のAD8021の応答を示します。任意のC Lについて、 図16により、周波数応答において2dBのピーキングを維持す るためのRSNUBの値を求めることができます。しかしながら、 R SNUBを 使 用 す る こ と に よ り 、 低 周 波 の 出 力 が R LOAD/ (RSNUB+RLOAD)の係数で減衰されることに注意してください。 FET プローブ 5 RSNUB +VS 16 49.9Ω 49.9Ω 12 ゲイン−dB 18 16 RSNUB – Ω 14 8 6 –VS 10 8 4 2 0 499Ω 33pF CC = 7pF; RSNUB = 0 RL 1kΩ CC = 8pF; RSNUB = 0 CC 499Ω 4 2 CC = 8pF; RSNUB = 17.4Ω 0 0.1 REV.0 10 6 6 図15 12 0 図16 18 14 20 1 10 周波数−MHz 100 1000 ピーキング 対 CL=33pFとした場合のRSNUBおよびCC 19 5 10 15 5 20 25 30 容量性負荷−pF 35 40 45 50 RSNUB 対 CLゲイン=+2における2dBのピーキング AD8021 差動型の構成では、入力のSMAコネクタを使用して、アン プの入力をR22とR23で接続することもできます。 デフォルトのディスエーブル・モードを使用する場合には、 抵抗R9、R10、R14、R15を削除できます。どちらのアンプ も、外部ソースからディスエーブルにすることができます。 ゼロΩ抵抗R4、R19、R21、R23を削除して一方のアンプを ディスエーブルにすることができます。 10未満のゲインについては、図4および表Iから補償コンデ ンサC6およびC6の値を求めることができます。 評価ボード AD8021についてはSOICの評価ボードの供給が可能です。こ のボードによって、反転および非反転の回路の両方を構成 することができます。 評価ボードのアプリケーション 概略図17によれば、非反転および反転のアンプを構成する ために別々のSMA入力コネクタおよび終端抵抗が設置され ています。図10に示すように別々のアンプによって差動ア ンプを構成することもできます。 R26 0Ω R8 0Ω R7 1 2 +VIN R1 SMA 3 R6 49.9Ω R25 0Ω R23 0Ω R10 0Ω 非反転アンプ R1 4 C1 0.1μF DIS –IN +VS 7 AD8021 +IN –VS C2 1nF R4 0Ω 8 ロジック REF ディスエーブル R9 0Ω C3 1nF +VS C4 0.1μF 6 VOUT +OUT 5 CCOMP C6 R2 C8 R3 + C16 R18 0Ω C5 10μF R22 0Ω –VIN SMA R4 R20 49.9Ω 1 R8 0Ω –VS C15 10μF 2 R11 + R21 0Ω C9 0.1μ F R14 0Ω 反転アンプ R16 R1 ロジック REF DIS –IN +VS AD8021 3 +IN 4 –VS C10 1n F VOUT CCOMP R15 0Ω R19 0Ω 8 C7 1nF 7 C14 0.1μF 6 –OUT 5 C13 C11 R13 C12 R12 TP1 –VS GND +VS P1 図17 AD8021評価ボードの概略図 20 REV.0 AD8021 図18 評価ボードのシルクスクリーン(上面) 図19 REV.0 図20 評価ボードのレイアウト(上面) 図21 21 評価ボードのレイアウト(下面) 評価ボードのシルクスクリーン(下面) AD8021 外形寸法 サイズはインチと(mm)で示します。 8ピンSOIC (R-8) 0.1968 (5.00) 0.1890 (4.80) 0.1574 (4.00) 0.1497 (3.80) 8 5 1 4 0.2440 (6.20) 0.2284 (5.80) ピン1 0.0196 (0.50) × 45° 0.0099 (0.25) 0.0500 (1.27) BSC 0.0688 (1.75) 0.0532 (1.35) 0.0098 (0.25) 0.0040 (0.10) 8° 0.0098 (0.25) 0° 0.0500 (1.27) 0.0160 (0.41) 0.0075 (0.19) 0.0192 (0.49) 0.0138 (0.35) 実装面 8ピンμSOIC (RM-8) 0.122 (3.10) 0.114 (2.90) 8 5 0.122 (3.10) 0.114 (2.90) 0.199 (5.05) 0.187 (4.75) 1 4 ピン1 0.0256 (0.65) BSC 0.120 (3.05) 0.112 (2.84) 0.006 (0.15) 0.002 (0.05) 0.120 (3.05) 0.112 (2.84) 0.043 (1.09) 0.037 (0.94) 0.018 (0.46) 実装面 0.008 (0.20) 0.011 (0.28) 0.003 (0.08) 22 33° 27° 0.028 (0.71) 0.016 (0.41) REV.0 AD8021 REV.0 23 PRINTED IN JAPAN TDS10/2001/1000 AD8021 このデータシートはエコマーク認定の再生紙を使用しています。 24 REV.0