日本語版

400 MHz低消費電力
高性能アンプ
AD8014
特長
機能ブロック図
低価格
低消費電力:5 V電源で1.15 mA(Max)
SOIC-8 (R)
SOT-23-5 (RT)
高速動作
400 MHzの−3 dB帯域幅(G=1)
NC 1
8 NC
60 nsの過負荷回復時間
–IN
7 +VS
24 nsの高速整定時間
+IN 3
4000 V/μsのスルー・レート
50Ω伝送ラインでビデオ信号を駆動
2
–VS 4
6 VOUT
AD8014
5 NC
AD8014
VOUT 1
5 +VS
–VS 2
+IN 3
4 –IN
非常に低ノイズ
3.5 nV/√Hzおよび5 pA/√Hz
NC = 接続無し
G=+3 w/500 Ω帰還抵抗で5 nV/√Hzの合計入力換算ノイズ
+4.5 V∼+12 Vの電源で動作
5 MHzで−70 dB THDの低歪み
低いDCオフセット(温度に対して安定)
SOIC-8およびSOT-23-5を使用
アプリケーション
光ダイオード・プリアンプ
業務用および携帯型カメラ
ハンドセット
AD8014は、400 MHzの−3 dB帯域幅、4000 V/μsのスルー・レー
DVD/CD
ハンドヘルド計測機器
ト、24 nsの整定時間を持つ非常に高速なアンプです。AD8014は、
ADドライバ
高速な過負荷回復時間を持つ非常に安定で使い易いアンプです。
省消費電力高速システム
AD8014は極めて低い電圧・電流ノイズと低い歪みを持ち、広帯域
信号処理アプリケーションに最適です。
電流帰還アンプとしては、
AD8014は極めて低いオフセット電圧、
概要
入力バイアス仕様、低ドリフトを持っています。片方の入力に流入
AD8014は、帯域幅、消費電力、出力駆動、歪みの新しいレベルの
する入力バイアス電流は+25℃で15μA以下で、ドリフト(typ値)
組み合わせを実現する革新的な電流帰還オペアンプです。アナロ
は、工業用温度範囲で50 nA/℃以下です。オフセット電圧は、10μ
グ・デバイセズ社は独自の回路アーキテクチャを採用して、高性能
V/℃(typ値)以下のドリフトで最大5 mVです。
アンプを低価格で可能にしました。技術的に優れているだけでな
低消費電力アンプとしては、AD8014は75Ωまたは50Ωの直列終
く、民生品を対象とした低価格も実現しています。この汎用アンプ
端ラインで2 V p-pのビデオ信号を駆動できる非常に優れた駆動能
は、バッテリ駆動の装置など広範囲なアプリケーションに最適です。
力を持ち、かつ3 dB帯域幅135 MHz以上で安定しています。
アナログ・デバイセズ社が提供する情報は正確で信頼できるものを期していますが、
当社はその情報の利用、また利用したことにより引き起こされる第3者の特許または権
利の侵害に関して一切の責任を負いません。さらにアナログ・デバイセズ社の特許また
は特許の権利の使用を許諾するものでもありません。
REV.0
アナログ・デバイセズ株式会社
本 社/東京都港区海岸1 - 1 6 - 1 電話03(5402)8200 〒105−6891
ニューピア竹芝サウスタワービル
大阪営業所/大阪市淀川区宮原3 - 5 - 3 6 電話06(6350)6868㈹ 〒532−0003
新大阪第2森ビル
AD8014 ―仕様
(特に指定のない限り、TA=+25℃、VS =±5 V、RL=150Ω、RF=1 kΩ、ゲイン=+2)
パラメータ
ダイナミック性能
−3 dB帯域幅小信号
−3 dB帯域幅大信号
0.1 dB小信号帯域幅
0.1 dB大信号帯域幅
スルー・レート、25% ∼ 75%、VO=4 Vステップ
0.1%までの整定時間
立上がり時間と立下がり時間10% ∼ 90%
100 mV以内までの過負荷回復時間
ノイズ/高調波性能
合計高調波歪み
SFDR
入力電圧ノイズ
入力電流ノイズ
微分ゲイン誤差
微分位相誤差
3次インターセプト
AD8014AR/RT
Min
Typ
Max
条件
G=+1、VO=0.2 V p-p、RL=1 kΩ
G=−1、VO=0.2 V p-p、RL=1 kΩ
VO=2 V p-p
VO=2 V p-p、RF=500Ω
VO=2 V p-p、RF=500Ω、RL=50Ω
VO=0.2 V p-p、RL=1 kΩ
VO=2 V p-p、RL=1 kΩ
RL=1 kΩ、RF=500Ω
RL=1 kΩ
G=−1、RL=1 kΩ、RF=500Ω
G=−1、RL=1 kΩ
G=+1、VO=2 Vステップ、RL=1 kΩ
2 Vステップ
G=−1、2 Vステップ
入力で0 V ∼ ±4 Vステップ
400
120
140
170
fC=5 MHz、VO=2 V p-p、RL=1 kΩ
fC=5 MHz、VO=2 V p-p
fC=20 MHz、VO=2 V p-p
fC=20 MHz、VO=2 V p-p
f=10 kHz
f=10 kHz
NTSC、G=+2、RF=500Ω
NTSC、G=+2、RF=500Ω、RL=50Ω
NTSC、G=+2、RF=500Ω
NTSC、G=+2、RF=500Ω、RL=50Ω
f=10 MHz
DC性能
入力オフセット電圧
入力特性
入力抵抗
入力容量
入力コモンモード電圧範囲
コモンモード除去比
出力特性
出力電圧振幅
出力電流
短絡電流
30%オーバーシュートでの容量性負荷駆動
電源
動作範囲
静止電流
電源変動除去比
480
160
180
210
130
12
20
4600
2800
4000
2500
24
1.6
2.8
60
MHz
MHz
MHz
MHz
MHz
MHz
MHz
V/μs
V/μs
V/μs
V/μs
ns
ns
ns
ns
−68
−51
−45
−48
3.5
5
0.05
0.46
0.30
0.60
22
dB
dB
dB
dB
nV/√Hz
pA/√Hz
%
%
Degree
Degree
dBm
800
2
2
10
5
50
5
1300
VCM=±2.5 V
±3.8
−52
450
2.3
±4.1
−57
kΩ
pF
V
dB
RL=150Ω
RL=1 kΩ
VO=±2.0 V
±3.4
±3.6
40
±3.8
±4.0
50
70
40
V
V
mA
mA
pF
+2.25
+5
1.15
−58
TMIN−TMAX
入力オフセット電圧ドリフト
入力バイアス電流
入力バイアス電流ドリフト
入力オフセット電流
オープン・ループ伝達抵抗
単位
+Input または −Input
+Input
+Input
2 V p-p、RL=1 kΩ、RF=500Ω
±4 V ∼ ±6 V
−55
5
6
15
±6.0
1.3
mV
mV
μV/℃
μA
nA/℃
±μA
kΩ
V
mA
dB
仕様は予告なく変更されることがあります。
−2−
REV.0
AD8014
仕様(特に指定のない限り、TA=+25℃、VS =±5 V、RL=150Ω、RF=1 kΩ、ゲイン=+2)
パラメータ
ダイナミック性能
−3 dB帯域幅小信号
−3 dB帯域幅大信号
0.1 dB小信号帯域幅
0.1 dB大信号帯域幅
スルー・レート、25% ∼ 75%、VO=2Vステップ
0.1%までの整定時間
立上がり時間と立下がり時間10% ∼ 90%
100 mV以内までの過負荷回復時間
ノイズ/高調波性能
合計高調波歪み
SFDR
入力電圧ノイズ
入力電流ノイズ
微分ゲイン誤差
微分位相誤差
3次インターセプト
AD8014AR/RT
Min
Typ
Max
条件
G=+1、VO=0.2 V p-p、RL=1 kΩ
G=−1、VO=0.2 V p-p、RL=1 kΩ
VO=2 V p-p
VO=2 V p-p、RF=500Ω
VO=2 V p-p、RF=500Ω、RL=75Ω
VO=0.2 V p-p、RL=1 kΩ
VO=2 V p-p
RL=1 kΩ、RF=500Ω
RL=1 kΩ
G=−1、RL=1 kΩ、RF=500Ω
G=−1、RL=1 kΩ
G=+1、VO=2 Vステップ、RF=1 kΩ
2 Vステップ
G=−1、2 Vステップ
入力で0 V ∼ ±2 Vステップ
345
100
75
90
fC=5 MHz、VO=2 V p-p、RL=1 kΩ
fC=5 MHz、VO=2 V p-p
fC=20 MHz、VO=2 V p-p
fC=20 MHz、VO=2 V p-p
f=10 kHz
f=10 kHz
NTSC、G=+2、RF=500Ω
NTSC、G=+2、RF=500Ω、RL=50Ω
NTSC、G=+2、RF=500Ω
NTSC、G=+2、RF=500Ω、RL=50Ω
f=10 MHz
DC性能
入力オフセット電圧
入力特性
入力抵抗
入力容量
入力コモンモード電圧範囲
コモンモード除去比
出力特性
出力電圧振幅
出力電流
短絡電流
30%オーバーシュートでの容量性負荷駆動
電源
動作範囲
静止電流
電源変動除去比
MHz
MHz
MHz
MHz
MHz
MHz
MHz
V/μs
V/μs
V/μs
V/μs
ns
ns
ns
ns
−70
−51
−45
−47
3.5
5
0.06
0.05
0.03
0.30
22
dB
dB
dB
dB
nV/√Hz
pA/√Hz
%
%
Degree
Degree
dBm
750
VCM=1.5 V ∼ 3.5 V
1.2
−52
450
2.3
1.1 ∼ 3.9
−57
RL=150Ω ∼ 2.5 V
RL=1 kΩ ∼ 2.5 V
VO=1.5 V ∼ 3.5 V
1.4
1.2
40
1.1 ∼ 3.9
0.9 ∼ 4.1
50
70
55
3.6
3.8
V
V
mA
mA
pF
4.5
5
1.0
−58
12
1.15
V
mA
dB
+Input または −Input
+Input
+Input
2 V p-p、RL=1 kΩ、RF=500Ω
4 V ∼ 5.5 V
−55
仕様は予告なく変更されることがあります。
REV.0
430
135
100
115
100
10
20
3900
1100
1800
1100
24
1.9
2.8
60
2
2
10
5
50
5
1300
TMIN−TMAX
入力オフセット電圧ドリフト
入力バイアス電流
入力バイアス電流ドリフト
入力オフセット電流
オープン・ループ伝達抵抗
単位
−3−
5
6
15
3.8
mV
mV
μV/℃
μA
nA/℃
±μA
kΩ
kΩ
pF
V
dB
AD8014
絶対最大定格1
プに対して加えられる応力が変化するため、
一時的にこの規定値を
電源電圧 ……………………………………………………… 12.6 V
超えた場合でも、パラメータ性能がシフトすることがあります。
内部消費電力2
+175℃の接合温度を超えるとデバイス故障の原因になります。
スモール・アウトライン・パッケージ(R)……………
AD8014の出力ステージは、大きな負荷電流に耐えるようにデザ
0.75 W
SOT-23-5パッケージ(RT)………………………………… 0.5 W
インされています。そのため、出力をグランドまたは電源に短絡す
入力電圧コモンモード
ると、大きな電力が消費されます。正常な動作を保証するために
差動入力電圧
………………………………………
±VS
……………………………………………… ±2.5 V
出力短絡時間消費電力
…………
は、最大消費電力ディレーティング表に従う必要があります。
ディレーティング曲線に従う
保存温度範囲
…………………………………
動作温度範囲
…………………………………… −40℃ ∼ +85℃
ピン温度(ハンダ処理10 sec) …………………………… +300℃
ESD(人体モデル)………………………………………
+1500 V
注
1
2
表Ⅰ.最大消費電力と温度の関係
−65℃ ∼ +150℃
上記の絶対最大定格を超えるストレスを加えるとデバイスに永久的な損傷を与えることが
あります。この規定はストレス定格の規定のみを目的とするものであり、
この仕様の動作セ
クションに記載する規定値以上でのデバイス動作を定めたものではありません。デバイス
を長時間絶対最大定格状態に置くとデバイスの信頼性に影響を与えます。
自然空冷状態の25℃のデバイスに対する仕様。
8ピンSOICパッケージθJA=160℃/W。
5ピンSOT-23パッケージθJA=240℃/W。
最大消費電力
周囲温度℃
消費電力W(SOT−23)
消費電力W(SOIC)
−40
0.79
1.19
−20
0.71
1.06
0
0.63
0.94
+20
0.54
0.81
+40
0.46
0.69
+60
0.38
0.56
+80
0.29
0.44
+100
0.21
0.31
AD8014により安全に消費できる最大電力は、接合温度の上昇に
対応して制限されます。プラスチック・パッケージを使用するデバ
イスの安全な最大接合温度は、
プラスチックのガラス変位温度によ
り決定されます。この温度は約+150℃です。パッケージからチッ
オーダー・ガイド
モデル
温度範囲
パッケージ
パッケージ・オプション
ブランド・コード
AD8014AR 1
−40℃ ∼ +85℃
8ピンSOIC
SO−8
標準
AD8014ART 2
−40℃ ∼ +85℃
5ピンSOT−23
RT−5
HAA
AD8014Chips 3
−40℃ ∼ +85℃
―
ワッフル・パック
―
注
1
2
3
AD8014ARは、2500個の13インチ・リールと750個の7インチ・リールでも供給しています。
サンプルを除いて、AD8014ARTは3000個の7インチ・リールと10000個の13インチ・リールでのみ供給します。
AD8014Chipsは、400個のワッフル・パックのみを使って供給します。AD8014Chipの厚さは12ミル±1ミルです。サブストレートは、+VS電源に接続する必要があります。
注意
ESD(静電放電)の影響を受けやすいデバイスです。4000 Vもの高圧の静電気が人体やテスト装置に容易に帯電し、検知さ
れることなく放電されることもあります。このAD8014には当社独自のESD保護回路を備えていますが、高エネルギーの静
電放電にさらされたデバイスには回復不能な損傷が残ることもあります。したがって、性能低下や機能喪失を避けるため
に、適切なESD予防措置をとるようお奨めします。
−4−
WARNING!
ESD SENSITIVE DEVICE
REV.0
代表的動作特性― AD8014
2.0
15
G = +1
VO = 200mV p-p
正規化ゲイン – dB
1.0
RF = 1kΩ
9
RL = 1kΩ
6
VO = 0.2V
VS = ±5V
0
VO = 0.5V
正規化ゲイン – dB
12
3
VS = +5V
0
–3
–6
–1.0
–2.0
–3.0
VO = 1V
–4.0
VO = 2V
VS = ±5V
–9
–5.0
–12
–6.0
–15
–7.0
VO = 4V
G = –1
RF = 1kΩ
RL = 1kΩ
1
10
100
1000
1
10
周波数 – MHz
図1.周波数応答、G=+1、VS=±5 Vおよび+5 V
12
12
9
9
VO = 0.5V p-p
3
VS = ±5V
G = +2
RF = 500Ω
VO = 2V p-p
0
–3
正規化ゲイン – dB
正規化ゲイン – dB
VO = 1V p-p
6
RL = 75Ω
RL = 50Ω
–6
–9
–12
3
0
VO = 2V p-p
–3
–6
VS = +5V
–9
G = +2
RF = 1kΩ
VO = 3V p-p
RL = 1kΩ
–12
–15
1
10
100
1000
1
10
周波数 – MHz
100
1000
周波数 – MHz
図2.周波数応答、G=+2、VO=2 V p-p
図5.帯域幅と出力レベルの関係―単電源動作、G=+2
12
2
9
1
VO = 0.5V p-p
VO = 0.5V p-p
0
6
VO = 1V p-p
–1
正規化ゲイン – dB
正規化ゲイン – dB
1000
図4.帯域幅と出力レベルの関係―G=−1、両電源動作
6
3
VO = 4V p-p
0
–3
VO = 2V p-p
–6
VS = ±5V
–9
G = +2
RF = 1kΩ
RL = 1kΩ
–2
–3
VO = 4V p-p
–4
–5
VS = +5V
–6
G = –1
RF = 1kΩ
–7
RL = 1kΩ
VO = 2V p-p
VO = 0.2V p-p
–8
–12
10
100
周波数 – MHz
1
1000
10
100
1000
周波数 – MHz
図3.帯域幅と出力電圧レベルの関係―二電源動作、G=+2
REV.0
100
周波数 – MHz
図6.帯域幅と出力レベルの関係―単電源動作、G=−1
−5−
AD8014
7.5
6.2
6.1
RF = 300Ω
7.0
VS = ±5V
ゲインの平坦正 – dB
正規化ゲイン – dB
6.0
RF = 500Ω
6.5
RF = 600Ω
6.0
5.5
RF = 750Ω
5.0
4.5
VS = ±5V
4.0
RF = 1kΩ
G = +2
VO = 2V p-p
3.5
5.9
VS = +5V
5.8
5.7
5.6
5.5
G = +2
V = 2V p-p
RF = 500Ω
5.4
5.3
RL = 150Ω
3.0
RL = 150Ω
5.2
1
10
100
1
1000
10
100
1000
周波数 – MHz
周波数 – MHz
図7.帯域幅と帰還抵抗優の関係―二電源動作
図10.ゲインの平坦性―大信号
7.5
9
G = +1
6
7.0
3
RF = 300Ω
0
ゲイン – dB
正規化ゲイン – dB
6.5
6.0
RF = 500Ω
5.5
RF = 750Ω
G = +2
–3
–6
G = +10
–9
5.0
VS = +5V
RF = 1kΩ
G = +2
VO = 2V p-p
4.5
VS = ±5V
RF = 1kΩ
–12
RL = 1kΩ
–15
RL = 150Ω
VO = 200mV p-p
–18
4.0
1
10
100
1
1000
10
図8.帯域幅と帰還抵抗の関係―単電源動作
1000
図11.帯域幅とゲインの関係―両電源動作、RF=1 kΩ
9
6.8
G = +2
RF = 1kΩ
6.7
6.6
RL = 1kΩ
6.5
VO = 200mV p-p
G = +1
6
3
VS = ±5V
6.4
0
ゲイン – dB
正規化ゲイン – dB
100
周波数 – MHz
周波数 – MHz
6.3
6.2
6.1
VS = +5V
VS = +5V
–3
G = +2
RF = 1kΩ
RL = 1kΩ
–6
VO = 200mV p-p
6.0
–9
5.9
–12
G = +10
5.8
–15
5.7
5.6
–18
1
10
100
1000
1
周波数 – MHz
10
100
1000
周波数 – MHz
図9.ゲインの平坦性―小信号
図12.帯域幅とゲインの関係―単電源動作
−6−
REV.0
AD8014
0
270
80
–10
VS = ±5V
60
–30
オープン・ループ・ゲイン – dB
G = +2
RF = 1kΩ
PSRR – dB
–PSRR
–40
+PSRR
–50
–60
–70
–80
180
ゲイン
40
90
20
0
0
位相
–20
–90
–40
–180
–60
–90
–80
0.01
–100
0.01
0.10
1
10
周波数 – MHz
100
1000
図13.PSRRと周波数の関係
位相 – 度
–20
0.1
1
10
周波数 – MHz
100
–270
1000
図16.相互インピーダンス・ゲインおよび位相と周波数の関係
–20
100
–25
–30
10
VS = +5V
–40
出力抵抗 – Ω
CMRR – dB
–35
–45
VS = ±5V
–50
–55
1
0.1
–60
0.01
–65
–70
–75
0.1
1
10
周波数 – MHz
100
0.01
1000
0.1
1
10
周波数 – MHz
–30
3RD
RL = 150Ω
VERTICAL: 0.1%/DIV
HORIZONTAL: 5ns/DIV
VS = ±5V
GAIN = 1
RF = 500Ω
RL = 1000Ω
VOUT = 2V
–50
歪み – dBc
2ND
RL = 1kΩ
–70
3RD
RL = 1kΩ
t=0
ノイズ・フロアより
低い歪み
–90
1
10
周波数 – MHz
100
図15.歪みと周波数の関係;VS=±5 V、G=+2
REV.0
1000
図17.出力抵抗と周波数の関係、VS=±5 Vおよび+5 V
図14.CMRRと周波数の関係
2ND
RL = 150Ω
100
図18.整定時間
−7−
AD8014
図21に、光ダイオード・プリアンプをシミュレートするときに使
われた回路を示します。
このアプリケーションの光ダイオードは基
本的に高インピーダンスの電流源であり、
小さい容量によりシャン
トされています。このケースでは、20 kΩの抵抗を通してAC結合し
たPicosecond Pulse Labs社製のジェネレータから出力された高電圧
パルスを使って、
光ダイオードの高インピーダンス電流源をシミュ
レートしました。
この回路は入力電圧パルスを小さい電荷パッケー
ジに変換し、さらにこの電荷パッケージはAD8014と帰還抵抗によ
り電圧に戻されます。
このケースでは、帰還抵抗を1.74 kΩに選択しました。この値は、
帯域幅を維持することとプリアンプ・ステージに十分なゲインを用
意することとの妥協点として決定されました。
回路はパルス形状を
図19.大信号ステップ応答;VS=±5 V、VO=4 Vステップ
非常に良く保ち、非常に高速な立上がり時間と最小のオーバー
シュートを持っています(図22)。
1.74kΩ
+5V
0.1µF
入力
20kΩ
49.9Ω
49.9Ω
AD8014
出力
(10 倍のプローブ)
(無負荷)
–5V
図21.光ダイオード・プリアンプとしてのAD8014
図20.大信号ステップ応答;VS=+5 V、VO=2 Vステップ
TEK RUN: 2.0GS/s ET AVERAGE
T[
]
注:図19と図20ではRF=500Ω、RS=50Ω、CL=20 pF。
入力 1
20mV/DIV
アプリケーション
CD ROMとDVD光ダイオード・プリアンプ
複数倍速のCD ROMドライバおよびDVDドライバでは、読出し
チャンネルに高周波光ダイオード・プリアンプを必要とします。光
ダイオード容量の影響を最小にするため、
電流帰還アンプの低イン
ピーダンス反転入力は便利です。優れたグループ遅延特性により、
これらパルスのパルス応答を保存します。多くの利点を持つ
出力 2
500mV/DIV
CH1 20.0V
CH2 500mV M 25.0ns CH4 380mV
AD8014は、これらのアプリケーションに対して、優れた低価格、低
ノイズ、低消費電力、広帯域幅の光ダイオード・プリアンプを提供
図22.パルス応答
します。
−8−
REV.0
AD8014
容量性負荷の駆動
ビデオ・ドライバ
AD8014は、直列終端されたビデオ信号ケーブルを容易に駆動す
AD8014は、基本的には非リアクタンス性負荷を駆動するように
ることができます。AD8014はこのように優れた出力駆動能力を
デザインされています。容量成分を持つ負荷を駆動する場合は、
持っているので、同一のAD8014から2本または3本のケーブルを並
図26に示すように小さい直列抵抗を追加することにより、
最適な整
列に駆動することができます。図23に、1本のビデオ・ケーブルを
定応答を得ることができます。同時に示してあるグラフに、容量性
駆動したときの、微分ゲインと微分位相を示します。図 24には、
負荷に対するRSERIESの最適値を示します。大きな容量性負荷を駆動
2本のビデオ・ケーブルを駆動したときの、微分ゲインと微分位相
するときは、回路の周波数応答ではRSERIESとCLの受動ロールオフ特
を示します。図25には、3本のビデオ・ケーブルを駆動したときの、
性が支配的になることを知っておくことは意味があります。
微分ゲイン – %
微分ゲインと微分位相を示します。
0.10
0.00
0.02
0.04
0.05
0.05
0.05
0.04
0.04
0.04
0.04
40
0.03
0.05
0.00
–0.05
30
0.60
0.40
0.20
0.00
–0.20
–0.40
–0.60
0.00
0.01
0.10
0.21
0.26
0.28
0.29
0.30
0.30
0.30
RSERIES – Ω
微分位相 – 度
–0.10
0.30
20
1ST
2ND
3RD
4TH
5TH
6TH
7TH
8TH
9TH
10TH 11TH
図23.微分ゲインおよび微分位相、RF=500、±5 V、RL=150Ω、
10
1本のケーブルを駆動、G=+2
0
0
1
5
5
1
CL – pF
0
2
5
2
微分位相 – 度
微分ゲイン – %
図26.容量性負荷の駆動
0.30
0.20
0.10
0.00
–0.10
–0.20
–0.30
0.60
0.40
0.20
0.00
–0.20
–0.40
–0.60
0.00
–0.02
0.03
0.05
0.06
0.06
0.05
0.05
0.07
0.10
0.14
帰還抵抗の選択
帰還抵抗値を変えると、他の電流帰還型オペアンプと同様に
AD8014の性能が変わってしまいます。次の表に、帰還抵抗の一般
的な値を示し、さらにその値に対応する性能も示します。
0.00
0.07
0.24
0.40
0.43
0.44
0.43
0.40
0.35
0.26
0.16
表Ⅱ.
1ST
2ND
3RD
4TH
5TH
6TH
7TH
8TH
9TH
10TH 11TH
図24. 微分ゲインおよび微分位相、RF=500、±5 V、RL=75Ω、
微分ゲイン – %
0.80
0.60
0.40
0.20
0.00
–0.20
–0.40
–0.60
–0.80
微分位相 – 度
2本のケーブルを駆動、G=+2
0.80
0.60
0.40
0.20
0.00
–0.20
–0.40
–0.60
–0.80
0.00
0.44
0.52
0.54
0.52
0.52
0.50
0.48
0.47
0.44
0.45
0.10
0.32
0.53
0.57
0.59
0.58
0.56
0.54
0.51
0.48
1ST
2ND
3RD
4TH
5TH
6TH
7TH
8TH
9TH
10TH
11TH
図25. 微分ゲインおよび微分位相、RF=500、±5 V、RL=50Ω、
3本のケーブルを駆動、G=+2
REV.0
−9−
−3 dB BW
VO=±0.2 V
VO=±0.2 V
ゲイン
RFΩ
RG
RL=1 kΩ
RL=150 kΩ
+1
1k
オープン
480
430
+2
1k
1 kΩ
280
260
+10
1k
111Ω
50
45
−1
1k
1 kΩ
160
150
−2
1k
499Ω
140
130
−10
1k
100Ω
45
40
+2
2k
2 kΩ
200*
180*
+2
750
750Ω
260*
210*
+2
499
499Ω
280*
230*
*
0.00
−3 dB BW
VO=±1 V.
AD8014
外形寸法
サイズはインチと(mm)で示します。
8ピン・プラスチックSOIC
(SO−8)
0.1968 (5.00)
0.1890 (4.80)
0.1574 (4.00)
0.1497 (3.80)
8
5
1
4
ピン1
0.0098 (0.25)
0.0040 (0.10)
0.2440 (6.20)
0.2284 (5.80)
0.0688 (1.75)
0.0532 (1.35)
0.0196 (0.50)
x 45°
0.0099 (0.25)
0.0500 0.0192 (0.49)
実装面 (1.27)
0.0098 (0.25)
0.0138 (0.35)
0.0075 (0.19)
BSC
8°
0° 0.0500 (1.27)
0.0160 (0.41)
5ピン・プラスチック表面実装(SOT−23)
(RT−5)
0.1181 (3.00)
0.1102 (2.80)
0.0669 (1.70)
0.0590 (1.50)
5
1
4
2
0.1181 (3.00)
0.1024 (2.60)
3
ピン1
0.0374 (0.95) BSC
0.0748 (1.90)
BSC
0.0512 (1.30)
0.0354 (0.90)
0.0059 (0.15)
0.0019 (0.05)
0.0079 (0.20)
0.0031 (0.08)
0.0571 (1.45)
0.0374 (0.95)
0.0197 (0.50)
0.0138 (0.35)
実装面
− 10 −
10˚
0˚
0.0217 (0.55)
0.0138 (0.35)
REV.0
AD8014
REV.0
− 11 −
うにやさ
ゅ
い
し
ちき
PRINTED IN JAPAN
D796-2.7-6/99,1A
AD8014
み
る
「この取扱説明書はエコマーク認定の再生紙を使用しています。」
ど
りをまも
− 12 −
REV.0